説明

呼び出し案内システム及び呼び出し案内方法

【課題】順番待ち中の顧客の移動端末に案内通知を送信する店舗システム(呼び出し案内システム)における到着待ち顧客によるサービス遅滞の解消。
【解決手段】店舗システム20は、無線ICによる端末情報の受信を契機として、受付登録した者の呼び出し順序を示す呼び出しリスト24に移動端末10を登録する(ステップS101)。次いで、店舗システム20は、前記呼び出しリスト24に従って案内通知を送信する(ステップS107)。案内通知に対する応答が所定時間内にない場合やキャンセル通知があった場合、店舗システム20は、呼び出しリストの次順位の移動端末10に案内通知を送信する。また、店舗システム20は、前記案内通知に対する応答に含まれる端末位置を参照し、遠方にいる場合は、当該移動端末10を到着待機リスト25に登録し、到着次第案内を受ける権利を与えるとともに、次順位の移動端末10に案内通知を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス等の提供場所に訪れた顧客等を順番に呼び出し、案内するための呼び出し案内システム及び呼び出し案内方法に関し、特に、移動端末を利用した受付登録と呼び出しを行う呼び出し案内システム及び呼び出し案内方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン等の店舗や小規模の病院においては、入口(受付)付近に、順番待ち用紙を置いておき、順番に案内する方式が採られている。また、金融機関、官公庁の窓口や大規模な病院等においては、番号札発券機と番号表示装置あるいは音声案内装置を設置し、現在の待ち人数や番号による自動案内を行うシステムも広く採用されている。
【0003】
一方、移動端末等に備えられた近距離無線通信機能の応用が各種提案されている。例えば、特許文献1には、店舗内に無線タグリーダを設置し、近接された携帯端末の無線タグから端末情報を読み取ることにより予約受付を行い、該携帯端末に対して通知を送信することによって順番案内を行うこととした予約システムが提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、GPS(Global Positioning Satellite/System)等の位置検出機能を備えた携帯端末における自機位置の自動応答機能が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−332306号公報
【特許文献2】特開2002−204473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した特許文献1に記載の技術によれば、呼び出しを待つ者がその場で待ち続ける必要が無くなり、待ち時間に他の用事などを済ませることが可能となるが、その反面、顧客等の行動範囲が広がり、到着が遅れたり、戻って来ない事態が増えてしまうという問題点がある。例えば、飲食店に並んでいる(呼び出し登録を行う)場合において、他の買い物に時間を取られたり、他店で食事を済ませてしまう例が挙げられる。
【0007】
ここで、次の呼び出し対象者がいるといないとに拘わらず、呼び出し対象者の到着を所定時間待つ(なるべく待ち順序を崩さない)こととすると、呼び出し対象者の到着の遅延は、サービスが停滞してしまうことを意味する。これを回避するため、早めに案内通知を送信することや、5分前と直前といった具合に複数回にわたって案内通知を送信することも考えられるが、その場合には、早めに案内通知が行ってしまい待ち時間が一層長く感ぜられたり、呼び出し音が煩わしいという別の問題が生じてしまう。
【0008】
また、次の順番の者を先に案内しつつ、呼び出し対象者が到着した場合には、割り込みを認め、当該到着した呼び出し対象者を先に案内するといった変則的な運用も考えられるが、呼び出し済みの者のうち戻って来る見込みがある者が何人いるのかが判らないという問題がある。そうなると、利用者側はもちろん、店舗側であっても、正確な待ち時間を予測することが難しくなってしまい、これから順番に並ぼうとする者に正確な待ち時間を伝えることも困難となる。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、呼び出し手段として移動端末を用い、受け付け後、その場を離れる者の存在を前提とした呼び出し案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の視点によれば、受付登録した者の呼び出し順序を示す呼び出しリストを有し、移動端末から端末情報を受け付けることによって前記呼び出しリストへの該移動端末の登録を行うとともに、前記呼び出しリストに登録された移動端末に対し、前記呼び出し順序に従って案内通知を送信し、呼び出し対象者を順次案内するための呼び出し案内システムであって、所定時間内に、前記案内通知を送信した前記移動端末からの応答がない場合、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信する受付管理手段を備えること、を特徴とする呼び出し案内システムが提供される。
【0011】
