説明

回転体ユニット

【課題】第1回転体や第2回転体の周速の変動を小さくすることができる回転体ユニットを提供する。
【解決手段】回転体ユニットは、外部から駆動力が入力されることで回転駆動する第1回転体(感光体ドラム120)と、外周面151が第1回転体の外周面121と接触し、回転駆動する第1回転体の外周面121との摩擦によって従動回転する第2回転体(クリーニングローラ150)と、第1回転体と一体に回転するように設けられた第1ギヤ170と、第2回転体と一体に回転するように設けられ、第1ギヤ170と直接噛み合う第2ギヤ180とを備える。第1ギヤ170のピッチ円P1の半径r1は、第1回転体の外周面121までの半径r2よりも小さく、第2ギヤ180のピッチ円P2の半径r3は、第2回転体の外周面151までの半径r4よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から駆動力が入力されることで回転駆動する第1回転体と、第1回転体に従動回転する第2回転体とを備えた回転体ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
2つの回転体を備える回転体ユニットとして、例えば、外部から駆動力が入力される駆動受け部および端部周面に設けられた第1ギヤを有する感光体ドラム(第1回転体)と、第1ギヤに噛合し、第1ギヤから駆動力が伝達されることによって感光体ドラムに従動回転するクリーニングローラ(第2回転体)とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−162911号公報(図8(a))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、第1ギヤと第2ギヤの駆動伝達時には、ギヤ歯の公差などによって各ギヤ歯の接触位置(噛み合い位置)が変動するので、これに応じて、第1回転体や第2回転体の駆動トルクが変動する。
【0005】
前記した従来技術のような構成では、第1ギヤと第2ギヤのギヤ歯にかかる力が大きくなるため、駆動トルクの変動が大きくなり、第1回転体や第2回転体の周速の変動が大きくなる。そのため、例えば、第1回転体が感光体ドラムである場合、感光体ドラムから用紙に転写されたトナー像(画像)に帯状の濃度ムラ(いわゆるバンディング)が生じるおそれがあった。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、第1回転体や第2回転体の周速の変動を小さくすることができる回転体ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するため、本発明の回転体ユニットは、外部から駆動力が入力されることで回転駆動する第1回転体と、外周面が第1回転体の外周面と接触し、回転駆動する第1回転体の外周面との摩擦によって従動回転する第2回転体と、第1回転体と一体に回転するように設けられた第1ギヤと、第2回転体と一体に回転するように設けられ、第1ギヤと直接噛み合う第2ギヤとを備えている。
第1ギヤのピッチ円の半径は、第1回転体の外周面までの半径よりも小さく、第2ギヤのピッチ円の半径は、第2回転体の外周面までの半径よりも大きい。
【0008】
このような構成によれば、第2回転体は、第1回転体の外周面との摩擦によって従動回転するので、第2回転体は第1回転体と同じ周速で回転しようとする。しかし、第1ギヤのピッチ円の半径が第1回転体の外周面までの半径よりも小さく、第2ギヤのピッチ円の半径が第2回転体の外周面までの半径よりも大きいため、第1ギヤと第2ギヤが互いに遊びの範囲内にあるときには、第2ギヤの周速は第1ギヤの周速よりも速くなり、第2ギヤのギヤ歯は、第1ギヤのギヤ歯に追い付いて第1ギヤのギヤ歯の回転方向上流側の面に当たることとなる。その結果、第2ギヤ(第2回転体)にブレーキがかかることとなるので、半径が第2ギヤのピッチ円の半径よりも小さい第2回転体の周速は、半径が第1ギヤのピッチ円の半径よりも大きい第1回転体の周速よりも遅くなる。
【0009】
以上のような構成においては、第1ギヤと第2ギヤのギヤ歯にかかる力が、従来技術の構成と比較して、小さくなるので、第1回転体や第2回転体の駆動トルクの変動を小さくすることができる。これにより、第1回転体や第2回転体の周速の変動を小さくすることができる。
【0010】
前記した回転体ユニットにおいて、第1ギヤおよび第2ギヤは、はすば歯車である構成とすることができる。
【0011】
