説明

名刺情報管理システム

【課題】各利用者が特別な意識をもって操作等を行なうことなく自分の名刺情報の登録・更新が行なわれるようにして各利用者の利便性をより高めるとともに名刺情報の誤入力を確実に防止し、さらに名刺情報の更新通知について利用者や管理者の意思を反映させることを可能にする。
【解決手段】利用者の名刺情報の新規登録や更新を管理者端末40から名刺情報管理サーバ10に対して行なうとともに、名刺情報データベース上の名刺情報が管理者によって更新された場合、名刺情報の更新が行なわれた旨を、通知先設定手段によって利用者もしくは管理者が設定した所定の利用者端末に対して通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続されたサーバによって、名刺情報の保存/管理/更新サービスを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビジネス等において、初対面の人と接する場合や、以前に会って名刺交換を行なっていても人事異動,転職等によって名刺情報が変わった場合には、名刺の交換が慣習的に行なわれている。名刺としては、紙やプラスチック等のカード上に、個人の氏名,所属会社/所属団体の名称,所属部署,役職,連絡先(住所,電話番号,FAX番号,メールアドレス等)を含む名刺情報を印刷したものが用いられる。このような名刺の交換を行なうことにより、自分の情報が相手に伝えられることになる。
【0003】
また、例えば下記特許文献1や下記特許文献2には、名刺に、磁気や光を用いたデータ読取りが可能なデータ記録部をそなえ、そのデータ記録に、上述のような名刺情報を記録する技術が開示されている。このような名刺を交換した後、名刺のデータ記録部に記録された名刺情報を読み出すことにより、名刺管理のためのデータベースを容易に作成することができる。
【0004】
さらに、例えば下記特許文献3には、名刺交換を電子化した個人情報交換装置が開示されている。この個人情報交換装置には、対向する他の個人情報交換装置との間で個人情報(名刺情報)を相互に送受信するための通信部がそなえられている。このような個人情報交換装置を用いることにより、通常の名刺に印刷されている個人情報を相互に電子化した状態で簡単な操作により相手方に伝えることができるので、紙等による名刺を媒体とした交換を行なう必要がなくなり、個人情報を容易にデータベース化することができるだけでなく、名刺の材料となる紙やプラスチック等の消費を抑制することができ資源保護に貢献することもできる。
【0005】
上述のような名刺や名刺交換用の装置を用いた場合、相手の名刺情報が人事異動等で変更されても、新しい内容に更新することができない。
そこで、例えば下記特許文献4に開示された名刺情報管理システムでは、名刺交換により相手から受け取った名刺カードに記録されている相手の名刺情報を、名刺情報リーダ/ライタ装置および通信回線を介して名刺情報管理サーバから得られた最新の名刺情報に更新するほか、電子名刺装置により相互に交換され電子名刺装置内に登録されている相手の名刺情報を、通信回線を介して名刺情報管理サーバから得られた最新の名刺情報に更新している。このような構成により、名刺情報を交換した相手が人事異動等で所属する部署や役職等が変わっても、その相手の名刺情報を使いたい時に最新の名刺情報を得ることができ、連絡を取れなくなるようなことがなくなる。
【0006】
ここで、名刺カードは、名刺情報を書換可能に記録する記録部(例えば磁気ストライプやメモリなど)を有するものであり、電子名刺装置は、他の電子名刺装置との間で名刺情報の交換を行なう通信機能や、他の電子名刺装置から取得した名刺情報等を表示する表示機能や、他の電子名刺装置から取得した名刺情報を保存するメモリなどを有するものである。
【0007】
また、例えば下記特許文献5には、オンラインで名刺交換を行なう技術が開示されているが、この特許文献5に開示された技術では、通信回線を経由して会話による挨拶を交わした後、双方のオンライン名刺交換システムを起動し、最新の名刺を相互に交換してそれぞれの名刺データベースに蓄積する一方、名刺に変更があった場合は、オンライン名刺交換システムを起動することにより、通信回線の接続,相手の当該システムの起動および相手名刺データベースの更新を自動的に行なっている。
【0008】
さらに、例えば下記特許文献6では、ネットワークを介して電子名刺の更新を行なうことができるようにした情報処理装置および方法、情報処理システム、並びにプログラム格納媒体が開示され、電子名刺の交換が行なわれた相手に対して、電子名刺の更新を確実に通知することができるようにしている。この特許文献6では、各情報処理装置に記憶されている名刺情報を自動更新する技術が、つまり各情報処理装置に名刺情報を記憶させる技術が開示されている。
【0009】
上述した特許文献4における名刺情報管理システムで名刺カードを用いた場合、一旦、名刺カードを交換した後は、その名刺カードにおける名刺情報を更新すればいいので、人事異動後の新たな名刺等を受け取る必要はないが、一人の相手について必ず一枚の名刺カードが必要であり、名刺交換相手が多くなれば多くなるほど名刺カードの枚数も多くなり、その名刺カードの整理や名刺カードに記録された名刺情報の管理が極めて面倒になる。
【0010】
これに対し、下記特許文献4における名刺情報管理システムで電子名刺装置を用いた場合、名刺情報そのものを電子的に交換するだけとなり、名刺カードを交換する必要がなくなるので、名刺交換相手が多くなっても多数枚の名刺カードを取り扱う必要はなくなる。しかしながら、下記特許文献4における名刺情報管理システムでは、ユーザによって電子名刺装置上で選択された更新対象の名刺情報のみが最新の名刺情報に更新されるため、ユーザによって選択されなかった名刺情報については更新処理が行なわれず、また、ユーザは、その名刺情報が名刺情報管理サーバ側で更新されているか否かを認識することができず、名刺情報を参照・利用する都度、対象となる名刺情報を選択して最新のものに更新する必要があり、その操作が極めて面倒である。さらに、多数の相手と名刺情報の交換を行なった場合、ユーザ側で保存すべき名刺情報のデータ量が極めて多くなるので、結局、その多量の名刺情報の管理や整理が極めて煩雑になってしまう。
【0011】
また、下記特許文献5における名刺処理方法では、名刺情報を変更した場合、オンライン名刺交換システムが起動され、相手の名刺データベースにおける自分の名刺情報を最新のものに自動的に更新できるようになっている。しかし、この特許文献5における名刺処理方法でも、下記特許文献4に開示の技術と同様、多数の相手と名刺情報の交換を行なった場合は、ユーザ側で保存すべき名刺情報のデータ量が極めて多くなり、自動更新後の名刺情報も当然ユーザ側で保存されることになるので、結局、その多量の名刺情報の管理や整理が極めて煩雑になってしまう。下記特許文献6に開示された技術も、特許文献4に開示された技術と同様の課題を有している。
【0012】
そこで、例えば下記特許文献7では、携帯端末を利用して電子的な名刺交換を行なう名刺管理システム等であって、電子的に名刺交換した後に当該交換相手のデータが更新された場合、その更新が自動的に反映され、また、個々のユーザが使用している端末のメモリ容量が小さい場合でも使用可能にした技術が開示されており、特に、この特許文献7に開示された技術によれば、段落0080に記載されている通り、名刺データを全てインターネットサーバに置き、名刺IDに該当するデータをサーバから携帯端末にダウンロードして使用することにより、名刺IDのみを携帯端末に保存すればよくなり、端末のメモリを固定使用する必要がなくなる。また、段落0081に記載されている通り、名刺データがインターネットサーバ上にあるため、そのデータが更新されれば携帯端末は「更新されたデータ」をダウンロードすることになり、ユーザの意識なくして更新作業ができるようになっている。
【0013】
また、例えば下記特許文献8では、多数の会員およびその会員の顧客の名刺情報を登録するデータベースをそなえ、各会員が端末を用いて前記データベースにアクセスすることで顧客の名刺情報を確認可能に構成した名刺情報管理システムおよび管理プログラムが開示されており、名刺情報(会員情報)の更新がされた場合に、更新がされたことを好適なタイミングで認知させ、更新された名刺情報(会員情報)を効率良く取得可能にしている。特に、この特許文献8では、データベースに登録された第1会員の名刺情報に変更があった場合、第1会員が顧客となっている他の第2会員に対して名刺情報の更新が通知され、第2会員が第1会員の更新名刺情報をデータベースにより確認きるようになっている。
【特許文献1】実全昭63−106675号公報
【特許文献2】実全平03−071477号公報
【特許文献3】特開平06−028372号公報
【特許文献4】特開平10−105610号公報
【特許文献5】特開平08−008962号公報
【特許文献6】特開2002−108904号公報
【特許文献7】特開2003−122762号公報
【特許文献8】特開2004−199367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところで、一般に名刺情報の新規登録要求/更新要求は利用者自身によって自分の端末から行なわれている。例えば複数の利用者が同一の企業等に社員として所属するような場合であっても、各利用者(社員)は、名刺情報を自分自身の操作によって入力して新規登録したり、人事異動があった場合に新しい所属先情報等を自分自身の操作によって入力して更新したりすることになる。このように利用者自身の操作によって入力を行なうと、操作ミスにより誤った名刺情報が入力されてしまう可能性がある。
【0015】
このため、名刺情報が各利用者の所属先等を管理する管理者(例えば人事部の管理担当者)等によって管理されるような場合には、各利用者(社員)が特別な意識をもって操作等を行なうことなく自分の名刺情報が更新されようにして各利用者の利便性をより高めるとともに名刺情報の誤入力を招かないようにすることが望まれている。
【0016】
また、上述した従来のシステムでは、データベースに登録された名刺情報が更新された場合にその旨を他の利用者に自動的に通知されているが、名刺情報を更新した利用者の意思に関係なく自動通知を行なうと、利用者が通知を望まない相手にも通知されることになり望ましくない。従って、利用者の意思を反映させた更新通知を行なえるようにして、各利用者の利便性をより高めることが望まれている。さらに、他の利用者からの更新通知を受ける場合にも、受信側の利用者の意思に関係なく更新通知を受けるのではなく、受信側の利用者が自分の望む相手からの更新通知のみを受け付けることを可能にして、各利用者の利便性をより高めることが望まれている。
【0017】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、各利用者が特別な意識をもって操作等を行なうことなく自分の名刺情報の登録・更新が行なわれるようにして各利用者の利便性をより高めるとともに名刺情報の誤入力を確実に防止し、さらに名刺情報の更新通知について利用者や管理者の意思を反映させることを可能にして利用者や管理者の利便性を高めることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の名刺情報管理システム(請求項1)は、複数の利用者の名刺情報を各利用者の識別情報に対応付けて保存する名刺情報データベース、および、利用者毎に作成される電子名簿を各利用者の識別情報に対応付けて保存する電子名簿データベースを用いて、該複数の利用者の名刺情報を管理する名刺情報管理サーバと、各利用者によって利用される利用者端末と、前記の各利用者の管理者によって利用される管理者端末とをそなえ、該管理者端末が、該利用者端末を利用する利用者についての名刺情報を該名刺情報管理サーバに通知し、当該名刺情報の新規登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう名刺情報登録要求手段と、該名刺情報登録要求手段による新規登録要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された当該利用者の識別情報を当該利用者の利用者端末に通知する識別情報通知手段と、該利用者の識別情報および名刺情報の更新内容を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報管理サーバに登録された名刺情報の更新要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう更新要求手段とをそなえて構成され、該利用者端末が、該管理者端末から通知された該利用者、および、名刺情報交換相手の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報交換相手の識別情報を該利用者の電子名簿に登録する登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう電子名簿登録要求手段と、該管理者端末から通知された該利用者の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該利用者の電子名簿の参照要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう参照要求手段と、該参照要求手段による参照要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された名刺情報を表示部に表示させる表示制御手段とをそなえて構成され、該名刺情報管理サーバが、該管理者端末から利用者についての名刺情報の新規登録要求を受けた場合、当該利用者の識別情報を発行して該利用者端末に通知するとともに、当該名刺情報を当該識別情報に対応付けて該名刺情報データベースに登録する名刺情報登録手段と、当該利用者の電子名簿を作成し、該名刺情報登録手段によって発行された当該利用者の識別情報に対応付けて該電子名簿データベースに保存する電子名簿作成手段と、該管理者端末から名刺情報の更新要求を受けた場合、該管理者端末から通知された識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を更新する名刺情報更新手段と、該利用者端末から識別情報の登録要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿に、該利用者端末から通知された該名刺情報交換相手の識別情報を登録する電子名簿登録手段と、該利用者端末から電子名簿の参照要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿における識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を該利用者端末に通知する名刺情報通知手段とをそなえて構成され、該管理者端末から名刺情報の更新要求を受け該名刺情報管理サーバの該名刺情報更新手段による当該名刺情報の更新が行なわれた場合、所定の利用者端末に対し、当該名刺情報の更新が行なわれた旨を通知する更新通知手段が、該管理者端末もしくは該名刺情報管理サーバにそなえられるとともに、該更新通知手段による通知先を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定する通知先設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して更新通知を行なうことを特徴としている。
