説明

吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置

【課題】蛇行修正装置の装置構成の簡素化を図り、サイズ替等の吸収性物品の規格の変更の際のセンサーヘッドに係る検出部の連続シートへの干渉を回避する。
【解決手段】幅方向寸法の異なる複数規格の連続シート3のなかから一つの規格の連続シートを択一的に選択し搬送する製造ラインにおいて、規格毎に設定された停留位置PS,PM,PLに検出部33を停留した状態で、連続シートの幅方向の端の位置を検出するセンサを備え、端の位置の検出信号に基づき連続シートの蛇行を修正する。検出部の停留位置への移動機構として移動モータと信号出力に応じモータを制御する制御部を備え、制御部が、基準位置から停留位置までの移動量に相当する相当値を既定値として停留位置毎に持ち、相当値と信号出力部から出力される信号とに基づき停留位置に検出部を移動するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使い捨ておむつなどの吸収性物品の製造ラインでは、複数の連続シートを重合したり加工等して吸収性物品を製造している。
この製造ラインでは、連続シートが原反ロールから繰り出されて、搬送方向に連続して搬送される。この搬送時には、連続シートが蛇行する虞がある。そのため、搬送経路の適宜な複数の位置には、それぞれ蛇行修正装置が配されており、これら装置により、例えば、連続シートの幅方向の中央位置が製造ラインの幅方向の中央位置に一致するように連続シートの幅方向の位置が修正される。
蛇行修正装置は、例えば、連続シートが掛け回されたロールを有する。そして、連続シートの幅方向の端の位置を検出するエッジセンサーからの検出信号に基づいて、前記ロールを揺動することにより、連続シートの幅方向の蛇行を修正する。
エッジセンサーは、光電管等の検出部を有したセンサーヘッドを有し、このセンサーヘッドは、幅方向の所定の停留位置に停留される。そして、この停留状態で、連続シートの端の幅方向の位置の変化に伴って変化する遮光状態の変化を、検出部の受光量の変化に基づいて検出し、これにより、連続シートの端の位置を検出する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2005−090212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、吸収性物品の製造ラインでは、寸法規格の異なる複数の吸収性物品が製造される。例えば、S、M、Lの各サイズの吸収性物品が製造される。そのため、上述の停留位置もS、M、Lの各サイズにそれぞれ対応して用意されている。そして、センサーヘッドは、サイズ替の度に、これから製造予定の吸収性物品のサイズに対応する停留位置に移動される。
【0005】
このセンサーヘッドを移動する移動機構は、センサーヘッドを幅方向に移動するモータと、センサーヘッドの移動に応じてパルス信号を発生するエンコーダと、前記信号に基づいてモータを制御する制御部と、を有する。そして、制御部は、幅方向の所定位置に設定された基準位置を基準として前記信号のパルス数をカウントし、そのカウント値が所定値に達したら、センサーヘッドが目標の停留位置に到達したと判断して、モータを停止する。すなわち、サイズ替の際には、センサーヘッドは一旦基準位置へと移動され、基準位置から、目標の停留位置へと移動されるようになっている。
【0006】
ここで、一般にセンサーヘッドの基準位置への到達は、リミットスイッチや近接スイッチ等の位置検知スイッチを用いて検知される。すなわち、基準位置には、この種の位置検知スイッチが配置されており、この位置検知スイッチの出力信号を上記制御部が受信して、到達の有無を判定している。
【0007】
しかしながら、蛇行修正装置は、前述の如く搬送経路の複数の位置に設けられることから、基準位置に係る上述の位置検知スイッチにあっても複数設ける必要があり、これらの位置検知スイッチを設けると、設備が複雑化する。例えば、位置検出スイッチから制御部へと、出力信号の信号ケーブルを複数引き回さねばならず、これらの信号ケーブルが錯綜して、設備が煩雑になる。
【0008】
また、上記の基準位置が、連続シートの幅方向の端よりも内側に存在する場合には、サイズ替の際にセンサーヘッドを基準位置へと移動する度に、センサーヘッドが連続シートと干渉してしまい、結果、同ヘッドが基準位置へ到達できないか、又は連続シートが乱れてしまう。
【0009】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、蛇行修正装置の装置構成の簡素化を図るとともに、サイズ替等の吸収性物品の規格の変更の際の、センサーヘッドに係る検出部の連続シートへの干渉を回避することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品の製造ラインに配置されて、搬送方向に連続して搬送される連続シートの蛇行を修正する蛇行修正装置であって、幅方向の寸法が互いに異なる複数の規格の連続シートのなかから一つの規格の連続シートが択一的に選択されて搬送される蛇行修正装置において、
