説明

含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法および熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、新規な構造の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法を提供し、さらにそれを用いた生保存安定性および画像保存安定性に優れた熱現像感光材料を提供することにある。
【解決手段】含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法であって、該含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成した後に、30℃以上の温度下で副生する水溶性塩類を除去することを特徴とする。
さらに、支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、及び還元剤を含有する熱現像感光材料であって、前記非感光性有機銀塩が前記製造方法によって製造された含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法であって、該含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成した後に、30℃以上の温度下で副生する水溶性塩類を除去することを特徴とする含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項2】
前記30℃以上の温度下で、遠心ろ過法、限外ろ過法、吸引濾過法、電気透析、およびデカンテーション法より選ばれる少なくとも一つの手段によって副生する水溶性塩類を除去する第一の脱塩工程を施すことを特徴とする請求項1に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項3】
前記第一の脱塩工程に続いて、水を加えて水洗し、30℃以上の温度下で遠心ろ過法、限外ろ過法、吸引濾過法、電気透析、およびデカンテーション法より選ばれる少なくとも一つの手段による第二の脱塩工程を施すことを特徴とする請求項2に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項4】
前記含窒素へテロ環化合物の銀塩がベンゾトリアゾール銀であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項5】
前記粒子を沈降させる温度が35℃以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項6】
前記粒子を沈降させる温度が40℃以上であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項7】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程が少なくとも2段階の工程を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項8】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程における水溶性銀化合物の添加速度が第一段階の工程より第二段階の工程においてより速いことを特徴とする請求項7に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項9】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程を水溶性バインダーの存在下で行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項10】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程を温度60℃以上で行うことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項11】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程におけるpHの変化が3以下であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項12】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して種結晶を形成後、含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子を添加して該種結晶を成長させることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項13】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成する工程において、酸化剤を添加することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項14】
前記含窒素へテロ環化合物と水溶性銀化合物とを混合して粒子形成後、該粒子に対して吸着性化合物を加えることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子の製造方法。
【請求項15】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、及び還元剤を含有する熱現像感光材料であって、前記非感光性有機銀塩の少なくとも1部が前記請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の製造方法によって製造された含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子であることを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項16】
前記含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子が実質的に熱現像画像濃度に寄与しないことを特徴とする請求項15に記載の熱現像感光材料。
【請求項17】
前記支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも前記感光性ハロゲン化銀、脂肪酸銀塩、前記還元剤及びバインダーを含有する画像形成層を有し、前記支持体の前記画像形成層と同一面側に前記含窒素へテロ環化合物の銀塩粒子を含有する非感光性層を有することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の熱現像感光材料。
【請求項18】
前記脂肪酸銀塩に対する前記含窒素へテロ環化合物の銀塩の比率が銀モル比で0.5モル%以上50モル%以下であることを特徴とする請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。

【公開番号】特開2007−137858(P2007−137858A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−337027(P2005−337027)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】