商品展示体及びその製造方法
【課題】複数の商品が帯体に複数貼付されてなる商品展示体に関し、売り場面積の小さい店舗においても、種々の商品を効率よく展示することのできる新たな商品展示体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ポテトチップスを袋詰めした商品Ｘとしてのスナック菓子と、これとは種類が異なるものの、互いに補完しあう関係にある商品Ｈとしての袋詰めしたおてふきとを、それぞれ複数個細長いテープＴに整列状態に貼付して、ストリップパックＳＰを形成する。
【解決手段】ポテトチップスを袋詰めした商品Ｘとしてのスナック菓子と、これとは種類が異なるものの、互いに補完しあう関係にある商品Ｈとしての袋詰めしたおてふきとを、それぞれ複数個細長いテープＴに整列状態に貼付して、ストリップパックＳＰを形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数の種類の異なる商品が展示用の帯体に複数貼付されて吊下げ状態で陳列されるストリップパックと称される商品展示体及びその製造方法に関し、ストリップパックの技術分野に属する。
【背景技術】
【０００２】
スナック菓子等の袋詰商品が展示用の帯体に複数貼付されてなるストリップパックと称される商品展示体が知られている。このストリップパックは、吊下げ状態で展示されるため、売り場面積の小さい店舗においては、陳列の省スペース化を図ることができる利点がある。そして、このようなストリップパックを製造するストリップパック装置としては、例えば特許文献１に開示のものがある。
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１１５０８２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、前記特許文献１に記載の装置で製造される商品展示体は、同種の商品が帯体に複数貼付されたものであるため、展示スペースは取らないが、種々の商品を少量ずつ展示したいという要求があっても、特に売り場面積の小さい店舗では、そのような同種の商品を吊下げる商品展示体は置き難いという問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、売り場面積の小さい店舗においても、種々の商品を効率よく展示することのできる新たな商品展示体及びその製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【０００７】
すなわち、請求項１に記載の発明は、複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体であって、前記複数の商品の収納袋が、前記帯体に貼付可能な材質で形成されており、且つ、一部の商品が他の商品と種類が異なり、それらが互いに補完しあう関係にある商品であることを特徴とする。
【０００８】
ここで、互いに補完しあう関係にある商品とは、例えば図１に示すように、ポテトチップスのような「スナック菓子」Ｘと、それを食した後に指先を拭くための「おてふき」Ｈとの組合せ、或いは、図３に示すような、袋詰めされたピーナッツ等の「おつまみ」Ｘと、それを盛り付けるための「紙トレー」Ｈとの組合せ、或いは、「防寒マスク」と、鼻をかむための「ポケットティッシュ」との組合せ、或いは、図５に示すような、「軍手」Ｘ１と「作業用マスク」Ｘ２等の組合せのように、それらを併せて購入すれば、それぞれの利用価値、商品価値が増すような関係にある商品を言う。このような商品は、帯体に一緒に吊り下げることによって、セット購入を促すことができるので、商品の組合せとしては、前記のものに限定されない。
【０００９】
また、このような商品は、その収納袋が、そのまま帯体に貼付可能なものもあれば、そうでないものもある。そうでない場合は、その商品を帯体に貼付可能な材質で成形された袋に収納し直しておく。こうして、商品の袋形態を整えた後、本件出願人が出願した例えば、特願２００６−２８９９３６乃至特願２００６−２８９９４０に記載したようなスリップパック装置を用いて、商品展示体を形成するのである。
【００１０】
そして、請求項２に記載の発明は、複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体の製造方法であって、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを前記帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明によれば、一つの帯体に種類の異なる様々な商品が吊下げられるので、特に売り場面積の小さい店舗でも置くことができる。しかも、単品を買いに来た客に対しては、それと補完的に利用される関係にある他の商品の購入を促すことができるし、また、それらのセット購入を目的とした客に対しては、それらを別々に集める手間が省ける。したがって、特に、売り場面積の小さい店舗においては、かかる新たな商品展示体の導入によって、商品の種類を増やし、売上増を図ることができる。