【0019】
このような名刺情報管理システムにおいて、該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末毎に、その利用者端末を該更新通知手段による通知先とするか否かを、該更新通知手段に対し設定するように構成してもよいし(請求項2)、該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末のうち、該更新通知手段による通知先とする利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定するように構成してもよい(請求項3)。
【0020】
また、該利用者が複数種類の名刺情報を該名刺情報管理サーバに登録している場合、該通知先設定手段が、前記複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報を交換した名刺情報交換相手を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定するように構成してもよいし(請求項4)、更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていない場合、該通知先設定手段が、当該通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末に対して問い合わせ、当該更新対象利用者が許可した場合に当該通知先の利用者端末を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定するように構成してもよいし(請求項5)、該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定するように構成してもよいし(請求項6)、名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分のみである場合、該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定するように構成してもよいし(請求項7)、該管理者端末が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合、該通知先設定手段が、前記入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定し、該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して、更新通知を行なって当該役職の人事異動を通知するとともに、当該役職に新規に就いた利用者に対し該名刺情報管理サーバによって発行された識別情報を通知するように構成してもよい(請求項8)。
【0021】
さらに、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者毎に、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信するか否かを設定する受信可否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、該利用者端末が、該受信可否設定手段により受信許可を設定された利用者からの変更通知のみを受信するように構成してもよいし(請求項9)、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信すべき利用者を、受信許可利用者として設定する受信許可設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、該利用者端末が、該受信許可設定手段により設定された受信許可利用者からの変更通知のみを受信するように構成してもよい(請求項10)、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信拒否すべき利用者を、受信拒否利用者として設定する受信拒否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、該利用者端末が、該受信拒否設定手段により設定された受信拒否利用者以外の利用者からの変更通知のみを受信するように構成してもよい(請求項11)。
【0022】
なお、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社内でのアクセスに必要となる情報を抽出して通知するように構成してもよいし(請求項12)、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社外からのアクセスに必要となる情報を抽出して通知するように構成してもよいし(請求項13)、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知するように構成してもよい(請求項14)。
【0023】
また、該複数の利用者は、名刺情報の交換に際して、名刺情報登録時に該名刺情報管理サーバから発行・通知された識別情報を相互に交換するように構成してもよいし(請求項15)、該名刺情報管理サーバと該管理者端末とを、一つの装置として一体化して構成してもよい(請求項16)。
【発明の効果】
【0024】
上述した本発明によれば、名刺情報管理サーバにおいて、名刺情報データベースおよび電子名簿データベースを用いて、予め登録された複数の利用者の名刺情報や電子名簿の保存/管理/更新が行なわれ、この名刺情報管理サーバによって、各利用者(利用者端末)や管理者(管理者端末40)に対し、名刺情報の管理サービスが提供されることになる。即ち、名刺情報管理サーバを用いて各利用者の名刺情報の保存/管理/更新を行なうことにより、利用者が、名刺情報管理サーバにおける自分の電子名簿を参照する際には、何ら特別な操作を行なうことなく、名刺交換相手の名刺情報について常に最新のものを参照することができ、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0025】
その際、名刺情報データベースに、各利用者の名刺情報を、その名刺情報の登録時に発行された各利用者の識別情報に対応付けて保存しておく。また、利用者が名刺情報の交換を行なう際には、名刺情報そのものを交換するのではなく、予め発行された識別情報を交換し、各利用者は、名刺情報交換相手の識別情報を名刺情報管理サーバにおける自分の電子名簿に登録・保存する。そして、各利用者は、名刺情報交換相手の名刺情報を参照する際には、利用者端末から名刺情報管理サーバにアクセスし、電子名簿に登録された識別情報に対応する名刺情報を、利用者端末上で表示させることになる。従って、利用者は、利用者端末側で名刺情報交換相手の識別情報や名刺情報などを保存しておく必要がなく、多数の相手と名刺情報の交換を行なっても利用者側で多量の名刺情報の保存/管理/整理を行なう必要が一切なくなり、利用者の利便性のさらなる向上、および、利用者側でのメモリリソースの有効利用が実現される。
【0026】
また、本発明によれば、利用者の名刺情報の新規登録や更新は管理者端末から名刺情報管理サーバに対して行なわれるので、各利用者が特別な意識をもって操作等を行なうことなく自分の名刺情報の登録や更新が行なわれ、各利用者の利便性をより高めるとともに名刺情報の誤入力を確実に防止することができ、特に、例えば複数の利用者が同一の企業等に社員として所属するような場合に有効である。
【0027】
さらに、名刺情報データベース上の名刺情報が管理者によって更新された場合、名刺情報の更新が行なわれた旨が、通知先設定手段によって利用者もしくは管理者が設定した所定の利用者端末に対して通知されるので、更新通知を受けた利用者は、相手の人事異動や転職等を直ちに且つ確実に認識でき、人事異動や転職等を知らなかったことによる不都合や非礼の発生を確実に抑止することができるほか、利用者や管理者の意思を反映させた更新通知を行なえ、利用者や管理者の利便性をより高めることができる。このとき、管理者が更新通知の通知先を設定することで、更新通知の通知先も管理者端末で管理することが可能になる。
【0028】
このとき、利用者が複数種類の名刺情報を名刺情報管理サーバに登録している場合、複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報を交換した名刺情報交換相手を、所定の利用者端末として設定したり、更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていない場合、その通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末に対して問い合わせ当該更新対象利用者が許可した場合に当該通知先の利用者端末を所定の利用者端末として設定したり、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を所定の利用者端末として設定したり、名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分のみである場合、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を所定の利用者端末として設定したりすることにより、更新通知を行なうべき相手(通知先)として適切なものが選択されて設定され、効率的な更新通知が行なわれることになる。
【0029】
また、管理者端末が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合、その入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末を所定の利用者端末として設定し、その利用者端末に対し更新通知,当該役職の人事異動の通知および当該役職に新規に就いた利用者の識別情報の通知が行なわれるので、上述のごとき入れ替え人事に伴う各種通知を関係者に対して直ちに且つ効率的に行なうことができる。
【0030】
さらに、他の利用者からの更新通知を受ける場合、利用者や管理者の意思を反映させ所望の利用者についての更新通知のみを受信することができるので、利用者や管理者の利便性をより高めることができる。このとき、管理者が受信許可利用者や受信拒否利用者を設定することで、これらの利用者についても管理者端末で管理することが可能になる。
【0031】
また、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、当該名刺情報の中から社内でのアクセスに必要となる情報(社内専用の内線電話番号等)を抽出して通知したり、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合、当該名刺情報の中から社外からのアクセスに必要となる情報(外線電話番号等)を抽出して通知したり、名刺情報の中から既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知したりすることにより、通知すべき情報のみが抽出されて通知されることになり、効率的な名刺情報の通知が行なわれることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔1〕本実施形態の構成の説明
図1は本発明の一実施形態としての名刺情報管理システムの構成を示すブロック図で、この図1に示すように、本実施形態の名刺情報管理システム1は、名刺情報管理サーバ10,利用者端末20,電子名刺装置30(もしくは30A),管理者端末40,社内LAN(Local Area Network)50およびネットワーク(インターネット等)60をそなえて構成されている。
【0033】
