説明

反射型映像表示装置、及び反射型映像表示装置を備えた映像表示システム

【課題】目的に合わせて所望の表示を行い得る反射型映像表示システムを提供する
【解決手段】入力された画像データに基づいて給電時に画像を形成し、非給電時に前記形成された画像を保持すると共に外光を反射してその画像を表示する反射型表示手段5と、反射型表示手段5への給電を制御する電源制御部4と、入力された画像データを蓄積画像として記憶し且つ外部に発生するイベントと蓄積画像との対応を示すイベントリスト22を記憶し、外部からのイベント検出信号を受けたとき電源制御部4に給電を行わせると共に、記憶したイベントリストに基づきイベント検出信号に対応する蓄積画像のデータを選択して反射型表示手段5に入力する制御部35と、外部からイベント検出信号と画像データを受信してこれらを制御部35に入力する通信手段2とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば床面に設置され外光を反射して画像表示を行う反射型映像表示装置、及びその反射型映像表示装置を備えた映像表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の床面に設置された映像表示システムは、自発光の光源を備えその光源による光により画像を表示し、或いは蛍光体を用いて画像を表示する表示装置を使用していた。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−62832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の床面に設置する映像表示システムによれば、表示装置の表示部に自発光による表示デバイスを用いており、光が入り易い床面設置の場合、画像を鮮明に表示できず、又、画像の表示に常時電力を消費することから維持コストが高く、さらに停電時の表示にはバッテリー装置が必要になるという問題があった。
【0005】
この発明は、従来の装置に於ける上記のような課題を解決するためになされたものであり、光が入り易い例えば床面に設置しても鮮明に画像を表示することができ、かつ、画像の表示維持に電力を消費することのない反射型映像表示装置を獲ることを目的とする。
【0006】
又、この発明は、反射型映像表示装置を用いて、目的に合わせて所望の表示を行い得る反射型映像表示システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による反射型映像表示装置は、入力された画像データに基づいて給電時に画像を形成し、非給電時に前記形成された画像を保持すると共に外光を反射してその画像を表示する反射型表示手段と、前記反射型表示手段への給電を制御する電源制御部と、入力された画像データを蓄積画像として記憶し且つ外部に発生するイベントと前記蓄積画像との対応を示すイベントリストを記憶し、外部からのイベント検出信号を受けたとき前記電源制御部に前記給電を行わせると共に、前記記憶したイベントリストに基づき前記イベント検出信号に対応する蓄積画像のデータを選択して前記反射型表示手段に入力する制御部と、外部から前記イベント検出信号と前記画像データを受信してこれらを前記制御部に入力する通信手段とを備えたものである。
【0008】
更に、この発明による反射型映像表示システムは、入力された画像データに基づいて給電時に画像を形成し、非給電時に前記形成された画像を保持すると共に外光を反射してその画像を表示する反射型表示手段と、前記反射型表示手段への給電を制御する電源制御部と、入力された画像データを蓄積画像として記憶し且つ外部に発生するイベントと前記蓄積画像との対応を示すイベントリストを記憶し、外部からのイベント検出信号を受けたとき前記電源制御部に前記給電を行わせると共に、前記記憶したイベントリストに基づき前記イベント検出信号に対応する蓄積画像のデータを選択して前記反射型表示手段に入力する制御部と、外部から前記イベント検出信号と前記画像データを受信してこれらを前記制御部に入力する通信手段とを有する反射型映像表示装置、及び操作者により操作され前記画像データと前記イベントリストのデータとを前記通信手段に送信する制御装置、及び前記イベントを検出して前記イベント検出信号を前記通信手段に送信するイベント検出装置を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
更に、この発明による反射型映像表示装置によれば、制御装置から事前に床面反射型表示装置に表示スケジュールのデータ及び蓄積画像データを送ることができるようにしたので、表示したい時点で一々制御装置を接続する必要がなく省力化を図ることができる。
【0010】
更に、この発明による反射型映像表示装置によれば、イベント検出装置からのイベント検出信号によりイベントに合わせた画像の表示を行うことができ、例えばドアの開閉をイベントとして扱うことにより、ドアが開いたことに呼応して自動的に画像の表示を切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係る床面設置反射型映像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る床面設置反射型映像表示装置の設置状態を説明する説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。図を示す。
【0012】
【図6】この発明の実施の形態4に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。
【図7】この発明の実施の形態5に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。図である。
【図8】この発明の実施の形態6に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。
