可食性フィルム供給用カートリッジ
可食性フィルムを供給するためのカートリッジであって、収納されたロール状の可食性フィルムを湿気から保護し、可食性フィルムディスペンサーに容易に装着するようにし、可食性フィルムディスペンサーの構造を単純にする。このカートリッジは、円筒状メインボビン及び円筒状巻取ボビンでなったロール状の可食性フィルムテープと;メイン軸、引出軸、巻取軸、及び周縁垂直壁が互いに離隔して設置されてなるカートリッジ本体と;前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状カートリッジカバーと;を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は可食性フィルムを供給するためのカートリッジに係り、より詳しくは収納されるロール状の可食性フィルムを湿気から保護し、可食性フィルムディスペンサーに容易に装着することができるだけでなく、可食性フィルムディスペンサーの構造を単純化することができる可食性フィルム供給用カートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、可食性フィルムは、澱粉のように人体に有害ではなくて水によく溶ける原料に、人体に有益な物質を混合して薄膜形態に作ったもので、通常食用フィルムと言う。このような可食性フィルムは、口腔または皮膚を通じて人体に有益な物質を投与することができる。例えば、可食性フィルムを口の中に入れ、唾液で溶かせば、人体に有益な物質を体内に易しく投与することができることになる。また、このような可食性フィルムは皮膚などに付着して化粧品または薬品を投与することも可能である。
【0003】
最近には、このような可食性フィルムに口臭除去及び予防物質と、薄荷またはメントール香のような清浄香及び色素を添加した口腔清浄剤用可食性フィルムが使用されている。このような口腔清浄用可食性フィルムは、従来から広く使用されてきたが、環境汚染または歯牙健康に問題を引き起こしたガムまたはキャンディーを取り替えることができる。特に、ガムまたはキャンディーをデザート用に大量購入して提供した大型飲食店などでデザート用に提供することができる。
【0004】
このように湿気に弱くて薄膜形態に提供される可食性フィルムを保管するとともに一枚ずつ供給するためのものが可食性フィルムディスペンサーである。このような可食性フィルムディスペンサーは、大別して携帯用と卓上用がある。携帯用ディスペンサーは、ポケット形箱に個々に切断された可食性フィルムを収納し、一枚ずつ引き出して使用するものであり、卓上用は、飲食店のカウンターテーブルに載せられたディスペンサーにロール状の可食性フィルムを一定の大きさに切断して排出することで、お客さんが一枚ずつ引き出して使用するようにするものである。
【0005】
本発明は、ロール状に巻き付けられている可食性フィルムを切断して一枚ずつ供給する卓上用可食性フィルムディスペンサーに関する。このような卓上用可食性フィルムディスペンサーは可食性フィルムを連続的に提供するので、多くの人が用いる食堂、病院、銀行などで使用することができる。
【0006】
図1は従来技術による可食性フィルムディスペンサーの一例を示す断面図である。図示のように、可食性フィルム自動ディスペンサー200は、スイッチの作動によって、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202が回転して、可食性テープ202aを外部に押し出し、押し出された可食性テープ202aは一定長さに切断して可食性フィルム202cとして排出される。すると、使用者は排出された個々の可食性フィルム202cを引き出して使用する。
【0007】
従来技術による可食性フィルムディスペンサー200は、図示のように、大別してロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202と、その内部にセットされている可食性フィルムテープ202を引き出すとともに、一定長さに切断して供給するディスペンサー本体210とから構成される。
【0008】
前記可食性フィルムテープ202は可食性テープ202aと離型紙テープ202bからなった二重テープの構造であり、前記可食性フィルムテープ202の一端は円筒状メインボビン203に巻き付けられている。そして、前記ディスペンサー本体210は、前記メインボビン203を軸支するメイン軸211と、前記可食性フィルムテープ202から分離された離型紙テープ202bが巻き取られる巻取ボビン204を軸支する巻取軸215とが離隔して形成されている。また、前記メイン軸211と巻取軸215の間には、可食性フィルム202を案内するためのガイド手段212と、前記可食性フィルム202を引き出すとともに離型紙テープ202bから可食性テープ202aを分離するための分岐軸213と、前記ガイド手段212から引き出される可食性テープ202aを切断するためのカッティング手段214と、前記分岐軸213の回転距離を感知するためのセンサー261、263でなる引出長感知手段216とから構成されている。
【0009】
したがって、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200にロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202をセットするためには、まずディスペンサー本体210の内部、特に内部ケース219に形成されているメイン軸211にロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202を回転可能に設置し、内部ケース219から引き出された可食性フィルムテープ202はガイドロッド212を貫通させた後、分岐軸213で分離された可食性テープ202aはカッティング手段214の貫通スリット241を通じて保持し、前記可食性フィルムテープ202から分離された離型紙テープ202bは引出長感知手段216を経て巻取ボビン204の外周面に固定させなければならない。
【0010】
このように、従来技術による可食性フィルム自動ディスペンサー200は、ロール状に巻き付けられている可食性フィルムテープ202を、カートリッジを使用しないでディスペンサー本体210に直接装着する構造であるので、可食性フィルムテープ202をセットするのに多大な時間がかかり、セット作業に熟練が要求され、湿気に弱い可食性フィルムテープ202がディスペンサー本体210の内部に浸入した湿気に露出して可食性テープが損傷される問題点があった。
【0011】
可食性フィルムテープ202をセットするのに多大な時間がかかれば、昼食または夕食のときのように、忙しい時間に可食性フィルムテープ202を適時にセットすることができなくてお客さんの不満を引き起こすことができる。したがって、このような複雑なセット作業は、飲食店で可食性フィルム自動ディスペンサー200の使用を嫌う原因になっている。また、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、湿気から保護するためのカートリッジを使用しないことにより、可食性テープが湿気によって損傷されるか異物や微生物によって汚染される問題があり、湿気によって損傷された可食性テープが離型紙テープに沿って排出できない故障を引き起こす問題があった。
【0012】
さらに、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、底面積が大きいため、カウンターテーブルなどのような狭小な場所に設置しにくい問題があった。すなわち、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、ロール状に巻き取られている可食性フィルムテープ202の前方に駆動軸215、ガイド手段212、分岐軸213及び駆動手段243などが設置される構造であって、ディスペンサー本体210が水平に横たえられた構造である。したがって、ディスペンサー本体210の底面積が広くなり、各部品の配置がコンパクトにならない問題がある。これにより、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は別途の専用テーブルを使用しなければならない。
【0013】
このような問題点は全体的に可食性フィルム自動ディスペンサー200の普及を難しくし、可食性フィルム自動ディスペンサー200の大衆化に繋がらない原因になっている。本発明者はこのような問題点を解決することができる新形態の可食性フィルムディスペンサーを開発するにつれて、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジを発明することになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の主目的は、カートリッジの内部に収納されているロール状の可食性フィルムテープが湿気によって損傷されることを防止するとともに、可食性フィルムテープを可食性フィルムディスペンサーに迅速で容易に装着かつセットすることができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することである。
【0015】
また、本発明は、メインボビンと巻取ボビンを含んで構成された可食性フィルムテープを可食性フィルムカートリッジの内部に収納し、前記可食性フィルムテープから分離されて引き出される可食性テープのみがカートリッジの外部に引き出されるようにすることにより、可食性フィルムカートリッジをディスペンサー本体に装着すれば、可食性フィルムテープのセット作業が同時に完了されるので、維持管理が容易であり、非熟練者も容易に使用することができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することを他の目的とする。
【0016】
また、本発明は、一定長さに切断された可食性テープが二重テープ形態に巻き取られている可食性フィルムテープを分離ピンが設置された可食性フィルムカートリッジに収納することにより、ディスペンサー本体の駆動手段を単純にするだけでなく、カッター手段及びエンコーダー手段を省略して製品単価を低めることができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することをさらい他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このような本発明の目的を達成するために、本発明による一観点によれば、可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、一定長さの可食性テープと離型紙テープが二重テープ形態に粘着されてなった可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンでなり、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが巻き付けられている円筒状メインボビンが回転可能に結合するメイン軸、前記可食性フィルムテープから分離された可食性テープを引き出す引出ローラーが回転可能に結合する引出軸、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように、周縁に沿って一定高さに形成され、前記引出ローラーによって引き出される可食性フィルムテープが排出される引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接に結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジが提供される。
【0018】
本発明の他の観点によれば、可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、離型紙テープの一面に一定長さに切断された可食性フィルムが一列に粘着されている可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンを含み、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;前記可食性フィルムテープが巻き付けられた円筒状メインボビンが回転可能に結合されるメイン軸、前記可食性フィルムテープの離型紙テープから一定長さに切断された可食性フィルムを分離させるようにエッジ部が形成された分離ピン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように周縁に沿って一定高さに形成され、前記分離ピンによって分離された可食性フィルムが排出されるように引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接して結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジは、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープを密閉した可食性フィルムカートリッジに収納して保管・運送するかディスペンサー本体に装着して使用することで、湿気に弱い可食性フィルムが湿気によって損傷されるかその他の異物や微生物によって汚染されることを防止することができる効果がある。
【0020】
また、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジは、メインボビンと巻取ボビンを含んで構成された可食性フィルムテープを可食性フィルムカートリッジの内部に収納し、前記可食性フィルムテープから引き出された可食性テープだけがカートリッジの外部に引き出されるようにすることで、可食性フィルムカートリッジをディスペンサー本体に装着するだけで、複雑な作業なしに可食性フィルムテープのセット作業が完了されるので、維持管理が容易で非熟練者でも易しく使用することができる効果がある。
【0021】
