説明

双方向通信システム

【課題】入力装置に複数の振動素子を立体的に配置し、カーソルとオブジェクトとが接触していない場合であっても、両位置関係を立体的に振動を介して認識させることを課題とする。
【解決手段】制御端末装置200において、入力装置100が送信するカーソル302の操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができ、算出されたカーソル位置座標、制御端末装置200によって制御されるオブジェクト位置座標を用いて、入力装置100に設けられた振動素子101の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置100に送信することができる。また、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置100は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子101の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子101を振動動作させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面に表示されるオブジェクトと、カーソルとの位置座標を用いて、両位置関係又は、方位情報を、振動を介し立体的に認識可能な双方向通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の入力装置は、入力装置によって操作画面に写しだされているカーソルとオブジェクトとの操作を行う際、カーソルとオブジェクトとが接触しているか否かを、入力装置に備えられた振動素子を振動させることで認識させることが可能であった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−95693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の技術では、例えばオブジェクトが視認困難であり画面上のどの場所に存在するのかわからない等、カーソルとオブジェクトとが接触していない場合における二つの位置関係に関しては、振動を用いて認識することはできなかった。
【0004】
本発明は、従来のこのような課題を考慮し、入力装置に複数の振動素子を立体的に配置し、カーソルとオブジェクトとが接触していない場合であっても、両位置関係を立体的に振動を介して認識させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、表示部上のオブジェクトとカーソルとを制御する制御端末装置と、前記制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とを備える双方向送受信システムにおいて、前記制御端末装置は、前記入力装置が送信する前記カーソルの操作信号を受信するカーソル信号受信部と、前記操作信号から前記表示部上のカーソル位置座標を算出するカーソル情報解析部と、前記カーソル位置座標及び前記オブジェクトの位置座標を用いて、前記入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成する制御信号生成部と、前記入力装置に対し前記制御信号を送信する制御信号送信部とを備え、前記入力装置は、前記入力装置に、操作者が振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように振動素子を配置された複数の振動素子と、前記制御端末が送信する前記制御信号を受信する制御信号受信部と、前記制御信号受信部において受信した前記制御信号から、前記振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定する信号解析部と、前記信号解析部によって解析された振動情報に基づいて、前記振動素子を振動動作させる振動制御部とを備えることを特徴としている。
【0006】
この構成によれば、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。さらに、算出されたカーソル位置座標及び、制御端末装置によって制御されるオブジェクト位置座標を用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。また、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【発明の効果】
【0007】
これにより、例えば表示部上のカーソルとオブジェクトが接触していない場合であっても、入力装置に、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように振動素子を配置しているため、ユーザーは振動を介し立体的にカーソルとオブジェクトの位置関係を認識することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施の形態においては、表示部上のオブジェクトとカーソルとを制御する制御端末装置と、前記制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とを備える双方向送受信システムにおいて、前記制御端末装置は、前記入力装置が送信する前記カーソルの操作信号を受信するカーソル信号受信部と、前記操作信号から前記表示部上のカーソル位置座標を算出するカーソル情報解析部と、前記カーソル位置座標及び前記オブジェクトの位置座標を用いて、前記入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成する制御信号生成部と、前記入力装置に対し前記制御信号を送信する制御信号送信部とを備え、前記入力装置は、前記入力装置に、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された複数の振動素子と、前記制御端末が送信する前記制御信号を受信する制御信号受信部と、前記制御信号受信部において受信した前記制御信号から、前記振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定する信号解析部と、前記信号解析部によって解析された振動情報に基づいて、前記振動素子を振動動作させる振動制御部とを備えることを特徴としている。