【図9】この発明の実施の形態7に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。
【図10】この発明の実施の形態8に係る床面設置反射型映像表示装置の動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明による映像表示装置は、鉄道ターミナルや空港ターミナル等の床面に反射型表示デバイスを埋め込み、床面を通行する人々に画像情報を提供するようにした床面設置反射型映像表示装置として実施されるのが最適であり、以下の各実施の形態の説明では、この発明に係る映像表示装置を床面設置反射型映像表示装置に実施した場合について説明する。尚、勿論、この発明は、床面設置以外、例えば壁面等に設置することも可能である。
【0014】
実施の形態1
図1は、この発明の実施の形態1による床面設置反射型映像表示装置の構成を示すブロック図、図2はその設置状態を示す説明図、図3は動作を説明するための説明図である。図1に於いて、通信機1は、図示していない外部の制御装置から表示指令と、表示すべき文字、図形、写真若しくはイラスト(以下、これらを総称して、画像と称する)の画像データとを受信する。この実施の形態1では、通信機1は無線通信機により構成されているものとするが、勿論、有線通信機であっても良い。
【0015】
通信部2は、通信機1が受信した表示指令と画像データとを受け、この表示指令と画像データとを制御部3に伝達する。通信機1と通信部2とは、通信手段を構成する。制御部3は、通信部2から受けた表示指令に基づき電源制御部4、及び画像表示部5を制御すると共に、画像表示部5に画像データを入力する。画像表示部5は、入力された画像データを処理して表示すべき画像を形成する。通信部2と制御部3と電源制御部4と画像表示部5とは、表示装置制御部6を構成している。表示手段としての表示デバイス7は、周知の電子ペーパー等の映像保持機能付き反射型表示デバイスにより構成されており、画像表示部5から表示データを処理して形成した画像を表示する。
【0016】
電子ペーパーは、蛍光灯や日光等の外光を反射させて画像を表示する反射型表示装置であり、コントラスト比が変わることがなく、明るい外光の中ほど明確に画像を表示することができる。又、画像の切り替えの時にのみ電力供給が必要であり、その後は電源を遮断してもその画像が保持されるので、消費電力を極めて少なくすることができる。この電子ペーパーは、この発明の映像表示装置の表示デバイス7として用いるのに最適である。
【0017】
電源8は、商用電源、バッテリー、或いはそれらを複合した電源装置であり、電源制御部4を介して画像表示部5に電力を供給する。外部記憶手段9は、メモリーカード等により構成され、外部から通信機1及び通信部2を介して与えられる画像の表示データとは別に、表示すべき画像データを記憶しており、必要に応じてその画像データを画像表示部5に入力する。実施の形態1に於いて、通信機1、表示装置制御部6、表示デバイス7、電源8、外部記憶手段9は、床面設置反射型映像表示装置100を構成している。
【0018】
図2は、床面設置反射型映像表示装置100の設置状態を示す説明図で、図2に示すように、床面設置反射型映像表示装置100は、表示デバイス7の表示面を天面に向けて床10に埋め込まれている。床10を通行する人々は、床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7の表示面の画像を目視することができる。
【0019】
図3は、実施の形態1に於ける床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図3に於いて、床面設置反射型映像表示装置100の外部に設けられている制御装置11は、内蔵する通信機(図示せず)により、床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に制御指令及び表示すべき画像の表示データを無線により送信する。送信する画像データは、データカード12に記録されている画像データを読み取り、符号化して通信機により送信する。尚、送信する画像データは、データカード12に基づくものに限定されるものではない。又、制御装置11と床面設置反射型映像表示装置100との通信は、無線に限らず、有線であっても良いことは勿論である。
【0020】
次に動作について説明する。図1乃至図3に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に表示すべき画像データを記録したデータカード12を準備する。次に、操作者は、データカード12から読み取った画像データと表示指令を、制御装置11から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。図3では、画像データの流れを鎖線の矢印で表示し、表示指令に基づく制御の流れを実線の矢印で表示している。
【0021】
画像データと表示指令とを受信した通信機1は、これらの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された表示指令と画像データとを制御部3に入力する。制御部3は、入力された表示指令に基づいて電源制御部4に電力供給の開始を伝え、電源制御部4により電源8から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部3は、画像データを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された画像データを処理して画像を形成し表示デバイス7にその画像を表示させる。
【0022】
制御部3は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示完了後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した画像データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0023】
