可撓性貯蔵バッグ
可撓性貯蔵バッグは、開口上部縁からアクセスできる内部を形成する第一及び第二の側壁を含む。開口上部縁を閉じた後に内部から空気を排気するために、バッグは、第一の側壁に取り付けられ、内部と連通する一方向バルブ要素を含む。向かい側の第二の側壁によるバルブ要素への妨害を防止するために、バッグは、第一及び第二の側壁とバルブ要素との間に少なくとも部分的なクリアランスを維持させるクリアランス部材を含む。クリアランス部材は、内部の空気をバルブ要素へアクセスさせる排気通路を含む第二の側壁上に形成したテクスチャ部、バルブ要素を被覆する通気性要素、第二の側壁とバルブ要素との間に空間を形成する剛性又は圧縮可能構造物のような様々な形態にあるものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵バッグに関し、特に、シールと排気ができるように設計した可撓性のある貯蔵バッグに関する。本発明は、食品貯蔵の分野で特に応用できるものである。
【背景技術】
【0002】
可撓性プラスチックバッグが、菓子をパッケージングする場合などに一時的に、又は冷凍貯蔵の場合に長期間にわたり、食品を貯蔵するような様々な目的で広く使用されている。このようなプラスチックバッグは、典型的に、例えば、ポリエチレンからなる可撓性のある側壁を含み、これら側壁により、開口が形成され、この開口を通じてアクセス可能な内部が形成されている。バッグをシールするために、インターロック式のクロージャ(閉鎖)ストリップが開口のリム付近に設けられてもよい。
【特許文献1】米国特許第6581641号(発明者:Skeensら、出願人:イリノイ・ツール・ワークス・インコーポレイテッド)
【特許文献2】米国特許第6149304号
【特許文献3】米国特許第6581641号
【特許文献4】米国特許第4829641号
【特許文献5】米国特許第3806998号
【特許文献6】米国特許第5664299号
【特許文献7】米国特許第5007143号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなバッグの問題点は、開口をシールした後に、空気がバッグ内部に残っていることである。シールしたバッグの全体のサイズが不所望に増大することに加え、内部に残留する空気により、内部に貯蔵した食品を劣化させることになる。したがって、この問題を解決するために、可撓性のある側壁に一方向バルブ要素を取り付け、内部と通気させることが知られている。この一方向バルブ要素は、内部に捕らえられている空気を排気でき、また周囲環境から内部への空気の浸入を防止できるものである。この一方向バルブ要素は、例えば、空気を内部から排気させるように可撓性のある側壁を圧縮することにより、又は空気を内部から吸い出すように真空源のノズルに係合させることによるような様々な方法で作動させることができる。真空源に連結して作動する一方向バルブ要素が、例えば、特許文献1に開示されている。
【0004】
一方向バルブ要素を含む上記のようなバッグの問題点は、バルブ要素に向き合った側の可撓性のある側壁と、バルブ要素を取り付けた側の可撓性のある側壁とが、実際には、バルブ要素の作動を妨害し、排気を妨害してしまうことである。例えば、固体表面に向き合って側壁を配置し、この表面に向けて、バルブ要素を取り付けた側壁を押圧すると、両方の側壁が潰れて内部が排気される。また、これは、向かい側の側壁にバルブ要素を接触させ、排気を妨害することになる。同様に、可撓性バッグの排気に真空源が使用されても、向かい側の側壁がバルブ要素に真空圧力下で吸引される。これに関連した問題点は、両方の側壁がつぶれると、内部の他の部分に空気が残留してしまうことである。これら及び他の問題点が本発明により解決される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一方向バルブ要素とバッグの内部との間が連通し、向かい側の第二の側壁による一方向バルブ要素の作動の妨害を防止するためのクリアランス部材を与える。クリアランス部材は、付加的に、バッグの内部の他の部分に空気を残留させることになる第一と第二の両方の側壁の潰れを防止する。
【0006】
一つの態様では、クリアランス部材は、バルブ要素に向き合った側の側壁の内面上のテクスチャ部として与えられる。このテクスチャ部は、向かい側の側壁に凹所を作る様々な排気通路を与えるものである。従って、第二の側壁とバルブ要素とが相互に接近して潰れたとしても、排気通路は、バルブ要素のインレットと連通し、連続的に排気できる。他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素を被覆するように、第一の側壁の内面に取り付けられる通気性部材である。従って、第二の側壁は、この通気性部材により、バルブ要素に隣接する潰れを防止する。しかし、通気性部材は、高通気性を示す材料からなり、空気は、被覆したバルブ要素を連続的にアクセスしている。
【0007】
他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素又はバルブ要素に近接した側壁に取り付けられる剛性構造物として与えられる。この剛性構造物は、相互に間隔をあけて向き合った側壁に一定の間隔をとり、これにより、連続的に排気をする。その他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素又は側壁に取り付けられる圧縮可能構造物である。圧縮可能構造物が連続的に両方の側壁の完全な潰れを防止し、側壁同士の間の間隔を最小にするように圧縮し、従って、内部に残留するくうきを最小にする。
【発明の効果】
【0008】
よって、本発明の利点は、一方向バルブ要素による向かい側の可撓性のある側壁の潰れ防止を補助することである。他の利点は、向き合った側壁の潰れを防止し、内部の空気の残留を防止することである。これに関連した利点は、例えば、食品保存のために、空気を内部から容易に排気することである。本発明のこれら及び他の利点及び特徴は、詳細な説明及び添付の図面より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図面を参照する。同様の構成要素は同様の符号で示す。図1に、本発明の技術に従って設計した可撓性バッグ100を示す。図示の実施例では、可撓性バッグ100は、第一の側壁102、及び内部106を形成するように第一の側壁102と向き合った第二の側壁104を含む。従って、第一及び第二の側壁102、104は、それぞれ、第一の内面108及びこれと向き合った第二の内面109を含む。第一及び第二の側壁102、104は、例えば、ポリエチレンのような熱可塑性材料の可撓性のあるウェブからなる。ウェブは、典型的に食品貯蔵で使用される単層又は多層フィルムである。多層フィルムは、ラミネーション又は同軸押出成形したものである。樹脂として、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ナイロン、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリプロピレン(PP)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエステル、イオノマー又は金属フィルムが含まれる。本発明に適した同軸押出成形多重フィルムとして、例えば、HDPE/結合層/EVOH/結合層/LDPE又はナイロン/結合層/LDPEのように層状に組み合せたものが含まれる。熱シールのためのシーラントは、バッグを開口したときにピール(peel)がバッグを壊すことのないような材料の混合物であり得る。一つのこのようなシーラント材料は、ピール−シール樹脂として共通的に参照されるLDPEとポリブテン−1との混合物を含む(ここで、ポリブテン−1は、マイナーフェーズ(minor phase)である)。第一及び第二の側壁102、104は、第一の側縁110、これと平行な第二の側縁112及び第一と第二の側縁の間でこれらと垂直に伸長する閉口底部縁(閉じ切った底部の縁)114に沿ってシールされる。内部106にアクセスするために、開口上部縁116に沿って伸長する第一及び第二の側壁102、104の部分はシールされていない。これら4つの縁により、可撓性バッグ100は、ほぼ長方形の形状を有する。しかし、他の実施例では、バッグは、任意の数の側壁及び縁により、任意の適当な形状を有し得ることが理解できる。
【0010】
貯蔵物を入れた後に開口上部縁116を開放可能に閉じるために、開口上部の縁と平行な第一及び第二のファスナーストリップ120、122が、第一及び第二の側壁102、104に取り付けられる。第一及び第二のファスナーストリップ120、122は、押出し成形した可撓性のある熱可塑性材から形成されるものであり、第一と第二の側縁110、112の間に伸長する。当業者には理解できるように、第一及び第二のファスナーストリップ120、122は、係合して、通常開口している上部の端部116を閉じるシールを形成する。当然に、他の実施例又はインターロック式のストリップと組み合わせる場合に、特許文献2に開示されるようなに感圧又は低温度シール接着剤、熱シール、又は粘着剤を使用するような他の方法が開口上部縁をシールするために使用され得る。
【0011】
開口上部縁116をシールした跡に可撓性バッグ100内に閉じ込められている空気を排気するために、バッグは、第一の側壁102に取り付けられ、内部106と連通する一方向バルブ要素130を含む。一方向バルブ要素130は、内部106に閉じ込められている空気を逃すように開き、周囲環境の空気を内部に取り込まないように閉じることができるものである。内部106との連通は、第一の側壁102を通じて開口を形成し、この開口にバルブ要素130を取り付けることによって達成される。
【0012】
図2、図3及び図4を参照する。この実施例では、一方向バルブ要素130は、剛性バルブ本体132を含む。このバルブ本体132は、可動ディスク134と協働して、バルブ要素を開閉する。バルブ本体132は、環状のフランジ部136を含む。このフランジ部136は、それぞれ平行な第一及び第二のフランジ面140、142を有する。環状のボス部138が、フランジ部と同軸に第二のフランジ面142から突き出している。ボス部138は、第一及び第二のフランジ面と平行な平坦なボス面144を有する。環状のボス部138の直径は、フランジ部136の直径よりも小さく、第二のフランジ面142の外側の環状のリムが張り出している。バルブ本体132は、成形可能な熱可塑性材料(例えば、ナイロン、HDPE、高反発ポリスチレン(HIPS)、ポリカルボネート(PC)など)のような任意の適当な材料からなる。
【0013】
カウンターボア148が、バルブ本体132に同軸に形成されている。カウンターボア148は、第一のフランジ面140からボス面144の手前に向けて伸長する。カウンターボア148は、円筒形のボア壁150を形成する。カウンターボアがボス面144の手前に向けて伸長するだけなので、カウンターボア148は、バルブ本体132内に好適に平坦なバルブシート152を形成する。バルブ本体にわたる通気性を確立するために、少なくとも一つのアパーチャ154がバルブシート152を通じて形成されている。図示の例では、複数のアパーチャ154が、円筒形のボア壁150から内側に間隔をあけて同軸に配列されている。
【0014】
バルブ本体と協働するように可動ディスク134を配置するために、ディスクは、カウンターボア148内に挿入される。従って、ディスク134の直径は、好適に、カウンターボア148よりも小さく、ディスク134の厚さは、第一のディスク面156と第二のディスク面158との間で決定され、第一のフランジ面140とバルブシート152との間のカウンターボア148の長さよりも小さい。カウンターボア148内にディスク134を配置しておくために、放射状内向きに張り出す複数のフィンガー160が第一のフランジ面140に隣接して形成される。ディスク134は、例えば弾力性のあるエラストマーのような任意の適当な材料からなる。
【0015】
図4を参照する。カウンターボア148内のディスク134がフィンガー160付近に移動すると、バルブ要素130は、その開位置にあり、第一のフランジ面140とボス面144との間で空気を通気する。しかし、ディスク134がバルブシート152に隣接し、アパーチャ154を被覆するときに、バルブ要素130はその閉位置にある。ディスク134でアパーチャ154上をシールする際に、シール液がバルブシート152に適用され、このシールを補助する。また、発泡体又は他の弾力性のある部材をカウンターボア148内に配置して、閉位置において、ディスク134とバルブシート152を確実に密着させることができる。
【0016】
図1を参照する。バルブ要素130の一方向性を確立するために、アパーチャが内部106側に配置され、第一のフランジ面が可撓性バッグの外部側に配置されるように、バルブ要素が第一の側壁102に取り付けられる。従って、図1及び図4を参照して、内部にある空気がフランジ160に隣接するディスク134を動かしてバルブ要素130が開状態となり、また周囲環境から空気が入り込まれると、ディスクが移動してバルブシート152に隣接し、バルブ要素が閉状態になる。
【0017】
バルブ要素130を第一の側壁に取り付けるために、図3を参照して、接着剤が、第二のフランジ面142の環状のリム部に適用される。次に、バルブ要素130は、第一の側壁の外面に配置され、ボス部138は、この側壁に設けた穴を通じて受け入れられ、内部に露出する。当然に、他の実施例では、接着剤は、側壁への取付前にバルブ要素の他の部分(例えば、第一のフランジ面)に適用できる。
【0018】
他の実施例では、一方向バルブ要素として、異なる構造のものを使用できる。例えば、図5に示すように、一方向バルブ要素170は、可撓性のある環状の底部層172と、これに重ねて配置される弾力性を有する円形の上部層174とを含み、底部層172と上部層174とが協働してバルブ要素を開閉する。上部層及び底部層は、それぞれ、例えば、可撓性のある熱可塑性フィルムのような任意の適当な材料からなる。底部層172には、その中央を貫通するアパーチャ176が設けられ、底部層172の形状は環状となっている。上部層174は、底部層172を覆うように緊張させて取り付けられ、アパーチャ176の両側に形成した二つの平行な接着剤ストリップにより底部層174上に接着される。これにより、アパーチャが上部層で覆われ、チャネルが形成される。次に、底部層172と上部層174は、リング状に適用した接着剤182によって、第一の側壁102を貫通する穴180を覆うように、可撓性バッグ100に接着される。
【0019】
当業者には理解できるように、バッグ100の側壁102、104が相互に強く圧縮されると、内部106の空気が、内部106から穴180及びアパーチャ176を通過し、上部層174が底部層172から部分的に浮き上がる。次に、空気は、接着剤ストリップ172の間に形成されるチャネルに沿って流れて、周囲環境に排気される。側壁102、104上に作用させている力を緩めると、弾力性のある上部層174がその元々の緊張状態に戻り、アパーチャ176をシールする。バルブ要素170は、また、これら二つの層の間に、オイル、グリース又は潤滑剤のような粘性材料を含み、空気がバッグ内に入り込まないようにできる。ある実施例では、底部層172は、また、剛性のシート材料であり得る。
【0020】
図6に、可撓性プラスチックバッグ100に取り付けることのできるバルブ要素184の他の実施例を示す。バルブ要素184は、可撓性のある熱可塑性フィルムからなる長方形の片であり、この片は、第一の端部186と第二の端部187とを含む。バルブ要素184は、第一の側壁102を貫通するように設けた穴188を被覆し、シールするように、第一の側壁102に取り付けられる。バルブ要素184は、第一及び第二の端部186、187に対応する穴188の両側の個所に適用される接着剤189のパッチによって側壁102に取り付けられる。可撓性バッグ100の側壁102、104を潰すと、内部106からの空気が可撓性バルブ要素184を変形させ、穴188のシールを解除する。空気を内部106から排気した後、バルブ要素184は、再び、穴188を被覆し、シールする。当業者には理解できるように、一方向バルブ要素の他の実施例は、例えば、エラストマースリットバルブ、ダックビル(duckbill)バルブ又はチェックバルブのように、可撓性プラスチックバッグと一緒に使用できる。
【0021】
図1を参照する。上述したように、可撓性のある第二の側壁104の内面109が潰れて一方向バルブ要素130の付近の第一の側壁102に隣接すると、バルブ要素は、バッグ100のそれ以上の排気を妨害する。側壁102、104によるバルブ要素130の妨害を防止するために、本発明の技術に従って、バッグ100は、内部106にクリアランス部材を有する。クリアランス部材は、第一と第二の側壁102、104の間に少なくとも部分的なクリアランスを維持し、内部106からの空気をバルブ要素にアクセスさせて排気できるようにしている。
【0022】
図1及び図7を参照。本発明の一つの態様に従って、クリアランス部材は、第一の側壁102に取り付けた一方向バルブ要素130の場所に一致する第二の側壁104の内面109のテクスチャ部190によって与えられる。テクスチャ部190は、それぞれ交互するように内面192に形成した複数の凸部192と凹部194を含む。図7に示すように、真空源のノズル196にバルブ要素130を係合させ、第一と第二の側壁102、104が潰れて相互に隣接するように内部106を排気すると、凸部192がバルブ要素130のボス面144に接触し、凹部194内の排気通路として機能するクリアランスが設けられる。従って、凹部194により、内部106からの空気(符号198)がバルブ要素130に連続的にアクセスし、よって、テクスチャ部190がバルブ要素の妨害を防止する。
【0023】
図7のノズル196に連結した真空源は、例えば、手動ポンプ、機械式ポンプ、口での吸い込みなどを含む任意の適当な真空源であり得る。変形的に、可撓性バッグは、可撓性の側壁を潰すことにより排気できる。
【0024】
