説明

吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの製造

本発明は、少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含むマトリックス中に吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの製造方法と、このような小ビーズと、食品(人間および動物用)およびプレミックスにおけるこのような特定の小ビーズの使用とに関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含むマトリックス中に吸湿性植物抽出物を含む小ビーズ(beadlet)の製造方法と、このような小ビーズと、このような特定の小ビーズの使用とに関する。
【0002】
本発明との関連での吸湿性植物抽出物は、アモルファス糖または他の吸湿性化合物を含む植物抽出物に関する。
【0003】
水性抽出物、アルコール抽出物(例えば、エタノール、メタノール、ヘキサン、ヒドロアルコール)などの極性抽出物、または非極性抽出物(例えば、イソオクタン)を含む植物抽出物は、当該技術分野において既知の方法によって製造することができる。
【0004】
本発明との関連において好ましい吸湿性植物抽出物は、アブラナ科植物からの抽出物である。
【0005】
ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ(radish cabbage)、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナ、およびカリフラワーなどのアブラナ科植物の植物抽出物は、健康の種々の面において良好な効果を有することが知られている。これらの野菜は、免疫系を強化するのに役立ち、そしてそれにより、ウィルスおよび疾患に対する体の抵抗力を作るのに役立つ植物化学物質を含有する。アブラナ科の野菜は酸化防止剤のビタミンC、E、およびβ−カロテンが豊富であり、食物繊維の良好な源である。
【0006】
またアブラナ科の野菜はグルコラファニンおよび他のイソチオシアネートも含有し、これらは、体内における保護酵素の産生を刺激すると考えられる。これらの強力な酵素は毒素および他の問題を引き起こす薬剤を解毒し、これらを体内から洗い流す。
【0007】
「アブラナ科植物抽出物」という用語は、アブラナ科植物から製造された抽出物であると定義される。抽出物は、植物の任意の部分から、通常は種または芽から得ることができる。
【0008】
これらの植物の抽出物は、広範な使用を可能にする。抽出物は、多くの適用形態で組み入れることができる。食品および栄養補助食品は、これらの分野の1つである。植物全体を食べる必要がなく、あるいは植物の匂いまたは味さえ有することなく、材料のプラス効果を有することが可能である。
【0009】
植物抽出物は吸湿性であることが多い。これらは、湿った空気から水を吸い上げる傾向があり、周囲条件で粘着性になる、あるいは液化することさえある。このことは、これらの抽出物の乾燥、加工および取り扱いを非常に困難にする。
【0010】
消費者製品(例えば、食品など)において使用される物質の非常に典型的な配合形態は粉末である。粉末は、噴霧乾燥法または凍結乾燥法によって製造することができる。これらの配合物は、高含量の1種の水溶性および/または水分散性の吸湿性物質、ならびに少なくとも2種の水溶性および/または水分散性の吸湿性物質の混合物を含有することができる。しかしながら、吸湿性物質を含む粉末を用いる場合には:
・ 粉末はまだ吸湿性である
・ 乾燥粉末は通常ほこりっぽく、従って、取扱いが困難であり得る
といういくつかの問題がある
【0011】
吸湿性の問題を解決するために、マルトデキストリン、シリカまたはステアリン酸Caのような添加剤が抽出物に添加される。しかしながら、多くの場合、得られる粉末の吸湿性は、打錠のような用途で使用するためには依然として高すぎる。
【0012】
別の周知の調製形態は小ビーズである。小ビーズは、これらがほこりっぽくないという優れた取扱い特性を提供し、良好な流動特性を有する。小ビーズはただ脂溶性物質のためだけに知られている。
【0013】
小ビーズ(脂溶性物質を含む)およびその製造方法は、従来技術から分かる。これらの小ビーズは、脂溶性(親油性、疎水性)物質を含む。このような小ビーズおよびその製造方法は、例えば、米国特許出願公開第2006/0115534号明細書および米国特許第4670247号明細書から分かる。これらの小ビーズは通常良好な貯蔵安定性を有するが、このような小ビーズ中の脂溶性物質の濃度は低い。通常、含量は、小ビーズの全重量に基づいて5〜15重量%(wt%)の間である。
【0014】
別の不都合は、このような小ビーズの製造が、水不溶性の活性物質を水性マトリックス相中に分配するために乳化または分散工程を必要とすることである。従って、マトリックス材料は乳化特性を有する必要があるか、あるいは付加的な乳化剤が必要とされる。
【0015】
本発明の目的は、
・ 大量の水溶性または水分散性の吸湿性物質を有する非吸湿性配合物の製造を可能にし、
・ 貯蔵安定性の配合物をもたらし、
・ 簡単な方法である、
水溶性または水分散性の吸湿性物質を含む配合物の製造方法を見出すことであった。
【0016】
驚くべきことに、パウダーキャッチ法の使用は、上記の利点を有する小ビーズ形態である配合物の製造を可能にすることが分かった。小ビーズは、吸湿性植物抽出物(または種々の異なる植物抽出物の混合物)と、マトリックス材料としての1つのデンプンおよび/またはデンプン誘導体(またはデンプンおよび/またはデンプン誘導体の混合物)とを含む。さらに、これらの小ビーズは、パウダーキャッチ媒体の層によってコーティングされる。
【0017】
従って、本発明は、
(a)(i)少なくとも1種の吸湿性植物抽出物、ならびに
(ii)少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体
の水溶液を形成することと、
(b)捕集粉末内への噴霧乾燥によって、溶液を乾燥粉末に転化させることと
を含む、少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。
【0018】
このような方法は従来技術から分かる。例えば、米国特許第6444227号明細書または国際公開第04062382号パンフレット中に見出すことができる。これらの参考文献は、参照によって本明細書に援用される。
【0019】
好ましい吸湿性植物抽出物は、アブラナ科植物抽出物である。アブラナ科植物の植物抽出物は、例えば、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーである。
【0020】
従って、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。本発明のより好ましい実施形態は、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、好ましくはブロッコリーからなる群から選択されるアブラナ科植物抽出物である少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。
