説明

可変容量ガスホルダー

【課題】 安価に構成することができ、しかもガスホルダーの長手方向に沿う片膨れが発生しても常に正しいレベル検出が可能になる可変容量ガスホルダーの提供。
【解決手段】 底面と前後及び左右面をなす直方体部分と、上面をなす半円柱体部分とを合体した略かまぼこ形状のゴム引布又はプラスチック引布製のガス収納体2と、ガス給気管4及びガス排気管5と、コンテナ3と、所定の高さ位置で支持する支持手段7と、上面に固定されるとともに、上面の長手方向に沿う形状を有する枠体からなる錘部材6と、一端が固定され、その他端がコンテナ屋根に固定されるレベルセンサ9に接続される紐体8とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変容量ガスホルダーに係り、特に安価に構成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人は、ゴム引布又はプラスチック引布製の球形ガスホルダーの赤道部分をフレームで保持し、球形ガスホルダーの下端に給気管及び排気管を接続し、球形ガスホルダーの頂点に固定される錘により動作されるレベル計を備えた球形ガスボルダーを提案している。(特許文献1)
また、ゴム引布又はプラスチック引布製の球形ガスホルダーの赤道部分をフレームで保持し、球形ガスホルダーの下端に給気管及び排気管を接続し、球形ガスホルダーの上半分の表面に中心軸上に中心が存在する複数の円環状の錘を設けるとともに、頂点に固定される紐体によって動作されるレベル計を備えた球形ガスボルダーを提案している。(特許文献2)
そして、ゴム引布又はプラスチック引布製の球形ガスホルダーの赤道部分の上部をフレームで保持することで、ガス貯留量が少なくなってもガス流入速度とガス取出し速度が低下しないように構成された球形ガスホルダーを提案している。(特許文献3)
【特許文献1】特開2006−105311号公報
【特許文献2】特開2006−105312号公報
【特許文献3】特開2006−194377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の各提案になる球形ガスホルダーによれば、ガスホルダーの形状が球形であることから内圧が壁面に均一に作用する。このため、理想的なガスホルダーの構成を実現できることになる。しかし、ガスホルダーが球形であると、赤道部分を保持するために設けられるフレームの少なくとも支持部材については、円弧面を有するように形成しなければならない。さらに、屋根を別途設ける必要があり、全体的に高価になる。
【0004】
一方で、一定規格の貨物運送用容器であるコンテナは、コンテナ船、トレーラ貨物車両、鉄道専用車両などに積載されて頻繁に使用される関係上から、かなり頑丈に作られている。このために使用限度を過ぎた中古のコンテナを、物置や引越し時の一時預け容器等に再利用する事例が近年になり多々見受けられている。これらのコンテナを有効利用することは地球環境保全の見地からも望ましい。
【0005】
そこで、上記のガスホルダーの赤道部分を保持するように構成されたフレームに代えて、コンテナを使用することができれば、屋根を別途設ける必要がないので安価なガスホルダーを提供できる。すなわち、ガスホルダーをコンテナの容積及び形状に合致させて形成し、コンテナに内蔵することが考えられる。
【0006】
しかしながら、この場合にはガスホルダーのガス貯留量に応じて上下するガスホルダーの側面が、コンテナの内壁面に対して当接しながら上下移動するようになる結果、磨耗による損傷が激しくなる問題がある。
【0007】
また、ガスホルダーをコンテナの形状に近い直方体に合致させて形成し、錘をガスホルダーの上面に固定し、この錘から延びる紐体によりレベル検出を行うように構成することが考えられる。しかし、この場合には、ガスの流入及び排気時における、特に低から中レベルにおいてガスホルダーの長手方向に沿う片膨れが発生してしまうことから、正しいレベル検出ができなくなることも確認されている。
【0008】