【００１２】
そして、請求項２に記載の発明によれば、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することにより、前述した作用効果が得られる商品展示体を確実に製造することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【００１４】
図１は、ポテトチップスが袋詰めされた「スナック菓子」Ｘと、それを食した後に指先を拭くための袋詰めされた「おてふき」Ｈとでストリップパック（商品展示体）ＳＰを形成した例である。このような袋詰商品Ｘ，Ｈの袋Ｂが、テープ（帯体）Ｔに対して熱溶着可能な材質で形成されていれば、そのままストリップパックＳＰを形成することができるが、そうでない場合は、その商品をテープＴに熱溶着可能な材質で形成された袋に入れ直しておく。その場合、入れ直す袋は、中身が見えるように、できれば透明体であることが好ましい。
【００１５】
こうして種類の異なる袋詰商品Ｘ，Ｈが複数出来上がると、それらを適宜な順序に並べて、後述するストリップパック装置に供給して、テープＴに順次貼付していく。
【００１６】
図２に示すストリップパック装置１は、テープＴに複数の袋詰商品Ｘ（Ｈ）を貼付してストリップパックＳＰを製造するもので、本体ユニット２には、上流側装置から袋詰商品Ｘ（Ｈ）が供給される供給コンベア３と、この供給コンベア３で供給された袋詰商品Ｘ（Ｈ）を本装置１の内部に導入する導入コンベア４と、この導入コンベア４の終端部を構成するドロップコンベア５と、本装置１で製造されたストリップパックＳＰを下流側装置へ排出する排出コンベア６とを備えると共に、本装置１の内部に導入された袋詰商品Ｘ（Ｈ）の端部の皺を伸ばすためのブラシユニット７、袋詰商品Ｘ（Ｈ）の前記端部を把持するための把持ユニット８、袋詰商品Ｘ（Ｈ）を前記端部でテープＴに貼付するための貼付ユニット９、及び、前記テープＴをストリップパックＳＰの製造に同期して送るためのテープ送りユニット１０を有している。ここで、前記テープＴのロール１１は、本体ユニット２の上部に配設されている。なお、本装置１は、上流側装置及び下流側装置から独立した構成で汎用性の高いものである。
【００１７】
ここで、このストリップパック装置１によるストリップパックＳＰの製造動作について説明すると、本装置１に供給された袋詰商品Ｘ（Ｈ）は、供給コンベア３で矢印ａ方向に搬送された後、導入コンベア４で反対方向の矢印ｂ方向に略水平方向に搬送される。導入コンベア４の始端部には、供給コンベア３から落下してくる袋詰商品Ｘ（Ｈ）が本装置１外へ脱落するのを防止するための脱落防止部材１２が備えられている。
【００１８】
次いで、ドロップコンベア５で搬送された袋詰商品Ｘ（Ｈ）は、ブラシユニット７で端部つまりシール部の皺伸ばしが行われ、把持ユニット８で端部が把持された状態で搬送方向ｂ前方側の斜め下方へ移送される。その場合、ドロップコンベア５は、その搬送方向ｂの前方側が低くなるように傾斜する。
【００１９】
そして、貼付ユニット９で複数の袋詰商品Ｘ（Ｈ）が、テープ送りユニット１０で送られるテープＴに貼付されることによりストリップパックＳＰが製造され、製造されたストリップパックＳＰは、傾斜した受け台１３で受けられながら、排出コンベア６に受け渡され、このコンベア６で矢印ｃ方向に搬送されることになる。
【００２０】
図１に示すように、本装置１に供給される袋詰商品Ｘは、プラスチックフィルム製の袋Ｂにポテトチップスが封入されたもので、上下２箇所のシール部Ｚ，Ｚを有している。この場合の袋詰商品Ｘは、同じポテトチップスでも味付けの異なるものが封入されている。また、これとは種類の違う袋詰商品Ｈは、前記袋詰商品Ｘと同様にプラスチックフィルム製の袋Ｂにおてふきが収納されたものであるが、その袋サイズが例え前記袋詰商品Ｘの袋サイズと違っていても、前記把持ユニット８が、適宜手段により検出した袋サイズに応じて、その把持幅を変えるようになっているので、これらの袋詰商品Ｘ，Ｈが一定間隔で搬送されれば、テープＴに順次貼付されるようになっている。
【００２１】
そして、本装置１で製造されるストリップパックＳＰは、前記袋詰商品Ｘ、Ｈが、それぞれ上側のシール部Ｚで細長いテープＴに整列状態に貼付され、そのテープＴの一端には、ストリップパックＳＰを係止して吊下げ状態で陳列するためのパンチ孔ｔ１が形成されている。
【００２２】