さらに、本発明は、一定長さに切断された可食性テープが二重テープ形態に巻き取られている可食性フィルムテープを分離ピンが設置された可食性フィルムカートリッジに収納してディスペンサー本体に装着して使用するようにすることで、駆動手段の構成を単純にするだけでなく、カッター手段及びエンコーダー手段などを省略して生産単価を画期的に減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は従来技術による可食性フィルム自動ディスペンサーを示す断面図である。
【図2】図2は本発明による可食性フィルムカートリッジの一例を示す分解斜視図である。
【図3】図3は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサーを示す斜視図である。
【図4】図4は図3に示されたディスペンサー本体の内部構成を示す分解斜視図である。
【図5】図5は図3に示されたディスペンサー本体の構造を示す組立斜視図である。
【図6】図6は本発明による可食性フィルムカートリッジがディスペンサー本体に装着される形態を示す斜視図である。
【図7】図7は図3の部分拡大図で、垂直隔壁に設置される固定ピンの構造を示す分解斜視図である。
【図8】図8は図3に示されたカッター手段の一例を示す分解斜視図である。
【図9】図9は図3に示されたディスペンサー本体に本発明による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【図10】図10は本発明による可食性フィルムカートリッジの他の実施例を示す分解斜視図である。
【図11】図11は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサー本体を示す内部組立斜視図である。
【図12】図12は本実施例による可食性フィルム供給用カートリッジをディスペンサー本体に装着する形態を示す斜視図である。
【図13】図13は本発明のディスペンサー本体に本実施例による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例による可食性フィルム供給用カートリッジを詳細に説明する。
【実施例】
【0024】
まず、図2は本発明による可食性フィルムカートリッジの一例を示す分解斜視図、図3は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサーを示す斜視図、図4は図3に示されたディスペンサー本体の内部構成を示す分解斜視図、図5は図3に示されたディスペンサー本体の構造を示す組立斜視図である。そして、図6は本発明による可食性フィルムカートリッジがディスペンサー本体に装着される形態を示す斜視図、図7は図3の部分拡大図で、垂直隔壁に設置される固定ピンの構造を示す分解斜視図、図8は図3に示されたカッター手段の一例を示す分解斜視図である。
【0025】
図示のように、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジ(以下、‘可食性フィルムカートリッジ’という)はディスペンサー本体10の内部に分離可能に装着される。より具体的に、図2に示すように、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は、可食性テープ102aと離型紙テープ102bが二重テープ形態に粘着されてロール状に巻き取られている可食性フィルムテープ102が収納されるとともに、その内部に収納されている可食性テープ102aを外部に引き出すための引出用ローラー164と、前記可食性フィルムテープ102で分離された離型紙テープ102bをカートリッジの内部で巻き取る巻取ボビン105とを含む。
【0026】
本発明による可食性フィルム供給用カートリッジ100が装着される可食性フィルムディスペンサー1(以下、‘可食性フィルムディスペンサー’という)は、図3に示すように、垂直な形態に構成されて底面積が最小化され、コンパクトな構造を持つ。また、前記ディスペンサー本体10は、その内部に可食性フィルムカートリッジ100を装着するための装着空間が形成されるとともに、可食性フィルムカートリッジ100から可食性フィルムテープ202を引き出すための駆動手段30を収容する。したがって、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は前記可食性フィルムディスペンサー1の内部に垂直に装着され、装着の際には、前記駆動手段30と結合して可食性フィルムテープ202を引き出すようにセットされる。
【0027】
図4に示すように、前記ディスペンサー本体10は、底板14の中央に垂直隔板20が垂直に設置され、この垂直隔板20の両側面に可食性フィルムカートリッジ100の装着空間が形成される。また、前記垂直隔板20の両側面には、装着空間に設置される可食性フィルムカートリッジ100と結合して可食性フィルムテープ202を引き出す駆動手段30が設置される。
【0028】
また、図2を参照して本発明による可食性フィルムカートリッジ100をより詳細に説明すれば、大別して、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ102が収納される収納空間を形成するように、その周縁に沿って一定高さで周縁垂直壁135が形成されたカートリッジ本体130と、前記カートリッジ本体130の周縁に沿って形成された周縁垂直壁135の上端と密接に結合して前記カートリッジ本体130の収納空間を密閉させるカートリッジカバー170とからなる。
【0029】
そして、前記カートリッジ本体130は全体的に平たい皿状のものであって、一定の大きさ及び形状を持つ板状の本体板133と、その本体板133の周縁に沿って一体に垂直に形成された周縁垂直壁135とからなる。前記本体板133の内側面には、後述する円筒状のメイン軸132、引出軸134及び巻取軸136が互いに離隔して一体に形成される。
【0030】
前記メイン軸132には、前記可食性フィルムテープ202がロール状に巻き付けられるメインボビン104が回転可能に設置され、前記引出軸134には、可食性フィルムテープ102から可食性テープ102aを引き出す引出ローラー164が回転可能に設置され、前記巻取軸136には、可食性フィルムテープ102から分離された離型紙テープ102bが巻き取られる巻取ボビン105が回転可能に設置される。
【0031】
図示のように、前記メイン軸132は、引出軸134と巻取軸136の下部に位置するように形成されて、カートリッジ本体130が垂直型をなすようにし、各部品がコンパクトに設置されるようにする。そして、前記引出軸134と巻取軸136の中心には貫通孔が形成されることにより、後述するカートリッジ本体130の回転軸37、38が挿入できる。また、前記カートリッジ本体130には、カートリッジカバー170を締結するための多数の締結ボス138が一体に形成できる。
【0032】
そして、前記カートリッジ本体130の周縁垂直壁135には、引出ローラー164によって引き出される可食性テープ102aが排出されるように、一定間隔の引出スリット131が形成されている。好ましくは、前記引出スリット131の上側面または下側面は一定長さで開放して、可食性フィルムカートリッジ100の装着を容易にするか可食性テープ102aのセットを容易にする。また、好ましくは、前記周縁垂直壁135の上端には、カートリッジカバー170が緊密に結合する段差部137が形成できる。
【0033】
他の実施例において、前記周縁垂直壁135の上端には、カートリッジカバー170の底面との接触面積を増やすか、あるいはカートリッジカバー170の周縁に形成された係止突起(図示せず)と緊密に結合するフランジ139(図10)が形成できる。そして、前記段差部137とフランジ139には、シリコンなどのような軟質素材でなるシーリング部材がさらに取り付けられることができる。さらに、前述した引出スリット131にも、シリコンなどのように軟質素材でなった密封ガイド部材110(図10)がさらに取り付けられることができる。前記密封ガイド部材110は、可食性テープ102aの引き出しを円滑に案内するだけでなく、引出スリット131を通じて湿気が流入することを遮断する。
【0034】
ついで、前記カートリッジカバー170は前述した本体板133と同一の大きさ及び形状を持つ板状体であって、その内側に、前記本体板133に形成された引出軸134及び巻取軸136に対応するようにカバー引出軸174とカバー巻取軸176が一体に形成できる。この場合、前記引出ローラー164の一端部は引出軸134に設置され、他端部は前記カバー引出軸174に回転可能に設置され、前記巻取ボビン105の一端部は巻取軸136に設置され、他端部はカバー巻取軸136に回転可能に設置される。この際、前記巻取軸136とカバー巻取軸176は比較的短く形成され、その先端が互いに一定距離だけ離隔して、巻取用回転軸38の外周面が前記巻取ボビン105の内周面と結合するようにする。
【0035】
また、前記カートリッジカバー170は、前記カートリッジ本体133に形成された締結ボス138と対応するように、多数の締結孔178が形成される。本発明のカートリッジカバー170は、締結孔178に締結ネジ174を締結することで結合することができる。そして、周縁垂直壁135に形成されたフランジ139とカートリッジカバー170の周縁部を高周波で熱融着するか接着剤で接着して結合することも可能である。また、図示しないクランプを利用して結合することも可能である。
【0036】
このように構成された本発明の可食性フィルムカートリッジ100は、まず可食性フィルムテープ102が巻き取られているメインボビン104をカートリッジ本体133に形成されたメイン軸132に回転可能に結合し、前記可食性フィルムテープ102から分離された離型紙テープ102bが巻き取られる巻取ボビン105をカートリッジ本体133に形成された巻取軸136に回転可能に結合した後、前記可食性フィルムテープ102から分離された可食性テープ102aを引出軸134に回転可能に設置された引出ローラー164の外周面に密着させ、前記可食性テープ102aの先端を周縁垂直壁135の引出スリット131に挿入して貫通させることで、前記可食性テープ102aのセット作業が完了することになる。
【0037】
以上のように、本発明による可食性テープのセット作業は、可食性フィルムカートリッジ100を組立てる工場で、熟練した作業者がセットしてカートリッジ形態で供給するので、食堂従業員や食堂主人のような使用者はセット作業が不要になる。
【0038】
一方、前記引出ローラー164の下部にはテンションローラー165またはテンション片166(図9)が設置される。したがって、前記可食性テープ102aは引出ローラー164とテンションローラー165との間に緊密に狭支される。前記テンションローラー165は一種のアイドルローラーであって、前記引出ローラー164に近接して設置され、その外周面が弾性素材で取り囲まれている。したがって、前記可食性テープ102aは、引出ローラー164とテンションローラー165との間に密接に介在した状態で、前記引出ローラー164が回転すれば、その回転方向に引き出される。
【0039】
また、前記カートリッジカバー170を結合する前には、前記引出ローラー164とテンションローラー164との間、かつ引出スリット131の上部が開放している状態であるので、前記可食性テープ102aを上から下に押し入れる方式で易しく挿入することができる。その後、前記カートリッジ本体130上にカートリッジカバー170を載せ、多数の締結ネジ174を締結すれば、本発明の可食性フィルムカートリッジ100が組み立てられる。
【0040】
ついで、前記可食性フィルムカートリッジ100を長期間保管及び運送するときは、前記引出スリット131と、引出軸134及び巻取軸136に形成された貫通孔に別途の密封用テープを接着することができる。密封用テープを付着することにより、外部からカートリッジの内部に湿気が流入することを遮断することができる。したがって、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は密封状態で保管及び流通されるので、可食性フィルムが湿気によって損傷されるか異物または微生物によって汚染されることを防止することができる。
【0041】
一方、本発明による可食性フィルムカートリッジ100の巻取ボビン105には、内部の中空部側に弾性突片38(図9)が一体に形成される。前記弾性突片39の一側は巻取ボビン105に一体に結合され、他側は自由端であって内部の中空部側に突出する。したがって、前記巻取ボビン105の中空部に巻取用回転軸38を挿入すれば、前記弾性突片39が巻取ボビン105と巻取用回転軸38を一定の弾性力で結合させる。したがって、前記巻取ボビン105に結合されている巻取用回転軸38が回転するとき、前記弾性突片39の弾性力の限界範囲内では、巻取用回転軸38が巻取ボビン105を回転させる。しかし、前記弾性突片39の弾性力の限界範囲以上に負荷がかかれば、前記巻取用回転軸38が空回転することになり、それ以上離型紙テープ202bを巻き取ることができなくなる。このように、本発明は、前記弾性突片39の比較的弱い弾性力を用いて、前記巻取ボビン105が可食性フィルムテープ202を直接巻き取ることができないようにする一方、前記引出ローラー164によって引き出されて分離された離型紙テープ202bのみを消極的に巻き取ることができるようにして、可食性テープ202aの引き出しを円滑にし、巻取ボビン105の直径変化にかかわらず一定の速度で引き出されるようにする。
【0042】
ついで、図3及び図6に基づいて、本発明によるディスペンサー本体10の構造を詳細に説明する。
【0043】
まず、本発明によるディスペンサー本体10は、比較的小さい面積を持つ底板14と、この底板14の上面に垂直に設置される前面板12及び後面板13、及び前記底板14の上面と前記の前・後面板12、13の側面に着脱可能に結合される左・右側板15、16でなる。この際、好ましくは、前記前面板12と後面板13は、その上端部が対向方向に曲がり、その先端が突き合わせられた状態で結合される。これにより、別に分離された上面板が不要になる。
【0044】