したがって、本発明は、上記の事情に鑑みて、安価に構成することができ、しかもガスホルダーの長手方向に沿う片膨れが発生しても常に正しいレベル検出を行うことが可能になる可変容量ガスホルダーの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明の可変容量ガスホルダーによれば、底面、前後面及び左右面を有し、上面が開放された直方体部分と、中空円柱体をその切断面が前記直方体部分の上面と一致する第1の長方形となるように分割した半中空円柱体形状の蓋部分とを合体した形状を有し、ゴム引布又はプラスチック引布からなるガス収納体と、前記ガス収納体に接続されるガス給気管及びガス排気管と、前記ガス収納体を格納する貨物運送用のコンテナと、前記直方体部分の上縁部分に沿う高さ位置で、前記ガス収納体を前記コンテナに支持する支持手段と、前記第1の長方形と相似するとともに前記第1の長方形よりもその外形寸法が小さくかつその中心が前記第1の長方形の中心と鉛直線上で一致する第2の長方形の形状を有する枠体からなる錘部材と、前記蓋部分の上面の中心の高さ位置を検出する検出手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また、前記錘部材の外形寸法は、前記第1の長方形の少なくとも1/3以上に設定されることを特徴としている。
【0011】
また、前記ガス収納体は、前記コンテナ内の底面から離間されて固定された棒体に対して締結される結束部材をその外周面に固定し、前記結束部材により前記ガス収納体の底面の四隅を前記コンテナに固定することを特徴としている。
【0012】
そして、前記検出手段は、前記コンテナの屋根に固定されたレベルセンサと、前記蓋部分の前記上面の中心に一端が固定され、他端が前記レベルセンサに固定される紐体とから構成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれぱ、コンテナを有効利用することで安価に構成でき、かつガス収納体の上面に固定される枠体からなる錘部材と、上面の高さ位置を検出する検出手段を備えることにより、たとえ長手方向に沿う片膨れが発生しても、常に正しいガス容量検出を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の案施形態について添付の図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の可変容量ガスホルダー1であって、一定規格の貨物運送用容器である全長40フィートのコンテナ3については、図中一点鎖線で示した外観斜視図である。本図において、この可変容量ガスホルダー1の最大容積は50m3であるが、これに限定されず、全長20フィートのコンテナを用いる場合には可変容量ガスホルダー1の最大容積は25m3に設定される。
【0016】
このコンテナ3は、中古品を用いることがコスト面で推奨されるが、無論新品のコンテナ3でも良い。周知のようにコンテナ3には、図中の右側の側面開口部を覆うように回動軸支される一対の観音開き扉3k(図中、1枚のみ図示)が設けられている。この一対の観音開き扉3kには、不図示のロックが設けられており、一対の観音開き扉3kを閉じた後にこのロックを施錠することで、コンテナ3の内部を閉塞状態にできるように構成されている。
【0017】
本実施形態では、後述する組み付け作業が終了した後に、一対の観音開き扉3kを閉じてから上記のロックを施錠して、全作業を終了する。この側面開口部に対向する奥側側面3hは閉塞されており、後述する組み付け作業はこの奥側側面3hから、手前側の側面開口部に向かうように順次行われることになる。
【0018】
このコンテナ3の底面3dには、ガス吸気管4とガス排気管5とを固定するフランジ部材(不図示)が固定されており、ガス吸気管4とガス排気管5とを、図示のような略かまぼこ形状のゴム引布又はプラスチック引布製のガス収納体2に対して連通するように接続可能にしている。
【0019】
このようにガス吸気管4とガス排気管5とをコンテナ3の底面3dに接続するための空間を確保するために、コンテナ3は、Lアングルを溶接して構成される左右の台座フレーム12上に固定されている。
【0020】
ガス収納体2は、底面と前後及び左右面をなす直方体部分と、上面を約1.1mの半径Rの半円柱体部分とを合体した略かまぼこ形状に形成される。このような形状にすることで、特にガス収納体2の直方体部分がコンテナ3の略半分の高さの約1.2mの位置を占める部分を占有し、半円柱体部分が残りの部分を占めるようにしている。なお、図1において、ゴム引布又はプラスチック引布製のガス収納体2は、図中においてガス貯留量が最大になった様子が図示されている。
