可視光通信(VLC)のためのレート制御を有する調光方法および装置
可視光通信(VLC)において点灯およびデータ伝送のために発光体を調光するための方法および装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、2009年9月18日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/243862号明細書、2009年9月18日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/243819号明細書、および2009年10月12日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/250811号明細書の利益を主張し、その内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
可視光通信(VLC)は、可視光(例えば、人の目で見られ得るおよそ400から700ナノメートル(nm)の波長範囲にある光)を使用して、データ(例えば、音声データ、数値データおよび画像データ)をワイヤレスで伝送する通信媒体である。VLCを使用してデータを伝送するために、蛍光電球または発光ダイオード(LED)などの可視光源が、超高速でオンオフまたは強度変調され得る。受信デバイス(例えば、カメラ、携帯電話の撮像装置または周辺光センサ)は、強度変調された光を受信して、その光を、受信デバイスがユーザの使用および/または娯楽用に処理し得るデータに変換する。
【0004】
VLCが注目される主な理由の1つに、データを受信デバイスに伝送するために使用され得る可視光源の遍在性(ubiquitous nature)がある。例として、LEDバックライト付きディスプレイを含み得るランプや家電、および表示灯や交通信号などの他のLEDがあり、すべてが1または複数の可視光源を含む。このように、可視光源は、データをほとんどの場所に位置するユーザにワイヤレスで伝送する可能性がある。
【0005】
VLCは、無線周波数帯域を使用する必要がないので、他で使用するために限定された無線周波数帯域の制限を解くなどの利益を提供し得る。さらに、光源はすでに他の目的(例えば、光を供給してテレビ番組、映画およびデータを表示する)に実施されているので、その光源は、それらを制御デバイスに単純に結合することによって容易に送信機に変換され得る。しかしながら、VLCの1つの短所は、VLCが調光と干渉し得ることである。
【0006】
VLCは、さまざまな用途で使用され得るし、以下の表1に記載されたカテゴリを含むが、これに限定されない。
【0007】
【表1】
【発明の概要】
【0008】
可視光通信(VLC)において、点灯(lighting)およびデータ伝送のために発光体を調光するための方法および装置。
【図面の簡単な説明】
【0009】
例として与えられた以下の説明を添付図面と併せることによって、より詳細な理解が得られる。
【0010】
【図1A】開示された1または複数の実施形態が実装され得る例示的な通信システムの系統図である。
【図1B】図1Aに図示された通信システム内で使用され得る例示的なワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の系統図である。
【図2】通信インタフェースを含むIEEE802.15.7ネットワークトポロジーを示す図である。
【図3】IEEE802.15トポロジーのスタックを示す図である。
【図4】1つの発光体を使用したVLC物理データフローのブロック図である。
【図5】多発光体(multi-luminary)のアーキテクチャを示す図である。
【図6】VLCで使用するためのウォルシュコードツリーを示す図である。
【図7】データデューティサイクルの例を示す図である。
【図8】変調の平均明度の例を示す図である。
【図9】データデューティサイクルと望ましい調光レベルまたは明度レベルとの関係を示す図である。
【図10】MACアーキテクチャにおけるVLCの実施形態を示す図である。
【図11】提案されたMAC PDU(プロトコルデータユニット)を示す図である。
【図12】MAC多重化および多重アクセスを示す図である。
【図13】発見手順のフロー図である。
【図14】MACによって制御されるVLC調光の例を示す図である。
【図15】アダプテーションレイヤのサポートを含むVLCを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1Aは、開示された1または複数の実施形態が実装され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムになり得る。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、無線帯域を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスするのを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)といったような1または複数のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0012】
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、アクセスネットワーク(AN)または無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク106と、公衆電話交換網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、当然のことながら、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を想定している。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信を行うように構成された任意のタイプのデバイスになり得る。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得るし、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ型コンピュータ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、媒体転送プロトコル(MTC)デバイス、家電といったものを含み得る。
【0013】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含み得る。基地局114aおよび114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、おおび/または他のネットワーク112などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスになり得る。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータといったものになり得る。基地局114a、114bは、それぞれ単一要素として描かれているが、当然のことながら、基地局114a、114bは、相互接続された任意の数の基地局および/またはネットワーク要素を含み得る。
【0014】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、ネットワークコントローラまたは無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104の一部になり得る。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられるセルは、3つのセクタに分割され得る。このように、一実施形態において、基地局114aは、3つのトランシーバ、即ち、セルの1セクタ当たり1トランシーバを含み得る。別の実施形態において、基地局114aは、複数入力複数出力(MIMO)技術を用い得るので、セルの1セクタ当たり複数のトランシーバを利用し得る。
【0015】
基地局114a、114bは、適した任意のワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)になり得るエアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数との通信を行い得る。エアインタフェース116は、適した任意のアクセス技術または無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0016】
より詳細には、上述のように、通信システム100は、多重アクセスシステムになり得るし、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAといったような、1または複数のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または拡張HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0017】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、拡張UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの技術を実装し得る。
【0018】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(即ち、マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用(WiMAX))、CDMA2000、CDMA20001X、CDMA2000EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSMエボリューションのための拡張データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)といったような技術を実装し得る。
【0019】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントになり得るし、事業所、家庭、車両、キャンパスといったような局所的エリアでワイヤレス接続性を容易にするために適した任意のアクセス技術またはRATを利用し得る。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの技術を実装して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立し得る。別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの技術を実装して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立し得る。さらに別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110に直接接続し得る。このように、基地局114bは、コアネットワーク106経由でインターネット110にアクセスしなくてもよい。
【0020】
RAN104は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークになり得る、コアネットワーク106との通信を行い得る。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス(billing services)、移動体位置情報サービス、プリペイド電話、インターネット接続性、ビデオ分配(video distribution)などを提供し、および/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を行い得る。図1Aに示していないが、当然のことながら、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを用いる他のRANとの通信を直接または間接に行い得る。例えば、E−UTRA無線技術を利用しているかもしれないRAN104に接続されているのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を用いる別のRAN(図示せず)との通信も行い得る。
【0021】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たし得る。PSTN108は、従来のアナログ電話回線サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワーク(circuit-switched telephone networks)を含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)およびインターネットプロトコル(IP)などの、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作されるワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを用い得る、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
【0022】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部またはすべては、多モード能力を含み得る。即ち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークとの通信を行うための複数のトランシーバを含み得る。例えば、図1Aに示したWTRU102cは、セルベースの無線技術を用い得る基地局114aと、IEEE802無線技術を用い得る基地局114bとの通信を行うように構成され得る。
【0023】
図1Bは、例示的なWTRU102の系統図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、ノンリムーバブルメモリ106、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含み得る。当然のことながら、WTRU102は、実施形態と整合性を保ちながら以下の要素のサブコンビネーションを任意に含み得る。
【0024】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンといったものを含み得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御(power control)、入力/出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境において動作するのを可能にするその他の機能性を行い得る。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合され得るし、トランシーバ120は、送受信要素122に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120とを分離したコンポーネントとして描いているが、当然のことながら、プロセッサ118とトランシーバ120とは、電子パッケージまたは電子チップ内で一体化され得る。
