説明

受信端末、パケットデータ受信方法、送信端末、送受信システム、中継端末およびパケットデータの中継方法

【課題】送信端末から複数地点に同時にデータを配信するシステムにおいて、受信端末がその回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復可能とする。
【解決手段】受信端末200A,200Bは、送信端末100から受信する映像ストリームのパケットデータを一次バッファに整列して一時的に蓄積する。受信端末のデータ処理機能部は、一次バッファからパケットデータを順次読み出して二次バッファに書き込む。データ処理機能部は、パケットロス検出時、欠落したパケットデータを他の受信端末から取得し、二次バッファに書き込む。この書き込み処理により、二次バッファに、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータを蓄積できる。受信端末のデコーダは、二次バッファに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータを順次読み出してデコード処理を行い、欠落のない受信映像データを得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、受信端末、パケットデータ受信方法、送信端末、送受信システム、中継端末およびパケットデータ中継方法に関し、特に、送信端末から複数地点に同時にデータを配信するシステムにおける受信端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
送信端末から複数地点へ同時に映像ストリームなどのデータを配信するシステムにおいて、マルチキャストなどで送信端末からは一つのストリームしか流していない場合を想定する。この場合、ある特定の受信端末にてパケットロスなどが発生した際に、該当データのみをこの特定端末のみに再送することは、受信端末毎にセッションを管理し送信していると同等である。そのため、数万規模の受信端末が存在するようなマルチキャストのような配信ネットワークでは利点を生かせておらず、送信端末の負荷を考慮しても効率的ではなかった。
【0003】
そのため、通常特定端末の再送要求処理は行われず、乱れた映像として再生され、該当する映像データを録画した場合も、ファイルは完全ではないため、一部乱れた映像を視聴することになっていた。
【0004】
例えば、特許文献1には、パケットロスが発生した場合に、欠落したパケットデータを補間する技術が記載されている。この技術の場合、第1〜第3の受信部で並行してデータを受信し、例えばある受信部で受信されたデータに欠落があるとき、他の受信部の受信データにより補完する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−311792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献1の技術では、複数の受信部で並行してデータを受信している必要があり、受信端末(通信端末)の回路規模が大きくなる。
【0007】
本技術の目的は、送信端末から複数地点に同時にデータを配信するシステムにおいて、受信端末がその回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術の概念は、
送信端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信部と、
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得部と、
上記パケットデータ受信部、あるいは上記パケットデータ受信部および上記パケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータにデコード処理を行って受信データを得るデコード処理部と
を備える受信端末にある。
【0009】
本技術において、パケットデータ受信部により、送信端末から順次送られてくるパケットデータが受信される。また、パケットデータ取得部により、パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末からこの欠落しているパケットデータが取得される。この場合、例えば、他の受信端末内のパケットデータ蓄積バッファにアクセスされる。そして、デコード処理部により、パケットデータ受信部、あるいはパケットデータ受信部およびパケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータにデコード処理が行われて受信データが得られる。
【0010】
このように本技術においては、受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末からこの欠落しているパケットデータが取得される。そのため、複数の受信部で並行してデータを受信しているものでないことから、回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復可能となる。
【0011】
なお、本技術において、例えば、パケットデータ受信部で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する一次バッファと、デコード処理部がデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する二次バッファとをさらに備え、パケットデータ取得部は、一次バッファからパケットデータを順次読み出して二次バッファに書き込むと共に、一次バッファから読み出されるパケットデータに欠落があるとき他の受信端末からこの欠落しているパケットデータを取得して二次バッファに書き込む、ようにされてもよい。このように2段バッファ構造とすることで、パケットデータ取得部において、欠落したパケットデータを他の受信端末から余裕をもって取得できるようになる。
【0012】
また、本技術において、パケットデータ取得部は、送信端末から定期的に供給される受信端末テーブルに基づいて、欠落しているパケットデータを取得するための所定数の他の受信端末を予め登録する、ようにされてもよい。この場合、欠落しているパケットデータを取得するための受信端末として最適なものに動的に登録を更新でき、その取得がスムーズに行われるようになる。
【0013】
また、本技術において、パケットデータ取得部が他の受信端末から取得したパケットデータを一時的に蓄積するリモートアクセス用バッファをさらに備える、ようにされてもよい。このようにリモートアクセス用バッファを備えることで、他の受信端末から取得されたパケットデータが、さらに、他の受信端末でも利用可能となる。
【0014】
また、本技術の他の概念は、
パケットデータを複数の受信端末に同時に送信するパケットデータ送信部と、
上記複数の受信端末から定期的に受信端末情報を取得し、該取得された受信端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルを生成し、該生成された受信端末テーブルの情報を上記複数の受信端末に供給する構成管理部と
を備える送信端末にある。
【0015】
本技術において、パケットデータ送信部により、パケットデータが複数の受信端末に同時に送信される。また、構成管理部により、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルの情報が、定期的に、複数の受信端末に供給される。この受信端末テーブルは、構成管理部により、生成される。構成管理部では、複数の受信端末から定期的に受信端末情報が取得され、この取得された受信端末情報に基づいて受信端末テーブルが生成される。なお、ここで言う受信端末には、受信したパケットデータを下位端末に送信する中継端末も含まれるものとする。
【0016】
このように本技術においては、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルの情報が定期的に複数の受信端末に供給される。そのため、受信端末においては、この受信端末テーブルに基づいて、欠落しているパケットデータを取得するための所定数の他の受信端末として最適なものに動的に登録を更新でき、その取得がスムーズに行われるようになる。
【0017】
