説明

回転ドア装置

【課題】回転ドア装置の回転支軸を軸承する上下の軸受け部材に、大きな負荷が作用しないように構成する。
【解決手段】ドア体3を構成する上側回転支軸4aを、天井部Rに設けられる上側軸受け部材6が軸承する構成とするにあたり、前記上側軸受け部材6を駆動ユニット8に設けて、該駆動ユニット8を構成する支持ケース9にレール受け体12を設ける一方、天井部Rを構成する主縦フレーム材13bに、前記レール受け体12にスライド嵌合するスライドレール17を設けて、支持ケース9を主縦フレーム材13bに対して上下方向変位自在に設ける構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル等の建築物の開口部に設けられる回転ドア装置の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、回転ドア装置は、天井面と床面とのあいだに設けられ、出入り口部が形成される筒壁体内に、筒中心から放射状に仕切る複数の仕切りパネルを備えたドア体を回転自在に設けることにより構成されている。そして、ドア体を回転させることにより、仕切りパネルにより形成された複数のコンパートメントが、筒壁体に形成された出入り口部に対向して、屋内外方向の通風を遮断しながら、出入り口部における出入り(通行)ができる構成としている。
【0003】
このようなものとしては、従来、ドア体の回転中心に設けられる回転支軸の上下端部を、筒壁体の筒中心部に相当する床部と天井部とに設けた上下の軸受け部材に軸承させるように構成することが提唱されている。
【特許文献1】特許第3718798号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、前記従来のものでは、回転支軸の上下端部を軸承する上、下側の軸受け部材が床部と、天井部(例えば天井部を構成するフレーム材)とにそれぞれ一体的に固定支持される構成となっている。このため、回転ドア装置の設置工程の過程で、回転支軸の上下方向長さと、床部と天井部とのあいだの距離(上、下側の軸受け部材間の距離)とに誤差が生じたような場合であって、例えば、回転支軸が床部と天井部とのあいだの距離より僅かに長くなったような場合では、該誤差が大きな負荷(スラスト荷重)として上、下側の軸受け部材に対して作用する。さらには、回転ドア装置を設置する場合や、メンテナンスを行う場合等では、作業者が天井部(フレーム材)に上って作業することがあり、このような場合では、天井部に対し、天井部を下方に撓ませるような負荷が作用することになり、該負荷がそのまま上側の軸受け部材、回転支軸を介して下側の軸受け部材に作用する。このように、軸受け部材に大きな負荷が作用すると、軸受け部材が早期に故障したり、破損したりする惧れがあって問題がある。そのうえ、ドア体を電動の駆動装置により回転させる構成の場合では、軸受け部材の損傷等により回転支軸にガタつきが生じると、回転支軸に一体的に設けられる制御部品が正確に作動しなくなり、ドア体の回転制御に異状が発生する惧れがあって問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、出入り口部が形成される筒壁体の筒中心に、複数の仕切りパネルが放射状に配設されたドア体の回転支軸を回転自在に設けてなる回転ドア装置において、回転支軸は、床部と天井部とに設けた軸受け部材に軸承されるものとし、天井部の軸受け部材は、天井部に対して上下方向変位自在に支持されている回転ドア装置である。
請求項2の発明は、天井部の軸受け部材は、四角形状の底片と該底片から上方に延出する四側片とで構成された支持ケースに設けられるものとし、該支持ケースの互いに対向する一対の側片は、天井部に枠組み固定されたフレーム材に上下方向の相対変位が自在な係止手段を介して支持されている請求項1に記載の回転ドア装置である。
請求項3の発明は、係止手段は、フレーム材に設けられるスライドレールと、支持ケース側片に設けられ、前記スライドレールを抜け止め状に嵌合するレール受け体とで構成されている請求項2に記載の回転ドア装置である。
請求項4の発明は、支持ケースは、フレーム材に対して位置調整自在に設けられている請求項2または3に記載の回転ドア装置である。
