説明

収容体

【課題】薄物でも厚みがある収容物でも積載効率を損なうことなく収容することができると共に、収容される物品の損傷を防止する収容体を提供する。
【解決手段】重ね合わされる2枚の略方形のシート部材11,12の1辺に開口28が形成した収容体10において、2枚のシート部材11,12には折り曲げられることにより開口28を塞ぐフラップ部14,20をそれぞれ形成し、両フラップ部14,20は、外側の輪郭15,21が基準線Lより外側の個所を連結する弧状に形成されると共に、折線16,22が弧状に形成されてなり、フラップ部14には、フラップ部14の輪郭より外方に延設され折り曲げ可能な折曲片部17,18を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容体に係り、特に2枚の略方形のシート部材を重ね合わせ、重ね合わされる4つの辺部のうちの2辺又は3辺を接合した状態とし、他の辺を開口部が形成可能な開放辺部とした収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品例えばOA機器を搬送するに当たっては、さまざまな物品を付属品として同包する。付属品としては、取扱説明書、プログラムインストール用のCDやメモリカード、オプショナルパーツなどがある。このような物品は、紙製の収容体に格納され、OA機器本体を収容する収納装置内にOA機器本体の梱包装置内に同包される。収容体はコートボールや段ボール製で、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた収容体形成片を組み立てて作られるものが採用される。このような収容体として以下のものが提案されている。
【0003】
特許文献1には、封筒の両端上下方向に折り込み線を形成し、梱包する物品の高さにあわせて両端を折り曲げて接着することで強度をもたせるものが記載されている。即ち、特許文献1には、封緘用閉じしろ及び接着しろが形成された段ボール紙を折り込み、かつ前記接着しろが接着されて形成される段ボール紙製封筒であり、その封筒の底部側には幅方向に沿った折り込み線を、両端側には上下方向に沿った折り込み線をそれぞれ形成させ、前記上下方向に沿った折り込み線は、両端側にそれぞれ複数形成させるものが記載されている。
【0004】
特許文献2には、緩衝材を有する封筒が記載されている。即ち、特許文献2には、ベロを有する紙製封筒の内面に、波形の凸部間に1直線上になる罫線を等間隔に施し、かつ凸部を内向きに半折用罫線にて半折した波形の紙製緩衝シートを両端部分において凸部を押し潰し、封筒開口縁と接着させるものが開示されている。
【0005】
特許文献3には、1枚の段ボールを折り畳むことで箱形状の梱包容器が構成されることが記載されている。即ち、特許文献3には、蓋の開き側端部の折曲げ片に切込みを設け、この切込みに箱本体側からロック用フラップを差込んで蓋をロックする梱包用段ボール箱において、前記ロック用フラップの指掛け部に切込み片を形成したものが開示されている。
【0006】
特許文献4には、梱包箱の内側に補強枠を設けることで積重ねても圧壊しないようにする梱包箱の補強構造が記載されている。即ち、特許文献4には、鋼製の台座状に段ボール箱を配置し、その段ボール箱の底部に穿設した透孔を通して、段ボール箱の内側に配置した補強枠を台座に支承させる構造が開示されている。
【0007】
特許文献5には、内容物が充填された収縮自在な容器を、箱型(三角形)の梱包箱により梱包する一方、内容物がなくなった状態の容器を、前記箱型の梱包箱を押し潰して平面状に変形した状態の梱包箱により回収する梱包箱が記載されている。即ち特許文献5には、内容物が充填された収縮自在な容器の外面を第1の壁部と第1の壁部に対向する第2の壁部とで押さえつけると共に摩擦力により容器を固定する包装箱が開示されている。
【0008】
【特許文献1】実用新案登録第3094232号公報
【特許文献2】実用新案登録第3110361号公報
【特許文献3】特開平11−292057号公報
【特許文献4】特開昭60−23143号公報
【特許文献5】特開2005−178819号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上述したように、収容体に格納する物品はさまざまな大きさを有している。即ち、取扱説明書やCDのように厚み寸法が小さいものや、メモリカードやオプショナルパーツの用にある程度厚み寸法を有するものがある。このような物品を収容するに際して上述した特許文献1〜4の収容体では、一つの形態のみに対応するものしか対応していないため、さまざまな厚さ寸法に対応する収容体が必要となる。現実には、厚さ寸法が小さい物品を収容するためには封筒を使用し、厚さ寸法が有するものを収容するためには箱型の収容体を使用するのが実情である。
【0010】
ここで、封筒は薄いため、積載効率を高めることができる反面、剛性がないことから、折れやすい物品を梱包することについては好ましくない。一方箱型の収容体の場合、6面が閉塞しているため剛性を保つことができ、梱包されている物品が折れるようなことはない。
しかし、上述したように収容する物品の厚さ、体積、強度、形状は種々多様なものが存在していることから、それぞれ専用の梱包容器を製作するにはコストが高くなってしまう。
【0011】
形状が変形する物品に対しても対応できる梱包装置として特許文献5のような梱包箱が提案されているが、特許文献5のものは、収納する物品は同一であり、その物品の形状が変化するものに対応するものであり、梱包装置の形状を保ちつつ物品の運搬をすることには不向きである。
【0012】
そこで、本発明は、薄物でも厚みがある収容物でも積載効率を損なうことなく収容することができると共に、収容される物品の損傷を防止する収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1の発明は、2枚の略方形のシート部材を重ね合わせ、重ね合わされる4つの辺部のうちの3辺を接合した状態とし、他の1辺に開口部が形成可能な一対の開放辺部を形成した収容体において、前記2枚のシート部材の開放辺部には、折り曲げられることにより前記開放辺部を拡開することより形成される開口を塞ぐフラップ部をそれぞれ形成し、両フラップ部は、外側の輪郭がシート部材の両端と、該両端を結ぶ基準線より外側の個所を連結するものとして形成されると共に、シート部材との接続部に設定される折線が前記シート部材の両端と前記基準線より内側の個所を結ぶように形成されてなり、両フラップ部のうち1のフラップ部には、フラップ部の輪郭より外方に延設されると共に、前記フラップ部の輪郭近傍で折り曲げ可能な折曲片部を形成することを特徴とする収容体である。