本発明の第2の視点によれば、前記した呼び出し案内システムにおいて、更に、前記案内通知を送信済みで到着待機中の移動端末を示す到着待機リストを有し、前記案内通知は、移動端末の現在位置の応答要求も兼ねており、前記応答に示された端末位置が所定のエリア外である場合、前記受付管理手段は、前記到着待機リストに該移動端末を登録するとともに、該移動端末に対して到着待機リストに登録された旨を通知し、更に、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信すること、を特徴とする呼び出し案内システム及び該呼び出し案内システムからの案内通知に対して位置情報を自動応答する機能を備えた移動端末が提供される。
【0012】
本発明の第3の視点によれば、受付登録した者の呼び出し順序を示す呼び出しリストを有し、前記呼び出し順序に従って呼び出しを行い、呼び出し対象者を順次案内するための呼び出し案内システムを用いた呼び出し案内方法であって、前記呼び出し案内システムが、任意の移動端末からの端末情報の受信を契機として、前記呼び出しリストに該移動端末を登録するステップと、前記呼び出し案内システムが、前記呼び出し順序に従って、前記呼び出しリストに登録された移動端末に対し案内通知を送信するステップと、所定時間内に、前記案内通知を送信した前記移動端末からの応答がない場合、前記呼び出し案内システムが、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信するステップと、を含み、前記呼び出し順序に従って前記案内通知を送信し、応答のあった移動端末を、案内対象に確定すること、を特徴とする呼び出し案内方法が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、呼び出しに対し応答のあった者のみを待ち行列に残す、不明者を待ち行列から外すよう構成したため、応答ユーザの時間的・地理的制約の解消、サービス停滞時間の最小化とを両立することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る呼び出し案内システムの構成を表したブロック図である。図1を参照すると、本実施形態に係る呼び出し案内システムは、店舗等の顧客が使用する移動端末10と、移動端末10に対して案内通知を行う店舗システム(呼び出し案内システム)20とから構成される。
【0015】
移動端末10は、電子メールの送受信機能、GPS機能(端末位置測定機能)及びFelica(登録商標)等の近距離無線通信規格による無線通信機能を備えた移動端末である。上記GPS機能に代えて、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用した端末位置測定機能を用いることも可能である。
【0016】
図2は、上記移動端末10として使用可能な携帯電話機の詳細構成を表したブロック図である。図2を参照すると、本実施形態に係る移動端末(携帯電話機)10は、通話や通信処理を行う通信部101と、液晶ディスプレイ等の表示部102と、端末各機能の制御プログラムやデータ等を格納する記憶部103と、マイクやレシーバである通話部104と、端末の位置情報をGPS衛星から取得するGPS受信部105と、操作キー等の操作部106と、各部を制御するCPUである制御部107と、顧客の氏名及び連絡先(メールアドレス)等の顧客情報が格納されたICカード部108とを備えて構成される。
【0017】
また、移動端末10の記憶部103には、ICカードに前述した顧客情報以外の情報が記憶されている場合であっても、店舗システム(呼び出し案内システム)20のカードリーダ21と通信を行う際には、カードリーダ21の属性(本システムのカードリーダであるか否か)を判断し、ICカード固有のカードIDと顧客情報を選択的に転送するように制御する制御プログラムが格納されているものとする。なお、この種の制御は、携帯電話において現在実用化されているカードの使い分け技術(例えば、モバイルSuica(登録商標)とEdy(登録商標)の使い分け)にて実現されているものを利用することができる。
【0018】
再度図1を参照すると、店舗システム(呼び出し案内システム)20は、移動端末10に内蔵されたICカードの情報を読み取るカードリーダ21と、表示装置22aと接続された受付端末22と、待ち登録した顧客の情報を管理する受付管理装置23と、から構成される。
【0019】
カードリーダ21は、店舗の入口や窓口の近くに配置され、移動端末10ユーザ(顧客)が移動端末10を近づけることによって動作する。また、カードリーダ21を、既存の番号札発券機と併設することとしてもよい。
【0020】
受付端末22は、カードリーダ21から受信した新規に受け付けた移動端末10の端末情報を受付管理装置30に送信するとともに、表示装置22aの所定位置に、現在の待ち人数等を表示する。
【0021】
