説明

商品販売価格計算システム

【課題】料理レシピシートを印刷出力するMFPとPOS端末を連携動作させて、集客効果を高める商品販売価格計算システムを提供する。
【解決手段】レジ係の店員は、料理レシピシート60に印刷されているシート識別記号61をPOS端末(20)のバーコードリーダ等の読取装置によって読み取る。その後、購入商品のパッケージに貼付された識別記号(バーコード)を読み取り、購入商品の合計額を算出する。このとき、購入商品の中に、料理レシピシート60の材料領域63に印刷された食材がある場合には、当該商品の販売価格を自動的に所定の価格割引率で割り引く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料理レシピシートを印刷出力する画像形成装置と、購入商品の合計金額を計算するPOS(Point-Of-Sales)端末とを相互に接続して連携動作させるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スーパー、デパート等の店舗に設置された多機能型画像形成装置(以下、MFP:Multi Function Peripheralと記す)と同POS端末(POSレジスターともいう)を連携させて様々なサービスを提供する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、POS端末に設けられたプリンタに、顧客が使用したMFPの料金明細書や領収書を印刷させるシステムが開示されている。このシステムにより、MFPの料金明細書や領収書を発行する専用プリンタが不要になり、コスト削減を図ることができる。
【0003】
他にも、店舗に設置されたMFPを用いて顧客に様々なサービスを提供する方法が提案されている。例えば、特許文献2には、店舗に設置されたMFPを用いて料理レシピを印刷するシステムが開示されている。ここで、料理レシピとは、例えば、料理の写真、絵、図や、当該料理の食品材料、調理方法等から構成される料理作成方法情報を意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−355530号公報
【特許文献2】特開平11−52858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スーパー等では料理レシピ印刷サービスを顧客に提供することにより、集客を図っている。しかし、料理レシピ印刷だけでは、集客効果が弱く、さらに、集客効果を高める必要がある。また、他にも、ポイント還元セール等の割引サービスを顧客に提供して、集客を図っている。
【0006】
このような状況下で、料理レシピ印刷とそれに関連する各種割引サービスを顧客に提供できれば、今まで以上に集客効果を高めることができると考えられる。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、料理レシピシートを印刷出力するMFPとPOS端末を連携動作させて、集客効果を高める商品販売価格計算システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の技術手段は、料理の名称と当該料理の食品材料を対応付けて記録する料理レシピデータベースを備え、当該料理レシピデータベースを参照し料理レシピシートを印刷する画像形成装置と、商品に貼付された当該商品の識別記号等を読み取る読取装置を備え、購入商品の合計金額を計算するPOS端末とが相互に接続されて構成される商品販売価格計算システムにおいて、前記画像形成装置は、少なくとも料理レシピシートを識別するシート識別記号が印刷された料理レシピシートを印刷出力すると共に、当該料理レシピシートのシート識別記号及び当該料理レシピシートの料理の食品材料を識別する材料識別記号を前記POS端末に送信し、前記POS端末は、前記画像形成装置から送信されたシート識別記号及び材料識別記号を対応付けて記録する記録部と、食品材料の材料識別記号と当該食品材料の価格割引率を対応付けて記録した割引率データベースとを備え、前記読取装置によって読み取られた前記料理レシピシートのシート識別記号と前記記録部に記録された前記料理レシピシートのシート識別記号を照合し、両識別記号が一致した場合、前記読取装置によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号が、前記照合により一致した前記料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて前記記録部に記録された前記材料識別記号に該当する場合、前記割引率データベースを参照し、当該購入商品の価格割引率を適用して当該購入商品の販売価格を計算することを特徴とする商品販売価格計算システムである。
【0009】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記POS端末は、前記記録部に記録された材料識別記号の中で、前記読取装置によって読み取られた商品に貼付された識別記号に一致しない材料識別記号がある場合には、当該一致しない材料識別記号に該当する食品材料を表示出力及び/又は印刷出力することを特徴とするものである。
【0010】