一方、前記左・右側板15、16が分離され、その内部の空間に前述した本発明による可食性フィルムカートリッジ100が装着される。前記可食性フィルムカートリッジ100が装着されれば、左・右側板15、16を結合することにより、湿気や異物が流入することを防止する。この際、前記左・右側板15、16の上部には弾性フック62が設けられ、下部には水平リブ63が一体に形成される。また、前記左・右側板15、16の外側面には、指を入れることができる取っ手64が形成される。したがって、前記底板14に形成されたスライド結合凹部83に前記水平リブ63を挿入し、前記前面板12と後面板13に形成されたフック部82に弾性フック62を弾性的に結合することにより、左・右側板15、16を分離可能に結合する。
【0045】
ついで、前記前面板12に一体に形成された突出部72の上面には、可食性フィルムが供給される二つの供給スリット74が形成されている。そして、供給スリット74の前方には、供給スリット74と対応する二つの作動スイッチ76が設置されている。したがって、いずれの作動スイッチ76を押せば、これに対応する供給スリット74から可食性フィルムが排出される。また、図示しなかったが、前記前面板12には可食性フィルムの種類またはその使用方法などを記載するか別途の広告文案を記載する掲示板または広告看板が設置されることができる。
【0046】
そして、前記ディスペンサー本体10の垂直隔板20は、ディスペンサー本体10の内部を両分することができる大きさ及び形状を持つ板体であって、前記底板14に設置されている支持板27によって固定される。前記支持板27は二つのL字形プレートが一定間隔で離隔するように設置され、その間に前記垂直隔板20の下端部を挿入して固定させる。この際、支持板27と垂直隔板20は多数の締結ネジ28で締結される。
【0047】
また、前記底板14には、可食性フィルムカートリッジ100を定着するための定着部41が形成される。前記定着部41は、可食性フィルムカートリッジ100の底面形状と一致するように凹状に形成される。このように、前記垂直隔板20の両側に定着部41が形成されるので、可食性フィルムカートリッジ100は垂直隔板20の両側にそれぞれ装着することができる。本発明によるディスペンサー本体10は、垂直隔板20を利用して二つの可食性フィルムカートリッジ100を同時に装着することができるので、可食性フィルムテープを頻繁に入れ替らなくても良いだけでなく、ディスペンサー本体10の大きさを最小化してコンパクト化することができる。
【0048】
また、前記垂直隔板20には、可食性フィルムカートリッジ100の引出ローラー164と巻取ボビン105を駆動するための駆動手段30が設置される。前記駆動手段30は、図4に示すように、前記垂直隔板20を中心に両側にそれぞれ設置されるが、本明細書では、説明の便宜上、一方の駆動手段についてだけ説明する。しかし、他方の駆動手段はその位置だけ異なるばかり、その構成は同一であるので、当業者であれば易しく理解することができる。
【0049】
前記駆動手段30は、垂直隔板20の後方に設置される駆動モーター32と、前記垂直隔板20の側面に直交するように固定される引出用固定ピン34及び巻取用固定ピン36と、前記引出用固定ピン34の外周面に回転可能に結合され、その外周面に従動プーリー47が設置された引出用回転軸37と、前記巻取用固定ピン36の外周面に回転可能に結合され、外周面に駆動プーリー48及びギア33が設置された巻取用回転軸38と、前記駆動プーリー47と従動プーリー48の間に連結される環状のベルト45と、前記駆動モーター32の駆動軸の先端に一体に形成され、前記巻取用回転軸38の外周面に形成されたギア33と噛み合うウォームギア31とからなる。
【0050】
そして、前記垂直隔板20の後方には、二つの駆動モーター32が設置される切開部22が形成されており、前記切開部22に載置された駆動モーター32は別途のブラケット24によって堅たく固定される。
【0051】
そして、前記引出用固定ピン34と巻取用固定ピン36は、図7に示すように、ボルト部52が形成されたボルト型固定軸34’、36’と、ナット部53が形成されたナット型固定軸34、36の対で構成される。したがって、前記ボルト型固定軸34’、36’のボルト部52を垂直隔板20に穿設された貫通孔54を通過して他側のナット型固定軸34、36のナット部53と締結すれば、前記垂直隔板20の両側面にそれぞれ引出用固定ピン34と巻取用固定ピン36が設置される。この際、前記引出用固定ピン34には環状スペーサ55が設置され、前記巻取用固定ピン36の先端には固定手段56が設置される。
【0052】
一方、図4及び図5を参照すれば、前記垂直隔板20の両側には、駆動手段30をカバーするとともにその外側面に可食性フィルムカートリッジ100が密接に装着されるようにする内部カバー26が設置される。前記内部カバー26は、その内部に一定大きさの空間を形成するように、周縁に沿って垂直壁が形成され、側面には、引出用回転軸37と巻取用回転軸38が一定長さで突出するように、二つの貫通孔27、28が貫設されている。また、好ましくは、前記内部カバー26の後方には、駆動モーター32を容易に設置するとともに放熱などに有利であるように、後方開放部が形成され、前方には電気線または信号線を配線するための前方開放部がそれぞれ形成されている。そして、前記内部カバー26は多数の締結ネジ29によって前記垂直隔板20の側面に固定される。
【0053】
そして、また図4を参照すれば、前記前面板12の排出スリット76の下部には、可食性フィルムカートリッジ100から引き出される可食性テープ102aを切断するための二つのカッター手段85が斜めに設置される。前記カッター手段85は、図8に示すように、可食性テープ102aが貫通する貫通スリット86が形成されたベース87と、前記貫通スリット86に挿入されている可食性テープ102aを切断するように前記ベース86に沿って移動可能に設置された刃部88と、前記刃部88を前進または後進させるためのソレノイドアクチュエーター89と、前記刃部88を復帰させるためのコイルスプリング84と、これらを結合するための結合手段とから構成されている。
【0054】
本発明において、前記カッター手段85は直線運動するソレノイドアクチュエーター89が好ましく使用できるが、別の回転モーターとこの回転モーターの回転運動を直線運動に変換する動力伝達装置とから構成することも可能である。このようなカッター手段85は当業者であれば容易に実施することができるものであるので、この明細書ではその詳細な説明を省略する。
【0055】
また、図5に示すように、前記垂直隔板20の側面には、前記カッター手段85を制御するための断続スイッチ91と、前述した駆動プーリー48と従動プーリー47の間で回転するベルト45に沿って回転し、ベルト45の移動距離に対応して断続スイッチ91と機械的に接触するエンコーダーローラー96とが設置される。この際、前記エンコーダーローラー96は、ベルト45の移動距離に応じて前記断続スイッチ91を周期的にオン(ON)に作動させる。
【0056】
前記断続スイッチ91は、内部のスイッチと弾性的に接触する接続部92を備えて、エンコーダーローラー96の接触突起97と機械的に接続される。そして、前記エンコーダーローラー96は、前記ベルト45に張力を加えるように近接して設置されて、ベルト45の移動に応じて正確に回転する。前記接触突起97はエンコーダーローラー96に一体に形成されるので、エンコーダーローラー96が回転するにつれて、断続スイッチ92の接続部92と周期的に接触することになる。
【0057】
好ましくは、前記エンコーダーローラー96の直径は、可食性フィルムディスペンサー1が供給する可食性フィルム202cの長さに寄る。例えば、前記エンコーダーローラー96の円周長は可食性フィルムの長さと同一である。したがって、前記ベルト45の移動によってエンコーダーローラー96が回転すれば、前記エンコーダーローラー96が1回転するごとに接触突起97が断続スイッチ91の接続部92と1回ずつ接触して前記カッター手段85を作動させるので、前記可食性テープ102aはエンコーダーローラー96の円周長さ(または前記ベルト45が移送された長さ)に切断されることになる。このように、本発明は、ベルト45の移送長に応じて可食性テープ102aを切断するため、可食性フィルムテープ102のロール厚さの変化にかかわらず、いつも一定長さの可食性フィルム102cを提供することができる。また、高価のセンサーを使用しない。
【0058】
以下では、本発明の可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着する方法と、これによる可食性フィルムディスペンサー1の作用について説明する。
【0059】
まず、可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着するためには、前記ディスペンサー本体10から左・右側板15、16を分離し、前記可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着するように装着部41上に定着させる。すると、図6及び図9に示すように、前記垂直隔板20に突出している引出用回転軸37と巻取用回転軸38が可食性フィルムカートリッジ100の側面に形成された貫通孔を通じて内部の引出ローラー164及び巻取ボビン105と結合することになる。そして、引出スリット131を通じて露出した可食性テープ102aの先端をディスペンサー本体10に設置されたカッター手段85の貫通スリット86を通じて保持させる。その後、分離された左・右側板15、16を再び結合させることで、可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了する。
【0060】
このように、本発明は、可食性フィルムカートリッジ100の装着工程が非常に簡単であるだけでなく、このような可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了すれば可食性テープ102aがセットされるので、非熟練者でも速かに可食性フィルムカートリッジ100を入れ替るか、あるいは装着またはセットすることができる。
【0061】
このように、可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着している状態で、使用者が作動スイッチ76を押せば、対応の駆動モーター32が駆動され、動力伝達手段を介して連結されている巻取用回転軸38が回転し、巻取ボビン105に形成された弾性突片39の弾性力範囲内で、前記可食性フィルムカートリッジ100の巻取ボビン105を回転させて離型紙テープ102bを巻き取る。この際、前記巻取用回転軸38にベルト45で連結された引出用回転軸37が回転して、前記可食性フィルムカートリッジ100の内部の引出ローラー164を回転させることにより、可食性テープ102aを引き出す。一方、前記巻取用回転軸38は、引出用回転軸37に対比すると、10%程度高い回転力を持つ代わりに、前記弾性突片39によって一定値以上の負荷がかかれば空転する構造である。したがって、実質的に可食性フィルムテープ202は前記引出ローラー164によって引き出され、巻取用回転軸38は、すでに分離されて負荷がほとんどかからない離型紙テープ202bのみを巻き取ることになる。
【0062】
また、前記ベルト45の移動長に応じて回転するエンコーダーローラー96は、前記断続スイッチ91と周期的に接続してカッター手段85を作動させることで、引き出される可食性テープ102aを一定長さに切断する。このように、一定長さに切断された可食性フィルム102cは前面板12の供給スリット74を通じて排出され、利用者は一枚ずつ引き出して使用することになる。この状態で、使用者が前面板12に設置された他の作動スイッチ76を押せば、他の駆動モーターが同様な方式で作動して、他の供給スリット76を通じて、一定長さに切断された可食性フィルム102cを供給することになる。
【0063】
ついで、前記ディスペンサー本体10の駆動手段30の作動をより詳細に説明する。使用者の選択によって前記駆動モーター32が回転すれば、その駆動軸のウォームギア31と噛み合うギア33によってその回転力が巻取用回転軸38に伝達される。同時に、前記巻取用回転軸38の回転力は駆動プーリー48と従動プーリー47の間に連結されたベルト45を介して引出用回転軸37にも伝達される。
【0064】
この際、図9に示すように、前記可食性フィルムカートリッジ100の引出ローラー164と巻取ボビン105は前記引出用回転軸37と巻取用回転軸38と結合されているので、前記引出ローラー164が回転すれば、テンション片166、またはテンションローラーによってその外周面に密接に接触している可食性テープ102aがその回転方向に引き出される。また、前記巻取ボビン105は、離型紙テープ102bをその回転方向に巻き取ることになる。したがって、前記可食性テープ102aと離型紙テープ102bが分離される。
【0065】
そして、前記巻取ボビン105と巻取用回転軸38の間には、好ましくは、弾性突片39は、一定値以上の負荷がかかる場合、前記巻取用回転軸38と巻取ボビン105間の結合が解除されて、巻取用回転軸38が空転することになる。したがって、前記可食性テープ102aが巻取ボビン105側に引かれて離脱されることを防止するとともに、ロールの厚さが連続して変わる巻取ボビン105によって可食性フィルムテープ202が巻き取られることを防止する。
【0066】
ついで、図10〜図13に基づいて、本発明の他の実施例による可食性フィルム供給用カートリッジを詳細に説明する。図面では、前述した実施例と同一構成は同一参照番号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0067】
まず、図10は本実施例による可食性フィルム供給用カートリッジ100(以下、‘可食性フィルムカートリッジ’という)を示す分解斜視図、図11は本実施例によるディスペンサー本体10の内部構造を示す組立斜視図、図12は本実施例によるディスペンサー本体10に可食性フィルムカートリッジ100を装着する形態を示す斜視図、図13はディスペンサー本体に本実施例による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【0068】
