説明

収納容器

【課題】ウェットティッシュに触れることを最小限に抑え、哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させる。
【解決手段】ウェットティッシュ2を収納する容器本体3と、容器本体3に形成され、哺乳瓶4の乳首部5が挿入される乳首挿入部6と、乳首挿入部6の底部に形成され、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2の一部を露出させる引出口7と、乳首挿入部6を開閉する蓋体8とを備え、引出口7から哺乳瓶4の乳首部5を覆うことができる程度にウェットティッシュ2を引き出した後、乳首挿入部6に哺乳瓶4の乳首部5を挿入し、乳首挿入部6内で哺乳瓶4の乳首部5を乳首挿入部6内のウェットティッシュ2に対して摺動させ、ウェットティッシュ2に触れることを最小限に抑えて、ウェットティッシュ2によって哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納したウェットティッシュで哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れを払拭させる収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェットティッシュは、例えば、日常生活品や手足等の身体に付いた汚れ等を払拭させる場合に多く用いられている。
【0003】
ウェットティッシュを収納するものとしては、特許文献1のような収納容器がある。特許文献1の収納容器には、シート体の長手方向に所定の間隔でミシン目が形成されたウェットティッシュのロール体が収納され、収納容器の上面部に、ウェットティッシュを引き出し、かつ、切り離す引出口が形成されている。特許文献1の収納容器は、収納されているウェットティッシュを引出口から略上方に引き出すとき、引き出されたウェットティッシュが引出口を通過する際に、引出口にウェットティッシュが係合され、係合された状態でさらにウェットティッシュを略上方に引き出すことで、ウェットティッシュに形成されたミシン目の位置でウェットティッシュを切り離すことができ、片手でも収納容器からウェットティッシュを引き出すことができる。
【0004】
ここで、ウェットティッシュは、例えば、日常生活品や手足等の身体に付いた汚れ等を払拭させる他に、衛生管理に注意が必要である乳幼児の身回品、例えば、哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させるときにも用いられることがある。
【0005】
しかしながら、特許文献1の収納容器は、片手でもウェットティッシュを収納容器から引き出すことはできるが、哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させる場合、ウェットティッシュを引き出した後、一方の手に哺乳瓶を持ち、他方の手に引き出したウェットティッシュを持って哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させる必要がある。また、特許文献1の収納容器では、哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させるために両手を用いらなくてはならないため、乳幼児を抱える等、乳幼児の世話を行っている際に哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させることは難しい。更に、衛生管理に注意が必要な乳幼児の哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させるときには、衛生上、ウェットティッシュに触れることを最小限に抑えることが好ましい。
【0006】
【特許文献1】特開平08−104377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、ウェットティッシュに触れることを最小限に抑え、容易に哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れ等を払拭させる収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために本発明に係る収納容器は、ウェットティッシュを収納する容器本体と、上記容器本体に形成され、哺乳瓶の乳首部が挿入される凹状の乳首挿入部と、上記乳首挿入部の底部に形成され、上記容器本体に収納された上記ウェットティッシュの一部を露出させる引出口と、上記乳首挿入部を開閉する蓋体とを備える。
【0009】