第3の技術手段は、料理の名称と当該料理の食品材料を対応付けて記録する料理レシピデータベースを備え、当該料理レシピデータベースを参照し料理レシピシートを印刷する画像形成装置と、商品に貼付された当該商品の識別記号等を読み取る読取装置を備え、購入商品の合計金額を計算するPOS端末とが相互に接続されて構成される商品販売価格計算システムにおいて、前記POS端末は、少なくともレシートを識別するレシート識別記号が印刷されたレシートを印刷出力すると共に、当該レシートのレシート識別記号及び当該レシートに係る購入商品の材料識別記号を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置は、前記POS端末から送信されたレシート識別記号及び材料識別記号を対応付けて記録する記録部と、前記POS端末が印刷出力した前記レシートのレシート識別記号を入力する入力部とを備え、前記入力部から入力されたレシート識別記号と前記記録部に記録された前記レシート識別記号を照合し、両識別記号が一致した場合、前記料理レシピデータベースを参照し、前記一致したレシート識別記号と対応付けて前記記録部に記録された材料識別記号に該当する食品材料から調理できる料理の料理レシピシートを印刷出力及び/又は表示出力することを特徴とする商品販売価格計算システムである。
【0011】
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記画像形成装置は、前記一致したレシート識別記号と対応付けて前記記録部に記録された材料識別記号に該当する食品材料から調理できる料理に対応する材料識別記号の中で、前記記録部に記録された材料識別記号に一致しない材料識別記号がある場合には、前記料理の料理レシピシートを印刷出力及び/又は表示出力する際に、当該一致しない材料識別記号に該当する食品材料を強調表示出力及び/又は強調印刷出力することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、店舗に設置されたMFPにより印刷された料理レシピシートの料理を作るのに必要な商品の価格割引を行うことができる。他にも、購入した商品から調理できる料理レシピを顧客に提示して、その料理レシピのプリント料金を無料、または、割り引くことができる。その結果、集客効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る商品販売価格計算システムの構成図である。
【図2】料理レシピ画面の一例である。
【図3】料理レシピシートの一例である。
【図4】本発明に係るMFP、POS端末の機能ブロック図である。
【図5】料理レシピテーブルの一例である。
【図6】材料割引率テーブルの一例である。
【図7】料理レシピシートの印刷処理を説明するフロー図である。
【図8】販売価格算出処理を説明するフロー図である。
【図9】料理レシピシートの料理を調理するのに不足する食材がある場合に表示される画面等を示す図である。
【図10】本発明に係るMFP、POS端末の他の機能ブロック図である。
【図11】レシート識別記号が印刷されたレシートである。
【図12】レシート識別記号等の印刷、送信処理を説明するフロー図である。
【図13】レシートに基づき料理レシピシートを印刷する処理を説明する処理を説明するフロー図である。
【図14】料理レシピ画面の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施例1)
図1は、本発明に係る商品販売価格計算システム1の構成図である。
商品販売価格計算システム1は、少なくとも画像形成機能を有するMFP10、商品に貼付された当該商品の識別記号、例えばバーコードを読み取るバーコードリーダを備えたPOS端末20から構成され、これらは接続ラインL等を介して相互に接続されている。MFP10、POS端末20は、スーパー、デパート等の店舗に設置される。
【0015】
スーパーの顧客がスーパーに設置されているMFP10に設けられた操作パネルを操作し、図2に示す料理レシピ画面を表示パネルに表示する。
【0016】
図2は、MFP10の表示パネルに表示される料理レシピ画面50の一例を示す図である。図示のように、料理レシピ画面50の料理イメージ領域51には料理の写真等のイメージが表示され、材料領域52には、食材、調味料等の前記料理の食品材料(以下、食材と記す)が表示される。
【0017】
顧客は、画面左のメニュー選択ボタン53を操作して、表示パネルに所望の料理レシピを表示させる。なお、メニュー選択ボタン53ではなく、検索ボックス54に食材名等を入力し、この食材から作ることができる料理のレシピを表示させてもよい。
【0018】
顧客が所望の料理レシピを選択して、スタートキー(印刷開始キー)を操作すると、選択された料理レシピが印刷出力される。なお、顧客は既に、MFP10のコインボックス(料金徴収装置)に料理レシピの印刷代金を投入しているものとする。
【0019】
図3は、印刷出力された料理レシピシート60の一例を示す図である。図示のように、料理レシピシート60の左上隅に料理レシピシート60を識別するシート識別記号61が印刷される。シート識別記号61としては、例えば、バーコード、QRコード等の様々なコードを利用することができる。
料理イメージ領域62には料理の写真等が、材料領域63には、食材名が印刷される。
調理手順領域64には、料理イメージ領域62に印刷された料理の調理手順が印刷される。
【0020】
その後、顧客は、料理レシピシート60を確認しながら、店内を移動して必要な食材を含む様々な商品(購入商品)を選び、POS端末20が設置されたレジで精算する。このとき、顧客は、レジ係の店員に料理レシピシート60を提示する。
【0021】