図8に示す実施例では、凸部192は、内面に沿って伸長する第一の複数の隆起したリッジ(又は尾根)200に沿って形成される。第一の複数のリッジ200は、それぞれ、相互に平行に間隔をあけて配列される。したがって、凹部202は、リッジ192の間のクリアランス内に形成される。図示の実施例では、第二の複数の平行なリッジ206が、第一の複数のリッジ200と垂直に交差して内面上に設けられ、格子状のパターンを形成する。変形例では、凹部は、内面に設けられる格子状のパターンの溝内に形成され、溝により分離される一連の隆起部のような凸部を形成する。例えば、図9に示す実施例では、第一と第二の複数の溝212、213が、相互に直交するようにテクスチャ部109に設けられる。溝212、213は、正方形状の複数の凸部(又は隆起部)214を形成する。側壁が潰された後であっても、凸部214の間の溝212、213に沿って空気が流れる。図10に示す他の実施例では、テクスチャ部190は、内面109上にランダムに設けられる小さい円形の隆起部208を含み、これらの間に任意の形状の凹部(又は凹部空間)210によって隆起部208は相互に分離される。当然に、テクスチャ部は、ダイヤモンド状のリッジ又は溝、水平方向に配列したリッジ又は溝、垂直方向に配列したリッジ又は溝、一定のパターン又はランダムの曲線状のリッジ又は溝などのような他の適当な形状を有することができる。
【0025】
図1を参照する。テクスチャ部190は、第一と第二の側縁110、112の間及び閉口底部縁114とファスナーストリップ120、122との間の第二の内面109の実質的な全面にわたって設けられ得る。また、第一の側壁102の第一の内面108にテクスチャ部を設けることもできる。バッグにわたってテクスチャ部を設けることの利点は、凹部が内面にわたって形成され、相互に交差する点である。従って、第一と第二の側壁102、104が潰れたとしても、内部106内の任意の場所にある空気が、相互に交差する凹部に沿ってバルブ要素130にアクセスでき、内部に空気が残留することを防止できる。
【0026】
当然に、他の実施例では、テクスチャ部は、内面の実質的に全体にわたって設けられる必要はない。例えば、図11に示す実施例では、テクスチャ部は、バルブ要素130に一致するように第二の側壁104の第一の側縁110に沿った垂直な方向に比較的狭いストリップのように設けられ得る。第二の内面の残りの部分は、実質的にスムースな部分222のように形成される。スムースな部分222に隣接した狭いストリップ220のようにテクスチャ部を設けることの利点は、内部106に貯蔵した食品のテクスチャ部への接触が少なく、バッグ100から取り出したときに、表面に押刻される模様が少ないことである。図12に示す他の実施例では、テクスチャ部は、水平ストリップ226と垂直ストリップ228とが結合したT字形224のように設けられ得る。水平ストリップ226は、底部縁114から間隔をあけた、第一と第二の側縁110、112の間の部分に伸長する。垂直ストリップ228は、第一と第二の側縁110、112から間隔をあけた、底部縁114と水平ストリップ226との間に伸長する。従って、実質的にスムースな部分230、232を有しているが、T字形のテクスチャ部224は、側縁110、112と底部縁114、116との間の内面106にわたって実質的に伸長する。
【0027】
図13に示す他の実施例では、テクスチャ部が第一と第二の側壁102、104の両方に設けられている可撓性バッグの排気を最大にするために、凸部234と凹部236は、側壁を潰したときに内部の残りの部分が最小となるように協働できるサイズにされ、配列される。例えば、各側壁に設けた凸部234は、向かい側の側壁に設けた凹部236に受け入れられて、相互にインターロックする。
【0028】
テクスチャ部を有する可撓性バッグを製造するために、可撓性のある熱可塑性材料のウェブが、図14に示すような高速製造プロセスを通じて処理される。この製造プロセスでは、熱可塑性材料からなる第一のウェブ240が、ロール242から連続的に繰り出され、その加工機を通じる加工方向244に沿って真直ぐに走行する。第一のウェブ240は、第一の表面246と第二の表面248とを有する。
【0029】
熱可塑製剤からなる第二のウェブ250が、第一のロールの下方に配置した第二のロール252にロール巻きされている。最終的な可撓性バッグのテクスチャ部を形成する複数の凸部と凹部が第二のウェブ250にエンボス成形されている。第二のウェブ250は、第二のロール252から加工方向244に沿って真直ぐに連続的に繰り出され、ウェブ取付ローラ254によって、走行している第一のウェブ240の第二の表面248に取り付けられる。このように取り付けた第一及び第二のウェブ240、250は、最終的な可撓性バッグの第二の側壁を形成する。
【0030】
第一の側壁を与えるために、熱可塑性材料からなる第三のウェブ260が、ロール262にロール巻きされている。第三のウェブ260は、加工方向244に沿って真直ぐに、第一及び第二のウェブ240、250と同じく連続的に繰り出される。これらを整列させた後、第三のウェブ260は、第二のウェブ取付ローラ264で第一及び第二のウェブ240、250に取り付けられる。最終的なバッグの開口上部縁を形成するために、第三のウェブ260は、これらを組み合せたウェブ体の第一の端部268に沿ってのみ第一及び第二のウェブ240、250に取り付けられる。ここで、第一の端部268と平行な第二の端部269の取付けはしない。
【0031】
最終的なバッグにファスナーストリップを設けるために、細長く熱可塑性材料を押出成形した第一及び第二のファスナーストリップ270、272が、第一及び第二のストリップロール274、276にロール巻きされている。第一のファスナーストリップ270は、第三のウェブ260と整列して繰り出され、第一のファスナーストリップがストリップ取付ローラ278によって第三のウェブ260に取り付けられる。第二のファスナーストリップ272は、第一及び第二のウェブと加工方向244に沿って整列して繰り出され、第二のファスナーストリップがストリップローラ280によって第一及び第二のウェブに連続的に取り付けられる。図14に示すように、第一及び第二のファスナーストリップ270、272は、これらウェブを組み合わせたウェブ体の取り付けていない第二の端部269と整列する。好適に、連続して走行する熱可塑性材料からなるウェブへのこれらファスナーストリップの取付は、第一及び第二のウェブ取付ローラ254、264の間で行われる。
【0032】
このように取り付けられたウェブとストリップが加工ほうこう244に沿って走行すると、最終的なバッグの側縁が、エッジ形成機282によって作られる。特に、エッジ形成機282は、上記のように取り付けたウェブの幅にわたってシール284を形成し、次に、このシールに沿って切込点線286を形成する。この切込点線を形成したウェブは、次に、折畳み機288によって折り畳まれ、ロール290でロール巻きされる。その後、個々のバッグが、ロール290から引き出され、切込点線に沿ってロール290から分離される。
【0033】
他の実施例では、別のウェブによりテクスチャ部を形成することに代えて、テクスチャ部は、走行する第一のウェブ240に直接形成できる。例えば、第二のロール252と第二のウェブ250が省かれ、第一のウェブ取付ローラ254と第二のウェブがエンボス成形機に置き換えられ、このエンボス成形機により、第一のウェブ240に凸部と凹部が直接形成される。
【0034】
本発明の他の態様では、図15及び図16に示すように、クリアランス部材は、可撓性バッグ300の内部306に配置される通気性要素308として与えられる。この通気性要素308に加え、可撓性バッグ300は、相互に向き合う第一及び第二の側壁302、304を含み、これら側壁は、第一及び第二の側縁310、312及び閉口底部縁314に沿って相互にシールされている。内部306へのアクセスのために、閉口底部縁314と平行な第一及び第二の側壁302、304の縁部が、開口上部縁316が形成されるように、シールされていない。モノを入れた後に開口上部縁316を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ320、322が設けられている。これらファスナーストリップでシールした後に可撓性バッグから空気を排気するために、一方向バルブ要素330が、第一の側壁302に取り付けられ、内部306と連通する。
【0035】
通気性要素308は、通気性要素の形状を定める周囲縁309で示す厚みのある平坦なシートである。通気性要素は、通気性要素が一方向バルブ要素330を被覆するように、第一の側壁302の内面324に、例えば、接着剤で取り付けられる。他の実施例では、通気性要素308は、バルブ要素330の向かい側の第二の側壁304に取り付けられる。通気性要素308は、高い通気性を示す材料からなるものである。
【0036】
図26に示すように、可撓性バッグ300の排気中、第二の側壁304を第一の側壁302に向けて潰すと、第二の側壁304の内面326は、通気性要素308に接触し、バルブ要素308と間隔があけられる。しかし、バッグ300の内部306からの空気は、内部に露出している通気性要素308の周囲縁309にアクセスし、バルブ要素330を通じて通気される。
【0037】
通気性要素に適した通気性材料は、これらに限定されないが、例えば、メルトブロー、スパンボンド、水交絡、ニードルパンチ、バッティング(batting)、ドライ縒り又はウェット縒りなどの任意の様々な不織布材料を含む。好適に、不織布材料として、液体を残留させるが空気を透過する疎水性を示すものが選択される。このような疎水性の通気性材料は、一方向バルブ要素からの液体漏れを防止し、またバルブ要素内の乾燥を防ぐ。好適な材料は、ポリプロピレンである。ただし、不織布材料は、ポリエステル、ナイロン又はポリエチレンからなる。適当な通気性材料の他の例として、スポンジのような連続気泡タイプの発泡体、多孔物質及び焼結材料のような多孔性材料が含まれる。
【0038】
本発明の他の態様では、クリアランス部材は、排気中にバルブ要素付近で側壁の間の間隔をあけるように機能する剛性構造物である。この剛性クリアランス部材は、内部からの空気をバルブ要素にアクセスできるようにこの部材に設けたスロット又はノッチを含む。剛性クリアランス部材は、側壁の一部に間隔をあけることができ、またバルブ要素へアクセスさせることができ、さらにバルブ要素を妨害しない、という効果を有するものである。好適に、剛性クリアランス部材は、バルブ要素に係合させるものであるが、幾つかの実施例では、剛性クリアランス部材は、向かい側の側壁に取り付けられる。
【0039】
剛性クリアランス部材の実施例は、図17に示すように、可撓性バッグ400に取り付けたバルブ要素430に恵造させたバンド460である。可撓性バッグ400は、可撓性のある第一及び第二の側壁402、404から形成され、これら側壁は、平行な第一及び第二の側縁410、412と閉口底部縁414とに沿って結合され、内部406が形成されている。内部406へアクセスするために、閉口底部縁414と反対側の第一及び第二の側壁の部分が、開口上部縁416を形成するように、シールされていない。物を入れた後に開口上部縁416を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ420、422が設けられている。
【0040】
図18を参照する。バンド460は、第一の表面462、及びこれと反対側の第二の表面464を有する環状のリングである。環状のバンド460の第二表面464には、その周囲に沿って、第一の表面462に向かって形成した複数のノッチ466が設けられている。バンド460をバルブ要素430に係合させるために、バルブ要素は、環状のフランジ部436を含み、このフランジ部から、小さい環状のボス部438が突き出している。バルブ要素430のボス部438は、可撓性バッグの第一の側壁402に形成した適当なサイズの穴470を通じて挿入される。バルブ要素430が取り付けられると、ボス部438が、第二の側壁404に向けて内部406内に突き出すことが理解できる。
【0041】
好適に、バンド460の内径は、円形の突き出したボス部438の周囲にほぼ合致するサイズにある。従って、ボス部438とバンド460を相互に係合させると、第一の側壁402が、バルブ要素430とバンド460との間にサンドイッチ状に挟まれる。バンド460の第二の表面464が内部に突き出すように、第一と第二の表面462、464の間のバンドの長さは、第二のフランジ面442とボス面444との間の突出部分438の長さよりも大きくなっている。様々な実施例では、バンド及びボス部は、接着剤、摩擦抵抗的な係合などにより確実に固定されてもよいし、またバルブと一体となった一部分であってもよい。
【0042】
図19に示すように、第二の側壁404を第一の側壁402に向けて潰すように可撓性バッグ400を排気するために真空源のノズル496をバルブ要素430に係合させると、第二の側壁の内面409が、バンド460の第二の表面464に接触し、バルブ要素430と感覚があけられる。バッグ400の内部406からの空気(符号486)は、バンド460に設けたノッチ466を通じてバルブ要素430にアクセスしている。特に、ノッチがバンドの第一の表面462に向けて十分に狭く且つ伸長している場合、第二の側壁404は、ノッチ内に完全に埋没することがない。したがって、バルブ要素430は、バンド460により妨害されることがない。好適に、バンド及びバルブ要素は、成形可能な熱可塑性材料からなる。
【0043】
図19のノズル496に連結される真空源は、例えば、手動ポンプ、機械式ポンプ、水吸引機、口による吸引などを含む任意の適当な真空源である。変形的に、可撓性バッグは、可撓性のある側壁の両方を潰すことによって排気できる。
【0044】
図20に、キャップ560の形態にある剛性クリアランス部材の他の実施例を示す。図示のように、キャップ560は、可撓性バッグ500に取り付けたバルブ要素530に係合する。上述のように、可撓性バッグ500は、また、平行な第一及び第二の側縁510、512とこれら側縁と垂直な閉口底部縁514とに沿って結合した第一及び第二の側壁を含み、内部506が形成されている。内部506へアクセスするために、閉口底部縁514の反対側の第一及び第二の側壁502、504の部分がシールされておらず、開口上部縁516が形成されている。物を入れた後にこの開口上部縁516を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ520、522が設けられている。
【0045】
図21を参照する。キャップ560は、円形のキャップ上部562を含み、このキャップ上部562の周囲から、キャップ壁564が垂直に伸長している。キャップ上部とキャップ壁との交差部分に、複数の周囲アパーチャ566が設けられ、キャップ上部の中央を貫通する中央アパーチャ568も設けられている。キャップ560をバルブ要素530に係合させるために、バルブ要素は、環状のフランジ部536と、この環状のフランジ部536から突き出した小さい円形のボス部538とを含む。バルブ要素530のボス部538は、可撓性バッグの第一の側壁502に形成した適当なサイズの穴570を通じて挿入される。よって、バルブ要素530を取り付けると、ボス部538が、第二の側壁504に向けて内部506に突き出す。好適に、周囲のキャップ壁564の内径は、円形の突き出したボス部538の周囲にスライドして係合できるサイズにある。従って、ボス部538とキャップ壁564を相互に係合させると、第一の側壁502が、バルブ要素530とキャップ560との間にサンドイッチ状に挟まれる。様々な実施例では、キャップおよびボス部は、接着剤、摩擦抵抗的な係合により確実に固定され、又はバルブの一部分として一体化される。
【0046】
図22に示すように、第二の側壁504が第一の側壁502に向けて潰れるように可撓性バッグ500を排気している間、第二の側壁の内面は、キャップ560のキャップ上部562に接触し、バルブ要素530から間隔があけられている。この場合、中央アパーチャ568は、第二の側壁504で被覆されることになる。バッグ500の内部506からの空気(矢印578で示す)は、キャップ560の周囲アパーチャ566を通じてバルブ要素530にアクセスしている。よって、バルブ要素530は、キャップ560による妨害が防止される。上記のバンド上のキャップ560の利点は、バルブ要素530に隣接するキャップ上部562が第二の側壁504による妨害を防止する点である。また、内部506の排気を向上させるために、中央アパーチャ568は、少なくとも、第二の側壁504で被覆される前に、周囲アパーチャ566に加え、追加的にバルブ要素530へアクセスする。好適に、キャップ560は、成形可能な熱可塑性材料からなる。
【0047】
図23に、剛性クリアランス部材の他の実施例を示す。この剛性クリアランス部材は、可撓性バッグ600に取り付けたバルブ要素630に係合する伸長スリーブ660である。上述のように、可撓性バッグ600は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁610、612とこれらと垂直な閉口底部縁614に沿って結合した第一及び第二の側壁602、604を含み、内部606が形成されている。内部606へのアクセスのために、閉口底部縁614と反対側の第一及び第二の側壁602、604の部分はシールされておらず、開口上部縁616を形成している。物を挿入した後に開口上部縁616を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ620、622が設けられている。
【0048】
伸長スリーブ660は、第一の表面662と第二の表面664との間で伸長する円筒形の構造物である。複数のスロット666が、スリーブ660の周囲に設けられる。円筒形のスリーブ660は、上述したやり方で円形のバルブ要素630にスライド可能に係合するサイズにあり、第二の面664が第二の側壁604に向けて内部606の側に突き出す。図23を参照する。第一及び第二の側壁602、604が相互に潰れると、スリーブ660は、バルブ要素630の付近のこれら側壁の部分に空間を形成するように機能する。スリーブ660に設けたスロット66により、内部606からの空気が一方向バルブ要素630に連続的にアクセスされる。よって、スリーブにより、バルブ要素に対する妨害が防止される。好適に、スリーブは、成形可能な熱可塑性材料からなり、又は金属からなるストリップである。
【0049】