【0025】
送受信要素122は、エアインタフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナになり得る。別の実施形態において、送受信要素122は、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器になり得る。さらに別の実施形態において、送受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送受信するように構成され得る。当然のことながら、送受信要素122は、ワイヤレス信号のどのような組み合わせも送信および/または受信するように構成され得る。
【0026】
さらに、送受信要素122は、図1Bにおいて単一要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含み得る。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。このように、一実施形態において、WTRU102は、エアインタフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するための2または3以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0027】
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信される信号を変調して、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上述のように、WTRU102は、多モード能力を有し得る。このように、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11のような複数のRAT経由で通信を行うのを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0028】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され得るし、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもあり得る。さらに、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ106および/またはリムーバブルメモリ132などの適した任意のタイプのメモリから情報にアクセスして、データをそれらに記憶し得る。ノンリムーバブルメモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、またはその他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードといったものを含み得る。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)などのWTRU102上に、物理的に置かれないメモリから情報にアクセスして、データをそれらに記憶し得る。
【0029】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得るし、WTRU102内の他のコンポーネントに電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するのに適した任意のデバイスになり得る。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池といったものを含み得る。
【0030】
プロセッサ118は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経緯度)を提供するように構成され得る、GPSチップセット136に結合されることもあり得る。GPSチップセット136からの情報に加えてまたはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受信し、および/または近隣の2または3以上の基地局から受信される信号のタイミングに基づいて自身の位置を決定し得る。当然のことながら、WTRU102は、実施形態と整合性を保ちながら、適した任意の位置決定方法によって位置情報を入手し得る。
【0031】
プロセッサ118は、付加的な特徴、機能性および/またはワイヤードまたはワイヤレス接続性を提供する1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器138にさらに結合され得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザといったものを含み得る。
【0032】
図2は、通信インタフェース200を含むIEEE802.15.7ネットワークトポロジーを示す。コアネットワーク(CN)210は、電力線通信(PLC)またはイーサネット(登録商標)を含む技術を使用して、Qインタフェース220経由でインフラストラクチャノード225に接続され得るが、それらの技術に限定されない。インフラストラクチャノードは、VLCリンクになり得るRXインタフェース230を使用して、固定式、移動式または車両ノード235に接続され得る。RXインタフェース230は、空間多重化に使用される発光体間干渉(inter-luminary interference)になり得る。Pインタフェース240は、ネットワークへの接続性を含まないかもしれないピアツーピア(P2P)通信を示し得る。
【0033】
VLCは、P2P、インフラストラクチャおよび単信回線を含むさまざまな用途およびトポロジーに使用され得るし、各トポロジーは、特定のモードを含み得る。インフラストラクチャトポロジーは、LED源の一次的機能としての照明を維持しながら、通信の特徴を提供するインフラストラクチャモードを含み得る。データスループットを最大限にして複数のエンドユーザをサポートするために多重化が使用され得るように、調光はこのモードで実装され得る。さらに、光源からの意図的でない干渉は、このモードによって拒絶され得る。また、このモードのインフラストラクチャノードは、RXインタフェース230を使用してリンクされ得る。
【0034】
P2Pトポロジーにおいて、P2Pモードは、他のVLC源からの干渉を制限するために空間分離を使用し得る。最大データレートは、付加されたシグナリングおよび物理レイヤの冗長性をこのモードで排除することによって達成され得る。また、このモードのP2Pノードは、Pインタフェース240を使用してリンクされ得る。
【0035】
P2Pおよびインフラストラクチャに加えて、VLCは、単信回線モードを利用して、可視光リンクに、単方向のサポートを補完するワイヤレスアクセス技術として働くようにさせ得る。これによって可視光リンクが、単方向のブロードキャストチャネルとして動作することが可能になる。また、再送信は、外部エンティティに依存せずに固定回数で繰り返され得る。
【0036】
図3は、IEEE802.15トポロジーのスタック300を示す。物理(PHY)レイヤ310とMACレイヤ320との両方が含まれる。MACレイヤの上には、物理リンク制御(LLC)レイヤ330が存在し得る。単信回線モードにおいて、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルは、MAC以外の外部エンティティからの肯定応答(ACK)およびチャネル品質測定を含む制御情報の受信を提供し得る。他のLLCサブレイヤもVLCアーキテクチャ340に含まれ得る。
【0037】
図4は、1つの発光体を使用したデータ帯域の分離および集約を含む、VLC PHYデータフローのブロック図400である。図4において、通信チャネルにおける干渉を図示するために、発光体405を使用して単一のデータフローを示している。N長の入力ベクトルとして使用されるビットストリームx1,x2,x3,..,xN407は、PHY帯域セパレータ410に入力される。この場合のNは、MACプロトコルデータユニット(PDU)のサイズである。ベクトルの長さがNであることを確保するために「0」ビットの付け足しが使用される。この場合のNは、Mの倍数であり、Mは、データ帯域または色帯域の総数である。
【0038】
【数1】
【0039】
帯域セパレータブロック410へのビットストリーム407の入力は、x1,x2,x3,..,xNとして表される。帯域セパレータ410は、複数のデータ帯域415にわたるビットストリームを集約する。帯域セパレータ410の出力は、Mデータ帯域,bm415である。各帯域のデータは、帯域セパレータを通じてマップされるデータビットを含む。帯域セパレータを通じてデータビットをマップする数学的表現は、以下の等式によって決定され得る。これらの等式は、入力ビットxが各帯域内でビットbに多重化される方法を示す。
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】
【数4】
【0043】
【数5】
【0044】
この場合、kはチャネル数であり、Xはチャネル総数であり、mはデータ帯域であり、bm,kはデータである。
【0045】
インフラストラクチャシステムにおいて複数の光帯域が使用される時に最大容量を供給するために、PHYは、帯域セパレータ410を通じてデータを分離して集約する。エアインタフェースを介して並行して送信された各データシンボルは、最も低い波長帯域におけるシンボルから開始して最も高い波長帯域のシンボルへ移行しながら、シリアルデータストリームに変換される。インフラストラクチャトポロジーにおいて、複数の波長または帯域に対するサポートが提供される。このような帯域は、可視光スペクトルの色および異なる波長と関連付けられ、異なる波長が可視光スペクトルの異なる色に対応する。帯域が一緒に多重化される時、優先色(overriding color)は白色光である。
【0046】
チャネライゼーションブロック420において、各帯域mに対し、データbm,kは、発光体に特有のチャネライゼーションコードC(k,SF)によって拡散される。この場合、(SF)はコードの拡散因子(spreading factor)であり、kはチャネル数である。
【0047】
【数6】
【0048】
言い換えれば、(SF)は使用時の発光体数であり、kは特定の発光体の指数(index)である。
【0049】
スクランブルまたはラインコードブロック425において、スクランブルコードSmまたはラインコードがその後、各帯域のデータに適用され得る。直流(DC)オフセットまたは単極変換ブロック430において、各帯域のデータに対する単極データへの変換がその後起こり得る。DCオフセットまたは単極シグナリングへの変換は、LED光源のオン/オフキーイング(OOK)との整合性をとるのに必要になり得る。
【0050】
発光体の明度を維持しながらデータを伝送するために、調光が実装される。調光ブロック435において、調光が行われる。調光ブロック435において、望ましい明度レベルが受信される。望ましい明度レベルに基づいて、データ伝送のためのデータデューティサイクルが決定される。フィラー輝度値は、受信された明度レベルに基づいて決定される。光に変換する前に、単一または多帯域のLEDデバイス440によって「1」または「0」のいずれかのフィラー輝度値がデータに付加されるので、発光体に対するデータおよび光の交代が可能になる。
【0051】
VLCネットワークトポロジーの別の態様は、PHY帯域の分離および集約にかかわる。インフラストラクチャVLCに対して、単一チップ(帯域)ベースのLEDがエネルギー効率の良いソリューションに使用され得る間に、3つのチップ(帯域)(即ち、RGB)ベースのLEDが増加したデータレートを提供し得る。RGBの場合、白色光は、すべての帯域がアクティブになるという意味で、照明の一次的機能になおも望ましい。このように、データ容量を最大限にするために、各帯域は、各発光体によって使用され得る。照明目的でアクティブのままになっていて、データを搬送しない帯域はどれでも、システム干渉を増大させて全体容量が低下し得る。
【0052】
複数の発光体源が同時に存在し得るように、PHY多重化は、複数の発光体源において(発光体間で)独立したチャネルを提供する。PHY多重化は、ある発光体源から別の発光体源への信号を分離することが可能である。インフラストラクチャトポロジーにおいて、発光体源間における干渉は、コード分割多重化(CDM)を使用して緩和され得る。可変長拡散コードは、拡散因子が再使用因子、または地理的領域内で望ましいチャンネル数に等しい場合に定義される。
【0053】
図5は、多発光体アーキテクチャ500を示す。図5において、2つのデータフローまたは2つの発光体505、508を示す。複数の発光体が一度に存在し得る。各発光体のビットストリームx1,x2,x3,..,xN507、509は、N長の入力ベクトルとして使用されて、PHY帯域セパレータ510、511に入力され得る。ベクトルの長さがNであることを確保するために「0」ビットの付け足しが用いられる。Nは等式[1]を使用した、Mの倍数である。帯域セパレータ510、511の出力は、各発光体505、506に対し、それぞれ515、516のMデータ帯域になり得る。
【0054】
チャネライゼーションブロック520、521において、チャネライゼーションコードC(k,SF)が各帯域のデータに適用される。スクランブルまたはラインコードブロック525、526において、スクランブルコードまたはラインコードSmがその後、各帯域のデータに適用され得る。拡散コードよりも多くの発光体がある場合、少なくとも2つの発光体は、同じ拡散コードを有し得る。この場合、異なるスクランブルコードが使用され得る。入力ポートまたはレシーバにおいて、発光体間において干渉があり得る。しかしながら、その干渉は、(SF)によって軽減される。干渉は、ウォルシュコードおよびシステム再使用パラメータに基づいた変数拡散(variable spreading)を使用するCDMを使用することによって緩和され得る。DCオフセットまたは単極変換ブロック530、531において、各帯域のデータに対する単極データへの変換が起こり得る。
【0055】
調光ブロック535、536において、各帯域のデータに対する調光が行われ得る。各調光ブロック535、536において、望ましい明度レベルが受信される。望ましい明度レベルに基づいて、データ伝送のためのデータデューティサイクルが決定される。フィラー輝度値は、受信された明度レベルに基づく。帯域が輸送チャネル550に出力される前に、「1」または「0」のいずれかのフィラー輝度値が、光に変換する前に単一または多帯域のLEDデバイス540、541よってデータに付加される。フィラー輝度値またはフィラービットbBの値は、次の等式によって決定される。