また、図３に示すものは、袋詰商品Ｘとして袋Ｂの内容量が異なるおつまみと、袋詰商品Ｈとして前記おつまみを盛り付けるための紙トレーを袋Ｂに収納したものとを本装置１に順次供給してストリップパックＳＰを形成したものであり、また、図４に示すものは、ドーナツＭ１、クッキーＭ２、バームクーヘンＭ３を袋Ｂに収納した袋詰商品Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３と、一人分の紅茶パックを袋Ｂに収納した袋詰商品ＨとをストリップパックＳＰに形成したものであり、また、図５に示すものは、軍手Ｍ１，作業用マスクＭ２，耳栓Ｍ３を袋Ｂに収納した袋詰商品Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３でストリップパックＳＰを形成したものである。なお、各袋詰商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈのストリップパック装置１への供給は、導入コンベア４にこれらの商品Ｘ，Ｘ〜Ｘ３，Ｈを一定間隔で載置することにより、簡単に行うことができる。
【００２３】
以上のように構成したことにより、一つのテープＴに種類の異なる様々な商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈが吊下げられるので、特に売り場面積の小さい店舗でも置くことができる。しかも、単品を買いに来た客に対しては、それと補完的に利用される関係にある他の商品の購入を促すことができるし、また、それらのセット購入を目的とした客に対しては、それらを別々に集める手間が省ける。したがって、特に、売り場面積の小さい店舗においては、かかる新たなストリップパックＳＰの導入によって、商品の種類を増やし、売上増を図ることができる。
【００２４】
そして、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈを、それぞれ個別に包装袋Ｂに収納した後、それらを帯体Ｔに向けて順次供給して、各商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈを整列状態で前記帯体Ｔに順次貼付することにより、前述した作用効果が得られるストリップパックＳＰを確実に製造することができるようになる。
【００２５】
なお、本発明は、具体的に詳述した前記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨に沿うものであればよい。
【００２６】
例えば、テープＴに貼付される袋詰商品として、前記実施の形態で説明したポテトチップスセット、おつまみセット、洋菓子セット、作業用具セット等の他に、キャンプ用品と乾電池とのセット、身だしなみを整えるときに必要となる携帯ブラシと靴拭き用ティッシュとのセット、パーティー等で使用する道具類のセット等のように、幅広い適用例が考えられる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
以上説明したように、本発明によれば、売り場面積の小さい店舗においても、種々の商品を効率よく展示することのできる新たな商品展示体及びその製造方法が実現される。本発明は、ストリップパックの技術分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の実施の形態に係る商品展示体としてのストリップパックの一例で、（ａ）は平面図であり、（ｂ）は側面図である。
【図２】ストリップパック装置の側面図である。
【図３】別なるストリップパックの平面図である。
【図４】同じく別なるストリップパックの平面図である。
【図５】同じく別なるストリップパックの平面図である。
【符号の説明】
【００２９】
Ｂ 袋（収納袋）
Ｈ，Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３ 袋詰商品（商品）
ＳＰ ストリップパック（商品展示体）
Ｔ テープ（帯体）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数の種類の異なる商品が展示用の帯体に複数貼付されて吊下げ状態で陳列されるストリップパックと称される商品展示体及びその製造方法に関し、ストリップパックの技術分野に属する。
【背景技術】
【０００２】
スナック菓子等の袋詰商品が展示用の帯体に複数貼付されてなるストリップパックと称される商品展示体が知られている。このストリップパックは、吊下げ状態で展示されるため、売り場面積の小さい店舗においては、陳列の省スペース化を図ることができる利点がある。そして、このようなストリップパックを製造するストリップパック装置としては、例えば特許文献１に開示のものがある。
