説明

取り外し可能な履物トラクションプレート

靴用のトラクションプレート(130、140、330、410、450、460)。このトラクションプレートは、靴の表底(110、405)に取り外し可能に取り付けられて、靴の着用者に対して表面の静止摩擦を提供し得る。このプレートは、一方の面に、1つ以上の表面係合要素(230)を備える。このプレートはまた、2つ以上の靴結合要素(150、240、420、520)を備える。この靴結合要素は、靴の表底における対応するレセプタクル(340)に挿入され、次いで、回転されてプレートを靴に固定する。この靴結合要素は、プレートフランジを捕らえるように取り付けられ得るか、または完全な1回転以内で靴のレセプタクルに取り付けられ得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物(特に、運動靴)の底に取り付けられたトラクションギアに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
履物用の従来のトラクションギアは、靴の表底に取り付けられた多数の個別のトラクション要素(例えば、滑り止め)を使用する。代表的なゴルフシューズは、例えば、その靴に個別に取り付けられた7つの滑り止めを備え、その取付けは、その履物の底にある嵌合した受容レセプタクル中にその滑り止めをネジ止めすることによる。近年、トラクション要素を履物に取り付け・取り外しするために必要な努力を低減することにおいて、進展が生じた。この低減は、各トラクション要素を取り付けるために必要な回転を低減することによった。例えば、特許文献1は、簡易脱着式Q−LOKTMトラクション要素コネクタを記載する。レセプタクル中に挿入された場合、Q−LOKTMトラクションコネクタは、滑り止めを1回転の約3分の1回転することによって、表底にしっかりと取り付けられ得る。
【0003】
履物トラクションに対するそのようなアプローチは、単一の閉合(closure)によって有効に靴に固定され得るよりも大きな取り外し可能なトラクション構造を提供しない。さらに、これらのアプローチは、靴の表底に対してそのトラクション要素の自由な回転方向を許容しない。
【特許文献1】米国特許第5,768,809号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要旨)
本発明の種々の実施形態において、靴に対して取り外し可能に取り付け可能なトラクションプレートが、提供される。そのトラクションプレートは、1つ以上のトラクション要素(表面係合要素としても公知である)が取り付けられたフランジを備えて、靴着用者に表面上での静止摩擦を提供する。そのプレートはまた、そのプレートを靴に取り付けるための1つ以上の靴結合要素を備える。その靴結合要素は、靴の表底中にある対応するレセプタクル中に挿入され、そしてそのプレートを靴に取り付けるように回転される。そのプレートを靴から取り外すために、その靴結合要素は、反対方向に回転され、その後、そのレセプタクルから取り外される。
【0005】
本発明の一実施形態において、そのプレートのための複数の靴結合要素は、360度以下の回転によって靴中の対応するレセプタクルに対して取り付け可能な要素のうちの少なくとも1つを備える。本発明の他の実施形態において、それらの要素のうちの少なくとも1つは、270度以下、180度以下、または120度以下の回転によって対応するレセプタクルにそれぞれ取付け可能である。本発明のさらなる具体的な実施形態において、そのプレートフランジは、そのフランジのエッジから離れて重量ベアリング部分を備え、その結果、その重量ベアリング部分は、そのプレートにかけられた靴着用者の体重の大部分を支える。
【0006】
本発明の別の実施形態において、そのプレートの複数の靴結合要素は、そのプレートのフランジに捕らえるように取り付けられた要素のうちの少なくとも1つを備える。
【0007】
本発明の別の実施形態において、そのフランジに取り外し可能に取付け可能な靴結合要素が、提供される。その靴結合要素は、360度以下の回転によって靴中にある対応するレセプタクルに取付け可能である。本発明の他の実施形態において、その要素は、270度以下、180度以下、または120度以下の回転によって対応するレセプタクルにそれぞれ取付け可能である。この配置は、有利なことに、トラクションプレートおよび靴結合要素が独立して回転することを可能にし、その結果、表底に対するトラクションプレートの望ましい回転が達成され得るようになる。
【0008】
上記の実施形態のうちのいずれかの表面係合要素は、任意の数、形状、組成、および方向であり得る。上記の実施形態のうちのいずれかに従うトラクションプレートは、靴の表底において任意の組み合わせで使用され得る。そのトラクションプレートは、任意の組み合わせで靴の表底上で従来の滑り止めと組み合わされ得る。
【0009】