【0056】
【数7】
【0057】
この場合、Bは所与の変調の平均明度であり、Lは望ましい照明レベルである。
【0058】
VLC物理レイヤによって提供された輸送チャネル550を使用して、データの送受信が行われる。対象および特性に従って、異なる2つのタイプの輸送チャネルである、ブロードキャストチャネル(BCH)と共有トラフィックチャネル(STCH)とがある。BCHは、システムおよびセルの現在のステータスをセル全体にブロードキャストするダウンリンクチャネルである。STCHは、ユーザデータ伝送に使用されるチャネルである。このチャネルは、多くのユーザによって共有されるので、このチャネル上のデータフローは、スケジューラおよび媒体アクセス機構によって管理される。STCHは、アップリンク通信とダウンリンク通信との両方に使用される。
【0059】
図6は、VLCで使用するためのウォルシュコードツリーを示す。ウォルシュ拡散コードは、直交コードである。従って、発光体が異なる拡散コードおよび同一のスクランブルコードで割り当てられる場合、および発光体が同期して送信される場合、それらの発光体は、レシーバによって分離され得るし、互いに干渉しないかもしれない。この性質を使用して、ワイヤレス伝送において共通して直面する「遠近(near-far)」問題が解決され得る。遠近問題は、レシーバが強い信号を捕らえることによって、そのレシーバがより弱い信号を検出することができなくなる状態である。コードが直交する場合の同期化にウォルシュコーディングを使用することによって、遠近問題が軽減される。
【0060】
ウォルシュコードは、他のすべてのコードがDCオフセットコンポーネントを有しなくてもチャネライゼーションコードC(0,SF)が純DCオフセットであるようにする性質を有する。スクランブルした後、各コードは、ランダムなDCオフセットコンポーネントになる。低周波数環境ノイズがなおも伝送と干渉するかもしれないが、その影響は、OOKを使用するのに比べてSFの因子によって軽減される。
【0061】
図7は、データデューティサイクルの例700を示す。VLCは、室内照明を使用し得る。室内照明の一次的機能は照明であるが、VLCは二次的機能である。光の明度が変わる間でも通信を維持するために、調光が実装される。光の明度は、光のオン/オフ期間の割合(portion)に対応する。光が非常に素早くオフになる場合、肉眼ではその点滅を検出することができない。光がオフになる回数よりも多くオンになる場合、その光は、オンになる回数よりも多くオフになる光よりも明るく見え得る。VLCを使用するデータフローは、光がオンである時間にマップされる。望ましい明度およびデータの最大伝送レベルを達成するために、データデューティサイクルが実装される。
【0062】
図7において、時間インターバルT710にわたって、データデューティサイクル720が最高というのは、平均照明レベル730が最大照明レベルの半分である時に、最大量のデータが送信され得るという意味である。例えば、50%の照明レベルにおいて、データデューティサイクルは100%で動作する。データデューティサイクルが最低というのは、明度が最高または最低である時に、最小量のデータが送信されるという意味である。例えば、平均照明レベルが100%である時は、光がオンになっていて、データがまったく伝送されていないという意味であり、平均照明レベルが0%である時は、光がオフになっていて、データがまったく伝送されていないという意味である。
【0063】
最小量のデータが送信されて、明度がそれの最高である時、LEDフィラー輝度値は1である。1であるLEDフィラー輝度値は、オンになっているLEDに相当し、その光がオンになっていることを指し得る。最小量のデータが送信されて、明度がそれの最低である時、LEDフィラー輝度値は0である。0であるLEDフィラー輝度値は、オフになっているLEDに相当し、その光がオフになっていることを指し得る。データがまったく伝送されていない時、時間インターバルTにわたって、平均照明レベルLは、データ伝送デューティサイクルYBおよびLEDフィラーレベルの関数(function)である。
【0064】
光源の望ましい明度は、アクティブなデータ伝送のデューティサイクルの長さを変更または変調することによって制御され得る。調光は、通信の電力制御リンク(link power control)として使用される。平均照明レベルが100%よりも少なく0%よりも多い時、データが送信され得る。データが送信される時、その光はパーセンテージによって調光される。
【0065】
平均照明レベルが50%を超える時、調光はデータデューティサイクルを増加させて、平均照明レベルが50%に満たない時、調光はさらにデータデューティサイクルを強制して減少させる。平均照明レベルが50%である時、データ伝送は最高レートになる。絶対(absolute)最大明度レベルおよび真っ暗な状態では、データ伝送は不可能である。
【0066】
複数の発光体が分離して調光される時、それらの発光体は、異なるデータデューティサイクルを有し得る。干渉を最小限にするために、複数の発光体のデューティサイクルのフェージング(phasing)がスタガされ得る。デューティサイクルのフェーズは、調光ブロック535、536内で切り替えポイント調整(alignment)またはフェーズ信号のタイミングによって、つまりMACからの入力によって制御され得る。
【0067】
複数の発光体のデューティサイクルにおけるデータ伝送が、最小のオーバーラップを有する時、干渉の観点での最適性能が達成される。これは、フィラービットを推量するか、除去するかのいずれかによって達成される。フィラービット値がゼロの時、データへの干渉がないかもしれない。
【0068】
図8は、LEDの平均明度Bと、異なる方法による伝送の変調との関係の例800を示す。例えば、データ伝送は、OOKによってまたはマンチェスター変調によって決定され得る。そのデータ伝送中の平均明度は、ピーク明度の50%である。別の例において、データ伝送は、4パルス位置変調(4−PPM)によって決定され得る。そのデータ伝送中の平均明度は、ピーク明度の25%である。
【0069】
図9は、データデューティサイクルYBと望ましい調光または明度レベルとの関係を示す。絶対最大LED明度に満たないかもしれない暫定照明レベル910は、データ伝送の最小レベルを可能にする。Lはユーザに望まれる平均照明レベルであり、Bは所与の変調の平均明度である。
【0070】
図10は、VLCがMACアーキテクチャ内で示されている実施形態1000を示す。MACサブシステムは、制御およびデータシグナリングを経て上位レイヤとインタフェースをとる。MACサブシステムは、上位レイヤとインタフェースをとるための制御パケットおよびトラフィックパケットの分類および分配と、伝送されるデータの存在によって決まるWTRUのステート管理と、パケットスケジューリングと、情報配信用のダウンリンクブロードキャスティングとを含むさまざまな機能を行う。
【0071】
MACサブレイヤは、物理チャネルへのアクセスに関与し、および(1)調光制御、(2)共通データのブロードキャスト、(3)パケットスケジューリング、(4)発光体内の複数のアクセスに時分割多重化(TDM)を用いること、(5)セグメンテーションおよびアセンブリを含むデータフレーミング、を含むタスクに関与するが、これらのタスクに限定されない。
【0072】
上記の機能を行うために(1)リアセンブリ/デフレーミングブロック1010、(2)ステート管理ブロック1020、(3)ブロードキャスティング/共通制御ブロック1030、(4)バッファ管理ブロック1040、(5)送受信制御ブロック1050、(6)パケットスケジューリングブロック1060、を含むいくつかの機能的ブロックが利用されるが、これらに限定されない。
【0073】
図10において、移動式機器MACは、インフラストラクチャMACのサブセットである。パケットスケジューリング1060の前に調光制御1070が実施される。調光制御1070は、データフローをスケジュールして管理するために使用される、色品質インデックスを含む。MACは、望ましい平均照明レベルLをMAC入力として受け入れること、および次の等式からデューティサイクルγBを決定することによって調光を制御する。
【0074】
【数8】
【0075】
Bが所与の変調の平均明度である場合、データフローとデータパッケージのサイズとの両方は、チャネル品質インデックス(CQI)、色品質インデックスおよび電力レベルを含む調光およびチャネル測定1065に基づくが、これらのインデックスに限定されない。
【0076】
図11は、サイズNPDUのMACプロトコルデータユニット1100を示す。MAC PDUの構造は、プリアンブル、PHYヘッダ1130、MACヘッダ1140、パケットデリミタの開始1120、ペイロード1150、および任意のフレームチェックシーケンス1160を含む。プリアンブル1110は、タイミングおよび同期化に使用され得る。MAC PDUのサイズは、次のように計算され得る。
【0077】
【数9】
【0078】
この場合、NFは物理レイヤデータフレーム(フィラービットを含む)のサイズであり、γBはデータデューティサイクルであり、αはFECコードレートである。
【0079】
発光体に従ってデータサービスを複数のユーザに提供する目的で、MAC多重アクセスの特徴が発光体内(発光体内部)で使用され得る。
【0080】
図12は、MAC多重化および多重アクセスの例を示す。データサービスを複数のエンドユーザノード1230、1235に提供するために、MAC多重アクセスの特徴が発光体(発光体内部)またはインフラストラクチャノード1210内で使用され得る。MACチャネライゼーションは、ブロードキャストチャネル1220、マルチキャストチャネル1240およびユニキャストチャネル1225を含む論理チャネルを通じて行われ得る。ブロードキャストチャネルは、システム情報に使用され得る。ユニキャストチャネルおよびマルチキャストチャネルは、ユーザデータまたはグループデータに使用され得る。
【0081】
論理チャネルは、エアインタフェースまたは無線インタフェースを介して転送されるデータのタイプおよびコンテンツに関連され得る。論理チャネルにマップされるデータトラフィックの異なるカテゴリがあり得る。ブロードキャストチャネルは、インフラストラクチャノードおよびシステムの現在のステータスの能力を全発光体のドメインにブロードキャストするために使用されるダウンリンク専用チャネル(downlink only channel)になり得る。ブロードキャストチャネルは、ブロードキャスト制御チャネル(BCH)にマップされ得る。マルチキャストチャネルは、共通ユーザデータ伝送をユーザのサブグループに送信するために使用されるダウンリンク専用チャネルになり得る。そのチャネルは、共有トラフィックチャネル(STCH)にマップされ得る。さらに、グループの1パケット当たりの識別は、マルチキャストMACアドレスを使用して行われ得る。ユニキャストチャネルは、インフラストラクチャノードとそれぞれのエンドユーザノードとの間のポイントツーポイントの二重チャネルになり得る。そのチャネルは、ユーザデータ伝送を搬送してSTCHにマップされるために使用され得る。
【0082】
図13は、発見手順のフロー図1300である。発見手順は、エンドユーザが関連付ける発光体を発見することによる処理を網羅する。発見および関連付けの処理は、近隣のすべてのインフラストラクチャ発光体からビーコンを受信して新しくオンになったエンドユーザデバイスから開始する。発光体ドメインに参加すると、新しいデバイスは、構成チャネルの受信を開始する。定期的なインターバルにおいて、発光体は、ブロードキャストチャネル1310上で能力を含むビーコンを送信する。
【0083】
ビーコンを受信するデバイスは、受信された能力に基づいて決定を行う。そのデバイスは、発光体のインフラストラクチャノードから受信された能力を処理する。その能力は、PHY能力、MAC能力、単方向のトラフィックサポート、双方向のトラフィックサポート、調光サポート、および可視化(visibility)サポート1320を含む。エンドユーザデバイスは、信号測定およびデータレート要件も含み得る受信された能力に基づいてデバイスが関連付けたい発光体を決定するアルゴリズムの選択を行う。エンドユーザデバイスは、選択された発光体に関連付け要求(request-to-associate)を送信することによって、関連付け処理1330−1350が開始する。ひとたび発光体がエンドユーザと関連付けしたことを確認すると、リソース割り当て情報、送信(Tx)および受信(Rx)情報、CDMAパラメータおよびユーザに利用可能な帯域1360を含む、付加的な情報が伝送される。エンドユーザは、同意済みのチャネル1370上でデータを発光体と交換することが可能になり得る。
【0084】
図14は、MACによって制御される調光を示すブロック図1400である。調光信号は、光抽出レイヤ(LAL)などの上位層から受信される。調光信号は、デューティサイクル1420を決定するために使用される。MACは、デューティサイクルベースの切り替えポイントγB1430を決定する。データはその後、LEDデバイス1440に出力される。
【0085】
図15は、アダプテーションレイヤのサポートを含むVLCを示すブロック図1500である。異なる無線アクセス技術(RAT)上でインフラストラクチャアップリンクを行うために、アダプテーションレイヤのサポートがMACに必要である。管理コンポーネント1560は、RATアベイラビリティ、QoSマッピング、制御/データ多重化オプション、およびコンフィギュレーションを特徴とする。管理コンポーネント1560は、PHYレイヤ1565から情報を送受信する。
【0086】
アーキテクチャは、アップリンクとダウンリンクとの両方に使用され得る以下のレイヤ:アプリケーションレイヤ1510と、ミドルウェアレイヤ1520と、ネットワークプロトコルレイヤ1530と、アダプテーションデータレイヤ1540と、第1の技術に依存するMACレイヤに結合された第1のアダプタ1550と、第2の技術に依存するMACレイヤに結合された第2のアダプタ1555とを含む。この例では2つのアダプタが説明されているが、アダプタ数は、デバイスによってサポートされるRAT数によって制限され得る。
【0087】
VLCの難題の1つは、デバイス制約のためにアップリンクおよびダウンリンクのアベイラビリティが独立していることである。ある環境において、高強度可視光ベースのダウンリンクは、インフラストラクチャ照明設備から簡単に提供され得るが、アップリンクは、ポータブルデバイスの伝送電力に制限されて、可視光以外のスペクトル(例えば、RF)を使用して提供される必要があり得る。
【0088】
可視光の別の特徴は、LEDの光閉じ込めが局所的な高密度帯域(high bandwidth density)を提供し得ることである。これは、単一方向においてスペクトル集約を可能にするおよび多重アクセス技術を使用することによって活用され得る。可視光は、例えば、ダウンリンクの可視光通信およびアップリンクの赤外線通信を使用して、または異なるアクセス技術を介して制御およびデータ通信を行うハイブリッドトポロジーを生成することによって、または各方向において協働する多重アクセス技術を有する「ホットスポット」機能性を生成することによって、2つのデバイス間で補完する通信リンクとして動作し得る。