【0021】
吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)は、少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含むマトリックス材料によって小ビーズ中に配合される。
【0022】
化学式(C10を有するデンプンは、グリコシド結合によって互いに結合された多数のグルコース単糖単位からなる多糖類炭水化物である。
【0023】
全ての植物の種および塊茎はデンプンを含有する。デンプンは、一般に、コーン、モロコシ、小麦、米、タピオカ、クズウコン、サゴ、ジャガイモ、キノアおよびアマランスなどの植物から抽出される。
【0024】
天然デンプンは、通常、アミラーゼおよびアミロペクチン分子を含有する。天然デンプン中のアミラーゼの含量は、0重量%(例えば、ワキシーコーンデンプンおよびワキシー米デンプン)から、約85重量%(高アミラーゼコーンデンプン)まで異なり得る。標準的なデンプンは、約25重量%のアミラーゼを含有する。その結果として、アミロペクチンの含量は、15〜100重量%の間である。
【0025】
加水分解デンプンを含むデンプン誘導体(加工デンプン)を使用することも可能である。デンプンは、種々の方法で加工することができる。それは、物理的および化学的に行うことができる。
【0026】
プレゼラチン化デンプンは、物理的に加工されたデンプンの例である。酸性加工、酸化、架橋、デンプンエステル、デンプンエーテルおよびカチオンデンプンは、化学的に加工されたデンプンの例である。このような加工デンプンの重要な例は、オクテニル無水コハク酸デンプン(OSAデンプン)である。マルトデキストリンまたは黄色デキストリンのようなデキストリンは、部分加水分解によって得られるデンプン誘導体の例である。
【0027】
本発明に従う好ましい方法では、デンプンまたはデンプン誘導体は、アミロペクチン、OSAデンプン、マルトデキストリンおよびプレゼラチン化デンプンからなる群から選択される。
【0028】
本発明の小ビーズのマトリックスは、糖などの付加的な化合物を含むこともできる。糖は、任意の単糖または二糖を指す(好ましくは、スクロースである)。
【0029】
本発明に従う好ましい方法はパウダーキャッチ法である。このような方法は、従来技術から(例えば、国際公開第04062382号パンフレットから)分かる。このようなパウダーキャッチ法の結果、小ビーズは、粉末の層によって被覆される。
【0030】
従って、この方法に従って製造される小ビーズは、好ましくは、パウダーキャッチ媒体の層によって被覆されている。この層(コーティング)は、粉末コーティングの形態である。
【0031】
パウダーキャッチ媒体は、水分を吸収して粉末コーティングを形成することができる化合物(または化合物の混合物)である。すなわち、適切なパウダーキャッチ媒体は、デンプン、ケイ酸またはリン酸化合物である。好ましいパウダーキャッチ媒体は、デンプン(すなわち、コーンデンプンなど)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸カルシウムアルミニウムおよびリン酸三カルシウムである。最も好ましいのは、デンプン、特にコーンデンプンである。
【0032】
小ビーズは、脂溶性物質のためのよく知られた配合形態である。略球形の小ビーズの重要な利点は、これらがほこりっぽくなく、製造および配合操作のために非常に望ましい優れた自由流動特性を有することである。
【0033】
通常、小ビーズのサイズは、50μm〜1,000μm(好ましくは、250μm〜850μm)である。サイズはそれより小さくても、大きくてもよい。小ビーズのサイズは、(走査)電子顕微鏡法などの周知の方法によって決定することができる。
【0034】
上記に開示および説明されるような小ビーズの適切な製造方法は、例えば、国際公開第2004/062382号パンフレットに記載されている。この参考文献は本明細書に援用される。
【0035】
本発明に従う方法は、驚くべきことに、大量の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を有し、全体的な特性が良好な小ビーズの製造を可能にする。
【0036】
本特許出願において説明される方法は、大量の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)だけでなく、少量の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を有する小ビーズを製造するためにも使用することができる。量は、小ビーズの全重量に基づいて1重量%のように少なくてもよい。通常、小ビーズ中の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)の含量は、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%である。
【0037】
本発明に従う好ましい方法は、小ビーズが、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を含む、上記に従う方法に関する。
【0038】
本発明に従うさらに好ましい方法は、小ビーズが、小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を含む、上記に従う方法に関する。
【0039】
本発明に従う好ましい方法は、小ビーズが、小ビーズの全重量に基づいて80重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を含む方法に関する。
【0040】
本発明に従う好ましい方法は、小ビーズが、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも20重量%の少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体(マトリックス材料)および粉末コーティング層を含む方法に関する。
【0041】
本発明に従う好ましい方法は、小ビーズが、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む方法に関する。
【0042】
本発明に従うより好ましい方法は、小ビーズが、
(i)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜85重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、より好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜90重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の粉末コーティングと
を含む方法に関する。
【0043】
本発明の特別な実施形態は、デンプン成分(ii)が、常に、マルトデキストリンならびに少なくとも1種のさらなるデンプンおよび/または少なくとも1種のさらなるデンプン誘導体を含む方法に関する。