このような構成によれば、第1ギヤと第2ギヤのギヤ歯にかかる力が小さいことで、第1ギヤ(第1回転体)および第2ギヤ(第2回転体)に作用するスラスト力を小さくすることができる。これにより、回転体を、スラスト力によって当該回転体を支持する壁などに当接させて軸方向に位置決めしつつ、スラスト力が小さいことで回転抵抗が小さくなるので、回転体を良好に回転させることが可能となる。また、スラスト力が小さいことで回転体に不要に強い力がかかることがないので、回転体の摩耗を低減させることができ、回転体の耐久性を向上させることができる。
【0012】
前記した各回転体ユニットにおいて、第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、第2回転体は、感光体ドラムの外周面に付着した付着物を回収するクリーニングローラである構成とすることができる。
【0013】
このような構成によれば、クリーニングローラの周速が感光体ドラムの周速よりも遅くなるので、クリーニングローラによって感光体ドラムの外周面に感光体ドラムの回転方向とは逆向きの力を作用させることができる。これにより、クリーニングローラによって感光体ドラムの外周面に付着した付着物を良好に回収する(掻き取る)ことが可能となるので、クリーニング性能を向上させることができる。また、感光体ドラムやクリーニングローラの周速の変動を小さくすることができるので、バンディングを低減することができるとともに、クリーニング性能を安定させることができる。
【0014】
また、本発明の回転体ユニットは、第2回転体と一体に回転するように設けられ、第1回転体の外周面に摺接して第1回転体の外周面に付着した付着物を回収する、第2回転体の外周面よりも撓みやすい清掃部を有するクリーニング部材を備えていてもよい。
この場合、第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、第2回転体は、クリーニング部材の軸方向両側に少なくとも1つずつ設けられている構成とすることができる。
【0015】
このような構成によれば、クリーニング部材の清掃部が、例えば、柔軟性を有するブラシなどであっても、本発明を適用することが可能となるため、感光体ドラムの周速の変動を小さくすることができ、バンディングを低減することができる。
【0016】
また、本発明の回転体ユニットは、第2回転体と一体に回転するように設けられ、第1回転体の外周面に摺接して第1回転体の外周面に付着した付着物を回収する、外周面の摩擦係数が第2回転体の外周面の摩擦係数よりも小さいローラ体を有するクリーニングローラを備えていてもよい。
この場合、第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、第2回転体は、クリーニングローラの軸方向両側に少なくとも1つずつ設けられている構成とすることができる。
【0017】
これによれば、感光体ドラムの外周面とクリーニングローラの外周面との摩擦力によってクリーニングローラを従動回転させることが難しい構成においても、本発明を適用することが可能となるため、感光体ドラムの周速の変動を小さくすることができ、バンディングを低減することができる。
【0018】
前記したクリーニングローラを有する回転体ユニットにおいて、クリーニングローラは、少なくとも外周部に発泡弾性体層を有することが望ましい。
【0019】
このような構成によれば、発泡弾性体層の表面の穴(凹凸)により、感光体ドラムの外周面に付着した付着物をより確実に掻き取ることができるので、クリーニング性能をさらに向上させることができる。
【0020】
前記したクリーニングローラを有する回転体ユニットは、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段を備えていてもよい。
この場合、帯電手段は、感光体ドラムの回転方向におけるクリーニングローラの下流側でクリーニングローラに近接して配置されていることが望ましい。
【0021】
このような構成によれば、クリーニングローラの周速が感光体ドラムの周速よりも遅くなることで、感光体ドラムとクリーニングローラとの間から帯電手段に向けて付着物が飛散することを抑制することができる。これにより、帯電手段の汚れを低減させることができる。
【0022】
また、前記したクリーニング部材を備える回転体ユニットは、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段を備えていてもよい。
この場合、帯電手段は、感光体ドラムの回転方向におけるクリーニング部材の下流側でクリーニング部材に近接して配置されていることが望ましい。
