説明

吊下装置

【課題】 画像表示装置等の吊下対象物を天井等の吊下部から吊り下げる場合に、当該吊下対象物の向きと鉛直方向の位置とを簡易に制御することが可能な吊下装置を提供する。
【解決手段】 薄型ディスプレイ1を鉛直方向に移動可能に天井100から吊下げるワイヤ(2、3)と、ワイヤ(2、3)により吊下げられている薄型ディスプレイ1を、水平軸を中心として回転可能に天井100から吊り下げるワイヤ4と、薄型ディスプレイ1の鉛直方向の移動及び回転を制御するモータ5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、例えば画像表示装置等の吊下対象物を吊下部から吊下げる吊下げ装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、薄型ディスプレイ等の画像表示装置の取り付け方の一例として、例えば、複数の当該画像表示装置を天井から吊り下げ、当該吊り下げられた各画像表示装置を四方向に移動するように構成された吊下装置が知られている(下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−135404号公報(第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の吊下装置は、画像表示装置を四方向に移動するように構成されているのみであり、当該各画像表示装置の移動方向や位置を任意に設定することができないために、例えば使用者の姿勢が座位から横臥位へ変わった場合等において、各画像表示装置の位置を簡易に変更することができないという問題点があった。
【0004】
そこで、本願は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、画像表示装置等の吊下対象物を天井等の吊下部から吊り下げる場合に、当該吊下対象物の向きと鉛直方向の位置とを簡易に制御することが可能な吊下装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、吊下対象物を鉛直方向に移動可能に吊下部から吊下げるワイヤ等の第1吊下手段と、前記吊下対象物の鉛直方向の移動を制御するモータ等の移動制御手段と、前記第1吊下手段により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げるワイヤ等の第2吊下手段と、前記吊下対象物の回転を制御するモータ等の回転制御手段と、を備える。
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、吊下対象物の一端にその一端が固定され吊下部にその他端が固定された第1線状体と、前記吊下対象物の他端にその一端が固定され且つその他端が使用者により把持される把持部とされており、更に前記吊下部に設けられたガイドを通って前記把持部が垂れ下がるようにされた第2線状体であって、前記第1線状体により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げる第2線状体と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、吊下対象物を鉛直方向に移動可能に吊下部から吊下げる第1線状体と、前記吊下対象物に対して反対の端部が使用者により把持される把持部とされており、更に前記吊下部に設けられたガイドを通って前記把持部が垂れ下がるようにされた第2線状体であって、前記第1線状体により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げる第2線状体と、前記吊下対象物上に設けられ、前記第1線状体を巻き取ることにより前記吊下対象物を重力と反対方向に移動させるリール等の移動制御手段と、を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本願を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、例えば液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の薄型ディスプレイを屋内の天井から吊り下げて用いるための吊下装置に対して本願を適用した場合の実施の形態である。
【0009】
(I)第1実施形態
始めに、本願に係る第1実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0010】
なお、図1は第1実施形態に係る吊下装置の概要構成を示す外観斜視図であり、図2は当該吊下装置の動作を示す側面図であり、図3は第1実施形態に係る変形形態を示す図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る吊下装置Sは、表示面1Aを有する薄型ディスプレイ1の背面を天井100から吊り下げるための吊下装置Sであり、具体的には、第1吊下手段としてのワイヤ2及び3と、第2吊下手段としてのワイヤ4と、移動制御手段及び回転制御手段としてのモータ5と、各ワイヤ巻き取り/巻き戻し用のプーリ6、8及び10と、各ワイヤを通すガイド7、8、11、12、13及び14と、モータ5の回転をプーリ9及び10の回転に変換するギア15と、プーリ9及び10の共通軸20を薄型ディスプレイ1に対して支持する支持部16乃至19と、により構成されている。