表示している画像を別の画像に変更する時は、操作者は、制御装置11のデータカード12を差し替え、表示指令と共に新たな画像データを通信機1へ送信する。これにより、前述と同様に、画像表示部5に電力を供給して新たな画像データに基づく新たな画像を形成させ、その画像を表示デバイス7に表示させる。画像を書き換えた後は、電源制御部4により電力の供給を停止し、保存したその画像を表示デバイス7により表示する。
【0024】
以上述べたこの発明の実施の形態1に係る床面設置反射型映像表示装置によれば、入射光により表示を行う反射型表示デバイスを光が入り易い床面設置表示装置の表示デバイスとして用いることにより表示ができ、かつ、画像保持機能つき反射型表示デバイスを用いて表示制御にだけ電力を供給するように制御したことにより表示の書き換え時以外では表示に全く電力を使用せず、消費電力の削減を行うことができる。
【0025】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図4に於いて、床面設置反射型映像表示装置100の制御部31は、内部時計13と、表示時間を定めた表示スケジュール14と、表示すべき蓄積画像15とを備える。制御部31が有する表示スケジュール14と蓄積画像15とは、外部の制御装置11から通信機1(図示せず)及び通信部2を介して送信された表示スケジュールのデータと画像データとを夫々記録手段に記憶したものである。その他の構成は、図1〜図3に示す実施の形態1と同様である。
【0026】
次に動作について説明する。図4に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に、表示すべき画像データを記録したデータカード(図示せず)と、画像の表示時間を定めた表示スケジュールのデータを準備する。次に、操作者は、データカード12から読み取った画像データと、表示スケジュールのデータとを、制御装置11から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。
【0027】
画像データと表示スケジュールのデータとを受信した通信機1は、これらのデータの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された画像データと表示スケジュールのデータとを制御部3に入力する。制御部3は、入力された画像データを記憶手段に記憶し蓄積画像15として保存すると共に、表示スケジュールのデータを記憶手段に記憶し表示スケジュール14として保存する。
【0028】
このようにして、操作者は、事前に制御部31に蓄積画像15と表示スケジュール14とを保存させるが、以降、操作者の操作は不要となる。制御部31は、保存した表示スケジュール14の時刻と内部時計13の時刻とが一致した時点で、電源制御部4に電力供給の開始を伝え、電源制御部4により電源8(図1参照)から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部31は、保存している蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された画像データを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。
【0029】
制御部31は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した表示データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0030】
制御部31は、次のスケジュールと内部時計が一致した時点で、電源制御部4に電力供給の開始を伝え、電源8(図1参照)から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部31は、保存している別の蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は入力された蓄積画像のデータを処理してその画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。制御部31は、その表示完了後、前記と同様に、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、画像表示部5への電力供給を停止させる。以降、この動作を繰り返す。尚、図1に示す外部記憶手段9に記憶した画像データを用いて、必要に応じて画像表示部5により画像を形成し表示デバイス7に表示させることができる。
【0031】
実施の形態2による床面設置反射型映像表示装置によれば、制御装置から事前に床面反射型表示装置に表示スケジュールのデータ及び蓄積画像データを送ることができるようにしたので、表示したい時点で一々制御装置を操作する必要がなく省力化を図ることができる。
【0032】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図5に於いて、電源制御部41は、電源タイマー16を備える。電源タイマー16は、操作者によるメンテナンスの実施時刻と終了時刻、及び表示スケジュールによる画像形成の実施時刻と終了時刻が設定される。電源制御部41は、電源タイマー16に設定されたメンテナンスの実施時刻と終了時刻に従って通信機1と通信部2及び制御部31への電力供給を制御し、更に電源タイマー16に設定された表示スケジュールによる画像形成の実施時刻と終了時刻に従って制御部31への電力供給を制御する。その他の構成は、図4に示す実施の形態2と同様である。
【0033】