【0014】
請求項2の発明は、2枚の略方形のシート部材を重ね合わせ、重ね合わされる4つの辺部のうちの相対する2辺を接合した状態とし、他の2辺を開口部が形成可能な一対の開放辺部とする収容体において、前記2枚のシート部材の開放辺部には、折り曲げられることにより前記開放辺部を拡開することより形成される開口を塞ぐフラップ部をそれぞれ形成し、両フラップ部は、外側の輪郭がシート部材の両端と、該両端を結ぶ基準線より外側の個所を連結するものとして形成されると共に、シート部材との接続部に設定される折線が前記シート部材の両端と前記基準線より内側の個所を結ぶように形成されてなり、両フラップ部には、フラップ部の輪郭より外方に延設されると共に、前記フラップ部の輪郭近傍で折り曲げ可能な折曲片部を形成することを特徴とする収容体である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の収容体において、前記フラップ部の前記輪郭は所定半径をなす弧形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状と線対称形となるよう形成されることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1又は2記載の。収容体において、前記フラップ部の前記輪郭は所定の傾斜を山形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状に対して線対称形となるよう形成されることを特徴とする
【0017】
請求項5の発明は、請求項1又は2記載の収容体において、前記フラップ部の前記輪郭は直線部と所定半径をなす弧形状とが組み合わされた形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状と線対称形となるよう形成されることを特徴とする。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか記載の収容体において、前記シート材は、コートボール紙であることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれか記載のである収容体において、前記シート部材は、段目方向を有する素材であることを特徴とする。
【0020】
請求項8の発明は、請求項1ないし7記載の収容体において、前記折曲片部を形成した方のフラップ部の輪郭から折線までの幅寸法は、他のフラップ部の幅寸法より小さく形成していることを特徴とする。
【0021】
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれか記載の収容体において、前記折曲片部は、その外縁側からフラップ部の輪郭にかけて切欠部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る収容体は、フラップ部を折り曲げることなく封筒のように使用したり、フラップ部を折り曲げてシート部材の間に剛性を有して空間を形成するようにしたりして使用することができるのでたり、薄物でも厚みがある収容物でも積載効率を損なうことなく収容することができると共に、収容される物品の損傷を防止するという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0024】
以下本発明に係る収容体の第1の実施例を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は実施例1に係る収容体の展開図である。
【0025】
本例に係る収容体10は、コートボール紙からなるブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成された形成体25を折り曲げ加工、接着加工して組み立てられる。形成体25は、図1に示すように、接続部13で連結している2枚のシート部材11,12を備えている。また、形成体25において、シート部材11のうち接続部13と相対する辺部にはフラップ部14が形成されている。
【0026】
また、シート部材11の3辺のうち接続部13に隣接する2辺にはシート部材12との接着用の糊代26,27が形成されている。フラップ部14は、シート部材11の端縁部に円弧形の輪郭15を備えて形成される。輪郭15は、シート部材11の両端11a、11bと、該両端を結ぶ基準線Lより外側に位置する頂点11cとを連結するように形成されている。また、フラップ部14の接続部13側にはフラップ部14を折り曲げるときの折線16が形成されている。この折線16は、シート部材11の両端11a、11bと前記基準線Lより内側に位置する頂点11dとを結ぶ円弧として形成されている。なお、輪郭15と折線16とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0027】
また、フラップ部14の先端には、前記輪郭15を挟んで、フラップ部14の輪郭15より外方に延設されると共に、フラップ部14の輪郭近傍で折曲線29で折り曲げ可能な折曲片部17,18が形成されている。なお折曲片部17,18の折曲線29は前記輪郭15と一致させることなく、輪郭15の中心部をとおる接線に沿うように形成することが好適である。このように折曲線29を設定すると、折曲片部17,18を折りたんだときの左右両端部に生じる隙間を小さくすることができる。さらに、この折曲片部17,18の間には、切込み部19が設けられている。この切込み部19は、中心から折曲片部17と18の外周に向かって傾斜して形成される。このように構成することにより、後述するように、折曲片部17,18を開口28に挿入する際に、折曲片部17,18が互いに中心方向に接近してきても、切込み部19により折曲片部17,18との干渉を防止することができる。