【0012】
次に、動作を説明する。
【0013】
先ず、モータ5は、その回転速度及び回転数を制御可能なステッピングモータにより構成されており、その回転軸5Aに固定されたプーリ6を回転させてワイヤ4を巻き取り又は巻き戻すと共に、モータ5から見てプーリ6の先の当該回転軸5Aに固定されている図示しないギアを噛み合うギア15を介してプーリ9及び10を回転させてワイヤ2及び3を巻き取り又は巻き戻す。
【0014】
このとき、ワイヤ2は、その一端が天井100に固定されており、薄型ディスプレイ1に固定されたガイド11及び天井100に固定されたガイド13をこの順で通ってプーリ9に巻き取られる構成となっている。
【0015】
また、同様に、ワイヤ3は、その一端が天井100に固定されており、薄型ディスプレイ1に固定されたガイド12及び天井100に固定されたガイド14をこの順で通ってプーリ10に巻き取られる構成となっている。
【0016】
一方、ワイヤ4は、その一端が天井100に固定されており、薄型ディスプレイ1に固定されたガイド7及び8をこの順で通ってプーリ6に巻き取られる構成となっている。
【0017】
上述した構成において、図示しない操作部からの操作に基づいてモータ5が回転することで、各ワイヤ2乃至4が同時に夫々に対応するプーリ6、9又は10に巻き取られると、図2に実線で示す視聴位置にあった薄型ディスプレイ1は、同じく図2に破線で示す収納位置まで上昇して停止する。
【0018】
また、図2に破線で示す収納位置に薄型ディスプレイ1が位置している状態でモータ5の逆回転により各ワイヤ2乃至4が夫々に対応するプーリ6、9又は10から巻き戻されると、今度は薄型ディスプレイ1が上記視聴位置まで下降して停止する。
【0019】
なお、当該上昇又は下降時における各ワイヤ2乃至4の巻き取り/巻き戻し量と薄型ディスプレイ1の夫々の位置(鉛直方向の位置並びに収納時及び視聴時の姿勢)との関係は、例えば第1実施形態に係る吊下装置Sを設置する際に、ギア15と当該ギア15に噛み合う図示しないギアとのギア比又は各プーリ6、9及び10の巻き取り部分の直径を調整することで任意に設定可能である。そして、その設定後の巻き取り/巻き戻し量をモータ5の回転数として設定しておくことで、当該設置後は常に同じ位置で視聴/収納を行うことができる。
【0020】
以上説明したように、第1実施形態に係る吊下装置Sの動作によれば、薄型ディスプレイ1の鉛直方向の移動と水平軸を中心とする回転とを夫々制御するので、当該薄型ディスプレイ1の向きと鉛直方向の位置とを簡易に制御することができる。
【0021】
また、薄型ディスプレイ1の回転と鉛直方向の移動とを連動させるので、一度の操作で二つの動きを行わせることができる。
【0022】
更に、各ワイヤ2乃至4により薄型ディスプレイ1が吊下げられているので、低コスト且つ簡易な構成で吊下装置Sを実現することができる。
【0023】
更にまた、天井100に固定されたワイヤ2(3)をガイド11(12)及びガイド13(14)を通して薄型ディスプレイ1に至らせるように張るので、天井100近傍の収納位置に薄型ディスプレイ1を吊り上げた後に当該薄型ディスプレイ1の揺動を抑制することができる。
【0024】
また、各ワイヤ2乃至4を一つのモータ5により巻き取り/巻き戻すので、低コスト且つ簡易な構成で吊下装置Sを実現することができる。
【0025】
なお、上述した第1実施形態においては、モータ5をステッピングモータとして構成することにより各ワイヤ2乃至4の巻き取り/巻き戻し量を調整することとしたが、これ以外に、例えば図3(a)に示すように、モータ5自体は通常のモータとして構成し、薄型ディスプレイ1の上昇時においては、ワイヤ2(3)における上昇完了時に対応する位置に設けられた接点23が当該上昇完了時において接触する薄型ディスプレイ1の位置に他の接点を設けておき、これら二つの接点23と22とが接触したときにモータ5の回転が停止するように構成すれば、モータ5自体を高価なステッピングモータとして構成せずとも初期設置時に設定した収納位置に薄型ディスプレイ1を移動させてモータ5を停止させることができる。
【0026】
この場合、当該収納位置から視聴位置までの下降時については、図3(b)に示すように、プーリ9(10)からワイヤ2(3)が完全に巻き戻されたときに当該ワイヤ2(3)の位置が図3紙面内の左方に移動することを利用して、当該移動後の位置にあるワイヤ2(3)によってのみ押下される位置に接点21を設けておき、当該接点21が押下されたときにモータ5を停止させるように構成すればよい。
【0027】
また、第1実施形態の如くワイヤ2乃至4の巻き取り/巻き戻しを全て一つのモータ5を駆動源として行うのではなく、ワイヤ2及び3の巻き取り/巻き戻しと、ワイヤ4の巻き取り/巻き戻しとを別個のモータを駆動源として相互に独立して行うように構成することも可能である。
【0028】
(II)第2実施形態
次に、本願に係る他の実施形態である第2実施形態について、図4を用いて説明する。なお、図4は第2実施形態に係る吊下装置の概要構成を示す外観斜視図である。また、図4において、図1に示す第1実施形態の吊下装置Sと同様の構成部材については、同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0029】
