説明

回路遮断器の取付構造

【課題】分電盤を壁面などの造営材に取付施工するとき、内部機器と取付版との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止し得る取付け構造を提供する。
【解決手段】回路遮断器を分電盤などの母線が設けられた取付板側に取り付けるための回路遮断器と取付板の構造として、回路遮断器の底面から突出する、しないを外部つまみで択一的に選択可能なロックレバーを回路遮断器に設けるとともに、取付板側には前記ロックレバーの嵌合部を設け、取付板の上に載置した回路遮断器を母線の方向にスライドさせていくと母線が電源側端子部に差し込まれていき、回路遮断器の底面からロックレバーが突出して取付板側の嵌合部に嵌合することにより、母線から回路遮断器を取り外す方向の動きが規制される構造を備えたものであって、前記外部つまみの周囲に前記外部つまみの移動軌跡を避けて囲繞部を形成することを特徴として回路遮断器の取付構造を提供した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回路遮断器を分電盤の取付板に取り付けるための回路遮断器と取付板の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
分電盤を壁面などを構成する造営材に取付施工するとき、一般的には、前記壁面内から分電盤を取り付ける側に引き出されている電線を、分電盤のボックスに設けられた配線孔から一旦ボックス内に引き込み、その状態で壁面方向に分電盤のボックスを押し当てていき、該ボックスを壁面の所定位置にあてがったうえでねじ止めにより取付けを行っている。
【0003】
分電盤のボックス内には、主開閉器や分岐開閉器などの内部機器を取付板に取付けて構成された中底が取り付けされており、分電盤を壁面に取付け施工する場合、前記ボックス内に電線を引き込んだ状態で壁面方向に分電盤のボックスを押し当てていくと、前記電線の先端や側面の被覆部が前記中底に当接し、互いに摺動することにより、中底は壁面に分電盤を押し当てていく方向とは逆の方向に押し戻されるように力を受けることがある。
通常、前記取付板などの中底は、ボックス内にねじ止め固定されており、前述したように壁面に分電盤のボックスを押し当てていく方向とは逆の方向に押し戻されるように力を受けた場合であってもボックスからは外れないものとなっている。
【0004】
さて、内部機器としての主開閉器や分岐開閉器などの回路遮断器は、特許文献1に示されたような構造で取付板に取り付けされている。即ち、プラグインタイプの回路遮断器1を取付板2に取り付ける構造として、取付板2と鉛直な方向の動きを規制する爪部3及び爪部4を取付板2に設けるとともに前記爪部3、4とそれぞれ対応する凹部5、及び凹部6を回路遮断器1に設け、取付板2に設けられた母線11、12から回路遮断器1を取り外す方向の動きを規制するロックレバー7を回路遮断器1に設けるとともに取付板2には前記ロックレバー7が嵌合する嵌合部8を設けて構成しており、プラグインタイプの回路遮断器を取付板と平行にスライドさせながら取り付ける構造としている。
【0005】
具体的には、ロックレバー7は、回路遮断器1の底面から突出する、しないを外部つまみで択一的に選択可能なものとして構成されている。ロックレバーを底面から突出しない状態にした回路遮断器を取付板2に載置し、取付板2の爪部と凹部を嵌合させた後、ロックレバーを底面から突出させて回路遮断器の負荷側への抜け止めを行う構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−150911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
分電盤を壁面などの造営材に取付施工するとき、壁面から引き出された電線により、取付板が、壁面に分電盤のボックスを押し当てていく方向とは逆の方向に押し戻されるように力を受けるが、稀に、ボックスの配線孔から引き込んだ電線の先端や側面の被覆がロックレバーの外部つまみに当接し、壁面に分電盤のボックスを押し当てていくときに、ロックレバーが底面から突出しない方向に押し戻され、抜け止めが解除されるおそれがあった。
【0008】
ロックレバーによる抜け止めが解除された状態では、回路遮断器は、取付板と鉛直な方向及び並設方向への位置の規制は行われるが、電源側端子から負荷側端子方向への抜け止めの規制が行われず、電源側端子が母線から外れるおそれがある。
