説明

周波数測定回路

【課題】オンとなる時間が不定のパルス波が入力信号である場合でも、所望の精度で入力信号の周波数を測定することができるようにする。
【解決手段】観測信号がロジックLowになったとき、ラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aを選択し、逆に、ラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bを選択し、その選択した検出電圧V(V2a、または、V2b)と、アナログ補間器6から出力された検出電圧Vと、カウント値m及びカウント値nとを用いて、入力信号の周波数finを算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、無線通信装置やレーダ装置などに実装され、入力信号の周波数を測定する周波数測定回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9は非特許文献1に開示されている周波数測定回路を示す構成図である。
処理回路101は、外部から観測信号の入力を受けると、入力信号(周波数fin)の周波数の測定を開始するため、制御信号B,Cをカウンタ104,106に出力して、カウンタ104,106のカウント値m,nをゼロリセットするとともに、制御信号D,Eをアナログ補間器107,108に出力して、アナログ補間器107,108を初期状態に設定する。
また、処理回路101は、外部から観測信号の入力を受けると、制御信号Aを同期回路102に出力して、同期回路102の動作を開始させる。
【0003】
同期回路102は、処理回路101から制御信号Aを受けてから、入力信号(周波数fin)の立ち上がりエッジを検出すると、図11に示すように、同期信号をロジックHighに設定し、その同期信号をAND回路103,105及びアナログ補間器107,108に出力する。
【0004】
AND回路103は、同期回路102から出力された同期信号とクロック信号(周波数fclk)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、そのクロック信号をカウンタ104に出力する。
AND回路105は、同期回路102から出力された同期信号と入力信号(周波数fin)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、その入力信号をカウンタ106に出力する。
【0005】
カウンタ104は、AND回路103から出力されるクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値mを1ずつ増加させ、そのカウント値mを処理回路101に出力する。
カウンタ106は、AND回路105から出力されるクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値nを1ずつ増加させ、そのカウント値nを処理回路101に出力する。
アナログ補間器107は、同期回路102からロジックHighの同期信号を受けると、その同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、図11に示すように、それらのエッジ間の時間差Tを検出して、その時間差Tに応じた検出電圧Vを処理回路101に出力する。
【0006】
処理回路101は、カウンタ106から出力されるカウント値nが所定の値(例えば、N)になると、制御信号Aを同期回路102に出力して、その同期回路102の動作を停止させる。
同期回路102は、処理回路101から制御信号Aを受けてから、入力信号の立ち上がりエッジを検出すると、図11に示すように、同期信号をロジックLowに設定し、その同期信号をAND回路103,105及びアナログ補間器107,108に出力する。
【0007】
同期回路102が同期信号をロジックLowに設定することで、カウンタ104,106のカウントアップ動作は停止する。
このとき、カウンタ104のカウント値はM、カウンタ106のカウント値はNであるとする。
アナログ補間器107は、同期信号の立ち上がりエッジを検出するものであるため、同期回路102が同期信号をロジックLowに設定しても反応せず、検出電圧Vを処理回路101に出力する。
アナログ補間器108は、同期回路102からロジックLowの同期信号を受けると、その同期信号の立ち下がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出することで、図11に示すように、それらのエッジ間の時間差Tを検出し、その時間差Tに応じた検出電圧Vを処理回路101に出力する。
【0008】
ここで、図10はアナログ補間器107,108の内部を示す構成図である。
アナログ補間器107のエッジ検出回路111は、同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、その同期信号の立ち上がりエッジを検出してから、クロック信号の立ち上がりエッジを検出するまでの間、ロジックHighの制御信号をスイッチ113に出力する。
一方、アナログ補間器108のエッジ検出回路111は、同期信号の立ち下がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、その同期信号の立ち下がりエッジを検出してから、クロック信号の立ち上がりエッジを検出するまでの間、ロジックHighの制御信号をスイッチ113に出力する。
【0009】
アナログ補間器107,108のスイッチ113は、エッジ検出回路111からロジックHighの制御信号を受けている期間中、閉状態になり、定電流源112から出力される定電流がコンデンサ114に流れる。
これにより、アナログ補間器107のコンデンサ114には、同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジ間の時間差Tに比例する電荷が充電され、その電荷の充電量に対応する検出電圧Vが処理回路101に出力される。
また、アナログ補間器108のコンデンサ114には、同期信号の立ち下がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジ間の時間差Tに比例する電荷が充電され、その電荷の充電量に対応する検出電圧Vが処理回路101に出力される。
【0010】
なお、アナログ補間器107,108のスイッチ115は、外部から制御信号を受けると、閉状態になる。
これにより、アナログ補間器107,108のコンデンサ114は、両端が接地されるので、充電されている電荷が放電される。
【0011】
図11に示すように、同期信号がロジックHighである時間(TからTまでの時間)は、(N−1)/finであり、また、T+M/fclk−Tであることが分かる。
このとき、fclk、N、M、T及びTは既知であるため、入力信号の周波数finは下記の式(1)で求めることができる。
in=(N−1)/(T+M/fclk−T) (1)
【0012】
ただし、図9の周波数測定回路は、入力信号が図12に示すような連続波であることを前提としている。
即ち、図9の周波数測定回路は、所定のカウント値となるまでの時間内(N/fin)では、入力信号が入力されていることで、カウンタ106が所望の動作を行うことができる。
したがって、入力信号が図12に示すようなパルス波であり、カウンタ106のカウント値nが所定のカウント値になる前に入力信号がオフするような場合には、正しい周波数測定を行うことができない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】S.Johansson著、「New frequency counting principle improves resolution」 Proceedings of the 2005 IEEE International Frequency Cotrol Symposium and Exposition、2005年8月29〜31日、p.628〜635
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の周波数測定回路は以上のように構成されているので、入力信号がパルス波である場合、そのパルス波がオンとなる時間が既知であれば、カウンタ106における所定のカウント値Nを事前に変更することで周波数を測定することができる。しかし、パルス波がオンとなる時間が変化し、その時間が不定の場合には、周波数の測定精度が著しく劣化するなどの課題があった。