上述した第1実施形態においては、ワイヤ2乃至4を巻き取り又は巻き戻す動力源としてモータ5を用いたが、以下に説明する第2実施形態においては、手動にてワイヤ2乃至4を巻き取り又は巻き戻す。
【0030】
すなわち、図4に示すように、第2実施形態に係る吊下装置S1においては、第1実施形態に係るワイヤ4に代えて終端部に把持部41を備えたワイヤ40が用いられており、更に、第1実施形態に係るモータ5に代えてばねの弾性力によりワイヤ2乃至4を夫々対応するプーリ6、9及び10に巻き取られる移動制御手段としてのリール30を備えている。また、ワイヤ40は、天井100に固定されたガイド31及び固定部42を通って配されている。なお、固定部42は、ワイヤ40の当該ワイヤ40方向の移動を任意の位置で固定する固定部42である。
【0031】
以上の構成において、薄型ディスプレイ1を収納位置まで上昇させるときは、使用者が把持部41を把持して図4中下方に引き下げる。このとき、当該引き下げはリール30におけるばねの弾性力に抗して実行されることになり、当該収納位置まで上昇した後は固定部42によりワイヤ40が固定される。なお、これと並行して、ワイヤ2及び3も夫々プーリ9及び10に巻き取られることとなる。
【0032】
一方、収納位置にある薄型ディスプレイ1を視聴位置まで下降させるときは、固定部42により固定されているワイヤ40の当該固定を外して所望する視聴位置まで薄型ディスプレイ1を下降させ、当該視聴位置に到達したとき再度固定部42によりワイヤ40を固定する。なお、このとき、ワイヤ40は、リール30内のばねの弾性力により、薄型ディスプレイ1の下降に従ってプーリ6に巻き取られることとなり、更にワイヤ2及び3は、プーリ9及び10から巻き戻されることとなる。
【0033】
以上説明したように、第2実施形態に係る吊下装置S1によった場合でも上記第1実施形態に係る吊下装置Sと同様の効果(モータ5に係る効果を除く)を奏することができる。
【0034】
(III)変形形態
次に、本願に係る変形形態について、図5を用いて説明する。なお、図5は変形形態に係る吊下装置の概要構成及び動作を示す側面図である。
【0035】
上述した第1及び第2実施形態においては、薄型ディスプレイ1の鉛直方向の移動と回転とを連動させる場合について説明したが、本願においては、図5に示す吊下装置S2のように、薄型ディスプレイ30の一端を固定長のワイヤ43で天井100に固定し、更に、薄型ディスプレイ30の他端を、天井100に固定されたガイド53及び固定部52を通るワイヤ50に固定し、このワイヤ50の終端部に備えられた把持部51を使用者が把持して上下動させることにより、薄型ディスプレイ1の角度のみを変えるように構成しても良い。
【0036】
この場合、固定部52により任意の位置でワイヤ50を固定することにより、薄型ディスプレイ1を任意の視聴角度で天井100から吊下げることができることになる。
【0037】
以上説明した変形形態によれば、薄型ディスプレイ1の一端をワイヤ54で吊下げ、他端を回転可能にワイヤ50で吊下げるので、天井100に吊り下げた薄型ディスプレイ1の向き(視聴角度)を使用者の任煮で簡易に変えることができる。
【0038】
なお、上述してきた各実施形態及び変形形態においては、薄型ディスプレイ1を天井100から吊下げる場合に本願を適用したが、これ以外に、吊下対象物としては、例えば、スピーカ、照明装置、防犯用センサ又はモニター、カメラ等が挙げられる。
【0039】
更に、例えば第1実施形態に係る吊下装置Sに使用されているワイヤ2乃至4を分岐することで、複数の薄型ディスプレイ1を一つの吊下装置Sにより吊下げ且つ動かすように制御してもよい。
【0040】
更にまた、例えばいわゆる人体センサ等を用いて薄型ディスプレイ1の視聴者の視点や頭の位置を検出し、その検出結果と薄型ディスプレイ1の位置・姿勢制御とを組み合わせることにより、その視聴者の見易い位置や角度に当該薄型ディスプレイ1を位置させることも可能である。
【0041】
また、例えば第1実施形態に係る吊下装置Sにおける薄型ディスプレイ1の表示面側に少なくとも一本吊下げ用のワイヤを追加すれば、薄型ディスプレイ1の表示面を鉛直方向上向きにして収納するように構成することも可能となる。
【0042】
更に、例えば第1実施形態に係る吊下装置Sを自動的に稼動させておき、薄型ディスプレイ1の表示面に表示された画像を視聴者に見せるようにしたり、或いは吊下装置によりカメラを吊下げ、これを自動的に稼動させることで、人の立位での視点や座位での視点から見た映像を夫々得るように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1実施形態に係る吊下装置の概要構成を示す概観斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る吊下装置の動作を示す側面図である。
【図3】第1実施形態に係る変形形態の構成及び動作を示す側面図であり、(a)は収納位置への上昇時の構成及び動作を示す側面図であり、(b)は視聴位置への下降時の構成及び動作を示す側面図である。