【0028】
また、他方のシート部材12の接続部13と相対する辺部には、フラップ部20が形成されている。フラップ部20は、シート部材11の端部に円弧形の輪郭21を備えて形成される。輪郭21は、シート部材12の両端12a,12bと、該両端を結ぶ基準線Lより外側に位置する頂点12cを連結するように形成されている。また、フラップ部20の接続部13側にはフラップ部20を折り曲げるときの折線22が形成されている。この折線22は、シート部材11の両端と前記基準線Lより内側に位置する頂点12dを結ぶように形成されている。なお、輪郭21と折線22とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0029】
ここで、このフラップ部20の幅寸法w2を前記フラップ部14の幅寸法w1よりシート部材11に厚さ分だけ大きく形成しておくと、収容体10を組み立てたとき、フラップ部14をフラップ部20で覆うことができ、両者の重なり状態を良好なものとすることができる。
【0030】
次に形成体25を組み立てた状態について説明する。図2は実施例1に係る収容体の一部断面斜視図、図3は実施例1に係る収容体の平面図である。形成体25を組み立てると、図2及び図3に示すように、収容体10を形成することができる。この状態で、シート部材11,12の3辺は閉塞された状態に形成され、他の1辺は開放辺部として形成される。このような収容体10では、シート部材11,12を撓ませるせることにより、フラップ部14、フラップ部20の間に収容物を出し入れする開口28を開設することができ、この開口28は、前記フラップ部14及びフラップ部20を折線16,22で折ることにより塞ぐことができる。
【0031】
また、収容体10を組み立てて、内部に収納物を入れない状態では、図3に示すように、シート部材12に形成されるフラップ部20の外側にシート部材11側の折曲片部17,18が飛び出るようになる。
【0032】
次に、収容体10に収納物を収納した状態について説明する。まず厚み寸法がある収容物を収容する場合について説明する。図4は実施例1に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図5は実施例1に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図4(a)中のA−A線に相当する断面図、図6は実施例1に係る収容体のフラップ部折り曲げ状態を示す図5と同様の断面図である。
【0033】
厚みのある収納物を収納するときには、図6に示すように、シート部材11,12の開口側を広げて開口28を形成し、収納物100を緩衝材で包むかあるいはそのまま収納する。そして、この開口28に折曲片部17,18を折り曲げた状態で挿入しつつフラップ部14を折線16から折り曲げる(図中矢印a)。このとき、フラップ部14は折り曲げる前の状態に戻ろうとする反発力を受けながら折線22によって湾曲しながら折り込まれる。そして、折曲片部17,18をシート部材12の内側に接触させて、フラップ部20をフラップ部14の外側に重ねるように折り曲げる(図中矢印b)。このように折り曲げることで、フラップ部14は剛性により折り曲げる前の状態に戻ろうとする力が働く。しかし、フラップ部14の外周(輪郭15)が、フラップ部20の内周(折線22)に接することでフラップ14が支柱の役割を果たし、フラップ部14の起立方向の剛性を有し、また、折曲片部17,18の面が剛性により折り曲げる前の状態に戻ろうとしてシート部材12の内面に摺接するので、フラップ部14が折り曲げる前の状態に戻ろうとする力を減少することができる。さらに、フラップ部20をフラップ部14の外側に重ねるように折り曲げることにより、フラップ部20は、フラップ部14と同様、折り曲げる方向に力が加わるので、さらにフラップ部14が折り曲げる前の状態に戻ろうとする力を減少させることができる。その後、必要に応じてフラップ部20を粘着テープ等で固定する。
【0034】
この状態で、収容体10は、図4に示すように、シート部材11、シート部材12、及びフラップ部20の3つの面で構成された立体構造物となり、この立体構造物は圧縮、捩れなど対して剛性を有するものとなり、内部に収容した収納物100を確実に保護することができる。
【0035】
また、この収容体10は一方に向いてフラップ部20側から接続部13方向に向け薄肉に形成されるから、収容体10を重ねて配置するとき、フラップ部20側と接続部13側とを重ねて配置することにより、収納効率を良好なものとすることができる。さらに、この収容体10では、バーコードや識別名を表示したラベル等を貼付するに必要な平面部をシート部材11、シート部材12の他フラップ部20にも確保することができる。このときラベル等をフラップ部20からシート部材12にかけて貼付することにより、上述した固定用の粘着テープと兼用することができる。
【0036】
なお、上記説明におけるフラップ14の高さw1をさらに大きくすると、立体構造物としたときにフラップ部14が上記説明に比べてさらにフラップ部14の折り曲げ方向に付勢されるので、フラップ部14及びフラップ部20が開口28の内側に自然に傾斜するようになるため、粘着テープなどを使用することなくフラップ部14及びフラップ部20の位置を固定することができる。なお、この場合、折曲片部17,18の輪郭15より外側に折線を形成し、この折線をフラップ20の折線22に摺接させることで上記説明と同様の効果を有することができる。
【0037】
また、収容体10に厚みのない例えば取扱説明書やCDを収納するときには、図7に示すように、フラップ部14及びフラップ部20を折り畳まず、全体を封筒状として使用することができる。このとき、折曲片部17,18を折り曲げ、シート部材11とシート部材12との間に形成される開口28を確実に塞ぐことができる。
【実施例2】
【0038】
以下本発明に係る収容体の第2の実施例を図8ないし図12に基づいて説明する。図8は実施例2に係る収容体の展開図である。
【0039】