そして、本発明に係る収納容器は、上記引出口から上記哺乳瓶の乳首部を覆うことができる程度に上記ウェットティッシュを引き出した後、上記乳首挿入部に上記哺乳瓶の乳首部を挿入し、上記乳首挿入部内で上記哺乳瓶の乳首部を上記乳首挿入部内の上記ウェットティッシュに対して摺動させ、上記ウェットティッシュによって上記哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れを払拭させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る収納容器によれば、乳首挿入部に哺乳瓶の乳首部を挿入させ、乳首挿入部内で哺乳瓶の乳首部を乳首挿入部内のウェットティッシュに対して摺動させることで、ウェットティッシュに触れることを最小限に抑えて、ウェットティッシュによって哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れを払拭することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明が適用された収納容器1について、図面を参照して説明する。
【0012】
本発明が適用された収納容器1は、図1に示すように、ウェットティッシュ2を収納する容器本体3と、この容器本体3に形成され、図示しない哺乳瓶4の先端部に設けられた哺乳瓶4の乳首部5が挿入される乳首挿入部6と、この乳首挿入部6の底部に形成され、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2の一部を露出させる引出口7と、乳首挿入部6を開閉する蓋体8とを備える。
【0013】
ウェットティッシュ2を収納する容器本体3は、図1に示すように、中空部を有する略円柱形状であり、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の機械的剛性を有する熱可塑性樹脂を用いて射出成形等により成型されている。
【0014】
容器本体3は、ウェットティッシュ2を収納する収納部材9と、この収納部材9の上面部に設けられた上蓋部材10とからなる。
【0015】
ウェットティッシュ2を収納する収納部材9は、図2に示すように、上面部全体に開口部11が形成され、この開口部11に連続してウェットティッシュ2のロール体を収納する収納部12が形成されている。
【0016】
収納部材9の上面部に取り付けられた上蓋部材10には、図1に示すように、上面部の略中央に、乳首挿入部6を開閉する蓋体8が収納される凹部13が形成されている。この凹部13は、平面視略円形状であり、略中央に第1の環状壁部14が形成されている。この第1の環状壁部14の内側には、哺乳瓶4の乳首部5が挿入される乳首挿入部6が形成されている。
【0017】
なお、容器本体3は、全体が略円筒形状に限定されるものではなく、ウェットティッシュ2が収納できれば如何なる形状でもよく、例えば、平面視略方形の箱形状等に設けてもよい。また、容器本体3の上面部には、引き出されたウェットティッシュ2を係止させる係止突部を設けてもよい。
【0018】
ここで、容器本体3に収納されるウェットティッシュ2のロール体は、紙や不織布等の基布に使用目的に応じて、水、アルコール、除菌剤、防腐剤及び香料等の液体を含浸させたものであり、ウェットティッシュ2の長手方向に、図示はしないが、日常生活品や手足等の身体に付いた汚れ等を払拭させる1回の使用分に対応した従来より用いられている間隔でミシン目が形成されている。
【0019】
ところで、哺乳瓶4の先端に設けられた哺乳瓶4の乳首部5は、図2に示すように、乳首胴部15と、この乳首胴部15と連続して乳首胴部15より小径の乳頭部16とからなる。
【0020】
乳首挿入部6は、乳幼児が哺乳瓶4の乳首部5をくわえたとき、哺乳瓶4の乳首部5の主に唇があたる箇所である乳首胴部15の表面に付いた汚れ及び乳幼児の口の中に入る箇所である乳頭部16の表面に付いた汚れとを払拭させるように、図2に示すように、哺乳瓶4の乳首部5に対応させ、哺乳瓶4の乳首部5が略全て挿入される凹状に形成されている。具体的に、乳首挿入部6は、挿入される哺乳瓶4の乳首部5の乳首胴部15に対応させた曲面を有する凹状に形成された胴部挿入部17と、この胴部挿入部17の底部に、哺乳瓶4の乳首部5の乳頭部16に対応させた曲面を有し胴部挿入部17と連続する凹状に形成された乳頭挿入部18とからなる。乳頭挿入部18の底部には、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2の一部を露出させる引出口7が形成されている。
【0021】