【0044】
上記の本発明の小ビーズのマトリックスは、付加的な化合物を含むこともできる。このような化合物は、小ビーズ製造および/または食物および飼料技術の分野において使用されるどんな種類の助剤でもよい。好ましい化合物は糖(スクロース)である。
【0045】
本発明のさらなる実施形態は、
(a)(i)少なくとも1種の吸湿性植物抽出物、および
(ii)少なくとも1種のタンパク質
の水溶液を形成することと、
(b)捕集粉末内への噴霧乾燥によって、溶液を乾燥粉末に転化させることと
を含む、少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。
【0046】
吸湿性植物抽出物は上記で定義された通りである。
【0047】
タンパク質は、直鎖状に配列されて、隣接するアミノ酸残基のカルボキシル基とアミノ基の間のペプチド結合によって互いに結合されたアミノ酸から作られる大きい有機化合物である。
【0048】
全ての生体組織(動物、人間および植物)はタンパク質を含有する。タンパク質は、単離物、濃縮物、粗びき粉および加水分解物として利用可能である。タンパク質単離物は、90%よりも多いタンパク質を含有する。タンパク質濃縮物は、60〜90%のタンパク質を含有する。タンパク質粗びき粉は、60%未満のタンパク質を含有する。タンパク質加水分解物において、ペプチド結合の一部は、化学的(例えば、酸による)あるいは酵素的に破壊される。それにより、タンパク質の分子量および重合度は低下される。加水分解の量は、加水分解度(DH)によって表される。DHは、全てのペプチド結合と比較した、壊れたペプチド結合の割合である。従って、0%のDHは天然タンパク質を表し、100%のDHは完全に加水分解されたタンパク質を表す。
【0049】
植物中のタンパク質含量は非常に少ない。植物とは対照的に、動物および人間の体は、大部分はタンパク質で構成される。
【0050】
植物タンパク質の源は、例えば、エンドウ、豆類(大豆、トウゴマの実など)、ルピナス、綿、ジャガイモ、サツマイモ、マニオク、菜種、ヒマワリ、ゴマ、アマニ、ベニバナ、レンティル、ナッツ、小麦、米、トウモロコシ、大麦、ライ麦、オート麦およびモロコシである。
【0051】
動物タンパク質の源は、例えば、血液、骨、皮膚、ならびに乳および卵である。
【0052】
微生物タンパク質の源は、例えば、細菌または酵母である。
【0053】
本特許出願の発明のためには、以下のタンパク質:ゼラチン(特に、魚および家禽)、加水分解ゼラチンおよび乳タンパク質(カゼイン、乳清タンパク質)が好ましい。
【0054】
天然タンパク質単離物、濃縮物または粗びき粉に加えて、タンパク質は、機械的、熱的、化学的または酵素的のいずれかで加工され得る。
【0055】
例えば熱処理によるタンパク質の部分的な変性を用いて、タンパク質のゲル形成特性を改善することができる。またタンパク質は、例えばトランスグルタミナーゼによって酵素的に架橋されてもよい。
【0056】
溶解度または粘度を改善するために、タンパク質は、化学的に、あるいはプロテアーゼにより酵素的に、部分的に加水分解されてもよい。
【0057】
文脈において、「タンパク質」という用語は、単離物、濃縮物または粗びき粉としての天然タンパク質、ならびに加工、変性もしくは架橋タンパク質または加水分解物を含む。
【0058】
従って、本発明は、タンパク質がタンパク質単離物、濃縮物または粗びき粉である、上記の方法にも関する。
【0059】
本発明は、タンパク質がタンパク質加水分解物である、上記の方法にも関する。
【0060】
本発明は、タンパク質が熱処理されている、上記の方法にも関する。
【0061】
本発明は、タンパク質が架橋されている、上記の方法にも関する。
【0062】
本発明の小ビーズのマトリックスは、マルトデキストリンおよび/または糖(スクロース)などの付加的な化合物を含むこともできる。マトリックス材料の好ましい組み合わせは、スクロースおよびタンパク質の組み合わせである。
【0063】
本発明に従うより好ましい方法は、小ビーズが、
(i)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜85重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜90重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の少なくとも1種のタンパク質と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の粉末コーティングと
を含む方法に関する。
【0064】
本発明の好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物はアブラナ科植物抽出物である。
【0065】
本発明のより好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物は、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、より好ましくはブロッコリーからなる群から選択されるアブラナ科植物抽出物である。
【0066】
上記のように、本発明の小ビーズのマトリックスは、付加的な化合物を含むこともできる。好ましい化合物はマルトデキストリンおよび/または糖(スクロース)である。
【0067】
本発明のさらなる実施形態は、
(a)(i)少なくとも1種の吸湿性植物抽出物、および
(ii)少なくとも1種のガム化合物
の水溶液を形成することと、
(b)捕集粉末内への噴霧乾燥によって、溶液を乾燥粉末に転化させることと
を含む、少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。
【0068】
吸湿性植物抽出物は上記で定義された通りである。
【0069】
本発明との関連におけるガムという用語は、多糖類であると定義される。ただ1種類の中性単糖構造単位で構成され、ただ1種類のグリコシド結合を有する多糖類(セルロースまたはアミロースなど)は、完全に直鎖の多糖類と示される。分枝状多糖類では、分枝部位の頻度および側鎖の長さは大きく異なり得る。長い「骨格」鎖および多数の短い側鎖を有する分子は、直鎖状の分枝状多糖類と呼ばれる。
【0070】
多糖類は水溶性であるか、あるいは水中で膨潤して、塑性または擬塑性の流動特性を有するコロイド状の非常に粘性の溶液または分散液を生じる。増粘、水の保持および結合、懸濁液およびエマルジョンの安定化、ならびにゲル化などの機能特性はこの挙動に基づく。従って、多糖類は、多くの場合、ゲル化または増粘剤、安定剤、水結合剤、または充填剤と呼ばれる。
【0071】
ガムの例は、寒天、アルギン酸塩、アラビノキシラン、カラギナン、キトサン、ジェラン(gellan)、カードラン、β−グルカン、グァーガム、アラビアガム(=アカシアガム)、ローカストビーンガム、ペクチン、およびキサンタンガムである。
【0072】
本発明の小ビーズのマトリックスは、マルトデキストリンおよび/または糖(スクロース)などの付加的な化合物を含むこともできる。マトリックス材料の好ましい組み合わせは、マルトデキストリンおよびガムの組み合わせである。