【0009】
この双方向通信システムにおいては、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。さらに、算出されたカーソル位置座標及び、制御端末装置によって制御されるオブジェクト位置座標を用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。また、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0010】
これにより、例えば表示部上のカーソルとオブジェクトが接触していない場合であっても、入力装置に、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように振動素子を配置しているため、ユーザーは振動を介し立体的にカーソルとオブジェクトの位置関係を認識することが可能となる。
【0011】
また、請求項1に記載の双方向通信システムにおいて、
前記制御端末装置は、
さらに、前記振動素子の振動動作と関連させるオブジェクトを、前記カーソルと前記オブジェクトに関する条件を基に選択するオブジェクト選択部とを備え、前記制御信号生成部は、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト選択部が選択したオブジェクトの位置座標を用いて、前記入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする構成にしてもよい。
【0012】
この双方向通信システムにおいては、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。さらに、カーソル位置座標及びオブジェクト位置座標を基に振動素子の振動動作と関連させるオブジェクトを選択することができる。また、算出されたカーソル位置座標及び、選択されたオブジェクト位置座標から、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。そして、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0013】
これにより、例えば表示部上に複数のオブジェクトが存在している場合においても、振動を介し立体的にカーソル位置座標から振動素子の振動動作と関連させたいオブジェクトのみを認識することが可能となる。
【0014】
また、前記制御端末装置に設けられる前記制御信号生成部はさらに、前記オブジェクト選択部において複数のオブジェクトが選択された場合、それぞれのオブジェクトに対して複数の制御信号を生成し、生成された前記複数の制御信号を合成したものを代表の制御信号とすることを特徴とする構成にしてもよい。
【0015】
この双方向通信システムにおいては、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。さらに、カーソル位置座標及びオブジェクト位置座標を基に振動素子の振動動作と関連させるオブジェクトを選択することができる。また、選択されたオブジェクトが複数の場合、算出されたカーソル位置座標及び、選択されたそれぞれのオブジェクト位置座標から、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を複数生成し、生成された複数の制御信号を合成したものを代表の制御信号とし入力装置に送信することができる。そして、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0016】
これにより、例えば、振動素子の振動動作と関連させたいオブジェクトが複数にわたる場合であっても、関連させたいオブジェクトのそれぞれについて制御信号を生成し、合成しているため、振動を介し立体的に複数のオブジェクトを認識することが可能となる。
【0017】
また、前記記載の双方向通信システムにおいて、前記制御端末装置はさらに、前記表示部上に存在するオブジェクトに対応した属性情報を蓄積する属性情報蓄積部を備え、前記制御信号生成部は、さらに前記属性情報を用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする構成にしてもよい。
【0018】
この双方向通信システムは、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。そして、制御信号生成部はさらにオブジェクトの属性情報を用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。さらに、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0019】
これにより、例えば表示部上に複数の種類が異なるオブジェクトが存在している場合であっても、蓄積されているオブジェクトの属性情報を利用することで、振動を介し立体的にカーソルとオブジェクトの位置関係に加えてオブジェクトの種類も認識することが可能となる。
【0020】
また、前記記載の双方向通信システムにおいて、前記制御端末装置に備えられる前記制御信号生成部は、さらに、カーソル位置座標とオブジェクト位置座標とを結ぶ線分と、カーソル位置座標により定められる角度とを用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする構成にしてもよい。
【0021】
この双方向通信システムは、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。そして、さらに制御信号生成部は算出されたカーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分が、カーソル位置座標により定められる角度を用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。さらに、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0022】