ここで、図1に示す名刺情報管理システム1は、例えば複数の利用者が同一の企業等に社員として所属する場合に適用されており、このシステム1では2つの企業が名刺情報管理サーバ10による名刺情報管理サービスを受けている。このとき、各企業においては、図1に示すように、利用者端末20,電子名刺装置30(もしくは30A),管理者端末40および社内LAN50からなるシステムが構築されており、利用者端末20および管理者端末40が、社内LAN50およびネットワーク60を介して、社外にそなえられ名刺情報管理サービスを提供する名刺情報管理サーバ10と相互に通信可能に接続されている。なお、本実施形態では名刺情報管理サーバ10を社外にそなえているが、この名刺情報管理サーバ10を各企業のシステムに含ませ社内LAN50に接続してそなえてもよいし、その場合、名刺情報管理サーバ10と管理者端末40とを一つの装置として一体化して構成してもよい。
【0034】
名刺情報管理サーバ10は、名刺情報データベース10aおよび電子名簿データベース10bを用いて複数の利用者の名刺情報を管理するもので、後述するような名刺情報管理サービスを複数の利用者(各企業)に提供するためのものである。ここで、名刺情報データベース10aは、図7を参照しながら後述するごとく、複数の利用者の名刺情報を各利用者の識別情報(プロファイルID)に対応付けて保存するものであり、電子名簿データベース10bは、図8を参照しながら後述するごとく、利用者毎に作成される電子名簿を各利用者の識別情報(プロファイルID)に対応付けて保存するものである。これらのデータベース10a,10bは、名刺情報管理サーバ10に内蔵されるハードディスク等によって構成されてもよいし、名刺情報管理サーバ10に外付けされる外部記憶装置や、ネットワーク等を介して接続される記憶装置によって構成されてもよい。
【0035】
利用者端末20は、名刺情報管理サービスを利用する利用者(ユーザ,社員)によって所有されるパーソナルコンピュータ等であり、社内LAN50を介して同じ社内の利用者端末20や管理者端末40と相互に通信可能に接続されるとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10と相互に通信可能に接続されている。利用者は、この利用者端末20を通じ名刺情報管理サーバ10によって提供される名刺情報管理サービスを利用することになる。
【0036】
電子名刺装置30(もしくは30A)は、各利用者によって所持され、後述するごとく名刺情報交換時に用いられるものである。この電子名刺装置30(30A)は、名刺情報管理サーバ10による名刺情報管理サービスを利用すべく会員登録を行なった利用者に対し、名刺情報管理サービスの提供者によって各利用者に貸与されてもよいし、各利用者が購入してもよい。
【0037】
管理者端末40は、各利用者の管理者、例えば各利用者(社員)の所属先等を管理する人事部の管理担当者によって利用されるパーソナルコンピュータ等であり、社内LAN50を介して同じ社内の利用者端末20と相互に通信可能に接続されるとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10と相互に通信可能に接続されている。管理者は、管理者端末40を通じ名刺情報管理サーバ10によって提供される名刺情報管理サービスを利用することになる。
【0038】
図2は本実施形態における管理者端末40の構成を示すブロック図であり、この図2に示すように、本実施形態の管理者端末40は、名刺情報登録手段41,識別情報通知手段42,更新要求手段43,更新通知手段44,通知先設定手段45および設定手段46をそなえて構成されている。これらの手段41〜46としての機能は、例えば名刺情報管理サーバ10等から提供される所定のアプリケーションプログラム(名刺情報管理システム1を構成する管理者端末用のプログラム)を予めインストールし、そのプログラムをCPUに実行させることによって実現される。
【0039】
名刺情報登録要求手段41は、管理者によって管理される社員(各利用者端末20の利用者)についての名刺情報を、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10に通知し、当該名刺情報の新規登録要求(会員登録要求)を名刺情報管理サーバ10に対して統括的に行なうものである。このとき、管理者は、管理者端末40のキーボード,マウス等を操作して、名刺情報管理サーバ10の名刺情報データベース10aに登録すべき名刺情報として、個人の氏名,所属会社/所属団体の名称,所属部署,役職,連絡先(住所,電話番号,FAX番号,メールアドレス等),本人の画像情報などを入力するか、もしくは、人事情報として予め作成されたファイルから上述のごとき名刺情報を読み出すかして、名刺情報を名刺情報管理サーバ10に通知することになる。
【0040】
名刺情報管理サーバ10によって名刺情報の新規登録要求(会員登録要求)が受け付けられると、後述するごとく、その名刺情報に応じて発行されたプロファイルID(識別情報)のほか、名刺情報管理サービスを利用する利用者に対して発行されたユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードが管理者(管理者端末40)に通知される。そして、管理者端末40における識別情報通知手段42は、上述のごとく名刺情報登録要求手段41による新規登録要求に応じて名刺情報管理サーバ10から通知された当該利用者のプロファイルID(識別情報)や、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードを、社内LAN50を介して、当該利用者の利用者端末20に通知するものである。
【0041】
更新要求手段43は、利用者の識別情報(プロファイルID)および名刺情報の更新内容を、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10に通知し、この名刺情報管理サーバ10の名刺情報データベース10aに登録された名刺情報の更新要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なうものである。このとき、管理者は、管理者端末40のキーボード,マウス等を操作して、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともに、プロファイルIDや名刺情報の変更内容を入力するか、もしくは、人事情報として予め作成されたファイルから上述のごとき名刺情報の更新内容をプロファイルIDやユーザ認証用のユーザID/パスワードとともに読み出すかして、名刺情報を名刺情報管理サーバ10に通知することになる。
【0042】
更新通知手段44は、管理者端末40の上記更新要求手段23から名刺情報の更新要求を受け名刺情報管理サーバ10の名刺情報更新手段13(後述)による当該名刺情報の更新が行なわれた場合、その旨を名刺情報管理サーバ10からネットワーク60および社内LAN50を介して受信し、通知先設定手段45(もしくは利用者端末20の通知先設定手段21)によって設定された社内もしくは社外における所定の利用者端末20に対し、当該名刺情報の更新が行なわれた旨を通知するものである。その通知は、電子メール等を用いて行なってもよいし、利用者端末20の表示部25(後述)上で電子名簿の内容を表示する際に更新の行なわれた名刺情報が強調表示するようにして行なってもよい。その際、名刺情報の更新がいつ行なわれたかについての日時情報も併せて通知してもよい。この更新通知手段44は、名刺情報管理サーバ10にそなえられる更新通知手段16(後述)と同様の機能を果たすもので、その機能は、名刺情報管理サーバ10および管理者端末40の両方にそなえてもいずれか一方のみにそなえてもよいが、本実施形態では、その機能を名刺情報管理サーバ10および管理者端末40の両方にそなえた場合について説明している。
【0043】
通知先設定手段45は、管理者の操作により、更新通知手段44(もしくは名刺情報管理サーバ10の更新通知手段16)による通知先を前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定するもので、利用者端末20にそなえられる通知先設定手段21(後述)と同様の機能を果たす。その機能は、利用者端末20および管理者端末40の両方にそなえてもいずれか一方のみにそなえてもよいが、本実施形態では、その機能を利用者端末20および管理者端末40の両方にそなえた場合について説明している。なお、通知先設定手段45による詳細な設定手法については、利用者端末20の通知先設定手段21による設定手法と併せて後述する。
【0044】
設定手段(受信可否設定手段,受信許可設定手段,受信拒否設定手段)46は、管理者の操作により、他の利用者からの更新通知を受けるか否かについての設定を行なうためのもので、利用者端末20にそなえられる設定手段22(後述)と同様の機能を果たす。その機能は、利用者端末20および管理者端末40の両方にそなえてもいずれか一方にそなえてもよいが、本実施形態では、その機能を利用者端末20および管理者端末40の両方にそなえた場合について説明している。なお、設定手段46による詳細な設定手法については、利用者端末20の設定手段22による設定手法と併せて後述する。
【0045】
図3は本実施形態における名刺情報管理サービスの利用者端末20の構成を示すブロック図であり、この図3に示すように、本実施形態の利用者端末20は、電子名刺装置30(30A)用のリーダ/ライタ20aを付設されるとともに、通知先設定手段21,設定手段22,電子名簿登録要求手段23,参照要求手段24,表示部25および表示制御手段26をそなえて構成されている。これらの手段21〜24および26としての機能は、例えば名刺情報管理サーバ10等から提供される所定のアプリケーションプログラム(名刺情報管理サービスの利用者端末用のプログラム)を予めインストールし、そのプログラムをCPUに実行させることによって実現される。
【0046】
通知先設定手段21は、利用者(社員)の操作により、上述の通知先設定手段45と同様、管理者端末40の更新通知手段44(もしくは名刺情報管理サーバ10の更新通知手段16)による通知先を前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定するものである。この通知先設定手段21や管理者端末40の通知先設定手段45による設定手法としては、具体的には以下の項目(11)〜(18)の手法が挙げられる。
【0047】
(11)通知先設定手段21,45が、名刺情報管理サーバ10の名刺情報更新手段13(後述)により名刺情報の更新を行なった場合、名刺情報更新対象の利用者のプロファイルIDにより当該利用者の電子名簿を電子名簿データベース10bで検索し、検索された電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20を、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。
【0048】
(12)通知先設定手段21,45が、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20毎に、その利用者端末20を更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による通知先とするか否かを、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。
【0049】
(13)通知先設定手段21,45が、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20のうち、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による通知先とする利用者端末20を、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。
【0050】
(14)利用者が複数種類の名刺情報(複数種類の肩書き)を名刺情報管理サーバ10(名刺情報データベース10a)に登録している場合、通知先設定手段21,45が、前記複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報(肩書き)を交換した名刺情報交換相手を、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。この場合、名刺情報交換相手のプロファイルID(識別情報)は、電子名簿データベース10bにおいて、名刺情報の種類(肩書き)毎に分類されて保存される。
【0051】
(15)更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていない場合、通知先設定手段21,45が、当該通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末20に対して問い合わせ、当該更新対象利用者が許可した場合に当該通知先の利用者端末20を前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。つまり、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する名刺情報が、長期間、何の更新も行なわれていない場合、その名刺情報は古く既に無効になっていたり取引関係がなくなっていたりする可能性が高いため、その名刺情報の利用者を更新通知の通知先とするか否かについて、更新対象利用者に対して問い合わせを行なうこととする。
【0052】