【０００３】
【特許文献１】特開２００４−１１５０８２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、前記特許文献１に記載の装置で製造される商品展示体は、同種の商品が帯体に複数貼付されたものであるため、展示スペースは取らないが、種々の商品を少量ずつ展示したいという要求があっても、特に売り場面積の小さい店舗では、そのような同種の商品を吊下げる商品展示体は置き難いという問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、売り場面積の小さい店舗においても、種々の商品を効率よく展示することのできる新たな商品展示体及びその製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【０００７】
すなわち、請求項１に記載の発明は、複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体であって、前記複数の商品の収納袋が、前記帯体に貼付可能な材質で形成されており、且つ、一部の商品が他の商品と種類が異なり、それらが互いに補完しあう関係にある商品であることを特徴とする。
【０００８】
ここで、互いに補完しあう関係にある商品とは、例えば図１に示すように、ポテトチップスのような「スナック菓子」Ｘと、それを食した後に指先を拭くための「おてふき」Ｈとの組合せ、或いは、図３に示すような、袋詰めされたピーナッツ等の「おつまみ」Ｘと、それを盛り付けるための「紙トレー」Ｈとの組合せ、或いは、「防寒マスク」と、鼻をかむための「ポケットティッシュ」との組合せ、或いは、図５に示すような、「軍手」Ｘ１と「作業用マスク」Ｘ２等の組合せのように、それらを併せて購入すれば、それぞれの利用価値、商品価値が増すような関係にある商品を言う。このような商品は、帯体に一緒に吊り下げることによって、セット購入を促すことができるので、商品の組合せとしては、前記のものに限定されない。
【０００９】
また、このような商品は、その収納袋が、そのまま帯体に貼付可能なものもあれば、そうでないものもある。そうでない場合は、その商品を帯体に貼付可能な材質で成形された袋に収納し直しておく。こうして、商品の袋形態を整えた後、本件出願人が出願した例えば、特願２００６−２８９９３６乃至特願２００６−２８９９４０に記載したようなスリップパック装置を用いて、商品展示体を形成するのである。
【００１０】
そして、請求項２に記載の発明は、複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体の製造方法であって、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを前記帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明によれば、一つの帯体に種類の異なる様々な商品が吊下げられるので、特に売り場面積の小さい店舗でも置くことができる。しかも、単品を買いに来た客に対しては、それと補完的に利用される関係にある他の商品の購入を促すことができるし、また、それらのセット購入を目的とした客に対しては、それらを別々に集める手間が省ける。したがって、特に、売り場面積の小さい店舗においては、かかる新たな商品展示体の導入によって、商品の種類を増やし、売上増を図ることができる。
【００１２】
そして、請求項２に記載の発明によれば、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することにより、前述した作用効果が得られる商品展示体を確実に製造することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【００１４】
図１は、ポテトチップスが袋詰めされた「スナック菓子」Ｘと、それを食した後に指先を拭くための袋詰めされた「おてふき」Ｈとでストリップパック（商品展示体）ＳＰを形成した例である。このような袋詰商品Ｘ，Ｈの袋Ｂが、テープ（帯体）Ｔに対して熱溶着可能な材質で形成されていれば、そのままストリップパックＳＰを形成することができるが、そうでない場合は、その商品をテープＴに熱溶着可能な材質で形成された袋に入れ直しておく。その場合、入れ直す袋は、中身が見えるように、できれば透明体であることが好ましい。
【００１５】
こうして種類の異なる袋詰商品Ｘ，Ｈが複数出来上がると、それらを適宜な順序に並べて、後述するストリップパック装置に供給して、テープＴに順次貼付していく。
【００１６】