【0073】
本発明に従うより好ましい方法は、小ビーズが、
(i)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜85重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、より好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜90重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の少なくとも1種のガム化合物と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の粉末コーティングと
を含む方法に関する。
【0074】
本発明の好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物はアブラナ科植物抽出物である。
【0075】
本発明のより好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物は、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、より好ましくはブロッコリーからなる群から選択されるアブラナ科植物抽出物である。
【0076】
上記のように、本発明の小ビーズのマトリックスは、付加的な化合物を含むこともできる。マトリックス中でガム化合物が使用される場合、マトリックス材料の好ましい組み合わせは、マルトデキストリンおよびガムの組み合わせである。マルトデキストリンおよびアラビアガムは、本発明の特に好ましい実施形態である。マルトデキストリン:アラビアガムの比率は、5:1〜1:5であり得る。
【0077】
本発明のさらなる実施形態は、
(a)(i)少なくとも1種の吸湿性植物抽出物、ならびに
(ii)少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマー
の水溶液を形成することと、
(b)捕集粉末内への噴霧乾燥によって、溶液を乾燥粉末に転化させることと
を含む、少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法に関する。
【0078】
吸湿性植物抽出物は上記で定義された通りである。
【0079】
本発明との関連における合成ポリマーは、別の材料から化学的に製造されたポリマーであると定義される。ポリマーは、共有化学結合によって接続された繰り返し構造単位(モノマー)で構成される巨大分子である。合成ポリマーは、重付加、重縮合またはアニオンもしくはカチオン重合のような重合反応によって1つまたは複数のモノマーから得ることができる。ほとんどの合成ポリマーはプラスチックまたはエラストマーのような非食品用途のために使用されるが、いくつかは、食物、飼料または医薬品用途における使用も承認されている。好ましい合成ポリマーは、ポリエチレングリコール(PEG)およびポリビニルピロリドンである。
【0080】
本発明との関連における半合成ポリマーは、天然起源のポリマーから化学修飾によって得られる。好ましい半合成ポリマーは、巨大分子骨格としてセルロースまたはリグニンに基づく。半合成ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピル−メチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロースまたはリグノスルホン酸塩のようなセルロースまたはリグニンのエーテルおよびエステルを含む。
【0081】
本発明の小ビーズのマトリックスは、マルトデキストリンおよび/または糖(スクロース)などの付加的な化合物を含むこともできる。マトリックス材料の好ましい組み合わせは、マルトデキストリンと、合成および/または半合成ポリマーとの組み合わせである。
【0082】
本発明に従うより好ましい方法は、小ビーズが、
(i)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜85重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、より好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜90重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の粉末コーティングと
を含む方法に関する。
【0083】
本発明の好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物はアブラナ科植物抽出物である。
【0084】
本発明のより好ましい実施形態では、吸湿性植物抽出物は、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、より好ましくはブロッコリーからなる群から選択されるアブラナ科植物抽出物である。
【0085】
少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体を含むマトリックス中に大量(少なくとも30重量%)の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)を含む小ビーズは、従来技術からは分かっていない。
【0086】
本発明のさらなる実施形態は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体と
を含む小ビーズ(B1)に関する。
【0087】
また本発明は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体と
を含む小ビーズ(B2)にも関する。
【0088】
本発明に従う好ましい小ビーズ(B1’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて70重量%までの少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体と
を含む。
【0089】
小ビーズ(B2’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%の少なくとも1種のデンプンおよび/または少なくとも1種のデンプン誘導体と
を含む。
【0090】
本発明に従う好ましいデンプン被覆小ビーズは、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む。従って、(B1)、(B1’)、(B2)および(B2’)は、好ましくは、小ビーズの全重量に基づいて5重量%の粉末コーティング層を含む。
【0091】