これにより、例えば表示部上のオブジェクトに右上からカーソルを接近させていく場合、カーソル位置座標と、オブジェクト位置座標から算出される角度を用いて制御信号を決定しているため、ユーザーは振動を介し立体的にカーソルとオブジェクトの位置関係だけでなく、方位情報も認識することが可能となる。
【0023】
また、前記記載の双方向通信システムにおいて、前記制御端末装置に備えられる前記制御信号生成部はさらに、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さを用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする構成にしてもよい。
【0024】
この双方向通信システムは、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。さらに、制御信号生成部は、算出されたカーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さを用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。さらに、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0025】
これにより、例えばカーソルとオブジェクトとの距離関係を振動の振幅で表現したい場合、カーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とから算出される線分の長さを用いて制御信号を決定しているため、振動を介し立体的にカーソルとオブジェクトとの距離関係を認識することが可能となる。
【0026】
また、前記記載の双方向通信システムにおいて、前記制御端末装置に設けられる前記制御信号生成部はさらに、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト位置座標とを用いて、前記カーソル及び、前記オブジェクトとの重なりを判定する判定手段を有し、前記判定手段の判定結果を用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする構成にしてもよい。
【0027】
この双方向通信システムは、表示部上のオブジェクトと、カーソルとを制御する制御端末装置と、制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とが備えられており、制御端末装置において、入力装置が送信するカーソルの操作信号を受信すると、受信した操作信号からカーソル位置座標を算出することができる。そして、制御信号生成部はさらにカーソルとオブジェクトとの重なりの判定結果を用いて、入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成し、入力装置に送信することができる。さらに、操作者が振動を介し前記入力装置の振動位置を立体的に認識できるように配置された入力装置は、制御信号を受信し、受信した制御信号から振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定し、これを基に振動素子を振動動作させることができる。
【0028】
これにより、例えば表示部上のカーソルとオブジェクトが重なっている場合であっても、重なりの判定結果を利用することで、ユーザーは振動を介し空間的にカーソルとオブジェクトの位置関係だけでなく、重なっている状態も認識することが可能となる。
【0029】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における双方向通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
【0030】
図1は、本発明の実施の形態1における双方向通信システムの構成を示す。本発明の双方向通信システムは、入力装置100と、制御端末装置200とが設けられ、通信手段1200を用いて双方向通信を行うように構成されている。
【0031】
入力装置100は、制御端末装置200の操作を行う操作機器である。また、複数の振動素子101が入力装置100の振動位置が立体的に認識できるよう、立体形状の中心点から放射状に配置され、例えば入力装置100を把持している状態において、入力装置100の操作キーが設けられた面から振動素子101を見た際に、振動素子101の中心点を結ぶことで形成される多角形内部に、入力装置100の中心点が含まれている構成としても構わないし、図2に示すように立体形状の中心点に対し略対称的に配置される構成を用いても構わないし、図3に示すように振動素子101を結んだ際に形成される面を入力装置100の立体形状の中心点から見込む立体角が一定となるように配置しても構わないし、図4に示すように振動素子101の経度又は、緯度が一定となるように配置しても構わない。入力装置100としては、複数の振動素子101が入力装置100の振動位置を認識できるように立体的に設けられていればよく、例えばTVを操作するためのリモコンや、タッチパッド又は、マウスやトラックボール、ジョイスティック、タブレットといったポインティングデバイスを利用しても構わない。
【0032】