本発明の別の実施形態において、靴の表底に取り付けられた滑り止めをトラクションプレートで置換するための方法が、提供される。その方法は、表底にある対応するレセプタクルから複数の滑り止めを取り外す工程(そのレセプタクルにおいて、トラクションプレートが滑り止めを覆う);トラクションプレートに、その複数の対応するレセプタクルと一致するように配置された靴結合要素を提供する工程;その靴結合要素を対応するレセプタクル中に挿入する工程;およびその靴結合要素を回転してトラクションプレートを靴の表底に固定する工程;を包含する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の前述の特徴は、添付の図面を参照しながら、以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解される。
【0011】
(具体的な実施形態の詳細な説明)
(定義)
本明細書中および添付の特許請求の範囲において使用される場合、文脈がそうでないことを必要としない限り、以下の用語は、示される意味を有する\。
【0012】
「靴」とは、足のための任意の外装を意味し、運動用の履物、サンダル、ブーツおよびスリッパが挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
「フランジ」とは、任意のほぼ平面の物体を意味する。フランジは、固形であってもよいし、ウェブ様であってもよいし、固形またはウェブ様の部分の任意の組み合わせであってもよい。フランジは、凹面部分または凸面部分あるいは凹面部分と凸面部分との組み合わせを含む、任意の平面幾何学を備える。
【0014】
「表面係合要素」は、表面に接触した場合に静止摩擦を提供する、任意の物理的構成である。表面係合要素は、米国特許第D320882号、同第D454248号、同第468895号、同第493276号、同第6023860号、同第6041526号、同第6052923号、同第6327797号、同第6354021号、同第6463682号、同第6530162号および同第6834445号(これらの各々が、本明細書中に参考として援用される)に教示される任意の突起または突起の組み合わせを含む、上記目的のための当該分野で公知の任意の突起を含み得るが、そられに限定されない。表面係合要素は、任意の適した材料から作製され得、この材料としては、プラスチック、金属、ゴムなどが挙げられるが、それらに限定されない。表面係合要素はまた、1種より多い材料または1種より多い材料種類からも作製され得、これらの要素は、色および硬度において異なり得る。
【0015】
本発明の種々の実施形態において、靴に取り外し可能に取り付けられるトラクションプレートが提供される。このトラクションプレートは、1つ以上の表面係合要素を有するフランジを備え、表面上で靴の着用者に対する静止摩擦を提供する。このプレートはまた、1つ以上の靴結合要素を備える。この靴結合要素は、靴の表底における対応するレセプタクル内に挿入され、回転されてそのプレートを靴に取り付ける。本発明の具体的な実施形態において、複数の靴結合要素がそのプレートに対して提供され、そして少なくとも1つの靴結合要素が表底に埋め込まれたレセプタクルへの挿入および360度以下の回転によって表底に取り付けられる。本発明の別の実施形態においては、複数の靴結合要素がそのプレートに対して提供され、少なくとも1つの靴結合要素がフランジを捕らえるように(captively)取り付けられる。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に従う靴(一般に100と表示される)の底面を示す。この靴は、表底110を備え、この表底に多数の靴結合要素レセプタクル120が埋め込まれる。トラクションプレート130、140は、そのプレートに取り付けられた靴結合要素150によって、表底に取り付けられ得る。これらの要素の底部は、表底110に埋め込まれた、適切に配置されたレセプタクル内に挿入され、回転される。各プレートは、1つ以上の表面係合要素を備え、これらは1つ以上の要素が表面と接触する場合に使用者に対して静止摩擦を提供する。
【0017】
図2Aは、本発明に従うトラクションプレート200の実施形態を示す。このプレートは、2つの対向する面(一方の面は210で示される)およびエッジ220を有するフランジを備える。210で示される面は、種々の長さ、型および方向の表面係合要素230を備える。靴結合要素の頂部部分240もまた示される。靴結合要素の頂部は、ねじ回しブレードを受容するためのスロットを備える(示さず)。このねじ回しブレードは、回転されるときに、上記靴結合要素を回転させる。靴結合要素の底面部分(示さず)が靴の表底における対応するレセプタクル内に挿入されてその要素が回転されるときに、この靴結合要素はフランジを靴の表底に固定する。靴結合要素の頂部は、ツールを受容するための任意の適した欠刻パターン(例えば、PhillipsヘッドパターンまたはTorxスクリューパターン)を有し得るか、あるいはヒトの指が回転させるのに適した頂部構造を有し得る。
【0018】