【0009】
しかしながら、壁面に分電盤を押し当てる前の初期状態ではロックレバーは回路遮断器の底面から突出して回路遮断器の抜け止めがなされた状態であるから、分電盤を壁面に押し当てることによりロックレバーが解除されたということには気付きにくく、そのまま負荷側端子に電線を接続して使用を開始してしまうと、経年的な使用や振動等に伴い、回路遮断器が母線から外れて、若しくは外れかけて、母線と端子の接触不良や端子部の異常発熱、停電の発生など、種々の電気的な不良が発生するおそれがある。
【0010】
本発明は、上述のような問題を解決し、分電盤を壁面などの造営材に取付施工するとき、壁面などから分電盤を取り付ける側に引き出されている電線が、中底を構成する取付板に取り付けられている内部機器に当接、摺動して、内部機器と取付版との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止し得る取付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る回路遮断器の取付構造は、プラグイン端子金具が設けられたプラグインタイプの回路遮断器を分電盤などの母線が設けられた取付板側に取り付けるための回路遮断器と取付板の構造として、回路遮断器の底面から突出する、しないを外部つまみで択一的に選択可能なロックレバーを回路遮断器に設けるとともに、取付板側には前記ロックレバーの嵌合部を設け、取付板の上に載置した回路遮断器を母線の方向にスライドさせていくと母線がプラグイン端子金具に差し込まれていき、回路遮断器の底面からロックレバーが突出して取付板側の嵌合部に嵌合することにより、母線から回路遮断器を取り外す方向の動きが規制される構造を備えたものであって、前記外部つまみの周囲に前記外部つまみの移動軌跡を避けて囲繞部を形成することを特徴として回路遮断器の取付構造を提供したものである。
【0012】
かかる構成によれば、分電盤のボックスを壁面に押し当てていくときに、電線が中底を構成する取付板に取り付けられている内部機器に当接、摺動しても、内部機器と取付版との取付ロックとなる外部つまみは周囲の囲繞部によって電線が該外部つまみに当接することが防止され、回路遮断器と取付板との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止できる。
【0013】
また、前記囲繞部の一部として少なくとも前記外部つまみの底面側に、前記母線から回路遮断器を取り外す方向に突出したリブを形成して構成してもよい。
【0014】
かかる構成によれば、周囲を全体的に囲繞する場合と比べ、囲繞部の大きさを小さくでき、回路遮断器を構成する器体に必要な樹脂を少なくすることができる。
【0015】
また、前記回路遮断器の並設方向から回路遮断器を臨む側面視にて、前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないよう構成してもよい。
【0016】
かかる構成によれば、外部つまみが回路遮断器の器体の側面視にて外方に突出しないため、電線が回路遮断器に当接することはあっても、外部つまみに当接することがなくなり、回路遮断器と取付板との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止できる。また、分電盤内に電線を引き回す場合、外部つまみに電線被覆が引っ掛かることにより電線被覆が傷付くことがなくなる。
【0017】
また、前記回路遮断器の取付面側から回路遮断器を臨む底面視にて、前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないよう構成してもよい。
【0018】
かかる構成によれば、外部つまみが回路遮断器の器体の底面視にて外方に突出しないため、電線が回路遮断器に当接することはあっても、底面方向から外部つまみに当接することがなくなり、電線により回路遮断器が押し上げられる方向における力を外部つまみがうけることがないため、回路遮断器と取付板との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止できる。また、分電盤内に電線を引き回す場合、外部つまみに電線被覆が引っ掛かることにより電線被覆が傷付くことがなくなる。
【0019】