レジ係の店員は、料理レシピシート60に印刷されているシート識別記号61をPOS端末20のバーコードリーダ等の読取装置によって読み取る。
その後、購入商品のパッケージに貼付された識別記号(バーコード)を読み取り、購入商品の合計額を算出する。このとき、購入商品の中に、料理レシピシート60の材料領域63に印刷された食材がある場合には、当該商品の販売価格を自動的に所定の価格割引率で割り引く。
【0022】
例えば、顧客が、料理レシピシート60の材料領域63に印刷されている食材1、食材2、食材3を購入し、その他、食材X、食材Y、食材Zを購入するとする。この場合、料理レシピシート60の材料領域63に印刷されている食材1〜食材3の販売価格をそれぞれ所定の価格割引率で割り引く。なお、食材1〜食材3以外の商品である食材X〜食材Zの販売価格については割り引かない。
【0023】
図4は、MFP10、POS端末20の機能ブロック図である。なお、図示はしないがMFP10、POS端末20は、接続ラインL等を介して接続されている(図1参照)。
【0024】
(MFP10)
MFP10の機能ブロックについて説明する。
101は、ネットワークI/Fで、接続ラインL(図1参照)に対するインターフェイス機能を提供し、接続ラインLに接続しているPOS端末20とデータ送受信を実行する。
【0025】
102は、テンキー、スタートキー等から構成される操作パネル、103は、液晶パネル等から構成される表示パネルである。なお、表示パネル103はタッチパネルとしても機能する。
【0026】
104は、ADF等を備えたスキャナ、105は、印刷処理を行う画像形成部、106は、各種データを記録するHDD(Hard Disk Drive)である。
【0027】
111は、料理レシピデータベースで、少なくとも、料理の名称と当該料理の食材を対応付けて記録する。本実施例では、料理名、料理のイメージデータ(写真データ)、料理の食材、料理の調理手順、当該食材を識別する識別記号をテーブル形式で記録している。
【0028】
図5は、料理レシピデータベース111の記録形式を説明する料理レシピテーブル71で、料理の名称欄には料理の名称、料理のイメージデータ欄には料理のイメージデータの記録先情報(ファイルパス)、食材名欄には前記料理の食材名、食材の識別記号欄には前記食材を識別する材料識別記号、調理手順欄には前記料理の調理手順が記録されている。
【0029】
図4の112は、シート識別記号生成部で、料理レシピシートを識別するシート識別記号を生成する。シート識別記号は、後述の送受信処理制御部、及び、料理レシピ印刷処理制御部に出力される。
【0030】
113は、送受信処理制御部で、各種データの送受信処理を制御する。例えば、シート識別記号生成部112が生成した料理レシピシートのシート識別記号、及び、当該料理レシピシートの料理の食材を識別する材料識別記号をPOS端末20に送信する処理を制御する。
【0031】
114は、料理レシピ表示処理制御部で、料理レシピデータベース111を参照して、表示用の料理レシピデータを生成し、表示パネル103に出力する。表示パネル103は、表示用の料理レシピデータに基づき、料理レシピの表示を行う。ここでは、例えば、図2の料理レシピ画面50が表示パネル103に表示される。
【0032】
115は、料理レシピ印刷処理制御部で、料理レシピデータベース111を参照して、印刷用の料理レシピデータを生成し、画像形成部105に出力する。このとき、シート識別記号生成部112が生成したシート識別記号を前記印刷用の料理レシピデータに含める。画像形成部105は、印刷用の料理レシピデータに基づき、料理レシピの印刷を行う。ここでは、例えば、図3の料理レシピシート60が印刷される。
【0033】
121は、各機能ブロックを制御する制御部である。なお、図示はしないが、MFP10には、コインボックスが設けられ、制御部121はコインボックスに投入された金額に応じて印刷処理の実行を制御する。
【0034】
(POS端末20)
POS端末20の機能ブロックについて説明する。
201は、ネットワークI/Fで、接続ラインLに対するインターフェイス機能を提供し、接続ラインLに接続しているMFP10とデータ送受信を実行する。
【0035】
202は、商品に貼付された当該商品の識別記号(バーコード)や料理レシピシート60のシート識別記号61を読み取る読取装置(バーコードリーダ)で、バーコード読み取り処理を実行するハードウェアである。
【0036】
203は、テンキー等から構成される操作パネル、204は、液晶パネル等から構成される表示パネルである。
205は、レシート等の印刷を行う画像形成部である。
【0037】
211は、材料割引率データベースで、少なくとも、食材を識別する材料識別記号と当該食材の価格割引率を対応付けて記録する。本実施例では、図5の料理レシピテーブル71に記録されている料理名、同食材、当該食材を識別する材料識別記号、顧客が当該食材を購入した場合に適用される価格割引率をテーブル形式で記録している。
【0038】
図6は、材料割引率データベース211の記録形式を説明する材料割引率テーブル72で、料理の名称欄には料理の名称、食材名欄には前記料理の食材名、食材の識別記号欄には前記食材を識別する材料識別記号、割引率欄には前記食材の価格割引率が記録されている。
【0039】
図4の212は、送受信処理制御部で、各種データの送受信処理を制御する。例えば、MFP10から送信されたシート識別記号及び材料識別記号を受信する処理を制御する。