(16)通知先設定手段21,45が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末20を、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。
(17)名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分(例えば社内専用の内線電話番号等)のみである場合、通知先設定手段21,45が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末20を、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。
【0053】
(18)管理者端末40が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合、通知先設定手段21,45が、前記入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20を、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定する。この場合、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)が、通知先設定手段21,45によって設定された通知先に対して、更新通知を行なって当該役職の人事異動を通知するとともに、当該役職に新規に就いた利用者に対し名刺情報管理サーバ10によって発行されたプロファイルIDを通知する。
【0054】
また、設定手段(受信可否設定手段,受信許可設定手段,受信拒否設定手段)22は、利用者の操作により、上述の設定手段46と同様、他の利用者からの更新通知を受けるか否かについての設定を行なうためのものである。この設定手段22や管理者端末40の設定手段46は、具体的には、例えば以下の項目(21)〜(23)のごとく機能する。
【0055】
(21)利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者毎に、その利用者についての更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信するか否かを設定する受信可否設定手段として機能する。そして、利用者端末20が、受信可否設定手段として機能する設定手段22,46により受信許可を設定された利用者からの変更通知のみを受信する。
【0056】
(22)利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者のうち、その利用者についての更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信すべき利用者を、受信許可利用者として設定する受信許可設定手段として機能する。そして、利用者端末20が、受信許可設定手段として機能する設定手段22,46により設定された受信許可利用者からの変更通知のみを受信する。
【0057】
(23)利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者のうち、その利用者についての更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信拒否すべき利用者を、受信拒否利用者として設定する受信拒否設定手段として機能する。そして、利用者端末20が、受信拒否設定手段として機能する設定手段22,46により設定された受信拒否利用者以外の利用者からの変更通知のみを受信する。
【0058】
電子名簿登録要求手段23は、利用者の識別情報(プロファイルID)および名刺情報交換相手の識別情報(プロファイルID)を、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10に通知し、名刺情報交換相手のプロファイルIDを利用者の電子名簿に登録する登録要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なうものである。このとき、利用者は、利用者端末20のキーボード,マウス等を操作して、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともにプロファイルIDを入力する。また、本実施形態では、電子名簿に登録すべきプロファイルIDは、リーダ/ライタ20aによって電子名刺装置30(30A)から読み出されるようになっている。
【0059】
参照要求手段24は、利用者の識別情報(プロファイルID)を、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10に通知し、利用者の電子名簿の参照要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なうものである。このとき、利用者は、利用者端末20のキーボード,マウス等を操作して、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードとともにプロファイルIDを入力する。
【0060】
表示部25は、各種情報を表示するLCD,CRT等のディスプレイであり、表示制御手段26は、表示部25の表示状態を制御するもので、本実施形態では、参照要求手段24による参照要求に応じ、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10から通知された名刺情報(電子名簿の内容)を表示部25に表示させるものである。
【0061】
図4は本実施形態における名刺情報管理サーバ10の構成を示すブロック図であり、この図4に示すように、本実施形態の名刺情報管理サーバ10は、名刺情報登録手段11,電子名簿作成手段12,名刺情報更新手段13,電子名簿登録手段14,名刺情報通知手段15,更新通知手段16および履歴情報管理手段17をそなえて構成されている。これらの手段11〜17としての機能は、例えば所定のアプリケーションプログラム(名刺情報管理プログラム)を予めインストールし、そのプログラムをCPUに実行させることによって実現される。
【0062】
名刺情報登録手段11は、管理者端末40から名刺情報の新規登録要求(会員登録要求)を受けた場合、その利用者(名刺情報)のプロファイルID(例えば12〜14桁の英数文字列)を発行してネットワーク60および社内LAN50を介して管理者端末40に通知するとともに、図7に示すように、管理者端末40から通知された名刺情報を当該プロファイルIDに対応付けて名刺情報データベース10aに登録するものである。本実施形態では、プロファイルIDの発行と同時に、名刺情報管理サービスを利用する利用者(新規登録者)に対し、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードも発行されて利用者(管理者端末40を介して利用者端末20)に通知される。
【0063】
電子名簿作成手段12は、新規登録者(利用者)の電子名簿を作成し、図8に示すように、名刺情報登録手段11によって発行された当該利用者のプロファイルIDに対応付けて電子名簿データベース10bに保存するものである。
名刺情報更新手段13は、管理者端末40から名刺情報の更新要求を受けた場合、管理者端末40から通知されたプロファイルIDに対応付けられた名刺情報を名刺情報データベース10aで検索し、検索された名刺情報を、管理者端末40からの更新内容に基づいて更新するものである。
【0064】
電子名簿登録手段14は、利用者端末20からプロファイルIDの登録要求を受けた場合、利用者端末20から通知された利用者のプロファイルIDにより当該利用者の電子名簿を電子名簿データベース10bで検索し、検索された電子名簿に、利用者端末20から通知された名刺情報交換相手のプロファイルID(電子名刺装置30,30Aから読み出されたプロファイルID)を登録するものである。
【0065】
名刺情報通知手段15は、利用者端末20から電子名簿の参照要求を受けた場合、利用者端末20から通知された利用者のプロファイルIDにより当該利用者の電子名簿を電子名簿データベース10bで検索し、検索された電子名簿におけるプロファイルIDに対応付けられた名刺情報を名刺情報データベース10aで検索し、検索された名刺情報を、ネットワーク60および社内LAN50を介して利用者端末20に通知するものである。
【0066】
このとき、名刺情報通知手段15は、当該名刺情報から、利用者毎に予め設定された開示レベルに応じた内容を抽出し、抽出された内容を、ネットワーク40を介して利用者端末20に通知するようにしてもよい。また、名刺情報通知手段15による通知手法としては、以下の項目(31)〜(33)の手法を採用することもできる。
【0067】
(31)名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、名刺情報通知手段15が、当該名刺情報の中から、社内でのアクセスに必要となる情報(社内専用の内線電話番号等)を抽出して通知する。
(32)名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合(社外の利用者である場合)、名刺情報通知手段15が、当該名刺情報の中から、社外からのアクセスに必要となる情報(外線電話番号等)を抽出して通知する。
(33)名刺情報通知手段15が、当該名刺情報の中から、既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知する。
【0068】
更新通知手段16は、管理者端末40(更新要求手段43)から名刺情報の更新要求を受け名刺情報更新手段13により名刺情報の更新を行なった場合、通知先設定手段45(もしくは利用者端末20の通知先設定手段21)によって上述の項目(11)〜(18)の手法で設定された社内もしくは社外における所定の利用者端末20に対し、ネットワーク60および社内LAN50を介して当該名刺情報の更新が行なわれた旨を通知するものである。その通知は、電子メール等を用いて行なってもよいし、利用者端末20の表示部25上で電子名簿の内容を表示する際に、更新の行なわれた名刺情報が強調表示するようにして行なってもよい。その際、名刺情報の更新がいつ行なわれたかについての日時情報も併せて通知してもよい。
【0069】
履歴情報管理手段17は、管理者端末40から名刺情報の更新要求を受け名刺情報更新手段13により当該名刺情報の更新を行なった場合、図7に示すように、更新前の名刺情報を利用者の履歴情報として名刺情報データベース10aに保存させ、利用者端末20もしくは管理者端末40からの要求に応じて履歴情報の管理を行なうものである。
【0070】
ここで、本実施形態の名刺情報データベース10aにおいては、例えば図7に示すように、プロファイルID(図7中ではA,B,C,…)毎に、最新の名刺情報A1,B1,C1,…が対応付けられて登録・保存されるとともに、本実施形態では、さらに、過去の名刺情報(A2,A3,…等)も最新の名刺情報にリンクされて登録・保存されている。過去の名刺情報は、前述した通り、履歴情報管理手段17によって管理される。
【0071】
また、本実施形態の電子名簿データベース10bにおいては、例えば図8に示すように、プロファイルID(図7中ではA,B,C,…)毎に、電子名簿A10,B10,C10,…が対応付けられて登録・保存されている。各電子名簿においては、各プロファイルIDに対応する利用者が名刺情報交換を行なって得た相手のプロファイルIDが、電子名簿登録手段14によって登録され保存されている。
【0072】
図5は本実施形態における電子名刺装置30の構成を示すブロック図、図6は本実施形態における電子名刺装置の変形例(符号30A参照)の構成を示すブロック図である。
本実施形態の電子名刺装置30もしくは30Aとしては、名刺サイズのカード状に構成された専用の装置を用いてもよいし、赤外線通信機能を有する、例えばPDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話などの既存の携帯端末をそのまま用いてもよい。
【0073】
図5に示す電子名刺装置30は、名刺情報の交換に際して、名刺情報登録時に名刺情報管理サーバ10から発行・通知されたプロファイルIDを相互に交換するためのもので、第1保存手段31,通信手段32,第2保存手段33,名刺情報要求手段34,表示部35および表示制御手段36をそなえて構成されている。これらの手段31〜34および36としての機能は、電子名刺装置30に予めインストールされている所定のアプリケーションプログラム(電子名刺装置用のプログラム)をCPUに実行させることによって実現される。
【0074】
第1保存手段31は、名刺情報登録時に名刺情報管理サーバ10により発行・通知されたプロファイルIDを、自プロファイルID(自識別情報)として予め保存するものである。この第1保存手段31には、利用者端末20においてリーダ/ライタ20aにより自プロファイルIDが書き込まれるようになっている。
【0075】
通信手段32は、例えば赤外線通信機能によって実現されるもので、名刺情報交換時に第1保存手段31に保存された自プロファイルIDを他の電子名刺装置30と交換すべく自プロファイルIDを他の電子名刺装置30との間で相互に送受信するものである。プロファイルIDの交換は、2つの電子名刺装置30を対向配置させた状態で所定のスイッチを操作することにより自動的に行なわれるようになっている。
【0076】
第2保存手段33は、通信手段32によって他の電子名刺装置30から受信されたプロファイルIDを名刺情報交換相手の識別情報として保存するもので、この第2保存手段33に保存されている名刺情報交換相手のプロファイルIDは、利用者端末20においてリーダ/ライタ20aにより読み出されるようになっている。