【0021】
組み付け作業の開始時点では、ガス収納体2は原形を留めないフラット状態になっており、この状態のものをコンテナ3内に置いてから奥側の側面3hから、手前側の側面開口部に向かうように組み付けるようにしている。すなわち、組み付け作業はコンテナ3の部屋中で全て行えるので、コンテナ3に対する追加工を必要最小限にできるように配慮されている。
【0022】
このガス収納体2は、コンテナ3の室内の底面3dの四隅から所定距離分が離間するように固定された棒体10に対して結び付けられる結束部材11を一定間隔で接着を含む固定法で固定しており、ガス収納体2の底面の四隅をコンテナ3の室内の底面3dに対して不動状態で固定している。
【0023】
一方、ガス収納体2の直方体部分と上記の半円柱体部分との間の接続線に沿う高さ位置で、ガス収納体2の外周面全体が支持される。このように支持するために一定間隔でコンテナ3の内周壁面に沿うように固定された支柱15により上記の高さ位置で固定された支持手段7が図示のように設けられている。尚、ガス収納体2に弛みが発生しないように所定間隔で支持しても良い。
【0024】
また、ガス収納体2の上面2aの中心位置と、その重心位置が一致されて上面2aの長手方向に沿う形状を有する枠体からなる錘部材6が、適所に設けられた結束部材11を用いて図示のように固定されている。さらに、ガス収納体2の中心位置にその一端が固定され、その他端が容量の検出手段である巻き取り式レベルセンサ9に接続される紐体8とを備えている。このレベルセンサ9はコンテナ3の屋根上に固定されているので、上記の紐体8を屋根上に引き出すための孔部(不図示)が屋根上に穿設されている。
【0025】
また、このレベルセンサ9の保守点検を行うための梯子(不図示)がコンテナ3の側面に設けられている。レベルセンサ9は、遠隔地からモニター可能に設けることも可能であり、この場合にはガスレベルを電気信号に変換した後に不図示の信号線を通じて遠隔地に設けられたモニターで監視することになる。ここで、検出手段は、超音波式、レーザ式などを用いて、非接触で上面の高さを検出するようにしても良い。
【0026】
図2は、可変容量ガスホルダー1を上面から見た模式図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、ガス収納体2の半円柱体部分の上面2aの中心位置Cと、枠体からなる錘部材6の重心位置Gとが一致された状態で上面2aに錘部材6が固定されている。
【0027】
この錘部材6は、多数のガス管30をL字管31とT字管32を用いて接続することで図示のような枠体として構成されている。このように構成することで、図示のような複数の開口部を設けることが可能となるとともに、適度な重量にすることができる。さらに、ガス貯留量が満杯近くになると各開口部から上面2aが適度に上方に膨らむようにできることになる。
【0028】
この錘部材6は、図示のように上面を水平面上に投影した長方形よりもその外形寸法が小さく、さらに長方形と略相似する形状を有するように構成されることで、後述のように片膨れにおいても常時正しいレベル検出ができるようにしている。具体的には、この錘部材6の外形寸法は、上面2aの長方形の半分又は少なくとも1/3以上に設定されることになる。
【0029】
次に図3は、図1のコンテナ3の底面に固定される棒体10と、結束部材11と、T字成形品20及び紐体8の外観斜視図である。本図にコンテナ内の底面3dから部材10aを介することで離間されて固定された金属パイプである棒体10が底面3dの全縁部に設けられている。また、棒体10に対して締結される結束部材11は、ガス収納体2と同系統のゴム板16に予めストラップ17を縫合して構成されており、このゴム板16を側面2c上に所定間隔でゴム系接着剤を用いて接着されている。上記の錘部材6を固定するための結束部材11も同様に上面2a上に接着される。
【0030】
以上のように接着された結束部材11のストラップ17を棒体10に巻き付けた後に、図示のように縛り付けることでガス収納体2の底面はコンテナ3にしっかりと固定されることになる。同様に錘部材6も結束部材11により上面2a上に固定される。
【0031】
また、上記の紐体8についてもゴム板16を用いてその一端が固定されており、他端に接続されたフックを上記のレベルセンサ9のフックに引っ掛けるようにしている。