前記連続シートの幅方向の端の位置を検出する検出部を有し、前記規格毎に前記幅方向に設定された停留位置に前記検出部を停留した状態で、前記端の位置を検出するセンサーと、
前記センサーから出力される前記端の位置の検出信号に基づいて、前記連続シートの蛇行を修正する蛇行修正部と、を備え、
前記停留位置へ前記検出部を移動する移動機構は、前記幅方向に前記検出部を移動するモータと、前記検出部の前記幅方向の移動に応じて信号を出力する信号出力部と、前記信号に基づいて前記モータを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、所定の基準位置から前記停留位置までの移動量に相当する相当値を、既定値として前記停留位置毎に有し、前記相当値と、前記信号出力部から出力される信号とに基づいて、前記停留位置へと前記検出部を移動し、
前記基準位置は、前記検出部の前記幅方向に係る物理的移動限界位置であり、
前記制御部は、前記モータの駆動電流値に基づいて前記検出部が前記基準位置に到達することを検出し、
前記基準位置は、前記停留位置のうちで前記幅方向の最も外側に位置する停留位置と同じ位置、又はそれよりも外側に位置していることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、蛇行修正装置の装置構成の簡素化を図ることができるとともに、サイズ替等の吸収性物品の規格の変更の際の、センサーヘッドに係る検出部の連続シートへの干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】吸収性物品の製造ライン10の概略側面図である。
【図2】図2Aは、蛇行修正装置20の概略側面図であり、図2Bは、図2A中のB−B矢視図であり、図2Cは、図2B中のC−C矢視図である。
【図3】図3Aは、Sサイズの停留位置PSの説明図であり、図3Bは、Mサイズの停留位置PMの説明図であり、図3Cは、Lサイズの停留位置PLの説明図であり、図3Dは、基準位置P0の説明図である。
【図4】図4A乃至図4Cは、サイズ替の一例の説明図であって、MサイズからSサイズへとサイズ替をする様子を示す図である。
【図5】第2コントローラ49がサイズ替の際に行う処理のフローチャートである。
【図6】基準位置P0にセンサーヘッド31が到達したことを検出するために用いる駆動電流Idのチャートである。
【図7】基準位置P0とLサイズの停留位置PLとの好ましい位置関係の説明図である。
【図8】図8Aは、第1変形例の蛇行修正装置20aの説明図であり、図8Bは、第2変形例の蛇行修正装置20bの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0014】
吸収性物品の製造ラインに配置されて、搬送方向に連続して搬送される連続シートの蛇行を修正する蛇行修正装置であって、幅方向の寸法が互いに異なる複数の規格の連続シートのなかから一つの規格の連続シートが択一的に選択されて搬送される蛇行修正装置において、
前記連続シートの幅方向の端の位置を検出する検出部を有し、前記規格毎に前記幅方向に設定された停留位置に前記検出部を停留した状態で、前記端の位置を検出するセンサーと、
前記センサーから出力される前記端の位置の検出信号に基づいて、前記連続シートの蛇行を修正する蛇行修正部と、を備え、
前記停留位置へ前記検出部を移動する移動機構は、前記幅方向に前記検出部を移動するモータと、前記検出部の前記幅方向の移動に応じて信号を出力する信号出力部と、前記信号に基づいて前記モータを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、所定の基準位置から前記停留位置までの移動量に相当する相当値を、既定値として前記停留位置毎に有し、前記相当値と、前記信号出力部から出力される信号とに基づいて、前記停留位置へと前記検出部を移動し、
前記基準位置は、前記検出部の前記幅方向に係る物理的移動限界位置であり、
前記制御部は、前記モータの駆動電流値に基づいて前記検出部が前記基準位置に到達することを検出し、
前記基準位置は、前記停留位置のうちで前記幅方向の最も外側に位置する停留位置と同じ位置、又はそれよりも外側に位置していることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。
【0015】
このような蛇行修正装置によれば、モータの駆動電流値によって、検出部の基準位置への到達を検出する。よって、基準位置にリミットスイッチや近接スイッチ等の位置検知スイッチを設けずにすみ、装置構成の簡素化を図れる。
また、基準位置は、最も幅方向の外側に位置する停留位置と同じ位置、又はそれよりも外側に位置しているので、基準位置は、連続シートよりも幅方向の外側に位置している。よって、規格替えの際に、検出部が基準位置へ移動する過程で検出部が連続シートに接触する等の干渉は、有効に回避される。
【0016】
かかる吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記検出部は、前記幅方向の両側にそれぞれ一つずつ配置されているのが望ましい。