なお、本技術において、例えば、複数の受信端末から取得された受信端末情報には、パケットロス発生頻度情報および他の受信端末の接続数情報が含まれており、構成管理部は、パケットロス発生頻度が閾値を超えていないと共に他の受信端末の接続数が閾値を超えていない受信端末の情報が含まれる受信端末テーブルを生成する、ようにされてもよい。このような受信端末テーブルが生成されることで、受信端末においては、欠落しているパケットデータを取得するため他の受信端末として、そのパケットデータを取得できる確率が高く、しかも比較的負荷の少ない受信端末を登録でき、そのパケットデータの取得がよりスムーズに行われるようになる。
【0018】
また、本技術のさらに他の概念は、
上位端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信部と、
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の中継端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得部と、
上記パケットデータ受信部、あるいは上記パケットデータ受信部および上記パケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータを下位端末に順次送信するパケットデータ送信部と
を備える中継端末にある。
【0019】
本技術において、パケットデータ受信部により、上位端末から順次送られてくるパケットデータが受信される。また、パケットデータ取得部により、パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の中継端末からこの欠落しているパケットデータが取得される。この場合、例えば、他の中継端末内のパケットデータ蓄積バッファにアクセスされる。そして、パケットデータ送信部により、パケットデータ受信部、あるいはパケットデータ受信部およびパケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータが下位端末に順次送信される。
【0020】
このように本技術においては、受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の中継端末からこの欠落しているパケットデータが取得される。複数の受信部で並行してデータを受信しているものでないことから、回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復可能となる。また、末端の受信端末に至る前の中継端末の段階でパケットロスを回復できるため、映像などのデータ配信品質を上げることが可能となる。
【0021】
なお、本技術において、例えば、パケットデータ受信部で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する一次バッファと、パケットデータ送信部が順次送信する連続したパケットデータを一時的に蓄積する二次バッファとをさらに備え、パケットデータ取得部は、一次バッファからパケットデータを順次読み出して二次バッファに書き込むと共に、一次バッファから読み出されるパケットデータに欠落があるとき他の中継端末からこの欠落しているパケットデータを取得して二次バッファに書き込む、ようにされてもよい。このように2段バッファ構造とすることで、パケットデータ取得部において、欠落したパケットデータを他の中継端末から余裕をもって取得できるようになる。
【発明の効果】
【0022】
本技術によれば、送信端末から複数地点に同時にデータを配信するシステムにおいて、受信端末あるいは中継端末がその回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本技術の第1の実施の形態としての映像送受信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】映像送受信システムを構成する送信端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】映像送受信システムを構成する受信端末の構成例を示すブロック図である。
【図4】送信端末が受信端末テーブルを生成し、受信端末がこの受信端末テーブルに基づいて欠落したパケットデータを取得するための他の受信端末を登録する際のシーケンスを示すシーケンス図である。
【図5】送信端末の構成管理部において定期的に行われる受信端末テーブルの生成(更新)処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】受信端末200A,200Bの双方においてパケットロスが発生しない場合における映像送受信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図7】受信端末200Aにおいてはパケットロスが発生しないが、受信端末200Bにおいてパケットロスが発生する場合における映像送受信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図8】受信端末200Bにおいてパケットロスが発生する場合であって、受信端末200Aの一次バッファから該当するパケットデータの読み出しができず、他の受信端末から読み出しを行う場合における映像送受信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】本技術の第1の実施の形態としての映像送受信システムの構成例を示すブロック図である。
【図10】映像送受信システムを構成する中継端末の構成例を示すブロック図である。
【図11】中継端末300Aにおいてはパケットロスが発生しないが、中継端末300Bにおいてパケットロスが発生する場合における映像送受信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図12】受信端末あるいは中継端末における、他の端末から欠落したパケットデータを取得した際に、そのパケットデータを一時的に蓄積しておくリモートアクセス用一次バッファを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.変形例
【0025】
<1.第1の実施の形態>
[映像送受信システムの構成]
図1は、第1の実施の形態としての映像送受信システム10の構成例を示している。この映像送受信システム10は、送信端末から複数地点に同時に映像ストリーム(映像データ)が配信されるシステムである。
【0026】
この映像送受信システム10は、送信端末100と、複数の受信端末、この実施の形態では2個の受信端末200A,200Bとからなっている。送信端末100は、構成管理部110と、送信処理部120を有している。構成管理部110は、受信端末100A,100Bとの間で管理データの送受信を行う。送信処理部120は、受信端末100A,100Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータを順次送信する。
【0027】
受信端末200Aは、構成管理部210Aと、受信処理部221Aと、一次バッファ222Aと、データ処理機能部223Aと、二次バッファ224Aと、デコーダ225Aを有している。受信処理部221Aはパケットデータ受信部を構成し、データ処理機能部223Aはパケットデータ取得部を構成し、デコーダ225Aはデコード処理部を構成している。
【0028】
構成管理部210Aは、送信端末100との間で管理データの送受信を行う。受信処理部221Aは、送信端末100から順次送られてくる映像ストリームのパケットデータを受信する。一次バッファ222Aは、受信処理部221Aで受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する。二次バッファ224Aは、デコーダ225Aがデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する。デコーダ225Aは、二次バッファ224Aに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータにデコード処理を行って受信映像データを得る。
【0029】
データ処理機能部223Aは、受信処理部221Aで受信されたパケットデータに欠落があるとき、つまりパケットロスがあるとき、他の受信端末、この実施の形態においては受信端末200Bからその欠落しているパケットデータを取得する。つまり、データ処理機能部223Aは、一次バッファ222Aからパケットデータを読み出して二次バッファ224Aに順次書き込むが、その際に、パケットデータに欠落があるか否かをチェックする。
【0030】