本例に係る収容体30は、コートボール紙からなるブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成された形成体45を折り曲げ加工、接着加工して組み立てられる。形成体45は、図8に示すように、接続部33で連結している2枚のシート部材31,32を備えている。また、形成体45において、シート部材31のうち接続部33と相対する辺部にはフラップ部34が形成されている。
【0040】
また、シート部材31の3辺のうち接続部33に隣接する2辺にはシート部材32との接着用の糊代46,47が形成されている。フラップ部34は、シート部材31の端縁部に山形の輪郭35をなして形成される。輪郭35は、シート部材31の両端31a、31bと、該両端を結ぶ基準線Lより外側に位置する頂点31cとを連結する2本の直線で形成されている。また、フラップ部34の接続部33側にはフラップ部34を折り曲げるときの折線36が形成されている。なお、輪郭35と折線36とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0041】
また、フラップ部34の先端には、前記輪郭35を挟んで、フラップ部34の輪郭35より外方に延設されると共に、フラップ部34の輪郭で折り曲げ可能な折曲片部37,38が形成されている。また、折曲片部37と折曲片部38との間には、折曲片部37,38を折り曲げたときに両者が重ならないようにする切欠部39が形成されている。
【0042】
また、他方のシート部材32の接続部33と相対する辺部には、フラップ部40が形成されている。フラップ部40は、シート部材31の端部に山形の輪郭41をなして形成される。輪郭41は、シート部材32の両端32a,32bと、該両端を結ぶ基準線Lより外側に位置する頂点32cを連結するように形成されている。また、フラップ部40の接続部33側にはフラップ部40を折り曲げるときの折線42が形成されている。この折線42は、シート部材31の両端と前記基準線Lより内側に位置する頂点32dを結ぶ2本の直線として形成されている。なお、輪郭41と折線42とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0043】
ここで、このフラップ部40の幅寸法w2を、前記フラップ部34の幅寸法w1よりシート部材31の厚さ分だけ大きく形成しておくと、収容体30を組み立てたとき、フラップ部34をフラップ部40で覆うことができ、両者の重なり状態を良好なものとすることができる。
【0044】
次に形成体45を組み立てた状態について説明する。図9は実施例2に係る収容体の一部断面斜視図、図10は実施例2に係る収容体の平面図である。形成体45を組み立てると、図9及び図10に示すように、収容体30を形成することができる。この状態で、シート部材31,32の3辺は閉塞された状態に形成され、他の1辺は開放辺部として形成される。このような収容体30では、シート部材31,32を撓ませるせることにより、フラップ部34、フラップ部40の間に収容物を出し入れする開口48を開設することができ、この開口48は、前記フラップ部34及びフラップ部40を折線36,42で折ることにより塞ぐことができる。
【0045】
この例では、折線36、折線42を直線としたから、フラップ部34及びフラップ部40の折曲げが容易なものとなる。また、折曲片部37,38の折れ線ともなる輪郭35も直線としたから折曲片部37,38を容易に折り曲げることができる。
【0046】
また、収容体30を組み立てて、内部に収納物を入れない状態では、図10に示すように、シート部材32に形成されるフラップ部40の外側にシート部材31側の折曲片部37,38が飛び出るようになる。
【0047】
次に、収容体30に収納物を収納した状態について説明する。まず厚み寸法がある収容物を収容する場合について説明する。図11は実施例2に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図12は実施例2に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図10(a)中のB−B線に相当する断面図である。
【0048】
厚みのある収納物を収納するときには、実施例1の説明で図5に示したのと同様に、シート部材31,32の開口側を広げて開口48を形成し、収納物100を緩衝材に包装して、あるいはそのまま収納する。そして、この開口48に折曲片部37,38を折り曲げた状態で挿入しつつフラップ部34を折線36から折り曲げる(図6中矢印a)。そして、折曲片部37,38をシート部材32の内側に接触させて、フラップ部40をフラップ部34の外側に重ねるように折り曲げる(図6中矢印b)。このとき、フラップ部34は折り曲げる前の状態に戻ろうとする反発力を受けながら折線42によって湾曲しながら折り込まれる。そして、折曲片部37,38をシート部材32の内側に接触させて、フラップ部40をフラップ部34の外側に重ねるように折り曲げる(図中矢印b)。このように折り曲げることで、フラップ部34は剛性により折り曲げる前の状態に戻ろうとする力が働く。しかし、フラップ部34の外周(輪郭35)が、フラップ部40の内周(折線22)に接することでフラップ14が支柱の役割を果たし、フラップ部34の起立方向の剛性を有し、また、折曲片部37,38の面が剛性により折り曲げる前の状態に戻ろうとしてシート部材32の内面に摺接するので、フラップ部34が折り曲げる前の状態に戻ろうとする力を減少することができる。さらに、フラップ部40をフラップ部34の外側に重ねるように折り曲げることにより、フラップ部40は、フラップ部34と同様、折り曲げる方向に力が加わるので、さらにフラップ部34が折り曲げる前の状態に戻ろうとする力を減少させることができる。その後、必要に応じてフラップ部20を粘着テープ等で固定する。その後、必要に応じてフラップ部20を粘着テープ等で固定する。
【0049】
この状態で、収容体30は、図11に示すように、シート部材31、シート部材32、及びフラップ部40の3つの面で構成された立体構造物となり、この立体構造物は圧縮、捩れなど対して剛性を有するものとなり、内部に収容した収納物100を確実に保護することができる。