このような蛇行修正装置によれば、連続シートの幅方向の各端の位置を検出することができる。よって、これら二つの検出部を用いれば、同一の連続シート内において、その幅方向の寸法が変動する場合であっても、連続シートの幅方向の中央位置を正確に認識可能となり、結果、幅方向の寸法変動に影響されること無く、確実に蛇行を修正可能となる。
【0017】
かかる吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記移動機構は、前記両側の前記検出部毎にそれぞれ設けられ、
前記検出部毎に、前記基準位置及び前記停留位置が設定されているのが望ましい。
このような蛇行修正装置によれば、移動機構、基準位置、及び停留位置が、検出部毎に設けられているので、検出部の停留位置への移動は、検出部毎に互いに独立に行われる。よって、各検出部に対応する基準位置に基づいて、各検出部は、停留すべき停留位置に正しく位置合わせされる。
【0018】
かかる吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記幅方向の一方側において鉛直方向に立設する板部材に前記蛇行修正装置は支持されており、
前記センサーは、前記幅方向の他方側にのみ設けられているのが望ましい。
このような蛇行修正装置によれば、前記幅方向において前記板部材から離れた側にセンサーは配置されている。よって、当該センサーの保守点検作業時に前記板部材が邪魔にならず、メンテナンス性に優れたものとなる。
【0019】
かかる吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記基準位置は、前記最も外側に位置する停留位置と同じ位置であるのが望ましい。
このような蛇行修正装置によれば、規格変更の際に次に停留させるべき停留位置が最も外側の停留位置の場合には、基準位置から移動せずに停留位置に位置合わせされることとなる。よって、基準位置から停留位置までの移動に伴う誤差の影響を受けずに済み、当該停留位置へ正確に位置合わせすることができる。
【0020】
===本実施形態===
図1は、吸収性物品の製造ライン10の概略側面図である。
吸収性物品の製造においては、その材料に、複数の連続シート3,3…が使用される。例えば、不織布や織布、ティッシュペーパー等の柔軟で可撓性のある繊維状の連続シート3が使用される。かかる連続シート3,3…の製造ライン10への搬入は、シートロール3r,3r…(連続シート3をロール状に巻き取ったもの(原反ロール))の形態でなされ、各シートロール3rは、それぞれ適宜なリール装置13に装着されて、各連続シート3は搬送方向に繰り出される。そして、各連続シート3は、それぞれ、製造ライン10における所定の搬送経路(図1中の点線を参照)を搬送される中で、各種の加工ユニット14,14…により押圧やカット等を施され、また、他の連続シート3と重合等されて、最終的に吸収性物品が製造される。
【0021】
以下の説明では、製造ライン10の幅方向(図1中では紙面を貫通する方向)のことを「CD方向」と言い、またCD方向と直交する平面内の任意の方向のことを「MD方向」と言う。なお、CD方向は、水平方向を向いており、これを「左右方向」とも言う。また、MD方向における互いに直交する2方向のうちで、鉛直方向のことを「上下方向」とも言い、水平方向のことを「前後方向」とも言う。
ちなみに、連続シート3が蛇行無く正しく搬送されている場合には、連続シート3の搬送方向はMD方向と平行であり、且つ連続シート3の幅方向はCD方向と平行である。
【0022】
この製造ライン10での搬送中に、連続シート3には蛇行の虞がある。つまり、連続シート3のCD方向の中央位置が、目標位置たる製造ライン10のCD方向の中央位置から外れる場合がある。そのため、連続シート3の搬送経路には、適宜、蛇行修正装置20が配置されている。なお、以下では、一つの蛇行修正装置20について説明するが、類似構成の蛇行修正装置20が、連続シート3,3…毎に少なくとも一つ以上配置されている。
【0023】
また、同製造ライン10では、複数の規格の吸収性物品が製造される。例えば、この例では、複数の規格の一例として、S、M、Lの3サイズの吸収性物品が製造される。よって、製造ライン10では、製品サイズ替が定期的に行われ、これに伴い、蛇行修正装置20を通る連続シート3のサイズも変わる。すなわち、S、M、Lの3種類の幅寸法の連続シート3S,3M,3Lのなかから、択一的に一つの連続シート3が選択されて蛇行修正装置20に通される(図3A乃至図3Cを参照)。
【0024】
図2A乃至図2Cは、本実施形態の連続シート3の蛇行修正装置20の説明図である。図2Aは、蛇行修正装置20の概略側面図であり、図2Bは、図2A中のB−B矢視図であり、図2Cは、図2B中のC−C矢視図である。
【0025】