【0089】
(実施形態)
1.可視光通信(VLC)において点灯およびデータ伝送のために発光体を調光することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、
明度レベルを受信するように構成された入力ポート
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0090】
2.明度レベルに基づいて前記データ伝送のデータデューティサイクルおよびフィラー輝度値を決定するように構成されたプロセッサ
をさらに備えることを特徴とする実施形態1のWTRU。
【0091】
3.発光体のデータ伝送およびフィラー輝度値を交互に行うように構成された送信機
をさらに備えることを特徴とする実施形態1乃至2のいずれかにおけるWTRU。
v4.データデューティサイクルは、
【0092】
【数10】
【0093】
に基づき、この場合、YBはデータ伝送のデータデューティサイクルを表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態1乃至3のいずれかにおけるWTRU。
【0094】
5.フィラー輝度値は、
【0095】
【数11】
【0096】
に基づき、この場合、bBは1または複数のフィラービットの値を表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態2乃至4のいずれかにおけるWTRU。
【0097】
6.伝送されるデータ量は、フィラー輝度値に比例することを特徴とする実施形態2乃至5のいずれかにおけるWTRU。
【0098】
7.可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、
発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信するように構成された入力ポート
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0099】
8.複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするように構成されたパーサ
をさらに備えることを特徴とする実施形態7のWTRU。
【0100】
9.チャネライゼーションコードを各帯域内のデータに適用するように構成されたチャネライゼーションコードブロックをさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至8のいずれかにおけるWTRU。
【0101】
10.各帯域内のデータを単極データに変換するように構成された直流(DC)オフセットブロックをさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至9のいずれかにおけるWTRU。
【0102】
11.各帯域のデータのデューティサイクルを計算するように構成され、およびフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するように構成された調光器をさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至10のいずれかにおけるWTRU。
【0103】
12.データを伝送するように構成された送信機をさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至11のいずれかにおけるWTRU。
【0104】
13.発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする実施形態7乃至12のいずれかにおけるWTRU。
【0105】
14.スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする実施形態7乃至13のいずれかにおけるWTRU。
【0106】
15.各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする実施形態7乃至14のいずれかにおけるWTRU。
【0107】
16.各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする実施形態7乃至17のいずれかにおけるWTRU。
【0108】
17.波長を介して伝送されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする実施形態7乃至16のいずれかにおけるWTRU。
【0109】
18.可視光通信(VLC)において点灯およびデータ伝送のために発光体を調光する方法であって、
明度レベルを受信すること
を備えることを特徴とする方法。
【0110】
19.明度レベルに基づいてデータ伝送のデータデューティサイクルを決定すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態18の方法。
【0111】
20.明度レベルに基づいてフィラー輝度値を決定すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態18乃至19のいずれかにおける方法。
【0112】
21.発光体のデータ伝送およびフィラー輝度値を交互に行うこと
をさらに備えることを特徴とする実施形態18乃至20のいずれかにおける方法。
【0113】
22.データデューティサイクルは、
【0114】
【数12】
【0115】
に基づき、この場合、YBはデータ伝送のデータデューティサイクルを表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態18乃至21のいずれかにおける方法。
【0116】
23.フィラー輝度値は、
【0117】
【数13】
【0118】
に基づき、この場合、bBは1または複数のフィラービットの値を表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態19乃至22のいずれかにおける方法。
【0119】
24.伝送されるデータ量は、フィラー輝度値に比例することを特徴とする実施形態19乃至23のいずれかにおける方法。
【0120】
25.可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化する方法であって、
発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信すること
を備えることを特徴とする方法。
【0121】
26.複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースすること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25の方法。
【0122】
27.チャネライゼーションコードを各帯域内のデータに適用すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至26のいずれかにおける方法。
【0123】
28.各帯域内のデータを単極データに変換すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至27のいずれかにおける方法。
【0124】
29.各帯域のデータのデューティサイクルを計算すること、およびデューティサイクルに基づいてフィラー輝度値を各帯域のデータに付加すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至28のいずれかにおける方法。
【0125】
30.各帯域のデータを伝送すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至29のいずれかにおける方法。
【0126】
31.発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする実施形態25乃至30のいずれかにおける方法。
【0127】
32.スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする実施形態25乃至31のいずれかにおける方法。
【0128】
33.各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする実施形態25乃至32のいずれかにおける方法。
【0129】
34.各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする実施形態25乃至33のいずれかにおける方法。
【0130】
35.波長を介して伝送されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする実施形態25乃至34のいずれかにおける方法。
【0131】
特徴および要素は、特定の組み合わせにおいて上述されているが、当業者には当然のことながら、各特徴または要素は、単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせにおいて使用されることができる。さらに、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサが実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、電子信号(ワイヤードまたはワイヤレス接続を介して伝送される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光媒体、およびCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらの記憶媒体に限定されない。ソフトウェアと連動するプロセッサを使用して、WTRU、UE、MTCデバイス、端末機、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータに使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、2009年9月18日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/243862号明細書、2009年9月18日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/243819号明細書、および2009年10月12日に出願された米国特許仮出願シリアルナンバー61/250811号明細書の利益を主張し、その内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
可視光通信(VLC)は、可視光(例えば、人の目で見られ得るおよそ400から700ナノメートル(nm)の波長範囲にある光)を使用して、データ(例えば、音声データ、数値データおよび画像データ)をワイヤレスで伝送する通信媒体である。VLCを使用してデータを伝送するために、蛍光電球または発光ダイオード(LED)などの可視光源が、超高速でオンオフまたは強度変調され得る。受信デバイス(例えば、カメラ、携帯電話の撮像装置または周辺光センサ)は、強度変調された光を受信して、その光を、受信デバイスがユーザの使用および/または娯楽用に処理し得るデータに変換する。
【0004】
VLCが注目される主な理由の1つに、データを受信デバイスに伝送するために使用され得る可視光源の遍在性(ubiquitous nature)がある。例として、LEDバックライト付きディスプレイを含み得るランプや家電、および表示灯や交通信号などの他のLEDがあり、すべてが1または複数の可視光源を含む。このように、可視光源は、データをほとんどの場所に位置するユーザにワイヤレスで伝送する可能性がある。
【0005】
VLCは、無線周波数帯域を使用する必要がないので、他で使用するために限定された無線周波数帯域の制限を解くなどの利益を提供し得る。さらに、光源はすでに他の目的(例えば、光を供給してテレビ番組、映画およびデータを表示する)に実施されているので、その光源は、それらを制御デバイスに単純に結合することによって容易に送信機に変換され得る。しかしながら、VLCの1つの短所は、VLCが調光と干渉し得ることである。
【0006】
VLCは、さまざまな用途で使用され得るし、以下の表1に記載されたカテゴリを含むが、これに限定されない。
【0007】
【表1】
【発明の概要】
【0008】
可視光通信(VLC)において、点灯(lighting)およびデータ伝送のために発光体を調光するための方法および装置。
【図面の簡単な説明】
【0009】
例として与えられた以下の説明を添付図面と併せることによって、より詳細な理解が得られる。
【0010】
【図1A】開示された1または複数の実施形態が実装され得る例示的な通信システムの系統図である。
【図1B】図1Aに図示された通信システム内で使用され得る例示的なワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の系統図である。
【図2】通信インタフェースを含むIEEE802.15.7ネットワークトポロジーを示す図である。
【図3】IEEE802.15トポロジーのスタックを示す図である。
【図4】1つの発光体を使用したVLC物理データフローのブロック図である。
【図5】多発光体(multi-luminary)のアーキテクチャを示す図である。
【図6】VLCで使用するためのウォルシュコードツリーを示す図である。
【図7】データデューティサイクルの例を示す図である。
【図8】変調の平均明度の例を示す図である。
【図9】データデューティサイクルと望ましい調光レベルまたは明度レベルとの関係を示す図である。
【図10】MACアーキテクチャにおけるVLCの実施形態を示す図である。
【図11】提案されたMAC PDU(プロトコルデータユニット)を示す図である。
【図12】MAC多重化および多重アクセスを示す図である。
【図13】発見手順のフロー図である。
【図14】MACによって制御されるVLC調光の例を示す図である。
【図15】アダプテーションレイヤのサポートを含むVLCを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1Aは、開示された1または複数の実施形態が実装され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムになり得る。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザが、無線帯域を含むシステムリソースの共有を通じてそのようなコンテンツにアクセスするのを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)といったような1または複数のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0012】