【0077】
名刺情報要求手段34は、通信手段32によって他の電子名刺装置30から受信されたプロファイルIDを、ネットワーク50,60を介して名刺情報管理サーバ10に通知することにより、当該プロファイルIDに対応する名刺情報の通知要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なうものである。
【0078】
表示部35は、各種情報を表示するLCD等のディスプレイであり、表示制御手段36は、表示部35の表示状態を制御するもので、本実施形態では、名刺情報要求手段34による通知要求に応じ、ネットワーク50,60を介して名刺情報管理サーバ10から通知された名刺情報を表示部35に一時的に表示させるものである。
【0079】
一方、図6に示す電子名刺装置30Aも、名刺情報の交換に際して、名刺情報登録時に名刺情報管理サーバ10から発行・通知されたプロファイルIDを相互に交換するためのもので、上述した電子名刺装置30Aとほぼ同様の、第1保存手段31A,通信手段32A,第2保存手段33A,表示部35Aおよび表示制御手段36Aをそなえて構成されている。これらの手段31A〜33Aおよび36Aとしての機能も、電子名刺装置30Aに予めインストールされている所定のアプリケーションプログラム(電子名刺装置用のプログラム)をCPUに実行させることによって実現される。
【0080】
第1保存手段31Aは、名刺情報登録時に名刺情報管理サーバ10により発行・通知されたプロファイルID、および、名刺情報管理サーバ10に登録した名刺情報を、それぞれ自プロファイルID(自識別情報)および自名刺情報として予め保存するものである。この第1保存手段31Aには、利用者端末20においてリーダ/ライタ20aにより自プロファイルIDや自名刺情報が書き込まれるようになっている。
【0081】
通信手段32Aは、例えば赤外線通信機能によって実現されるもので、名刺情報交換時に、第1保存手段31に保存された自プロファイルIDおよび自名刺情報を他の電子名刺装置30Aと交換すべく、自プロファイルIDおよび自名刺情報を他の電子名刺装置30Aとの間で相互に送受信するものである。プロファイルIDおよび名刺情報の交換は、2つの電子名刺装置30Aを対向配置させた状態で所定のスイッチを操作することにより自動的に行なわれるようになっている。
【0082】
第2保存手段33Aは、通信手段32Aによって該他の電子名刺装置30Aから受信されたプロファイルIDを名刺情報交換相手の識別情報として保存するもので、この第2保存手段33Aに保存されている名刺情報交換相手のプロファイルIDは、利用者端末20においてリーダ/ライタ20aにより読み出されるようになっている。
【0083】
表示部35Aは、各種情報を表示するLCD等のディスプレイであり、表示制御手段36Aは、表示部35Aの表示状態を制御するもので、本実施形態では、通信手段32Aによって他の電子名刺装置30Aから受信された名刺情報を表示部35Aに一時的に表示させるものである。
なお、本実施形態の名刺情報管理システム1では、上述した電子名刺装置30,30Aのいずれを用いてもよいし、これらの電子名刺装置30,30Aを混在させて用いてもよい。
【0084】
〔2〕本実施形態の動作の説明
次に、図9を参照しながら、上述のごとく構成された本実施形態の名刺情報管理システム1の動作について説明する。
まず、人事部の管理担当者(管理者)は、管理者端末40から名刺情報管理サーバ10にアクセスして、各利用者(社員)の氏名,所属会社/所属団体の名称,所属部署,役職,連絡先(住所,電話番号,FAX番号,メールアドレス等),本人の画像情報などを含む名刺情報を入力し、名刺情報登録要求手段41により、名刺情報の新規登録要求(会員登録要求)を名刺情報管理サーバ10に対して行なう(図9の矢印A10参照)。
【0085】
名刺情報管理サーバ10では、管理者端末40から名刺情報の新規登録要求(会員登録要求)を受けると、名刺情報登録手段11により、各利用者(名刺情報)のプロファイルID(例えば12〜14桁の英数文字列)が発行されるとともに、利用者端末20から通知された名刺情報が当該プロファイルIDに対応付けられて名刺情報データベース10aに登録され、さらに、電子名簿作成手段12により、新規登録者(利用者)の電子名簿が作成され、当該プロファイルIDに対応付けられて電子名簿データベース10bに保存される(図9のステップS10参照)。また、名刺情報管理サーバ10では、プロファイルIDの発行と同時に、名刺情報管理サービスを利用する利用者(新規登録者)に対し、ユーザ認証用のユーザIDおよびパスワードが発行され、ユーザID/パスワードおよびプロファイルIDがネットワーク60および社内LAN50を介して管理者端末40に通知される(図9の矢印A20参照)。
【0086】
ユーザID/パスワードおよびプロファイルIDを受信した管理者端末40は、識別情報通知手段42により、そのユーザID/パスワードおよびプロファイルIDを、登録した名刺情報の内容とともに、登録対象利用者の利用者端末20に対して通知する(図9の矢印A30参照)。
【0087】
そして、利用者は、管理者端末40による名刺情報の登録(会員登録)が行なわれると、電子名刺装置30(30A)を貸与され、この電子名刺装置30(30A)の第1保存手段31(31A)に、リーダ/ライタ20aを介して名刺情報登録時に名刺情報管理サーバ10により発行・通知されたプロファイルIDを自プロファイルIDとして保存させる(図9の矢印A31参照)。その際、電子名刺装置30Aを用いる際には、名刺情報管理サーバ10(名刺情報データベース10a)に登録した名刺情報も、自名刺情報として予め保存させる。
【0088】
この後、利用者は、電子名刺装置30(30A)を携帯し、他の利用者(他の登録会員)と名刺情報の交換を行なう際には、電子名刺装置30(30A)を対向配置させた状態で所定のスイッチを操作することで、通信手段32によりプロファイルIDの交換が行なわれる(図9の矢印A40参照)。このようにして他の電子名刺装置30(30A)から受信された名刺情報交換相手のプロファイルIDは、第2保存手段33(33A)に保存・蓄積される。
【0089】
プロファイルIDの交換を行なった直後、電子名刺装置30では、名刺情報要求手段34により、受信した相手のプロファイルIDが名刺情報管理サーバ10に通知され、そのプロファイルIDに対応する名刺情報の通知要求が名刺情報管理サーバ10に対して行なわれ、この通知要求に応じ、名刺情報管理サーバ10から通知された名刺情報が、表示制御手段36によって表示部35に一時的に表示される。一方、電子名刺装置30Aでは、相手のプロファイルIDとともに受信された相手の名刺情報が、表示制御手段36Aによって表示部35Aに一時的に表示される。これにより、利用者は、プロファイルIDの交換時に、相手の名刺情報をその場で表示部35(35A)を参照して確認することができる。
【0090】
電子名刺装置30の第2保存手段33(33A)に蓄積・保存された、名刺情報交換相手のプロファイルIDは、利用者端末20においてリーダ/ライタ20aにより読み出され(図9の矢印A50参照)、利用者端末20の電子名簿登録要求手段23により、当該利用者のプロファイルIDとともにネットワーク60および社内LAN50を介して名刺情報管理サーバ10に通知され、名刺情報交換相手のプロファイルIDを利用者の電子名簿に登録する登録要求が名刺情報管理サーバ10に対して行なわれる(図9の矢印A60参照)。
【0091】
名刺情報管理サーバ10では、利用者端末20からプロファイルIDの登録要求を受けると、プロファイルIDの登録に先立ち、ユーザID/パスワードによるユーザ認証が行なわれ、その利用者が正当な利用者であることが認証された場合に、電子名簿登録手段14によって、プロファイルIDの登録が行なわれる(図9のステップS20参照)。登録に際しては、電子名簿登録手段14により、利用者端末20から通知された利用者のプロファイルIDに対応付けられた電子名簿が、電子名簿データベース10bで検索され、検索された電子名簿に、利用者端末20から通知された名刺情報交換相手のプロファイルID(電子名刺装置30,30Aから読み出されたプロファイルID)が登録される。
【0092】
上述のようにして名刺情報交換相手のプロファイルIDを登録された電子名簿の内容を利用者が参照する際、利用者は、利用者端末20の参照要求手段24から、自分のプロファイルIDを、ユーザID/パスワードとともに、ネットワーク60および社内LAN50を介して名刺情報管理サーバに通知し、利用者の電子名簿の参照要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なう(図9の矢印A70参照)。
【0093】
名刺情報管理サーバ10では、利用者端末20から電子名簿の参照要求を受けると、電子名簿の参照に先立ち、ユーザID/パスワードによるユーザ認証が行なわれ、その利用者が正当な利用者であることが認証された場合に、名刺情報通知手段15によって、電子名簿の内容(名刺情報)の通知が行なわれる。つまり、名刺情報通知手段15により、利用者端末20から通知された利用者のプロファイルIDに対応付けられた電子名簿が、電子名簿データベース10bで検索され、さらに、検索された電子名簿におけるプロファイルIDに対応付けられた名刺情報が、名刺情報データベース10aで検索される(図9のステップS30参照)。そして、検索された名刺情報が、ネットワーク60および社内LAN50を介して利用者端末20に通知される(図9の矢印A80参照)。
【0094】
その際、名刺情報に、利用者毎の開示レベルが設定されている場合には、名刺情報通知手段15により、その名刺情報から、利用者毎にその開示レベルに応じた内容が抽出され、抽出された内容が利用者端末20に通知される。開示レベルとしては、例えば、画像情報等を含む全ての名刺情報を公開するレベルや、画像情報以外の名刺情報を公開するレベルや、氏名および連絡先のみを公開するレベルといった、各種レベルが設定される。
【0095】
また、上述した項目(31)の通知手法の採用時には、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、名刺情報通知手段15により、当該名刺情報の中から、社内でのアクセスに必要となる情報(社内専用の内線電話番号等)が抽出されて通知され、上述した項目(32)の通知手法の採用時には、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合(社外の利用者である場合)、名刺情報通知手段15により、当該名刺情報の中から、社外からのアクセスに必要となる情報(外線電話番号等)が抽出されて通知され、上述した項目(33)の通知手法の採用時には、名刺情報通知手段15により、当該名刺情報の中から、既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分が抽出されて通知されることになる。
【0096】
そして、利用者端末20では、参照要求手段24による参照要求に応じ、ネットワーク40を介して名刺情報管理サーバ10から名刺情報(電子名簿の内容)が通知されると、その名刺情報(電子名簿の内容)が、表示制御手段26により表示部25に表示される(図9のステップS40参照)。
【0097】
また、利用者(社員)の人事異動や転職があり、名刺情報データベース10aに登録された利用者の名刺情報を更新・変更することを望む場合、管理者は、管理者端末40の更新要求手段43から、更新対象のプロファイルIDおよび更新・変更内容を、ユーザID/パスワードとともに、社内LAN50およびネットワーク60を介して名刺情報管理サーバ10に通知し、この名刺情報管理サーバ10の名刺情報データベース10aに登録された名刺情報の更新要求を名刺情報管理サーバ10に対して行なう(図9の矢印A90参照)。
【0098】
名刺情報管理サーバ10では、管理者端末40から名刺情報の更新要求を受けると、名刺情報の更新に先立ち、ユーザID/パスワードによるユーザ認証が行なわれ、更新対象利用者が正当な利用者であることが認証された場合に、名刺情報更新手段13によって、名刺情報の更新が行なわれる(図9のステップS50参照)。更新に際しては、名刺情報更新手段13により、管理者端末40から通知された利用者のプロファイルIDに対応付けられた名刺情報が名刺情報データベース10aで検索され、検索された名刺情報が、管理者端末40からの変更・更新内容に基づいて更新される。
【0099】
このような更新を行なう前には、通知先設定手段21もしくは45により、利用者もしくは管理者の指示に従って、上述した項目(11)〜(18)の手法で更新通知の通知先に関する情報が設定されるとともに、設定手段22もしくは46により、利用者もしくは管理者の指示に従って、上述した項目(21)〜(23)の手法で他の利用者からの更新通知を受けるか否かについての情報も設定されている。
【0100】
項目(11)の手法を採用した場合、通知先設定手段21,45により、名刺情報更新対象の利用者のプロファイルIDにより当該利用者の電子名簿が検索され、検索された電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20が、前期所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0101】