図2Bは、図2Aのトラクションプレート200の側面図である。靴結合要素の靴取り付け構造250が示される。靴結合要素240は、上記トラクションプレートのフランジに捕らえるように取り付けられ得る。本発明の代替的な実施形態において、トラクションプレートが靴に対して押された場合に、上記トラクションプレートが捕らえる形式ではない(non−captive)靴結合要素がフランジに結合され得、そしてフランジから取り外され得る。靴結合要素のヘッドは、例えば、フランジにおける孔よりも大きく成形され得る。したがって、この要素がフランジを通ってレセプタクルに挿入され、回転される場合に、この要素はそのフランジをしっかりと捕らえ得る。本発明のさらなる実施形態において、トラクションプレートは、捕らえるように取り付けられた靴結合要素と捕らえる形式ではなく取り付けられた靴結合要素とが混在したものを備え得る。靴結合要素の取り付け構造は、靴の表底における対応するレセプタクルと嵌合するのに適した任意の形状であり得る。この取り付け構造は、Q−LOKTMシステム(米国特許第5,768,809号、同第6,151,805号、同第6,108,944号および同第6,463,618号において記載されるようなもの)、Fast TwistTMシステム(米国特許第5,123,184号、同第5,524,367号、同第5,974,700号、および同第6,272,774号に記載されるようなもの)、糸模様(threaded)の構造、またはレセプタクルに回転可能に取り付けられ得る任意の他の構造に対して適合し得る。上述の特許はそれぞれ、本明細書中に参考として援用される。本発明の好ましい実施形態において、360度以下の回転で、挿入後にレセプタクルに取り付けられる、靴結合要素取り付け構造が使用される。他の実施形態において、それぞれ270度以下、180度以下、および120度以下の回転が、靴結合要素のレセプタクルへの挿入後に、各靴結合要素を靴のソールへ(そしてトラクションプレートを表底へ)取り付けるのに必要とされる。本発明の他の好ましい実施形態において、異なる型の靴結合要素が単一のトラクションプレートに使用され得る。本発明の任意の種々の実施形態において、同じ靴の表底に取り付けられたトラクションプレートは、同一であってもよいし、あるいは靴結合要素の数、型および配置が異なっていても、表面係合要素の数、型および方向が異なっていてもよい。同様に、トラクションプレートフランジ、靴結合要素または表面係合要素用に使用される材料は、履物の滑り止めに適した任意の材料(例えば、プラスチック、金属、ゴムなどであるが、これらに限定されない)であり得る。トラクションプレートの種々の部分は、1種より多い材料から作製されてもよいし、1種より多い材料種類から作製されてもよく、これらの部分は色および硬度が異なり得る。図2Cは、トラクションプレートの斜視図を示す。
【0019】
図3は、本発明の別の好ましい実施形態を示す。靴300は、その靴の一方の端から他方の端へ延びてその靴のつま先領域のほとんどを覆っているトラクションプレート330を備える。この靴はまた、レセプタクル340を備える。このレセプタクル340に、従来の靴の滑り止め350のような他のトラクションデバイスが取り付けられ得る。この靴は、靴の着用者が歩く際にフレックスラインに沿って屈曲することができる。トラクションプレートが完全にそのフレックスラインの一方の側にある場合は、トラクションプレートは実質的に強固である。あるいは、トラクションプレートは、そのフレックスラインをまたぐような構造であり得る。トラクションプレートは、有利には、フレックスラインに沿って屈曲性であり得、それ以外は強固であり得る。本発明の種々の実施形態において、上述の実施形態のいずれかに記載されたトラクションプレートは同じ靴の表底において使用され得、靴の滑り止めが滑り止めレセプタクルに取り付けられる。図3Bは、図3Aに図示される本発明の実施形態の側面図を示す。
【0020】
図4は、本発明のさらなる実施形態に従う靴400のためのトラクションシステムを示す。靴は、種々の取り外し可能に取り付けられたトラクションプレート410、450、460を有する表底405を備える。各トラクションプレートは、トラクションプレートフランジ430に取り外し可能に取り付けられた単一の靴結合要素420を備える。フランジ430もまた、少なくとも1つの表面係合要素440を備える。トラクションプレートは、示されるように多方向性であるか、または一方向性である。トラクションプレート410、450、460を靴に取り付けるために、靴結合要素420が、フランジにおける開口部を通して、表底における対応するレセプタクル(示さず)内に挿入され得る。この靴結合要素は、トラクションプレートフランジを捕らえるような形状である。トラクションプレート410は、正しい方向で靴の表底に配置され、次いで靴結合要素420が回転されて、そのプレートを靴に固定する。この取り付け手順は、靴結合要素およびフランジが互いに対して回転し得るので、靴の表底に対して、トラクションプレートについての所望の方向が達成されることを有利に確実にし得る。
【0021】