受付管理装置23は、店舗のスタッフのみが閲覧/操作できる装置であり、受付端末22から受信した情報、前記スタッフから入力された内容(対面受付、電話受付等も含む)、あるいは、当該店舗のWEBサーバ(図示省略)からの予約受付情報に基づいて顧客の呼び出し順序を示す呼び出しリスト24と、到着待ち顧客を列記した到着待機リスト25を更新する。また、受付管理装置23は、図示省略したインターネットに接続されており、移動端末10と電子メールの送受信が可能となっている。なお、後記するように、本実施形態では、受付管理装置23により、顧客の案内が可能になったときに、案内可能数を指定し、複数の顧客に、案内通知を送信可能となっている。
【0022】
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図3は、顧客の順番待ち受付処理を行ってから、案内通知を行い、該案内通知に対する応答がなされるまでの流れを表したフローチャートである。
【0023】
図3を参照すると、はじめに、顧客が移動端末10をカードリーダ21に近づけると、移動端末10は、カードリーダ21を認識し、カード番号及び顧客情報(氏名及びメールアドレス)を送信する(ステップS101)。
【0024】
カードリーダ21が顧客情報を受信すると(ステップS102)、店舗システム20側では、受付管理装置23がカードIDに管理番号を割り当て、「管理番号/カードID/顧客情報」を、呼び出しリスト24に登録する(ステップS103)。この段階で、移動端末10を持つ顧客は店舗から離れることができる。
【0025】
次に、顧客の案内が可能になったとき、店舗スタッフ等により、受付管理装置23への案内可能数の入力が行われる(ステップS104)。ここでは、案内可能数とは、サービスを即座に提供可能な人数をいうものとするが、本発明に係るシステムが適用される業種や店舗形態等に応じて、テーブル数等の単位により入力されるものとしてもよい。また、1のボタン操作で案内できる数を1に固定し、店舗スタッフ等が所定のボタンを必要な回数押すだけで、案内可能数を変更できるようにしてもよい。
【0026】
前記案内可能数の入力が行われると、受付管理装置23は、到着待機リスト25を参照し、到着待ち顧客の存在を調べ(ステップS105)、到着待ち顧客が存在する場合は、その数を案内可能数から減算する(ステップS106)。
【0027】
続いて、受付管理装置23は、呼び出しリスト24より、管理番号の発行順に案内可能数分の顧客情報を検索し、顧客情報に含まれるメールアドレスを宛先とした電子メールで案内通知を送信する(ステップS107)。
【0028】
移動端末10は、上記案内通知の電子メールを受信すると(ステップS108)、了承の意思を伝える場合は(肯定応答)、端末の位置情報を、キャンセルする場合はその旨を返信する(ステップS109)。
【0029】
上記了承の意思を伝え、端末の位置情報を送信する場合は、電子メールの返信機能を利用することができる。また、キャンセルの場合のみ、メール本文の先頭や、件名欄(Subject)を「キャンセル」とした電子メールの送信を要することとし、上記肯定的な応答は特段の操作を要さず、特許文献2等に記載の技術を利用して端末位置を自動応答することとしても良い。
【0030】
図4は、上記案内通知の電子メールに対する移動端末10からの応答に応じた店舗システム側の動作を表したフローチャートである。図4を参照すると、店舗システム20の受付管理装置23は、移動端末10から返信メールを受信すると(ステップS110の「受信」)、返信内容がキャンセルを示すか、位置情報が含まれているかを判断する(ステップS111)。
【0031】
一方、所定時間内に返信メールを受信できなかった場合は(ステップS110の「無応答」)、受付管理装置23は、呼び出しリスト24を参照し、次の顧客に対して、案内通知の電子メールを送信する(ステップS116)。以下、案内通知の電子メールを送信した移動端末10から返信メールが得られるまで、上記処理(ステップS116→S108→S109→S110)が繰り返される。これにより、待合場所に戻る可能性の少ない顧客を飛ばすことが可能となる。
【0032】
また一方、返信メールに位置情報が含まれている場合は、受付管理装置23は、その位置が店舗の場所から所定の範囲内であるか否かを判断する(ステップS112)。ここで、返信メールを送ってきた移動端末10の位置が上記所定の範囲内である(例えば、店舗内、同一ビル内、近隣区画内に所在する)場合は、案内が確定したとして処理を終了する(ステップS113)。当該移動端末10のユーザは、当該店舗のスタッフからの呼び出しに応じたり、到着の申告を行うことで、すぐさまサービスを受けることが可能となる。
【0033】
一方、返信メールを送ってきた移動端末10の位置が上記所定の範囲外である場合は、受付管理装置23は、当該移動端末10に対し、次の順番の顧客に案内通知することを電子メールで連絡する(ステップS114)。
【0034】
上記ステップS114で送信される電子メールには、上記呼び出しリスト24に基づき案内した顧客と、到着待機リスト25に掲載された顧客とが競合した場合に、上記呼び出しリスト24に基づき案内した顧客を優先すること、あるいは、到着待機リスト25に掲載された顧客の方が優先される等の承諾を要する事項等が記載されていることが望ましい。
【0035】
更に、受付管理装置23は、到着待機リスト25に、当該移動端末10を登録し、その数をカウントする(ステップS115)。その後、受付管理装置23は、上記無応答の場合と同様に、呼び出しリスト24を参照し、次の顧客に案内通知の電子メールを送信する(ステップS116)。