そして、データ処理機能部223Aは、パケットデータに欠落があるとき、受信端末200Bからそのパケットデータを取得して、二次バッファ224Aに書き込む。これにより、二次バッファ224Aには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。データ処理機能部223Aは、受信端末200Bからパケットデータを取得する際、ネットワークを介して、受信端末200B内のパケットデータ蓄積バッファ(一次バッファ)にアクセスする。
【0031】
受信端末200Bは、構成管理部210Bと、受信処理部221Bと、一次バッファ222Bと、データ処理機能部223Bと、二次バッファ224Bと、デコーダ225Bを有している。受信処理部221Bはパケットデータ受信部を構成し、データ処理機能部223Bはパケットデータ取得部を構成し、デコーダ225Bはデコード処理部を構成している。
【0032】
構成管理部210Bは、送信端末100との間で管理データの送受信を行う。受信処理部221Bは、送信端末100から順次送られてくる映像ストリームのパケットデータを受信する。一次バッファ222Bは、受信処理部221Bで受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する。二次バッファ224Bは、デコーダ225Bがデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する。デコーダ225Bは、二次バッファ224Bに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータにデコード処理を行って受信映像データを得る。
【0033】
データ処理機能部223Bは、受信処理部221Bで受信されたパケットデータに欠落があるとき、つまりパケットロスがあるとき、他の受信端末、この実施の形態においては受信端末200Aからその欠落しているパケットデータを取得する。つまり、データ処理機能部223Bは、一次バッファ222Bからパケットデータを読み出して二次バッファ224Bに順次書き込むが、その際に、パケットデータに欠落があるか否かをチェックする。
【0034】
そして、データ処理機能部223Bは、パケットデータに欠落があるとき、受信端末200Aからそのパケットデータを取得して、二次バッファ224Bに書き込む。これにより、二次バッファ224Bには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。データ処理機能部223Bは、受信端末200Aからパケットデータを取得する際、ネットワークを介して、受信端末200A内のパケットデータ蓄積バッファ(一次バッファ)にアクセスする。
【0035】
送信端末100の構成管理部110は、複数の受信端末、この実施の形態では受信端末200A,200Bから定期的に受信端末情報を取得する。この受信端末情報には、他の受信端末からネットワークを介して一次バッファ222A,222Bにアクセスすることを可能とするための接続情報、例えばIPアドレス、ポート番号などが含まれる。また、この受信端末情報には、パケットロス発生頻度情報および他の受信端末の接続数情報が含まれる。
【0036】
ここで、送信端末100の構成管理部110は、受信端末200A,200Bの構成管理部210A,210Bに定期的に受信端末情報を要求する。パケットロス発生頻度情報とは、前回の受信端末情報要求から今回の受信端末情報要求までの間に発生したパケットロスの度数を示す情報である。また、他の受信端末の接続数情報とは、前回の受信端末情報要求から今回の受信端末情報要求までの間にあった他の受信端末からのアクセス数を示す情報である。
【0037】
送信端末100の構成管理部110は、受信端末200A,200Bの構成管理部210A,210Bから取得した受信端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルを生成する。そして、送信端末100の構成管理部110は、この受信端末テーブルを、受信端末200A,200Bの構成管理部210A,210Bに送信する。
【0038】
ここで、送信端末100の構成管理部110は、例えば、パケットロス発生頻度が閾値を超えていないと共に他の受信端末の接続数が閾値を超えていない受信端末の情報が含まれる受信端末テーブルを生成する。この実施の形態においては、この受信端末テーブルに、受信端末200A,200Bの情報が含まれるものとする。
【0039】
受信端末200A,200Bのデータ処理機能部223A,223Bは、構成管理部210A,210Bが送信端末100から受け取った受信端末テーブルに基づいて、欠落しているパケットデータを取得するための所定数の他の受信端末を予め登録する。この実施の形態においては、受信端末200Aのデータ処理機能部223Aは受信端末200Bを登録し、受信端末200Bのデータ処理機能部223Bは受信端末200Aを登録するものとする。
【0040】
図2は、送信端末100の構成例を示している。この図2において、図1に対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。送信端末100は、上述した構成管理部110および送信処理部120の他に、エンコーダ130を有している。エンコーダ130は、送信映像データにエンコード処理を行って送信処理部120に供給する。送信処理部120は、エンコード処理された映像データをパケット化して、映像データのパケットデータを順次送信する。この場合、送信処理部120は、例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)による送信を行う。
【0041】
図3は、受信端末200(200A,200B)の構成例を示している。この図3において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。データ処理機能部223は、上述したように欠落したパケットデータを取得するための所定数の他の受信端末を予め登録することで、当該他の受信端末内の一次バッファ(パケットデータ蓄積バッファ)に、ネットワークを通じてアクセスすることが可能となる。
【0042】
図4のシーケンス図は、送信端末100が受信端末テーブルを生成し、受信端末がこの受信端末テーブルに基づいて欠落したパケットデータを取得するための他の受信端末を登録する際のシーケンスを示している。なお、ここでは、受信端末として2個の受信端末200A,200Bが存在し、互いに他の受信端末を登録する場合を例としている。
【0043】
(1)送信端末100の構成管理部110は、受信端末200A,200Bの構成管理部210A,210Bに受信端末情報を要求する。(2)この要求に対する応答として、受信端末200A,200Bの構成管理部210A,210Bは、受信端末情報を、送信端末100の構成管理部110に送る。この受信端末情報には、上述したように、他の受信端末からアクセスすることを可能とするための接続情報の他、パケットロス頻度情報、他受信端末接続数情報なども含まれる。ここで、接続情報は、IPアドレスやポート番号などの情報である。
【0044】
(3)送信端末100の構成管理部110は、受信端末200A,200Bから取得した受信端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルを生成(更新)する。ここでは、この受信端末テーブルに、受信端末200A,200Bの情報が含まれるものとする。(4)送信端末100の構成管理部110は、この受信端末テーブルを、受信端末200Aの構成管理部210Aに送る。
【0045】
(5)受信端末200Aの構成管理部210Aは、送信端末100の構成管理部110から送られてくる受信端末テーブルに、自身が持つ受信端末テーブルを更新する。(6)そして、受信端末200Aの構成管理部210Aは、この受信端末テーブルに基づいて、受信端末200Bの構成管理部210Bに、一次バッファ開放要求を送る。(7)この要求に対して、一次バッファの開放が可能であるとき、受信端末200Bの構成管理部210Bは、許可応答を、受信端末200Aの構成管理部210Aに送る。
【0046】
(8)その後、受信端末200Aの構成管理部210Aは、受信端末200Bの構成管理部210Bに、IPアドレス、ポート番号などの接続情報を伴って一次バッファ接続要求を送る。(9)この要求に対して、受信端末200Bの構成管理部210Bは、接続が可能であるとき、成功応答を、受信端末200Aの構成管理部210Aに送る。