【0050】
また、この収容体30は一方に向いてフラップ部40側から接続部33方向に向け薄肉に形成されるから、収容体30を重ねて配置するとき、フラップ部40側と接続部33側とを重ねて配置することにより、収納効率を良好なものとすることができる。さらに、この収容体30では、バーコードや識別名を表示したラベル等を貼付するに必要な平面部をシート部材31、シート部材32の他フラップ部20にも確保することができる。このときラベル等をフラップ部40からシート部材32にかけて貼付することにより、上述した固定用の粘着テープと兼用することができる。
【0051】
なお、上記説明におけるフラップ34の高さw1をさらに大きくすると、立体構造物としたときにフラップ部34が上記説明に比べてさらにフラップ部34の折り曲げ方向に付勢されるので、フラップ部34及びフラップ部50が開口48の内側に自然に傾斜するようになるため、粘着テープなどを使用することなくフラップ部34及びフラップ部40の位置を固定することができる。なお、この場合、折曲片部37,38の輪郭15より外側に折線を形成し、この折線をフラップ40の折線42に摺接させることで上記説明と同様の効果を有することができる。
【0052】
また、収容体30に厚みのない例えば取扱説明書やCDを収納するときには、図7に示した第1実施例と同様に、フラップ部34及びフラップ部40を折り畳まず、全体を封筒状として使用することができる。このとき、折曲片部37,38を折り曲げ、シート部材31とシート部材32との間に形成される開口48を確実に塞ぐことができる。
【実施例3】
【0053】
以下本発明に係る収容体の第3の実施例を図13ないし図17に基づいて説明する。図13は実施例3に係る収容体の展開図である。
【0054】
本例に係る収容体50は、段ボール例えば厚さ1mm程度のCフルートからなるブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成された形成体65を折り曲げ加工、接着加工して組み立てられる。形成体65は、図13に示すように接続部53で連結している2枚のシート部材51,52を備えている。本例では、形成体65は段ボールの目の方向が矢印cに示す方向に形成されている。また、形成体65において、シート部材51のうち接続部53と相対する辺部にはフラップ部54が形成されている。
【0055】
また、シート部材52の3辺のうち接続部53に隣接する2辺にはシート部材51との接着用の糊代66,67が形成されている。フラップ部54は、シート部材51の端縁部に輪郭55をなして形成される。輪郭55は、シート部材51の両端51a、51bを結ぶ基準線Lより外側に位置する直線部55aと、直線部55aの両端と前記両端51a、51bを結ぶ2本の円弧55bとで形成されている。
【0056】
また、フラップ部54の接続部53側にはフラップ部54を折り曲げるときの折線56が形成されている。折線56は、シート部材51の両端51a、51bを結ぶ基準線Lより内側に位置する直線部56aと、直線部56aの両端と前記両端51a、51bを結ぶ2本の円弧部56bとで形成されている。なお、輪郭55と折線56とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0057】
折線56に設けられる直線部56aは前記段ボールの目(矢印c)に対して垂直に配置される。これは折線を段ボールの目に垂直にすることにより、折曲げ線が目の方向により変形されないように考慮したためである。
【0058】
また、フラップ部54の先端には、前記輪郭55を挟んで、フラップ部54の輪郭55より外方に延設されると共に、フラップ部54の輪郭で折り曲げ可能な3つの折曲片部57,58が形成されている。なお、折曲片部57と折曲片部58との間には、折曲片部57,58を折り曲げたときに両者が重ならないようにする切欠部59が形成されている。
【0059】
また、他方のシート部材52の接続部53と相対する辺部には、フラップ部60が形成されている。フラップ部60は、シート部材51の端部に山形の輪郭61を備えて形成される。輪郭61は、シート部材52の両端52a,52bを結ぶ基準線Lより外側に位置する直線部61aと、直線部61aの両端と前記両端52a、52bを結ぶ2本の円弧部61bとで形成されている。
【0060】
また、フラップ部60の接続部53側にはフラップ部60を折り曲げるときの折線62が形成されている。折線62は、シート部材52の両端52a,52bを結ぶ基準線Lより内側に位置する直線部62aと、直線部62aの両端と前記両端52a、52bを結ぶ2本の円弧部62bとで形成されている。なお、輪郭61と折線62とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0061】
ここで、このフラップ部60の幅寸法を、前記フラップ部54の幅寸法よりシート部材52の厚さ分だけ小さく形成しておくと、収容体50を組み立てたとき、フラップ部54をフラップ部60で覆うことができ、両者の重なり状態を良好なものとすることができる。
【0062】
また、この例では、シート部材51には、折線56の直線部56aの両端と、接続部53の中央部を結ぶ2本の折線64を形成している。また、シート部材52にも同様に折線62の直線部62aの両端と、接続部53の中央部を結ぶ2本の折線64を形成している。これらの折線64は、収容体50に厚みがある収容物を収容するときシート部材51,52が折れ曲がり、内部に収容物の配置空間を設定しやすくするために設けられている。
【0063】
次に形成体65を組み立てた状態について説明する。図14は実施例3に係る収容体の一部断面斜視図、図15は実施例3に係る収容体の平面図である。形成体65を組み立てると、図14及び図15に示すように、収容体50を形成することができる。この状態で、シート部材5,52の3辺は閉塞された状態に形成され、他の1辺は開放辺部として形成される。このような収容体50では、シート部材51,52を折線64に沿って折り曲げることにより、フラップ部54、フラップ部60の間に収容物を出し入れする開口68を開設することができ、この開口68は、前記フラップ部54及びフラップ部60を折線56,62で折ることにより塞ぐことができる。
