説明

吸音材

【課題】粒状部材を用いた吸音材の空隙率を大きくして吸音性能を大幅に高める。
【解決手段】複数の開口部3を有する粒状の中空ビーズ4を多数用いて吸音材1を設ける。複数の開口部3より音をビーズ内(空気室2)に導くことができるため、吸音材1の有効空隙率を大きくでき、吸音性能を大幅に高めることができる。また、開口部3から空気室2に侵入した音が空気室2内で急激に拡張した後、分岐し、曲がり、その後開口部3で急激に縮小されることで音エネルギーが低下するため、吸音材1の吸音性能を高めることができる。さらに、各中空ビーズ4は、中空であり、且つ開口部3を備えるため、音エネルギーによって各中空ビーズ4が容易に変形して、吸音性能を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の粒状部材を用いる吸音材に関し、例えばエンジン(内燃機関)の吸気通路内の消音等に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の粒状の部材を用いる吸音材として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1の技術は、フロアマット等に用いる吸音材であり、熱可塑性樹脂(スチレン系やエチレン系の樹脂等)で設けた発泡粒子を多数用い、空隙率が15%〜40%の範囲となるように多数の発泡粒子を融着させたものである。
音は、多数の発泡粒子の隙間に侵入し、発泡粒子を振動させる等(発泡粒子の変形によって熱エネルギーに変換される等)により吸収される。
【0003】
ここで、一般的に用いられるグラスウール、ロックウール等の吸音材の空隙率は、90%を超える。
このため、粒状部材(引用文献1の技術では発泡粒子)による吸音材は、吸音性能が小さいものであった。
なお、引用文献1で用いる発泡粒子は、閉空間体(内部に樹脂が存在する部材)であったため、空隙率を大きくすることが困難であり、吸音性能を高めることができないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−43826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、粒状部材を用いる吸音材において吸音性能を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[請求項1の手段]
吸音材は、開口部を有する粒状の中空ビーズを多数用いることで、従来技術に比較して空隙率を大幅に大きくすることができるため、従来技術に比較して吸音性能を大幅に高めることができる。
【0007】
また、
(i)開口部から空気室(ビーズ内)に侵入した音が空気室で急激に拡張される作用で音エネルギーが低下し、
(ii)空気室(ビーズ内)に侵入した音が空気室内で分岐したり、進行方向が曲がる作用で音エネルギーが低下し、
(iii)空気室(ビーズ内)に侵入した音が開口部から出る際に急激に縮小される作用で音エネルギーが低下するため、
従来技術に比較して吸音性能を高めることができる。
【0008】
さらに、中空ビーズは、中空であり、且つ開口部が設けられることで、中空ビーズの変形が容易になる。このため、音エネルギーによって中空ビーズが容易に変形することができ、中空ビーズの変形によって音エネルギーが吸収されるため、吸音性能を高めることができる。
【0009】
[請求項2の手段]
1つの中空ビーズに複数の開口部を設けることで、音を容易に空気室(ビーズ内)に導くことができるため、吸音材の有効空隙率を大きくすることができ、吸音性能を高めることができる。
【0010】
[請求項3の手段]
1つの中空ビーズに1つの開口部を設けることで、中空ビーズをヘルムホルツ型のレゾネータ(共鳴消音器)とすることができ、「開口部の径や厚み」と「空気室(ビーズ内)の容積」の設定によって、任意の周波数(例えば、コンプレッサ作動音の2kHz〜3kHz)を積極的に消音させることが可能になる。
【0011】
[請求項4の手段]