【0023】
このような構成によれば、クリーニング部材の周速が感光体ドラムの周速よりも遅くなることで、感光体ドラムとクリーニング部材との間から帯電手段に向けて付着物が飛散することを抑制することができる。これにより、帯電手段の汚れを低減させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、第2回転体が第1回転体の外周面との摩擦によって従動回転するとともに、第1ギヤのピッチ円の半径が第1回転体の外周面までの半径よりも小さく、第2ギヤのピッチ円の半径が第2回転体の外周面までの半径よりも大きいので、第1回転体や第2回転体の周速の変動を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施形態に係る回転体ユニットを備えたカラープリンタの概略構成を示す図である。
【図2】実施形態に係る回転体ユニットの平面図である。
【図3】実施形態に係る回転体ユニットの側面図(a)と、第1ギヤと第2ギヤの接触位置を示す拡大図(b)である。
【図4】比較例に係る回転体ユニットの側面図(a)と、第1ギヤと第2ギヤの接触位置を示す拡大図(b)である。
【図5】回転体ユニットの効果の説明図であり、実施形態を示す図(a)と、比較例を示す図(b)である。
【図6】変形例に係る回転体ユニットの斜視図である。
【図7】他の変形例に係る回転体ユニットの側面図である。
【図8】ワイヤの汚れを確認した実験結果の写真であり、実施例の結果を示す写真(a)と、比較例の結果を示す写真(b)である。
【図9】グリッドの汚れに起因する印字への影響を確認した実験結果の写真であり、実施例の結果を示す写真(a)と、比較例の結果を示す写真(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、回転体ユニットの一例としてのプロセスユニット100を備えたカラープリンタ1(画像形成装置)の概略構成について説明した後、プロセスユニット100(感光体ドラム120周り)の詳細な構成について説明する。
【0027】
また、以下の説明において、方向は、カラープリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
【0028】
<カラープリンタ1の概略構成>
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部4と、クリーニング部5とを主に備えている。
【0029】
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によって画像形成部4に供給される。
【0030】
画像形成部4は、露光装置41と、プロセスユニット100と、転写ユニット43と、定着ユニット44とを主に備えている。
【0031】
露光装置41は、本体筐体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源やポリゴンミラー、複数のレンズ、複数の反射鏡などを備えている。画像データに基づいてレーザ光源から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーや反射鏡で反射されたり、レンズを通過したりして、各感光体ドラム120の表面で高速走査される(鎖線参照)。
【0032】
プロセスユニット100は、給紙トレイ31と露光装置41の間に配置され、ドロア110と、第1回転体の一例としての感光体ドラム120と、帯電手段の一例としての帯電器130と、現像カートリッジ140と、第2回転体の一例としてのクリーニングローラ150とを主に備えている。
【0033】
ドロア110は、上部が開口した略箱状をなしており、本体筐体2の前側に設けられたフロントカバー21を開くことで、本体筐体2に対して前後に着脱可能(引き出し可能)に構成されている。また、感光体ドラム120は、4つ設けられて前後に並列配置され、帯電器130、現像カートリッジ140およびクリーニングローラ150は、各感光体ドラム120に対応して4組設けられている(一部符号省略)。
【0034】
各現像カートリッジ140は、ドロア110に対して着脱可能(交換可能)に構成されており、符号を省略して示す、現像ローラや供給ローラ、層厚規制ブレード、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部、アジテータなどを備えている。
【0035】