次に動作について説明する。図5に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に、表示すべき画像の画像データを記録したデータカード(図示せず)と、画像の表示時間を定めたスケジュールデータとを準備する。又、操作者は、メンテナンスの実施時刻と終了時刻、及び表示スケジュールに基づく画像表示部5による画像形成の実施時刻と終了時刻を電源タイマー16に設定する。
【0034】
電源制御部41は、電源タイマー16に設定されたメンテナンスの実施時刻になると、通信機1、通信部2及び制御部31に電力供給を開始する。次に、操作者は、メンテナンスとして、制御装置11から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1(図1参照)に表示すべき画像データと表示スケジュールのデータとを送信する。画像データと表示スケジュールのデータとを受信した通信機1は、これらのデータの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された画像データと表示スケジュールのデータとを制御部3に入力する。制御部3は、入力された画像データを蓄積画像15として記憶手段に記憶して保存すると共に、表示スケジュールのデータを表示スケジュール14として記憶手段に記憶して保存する。
【0035】
電源制御部41は、電源タイマー16に設定されたメンテナンス終了時刻になると、通信機1、通信部2及び制御部31への電力供給を終了する。以降、操作者の操作は不要となる。
【0036】
次に、電源制御部41は、電源タイマー16に設定された時刻になると制御部31への電力供給を開始する。制御部31は、保存した表示スケジュール14の時刻と内部時計13の時刻とが一致した時点で、電源制御部41に電力供給開始を伝え、電源制御部41により電源8(図1参照)から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部31は、保存している蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。
【0037】
制御部31は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。又、電源タイマー16に設定された表示終了時刻になると、電源制御部41は制御部31への電力供給を停止させる。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した表示データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0038】
電源制御部41は、表示スケジュールに基づいて電源タイマー16に設定された時刻になると、制御部31に電源8から電力の供給を開始する。この状態にあるとき、制御部31は、次の表示スケジュールと内部時計が一致した時点で、電源制御部41に電力供給の開始を伝え、電源制御部41により電源8から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部31は、保存している別の蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。制御部31は、その表示完了後、電力供給の終了を伝え、画像表示部5への電力供給を停止させる。又、電源制御部41は、電源タイマー16に設定された時刻になると、制御部31への電力供給を停止させる。以降、この動作を繰り返す。
【0039】
実施の形態3による床面設置反射型映像表示装置によれば、電源タイマーを備え、表示スケジュール及びメンテナンスのスケジュールに基づいて、電源のオン時刻、オフ時刻を設定することにより、更なる消費電力の削減を行うことができる。
【0040】
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図6に於いて、電源制御部42は、充電用のソーラーパネル(図示せず)とバッテリー(図示せず)とを備える。バッテリーは、非給電時にソーラーパネルからの給電により充電され、給電時にその充電された電力を放電して画像表示部5等に給電する。その他の構成は図4に示す実施の形態2と同様である。
【0041】
次に動作について説明する。図6に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に、表示すべき画像データを記録したデータカード(図示せず)と、画像の表示時間を定めたスケジュールデータを準備する。次に、操作者は、データカード12から読み取った画像データと、表示スケジュールのデータとを、制御装置2から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。
【0042】
表示データとスケジュールデータとを受信した通信機1は、これらのデータの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された画像データと表示スケジュールのデータとを制御部31に入力する。制御部31は、入力された画像データを蓄積画像15として記憶手段に記憶して保存すると共に、表示スケジュールのデータを記憶手段に記憶して表示スケジュール14として保存する。
【0043】
このようにして、操作者は、事前に制御部31に蓄積画像15と表示スケジュール14とを保存させるが、以降、操作者の操作は不要となる。制御部31は、保存した表示スケジュール14の時刻と内部時計13の時刻とが一致した時点で、電源制御部42に電力供給を伝える。電源制御部42はこれを受けて、ソーラーパネルによるバッテリーの充電から、バッテリーの放電へ切り替え、その放電電力を画像表示部13へ供給する。
【0044】
又、制御部31は、保存している蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。
【0045】