開口部が薄膜(音が透過可能な膜)で覆われても良い。開口部が薄膜で覆われても、薄膜を音が通過するため、見かけ上の有効空隙率を大きく保つことができる。
また、開口部が薄膜で覆われても、開口部による中空ビーズの変形容易性が阻害されないため、変形による吸音性能の低下を招かない。
【0012】
[請求項5の手段]
吸音材(開口部を有する中空ビーズを多数用いた吸音材)をエンジンの吸気通路内に設けることにより、吸気通路内で生じる音(吸気脈動やメカニカルノイズ等の吸気騒音やコンプレッサ作動音等)を、吸気通路内で抑えることができ、吸気通路から外部に漏れ出る騒音を小さくすることができる。
【0013】
[請求項6の手段]
吸音材は、吸気通路の内壁面に多数の中空ビーズがコーティングされて設けられる。
これにより、吸音材が吸気通路内で薄い層を成すため、消音機能を有する吸気通路の大型化を回避することができる。具体的には、ヘルムホルツ型のレゾネータを複数段搭載する消音型の吸気通路に比較して吸気通路を小型化できる。
【0014】
[請求項7の手段]
吸音材は、筒両端に設けられる筒端開口部と、筒壁に設けられる側面開口部とを有する粒状の筒状ビーズを多数用いる。これにより、請求項1の中空ビーズと同様、従来技術に比較して空隙率を大幅に大きくすることができるため、従来技術に比較して吸音性能を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)吸音材が設けられる吸気通路の断面図、(b)中空ビーズの外観図、(c)吸音材の構造を示す断面図である(実施例1)。
【図2】(a)中空ビーズ内に侵入した音の説明図、(b)、(c)中空ビーズの変形の説明図である(実施例1)。
【図3】中空ビーズの外観図である(実施例2)。
【図4】筒状ビーズの外観図である(実施例3)。
【図5】筒状ビーズの外観図である(実施例4)。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
実施形態1の吸音材1は、ボール形状を呈し、内部に空気室2を有するとともに、外部の音を空気室2に導く開口部3を有する粒状の中空ビーズ4(粒状部材)を、多数用いたものである。
また、実施形態2の吸音材1は、筒形状を呈し、内部に設けられる筒状の空気室2が、「筒両端に設けられる筒端開口部3a」と「筒壁に設けられる側面開口部3b」とを介して外部に連通する粒状の筒状ビーズ5(粒状部材)を、多数用いたものである。
上記実施形態1、2の吸音材1は、限定されるものではないが、例えばエンジンの吸気通路(例えば、吸気ダクト6)の内部に設けられるものである。
【実施例】
【0017】
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
なお、以下の実施例において上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
【0018】
[実施例1]
図1、図2を参照して実施例1を説明する。
この実施例の吸音材1は、エンジンに吸気を導く吸気通路内に設けられる。
吸気通路は、
・エアクリーナ、スロットルバルブ、ターボチャージャ、インタークーラ等と接続される吸気ダクト6と、
・吸気ダクト6によって導かれた空気をエンジンの各気筒に分配するインテークマニホールドと、
・エンジンのシリンダヘッドに形成される吸気ポートと、
から構成される。
そして、吸音材1は、吸気ダクト6、インテークマニホールド、吸気ポートのいずれの内部に設けられるものでも良いが、この実施例では「吸気ダクト6の全域」あるいは「吸気ダクト6の一部の範囲」に設けられる。
【0019】
吸気ダクト6は、樹脂等よりなる硬質なパイプ部材であり、吸音材1はその吸気ダクト6の内壁面に薄い層(例えば、1mm〜5mm程)を成して設けられる。
なお、図1(a)は、吸気ダクト6の全周壁に吸音材1を設ける例を示すが、限定されるものではなく、吸音ダクト6の半分など、部分的に設けるものであっても良い。
【0020】
吸音材1は、図1(b)に示す小径粒状の中空ビーズ4を多数用いるものであり、図1(c)に示すように多数の中空ビーズ4が、隣接する中空ビーズ4と接するように結合(固着)された状態で吸気ダクト6の内壁面に設けられる。