蛇行修正装置20は、例えば、製造ライン10の鏡板11に片持ち状態で支持されている。ここで、鏡板11とは、図1に示すように、製造ライン10の各種機器14,14…を支持すべく製造ライン10の基礎10b上に鉛直方向に立設された板部材のことである。すなわち、鏡板11は、製造ライン10のCD方向の一方側(例えば右側)において、MD方向たる上下方向及び前後方向に延在して配されており、その鉛直面11aを支持面として、各種機器14,14…を略片持ち状態で支持している。
【0026】
蛇行修正装置20は、連続シート3の幅方向の端3eの位置を検出するエッジセンサー30(センサーに相当)と、エッジセンサー30から出力される前記端3eの位置の検出信号S30に基づいて、連続シート3の蛇行を修正する蛇行修正部50と、を備えている。
【0027】
蛇行修正部50は、鏡板11に片持ち支持された固定台52を有する。この固定台52には、揺動台54が、所定の固定軸C54周りに揺動自在に支持されているとともに、揺動台54を揺動させるための駆動源として油圧シリンダー56が設けられている。また、揺動台54には、MD方向に隣り合って互いに平行に並ぶ一対の搬送ロール58,58が、軸受け部材58b,58bにより軸芯C58周りに回転自在に支持されている。そして、これら一対の搬送ロール58,58には、それぞれ90°等の所定の巻き付け角度で連続シート3が架け渡されて、連続シート3の搬送方向は略180°反転されており、これにより、当該連続シート3は、一対の搬送ロール58,58に側面視略U字状に拘束されている。よって、上述の揺動動作により、これら搬送ロール58,58の回転方向をMD方向から傾いた方向に指向させれば、連続シート3の位置を、全体としてCD方向にずらすことができる。
【0028】
他方、蛇行修正部50は、適宜なコンピュータやシーケンサ等の第1コントローラ59も有している。そして、この第1コントローラ59には、上述のエッジセンサー30から連続シート3の端3eの位置の検出信号S30が入力される。よって、第1コントローラ59は、検出信号S30に基づいて上記の油圧シリンダー56を制御することにより、連続シート3の蛇行を修正する。
【0029】
エッジセンサー30は、MD方向における蛇行修正部50の直近下流の位置に配され、上述の固定台52に支持されている。エッジセンサー30は、連続シート3の端3eの位置を検出する検出部33を具備したセンサーヘッド31と、センサーヘッド31をCD方向に移動する移動機構40と、を有する。
ここで、図3A乃至図3Cに示すように、CD方向には、センサーヘッド31が停留すべき停留位置PS,PM,PLが設定されている。かかる停留位置PS,PM,PLは、この製造ライン10で製造すべき吸収性物品の規格毎に設定されている。この例では、規格が製品サイズなので、CD方向の内側から外側に向かって、順次、Sサイズ用の停留位置PS、Mサイズ用の停留位置PM、Lサイズ用の停留位置PLが設定されている。そして、センサーヘッド31の検出部33は、これから製造予定の製品サイズに対応した停留位置PS,PM,PLに移動された後、そこに停留した状態で、連続シート3の端3eの位置を検出する。
【0030】
検出部33は、例えば光電管を主体とする。光電管は受光量に略比例した大きさの電気信号を発生する。受光量は、連続シート3の幅方向の端3eによる遮光状態によって変化する。そして、検出部33内の演算部(不図示)により、上記の電気信号をCD方向の位置を示す信号に変換し、この信号を、連続シート3の端3eの位置の検出信号S30として、第1コントローラ59へ出力する。なお、この例では光電管を用いているが、光電管に限らない。
【0031】
図2A乃至図2Cに示すように、センサーヘッド31を移動する移動機構40は、センサーヘッド31のCD方向への移動を案内するガイド部材41と、センサーヘッド31をCD方向に移動する駆動機構43と、センサーヘッド31の移動に応じて信号を出力する信号出力部としてのロータリーエンコーダ47と、ロータリーエンコーダ47から出力される前記信号に基づいて前記駆動機構43を制御する第2コントローラ49(制御部に相当)と、を有する。
【0032】
ガイド部材41は、例えばリニアガイドである。すなわち、固定台52上にCD方向に沿って配置されたレール41aと、このレール41aに摺動可能に係合するスライダ41b,41bと、を有する。そして、スライダ41b,41bにセンサーヘッド31がボルト止め等で固定されており、これにより、センサーヘッド31は、CD方向に移動可能に案内されている。
【0033】
駆動機構43は、モータ44と送りねじ機構45とを有する。送りねじ機構45は、モータ44の駆動回転軸44aの回転動作を、CD方向の直線移動動作に変換してセンサーヘッド31に伝達するものであり、ここでは、ボールねじ機構45が使用されている。すなわち、ボールねじ機構45のねじシャフト45sは、その軸方向をCD方向に沿わせて配されており、この状態においてねじシャフト45sは、その両端部を軸受け部材45b,45bにより回転自在に支持されている。また、ねじシャフト45sの外周面の螺旋溝には、ボール状の転動体(不図示)を介してナット部材(不図示)が螺合しており、且つ、このナット部材にはセンサーヘッド31が固定されている。更には、モータ44の駆動回転軸44aとねじシャフト45sとは、プーリ44p,45pやタイミングベルト44t等の回転動作伝達部材によって連結されている。よって、モータ44の駆動回転軸44aの回転動作が、ねじシャフト45sに伝達されてねじシャフト45sが回転されると、ナット部材と一体にセンサーヘッド31はCD方向に移動する。