【0047】
(10)受信端末200Aの構成管理部210Aは、受信端末200Bの構成管理部210Bから成功応答を受信するとき、受信端末200Bを、欠落したパケットデータを取得するための他の受信端末として登録する。すなわち、受信端末200Aの構成管理部210Aは、データ処理機能部223Aに、受信端末200Bの一次バッファを、リモート一次バッファとして登録する。
【0048】
(11)また、送信端末100の構成管理部110は、受信端末テーブルを、受信端末200Bの構成管理部210Bにも送る。以下の受信端末200Bの構成管理部210Bの動作は上述の受信端末200Aの構成管理部210Aと同様であり、最終的に、受信端末200Bの構成管理部210Bは、受信端末200Aを、欠落したパケットデータを取得するための他の受信端末として登録する。すなわち、受信端末200Bの構成管理部210Bは、データ処理機能部223Bに、受信端末200Aの一次バッファを、リモート一次バッファとして登録する。
【0049】
図5のフローチャートは、送信端末100の構成管理部110において定期的に行われる受信端末テーブルの生成(更新)処理の一例を示している。構成管理部110は、ステップST1において、受信端末情報を取得する。この際、送信端末100の構成管理部110は、映像送受信システム10を構成する受信端末(この実施の形態においては受信端末200A,200B)の構成管理部に受信端末情報要求を送ることで、その応答として受信端末情報を受け取る。
【0050】
次に、送信端末100の構成管理部110は、ステップST2において、パケットロス発生頻度の判定を行う。すなわち、送信端末100の構成管理部110は、受信端末毎に、その受信端末情報に含まれるパケットロス頻度情報に基づいて、パケットロス発生頻度が閾値を超えているか否かを判定する。パケット発生頻度が閾値を超えている受信端末に関しては、送信端末100の構成管理部110は、ステップST3において、受信端末テーブルからその受信端末のデータを削除する。なお、受信端末テーブルにその受信端末のデータがなかったときは、データ削除処理は不要である。
【0051】
一方、パケット発生頻度が閾値を超えていない受信端末に関しては、送信端末100の構成管理部110は、ステップST4の処理に移る。このステップST4において、送信端末100の構成管理部110は、その受信端末情報に含まれる他の受信端末接続数情報に基づいて、接続数が閾値を超えているか否かを判定する。接続数が閾値を超えている受信端末に関しては、送信端末100の構成管理部110は、ステップST3において、受信端末テーブルからその受信端末のデータを削除する。なお、受信端末テーブルにその受信端末のデータがなかったときは、データ削除処理は不要である。
【0052】
一方、接続数が閾値を超えていない受信端末に関しては、送信端末100の構成管理部110は、ステップST5において、受信端末テーブルに、その受信端末の情報を登録する。なお、受信端末テーブルにその受信端末のデータが既に存在するときは、データ登録処理は不要である。
【0053】
送信端末100の構成管理部110においては、上述のような受信端末テーブルの生成(更新)処理が行われる。これにより、受信端末においては、欠落しているパケットデータを取得するため他の受信端末として、そのパケットデータを取得できる確率が高く、しかも比較的負荷の少ない受信端末を登録でき、そのパケットデータの取得がよりスムーズに行われるようになる。
【0054】
図1に示す映像送受信システム10の動作例を説明する。最初に、図6のシーケンス図を用いて、受信端末200A,200Bの双方においてパケットロスが発生しない場合の動作例を説明する。
【0055】
受信端末200Aの動作を説明する。送信端末100から受信端末200Aに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。受信端末200Aにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部221Aで受信されて、一次バッファ222Aに整列されて一時的に蓄積される。
【0056】
そして、受信端末200Aにおいて、データ処理機能部223Aにより、一次バッファ222Aからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ224Aに書き込まれる。この際、データ処理機能部223Aにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図6のシーケンス図の動作例では受信端末200Aにおいてパケットロスが発生しないことから、データ処理機能部223Aでは、欠落したパケットデータを受信端末200Bから取得する動作は行われない。
【0057】
上述のデータ処理機能部223Aの書き込み処理により、受信端末200Aの二次バッファ224Aには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、受信端末200Aにおいて、デコーダ225Aにより、二次バッファ224Aに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されてデコード処理が行われ、欠落のない受信映像データが得られる。
【0058】
次に、受信端末200Bの動作を説明する。送信端末100から受信端末200Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。受信端末200Bにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部221Bで受信されて、一次バッファ222Bに整列されて一時的に蓄積される。
【0059】
そして、受信端末200Bにおいて、データ処理機能部223Bにより、一次バッファ222Bからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ224Bに書き込まれる。この際、データ処理機能部223Bにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図6のシーケンス図の動作例では受信端末200Bにおいてパケットロスが発生しないことから、データ処理機能部223Bでは、欠落したパケットデータを受信端末200Aから取得する動作は行われない。
【0060】
上述のデータ処理機能部223Bの書き込み処理により、受信端末200Bの二次バッファ224Bには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、受信端末200Bにおいて、デコーダ225Bにより、二次バッファ224Bに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されてデコード処理が行われ、欠落のない受信映像データが得られる。
【0061】
次に、図7のシーケンス図を用いて、受信端末200Aにおいてはパケットロスが発生しないが、受信端末200Bにおいてパケットロスが発生する場合の動作例を説明する。詳細説明は省略するが、受信端末200Aの動作は、上述の図6のシーケンス図の場合と同様となる。
【0062】
受信端末200Bの動作を説明する。送信端末100から受信端末200Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。受信端末200Bにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部221Bで受信されて、一次バッファ222Bに整列されて一時的に蓄積される。
【0063】
そして、受信端末200Bにおいて、データ処理機能部223Bにより、一次バッファ222Bからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ224Bに書き込まれる。この際、データ処理機能部223Bにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図7のシーケンス図の動作例では受信端末200Bにおいてパケットロスが発生することから、データ処理機能部223Bでは、欠落したパケットデータを受信端末200Aから取得して、二次バッファ224Bに書き込む動作が行われる。
【0064】