図24に、特許文献2に開示されるタイプの一方向バルブ要素730を取り付けた可撓性バッグ700を示す。可撓性バッグ700は、バルブ要素730を取り付けた第一の側壁702と、この向かい側の第二の側壁704とを含む。一方向バルブ要素730は、バルブベース734に取り付けた弾性キャップ732を含む。弾性キャップ732は、中央ステム738を取り囲む外壁736を含む。バルブ要素730は、また、バルブベース734上に形成されるバルブシート面740に対面して配置されるバルブゲート734を含む。可撓性バッグ700を排気するために、真空源に連通する真空のズル780がバルブ要素730に係合する。ノズル780は、キャップ732の外壁736上にノズルを押し付けることによりバルブ要素730に係合する。これにより、ステム738が下方に押し下げられ、バルブゲートがバルブシート面740から下方に移動する。次に、可撓性バッグ内から空気がノズルにアクセスする。
【0050】
ノズル780をバルブ要素730に押し付けると、第二の側壁704がバルブ要素に向けて潰れ、バルブ要素を妨害する。この妨害を防止するために、実施例のクリアランス部材760がバルブ要素730に取り付けられる。クリアランス部材760は、第一の端部764と第二の端部766との間に伸長する環状の壁を形成するものである。第一の端部764は、第二の端部766が第二の側壁704に向くようにバルブベース734に取り付けられる。複数のアパーチャ770が、環状の壁762に設けられ、空気(矢印768で示す)がこれらアパーチャ770を通過する。従って、真空のズル780をキャップ732に押し付けると、クリアランス部材760により、第二の側壁704によるバルブ要素730への妨害が防止される。
【0051】
本発明の他の態様では、クリアランス部材は、圧縮可能材料からなる圧縮可能構造物である。この圧縮可能クリアランス部材は、バルブ要素、又はバルブ要素付近の側壁の内面に取り付けることができる。従って、圧縮可能クリアランス部材により、バルブ要素付近で側壁が完全に潰れることが防止される。圧縮可能クリアランス部材の使用の利点は、側壁同士の間に間隔があけられているが、圧縮可能クリアランス部材が、内部に残留する空気を最小にするように圧縮する点である。圧縮可能クリアランス部材の使用の利点は、圧縮可能クリアランス部材が側壁に対抗するように側壁に作用する点である。したがって、バルブ要素が側壁により妨害された場合、圧縮可能構造物は、第一と第二の側壁の間に空間を形成させてバルブ要素を妨害しないようにするものである。
【0052】
図25に、一方向バルブ要素830に係合させたスプリング860の形態にある圧縮可能クリアランス部材を有する可撓性バッグ800の実施例を示す。上述のように、可撓性バッグ800は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁810、812と、これら側縁と垂直な閉口底部縁814とに沿って結合した第一及び第二の側壁802、804を含み、内部806が形成されている。根イブ806へアクセスするために、閉口底部縁814と反対側の第一及び第二の側壁802、804の部分がシールされておらず、開口上部縁816が形成されている。物を挿入した後に開口上部縁816を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ820、822が設けられる。
【0053】
スプリング860は、第一の端部862と第二の端部864との間に複数のフープ866を形成する螺旋状のスプリングである。第一の端部862は、例えば、接着剤によりバルブ要素830に取り付けられ、第二の端部864は、第二の側壁804に向けて内部806に突き出している。他の実施例では、スプリングは、摩擦抵抗的な嵌込、スナップ−ロック係合などによりバルブ要素に確実に固定される。排気中、第一及び第二の側壁802、804が潰れると、第二の側壁804がスプリング804の第二の短部864に接触し、スプリングを第一の側壁に向けて圧縮し始める。続けて、スプリング860は、バルブ要素830から遠ざけるように第二の側壁804に作用し、バルブ要素への妨害を防止する。また、スプリング860のフープ866の間に空間があるので、空気が連続的にバルブ要素830にアクセスする。好適に、スプリングは、スプリングスチール又は弾性のある熱可塑性材料のような任意の適当な弾性材料からなる。他の実施例では、軸方向に間隔をあけ、潰れ可能なアコーディオンプリーツ及びこれに設けた穴を有するチューブからなる構造物が、圧縮可能クリアランス部材として使用され得る。
【0054】
図26に、一方向バルブ要素930の付近の可撓性バッグ900に取り付けた圧縮可能発泡体要素960の形態にある圧縮可能クリアランス部材を有する可撓性バッグ900の他の実施例を示す。上述のように、可撓性バッグ900は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁910、912とこれら側縁と垂直な閉口底部縁914とに沿って結合した第一及び第二の側壁902、904を含み、内部906が形成されている。内部906へアクセスするために、閉口底部縁914と反対側の第一及び第二の側壁902、904の部分がシールされておらず、開口上部縁916が形成されている。物を挿入した後に開口上部縁916を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ920、922が設けられている。
【0055】
圧縮可能発泡体要素960は、バルブ要素930の一方又は両方の側の第一の側壁902の内面に取り付けた多孔質の発泡体からなる長方形のブロックである。他の実施例では、この発泡体要素は、バルブ要素と整列するように、第二の側壁に取り付けられ得る。また、他の実施例では、発泡体要素は、円形、正方形、環状又は多角形のような他の形状を有し得る。発泡体要素960は、内部906の側に、それぞれの発泡体上部面962まで突き出している。発泡体上部面962は、バルブ要素930よりも、第二の側壁904の側に近いところに位置する。排気中、第一及び第二の側壁902、904が潰れると、第二の側壁が発泡体上部面962に接触し、発泡体ブロック960を第一の側壁902に向けて圧縮し始める。続けて、発泡体ブロック960は、第二の側壁904をバルブ要素930から遠ざけるように作用し、バルブ要素への妨害が防止される。発泡体ブロック960の多孔質性により、空気が連続的にバルブ要素へアクセスする。好適に、発泡体ブロックは、発泡ゴムからなる。
【0056】
本発明の他の態様では、一方向バルブ要素とクリアランス部材を有する可撓性バッグは、スライダーで作動するファスナーストリップを有する。例えば、図27に示すように、可撓性バッグ1000は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁1010、1012と、内部1006を形成するようにこれら側縁と垂直な閉口底部縁1014とに沿って結合した第一及び第二の側壁を有する。内部1006へアクセスするために、閉口底部縁1014と反対側の第一及び第二の側壁1002、1004の部分が結合されておらず、開口上部縁516を形成する。開口上部縁1016を開閉可能に閉じるために、可撓性バッグ1000は、可動スライダー1032と係合する第一及び第二のファスナーストリップ1030、1031を含む。
【0057】
図28に示すように、ファスナーストリップは、特許文献4に記載されるようなU字形チャネルを有するファスナーストリップであり得る。これらU字形チャネルファスナーストリップは、第一の閉鎖要素1036を有する第一のファスナーストリップ1030と、第二の閉鎖要素1034を有する第二のファスナーストリップ1031とを含む。第一の閉鎖要素1036は、第二の閉鎖要素1034と係合する。第一のファスナーストリップ1030は、第一のファスナーストリップ1030の上端に設けたフランジ1063と、第一のファスナーストリップ1030の下端に設けたリブ1067とを含む。第一のファスナーストリップ1030は、フランジ部1069を含む。同様に、第二のファスナーストリップ1031は、第二のファスナーストリップ1031の上端に設けたフランジ1053と、第二のファスナーストリップ1031の下端に設けたリブ1057とを含む。第二のファスナーストリップ1031は、フランジ部1059を含む。プラスチックバッグ1000の側壁1002、1004は、在来の製造技術により、ファスナーストリップ1030、1031に取り付けられ得る。
【0058】
第二の閉鎖要素1034は、ベース部1038を含み、ベース部1038は、バース部1038から張り出し、それぞれ間隔をあけて平行に配置した一対のウェブ1040、1041を有する。ベース部及びウェブにより、U字形の閉鎖要素が形成される。ウェブ1040、1041は、相互に内向き面した、ウェブ1040、1041から張り出すフック閉鎖部1042、1044を含む。これらフック閉鎖部1042、1044は、第一の閉鎖要素1036のフック閉鎖部1052、1054で閉鎖させるためにフック閉鎖部1042、1044をガイドするように働くガイド面1046、1047を含む。
【0059】
第一の閉鎖要素1036は、ベース部1048を含み、ベース部1048は、ベース部1048から張り出し、それぞれ間隔をあけて平行に配置した一対のウェブ1050、1051を含む。ベース部及びウェブにより、U字形の閉鎖要素が形成される。ウェブ1050、1051は、相互に外向きに面し、ウェブ1050、1051から張り出すフック閉鎖部1052、1054を含む。これらフック閉鎖部1052、1054は、第二の閉鎖要素1034のフック閉鎖部1042、1044で閉鎖するためにフック閉鎖部1052、1054をガイドするように働くガイド面1045、1055を含む。これらガイド面1045、1055は、丸みのあるクラウン面も有する。
【0060】
スライダー1032は、上部1072を含む。この上部は、第一の端部及び第二の端部を有するセパレーター1043を与える。ここで、第一の端部は、第二の端部よりも幅広である。また、セパレーター1043は、三角形状であり得る。スライダーを閉鎖方向に移動させると、セパレーター1043は、図11に示すようにファスナーストリップ1030、1031を開放する。図11に示すように、閉鎖要素1034、1036は、開放され、特に、上側のフック部1042、1052と下側のフック部1044、1054が開放される。
【0061】
インターロック式のファスナーストリップは、図29に示すような“アローヘッド(arrowhead)タイプ”又は“リブ及び溝”ファスナーストリップを含み得る(特許文献5参照)。リブ要素1105は、溝要素1107と係合する。リブ要素1105は、ステムフランジ1114とほぼ整列したほぼ先細りのカムリッジ1113を与えるようにインターロックショルダーフック1111、1112を含むヘッド1110を含む断面略矢印形状のものである。ヘッドは、ステムフランジ1114によって、支持フランジ部1108に、これと間隔をあけられ結合されている(特許文献5の第2欄第16〜23行を参照)。連結しているステムフランジ1114に隣接したこれら表面において、ショルダー部1111、1112は、溝要素1107のインターロックフランジ1115、1117のそれぞれに係合可能なインターロックフックを設ける凹角部を形成する(特許文献5の第2欄第23〜28行を参照)。前記フックフランジは、これら先端部分が相互に向き合い、前記ヘッドがヘッドとほぼ相互に補い合う形状にある溝要素1107の溝1118内に完全に受け入れられるまで前記ヘッドを前記溝要素1107内に押し込むと、これらの間にヘッド1110が受け入れられる。ヘッドは、ヘッドショルダーフック部1111、1112と溝フックフランジ1115、1117の相互係合によりインターロックされる(特許文献5の第2欄第28〜36行を参照)。このような構成により、図示のように、ヘッドと溝要素1105、1107は、相互に押しつけ合うことによりインターロック式に係合し、また、略U字形のスライダー1119の手段で引き離すことによりこれらを分離できる(特許文献5の第2欄第36〜41行を参照)。
【0062】
スライダー1119は、図示のように、フランジ部1108、1109の部分の上端部上の自由端部1121に沿って移動できるように適当される平坦な背面プレート1120を含む(特許文献5の第2欄第41〜46行を参照)。側壁1122が、それぞれ、背面プレート1120の両側から同じ方向(図示の下方向)に張り出すように一体的に形成されている。そして、スライダーの一端に、これら側壁と同じ方向に突き出した中間拡張フィンガー1123が設けられている(特許文献5の第2欄第51〜55行を参照)。スライダー壁1122は、それぞれ、フィンガー部1108、1109の下方部分の外側に、それぞれのショルダーリブ1125、1127を係合するように適合したそれぞれ内向きに張り出すショルダー構造フランジ1124を有する(特許文献5の第2欄第66行〜第3欄第3行を参照)。
【0063】
付加的に、インターロック式のファスナーストリップは、図30に示すような“プロフィール”ファスナーストリップからなり得る(特許文献6を参照)。図30に示すように、第一のプロフィール1216は、少なくとも、最上部の閉鎖要素1216aと、最下部の閉鎖要素1216bとを有する(特許文献6の第3欄第25〜27行を参照)。これら閉鎖要素1216a、1216bは、ストリップ1214の内面から横方向に突き出している(特許文献6の第3欄第27〜28行を参照)。同様に、第二のプロフィール1217は、少なくとも、最上部の閉鎖要素1217aと、最下部の閉鎖要素1217bとを有する(特許文献6の第3欄第28〜30行を参照)。これら閉鎖要素1217a、1217bは、ストリップ1215の内面から横方向に突き出している(特許文献6の第3欄第30〜32行を参照)。バッグを閉じると、プロフィール1216の閉鎖要素は、これらに対応するプロフィール1217の閉鎖要素とインターロックする(特許文献6の第3欄第32〜34行を参照)。図13に示すように、閉鎖要素1216a、1216b、1217a1217bは、これら閉鎖要素の端部にフックを有しており、バッグを閉じると、プロフィールがインターロックされたままとなり、これにより、シールが形成される(特許文献6の第3欄第34〜37行を参照)。
【0064】
二股型のスライダー1210は、ストリップ1214、1215の上端に沿って移動する上部1220を有する逆U字形の部材からなる(特許文献6の第4欄第1〜3行を参照)。スライダー1210は、上部1220から下方に張り出した側壁1221、1222を有する。分離レッグ1223が、これら側壁1221、1222の間の上部1220から突き出し、プロフィール1216、1217の最上部の閉鎖要素1216a、1217aの間に配置される(特許文献6の第4欄第26〜30行を参照)。このファスナー組立体は、ファスナーストリップ1214、1215の外面上のリッジ1225と、スライダーの両側壁上のショルダー1221b、1222bとを含む(特許文献6の第4欄第62〜65行を参照)。これらスライダーは、リッジ1225の底面を握ることによりファスナーストリップとスライダーとを二股関係に維持するための手段のように作動する(特許文献6の第5欄第4〜7行を参照)。
【0065】
また、インターロック式のファスナーストリップは、図31に示すような“ローリングアクション”ファスナーストリップからなり得る(特許文献7を参照)。ストリップ1314、1315は、リブと平行にその長さに沿って伸長するプロフィールトラック1318、1319と、溝要素1316、1317とを含み、リブ及び溝要素1316、1317は、最初に要素の底部を押し付け、次にそれらの上部に向けて閉位置にこれら要素を回転させることによって閉じることができるような断面形状となっている(特許文献7の第4欄第62行〜第5欄第1行を参照)。リブ要素1316は、フック形状を有し、ストリップ1314の内面から突き出している(特許文献7の第5欄第1〜3行を参照)。溝要素1317は、下方のフック状の突出部1317aと、ストリップ1315の内面から突き出した比較的真直ぐな突出部1317bとを含む。プロフィールトラック1318、1319は、それぞれのストリップ1314、1315から相互に内向きに向き合うように傾いている(特許文献7の第6〜8行を参照)。
【0066】
二股型のスライダー1310は、逆U字形のプラスチック部材からなる。この部材は、トラック1318、1319の上端に沿って移動する背面部1320と、これらトラックと協働し、この両端から下方に張り出し、スライダーの開端部から閉端部へ伸長する側壁1321、1322とを有する(特許文献7の第5欄第26〜31行を参照)。分離フィンガー1323が、側壁1321、1322の間に背面部1320から突き出し、傾斜トラック1318、1319の間に挿入される(特許文献7の第5欄第34〜36行を参照)。スライダー1310は、側壁1321、1322から内向きに張り出すショルダー1321a、1322aを有する。これら側壁1321、1322は、開閉自在なインターロック式のリブと溝プロフィール要素1316、1317を開閉する際にローリングアクションするように分離フィンガーと協働するような会場となっている(特許文献7の第5欄第43〜49行を参照)。
【0067】
他の実施例では、上記のファスナーストリップは、スライダーを用いずに使用され得る。
【0068】
全ての特許文献は、参照文献としてここに組み入れられるものである。
【0069】
本発明の説明(特に、特許請求の範囲)において、単数形及び複数形で記した用語は、特に示さないかぎり、単数と複数の両方を含む。用語“なる”、“成る”、“有する”及び“含む”は、いずれも、特に示さないかぎり、“これらに限定されるものではない”ものである。数値範囲については、特に示さないかぎり、その範囲内にあるそれぞれの値を示すことを意図とするものである。ここで説明した方法は、特に示さないかぎり、任意の適当なオーダーで行えるものである。いずれの例においても、例えば用語“〜のような”は、単に本発明をより良く示すことを目的とするものであり、特に限定しない限り、本発明の範囲を限定するものではない。
【0070】
本発明の好適実施例は、本発明を実施するための最良の形態を含む。これら好適実施例の変形物が、上記の説明から当業者には明らかとなるであろう。本発明者は、このような変形物を当業者が適宜に用いるものと予測し、ここで特定的に説明するもの以外に実施した本発明を意図とする。従って、本発明は、特許請求の範囲に記載される全ての変更物及び等価物を含む。また、全ての可能な変形物の上記の要素の任意の組合せが本発明に属する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は、本発明の技術に従って設計した可撓性バッグの斜視図である。バッグは、開口上部、テクスチャ部及び一方向バルブ要素を有する。