転写ユニット43は、給紙トレイ31とプロセスユニット100の間に設けられ、駆動ローラ43Aと、従動ローラ43Bと、駆動ローラ43Aと従動ローラ43Bの間で張設された無端状の搬送ベルト43Cと、4つの転写ローラ43Dとを主に備えている。搬送ベルト43Cは、外側の面が各感光体ドラム120に接しており、その内側には各転写ローラ43Dが各感光体ドラム120との間で搬送ベルト43Cを挟持するように配置されている。
【0036】
定着ユニット44は、プロセスユニット100の後方に設けられ、加熱ローラ44Aと、加熱ローラ44Aと対向配置されて加熱ローラ44Aを押圧する加圧ローラ44Bとを主に備えている。
【0037】
画像形成部4では、感光体ドラム120の表面が、帯電器130により一様に帯電された後、露光装置41からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム120上に画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム120の表面に現像カートリッジ140からトナーが供給されることで、静電潜像が可視像化されて感光体ドラム120上にトナー像(現像剤像)が形成される。
【0038】
その後、給紙部3から供給された用紙Sが、感光体ドラム120と搬送ベルト43C(転写ローラ43D)の間を搬送されることで、各感光体ドラム120上に形成されたトナー像が用紙S上に順次重ね合わせて転写される。トナー像が転写された用紙Sは、加熱ローラ44Aと加圧ローラ44Bの間を搬送されることでトナー像が熱定着される。
【0039】
トナー像が熱定着された用紙Sは、本体筐体2内に設けられた搬送ローラ23および排出ローラ24によって本体筐体2内から外部に排出され、排紙トレイ22上に載置される。
【0040】
クリーニング部5は、給紙トレイ31と転写ユニット43の間に設けられ、ベルトクリーニングローラ51と、回収ローラ52と、掻き取りブレード53と、貯留部54と、バックアップローラ55とを主に備えている。
【0041】
カラープリンタ1では、画像形成動作の終了後などに実行されるクリーニング動作のときに、感光体ドラム120や搬送ベルト43Cを回転駆動させる。これにより、クリーニングローラ150に保持されたトナーなどが感光体ドラム120を介して搬送ベルト43Cに吐き出され、搬送ベルト43Cに移動する。その後、搬送ベルト43Cに移動したトナーなどは、ベルトクリーニングローラ51によって回収され、最終的に貯留部54に貯留される。
【0042】
<回転体ユニットの詳細構成>
次に、実施形態に係る回転体ユニットの詳細な構成について説明する。
図2に示すように、実施形態に係る回転体ユニット(プロセスユニット100)は、感光体ドラム120と、帯電器130(図5(a)参照)と、クリーニングローラ150と、感光体ドラム120およびクリーニングローラ150を回転可能に支持するフレーム160と、第1ギヤ170と、第2ギヤ180とを備えている。
【0043】
感光体ドラム120は、外周面121に露光によって静電潜像が形成される感光層を有する円筒状の回転体であり、外部(本体筐体2側)から駆動力が入力されることで回転駆動するように構成されている。具体的に、感光体ドラム120は、左端にカップリング122が設けられており、このカップリング122に本体筐体2内に設けられた図示しない駆動入力部材が係合し、駆動入力部材が回転駆動することで回転駆動する。
【0044】
また、本実施形態において、感光体ドラム120は、フレーム160、および、プロセスユニット100が装着された本体筐体2に対して上下、左右、前後方向において位置決めされている。これにより、後述するように、感光体ドラム120にスラスト力が作用しても、感光体ドラム120は、左右方向に移動しないようになっている。
【0045】
クリーニングローラ150は、感光体ドラム120の外周面121に付着したトナーや紙粉などの付着物を回収するローラであり、金属製の回転軸152をウレタンフォームなどの発泡弾性体からなるローラ体で被覆した構成となっている。このクリーニングローラ150は、その外周面151が感光体ドラム120の外周面121と接触するように配設されており、バネ190によって回転軸152を介して感光体ドラム120に付勢されている。このような構成により、クリーニングローラ150は、回転駆動する感光体ドラム120の外周面121との摩擦によって従動回転するようになっている。
【0046】