すなわち、パケットロスが確認されると、データ処理機能部223Bにより、欠落したパケットデータを取得するために、受信端末200Aの一次バッファ(リモート一次バッファ)222Aに読み出し要求のアクセスが行われる。これにより、欠落しているパケットデータの読み出しが行われる。そして、データ処理機能部223Bにより、この読み出されたパケットデータが、確かに欠落しているパケットデータであるかチェックされた後に、二次バッファ224Bに書き込まれる。
【0065】
上述のデータ処理機能部223Bの書き込み処理により、受信端末200Bの二次バッファ224Bには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、受信端末200Bにおいて、デコーダ225Bにより、二次バッファ224Bに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されてデコード処理が行われ、欠落のない受信映像データが得られる。
【0066】
次に、図8のシーケンス図を用いて、受信端末200Bにおいてパケットロスが発生する場合であって、受信端末200Aの一次バッファ222Aから該当するパケットデータの読み出しができず、他の受信端末から読み出しを行う場合の動作例を説明する。なお、この図8のシーケンス図の動作例においては、受信端末200A,200Bの他にさらに受信端末200Cが存在するものとする。
【0067】
さらに、受信端末200Bは、欠落したパケットデータを取得するための受信端末として、受信端末200Aの他に、受信端末200Cをも登録しているものとする。図8のシーケンス図において、一次バッファ222Cは、受信端末200C内の一次バッファである。なお、受信端末200Aと受信端末200Cの登録順であるが、受信端末200Aが1番目で受信端末200Cが2番目であるとする。
【0068】
受信端末200Bの動作を説明する。送信端末100から受信端末200Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。受信端末200Bにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部221Bで受信されて、一次バッファ222Bに整列されて一時的に蓄積される。
【0069】
そして、受信端末200Bにおいて、データ処理機能部223Bにより、一次バッファ222Bからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ224Bに書き込まれる。この際、データ処理機能部223Bにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図8のシーケンス図の動作例では受信端末200Bにおいてパケットロスが発生することから、データ処理機能部223Bでは、欠落したパケットデータを他の受信端末から取得して、二次バッファ224Bに書き込む動作が行われる。
【0070】
すなわち、パケットロスが確認されると、データ処理機能部223Bにより、欠落したパケットデータを取得するために、1番目に登録されている受信端末200Aの一次バッファ(リモート一次バッファ)222Aに読み出し要求のアクセスが行われる。しかし、受信端末200Aの一次バッファ222Aに該当するパケットデータがないので、データ機能処理部223Bには、該当データなしの応答が送られてくる。
【0071】
この応答に応じて、データ処理機能部223Bにより、欠落したパケットデータを取得するために、2番目に登録されている受信端末200Cの一次バッファ(リモート一次バッファ)222Cに読み出し要求のアクセスが行われる。そして、この受信端末200Cの一次バッファ222Cから、欠落しているパケットデータの読み出しが行われる。そして、データ処理機能部223Bにより、この読み出されたパケットデータが、確かに欠落しているパケットデータであるかチェックされた後に、二次バッファ224Bに書き込まれる。
【0072】
上述のデータ処理機能部223Bの書き込み処理により、受信端末200Bの二次バッファ224Bには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、受信端末200Bにおいて、デコーダ225Bにより、二次バッファ224Bに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されてデコード処理が行われ、欠落のない受信映像データが得られる。
【0073】
上述したように、図1に示す映像送受信システム10において、受信端末200A,200Bでは、送信端末100から受信されたパケットデータに欠落があるとき、予め登録されている他の受信端末から当該欠落しているパケットデータが取得される。つまり、受信端末200A,200Bは、複数の受信処理部で並行してデータを受信してパケットロスを回復するものではなく、回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復できる。
【0074】
また、図1に示す映像送受信システム10において、受信端末200A,200Bは、2段バッファ構造とされている。つまり、受信端末200A,200Bには、受信処理部221A,221Bで受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する一次バッファ222A,222Bが備えられている。また、受信端末200A,200Bには、デコーダ225A,225Bがデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する二次バッファ224A,224Bが備えられている。
【0075】
データ処理機能部223A,223Bにより、一次バッファからパケットデータを順次読み出して二次バッファに書き込むようにされる。そして、データ処理機能部223A,223Bにより、一次バッファ222A,222Bから読み出されるパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末からこの欠落しているパケットデータを取得して二次バッファ224A,224Bに書き込むようにされる。したがって、データ処理機能部223A,223Bにおいて、欠落したパケットデータを他の受信端末から余裕をもって取得できる。
【0076】
また、図1に示す映像送受信システム10において、送信端末100では、定期的に、受信端末から受信端末情報が取得されて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルが生成(更新)される。そして、この受信端末テーブルは、受信端末に送られる。そして、受信端末200A,200Bのデータ処理機能部223A,223Bでは、この受信端末テーブルに基づいて、欠落しているパケットデータを取得するための所定数の他の受信端末が予め登録される。したがって、受信端末200A,200Bのデータ処理機能部223A,223Bでは、欠落しているパケットデータを取得するための受信端末として最適なものに動的に登録を更新でき、その取得がスムーズに行われるようになる。
【0077】
また、図1に示す映像送受信システム10において、送信端末100が受信端末から定期的に取得する受信端末情報には、パケットロス発生頻度情報および他の受信端末の接続数情報が含まれている。そして、この送信端末100の構成管理部110で生成(更新)される受信端末テーブルには、パケットロス発生頻度が閾値を超えていないと共に他の受信端末の接続数が閾値を超えていない受信端末の情報が含まれるものとされる。そのため、受信端末200A,200Bにおいては、欠落しているパケットデータを取得するための他の受信端末として、そのパケットデータを取得できる確率が高く、しかも比較的負荷の少ない受信端末を登録できる。これにより、受信端末においては、欠落しているパケットデータの他の受信端末からの取得がよりスムーズに行われるようになる。
【0078】
<第2の実施の形態>
[映像送受信システム]
図9は、第2の実施の形態としての映像送受信システム10Aの構成例を示している。この映像送受信システム10Aは、送信端末から中継端末を介して複数地点に同時に映像ストリーム(映像データ)が配信されるシステムである。この図9において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。
【0079】