本発明に従うより好ましい小ビーズ(B3)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、コーンデンプン、モロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、サゴデンプン、ジャガイモデンプン、キノアデンプンおよびアマランスデンプン、プレゼラチン化デンプン、酸性加工デンプン、酸化デンプン、架橋デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、デキストリン、ならびにカチオンデンプン(好ましいのは、大量のアミロペクチンを有するデンプン、OSAデンプン、(マルト)デキストリンおよびプレゼラチン化デンプンである)からなる群から選択される少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0092】
本発明に従う特に好ましい小ビーズ(B3’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%の少なくとも1種のブロッコリー抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%の、コーンデンプン、モロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、サゴデンプン、ジャガイモデンプン、キノアデンプンおよびアマランスデンプン、プレゼラチン化デンプン、酸性加工デンプン、酸化デンプン、架橋デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、デキストリン、ならびにカチオンデンプン(好ましいのは、大量のアミロペクチンを有するデンプン、OSAデンプン、(マルト)デキストリンおよびプレゼラチン化デンプンである)からなる群から選択される少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0093】
本発明に従う最も好ましい小ビーズ(B3”)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて40重量%〜70重量%の少なくとも1種のブロッコリー抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて25重量%〜50重量%の、コーンデンプン、モロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、サゴデンプン、ジャガイモデンプン、キノアデンプンおよびアマランスデンプン、プレゼラチン化デンプン、酸性加工デンプン、酸化デンプン、架橋デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、デキストリン、ならびにカチオンデンプン(好ましいのは、大量のアミロペクチンを有するデンプン、OSAデンプン、(マルト)デキストリンおよびプレゼラチン化デンプンである)からなる群から選択される少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0094】
少なくとも1種のタンパク質を含むマトリックス中に大量(少なくとも30重量%)の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズは、従来技術からは分かっていない。
【0095】
本発明のさらなる実施形態は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のタンパク質と
を含む小ビーズ(B4)に関する。
【0096】
また本発明は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のタンパク質と
を含む小ビーズ(B5)にも関する。
【0097】
本発明に従う好ましい小ビーズ(B4’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて70重量%までの少なくともタンパク質と
を含む。
【0098】
小ビーズ(B5’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%の少なくとも1種のタンパク質と
を含む。
【0099】
小ビーズ(B5”)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%のゼラチンおよびスクロースと
を含む。
【0100】
本発明に従う好ましいデンプン被覆小ビーズは、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む。従って、(B4)、(B4’)、(B5)、(B5’)および(B5”)は、好ましくは、小ビーズの全重量に基づいて5重量%の粉末コーティング層を含む。
【0101】
本発明に従うより好ましい小ビーズ(B6)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、好ましくはブロッコリーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、植物源(エンドウ、大豆、トウゴマの実、ルピナス、綿、ジャガイモ、サツマイモ、マニオク、菜種、ヒマワリ、ゴマ、アマニ、ベニバナ、レンティル、ナッツ、小麦、米、トウモロコシ、大麦、ライ麦、オート麦およびモロコシなど)、または動物源(血液、骨、皮膚および乳など)からの少なくとも1種のタンパク質と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜00重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0102】
本発明に従うより好ましい方法では、タンパク質は、ゼラチン(特に、魚ゼラチンまたは家禽ゼラチン)、加水分解ゼラチンおよび乳タンパク質(乳清タンパク質、カゼイン)からなる群から選択される。
【0103】
本発明に従う特に好ましい小ビーズ(B6’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、好ましくはブロッコリーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%の、ゼラチン(特に、魚ゼラチンまたは家禽ゼラチン)、加水分解ゼラチンおよび乳タンパク質(乳清タンパク質、カゼイン)からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0104】
本発明に従う最も好ましい小ビーズ(B6”)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、好ましくはブロッコリーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて25重量%〜50重量%の、ゼラチン(特に、魚ゼラチンまたは家禽ゼラチン)、加水分解ゼラチンおよび乳タンパク質(乳清タンパク質、カゼイン)からなる群から選択される少なくとも1種のタンパク質と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0105】
ガム化合物を含むマトリックス中に大量(少なくとも30重量%)の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズは、従来技術からは分かっていない。
【0106】