【図2】図2は、図1の可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の実施例の正面斜視図である。
【図3】図3は、図2の一方向バルブ要素の背面斜視図である。
【図4】図4は、図2の一方向バルブ要素を通過する4−4線断面図である。
【図5】図5は、可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の他の実施例の分解図である。
【図6】図6は、可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の他の実施例の分解図である。
【図7】図7は、図1のバッグの側壁が潰れた状態の可撓性バッグ及び一方向バルブ要素の実施例を通過する7−7線断面図である。このバルブ要素は真空源に係合している。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図8】図8は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図9】図9は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図10】図10は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図11】図11は、可撓性バッグの他の実施例の斜視図である。可撓性バッグは、開口上部、側縁に沿ったテクスチャ部、及び一方向バルブ要素を有する。
【図12】図12は、可撓性バッグのその他の実施例の斜視図である、可撓性バッグは、開口上部、T時形のテクスチャ部、及び一方向バルブ要素を有する。
【図13】図13は、図1のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグの実施例を通過する13−13線部分断面図である。
【図14】図14は、連続プラスチックウェブを使用してテクスチャ部を有する可撓性バッグを製造するための方法を示す。
【図15】図15は、開口上部、通気性要素及び一方向バルブ要素を有する可撓性バッグのその他の実施例の斜視図である。
【図16】図16は、図15のバッグの側壁が潰れた状態にある、可撓性バッグ、通気性要素及び一方向バルブ要素を通過する16−16線断面図である。
【図17】図17は、開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図18】図18は、図17の可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の分解図である。
【図19】図19は、図17のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグ、真空源のノズルに係合した一方向バルブ要素及びクリアランス部材を通過する19−19線断面図である。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図20】図20は、開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図21】図21は、図20の可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の分解図である。
【図22】図22は、図20のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を通過する22−22線断面図である。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図23】図23は、上部開口、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図24】図24は、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を有する可撓性バッグの断面図であり、図示の流路で可撓性バッグが真空のズルにより排気されているところを示す。
【図25】図25は、開口上部、一方向バルブ要素及び圧縮可能なクリアランス部材を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図26】図26は、開口上部、一方向バルブ要素及び圧縮可能なクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図27】図27は、インターロック式のファスナーストリップとスライダーを有するクローズ可能な開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図28】図28は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの28−28線断面図である。
【図29】図29は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの29−29線断面図である。
【図30】図30は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの30−30線断面図である。
【図31】図31は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの31−31線断面図である。
【符号の説明】
【0072】
100・・・可撓性バッグ
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵バッグに関し、特に、シールと排気ができるように設計した可撓性のある貯蔵バッグに関する。本発明は、食品貯蔵の分野で特に応用できるものである。
【背景技術】
【0002】
可撓性プラスチックバッグが、菓子をパッケージングする場合などに一時的に、又は冷凍貯蔵の場合に長期間にわたり、食品を貯蔵するような様々な目的で広く使用されている。このようなプラスチックバッグは、典型的に、例えば、ポリエチレンからなる可撓性のある側壁を含み、これら側壁により、開口が形成され、この開口を通じてアクセス可能な内部が形成されている。バッグをシールするために、インターロック式のクロージャ(閉鎖)ストリップが開口のリム付近に設けられてもよい。
【特許文献1】米国特許第6581641号(発明者:Skeensら、出願人:イリノイ・ツール・ワークス・インコーポレイテッド)
【特許文献2】米国特許第6149304号
【特許文献3】米国特許第6581641号
【特許文献4】米国特許第4829641号
【特許文献5】米国特許第3806998号
【特許文献6】米国特許第5664299号
【特許文献7】米国特許第5007143号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなバッグの問題点は、開口をシールした後に、空気がバッグ内部に残っていることである。シールしたバッグの全体のサイズが不所望に増大することに加え、内部に残留する空気により、内部に貯蔵した食品を劣化させることになる。したがって、この問題を解決するために、可撓性のある側壁に一方向バルブ要素を取り付け、内部と通気させることが知られている。この一方向バルブ要素は、内部に捕らえられている空気を排気でき、また周囲環境から内部への空気の浸入を防止できるものである。この一方向バルブ要素は、例えば、空気を内部から排気させるように可撓性のある側壁を圧縮することにより、又は空気を内部から吸い出すように真空源のノズルに係合させることによるような様々な方法で作動させることができる。真空源に連結して作動する一方向バルブ要素が、例えば、特許文献1に開示されている。
【0004】
一方向バルブ要素を含む上記のようなバッグの問題点は、バルブ要素に向き合った側の可撓性のある側壁と、バルブ要素を取り付けた側の可撓性のある側壁とが、実際には、バルブ要素の作動を妨害し、排気を妨害してしまうことである。例えば、固体表面に向き合って側壁を配置し、この表面に向けて、バルブ要素を取り付けた側壁を押圧すると、両方の側壁が潰れて内部が排気される。また、これは、向かい側の側壁にバルブ要素を接触させ、排気を妨害することになる。同様に、可撓性バッグの排気に真空源が使用されても、向かい側の側壁がバルブ要素に真空圧力下で吸引される。これに関連した問題点は、両方の側壁がつぶれると、内部の他の部分に空気が残留してしまうことである。これら及び他の問題点が本発明により解決される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、一方向バルブ要素とバッグの内部との間が連通し、向かい側の第二の側壁による一方向バルブ要素の作動の妨害を防止するためのクリアランス部材を与える。クリアランス部材は、付加的に、バッグの内部の他の部分に空気を残留させることになる第一と第二の両方の側壁の潰れを防止する。
【0006】
一つの態様では、クリアランス部材は、バルブ要素に向き合った側の側壁の内面上のテクスチャ部として与えられる。このテクスチャ部は、向かい側の側壁に凹所を作る様々な排気通路を与えるものである。従って、第二の側壁とバルブ要素とが相互に接近して潰れたとしても、排気通路は、バルブ要素のインレットと連通し、連続的に排気できる。他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素を被覆するように、第一の側壁の内面に取り付けられる通気性部材である。従って、第二の側壁は、この通気性部材により、バルブ要素に隣接する潰れを防止する。しかし、通気性部材は、高通気性を示す材料からなり、空気は、被覆したバルブ要素を連続的にアクセスしている。
【0007】
他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素又はバルブ要素に近接した側壁に取り付けられる剛性構造物として与えられる。この剛性構造物は、相互に間隔をあけて向き合った側壁に一定の間隔をとり、これにより、連続的に排気をする。その他の態様では、クリアランス部材は、バルブ要素又は側壁に取り付けられる圧縮可能構造物である。圧縮可能構造物が連続的に両方の側壁の完全な潰れを防止し、側壁同士の間の間隔を最小にするように圧縮し、従って、内部に残留するくうきを最小にする。
【発明の効果】
【0008】
よって、本発明の利点は、一方向バルブ要素による向かい側の可撓性のある側壁の潰れ防止を補助することである。他の利点は、向き合った側壁の潰れを防止し、内部の空気の残留を防止することである。これに関連した利点は、例えば、食品保存のために、空気を内部から容易に排気することである。本発明のこれら及び他の利点及び特徴は、詳細な説明及び添付の図面より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図面を参照する。同様の構成要素は同様の符号で示す。図1に、本発明の技術に従って設計した可撓性バッグ100を示す。図示の実施例では、可撓性バッグ100は、第一の側壁102、及び内部106を形成するように第一の側壁102と向き合った第二の側壁104を含む。従って、第一及び第二の側壁102、104は、それぞれ、第一の内面108及びこれと向き合った第二の内面109を含む。第一及び第二の側壁102、104は、例えば、ポリエチレンのような熱可塑性材料の可撓性のあるウェブからなる。ウェブは、典型的に食品貯蔵で使用される単層又は多層フィルムである。多層フィルムは、ラミネーション又は同軸押出成形したものである。樹脂として、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ナイロン、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリプロピレン(PP)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリエステル、イオノマー又は金属フィルムが含まれる。本発明に適した同軸押出成形多重フィルムとして、例えば、HDPE/結合層/EVOH/結合層/LDPE又はナイロン/結合層/LDPEのように層状に組み合せたものが含まれる。熱シールのためのシーラントは、バッグを開口したときにピール(peel)がバッグを壊すことのないような材料の混合物であり得る。一つのこのようなシーラント材料は、ピール−シール樹脂として共通的に参照されるLDPEとポリブテン−1との混合物を含む(ここで、ポリブテン−1は、マイナーフェーズ(minor phase)である)。第一及び第二の側壁102、104は、第一の側縁110、これと平行な第二の側縁112及び第一と第二の側縁の間でこれらと垂直に伸長する閉口底部縁(閉じ切った底部の縁)114に沿ってシールされる。内部106にアクセスするために、開口上部縁116に沿って伸長する第一及び第二の側壁102、104の部分はシールされていない。これら4つの縁により、可撓性バッグ100は、ほぼ長方形の形状を有する。しかし、他の実施例では、バッグは、任意の数の側壁及び縁により、任意の適当な形状を有し得ることが理解できる。
【0010】
貯蔵物を入れた後に開口上部縁116を開放可能に閉じるために、開口上部の縁と平行な第一及び第二のファスナーストリップ120、122が、第一及び第二の側壁102、104に取り付けられる。第一及び第二のファスナーストリップ120、122は、押出し成形した可撓性のある熱可塑性材から形成されるものであり、第一と第二の側縁110、112の間に伸長する。当業者には理解できるように、第一及び第二のファスナーストリップ120、122は、係合して、通常開口している上部の端部116を閉じるシールを形成する。当然に、他の実施例又はインターロック式のストリップと組み合わせる場合に、特許文献2に開示されるようなに感圧又は低温度シール接着剤、熱シール、又は粘着剤を使用するような他の方法が開口上部縁をシールするために使用され得る。
【0011】
開口上部縁116をシールした跡に可撓性バッグ100内に閉じ込められている空気を排気するために、バッグは、第一の側壁102に取り付けられ、内部106と連通する一方向バルブ要素130を含む。一方向バルブ要素130は、内部106に閉じ込められている空気を逃すように開き、周囲環境の空気を内部に取り込まないように閉じることができるものである。内部106との連通は、第一の側壁102を通じて開口を形成し、この開口にバルブ要素130を取り付けることによって達成される。
【0012】
図2、図3及び図4を参照する。この実施例では、一方向バルブ要素130は、剛性バルブ本体132を含む。このバルブ本体132は、可動ディスク134と協働して、バルブ要素を開閉する。バルブ本体132は、環状のフランジ部136を含む。このフランジ部136は、それぞれ平行な第一及び第二のフランジ面140、142を有する。環状のボス部138が、フランジ部と同軸に第二のフランジ面142から突き出している。ボス部138は、第一及び第二のフランジ面と平行な平坦なボス面144を有する。環状のボス部138の直径は、フランジ部136の直径よりも小さく、第二のフランジ面142の外側の環状のリムが張り出している。バルブ本体132は、成形可能な熱可塑性材料(例えば、ナイロン、HDPE、高反発ポリスチレン(HIPS)、ポリカルボネート(PC)など)のような任意の適当な材料からなる。
【0013】
カウンターボア148が、バルブ本体132に同軸に形成されている。カウンターボア148は、第一のフランジ面140からボス面144の手前に向けて伸長する。カウンターボア148は、円筒形のボア壁150を形成する。カウンターボアがボス面144の手前に向けて伸長するだけなので、カウンターボア148は、バルブ本体132内に好適に平坦なバルブシート152を形成する。バルブ本体にわたる通気性を確立するために、少なくとも一つのアパーチャ154がバルブシート152を通じて形成されている。図示の例では、複数のアパーチャ154が、円筒形のボア壁150から内側に間隔をあけて同軸に配列されている。
【0014】
バルブ本体と協働するように可動ディスク134を配置するために、ディスクは、カウンターボア148内に挿入される。従って、ディスク134の直径は、好適に、カウンターボア148よりも小さく、ディスク134の厚さは、第一のディスク面156と第二のディスク面158との間で決定され、第一のフランジ面140とバルブシート152との間のカウンターボア148の長さよりも小さい。カウンターボア148内にディスク134を配置しておくために、放射状内向きに張り出す複数のフィンガー160が第一のフランジ面140に隣接して形成される。ディスク134は、例えば弾力性のあるエラストマーのような任意の適当な材料からなる。
【0015】
図4を参照する。カウンターボア148内のディスク134がフィンガー160付近に移動すると、バルブ要素130は、その開位置にあり、第一のフランジ面140とボス面144との間で空気を通気する。しかし、ディスク134がバルブシート152に隣接し、アパーチャ154を被覆するときに、バルブ要素130はその閉位置にある。ディスク134でアパーチャ154上をシールする際に、シール液がバルブシート152に適用され、このシールを補助する。また、発泡体又は他の弾力性のある部材をカウンターボア148内に配置して、閉位置において、ディスク134とバルブシート152を確実に密着させることができる。
【0016】
図1を参照する。バルブ要素130の一方向性を確立するために、アパーチャが内部106側に配置され、第一のフランジ面が可撓性バッグの外部側に配置されるように、バルブ要素が第一の側壁102に取り付けられる。従って、図1及び図4を参照して、内部にある空気がフランジ160に隣接するディスク134を動かしてバルブ要素130が開状態となり、また周囲環境から空気が入り込まれると、ディスクが移動してバルブシート152に隣接し、バルブ要素が閉状態になる。
【0017】
バルブ要素130を第一の側壁に取り付けるために、図3を参照して、接着剤が、第二のフランジ面142の環状のリム部に適用される。次に、バルブ要素130は、第一の側壁の外面に配置され、ボス部138は、この側壁に設けた穴を通じて受け入れられ、内部に露出する。当然に、他の実施例では、接着剤は、側壁への取付前にバルブ要素の他の部分(例えば、第一のフランジ面)に適用できる。
【0018】