吸音材1に用いられる中空ビーズ4は、図1(b)に示すように、直径が約0.5mm〜5mm程のボール形状を呈し、内部に空気室2を有する樹脂製(常温で硬質のプラスチック)の粒状部材であり、各中空ビーズ4には、中空ビーズ4の外部の音(吸気ダクト6内の音)を空気室2に導く開口部3が設けられている。
【0021】
この実施例の中空ビーズ4には、図1(b)に示すように、複数の開口部3が設けられている。この実施例に示す開口部3は、中空ビーズ4の内外を貫通する貫通穴である。
1つの中空ビーズ4における開口部3の数は限定されるものではないが、具体的な一例として例えば1つの中空ビーズ4に3〜10個程が設けられている。
【0022】
開口部3の内径寸法(開口面積)も限定されるものではないが、具体的な一例として例えば直径が0.2mm〜0.4mm程に設けられている。また、開口部3は、同一径が複数設けられるものであっても良いが、異なる径が複数設けられるものであっても良い。
なお、開口部3の一例として丸穴を示すが、限定されるものではなく、他の形状であっても良い。
【0023】
また、中空ビーズ4の厚み(中空ビーズ4の外面から空気室2の内面までの厚み)も限定されるものではないが、具体的な一例として例えば0.2mm〜0.3mm程に設けられている。
【0024】
吸音材1は、上述したように、吸気ダクト6の内壁面に薄い層を成して設けられるものであり、吸気ダクト6内に多数の中空ビーズ4をコーティングすることで、吸気ダクト6内に吸音層を形成するものである。
ここで、「中空ビーズ4と隣接する中空ビーズ4の結合」および「各中空ビーズ4と吸気ダクト6の結合」は、例えばバインダー(接着剤)によってなされている。
【0025】
なお、「中空ビーズ4と隣接する中空ビーズ4の結合」および「各中空ビーズ4と吸気ダクト6の結合」はバインダーを用いるものに限定されるものではなく、例えば、中空ビーズ4の表面に融点の低い接着用樹脂を設けておき、この接着用樹脂の融点まで一時的に加熱して接着用樹脂を一時的に溶かすことで「中空ビーズ4と隣接する中空ビーズ4の結合」および「各中空ビーズ4と吸気ダクト6の結合」を行うなど、他の結合手段を採用しても良い。
【0026】
一方、図1(c)では、吸気ダクト6の内壁面に中空ビーズ4を2層設ける例を示しているが、限定されるものではなく、
・吸気ダクト6の内壁面に中空ビーズ4が1層設けられるものであっても良いし、
・吸気ダクト6の内壁面に中空ビーズ4が3層以上設けられるものであっても良いし、
・吸気ダクト6の内壁面に中空ビーズ4の異なる粒径の薄い層と厚い層が設けられるものであっても良いし、
・吸気ダクト6の内壁面に設けられる中空ビーズ4の粒径が均一でなくても良い。
【0027】
(実施例1の効果1)
この実施例の吸音材1は、上述したように、開口部3を有する粒状の中空ビーズ4を多数用いたものである。特にこの実施例では、1つの中空ビーズ4に複数の開口部3を設けることで、吸気ダクト6内の音を容易に空気室2に導くことができ、吸音材1の有効空隙率を大きくすることができる。
このように、この実施例の吸音材1は、従来技術(粒状部材を用いた従来技術の吸音材)に比較して空隙率を大幅に大きくすることができるため、吸音性能を大幅に高めることができる。
即ち、この実施例の吸音材1を用いることによって、吸気ダクト6内で生じる音(吸気騒音やコンプレッサ作動音等)の吸音性能を高めることができ、吸気ダクト6の外部に漏れ出る騒音を小さく抑えることができる。
【0028】
(実施例1の効果2)
吸音材1を構成する各中空ビーズ4に複数の開口部3を設けている。
吸音材1を構成する各中空ビーズ4では、
(i)図2(a)の符号αで示す部位において、開口部3から空気室2に侵入した音が空気室2で急激に拡張される作用で音エネルギーが低下し、
(ii)図2(a)の符号βで示すように、空気室2に侵入した音が空気室2内で分岐したり、進行方向が曲がる作用で音エネルギーが低下し、