図示のように、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100は、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープ102を収納するための収納空間を形成するカートリッジ本体130と、この本体130の収納空間を密閉するカートリッジカバー170とから構成される。前記カートリッジ本体130とカバー170はプラスチック射出成形物であり、カートリッジ本体130の周縁には周縁垂直壁135が一体に形成され、この周縁垂直壁135の上端には一定幅でフランジ139が一体に形成されている。そして、前記周縁垂直壁131には、可食性テープ102aが引き出されるように、一定幅で引出スリット131が貫設されている。
【0069】
前記引出スリット131には、シリコンなどの軟質素材でなった密封ガイド部材110が設置されることが好ましい。前記密封ガイド部材110は射出成形物であり、中央に可食性テープ102aが引き出される通路113が貫設され、両側面には引出スリット131が形成された周縁垂直壁135に結合する結合凹部115が形成されている。前記密封ガイド部材110は引出スリット131に結合されて可食性テープ102aの引き出しを案内するだけでなく、引出スリット131を通じて湿気が流入することを遮断する。
【0070】
そして、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100に収納される可食性フィルムテープ102は、可食性テープ102aと離型紙テープ102bが二重テープ形態になり、前記可食性テープ102aは予め工場で一定長さに切断されている。すなわち、好ましくは、前記可食性フィルムテープ102は、離型紙テープ102bに可食性テープ102aを粘着させた状態で、前記可食性テープ102aを切断してメインボビン104に巻き取ったものである。図面において、参照符号101は予め形成された切断線を示す。したがって、後述するように、本発明の可食性テープ102aは別途のカットティング装置とカットティング作業が不要になる。
【0071】
ついで、前記カートリッジ本体130は、周縁に沿って周縁垂直壁135が一体に形成されて収納空間を形成する本体板133を含む。そして、前記本体板133の内側面には、前述したメインボビン104が回転可能に結合する円筒状メイン軸132と、前記巻取ボビン105が回転可能に結合する円筒状巻取軸136とが一定距離だけ隔たって一体に形成されている。前記メイン軸132と巻取軸136は円筒状になり、前記巻取軸136の中心には、巻取用回転軸38が挿入されるように,貫通孔が形成されている。また、前記メイン軸132と巻取軸136の間の上部側には、離型紙テープ102bから可食性テープ102a、つまり一定長さに切断された可食性フィルム102cを離型紙テープ102から分離させるための分離ピン192が設置される。
【0072】
前記分離ピン192は、本体板133上に直交するように設置され、前記可食性フィルムテープ102の幅より長い長さを持つ円形固定ピンであり、その上端は可食性フィルム102cの分離を容易にするエッジ部を形成するため、好ましくは、水平切断面193が形成される。一方、前記カートリッジカバー170は、前述した本体板133と同一の大きさ及び形状を持つ板状体であり、その内側面には、前記本体板133に形成された巻取軸136に対応するカバー巻取軸176が一体に形成できる。また、前記カートリッジカバー170は、カバー巻取軸176または締結孔などが形成されなかった単純な板体であることができる。この場合、前記カートリッジカバー170は高周波熱融着または接着剤を利用して前記周縁垂直壁135のフランジ139に一体に接合される。
【0073】
このように、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100は、予め一定長さに切断された可食性フィルム102cが巻き取られており、この可食性フィルム102cを離型紙テープ102bから分離するための分離ピン192が内蔵されている。そして、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100が装着されるディスペンサー本体10は、可食性テープ102bを切断するためのカッター手段と可食性テープ102bの長さを測定するためのエンコーダー及び断続スイッチが不要になる。これにより、本発明のディスペンサー本体10は、その構造が単純であり、可食性テープ102bのセットが容易であるだけでなく、故障がほとんど無いので、非熟練者でも維持管理が容易である。
【0074】
以下、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着する過程及びその作用を説明する。
【0075】
まず、図11及び図12を参照すれば、左・右側板15、16を分離し、前述した可食性フィルムカートリッジ100を垂直隔板20の側面に密着して装着する。すると、前記垂直隔板20の側面に突出した巻取用回転軸38が前記可食性フィルムカートリッジ100の側面に形成された貫通孔を通じて内部の巻取ボビン105に結合される。そして、引出スリット131を通じてその先端が露出するとともに、既に一定長さに切断された可食性フィルム102cは供給スリット74の入口に位置することになる。この際、前記供給スリット74には、好ましくは、可食性フィルム102Cを案内する案内通路78が分離ピン192の近くにまで延設される。そして、左・右側板15、16をディスペンサー本体10に結合することで、可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了する。
【0076】
図13に示すように、前記可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着して装着された状態で、使用者が作動スイッチ76を選択して押せば、駆動モーター32が回転して駆動軸のウォームギア31とかみ合っているギア33が回転することにより、巻取用回転軸38が回転することになる。すると、この巻取用回転軸38と結合している巻取ボビン105が回転して、可食性フィルムテープ102を回転方向に巻き取ることになる。
【0077】
この際、前記巻取ボビン105によって引き出される可食性フィルムテープ102は、前記分離ピン192の上面に形成された水平切断面192のエッジで、離型紙テープ102bの急激な折曲によって、可食性フィルム102cが離型紙テープ102bから分離される。そして、分離された可食性フィルム102cは前面板12に形成された貫通スリット86に設けられた案内通路78に沿って供給される。
【0078】
このように、本実施例による可食性フィルムディスペンサー1は、一定長さに切断された可食性テープ102aを含む可食性フィルムテープ102を分離ピン192が設置された可食性フィルムカートリッジ100に収納し、駆動手段30が設置されている垂直隔板20に前記可食性フィルムカートリッジ100を装着することで、可食性フィルムテープ102のセット作業を容易にし、可食性テープ102aを切断するためのカッター手段とエンコーダー手段、並びに引出ローラーなどを省略することで、構造を単純化してコンパクトにし、食堂などの狭い空間にも設置することができ、非熟練者でも維持管理を容易にすることができる。
【0079】
さらに、本発明によるカートリッジ方式の可食性フィルムディスペンサー1は、ディスペンサー本体10の内部、好ましくは前面板12の上部側にLEDなどのような小型電球199をさらに設置し、この小型電球199で発散する熱によって、ディスペンサー本体10の内部の湿気が放出されるかあるいは外部から湿気が流入することを防止することができる。
【0080】
以上説明した本発明は、当業者が本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で色々の置き換え、変形及び変更が可能であるので、前述した実施例及び添付図面に示した例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0081】
1:可食性フィルムディスペンサー
10:ディスペンサー本体
20:垂直隔板
26:内部カバー
30:駆動手段
32:駆動モーター
34:引出用固定ピン
36:巻取用固定ピン
37:引出用回転軸
38:巻取用回転軸
74:供給スリット
76:作動スイッチ
78:案内通路
85:カッター手段
91:断続スイッチ
96:エンコーダーローラー
100:可食性フィルム供給用カートリッジ
102:可食性フィルムテープ
102a:可食性テープ
102b:離型紙テープ
102c:可食性フィルム
104:メインボビン
105:巻取ボビン
110:密封ガイド部材
130:カートリッジ本体 131:引出スリット
132:メイン軸
134:引出軸
136:巻取軸
164:引出ローラー
165:テンションローラー
166:テンション片
170:カートリッジカバー
【技術分野】
【0001】
本発明は可食性フィルムを供給するためのカートリッジに係り、より詳しくは収納されるロール状の可食性フィルムを湿気から保護し、可食性フィルムディスペンサーに容易に装着することができるだけでなく、可食性フィルムディスペンサーの構造を単純化することができる可食性フィルム供給用カートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、可食性フィルムは、澱粉のように人体に有害ではなくて水によく溶ける原料に、人体に有益な物質を混合して薄膜形態に作ったもので、通常食用フィルムと言う。このような可食性フィルムは、口腔または皮膚を通じて人体に有益な物質を投与することができる。例えば、可食性フィルムを口の中に入れ、唾液で溶かせば、人体に有益な物質を体内に易しく投与することができることになる。また、このような可食性フィルムは皮膚などに付着して化粧品または薬品を投与することも可能である。
【0003】
最近には、このような可食性フィルムに口臭除去及び予防物質と、薄荷またはメントール香のような清浄香及び色素を添加した口腔清浄剤用可食性フィルムが使用されている。このような口腔清浄用可食性フィルムは、従来から広く使用されてきたが、環境汚染または歯牙健康に問題を引き起こしたガムまたはキャンディーを取り替えることができる。特に、ガムまたはキャンディーをデザート用に大量購入して提供した大型飲食店などでデザート用に提供することができる。
【0004】
このように湿気に弱くて薄膜形態に提供される可食性フィルムを保管するとともに一枚ずつ供給するためのものが可食性フィルムディスペンサーである。このような可食性フィルムディスペンサーは、大別して携帯用と卓上用がある。携帯用ディスペンサーは、ポケット形箱に個々に切断された可食性フィルムを収納し、一枚ずつ引き出して使用するものであり、卓上用は、飲食店のカウンターテーブルに載せられたディスペンサーにロール状の可食性フィルムを一定の大きさに切断して排出することで、お客さんが一枚ずつ引き出して使用するようにするものである。
【0005】
本発明は、ロール状に巻き付けられている可食性フィルムを切断して一枚ずつ供給する卓上用可食性フィルムディスペンサーに関する。このような卓上用可食性フィルムディスペンサーは可食性フィルムを連続的に提供するので、多くの人が用いる食堂、病院、銀行などで使用することができる。
【0006】
図1は従来技術による可食性フィルムディスペンサーの一例を示す断面図である。図示のように、可食性フィルム自動ディスペンサー200は、スイッチの作動によって、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202が回転して、可食性テープ202aを外部に押し出し、押し出された可食性テープ202aは一定長さに切断して可食性フィルム202cとして排出される。すると、使用者は排出された個々の可食性フィルム202cを引き出して使用する。
【0007】
従来技術による可食性フィルムディスペンサー200は、図示のように、大別してロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202と、その内部にセットされている可食性フィルムテープ202を引き出すとともに、一定長さに切断して供給するディスペンサー本体210とから構成される。
【0008】
前記可食性フィルムテープ202は可食性テープ202aと離型紙テープ202bからなった二重テープの構造であり、前記可食性フィルムテープ202の一端は円筒状メインボビン203に巻き付けられている。そして、前記ディスペンサー本体210は、前記メインボビン203を軸支するメイン軸211と、前記可食性フィルムテープ202から分離された離型紙テープ202bが巻き取られる巻取ボビン204を軸支する巻取軸215とが離隔して形成されている。また、前記メイン軸211と巻取軸215の間には、可食性フィルム202を案内するためのガイド手段212と、前記可食性フィルム202を引き出すとともに離型紙テープ202bから可食性テープ202aを分離するための分岐軸213と、前記ガイド手段212から引き出される可食性テープ202aを切断するためのカッティング手段214と、前記分岐軸213の回転距離を感知するためのセンサー261、263でなる引出長感知手段216とから構成されている。
【0009】
したがって、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200にロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202をセットするためには、まずディスペンサー本体210の内部、特に内部ケース219に形成されているメイン軸211にロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ202を回転可能に設置し、内部ケース219から引き出された可食性フィルムテープ202はガイドロッド212を貫通させた後、分岐軸213で分離された可食性テープ202aはカッティング手段214の貫通スリット241を通じて保持し、前記可食性フィルムテープ202から分離された離型紙テープ202bは引出長感知手段216を経て巻取ボビン204の外周面に固定させなければならない。