他の実施例では、一方向バルブ要素として、異なる構造のものを使用できる。例えば、図5に示すように、一方向バルブ要素170は、可撓性のある環状の底部層172と、これに重ねて配置される弾力性を有する円形の上部層174とを含み、底部層172と上部層174とが協働してバルブ要素を開閉する。上部層及び底部層は、それぞれ、例えば、可撓性のある熱可塑性フィルムのような任意の適当な材料からなる。底部層172には、その中央を貫通するアパーチャ176が設けられ、底部層172の形状は環状となっている。上部層174は、底部層172を覆うように緊張させて取り付けられ、アパーチャ176の両側に形成した二つの平行な接着剤ストリップにより底部層174上に接着される。これにより、アパーチャが上部層で覆われ、チャネルが形成される。次に、底部層172と上部層174は、リング状に適用した接着剤182によって、第一の側壁102を貫通する穴180を覆うように、可撓性バッグ100に接着される。
【0019】
当業者には理解できるように、バッグ100の側壁102、104が相互に強く圧縮されると、内部106の空気が、内部106から穴180及びアパーチャ176を通過し、上部層174が底部層172から部分的に浮き上がる。次に、空気は、接着剤ストリップ172の間に形成されるチャネルに沿って流れて、周囲環境に排気される。側壁102、104上に作用させている力を緩めると、弾力性のある上部層174がその元々の緊張状態に戻り、アパーチャ176をシールする。バルブ要素170は、また、これら二つの層の間に、オイル、グリース又は潤滑剤のような粘性材料を含み、空気がバッグ内に入り込まないようにできる。ある実施例では、底部層172は、また、剛性のシート材料であり得る。
【0020】
図6に、可撓性プラスチックバッグ100に取り付けることのできるバルブ要素184の他の実施例を示す。バルブ要素184は、可撓性のある熱可塑性フィルムからなる長方形の片であり、この片は、第一の端部186と第二の端部187とを含む。バルブ要素184は、第一の側壁102を貫通するように設けた穴188を被覆し、シールするように、第一の側壁102に取り付けられる。バルブ要素184は、第一及び第二の端部186、187に対応する穴188の両側の個所に適用される接着剤189のパッチによって側壁102に取り付けられる。可撓性バッグ100の側壁102、104を潰すと、内部106からの空気が可撓性バルブ要素184を変形させ、穴188のシールを解除する。空気を内部106から排気した後、バルブ要素184は、再び、穴188を被覆し、シールする。当業者には理解できるように、一方向バルブ要素の他の実施例は、例えば、エラストマースリットバルブ、ダックビル(duckbill)バルブ又はチェックバルブのように、可撓性プラスチックバッグと一緒に使用できる。
【0021】
図1を参照する。上述したように、可撓性のある第二の側壁104の内面109が潰れて一方向バルブ要素130の付近の第一の側壁102に隣接すると、バルブ要素は、バッグ100のそれ以上の排気を妨害する。側壁102、104によるバルブ要素130の妨害を防止するために、本発明の技術に従って、バッグ100は、内部106にクリアランス部材を有する。クリアランス部材は、第一と第二の側壁102、104の間に少なくとも部分的なクリアランスを維持し、内部106からの空気をバルブ要素にアクセスさせて排気できるようにしている。
【0022】
図1及び図7を参照。本発明の一つの態様に従って、クリアランス部材は、第一の側壁102に取り付けた一方向バルブ要素130の場所に一致する第二の側壁104の内面109のテクスチャ部190によって与えられる。テクスチャ部190は、それぞれ交互するように内面192に形成した複数の凸部192と凹部194を含む。図7に示すように、真空源のノズル196にバルブ要素130を係合させ、第一と第二の側壁102、104が潰れて相互に隣接するように内部106を排気すると、凸部192がバルブ要素130のボス面144に接触し、凹部194内の排気通路として機能するクリアランスが設けられる。従って、凹部194により、内部106からの空気(符号198)がバルブ要素130に連続的にアクセスし、よって、テクスチャ部190がバルブ要素の妨害を防止する。
【0023】
図7のノズル196に連結した真空源は、例えば、手動ポンプ、機械式ポンプ、口での吸い込みなどを含む任意の適当な真空源であり得る。変形的に、可撓性バッグは、可撓性の側壁を潰すことにより排気できる。
【0024】
図8に示す実施例では、凸部192は、内面に沿って伸長する第一の複数の隆起したリッジ(又は尾根)200に沿って形成される。第一の複数のリッジ200は、それぞれ、相互に平行に間隔をあけて配列される。したがって、凹部202は、リッジ192の間のクリアランス内に形成される。図示の実施例では、第二の複数の平行なリッジ206が、第一の複数のリッジ200と垂直に交差して内面上に設けられ、格子状のパターンを形成する。変形例では、凹部は、内面に設けられる格子状のパターンの溝内に形成され、溝により分離される一連の隆起部のような凸部を形成する。例えば、図9に示す実施例では、第一と第二の複数の溝212、213が、相互に直交するようにテクスチャ部109に設けられる。溝212、213は、正方形状の複数の凸部(又は隆起部)214を形成する。側壁が潰された後であっても、凸部214の間の溝212、213に沿って空気が流れる。図10に示す他の実施例では、テクスチャ部190は、内面109上にランダムに設けられる小さい円形の隆起部208を含み、これらの間に任意の形状の凹部(又は凹部空間)210によって隆起部208は相互に分離される。当然に、テクスチャ部は、ダイヤモンド状のリッジ又は溝、水平方向に配列したリッジ又は溝、垂直方向に配列したリッジ又は溝、一定のパターン又はランダムの曲線状のリッジ又は溝などのような他の適当な形状を有することができる。
【0025】
図1を参照する。テクスチャ部190は、第一と第二の側縁110、112の間及び閉口底部縁114とファスナーストリップ120、122との間の第二の内面109の実質的な全面にわたって設けられ得る。また、第一の側壁102の第一の内面108にテクスチャ部を設けることもできる。バッグにわたってテクスチャ部を設けることの利点は、凹部が内面にわたって形成され、相互に交差する点である。従って、第一と第二の側壁102、104が潰れたとしても、内部106内の任意の場所にある空気が、相互に交差する凹部に沿ってバルブ要素130にアクセスでき、内部に空気が残留することを防止できる。
【0026】
当然に、他の実施例では、テクスチャ部は、内面の実質的に全体にわたって設けられる必要はない。例えば、図11に示す実施例では、テクスチャ部は、バルブ要素130に一致するように第二の側壁104の第一の側縁110に沿った垂直な方向に比較的狭いストリップのように設けられ得る。第二の内面の残りの部分は、実質的にスムースな部分222のように形成される。スムースな部分222に隣接した狭いストリップ220のようにテクスチャ部を設けることの利点は、内部106に貯蔵した食品のテクスチャ部への接触が少なく、バッグ100から取り出したときに、表面に押刻される模様が少ないことである。図12に示す他の実施例では、テクスチャ部は、水平ストリップ226と垂直ストリップ228とが結合したT字形224のように設けられ得る。水平ストリップ226は、底部縁114から間隔をあけた、第一と第二の側縁110、112の間の部分に伸長する。垂直ストリップ228は、第一と第二の側縁110、112から間隔をあけた、底部縁114と水平ストリップ226との間に伸長する。従って、実質的にスムースな部分230、232を有しているが、T字形のテクスチャ部224は、側縁110、112と底部縁114、116との間の内面106にわたって実質的に伸長する。
【0027】
図13に示す他の実施例では、テクスチャ部が第一と第二の側壁102、104の両方に設けられている可撓性バッグの排気を最大にするために、凸部234と凹部236は、側壁を潰したときに内部の残りの部分が最小となるように協働できるサイズにされ、配列される。例えば、各側壁に設けた凸部234は、向かい側の側壁に設けた凹部236に受け入れられて、相互にインターロックする。
【0028】
テクスチャ部を有する可撓性バッグを製造するために、可撓性のある熱可塑性材料のウェブが、図14に示すような高速製造プロセスを通じて処理される。この製造プロセスでは、熱可塑性材料からなる第一のウェブ240が、ロール242から連続的に繰り出され、その加工機を通じる加工方向244に沿って真直ぐに走行する。第一のウェブ240は、第一の表面246と第二の表面248とを有する。
【0029】
熱可塑製剤からなる第二のウェブ250が、第一のロールの下方に配置した第二のロール252にロール巻きされている。最終的な可撓性バッグのテクスチャ部を形成する複数の凸部と凹部が第二のウェブ250にエンボス成形されている。第二のウェブ250は、第二のロール252から加工方向244に沿って真直ぐに連続的に繰り出され、ウェブ取付ローラ254によって、走行している第一のウェブ240の第二の表面248に取り付けられる。このように取り付けた第一及び第二のウェブ240、250は、最終的な可撓性バッグの第二の側壁を形成する。
【0030】
第一の側壁を与えるために、熱可塑性材料からなる第三のウェブ260が、ロール262にロール巻きされている。第三のウェブ260は、加工方向244に沿って真直ぐに、第一及び第二のウェブ240、250と同じく連続的に繰り出される。これらを整列させた後、第三のウェブ260は、第二のウェブ取付ローラ264で第一及び第二のウェブ240、250に取り付けられる。最終的なバッグの開口上部縁を形成するために、第三のウェブ260は、これらを組み合せたウェブ体の第一の端部268に沿ってのみ第一及び第二のウェブ240、250に取り付けられる。ここで、第一の端部268と平行な第二の端部269の取付けはしない。
【0031】
最終的なバッグにファスナーストリップを設けるために、細長く熱可塑性材料を押出成形した第一及び第二のファスナーストリップ270、272が、第一及び第二のストリップロール274、276にロール巻きされている。第一のファスナーストリップ270は、第三のウェブ260と整列して繰り出され、第一のファスナーストリップがストリップ取付ローラ278によって第三のウェブ260に取り付けられる。第二のファスナーストリップ272は、第一及び第二のウェブと加工方向244に沿って整列して繰り出され、第二のファスナーストリップがストリップローラ280によって第一及び第二のウェブに連続的に取り付けられる。図14に示すように、第一及び第二のファスナーストリップ270、272は、これらウェブを組み合わせたウェブ体の取り付けていない第二の端部269と整列する。好適に、連続して走行する熱可塑性材料からなるウェブへのこれらファスナーストリップの取付は、第一及び第二のウェブ取付ローラ254、264の間で行われる。
【0032】
このように取り付けられたウェブとストリップが加工ほうこう244に沿って走行すると、最終的なバッグの側縁が、エッジ形成機282によって作られる。特に、エッジ形成機282は、上記のように取り付けたウェブの幅にわたってシール284を形成し、次に、このシールに沿って切込点線286を形成する。この切込点線を形成したウェブは、次に、折畳み機288によって折り畳まれ、ロール290でロール巻きされる。その後、個々のバッグが、ロール290から引き出され、切込点線に沿ってロール290から分離される。
【0033】
他の実施例では、別のウェブによりテクスチャ部を形成することに代えて、テクスチャ部は、走行する第一のウェブ240に直接形成できる。例えば、第二のロール252と第二のウェブ250が省かれ、第一のウェブ取付ローラ254と第二のウェブがエンボス成形機に置き換えられ、このエンボス成形機により、第一のウェブ240に凸部と凹部が直接形成される。
【0034】
本発明の他の態様では、図15及び図16に示すように、クリアランス部材は、可撓性バッグ300の内部306に配置される通気性要素308として与えられる。この通気性要素308に加え、可撓性バッグ300は、相互に向き合う第一及び第二の側壁302、304を含み、これら側壁は、第一及び第二の側縁310、312及び閉口底部縁314に沿って相互にシールされている。内部306へのアクセスのために、閉口底部縁314と平行な第一及び第二の側壁302、304の縁部が、開口上部縁316が形成されるように、シールされていない。モノを入れた後に開口上部縁316を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ320、322が設けられている。これらファスナーストリップでシールした後に可撓性バッグから空気を排気するために、一方向バルブ要素330が、第一の側壁302に取り付けられ、内部306と連通する。
【0035】
通気性要素308は、通気性要素の形状を定める周囲縁309で示す厚みのある平坦なシートである。通気性要素は、通気性要素が一方向バルブ要素330を被覆するように、第一の側壁302の内面324に、例えば、接着剤で取り付けられる。他の実施例では、通気性要素308は、バルブ要素330の向かい側の第二の側壁304に取り付けられる。通気性要素308は、高い通気性を示す材料からなるものである。
【0036】
図26に示すように、可撓性バッグ300の排気中、第二の側壁304を第一の側壁302に向けて潰すと、第二の側壁304の内面326は、通気性要素308に接触し、バルブ要素308と間隔があけられる。しかし、バッグ300の内部306からの空気は、内部に露出している通気性要素308の周囲縁309にアクセスし、バルブ要素330を通じて通気される。
【0037】
通気性要素に適した通気性材料は、これらに限定されないが、例えば、メルトブロー、スパンボンド、水交絡、ニードルパンチ、バッティング(batting)、ドライ縒り又はウェット縒りなどの任意の様々な不織布材料を含む。好適に、不織布材料として、液体を残留させるが空気を透過する疎水性を示すものが選択される。このような疎水性の通気性材料は、一方向バルブ要素からの液体漏れを防止し、またバルブ要素内の乾燥を防ぐ。好適な材料は、ポリプロピレンである。ただし、不織布材料は、ポリエステル、ナイロン又はポリエチレンからなる。適当な通気性材料の他の例として、スポンジのような連続気泡タイプの発泡体、多孔物質及び焼結材料のような多孔性材料が含まれる。
【0038】
本発明の他の態様では、クリアランス部材は、排気中にバルブ要素付近で側壁の間の間隔をあけるように機能する剛性構造物である。この剛性クリアランス部材は、内部からの空気をバルブ要素にアクセスできるようにこの部材に設けたスロット又はノッチを含む。剛性クリアランス部材は、側壁の一部に間隔をあけることができ、またバルブ要素へアクセスさせることができ、さらにバルブ要素を妨害しない、という効果を有するものである。好適に、剛性クリアランス部材は、バルブ要素に係合させるものであるが、幾つかの実施例では、剛性クリアランス部材は、向かい側の側壁に取り付けられる。
【0039】
剛性クリアランス部材の実施例は、図17に示すように、可撓性バッグ400に取り付けたバルブ要素430に恵造させたバンド460である。可撓性バッグ400は、可撓性のある第一及び第二の側壁402、404から形成され、これら側壁は、平行な第一及び第二の側縁410、412と閉口底部縁414とに沿って結合され、内部406が形成されている。内部406へアクセスするために、閉口底部縁414と反対側の第一及び第二の側壁の部分が、開口上部縁416を形成するように、シールされていない。物を入れた後に開口上部縁416を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ420、422が設けられている。
【0040】
図18を参照する。バンド460は、第一の表面462、及びこれと反対側の第二の表面464を有する環状のリングである。環状のバンド460の第二表面464には、その周囲に沿って、第一の表面462に向かって形成した複数のノッチ466が設けられている。バンド460をバルブ要素430に係合させるために、バルブ要素は、環状のフランジ部436を含み、このフランジ部から、小さい環状のボス部438が突き出している。バルブ要素430のボス部438は、可撓性バッグの第一の側壁402に形成した適当なサイズの穴470を通じて挿入される。バルブ要素430が取り付けられると、ボス部438が、第二の側壁404に向けて内部406内に突き出すことが理解できる。
【0041】
好適に、バンド460の内径は、円形の突き出したボス部438の周囲にほぼ合致するサイズにある。従って、ボス部438とバンド460を相互に係合させると、第一の側壁402が、バルブ要素430とバンド460との間にサンドイッチ状に挟まれる。バンド460の第二の表面464が内部に突き出すように、第一と第二の表面462、464の間のバンドの長さは、第二のフランジ面442とボス面444との間の突出部分438の長さよりも大きくなっている。様々な実施例では、バンド及びボス部は、接着剤、摩擦抵抗的な係合などにより確実に固定されてもよいし、またバルブと一体となった一部分であってもよい。
【0042】
図19に示すように、第二の側壁404を第一の側壁402に向けて潰すように可撓性バッグ400を排気するために真空源のノズル496をバルブ要素430に係合させると、第二の側壁の内面409が、バンド460の第二の表面464に接触し、バルブ要素430と感覚があけられる。バッグ400の内部406からの空気(符号486)は、バンド460に設けたノッチ466を通じてバルブ要素430にアクセスしている。特に、ノッチがバンドの第一の表面462に向けて十分に狭く且つ伸長している場合、第二の側壁404は、ノッチ内に完全に埋没することがない。したがって、バルブ要素430は、バンド460により妨害されることがない。好適に、バンド及びバルブ要素は、成形可能な熱可塑性材料からなる。
【0043】
図19のノズル496に連結される真空源は、例えば、手動ポンプ、機械式ポンプ、水吸引機、口による吸引などを含む任意の適当な真空源である。変形的に、可撓性バッグは、可撓性のある側壁の両方を潰すことによって排気できる。
【0044】
図20に、キャップ560の形態にある剛性クリアランス部材の他の実施例を示す。図示のように、キャップ560は、可撓性バッグ500に取り付けたバルブ要素530に係合する。上述のように、可撓性バッグ500は、また、平行な第一及び第二の側縁510、512とこれら側縁と垂直な閉口底部縁514とに沿って結合した第一及び第二の側壁を含み、内部506が形成されている。内部506へアクセスするために、閉口底部縁514の反対側の第一及び第二の側壁502、504の部分がシールされておらず、開口上部縁516が形成されている。物を入れた後にこの開口上部縁516を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ520、522が設けられている。