(iii)図2(a)の符号γで示す部位において、空気室2に侵入した音が開口部3から出る際に急激に縮小される作用で音エネルギーが低下する。
このため、この実施例の吸音材1は、従来技術に比較して吸音性能を高めることができる。
【0029】
(実施例1の効果3)
吸音材1を構成する中空ビーズ4は、中空であり、且つ複数の開口部3が設けられている。これにより、中空ビーズ4の硬さが軽減され、図2(b)、(c)に示すように、中空ビーズ4の変形が容易になる。
その結果、吸気ダクト6内の音エネルギーによって各中空ビーズ4が容易に変形することができ、各中空ビーズ4の変形によって音エネルギーを吸収できる。このため、この実施例の吸音材1は、従来技術に比較して吸音性能を高めることができる。
【0030】
(実施例1の効果4)
吸音材1は、上述したように、吸気ダクト6の内壁面に多数の中空ビーズ4をコーティングしたものであり、吸気ダクト6の内壁面に薄い層を成すものである。
これにより、通常の吸気ダクト6内に吸音機能を持たせることが可能になり、消音機能を有する吸気ダクト6が大型化する不具合を回避することができる。
【0031】
[実施例2]
図3を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において、上記実施例1と同一符合は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、1つの中空ビーズ4に複数の開口部3を設ける例を示した。
これに対し、この実施例2は、1つの中空ビーズ4に、図3に示すように、1つの開口部3を設けるものである。
【0032】
このように、1つの中空ビーズ4に設ける開口部3の数を1つにすることで、各中空ビーズ4をヘルムホルツ型のレゾネータ(共鳴消音器)として用いることができる。これにより、「開口部3の径や厚み」と「空気室2(ビーズ内)の容積」の設定によって、任意の周波数(騒音を抑えたい周波数等)を積極的に消音させることが可能になる。
【0033】
具体的な一例として、吸気ダクト6の途中にターボチャージャのコンプレッサが搭載され、吸気ダクト6内にコンプレッサ作動音が発生する場合には、そのコンプレッサ作動音を積極的に消音させることが可能である。
このことをさらに具体的に説明すると、コンプレッサ作動音が2800Hz付近で発生する場合、
・中空ビーズ4の直径を2mm、
・開口部3の長さ(中空ビーズ4の厚み)を0.2mm、
・開口部3の孔径(φ)を0.2mmに設けることで、
中空ビーズ4の共鳴周波数を約2800Hzに設定することができる。
これにより、吸音材1を構成する多数の中空ビーズ4によって吸気ダクト6内に生じるコンプレッサ作動音を積極的に消音させることができる。
【0034】
[実施例3]
図4を参照して実施例3を説明する。
上記の実施例1、2では、中空ビーズ4を用いて吸音材1を設ける例を示した。
これに対し、この実施例3(および後述する実施例4)は、上述した中空ビーズ4に代えて、多数の筒状ビーズ5を用いて吸音材1を設けるものである。
【0035】
吸音材1に用いられる筒状ビーズ5は、外径寸法が約1mm〜5mm程の円筒形状を呈する粒状の部材であり、筒状ビーズ5内における筒状の空気室2は、筒両端に設けられる筒端開口部3aを介して外部と連通するものである。
また、この筒状ビーズ5の筒壁には、内部の空気室2と外部とを連通する側面開口部3bが設けられる。具体的に、この実施例の筒状ビーズ5は断面がC字型を呈するものであり、側面開口部3bは、一方の筒端から他方の筒端へ至るスリット(空隙部)として設けられている。
【0036】
この実施例に示すように、中空ビーズ4に代えて筒状ビーズ5を用いて吸音材1を設けても、従来技術(粒状部材を用いた従来技術の吸音材)に比較して吸音材1の空隙率を大幅に大きくすることができる。このため、この実施例の吸音材1は、従来技術に比較して吸音性能を大幅に高めることができる。
【0037】
[実施例4]
図5を参照して実施例4を説明する。
上記の実施例3では、C字形の筒状ビーズ5を用いる例を示した。