制御端末装置200は、入力装置100から送信される操作情報に基づき、制御端末装置200が実際に行う動作に対応したオブジェクト301と、入力装置100を用いて操作可能なカーソル302とを、接続している表示部300に表示させることができる。そして、入力装置100から送信されるカーソル302の操作情報を受信し、受信した操作情報に基づいて、表示部300に表示されるオブジェクト301とカーソル302とを制御することができる。また、表示部300に表示されているオブジェクト301の位置座標を取得することが可能である。さらに、操作情報から算出されるカーソル位置座標及び、表示部300に表示されているオブジェクト301の位置座標と、オブジェクト301の属性情報を用いて、振動素子101を振動動作させる制御信号を生成する。そして、生成された制御信号を入力装置100に送信する。制御端末装置200としては、例えばテレビ本体、DVDレコーダ、パソコンなどの電子機器を利用しても構わない。なお、制御端末装置200は、表示部300が内蔵されていても構わないし、外部接続されていても構わない。
【0033】
通信手段1200は、入力装置100と制御端末装置200の間でデータの送受信を可能とするものであれば、どのような通信手段1200を利用しても構わない。例えば、IEEE802.11に策定される通信規格に基づく電波や、IEEE802.15.1に策定される通信規格に基づくBluetooth、IPプロトコル、バス等を用いた無線または有線のネットワークを利用しても構わない。
【0034】
以下、本発明の実施の形態1における双方向通信システムに設けられた入力装置100について説明していく。
【0035】
図5は、本発明の実施の形態1における入力装置100の一構成例を示すブロック図である。
【0036】
図5において、入力装置100は、制御信号受信部102、信号解析部103、振動制御部104、振動素子101で構成されている。
【0037】
振動素子101は、入力装置100の内部に設けられた、振動を引き起こす複数あるいは単一のデバイスであって、振動制御部104からの信号に基づき実際に振動する素子やその振動箇所の切り替え、振動の振幅及び、振動のパターンを制御することができる。振動素子101としては、小型モーターにより駆動するものや、圧電素子を用いたもの等の振動を引き起こすデバイスを利用しても構わない。
【0038】
制御信号受信部102は、制御端末装置200より制御信号を受信し信号解析部103に出力する。なお、制御信号受信部102は、モデムやネットワークカード等の送受信を行うためのデバイスを利用しても構わない。また、制御信号受信部102は、ハードウェアによって実現してもよい。
【0039】
信号解析部103は、制御信号受信部102から制御信号が出力された場合、制御信号の解析を行い、振動素子101の振動箇所情報、振動の振幅情報及び、振動パターン情報を決定し、振動制御部104に出力する。ここでは便宜上、第一の制御信号を振動素子101の振動箇所情報、第二の制御信号として振動の振幅情報、第三の制御信号として振動パターン情報とする。なお、第一の制御信号が含まれていない場合、例えば全ての振動素子を振動させる等、予め振動動作をさせる特定の振動素子を設定しておく構成としても構わない。さらに、第二の制御信号が含まれていない場合、例えば最大の振動振幅で振動素子を振動動作させる等、予め振動振幅を設定しておく構成にしても構わない。また、第三の制御信号が含まれていない場合、例えば一定の周期で振動素子を振動動作させる等、振動素子に対して予め振動パターンを設定しておく構成にしても構わない。なお、第一から第三の制御信号は、説明の便宜上設定しているものであって、三つの制御信号をまとめて一つの制御信号として扱っても構わないし、例えば振動の振幅と振動のパターンをまとめて一つの制御信号として扱っても構わない。
【0040】
振動制御部104は、信号解析部103から通知を受けると、振動素子101の振動箇所情報、振動の振幅情報及び、振動パターン情報に基づいて、振動素子101を振動動作させる信号を出力する。
【0041】
以下、本発明の実施の形態1における入力装置100の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0042】
図6は、入力装置100の動作を示すフローチャートである。
【0043】
(ステップS401)制御信号受信部102は、制御端末装置200より通信手段1200を介し制御信号を受信する。そして、信号解析部103に制御信号を出力し、ステップS402へ進む。
【0044】
(ステップS402)信号解析部103は制御信号受信部102から通知を受けると、制御信号から振動素子101を特定する第一の制御信号、振動の振幅を特定する第二の制御信号及び、振動パターンを特定する第三の制御信号とを取得する。さらに、取得した三つの信号を振動制御部104に出力し、ステップS403へ進む。
【0045】
(ステップS403)振動制御部104は信号解析部103から通知を受けた場合、第一の制御信号から振動素子101を特定し、第二の制御信号から振動の振幅を決定し、第三の制御信号から振動パターンを決定し、実際に振動動作させる信号を振動素子101に出力し、ステップS404へ進む。
【0046】
(ステップS404)振動素子101は、振動制御部104から通知を受け取ると、要求される振動動作を実行し、動作を終了する。
【0047】
なお、入力装置100が制御端末装置200より受信する制御信号は、例えば図7において示すように、振動素子101の配置場所を分類記号によって表した第一の制御信号と、振動の振幅を電圧値によって表した第二の制御信号と、振動パターンを分類記号で表した第三の制御信号によって構成しても構わない。また便宜上、第一から第三の制御信号と分けて説明したが、三つの制御信号をまとめて一つの制御信号として扱っても構わないし、例えば振動の振幅と振動のパターンをまとめて一つの制御信号として扱っても構わない。
【0048】
以下、本発明の実施の形態1における双方向通信システムに設けられた制御端末装置について説明していく。
【0049】
図8は、本実施の形態における制御端末装置200の一構成例を示すブロック図である。
【0050】
図8において、制御端末装置200は、カーソル信号受信部201、カーソル情報解析部202、属性情報蓄積部203、制御信号生成部204、制御信号送信部205で構成されている。なお、この制御端末装置200は、図1で示したように、通信手段1200を介して入力装置100と双方向の信号通信を行うことができる。
【0051】