制御部31は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示完了後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けてバッテリーの放電からソーラーパネルによるバッテリーの充電に切り替え、画像表示部5への電力の供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した画像データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0046】
制御部31は、次のスケジュールと内部時計が一致した時点で、電源制御部41に電力供給の開始を伝える。電源制御部41は、これを受けて前記と同様にバッテリーの充電から放電に切り替え、その放電電力による画像表示部5への電力供給を開始させる。又、制御部31は、保存している別の蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。制御部31は、その画像表示完了後、電源制御部42に電力供給の終了を伝える。電源制御部42は、これを受けてコンデンサの放電からソーラーパネルによるバッテリーの充電に切り替え、画像表示部5への電力の供給を終了する。以降、この動作を繰り返す。
【0047】
電源制御部41は、日照が十分であればソーラーパネルによるバッテリーへの充電で十分であるが、雨天等で日照が十分でないときは、電源8(図1参照)によりバッテリーを充電することができるよう構成されている。
【0048】
入射光により表示を行う反射型デバイスが効果を発揮する設置環境は、ソーラー発電に適した環境であり、この環境を利用して、実施の形態4による床面設置反射型映像表示装置によれば、ソーラーパネルを備えた電源制御部を設けたことにより、ソーラーパネルのみによるバッテリーの充電、又は、ソーラーパネルと電源8の併用によるバッテリーの充電により、必要な電力を供給することができる。
【0049】
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図7に於いて、緊急割込み装置17は、例えば地震の発生を検知して通知する装置であり、制御部32は、緊急割込み画像18として地震警報画像を記憶手段に蓄積して備えている。その他の構成は、図4に示す実施の形態2と同様である。
【0050】
次に動作について説明する。図7に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に、表示すべき画像データを記録したデータカード(図示せず)と、画像の表示時間を定めたスケジュールデータと、地震警報画像データとを準備する。次に、操作者は、データカード12から読み取った画像データと、表示スケジュールのデータと、地震警報画像データとを、制御装置11から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。
【0051】
画像データと表示スケジュールのデータと地震警報画像データとを受信した通信機1は、これらのデータの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された画像データと表示スケジュールのデータと地震警報画像データとを制御部32に入力する。制御部32は、入力された画像データを蓄積画像15として記憶手段に蓄積して保存すると共に、表示スケジュールのデータを表示スケジュール14として記憶手段に記憶して保存する。又、地震警報画像データを緊急割込み画像18として記憶手段に蓄積して保存する。
【0052】
このようにして、操作者は、事前に制御部32に蓄積画像15と表示スケジュール14と緊急警報画像18とを保存させるが、以降、操作者の操作は不要となる。制御部32は、保存した表示スケジュール14の時刻と内部時計13の時刻とが一致した時点で、電源制御部4に電力供給の開始を伝える。電源制御部4はこれを受けて電源8(図1参照)から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部32は、保存している蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。
【0053】
制御部32は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示完了後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した表示データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0054】
制御部32は、次のスケジュールと内部時計が一致した時点で、電源制御部4に電力供給の開始を伝える。電源制御部4はこれを受けて電源8から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部32は、保存している別の蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7にその画像を表示させる。制御部32は、その表示完了後、電力供給の終了を電源制御部4に伝え、電源制御部4はこれを受けて画像表示部5への電力供給を停止する。以降、この動作を繰り返す。
【0055】
一方、この通常の画像表示動作の他に、外部の緊急割込み装置17が地震の発生を検知したとき、制御装置11は自動的に床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に、緊急警報画像表示指令を送信する。通信機1は、その緊急警報画像表示指令を通信部2を介して制御部32に伝える。制御部32は、これを受けて電源制御部4に電力供給の開始を伝える。電源制御部4はこれを受けて画像表示部5への電力供給を開始させる。
【0056】