乳首挿入部6の乳頭挿入部18の底部に形成された引出口7は、図3に示すように、平面視略円形状であり、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2が引き出せる程度の大きさを有している。引出口7の周囲には、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2を引き出し、ウェットティッシュ2が引出口7を通過する際に、引き出されたウェットティッシュ2が係合され、ウェットティッシュ2がミシン目の位置で切り離しやすくなるように、平面視略十字形状に形成された切り込み19と、これら隣接する切り込み19によって形成された弾性係合片20とが設けられている。
【0022】
なお、引出口7の周囲の切り込み19の形状及び本数は、略十字形状に限定されるものでなく、4本に限定されるものでもなく、切り込み19によってウェットティッシュ2と係合する弾性係合片20が形成され、ウェットティッシュ2がミシン目の位置で切り離しやすくなるようなものであれば、如何なる形状及び本数でもよい。また、引出口7の周囲には、切り込み19及びこれら隣接する切り込み19によって形成された弾性係合片20とが設けられることに限定されず、引出口7だけでもよい。このとき、引出口7は、ウェットティッシュ2を引き出し、ウェットティッシュ2が引出口7を通過する際に、引出口7の周面にウェットティッシュ2が圧接され、ウェットティッシュ2がミシン目の位置で切り離せるような小径に形成されていればよい。
【0023】
乳首挿入部6を開閉する蓋体8は、図1に示すように、薄板形状であり、上蓋部材10の上面部に回動支持部21によって回動可能に設けられている。蓋体8及び回動支持部21は、容器本体3の上蓋部材10と同様のポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の機械的剛性を有する熱可塑性樹脂を用いて射出成形等により容器本体3の上蓋部材10と一連一体に成型し、薄肉に形成されている。蓋体8は、乳首挿入部6を閉塞したとき、図示はしないが、上蓋部材10の上面部に形成された凹部13との間に間隙を有して収納される。
【0024】
蓋体8には、自由端側に指掛部22が形成されている。蓋体8が乳首挿入部6を閉塞するときに指掛部22が臨む上蓋部材10の上面部には、指掛用凹部23が形成されている。指掛用凹部23は、指掛部22と間隙を有して収納できるような幅で、上蓋部材10に設けられた回動支持部21の自由端側の外周壁と凹部13とを連結させ、蓋体8の指掛部22の裏面と指掛用凹部23との間に指を引っ掛けて蓋体8を回動させて乳首挿入部6を開放できるような深さに形成されている。
【0025】
蓋体8が乳首挿入部6を閉塞するときに蓋体8の回動支持部21が臨む上蓋部材10の上面部には、回動支持部用凹部24が形成されている。回動支持部用凹部24は、回動支持部21と間隙を有して収納できるような幅で、上蓋部材10に設けられた回動支持部21側の外周壁と凹部13とを連結させ、蓋体8の回動支持部21が上蓋部材10の上面部からはみ出さないような深さに形成されている。
【0026】
蓋体8には、乳首挿入部6に臨む裏面に第2の環状壁部25が形成されている。第2の環状壁部25は、蓋体8が乳首挿入部6を閉塞したとき、容器本体3の乳首挿入部6の周囲に形成された第1の環状壁部14の外周面と嵌合する。蓋体8が乳首挿入部6を閉塞したときは、容器本体3の第1の環状壁部14の外周面と蓋体8の第2の環状壁部25の内周面とで嵌合することで、容器本体3内を密閉することができ、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2に含浸された液体が揮発することを防ぐ。
【0027】
なお、回動支持部21は、上蓋部材10と一連一体に成型するものに限定されるものでなく、回動軸を用いて回動可能に支持するように設けてもよい。また、第1の環状壁部14及び第2の環状壁部25は、第1の環状壁部14の内周面と第2の環状壁部25の外周面とで嵌合されるように形成してもよい。
【0028】
次に、以上のように構成された収納容器1の使用方法について説明する。
【0029】
先ず、哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭する場合には、上蓋部材10の上面部に形成された指掛用凹部23と蓋体8に形成された指掛部22の裏面との間に指を入れる等して、上蓋部材10の第1の環状壁部14と蓋体8の第2の環状壁部25との嵌合状態を外し、蓋体8を回動させて乳首挿入部6を開放する。このとき、ウェットティッシュ2の露出部2aは、図2の実線で示すように、乳首挿入部6内において、引出口7から指で掴める程度に僅かに露出し、引出口7の周囲の弾性係合片20に係合されている。
【0030】