【図4】第2実施形態に係る吊下装置の概要構成を示す概観斜視図である。
【図5】変形形態に係る吊下装置の概要構成を示す側面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 薄型ディスプレイ
1A 表示面
2、3、4、40、50、54 ワイヤ
5 モータ
6、9、10 プーリ
7、8、11、12、13、14、53 ガイド
15 ギア
16、17、18、19 支持部
20 共通軸
21、22、23 接点
30 リール
41、51 把持部
42、52 固定部
100 天井
S、S1、S2 吊下装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊下対象物を鉛直方向に移動可能に吊下部から吊下げる第1吊下手段と、
前記吊下対象物の鉛直方向の移動を制御する移動制御手段と、
前記第1吊下手段により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げる第2吊下手段と、
前記吊下対象物の回転を制御する回転制御手段と、
を備えることを特徴とする吊下装置。
【請求項2】
請求項1に記載の吊下装置において、
前記移動制御手段及び前記回転制御手段は、前記吊下対象物の回転及び鉛直方向の移動を相互に連動させて制御することを特徴とする吊下装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吊下装置において、
前記第1吊下手段は、前記吊下対象物に対して反対の端部が前記吊下部に固定された第1線状体であり、
前記第2吊下手段は、前記吊下対象物に対して反対の端部が前記吊下部に固定された第2線状体であることを特徴とする吊下装置。
【請求項4】
請求項3に記載の吊下装置において、
前記吊下対象物に設けられ且つ前記固定された第1線状体を通す第1ガイドと、
前記吊下部における前記第1線状体の固定位置から離隔した位置に設けられ前記第1ガイドを通された後の前記第1線状体を通す第2ガイドと、
を更に備えることを特徴とする吊下装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の吊下装置において、
前記移動制御手段は、前記吊下対象物を反重力方向に移動させるとき前記第1線状体における他の端部から当該第1線状体を巻き取ると共に、前記吊下対象物を重力方向に移動させるとき当該第1線状体を巻き戻す第1モータであり、
前記回転制御手段は、前記吊下対象物を重力に逆らって回転させるとき前記第2線状体における他の端部から当該第2線状体を巻き取ると共に、前記吊下対象物を重力によって回転させるとき当該第2線状体を巻き戻す第2モータであることを特徴とする吊下装置。
【請求項6】
請求項5に記載の吊下装置において、
前記第1モータと前記第2モータとを一つのモータにより構成することを特徴とする吊下装置。
【請求項7】
吊下対象物の一端にその一端が固定され吊下部にその他端が固定された第1線状体と、
前記吊下対象物の他端にその一端が固定され且つその他端が使用者により把持される把持部とされており、更に前記吊下部に設けられたガイドを通って前記把持部が垂れ下がるようにされた第2線状体であって、前記第1線状体により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げる第2線状体と、
を備えることを特徴とする吊下装置。
【請求項8】
請求項7に記載の吊下装置において、
前記第2線状体の方向に沿った当該第2線状体の動きを固定する固定手段を更に備えることを特徴とする吊下装置。
【請求項9】
吊下対象物を鉛直方向に移動可能に吊下部から吊下げる第1線状体と、
前記吊下対象物に対して反対の端部が使用者により把持される把持部とされており、更に前記吊下部に設けられたガイドを通って前記把持部が垂れ下がるようにされた第2線状体であって、前記第1線状体により吊下げられている前記吊下対象物を、水平軸を中心として回転可能に前記吊下部から吊り下げる第2線状体と、
前記吊下対象物上に設けられ、前記第1線状体を巻き取ることにより前記吊下対象物を重力と反対方向に移動させる移動制御手段と、
を備えることを特徴とする吊下装置。
【請求項10】
請求項9に記載の吊下装置において、
前記移動制御手段は、前記第1線状体及び前記第2線状体を同時に巻き取ることにより、前記吊下対象物の前記反対方向の移動と前記水平軸を中心とした回転とを連動させて制御することを特徴とする吊下装置。
【請求項11】
請求項1から9に記載の吊下装置において、
前記吊下対象物は、前記吊下部に面する前記吊下対象物の面と反対の面に表示部が形成された画像表示手段であることを特徴とする吊下装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−337618(P2006−337618A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−160823(P2005−160823)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(591043569)オムロン プレシジョンテクノロジー株式会社 (16)
【Fターム(参考)】