又、制御部31は、緊急警報画像表示指令に基づいて画像表示部5に緊急割込み画像18のデータを伝える。画像表示部5は、そのデータを受けて緊急警報画像を形成し反射型表示デバイス7(図1参照)に緊急警報画像を表示させる。緊急警報画像が反射型表示デバイスに表示された後、制御部32は、電源制御部4に電力供給の終了を伝え画像表示部5への電力供給を終了させる。画像表示部5への電力の供給が終了しても、緊急警報画像は表示デバイス7に表示される。
【0057】
実施の形態5による床面設置反射型映像表示装置によれば、地震警報装置等の緊急割込み装置が地震等の発生を検知した時、地震警報画像等の緊急割込み画像を、通常のスケジュールに割り込んで表示できるので、緊急警報画像を迅速に通知できると同時に緊急割込み事象(地震等)による一次電源の給電が停止した場合でも、反射型表示デバイスを備えた装置の特徴である画像保持機能により、緊急警報画像が保持され、緊急割込み事象の周知を継続することができる。
【0058】
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図8に於いて、床面設置反射型映像表示装置100の外部に選択スイッチ19が設けられている。この選択スイッチ19は、後述するように操作者が通常の表示スケジュールによる画像の表示とは別に、任意の時刻に選択した画像を表示させるためのものである。制御部33は、選択スイッチ19による選択に対応した蓄積画像を示す選択リスト20を備える。選択リスト20は、制御装置11によりそのデータが通信機1に送信され、通信部2を介して制御部34に入力されたデータを記憶手段に記憶して保存されたものである。その他の構成は、図4に示す実施の形態2と同様である。
【0059】
次に動作について説明する。図8に於いて、先ず、操作者は、制御装置11に、表示すべき画像データを記録したデータカード(図示せず)と、画像の表示時間を定めた表示スケジュールのデータと、選択リストのデータとを準備する。次に、操作者は、データカード12から読み取った画像データと、表示スケジュールのデータと、選択リストのデータとを、制御装置11から床面設置反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。
【0060】
画像データと表示スケジュールのデータと選択リストのデータとを受信した通信機1は、これらのデータの信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された画像データと表示スケジュールのデータと選択リストのデータとを制御部33に入力する。制御部33は、入力された画像データを記憶手段に記憶して蓄積画像15として保存し、表示スケジュールのデータを記憶手段に記憶して表示スケジュール14として保存し、更に選択リストのデータを記憶手段に記憶して選択リスト20として保存する。
【0061】
このようにして、操作者は、事前に制御部31に蓄積画像15と表示スケジュール14と選択リストとを保存させるが、通常時は、以降、操作者の操作は不要となる。制御部33は、保存した表示スケジュール14の時刻と内部時計13の時刻とが一致した時点で電源制御部4に電源供給開始を伝え、電源制御部4により電源8(図1参照)から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部33は、保存している蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理してその画像を形成し表示デバイス7(図1参照)にその画像を表示させる。
【0062】
制御部33は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した表示データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた床面設置反射型映像表示装置100の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0063】
制御部33は、次のスケジュールと内部時計が一致した時点で、電源制御部4に電力供給の開始を伝える。電源制御部4は、これを受けて電源8から画像表示部5への電力の供給を開始する。又、制御部33は、保存している別の蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7にその画像を表示させる。制御部33は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示完了後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。以降、この動作を繰り返す。
【0064】
一方、何らかの理由により現在表示している画像を別の画像に切替える必要が生じた場合、操作者は、蓄積画像15のうちの所望の画像を選択するよう選択スイッチ19を操作する。制御装置11は、選択スイッチ19により選択された選択リストの位置を検知し、その選択リスト位置を示す選択信号を通信機1(図1参照)に送信する。通信部2は、通信機1からその選択信号を受け、これを制御部33に入力する。
【0065】
制御部33は、選択信号を受けて電源制御部4に電力供給の開始を伝える。電源制御部4は、これを受けて画像表示部13に電源8から電力の供給を開始する。又、制御部33は、選択スイッチ19により選択された選択リストに対応する蓄積画像のデータを、画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された蓄積画像のデータを処理してその画像を表示デバイス7に表示する。制御部33は、画像表示部5による表示終了後、電源制御部14に電力供給の終了を伝える。電源制御部4は、これを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。
【0066】
実施の形態6による床面設置反射型映像表示装置によれば、選択スイッチにより、任意の時刻に表示画像を切り替えることができるので、操作する操作者の意図に応じた表示を行うことができる。
【0067】
実施の形態7.