【0034】
ロータリーエンコーダ47は、例えば、入力軸47aを有し、入力軸47aに入力された回転量に比例した数のパルスを発生する。また、この入力軸47aは、プーリ47p,44pやタイミングベルト47tによって、モータ44の駆動回転軸44aに連結されている。よって、同エンコーダ47は、駆動回転軸44aの回転量に応じた数のパルスを発生する。そして、このパルスを有した信号は、第2コントローラ49へ出力される。
【0035】
第2コントローラ49も、適宜なコンピュータやシーケンサであり、上記パルスをカウントするカウンタ回路を有している。そして、このカウンタ回路は、図3Dに示すように、CD方向に設定された所定の基準位置P0にセンサーヘッド31が到達した際に、パルスのカウント値をゼロリセットするように構成されている。また、第2コントローラ49のメモリには、基準位置P0から前記停留位置PS,PM,PLまでの移動量に相当する相当値が、カウント値の形で停留位置PS,PM,PL毎に予め記録されている。
【0036】
よって、例えばMサイズからSサイズへの製品サイズ替の際には、第2コントローラ49は、先ず、図4A及び図4Bに示すように、センサーヘッド31をCD方向の外側へ移動し(ステップS10、以下、各ステップについては適宜図5のフローチャートを参照)、基準位置P0に到達したらカウント値をゼロリセットする(ステップS12,S14)。そして、そこからカウンタ回路にカウントをさせながらセンサーヘッド31をCD方向の内側へ一方向に移動して(ステップS16)、カウント値が、次の製品サイズの停留位置PSに対応する相当値に達したところで、図4Cに示すようにセンサーヘッド31の移動を停止すべく、モータ44を停止する(ステップS18,S20)。そして、これにより、センサーヘッド31の停留位置PSへの位置合わせが達成される。このような動作は、これ以外のサイズ替えの場合も同様である。
【0037】
なお、ここで本実施形態では、上述の基準位置P0を、センサーヘッド31の物理的移動限界位置に設定している。この「物理的移動限界位置」とは、センサーヘッド31がCD方向に移動する際に、干渉物に突き当たる等して移動不能になる位置のことである。
干渉物の一例としては、ねじシャフト45sをその端部で支持する前述の軸受け部材45bや、ねじシャフト45sの螺旋溝の終端などが挙げられる。本実施形態では、図4Bに示すように、前者が適用されている。すなわち、CD方向に一対配置される軸受け部材45b,45bのうちでCD方向の外側の軸受け部材45bにセンサーヘッド31が突き当たる位置に、上述の基準位置P0が設定されている。そして、センサーヘッド31が同外側の軸受け部材45bに突き当たることにより、これ以上外側への移動が不可能な状態にセンサーヘッド31は規制される。なお、後者のねじシャフト45sの螺旋溝の終端を干渉物とした場合には、前述のナット部材の転動体が上記終端に到達してこれ以上転動できなくなることにより、センサーヘッド31は、それ以上外側への移動ができなくなる。
【0038】
そして、かかる基準位置P0にセンサーヘッド31が到達すると、センサーヘッド31の移動に要する駆動トルク(回転抵抗)が過大になり、これに伴って、モータ44の駆動電流値も急激に大きくなるが、本実施形態では、これを利用して、センサーヘッド31の基準位置P0への到達を検出している。
【0039】
すなわち、モータ44の駆動電流Idを検流計(不図示)により常時計測し、その計測値が、図6に示すように、所定の閾値Id0を超えた際に、センサーヘッド31が基準位置P0に到達したものと判定している。そして、このような構成によれば、基準位置P0にリミットスイッチや近接スイッチ等を設けずに済み、装置構成の簡素化を図れる。
【0040】
また、特にモータ44にサーボモータを用いれば、一般にサーボモータは検流計やその出力端子を内蔵していることから、同モータの駆動電流Idの計測値を容易に第2コントローラ49に出力可能となる。
【0041】
なお、図6に示す基準位置P0に係る上記閾値Id0は、センサーヘッド31の定常移動に要する駆動電流Idの定常値Idnとの対比において、この定常値Idnの最大値よりも大きな値に設定されるが、その閾値Id0の設定の一例としては、定常値Idnの最大値の1.5倍〜3倍の範囲内の任意値にすることが挙げられる。
【0042】
また、本実施形態では、基準位置P0は、上述の3つの停留位置PS,PM,PLのうちでCD方向の最も外側に位置するLサイズ用の停留位置PLと同じ位置、又はそれよりも外側の位置に設定されている。例えば、図3Dに示すように、Lサイズ用の停留位置PLよりも外側の位置に設定されている。よって、製品サイズ替の際に、センサーヘッド31が基準位置P0へ移動する過程で(図4A及び図4Bを参照)、センサーヘッド31が連続シート3に接触する等の干渉を有効に回避することができる。その結果、センサーヘッド31が連続シート3に引っ掛かって基準位置P0へ到達できないといったトラブルや、同センサーヘッド31の引っ掛かり等により連続シート3を破損や折損等してしまうというトラブルを未然に防ぐことができる。