次に、乳首挿入部6内において、引出口7から僅かに露出し、引出口7の周囲の弾性係合片20に係合されているウェットティッシュ2の露出部2aは、露出部2aが掴まれ、図2の2点鎖線で示すように、乳首挿入部6より外に引き出され、哺乳瓶4の乳首部5を覆うことができる程度まで引き出される。そして、乳首挿入部6は、哺乳瓶4の乳首部5が略全て挿入される。このとき、乳首挿入部6は、哺乳瓶4の乳首部5とウェットティッシュ2を介して接触される。具体的に、哺乳瓶4の乳首部5の乳首胴部15に対応して形成された胴部挿入部17は、哺乳瓶4の乳首部5の乳首胴部15とウェットティッシュ2を介して接触され、哺乳瓶4の乳首部5の乳頭部16に対応して形成された乳頭挿入部18は、哺乳瓶4の乳首部5の乳頭部16とウェットティッシュ2を介して接触される。
【0031】
そして、乳首挿入部6内では、哺乳瓶4の乳首部5を乳首挿入部6内のウェットティッシュ2に対して、図2中の矢印b1方向及びb2方向のように、回転摺動させたり、図2中の矢印c1方向及びc2方向のように、哺乳瓶4の乳首部5の挿入方向に対して、哺乳瓶4の乳首部5を乳首挿入部6内のウェットティッシュ2に対して抜き差しするように直線摺動させたり、さらに、これら回転摺動及び直線摺動とを同時に行う。これにより、哺乳瓶4の乳首部5は、ウェットティッシュ2によって表面に付いた汚れ等が払拭される。
【0032】
そして、表面に付いた汚れ等が払拭された哺乳瓶4の乳首部5は、乳首挿入部6から抜かれる。
【0033】
次に、哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭し、引出口7の周囲に設けられた弾性係合片20に係合されているウェットティッシュ2は、ウェットティッシュ2に形成されたミシン目が引出口7の近傍に設けられるまでウェットティッシュ2が引き出される。そして、ミシン目が引出口7の近傍に設けられたウェットティッシュ2は、弾性係合片20に係合された状態でさらに略上方に引き出されることで、ウェットティッシュ2に形成されたミシン目の位置で容易に切り離される。このとき、ウェットティッシュ2の露出部2aは、図2の実線で示すように、乳首挿入部6内において指で掴める程度に引出口7から僅かに露出された状態で引出口7の周囲の弾性係合片20に係合される。
【0034】
次に、使用後、ウェットティッシュ2を引き出した後に保管するときは、蓋体8で乳首挿入部6を閉塞しておく。これにより、上蓋部材10と蓋体8は、上蓋部材10の第1の環状壁部14の外周面と蓋体8の第2の環状壁部25の内周面とで嵌合され、容器本体3内を密閉することができ、容器本体3に収納されたウェットティッシュ2に含浸された液体が揮発するのを防ぐ。
【0035】
以上のように構成された収納容器1は、ウェットティッシュ2を引き出してから、哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭させ、ウェットティッシュ2を切り離すまで、ウェットティッシュ2の一端であり僅かしか露出されていない露出部2aしか触れておらず、ウェットティッシュ2に触れることを最小限に抑えて、ウェットティッシュ2によって哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭させることができる。
【0036】
また、収納容器1は、収納容器1からウェットティッシュ2を容易に引き出すことができ、乳首挿入部6に哺乳瓶4の乳首部5を挿入させ、乳首挿入部6内で哺乳瓶4の乳首部5を乳首挿入部6内のウェットティッシュ2に対して容易に摺動させることができ、収納容器1からウェットティッシュ2を容易に切り離すことができるので、両手を用いらなくとも片手でも容易に、ウェットティッシュ2によって哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れを払拭することができる。
【0037】
なお、収納容器1は、乳首挿入部6が、乳幼児が哺乳瓶4の乳首部5をくわえたとき、哺乳瓶4の乳首部5の乳幼児の口の中に入る箇所である乳頭部16及び唇があたる箇所程度までの乳首胴部15の表面に付いた汚れが払拭されるように対応させて形成されていればよく、哺乳瓶4の乳首部5の乳首胴部15の略全てが挿入されるように形成されることに限定されない。
【0038】
また、収納容器1は、図4に示すように、乳首挿入部6が、乳幼児の口の中に入る乳頭部16のみに対応させて形成された乳頭挿入部18からなるようにしてもよい。
【0039】