これに対し、この実施例4は、筒状ビーズ5として、筒壁に多数の微細孔を有する中空糸を用いたものであり、微細孔が側面開口部3bとして機能するものである。
このように、中空糸による筒状ビーズ5を用いて吸音材1を設けても、従来技術(粒状部材を用いた従来技術の吸音材)に比較して吸音材1の空隙率を大幅に大きくすることができる。このため、この実施例の吸音材1は、従来技術に比較して吸音性能を大幅に高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
上記の実施例では、開口部3が内外を貫通する穴として設けられる例を示したが、開口部3が薄膜(音が透過可能な例えば0.1mm以下の膜:具体的な一例として溶けたバインダーによる膜等)で覆われても良い。開口部3が薄膜で覆われても、薄膜を音が通過することにより、開口部3が有効に機能するため、上述した実施例と同様に、見かけ上の有効空隙率を確保することができる。
また、開口部3が薄膜で覆われても、開口部3による中空ビーズ4の変形容易性が阻害されないため、上述した実施例と同様に、中空ビーズ4の変形によって吸音性能を高めることができる。
【0039】
上記実施例で開示した数値は実施例を説明するための一例であって、限定されるものではない。
【0040】
上記の実施例では、吸気ダクト6の内壁面に吸音材1を設ける例を示したが、空気の取入口からエンジン燃焼室に至る吸気の通過可能な通路内であれば、吸音材1を設けることができる。具体的な一例として、エアクリーナの内壁面、大きな容積を用いたヘルムホルツ型レゾネータの内壁面、サージタンクの内壁面などに、本発明の吸音材1を設けても良い。
【0041】
上記の実施例では、吸気通路(実施例では吸気ダクト6)内に吸音材1を用いる例を示したが、吸音材1の用途は限定されるものではなく、ボンネットカバー、フロアマット、車室パネルなど、種々の用途の吸音材1に本発明を適用しても良い。
【符号の説明】
【0042】
1 吸音材
2 空気室
3 開口部
3a 筒端開口部
3b 側面開口部
4 中空ビーズ
5 筒状ビーズ
6 吸気ダクト(吸気通路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボール形状を呈し、内部に空気室(2)を有するとともに、外部の音を前記空気室(2)に導く開口部(3)を有する粒状の中空ビーズ(4)を、多数用いた吸音材。
【請求項2】
請求項1に記載の吸音材(1)において、
前記開口部(3)は、1つの前記中空ビーズ(4)に複数設けられることを特徴とする吸音材。
【請求項3】
請求項1に記載の吸音材(1)において、
前記開口部(3)は、1つの前記中空ビーズ(4)に1つ設けられることを特徴とする吸音材。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の吸音材(1)において、
前記開口部(3)は、音を透過可能な薄膜で覆われることを特徴とする吸音材。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の吸音材(1)において、
この吸音材(1)は、エンジンに吸気を導く吸気通路(6)内に設けられることを特徴とする吸音材。
【請求項6】
請求項5に記載の吸音材(1)において、
この吸音材(1)は、前記吸気通路(6)の内壁面に多数の前記中空ビーズ(4)がコーティングされて設けられることを特徴とする吸音材。
【請求項7】
筒形状を呈し、内部に設けられる筒状の空気室(2)が、筒両端に設けられる筒端開口部(3a)と、筒壁に設けられる側面開口部(3b)とを介して外部と連通する粒状の筒状ビーズ(5)を、多数用いた吸音材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−105038(P2013−105038A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248933(P2011−248933)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】