【0010】
このように、従来技術による可食性フィルム自動ディスペンサー200は、ロール状に巻き付けられている可食性フィルムテープ202を、カートリッジを使用しないでディスペンサー本体210に直接装着する構造であるので、可食性フィルムテープ202をセットするのに多大な時間がかかり、セット作業に熟練が要求され、湿気に弱い可食性フィルムテープ202がディスペンサー本体210の内部に浸入した湿気に露出して可食性テープが損傷される問題点があった。
【0011】
可食性フィルムテープ202をセットするのに多大な時間がかかれば、昼食または夕食のときのように、忙しい時間に可食性フィルムテープ202を適時にセットすることができなくてお客さんの不満を引き起こすことができる。したがって、このような複雑なセット作業は、飲食店で可食性フィルム自動ディスペンサー200の使用を嫌う原因になっている。また、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、湿気から保護するためのカートリッジを使用しないことにより、可食性テープが湿気によって損傷されるか異物や微生物によって汚染される問題があり、湿気によって損傷された可食性テープが離型紙テープに沿って排出できない故障を引き起こす問題があった。
【0012】
さらに、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、底面積が大きいため、カウンターテーブルなどのような狭小な場所に設置しにくい問題があった。すなわち、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は、ロール状に巻き取られている可食性フィルムテープ202の前方に駆動軸215、ガイド手段212、分岐軸213及び駆動手段243などが設置される構造であって、ディスペンサー本体210が水平に横たえられた構造である。したがって、ディスペンサー本体210の底面積が広くなり、各部品の配置がコンパクトにならない問題がある。これにより、従来の可食性フィルム自動ディスペンサー200は別途の専用テーブルを使用しなければならない。
【0013】
このような問題点は全体的に可食性フィルム自動ディスペンサー200の普及を難しくし、可食性フィルム自動ディスペンサー200の大衆化に繋がらない原因になっている。本発明者はこのような問題点を解決することができる新形態の可食性フィルムディスペンサーを開発するにつれて、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジを発明することになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の主目的は、カートリッジの内部に収納されているロール状の可食性フィルムテープが湿気によって損傷されることを防止するとともに、可食性フィルムテープを可食性フィルムディスペンサーに迅速で容易に装着かつセットすることができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することである。
【0015】
また、本発明は、メインボビンと巻取ボビンを含んで構成された可食性フィルムテープを可食性フィルムカートリッジの内部に収納し、前記可食性フィルムテープから分離されて引き出される可食性テープのみがカートリッジの外部に引き出されるようにすることにより、可食性フィルムカートリッジをディスペンサー本体に装着すれば、可食性フィルムテープのセット作業が同時に完了されるので、維持管理が容易であり、非熟練者も容易に使用することができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することを他の目的とする。
【0016】
また、本発明は、一定長さに切断された可食性テープが二重テープ形態に巻き取られている可食性フィルムテープを分離ピンが設置された可食性フィルムカートリッジに収納することにより、ディスペンサー本体の駆動手段を単純にするだけでなく、カッター手段及びエンコーダー手段を省略して製品単価を低めることができる可食性フィルム供給用カートリッジを提供することをさらい他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このような本発明の目的を達成するために、本発明による一観点によれば、可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、一定長さの可食性テープと離型紙テープが二重テープ形態に粘着されてなった可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンでなり、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが巻き付けられている円筒状メインボビンが回転可能に結合するメイン軸、前記可食性フィルムテープから分離された可食性テープを引き出す引出ローラーが回転可能に結合する引出軸、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように、周縁に沿って一定高さに形成され、前記引出ローラーによって引き出される可食性フィルムテープが排出される引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接に結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジが提供される。
【0018】
本発明の他の観点によれば、可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、離型紙テープの一面に一定長さに切断された可食性フィルムが一列に粘着されている可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンを含み、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;前記可食性フィルムテープが巻き付けられた円筒状メインボビンが回転可能に結合されるメイン軸、前記可食性フィルムテープの離型紙テープから一定長さに切断された可食性フィルムを分離させるようにエッジ部が形成された分離ピン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように周縁に沿って一定高さに形成され、前記分離ピンによって分離された可食性フィルムが排出されるように引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接して結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジは、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープを密閉した可食性フィルムカートリッジに収納して保管・運送するかディスペンサー本体に装着して使用することで、湿気に弱い可食性フィルムが湿気によって損傷されるかその他の異物や微生物によって汚染されることを防止することができる効果がある。
【0020】
また、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジは、メインボビンと巻取ボビンを含んで構成された可食性フィルムテープを可食性フィルムカートリッジの内部に収納し、前記可食性フィルムテープから引き出された可食性テープだけがカートリッジの外部に引き出されるようにすることで、可食性フィルムカートリッジをディスペンサー本体に装着するだけで、複雑な作業なしに可食性フィルムテープのセット作業が完了されるので、維持管理が容易で非熟練者でも易しく使用することができる効果がある。
【0021】
さらに、本発明は、一定長さに切断された可食性テープが二重テープ形態に巻き取られている可食性フィルムテープを分離ピンが設置された可食性フィルムカートリッジに収納してディスペンサー本体に装着して使用するようにすることで、駆動手段の構成を単純にするだけでなく、カッター手段及びエンコーダー手段などを省略して生産単価を画期的に減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は従来技術による可食性フィルム自動ディスペンサーを示す断面図である。
【図2】図2は本発明による可食性フィルムカートリッジの一例を示す分解斜視図である。
【図3】図3は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサーを示す斜視図である。
【図4】図4は図3に示されたディスペンサー本体の内部構成を示す分解斜視図である。
【図5】図5は図3に示されたディスペンサー本体の構造を示す組立斜視図である。
【図6】図6は本発明による可食性フィルムカートリッジがディスペンサー本体に装着される形態を示す斜視図である。
【図7】図7は図3の部分拡大図で、垂直隔壁に設置される固定ピンの構造を示す分解斜視図である。
【図8】図8は図3に示されたカッター手段の一例を示す分解斜視図である。
【図9】図9は図3に示されたディスペンサー本体に本発明による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【図10】図10は本発明による可食性フィルムカートリッジの他の実施例を示す分解斜視図である。
【図11】図11は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサー本体を示す内部組立斜視図である。
【図12】図12は本実施例による可食性フィルム供給用カートリッジをディスペンサー本体に装着する形態を示す斜視図である。
【図13】図13は本発明のディスペンサー本体に本実施例による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例による可食性フィルム供給用カートリッジを詳細に説明する。
【実施例】
【0024】
まず、図2は本発明による可食性フィルムカートリッジの一例を示す分解斜視図、図3は本発明による可食性フィルム供給用カートリッジが装着される可食性フィルムディスペンサーを示す斜視図、図4は図3に示されたディスペンサー本体の内部構成を示す分解斜視図、図5は図3に示されたディスペンサー本体の構造を示す組立斜視図である。そして、図6は本発明による可食性フィルムカートリッジがディスペンサー本体に装着される形態を示す斜視図、図7は図3の部分拡大図で、垂直隔壁に設置される固定ピンの構造を示す分解斜視図、図8は図3に示されたカッター手段の一例を示す分解斜視図である。
【0025】
図示のように、本発明による可食性フィルム供給用カートリッジ(以下、‘可食性フィルムカートリッジ’という)はディスペンサー本体10の内部に分離可能に装着される。より具体的に、図2に示すように、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は、可食性テープ102aと離型紙テープ102bが二重テープ形態に粘着されてロール状に巻き取られている可食性フィルムテープ102が収納されるとともに、その内部に収納されている可食性テープ102aを外部に引き出すための引出用ローラー164と、前記可食性フィルムテープ102で分離された離型紙テープ102bをカートリッジの内部で巻き取る巻取ボビン105とを含む。
【0026】
本発明による可食性フィルム供給用カートリッジ100が装着される可食性フィルムディスペンサー1(以下、‘可食性フィルムディスペンサー’という)は、図3に示すように、垂直な形態に構成されて底面積が最小化され、コンパクトな構造を持つ。また、前記ディスペンサー本体10は、その内部に可食性フィルムカートリッジ100を装着するための装着空間が形成されるとともに、可食性フィルムカートリッジ100から可食性フィルムテープ202を引き出すための駆動手段30を収容する。したがって、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は前記可食性フィルムディスペンサー1の内部に垂直に装着され、装着の際には、前記駆動手段30と結合して可食性フィルムテープ202を引き出すようにセットされる。
【0027】
図4に示すように、前記ディスペンサー本体10は、底板14の中央に垂直隔板20が垂直に設置され、この垂直隔板20の両側面に可食性フィルムカートリッジ100の装着空間が形成される。また、前記垂直隔板20の両側面には、装着空間に設置される可食性フィルムカートリッジ100と結合して可食性フィルムテープ202を引き出す駆動手段30が設置される。
【0028】
また、図2を参照して本発明による可食性フィルムカートリッジ100をより詳細に説明すれば、大別して、ロール状に巻き付けられた可食性フィルムテープ102が収納される収納空間を形成するように、その周縁に沿って一定高さで周縁垂直壁135が形成されたカートリッジ本体130と、前記カートリッジ本体130の周縁に沿って形成された周縁垂直壁135の上端と密接に結合して前記カートリッジ本体130の収納空間を密閉させるカートリッジカバー170とからなる。
【0029】
そして、前記カートリッジ本体130は全体的に平たい皿状のものであって、一定の大きさ及び形状を持つ板状の本体板133と、その本体板133の周縁に沿って一体に垂直に形成された周縁垂直壁135とからなる。前記本体板133の内側面には、後述する円筒状のメイン軸132、引出軸134及び巻取軸136が互いに離隔して一体に形成される。
【0030】
前記メイン軸132には、前記可食性フィルムテープ202がロール状に巻き付けられるメインボビン104が回転可能に設置され、前記引出軸134には、可食性フィルムテープ102から可食性テープ102aを引き出す引出ローラー164が回転可能に設置され、前記巻取軸136には、可食性フィルムテープ102から分離された離型紙テープ102bが巻き取られる巻取ボビン105が回転可能に設置される。