請求項5の発明は、天井部の軸受け部材は、回転支軸を回転駆動する駆動装置とともに駆動ユニットを構成している請求項1乃至4に記載の回転ドア装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、上、下側軸受け部材に過負荷が作用することを防止して保護を図ることができ、回転支軸の軸ズレを防止できる。
請求項2の発明とすることにより、軸受け部材の姿勢が安定し、しかも、安定した状態で上下方向の変位ができる。
請求項3の発明とすることにより、軸受け部材を円滑にスライド変位させることができる。
請求項4の発明とすることにより、軸受け部材の位置の微調整を簡単に行なえて、回転支軸の芯出し精度を高めることができる。
請求項5の発明とすることにより、部品点数の削減が図れて設置作業の改善を図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
つぎに、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物に設けられた回転ドア装置であって、該回転ドア装置1を構成する筒壁体2は、床部Fと天井部Rとのあいだに円筒状空間を構成している。そして、筒壁体2は、径方向に対向する屋内外部位に位置して一対の出入り口部2a、2bが形成されており、これら出入り口部2a、2bは、建築物の屋内外を連絡する開口部に設定されている。
【0008】
3は筒壁体2により構成される円筒状空間内に配設されるドア体であって、該ドア体3は、筒壁体2と同芯状の四角形状のセンターコア4を備えて構成されており、該センターコア4の四つのコーナー部には、四枚の仕切りパネル5の内径側縁部が保持手段5aを介してそれぞれ連結されており、各仕切りパネル5は、放射方向に延出する放射姿勢と、センターコア4の側壁に沿って折曲する折曲姿勢とに姿勢変姿自在に保持されるように設定されている。
そして、センターコア4の上下端面の軸芯部には、それぞれ上、下側回転支軸4a、4bが各端面から上下方向外方に突出状に支持されており、これら突出する上、下側回転支軸4a、4bは、筒壁体2内における天井部R、床部Fの軸芯部に位置してそれぞれ設けられる上、下側の各軸受け部材6、7にそれぞれ回転自在に軸承されている。これによって、ドア体3は、筒壁体2内を反時計回り方向に回転し、各出入り口部2a、2bを、通風を遮断しながら開閉するように構成されている。尚、回転支軸は、上下のものがセンターコア内を貫通する一体化されたものであってもよい。
【0009】
ここで、本実施の形態の回転ドア装置1は、駆動装置の駆動力が上側回転支軸4a(下側回転支軸4b)に連動連結され、ドア体3を回転させるように構成されている。そして、本実施の形態では、上側軸受け部材6は、駆動装置とともに駆動ユニット8に構成されており、該駆動ユニット8が、天井部Rに対して上下方向変位自在に支持される構成となっている。
前記駆動ユニット8は支持ケース9を備えて構成されており、該支持ケース9は、四角形状の底片9aと、該底片9aから上方に延出し、左右、前後に対向する各一対の側片9b、9cである四側片9b、9cとにより上方が開口したボックス形状に形成され、前記底片9aの軸芯部には、上側回転支軸4aが貫通する貫通孔9dが開設されている。
【0010】
10は駆動装置を構成する電動モータであって、該電動モータ10は、減速機11を構成するケーシング11aの側面に組み込まれ、減速機11の図示しない入力軸に連動連結されている。そして、減速機11のケーシング11aには上下方向に貫通する貫通孔11bが開設されており、該貫通孔11bと、支持ケース9の底片9aに形成された貫通孔9dとを同芯状とした状態で、減速機ケーシング11aを支持ケース底片9aの下端面に突き当てて、複数のボルト11cで螺合することにより、減速機11(駆動装置)が支持ケース底片9aに一体化され、これによって駆動ユニット8が構成されている。そして、駆動ユニット8は、減速機ケーシング11aの貫通孔11b形成部位に、本発明の上側軸受け部材6が設けられており、ケーシング貫通孔11bおよび支持ケース貫通孔9dに上側回転支軸4aを貫通させ、減速機11の図示しない出力軸と上側回転支軸4aとを連動連結することにより、上側回転支軸4aを回転自在に軸承するとともに、電動モータ10からの駆動力が上側回転支軸4aに動力伝動するように構成されている。
そして、前記支持ケース9の左右一対の側片9bの左右方向外方の側面には、前後二箇所に位置して本発明の係止手段に相当するレール受け体12が一体的に固定されているが、本実施の形態のレール受け体12は、上下方向に連通する嵌合溝12aにより構成されており、該嵌合溝12aは、溝開口の溝幅が溝底における溝幅よりも幅狭となる蟻溝形状に形成されている。