カーソル信号受信部201は、入力装置100から送信されるカーソル302の操作情報を受信し、操作情報をカーソル情報解析部202に出力する。なお、カーソル信号受信部201は制御信号受信部102と同様に、モデムやネットワークカード等の送受信を行うためのデバイスを利用しても構わない。また、カーソル信号受信部201は、ハードウェアによって実現しても構わない。
【0052】
カーソル情報解析部202は、カーソル信号受信部201から通知された操作情報を基に、表示部300上におけるカーソル302の位置座標を算出し、制御信号生成部204に出力する。
【0053】
属性情報蓄積部203は、表示部300上に存在するオブジェクト301の属性情報および位置座標を蓄積し制御信号生成部204に出力する。なお、属性情報とは、オブジェクト301が何であるかを示す情報であり、オブジェクト301のファイル情報、例えば日付情報や、拡張子情報、さらにオブジェクト301に対応した動作に基づく情報、例えばカーソルによって押圧操作が可能なボタンや、ポップアップ等、オブジェクト301を表せる情報であればどのようなものを利用しても構わない。
【0054】
制御信号生成部204は、カーソル情報解析部202において算出されたカーソル位置座標、属性情報蓄積部203において蓄積される属性情報および位置座表を用いて、入力装置100に設けられた振動素子101の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定する制御信号を生成し制御信号送信部205に出力する。制御情報生成部204において生成される制御信号は、振動素子101の振動箇所を特定する第一の制御信号、振動の振幅を特定する第二の制御信号及び、振動パターンを特定する第三の制御信号と分割して構成しても構わないし、例えば三つの制御信号をまとめて一つの制御信号として扱う等、複数の制御信号をまとめて一つの制御信号として扱っても構わない。
【0055】
制御信号送信部205は、制御信号生成部204から制御信号が通知されると、制御信号を通信手段1200を介し入力装置100に送信する。
【0056】
次に、本発明の実施の形態1における制御端末装置200の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0057】
図9は、制御端末装置200の動作を示すフローチャートである。
【0058】
(ステップS701)まず、カーソル信号受信部201は、入力機器100から送信されるカーソル操作情報を受信する。そして、カーソル情報解析部202へ操作情報を通知し、ステップS702へ進む。
【0059】
(ステップS702)カーソル情報解析部202は、カーソル信号受信部201から通知を受けると、表示部300上におけるカーソル位置座標を算出する。そして、算出されたカーソル位置座標を制御信号生成部204へ出力し、ステップS703へ進む。
【0060】
(ステップS703)制御信号生成部204は、カーソル情報解析部202から通知を受けると、算出されたカーソル位置座標、属性情報蓄積部203に蓄積されるオブジェクト301の属性情報および位置座標とを用いて、入力装置100に設けられた振動素子101の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定する制御信号を生成し、ステップ704へ進む。
【0061】
(ステップS704)制御信号送信部205は、制御信号が入力されると、入力装置100に通信手段1200を介して制御信号を送信し、動作を終了する。
【0062】
ここで、本発明の実施の形態1における制御信号生成部204において生成される制御信号について説明する。
【0063】
制御信号生成部204において生成される制御信号は、オブジェクト301の属性情報及び、オブジェクト301と、カーソル302との位置関係を表す情報を基に算出される。なお、カーソル302と、オブジェクト301との位置関係を表す情報とは、例えばオブジェクト位置座標と、カーソル位置座標を結ぶ線分の長さ、この線分とカーソル位置座標により定められる角度又は、カーソル302の速度等で構成される。
【0064】
図10は、制御端末装置200が表示部300に出力する操作画面を示す図である。
【0065】
例えば、図10に示す操作画面が、オブジェクト301及び、カーソル302で構成される。この場合、オブジェクト位置座標305、カーソル位置座標306、オブジェクト位置座標305及び、カーソル位置座標306を結ぶ線分303、カーソル位置座標306を始点とする右半直線304を定義する。
【0066】
まず、カーソル位置座標306と、オブジェクト位置座標305とを結ぶ線分303の長さを算出する方法について説明する。
【0067】
カーソル位置座標306と、オブジェクト位置座標305とを結ぶ線分303の長さは、両位置座標を用いた座標計算によって算出することができる。なお、線分の長さを求めるための計算アルゴリズムはどのようなアルゴリズムを用いても構わない。
【0068】
次に、カーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分303及び、カーソル位置座標により定められる角度を算出する方法について説明する。
【0069】
オブジェクト301と、カーソル302との成す角度は、線分303と、右半直線304とが成す角度のうち、右半直線304を基準に反時計回りに成す角度を利用する。この角度の計算方法は、2次元平面のベクトル計算を用いて算出することが可能である。なお、右半直線304に対し反時計回りに成す角度に限定されるものではなく、例えば時計回りに成す角度等、カーソル302と、オブジェクト301との位置関係が表現可能な角度であればどのようなものを利用しても構わない。
【0070】
さらに、カーソル位置座標306及び、オブジェクト位置座標305から速度を算出する方法について説明する。
【0071】
カーソル302のオブジェクト301に対する速度は、カーソル302の位置情報の遷移より一定時間での変位情報を算出することで算出することが可能となる。なお、速度を求めるための計算アルゴリズムはどのようなものを用いても構わない。