【0015】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、オンとなる時間が不定のパルス波が入力信号である場合でも、所望の精度で入力信号の周波数を測定することができる周波数測定回路を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明に係る周波数測定回路は、同期信号生成手段から出力された同期信号とクロック信号間の時間差を検出する時間差検出手段と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間を検出する第1の遅延時間検出手段と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間を検出する第2の遅延時間検出手段とを設け、周波数算出手段が、第1の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理と第2の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理をクロック信号の周期毎に交互に実施させて、第1の遅延時間検出手段又は第2の遅延時間検出手段により検出された遅延時間と時間差検出手段により検出された時間差とクロック信号計数手段及び入力信号計数手段の計数結果とを用いて、入力信号の周波数を算出するようにしたものである。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、同期信号生成手段から出力された同期信号とクロック信号間の時間差を検出する時間差検出手段と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間を検出する第1の遅延時間検出手段と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間を検出する第2の遅延時間検出手段とを設け、周波数算出手段が、第1の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理と第2の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理をクロック信号の周期毎に交互に実施させて、第1の遅延時間検出手段又は第2の遅延時間検出手段により検出された遅延時間と時間差検出手段により検出された時間差とクロック信号計数手段及び入力信号計数手段の計数結果とを用いて、入力信号の周波数を算出するように構成したので、オンとなる時間が不定のパルス波が入力信号である場合でも、所望の精度で入力信号の周波数を測定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の実施の形態1による周波数測定回路を示す構成図である。
【図2】各種信号の時間波形を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態2による周波数測定回路を示す構成図である。
【図4】各種信号の時間波形を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態3による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器7,11を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態3による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器8,12を示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態4による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器7,11を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態4による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器8,12を示す構成図である。
【図9】非特許文献1に開示されている周波数測定回路を示す構成図である。
【図10】アナログ補間器107,108の内部を示す構成図である。
【図11】各種信号の時間波形を示す説明図である。
【図12】連続波である入力信号とパルス波である入力信号の時間波形を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による周波数測定回路を示す構成図である。
図1において、同期回路1は周波数算出処理回路9からロジックHighの制御信号A(入力信号が有意な期間中、ロジックHighとなる観測信号が入力されているとき、ロジックHighになる信号)を受けると、入力信号(周波数fin)の立ち上がりエッジに同期して、同期信号をロジックHighに設定し、ロジックHighの同期信号をAND回路2,4及びアナログ補間器6に出力する処理を実施する。なお、同期回路1は同期信号生成手段を構成している。
【0020】
AND回路2は同期回路1から出力された同期信号とクロック信号(周波数fclk)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、そのクロック信号をカウンタ3に出力する処理を実施する。
カウンタ3はAND回路2から出力されるクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値mを1ずつ増加させ、そのカウント値mを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
なお、AND回路2及びカウンタ3からクロック信号計数手段が構成されている。
【0021】
AND回路4は同期回路1から出力された同期信号と入力信号(周波数fin)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、その入力信号をカウンタ5に出力する処理を実施する。
カウンタ5はAND回路4から出力される入力信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値nを1ずつ増加させ、そのカウント値nを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
なお、AND回路4及びカウンタ5から入力信号計数手段が構成されている。
【0022】
アナログ補間器6は同期回路1から出力された同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、それらのエッジ間の時間差Tを検出して、その時間差Tに応じた検出電圧Vを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。なお、アナログ補間器6は時間差検出手段を構成している。
【0023】
ラッチ内蔵アナログ補間器7はクロック信号に対する入力信号の遅延時間T2aを検出して、その遅延時間T2aに応じた検出電圧V2aを保持し、その保持している検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7は遅延時間T2aを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、保持している検出電圧V2aをゼロリセット(初期化)する。
なお、ラッチ内蔵アナログ補間器7は第1の遅延時間検出手段を構成している。
【0024】
ラッチ内蔵アナログ補間器8はクロック信号に対する入力信号の遅延時間T2bを検出して、その遅延時間T2bに応じた検出電圧V2bを保持し、その保持している検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器8は遅延時間T2bを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、保持している検出電圧V2bをゼロリセット(初期化)する。
なお、ラッチ内蔵アナログ補間器8は第2の遅延時間検出手段を構成している。
【0025】
周波数算出処理回路9はラッチ内蔵アナログ補間器7からラッチ信号Lを受けると、制御信号Fをラッチ内蔵アナログ補間器8に出力して、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bをゼロリセットする一方、ラッチ内蔵アナログ補間器8からラッチ信号Lを受けると、制御信号Eをラッチ内蔵アナログ補間器7に出力して、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aをゼロリセットする。
また、周波数算出処理回路9は観測信号がロジックLowになったとき、ラッチ内蔵アナログ補間器7が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aを選択し、逆に、ラッチ内蔵アナログ補間器8が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bを選択し、その選択した検出電圧V(V2a、または、V2b)と、アナログ補間器6から出力された検出電圧Vと、カウンタ3から出力されたカウント値m及びカウンタ5から出力されたカウント値nとを用いて、入力信号の周波数finを算出する処理を実施する。
なお、周波数算出処理回路9は周波数算出手段を構成している。
【0026】
次に動作について説明する。