また、前記回路遮断器の側面視及び底面視にて、前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないよう構成してもよい。
【0020】
かかる構成によれば、外部つまみが回路遮断器の器体の側面視及び底面視にて外方に突出しないため、電線が回路遮断器に当接することはあっても、外部つまみに当接することがなくなり、電線により回路遮断器が押し上げられる方向における力を外部つまみがうけることがないため、回路遮断器と取付板との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止できる。また、分電盤内に電線を引き回す場合、外部つまみに電線被覆が引っ掛かることにより電線被覆が傷付くことがなくなる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、分電盤を壁面などの造営材に取付施工するとき、壁面などから分電盤を取り付ける側に引き出されている電線が、中底を構成する取付板に取り付けられている内部機器に当接、摺動して、内部機器と取付版との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止し得る取付け構造を提供することができる。更に、外部つまみに電線が当接、摺動することがなくなるから、分電盤を壁面に押し付けていくときに引っ掛かりがなくスムーズに押し付けていくことができ作業性がよくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】回路遮断器と取付板の取り付け構造実施例。
【図2】回路遮断器と取付板の取り付け構造実施例。
【図3】回路遮断器と取付板の底面側から見た取り付け構造実施例。
【図4】ロックレバー部分の拡大説明図。
【図5】回路遮断器の要部側面視の説明図。
【図6】回路遮断器の要部底面視の説明図。
【図7】従来の回路遮断器と取付板の取り付け構造実施例。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施例について図面を用いて以下に詳細に説明する。図1から図6は本件発明による回路遮断器の取付構造の実施例を示したものである。
【0024】
図1から図3において、1は電源側をプラグインタイプの端子とした回路遮断器、2は分電盤に設けられた取付板、3、4は取付板に設けられ回路遮断器1の取付板と鉛直な方向の動きを規制する爪部aと爪部b、5、6は前記爪部に対応する回路遮断器側に設けられた凹部aと凹部b、7は回路遮断器側に設けられ取付板から回路遮断器を取り外す方向の動きを規制するロックレバー、8はロックレバー7と嵌合する取付板側の嵌合部、9、10は回路遮断器の側面を規制する突出部aと突出部bである。また、11、12は取付板に設けられた母線、13、14はプラグイン端子部、15、16はプラグイン端子金具である。3の爪部aと4の爪部bは電源側から負荷側に向けて伸びており(開放されており)、5の凹部aと6の凹部bは電源側に向けて開放されている。これにより回路遮断器1を取付板2に載置して母線方向にスライドさせたときには、3の爪部aと5の凹部aが、4の爪部bと6の凹部bが嵌合し取付板と鉛直な方向の動きを規制することができる。
【0025】
図4(a)、(b)は、ロックレバー7が、回路遮断器の底面から突出していない状態、及び突出している状態を示したものである。ロックレバー7は、底面から突出していない状態、及び突出している状態の間を図中上下方向に選択的に外部つまみとしての指掛部702をもって操作でき、それにより係止部703が底面から突出したり突出しなかったりする。
【0026】
前記ロックレバー7の、回路遮断器の底面から突出した状態と、突出しない状態の位置の保持は、ロックレバーの側面が回路遮断器1の器体の内壁と互いに摺動する構造とすることにより行っており、回路遮断器の底面から突出した状態と突出しない場合の2つの位置を安定的に保持できるようにしてある。
【0027】
また、指掛部702の周囲には、該指掛部702の移動を妨げることがないように、前記上下方向の移動軌跡を避けて囲繞部704が構成されている。該囲繞部704は、ロックレバー7の外部つまみである指掛部702の側面側704c,704d,及び底面側704a,704bに、回路遮断器の器体の一部にリブを形成することにより構成している。
【0028】