図9は、この発明の実施の形態7に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図9に於いて、イベント検出装置21は、発生したイベントを検出し、その検出したイベントに対応したイベントリストの位置を示す制御指令を発生する。制御部34は、イベントリスト22を備えると共に、夫々のイベントに対応した画像のデータを蓄積画像15として備える。イベントリスト22は、制御装置11によりそのデータが通信機1に送信され、通信部2を介して制御部34に入力されたデータを記憶手段に記憶して保存されたものである。その他の構成は、図3に示す実施の形態1と同様である。
【0068】
次に動作について説明する。操作者は、制御装置11に蓄積画像のデータ及びイベントリストのデータを準備する。次に、操作者は、制御装置11から床面反射型映像表示装置100の通信機1に送信する。通信部2は、通信機1からの蓄積画像のデータ及びイベントリストのデータを受け、これらを制御部34に入力する。制御部34は、入力された蓄積画像のデータを記憶手段に記憶して蓄積画像として保存し、又、イベントリストのデータを記憶手段に記憶してイベントリスト20として保存する。
【0069】
イベントが発生すると、イベント検出装置21はその発生したイベントを検知し、床面設置反射型映像表示装置100の通信機1にイベント検出信号を送信する。通信部2は、通信機1からのイベント検出信号を受け、これを制御部34に入力する。制御部34は、入力されたイベント検出信号に基づいて電源制御部4に電力供給開始を伝える。電源制御部4は、これを受けて画像表示部5に電源8(図1参照)から電力供給を開始する。又、制御部34は、入力されたイベント検出信号に対応するイベントリスト22の位置から、そのイベントに対応する蓄積画像15のデータを画像表示部5に入力する。
【0070】
画像表示部5は、入力されたデータを処理して画像を形成し表示デバイス7にその画像を表示する。制御部34は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその表示完了後、電源制御部4に電力供給の終了を伝える。電源制御部4は、それを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。
【0071】
実施の形態7による床面設置反射型映像表示装置によれば、イベント検出装置からの指令によりイベントに合わせた画像の表示を行うことができることから、例えばドアの開閉をイベントとして扱うことにより、ドアが開いたことに呼応して自動的に画像の表示を切り替えることができる。
【0072】
実施の形態8.
図10は、この発明の実施の形態8に係る床面設置反射型映像表示装置100を備えた映像表示システム全体の動作を説明するための説明図である。図10に於いて、複数の床面設置反射型映像表示装置100を配列した床面設置反射型映像表示装置群200を備える。連鎖制御装置6は、夫々の床面設置反射型映像表示装置100に対応した連鎖画像24と連鎖リスト25を備える。連鎖画像24と連鎖リスト25とは、夫々記憶手段に記憶されている。
【0073】
記憶された連鎖画像は、床面設置反射型映像表示装置群200により動画を表示させる場合の画像、或いは床面設置反射型映像表示装置群200によりある静止画像を表示する場合に各床面設置反射型映像表示装置100に表示させるべき個々の断片画像であり得る。
【0074】
又、記憶された連鎖リストは、動画を床面設置反射型映像表示装置群200に表示する場合には夫々の床面設置反射型映像表示装置100に表示させる画像とその表示順序のリストであり得る。床面設置反射型映像表示装置群200に静止画像を表示する場合は夫々の床面設置反射型映像表示装置100とそれに表示させる断片画像の関係を示すリストであり得る。夫々の床面設置反射型映像表示装置100の構成は、図1に示す実施の形態1の床面設置反射型映像表示装置100と同様である。
【0075】
次に動作について説明する。図10及び図1に於いて、操作者は、連鎖制御装置6に連鎖画像14と連鎖リスト25のデータを準備する。次に、操作者の指示により、連鎖制御装置6は、連鎖リスト25に従って所定の複数の床面設置反射型映像表示装置100の通信機1(図1参照)に、連鎖画像24の表示指令と夫々の床面設置反射型映像表示装置100に対応した連鎖画像のデータとを送信する。
【0076】
連鎖リスト25に基づく連鎖表示信号と連鎖画像24のデータとを受信した夫々の床面設置反射型映像表示装置100の通信機1は、それら信号を通信部2に入力する。通信部2は、入力された連鎖表示信号と連鎖画像のデータを制御部3に入力する。制御部3は、入力された連鎖表示信号に基づいて電源制御部4に電力供給の開始を伝え、電源制御部4により電源8から画像表示部5に電力の供給を開始させる。又、制御部3は、連鎖画像のデータを画像表示部5に入力する。画像表示部5は、入力された連鎖画像のデータを処理して画像を形成し表示デバイス7にその画像を表示させる。