項目(12)の手法を採用した場合、通知先設定手段21,45により、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20毎に、その利用者端末20を更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による通知先とするか否かが、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0102】
項目(13)の手法を採用した場合、通知先設定手段21,45により、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20のうち、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)による通知先とする利用者端末20が、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0103】
項目(14)の手法を採用する際には、利用者が複数種類の名刺情報(複数種類の肩書き)が名刺情報管理サーバ10(名刺情報データベース10a)に登録されており、通知先設定手段21,45により、前記複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報(肩書き)を交換した名刺情報交換相手が、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0104】
項目(15)の手法を採用した場合、更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていなければ、通知先設定手段21,45により、当該通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末20に対して問い合わせ、当該更新対象利用者が許可した場合にのみ当該通知先の利用者端末20が前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0105】
項目(16)の手法を採用した場合、通知先設定手段21,45により、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末20が、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
項目(17)の手法を採用した場合、名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分(例えば社内専用の内線電話番号等)のみであれば、通知先設定手段21,45により、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末20が、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定される。
【0106】
項目(18)の手法を採用した場合、管理者端末40が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なうと、通知先設定手段21,45により、前記入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20が、前記所定の利用者端末として更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)に対し設定され、更新通知手段44(もしくは更新通知手段16)により、通知先設定手段21,45によって設定された通知先に対して、更新通知を行なって当該役職の人事異動が通知されるとともに、当該役職に新規に就いた利用者に対し名刺情報管理サーバ10によって発行されたプロファイルIDを通知する。
【0107】
そして、名刺情報の更新が行なわれると、通知先設定手段21,45によって上述のごとく設定された通知先に対し、名刺情報管理サーバ10の更新通知手段16(もしくは管理者端末40の更新通知手段44)によりネットワーク50,60を介して当該名刺情報の更新が行なわれた旨が通知される(図9の矢印A100参照)。
【0108】
一方、更新通知を受ける利用者端末20側では、項目(21)の手法を採用した場合、設定手段22,46により、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者毎に、その利用者についての更新通知手段16(もしくは更新通知手段44)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信するか否かが設定されており、設定手段22,46により受信許可を設定された利用者からの変更通知のみが受信される。
【0109】
項目(22)の手法を採用した場合、設定手段22,46により、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者のうち、その利用者についての更新通知手段16(もしくは更新通知手段44)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信すべき利用者が、受信許可利用者として設定されており、設定手段22,46により設定された受信許可利用者からの変更通知のみが受信される。
【0110】
項目(23)の手法を採用した場合、設定手段22,46により、利用者の指示もしくは管理者の指示に従って、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者のうち、その利用者についての更新通知手段16(もしくは更新通知手段44)による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末20で受信拒否すべき利用者が、受信拒否利用者として設定されており、設定手段22,46により設定された受信拒否利用者以外の利用者からの変更通知のみが受信される。
【0111】
なお、図9では、名刺情報管理サーバ10の更新通知手段16が更新通知を行なっているが、名刺情報管理サーバ10からの更新通知を受けた管理者端末40の更新通知手段44が、所定の利用者端末に対して更新通知を行なうように構成することもできる。
【0112】
また、名刺情報の更新が行なわれると、本実施形態の名刺情報管理サーバ10では、履歴情報管理手段17により、図7に示すように、更新前の名刺情報が利用者の履歴情報として名刺情報データベース10aに保存され、利用者端末20からの要求に応じて履歴情報の管理が行なわれる。さらに、名刺情報更新手段13によって更新された名刺情報については、管理者端末40から更新対象利用者の利用者端末20に対しても通知される。
【0113】
〔3〕本実施形態の効果の説明
このように、本発明の一実施形態としての名刺情報管理システム1によれば、名刺情報管理サーバ10において、名刺情報データベース10aおよび電子名簿データベース10bを用いて、予め登録された複数の利用者の名刺情報や電子名簿の保存/管理/更新が行なわれ、この名刺情報管理サーバ10によって、各利用者(利用者端末20)や管理者(管理者端末40)に対し、ネットワーク50,60を介して名刺情報の管理サービスが提供されることになる。即ち、ネットワーク40に接続された名刺情報管理サーバ10を用いてウエブ上で各利用者の名刺情報の保存/管理/更新を行なうことにより、利用者が、名刺情報管理サーバ10における自分の電子名簿を参照する際には、何ら特別な操作を行なうことなく、名刺交換相手の名刺情報について常に最新のものを参照することができ、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0114】
その際、名刺情報データベース10aに、各利用者の名刺情報を、その名刺情報の登録時に発行された各利用者のプロファイルIDに対応付けて保存しておく。また、利用者が名刺情報の交換を行なう際には、名刺情報そのものを交換するのではなく、予め発行されたプロファイルIDを交換し、各利用者は、名刺情報交換相手のプロファイルIDを名刺情報管理サーバ10における自分の電子名簿(データベース10b)に登録・保存する。そして、各利用者は、名刺情報交換相手の名刺情報を参照する際には、利用者端末20からネットワーク50,60を介して名刺情報管理サーバ10にアクセスし、電子名簿に登録されたプロファイルIDに対応する名刺情報を、利用者端末20上で表示させる。従って、利用者は、利用者端末20側で名刺情報交換相手のプロファイルIDや名刺情報などを保存しておく必要がなく、多数の相手と名刺情報の交換を行なっても利用者側で多量の名刺情報の保存/管理/整理を行なう必要が一切なくなり、利用者の利便性のさらなる向上、および、利用者側でのメモリリソースの有効利用が実現される。
【0115】
また、本実施形態の名刺情報管理システム1によれば、利用者の名刺情報の新規登録や更新は管理者端末40から名刺情報管理サーバ10に対して行なわれるので、各利用者が特別な意識をもって操作等を行なうことなく自分の名刺情報の登録や更新が行なわれ、各利用者の利便性をより高めるとともに名刺情報の誤入力を確実に防止することができ、特に、例えば複数の利用者が同一の企業等に社員として所属するような場合に有効である。
【0116】
さらに、名刺情報データベース10a上の名刺情報が管理者によって更新された場合、名刺情報の更新が行なわれた旨が、通知先設定手段21,45によって利用者もしくは管理者が設定した所定の利用者端末に対して通知されるので、更新通知を受けた利用者は、相手の人事異動や転職等を直ちに且つ確実に認識でき、人事異動や転職等を知らなかったことによる不都合や非礼の発生を確実に抑止することができるほか、利用者や管理者の意思を反映させた更新通知を行なえ、利用者や管理者の利便性をより高めることができる。このとき、管理者が更新通知の通知先を設定することで、更新通知の通知先も管理者端末40で管理することが可能になる。
【0117】
このとき、上述した項目(11)〜(18)の設定手法を採用することで、更新通知を行なうべき相手(通知先)として適切なものが選択されて設定され、効率的な更新通知が行なわれることになる。
特に、項目(15)の設定手法を採用することにより、電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する名刺情報が、長期間、何の更新も行なわれていない場合、その名刺情報は古く既に無効になっていたり取引関係がなくなっていたりする可能性が高いため、その名刺情報の利用者を更新通知の通知先とするか否かについて、更新対象利用者に対して問い合わせが行なわれ、必要な場合にのみ更新通知が行なわれるので、効率的な更新通知が行なわれることになる。
【0118】
また、項目(18)の設定手法を採用することにより、管理者端末40が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合に、その入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されているプロファイルIDに対応する利用者端末20を所定の利用者端末として設定し、その利用者端末20に対し更新通知,当該役職の人事異動の通知および当該役職に新規に就いた利用者のプロファイルIDの通知が行なわれるので、上述のごとき入れ替え人事に伴う各種通知を関係者に対して直ちに且つ効率的に行なうことができる。
【0119】
さらに、上述した項目(21)〜(23)の設定手法を採用することで、他の利用者からの更新通知を受ける場合、利用者や管理者の意思を反映させ所望の利用者についての更新通知のみを受信することができるので、利用者や管理者の利便性をより高めることができる。このとき、管理者が受信許可利用者や受信拒否利用者を設定することで、これらの利用者についても管理者端末40で管理することが可能になる。
【0120】
また、上述した項目(31)〜(33)の通知手法を採用することで、名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、当該名刺情報の中から社内でのアクセスに必要となる情報(社内専用の内線電話番号等)を抽出して通知したり、名刺情報の通知先が社外の利用者である場合、当該名刺情報の中から社外からのアクセスに必要となる情報(外線電話番号等)を抽出して通知したり、名刺情報の中から既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知したりすることにより、通知すべき情報のみが抽出されて通知されることになり、効率的な名刺情報の通知が行なわれることになる。
【0121】
また、利用者は、電子名刺装置30,30Aを携帯し、名刺情報の交換に際しては、電子名刺装置30,30Aを用いて名刺情報交換相手とプロファイルIDを相互に交換する。その際、名刺情報を電子名刺装置30,30Aの表示部35,35Aで一時的に表示させるべく、名刺情報を交換したり、プロファイルIDに対応する名刺情報を名刺情報管理サーバ10からダウンロードしたりする。これにより、利用者は、電子名刺装置30,30Aにおいて相手の名刺情報を確認しながら、名刺情報交換相手のプロファイルIDを電子名刺装置30,30A(第2保存手段33,33A)に保存させることができる。そして、電子名刺装置30,30Aに蓄積・保存されたプロファイルIDは、リーダ/ライタ20aにより電子名刺装置30,30Aから読み出され、利用者端末20からネットワーク50,60経由で名刺情報管理サーバ10(電子名簿データベース10b)における電子名簿に登録・保存され、名刺情報管理サーバ10上で管理されることになる。
【0122】