周波数算出処理回路9は、外部から入力信号(周波数fin)が有意な期間中(パルス波がONの期間中:図12を参照)、ロジックHighとなる観測信号の入力を受けると、入力信号の周波数の測定を開始するため、制御信号B,Cをカウンタ3,5に出力して、カウンタ3,5のカウント値m,nをゼロリセットする。
また、周波数算出処理回路9は、外部から観測信号の入力を受けると、制御信号Dをアナログ補間器6に出力して、アナログ補間器6の検出電圧Vをゼロリセットするとともに、制御信号E,Fをラッチ内蔵アナログ補間器7,8に出力して、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8の検出電圧V2a,V2bをゼロリセットする
さらに、周波数算出処理回路9は、外部から観測信号の入力を受けると、制御信号Aを同期回路1に出力して、同期回路1の動作を開始させる。
【0027】
同期回路1は、周波数算出処理回路9から制御信号Aを受けてから、入力信号(周波数fin)の立ち上がりエッジを検出すると、図2に示すように、同期信号をロジックHighに設定し、その同期信号をAND回路2,4及びアナログ補間器6に出力する。
【0028】
AND回路2は、同期回路1から出力された同期信号とクロック信号(周波数fclk)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、そのクロック信号をカウンタ3に出力する。
AND回路4は、同期回路1から出力された同期信号と入力信号(周波数fin)を入力し、その同期信号がロジックHighである期間中、その入力信号をカウンタ5に出力する。
【0029】
カウンタ3は、AND回路2から出力されるクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値mを1ずつ増加させ、そのカウント値mを周波数算出処理回路9に出力する。
カウンタ5は、AND回路4から出力されるクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値nを1ずつ増加させ、そのカウント値nを周波数算出処理回路9に出力する。
アナログ補間器6は、同期回路1からロジックHighの同期信号を受けると、その同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出することで、図2に示すように、それらのエッジ間の時間差Tを検出し、その時間差Tに応じた検出電圧Vを周波数算出処理回路9に出力する。
【0030】
ラッチ内蔵アナログ補間器7とラッチ内蔵アナログ補間器8は、周波数算出処理回路9の制御の下、クロック信号の周期毎に交互に動作して、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T(V2a、または、V2b)を検出する。
即ち、ラッチ内蔵アナログ補間器7は、周波数算出処理回路9から制御信号Eが出力されることで、保持している検出電圧V2aがゼロリセットされたのち、クロック信号と入力信号が入力されると、そのクロック信号と入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7は、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2aとして、クロック信号の立ち上がりエッジを検出してから、入力信号の立ち上がりエッジを検出するまでの時間を検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7は、その遅延時間T2aに応じた検出電圧V2aを保持し、その保持している検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7は、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2aを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
【0031】
ラッチ内蔵アナログ補間器8は、周波数算出処理回路9から制御信号Fが出力されることで、保持している検出電圧V2bがゼロリセットされたのち、クロック信号と入力信号が入力されると、そのクロック信号と入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8は、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2bとして、クロック信号の立ち上がりエッジを検出してから、入力信号の立ち上がりエッジを検出するまでの時間を検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8は、その遅延時間T2bに応じた検出電圧V2bを保持し、その保持している検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器8は、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2bを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
【0032】
周波数算出処理回路9は、ラッチ内蔵アナログ補間器7とラッチ内蔵アナログ補間器8をクロック信号の周期毎に交互に動作させるため、ラッチ内蔵アナログ補間器7からラッチ信号Lを受けると、制御信号Fをラッチ内蔵アナログ補間器8に出力して、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bをゼロリセットする。
一方、ラッチ内蔵アナログ補間器8からラッチ信号Lを受けると、制御信号Eをラッチ内蔵アナログ補間器7に出力して、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aをゼロリセットする。
【0033】
周波数算出処理回路9は、観測信号がロジックLowになると、制御信号Aを同期回路1に出力して、その同期回路1の動作を停止させる。
同期回路1は、周波数算出処理回路9から制御信号Aを受けると、図2に示すように、同期信号をロジックLowに設定し、その同期信号をAND回路2,4及びアナログ補間器6に出力する。
【0034】
同期回路1が同期信号をロジックLowに設定することで、カウンタ3,5のカウントアップ動作は停止する。
このとき、カウンタ3のカウント値はM、カウンタ5のカウント値はNであるとする。
アナログ補間器6は、同期信号の立ち上がりエッジを検出するものであるため、同期回路1が同期信号をロジックLowに設定しても反応せず、検出電圧Vを周波数算出処理回路9に出力する。
【0035】
また、周波数算出処理回路9は、観測信号がロジックLowになると、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8から出力されているラッチ信号L,Lのうち、どちらのラッチ信号がロジックHighであるかを判別する。
周波数算出処理回路9は、ラッチ内蔵アナログ補間器7が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aを選択する。
逆に、ラッチ内蔵アナログ補間器8が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bを選択する。
【0036】
周波数算出処理回路9は、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2a又はラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bのいずれかを選択すると、その選択した検出電圧V(V2a、または、V2b)と、アナログ補間器6から出力された検出電圧Vと、カウンタ3から出力されたカウント値M及びカウンタ5から出力されたカウント値Nとを用いて、入力信号の周波数finを算出する。
即ち、図2に示すように、同期信号がロジックHighである時間(TからTまでの時間)は、(N−1)/finであり、また、T+(M−1)/fclk+Tであることが分かる。
このとき、fclk、N、M、T及びTは既知であるため、周波数算出処理回路9は、入力信号の周波数finを下記の式(2)で求める。
in=(N−1)/(T+(M−1)/fclk+T) (2)
なお、時間差Tは検出電圧Vから一意に決定され、遅延時間Tは検出電圧V(V2a、または、V2b)から一意に決定される。