【0011】
一方、筒壁体2における天井部Rは、躯体に固定される金属製角パイプ材等で構成される複数のフレーム材13を枠組みすることにより構成されており、これらフレーム材13のうち、筒壁体2の中心部に配される左右方向に延出する前後一対の主横フレーム材13aと、これら主横フレーム材13aに直交するよう前後方向に延出する左右一対の主縦フレーム材13bとにより囲繞される四角形状の空間部Sに、前記駆動ユニット8が配設されるように構成されている。
前記一対の主縦フレーム材13bは、駆動ユニット8の支持ケース9の左右一対の側片9bにそれぞれ近接する状態で配設されるように枠組みされており、主縦フレーム材13bの下片には、前記駆動ユニット8を連結するための左右一対のレールユニット14がそれぞれ設けられている。
【0012】
前記レールユニット14は、支持ケース9の左右一対の側片9bの前後方向長さよりも長い形状に形成され、主縦フレーム材13bの下面にあてがわれて固定される第一固定片15aと、該第一固定片15aの左右方向内側の端面に一体的に連結され、下方に向けて延出する第二固定片15bとにより構成されるL字形の固定片15を備えて構成されている。そして、第二固定片15bの左右方向内側面であって、主横フレーム材13aと主縦フレーム材13bとにより囲繞される空間部Sに対向する面には、第二固定片15bに積層して配されるプレート状のレール支持体16が設けられている。
前記左右のレール支持体16は、固定片15の前後方向長さより短い前後方向長さのプレート体で形成されており、前後方向に長い長孔16aが前後方向複数箇所(四箇所)に開設され、これら長孔16aを介して螺子16bを用いて第二固定片15bに固定されるように構成されている。これによって、各レール支持体16は、後述するように、それぞれ前後方向に位置調整して第二固定片15bに固定できるように構成されている。そして、これらレール支持体16の各内側面には、駆動ユニット8に形成されるレール受け体12に対向して前後一対のスライドレール17が螺子止め等の一体化手段を介して突出状に設けられているが、スライドレール17は突出端側が前後方向幅広形状に形成され、レール受け体12の嵌合溝12aに上下方向のスライド移動が自在(上下方向変位自在)で、かつ、左右方向の抜け止めがなされたスライド嵌合状態となるように構成されている。
【0013】
このように構成される左右のレールユニット14は、それぞれ主縦フレーム材13bの下片に支持されるが、レールユニット14の第一固定片15aには左右方向に長い長孔15cが前後方向複数箇所(二箇所)において開設されており、これら長孔15cを介して螺子15dを用いて主縦フレーム材13bに固定されるように構成されている。これによって、レールユニット14(固定片15)は、後述するように、左右方向に位置調整して主縦フレーム材13bに固定できるように構成されている。
【0014】
そして、駆動ユニット8は、上側回転支軸4aを内嵌した状態で、支持ケース9の左右に設けたレール受け体12を、左右の主縦フレーム材13bに固定される一対のレールユニット14のスライドレール17に対してそれぞれスライド嵌合させることにより、上、下側回転支軸4a、4bの上下方向長さに対応した状態で天井部Rと床部Fとのあいだに組み込まれ、上、下側軸受け部材6、7に過負荷を与えることなく支持されるように構成されている。これによって、上、下側回転支軸4a、4bの端部間の距離と、天井部Rと床部Fとのあいだの距離とに誤差があったような場合では、該誤差を、スライドレール17とレール受け体12との嵌合位置、即ち、上側軸受け部材6の位置を駆動ユニット8と一体に適宜上下に変位させることで吸収することができ、上側軸受け部材6だけでなく下側軸受け部材7に対しても大きなスラスト方向の負荷を作用することがない状態で、上、下側回転支軸4a、4bを軸承できるように構成されている。
さらには、天井部Rのフレーム材13に作業者が乗って、該作業者の荷重が主縦フレーム材13bを下動させるように作用した場合では、スライドレール17がレール受け体12に対して相対下動することにより前記負荷を受けることができて、駆動ユニット8(上側軸受け部材6)側や下側軸受け部材7に負荷が作用することがないように構成されている。