この映像送受信システム10Aは、送信端末100と、複数の中継端末、この実施の形態では2個の中継端末300A,300Bと、複数の受信端末、この実施の形態では4個の受信端末200C〜200Fからなっている。送信端末100は、図1に示す映像送受信システム10における送信装置100と同様に構成されており(図2参照)、構成管理部110と、送信処理部120を有している。構成管理部110は、中継端末300A,300Bとの間で管理データの送受信を行う。送信処理部120は、中継端末300A,300Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータを順次送信する。
【0080】
受信端末200C〜200Fは、図1に示す映像送受信システム10における受信端末200A,200Bと同様に構成されている(図3参照)。すなわち、受信端末200C〜200Fは、構成管理部210と、受信処理部221と、一次バッファ222と、データ処理機能部223と、二次バッファ224と、デコーダ225を有している。
【0081】
構成管理部210は、中継端末300(300A,300B)との間で管理データの送受信を行う。受信処理部221は、中継端末300(300A,300B)から順次送られてくる映像ストリームのパケットデータを受信する。一次バッファ222は、受信処理部221で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する。二次バッファ224は、デコーダ225がデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する。デコーダ225は、二次バッファ224に蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータにデコード処理を行って受信映像データを得る。
【0082】
データ処理機能部223は、受信処理部221で受信されたパケットデータに欠落があるとき、つまりパケットロスがあるとき、他の受信端末からその欠落しているパケットデータを取得する。つまり、データ処理機能部223は、一次バッファ222からパケットデータを読み出して二次バッファ224に順次書き込むが、その際に、パケットデータに欠落があるか否かをチェックする。
【0083】
そして、データ処理機能部223は、パケットデータに欠落があるとき、他の受信端末200からそのパケットデータを取得して、二次バッファ224に書き込む。これにより、二次バッファ224には、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。データ処理機能部223は、他の受信端末からパケットデータを取得する際、ネットワークを介して、他の受信端末内のパケットデータ蓄積バッファ(一次バッファ)にアクセスする。
【0084】
中継端末300(300A,300B)は、図10に示すように、構成管理部310と、受信処理部321と、一次バッファ322と、データ処理機能部323と、二次バッファ324と、送信処理部325を有している。受信処理部321はパケットデータ受信部を構成し、データ処理機能部323はパケットデータ取得部を構成し、送信処理部325はパケットデータ送信部を構成している。
【0085】
構成管理部310は、上位端末である送信端末100、および下位端末である受信端末との間で管理データの送受信を行う。受信処理部321は、送信端末100から順次送られてくる映像ストリームのパケットデータを受信する。一次バッファ322は、受信処理部321で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する。二次バッファ324は、送信処理部325が順次送信する連続したパケットデータを一時的に蓄積する。送信処理部325は、二次バッファ324に蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータを受信端末に送信する。
【0086】
データ処理機能部323は、受信処理部321で受信されたパケットデータに欠落があるとき、つまりパケットロスがあるとき、他の中継端末からその欠落しているパケットデータを取得する。つまり、データ処理機能部323は、一次バッファ322からパケットデータを読み出して二次バッファ324に順次書き込むが、その際に、パケットデータに欠落があるか否かをチェックする。
【0087】
そして、データ処理機能部323は、パケットデータに欠落があるとき、他の中継端末200からそのパケットデータを取得して、二次バッファ324に書き込む。これにより、二次バッファ324には、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。データ処理機能部323は、他の中継端末からパケットデータを取得する際、ネットワークを介して、他の中継端末内のパケットデータ蓄積バッファ(一次バッファ)にアクセスする。
【0088】
送信端末100の構成管理部110は、複数の中継端末、この実施の形態では中継端末300A,300Bから定期的に中継端末情報を取得する。この中継端末情報には、他の中継端末からネットワークを介して一次バッファ322にアクセスすることを可能とするための接続情報、例えばIPアドレス、ポート番号などが含まれる。また、この中継端末情報には、パケットロス発生頻度情報および他の中継端末の接続数情報が含まれる。
【0089】
ここで、送信端末100の構成管理部110は、中継端末300A,300Bの構成管理部310に定期的に中継端末情報を要求する。パケットロス発生頻度情報とは、前回の中継端末情報要求から今回の中継端末情報要求までの間に発生したパケットロスの度数を示す情報である。また、他の中継端末の接続数情報とは、前回の中継端末情報要求から今回の中継端末情報要求までの間にあった他の中継端末からのアクセス数を示す情報である。
【0090】
送信端末100の構成管理部110は、中継端末300A,300Bの構成管理部310から取得した中継端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる中継端末の情報を含む中継端末テーブルを生成する。そして、送信端末100の構成管理部110は、この中継端末テーブルを、中継端末300A,300Bの構成管理部310に送信する。
【0091】
ここで、送信端末100の構成管理部110は、例えば、パケットロス発生頻度が閾値を超えていないと共に他の受信端末の接続数が閾値を超えていない受信端末の情報が含まれる中継端末テーブルを生成する(図5参照)。この実施の形態においては、この中継端末テーブルに、中継端末300A,300Bの情報が含まれるものとする。
【0092】
中継端末300(300A,300B)のデータ処理機能部323は、構成管理部310が送信端末100の構成管理部110から受け取った中継端末テーブルに基づいて、欠落しているパケットデータを取得するための所定数の他の中継端末を予め登録する。この実施の形態においては、例えば、中継端末300Aのデータ処理機能部323は中継端末300Bを登録し、中継端末300Bのデータ処理機能部323Bは中継端末300Aを登録するものとする。
【0093】
上述したように、送信端末100が中継端末テーブルを生成し、中継端末300A,300Bがこの中継端末テーブルに基づいて欠落したパケットデータを取得するための他の中継端末を登録する。詳細説明は省略するが、この際のシーケンスは、上述の図1に示す送信端末100と受信端末200A,200Bとの関係と同様である(図4のシーケンス図参照)。
【0094】
図9に示す映像送受信システム10Aの動作を説明する。送信端末100から中継端末300A,300Bに、同時に、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。そして、中継端末300Aから受信端末200C,200Dに、送信端末100から受信された映像ストリーム(映像データ)のパケットデータがさらに送信される。また、中継端末300Bから受信端末200E,200Fに、送信端末100から受信された映像ストリーム(映像データ)のパケットデータがさらに送信される。
【0095】
この際、中継端末300A,300Bでは、送信端末100からのパケットデータの受信に際して、パケットロスが発生しているか否かがチェックされる。そして、中継端末300A,300Bでは、パケットロスがあるとき、上述の図1に示す映像送受信システム10における受信端末200A,200Bと同様にして、パケットロスを回復するための動作が行われる。
【0096】