【0036】
また、到着待ち顧客を列記した到着待機リスト25は、到着待ち顧客の到着申告に応じて、店舗等のスタッフにより適宜更新される。
【0037】
また、図3、図4では省略したが、上記各ステップにおける管理番号の発行数、及び、案内通知数が変動する度に、受付管理装置23より、受付端末22に指令が送られて、表示装置22a上の順番待ち人数が更新される。受付端末22は、管理番号の発行数−案内通知数により、順番待ち人数を求め、更新処理を行う。例えば、管理番号の発行数が100件であり、案内通知数が90件であれば、順番待ち人数は10人となる。
【0038】
また、この表示人数に、上記到着待ち顧客を加えることとしても良い。例えば、管理番号の発行数が100件であり、案内通知数が90件であるところ、到着待ち顧客が5人いる場合は、順番待ち人数は15人となる。
【0039】
また、上記した順番待ち人数の表示とは別に、直近の案内通知の管理番号(図1の「ご案内中の受付番号」参照)の表示や、到着待ち顧客の管理番号の掲示を行うこととしてもよい。
【0040】
このようにして、順番待ち中の顧客を時間的・地理的制約から解放するとともに、順番となった顧客が所在不明となった場合や店舗の近くにおらず到着に時間が掛かる場合に、次の顧客の案内が自動的に行われ、サービスの一層の効率化が実現される。
【0041】
以上、本発明を実施するための好適な形態を説明したが、移動端末に向けて案内通知を行う呼び出し案内システムにおいて、前記案内通知に対する応答を求め、否定応答や無応答であった場合に、次の者に案内通知を送信するという本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形を加えることが可能であることはいうまでもない。
【0042】
例えば、上記した実施形態では、電子メールにて案内通知を行うものとして説明したが、移動端末10から電話番号を受け取り、当該電話番号に発呼することにより、案内通知を行うことも、当然に可能である。この場合、所定時間、オフフック動作が無かったり、オフフック後、所定の否定応答が行われた場合に、当該顧客は、サービス対象から外されることになる。
【0043】
また、店舗システム20において、番号札発券機を併設し、該番号札発券機で発行される番号を上記本発明の受付管理装置23で発行される管理番号を一元管理し、移動端末10による受付を済ませた顧客と番号札発券機を利用した顧客を対等に、あるいは、移動端末を所持するユーザを優先して取扱うことも可能である。また、この場合において、番号札発券機を利用して受け付けを済ませた顧客に、移動端末10を貸与することにより、上記案内通知を行うことも可能である。
【0044】
また、上記した実施形態では、案内通知の電子メールの受信後に、キャンセルする例を挙げて説明したが、上記案内通知の受信を待つまでもなく、所定の様式のキャンセルする旨の電子メールを送信が行われた場合、受付管理装置23側で受理し、キャンセル処理をできるようにしてもよいことはもちろんである。
【0045】
また、上記した実施形態では、ICカード部108を備えた移動端末10をカードリーダ21にかざすことにより、受付が行われるものとして説明したが、店舗システム20側に案内通知の送信先を送信可能であれば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信方式はもちろんとして、その他の無線・有線の通信方式等を用いることが可能である。
【0046】
また、上記した実施形態では、携帯電話を所持するユーザに対するサービスを想定した例を挙げて説明したが、上記移動端末としては、通信機能やGPS機能を備えた車載端末を用いることも可能であり、例えば、各種機器の取付、オイル等の交換や車検等のサービスの順番待ちにも適用可能である。この場合においても、ユーザは、待ち時間に、遠方に出掛けることが可能となる上、ガソリンスタンドや点検工場においても、応答の無かったユーザや到着に時間が掛かるユーザを後回しにし、効率的に業務を進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る呼び出し案内システムの構成を表したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動端末の詳細構成を表したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る呼び出し案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る呼び出し案内システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 移動端末
20 店舗システム(呼び出し案内システム)
21 カードリーダ
22 受付端末
22a 表示装置
23 受付管理装置
24 呼び出しリスト
25 到着待機リスト
101 通信部
102 表示部
103 記憶部
104 通話部
105 GPS受信部
106 操作部
107 制御部