本実施形態においては、囲繞部704を構成する底面側の704a部と704b部を、回路遮断器の負荷側端子部に接続される電線が底面側から入り込まない程度に離間させて構成している。これは、回路遮断器の器体が並設方向において分割される構成となっており、それぞれの器体に設けた囲繞部同士の嵌合に所定の余裕度を持たせたためである。なお、底面側の704a部と704b部を離間させずに密着させて構成してもよい。
【0029】
また、囲繞部704の底面側の704a部と704b部は器体の中央部に進むにつれて前記指掛部702との間隔が大きくなるように構成している。これにより、該指掛部702を引き上げる場合に、指が囲繞部704と指掛部の間に入り込みやすくなる。
【0030】
なお、前記指掛部702の前面側に、前記底面側の囲繞部に対向させて囲繞部を形成して、指掛部のぐるりを囲むように囲繞部を構成してもよい。これにより、底面側、側面側に加えて前面側からの異物の進入を防止することができる。
【0031】
前記囲繞部704を形成するリブの高さは、図5、図6に示したように、回路遮断器1の並設方向から該回路遮断器1を臨む側面視にて、前記外部つまみとしての指掛部702が前記囲繞部704の外方に突出しない程度に設けられている。また、回路遮断器1の取付面側から回路遮断器1を臨む底面視にて、前記指掛部702が前記囲繞部704の外方に突出しない程度に設けられている。
【0032】
このように構成された取付構造により回路遮断器を取付板側に取り付ける場合について説明する。まず、図1において、回路遮断器1のロックレバー7の係止部703が回路遮断器底面より突出しない状態にしておき、取付板の突出部a9、突出部b10の間に遮断器がくるように、また4の爪部bが遮断器の6の凹部bの開口部にくるように取付板の上に載置する。この時点では爪部3、4と遮断器の凹部5、6はかみ合っていない。次に回路遮断器1を母線11、12の方向にスライドさせていくと母線11、12がプラグイン端子金具15、16に差し込まれていき、取付板側に設けられた爪部3及び爪部4がそれぞれ回路遮断器の凹部5、凹部6と嵌合する。
【0033】
以上により、回路遮断器は図1の上方向(取付板に対する鉛直方向)と側面方向の動きが規制されるが、この状態では、回路遮断器は母線11,12から遠い方向(遮断器の負荷側方向)へは取り外し可能である。
【0034】
次にロックレバー7の指掛部702を指で取付板の方向に押圧すると、係止部703が回路遮断器の底面より突出し、取付板側の嵌合部8に嵌合する。これにより母線から回路遮断器を取り外す方向の動きを規制することができ、取付板2に回路遮断器1が取付られた状態となる。
【0035】
続いて、分電盤を壁面に取付施工するとき、壁面内から分電盤を取り付ける側に引き出されている電線を、分電盤のボックスに設けられた配線孔から一旦ボックス内に引き込む。そして、壁面方向に電線を引き込んだ分電盤のボックスを押し当てていくと、電線が中底に当接し摺動することにより、中底が壁面に分電盤を押し当てていく方向とは逆の方向に押し戻されるように力を受ける。
【0036】
このとき、中底は、ボックス内にねじ止め固定されているから、ボックスからは外れることがない。また、回路遮断器1は取付板2に対して鉛直方向、側面方向、そして母線から回路遮断器を取り外す方向の三方向の動きを規制されているから、回路遮断器に電線が当接して摺動しても該回路遮断器は中底から外れることがない。
【0037】
さらに、指掛部702近傍においては、囲繞部704が設けられており、前記指掛部702は、囲繞部704の外方には突出していないので、電線は指掛部702に当接する前に囲繞部704に当接し、指掛部702には電線が直接当接したり摺動したりせず、母線から回路遮断器を取り外す方向の解除がなされるおそれがなくなる。
【0038】
母線から回路遮断器を取り外す方向の解除がなされない限りは、回路遮断器1は取付板2に対して鉛直方向、側面方向の規制が解除されず、取付板2から回路遮断器1が母線から外れて、若しくは外れかけて、母線と端子の接触不良や端子部の異常発熱、停電の発生など、種々の電気的な不良が発生するおそれがない。
【0039】
次に回路遮断器1を取付板2から取り外す場合について説明する。まず、ロックレバー7の指掛部702を取付板と反対の方向に指で引き上げ、嵌合部8とロックレバー7の係止部703との嵌合を解除する。このとき、囲繞部704の底面側の704a部と704b部は器体の中央部に進むにつれて前記指掛部702との間隔が大きくなるように構成しているので、該指掛部702を引き上げる場合に、指が囲繞部704と指掛部の間に入り込みやすい。