【0045】
図21を参照する。キャップ560は、円形のキャップ上部562を含み、このキャップ上部562の周囲から、キャップ壁564が垂直に伸長している。キャップ上部とキャップ壁との交差部分に、複数の周囲アパーチャ566が設けられ、キャップ上部の中央を貫通する中央アパーチャ568も設けられている。キャップ560をバルブ要素530に係合させるために、バルブ要素は、環状のフランジ部536と、この環状のフランジ部536から突き出した小さい円形のボス部538とを含む。バルブ要素530のボス部538は、可撓性バッグの第一の側壁502に形成した適当なサイズの穴570を通じて挿入される。よって、バルブ要素530を取り付けると、ボス部538が、第二の側壁504に向けて内部506に突き出す。好適に、周囲のキャップ壁564の内径は、円形の突き出したボス部538の周囲にスライドして係合できるサイズにある。従って、ボス部538とキャップ壁564を相互に係合させると、第一の側壁502が、バルブ要素530とキャップ560との間にサンドイッチ状に挟まれる。様々な実施例では、キャップおよびボス部は、接着剤、摩擦抵抗的な係合により確実に固定され、又はバルブの一部分として一体化される。
【0046】
図22に示すように、第二の側壁504が第一の側壁502に向けて潰れるように可撓性バッグ500を排気している間、第二の側壁の内面は、キャップ560のキャップ上部562に接触し、バルブ要素530から間隔があけられている。この場合、中央アパーチャ568は、第二の側壁504で被覆されることになる。バッグ500の内部506からの空気(矢印578で示す)は、キャップ560の周囲アパーチャ566を通じてバルブ要素530にアクセスしている。よって、バルブ要素530は、キャップ560による妨害が防止される。上記のバンド上のキャップ560の利点は、バルブ要素530に隣接するキャップ上部562が第二の側壁504による妨害を防止する点である。また、内部506の排気を向上させるために、中央アパーチャ568は、少なくとも、第二の側壁504で被覆される前に、周囲アパーチャ566に加え、追加的にバルブ要素530へアクセスする。好適に、キャップ560は、成形可能な熱可塑性材料からなる。
【0047】
図23に、剛性クリアランス部材の他の実施例を示す。この剛性クリアランス部材は、可撓性バッグ600に取り付けたバルブ要素630に係合する伸長スリーブ660である。上述のように、可撓性バッグ600は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁610、612とこれらと垂直な閉口底部縁614に沿って結合した第一及び第二の側壁602、604を含み、内部606が形成されている。内部606へのアクセスのために、閉口底部縁614と反対側の第一及び第二の側壁602、604の部分はシールされておらず、開口上部縁616を形成している。物を挿入した後に開口上部縁616を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ620、622が設けられている。
【0048】
伸長スリーブ660は、第一の表面662と第二の表面664との間で伸長する円筒形の構造物である。複数のスロット666が、スリーブ660の周囲に設けられる。円筒形のスリーブ660は、上述したやり方で円形のバルブ要素630にスライド可能に係合するサイズにあり、第二の面664が第二の側壁604に向けて内部606の側に突き出す。図23を参照する。第一及び第二の側壁602、604が相互に潰れると、スリーブ660は、バルブ要素630の付近のこれら側壁の部分に空間を形成するように機能する。スリーブ660に設けたスロット66により、内部606からの空気が一方向バルブ要素630に連続的にアクセスされる。よって、スリーブにより、バルブ要素に対する妨害が防止される。好適に、スリーブは、成形可能な熱可塑性材料からなり、又は金属からなるストリップである。
【0049】
図24に、特許文献2に開示されるタイプの一方向バルブ要素730を取り付けた可撓性バッグ700を示す。可撓性バッグ700は、バルブ要素730を取り付けた第一の側壁702と、この向かい側の第二の側壁704とを含む。一方向バルブ要素730は、バルブベース734に取り付けた弾性キャップ732を含む。弾性キャップ732は、中央ステム738を取り囲む外壁736を含む。バルブ要素730は、また、バルブベース734上に形成されるバルブシート面740に対面して配置されるバルブゲート734を含む。可撓性バッグ700を排気するために、真空源に連通する真空のズル780がバルブ要素730に係合する。ノズル780は、キャップ732の外壁736上にノズルを押し付けることによりバルブ要素730に係合する。これにより、ステム738が下方に押し下げられ、バルブゲートがバルブシート面740から下方に移動する。次に、可撓性バッグ内から空気がノズルにアクセスする。
【0050】
ノズル780をバルブ要素730に押し付けると、第二の側壁704がバルブ要素に向けて潰れ、バルブ要素を妨害する。この妨害を防止するために、実施例のクリアランス部材760がバルブ要素730に取り付けられる。クリアランス部材760は、第一の端部764と第二の端部766との間に伸長する環状の壁を形成するものである。第一の端部764は、第二の端部766が第二の側壁704に向くようにバルブベース734に取り付けられる。複数のアパーチャ770が、環状の壁762に設けられ、空気(矢印768で示す)がこれらアパーチャ770を通過する。従って、真空のズル780をキャップ732に押し付けると、クリアランス部材760により、第二の側壁704によるバルブ要素730への妨害が防止される。
【0051】
本発明の他の態様では、クリアランス部材は、圧縮可能材料からなる圧縮可能構造物である。この圧縮可能クリアランス部材は、バルブ要素、又はバルブ要素付近の側壁の内面に取り付けることができる。従って、圧縮可能クリアランス部材により、バルブ要素付近で側壁が完全に潰れることが防止される。圧縮可能クリアランス部材の使用の利点は、側壁同士の間に間隔があけられているが、圧縮可能クリアランス部材が、内部に残留する空気を最小にするように圧縮する点である。圧縮可能クリアランス部材の使用の利点は、圧縮可能クリアランス部材が側壁に対抗するように側壁に作用する点である。したがって、バルブ要素が側壁により妨害された場合、圧縮可能構造物は、第一と第二の側壁の間に空間を形成させてバルブ要素を妨害しないようにするものである。
【0052】
図25に、一方向バルブ要素830に係合させたスプリング860の形態にある圧縮可能クリアランス部材を有する可撓性バッグ800の実施例を示す。上述のように、可撓性バッグ800は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁810、812と、これら側縁と垂直な閉口底部縁814とに沿って結合した第一及び第二の側壁802、804を含み、内部806が形成されている。根イブ806へアクセスするために、閉口底部縁814と反対側の第一及び第二の側壁802、804の部分がシールされておらず、開口上部縁816が形成されている。物を挿入した後に開口上部縁816を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ820、822が設けられる。
【0053】
スプリング860は、第一の端部862と第二の端部864との間に複数のフープ866を形成する螺旋状のスプリングである。第一の端部862は、例えば、接着剤によりバルブ要素830に取り付けられ、第二の端部864は、第二の側壁804に向けて内部806に突き出している。他の実施例では、スプリングは、摩擦抵抗的な嵌込、スナップ−ロック係合などによりバルブ要素に確実に固定される。排気中、第一及び第二の側壁802、804が潰れると、第二の側壁804がスプリング804の第二の短部864に接触し、スプリングを第一の側壁に向けて圧縮し始める。続けて、スプリング860は、バルブ要素830から遠ざけるように第二の側壁804に作用し、バルブ要素への妨害を防止する。また、スプリング860のフープ866の間に空間があるので、空気が連続的にバルブ要素830にアクセスする。好適に、スプリングは、スプリングスチール又は弾性のある熱可塑性材料のような任意の適当な弾性材料からなる。他の実施例では、軸方向に間隔をあけ、潰れ可能なアコーディオンプリーツ及びこれに設けた穴を有するチューブからなる構造物が、圧縮可能クリアランス部材として使用され得る。
【0054】
図26に、一方向バルブ要素930の付近の可撓性バッグ900に取り付けた圧縮可能発泡体要素960の形態にある圧縮可能クリアランス部材を有する可撓性バッグ900の他の実施例を示す。上述のように、可撓性バッグ900は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁910、912とこれら側縁と垂直な閉口底部縁914とに沿って結合した第一及び第二の側壁902、904を含み、内部906が形成されている。内部906へアクセスするために、閉口底部縁914と反対側の第一及び第二の側壁902、904の部分がシールされておらず、開口上部縁916が形成されている。物を挿入した後に開口上部縁916を開閉可能に閉じるために、第一及び第二のファスナーストリップ920、922が設けられている。
【0055】
圧縮可能発泡体要素960は、バルブ要素930の一方又は両方の側の第一の側壁902の内面に取り付けた多孔質の発泡体からなる長方形のブロックである。他の実施例では、この発泡体要素は、バルブ要素と整列するように、第二の側壁に取り付けられ得る。また、他の実施例では、発泡体要素は、円形、正方形、環状又は多角形のような他の形状を有し得る。発泡体要素960は、内部906の側に、それぞれの発泡体上部面962まで突き出している。発泡体上部面962は、バルブ要素930よりも、第二の側壁904の側に近いところに位置する。排気中、第一及び第二の側壁902、904が潰れると、第二の側壁が発泡体上部面962に接触し、発泡体ブロック960を第一の側壁902に向けて圧縮し始める。続けて、発泡体ブロック960は、第二の側壁904をバルブ要素930から遠ざけるように作用し、バルブ要素への妨害が防止される。発泡体ブロック960の多孔質性により、空気が連続的にバルブ要素へアクセスする。好適に、発泡体ブロックは、発泡ゴムからなる。
【0056】
本発明の他の態様では、一方向バルブ要素とクリアランス部材を有する可撓性バッグは、スライダーで作動するファスナーストリップを有する。例えば、図27に示すように、可撓性バッグ1000は、それぞれ平行な第一及び第二の側縁1010、1012と、内部1006を形成するようにこれら側縁と垂直な閉口底部縁1014とに沿って結合した第一及び第二の側壁を有する。内部1006へアクセスするために、閉口底部縁1014と反対側の第一及び第二の側壁1002、1004の部分が結合されておらず、開口上部縁516を形成する。開口上部縁1016を開閉可能に閉じるために、可撓性バッグ1000は、可動スライダー1032と係合する第一及び第二のファスナーストリップ1030、1031を含む。
【0057】
図28に示すように、ファスナーストリップは、特許文献4に記載されるようなU字形チャネルを有するファスナーストリップであり得る。これらU字形チャネルファスナーストリップは、第一の閉鎖要素1036を有する第一のファスナーストリップ1030と、第二の閉鎖要素1034を有する第二のファスナーストリップ1031とを含む。第一の閉鎖要素1036は、第二の閉鎖要素1034と係合する。第一のファスナーストリップ1030は、第一のファスナーストリップ1030の上端に設けたフランジ1063と、第一のファスナーストリップ1030の下端に設けたリブ1067とを含む。第一のファスナーストリップ1030は、フランジ部1069を含む。同様に、第二のファスナーストリップ1031は、第二のファスナーストリップ1031の上端に設けたフランジ1053と、第二のファスナーストリップ1031の下端に設けたリブ1057とを含む。第二のファスナーストリップ1031は、フランジ部1059を含む。プラスチックバッグ1000の側壁1002、1004は、在来の製造技術により、ファスナーストリップ1030、1031に取り付けられ得る。
【0058】
第二の閉鎖要素1034は、ベース部1038を含み、ベース部1038は、バース部1038から張り出し、それぞれ間隔をあけて平行に配置した一対のウェブ1040、1041を有する。ベース部及びウェブにより、U字形の閉鎖要素が形成される。ウェブ1040、1041は、相互に内向き面した、ウェブ1040、1041から張り出すフック閉鎖部1042、1044を含む。これらフック閉鎖部1042、1044は、第一の閉鎖要素1036のフック閉鎖部1052、1054で閉鎖させるためにフック閉鎖部1042、1044をガイドするように働くガイド面1046、1047を含む。
【0059】
第一の閉鎖要素1036は、ベース部1048を含み、ベース部1048は、ベース部1048から張り出し、それぞれ間隔をあけて平行に配置した一対のウェブ1050、1051を含む。ベース部及びウェブにより、U字形の閉鎖要素が形成される。ウェブ1050、1051は、相互に外向きに面し、ウェブ1050、1051から張り出すフック閉鎖部1052、1054を含む。これらフック閉鎖部1052、1054は、第二の閉鎖要素1034のフック閉鎖部1042、1044で閉鎖するためにフック閉鎖部1052、1054をガイドするように働くガイド面1045、1055を含む。これらガイド面1045、1055は、丸みのあるクラウン面も有する。
【0060】
スライダー1032は、上部1072を含む。この上部は、第一の端部及び第二の端部を有するセパレーター1043を与える。ここで、第一の端部は、第二の端部よりも幅広である。また、セパレーター1043は、三角形状であり得る。スライダーを閉鎖方向に移動させると、セパレーター1043は、図11に示すようにファスナーストリップ1030、1031を開放する。図11に示すように、閉鎖要素1034、1036は、開放され、特に、上側のフック部1042、1052と下側のフック部1044、1054が開放される。
【0061】
インターロック式のファスナーストリップは、図29に示すような“アローヘッド(arrowhead)タイプ”又は“リブ及び溝”ファスナーストリップを含み得る(特許文献5参照)。リブ要素1105は、溝要素1107と係合する。リブ要素1105は、ステムフランジ1114とほぼ整列したほぼ先細りのカムリッジ1113を与えるようにインターロックショルダーフック1111、1112を含むヘッド1110を含む断面略矢印形状のものである。ヘッドは、ステムフランジ1114によって、支持フランジ部1108に、これと間隔をあけられ結合されている(特許文献5の第2欄第16〜23行を参照)。連結しているステムフランジ1114に隣接したこれら表面において、ショルダー部1111、1112は、溝要素1107のインターロックフランジ1115、1117のそれぞれに係合可能なインターロックフックを設ける凹角部を形成する(特許文献5の第2欄第23〜28行を参照)。前記フックフランジは、これら先端部分が相互に向き合い、前記ヘッドがヘッドとほぼ相互に補い合う形状にある溝要素1107の溝1118内に完全に受け入れられるまで前記ヘッドを前記溝要素1107内に押し込むと、これらの間にヘッド1110が受け入れられる。ヘッドは、ヘッドショルダーフック部1111、1112と溝フックフランジ1115、1117の相互係合によりインターロックされる(特許文献5の第2欄第28〜36行を参照)。このような構成により、図示のように、ヘッドと溝要素1105、1107は、相互に押しつけ合うことによりインターロック式に係合し、また、略U字形のスライダー1119の手段で引き離すことによりこれらを分離できる(特許文献5の第2欄第36〜41行を参照)。
【0062】
スライダー1119は、図示のように、フランジ部1108、1109の部分の上端部上の自由端部1121に沿って移動できるように適当される平坦な背面プレート1120を含む(特許文献5の第2欄第41〜46行を参照)。側壁1122が、それぞれ、背面プレート1120の両側から同じ方向(図示の下方向)に張り出すように一体的に形成されている。そして、スライダーの一端に、これら側壁と同じ方向に突き出した中間拡張フィンガー1123が設けられている(特許文献5の第2欄第51〜55行を参照)。スライダー壁1122は、それぞれ、フィンガー部1108、1109の下方部分の外側に、それぞれのショルダーリブ1125、1127を係合するように適合したそれぞれ内向きに張り出すショルダー構造フランジ1124を有する(特許文献5の第2欄第66行〜第3欄第3行を参照)。
【0063】
付加的に、インターロック式のファスナーストリップは、図30に示すような“プロフィール”ファスナーストリップからなり得る(特許文献6を参照)。図30に示すように、第一のプロフィール1216は、少なくとも、最上部の閉鎖要素1216aと、最下部の閉鎖要素1216bとを有する(特許文献6の第3欄第25〜27行を参照)。これら閉鎖要素1216a、1216bは、ストリップ1214の内面から横方向に突き出している(特許文献6の第3欄第27〜28行を参照)。同様に、第二のプロフィール1217は、少なくとも、最上部の閉鎖要素1217aと、最下部の閉鎖要素1217bとを有する(特許文献6の第3欄第28〜30行を参照)。これら閉鎖要素1217a、1217bは、ストリップ1215の内面から横方向に突き出している(特許文献6の第3欄第30〜32行を参照)。バッグを閉じると、プロフィール1216の閉鎖要素は、これらに対応するプロフィール1217の閉鎖要素とインターロックする(特許文献6の第3欄第32〜34行を参照)。図13に示すように、閉鎖要素1216a、1216b、1217a1217bは、これら閉鎖要素の端部にフックを有しており、バッグを閉じると、プロフィールがインターロックされたままとなり、これにより、シールが形成される(特許文献6の第3欄第34〜37行を参照)。