【0043】
ここで、上述の基準位置P0の位置関係については、より望ましくは、同基準位置P0が、CD方向の最も外側に位置する停留位置PL、すなわちLサイズの停留位置PLと同じ位置に設定されていると良い。そして、このようになっていれば、Lサイズの停留位置PLへのセンサーヘッド31の位置合わせ精度を高めることができる。詳しくは次の通りである。
【0044】
先ず、Lサイズへの製品サイズ替の際には、図7に示すように、センサーヘッド31の移動に係るカウンタ値をゼロリセットすべく、センサーヘッド31を一旦基準位置P0に移動し、その後で、Lサイズ用の停留位置PLへ移動することになるが、上述のようにLサイズ用の停留位置PLを基準位置P0に一致させておけば、センサーヘッド31を、当該基準位置P0から一切移動すること無く、Lサイズの停留位置PLに位置合わせされることとなる。その結果、基準位置P0からLサイズの停留位置PLまでの移動に伴う誤差の影響を全く受けずに済み、当該停留位置PLへ正確に位置合わせすることができる。
【0045】
更に、図2B及び図2Cの例のように、CD方向の一方側(図では左側)にのみエッジセンサー30を設ける場合には、望ましくは、CD方向において鏡板11が設けられる側の逆側たるCD方向の他方側(図では左側)にエッジセンサー30を設けると良い。そして、このようにすれば、エッジセンサー30に係るセンサーヘッド31の検出部33や移動機構40の駆動機構43等は、CD方向において鏡板11から離れた位置に配置されるので、これら機器の保守点検作業時に鏡板11が邪魔になることは無く、作業スペースを容易に確保できて、メンテナンスし易いものとなる。
【0046】
図8Aは、第1変形例の蛇行修正装置20aの説明図である。上述の実施形態では、センサーヘッド31をCD方向の片側のみに設け、これにより、連続シート3のCD方向の一方側の端3eの位置のみを検出して蛇行修正に供していた(図3A乃至図3C)。
【0047】
この点につき、図8Aの第1変形例では、センサーヘッド31,31をCD方向の両側にそれぞれ設け、これに対応させて、移動機構40,40も、CD方向の両側にそれぞれ設けている。また、これに伴って、S、M、L用の停留位置PS,PM,PLや基準位置P0も、センサーヘッド31,31毎にそれぞれ設定されている。
【0048】
そして、CD方向の左側の検出部33の検出信号S30Lと右側の検出部33の検出信号S30Rとを第1コントローラ59へそれぞれリアルタイムで出力し、第1コントローラ59では、これら検出信号S30L,S30Rをリアルタイムで相加平均して一つの信号S30a(=(S30L+S30R)/2)を生成し、この信号S30aに基づいて第1コントローラ59は蛇行修正部50の油圧シリンダー56を制御する。
【0049】
また、この時には、左側及び右側のどちらの検出信号S30L,S30Rについても、例えば、連続シート3の端3eの位置が左に移動すれば、検出信号S30L,S30Rの示す値が増加し、右に移動すれば、検出信号S30L,S30Rの示す値が減少するように、端3eの位置の左右の移動方向と検出信号S30L,S30Rの示す値の増減方向との関係が、左側の検出信号S30Lと右側の検出信号S30Rとの両者間で揃えられている。
【0050】
そして、このような構成によれば、同一の連続シート3内においてその幅寸法が変動する場合でも、この幅寸法の変動に影響されずに、連続シート3の蛇行量を正確に把握することができる。詳しくは次の通りである。
【0051】
図3Bに示す上述の実施形態のように、CD方向の一方側の端3eの位置のみを検出している場合には、連続シート3が蛇行していなくても、つまり連続シート3の幅方向の中央位置が製造ライン10の中央位置C10に揃っている場合でも、連続シート3の幅寸法が拡縮変動すれば、その変動分だけ一方側の端3eの位置はCD方向に変化する。そのため、連続シート3の非蛇行時にも、第1コントローラ59はこれに反応して、前記端3eの位置を修正するように蛇行修正部50の油圧シリンダー56を制御してしまい、要らぬ蛇行を誘発してしまう虞がある。
【0052】
これに対して、図8Aの第1変形例のように、両側の検出信号S30L,S30Rの相加平均をとれば、連続シート3の幅寸法の変動の影響は、当該相加平均処理によって相殺され、つまり、この相加平均処理により生成された信号S30aは、純粋に、連続シート3の幅方向の中心位置の変化を示すことになる。よって、連続シート3内においてその幅寸法が変動する場合でも、この幅寸法の変動に一切影響されずに、連続シート3の蛇行量を正確に把握できるようになる。
【0053】