【0040】
213は、識別記号記録部で、送受信処理制御部212が受信したシート識別記号及び材料識別記号を対応付けて記録する。
【0041】
214は、照合部で、読取装置202によって読み取られた料理レシピシートのシート識別記号と識別記号記録部213に記録された料理レシピシートのシート識別記号を照合し、両識別記号が一致するか否かを確認する。
【0042】
215は、割引率特定部で、照合部214が前記両識別記号の一致を確認し、かつ、読取装置202によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号(バーコード)が、前記照合により一致した料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて識別記号記録部213に記録された材料識別記号に該当する場合には、材料割引率データベース211を参照し、当該購入商品の価格割引率を特定する。なお、割引率特定処理の詳細については後述する。
【0043】
216は、計算部で、読取装置202によって読み取られた、顧客の購入商品のパッケージに貼付された識別記号に基づく商品価格を順次加算して購入商品の合計金額を計算する。このとき、前記購入商品(食材)が図3の料理レシピシート60に印刷されている食材の場合には、顧客の購入商品の販売価格に割引率特定部215によって特定された当該商品の価格割引率を適用し、前記顧客の購入商品の合計金額を計算する。合計金額は、表示パネル204、画像形成部205に出力される。なお、計算の詳細については後述する。
【0044】
221は、各機能ブロックを制御する制御部である。なお、制御部221の不足食材特定部の機能については、後述する。
【0045】
次に、料理レシピシート60の印刷処理、材料の価格割引率特定処理を、図7、図8のフロー図を用いて説明する。
【0046】
図7は、料理レシピシート60の印刷処理を説明するフロー図である。
スーパーの顧客がスーパーに設置されているMFP10の操作パネル102を操作し、MFP10に料理レシピ画面50の表示を指示する(ステップS1)。
【0047】
顧客からの表示指示を、操作パネル102を介して受け付けた料理レシピ表示処理制御部114は、料理レシピデータベース111を参照して、表示用の料理レシピデータを生成し、表示パネル103に出力する。ここでは、料理レシピ表示処理制御部114は、例えば、図2の料理レシピ画面50を表示パネル103に表示する(ステップS2)。なお、このとき、顧客はコインボックスに印刷料金を投入しているとする。
【0048】
顧客が料理レシピ画面50のメニュー選択ボタン53を操作して、所望の料理レシピを選択し、スタートキー(印刷開始キー)を操作する(ステップS3)。すると、シート識別記号生成部112は、料理レシピシートの識別記号を生成し(ステップS4)、料理レシピ印刷処理制御部115に出力する。
【0049】
料理レシピ印刷処理制御部115は、料理レシピデータベース111に記録された料理レシピデータを参照し、顧客が選択した料理レシピに対応する印刷用の料理レシピデータを生成し、画像形成部105に出力する。このとき、シート識別記号生成部112が生成したシート識別記号を前記印刷用の料理レシピデータに含める。画像形成部105は、前記印刷用の料理レシピデータを印刷出力する。ここでは、画像形成部105は、図3の料理レシピシート60を印刷出力する(ステップS5)。
【0050】
そして、送受信処理制御部113は、料理レシピシートの識別記号及び料理レシピシートの料理に対応する材料識別記号をPOS端末20に送信する(ステップS6)。前記料理レシピシートの料理に対応する材料識別記号は、料理レシピデータベース111(図5の料理レシピテーブル71)に記録された当該料理レシピシートの料理に対応する材料識別記号である。
ここでは、前記材料識別記号は、図3の料理レシピシート60に記録された食材1〜食材6、調味料1〜調味料3の材料識別記号となる。
【0051】
POS端末20の送受信処理制御部212は、前記料理レシピシートのシート識別記号及び材料識別記号を受信し(ステップS7)、両識別記号を識別記号記録部213に出力する。識別記号記録部213は、前記両識別記号を対応付けて記録する(ステップS8)。
【0052】
図8は、販売価格算出処理を説明するフロー図である。
料理レシピシート60を得た顧客は、料理レシピシート60を確認しながら、店内を移動して必要な食材を含む様々な商品を選び、POS端末20が設置されたレジに持って行く(ステップS11)。このとき、顧客は、レジ係の店員に料理レシピシート60を提示する。ここでは、顧客は、前述のように、料理レシピシート60の材料領域63に印刷されている食材1、食材2、食材3を購入し、その他、食材X、食材Y、食材Zを購入するとする。
【0053】
レジ係の店員は、まず、料理レシピシート60に印刷されているシート識別記号61をPOS端末20の読取装置202によって読み取る(ステップS12)。読取装置202は、照合部214に読み取ったシート識別記号61を出力する。
【0054】
次に、レジ係の店員は、顧客がレジに持ってきた商品のパッケージに貼付されている識別記号(バーコード)を商品毎にPOS端末20の読取装置202によって読み取る(ステップS13)。読取装置202は、割引率特定部215、計算部216に読み取った識別記号を出力する。
【0055】