図5Aおよび図5Bは、図4および図1に示される本発明の実施形態において使用され得る靴結合要素420を示す。靴結合要素は、ヘッド510を一端において有する。このヘッドは、溝のついたツール(例えば、ねじ回し)を受容するための溝515を備える。次いでこのツールは回転されて、その要素を、対応する靴のレセプタクルに取り付ける。この要素のヘッド510は、対応するフランジにおける孔よりも大きい直径525を有し、このことによって、その要素がその孔を通して挿入された後に、結合要素500がフランジを捕獲するおとを可能にする。ヘッド510に対して遠位である靴結合要素520の端部は、レセプタクル結合構造520を備える。このレセプタクル結合構造520は、挿入および360度未満の回転の後に、靴における対応するレセプタクルに取り付けられ得る。本発明の他の実施形態において、靴結合要素のヘッドは、ツールを受容するのに適した任意の欠刻パターンを備え得るか、または手動での回転のために適した構造を備え得る。挿入および270度以下、180度以下または120度以下の回転の後に靴レセプタクルに取り付けられる他の型の靴結合要素が使用され得る。
【0022】
本発明のさらなる実施形態において、靴における滑り止めをトラクションプレートと置換するための方法が提供される。トラクションプレートは、複数の靴結合要素を備える。この滑り止めは、プレートでカバーされる靴の表底に埋め込まれた一組のレセプタクルから取り外される。靴結合要素はレセプタクルに挿入され、次いで回転されてトラクションプレートを靴に取り付ける。類似の様式において、このトラクションプレートは、逆方向に靴結合要素を回転させて、その要素をレセプタクルから取り除くことによって、そのトラクションプレートは靴から取り除かれ得る。次いで滑り止めが、所望の場合は靴に再導入され得るか、または他のトラクションプレートが導入され得る。
【0023】
本発明の別の実施形態において、着用の表示が、本発明の上述の任意の実施形態について、フランジの表面係合側面上のトラクションバーに組み込まれ得る。この着用表示は、例えば、米国特許第5,996,260号(これは、本明細書中に参考として援用される)に記載される着用表示に類似して構築され得る。
【0024】
好ましい実施形態が説明されたが、ここで、トラクションプレートは、記載されたコネクタおよびレセプタクルを使用して、靴に取り外し可能に取り付けられる。そのようなコネクタおよびレセプタクルの使用は、トラクションプレートを靴に取り付けることには限定されないが、別のものへの機械的構造体の取り付けを必要とする他の用途における、取り外し可能に取り付けられたコネクタシステムを一般的に使用する。同様に、本発明が上述の詳細な説明に限定されないことは、もちろん明白である。記載されたような本発明の種々の変化および修正は、添付の特許請求の範囲において規定される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者には明白である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従うトラクションシステムを示す。
【図2】図2Aは、本発明の実施形態に従うトラクションプレートを示す。図2Bは、図2Aのトラクションプレートの側面図を示す。図2Cは、図2Aのトラクションプレートの斜視図を示す。
【図3A】図3Aは、本発明の実施形態に従う靴のための代替的なトラクションシステムを示す。
【図3B】図3Bは、図3Aに示されるトラクションシステムの側面図を示す。
【図4】図4Aは、本発明の実施形態に従うさらなるトラクションシステムを示す。図4Bは、図4Aに示されるトラクションシステムの側面図である。
【図5】図5Aおよび図5Bは、図4Aおよび図4Bのトラクションシステムにおいて使用され得る靴結合要素を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者のための靴用の取り外し可能なトラクションプレートであって、該プレートは、
a.対向する第一の面と第二の面およびエッジを備えるフランジ;
b.該フランジに取り付けられる複数の靴結合要素であって、少なくとも1つの靴結合要素が、360度以内の回転によって該靴に取り外し可能に取り付けられる、要素;ならびに
c.該第二の面に取り付けられる表面係合要素
を備える、トラクションプレート。
【請求項2】
前記少なくとも1つの靴結合要素が、180度以内の回転によって前記靴に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項3】
前記少なくとも1つの靴結合要素が、120度以内の回転によって前記靴に取り外し可能に取り付けられる、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項4】
前記少なくとも1つの靴結合要素が、前記フランジを捕らえるように取り付けられる、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項5】
前記少なくとも1つの靴結合要素が、前記フランジを捕らえるようには取り付けられない、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項6】
前記フランジが、前記エッジから遠いベアリング部分を備え、該ベアリング部分は、前記プレートにかけられた前記使用者の体重の大部分を支持する、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項7】
前記少なくとも1つの表面係合要素が、前記フランジの前記エッジから外向きに延びる、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項8】