【0037】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、同期回路1から出力された同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、それらのエッジ間の時間差Tを検出して、その時間差Tに応じた検出電圧Vを周波数算出処理回路9に出力するアナログ補間器6と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2aを検出して、その遅延時間T2aに応じた検出電圧V2aを保持し、その保持している検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力するラッチ内蔵アナログ補間器7と、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2bを検出して、その遅延時間T2bに応じた検出電圧V2bを保持し、その保持している検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力するラッチ内蔵アナログ補間器8とを設け、周波数算出処理回路9が、観測信号がロジックLowになったとき、ラッチ内蔵アナログ補間器7が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器7により保持されている検出電圧V2aを選択し、逆に、ラッチ内蔵アナログ補間器8が出力しているラッチ信号LがロジックHighであれば、ラッチ内蔵アナログ補間器8により保持されている検出電圧V2bを選択し、その選択した検出電圧V(V2a、または、V2b)と、アナログ補間器6から出力された検出電圧Vと、カウンタ3から出力されたカウント値m及びカウンタ5から出力されたカウント値nとを用いて、入力信号の周波数finを算出するように構成したので、オンとなる時間が不定のパルス波が入力信号である場合でも、所望の精度で入力信号の周波数を測定することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態1では、カウンタ3,5のカウント値の設定に条件を持たせずに、観測信号がロジックLowとなるまで周波数の測定を自動的に行うものであるため、オンとなる時間が不定のパルス波が入力信号である場合でも、周波数の測定を正しく行うことが可能となる。
【0038】
この実施の形態1では、カウンタ3,5がクロック信号の立ち上がりエッジに同期して、カウント値m,nを1ずつ増加させるものについて示したが、カウンタ3,5がクロック信号の立ち下がりエッジに同期して、カウント値m,nを1ずつ増加させるようにしてもよい。
また、アナログ補間器6が同期信号の立ち上がりエッジとクロック信号の立ち上がりエッジを検出し、それらのエッジ間の時間差Tを検出するものについて示したが、アナログ補間器6が同期信号の立ち下がりエッジとクロック信号の立ち下がりエッジを検出し、それらのエッジ間の時間差Tを検出するようにしてもよい。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8が、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T2a,T2bとして、クロック信号の立ち上がりエッジを検出してから、入力信号の立ち上がりエッジを検出するまでの時間を検出するものについて示したが、クロック信号の立ち下がりエッジを検出してから、入力信号の立ち下がりエッジを検出するまでの時間を検出するようにしてもよい。
【0039】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による周波数測定回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
2分周器10はクロック信号の周波数を2分周し、2分周後のクロック信号である矩形信号をラッチ内蔵アナログ補間器11,12に出力する処理を実施する。なお、2分周器10は周波数分周手段を構成している。
【0040】
ラッチ内蔵アナログ補間器11は2分周器10から出力された矩形信号(2分周後のクロック信号)に対する入力信号の遅延時間T2aを検出して、その遅延時間T2aに応じた検出電圧V2aを保持し、その保持している検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器11は遅延時間T2aを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器12からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、保持している検出電圧V2aをゼロリセット(初期化)する。
なお、ラッチ内蔵アナログ補間器11は第1の遅延時間検出手段を構成している。
【0041】
ラッチ内蔵アナログ補間器12は2分周器10から出力された矩形信号(2分周後のクロック信号)に対する入力信号の遅延時間T2bを検出して、その遅延時間T2bに応じた検出電圧V2bを保持し、その保持している検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器12は遅延時間T2bを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器11からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、保持している検出電圧V2bをゼロリセット(初期化)する。
なお、ラッチ内蔵アナログ補間器12は第2の遅延時間検出手段を構成している。
【0042】
次に動作について説明する。
2分周器10及びラッチ内蔵アナログ補間器11,12以外は、上記実施の形態1と同様であるため、2分周器10及びラッチ内蔵アナログ補間器11,12の処理内容のみを説明する。
2分周器10は、クロック信号を入力すると、図4に示すように、そのクロック信号の周波数を2分周し、2分周後のクロック信号である矩形信号をラッチ内蔵アナログ補間器11,12に出力する。
【0043】
ラッチ内蔵アナログ補間器11とラッチ内蔵アナログ補間器12は、周波数算出処理回路9の制御の下、クロック信号の周期毎に交互に動作して、クロック信号に対する入力信号の遅延時間T(V2a、または、V2b)を検出する。
即ち、ラッチ内蔵アナログ補間器11は、周波数算出処理回路9から制御信号Eが出力されることで、保持している検出電圧V2aがゼロリセットされたのち、2分周器10から出力された矩形信号と入力信号が入力されると、その矩形信号と入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器11は、図4に示すように、その矩形信号に対する入力信号の遅延時間T2aとして、その矩形信号の立ち上がりエッジを検出してから、入力信号の立ち上がりエッジを検出するまでの時間を検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器11は、その遅延時間T2aに応じた検出電圧V2aを保持し、その保持している検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器11は、その矩形信号に対する入力信号の遅延時間T2aを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
【0044】
ラッチ内蔵アナログ補間器12は、周波数算出処理回路9から制御信号Fが出力されることで、保持している検出電圧V2bがゼロリセットされたのち、2分周器10から出力された矩形信号と入力信号が入力されると、その矩形信号の立ち下がりエッジと入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器12は、図4に示すように、その矩形信号に対する入力信号の遅延時間T2bとして、その矩形信号の立ち下がりエッジを検出してから、入力信号の立ち上がりエッジを検出するまでの時間を検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器12は、その遅延時間T2bに応じた検出電圧V2bを保持し、その保持している検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器12は、その矩形信号に対する入力信号の遅延時間T2bを検出すると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
【0045】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、クロック信号の周波数を2分周する2分周器10を設け、ラッチ内蔵アナログ補間器11が2分周器10により周波数が2分周されたクロック信号が入力されてから入力信号が入力されるまでの時間(遅延時間T2a)を検出し、ラッチ内蔵アナログ補間器12が2分周器10により周波数が2分周されたクロック信号の終端から入力信号が入力されるまでの時間(遅延時間T2b)を検出するように構成したので、クロック信号の周期毎に確実に、ラッチ内蔵アナログ補間器11とラッチ内蔵アナログ補間器12を交互に動作させることができる効果を奏する。
【0046】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器7,11を示す構成図である。
図5において、定電流源21は一定の電流(定電流)を出力する電流源である。