従って、本発明のさらなる実施形態は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のガム化合物と
を含む小ビーズ(B7)に関する。
【0107】
また本発明は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種のガム化合物と
を含む小ビーズ(B8)にも関する。
【0108】
本発明に従う好ましい小ビーズ(B7’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて70重量%までの少なくとも1種のガム化合物と
を含む。
【0109】
小ビーズ(B8’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%の少なくとも1種のガム化合物と
を含む。
【0110】
小ビーズ(B8”)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%のアラビアガムおよびマルトデキストリンと
を含む。
【0111】
本発明に従う好ましいデンプン被覆小ビーズは、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む。従って、(B7)、(B7’)、(B8)、(B8’)および(B8”)は、好ましくは、小ビーズの全重量に基づいて5重量%の粉末コーティング層を含む。
【0112】
本発明に従うより好ましい小ビーズ(B9)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、寒天、アルギン酸塩、アラビノキシラン、カラギナン、キトサン、ジェラン、カードラン、β−グルカン、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、キサンタンガム、ならびにマルトデキストリンおよびアラビアガムの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種のガム化合物と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0113】
本発明従う最も好ましい小ビーズ(B9’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種のブロッコリー抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、寒天、アルギン酸塩、アラビノキシラン、カラギナン、キトサン、ジェラン、カードラン、β−グルカン、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、ペクチン、キサンタンガム、ならびにマルトデキストリンおよびアラビアガムの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種のガム化合物と、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0114】
本発明に従うさらに最も好ましい小ビーズ(B9”)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワー、好ましくはブロッコリーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%のアラビアガムおよびマルトデキストリンと、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0115】
少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーを含むマトリックス中に大量(少なくとも30重量%)の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズは、従来技術からは分かっていない。
【0116】
従って、本発明のさらなる実施形態は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと
を含む小ビーズ(B10)に関する。
【0117】
また本発明は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと
を含む小ビーズ(B11)にも関する。
【0118】
本発明に従う好ましい小ビーズ(B10’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて70重量%までの少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと
を含む。
【0119】
小ビーズ(B11’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物(好ましくは、アブラナ科植物抽出物)と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも15重量%の少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと
を含む。
【0120】
本発明に従う好ましいデンプン被覆小ビーズは、小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む。従って、(B10)、(B10’)、(B11)および(B11’)は、好ましくは、小ビーズの全重量に基づいて5重量%の粉末コーティング層を含む。
【0121】
本発明に従うより好ましい小ビーズ(B12)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシプロピル−メチルセルロース(HPMC)、ポリビニルピロリドンおよびリグノスルホン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0122】
本発明に従う最も好ましい小ビーズ(B12’)は、
(i)小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の少なくとも1種のブロッコリー抽出物と、
(ii)小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシプロピル−メチルセルロース(HPMC)、ポリビニルピロリドンおよびリグノスルホン酸塩からなる群から選択される少なくとも1種の合成および/または半合成ポリマーと、
(iii)小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む。
【0123】
さらにより好ましい小ビーズは、糖(スクロース)をさらに含む小ビーズ(B1)、(B1’)、(B2)、(B2’)、(B3)、(B3’)、(B3”)、(B4)、(B4’)、(B5)、(B5’)、(B5”)、(B6)、(B6’)、(B6”)、(B7)、(B7’)、(B8)、(B8’)、(B8”)、(B9)、(B9’)、(B9”)、(B10)、(B10’)、(B11)、(B11’)、(B12)および(B12’)である。これらの小ビーズ(B13)は、小ビーズの全重量に基づいて5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%のスクロースを含む。