電子名刺装置30,30Aの相互間や、電子名刺装置30,30Aと利用者端末20との間、あるいは、利用者端末20から名刺情報管理サーバ10への電子名簿登録時には、名刺情報そのものではなくプロファイルIDがやり取りされるので、名刺情報そのものをやり取りする場合に比べて転送データ量を大幅に削減することができるほか、名刺情報に含まれる個人情報が漏洩するのを確実に防止できる利点もある。
【0123】
また、図7に示すごとく、名刺情報データベース10aに、過去(更新前)の名刺情報を履歴情報として保存することにより、各利用者は、自身の職歴等を名刺情報管理サーバ10上で管理することができ、その履歴情報を必要に応じて利用することが可能になり、さらに利便性を高めることができる。
【0124】
さらに、名刺情報管理サーバ10から各利用者端末20に名刺情報を通知する際に、利用者毎に予め設定された開示レベルに応じた内容を名刺情報として利用者端末20に通知することにより、相手に応じて公開する名刺情報内容を変更することができる。例えば、画像情報等を含む全ての名刺情報を公開するレベルや、画像情報以外の名刺情報を公開するレベルや、氏名および連絡先のみを公開するレベルといった、相手のランク分けを行なって名刺情報を提供することが可能になる。
【0125】
〔4〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、名刺情報管理サーバ10においては、利用者端末20や管理者端末40からの指示により、電子名簿の編集,ソート等の処理を実行するようにしてもよいし、電子名簿に登録されているプロファイルIDに対応する利用者宛に送付されるべき、年賀状,転居届けなどの各種郵送物に対する宛名印字サービスを提供することもできる。
【0126】
また、名刺情報管理サーバ10と利用者端末20/管理者端末40との間や名刺情報管理サーバ10と電子名刺装置30との間で名刺情報をやり取りする際には、名刺情報を暗号化することにより、個人情報の漏洩を防止するようにしてもよい。
さらに、プロファイルIDは、利用者どうしがオンライン上で交換してもよいし、名刺に印刷された二次元バーコードとして記録しておき、従来と同様の手法で交換した名刺から、バーコードリーダを用いて二次元バーコードを読み取ることにより取得するようにしてもよい。
【0127】
ところで、上述した名刺情報登録手段11,電子名簿作成手段12,名刺情報更新手段13,電子名簿登録手段14,名刺情報通知手段15,更新通知手段16および履歴情報管理手段17としての機能(各手段の全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(名刺情報管理プログラム)を実行することによって実現される。また、上述した通知先設定手段21,設定手段22,電子名簿登録要求手段23,参照要求手段24および表示制御手段26としての機能(各手段の全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(名刺情報管理サービスの利用者端末用のプログラム)を実行することによって実現される。さらに、第1保存手段31(31A),通信手段32(32A),第2保存手段33(33A),名刺情報要求手段34および表示制御手段36(36A)としての機能(各手段の全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(電子名刺装置用プログラム)を実行することによって実現される。また、上述した名刺情報登録手段41,識別情報通知手段42,更新要求手段43,更新通知手段44,通知先設定手段45および設定手段46としての機能(各手段の全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(管理者端末用のプログラム)を実行することによって実現される。
【0128】
これらのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0129】
ここで、コンピュータとは、ハードウエアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウエアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウエアを動作させるような場合には、そのハードウエア自体がコンピュータに相当する。ハードウエアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえている。上記アプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、上記手段11〜17,21〜24,26,31〜34,36,31A〜34A,36Aおよび41〜46としての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
【0130】
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明の一実施形態としての名刺情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における管理者端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における名刺情報管理サービスの利用者端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における名刺情報管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における電子名刺装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態における電子名刺装置の変形例の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態における名刺情報データベースを説明するための図である。
【図8】本実施形態における電子名簿データベースを説明するための図である。
【図9】本実施形態の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0132】
1 名刺情報管理システム
10 名刺情報管理サーバ
10a 名刺情報データベース
10b 電子名簿データベース
11 名刺情報登録手段
12 電子名簿作成手段
13 名刺情報更新手段
14 電子名簿登録手段
15 名刺情報通知手段
16 更新通知手段
17 履歴情報管理手段
20 名刺情報管理サービスの利用者端末
20a リーダ/ライタ
21 通知先設定手段
22 設定手段(受信可否設定手段,受信許可設定手段,受信拒否設定手段)
23 電子名簿登録要求手段
24 参照要求手段
25 表示部
26 表示制御手段
30,30A 電子名刺装置
31,31A 第1保存手段
32,32A 通信手段
33,33A 第2保存手段
34 名刺情報要求手段
35,35A 表示部
36,36A 表示制御手段
40 管理者端末
41 名刺情報登録要求手段
42 識別情報通知手段
43 更新要求手段
44 更新通知手段
45 通知先設定手段
46 設定手段(受信可否設定手段,受信許可設定手段,受信拒否設定手段)
50 社内LAN(ネットワーク)
60 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者の名刺情報を各利用者の識別情報に対応付けて保存する名刺情報データベース、および、利用者毎に作成される電子名簿を各利用者の識別情報に対応付けて保存する電子名簿データベースを用いて、該複数の利用者の名刺情報を管理する名刺情報管理サーバと、
各利用者によって利用される利用者端末と、
前記の各利用者の管理者によって利用される管理者端末とをそなえ、
該管理者端末が、
該利用者端末を利用する利用者についての名刺情報を該名刺情報管理サーバに通知し、当該名刺情報の新規登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう名刺情報登録要求手段と、
該名刺情報登録要求手段による新規登録要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された当該利用者の識別情報を当該利用者の利用者端末に通知する識別情報通知手段と、
該利用者の識別情報および名刺情報の更新内容を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報管理サーバに登録された名刺情報の更新要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう更新要求手段とをそなえて構成され、
該利用者端末が、
該管理者端末から通知された該利用者、および、名刺情報交換相手の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報交換相手の識別情報を該利用者の電子名簿に登録する登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう電子名簿登録要求手段と、
該管理者端末から通知された該利用者の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該利用者の電子名簿の参照要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう参照要求手段と、
該参照要求手段による参照要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された名刺情報を表示部に表示させる表示制御手段とをそなえて構成され、
該名刺情報管理サーバが、
該管理者端末から利用者についての名刺情報の新規登録要求を受けた場合、当該利用者の識別情報を発行して該利用者端末に通知するとともに、当該名刺情報を当該識別情報に対応付けて該名刺情報データベースに登録する名刺情報登録手段と、
当該利用者の電子名簿を作成し、該名刺情報登録手段によって発行された当該利用者の識別情報に対応付けて該電子名簿データベースに保存する電子名簿作成手段と、
該管理者端末から名刺情報の更新要求を受けた場合、該管理者端末から通知された識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を更新する名刺情報更新手段と、
該利用者端末から識別情報の登録要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿に、該利用者端末から通知された該名刺情報交換相手の識別情報を登録する電子名簿登録手段と、
該利用者端末から電子名簿の参照要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿における識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を該利用者端末に通知する名刺情報通知手段とをそなえて構成され、
該管理者端末から名刺情報の更新要求を受け該名刺情報管理サーバの該名刺情報更新手段による当該名刺情報の更新が行なわれた場合、所定の利用者端末に対し、当該名刺情報の更新が行なわれた旨を通知する更新通知手段が、該管理者端末もしくは該名刺情報管理サーバにそなえられるとともに、
該更新通知手段による通知先を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定する通知先設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して更新通知を行なうことを特徴とする、名刺情報管理システム。
【請求項2】
該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末毎に、その利用者端末を該更新通知手段による通知先とするか否かを、該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1記載の名刺情報管理システム。
【請求項3】
該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末のうち、該更新通知手段による通知先とする利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1記載の名刺情報管理システム。
【請求項4】
該利用者が複数種類の名刺情報を該名刺情報管理サーバに登録している場合、該通知先設定手段が、前記複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報を交換した名刺情報交換相手を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項5】
更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていない場合、該通知先設定手段が、当該通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末に対して問い合わせ、当該更新対象利用者が許可した場合に当該通知先の利用者端末を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項6】
該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項7】
名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分のみである場合、該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項8】