また、本実施形態において、クリーニングローラ150は、フレーム160に回転可能に支持されており、後述するスラスト力が作用したときに左方向に移動し、回転軸152の左端部153がフレーム160に当接することで、フレーム160(本体筐体2)に対して位置決めされるようになっている。
【0047】
第1ギヤ170は、感光体ドラム120と一体に回転するように、フレーム160と感光体ドラム120との間で感光体ドラム120の左端部に設けられている。この第1ギヤ170は、はすば歯車であり、図3に示すように、ピッチ円P1の半径r1が、感光体ドラム120の中心から外周面121までの半径r2よりも小さく設定されている。
【0048】
図2に戻り、第2ギヤ180は、クリーニングローラ150と一体に回転するように、フレーム160とクリーニングローラ150との間で回転軸152の左端に設けられており、第1ギヤ170と直接噛み合っている。この第2ギヤ180は、はすば歯車であり、図3に示すように、ピッチ円P2の半径r3が、クリーニングローラ150の中心から外周面151までの半径r4よりも大きく設定されている。
【0049】
図5(a)に示すように、帯電器130は、電圧の印加によりコロナ放電を発生させるコロナワイヤ131と、感光体ドラム120の帯電量を制御するグリッド132とを有するスコロトロン型の帯電器であり、プロセスユニット100が本体筐体2に装着された状態において、感光体ドラム120の後斜め上方に対向して配置されている。また、本実施形態において、帯電器130は、感光体ドラム120の回転方向(図示時計回り方向)におけるクリーニングローラ150の下流側でクリーニングローラ150に近接して、クリーニングローラ150の前斜め上方に配置されている。
【0050】
<回転体ユニットの作用効果>
以上説明した実施形態に係る回転体ユニットの作用効果について、前記した従来技術(比較例に係る回転体ユニット)と比較しながら説明する。
【0051】
ここで、比較例に係る回転体ユニットの構成と動作について簡単に説明する。
図4(a)に示すように、比較例の回転体ユニットは、感光体ドラム120と、クリーニングローラ150と、第1ギヤ170’と、第2ギヤ180’とを主に備えている。
【0052】
第1ギヤ170’は、感光体ドラム120と一体に回転するように設けられ、ピッチ円P1’の半径r1’が、感光体ドラム120の中心から外周面までの半径r2よりも大きく設定されている。また、第2ギヤ180’は、クリーニングローラ150と一体に回転するように設けられ、ピッチ円P2’の半径r3’が、クリーニングローラ150の中心から外周面までの半径r4よりも小さく設定されている。
【0053】
このような比較例の回転体ユニットでは、外部から駆動力が入力されると、まず、感光体ドラム120と第1ギヤ170’が図示時計周り方向に回転駆動を開始する。次いで、図4(b)に示すように、第1ギヤ170’のギヤ歯171’が第2ギヤ180’のギヤ歯181’の回転方向上流側の面を押すことで、第2ギヤ180’が図示反時計周り方向に回転駆動し、これにより、クリーニングローラ150が従動回転することとなる。
【0054】
比較例の回転体ユニットでは、ピッチ円P1’の半径r1’が感光体ドラム120の半径r2よりも大きく、ピッチ円P2’の半径r3’がクリーニングローラ150の半径r4よりも小さいため、クリーニングローラ150の周速が感光体ドラム120の周速よりも速くなる。
【0055】
図3(a)に示すように、実施形態に係る回転体ユニットでは、外部から駆動力が入力されると、まず、感光体ドラム120と第1ギヤ170が図示時計回り方向に回転駆動を開始する。このとき、ピッチ円P1の半径r1が感光体ドラム120の半径r2よりも小さいことで、感光体ドラム120の周速が第1ギヤ170の周速(ピッチ円P1上の速度)よりも速くなるため、第1ギヤ170のギヤ歯171が第2ギヤ180のギヤ歯181の回転方向上流側の面を押す前に、感光体ドラム120の外周面121との摩擦によってクリーニングローラ150が図示反時計回り方向に従動回転する。
【0056】
クリーニングローラ150は、回転を始めた当初、すなわち、第1ギヤ170と第2ギヤ180が互いに遊びの範囲内にあって、ギヤ歯171とギヤ歯181が当接する(噛み合う)前は、感光体ドラム120と同じ周速で回転しようとする。しかし、ピッチ円P1の半径r1が感光体ドラムの半径r2よりも小さく、ピッチ円P2の半径r3がクリーニングローラ150の半径r4よりも大きいため、第2ギヤ180の周速(ピッチ円P2上の速度)は第1ギヤ170の周速よりも速くなり、図3(b)に示すように、第2ギヤ180のギヤ歯181は、第1ギヤ170のギヤ歯171に追い付いて第1ギヤ170のギヤ歯171の回転方向上流側の面に当たることとなる。