図２に示すストリップパック装置１は、テープＴに複数の袋詰商品Ｘ（Ｈ）を貼付してストリップパックＳＰを製造するもので、本体ユニット２には、上流側装置から袋詰商品Ｘ（Ｈ）が供給される供給コンベア３と、この供給コンベア３で供給された袋詰商品Ｘ（Ｈ）を本装置１の内部に導入する導入コンベア４と、この導入コンベア４の終端部を構成するドロップコンベア５と、本装置１で製造されたストリップパックＳＰを下流側装置へ排出する排出コンベア６とを備えると共に、本装置１の内部に導入された袋詰商品Ｘ（Ｈ）の端部の皺を伸ばすためのブラシユニット７、袋詰商品Ｘ（Ｈ）の前記端部を把持するための把持ユニット８、袋詰商品Ｘ（Ｈ）を前記端部でテープＴに貼付するための貼付ユニット９、及び、前記テープＴをストリップパックＳＰの製造に同期して送るためのテープ送りユニット１０を有している。ここで、前記テープＴのロール１１は、本体ユニット２の上部に配設されている。なお、本装置１は、上流側装置及び下流側装置から独立した構成で汎用性の高いものである。
【００１７】
ここで、このストリップパック装置１によるストリップパックＳＰの製造動作について説明すると、本装置１に供給された袋詰商品Ｘ（Ｈ）は、供給コンベア３で矢印ａ方向に搬送された後、導入コンベア４で反対方向の矢印ｂ方向に略水平方向に搬送される。導入コンベア４の始端部には、供給コンベア３から落下してくる袋詰商品Ｘ（Ｈ）が本装置１外へ脱落するのを防止するための脱落防止部材１２が備えられている。
【００１８】
次いで、ドロップコンベア５で搬送された袋詰商品Ｘ（Ｈ）は、ブラシユニット７で端部つまりシール部の皺伸ばしが行われ、把持ユニット８で端部が把持された状態で搬送方向ｂ前方側の斜め下方へ移送される。その場合、ドロップコンベア５は、その搬送方向ｂの前方側が低くなるように傾斜する。
【００１９】
そして、貼付ユニット９で複数の袋詰商品Ｘ（Ｈ）が、テープ送りユニット１０で送られるテープＴに貼付されることによりストリップパックＳＰが製造され、製造されたストリップパックＳＰは、傾斜した受け台１３で受けられながら、排出コンベア６に受け渡され、このコンベア６で矢印ｃ方向に搬送されることになる。
【００２０】
図１に示すように、本装置１に供給される袋詰商品Ｘは、プラスチックフィルム製の袋Ｂにポテトチップスが封入されたもので、上下２箇所のシール部Ｚ，Ｚを有している。この場合の袋詰商品Ｘは、同じポテトチップスでも味付けの異なるものが封入されている。また、これとは種類の違う袋詰商品Ｈは、前記袋詰商品Ｘと同様にプラスチックフィルム製の袋Ｂにおてふきが収納されたものであるが、その袋サイズが例え前記袋詰商品Ｘの袋サイズと違っていても、前記把持ユニット８が、適宜手段により検出した袋サイズに応じて、その把持幅を変えるようになっているので、これらの袋詰商品Ｘ，Ｈが一定間隔で搬送されれば、テープＴに順次貼付されるようになっている。
【００２１】
そして、本装置１で製造されるストリップパックＳＰは、前記袋詰商品Ｘ、Ｈが、それぞれ上側のシール部Ｚで細長いテープＴに整列状態に貼付され、そのテープＴの一端には、ストリップパックＳＰを係止して吊下げ状態で陳列するためのパンチ孔ｔ１が形成されている。
【００２２】
また、図３に示すものは、袋詰商品Ｘとして袋Ｂの内容量が異なるおつまみと、袋詰商品Ｈとして前記おつまみを盛り付けるための紙トレーを袋Ｂに収納したものとを本装置１に順次供給してストリップパックＳＰを形成したものであり、また、図４に示すものは、ドーナツＭ１、クッキーＭ２、バームクーヘンＭ３を袋Ｂに収納した袋詰商品Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３と、一人分の紅茶パックを袋Ｂに収納した袋詰商品ＨとをストリップパックＳＰに形成したものであり、また、図５に示すものは、軍手Ｍ１，作業用マスクＭ２，耳栓Ｍ３を袋Ｂに収納した袋詰商品Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３でストリップパックＳＰを形成したものである。なお、各袋詰商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈのストリップパック装置１への供給は、導入コンベア４にこれらの商品Ｘ，Ｘ〜Ｘ３，Ｈを一定間隔で載置することにより、簡単に行うことができる。
【００２３】
以上のように構成したことにより、一つのテープＴに種類の異なる様々な商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈが吊下げられるので、特に売り場面積の小さい店舗でも置くことができる。しかも、単品を買いに来た客に対しては、それと補完的に利用される関係にある他の商品の購入を促すことができるし、また、それらのセット購入を目的とした客に対しては、それらを別々に集める手間が省ける。したがって、特に、売り場面積の小さい店舗においては、かかる新たなストリップパックＳＰの導入によって、商品の種類を増やし、売上増を図ることができる。