ここでは、図11のシーケンス図を用いて、中継端末300Aにおいてはパケットロスが発生しないが、中継端末300Bにおいてパケットロスが発生する場合の動作例を説明する。図11のシーケンス図において、一次バッファ322A、データ処理機能部323A、二次バッファ324A、送信処理部325Aは、それぞれ、中継端末300A内の一次バッファ、データ処理機能部、二次バッファ、送信処理部を示している。また、図11のシーケンス図において、一次バッファ322B、データ処理機能部323B、二次バッファ324B、送信処理部325Bは、それぞれ、中継端末300B内の一次バッファ、データ処理機能部、二次バッファ、送信処理部を示している。
【0097】
中継端末300Aの動作を説明する。送信端末100から中継端末300Aに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。中継端末300Aにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部321Aで受信されて、一次バッファ322Aに整列されて一時的に蓄積される。
【0098】
そして、中継端末300Aにおいて、データ処理機能部323Aにより、一次バッファ322Aからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ324Aに書き込まれる。この際、データ処理機能部323Aにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図11のシーケンス図の動作例では中継端末300Aにおいてパケットロスが発生しないことから、データ処理機能部323Aでは、欠落したパケットデータを中継端末300Bから取得する動作は行われない。
【0099】
上述のデータ処理機能部323Aの書き込み処理により、中継端末300Aの二次バッファ324Aには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、受信端末300Aにおいて、送信処理部325Aにより、二次バッファ324Aに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されて、受信端末200C,200Dに送信される。
【0100】
中継端末300Bの動作を説明する。送信端末100から中継端末300Bに、映像ストリーム(映像データ)のパケットデータが順次送信される。中継端末300Bにおいて、送信端末100から順次送られてくる映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは、受信処理部321Bで受信されて、一次バッファ322Bに整列されて一時的に蓄積される。
【0101】
そして、中継端末300Bにおいて、データ処理機能部323Bにより、一次バッファ322Bからパケットデータが順次読み出されて二次バッファ324Bに書き込まれる。この際、データ処理機能部323Bにより、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされる。上述したように、この図11のシーケンス図の動作例では中継端末300Bにおいてパケットロスが発生することから、データ処理機能部323Bでは、欠落したパケットデータを中継端末300Aから取得して、二次バッファ324Bに書き込む動作が行われる。
【0102】
すなわち、パケットロスが確認されると、データ処理機能部323Bにより、欠落したパケットデータを取得するために、中継端末300Aの一次バッファ(リモート一次バッファ)322Aに読み出し要求のアクセスが行われる。これにより、欠落しているパケットデータの読み出しが行われる。そして、データ処理機能部323Bにより、この読み出されたパケットデータが、確かに欠落しているパケットデータであるかチェックされた後に、二次バッファ324Bに書き込まれる。
【0103】
上述のデータ処理機能部323Bの書き込み処理により、中継端末300Bの二次バッファ324Bには、映像ストリームの連続した、つまり欠落のないパケットデータが蓄積される。そして、中継端末300Bにおいて、送信処理部325Bにより、二次バッファ324Bに蓄積されている、映像ストリームの連続したパケットデータが順次読み出されて、受信端末200E,200Fに送信される。
【0104】
上述したように、図9に示す映像送受信システム10Aにおいて、中継端末300A,300Bでは、送信端末100から受信されたパケットデータに欠落があるとき、予め登録されている他の中継端末から当該欠落しているパケットデータが取得される。つまり、中継端末300A,300Bは、複数の受信処理部で並行してデータを受信してパケットロスを回復するものではなく、回路規模を不必要に大きくすることなくパケットロスを良好に回復できる。また、受信端末200C〜200Fに至る前の中継端末300A,300Bの段階でパケットロスを回復できるため、映像などのデータ配信品質を上げることが可能となる。
【0105】
<3.変形例>
なお、上述実施の形態においては、受信端末200あるいは中継端末300において、データ処理機能部223,323は、一次バッファからパケットデータを順次読み出して二次バッファ224,324に書き込む。この際、データ処理部223,323は、パケットロスを検出するとき、他の端末から欠落したパケットデータを取得して、二次バッファ224,324に書き込む。これにより、二次バッファ224,324には、映像ストリーム(映像データ)の欠落のない連続したパケットデータの蓄積がなされる。
【0106】
上述したように、データ処理部223,323が他の端末から欠落したパケットデータを取得する際、当該他の端末の一次バッファ(リモート一次バッファ)222,223から当該パケットデータの読み出しを行う。そのため、当該他の端末の一次バッファ222,223に目的のパケットデータが存在しないときには、当該他の端末から欠落したパケットデータを取得することができない。
【0107】
この場合、当該他の端末では、さらに他の端末から欠落したパケットデータを取得することが行われている可能性もある。しかし、その場合であっても、上述したように、他の端末の一次バッファ222,223から読み出したパケットデータは、二次バッファ224,324に書き込まれるのみであり、他の端末が欠落したパケットデータを取得する際に利用できない。
【0108】
そこで、図12に示すように、受信端末200あるいは中継端末300において、他の端末から欠落したパケットデータを取得した際に、そのパケットデータを一時的に蓄積しておくリモートアクセス用一次バッファ226,326を備えることが考えられる。この場合、他の端末は、欠落しているパケットデータを取得するために最初に受信一次バッファ222,322にアクセスし、その際に目的のパケットデータが存在しないとき、さらにリモートアクセス用一次バッファ226,326にアクセスする、ようになされる。これにより、受信端末200あるいは中継端末300において既に他の端末から取得したパケットデータを、さらに他の端末で有効に利用可能となる。
【0109】
図12の構成における動作を簡単に説明する。(1)受信された映像ストリーム(映像データ)のパケットデータは受信一次バッファ222,322に整列されて一時的に蓄積される。(2)データ処理機能部223,323により、受信一次バッファ222,322からパケットデータが順次読み出されて、(3)二次バッファ224,324(図12には図示せず)に書き込まれる。
【0110】
(2′)この際、データ処理機能部223,323により、受信されたパケットデータにパケットロスがあるか否かがチェックされ、パケットロス発生時には、欠落したパケットデータが他の端末のリモート一次バッファ222,322から取得される。そして、このパケットデータは、二次バッファ224,324に書き込まれる。(3′)また、データ処理機能部223,323により、このパケットデータが、リモートアクセス用一次バッファ226,326に書き込まれて、データ一次保管が行われる。
【0111】
図12の構成のように、受信端末200あるいは中継端末300がリモートアクセス用一次バッファ226,326を備えることで、他の端末から欠落したパケットデータを取得した際に、そのパケットデータを一時的に蓄積できる。これにより、受信端末200あるいは中継端末300において既に他の端末から取得したパケットデータを、さらに他の端末で有効に利用可能となる。
【0112】