【0072】
ここで、制御信号生成部204が生成する制御信号の具体例を、図を参照しながら説明する。
【0073】
図11は、表示部300に表示される操作画面の表示例であり、Aファイルという属性情報が予め設定されたオブジェクト602の右側からカーソル601が接近する様子を表現している。この具体例では、振動素子101を特定するために角度を用いて、振動の振幅を特定するためにカーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さを用いて、振動パターンを特定するために属性情報を利用する。なお、カーソル位置座標が(x2,y2)、オブジェクト位置座標が(x1、y1)と検出され、Aファイルという属性情報が蓄積されているものとする。
【0074】
図11に示すようにカーソル601と、オブジェクト602とが配置されている場合、二つの位置座標から角度が180度、線分の長さが
【0075】
【数1】

【0076】
を用いて算出される。この場合、入力装置100の左側に備えられた振動素子101に対し、例えば図12に示すような振動の振幅と、カーソルとオブジェクトとの距離とを軸とする関数に基づいて決定される振動の振幅で、例えば図16に示すようなAファイルに対応付けられた振動パターンを用いた振動動作をさせる信号を生成することになる。なお、振動の振幅は図12に示すように振幅の最大値と最小値とを直線で結んだ関数に限定されるものではなく、図13に示すような振幅の最大値と最小値とを曲線で結んだ関数にする等、カーソルとオブジェクトとの距離に応じて振幅を決めることが可能であれば、どのような手段を用いても構わない。また、振動パターンは、図16に示すように一定の時間、一定のパルスが発生するようなパターンに限定されるものではなく、例えば図17に示すような立ち上がり時間が短いパルスが連続して発生する振動パターンにしても構わないし、図18に示すような常に振動している振動パターン等、どのようなパターンを用いても構わず、予め様々なパターンを設定しておくことで、例えば表示部300に表示されるオブジェクトの種類を振動によって認識することができる。
【0077】
これにより、例えば表示部300上のカーソル601とオブジェクト602が接触していない場合であっても、入力装置100の内部に振動素子101を立体的に配置しているため、ユーザーはカーソル601とオブジェクト602の位置関係を、振動を介し立体的に認識することが可能となる。さらに、属性情報を用いることでオブジェクト602の種類も振動を介し認識可能となる。なお、振動の振幅又は、振動パターンは、カーソル位置座標と、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さ又は、カーソル302の速度を変数として持つ関数をそれぞれ設定し、その出力結果を基に決定する構成にしても構わない。そして、振動素子101は、算出される角度を変数として持つ関数を予め設定し、その出力結果を基に決定する構成にしても構わない。さらに、属性情報蓄積部203を利用せず、カーソル位置座標及び、オブジェクト位置座標のみで制御信号を生成する構成にしても構わない。また、カーソル位置座標及び、オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さを算出する際に、カーソル302と、オブジェクト301との重なりを判定し、判定結果を基に制御信号を生成してもよく、重なりを判定することでより詳細に位置関係を認識することが可能となる。この場合、振動の振幅は図14及び、図15に示すように、カーソルとオブジェクトとが重なる距離における振幅を強調する関数を用いても構わない。
【0078】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における双方向通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
【0079】
図19は、振動素子101の振動動作に関連させるオブジェクト301を選択し、選択されたオブジェクト301に対する制御信号を生成する制御端末装置1701の構成を示すブロック図である。図19に示す制御端末装置1701において、実施の形態1と相違する点は、オブジェクト選択部1702が新たに備えられている点である。
【0080】
オブジェクト選択部1702は、振動素子101の振動動作と関連させるオブジェクト301をカーソルとオブジェクトに関する予め設定されている条件を基に選択し、選択したオブジェクト情報を出力する。なお、選択されるオブジェクト301を、カーソル302との距離によって選択する構成にしても構わないし、属性情報蓄積部203に蓄積されるオブジェクト301の属性情報を使用する構成にしても構わない。さらに、表示部300に存在する複数個のオブジェクトを選択する構成にしても構わない。
【0081】
ここで、本実施の形態2におけるオブジェクト選択部1702の動作を説明する。
【0082】
図20は、本実施の形態2における制御端末装置1701が備えるオブジェクト選択部1702の動作を示すフローチャートである。
【0083】
まず、オブジェクト選択部1702は、カーソル情報解析部202からカーソル位置座標の通知を受ける(ステップS1801)。
【0084】
次に、カーソル情報解析部202から通知されたカーソル位置座標と、表示部300に表示されているオブジェクト301の位置座標とを用いて、カーソル302からオブジェクト301までの距離が算出される(ステップS1802)。なお、カーソル302からの距離を算出するオブジェクトは、表示部300上に存在する全てのオブジェクトとする構成にしても構わないし、カーソルから一定の距離までに存在するオブジェクトとする等の構成にしても構わない。
【0085】
さらに、ステップS1802において算出されたカーソル302とオブジェクト301との距離を基に、予め設定された条件に合うオブジェクトが選択される(ステップS1803)。なお、予め設定させる条件は、カーソル302からの距離が最も短い又は、最も長いオブジェクトを選択する条件にしても構わないし、算出された距離が一定値内であるオブジェクト全てを選択する条件等、カーソル302とオブジェクト301との距離に関する条件であればどのような条件を用いても構わない。