エッジ検出回路22はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジと入力信号の立ち上がりエッジを検出する処理を実施する。
【0047】
電荷充電回路23はエッジ検出回路22によりクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジが検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されるまでの間、定電流源21から出力される定電流によって電荷を充電する処理を実施する。
また、電荷充電回路23はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2aとして、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると、充電されている電荷を放電する処理を実施する。
【0048】
電荷充電回路23のスイッチ24はエッジ検出回路22によりクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジが検出されると閉状態になり、エッジ検出回路22により入力信号の立ち上がりエッジが検出されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路23のコンデンサ25はスイッチ24が閉状態になると、定電流源21から出力される定電流によって電荷を充電する素子である。
【0049】
電荷充電回路23のスイッチ26は周波数算出処理回路9から制御信号Eが出力されると閉状態になって、コンデンサ25に充電されている電荷を放電させるためのスイッチング素子である。
ラッチ回路27はエッジ検出回路22によりクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジが検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
【0050】
図6はこの発明の実施の形態3による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器8,12を示す構成図である。
図6において、定電流源31は一定の電流(定電流)を出力する電流源である。
エッジ検出回路32はクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)と入力信号の立ち上がりエッジを検出する処理を実施する。
【0051】
電荷充電回路33はエッジ検出回路32によりクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)が検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されるまでの間、定電流源31から出力される定電流によって電荷を充電する処理を実施する。
また、電荷充電回路33はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2bとして、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると、充電されている電荷を放電する処理を実施する。
【0052】
電荷充電回路33のスイッチ34はエッジ検出回路32によりクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)が検出されると閉状態になり、エッジ検出回路32により入力信号の立ち上がりエッジが検出されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路33のコンデンサ35はスイッチ34が閉状態になると、定電流源31から出力される定電流によって電荷を充電する素子である。
【0053】
電荷充電回路33のスイッチ36は周波数算出処理回路9から制御信号Fが出力されると閉状態になって、コンデンサ35に充電されている電荷を放電させるためのスイッチング素子である。
ラッチ回路37はエッジ検出回路32によりクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)が検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されると、ラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する処理を実施する。
【0054】
上記実施の形態1,2では、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8(または、11,12)がクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2a,T2bに応じた検出電圧V2a,V2bを周波数算出処理回路9に出力するものについて示したが、この実施の形態3では、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8(または、11,12)の具体的な構成を説明する。
【0055】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のエッジ検出回路22は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)と入力信号を入力すると、そのクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジと入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路23のスイッチ24は、エッジ検出回路22がクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジを検出すると閉状態になる。
これにより、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路23のコンデンサ25が定電流源21と接続されるため、定電流源21から出力される定電流によって電荷がコンデンサ25に充電される。
【0056】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路23のスイッチ24は、エッジ検出回路22が入力信号の立ち上がりエッジを検出すると開状態になる。
これにより、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路23のコンデンサ25が定電流源21と切断されるため、定電流源21から出力される定電流による電荷の充電が停止される。
電荷充電回路23のコンデンサ25における電荷の充電量は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2aに相当し、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2aが周波数算出処理回路9に出力される。
【0057】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のラッチ回路27は、エッジ検出回路22によりクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジが検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路23のスイッチ26は、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると閉状態になる。
これにより、電荷充電回路23のコンデンサ25の両端が接地されるため、コンデンサ25に充電されていた電荷が放電される。
なお、ラッチ回路27は、周波数算出処理回路9から上記の制御信号Eが出力されると、リセットされてラッチ信号LがロジックLowに変更される。
【0058】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のエッジ検出回路32は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)と入力信号を入力すると、そのクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)と入力信号の立ち上がりエッジを検出する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路33のスイッチ34は、エッジ検出回路32がクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)を検出すると閉状態になる。
これにより、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路33のコンデンサ35が定電流源31と接続されるため、定電流源31から出力される定電流によって電荷がコンデンサ35に充電される。