同時に、照合部214は、読取装置202によって読み取られた料理レシピシート60のシート識別記号61と識別記号記録部213に記録された料理レシピシートのシート識別記号を照合し、両識別記号が一致するか否かを確認する(ステップS14)。
【0056】
一致が確認できた場合(ステップS15/YES)、割引率特定部215は、読取装置202によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号が、前記照合により一致した料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて識別記号記録部213に記録された材料識別記号に該当するか否かを判定する(ステップS16)。
【0057】
読取装置202によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号が、前記照合により一致した料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて識別記号記録部213に記録された材料識別記号に該当する場合(ステップS17/YES)、材料割引率データベース211を参照し、当該購入商品の価格割引率を特定し(ステップS18)、計算部216に出力する。
【0058】
計算部216は、ステップS18で特定した当該購入商品の価格割引率を適用して前記購入商品の販売価格を計算し(ステップS19)、購入商品の合計額に順次加算する(ステップS20)。
【0059】
なお、読取装置202によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号が、前記照合により一致した料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて識別記号記録部213に記録された材料識別記号に該当しない場合(ステップS17/NO)、ステップS18,S19の処理を省略し、ステップS20の処理、すなわち購入商品の販売価格(割り引かない)を合計額に順次加算する処理を実行する。
【0060】
顧客の全購入商品についての識別記号読み取り処理が終了するまで(ステップS21/NO)、ステップS13〜ステップS20の処理を実行する。なお、ステップS14、S15において、一度、両シート識別記号の一致が確認できれば、以後、確認処理を省略してもよい。
【0061】
そして、顧客の全購入商品についての識別記号読み取り処理が終了すると(ステップS21/YES)、計算部216は、合計金額を表示パネル204等に出力する(ステップS22)。
【0062】
前述の例では、読取装置202によって読み取られた顧客の購入商品の識別記号は、食材1〜食材3の識別記号、及び、食材X〜食材Zの識別記号であり、識別記号記録部213には食材1〜食材6の材料識別記号、及び、調味料1〜調味料3の材料識別記号(料理レシピシート60の料理を調理するのに必要な食材)が記録されているので、割引率特定部215は、材料割引率データベース211(図6の材料割引率テーブル72)を参照し、食材1〜食材3の価格割引率を特定する。ここでは、食材1〜食材3の価格割引率は、それぞれ10%、15%、10%となる。
【0063】
そして、食材1、食材2、食材3、食材X、食材Y、食材Zの価格(割引前)がそれぞれF、F、F、F、F、Fの場合、合計金額Tは、
T=F×0.9+F×0.85+F×0.9+F+F+F(円)
となる。
【0064】
なお、ステップS15で、一致が確認できない場合(ステップS15/NO)、購入商品のパッケージに貼付されている識別記号を商品毎に読取装置202によって読み取り、合計金額を算出する(ステップS23)。すなわち、通常の販売価格合計処理を実行する。
【0065】
このようにすることで、料理レシピシートを提供するだけでなく、料理レシピシートの料理を作るのに必要な商品の価格割引を行うので、集客効果が向上する。
【0066】
他にも、料理レシピシートの料理を調理するのに不足する食材がある場合、図9(A)に示すように、POS端末20の表示パネル204に前記不足する食材を表示してもよい。前述の例では、顧客は食材4〜食材6等を購入していないので、その食材が表示出力される。また、図9(B)に示すように、レシートに前記不足する食材を印刷出力してもよい。なお、必要な調味料1〜調味料3も同時に表示出力、印刷出力してもよい。
【0067】
前記不足する食材の特定は制御部(不足食材特定部)221によって実行される。制御部221は、識別記号記録部213に記録された材料識別記号の中で、読取装置202によって読み取られた商品に貼付された識別記号に一致しない材料識別記号を特定する。
そして、特定した材料識別記号の食材名を含む表示データ及び/又は印刷データを生成し、表示パネル204及び/又は画像形成部205に出力する。
【0068】
前述の例では、識別記号記録部213に記録された材料識別記号は、食材1〜食材6の材料識別記号、及び、調味料1〜調味料3の材料識別記号であり、読取装置202によって読み取られた商品に貼付された識別記号は、食材1〜食材3の識別記号、食材X〜食材Zの材料識別記号である。
【0069】
したがって、識別記号記録部213に記録された材料識別記号の中で、読取装置202によって読み取られた商品に貼付された識別記号に一致しない材料識別記号は、食材4〜食材6の材料識別記号、及び、調味料1〜調味料3の材料識別記号であり、当該一致しない材料識別記号に該当する食材、すなわち食材4〜食材6、及び、調味料1〜調味料3が表示出力及び/又は印刷出力されることになる。なお、図9の例では、調味料1〜調味料3の表示については省略している。