該管理者端末が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合、該通知先設定手段が、前記入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定し、
該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して、更新通知を行なって当該役職の人事異動を通知するとともに、当該役職に新規に就いた利用者に対し該名刺情報管理サーバによって発行された識別情報を通知することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項9】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者毎に、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信するか否かを設定する受信可否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信可否設定手段により受信許可を設定された利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項10】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信すべき利用者を、受信許可利用者として設定する受信許可設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信許可設定手段により設定された受信許可利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項11】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信拒否すべき利用者を、受信拒否利用者として設定する受信拒否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信拒否設定手段により設定された受信拒否利用者以外の利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項12】
名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社内でのアクセスに必要となる情報を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項13】
名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社外からのアクセスに必要となる情報を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項14】
該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項15】
該複数の利用者は、名刺情報の交換に際して、名刺情報登録時に該名刺情報管理サーバから発行・通知された識別情報を相互に交換することを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項16】
該名刺情報管理サーバと該管理者端末とが、一つの装置として一体化されて構成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者の名刺情報を各利用者の識別情報に対応付けて保存する名刺情報データベース、および、利用者毎に作成される電子名簿を各利用者の識別情報に対応付けて保存する電子名簿データベースを用いて、該複数の利用者の名刺情報を管理する名刺情報管理サーバと、
各利用者によって利用される利用者端末と、
前記の各利用者の管理者によって利用される管理者端末とをそなえ、
該管理者端末が、
該利用者端末を利用する利用者についての名刺情報を該名刺情報管理サーバに通知し、当該名刺情報の新規登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう名刺情報登録要求手段と、
該名刺情報登録要求手段による新規登録要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された当該利用者の識別情報を当該利用者の利用者端末に通知する識別情報通知手段と、
該利用者の識別情報および名刺情報の更新内容を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報管理サーバに登録された名刺情報の更新要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう更新要求手段とをそなえて構成され、
該利用者端末が、
該管理者端末から通知された該利用者、および、名刺情報交換相手の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該名刺情報交換相手の識別情報を該利用者の電子名簿に登録する登録要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう電子名簿登録要求手段と、
該管理者端末から通知された該利用者の識別情報を該名刺情報管理サーバに通知し、該利用者の電子名簿の参照要求を該名刺情報管理サーバに対して行なう参照要求手段と、
該参照要求手段による参照要求に応じて該名刺情報管理サーバから通知された名刺情報を表示部に表示させる表示制御手段とをそなえて構成され、
該名刺情報管理サーバが、
該管理者端末から利用者についての名刺情報の新規登録要求を受けた場合、当該利用者の識別情報を発行して該利用者端末に通知するとともに、当該名刺情報を当該識別情報に対応付けて該名刺情報データベースに登録する名刺情報登録手段と、
当該利用者の電子名簿を作成し、該名刺情報登録手段によって発行された当該利用者の識別情報に対応付けて該電子名簿データベースに保存する電子名簿作成手段と、
該管理者端末から名刺情報の更新要求を受けた場合、該管理者端末から通知された識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を更新する名刺情報更新手段と、
該利用者端末から識別情報の登録要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利
用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿に、該利用者端末から通知された該名刺情報交換相手の識別情報を登録する電子名簿登録手段と、
該利用者端末から電子名簿の参照要求を受けた場合、該利用者端末から通知された該利用者の識別情報により該利用者の電子名簿を該電子名簿データベースで検索し、検索された電子名簿における識別情報に対応付けられた名刺情報を該名刺情報データベースで検索し、検索された名刺情報を該利用者端末に通知する名刺情報通知手段とをそなえて構成され、
該管理者端末から名刺情報の更新要求を受け該名刺情報管理サーバの該名刺情報更新手段による当該名刺情報の更新が行なわれた場合、所定の利用者端末に対し、当該名刺情報の更新が行なわれた旨を通知する更新通知手段が、該管理者端末もしくは該名刺情報管理サーバにそなえられるとともに、
該更新通知手段による通知先を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定する通知先設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して更新通知を行なうことを特徴とする、名刺情報管理システム。
【請求項2】
該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末毎に、その利用者端末を該更新通知手段による通知先とするか否かを、該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1記載の名刺情報管理システム。
【請求項3】
該通知先設定手段が、該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末のうち、該更新通知手段による通知先とする利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1記載の名刺情報管理システム。
【請求項4】
該利用者が複数種類の名刺情報を該名刺情報管理サーバに登録している場合、該通知先設定手段が、前記複数種類の名刺情報のうち更新を行なった名刺情報を交換した名刺情報交換相手を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項5】
更新通知の通知先の名刺情報が所定期間以上更新されていない場合、該通知先設定手段が、当該通知先に対する更新通知を行なうか否かを当該名刺情報の更新対象利用者の利用者端末に対して問い合わせ、当該更新対象利用者が許可した場合に当該通知先の利用者端末を前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項6】
該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項7】
名刺情報における更新部分が社内向け情報にかかる部分のみである場合、該通知先設定手段が、名刺情報の更新対象利用者と同一社内の利用者の利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定することを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項8】
該管理者端末が入れ替え人事に伴う名刺情報の更新を行なった場合、該通知先設定手段が、前記入れ替え人事対象となった役職の前職利用者についての電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者端末を、前記所定の利用者端末として該更新通知手段に対し設定し、
該更新通知手段が、該通知先設定手段によって設定された通知先に対して、更新通知を
行なって当該役職の人事異動を通知するとともに、当該役職に新規に就いた利用者に対し該名刺情報管理サーバによって発行された識別情報を通知することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項9】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者毎に、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信するか否かを設定する受信可否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信可否設定手段により受信許可を設定された利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項10】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信すべき利用者を、受信許可利用者として設定する受信許可設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信許可設定手段により設定された受信許可利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項11】
該電子名簿に保存されている識別情報に対応する利用者のうち、その利用者についての該更新通知手段による変更通知を当該電子名簿の所有者である利用者の利用者端末で受信拒否すべき利用者を、受信拒否利用者として設定する受信拒否設定手段が、該利用者端末もしくは該管理者端末にそなえられ、
該利用者端末が、該受信拒否設定手段により設定された受信拒否利用者以外の利用者からの変更通知のみを受信することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項12】
名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者である場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社内でのアクセスに必要となる情報を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項13】
名刺情報の通知先が通知すべき名刺情報についての利用者と同一社内の利用者でない場合、該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、社外からのアクセスに必要となる情報を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項14】
該名刺情報管理サーバの該名刺情報通知手段が、当該名刺情報の中から、既に通知済みの名刺情報と変更後の名刺情報との差分を抽出して通知することを特徴とする、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。
【請求項15】
該複数の利用者のそれぞれによって所持され、名刺情報の交換に際して、名刺情報登録時に該名刺情報管理サーバから発行・通知された識別情報を相互に交換する電子名刺装置をさらにそなえたことを特徴とする、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の名刺情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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