【0124】
本発明の特に好ましい実施形態は、マルトデキストリンと、少なくとも1種のさらなるデンプンおよび/またはデンプン誘導体との混合物をマトリックス中に含む小ビーズである。従って、本発明のさらなる実施形態(B14)は、デンプン成分(ii)がマルトデキストリンならびに少なくとも1種のさらなるデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含む小ビーズ(B1)、(B1’)、(B2)、(B2’)、(B3)、(B3’)および(B3”)に関する。
【0125】
本発明に従うさらなる実施形態は、食品(人間および/または動物用)、栄養補助食品、ならびに食品および栄養補助食品の製造における、小ビーズ(B1)、(B1’)、(B2)、(B2’)、(B3)、(B3’)、(B3”)、(B4)、(B4’)、(B5)、(B5’)、(B5”)、(B6)、(B6’)、(B6”)、(B7)、(B7’)、(B8)、(B8’)、(B8”)、(B9)、(B9’)、(B9”)、(B10)、(B10’)、(B11)、(B11’)、(B12)、(B12’)、(B13)および(B14)の使用に関する。
【0126】
どういう種類のアブラナ科植物抽出物および/またはマトリックス材料が使用されるかによって、食品は人間または動物に適する。場合によっては、食品は人間および動物によって消費され得る。
【0127】
本発明との関連における食品(人間および/または動物用)は、液体および固体の食品ならびにペースト様およびまたはゲル様の食品を含む。食品は、人間用および動物(特に、反芻動物、家禽および豚)用の食物を含む。
【0128】
食品サプリメントまたは栄養サプリメントとしても知られている栄養補助食品は、人の食事において欠けているか、あるいは十分な量が消費されないビタミン、ミネラル、脂肪酸またはアミノ酸などの栄養物を供給することが意図された調製物である。
【0129】
食品はすぐに消費できる形態(さらなる処置を行わずに食べるのに適した形態を意味する)であり得る。しかしながら、食品は、加熱、溶解、希釈などのようなさらなる処理を必要とする形態であることも可能である。
【0130】
適切な人間用の食品は、飲料、スープ、バー(シリアル、チョコレート)、乳製品などであり得る。
【0131】
適切な動物用の食品(飼料製品)は、一般に使用される任意の形態であり得る。
【0132】
従って、本発明のさらなる実施形態は、上記のような小ビーズを含む人間および動物用の食品ならびに人間および動物用の栄養補助食品に関する。
【0133】
プレミックスは食品生産者にとって便利な使用形態であるが、pH、イオン強度および水分活性値のために種々の成分に対して危機的な(critical)媒体であり、種々の成分のバイアビリティーに悪影響を与え得る。しかしながら、本発明に従う小ビーズは、このような問題を排除する(あるいは、少なくとも強力に最小限にする)。
【0134】
本発明に従う小ビーズは、食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)のためのプレミックスにおいて使用することもできる。
【0135】
本発明のさらなる実施形態は、本発明に従う小ビーズを含む食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)のためのプレミックスである。
【0136】
ビタミンのような機能性成分および微量元素は、食品または飼料製品ならびにプレミックスに添加されることが多い。
【0137】
以下の実施例は、本発明を説明するのに役立つ。他に定義されなければ、割合は重量百分率で表され、温度は摂氏温度である。
【0138】
[実施例1:アミロペクチンを含むマトリックス中のブロッコリー抽出物の配合]
6gのアミロペクチンを20mlの水に添加した。溶解が生じるまで混合物を加熱および攪拌した。この溶液に、40gの水中に溶解した30gのブロッコリー抽出物を攪拌下で添加した。回転噴霧ノズルを用いて約5℃で、約82gの溶液を流動化デンプン床内で噴霧パンにおいて噴霧した。このようにして得られた小ビーズをふるいによって過剰のデンプンから分離し、乾燥させた。約83gの乾燥粉末が得られた。
【0139】
[実施例2:魚ゼラチンおよび糖を含むマトリックス中のブロッコリー抽出物の配合]
51gの吸湿性ブロッコリー抽出物、6gの魚ゼラチンおよび3gの糖を35gの水に添加した。混合物を溶解が生じるまで攪拌した。回転噴霧ノズルを用いて約5℃で、約80gの溶液を流動化デンプン床内で噴霧パンにおいて噴霧した。このようにして得られた小ビーズをふるいによって過剰のデンプンから分離し、乾燥させた。約90gの乾燥非吸湿性粉末が得られた。
【0140】
[実施例3:ガムを含むマトリックス中のブロッコリー抽出物の配合]
54gの吸湿性ブロッコリー抽出物および6gのアラビアガムを35gの水に添加した。混合物を溶解が生じるまで攪拌した。回転噴霧ノズルを用いて約5℃で、約80gの溶液を流動化デンプン床内で噴霧パンにおいて噴霧した。このようにして得られた小ビーズをふるいによって過剰のデンプンから分離し、乾燥させた。約90gの乾燥非吸湿性粉末が得られた。
【0141】
[実施例4:PEG1000を含むマトリックス中のブロッコリー抽出物の配合]
54gの吸湿性ブロッコリー抽出物および6gのポリエチレングリコールPEG1000を35gの水に添加した。混合物を溶解が生じるまで攪拌した。回転噴霧ノズルを用いて約5℃で、約80gの溶液を流動化デンプン床内で噴霧パンにおいて噴霧した。このようにして得られた小ビーズをふるいによって過剰のデンプンから分離し、乾燥させた。約90gの乾燥非吸湿性粉末が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)(i)少なくとも1種の吸湿性植物抽出物、ならびに
(ii)少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体
の水溶液を形成することと、
(b)捕集粉末内への噴霧乾燥によって、前記溶液を乾燥粉末に転化させることと
を含む、少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む小ビーズの調製方法。
【請求項2】