【0070】
このようにすることで、顧客に商品購入を促すことができ、売上げ向上を図ることができる。
【0071】
(実施例2)
他にも様々な方法で集客効果を向上させることができる。
図10は、本発明に係る他の商品販売価格計算システム2を構成するMFP30、POS端末40の機能ブロック図である。
【0072】
(POS端末40)
まず、POS端末40の機能ブロックについて説明する。
ネットワークI/F401、読取装置402、操作パネル403、表示パネル404、画像形成装部405、材料割引率データベース411、制御部421の機能は、それぞれ、図4のネットワークI/F201、読取装置202、操作パネル203、表示パネル204、画像形成装部205、材料割引率データベース211、制御部221の機能と同様なのでその説明を省略する。
【0073】
412は、識別記号生成部で、POS端末40が出力するレシートを識別するレシート識別記号、及び、顧客の購入商品の材料識別記号、つまり、前記レシートに係る購入商品の材料識別記号を生成する。前記レシートに係る購入商品の材料識別記号は、読取装置402が読み取った顧客の購入商品に貼付された識別記号そのものでもよい。前記識別記号は、後述の送受信処理制御部、及び、レシート印刷処理制御部に出力される。
【0074】
413は、送受信処理制御部で、各種データの送受信処理を制御する。例えば、識別記号生成部412が生成したレシートのレシート識別記号及び当該レシートに係る購入商品の材料識別記号をMFP30に送信する処理を制御する。
【0075】
414は、レシート印刷処理制御部で、識別記号生成部412が生成したレシート識別記号を含む印刷用のレシートデータを生成する処理等を制御する。前記レシート識別記号を含む印刷用のレシートデータに基づき、例えば、図11に示すレシート80が印刷される。レシート80には、レシート80を識別するレシート識別記号81、合計金額82、購入した商品(食材)の名称83が印刷されている。
【0076】
415は、計算部で、顧客の購入商品の合計金額を計算する。
【0077】
(MFP30)
次に、MFP30の機能ブロックについて説明する。
ネットワークI/F301、操作パネル302、表示パネル303、スキャナ304、画像形成部305、HDD306、料理レシピデータベース311、制御部321の機能は、それぞれ、図4のネットワークI/F101、操作パネル102、表示パネル103、スキャナ104、画像形成部105、HDD106、料理レシピデータベース111、制御部121の機能と同様なのでその説明を省略する。
【0078】
312は、送受信処理制御部で、各種データの送受信処理を制御する。例えば、MFP30から送信されたレシートのレシート識別記号及び当該レシートに係る購入商品の材料識別記号を受信する処理を制御する。
【0079】
313は、識別記号記録部で、送受信処理制御部312が受信したレシート識別記号及び購入商品の材料識別記号を対応付けて記録する。
【0080】
314は、レシート識別記号入力部で、レシート識別記号をMFP30に入力する手段を備える。入力手段としては、例えば、MFP30のスキャナ304に設けられたADFにレシート80をセットし、操作パネル302のスタートキーを操作することにより、スキャンされたレシート80からレシート識別記号81を抽出してもよい。他にも、バーコードリーダ等から入力してもよい。また、レシート識別記号がテキスト文字の場合には、操作パネル302を操作して識別記号を入力してもよい。
【0081】
315は、照合部で、レシート識別記号入力部314から入力されたレシート識別記号と識別記号記録部313に記録されたレシート識別記号を照合し、両識別記号が一致するか否かを確認する。
【0082】
316は、特定部で、照合部315が両識別記号の一致を確認した場合、料理レシピデータベース311を参照し、前記一致したレシート識別記号と対応付けて識別記号記録部313に記録された材料識別記号に該当する食材から調理できる料理を特定する。
【0083】
317は、料理レシピ表示処理制御部で、図4の料理レシピ表示処理制御部114と同一機能を備えると共に、特定部316が特定した料理の料理レシピシートを表示する処理を実行する。
【0084】
318は、料理レシピ印刷処理制御部で、図4の料理レシピ印刷処理制御部115と同一機能を備えると共に、特定部316が特定した料理の料理レシピシートを印刷する処理を実行する。
【0085】
図12は、レシート識別記号等の印刷、送信処理を説明するフロー図である。
顧客は、実施例1の説明とは異なり、MFP30で料理レシピシートを印刷せずに、店舗内の商品を選び、POS端末40が設置されたレジで精算する。ここでは、食材1〜食材3を購入するとする。
【0086】
レジ係の店員が、購入商品(食材1〜食材3)のパッケージに印刷された識別記号を読取装置402によって読み取ると(ステップS31)、読取装置402は、読み取った識別記号を識別記号生成部412、計算部415に出力する。ここで、全購入商品の識別記号の読み取りが終了したとする。
【0087】
識別記号生成部412は、レシートを識別するレシート識別記号、及び、当該レシートに係る購入商品の材料識別記号、つまり、顧客の購入商品の材料識別記号を生成する(ステップS32)。なお、ここでは、前記レシートに係る購入商品の材料識別記号は、読取装置402が出力した識別記号であるとする。