【0040】
次に回路遮断器1を母線11、12と反対の方向に引き抜くように移動させることにより、爪部3、及び爪部4と凹部5及び凹部6との嵌合が外れる。この状態で回路遮断器1を取付板から持ち上げると取付板2から取り外すことができる。
【0041】
以上の説明のように、分電盤を壁面などの造営材に取付施工するとき、壁面などから分電盤を取り付ける側に引き出されている電線が、中底を構成する取付板に取り付けられている内部機器に当接、摺動して、内部機器と取付版との取付ロックが外れて内部機器が外れやすくなることを防止し得る取付け構造をできる。
【0042】
なお、実施例では、回路遮断器の側面を位置規制する突出部9、10を設けた例としたが、前記爪部3、4と凹部5、6との嵌合方向を、回路遮断器の電源側と負荷側とを結ぶ方向の嵌合に加え、回路遮断器の並設方向の嵌合も行えるよう、凹部5,6において並設方向の嵌合部を形成し、該爪部と凹部の並設方向の寸法を略同等に設定することで、回路遮断器の側面を位置規制する突出部9、10に代えて、並設方向の動きを規制することができる。なお、突出部9、10と合わせてより強固に規制する構造としてもよい。
【0043】
また、嵌合部8は取付板2の端部を折り曲げて形成された例で説明したが、係止部703の大きさに見合った穴としてもよく、穴と係止部の並設方向の寸法を略同等に設定することで、回路遮断器の側面を位置規制する突出部9、10に代えて、並設方向の動きを規制することができる。なお、突出部9、10と合わせてより強固に規制する構造としてもよい。さらに、回路遮断器は電源側端子がプラグインの構造の例で説明したが、通常のねじ端子でも実施でき、これらは、本件発明の請求の範囲内で適宜変更可能である。

【符号の説明】
【0044】
1 回路遮断器
2 取付板
3 爪部
4 爪部
5 凹部
6 凹部
7 ロックレバー
702 指掛部
703 係止部
704 囲繞部
8 嵌合部
9 突出部
10 突出部
11 12 母線
13 14 プラグイン端子部
15 16 プラグイン端子金具
17 突起部
18 溝
19 溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグイン端子金具が設けられたプラグインタイプの回路遮断器を分電盤などの母線が設けられた取付板側に取り付けるための回路遮断器と取付板の構造として、
回路遮断器の底面から突出する、しないを外部つまみで択一的に選択可能なロックレバーを回路遮断器に設けるとともに、
取付板側には前記ロックレバーの嵌合部を設け、
取付板の上に載置した回路遮断器を母線の方向にスライドさせていくと母線がプラグイン端子金具に差し込まれていき、
回路遮断器の底面からロックレバーが突出して取付板側の嵌合部に嵌合することにより、母線から回路遮断器を取り外す方向の動きが規制される構造を備えたものであって、
前記外部つまみの周囲に前記外部つまみの移動軌跡を避けて囲繞部を形成することを特徴とした回路遮断器の取付構造。

【請求項2】
前記囲繞部の一部として少なくとも前記外部つまみの底面側に、前記母線から回路遮断器を取り外す方向に突出したリブを形成することを特徴とした請求項1記載の回路遮断器の取付構造。

【請求項3】
前記回路遮断器の並設方向から回路遮断器を臨む側面視にて、
前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の取付構造。

【請求項4】
前記回路遮断器の取付面側から回路遮断器を臨む底面視にて、
前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回路遮断器の取付構造。

【請求項5】
前記回路遮断器の側面視及び底面視にて、
前記外部つまみが前記囲繞部の外方に突出しないことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器の取付構造。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−234711(P2012−234711A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102621(P2011−102621)
【出願日】平成23年4月30日(2011.4.30)
【出願人】(000109598)テンパール工業株式会社 (217)
【Fターム(参考)】