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、アクセスネットワーク(AN)または無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク106と、公衆電話交換網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、当然のことながら、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を想定している。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信を行うように構成された任意のタイプのデバイスになり得る。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得るし、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ型コンピュータ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、媒体転送プロトコル(MTC)デバイス、家電といったものを含み得る。
【0013】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含み得る。基地局114aおよび114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、おおび/または他のネットワーク112などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスになり得る。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータといったものになり得る。基地局114a、114bは、それぞれ単一要素として描かれているが、当然のことながら、基地局114a、114bは、相互接続された任意の数の基地局および/またはネットワーク要素を含み得る。
【0014】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、ネットワークコントローラまたは無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104の一部になり得る。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられるセルは、3つのセクタに分割され得る。このように、一実施形態において、基地局114aは、3つのトランシーバ、即ち、セルの1セクタ当たり1トランシーバを含み得る。別の実施形態において、基地局114aは、複数入力複数出力(MIMO)技術を用い得るので、セルの1セクタ当たり複数のトランシーバを利用し得る。
【0015】
基地局114a、114bは、適した任意のワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)になり得るエアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数との通信を行い得る。エアインタフェース116は、適した任意のアクセス技術または無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0016】
より詳細には、上述のように、通信システム100は、多重アクセスシステムになり得るし、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAといったような、1または複数のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または拡張HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0017】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立し得る、拡張UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの技術を実装し得る。
【0018】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(即ち、マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用(WiMAX))、CDMA2000、CDMA20001X、CDMA2000EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSMエボリューションのための拡張データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)といったような技術を実装し得る。
【0019】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントになり得るし、事業所、家庭、車両、キャンパスといったような局所的エリアでワイヤレス接続性を容易にするために適した任意のアクセス技術またはRATを利用し得る。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの技術を実装して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立し得る。別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの技術を実装して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立し得る。さらに別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110に直接接続し得る。このように、基地局114bは、コアネットワーク106経由でインターネット110にアクセスしなくてもよい。
【0020】
RAN104は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークになり得る、コアネットワーク106との通信を行い得る。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス(billing services)、移動体位置情報サービス、プリペイド電話、インターネット接続性、ビデオ分配(video distribution)などを提供し、および/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を行い得る。図1Aに示していないが、当然のことながら、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを用いる他のRANとの通信を直接または間接に行い得る。例えば、E−UTRA無線技術を利用しているかもしれないRAN104に接続されているのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を用いる別のRAN(図示せず)との通信も行い得る。
【0021】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たし得る。PSTN108は、従来のアナログ電話回線サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワーク(circuit-switched telephone networks)を含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)およびインターネットプロトコル(IP)などの、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作されるワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを用い得る、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
【0022】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部またはすべては、多モード能力を含み得る。即ち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークとの通信を行うための複数のトランシーバを含み得る。例えば、図1Aに示したWTRU102cは、セルベースの無線技術を用い得る基地局114aと、IEEE802無線技術を用い得る基地局114bとの通信を行うように構成され得る。
【0023】
図1Bは、例示的なWTRU102の系統図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、ノンリムーバブルメモリ106、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含み得る。当然のことながら、WTRU102は、実施形態と整合性を保ちながら以下の要素のサブコンビネーションを任意に含み得る。
【0024】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンといったものを含み得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御(power control)、入力/出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境において動作するのを可能にするその他の機能性を行い得る。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合され得るし、トランシーバ120は、送受信要素122に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120とを分離したコンポーネントとして描いているが、当然のことながら、プロセッサ118とトランシーバ120とは、電子パッケージまたは電子チップ内で一体化され得る。
【0025】
送受信要素122は、エアインタフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナになり得る。別の実施形態において、送受信要素122は、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器になり得る。さらに別の実施形態において、送受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送受信するように構成され得る。当然のことながら、送受信要素122は、ワイヤレス信号のどのような組み合わせも送信および/または受信するように構成され得る。
【0026】
さらに、送受信要素122は、図1Bにおいて単一要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含み得る。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。このように、一実施形態において、WTRU102は、エアインタフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するための2または3以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0027】
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信される信号を変調して、送受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上述のように、WTRU102は、多モード能力を有し得る。このように、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11のような複数のRAT経由で通信を行うのを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0028】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され得るし、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもあり得る。さらに、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ106および/またはリムーバブルメモリ132などの適した任意のタイプのメモリから情報にアクセスして、データをそれらに記憶し得る。ノンリムーバブルメモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、またはその他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードといったものを含み得る。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)などのWTRU102上に、物理的に置かれないメモリから情報にアクセスして、データをそれらに記憶し得る。
【0029】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得るし、WTRU102内の他のコンポーネントに電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するのに適した任意のデバイスになり得る。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池といったものを含み得る。
【0030】
プロセッサ118は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経緯度)を提供するように構成され得る、GPSチップセット136に結合されることもあり得る。GPSチップセット136からの情報に加えてまたはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受信し、および/または近隣の2または3以上の基地局から受信される信号のタイミングに基づいて自身の位置を決定し得る。当然のことながら、WTRU102は、実施形態と整合性を保ちながら、適した任意の位置決定方法によって位置情報を入手し得る。
【0031】
プロセッサ118は、付加的な特徴、機能性および/またはワイヤードまたはワイヤレス接続性を提供する1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、他の周辺機器138にさらに結合され得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザといったものを含み得る。
【0032】