【0088】
レシート印刷処理制御部414は、識別記号生成部412が生成したレシート識別記号及び計算部415が計算した購入商品の合計金額を含む印刷用のレシートデータを生成し(ステップS33)、画像形成装部405に出力する。画像形成装部405は、前記レシートデータを印刷出力する(ステップS34)。ここでは、図11に示すレシート80が印刷されるとする。
【0089】
同時に、送受信処理制御部413は、識別記号生成部412が生成したレシート識別記号及び顧客の購入商品の材料識別記号をMFP30に送信する(ステップS35)。
前述の例では、レシート80のレシート識別記号81及び食材1〜食材3(購入商品)の材料識別記号が送信される。
【0090】
MFP30の送受信処理制御部312は、前記レシート識別記号及び材料識別記号を受信し(ステップS36)、両識別記号を識別記号記録部313に出力する。識別記号記録部313は、前記両識別記号を対応付けて記録する(ステップS37)。
【0091】
図13は、前記レシートに基づき料理レシピシートを印刷する処理を説明する処理を説明するフロー図である。
顧客は、レジ係の店員に全購入商品の合計金額を支払った後、当該店員からレシート80を受け取り、MFP30に向かう。
そして、顧客は、MFP30のレシート識別記号入力部314を介して、レシート80に印刷されたレシート識別記号を入力する(ステップS41)。具体的には、MFP30のスキャナ304に設けられたADFにレシート80をセットし、操作パネル302のスタートキーを操作する。すると、スキャナ304は、レシート80をスキャンしスキャンデータ(画像データ)をレシート識別記号入力部314に出力する。前記スキャンデータを受信したレシート識別記号入力部314は、スキャンデータからレシート識別記号を抽出し、照合部315に出力する。
【0092】
照合部315は、レシート識別記号入力部314から入力されたレシート識別記号と識別記号記録部313に記録されたレシート識別記号を照合し、両識別記号が一致するか否かを確認する(ステップS42)。
【0093】
一致が確認できた場合(ステップS43/YES)、特定部316は、料理レシピデータベース311を参照し、前記一致したレシート識別記号と対応付けて識別記号記録部313に記録された材料識別記号に該当する食材から調理できる料理を特定し(ステップS44)、料理レシピ表示処理制御部317に出力する。ここでは、識別記号記録部313には、食材1〜食材3の材料識別記号が記録されているので、当該材料識別記号に該当する食材(食材1〜食材3)から調理できる料理“AABB”(図5参照)が特定される。
【0094】
料理レシピ表示処理制御部317は、特定部316が特定した料理の料理レシピシートを表示する処理を実行する(ステップS45)。ここでは、例えば、図14の料理レシピ画面50’が表示パネル303に表示される。
【0095】
このとき、特定した料理を作るのに必要な食材が不足する場合、その食材(未購入の食材)を、符号Pに示すように、点滅や、太字や、色変更して強調表示してもよい。
この強調表示は、料理レシピ表示処理制御部317が実行する。以下に、強調表示処理の詳細について説明する。
前述の例の場合、特定部316が、料理レシピデータベース311を参照して、前記一致したレシート識別記号と対応付けて識別記号記録部313に記録された材料識別記号に該当する食材から調理できる料理を特定する。
前述の例では、前記一致したレシート識別記号と対応付けて識別記号記録部313に記録された材料識別記号は、食材1〜食材3の材料識別記号であるから当該材料識別記号に該当する食材から調理できる料理は、“AABB”である。
【0096】
そして、特定された料理に対応する材料識別記号の中で識別記号記録部313に記録された材料識別記号に一致しない材料識別記号があるか否かを判定する。そして、一致しない材料識別記号がある場合には、前記料理の料理レシピシートを表示出力する際に、当該一致しない材料識別記号に該当する食材を強調表示出力する。
前述の例では、前記特定された料理に対応する材料識別記号は、食材1〜食材6の材料識別記号、及び、調味料1〜調味料3の材料識別記号であり、識別記号記録部313に記録された材料識別記号は、食材1〜食材3の材料識別記号であるから、一致しない材料識別記号に該当する食材である食材4〜食材6、調味料1〜調味料3が強調表示出力される。
【0097】
そして、顧客が操作パネル302のスタートキー(印刷キー)を操作すると、実施例1で説明したように、料理レシピシート(図3参照)が印刷出力される。この料理レシピシートでは、前記不足する食材が強調印刷出力されている。
【0098】