【0031】
図示のように、前記メイン軸132は、引出軸134と巻取軸136の下部に位置するように形成されて、カートリッジ本体130が垂直型をなすようにし、各部品がコンパクトに設置されるようにする。そして、前記引出軸134と巻取軸136の中心には貫通孔が形成されることにより、後述するカートリッジ本体130の回転軸37、38が挿入できる。また、前記カートリッジ本体130には、カートリッジカバー170を締結するための多数の締結ボス138が一体に形成できる。
【0032】
そして、前記カートリッジ本体130の周縁垂直壁135には、引出ローラー164によって引き出される可食性テープ102aが排出されるように、一定間隔の引出スリット131が形成されている。好ましくは、前記引出スリット131の上側面または下側面は一定長さで開放して、可食性フィルムカートリッジ100の装着を容易にするか可食性テープ102aのセットを容易にする。また、好ましくは、前記周縁垂直壁135の上端には、カートリッジカバー170が緊密に結合する段差部137が形成できる。
【0033】
他の実施例において、前記周縁垂直壁135の上端には、カートリッジカバー170の底面との接触面積を増やすか、あるいはカートリッジカバー170の周縁に形成された係止突起(図示せず)と緊密に結合するフランジ139(図10)が形成できる。そして、前記段差部137とフランジ139には、シリコンなどのような軟質素材でなるシーリング部材がさらに取り付けられることができる。さらに、前述した引出スリット131にも、シリコンなどのように軟質素材でなった密封ガイド部材110(図10)がさらに取り付けられることができる。前記密封ガイド部材110は、可食性テープ102aの引き出しを円滑に案内するだけでなく、引出スリット131を通じて湿気が流入することを遮断する。
【0034】
ついで、前記カートリッジカバー170は前述した本体板133と同一の大きさ及び形状を持つ板状体であって、その内側に、前記本体板133に形成された引出軸134及び巻取軸136に対応するようにカバー引出軸174とカバー巻取軸176が一体に形成できる。この場合、前記引出ローラー164の一端部は引出軸134に設置され、他端部は前記カバー引出軸174に回転可能に設置され、前記巻取ボビン105の一端部は巻取軸136に設置され、他端部はカバー巻取軸136に回転可能に設置される。この際、前記巻取軸136とカバー巻取軸176は比較的短く形成され、その先端が互いに一定距離だけ離隔して、巻取用回転軸38の外周面が前記巻取ボビン105の内周面と結合するようにする。
【0035】
また、前記カートリッジカバー170は、前記カートリッジ本体133に形成された締結ボス138と対応するように、多数の締結孔178が形成される。本発明のカートリッジカバー170は、締結孔178に締結ネジ174を締結することで結合することができる。そして、周縁垂直壁135に形成されたフランジ139とカートリッジカバー170の周縁部を高周波で熱融着するか接着剤で接着して結合することも可能である。また、図示しないクランプを利用して結合することも可能である。
【0036】
このように構成された本発明の可食性フィルムカートリッジ100は、まず可食性フィルムテープ102が巻き取られているメインボビン104をカートリッジ本体133に形成されたメイン軸132に回転可能に結合し、前記可食性フィルムテープ102から分離された離型紙テープ102bが巻き取られる巻取ボビン105をカートリッジ本体133に形成された巻取軸136に回転可能に結合した後、前記可食性フィルムテープ102から分離された可食性テープ102aを引出軸134に回転可能に設置された引出ローラー164の外周面に密着させ、前記可食性テープ102aの先端を周縁垂直壁135の引出スリット131に挿入して貫通させることで、前記可食性テープ102aのセット作業が完了することになる。
【0037】
以上のように、本発明による可食性テープのセット作業は、可食性フィルムカートリッジ100を組立てる工場で、熟練した作業者がセットしてカートリッジ形態で供給するので、食堂従業員や食堂主人のような使用者はセット作業が不要になる。
【0038】
一方、前記引出ローラー164の下部にはテンションローラー165またはテンション片166(図9)が設置される。したがって、前記可食性テープ102aは引出ローラー164とテンションローラー165との間に緊密に狭支される。前記テンションローラー165は一種のアイドルローラーであって、前記引出ローラー164に近接して設置され、その外周面が弾性素材で取り囲まれている。したがって、前記可食性テープ102aは、引出ローラー164とテンションローラー165との間に密接に介在した状態で、前記引出ローラー164が回転すれば、その回転方向に引き出される。
【0039】
また、前記カートリッジカバー170を結合する前には、前記引出ローラー164とテンションローラー164との間、かつ引出スリット131の上部が開放している状態であるので、前記可食性テープ102aを上から下に押し入れる方式で易しく挿入することができる。その後、前記カートリッジ本体130上にカートリッジカバー170を載せ、多数の締結ネジ174を締結すれば、本発明の可食性フィルムカートリッジ100が組み立てられる。
【0040】
ついで、前記可食性フィルムカートリッジ100を長期間保管及び運送するときは、前記引出スリット131と、引出軸134及び巻取軸136に形成された貫通孔に別途の密封用テープを接着することができる。密封用テープを付着することにより、外部からカートリッジの内部に湿気が流入することを遮断することができる。したがって、本発明による可食性フィルムカートリッジ100は密封状態で保管及び流通されるので、可食性フィルムが湿気によって損傷されるか異物または微生物によって汚染されることを防止することができる。
【0041】
一方、本発明による可食性フィルムカートリッジ100の巻取ボビン105には、内部の中空部側に弾性突片38(図9)が一体に形成される。前記弾性突片39の一側は巻取ボビン105に一体に結合され、他側は自由端であって内部の中空部側に突出する。したがって、前記巻取ボビン105の中空部に巻取用回転軸38を挿入すれば、前記弾性突片39が巻取ボビン105と巻取用回転軸38を一定の弾性力で結合させる。したがって、前記巻取ボビン105に結合されている巻取用回転軸38が回転するとき、前記弾性突片39の弾性力の限界範囲内では、巻取用回転軸38が巻取ボビン105を回転させる。しかし、前記弾性突片39の弾性力の限界範囲以上に負荷がかかれば、前記巻取用回転軸38が空回転することになり、それ以上離型紙テープ202bを巻き取ることができなくなる。このように、本発明は、前記弾性突片39の比較的弱い弾性力を用いて、前記巻取ボビン105が可食性フィルムテープ202を直接巻き取ることができないようにする一方、前記引出ローラー164によって引き出されて分離された離型紙テープ202bのみを消極的に巻き取ることができるようにして、可食性テープ202aの引き出しを円滑にし、巻取ボビン105の直径変化にかかわらず一定の速度で引き出されるようにする。
【0042】
ついで、図3及び図6に基づいて、本発明によるディスペンサー本体10の構造を詳細に説明する。
【0043】
まず、本発明によるディスペンサー本体10は、比較的小さい面積を持つ底板14と、この底板14の上面に垂直に設置される前面板12及び後面板13、及び前記底板14の上面と前記の前・後面板12、13の側面に着脱可能に結合される左・右側板15、16でなる。この際、好ましくは、前記前面板12と後面板13は、その上端部が対向方向に曲がり、その先端が突き合わせられた状態で結合される。これにより、別に分離された上面板が不要になる。
【0044】
一方、前記左・右側板15、16が分離され、その内部の空間に前述した本発明による可食性フィルムカートリッジ100が装着される。前記可食性フィルムカートリッジ100が装着されれば、左・右側板15、16を結合することにより、湿気や異物が流入することを防止する。この際、前記左・右側板15、16の上部には弾性フック62が設けられ、下部には水平リブ63が一体に形成される。また、前記左・右側板15、16の外側面には、指を入れることができる取っ手64が形成される。したがって、前記底板14に形成されたスライド結合凹部83に前記水平リブ63を挿入し、前記前面板12と後面板13に形成されたフック部82に弾性フック62を弾性的に結合することにより、左・右側板15、16を分離可能に結合する。
【0045】
ついで、前記前面板12に一体に形成された突出部72の上面には、可食性フィルムが供給される二つの供給スリット74が形成されている。そして、供給スリット74の前方には、供給スリット74と対応する二つの作動スイッチ76が設置されている。したがって、いずれの作動スイッチ76を押せば、これに対応する供給スリット74から可食性フィルムが排出される。また、図示しなかったが、前記前面板12には可食性フィルムの種類またはその使用方法などを記載するか別途の広告文案を記載する掲示板または広告看板が設置されることができる。
【0046】
そして、前記ディスペンサー本体10の垂直隔板20は、ディスペンサー本体10の内部を両分することができる大きさ及び形状を持つ板体であって、前記底板14に設置されている支持板27によって固定される。前記支持板27は二つのL字形プレートが一定間隔で離隔するように設置され、その間に前記垂直隔板20の下端部を挿入して固定させる。この際、支持板27と垂直隔板20は多数の締結ネジ28で締結される。
【0047】
また、前記底板14には、可食性フィルムカートリッジ100を定着するための定着部41が形成される。前記定着部41は、可食性フィルムカートリッジ100の底面形状と一致するように凹状に形成される。このように、前記垂直隔板20の両側に定着部41が形成されるので、可食性フィルムカートリッジ100は垂直隔板20の両側にそれぞれ装着することができる。本発明によるディスペンサー本体10は、垂直隔板20を利用して二つの可食性フィルムカートリッジ100を同時に装着することができるので、可食性フィルムテープを頻繁に入れ替らなくても良いだけでなく、ディスペンサー本体10の大きさを最小化してコンパクト化することができる。
【0048】
また、前記垂直隔板20には、可食性フィルムカートリッジ100の引出ローラー164と巻取ボビン105を駆動するための駆動手段30が設置される。前記駆動手段30は、図4に示すように、前記垂直隔板20を中心に両側にそれぞれ設置されるが、本明細書では、説明の便宜上、一方の駆動手段についてだけ説明する。しかし、他方の駆動手段はその位置だけ異なるばかり、その構成は同一であるので、当業者であれば易しく理解することができる。
【0049】
前記駆動手段30は、垂直隔板20の後方に設置される駆動モーター32と、前記垂直隔板20の側面に直交するように固定される引出用固定ピン34及び巻取用固定ピン36と、前記引出用固定ピン34の外周面に回転可能に結合され、その外周面に従動プーリー47が設置された引出用回転軸37と、前記巻取用固定ピン36の外周面に回転可能に結合され、外周面に駆動プーリー48及びギア33が設置された巻取用回転軸38と、前記駆動プーリー47と従動プーリー48の間に連結される環状のベルト45と、前記駆動モーター32の駆動軸の先端に一体に形成され、前記巻取用回転軸38の外周面に形成されたギア33と噛み合うウォームギア31とからなる。
【0050】
そして、前記垂直隔板20の後方には、二つの駆動モーター32が設置される切開部22が形成されており、前記切開部22に載置された駆動モーター32は別途のブラケット24によって堅たく固定される。
【0051】
そして、前記引出用固定ピン34と巻取用固定ピン36は、図7に示すように、ボルト部52が形成されたボルト型固定軸34’、36’と、ナット部53が形成されたナット型固定軸34、36の対で構成される。したがって、前記ボルト型固定軸34’、36’のボルト部52を垂直隔板20に穿設された貫通孔54を通過して他側のナット型固定軸34、36のナット部53と締結すれば、前記垂直隔板20の両側面にそれぞれ引出用固定ピン34と巻取用固定ピン36が設置される。この際、前記引出用固定ピン34には環状スペーサ55が設置され、前記巻取用固定ピン36の先端には固定手段56が設置される。
【0052】
一方、図4及び図5を参照すれば、前記垂直隔板20の両側には、駆動手段30をカバーするとともにその外側面に可食性フィルムカートリッジ100が密接に装着されるようにする内部カバー26が設置される。前記内部カバー26は、その内部に一定大きさの空間を形成するように、周縁に沿って垂直壁が形成され、側面には、引出用回転軸37と巻取用回転軸38が一定長さで突出するように、二つの貫通孔27、28が貫設されている。また、好ましくは、前記内部カバー26の後方には、駆動モーター32を容易に設置するとともに放熱などに有利であるように、後方開放部が形成され、前方には電気線または信号線を配線するための前方開放部がそれぞれ形成されている。そして、前記内部カバー26は多数の締結ネジ29によって前記垂直隔板20の側面に固定される。
【0053】
そして、また図4を参照すれば、前記前面板12の排出スリット76の下部には、可食性フィルムカートリッジ100から引き出される可食性テープ102aを切断するための二つのカッター手段85が斜めに設置される。前記カッター手段85は、図8に示すように、可食性テープ102aが貫通する貫通スリット86が形成されたベース87と、前記貫通スリット86に挿入されている可食性テープ102aを切断するように前記ベース86に沿って移動可能に設置された刃部88と、前記刃部88を前進または後進させるためのソレノイドアクチュエーター89と、前記刃部88を復帰させるためのコイルスプリング84と、これらを結合するための結合手段とから構成されている。
【0054】
本発明において、前記カッター手段85は直線運動するソレノイドアクチュエーター89が好ましく使用できるが、別の回転モーターとこの回転モーターの回転運動を直線運動に変換する動力伝達装置とから構成することも可能である。このようなカッター手段85は当業者であれば容易に実施することができるものであるので、この明細書ではその詳細な説明を省略する。