前記フランジが、フレックスラインを備える、請求項1に記載のトラクションプレート。
【請求項9】
前記フランジが、前記フレックスラインの片側で硬質である、請求項8に記載のトラクションプレート。
【請求項10】
使用者のための靴用の取り外し可能なトラクションプレートであって、
a.対向する第一の面および第二の面を備えるフランジ;
b.複数の靴結合要素であって、少なくとも1つの靴結合要素が、該フランジを捕らえるように取り付けられる、要素;ならびに
c.該第二の面に取り付けられる少なくとも1つの表面係合要素
を備える、トラクションプレート。
【請求項11】
前記複数の靴結合要素のうちの少なくとも1つは、前記フランジを捕らえるように取り付けられない、請求項10に記載の取り外し可能なトラクションプレート。
【請求項12】
少なくとも1つの表面係合要素が、前記フランジのエッジから外向きに延びる、請求項10に記載のトラクションプレート。
【請求項13】
使用者のための靴用の取り外し可能なトラクションプレートであって、該プレートは、
a.対向する第一の面および第二の面を備えるフランジ;
b.靴結合要素であって、該要素は該フランジに取り外し可能に取り付けられ、該要素は、該靴の対応するレセプタクルに挿入し、該要素を360度以内回転させることによって該靴に取り外し可能に取り付けられる、要素;ならびに
c.該第二の面に取り付けられる表面係合要素
を備える、トラクションプレート。
【請求項14】
前記靴結合要素が、180度以内の回転によって前記靴に取り外し可能に取り付けられる、請求項13に記載のトラクションプレート。
【請求項15】
前記靴結合要素が、120度以内の回転によって前記靴に取り外し可能に取り付けられる、請求項13に記載のトラクションプレート。
【請求項16】
前記靴結合要素が、該要素を前記フランジの穴に通して挿入することによって、該フランジに取り付け可能である、請求項13に記載のトラクションプレート。
【請求項17】
靴の表底アセンブリであって、
a.表底;
b.該表底に埋め込まれた複数のレセプタクルであって、各レセプタクルは、開口部および靴結合要素と係合する構造体を有する、複数のレセプタクル;
c.トラクションプレートであって、該プレートは、
i 対向する第一の面と第二の面とを備えるフランジ、
ii 該フランジに取り付けられた複数の靴結合要素であって、各靴結合要素が、該複数のレセプタクルのうちの1つに取り外し可能に取り付け可能であり、少なくとも1つの靴結合要素は、該複数のレセプタクルのうちの1つの挿入および360度以内の回転によって、該靴に取り付け可能であり、かつ該靴から取り外し可能である、複数の靴結合要素、および
iii 該第二の面に取り付けられる少なくとも1つの表面係合要素、
を備える、トラクションプレート、
を備える、靴の表底アセンブリ。
【請求項18】
靴の表底アセンブリであって、
a.表底;
b.該表底に埋め込まれた複数のレセプタクルであって、各レセプタクルは、開口部および靴結合要素と係合する構造体を有する、複数のレセプタクル;
c.トラクションプレートであって、該プレートは、
i 対向する第一の面と第二の面とを備えるフランジ、
ii 該フランジに取り付けられた、複数の靴結合要素であって、各靴結合要素は、該複数のレセプタクルのうちの1つに取り外し可能に取り付け可能であり、少なくとも1つの靴結合要素は、該フランジを捕らえるように取り付けられる、複数の靴結合要素、および
iii 該第二の面に取り付けられる少なくとも1つの表面係合要素、
を備える、トラクションプレート、
を備える、靴表底アセンブリ。
【請求項19】
靴表底アセンブリであって、
a.表底;
b.該表底に埋め込まれたレセプタクルであって、該レセプタクルは、開口部および靴結合要素に係合する構造体を有する、レセプタクル;
c.トラクションプレートであって、該プレートは、
i 対向する第一の面と第二の面とを備えるフランジ、
ii 靴結合要素であって、該要素は、該フランジに取り外し可能に取り付け可能であり、該要素は、該要素を該靴における該レセプタクル内に挿入し、そして該要素を360度以内回転させることによって、該靴に取り外し可能に取り付け可能である、靴結合要素、および
iii 該第二の面に取り付けられる少なくとも1つの表面係合要素、
を備える、トラクションプレート、
を備える、靴の表底アセンブリ。
【請求項20】
前記トラクションプレートの前記フランジが、前記表底と実質的に同一面にある、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項21】
前記プレートの前記フランジが、前記靴の前記表底に少なくとも部分的に挿入される、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項22】
少なくとも1つの滑り止めをさらに備える、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリであって、該滑り止めは、靴結合要素および少なくとも1つの表面係合要素を備え、該滑り止めは、該表底に取り外し可能に取り付けられる、靴の表底アセンブリ。