【0064】
二股型のスライダー1210は、ストリップ1214、1215の上端に沿って移動する上部1220を有する逆U字形の部材からなる(特許文献6の第4欄第1〜3行を参照)。スライダー1210は、上部1220から下方に張り出した側壁1221、1222を有する。分離レッグ1223が、これら側壁1221、1222の間の上部1220から突き出し、プロフィール1216、1217の最上部の閉鎖要素1216a、1217aの間に配置される(特許文献6の第4欄第26〜30行を参照)。このファスナー組立体は、ファスナーストリップ1214、1215の外面上のリッジ1225と、スライダーの両側壁上のショルダー1221b、1222bとを含む(特許文献6の第4欄第62〜65行を参照)。これらスライダーは、リッジ1225の底面を握ることによりファスナーストリップとスライダーとを二股関係に維持するための手段のように作動する(特許文献6の第5欄第4〜7行を参照)。
【0065】
また、インターロック式のファスナーストリップは、図31に示すような“ローリングアクション”ファスナーストリップからなり得る(特許文献7を参照)。ストリップ1314、1315は、リブと平行にその長さに沿って伸長するプロフィールトラック1318、1319と、溝要素1316、1317とを含み、リブ及び溝要素1316、1317は、最初に要素の底部を押し付け、次にそれらの上部に向けて閉位置にこれら要素を回転させることによって閉じることができるような断面形状となっている(特許文献7の第4欄第62行〜第5欄第1行を参照)。リブ要素1316は、フック形状を有し、ストリップ1314の内面から突き出している(特許文献7の第5欄第1〜3行を参照)。溝要素1317は、下方のフック状の突出部1317aと、ストリップ1315の内面から突き出した比較的真直ぐな突出部1317bとを含む。プロフィールトラック1318、1319は、それぞれのストリップ1314、1315から相互に内向きに向き合うように傾いている(特許文献7の第6〜8行を参照)。
【0066】
二股型のスライダー1310は、逆U字形のプラスチック部材からなる。この部材は、トラック1318、1319の上端に沿って移動する背面部1320と、これらトラックと協働し、この両端から下方に張り出し、スライダーの開端部から閉端部へ伸長する側壁1321、1322とを有する(特許文献7の第5欄第26〜31行を参照)。分離フィンガー1323が、側壁1321、1322の間に背面部1320から突き出し、傾斜トラック1318、1319の間に挿入される(特許文献7の第5欄第34〜36行を参照)。スライダー1310は、側壁1321、1322から内向きに張り出すショルダー1321a、1322aを有する。これら側壁1321、1322は、開閉自在なインターロック式のリブと溝プロフィール要素1316、1317を開閉する際にローリングアクションするように分離フィンガーと協働するような会場となっている(特許文献7の第5欄第43〜49行を参照)。
【0067】
他の実施例では、上記のファスナーストリップは、スライダーを用いずに使用され得る。
【0068】
全ての特許文献は、参照文献としてここに組み入れられるものである。
【0069】
本発明の説明(特に、特許請求の範囲)において、単数形及び複数形で記した用語は、特に示さないかぎり、単数と複数の両方を含む。用語“なる”、“成る”、“有する”及び“含む”は、いずれも、特に示さないかぎり、“これらに限定されるものではない”ものである。数値範囲については、特に示さないかぎり、その範囲内にあるそれぞれの値を示すことを意図とするものである。ここで説明した方法は、特に示さないかぎり、任意の適当なオーダーで行えるものである。いずれの例においても、例えば用語“〜のような”は、単に本発明をより良く示すことを目的とするものであり、特に限定しない限り、本発明の範囲を限定するものではない。
【0070】
本発明の好適実施例は、本発明を実施するための最良の形態を含む。これら好適実施例の変形物が、上記の説明から当業者には明らかとなるであろう。本発明者は、このような変形物を当業者が適宜に用いるものと予測し、ここで特定的に説明するもの以外に実施した本発明を意図とする。従って、本発明は、特許請求の範囲に記載される全ての変更物及び等価物を含む。また、全ての可能な変形物の上記の要素の任意の組合せが本発明に属する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は、本発明の技術に従って設計した可撓性バッグの斜視図である。バッグは、開口上部、テクスチャ部及び一方向バルブ要素を有する。
【図2】図2は、図1の可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の実施例の正面斜視図である。
【図3】図3は、図2の一方向バルブ要素の背面斜視図である。
【図4】図4は、図2の一方向バルブ要素を通過する4−4線断面図である。
【図5】図5は、可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の他の実施例の分解図である。
【図6】図6は、可撓性バッグに取り付ける一方向バルブ要素の他の実施例の分解図である。
【図7】図7は、図1のバッグの側壁が潰れた状態の可撓性バッグ及び一方向バルブ要素の実施例を通過する7−7線断面図である。このバルブ要素は真空源に係合している。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図8】図8は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図9】図9は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図10】図10は、図1の可撓性プラスチックバッグの側壁の内面上のテクスチャ部の実施例の丸で囲った部分の拡大図である。
【図11】図11は、可撓性バッグの他の実施例の斜視図である。可撓性バッグは、開口上部、側縁に沿ったテクスチャ部、及び一方向バルブ要素を有する。
【図12】図12は、可撓性バッグのその他の実施例の斜視図である、可撓性バッグは、開口上部、T時形のテクスチャ部、及び一方向バルブ要素を有する。
【図13】図13は、図1のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグの実施例を通過する13−13線部分断面図である。
【図14】図14は、連続プラスチックウェブを使用してテクスチャ部を有する可撓性バッグを製造するための方法を示す。
【図15】図15は、開口上部、通気性要素及び一方向バルブ要素を有する可撓性バッグのその他の実施例の斜視図である。
【図16】図16は、図15のバッグの側壁が潰れた状態にある、可撓性バッグ、通気性要素及び一方向バルブ要素を通過する16−16線断面図である。
【図17】図17は、開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図18】図18は、図17の可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の分解図である。
【図19】図19は、図17のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグ、真空源のノズルに係合した一方向バルブ要素及びクリアランス部材を通過する19−19線断面図である。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図20】図20は、開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図21】図21は、図20の可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の分解図である。
【図22】図22は、図20のバッグの側壁が潰れた状態にある可撓性バッグ、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を通過する22−22線断面図である。バルブ要素を通過する流路を図示する。
【図23】図23は、上部開口、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図24】図24は、一方向バルブ要素及びクリアランス部材を有する可撓性バッグの断面図であり、図示の流路で可撓性バッグが真空のズルにより排気されているところを示す。
【図25】図25は、開口上部、一方向バルブ要素及び圧縮可能なクリアランス部材を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図26】図26は、開口上部、一方向バルブ要素及び圧縮可能なクリアランス部材の他の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図27】図27は、インターロック式のファスナーストリップとスライダーを有するクローズ可能な開口上部、一方向バルブ要素及びクリアランス部材の実施例を有する可撓性バッグの斜視図である。
【図28】図28は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの28−28線断面図である。
【図29】図29は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの29−29線断面図である。
【図30】図30は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの30−30線断面図である。
【図31】図31は、図27の開口上部を開放可能に閉じるための移動スライダーを係合しているインターロック式のファスナーストリップの31−31線断面図である。
【符号の説明】
【0072】
100・・・可撓性バッグ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、及び
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、
を含み、
前記第一及び第二の内面のうちの少なくとも一方の内面が、テクスチャ部を有する、
ところのバッグ。
【請求項2】
請求項1のバッグであって、
前記第二の内面が、前記テクスチャ部を有する、
ところのバッグ。
【請求項3】
請求項2のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記一方向バルブ要素の向かい側にある、
ところのバッグ。
【請求項4】
請求項3のバッグであって、
前記テクスチャ部が、凸状の伸長した第一の複数のリッジのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項5】
請求項4のバッグであって、
前記第一の複数のリッジが、それぞれ、平行である、
ところのバッグ。
【請求項6】
請求項5のバッグであって、
凸状の伸長した第二のリッジ、
をさらに含み、
前記第二の複数のリッジが、それぞれ、平行であり、
前記第一の複数のリッジと、前記第二の複数のリッジとが交差する、
ところのバッグ。
【請求項7】
請求項6のバッグであって、
前記第一及び第二の複数のリッジが、相互に直交する、
ところのバッグ。
【請求項8】
請求項3のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記内面から突き出した複数の凸状の突起のように形成される、
ところのバッグ。
【請求項9】
請求項2のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第二の側壁に取り付けたテクスチャフィルムにより設けられる、
ところのバッグ。
【請求項10】
請求項2のバッグであって、
前記第一及び第二の側壁が、第一の側縁、前記第一の側縁と平行な第二の側縁、及び前記第一と第二の側縁の間に伸長する底部縁に沿ってシールされる、
ところのバッグ。
【請求項11】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一と第二の側縁の間の前記第二の内面にわたって形成される、
ところのバッグ。
【請求項12】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一の側縁に沿ったストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項13】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一と第二の側縁の間に、前記底部縁から間隔をあけて伸長する第一のストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項14】
請求項13のバッグであって、
前記テクスチャ部が、さらに、前記第一及び第二の側縁から間隔をあけて、前記底部縁と前記第一のストリップとの間に伸長する第二のストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項15】
請求項2のバッグであって、
前記第一及び第二の内面にそれぞれ取り付けられる第一及び第二のインターロック式の閉鎖ストリップをさらに含む、バッグ。
【請求項16】
請求項2のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、バルブ本体とバルブディスクとを含み、
前記バルブ本体が、第一の表面と、前記第一の表面と平行な第二の表面を有し、
カウンターボザが、前記第一と第二の表面との間に部分的に設けられ、
前記バルブ本体が、さらに、バルブシートを含み、
前記バルブシートにアパーチャが設けられ、
前記バルブシートが前記第二の表面に隣接して前記カウンターボアに設けられ、
前記バルブ本体が、さらに、前記第一の表面に隣接して前記カウンターボア内に突き出すフィンガーをさらに含み、
前記バルブディスクが、前記バルブシートと前記フィンガーとの間の前記カウンターボア内で移動可能である、
ところのバッグ。
【請求項17】
請求項2のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、底部層と上部層とを含み、
前記底部層にアパーチャが設けられ、
前記上部層が、前記アパーチャを被覆するように前記底部層に接着され、
前記一方向バルブ要素が、前記第一の壁を貫通する穴を被覆するように、前記第一の壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項18】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記一方向バルブ要素に隣接するように前記内部に配置した通気性要素、
を含むバッグ。
【請求項19】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、前記一方向バルブ要素の部分を被覆するように、前記第一の内面に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項20】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、前記一方向バルブ要素の向かい側の前記第二の内面に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項21】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、不織布材料、不織布繊維、連続気泡発泡体、スポンジ、メッシュ及びセルロースから成るグループから選択される、
ところのバッグ。
【請求項22】
請求項1のバッグであって、
前記通気性要素が、疎水性である、
ところのバッグ。
【請求項23】
請求項18のバッグであって、
前記第一及び第二の内面にそれぞれ取り付けた第一及び第二のインターロック式の閉鎖ストリップ、
をさらに含むバッグ。
【請求項24】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第一及び第二の側壁を潰したときに前記一方向バルブ要素と前記内部との間を連通する複数のアパーチャを含む剛性クリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項25】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、環状のバンドの形状にあり、
前記環状のバンドが、第一の表面、及びこれと間隔をあけた第二の表面を含み、
複数のアパーチャが、前記第二の表面から前記環状のバンド内に設けられる、
ところのバッグ。
【請求項26】
請求項25のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フィンガー部と、前記フィンガー部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記円形のボス部をスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項27】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、円形のキャップの形状にあり、
前記キャップが、円形のキャップ上部と、前記キャップ上部の周囲から垂直に張り出す周囲のキャップ壁とを有する、
ところのバッグ。
【請求項28】
請求項27のバッグであって、
複数のアパーチャが、前記キャップ上部と前記キャップ壁との交差部分に沿って設けられる、
ところのバッグ。
【請求項29】
請求項28のバッグであって、
前記キャップが、前記キャップ上部の中央を貫通する中央アパーチャを含む、
ところのバッグ。
【請求項30】
請求項29のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フランジ部と、前記フランジ部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記周囲のキャップ壁が前記円形のボス部にスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項31】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、第一の表面と、前記第一の表面と平行な第二の表面との間に伸長するように形成した円筒形のスリーブである、