【0064】
この例では、折線56、折線62に直線部56a,62aを設けるものとしたから、フラップ部54及びフラップ部60の折曲げが容易なものとなる。
【0065】
また、収容体50を組み立てて、内部に収納物を入れない状態では、図15に示すように、シート部材52に形成されるフラップ部60の外側にシート部材51側の折曲片部57,58が飛び出るようになる。
【0066】
次に、収容体50に収納物を収納した状態について説明する。まず厚み寸法がある収容物を収容する場合について説明する。図16は実施例3に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図17は実施例3に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図10(a)中のC−C線に相当する断面図である。
【0067】
厚みのある収納物を収納するときには、シート部材51,52の開口側を広げて開口68を形成し、収納物100を緩衝材に包んであるいはそのまま収納する。本例では、フラップ部54を折線56から折り曲げて開口68を塞ぐ。このようにフラップ部54を折り曲げることで、フラップ部54の外周(輪郭55)が、フラップ部60の内周(折線62)に接することでフラップ54が支柱の役割を果たし、収容体50の剛性が高いものになる。そして、フラップ部60をフラップ部54に被せ、折曲片部57,58を折曲げシート部材51の外面に被せる。その後、必要に応じてフラップ部20を粘着テープ等で固定する。
【0068】
この状態で、収容体50は、図16に示すように、シート部材51、シート部材52、及びフラップ部54の3つの面で構成された立体構造物となり、この立体構造物は圧縮、捩れなど対して剛性を有するものとなり、内部に収容した収納物100を確実に保護することができる。
【0069】
また、この収容体50は一方に向いてフラップ部54側から接続部53方向に向け薄肉に形成されるから、収容体50を重ねて配置するとき、フラップ部40側と接続部33側とを重ねて配置することにより、収納効率を良好なものとすることができる。さらに、この収容体50では、バーコードや識別名を表示したラベル等を貼付するに必要な平面部をシート部材51、シート部材52の他フラップ部54にも確保することができる。
【0070】
なお、上記説明におけるフラップ部54の高さ寸法をさらに大きくすると、立体構造物としたときにフラップ部54が上記説明に比べてさらにフラップ部54の折り曲げ方向に付勢されるので、フラップ部54及びフラップ部60が開口68の内側に自然に傾斜するようになるため、粘着テープなどを使用することなくフラップ部54及びフラップ部60の位置を固定することができる。
【0071】
また、収容体50に厚みのない例えば取扱説明書やCDを収納するときには、フラップ部54及びフラップ部60を折り畳まず、全体を封筒状として使用することができる。このとき、折曲片部57,58を折り曲げ、シート部材51とシート部材52との間に形成される開口68を確実に塞ぐことができる。
【実施例4】
【0072】
以下本発明に係る収容体の第4の実施例を図18ないし図22に基づいて説明する。図18は実施例4に係る収容体の展開図である。
【0073】
本例に係る収容体70は、段ボール例えば厚さ1mm程度のCフルートからなるブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成された形成体85を折り曲げ加工、接着加工して組み立てられる。形成体85は、図18に示すように接続部73で連結している2枚のシート部材71,72を備えている。本例では、形成体85は段ボールの目の方向が矢印dに示す方向に形成されている。また、形成体85において、シート部材71のうち接続部73に隣接する1辺はフラップ部74が形成されている他、他の辺にはフラップ部80が形成されている
【0074】
また、シート部材72にも、前記シート部材71と前記接続部73の中点を対称点として点対称にフラップ部74、フラップ部80が形成されている他、接続部53に相対する辺にはシート部材71との接着用の糊代83が形成されている。シート部材71及びシート部材72のフラップ部74、フラップ部80は同じ構成を備えるので以下まとめて説明する。
【0075】
フラップ部74は、シート部材71の端縁部に輪郭75を備えて形成される。輪郭75は、シート部材71の両端71a,72bを結ぶ基準線Lより外側に位置する直線部75aと、直線部75aの両端と前記両端71a、71bを結ぶ2本の円弧部75bとで形成されている。
【0076】
また、フラップ部74にはフラップ部74を折り曲げるときの折線76が形成されている。折線76は、シート部材71の一方の両端71a,72bを結ぶ基準線Lより内側に位置する直線部76aと、直線部76aの両端と前記両端71a,72bを結ぶ2本の円弧部76bとで形成されている。なお、輪郭75と折線76とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0077】
折線76に設けられる直線部76aは前記段ボールの目(矢印d)に対して垂直に配置される。これは折線を段ボールの目に垂直にすることにより、折曲げ線が目の方向により変形されないように考慮したためである。
【0078】
また、フラップ部74の先端には、前記輪郭75の直線部75aを挟んで、フラップ部74の輪郭75より外方に延設されると共に、フラップ部74の輪郭で折り曲げ可能な折曲片部77が形成されている。
【0079】
また、シート部材71の他の辺には、フラップ部80が形成されている。フラップ部80は輪郭81を備えて構成される。輪郭81は、シート部材71の他方の両端71c、71dを結ぶ基準線Lより外側に位置する直線部81aと、直線部81aの両端と前記両端71a、81bを結ぶ2本の円弧部81bとで形成されている。直線部81aには指かけ用の凹部78が形成されている。
【0080】