図2は、通信インタフェース200を含むIEEE802.15.7ネットワークトポロジーを示す。コアネットワーク(CN)210は、電力線通信(PLC)またはイーサネット(登録商標)を含む技術を使用して、Qインタフェース220経由でインフラストラクチャノード225に接続され得るが、それらの技術に限定されない。インフラストラクチャノードは、VLCリンクになり得るRXインタフェース230を使用して、固定式、移動式または車両ノード235に接続され得る。RXインタフェース230は、空間多重化に使用される発光体間干渉(inter-luminary interference)になり得る。Pインタフェース240は、ネットワークへの接続性を含まないかもしれないピアツーピア(P2P)通信を示し得る。
【0033】
VLCは、P2P、インフラストラクチャおよび単信回線を含むさまざまな用途およびトポロジーに使用され得るし、各トポロジーは、特定のモードを含み得る。インフラストラクチャトポロジーは、LED源の一次的機能としての照明を維持しながら、通信の特徴を提供するインフラストラクチャモードを含み得る。データスループットを最大限にして複数のエンドユーザをサポートするために多重化が使用され得るように、調光はこのモードで実装され得る。さらに、光源からの意図的でない干渉は、このモードによって拒絶され得る。また、このモードのインフラストラクチャノードは、RXインタフェース230を使用してリンクされ得る。
【0034】
P2Pトポロジーにおいて、P2Pモードは、他のVLC源からの干渉を制限するために空間分離を使用し得る。最大データレートは、付加されたシグナリングおよび物理レイヤの冗長性をこのモードで排除することによって達成され得る。また、このモードのP2Pノードは、Pインタフェース240を使用してリンクされ得る。
【0035】
P2Pおよびインフラストラクチャに加えて、VLCは、単信回線モードを利用して、可視光リンクに、単方向のサポートを補完するワイヤレスアクセス技術として働くようにさせ得る。これによって可視光リンクが、単方向のブロードキャストチャネルとして動作することが可能になる。また、再送信は、外部エンティティに依存せずに固定回数で繰り返され得る。
【0036】
図3は、IEEE802.15トポロジーのスタック300を示す。物理(PHY)レイヤ310とMACレイヤ320との両方が含まれる。MACレイヤの上には、物理リンク制御(LLC)レイヤ330が存在し得る。単信回線モードにおいて、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルは、MAC以外の外部エンティティからの肯定応答(ACK)およびチャネル品質測定を含む制御情報の受信を提供し得る。他のLLCサブレイヤもVLCアーキテクチャ340に含まれ得る。
【0037】
図4は、1つの発光体を使用したデータ帯域の分離および集約を含む、VLC PHYデータフローのブロック図400である。図4において、通信チャネルにおける干渉を図示するために、発光体405を使用して単一のデータフローを示している。N長の入力ベクトルとして使用されるビットストリームx1,x2,x3,..,xN407は、PHY帯域セパレータ410に入力される。この場合のNは、MACプロトコルデータユニット(PDU)のサイズである。ベクトルの長さがNであることを確保するために「0」ビットの付け足しが使用される。この場合のNは、Mの倍数であり、Mは、データ帯域または色帯域の総数である。
【0038】
【数1】
【0039】
帯域セパレータブロック410へのビットストリーム407の入力は、x1,x2,x3,..,xNとして表される。帯域セパレータ410は、複数のデータ帯域415にわたるビットストリームを集約する。帯域セパレータ410の出力は、Mデータ帯域,bm415である。各帯域のデータは、帯域セパレータを通じてマップされるデータビットを含む。帯域セパレータを通じてデータビットをマップする数学的表現は、以下の等式によって決定され得る。これらの等式は、入力ビットxが各帯域内でビットbに多重化される方法を示す。
【0040】
【数2】
【0041】
【数3】
【0042】
【数4】
【0043】
【数5】
【0044】
この場合、kはチャネル数であり、Xはチャネル総数であり、mはデータ帯域であり、bm,kはデータである。
【0045】
インフラストラクチャシステムにおいて複数の光帯域が使用される時に最大容量を供給するために、PHYは、帯域セパレータ410を通じてデータを分離して集約する。エアインタフェースを介して並行して送信された各データシンボルは、最も低い波長帯域におけるシンボルから開始して最も高い波長帯域のシンボルへ移行しながら、シリアルデータストリームに変換される。インフラストラクチャトポロジーにおいて、複数の波長または帯域に対するサポートが提供される。このような帯域は、可視光スペクトルの色および異なる波長と関連付けられ、異なる波長が可視光スペクトルの異なる色に対応する。帯域が一緒に多重化される時、優先色(overriding color)は白色光である。
【0046】
チャネライゼーションブロック420において、各帯域mに対し、データbm,kは、発光体に特有のチャネライゼーションコードC(k,SF)によって拡散される。この場合、(SF)はコードの拡散因子(spreading factor)であり、kはチャネル数である。
【0047】
【数6】
【0048】
言い換えれば、(SF)は使用時の発光体数であり、kは特定の発光体の指数(index)である。
【0049】
スクランブルまたはラインコードブロック425において、スクランブルコードSmまたはラインコードがその後、各帯域のデータに適用され得る。直流(DC)オフセットまたは単極変換ブロック430において、各帯域のデータに対する単極データへの変換がその後起こり得る。DCオフセットまたは単極シグナリングへの変換は、LED光源のオン/オフキーイング(OOK)との整合性をとるのに必要になり得る。
【0050】
発光体の明度を維持しながらデータを伝送するために、調光が実装される。調光ブロック435において、調光が行われる。調光ブロック435において、望ましい明度レベルが受信される。望ましい明度レベルに基づいて、データ伝送のためのデータデューティサイクルが決定される。フィラー輝度値は、受信された明度レベルに基づいて決定される。光に変換する前に、単一または多帯域のLEDデバイス440によって「1」または「0」のいずれかのフィラー輝度値がデータに付加されるので、発光体に対するデータおよび光の交代が可能になる。
【0051】
VLCネットワークトポロジーの別の態様は、PHY帯域の分離および集約にかかわる。インフラストラクチャVLCに対して、単一チップ(帯域)ベースのLEDがエネルギー効率の良いソリューションに使用され得る間に、3つのチップ(帯域)(即ち、RGB)ベースのLEDが増加したデータレートを提供し得る。RGBの場合、白色光は、すべての帯域がアクティブになるという意味で、照明の一次的機能になおも望ましい。このように、データ容量を最大限にするために、各帯域は、各発光体によって使用され得る。照明目的でアクティブのままになっていて、データを搬送しない帯域はどれでも、システム干渉を増大させて全体容量が低下し得る。
【0052】
複数の発光体源が同時に存在し得るように、PHY多重化は、複数の発光体源において(発光体間で)独立したチャネルを提供する。PHY多重化は、ある発光体源から別の発光体源への信号を分離することが可能である。インフラストラクチャトポロジーにおいて、発光体源間における干渉は、コード分割多重化(CDM)を使用して緩和され得る。可変長拡散コードは、拡散因子が再使用因子、または地理的領域内で望ましいチャンネル数に等しい場合に定義される。
【0053】
図5は、多発光体アーキテクチャ500を示す。図5において、2つのデータフローまたは2つの発光体505、508を示す。複数の発光体が一度に存在し得る。各発光体のビットストリームx1,x2,x3,..,xN507、509は、N長の入力ベクトルとして使用されて、PHY帯域セパレータ510、511に入力され得る。ベクトルの長さがNであることを確保するために「0」ビットの付け足しが用いられる。Nは等式[1]を使用した、Mの倍数である。帯域セパレータ510、511の出力は、各発光体505、506に対し、それぞれ515、516のMデータ帯域になり得る。
【0054】
チャネライゼーションブロック520、521において、チャネライゼーションコードC(k,SF)が各帯域のデータに適用される。スクランブルまたはラインコードブロック525、526において、スクランブルコードまたはラインコードSmがその後、各帯域のデータに適用され得る。拡散コードよりも多くの発光体がある場合、少なくとも2つの発光体は、同じ拡散コードを有し得る。この場合、異なるスクランブルコードが使用され得る。入力ポートまたはレシーバにおいて、発光体間において干渉があり得る。しかしながら、その干渉は、(SF)によって軽減される。干渉は、ウォルシュコードおよびシステム再使用パラメータに基づいた変数拡散(variable spreading)を使用するCDMを使用することによって緩和され得る。DCオフセットまたは単極変換ブロック530、531において、各帯域のデータに対する単極データへの変換が起こり得る。
【0055】
調光ブロック535、536において、各帯域のデータに対する調光が行われ得る。各調光ブロック535、536において、望ましい明度レベルが受信される。望ましい明度レベルに基づいて、データ伝送のためのデータデューティサイクルが決定される。フィラー輝度値は、受信された明度レベルに基づく。帯域が輸送チャネル550に出力される前に、「1」または「0」のいずれかのフィラー輝度値が、光に変換する前に単一または多帯域のLEDデバイス540、541よってデータに付加される。フィラー輝度値またはフィラービットbBの値は、次の等式によって決定される。
【0056】
【数7】
【0057】
この場合、Bは所与の変調の平均明度であり、Lは望ましい照明レベルである。
【0058】
VLC物理レイヤによって提供された輸送チャネル550を使用して、データの送受信が行われる。対象および特性に従って、異なる2つのタイプの輸送チャネルである、ブロードキャストチャネル(BCH)と共有トラフィックチャネル(STCH)とがある。BCHは、システムおよびセルの現在のステータスをセル全体にブロードキャストするダウンリンクチャネルである。STCHは、ユーザデータ伝送に使用されるチャネルである。このチャネルは、多くのユーザによって共有されるので、このチャネル上のデータフローは、スケジューラおよび媒体アクセス機構によって管理される。STCHは、アップリンク通信とダウンリンク通信との両方に使用される。
【0059】
図6は、VLCで使用するためのウォルシュコードツリーを示す。ウォルシュ拡散コードは、直交コードである。従って、発光体が異なる拡散コードおよび同一のスクランブルコードで割り当てられる場合、および発光体が同期して送信される場合、それらの発光体は、レシーバによって分離され得るし、互いに干渉しないかもしれない。この性質を使用して、ワイヤレス伝送において共通して直面する「遠近(near-far)」問題が解決され得る。遠近問題は、レシーバが強い信号を捕らえることによって、そのレシーバがより弱い信号を検出することができなくなる状態である。コードが直交する場合の同期化にウォルシュコーディングを使用することによって、遠近問題が軽減される。
【0060】
ウォルシュコードは、他のすべてのコードがDCオフセットコンポーネントを有しなくてもチャネライゼーションコードC(0,SF)が純DCオフセットであるようにする性質を有する。スクランブルした後、各コードは、ランダムなDCオフセットコンポーネントになる。低周波数環境ノイズがなおも伝送と干渉するかもしれないが、その影響は、OOKを使用するのに比べてSFの因子によって軽減される。
【0061】
図7は、データデューティサイクルの例700を示す。VLCは、室内照明を使用し得る。室内照明の一次的機能は照明であるが、VLCは二次的機能である。光の明度が変わる間でも通信を維持するために、調光が実装される。光の明度は、光のオン/オフ期間の割合(portion)に対応する。光が非常に素早くオフになる場合、肉眼ではその点滅を検出することができない。光がオフになる回数よりも多くオンになる場合、その光は、オンになる回数よりも多くオフになる光よりも明るく見え得る。VLCを使用するデータフローは、光がオンである時間にマップされる。望ましい明度およびデータの最大伝送レベルを達成するために、データデューティサイクルが実装される。
【0062】
図7において、時間インターバルT710にわたって、データデューティサイクル720が最高というのは、平均照明レベル730が最大照明レベルの半分である時に、最大量のデータが送信され得るという意味である。例えば、50%の照明レベルにおいて、データデューティサイクルは100%で動作する。データデューティサイクルが最低というのは、明度が最高または最低である時に、最小量のデータが送信されるという意味である。例えば、平均照明レベルが100%である時は、光がオンになっていて、データがまったく伝送されていないという意味であり、平均照明レベルが0%である時は、光がオフになっていて、データがまったく伝送されていないという意味である。
【0063】
最小量のデータが送信されて、明度がそれの最高である時、LEDフィラー輝度値は1である。1であるLEDフィラー輝度値は、オンになっているLEDに相当し、その光がオンになっていることを指し得る。最小量のデータが送信されて、明度がそれの最低である時、LEDフィラー輝度値は0である。0であるLEDフィラー輝度値は、オフになっているLEDに相当し、その光がオフになっていることを指し得る。データがまったく伝送されていない時、時間インターバルTにわたって、平均照明レベルLは、データ伝送デューティサイクルYBおよびLEDフィラーレベルの関数(function)である。
【0064】
光源の望ましい明度は、アクティブなデータ伝送のデューティサイクルの長さを変更または変調することによって制御され得る。調光は、通信の電力制御リンク(link power control)として使用される。平均照明レベルが100%よりも少なく0%よりも多い時、データが送信され得る。データが送信される時、その光はパーセンテージによって調光される。
【0065】
平均照明レベルが50%を超える時、調光はデータデューティサイクルを増加させて、平均照明レベルが50%に満たない時、調光はさらにデータデューティサイクルを強制して減少させる。平均照明レベルが50%である時、データ伝送は最高レートになる。絶対(absolute)最大明度レベルおよび真っ暗な状態では、データ伝送は不可能である。
【0066】
複数の発光体が分離して調光される時、それらの発光体は、異なるデータデューティサイクルを有し得る。干渉を最小限にするために、複数の発光体のデューティサイクルのフェージング(phasing)がスタガされ得る。デューティサイクルのフェーズは、調光ブロック535、536内で切り替えポイント調整(alignment)またはフェーズ信号のタイミングによって、つまりMACからの入力によって制御され得る。