【請求項23】
d.該表底に取り外し不可能に取り付けられる、少なくとも1つの表面係合要素
をさらに備える、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項24】
前記トラクションプレートが、前記靴の表底のつま先の領域に取り付けられる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項25】
前記トラクションプレートが、前記靴の表底の踵の領域に取り付けられる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項26】
前記トラクションプレートが、前記靴の表底の中底の領域に取り付けられる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の靴の表底アセンブリ。
【請求項27】
トラクションプレートを靴に取り付けるための方法であって、該方法は、
a.複数のレセプタクルおよび1つのトラクションプレートを備える、靴の表底を提供する工程であって、該トラクションプレートは、複数の靴結合要素を備え、該靴結合要素のうちの少なくとも1つは、該プレートを捕らえるように取り付けられる、工程;
b.各靴結合要素を、該複数のレセプタクルに1つずつ挿入する工程;ならびに
c.各靴結合要素を回転させて、該プレートを該表底に固定する工程、
を包含する、方法。
【請求項28】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を360度以内回転させる工程を包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を270度以内回転させる工程を包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を180度以内回転させる工程を包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を120度以内回転させる工程を包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記靴の表底が、最初に複数の設置された滑り止めを備え、前記方法が、前記プレートによって覆われるべき該表底の領域に設置された各滑り止めを最初に取り外す工程をさらに包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
トラクションプレートを靴に取り付けるための方法であって、該方法は、
複数のレセプタクルおよび1つのトラクションプレートを備える靴の表底を提供する工程であって、該トラクションプレートは、フランジに取り付けられた複数の靴結合要素を備え、少なくとも1つの靴結合要素は、該複数のレセプタクルのうちの1つに挿入すること、および360度以内回転させることによって、該靴に取り付け可能であり、かつ該靴から取り外し可能であり、各靴結合要素は、該複数のレセプタクルのうちの1つに取り外し可能に取り付け可能である、工程;
各靴結合要素を、該複数のレセプタクルのうちの1つに挿入する工程;ならびに
各靴結合要素を回転させて、該プレートを該靴に固定する工程、
を包含する、方法。
【請求項34】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を270度以内回転させる工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を180度以内回転させる工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
各靴結合要素を回転させる工程が、少なくとも1つの要素を120度以内回転させる工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記靴の表底が、複数の設置された滑り止めを最初に備え、前記方法が、前記プレートによって覆われるべき該表底の領域に設置された各滑り止めを最初に取り外す工程をさらに包含する、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
磨耗指標をさらに備える、請求項1に記載の靴のためのトラクションプレート。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2008−505727(P2008−505727A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521522(P2007−521522)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/024398
【国際公開番号】WO2006/017200
【国際公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(503171924)クリーツ・エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】