【0032】
一方、上記の支柱15により約半分の高さ位置に設けられた支持手段7により挟持されるゴム製のT字成形品20が、異型ガスホルダーの周面に接着剤で固定される。このT字成形品20は、図示のようなT字形状の横断面を備えており、さらに孔部20aが等間隔で穿設されている。
【0033】
図4は、図1の支持手段7の構成例を図示した図1のX−X線矢視断面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、支柱15にはLアングル部材18が溶接されている。このLアングル部材18にはT字成形品20の孔部20aと同ピッチで孔部18aが穿設加工されており、図示のようにT字成形品20をLアングル部材18上に置いた後に、T字成形品20の孔部20aと同ピッチで孔部21aが穿設加工されたフラットバー21を置く。この後に、下方からボルト22を各孔部を通過させてセットし、ナット23を螺合してT字成形品20を上下方向から固定する。以上のようにしてガス収納体2の略下半分が完全な不動状態になるようにコンテナ3内に固定する。
【0034】
ガス収納体2のゴム引布又はプラスチック引布の基布2sの材質としては、例えば綿織物、ポリエステル織物、ポリアミド織物等が挙げられる。
【0035】
また、ゴム引布のゴム2g、2iとしては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、水素化ニトリルブタジエンゴム、EPDMエラストマー等が挙げられる。これらのゴムの内で、特にスチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム及びEPDMエラストマーを用いると良い。また、プラスチック引布のプラスチックの素材としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ニトロセルロース等が挙げられ、特にポリウレタンが望ましい。
【0036】
また、ゴム引布又はプラスチック引布は、JIS K 6404−6に準拠した「ももみ」試験で、無荷重500回以下で異常があると可変容量ガスホルダーとしての耐久性に問題が発生することから、無荷重500回で異常が無いものが望ましい。より望ましくは無荷重1000回でも異常が無いものが使用される。
【0037】
また、ゴム引布又はプラスチック引布は、JIS K 6404−10に準拠した、貯留されるガスを用いて行われるガス透過試験において、少なくとも5.0cm3/m2・s・Pa以下であることが望ましい。より望ましくは、3.0cm3/m2・s・Pa以下、さらに望ましくは、1.0cm3/m2・s・Pa以下であると良い。
【0038】
このガス透過試験で、5.0cm3/m2・s・Pa以上となるとガス漏洩によりコンテナ内にガスが充満することで思わぬ事態を招くことになる。このため、排気用ダクト(不図示)が設けられる場合もある。以上のように構成されるので、輸送、設置、維持管理、撤去を容易にでき、下水処理施設、畜舎、住居密集地における温泉施設、メタンガス発酵槽などから発生するメタンガスなどの貯留用途として最適となる。
【0039】
図5は、可変容量ガスホルダー1の動作説明のために側面から見た模式図である。ガス満杯時にはガス収納体2の上面2aに固定された錘部材6は、図示のように最上位置にある。この後、ガスの排出が排気管5を介して行われると、半円形状であった上面2aが破線図示のように略平らな状態となる。このとき、錘部材6もこれに追従して下方に移動し、紐体8も下方に移動する。この状態を検出手段であるレベルセンサ9にて検出する。
【0040】
ガスの排出がさらに進行するのに伴い、上面2aが底面に近い最下位置に移動するが、このとき、錘部材6もこれに追従して最下位置まで移動し、紐体8も最下位置まで移動する。この状態がレベルセンサ9にて検出され、空状態となる。このとき、上記のように支持手段7によって、ガス収納体2の略下半分が完全な不動状態になるようにコンテナ3内に固定されているので、半円形状であった上面2aの部分のみが図示のように移動できるようになる。このため、コンテナ3の左右内壁3c、3bとの間での接触が一切なくなるようにできるので磨耗が一切発生しない。
【0041】
上記のように、異型ガスホルダーは、全長40フィートのコンテナ3に内蔵される縦長の形状であるので、ガスホルダーの長手方向に沿う片膨れが発生する場合がある。