【0086】
そして、ステップS1803において選択されたオブジェクトの選択情報と、カーソル位置座標とを制御信号生成部204に出力し動作を終了する(ステップS1804)。
【0087】
なお、本実施の形態2におけるオブジェクト選択部1702では、選択条件として距離を用いたが、例えば距離の代わりにオブジェクト301の属性情報を用いて、特定の属性情報を持つオブジェクトを選択する構成にしても構わない。この場合、ステップS1802における処理の代わりに、カーソル情報解析部202から通知を受けると、オブジェクトの属性情報を属性情報蓄積部203から取得するステップにすればよい。
【0088】
図21は、表示部300に表示される操作画面の表示例であり、カーソル1901、Aファイルの属性情報を持ったオブジェクト1902及び、Bファイルの属性情報を持ったオブジェクト1903に接近する様子を表現している。この具体例では、オブジェクト1902を選択するために、カーソル位置座標、オブジェクト位置座標から算出される距離を利用する。なお、カーソル位置座標が(x1,y1)、第一オブジェクト位置座標が(x2、y2)、第二オブジェクト位置座標が(x3、y3)と検出され、第一オブジェクトの属性としてAファイル、第二オブジェクトの属性としてBファイルという情報が蓄積されているものとする。
【0089】
図21に示すようにカーソル1901と、二つのオブジェクトとが配置されている場合、カーソル1901からそれぞれのオブジェクトまでの距離が位置座標を用いて算出され、例えば、カーソル1901との距離が最も近いオブジェクトを選択する条件であれば、第一オブジェクト1902が選択されることになる。また、複数のオブジェクトを選択するようにした場合であれば、オブジェクト1902とオブジェクト1903が選択されることになる。この場合、制御信号生成部204には二つのオブジェクトが通知され、それぞれのオブジェクトに対して制御信号を生成し、生成された制御信号を合成した上で制御信号送信部205に出力される構成になる。なお、例えば図22に示す二つの制御信号を合成する場合、図23に示すように単なる足し合わせにする構成等、二つの制御信号を合成する構成であればどのようなものを用いても構わない。また、振動パターンの合成は、例えば振動パターンを加算して振動させる合成方法等、どのような信号合成アルゴリズムを用いても構わない。
【0090】
これにより、例えば表示部300上に複数のオブジェクトが存在している場合においても、カーソル位置座標から振動素子101の振動動作と関連させたいオブジェクトを、振動を介し空間的に認識することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明にかかる複数の振動子をもつ入力装置では、入力装置からの入力操作に対する応答を触覚として通知することができ、操作画面上のカーソルの動きを振動を通して直感的にユーザーに通知することができ、ユーザーの操作性を向上させることが可能になるので、操作対象物を探し出して操作する入力装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の実施の形態における、双方向通信システム全体の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態における、入力装置の内部に設けた振動素子の配置を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態における、入力装置の内部構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態における、入力装置の内部構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態における、入力装置の内部構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態における、入力装置の動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態における、制御信号の構成例を示す図
【図8】本発明の実施の形態における、制御端末装置の内部構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態における、制御端末装置の動作を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態における、制御端末装置が表示部に出力する操作画面を示す図
【図11】本発明の実施の形態における、表示部上に出力去れたカーソルとオブジェクトとの位置関係を示す図
【図12】本発明の実施の形態における、振動の振幅と、カーソルとオブジェクトとの距離とを軸とし、振動の振幅の最大値と最小値とを直線で結んだ関数を示す図
【図13】本発明の実施の形態における、振動の振幅と、カーソルとオブジェクトとの距離とを軸とし、振動の振幅の最大値と最小値とを曲線で結んだ関数を示す図
【図14】本発明の実施の形態における、振動の振幅と、カーソルとオブジェクトとの距離とを軸とし、カーソルとオブジェクトとが重なる距離における振幅を強調する関数を示す図
【図15】本発明の実施の形態における、振動の振幅と、カーソルとオブジェクトとの距離とを軸とし、カーソルとオブジェクトとが重なる距離における振幅を強調する関数を示す図
【図16】本発明の実施の形態における、一定の時間、一定のパルスが発生するような振動パターンを示す図
【図17】本発明の実施の形態における、立ち上がり時間が短いパルスが連続して発生する振動パターンを示す図
【図18】本発明の実施の形態における、常にパルスが立ち上がっている振動パターンを示す図
【図19】本発明の実施の形態2における、制御端末装置の内部構造を示す図