【0077】
制御部3は、画像表示部5による画像の形成及び表示デバイス7によるその画像の表示後、電源制御部4に電力供給の終了を伝え、電源制御部14はこれを受けて画像表示部5への電力供給を終了する。画像表示部5及び表示デバイス7は、電力供給が終了しても電力供給時に形成した表示データに基づく画像を保持している。床10に埋め込まれた複数の床面設置反射型映像表示装置100からなる床面設置反射型映像表示装置群200の表示デバイス7は、自然光若しくは蛍光灯等の人工の光を反射することで、その保持している画像を鮮明に表示し、全体として所定の連鎖画像を表示する。これにより、床10を通行する人々は、その画像を目視することができる。
【0078】
表示する画像を変更するときは、操作者は、連鎖リスト25により連鎖画像24から所望の画像を選択し、連鎖制御装置23により、連鎖画像の連鎖表示信号と選択した連鎖画像のデータとを、対応する床面設置反射型映像表示装置100の通信機1へ送信する。これにより、前述と同様にして選択された画像を床面設置反射型映像表示装置群200により表示する。
【0079】
又、連鎖リスト25を、夫々の床面設置反射型映像表示装置100に連続して異なる画像を表示させるリストとし、この連鎖リストに従って、連鎖制御装置23により夫々の床面設置反射型映像表示装置100に、それらに対応する連鎖画像を連続して送信するようにすることで、図10に示すように、例えば矢印を動的に床面設置反射型映像表示装置群200に表示させることができる。
【0080】
実施の形態8による床面設置反射型映像表示システムによれば、複数の反射型映像表示装置を組み合わせて扱うことができ、表示解像度が不足する場合に複数の反射型映像表示装置を並べることにより補ったり、離れた場所に設置した床面設置反射型映像表示装置群に順序立て連鎖した動的な画像を表示することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 通信機
2 通信部
3、31、32、33、34 制御部
4、41、42 電源制御部
5 画像表示部
6 表示装置制御部
7 表示デバイス
8 電源
9 外部記憶手段
10 床
100 床面設置反射型映像表示装置
11 制御装置
12 データカード
13 内部時計
14 表示スケジュール
15 蓄積画像
16 電源タイマー
17 緊急割込み装置
18 緊急割込み画像
19 選択スイッチ
20 選択リスト
21 イベント検出装置
22 イベントリスト
23 連鎖制御装置
24 連鎖画像
25 連鎖リスト
200 床面設置反射型映像表示装置群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データに基づいて給電時に画像を形成し、非給電時に前記形成された画像を保持すると共に外光を反射してその画像を表示する反射型表示手段と、前記反射型表示手段への給電を制御する電源制御部と、入力された画像データを蓄積画像として記憶し且つ外部に発生するイベントと前記蓄積画像との対応を示すイベントリストを記憶し、外部からのイベント検出信号を受けたとき前記電源制御部に前記給電を行わせると共に、前記記憶したイベントリストに基づき前記イベント検出信号に対応する蓄積画像のデータを選択して前記反射型表示手段に入力する制御部と、外部から前記イベント検出信号と前記画像データを受信してこれらを前記制御部に入力する通信手段とを備えた反射型映像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の反射型映像表示装置と、操作者により操作され前記画像データと前記イベントリストのデータを前記通信手段に送信する制御装置と、イベントを検出し前記イベント検出信号を前記通信手段に送信するイベント検出装置とを備えた反射型映像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−93768(P2012−93768A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263265(P2011−263265)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【分割の表示】特願2006−170127(P2006−170127)の分割
【原出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】