【0042】
図6は、可変容量ガスホルダー1の動作説明のために正面から見た模式図である。
【0043】
本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、ガス満杯時にはガス収納体2の上面2aに固定された錘部材6は、図示のように略水平位置(P1)にある。この後、ガスの排出がガス排気管5を介して行われると、錘部材6は、二点鎖線で図示されるように左下がりの位置(P2)または、二点鎖線で図示されるように右下がりの位置(P3に)になる場合がある。
【0044】
しかし、いずれの位置(P2)、(P3)になっても、紐体8の位置は同じ高さとなることから、図示のように異型ガスホルダーの長手方向に沿う片膨れが発生しても、常に正しいレベル検出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態の可変容量ガスホルダー1であって、コンテナ3については図中一点鎖線で図示した外観斜視図である。
【図2】可変容量ガスホルダー1を上面から見た模式図である。
【図3】図1のコンテナ3の底面に固定される棒体10と、結束部材11と、T字成形品20及び紐体8の外観斜視図である。
【図4】図1の支持手段7の構成例を図示した図1のX−X線矢視断面図である。
【図5】可変容量ガスホルダー1の動作説明のために側面から見た模式図である。
【図6】可変容量ガスホルダー1の動作説明のために正面から見た模式図である。
【符号の説明】
【0046】
1 可変容量ガスホルダー
2 ガス収納体
3 コンテナ
4 ガス給気管
5 ガス排気管
6 錘部材
7 支持手段
8 紐体
9 レベルセンサ(検出手段)
10 棒体
11 結束部材
12 台座フレーム
15 支柱部材
16 ゴム板
17 ストラップ
18 Lアングル
20 T字成形品
21 フラットバー
22 ボルト
23 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面、前後面及び左右面を有し、上面が開放された直方体部分と、中空円柱体をその切断面が前記直方体部分の上面と一致する第1の長方形となるように分割した半中空円柱体形状の蓋部分とを合体した形状を有し、ゴム引布又はプラスチック引布からなるガス収納体と、
前記ガス収納体に接続されるガス給気管及びガス排気管と、
前記ガス収納体を格納する貨物運送用のコンテナと、
前記直方体部分の上縁部分に沿う高さ位置で、前記ガス収納体を前記コンテナに支持する支持手段と、
前記第1の長方形と相似するとともに前記第1の長方形よりもその外形寸法が小さくかつその中心が前記第1の長方形の中心と鉛直線上で一致する第2の長方形の形状を有する枠体からなる錘部材と、
前記蓋部分の上面の中心の高さ位置を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする可変容量ガスホルダー。
【請求項2】
前記錘部材の外形寸法は、前記第1の長方形の少なくとも1/3以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の可変容量ガスホルダー。
【請求項3】
前記ガス収納体は、前記コンテナ内の底面から離間されて固定された棒体に対して締結される結束部材をその外周面に固定し、前記結束部材により前記ガス収納体の底面の四隅を前記コンテナに固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量ガスホルダー。
【請求項4】
前記検出手段は、前記コンテナの屋根に固定されたレベルセンサと、
前記蓋部分の前記上面の中心に一端が固定され、他端が前記レベルセンサに固定される紐体とから構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の可変容量ガスホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−24758(P2009−24758A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−187541(P2007−187541)
【出願日】平成19年7月18日(2007.7.18)
【出願人】(000003148)東洋ゴム工業株式会社 (2,711)
【Fターム(参考)】