また、フラップ部80にはフラップ部80を折り曲げるときの折線82が形成されている。折線82は、シート部材71の両端71c,71dを結ぶ基準線Lより内側に位置する直線部82aと、直線部82aの両端と前記両端71c、71dを結ぶ2本の円弧部82bとで形成されている。なお、輪郭81と折線82とは前記基準線Lに対して略線対称となるように形成される。
【0081】
ここで、このフラップ部80の幅寸法を、前記フラップ部74の幅寸法をフラップ部80の幅寸法よりシート部材72の厚さ分だけ小さく形成しておくと、収容体50を組み立てたとき、フラップ部74をフラップ部80で覆うことができ、両者の重なり状態を良好なものとすることができる。
【0082】
また、この例では、シート部材71には、折線76の直線部76aの両端と、折線82の直線部82aの両端を結ぶ2本の折線84を形成している。また、シート部材72にも同様に2本の折線84を形成している。これらの折線84は、収容体50に厚みがある収容物を収容するときシート部材71,72が折れ曲がり、内部に収容物の配置空間を設定しやすくするために設けられている。
【0083】
次に形成体85を組み立てた状態について説明する。図19は実施例4に係る収容体の一部断面斜視図、図15は実施例1に係る収容体の平面図である。形成体65を組み立てると、図14及び図15に示すように、収容体70を形成することができる。この状態で、シート部材71,72の2辺は閉塞された状態に形成され、他の2辺は開放辺部として形成される。このような収容体70では、シート部材71,72を折線84に沿って折り曲げることにより、収容体70の2方にフラップ部74、フラップ部80の間に収容物を出し入れする開口88を開設することができ、この開口88は、前記フラップ部74及びフラップ部80を折線76,82で折ることにより塞ぐことができる。
【0084】
この例では、折線79、折線82に直線部76a,82aを設けるものとしたから、フラップ部74及びフラップ部80の折曲げが容易なものとなる。
【0085】
また、収容体70を組み立てて、内部に収納物を入れない状態では、図20に示すように、フラップ部74,80の外側にそれぞれ折曲片部77が飛び出るようになる。
【0086】
次に、収容体70に収納物を収納した状態について説明する。図21は実施例4に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図22は実施例4に係る収容体の収納物収容時の状態を示す図21(a)中のD−D線に相当する断面図である。
【0087】
収納物を収納するときには、シート部材71,72の開口側を広げて2方に開口88を形成し、収納物100を緩衝材に包んであるいはそのまま収納する。そして、両開口88においてフラップ部80を折線82から折り曲げて開口88を塞ぐ。このようにフラップ部74を折り曲げることで、フラップ部74の外周(輪郭75)が、フラップ部80の内周(折線82)に接することになり、フラップ54が支柱の役割を果たし、収容体50の剛性を高いものとする。そして、さらにフラップ部74をフラップ部80に被せ、折曲片部77を折曲げシート部材71、72の外面に被せ、必要に応じて折曲片部77を粘着テープ等で固定する。
【0088】
この状態で、収容体50は、図21に示すように、シート部材71、シート部材72、及びフラップ部74,80の4つの面で構成された立体構造物となり、この立体構造物は圧縮、捩れなど対して剛性を有するものとなり、内部に収容した収納物100を確実に保護することができる。
【0089】
なお、上記説明におけるフラップ部74の高さ寸法をさらに大きくすると、立体構造物としたときにフラップ部74が上記説明に比べてさらにフラップ部74の折り曲げ方向に付勢されるので、フラップ部74及びフラップ部80が開口88の内側に自然に傾斜するようになるため、粘着テープなどを使用することなくフラップ部74及びフラップ部80の位置を固定することができる。
【0090】
なお、上記各実施例において、シート部材は紙製のコートボールあるいは段ボールとして説明したが、後失せ樹脂製のシートや合成樹脂製の段ボール等を使用することができる。この場合は、収容体を耐久性に優れたものとすることができ繰り返し使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例1に係る収容体の展開図である。
【図2】実施例1に係る収容体の一部断面斜視図である。
【図3】実施例1に係る収容体の平面図である。
【図4】実施例1に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図5】実施例1に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図4(a)中のA−A線に相当する断面図である。
【図6】実施例1に係る収容体のフラップ部折り曲げ状態を示す図5と同様の断面図である。
【図7】実施例1に係る収容体の薄物収容時の状態を示す平面図である。
【図8】実施例2に係る収容体の展開図である。
【図9】実施例2に係る収容体の一部断面斜視図である。
【図10】実施例2に係る収容体の平面図である。
【図11】実施例2に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図12】実施例2に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図4(a)中のB−B線に相当する断面図である。
【図13】実施例3に係る収容体の展開図である。
【図14】実施例3に係る収容体の一部断面斜視図である。
【図15】実施例3に係る収容体の平面図である。
【図16】実施例3に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図17】実施例3に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図4(a)中のC−C線に相当する断面図である。
【図18】実施例4に係る収容体の展開図である。
【図19】実施例4に係る収容体の一部断面斜視図である。
【図20】実施例4に係る収容体の平面図である。
【図21】実施例4に係る収容体の物品収容時の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。