また、上述実施の形態において、受信端末や中継端末の個数は一例であって、実施の形態の個数に限定されるものではない。また、図9に示す映像送受信システム10Aにおいて、送信端末と受信端末の間に中継端末が一段だけ入っているものを示しているが、例えば、中継端末が2段以上の構成になる場合にも、本技術を同様に適用できる、
【0113】
また、上述実施の形態において、送信端末から映像ストリーム(映像データ)のパケットデータを順次送信するものを示したが、送信端末から送信されるデータは映像データに限られるものではない。例えば、送信端末から配信されるデータとしては、音声データ、テキストデータ、プログラムなどのその他のデータも考えられる。
【0114】
また、上述実施の形態においては、受信端末においては、二次バッファとデコーダが別個に設けられ、また、中継端末においては、二次バッファと送信処理部が別個に設けられているように説明した。しかし、二次バッファは、それぞれ、デコーダ、送信処理部の内部に含まれる構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本技術は、送信端末から複数地点に同時にデータを配信する映像送受信システムなどに適用できる。
【符号の説明】
【0116】
10,10A・・・映像送受信システム
100・・・送信端末
110・・・構成管理部
120・・・送信処理部
130・・・エンコーダ
200,200A〜200F・・・受信端末
210A,210B・・・構成管理部
221A,221B・・・受信処理部
222A,222B・・・一次バッファ
223A,223B・・・データ処理機能部
224A,224B・・・二次バッファ
225A,225B・・・デコーダ
300,300A,300B・・・中継端末
310・・・構成管理部
321・・・受信処理部
322・・・一次バッファ
323・・・データ処理機能部
324・・・二次バッファ
325・・・送信処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信部と、
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得部と、
上記パケットデータ受信部、あるいは上記パケットデータ受信部および上記パケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータにデコード処理を行って受信データを得るデコード処理部と
を備える受信端末。
【請求項2】
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する一次バッファと、
上記デコード処理部がデコード処理を行う連続したパケットデータを一時的に蓄積する二次バッファとをさらに備え、
上記パケットデータ取得部は、
上記一次バッファからパケットデータを順次読み出して上記二次バッファに書き込むと共に、上記一次バッファから読み出されるパケットデータに欠落があるとき他の受信端末から該欠落しているパケットデータを取得して上記二次バッファに書き込む
請求項1に記載の受信端末。
【請求項3】
上記パケットデータ取得部が上記他の受信端末から取得したパケットデータを一時的に蓄積するリモートアクセス用バッファをさらに備える
請求項2に記載の受信端末。
【請求項4】
上記パケットデータ取得部は、
上記送信端末から定期的に供給される受信端末テーブルに基づいて、上記欠落しているパケットデータを取得するための所定数の上記他の受信端末を予め登録する
請求項1に記載の受信端末。
【請求項5】
上記パケットデータ取得部は、
上記他の受信端末から上記欠落しているパケットデータを取得する際、該他の受信端末内のパケットデータ蓄積バッファにアクセスする
請求項1に記載の受信端末。
【請求項6】
送信端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信ステップと、
上記パケットデータ受信ステップで受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得ステップと、
上記パケットデータ受信ステップ、あるいは上記パケットデータ受信ステップおよび上記パケットデータ取得ステップで得られた連続したパケットデータにデコード処理を行って受信データを得るデコード処理ステップと
を備えるパケットデータ受信方法。
【請求項7】
パケットデータを複数の受信端末に同時に送信するパケットデータ送信部と、
上記複数の受信端末から定期的に受信端末情報を取得し、該取得された受信端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルを生成し、該生成された受信端末テーブルの情報を上記複数の受信端末に供給する構成管理部と
を備える送信端末。
【請求項8】
上記複数の受信端末から取得された受信端末情報には、パケットロス発生頻度情報および他の受信端末の接続数情報が含まれており、
上記構成管理部は、パケットロス発生頻度が閾値を超えていないと共に他の受信端末の接続数が閾値を超えていない受信端末の情報が含まれる上記受信端末テーブルを生成する
請求項7に記載の送信端末。
【請求項9】
送信端末と、複数の受信端末とからなる送受信システムであって、
上記送信端末は、
パケットデータを上記複数の受信端末に同時に送信するパケットデータ送信部を備え、
上記受信端末は、
上記送信端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信部と、
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の受信端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得部と、
上記パケットデータ受信部、あるいは上記パケットデータ受信部および上記パケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータにデコード処理を行って受信データを得るデコード処理部とを備える
送受信システム。
【請求項10】
上記送信端末は、
上記複数の受信端末から定期的に受信端末情報を取得し、該取得された受信端末情報に基づいて、欠落したパケットデータを取得するための候補となる受信端末の情報を含む受信端末テーブルを生成し、該生成された受信端末テーブルの情報を上記複数の受信端末に供給する構成管理部をさらに備え、
上記受信端末の上記パケットデータ取得部は、上記送信端末から定期的に供給される受信端末テーブルに基づいて、上記欠落しているパケットデータを取得するための所定数の上記他の受信端末を予め登録する
請求項9に記載の送受信システム。
【請求項11】
上位端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信部と、
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の中継端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得部と、
上記パケットデータ受信部、あるいは上記パケットデータ受信部および上記パケットデータ取得部で得られた連続したパケットデータを下位端末に順次送信するパケットデータ送信部と
を備える中継端末。
【請求項12】
上記パケットデータ受信部で受信されたパケットデータを整列して一時的に蓄積する一次バッファと、
上記パケットデータ送信部が順次送信する連続したパケットデータを一時的に蓄積する二次バッファとをさらに備え、
上記パケットデータ取得部は、
上記一次バッファからパケットデータを順次読み出して上記二次バッファに書き込むと共に、上記一次バッファから読み出されるパケットデータに欠落があるとき他の中継端末から該欠落しているパケットデータを取得して上記二次バッファに書き込む
請求項11に記載の中継端末。
【請求項13】
上位端末から順次送られてくるパケットデータを受信するパケットデータ受信ステップと、
上記パケットデータ受信ステップで受信されたパケットデータに欠落があるとき、他の中継端末から該欠落しているパケットデータを取得するパケットデータ取得ステップと、
上記パケットデータ受信ステップ、あるいは上記パケットデータ受信ステップおよび上記パケットデータ取得ステップで得られた連続したパケットデータを下位端末に順次送信するパケットデータ送信ステップと
を備えるパケットデータ中継方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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