108 ICカード部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付登録した者の呼び出し順序を示す呼び出しリストを有し、
移動端末から端末情報を受け付けることによって前記呼び出しリストへの該移動端末の登録を行うとともに、前記呼び出しリストに登録された移動端末に対し、前記呼び出し順序に従って案内通知を送信し、呼び出し対象者を順次案内するための呼び出し案内システムであって、
所定時間内に、前記案内通知を送信した前記移動端末からの応答がない場合、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信する受付管理手段を備えること、
を特徴とする呼び出し案内システム。
【請求項2】
更に、前記案内通知を送信済みで到着待機中の移動端末を示す到着待機リストを有し、
前記案内通知は、移動端末の現在位置の応答要求も兼ねており、
前記応答に示された端末位置が所定のエリア外である場合、前記受付管理手段は、前記到着待機リストに該移動端末を登録するとともに、該移動端末に対して到着待機リストに登録された旨を通知し、更に、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信すること、
を特徴とする請求項1に記載の呼び出し案内システム。
【請求項3】
前記受付管理手段は、前記移動端末から、前記所定の形式の離脱要求メッセージを受信した場合には、該移動端末を呼び出し対象から外すよう前記呼び出しリストを更新すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の呼び出し案内システム。
【請求項4】
更に、前記呼び出しリストへの登録時に管理番号を発行する手段と、
呼び出し中の管理番号と、呼び出し待ち人数情報と、を表示する手段と、を備えたこと、
を特徴とする請求項1乃至3いずれか一に記載の呼び出し案内システム。
【請求項5】
前記呼び出し待ち人数情報には、呼び出し済みで到着待機中の者の数が含まれていること、
を特徴とする請求項4に記載の呼び出し案内システム。
【請求項6】
端末位置測定機能を備え、請求項2乃至5いずれか一に記載の呼び出し案内システムからの前記案内通知に対して、端末位置を測定して自動応答する手段を備えたこと、
を特徴とする移動端末。
【請求項7】
受付登録した者の呼び出し順序を示す呼び出しリストを有し、前記呼び出し順序に従って呼び出しを行い、呼び出し対象者を順次案内するための呼び出し案内システムを用いた呼び出し案内方法であって、
前記呼び出し案内システムが、任意の移動端末からの端末情報の受信を契機として、前記呼び出しリストに該移動端末を登録するステップと、
前記呼び出し案内システムが、前記呼び出し順序に従って、前記呼び出しリストに登録された移動端末に対し案内通知を送信するステップと、
所定時間内に、前記案内通知を送信した前記移動端末からの応答がない場合、前記呼び出し案内システムが、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信するステップと、を含み、
前記呼び出し順序に従って前記案内通知を送信し、応答のあった移動端末を、案内対象に確定すること、
を特徴とする呼び出し案内方法。
【請求項8】
請求項7に記載の呼び出し案内方法において、
前記案内通知が、移動端末の現在位置の応答要求も兼ねており、
前記呼び出し案内システムが、前記応答に示された端末位置が所定のエリア内であるか否かを判定するステップと、
前記応答に示された端末位置が所定のエリア内である場合、前記呼び出し案内システムが、呼び出し済みで到着待機中の移動端末を示す到着待機リストに該移動端末を登録するとともに、該移動端末に対して到着待機リストに登録された旨を通知し、更に、前記呼び出しリストの次順位の移動端末に案内通知を送信するステップと、を含み、
前記案内通知に対する応答のあった移動端末が所定のエリア内に所在する場合に限り、案内対象に確定すること、
を特徴とする呼び出し案内方法。
【請求項9】
更に、前記呼び出し案内システムが、前記移動端末から前記所定の形式の離脱要求メッセージを受信した場合、該移動端末を呼び出し対象から外すよう前記呼び出しリストを更新するステップを含むこと、
を特徴とする請求項7又は8に記載の呼び出し案内方法。
【請求項10】
前記呼び出し案内システムが、前記呼び出しリストへの登録時に管理番号を発行するステップと、
前記呼び出し案内システムが、所定の表示装置に、呼び出し中の管理番号と、呼び出し待ち人数情報と、を表示するステップと、を含むこと、
を特徴とする請求項7乃至9いずれか一に記載の呼び出し案内方法。
【請求項11】
前記待ち人数情報には、呼び出し済みで到着待機中の者の数が含まれていること、
を特徴とする請求項10に記載の呼び出し案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−15891(P2008−15891A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188024(P2006−188024)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】