【0059】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路33のスイッチ34は、エッジ検出回路32が入力信号の立ち上がりエッジを検出すると開状態になる。
これにより、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路33のコンデンサ35が定電流源31と切断されるため、定電流源31から出力される定電流による電荷の充電が停止される。
電荷充電回路33のコンデンサ35における電荷の充電量は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2bに相当し、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2bが周波数算出処理回路9に出力される。
【0060】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のラッチ回路37は、エッジ検出回路32によりクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)が検出されてから、入力信号の立ち上がりエッジが検出されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路33のスイッチ36は、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると閉状態になる。
これにより、電荷充電回路33のコンデンサ35の両端が接地されるため、コンデンサ35に充電されていた電荷が放電される。
なお、ラッチ回路37は、周波数算出処理回路9から上記の制御信号Fが出力されると、リセットされてラッチ信号LがロジックLowに変更される。
【0061】
以上で明らかなように、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11を図5のように構成し、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12を図6のように構成し、ラッチ回路27,37から出力されるラッチ信号L,Lのロジックを参照すれば、従来のアナログ補間器107,108(図9を参照)と異なり、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2a,T2bを正常に検出することができているか否かを判別することができる効果を奏する。
図9の従来例では、クロック信号の立ち上がりエッジと入力信号の立ち上がりエッジ間で、パルス波である入力信号がオフとなったときに、非ゼロである検出電圧が正しい値であるか否かを判断することができない。
【0062】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器7,11を示す構成図である。
図7において、定電流源41は一定の電流(定電流)を出力する電流源である。
ラッチ回路42はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路44のスイッチ45及びAND回路49に出力し、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路44のスイッチ45及びAND回路49に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する処理を実施する。なお、ラッチ回路42は第1のラッチ回路を構成している。
【0063】
ラッチ回路43は入力信号の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路44のスイッチ46及びAND回路49に出力し、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路44のスイッチ46及びAND回路49に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する処理を実施する。なお、ラッチ回路43は第2のラッチ回路を構成している。
【0064】
電荷充電回路44はラッチ回路42,43からロジックHighのラッチ信号が出力されている期間中、定電流源41から出力される定電流によって電荷を充電する処理を実施する。
また、電荷充電回路44はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2aとして、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2aを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると、充電されている電荷を放電する処理を実施する。
【0065】
電荷充電回路44のスイッチ45はラッチ回路42からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になり、ラッチ回路42からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路44のスイッチ46はラッチ回路43からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になり、ラッチ回路43からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路44のコンデンサ47はスイッチ45,46が閉状態になると、定電流源41から出力される定電流によって電荷を充電する素子である。
【0066】
電荷充電回路44のスイッチ48は周波数算出処理回路9から上記の制御信号Eが出力されると閉状態になって、コンデンサ47に充電されている電荷を放電させるためのスイッチング素子である。
AND回路49はラッチ回路42,43からロジックHighのラッチ信号が出力されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力し、ラッチ回路42又はラッチ回路43の少なくとも一方からロジックLowのラッチ信号が出力されると、周波数算出処理回路9に出力しているラッチ信号LをロジックLowに変更する処理を実施する。
【0067】
図8はこの発明の実施の形態4による周波数測定回路のラッチ内蔵アナログ補間器8,12を示す構成図である。
図8において、定電流源51は一定の電流(定電流)を出力する電流源である。
ラッチ回路52はクロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)を検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路54のスイッチ55及びAND回路59に出力し、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路54のスイッチ55及びAND回路59に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する処理を実施する。なお、ラッチ回路52は第1のラッチ回路を構成している。
【0068】
ラッチ回路53は入力信号の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路54のスイッチ56及びAND回路59に出力し、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路54のスイッチ56及びAND回路59に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する処理を実施する。なお、ラッチ回路53は第2のラッチ回路を構成している。
【0069】
電荷充電回路54はラッチ回路52,53からロジックHighのラッチ信号が出力されている期間中、定電流源51から出力される定電流によって電荷を充電する処理を実施する。
また、電荷充電回路54はクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2bとして、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2bを周波数算出処理回路9に出力する一方、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると、充電されている電荷を放電する処理を実施する。
【0070】
電荷充電回路54のスイッチ55はラッチ回路52からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になり、ラッチ回路52からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路54のスイッチ56はラッチ回路53からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になり、ラッチ回路53からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になるスイッチング素子である。