なお、乳首挿入部6には、哺乳瓶4の乳首部5の乳頭部16が小径であり、この乳頭部16に対応して形成された凹状の乳頭挿入部18も小径であるため、この乳頭挿入部18の底部に形成された引出口7からウェットティッシュ2をより掴み易くするため、図5及び図6に示すように、乳頭挿入部18と連続し、乳頭挿入部18を挟んで相対し、使用者の指が挿入される凹状の指挿入部26を形成してもよい。また、指挿入部26は、乳頭挿入部18を挟んで相対して形成されることに限定されず、乳首挿入部の周囲に少なくとも1箇所形成されていればよく、如何なる数及び配置位置でもよい。
【0040】
なお、収納容器1は、ウェットティッシュ2のロール体が収納されることに限定されず、多数枚程度積層された状態又は折り畳まれた状態のウェットティッシュ2や多数枚程度積層された状態又は折り畳まれた状態で気密性のあるフィルム状の包装体に収納されたウェットティッシュ2が収納されてもよい。また、このようなウェットティッシュ2が収納される容器本体3は、多数枚程度積層された状態又は折り畳まれた状態のウェットティッシュ2が収納できれば如何なる形状でもよく、例えば、全体が平面視略方形の箱形状に設けてもよい。
【0041】
なお、収納容器1は、ウェットティッシュ2の長手方向に、日常生活品や手足等の身体に付いた汚れ等を払拭させる1回の使用分に対応した従来より用いられている間隔でミシン目が形成されているウェットティッシュ2を収納すること、すなわち、日常生活品や手足等の身体に付いた汚れ等を払拭させることと、哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れ等を払拭することを兼用することに限定されず、例えば、1回の使用分が哺乳瓶4の乳首部5を覆うことができる程度の従来用いられている間隔より短い間隔でミシン目が形成されているウェットティッシュ2を収納し、哺乳瓶4の乳首部5の表面に付いた汚れ等を払拭することを専用とするものとしてもよい。
【0042】
なお、収納容器1は、乳首挿入部6、引出口7及び蓋体8を容器本体3の上面部に設けることに限定されず、例えば、容器本体3の一側面部に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明を適用した収納容器の斜視図である。
【図2】本発明を適用した収納容器の要部縦断面図である。
【図3】本発明を適用した収納容器の平面図である。
【図4】哺乳瓶の乳首部の乳頭部のみに対応させた乳首挿入部を有するときの収納容器の要部縦断面図である。
【図5】乳首挿入部に指挿入部が形成されたときの収納容器の要部縦断面図である。
【図6】乳首挿入部に指挿入部が形成されたときの収納容器の平面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 収納容器、2 ウェットティッシュ、3 容器本体、4 哺乳瓶、5 乳首部、6 乳首挿入部、7 引出口、8 蓋体、15 乳首胴部、16 乳頭部、17胴部挿入部、18 乳頭挿入部、26 指挿入部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェットティッシュを収納する容器本体と、
上記容器本体に形成され、哺乳瓶の乳首部が挿入される凹状の乳首挿入部と、
上記乳首挿入部の底部に形成され、上記容器本体に収納された上記ウェットティッシュの一部を露出させる引出口と、
上記乳首挿入部を開閉する蓋体とを備え、
上記引出口から上記哺乳瓶の乳首部を覆うことができる程度に上記ウェットティッシュを引き出した後、上記乳首挿入部に上記哺乳瓶の乳首部を挿入し、上記乳首挿入部内で上記哺乳瓶の乳首部を上記乳首挿入部内の上記ウェットティッシュに対して摺動させ、上記ウェットティッシュによって上記哺乳瓶の乳首部の表面に付いた汚れを払拭させることを特徴とする収納容器。
【請求項2】
上記哺乳瓶の乳首部は、乳首胴部と、この乳首胴部と連続した乳頭部とからなり、
上記乳首挿入部は、上記乳首胴部に対応して形成された胴部挿入部と、上記乳頭部に対応して形成された乳頭挿入部とを有することを特徴とする請求項1記載の収納容器。
【請求項3】
上記哺乳瓶の乳首部は、乳首胴部と、この乳首胴部と連続した乳頭部とからなり、
上記乳首挿入部は、上記乳頭部に対応して形成された乳頭挿入部からなることを特徴とする請求項1記載の収納容器。
【請求項4】
上記乳首挿入部には、上記乳頭挿入部と連続し、上記ウェットティッシュを引き出す使用者の指が挿入される凹状の指挿入部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−74427(P2008−74427A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254003(P2006−254003)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(391027424)株式会社フクヨー (11)
【Fターム(参考)】