【0055】
また、図5に示すように、前記垂直隔板20の側面には、前記カッター手段85を制御するための断続スイッチ91と、前述した駆動プーリー48と従動プーリー47の間で回転するベルト45に沿って回転し、ベルト45の移動距離に対応して断続スイッチ91と機械的に接触するエンコーダーローラー96とが設置される。この際、前記エンコーダーローラー96は、ベルト45の移動距離に応じて前記断続スイッチ91を周期的にオン(ON)に作動させる。
【0056】
前記断続スイッチ91は、内部のスイッチと弾性的に接触する接続部92を備えて、エンコーダーローラー96の接触突起97と機械的に接続される。そして、前記エンコーダーローラー96は、前記ベルト45に張力を加えるように近接して設置されて、ベルト45の移動に応じて正確に回転する。前記接触突起97はエンコーダーローラー96に一体に形成されるので、エンコーダーローラー96が回転するにつれて、断続スイッチ92の接続部92と周期的に接触することになる。
【0057】
好ましくは、前記エンコーダーローラー96の直径は、可食性フィルムディスペンサー1が供給する可食性フィルム202cの長さに寄る。例えば、前記エンコーダーローラー96の円周長は可食性フィルムの長さと同一である。したがって、前記ベルト45の移動によってエンコーダーローラー96が回転すれば、前記エンコーダーローラー96が1回転するごとに接触突起97が断続スイッチ91の接続部92と1回ずつ接触して前記カッター手段85を作動させるので、前記可食性テープ102aはエンコーダーローラー96の円周長さ(または前記ベルト45が移送された長さ)に切断されることになる。このように、本発明は、ベルト45の移送長に応じて可食性テープ102aを切断するため、可食性フィルムテープ102のロール厚さの変化にかかわらず、いつも一定長さの可食性フィルム102cを提供することができる。また、高価のセンサーを使用しない。
【0058】
以下では、本発明の可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着する方法と、これによる可食性フィルムディスペンサー1の作用について説明する。
【0059】
まず、可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着するためには、前記ディスペンサー本体10から左・右側板15、16を分離し、前記可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着するように装着部41上に定着させる。すると、図6及び図9に示すように、前記垂直隔板20に突出している引出用回転軸37と巻取用回転軸38が可食性フィルムカートリッジ100の側面に形成された貫通孔を通じて内部の引出ローラー164及び巻取ボビン105と結合することになる。そして、引出スリット131を通じて露出した可食性テープ102aの先端をディスペンサー本体10に設置されたカッター手段85の貫通スリット86を通じて保持させる。その後、分離された左・右側板15、16を再び結合させることで、可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了する。
【0060】
このように、本発明は、可食性フィルムカートリッジ100の装着工程が非常に簡単であるだけでなく、このような可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了すれば可食性テープ102aがセットされるので、非熟練者でも速かに可食性フィルムカートリッジ100を入れ替るか、あるいは装着またはセットすることができる。
【0061】
このように、可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着している状態で、使用者が作動スイッチ76を押せば、対応の駆動モーター32が駆動され、動力伝達手段を介して連結されている巻取用回転軸38が回転し、巻取ボビン105に形成された弾性突片39の弾性力範囲内で、前記可食性フィルムカートリッジ100の巻取ボビン105を回転させて離型紙テープ102bを巻き取る。この際、前記巻取用回転軸38にベルト45で連結された引出用回転軸37が回転して、前記可食性フィルムカートリッジ100の内部の引出ローラー164を回転させることにより、可食性テープ102aを引き出す。一方、前記巻取用回転軸38は、引出用回転軸37に対比すると、10%程度高い回転力を持つ代わりに、前記弾性突片39によって一定値以上の負荷がかかれば空転する構造である。したがって、実質的に可食性フィルムテープ202は前記引出ローラー164によって引き出され、巻取用回転軸38は、すでに分離されて負荷がほとんどかからない離型紙テープ202bのみを巻き取ることになる。
【0062】
また、前記ベルト45の移動長に応じて回転するエンコーダーローラー96は、前記断続スイッチ91と周期的に接続してカッター手段85を作動させることで、引き出される可食性テープ102aを一定長さに切断する。このように、一定長さに切断された可食性フィルム102cは前面板12の供給スリット74を通じて排出され、利用者は一枚ずつ引き出して使用することになる。この状態で、使用者が前面板12に設置された他の作動スイッチ76を押せば、他の駆動モーターが同様な方式で作動して、他の供給スリット76を通じて、一定長さに切断された可食性フィルム102cを供給することになる。
【0063】
ついで、前記ディスペンサー本体10の駆動手段30の作動をより詳細に説明する。使用者の選択によって前記駆動モーター32が回転すれば、その駆動軸のウォームギア31と噛み合うギア33によってその回転力が巻取用回転軸38に伝達される。同時に、前記巻取用回転軸38の回転力は駆動プーリー48と従動プーリー47の間に連結されたベルト45を介して引出用回転軸37にも伝達される。
【0064】
この際、図9に示すように、前記可食性フィルムカートリッジ100の引出ローラー164と巻取ボビン105は前記引出用回転軸37と巻取用回転軸38と結合されているので、前記引出ローラー164が回転すれば、テンション片166、またはテンションローラーによってその外周面に密接に接触している可食性テープ102aがその回転方向に引き出される。また、前記巻取ボビン105は、離型紙テープ102bをその回転方向に巻き取ることになる。したがって、前記可食性テープ102aと離型紙テープ102bが分離される。
【0065】
そして、前記巻取ボビン105と巻取用回転軸38の間には、好ましくは、弾性突片39は、一定値以上の負荷がかかる場合、前記巻取用回転軸38と巻取ボビン105間の結合が解除されて、巻取用回転軸38が空転することになる。したがって、前記可食性テープ102aが巻取ボビン105側に引かれて離脱されることを防止するとともに、ロールの厚さが連続して変わる巻取ボビン105によって可食性フィルムテープ202が巻き取られることを防止する。
【0066】
ついで、図10〜図13に基づいて、本発明の他の実施例による可食性フィルム供給用カートリッジを詳細に説明する。図面では、前述した実施例と同一構成は同一参照番号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0067】
まず、図10は本実施例による可食性フィルム供給用カートリッジ100(以下、‘可食性フィルムカートリッジ’という)を示す分解斜視図、図11は本実施例によるディスペンサー本体10の内部構造を示す組立斜視図、図12は本実施例によるディスペンサー本体10に可食性フィルムカートリッジ100を装着する形態を示す斜視図、図13はディスペンサー本体に本実施例による可食性フィルムカートリッジが装着された形態を示す側面図である。
【0068】
図示のように、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100は、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープ102を収納するための収納空間を形成するカートリッジ本体130と、この本体130の収納空間を密閉するカートリッジカバー170とから構成される。前記カートリッジ本体130とカバー170はプラスチック射出成形物であり、カートリッジ本体130の周縁には周縁垂直壁135が一体に形成され、この周縁垂直壁135の上端には一定幅でフランジ139が一体に形成されている。そして、前記周縁垂直壁131には、可食性テープ102aが引き出されるように、一定幅で引出スリット131が貫設されている。
【0069】
前記引出スリット131には、シリコンなどの軟質素材でなった密封ガイド部材110が設置されることが好ましい。前記密封ガイド部材110は射出成形物であり、中央に可食性テープ102aが引き出される通路113が貫設され、両側面には引出スリット131が形成された周縁垂直壁135に結合する結合凹部115が形成されている。前記密封ガイド部材110は引出スリット131に結合されて可食性テープ102aの引き出しを案内するだけでなく、引出スリット131を通じて湿気が流入することを遮断する。
【0070】
そして、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100に収納される可食性フィルムテープ102は、可食性テープ102aと離型紙テープ102bが二重テープ形態になり、前記可食性テープ102aは予め工場で一定長さに切断されている。すなわち、好ましくは、前記可食性フィルムテープ102は、離型紙テープ102bに可食性テープ102aを粘着させた状態で、前記可食性テープ102aを切断してメインボビン104に巻き取ったものである。図面において、参照符号101は予め形成された切断線を示す。したがって、後述するように、本発明の可食性テープ102aは別途のカットティング装置とカットティング作業が不要になる。
【0071】
ついで、前記カートリッジ本体130は、周縁に沿って周縁垂直壁135が一体に形成されて収納空間を形成する本体板133を含む。そして、前記本体板133の内側面には、前述したメインボビン104が回転可能に結合する円筒状メイン軸132と、前記巻取ボビン105が回転可能に結合する円筒状巻取軸136とが一定距離だけ隔たって一体に形成されている。前記メイン軸132と巻取軸136は円筒状になり、前記巻取軸136の中心には、巻取用回転軸38が挿入されるように,貫通孔が形成されている。また、前記メイン軸132と巻取軸136の間の上部側には、離型紙テープ102bから可食性テープ102a、つまり一定長さに切断された可食性フィルム102cを離型紙テープ102から分離させるための分離ピン192が設置される。
【0072】
前記分離ピン192は、本体板133上に直交するように設置され、前記可食性フィルムテープ102の幅より長い長さを持つ円形固定ピンであり、その上端は可食性フィルム102cの分離を容易にするエッジ部を形成するため、好ましくは、水平切断面193が形成される。一方、前記カートリッジカバー170は、前述した本体板133と同一の大きさ及び形状を持つ板状体であり、その内側面には、前記本体板133に形成された巻取軸136に対応するカバー巻取軸176が一体に形成できる。また、前記カートリッジカバー170は、カバー巻取軸176または締結孔などが形成されなかった単純な板体であることができる。この場合、前記カートリッジカバー170は高周波熱融着または接着剤を利用して前記周縁垂直壁135のフランジ139に一体に接合される。
【0073】
このように、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100は、予め一定長さに切断された可食性フィルム102cが巻き取られており、この可食性フィルム102cを離型紙テープ102bから分離するための分離ピン192が内蔵されている。そして、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100が装着されるディスペンサー本体10は、可食性テープ102bを切断するためのカッター手段と可食性テープ102bの長さを測定するためのエンコーダー及び断続スイッチが不要になる。これにより、本発明のディスペンサー本体10は、その構造が単純であり、可食性テープ102bのセットが容易であるだけでなく、故障がほとんど無いので、非熟練者でも維持管理が容易である。
【0074】
以下、本実施例による可食性フィルムカートリッジ100をディスペンサー本体10に装着する過程及びその作用を説明する。
【0075】
まず、図11及び図12を参照すれば、左・右側板15、16を分離し、前述した可食性フィルムカートリッジ100を垂直隔板20の側面に密着して装着する。すると、前記垂直隔板20の側面に突出した巻取用回転軸38が前記可食性フィルムカートリッジ100の側面に形成された貫通孔を通じて内部の巻取ボビン105に結合される。そして、引出スリット131を通じてその先端が露出するとともに、既に一定長さに切断された可食性フィルム102cは供給スリット74の入口に位置することになる。この際、前記供給スリット74には、好ましくは、可食性フィルム102Cを案内する案内通路78が分離ピン192の近くにまで延設される。そして、左・右側板15、16をディスペンサー本体10に結合することで、可食性フィルムカートリッジ100の装着が完了する。
【0076】
図13に示すように、前記可食性フィルムカートリッジ100が垂直隔板20の側面に密着して装着された状態で、使用者が作動スイッチ76を選択して押せば、駆動モーター32が回転して駆動軸のウォームギア31とかみ合っているギア33が回転することにより、巻取用回転軸38が回転することになる。すると、この巻取用回転軸38と結合している巻取ボビン105が回転して、可食性フィルムテープ102を回転方向に巻き取ることになる。
【0077】