【0067】
複数の発光体のデューティサイクルにおけるデータ伝送が、最小のオーバーラップを有する時、干渉の観点での最適性能が達成される。これは、フィラービットを推量するか、除去するかのいずれかによって達成される。フィラービット値がゼロの時、データへの干渉がないかもしれない。
【0068】
図8は、LEDの平均明度Bと、異なる方法による伝送の変調との関係の例800を示す。例えば、データ伝送は、OOKによってまたはマンチェスター変調によって決定され得る。そのデータ伝送中の平均明度は、ピーク明度の50%である。別の例において、データ伝送は、4パルス位置変調(4−PPM)によって決定され得る。そのデータ伝送中の平均明度は、ピーク明度の25%である。
【0069】
図9は、データデューティサイクルYBと望ましい調光または明度レベルとの関係を示す。絶対最大LED明度に満たないかもしれない暫定照明レベル910は、データ伝送の最小レベルを可能にする。Lはユーザに望まれる平均照明レベルであり、Bは所与の変調の平均明度である。
【0070】
図10は、VLCがMACアーキテクチャ内で示されている実施形態1000を示す。MACサブシステムは、制御およびデータシグナリングを経て上位レイヤとインタフェースをとる。MACサブシステムは、上位レイヤとインタフェースをとるための制御パケットおよびトラフィックパケットの分類および分配と、伝送されるデータの存在によって決まるWTRUのステート管理と、パケットスケジューリングと、情報配信用のダウンリンクブロードキャスティングとを含むさまざまな機能を行う。
【0071】
MACサブレイヤは、物理チャネルへのアクセスに関与し、および(1)調光制御、(2)共通データのブロードキャスト、(3)パケットスケジューリング、(4)発光体内の複数のアクセスに時分割多重化(TDM)を用いること、(5)セグメンテーションおよびアセンブリを含むデータフレーミング、を含むタスクに関与するが、これらのタスクに限定されない。
【0072】
上記の機能を行うために(1)リアセンブリ/デフレーミングブロック1010、(2)ステート管理ブロック1020、(3)ブロードキャスティング/共通制御ブロック1030、(4)バッファ管理ブロック1040、(5)送受信制御ブロック1050、(6)パケットスケジューリングブロック1060、を含むいくつかの機能的ブロックが利用されるが、これらに限定されない。
【0073】
図10において、移動式機器MACは、インフラストラクチャMACのサブセットである。パケットスケジューリング1060の前に調光制御1070が実施される。調光制御1070は、データフローをスケジュールして管理するために使用される、色品質インデックスを含む。MACは、望ましい平均照明レベルLをMAC入力として受け入れること、および次の等式からデューティサイクルγBを決定することによって調光を制御する。
【0074】
【数8】
【0075】
Bが所与の変調の平均明度である場合、データフローとデータパッケージのサイズとの両方は、チャネル品質インデックス(CQI)、色品質インデックスおよび電力レベルを含む調光およびチャネル測定1065に基づくが、これらのインデックスに限定されない。
【0076】
図11は、サイズNPDUのMACプロトコルデータユニット1100を示す。MAC PDUの構造は、プリアンブル、PHYヘッダ1130、MACヘッダ1140、パケットデリミタの開始1120、ペイロード1150、および任意のフレームチェックシーケンス1160を含む。プリアンブル1110は、タイミングおよび同期化に使用され得る。MAC PDUのサイズは、次のように計算され得る。
【0077】
【数9】
【0078】
この場合、NFは物理レイヤデータフレーム(フィラービットを含む)のサイズであり、γBはデータデューティサイクルであり、αはFECコードレートである。
【0079】
発光体に従ってデータサービスを複数のユーザに提供する目的で、MAC多重アクセスの特徴が発光体内(発光体内部)で使用され得る。
【0080】
図12は、MAC多重化および多重アクセスの例を示す。データサービスを複数のエンドユーザノード1230、1235に提供するために、MAC多重アクセスの特徴が発光体(発光体内部)またはインフラストラクチャノード1210内で使用され得る。MACチャネライゼーションは、ブロードキャストチャネル1220、マルチキャストチャネル1240およびユニキャストチャネル1225を含む論理チャネルを通じて行われ得る。ブロードキャストチャネルは、システム情報に使用され得る。ユニキャストチャネルおよびマルチキャストチャネルは、ユーザデータまたはグループデータに使用され得る。
【0081】
論理チャネルは、エアインタフェースまたは無線インタフェースを介して転送されるデータのタイプおよびコンテンツに関連され得る。論理チャネルにマップされるデータトラフィックの異なるカテゴリがあり得る。ブロードキャストチャネルは、インフラストラクチャノードおよびシステムの現在のステータスの能力を全発光体のドメインにブロードキャストするために使用されるダウンリンク専用チャネル(downlink only channel)になり得る。ブロードキャストチャネルは、ブロードキャスト制御チャネル(BCH)にマップされ得る。マルチキャストチャネルは、共通ユーザデータ伝送をユーザのサブグループに送信するために使用されるダウンリンク専用チャネルになり得る。そのチャネルは、共有トラフィックチャネル(STCH)にマップされ得る。さらに、グループの1パケット当たりの識別は、マルチキャストMACアドレスを使用して行われ得る。ユニキャストチャネルは、インフラストラクチャノードとそれぞれのエンドユーザノードとの間のポイントツーポイントの二重チャネルになり得る。そのチャネルは、ユーザデータ伝送を搬送してSTCHにマップされるために使用され得る。
【0082】
図13は、発見手順のフロー図1300である。発見手順は、エンドユーザが関連付ける発光体を発見することによる処理を網羅する。発見および関連付けの処理は、近隣のすべてのインフラストラクチャ発光体からビーコンを受信して新しくオンになったエンドユーザデバイスから開始する。発光体ドメインに参加すると、新しいデバイスは、構成チャネルの受信を開始する。定期的なインターバルにおいて、発光体は、ブロードキャストチャネル1310上で能力を含むビーコンを送信する。
【0083】
ビーコンを受信するデバイスは、受信された能力に基づいて決定を行う。そのデバイスは、発光体のインフラストラクチャノードから受信された能力を処理する。その能力は、PHY能力、MAC能力、単方向のトラフィックサポート、双方向のトラフィックサポート、調光サポート、および可視化(visibility)サポート1320を含む。エンドユーザデバイスは、信号測定およびデータレート要件も含み得る受信された能力に基づいてデバイスが関連付けたい発光体を決定するアルゴリズムの選択を行う。エンドユーザデバイスは、選択された発光体に関連付け要求(request-to-associate)を送信することによって、関連付け処理1330−1350が開始する。ひとたび発光体がエンドユーザと関連付けしたことを確認すると、リソース割り当て情報、送信(Tx)および受信(Rx)情報、CDMAパラメータおよびユーザに利用可能な帯域1360を含む、付加的な情報が伝送される。エンドユーザは、同意済みのチャネル1370上でデータを発光体と交換することが可能になり得る。
【0084】
図14は、MACによって制御される調光を示すブロック図1400である。調光信号は、光抽出レイヤ(LAL)などの上位層から受信される。調光信号は、デューティサイクル1420を決定するために使用される。MACは、デューティサイクルベースの切り替えポイントγB1430を決定する。データはその後、LEDデバイス1440に出力される。
【0085】
図15は、アダプテーションレイヤのサポートを含むVLCを示すブロック図1500である。異なる無線アクセス技術(RAT)上でインフラストラクチャアップリンクを行うために、アダプテーションレイヤのサポートがMACに必要である。管理コンポーネント1560は、RATアベイラビリティ、QoSマッピング、制御/データ多重化オプション、およびコンフィギュレーションを特徴とする。管理コンポーネント1560は、PHYレイヤ1565から情報を送受信する。
【0086】
アーキテクチャは、アップリンクとダウンリンクとの両方に使用され得る以下のレイヤ:アプリケーションレイヤ1510と、ミドルウェアレイヤ1520と、ネットワークプロトコルレイヤ1530と、アダプテーションデータレイヤ1540と、第1の技術に依存するMACレイヤに結合された第1のアダプタ1550と、第2の技術に依存するMACレイヤに結合された第2のアダプタ1555とを含む。この例では2つのアダプタが説明されているが、アダプタ数は、デバイスによってサポートされるRAT数によって制限され得る。
【0087】
VLCの難題の1つは、デバイス制約のためにアップリンクおよびダウンリンクのアベイラビリティが独立していることである。ある環境において、高強度可視光ベースのダウンリンクは、インフラストラクチャ照明設備から簡単に提供され得るが、アップリンクは、ポータブルデバイスの伝送電力に制限されて、可視光以外のスペクトル(例えば、RF)を使用して提供される必要があり得る。
【0088】
可視光の別の特徴は、LEDの光閉じ込めが局所的な高密度帯域(high bandwidth density)を提供し得ることである。これは、単一方向においてスペクトル集約を可能にするおよび多重アクセス技術を使用することによって活用され得る。可視光は、例えば、ダウンリンクの可視光通信およびアップリンクの赤外線通信を使用して、または異なるアクセス技術を介して制御およびデータ通信を行うハイブリッドトポロジーを生成することによって、または各方向において協働する多重アクセス技術を有する「ホットスポット」機能性を生成することによって、2つのデバイス間で補完する通信リンクとして動作し得る。
【0089】
(実施形態)
1.可視光通信(VLC)において点灯およびデータ伝送のために発光体を調光することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、
明度レベルを受信するように構成された入力ポート
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0090】
2.明度レベルに基づいて前記データ伝送のデータデューティサイクルおよびフィラー輝度値を決定するように構成されたプロセッサ
をさらに備えることを特徴とする実施形態1のWTRU。
【0091】
3.発光体のデータ伝送およびフィラー輝度値を交互に行うように構成された送信機
をさらに備えることを特徴とする実施形態1乃至2のいずれかにおけるWTRU。
v4.データデューティサイクルは、
【0092】
【数10】
【0093】
に基づき、この場合、YBはデータ伝送のデータデューティサイクルを表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態1乃至3のいずれかにおけるWTRU。
【0094】
5.フィラー輝度値は、
【0095】
【数11】
【0096】
に基づき、この場合、bBは1または複数のフィラービットの値を表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態2乃至4のいずれかにおけるWTRU。
【0097】
6.伝送されるデータ量は、フィラー輝度値に比例することを特徴とする実施形態2乃至5のいずれかにおけるWTRU。
【0098】
7.可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、
発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信するように構成された入力ポート
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0099】
8.複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするように構成されたパーサ
をさらに備えることを特徴とする実施形態7のWTRU。
【0100】
9.チャネライゼーションコードを各帯域内のデータに適用するように構成されたチャネライゼーションコードブロックをさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至8のいずれかにおけるWTRU。
【0101】
10.各帯域内のデータを単極データに変換するように構成された直流(DC)オフセットブロックをさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至9のいずれかにおけるWTRU。
【0102】
11.各帯域のデータのデューティサイクルを計算するように構成され、およびフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するように構成された調光器をさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至10のいずれかにおけるWTRU。
【0103】
12.データを伝送するように構成された送信機をさらに備えることを特徴とする実施形態7乃至11のいずれかにおけるWTRU。
【0104】
13.発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする実施形態7乃至12のいずれかにおけるWTRU。
【0105】
14.スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする実施形態7乃至13のいずれかにおけるWTRU。
【0106】
15.各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする実施形態7乃至14のいずれかにおけるWTRU。
【0107】
16.各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする実施形態7乃至17のいずれかにおけるWTRU。
【0108】
17.波長を介して伝送されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする実施形態7乃至16のいずれかにおけるWTRU。
【0109】
18.可視光通信(VLC)において点灯およびデータ伝送のために発光体を調光する方法であって、
明度レベルを受信すること
を備えることを特徴とする方法。
【0110】
19.明度レベルに基づいてデータ伝送のデータデューティサイクルを決定すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態18の方法。
【0111】