図8Bは、第2変形例の蛇行修正装置20b説明図である。上述の第1変形例との相違点は、センサーヘッド31を移動する移動機構40をセンサーヘッド31,31毎に有さずに、概ね一つだけ有している点にある。つまり、左右の二つのセンサーヘッド31,31は、一つの移動機構40bを概ね共用している。なお、これ以外の点は、概ね第1変形例と同じである。
【0054】
詳しくは、移動機構40bのガイド部材41,41は、センサーヘッド31,31毎にそれぞれ設けられているが、センサーヘッド31の駆動機構43や、ロータリーエンコーダ47、第2コントローラ49等については共用されている。
より具体的に説明すると、先ず、駆動機構43に係る送りねじ機構45のねじシャフト45sの全長は、Lサイズの連続シート3の幅寸法よりも長く、同ねじシャフト45sは、CD方向の略全長に亘り連続シート3をCD方向に横切って配置されている。そして、ねじシャフト45sの外周面の螺旋溝は、製造ライン10の中央位置C10を境に、左半部45sLと右半部45sRとで互いに逆ねじの関係になるように形成されている。これにより、ねじシャフト45sが順回転(例えば時計回り)すれば、両方のセンサーヘッド31,31がCD方向の外側(センサーヘッド31,31同士が離れる方向)へ移動する一方、ねじシャフト45sが逆回転(例えば反時計回り)すれば、両方のセンサーヘッド31,31がCD方向の内側(センサーヘッド31,31同士が近づく方向)へ移動するようになっている。
【0055】
そして、上述のようにねじシャフト45sが一本であることから、当然ながら、ねじシャフト45sを駆動するモータ44も一つであるし、ねじシャフト45sの回転量を計測するロータリーエンコーダ47も一つであり、更には、モータ44を制御する第2コントローラ49も一つである。
【0056】
なお、固定台52上においてねじシャフト45sを回転自在に支持する軸受け部材45b,45bは、例えば、CD方向の両端部に設けられている。そして、これら軸受け部材45b,45bのうちの一方(図8Bでは左側)の軸受け部材45bが、前述の基準位置P0に対応して配置されており、これにより、この一方たる左側の軸受け部材45bが、前述の物理的移動限界位置を形成する部材として機能する。つまり、この左側の軸受け部材45bに、左側のセンサーヘッド31が突き当たることで基準位置P0が検出され、この一つの基準位置P0に基づいて、左右両方のセンサーヘッド31,31の停留位置PS,PM,PLへの位置合わせがなされることとなる。
【0057】
そして、このような第2変形例によれば、上述の第1変形例よりも、モータ44やロータリーエンコーダ47等の部品点数を減らすことができるので、装置構成の簡素化を図れ、この点では第1変形例よりも優れている。
しかし、停留位置PS,PM,PLへの位置合わせ精度の点では、第1変形例の方が優れている。詳しくは、前述したように、図8Aの第1変形例の場合には、両方のセンサーヘッド31,31は、それぞれ対応する各基準位置P0,P0を基準として各停留位置PM,PMへ位置合わせされるが、図8Bの第2変形例の場合には、左右のうちの一方たる左側のセンサーヘッド31の基準位置P0に基づいて、両方のセンサーヘッド31,31が各停留位置PM,PMに一斉に位置合わせされてしまう。つまり、他方たる右側のセンサーヘッド31の停留位置PMへの位置合わせも、一方たる左側のセンサーヘッド31の基準位置P0に基づいてなされる。このため、他方たる右側のセンサーヘッド31については、当該他方のセンサーヘッド31についての最適な基準位置P0に基づいて停留位置PMへ位置合わせできなくなり、その結果、当該他方のセンサーヘッド31の停留位置PMへの位置合わせ精度が低くなる。よって、位置合わせ精度の観点からは、第1変形例の方が好ましいと考えられる。
【0058】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
【0059】
前述の実施形態では、吸収性物品の一例として、着用対象に装着されてその排泄液を吸収する使い捨ておむつを挙げたが、尿や経血等の排泄液を吸収するものであれば何等これに限るものではなく、例えば生理用ナプキンやペットの排泄液を吸収するペットシート等でも良い。
【0060】
前述の実施形態では、信号出力部として例示したロータリーエンコーダ47は、入力軸47aの回転量(回転角度)に略比例した数のパルスを発生するタイプであったが、何等これに限るものではない。例えば、入力軸47aの回転量に比例したデジタル値を出力するタイプでも良い。なお、この場合には、カウンタ回路は必要なくなるが、第2コントローラ49は、次のように動作して、センサーヘッド31を停留位置PS,PM,PLへ移動することになる。
【0061】
先ず、図4Bに示すようにセンサーヘッド31が基準位置P0に到達した際に、その到達時に出力されたデジタル値を第2コントローラ49のメモリに基準値として記録する。また、第2コントローラ49のメモリには、基準位置P0から前記停留位置PS,PM,PLまでの移動量に相当する相当値が、デジタル値の形態で停留位置PS,PM,PL毎に予め記録されている。よって、前記デジタル値と前記基準値との偏差が、相当値に一致するまでセンサーヘッド31を一方向に移動して停止するように、第2コントローラ49はモータ44を制御し、これにより、図4Cに示すように、センサーヘッド31が停留位置PS,PM,PLへと位置合わせされる。