【００２４】
そして、互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈを、それぞれ個別に包装袋Ｂに収納した後、それらを帯体Ｔに向けて順次供給して、各商品Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３，Ｈを整列状態で前記帯体Ｔに順次貼付することにより、前述した作用効果が得られるストリップパックＳＰを確実に製造することができるようになる。
【００２５】
なお、本発明は、具体的に詳述した前記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨に沿うものであればよい。
【００２６】
例えば、テープＴに貼付される袋詰商品として、前記実施の形態で説明したポテトチップスセット、おつまみセット、洋菓子セット、作業用具セット等の他に、キャンプ用品と乾電池とのセット、身だしなみを整えるときに必要となる携帯ブラシと靴拭き用ティッシュとのセット、パーティー等で使用する道具類のセット等のように、幅広い適用例が考えられる。
【産業上の利用可能性】
【００２７】
以上説明したように、本発明によれば、売り場面積の小さい店舗においても、種々の商品を効率よく展示することのできる新たな商品展示体及びその製造方法が実現される。本発明は、ストリップパックの技術分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】本発明の実施の形態に係る商品展示体としてのストリップパックの一例で、（ａ）は平面図であり、（ｂ）は側面図である。
【図２】ストリップパック装置の側面図である。
【図３】別なるストリップパックの平面図である。
【図４】同じく別なるストリップパックの平面図である。
【図５】同じく別なるストリップパックの平面図である。
【符号の説明】
【００２９】
Ｂ 袋（収納袋）
Ｈ，Ｘ，Ｘ１〜Ｘ３ 袋詰商品（商品）
ＳＰ ストリップパック（商品展示体）
Ｔ テープ（帯体）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体であって、
前記複数の商品の収納袋が、前記帯体に貼付可能な材質で形成されており、且つ、
一部の商品が他の商品と種類が異なり、それらが互いに補完しあう関係にある商品であることを特徴とする商品展示体。
【請求項２】
複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体の製造方法であって、
互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを前記帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することを特徴とする商品展示体の製造方法。
【請求項１】
複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体であって、
前記複数の商品の収納袋が、前記帯体に貼付可能な材質で形成されており、且つ、
一部の商品が他の商品と種類が異なり、それらが互いに補完しあう関係にある商品であることを特徴とする商品展示体。
【請求項２】
複数の商品が展示用の帯体に複数貼付されてなる商品展示体の製造方法であって、
互いに補完的に利用される関係にある種類の異なる商品を、それぞれ個別に包装袋に収納した後、それらを前記帯体に向けて順次供給して、各商品を整列状態で前記帯体に順次貼付することを特徴とする商品展示体の製造方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００８−２２２２９０（Ｐ２００８−２２２２９０Ａ）
【公開日】平成２０年９月２５日（２００８．９．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−６６３１９（Ｐ２００７−６６３１９）
【出願日】平成１９年３月１５日（２００７．３．１５）
【出願人】（０００１４７８３３）株式会社イシダ (859)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年９月２５日（２００８．９．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年３月１５日（２００７．３．１５）
【出願人】（０００１４７８３３）株式会社イシダ (859)
【Ｆターム（参考）】
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