【図22】実施例4に係る収容体の厚物収容時の状態を示す図4(a)中のD−D線に相当する断面図である。
【符号の説明】
【0092】
10 収容体
11,12 シート部材
11a、11b 両端
11c 頂点
11d 頂点
12 シート部材
12a,12b 両端
12c 頂点
12d 頂点
13 接続部
14 フラップ部
15 輪郭
16,22 折線
16 折線
17,18 折曲片部
20 フラップ部
21 輪郭
22 折線
25 形成体
26,27 糊代
28 開口
30 収容体
31,32 シート部材
31a、31b 両端
31c 頂点
31d 頂点
32 シート部材
32a,32b 両端
32c 頂点
32d 頂点
33 接続部
34 フラップ部
35 輪郭
36,42 折線
36 折線
37,38 折曲片部
38 折曲片部
39 切欠部
40 フラップ部
41 輪郭
42 折線
45 形成体
46,47 糊代
48 開口
50 収容体
51,52 シート部材
51 折曲げシート部材
51a、51b 両端
52 シート部材51,
52a,52b 両端
53 接続部
54 フラップ部
55 輪郭
55a 直線部
55b 円弧
56,62 折線
56 折線
56a,62a 直線部
56a 直線部
56b 円弧部
57,58 折曲片部
58 折曲片部
59 切欠部
60 フラップ部
61 輪郭
61a 直線部
61b 円弧部
62 折線
62a 直線部
62b 円弧部
64 折線
65 形成体
66,67 糊代
68 開口
70 収容体
71,72 シート部材
71a、71b 端
71a、72b 端
71a、81b 端
71c、71d 端
72 シート部材71,
73 接続部
74,80 フラップ部
74 フラップ部
75 輪郭
75a 直線部
75b 円弧部
76,82 折線
76 折線
76a,82a 直線部
76a 直線部
76b 円弧部
77 折曲片部
78 凹部
79 折線
80 フラップ部
81 輪郭
81a 直線部
81b 円弧部
82 折線
82a 直線部
82b 円弧部
83 糊代
84 折線
85 形成体
88 開口
100 収納物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚の略方形のシート部材を重ね合わせ、重ね合わされる4つの辺部のうちの3辺を接合した状態とし、他の1辺に開口部が形成可能な一対の開放辺部を形成した収容体において、
前記2枚のシート部材の開放辺部には、折り曲げられることにより前記開放辺部を拡開することより形成される開口を塞ぐフラップ部をそれぞれ形成し、
両フラップ部は、外側の輪郭がシート部材の両端とシート部材の両端を結ぶ基準線より外側の個所を連結するものとして形成されると共に、シート部材との接続部に設定される折線が前記シート部材の両端と前記基準線より内側の個所を結ぶように形成されてなり、
両フラップ部のうち1のフラップ部には、フラップ部の輪郭より外方に延設されると共に、前記フラップ部の輪郭近傍で折り曲げ可能な折曲片部を形成することを特徴とする収容体
【請求項2】
2枚の略方形のシート部材を重ね合わせ、重ね合わされる4つの辺部のうちの相対する2辺を接合した状態とし、他の2辺を開口部が形成可能な一対の開放辺部とする収容体において、
前記2枚のシート部材の開放辺部には、折り曲げられることにより前記開放辺部を拡開することより形成される開口を塞ぐフラップ部をそれぞれ形成し、
両フラップ部は、外側の輪郭がシート部材の両端とシート部材の両端を結ぶ基準線より外側の個所を連結するものとして形成されると共に、シート部材との接続部に設定される折線が前記シート部材の両端と前記基準線より内側の個所を結ぶように形成されてなり、
両フラップ部には、フラップ部の輪郭より外方に延設されると共に、前記フラップ部の輪郭近傍で折り曲げ可能な折曲片部を形成することを特徴とする収容体。
【請求項3】
前記フラップ部の前記輪郭は所定半径をなす弧形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状と線対称形となるよう形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の収容体。

【請求項4】
前記フラップ部の前記輪郭は所定の傾斜を山形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状に対して線対称形となるよう形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の収容体。
【請求項5】
前記フラップ部の前記輪郭は直線部と所定半径をなす弧形状とが組み合わされた形状に形成され、前記フラップ部の折線の形状は前記基準線に対して前記輪郭の形状と線対称形となるよう形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の収容体。
【請求項6】
前記シート材は、コートボール紙であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の収容体。
【請求項7】
前記シート部材は、段目方向を有する素材であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の収容体。
【請求項8】
前記折曲片部を形成した方のフラップ部の輪郭から折線までの幅寸法は、他のフラップ部の幅寸法より小さく形成していることを特徴とする請求項1ないし7記載の収容体。
【請求項9】
前記折曲片部は、その外縁側からフラップ部の輪郭にかけて切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載の収容体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−56283(P2008−56283A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−234978(P2006−234978)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】