【0015】
ここで、駆動ユニット8は、支持ケース9の左右一対の側片9bを左右の主縦フレーム材13bにそれぞれ支持させる構成とすることにより、駆動ユニット8(支持ケース9)が駆動装置により回転する上側回転支軸4aとともに回転するような不具合を確実に防止できるようにしている。しかも、上下方向の相対移動が自在な係止手段として、スライドレール17をレール受け体12に抜け止め状に嵌合させる構成を介して、駆動ユニット8を主縦フレーム材13bに支持する構成となっており、これによって、駆動ユニット8と主縦フレーム材13bとを安定した状態で上下方向の相対変位が自在となり、そのうえ、駆動ユニット8の回転方向の負荷にも対応できるように構成されている。
尚、4cは、支持ケース9の上方に突出する上側回転支軸4aに設けられた制御部品である。
【0016】
このように天井部Rに支持される駆動ユニット8は、支持ケース9の主縦フレーム材13bに対する取り付け位置を、左右方向、前後方向において位置調整ができるように構成されており、これによって、回転ドア装置1の設置時等にドア体3の回転中心となる上、下側回転支軸4a、4bの位置決め(芯出し)を精度よく微調整することが容易にできるように構成されている。
まず、駆動ユニット8の左右方向の位置調整について説明する。
前記左右一対の主縦フレーム材13bには、左右方向外側の側面にそれぞれ第一調整用プレート18が一体的に設けられている。前記左右の第一調整用プレート18には、それぞれ複数(二個)の第一調整ボルト18aが左右方向外方から貫通状に設けられており、これら第一調整ボルト18aの先端が、レールユニット14の第一固定片15aの左右方向外端面に突き当てられている。そして、第一固定片15aと主縦フレーム材13bとを螺合する螺子15dを緩め、左右の第一調整ボルト18aをそれぞれ適宜螺合調整することにより、第一固定片15aの左右方向に長い長孔15cのストロークの範囲内において、第一固定片15aを第一調整用プレート18(主縦フレーム材13b)を基準として左右方向に変位させることができ、これによって、レールユニット14に支持される駆動ユニット8(上側回転支軸4a)を左右方向に位置調整することができるように構成されている。
【0017】
つぎに、駆動ユニット8の前後方向の位置調整について説明する。
前記レールユニット14の左右の固定片15には、第一、第二固定片15a、15bの前後端面に当接する状態で第二調整用プレート19がそれぞれ固定されているが、これら都合四枚の第二調整用プレート19は、レール支持体16の前後端面に所定の間隙を存して対向するように設けられている。前記前後の第二調整用プレート19には、それぞれ第二調整ボルト19aが前後方向外方から貫通状に設けられており、これら第二調整ボルト19aの先端が、レール支持体16の前後端面に突き当てられている。そして、左右に位置する第二固定片15bとレール支持体16とを螺合する螺子16bをそれぞれ緩め、前後の第二調整ボルト19aをそれぞれ適宜螺合調整することにより、レール支持体16の前後方向に長い長孔16aのストロークの範囲内において、レール支持体16を第二調整用プレート19(固定片15)を基準として前後方向に変位させることができ、これによって、レールユニット14に支持される駆動ユニット8(上側回転支軸4a)の前後方向の位置調整ができるように構成されている。
【0018】
叙述の如く構成された本形態において、上側回転支軸4aを回転自在に軸承する上側軸受け部材6は、駆動装置(電動モータ10、減速機11)とともに駆動ユニット8を構成しているが、前記駆動ユニット8は、天井部Rを構成する主縦フレーム材13bに対して上下方向変位自在な状態で支持されている。この結果、寸法誤差や施工時における設置誤差等により、上、下側回転支軸4a、4bの端部間距離と、天井部Rと床部Fとの距離とが、予め設定された寸法に形成されないような場合であっても、上側軸受け部材6(駆動ユニット8)が天井部Rに対して上下方向に変位することで、上、下側軸受け部材6、7に過負荷を与えることなく、上、下側回転支軸4a、4bを軸承することができ、上、下側軸受け部材6、7の保護を図ることができる。そのうえ、上、下側軸受け部材6、7に大きな負荷が作用することがないので、回転ドア装置1の使用の過程で、上側回転支軸4aが軸ズレするようなこともなく、上側回転支軸4aに設けられる制御部品4cに支障が生じることもなく、信頼性の高い回転ドア装置1とすることができる。