ところのバッグ。
【請求項32】
請求項31のバッグであって、
前記スリーブが、その円筒形の周囲を貫通して設けた複数のアパーチャを含む、
ところのバッグ。
【請求項33】
請求項32のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フィンガー部と、前記フィンガー部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記円筒形のスリーブが前記円形のボス部にスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項34】
請求項33のバッグであって、
前記円筒形のスリーブが、前記円形のボス部にスライドして係合する、
ところのバッグ。
【請求項35】
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第二の側壁と前記一方向バルブ要素との間にクリアランスを設けるために、前記内部に配置した圧縮可能クリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項36】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、螺旋状のスプリングである、
ところのバッグ。
【請求項37】
請求項36のバッグであって、
前記スプリングが、前記一方向バルブ要素に接着して係合する、
ところのバッグ。
【請求項38】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、長方形の圧縮可能発泡体要素である、
ところのバッグ。
【請求項39】
請求項38のバッグであって、
前記圧縮可能発泡体要素の上部が前記第二の側壁に向けて突き出すように、前記圧縮可能発泡体要素が第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項40】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、第一と第二の圧縮可能発泡体要素であり、
前記第一と第二の圧縮可能の発泡体要素が、それぞれ、長方形であり、
前記第一と第二の圧縮可能の発泡体要素が、前記一方向バルブ要素の両側の前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項41】
バッグであって、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第二の側壁と前記一方向バルブ要素との間にクリアランスを設けるように適合されるクリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項42】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、テクスチャ部である、
ところのバッグ。
【請求項43】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、通気性要素である、
ところのバッグ。
【請求項44】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、剛性クリアランス部材である、
ところのバッグ。
【請求項45】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、圧縮可能クリアランス部材である、
ところのバッグ。
【請求項46】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、
テクスチャ部と、通気性要素、剛性クリアランス部材、及び圧縮可能クリアランス部材から成るグループから選択される要素とを組み合わせたものを含む、
ところのバッグ。
【請求項47】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、通気性要素と、剛性クリアランス部材及び圧縮可能クリアランス部材から成るグループから選択される要素とを組み合わせたものを含む、
ところのバッグ。
【請求項1】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、及び
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、
を含み、
前記第一及び第二の内面のうちの少なくとも一方の内面が、テクスチャ部を有する、
ところのバッグ。
【請求項2】
請求項1のバッグであって、
前記第二の内面が、前記テクスチャ部を有する、
ところのバッグ。
【請求項3】
請求項2のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記一方向バルブ要素の向かい側にある、
ところのバッグ。
【請求項4】
請求項3のバッグであって、
前記テクスチャ部が、凸状の伸長した第一の複数のリッジのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項5】
請求項4のバッグであって、
前記第一の複数のリッジが、それぞれ、平行である、
ところのバッグ。
【請求項6】
請求項5のバッグであって、
凸状の伸長した第二のリッジ、
をさらに含み、
前記第二の複数のリッジが、それぞれ、平行であり、
前記第一の複数のリッジと、前記第二の複数のリッジとが交差する、
ところのバッグ。
【請求項7】
請求項6のバッグであって、
前記第一及び第二の複数のリッジが、相互に直交する、
ところのバッグ。
【請求項8】
請求項3のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記内面から突き出した複数の凸状の突起のように形成される、
ところのバッグ。
【請求項9】
請求項2のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第二の側壁に取り付けたテクスチャフィルムにより設けられる、
ところのバッグ。
【請求項10】
請求項2のバッグであって、
前記第一及び第二の側壁が、第一の側縁、前記第一の側縁と平行な第二の側縁、及び前記第一と第二の側縁の間に伸長する底部縁に沿ってシールされる、
ところのバッグ。
【請求項11】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一と第二の側縁の間の前記第二の内面にわたって形成される、
ところのバッグ。
【請求項12】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一の側縁に沿ったストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項13】
請求項10のバッグであって、
前記テクスチャ部が、前記第一と第二の側縁の間に、前記底部縁から間隔をあけて伸長する第一のストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項14】
請求項13のバッグであって、
前記テクスチャ部が、さらに、前記第一及び第二の側縁から間隔をあけて、前記底部縁と前記第一のストリップとの間に伸長する第二のストリップのように形成される、
ところのバッグ。
【請求項15】
請求項2のバッグであって、
前記第一及び第二の内面にそれぞれ取り付けられる第一及び第二のインターロック式の閉鎖ストリップをさらに含む、バッグ。
【請求項16】
請求項2のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、バルブ本体とバルブディスクとを含み、
前記バルブ本体が、第一の表面と、前記第一の表面と平行な第二の表面を有し、
カウンターボザが、前記第一と第二の表面との間に部分的に設けられ、
前記バルブ本体が、さらに、バルブシートを含み、
前記バルブシートにアパーチャが設けられ、
前記バルブシートが前記第二の表面に隣接して前記カウンターボアに設けられ、
前記バルブ本体が、さらに、前記第一の表面に隣接して前記カウンターボア内に突き出すフィンガーをさらに含み、
前記バルブディスクが、前記バルブシートと前記フィンガーとの間の前記カウンターボア内で移動可能である、
ところのバッグ。
【請求項17】
請求項2のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、底部層と上部層とを含み、
前記底部層にアパーチャが設けられ、
前記上部層が、前記アパーチャを被覆するように前記底部層に接着され、
前記一方向バルブ要素が、前記第一の壁を貫通する穴を被覆するように、前記第一の壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項18】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記一方向バルブ要素に隣接するように前記内部に配置した通気性要素、
を含むバッグ。
【請求項19】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、前記一方向バルブ要素の部分を被覆するように、前記第一の内面に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項20】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、前記一方向バルブ要素の向かい側の前記第二の内面に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項21】
請求項18のバッグであって、
前記通気性要素が、不織布材料、不織布繊維、連続気泡発泡体、スポンジ、メッシュ及びセルロースから成るグループから選択される、
ところのバッグ。
【請求項22】
請求項1のバッグであって、
前記通気性要素が、疎水性である、
ところのバッグ。
【請求項23】
請求項18のバッグであって、
前記第一及び第二の内面にそれぞれ取り付けた第一及び第二のインターロック式の閉鎖ストリップ、
をさらに含むバッグ。
【請求項24】
バッグであって、
第一の側壁、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第一及び第二の側壁を潰したときに前記一方向バルブ要素と前記内部との間を連通する複数のアパーチャを含む剛性クリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項25】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、環状のバンドの形状にあり、
前記環状のバンドが、第一の表面、及びこれと間隔をあけた第二の表面を含み、
複数のアパーチャが、前記第二の表面から前記環状のバンド内に設けられる、
ところのバッグ。
【請求項26】
請求項25のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フィンガー部と、前記フィンガー部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記円形のボス部をスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項27】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、円形のキャップの形状にあり、
前記キャップが、円形のキャップ上部と、前記キャップ上部の周囲から垂直に張り出す周囲のキャップ壁とを有する、
ところのバッグ。
【請求項28】
請求項27のバッグであって、
複数のアパーチャが、前記キャップ上部と前記キャップ壁との交差部分に沿って設けられる、
ところのバッグ。
【請求項29】
請求項28のバッグであって、
前記キャップが、前記キャップ上部の中央を貫通する中央アパーチャを含む、
ところのバッグ。
【請求項30】
請求項29のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フランジ部と、前記フランジ部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記周囲のキャップ壁が前記円形のボス部にスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項31】
請求項24のバッグであって、
前記剛性クリアランス部材が、第一の表面と、前記第一の表面と平行な第二の表面との間に伸長するように形成した円筒形のスリーブである、
ところのバッグ。
【請求項32】
請求項31のバッグであって、
前記スリーブが、その円筒形の周囲を貫通して設けた複数のアパーチャを含む、
ところのバッグ。
【請求項33】
請求項32のバッグであって、
前記一方向バルブ要素が、フィンガー部と、前記フィンガー部から突き出す円形のボス部とを含み、
前記ボス部が前記第二の側壁に向けて突き出し、前記円筒形のスリーブが前記円形のボス部にスライドして係合するように、前記一方向バルブ要素が、前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項34】
請求項33のバッグであって、
前記円筒形のスリーブが、前記円形のボス部にスライドして係合する、
ところのバッグ。
【請求項35】
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第二の側壁と前記一方向バルブ要素との間にクリアランスを設けるために、前記内部に配置した圧縮可能クリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項36】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、螺旋状のスプリングである、
ところのバッグ。
【請求項37】
請求項36のバッグであって、
前記スプリングが、前記一方向バルブ要素に接着して係合する、
ところのバッグ。
【請求項38】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、長方形の圧縮可能発泡体要素である、
ところのバッグ。
【請求項39】
請求項38のバッグであって、
前記圧縮可能発泡体要素の上部が前記第二の側壁に向けて突き出すように、前記圧縮可能発泡体要素が第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項40】
請求項35のバッグであって、
前記圧縮可能クリアランス部材が、第一と第二の圧縮可能発泡体要素であり、
前記第一と第二の圧縮可能の発泡体要素が、それぞれ、長方形であり、
前記第一と第二の圧縮可能の発泡体要素が、前記一方向バルブ要素の両側の前記第一の側壁に取り付けられる、
ところのバッグ。
【請求項41】
バッグであって、
前記第一の側壁と向い合う第二の側壁であって、前記第一及び第二の側壁のそれぞれ向い合う第一及び第二の内面の間に内部が形成される、ところの第二の側壁、
前記第一の側壁に取り付けられ、前記内部と連通する一方向バルブ要素、及び
前記第二の側壁と前記一方向バルブ要素との間にクリアランスを設けるように適合されるクリアランス部材、
を含むバッグ。
【請求項42】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、テクスチャ部である、
ところのバッグ。
【請求項43】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、通気性要素である、
ところのバッグ。
【請求項44】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、剛性クリアランス部材である、
ところのバッグ。
【請求項45】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、圧縮可能クリアランス部材である、
ところのバッグ。
【請求項46】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、
テクスチャ部と、通気性要素、剛性クリアランス部材、及び圧縮可能クリアランス部材から成るグループから選択される要素とを組み合わせたものを含む、
ところのバッグ。
【請求項47】
請求項41のバッグであって、
前記クリアランス部材が、通気性要素と、剛性クリアランス部材及び圧縮可能クリアランス部材から成るグループから選択される要素とを組み合わせたものを含む、
ところのバッグ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公表番号】特表2008−505028(P2008−505028A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519291(P2007−519291)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/022309
【国際公開番号】WO2006/012228
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(501090940)ザ・グラッド・プロダクツ・カンパニー (28)
【氏名又は名称原語表記】THE GLAD PRODUCTS COMPANY
【住所又は居所原語表記】1221 Broadway, Oakland, California, United States of America
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/022309
【国際公開番号】WO2006/012228
【国際公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(501090940)ザ・グラッド・プロダクツ・カンパニー (28)
【氏名又は名称原語表記】THE GLAD PRODUCTS COMPANY
【住所又は居所原語表記】1221 Broadway, Oakland, California, United States of America
【Fターム(参考)】
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