電荷充電回路54のコンデンサ57はスイッチ55,56が閉状態になると、定電流源51から出力される定電流によって電荷を充電する素子である。
【0071】
電荷充電回路54のスイッチ58は周波数算出処理回路9から上記の制御信号Fが出力されると閉状態になって、コンデンサ57に充電されている電荷を放電させるためのスイッチング素子である。
AND回路59はラッチ回路52,53からロジックHighのラッチ信号が出力されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力し、ラッチ回路52又はラッチ回路53の少なくとも一方からロジックLowのラッチ信号が出力されると、周波数算出処理回路9に出力しているラッチ信号LをロジックLowに変更する処理を実施する。
【0072】
上記実施の形態1,2では、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8(または、11,12)がクロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2a,T2bに応じた検出電圧V2a,V2bを周波数算出処理回路9に出力するものについて示したが、この実施の形態4では、ラッチ内蔵アナログ補間器7,8(または、11,12)の具体的な構成を説明する。
【0073】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のラッチ回路42は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)を入力し、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路44のスイッチ45及びAND回路49に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のラッチ回路43は、入力信号の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路44のスイッチ46及びAND回路49に出力する。
【0074】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路44のスイッチ45は、ラッチ回路42からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になる。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路44のスイッチ46は、ラッチ回路43からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になる。
スイッチ45,46が閉状態になると、電荷充電回路44のコンデンサ47が定電流源41と接続されるため、定電流源41から出力される定電流によって電荷がコンデンサ47に充電される。
【0075】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のAND回路49は、ラッチ回路42,43からロジックHighのラッチ信号が出力されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のラッチ回路42は、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路44のスイッチ45及びAND回路49に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のラッチ回路43も、周波数算出処理回路9から、上記の制御信号Eを受けると、電荷充電回路44のスイッチ46及びAND回路49に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する。
【0076】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路44のスイッチ45は、ラッチ回路42からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になる。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路44のスイッチ46は、ラッチ回路43からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になる。
スイッチ45,46が開状態になると、電荷充電回路44のコンデンサ47が定電流源41と切断されるため、定電流源41から出力される定電流による電荷の充電が停止される。
電荷充電回路44のコンデンサ47における電荷の充電量は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2aに相当し、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2aが周波数算出処理回路9に出力される。
【0077】
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11のAND回路49は、ラッチ回路42,43からロジックLowのラッチ信号が出力されると、ロジックLowのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器7,11における電荷充電回路44のスイッチ48は、周波数算出処理回路9から制御信号E(ラッチ内蔵アナログ補間器8,12からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると閉状態になる。
これにより、電荷充電回路44のコンデンサ47の両端が接地されるため、コンデンサ47に充電されていた電荷が放電される。
【0078】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のラッチ回路52は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)を入力し、クロック信号の立ち上がりエッジ(または、2分周器10から出力された矩形信号の立ち下がりエッジ)を検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路54のスイッチ55及びAND回路59に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のラッチ回路53は、入力信号の立ち上がりエッジを検出すると、ロジックHighのラッチ信号を電荷充電回路54のスイッチ56及びAND回路59に出力する。
【0079】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路54のスイッチ55は、ラッチ回路52からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になる。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路54のスイッチ56は、ラッチ回路53からロジックHighのラッチ信号が出力されると閉状態になる。
スイッチ55,56が閉状態になると、電荷充電回路54のコンデンサ57が定電流源51と接続されるため、定電流源51から出力される定電流によって電荷がコンデンサ57に充電される。
【0080】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のAND回路59は、ラッチ回路52,53からロジックHighのラッチ信号が出力されると、ロジックHighのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のラッチ回路52は、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)を受けると、電荷充電回路54のスイッチ55及びAND回路59に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のラッチ回路53も、周波数算出処理回路9から、上記の制御信号Fを受けると、電荷充電回路54のスイッチ56及びAND回路59に出力しているラッチ信号をロジックLowに変更する。
【0081】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路54のスイッチ55は、ラッチ回路52からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になる。
また、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路54のスイッチ56は、ラッチ回路53からロジックLowのラッチ信号が出力されると開状態になる。
スイッチ55,56が開状態になると、電荷充電回路54のコンデンサ57が定電流源51と切断されるため、定電流源51から出力される定電流による電荷の充電が停止される。