前記吸湿性植物抽出物が、アブラナ科植物抽出物である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アブラナ科植物抽出物が、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーからなる群から選択される請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アブラナ科植物抽出物が、ブロッコリー抽出物である請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記デンプンおよび/またはデンプン誘導体が、コーンデンプン、モロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、サゴデンプン、ジャガイモデンプン、キノアデンプンおよびアマランスデンプン、OSAデンプン、プレゼラチン化デンプン、酸性加工デンプン、酸化デンプン、架橋デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、(マルト)デキストリン、ならびにカチオンデンプンからなる群から選択される請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記デンプンおよび/またはデンプン誘導体が、アミロペクチン、OSAデンプン、(マルト)デキストリンおよびプレゼラチン化デンプンからなる群から選択される請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記デンプンおよび/またはデンプン誘導体が、(マルト)デキストリン、ならびに請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも1種のさらなるデンプンおよび/または少なくとも1種のさらなるデンプン誘導体である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記小ビーズが、粉末コーティングによって被覆されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記小ビーズが、前記小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記小ビーズが、前記小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記小ビーズが、前記小ビーズの全重量に基づいて80重量%までの少なくとも1種の吸湿性植物抽出物を含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記小ビーズが、前記小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも20重量%の少なくとも1種のガム化合物および粉末コーティング層を含む請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記小ビーズが、前記小ビーズの全重量に基づいて少なくとも5重量%の粉末コーティング層を含む請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
(i)小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物と、
(ii)少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体と
を含む小ビーズ。
【請求項15】
(i)前記小ビーズの全重量に基づいて85重量%までの少なくとも吸湿性植物抽出物を含む、請求項14に記載の小ビーズ。
【請求項16】
(i)前記小ビーズの全重量に基づいて少なくとも30重量%の少なくとも1種の吸湿性植物抽出物と、
(ii)前記小ビーズの全重量に基づいて70重量%までの少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体と
を含む請求項14または15に記載の小ビーズ。
【請求項17】
前記吸湿性植物抽出物が、アブラナ科植物抽出物である請求項14〜16のいずれか一項に記載の小ビーズ。
【請求項18】
(i)前記小ビーズの全重量に基づいて30重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%の、ハナダイコン、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ラディッシュキャベツ、チンゲンサイ、コラード、芽キャベツ、コールラビ、ケール、カラシナ、カブラナおよびカリフラワーからなる群から選択される少なくとも1種のアブラナ科植物抽出物と、
(ii)前記小ビーズの全重量に基づいて15重量%〜65重量%、好ましくは25重量%〜50重量%の、コーンデンプン、モロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、サゴデンプン、ジャガイモデンプン、キノアデンプンおよびアマランスデンプン、OSAデンプン、プレゼラチン化デンプン、酸性加工デンプン、酸化デンプン、架橋デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、(マルト)デキストリン、ならびにカチオンデンプンからなる群から選択される少なくともデンプンおよび/またはデンプン誘導体と、
(iii)前記小ビーズの全重量に基づいて5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜20重量%の、デンプン(好ましくは、コーンデンプン)、ケイ酸およびリン酸化合物からなる群から選択される粉末コーティングと
を含む請求項14〜17のいずれか一項に記載の小ビーズ。
【請求項19】
前記アブラナ科植物抽出物が、ブロッコリー抽出物である請求項18に記載の小ビーズ。
【請求項20】
アミロペクチン、OSAデンプン、マルトデキストリン(meltodextrin)およびプレゼラチン化デンプンからなる群から選択される少なくとも1種のデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含む請求項14〜19のいずれか一項に記載の小ビーズ。
【請求項21】
前記デンプン成分(ii)が、マルトデキストリン、ならびに少なくとも1種のさらなるデンプンおよび/またはデンプン誘導体を含む請求項14〜20のいずれか一項に記載の小ビーズ。
【請求項22】
食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)における、請求項14〜21のいずれか一項に記載の小ビーズの使用。
【請求項23】
食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)のためのプレミックスにおける、請求項14〜21のいずれか一項に記載の小ビーズの使用。
【請求項24】
請求項14〜21のいずれか一項に記載の小ビーズを含む食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)。
【請求項25】
請求項14〜21のいずれか一項に記載の小ビーズを含む食品(人間および/または動物用)および栄養補助食品(人間および/または動物用)のためのプレミックス。

【公表番号】特表2011−529698(P2011−529698A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521545(P2011−521545)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059959
【国際公開番号】WO2010/015581
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】