【図20】本発明の実施の形態2における、制御端末装置に備えられたオブジェクト選択部の動作を示すフローチャート
【図21】本発明の実施の形態2における、表示部上に出力されたカーソルとオブジェクトとの位置関係を示す図
【図22】本発明の実施の形態2における、合成される前の制御信号の構成例を示した図
【図23】本発明の実施の形態2における、合成した後の制御信号の構成例を示した図
【符号の説明】
【0093】
100 入力装置
101 振動素子
102 制御信号受信部
103 信号解析部
104 振動制御部
200 制御端末装置
201 カーソル信号受信部
202 カーソル情報解析部
203 属性情報蓄積部
204 制御信号生成部
205 制御信号送信部
300 表示部
301 オブジェクト
302、601、1901 カーソル
303 カーソル位置座標とオブジェクトとを結ぶ線分
304 カーソル位置座標を始点とする右半直線
305 オブジェクト位置座標
306 カーソル位置座標
602、1902 Aファイルという属性情報を持つオブジェクト
1200 通信手段
1701 本発明の実施の形態2における制御端末装置
1702 オブジェクト選択部
1903 Bファイルという属性情報を持つオブジェクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部上のオブジェクトとカーソルとを制御する制御端末装置と、
前記制御端末装置に対し操作信号を送信する入力装置とを備える双方向送受信システムにおいて、
前記制御端末装置は、
前記入力装置が送信する前記カーソルの操作信号を受信するカーソル信号受信部と、
前記操作信号から前記表示部上のカーソル位置座標を算出するカーソル情報解析部と、
前記カーソル位置座標及び前記オブジェクトの位置座標を用いて、前記入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成する制御信号生成部と、
前記入力装置に対し前記制御信号を送信する制御信号送信部とを備え、
前記入力装置は、
前記入力装置に、振動を介し前記入力装置の振動位置が立体的に認識できるように配置された複数の振動素子と、
前記制御端末が送信する前記制御信号を受信する制御信号受信部と、
前記制御信号受信部において受信した前記制御信号から、前記振動素子の振動箇所、振動の振幅及び、振動パターンを決定する信号解析部と、
前記信号解析部によって解析された振動情報に基づいて、前記振動素子を振動動作させる振動制御部と、
を備えることを特徴とする双方向通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の双方向通信システムにおいて、
前記制御端末装置は、
さらに、前記振動素子の振動動作と関連させるオブジェクトを、前記カーソルと前記オブジェクトに関する条件を基に選択するオブジェクト選択部とを備え、
前記制御信号生成部は、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト選択部が選択したオブジェクトの位置座標を用いて、前記入力装置に設けられた振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする双方向通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の双方向通信システムであって、
前記制御端末装置に設けられる前記制御信号生成部はさらに、前記オブジェクト選択部において複数のオブジェクトが選択された場合、それぞれのオブジェクトに対して複数の制御信号を生成し、生成された前記複数の制御信号を合成したものを代表の制御信号とすることを特徴とする双方向通信システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の双方向通信システムであって、
前記制御端末装置は、
さらに、前記表示部上に存在するオブジェクトに対応した属性情報を蓄積する属性情報蓄積部を備え、
前記制御信号生成部は、さらに前記属性情報を用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする双方向通信システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4に記載の双方向通信システムであって、
前記制御端末装置に備えられる前記制御信号生成部は、さらに、カーソル位置座標とオブジェクト位置座標とを結ぶ線分と、カーソル位置座標により定められる角度とを用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする双方向通信システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5に記載の双方向通信システムであって、
前記制御端末装置に備えられる前記制御信号生成部はさらに、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト位置座標とを結ぶ線分の長さを用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする双方向通信システム。
【請求項7】
請求項6に記載の双方向通信システムであって、
前記制御端末装置に設けられる前記制御信号生成部はさらに、前記カーソル位置座標と、前記オブジェクト位置座標とを用いて、前記カーソル及び、前記オブジェクトとの重なりを判定する判定手段を有し、
前記判定手段の判定結果を用いて、前記入力装置に設けられる振動素子の振動箇所、振動の振幅及び振動パターンを決定する制御信号を生成することを特徴とする双方向通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−181261(P2009−181261A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18686(P2008−18686)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】