電荷充電回路54のコンデンサ57における電荷の充電量は、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2bに相当し、電荷の充電量に応じた電圧値である検出電圧V2bが周波数算出処理回路9に出力される。
【0082】
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12のAND回路59は、ラッチ回路52,53からロジックLowのラッチ信号が出力されると、ロジックLowのラッチ信号Lを周波数算出処理回路9に出力する。
ラッチ内蔵アナログ補間器8,12における電荷充電回路54のスイッチ58は、周波数算出処理回路9から制御信号F(ラッチ内蔵アナログ補間器7,11からロジックHighのラッチ信号Lが周波数算出処理回路9に出力されたときに、周波数算出処理回路9から出力される信号)が出力されると閉状態になる。
これにより、電荷充電回路54のコンデンサ57の両端が接地されるため、コンデンサ57に充電されていた電荷が放電される。
【0083】
以上で明らかなように、ラッチ内蔵アナログ補間器7,11を図7のように構成し、ラッチ内蔵アナログ補間器8,12を図8のように構成し、AND回路49,59から出力されるラッチ信号L,Lのロジックを参照すれば、従来のアナログ補間器107,108(図9を参照)と異なり、クロック信号(または、2分周器10から出力された矩形信号)に対する入力信号の遅延時間T2a,T2bを正常に検出することができているか否かを判別することができる効果を奏する。
【符号の説明】
【0084】
1 同期回路(同期信号生成手段)、2 AND回路(クロック信号計数手段)、3 カウンタ(クロック信号計数手段)、4 AND回路(入力信号計数手段)、5 カウンタ(入力信号計数手段)、6 アナログ補間器(時間差検出手段)、7 ラッチ内蔵アナログ補間器(第1の遅延時間検出手段)、8 ラッチ内蔵アナログ補間器(第2の遅延時間検出手段)、9 周波数算出処理回路(周波数算出手段)、10 2分周器(周波数分周手段)、11 ラッチ内蔵アナログ補間器(第1の遅延時間検出手段)、12 ラッチ内蔵アナログ補間器(第2の遅延時間検出手段)、21,31 定電流源、22,32 エッジ検出回路、23,33 電荷充電回路、24,34 スイッチ、25,35 コンデンサ、26,36 スイッチ、27,37 ラッチ回路、41,51 定電流源、42,52 ラッチ回路(第1のラッチ回路)、43,53 ラッチ回路(第2のラッチ回路)、44,54 電荷充電回路、45,46,55,56 スイッチ、47,57 コンデンサ、48,58 スイッチ、49,50 AND回路、101 処理回路、102 同期回路、103,105 AND回路、104,106 カウンタ、107,108 アナログ補間器、111 エッジ検出回路、112 定電流源、113,115 スイッチ、114 コンデンサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号が有意な期間中、上記入力信号に同期している同期信号を生成して、上記同期信号を出力する同期信号生成手段と、上記同期信号生成手段から同期信号が出力されている期間中、クロック信号を計数するクロック信号計数手段と、上記同期信号生成手段から同期信号が出力されている期間中、上記入力信号を計数する入力信号計数手段と、上記同期信号生成手段から出力された同期信号と上記クロック信号間の時間差を検出する時間差検出手段と、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間を検出する第1の遅延時間検出手段と、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間を検出する第2の遅延時間検出手段と、上記第1の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理と上記第2の遅延時間検出手段による遅延時間の検出処理を上記クロック信号の周期毎に交互に実施させて、上記第1の遅延時間検出手段又は上記第2の遅延時間検出手段により検出された遅延時間と上記時間差検出手段により検出された時間差と上記クロック信号計数手段及び上記入力信号計数手段の計数結果とを用いて、上記入力信号の周波数を算出する周波数算出手段とを備えた周波数測定回路。
【請求項2】
クロック信号の周波数を2分周する周波数分周手段を設け、第1の遅延時間検出手段が上記周波数分周手段により周波数が2分周されたクロック信号が入力されてから上記入力信号が入力されるまでの時間を遅延時間として検出し、第2の遅延時間検出手段が上記周波数分周手段により周波数が2分周されたクロック信号の終端から上記入力信号が入力されるまでの時間を遅延時間として検出することを特徴とする請求項1記載の周波数測定回路。
【請求項3】
第1の遅延時間検出手段は、定電流を出力する定電流源と、クロック信号のエッジと入力信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、上記エッジ検出回路によりクロック信号のエッジが検出されてから、上記入力信号のエッジが検出されるまでの間、上記定電流源から出力される定電流によって電荷を充電する電荷充電回路と、上記エッジ検出回路によりクロック信号のエッジが検出されてから、上記入力信号のエッジが検出されると、ラッチ信号を出力するラッチ回路とから構成され、
第2の遅延時間検出手段は、定電流を出力する定電流源と、クロック信号のエッジと入力信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、上記エッジ検出回路によりクロック信号のエッジが検出されてから、上記入力信号のエッジが検出されるまでの間、上記定電流源から出力される定電流によって電荷を充電する電荷充電回路と、上記エッジ検出回路によりクロック信号のエッジが検出されてから、上記入力信号のエッジが検出されると、ラッチ信号を出力するラッチ回路とから構成されており、
上記第1の遅延時間検出手段の電荷充電回路は、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間として、電荷の充電量に応じた電圧値を出力する一方、上記第2の遅延時間検出手段のラッチ回路からラッチ信号が出力されると、充電されている電荷を放電し、
上記第2の遅延時間検出手段の電荷充電回路は、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間として、電荷の充電量に応じた電圧値を出力する一方、上記第1の遅延時間検出手段のラッチ回路からラッチ信号が出力されると、充電されている電荷を放電することを特徴とする請求項1記載の周波数測定回路。
【請求項4】
第1の遅延時間検出手段は、定電流を出力する定電流源と、クロック信号のエッジを検出すると、ラッチ信号を出力する第1のラッチ回路と、入力信号のエッジを検出すると、ラッチ信号を出力する第2のラッチ回路と、上記第1及び第2のラッチ回路からラッチ信号が出力されている期間中、上記定電流源から出力される定電流によって電荷を充電する電荷充電回路と、上記第1及び第2のラッチ回路からラッチ信号が出力されると、ラッチ信号を出力するAND回路とから構成され、
第2の遅延時間検出手段は、定電流を出力する定電流源と、クロック信号のエッジを検出すると、ラッチ信号を出力する第1のラッチ回路と、入力信号のエッジを検出すると、ラッチ信号を出力する第2のラッチ回路と、上記第1及び第2のラッチ回路からラッチ信号が出力されている期間中、上記定電流源から出力される定電流によって電荷を充電する電荷充電回路と、上記第1及び第2のラッチ回路からラッチ信号が出力されると、ラッチ信号を出力するAND回路とから構成されており、
上記第1の遅延時間検出手段の電荷充電回路は、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間として、電荷の充電量に応じた電圧値を出力する一方、上記第2の遅延時間検出手段のAND回路からラッチ信号が出力されると、充電されている電荷を放電し、
上記第1の遅延時間検出手段の第1及び第2のラッチ回路とAND回路は、上記第2の遅延時間検出手段のAND回路からラッチ信号が出力されると、ラッチ信号の出力を停止し、
上記第2の遅延時間検出手段の電荷充電回路は、上記クロック信号に対する上記入力信号の遅延時間として、電荷の充電量に応じた電圧値を出力する一方、上記第1の遅延時間検出手段のAND回路からラッチ信号が出力されると、充電されている電荷を放電し、
上記第2の遅延時間検出手段の第1及び第2のラッチ回路とAND回路は、上記第1の遅延時間検出手段のAND回路からラッチ信号が出力されると、ラッチ信号の出力を停止することを特徴とする請求項1記載の周波数測定回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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