20.明度レベルに基づいてフィラー輝度値を決定すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態18乃至19のいずれかにおける方法。
【0112】
21.発光体のデータ伝送およびフィラー輝度値を交互に行うこと
をさらに備えることを特徴とする実施形態18乃至20のいずれかにおける方法。
【0113】
22.データデューティサイクルは、
【0114】
【数12】
【0115】
に基づき、この場合、YBはデータ伝送のデータデューティサイクルを表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態18乃至21のいずれかにおける方法。
【0116】
23.フィラー輝度値は、
【0117】
【数13】
【0118】
に基づき、この場合、bBは1または複数のフィラービットの値を表し、Lは照明レベルを表し、およびBは発光体から放出された光の平均明度を表すことを特徴とする実施形態19乃至22のいずれかにおける方法。
【0119】
24.伝送されるデータ量は、フィラー輝度値に比例することを特徴とする実施形態19乃至23のいずれかにおける方法。
【0120】
25.可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化する方法であって、
発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信すること
を備えることを特徴とする方法。
【0121】
26.複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースすること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25の方法。
【0122】
27.チャネライゼーションコードを各帯域内のデータに適用すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至26のいずれかにおける方法。
【0123】
28.各帯域内のデータを単極データに変換すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至27のいずれかにおける方法。
【0124】
29.各帯域のデータのデューティサイクルを計算すること、およびデューティサイクルに基づいてフィラー輝度値を各帯域のデータに付加すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至28のいずれかにおける方法。
【0125】
30.各帯域のデータを伝送すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態25乃至29のいずれかにおける方法。
【0126】
31.発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする実施形態25乃至30のいずれかにおける方法。
【0127】
32.スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする実施形態25乃至31のいずれかにおける方法。
【0128】
33.各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする実施形態25乃至32のいずれかにおける方法。
【0129】
34.各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする実施形態25乃至33のいずれかにおける方法。
【0130】
35.波長を介して伝送されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする実施形態25乃至34のいずれかにおける方法。
【0131】
特徴および要素は、特定の組み合わせにおいて上述されているが、当業者には当然のことながら、各特徴または要素は、単独でまたは他の特徴および要素との任意の組み合わせにおいて使用されることができる。さらに、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサが実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、電子信号(ワイヤードまたはワイヤレス接続を介して伝送される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光媒体、およびCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらの記憶媒体に限定されない。ソフトウェアと連動するプロセッサを使用して、WTRU、UE、MTCデバイス、端末機、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータに使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光通信(VLC)において点灯およびデータ送信のための発光体を調光することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
明度レベルを受信するように構成された入力ポートと、
前記データ送信のデータデューティサイクルおよび前記明度レベルに基づいたフィラー輝度値を決定するように構成されたプロセッサと、
前記発光体の前記データ送信および前記フィラー輝度値を交互に行うように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項2】
【請求項3】
【請求項4】
送信されるデータ量は、前記フィラー輝度値に比例することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
前記発光体信号が複数のデータを含む前記複数の発光体信号を受信するように構成された入力ポートと、
前記複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするように構成されたパーサと、
チャネライゼーションコードを各帯域内の前記データに適用するように構成されたチャネライゼーションコードブロックと、
前記各帯域内のデータを単極データに変換するように構成された直流(DC)オフセットブロックと、
前記各帯域のデータのデューティサイクルを計算し、およびフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するように構成された調光器と、
前記データを送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項6】
前記発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内の前記データに適用されることを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項8】
各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項9】
各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項10】
波長を介して送信されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項11】
可視光通信(VLC)において点灯およびデータ送信のために発光体を調光する方法であって、
明度レベルを受信するステップと、
前記明度レベルに基づいて前記データ送信のデータデューティサイクルを決定するステップと、
前記明度レベルに基づいてフィラー輝度値を決定するステップと、
前記発光体の前記データ送信および前記フィラー輝度値を交互に行うステップと
をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
【請求項13】
【請求項14】
前記送信されるデータ量は、前記フィラー輝度値に比例することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化する方法であって、
前記発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信するステップと、
前記複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするステップと、
チャネライゼーションコードを各帯域内の前記データに適用するステップと、
各帯域内の前記データを単極データに変換するステップと、
各帯域のデータのデューティサイクルを計算し、および前記デューティサイクルに基づいてフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するステップと、
各帯域のデータを送信するステップと
をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
波長を介して送信される前記データ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項1】
可視光通信(VLC)において点灯およびデータ送信のための発光体を調光することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
明度レベルを受信するように構成された入力ポートと、
前記データ送信のデータデューティサイクルおよび前記明度レベルに基づいたフィラー輝度値を決定するように構成されたプロセッサと、
前記発光体の前記データ送信および前記フィラー輝度値を交互に行うように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項2】
【請求項3】
【請求項4】
送信されるデータ量は、前記フィラー輝度値に比例することを特徴とする請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化することに使用するためのワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
前記発光体信号が複数のデータを含む前記複数の発光体信号を受信するように構成された入力ポートと、
前記複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするように構成されたパーサと、
チャネライゼーションコードを各帯域内の前記データに適用するように構成されたチャネライゼーションコードブロックと、
前記各帯域内のデータを単極データに変換するように構成された直流(DC)オフセットブロックと、
前記各帯域のデータのデューティサイクルを計算し、およびフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するように構成された調光器と、
前記データを送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項6】
前記発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項7】
スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内の前記データに適用されることを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項8】
各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項9】
各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項10】
波長を介して送信されるデータ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする請求項5に記載のWTRU。
【請求項11】
可視光通信(VLC)において点灯およびデータ送信のために発光体を調光する方法であって、
明度レベルを受信するステップと、
前記明度レベルに基づいて前記データ送信のデータデューティサイクルを決定するステップと、
前記明度レベルに基づいてフィラー輝度値を決定するステップと、
前記発光体の前記データ送信および前記フィラー輝度値を交互に行うステップと
をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
【請求項13】
【請求項14】
前記送信されるデータ量は、前記フィラー輝度値に比例することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
可視光通信(VLC)において複数の発光体信号を多重化する方法であって、
前記発光体信号が複数のデータを含む複数の発光体信号を受信するステップと、
前記複数のデータを1または複数の帯域のデータにパースするステップと、
チャネライゼーションコードを各帯域内の前記データに適用するステップと、
各帯域内の前記データを単極データに変換するステップと、
各帯域のデータのデューティサイクルを計算し、および前記デューティサイクルに基づいてフィラー輝度値を各帯域のデータに付加するステップと、
各帯域のデータを送信するステップと
をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記発光体信号は、発光体内か発光体間かのいずれかであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
スクランブルコードまたはラインコードは、各帯域内のデータに適用されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
各帯域のデータは、異なる波長に対応することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
各帯域のデータは、異なるデータデューティサイクルを有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
波長を介して送信される前記データ量は、波長を介して送信される光量に比例することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2013−505640(P2013−505640A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529922(P2012−529922)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049240
【国際公開番号】WO2011/035098
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049240
【国際公開番号】WO2011/035098
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
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