【0062】
前述の実施形態では、「規格」の一例として製品サイズ(寸法規格)を例示したが、連続シート3の幅方向の寸法が互いに異なるような概念のものであれば、何等これに限るものではない。
【符号の説明】
【0063】
3 連続シート、3S Sサイズの連続シート、
3M Mサイズの連続シート、3L Lサイズの連続シート、
3e 端、3r シートロール、
10 製造ライン、10b 基礎、
11 鏡板(板部材)、11a 鉛直面、13 リール装置、14 加工ユニット、
20 蛇行修正装置、20a 蛇行修正装置、20b 蛇行修正装置、
30 エッジセンサー(センサー)、31 センサーヘッド、33 検出部、
40 移動機構、40b 移動機構、
41 ガイド部材、41a レール、41b スライダ、
43 駆動機構、44 モータ、44a 駆動回転軸、
44p プーリ、44t タイミングベルト、
45 送りねじ機構、45b 軸受け部材、
45s ねじシャフト、45sL 左半部、45sR 右半部、
47 ロータリーエンコーダ(信号出力部)、
47a 入力軸、47p プーリ、47t タイミングベルト、
49 第2コントローラ(制御部)、
50 蛇行修正部、52 固定台、54 揺動台、56 油圧シリンダー、
58 搬送ロール、58b 軸受け部材、
59 第2コントローラ、
P0 基準位置、PS Sサイズの停留位置、
PM Mサイズの停留位置、PL Lサイズの停留位置、
C10 中央位置、C54 固定軸、C58 軸芯、
S30 検出信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品の製造ラインに配置されて、搬送方向に連続して搬送される連続シートの蛇行を修正する蛇行修正装置であって、幅方向の寸法が互いに異なる複数の規格の連続シートのなかから一つの規格の連続シートが択一的に選択されて搬送される蛇行修正装置において、
前記連続シートの幅方向の端の位置を検出する検出部を有し、前記規格毎に前記幅方向に設定された停留位置に前記検出部を停留した状態で、前記端の位置を検出するセンサーと、
前記センサーから出力される前記端の位置の検出信号に基づいて、前記連続シートの蛇行を修正する蛇行修正部と、を備え、
前記停留位置へ前記検出部を移動する移動機構は、前記幅方向に前記検出部を移動するモータと、前記検出部の前記幅方向の移動に応じて信号を出力する信号出力部と、前記信号に基づいて前記モータを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、所定の基準位置から前記停留位置までの移動量に相当する相当値を、既定値として前記停留位置毎に有し、前記相当値と、前記信号出力部から出力される信号とに基づいて、前記停留位置へと前記検出部を移動し、
前記基準位置は、前記検出部の前記幅方向に係る物理的移動限界位置であり、
前記制御部は、前記モータの駆動電流値に基づいて前記検出部が前記基準位置に到達することを検出し、
前記基準位置は、前記停留位置のうちで前記幅方向の最も外側に位置する停留位置と同じ位置、又はそれよりも外側に位置していることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記検出部は、前記幅方向の両側にそれぞれ一つずつ配置されていることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。
【請求項3】
請求項2に記載の吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記移動機構は、前記両側の前記検出部毎にそれぞれ設けられ、
前記検出部毎に、前記基準位置及び前記停留位置が設定されていることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。
【請求項4】
請求項1に記載の吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記幅方向の一方側において鉛直方向に立設する板部材に前記蛇行修正装置は支持されており、
前記センサーは、前記幅方向の他方側にのみ設けられていることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置であって、
前記基準位置は、前記最も外側に位置する停留位置と同じ位置であることを特徴とする吸収性物品に係る連続シートの蛇行修正装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−25578(P2012−25578A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−168363(P2010−168363)
【出願日】平成22年7月27日(2010.7.27)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】