このとき、集客効果を高めるため、料理レシピシートの全ページの印刷を無料にしてもよいし、最初の1枚の印刷を無料にしてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1,2…商品販売価格計算システム、10…MFP、101…ネットワークI/F、102…操作パネル、103…表示パネル、104…スキャナ、105…画像形成部、106…HDD、111…料理レシピデータベース、112…シート識別記号生成部、113…送受信処理制御部、114…料理レシピ表示処理制御部、115…料理レシピ印刷処理制御部、121…制御部、20…POS端末、201…ネットワークI/F、202…読取装置、203…操作パネル、204…表示パネル、205…画像形成部、211…材料割引率データベース、212…送受信処理制御部、213…識別記号記録部、214…照合部、215…割引率特定部、216…計算部、221…制御部、30…MFP、301…ネットワークI/F、302…操作パネル、303…表示パネル、304…スキャナ、305…画像形成部、306…HDD、311…料理レシピデータベース、312…送受信処理制御部、313…識別記号記録部、314…レシート識別記号入力部、315…照合部、316…特定部、317…料理レシピ表示処理制御部、318…料理レシピ印刷処理制御部、321…制御部、40…POS端末、401…ネットワークI/F、402…読取装置、403…操作パネル、404…表示パネル、405…画像形成装部、411…材料割引率データベース、412…識別記号生成部、413…送受信処理制御部、414…レシート印刷処理制御部、415…計算部、50,50’…料理レシピ画面、51…料理イメージ領域、52…材料領域、53…メニュー選択ボタン、54…検索ボックス、60…料理レシピシート、61…シート識別記号、62…料理イメージ領域、63…材料領域、64…調理手順領域、71…料理レシピテーブル、72…材料割引率テーブル、80…レシート、81…レシート識別記号、82…合計金額、83…材料の名称。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
料理の名称と当該料理の食品材料を対応付けて記録する料理レシピデータベースを備え、当該料理レシピデータベースを参照し料理レシピシートを印刷する画像形成装置と、商品に貼付された当該商品の識別記号等を読み取る読取装置を備え、購入商品の合計金額を計算するPOS端末とが相互に接続されて構成される商品販売価格計算システムにおいて、
前記画像形成装置は、少なくとも料理レシピシートを識別するシート識別記号が印刷された料理レシピシートを印刷出力すると共に、当該料理レシピシートのシート識別記号及び当該料理レシピシートの料理の食品材料を識別する材料識別記号を前記POS端末に送信し、
前記POS端末は、前記画像形成装置から送信されたシート識別記号及び材料識別記号を対応付けて記録する記録部と、食品材料の材料識別記号と当該食品材料の価格割引率を対応付けて記録した割引率データベースとを備え、
前記読取装置によって読み取られた前記料理レシピシートのシート識別記号と前記記録部に記録された前記料理レシピシートのシート識別記号を照合し、両識別記号が一致した場合、前記読取装置によって読み取られた購入商品に貼付された識別記号が、前記照合により一致した前記料理レシピシートのシート識別記号に対応付けて前記記録部に記録された前記材料識別記号に該当する場合、前記割引率データベースを参照し、当該購入商品の価格割引率を適用して当該購入商品の販売価格を計算することを特徴とする商品販売価格計算システム。
【請求項2】
前記POS端末は、前記記録部に記録された材料識別記号の中で、前記読取装置によって読み取られた商品に貼付された識別記号に一致しない材料識別記号がある場合には、当該一致しない材料識別記号に該当する食品材料を表示出力及び/又は印刷出力することを特徴とする請求項1に記載の商品販売価格計算システム。
【請求項3】
料理の名称と当該料理の食品材料を対応付けて記録する料理レシピデータベースを備え、当該料理レシピデータベースを参照し料理レシピシートを印刷する画像形成装置と、商品に貼付された当該商品の識別記号等を読み取る読取装置を備え、購入商品の合計金額を計算するPOS端末とが相互に接続されて構成される商品販売価格計算システムにおいて、
前記POS端末は、少なくともレシートを識別するレシート識別記号が印刷されたレシートを印刷出力すると共に、当該レシートのレシート識別記号及び当該レシートに係る購入商品の材料識別記号を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、前記POS端末から送信されたレシート識別記号及び材料識別記号を対応付けて記録する記録部と、前記POS端末が印刷出力した前記レシートのレシート識別記号を入力する入力部とを備え、
前記入力部から入力されたレシート識別記号と前記記録部に記録された前記レシート識別記号を照合し、両識別記号が一致した場合、前記料理レシピデータベースを参照し、前記一致したレシート識別記号と対応付けて前記記録部に記録された材料識別記号に該当する食品材料から調理できる料理の料理レシピシートを印刷出力及び/又は表示出力することを特徴とする商品販売価格計算システム。
【請求項4】
前記画像形成装置は、前記一致したレシート識別記号と対応付けて前記記録部に記録された材料識別記号に該当する食品材料から調理できる料理に対応する材料識別記号の中で、前記記録部に記録された材料識別記号に一致しない材料識別記号がある場合には、前記料理の料理レシピシートを印刷出力及び/又は表示出力する際に、当該一致しない材料識別記号に該当する食品材料を強調表示出力及び/又は強調印刷出力することを特徴とする請求項3に記載の商品販売価格計算システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2011−118590(P2011−118590A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274478(P2009−274478)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】