【0019】
このように、本発明が実施されたものにあっては、上側回転支軸4aを軸承する上側軸受け部材6を天井部Rに対して上下方向変位自在に構成して、上、下側軸受け部材6、7に大きな負荷が作用しないようにしたものであるが、このものでは、上側軸受け部材6が設けられる四角形状の支持ケース9を、左右両側片9bと主縦フレーム材13bとのあいだに設けた係止手段により上下方向の相対変位をするように構成したので、支持ケース9を天井部Rに対して安定した状態で上下方向の変位を実現できるうえ、支持ケース9を安定した姿勢で保持することができる。
【0020】
そのうえ、天井部R(主縦フレーム材13b)側に設けられるレールユニット14に設けられるスライドレール17と、駆動ユニット8側に設けられるレール受け体12とのスライド嵌合に基づいて上下方向に相対変位させる構成としたので、円滑なスライド変位とすることができる。
【0021】
しかも、主縦フレーム材13bに設けられるレールユニット14の固定片15は、天井部R側に対して左右方向の位置調整が自在であり、スライドレール17が固定されるレール支持体16は、固定片15に対して前後方向の位置調整が自在に構成されているので、スライドレール17の位置を前後、左右に調整することで、上側回転支軸4aを軸承する上側軸受け部材6が設けられる駆動ユニット8の設置位置を調整することができて、上、下側回転支軸4a、4bの芯出しのための位置調整を容易に行なうことができる。
【0022】
そのうえ、このものでは、上側軸受け部材6が駆動装置である電動モータ10や減速機11に内装される状態でユニット化されて駆動ユニット8となっているので、部品点数の削減が図れて設置作業の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】回転ドア装置の概略正面図である。
【図2】回転ドア装置の概略平面図である。
【図3】回転ドア装置の要部の平面図である。
【図4】図3におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 回転ドア装置
2 筒壁体
3 ドア体
4a 上側回転支軸
5 仕切りパネル
6 上側軸受け部材
8 駆動ユニット
9 支持ケース
9b 左右一対の側片
11 減速機
12 レール受け体
13b 主縦フレーム材
14 レールユニット
15 固定片
16 レール支持体
17 スライドレール
18 第一調整用プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口部が形成される筒壁体の筒中心に、複数の仕切りパネルが放射状に配設されたドア体の回転支軸を回転自在に設けてなる回転ドア装置において、回転支軸は、床部と天井部とに設けた軸受け部材に軸承されるものとし、天井部の軸受け部材は、天井部に対して上下方向変位自在に支持されている回転ドア装置。
【請求項2】
天井部の軸受け部材は、四角形状の底片と該底片から上方に延出する四側片とで構成された支持ケースに設けられるものとし、該支持ケースの互いに対向する一対の側片は、天井部に枠組み固定されたフレーム材に上下方向の相対変位が自在な係止手段を介して支持されている請求項1に記載の回転ドア装置。
【請求項3】
係止手段は、フレーム材に設けられるスライドレールと、支持ケース側片に設けられ、前記スライドレールを抜け止め状に嵌合するレール受け体とで構成されている請求項2に記載の回転ドア装置。
【請求項4】
支持ケースは、フレーム材に対して位置調整自在に設けられている請求項2または3に記載の回転ドア装置。
【請求項5】
天井部の軸受け部材は、回転支軸を回転駆動する駆動装置とともに駆動ユニットを構成している請求項1乃至4に記載の回転ドア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−68216(P2009−68216A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236435(P2007−236435)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(390040039)鈴鹿エンヂニヤリング株式会社 (6)
【出願人】(307038540)三和シヤッター工業株式会社 (273)
【Fターム(参考)】