この際、前記巻取ボビン105によって引き出される可食性フィルムテープ102は、前記分離ピン192の上面に形成された水平切断面192のエッジで、離型紙テープ102bの急激な折曲によって、可食性フィルム102cが離型紙テープ102bから分離される。そして、分離された可食性フィルム102cは前面板12に形成された貫通スリット86に設けられた案内通路78に沿って供給される。
【0078】
このように、本実施例による可食性フィルムディスペンサー1は、一定長さに切断された可食性テープ102aを含む可食性フィルムテープ102を分離ピン192が設置された可食性フィルムカートリッジ100に収納し、駆動手段30が設置されている垂直隔板20に前記可食性フィルムカートリッジ100を装着することで、可食性フィルムテープ102のセット作業を容易にし、可食性テープ102aを切断するためのカッター手段とエンコーダー手段、並びに引出ローラーなどを省略することで、構造を単純化してコンパクトにし、食堂などの狭い空間にも設置することができ、非熟練者でも維持管理を容易にすることができる。
【0079】
さらに、本発明によるカートリッジ方式の可食性フィルムディスペンサー1は、ディスペンサー本体10の内部、好ましくは前面板12の上部側にLEDなどのような小型電球199をさらに設置し、この小型電球199で発散する熱によって、ディスペンサー本体10の内部の湿気が放出されるかあるいは外部から湿気が流入することを防止することができる。
【0080】
以上説明した本発明は、当業者が本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で色々の置き換え、変形及び変更が可能であるので、前述した実施例及び添付図面に示した例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0081】
1:可食性フィルムディスペンサー
10:ディスペンサー本体
20:垂直隔板
26:内部カバー
30:駆動手段
32:駆動モーター
34:引出用固定ピン
36:巻取用固定ピン
37:引出用回転軸
38:巻取用回転軸
74:供給スリット
76:作動スイッチ
78:案内通路
85:カッター手段
91:断続スイッチ
96:エンコーダーローラー
100:可食性フィルム供給用カートリッジ
102:可食性フィルムテープ
102a:可食性テープ
102b:離型紙テープ
102c:可食性フィルム
104:メインボビン
105:巻取ボビン
110:密封ガイド部材
130:カートリッジ本体 131:引出スリット
132:メイン軸
134:引出軸
136:巻取軸
164:引出ローラー
165:テンションローラー
166:テンション片
170:カートリッジカバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、
一定長さの可食性テープと離型紙テープが二重テープ形態に粘着されてなった可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンでなり、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;
前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが巻き付けられている円筒状メインボビンが回転可能に結合するメイン軸、前記可食性フィルムテープから分離された可食性テープを引き出す引出ローラーが回転可能に結合する引出軸、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように、周縁に沿って一定高さに形成され、前記引出ローラーによって引き出される可食性フィルムテープが排出される引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接に結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項2】
前記カートリッジ本体には、前記引出ローラーに近接して設置され、前記引出ローラーの外周面に位置する可食性テープを加圧して密着させるテンションローラーまたはテンション片が設置され、前記引出軸と巻取軸の中心には、前記可食性フィルムディスペンサーの回転軸が挿入されるように、貫通孔が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項3】
前記巻取ボビンは可食性フィルムディスペンサーの巻取用回転軸の外周面と弾性的に結合して、一定値以上の負荷がかかる場合、前記巻取用回転軸が空転するようにする弾性突片が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項4】
可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、
離型紙テープの一面に一定長さに切断された可食性フィルムが一列に粘着されている可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンを含み、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;
前記可食性フィルムテープが巻き付けられた円筒状メインボビンが回転可能に結合されるメイン軸、前記可食性フィルムテープの離型紙テープから一定長さに切断された可食性フィルムを分離させるようにエッジ部が形成された分離ピン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように周縁に沿って一定高さに形成され、前記分離ピンによって分離された可食性フィルムが排出されるように引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接して結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項5】
前記分離ピンはカートリッジ本体の平面に対して直交方向に設置された円筒状固定ピンであり、その上端は可食性フィルムを分離させるようにエッジ部を形成する水平切断面が形成されたことを特徴とする、請求項4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項6】
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端には、前記カートリッジカバーと緊密に結合するための段差部またはフランジが形成されたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項7】
前記段差部またはフランジにはシーリング部材がさらに設けられたことを特徴とする、請求項6に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項8】
前記引出スリットには、引き出される可食性テープまたは可食性フィルムを案内するとともに、外部から湿気が流入することを防止する密封ガイド部材が設けられたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジ本体の引出軸または巻取軸の中心に形成された貫通孔と前記周縁垂直壁に形成された引出スリットには、外部から湿気が流入することを防止するための密封テープが付着されたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項1】
可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、
一定長さの可食性テープと離型紙テープが二重テープ形態に粘着されてなった可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンでなり、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;
前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが巻き付けられている円筒状メインボビンが回転可能に結合するメイン軸、前記可食性フィルムテープから分離された可食性テープを引き出す引出ローラーが回転可能に結合する引出軸、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように、周縁に沿って一定高さに形成され、前記引出ローラーによって引き出される可食性フィルムテープが排出される引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接に結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項2】
前記カートリッジ本体には、前記引出ローラーに近接して設置され、前記引出ローラーの外周面に位置する可食性テープを加圧して密着させるテンションローラーまたはテンション片が設置され、前記引出軸と巻取軸の中心には、前記可食性フィルムディスペンサーの回転軸が挿入されるように、貫通孔が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項3】
前記巻取ボビンは可食性フィルムディスペンサーの巻取用回転軸の外周面と弾性的に結合して、一定値以上の負荷がかかる場合、前記巻取用回転軸が空転するようにする弾性突片が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項4】
可食性フィルムを一枚ずつ供給する可食性フィルムディスペンサーの内部に装着される可食性フィルム供給用カートリッジにおいて、
離型紙テープの一面に一定長さに切断された可食性フィルムが一列に粘着されている可食性フィルムテープが巻き取られる円筒状メインボビン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープがロール状に巻き取られる円筒状巻取ボビンを含み、ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープと;
前記可食性フィルムテープが巻き付けられた円筒状メインボビンが回転可能に結合されるメイン軸、前記可食性フィルムテープの離型紙テープから一定長さに切断された可食性フィルムを分離させるようにエッジ部が形成された分離ピン、及び前記可食性フィルムテープから分離された離型紙テープが巻き付けられる円筒状巻取ボビンが回転可能に結合する巻取軸が互いに離隔して設置され、前記ロール状に巻き取られた可食性フィルムテープが回転可能に収納されるように周縁に沿って一定高さに形成され、前記分離ピンによって分離された可食性フィルムが排出されるように引出スリットが形成された周縁垂直壁が設置されてなるカートリッジ本体と;
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端部と密接して結合するように、前記カートリッジ本体と同一の大きさ及び形状を持つ板状のカートリッジカバーと;を含んでなることを特徴とする、可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項5】
前記分離ピンはカートリッジ本体の平面に対して直交方向に設置された円筒状固定ピンであり、その上端は可食性フィルムを分離させるようにエッジ部を形成する水平切断面が形成されたことを特徴とする、請求項4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項6】
前記カートリッジ本体の周縁垂直壁の上端には、前記カートリッジカバーと緊密に結合するための段差部またはフランジが形成されたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項7】
前記段差部またはフランジにはシーリング部材がさらに設けられたことを特徴とする、請求項6に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項8】
前記引出スリットには、引き出される可食性テープまたは可食性フィルムを案内するとともに、外部から湿気が流入することを防止する密封ガイド部材が設けられたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジ本体の引出軸または巻取軸の中心に形成された貫通孔と前記周縁垂直壁に形成された引出スリットには、外部から湿気が流入することを防止するための密封テープが付着されたことを特徴とする、請求項1または4に記載の可食性フィルム供給用カートリッジ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2010−500254(P2010−500254A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−511949(P2009−511949)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002543
【国際公開番号】WO2007/136235
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(508348428)
【氏名又は名称原語表記】RYU,Gi−Je
【住所又は居所原語表記】1005−1002 Jugong 10 Danji Apt.,Seongpo−dong,Sangrok−gu,Ansan−si,Gyeonggi−do,Korea 426−771
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002543
【国際公開番号】WO2007/136235
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(508348428)
【氏名又は名称原語表記】RYU,Gi−Je
【住所又は居所原語表記】1005−1002 Jugong 10 Danji Apt.,Seongpo−dong,Sangrok−gu,Ansan−si,Gyeonggi−do,Korea 426−771
【Fターム(参考)】
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