【0057】
これにより、第2ギヤ180および第2ギヤ180と一体に回転するクリーニングローラ150に、いわばブレーキがかかることとなる。このとき、第2ギヤ180は、第1ギヤ170と同じ周速で回転しようとするが、半径r4がピッチ円P2の半径r3よりも小さいクリーニングローラ150の周速は第2ギヤ180の周速よりも遅くなり、半径r2がピッチ円P1の半径r1よりも大きい感光体ドラム120の周速は第1ギヤ170の周速よりも速くなるため、実施形態の回転体ユニットでは、クリーニングローラ150の周速が感光体ドラム120の周速よりも遅くなる。
【0058】
ここで、第1ギヤ170と第2ギヤ180のギヤ歯171,181にかかる力をFとし、第1ギヤ170’と第2ギヤ180’のギヤ歯171’,181’にかかる力をF’とし、感光体ドラム120とクリーニングローラ150との摩擦力をμN0としたとき、クリーニングローラ150の回転軸152に外部(例えば、回転軸152を軸支する軸受けなど)からかかる負荷Tcは、実施形態の回転体ユニットでは、以下の式(1)で示すことができ、比較例の回転体ユニットでは、以下の式(2)で示すことができる(F,F’,μN0,Tcは、正の値とする)。
c=−F ・r3 +μN0・r4 ・・・(1)
c= F’・r3’−μN0・r4 ・・・(2)
【0059】
そして、上記式(1),(2)より、ギヤ歯171,181にかかる力Fは、式(3)で示すことができ、ギヤ歯171’,181’にかかる力F’は、式(4)で示すことができる。
F =(μN0・r4−Tc)/r3 ・・・(3)
F’=(μN0・r4+Tc)/r3’ ・・・(4)
【0060】
上記式(3)の(μN0・r4−Tc)は、上記式(4)の(μN0・r4+Tc)よりも小さくなり、さらに、半径r3は、半径r3’よりも大きいので、実施形態の回転体ユニットのギヤ歯171,181にかかる力Fは、比較例の回転体ユニットのギヤ歯171’,181’にかかる力F’よりも小さくなる。
【0061】
そして、これによれば、各ギヤ歯171,181の接触位置(噛み合い位置)がピッチ円P1,P2の径方向に変動したとしても、感光体ドラム120やクリーニングローラ150の駆動トルクの変動を小さくすることができる。これにより、感光体ドラム120やクリーニングローラ150の周速の変動を小さくすることができるので、例えば、感光体ドラム120の周速の変動に起因するバンディングなどを格段に低減することが可能となる。
【0062】
また、クリーニングローラ150の周速が感光体ドラム120の周速よりも遅くなることで、クリーニングローラ150によって感光体ドラム120の外周面121に感光体ドラム120の回転方向とは逆向きの力を作用させることができる。これにより、クリーニングローラ150によって感光体ドラム120の外周面に付着したトナーなどを良好に回収する(掻き取る)ことが可能となるため、クリーニングローラ150のクリーニング性能を向上させることができる。
【0063】
特に、本実施形態では、クリーニングローラ150のローラ体が発泡弾性体から形成されているので、発泡弾性体の表面の穴(凹凸)により、感光体ドラム120に付着したトナーなどをより確実に掻き取ることができる。これにより、クリーニングローラ150のクリーニング性能をさらに向上させることができる。
【0064】
さらに、本実施形態では、前記したとおりクリーニングローラ150の周速の変動を小さくすることができるため、クリーニング性能を安定させることができる。
【0065】
また、第1ギヤ170および第2ギヤ180は、はすば歯車であるため、図2に矢印で示すように、本実施形態においては、感光体ドラム120には右方向にスラスト力が作用し、クリーニングローラ150には左方向にスラスト力が作用することとなる。しかし、本実施形態の構成では、ギヤ歯171,181にかかる力が、比較例のギヤ歯171’,181’にかかる力よりも小さいため、スラスト力を小さくすることができる。
【0066】
これにより、フレーム160に位置決めされた感光体ドラム120に不要に強い力がかかることがないため、感光体ドラム120の位置精度の低下を抑制することができる。一方、小さいながらスラスト力が作用することで、クリーニングローラ150を左方向に移動させて回転軸152の左端部153をフレーム160に当接させることができるので、クリーニングローラ150をフレーム160に対して位置決めすることが可能となる。
【0067】
また、スラスト力が小さいことで回転抵抗が小さくなるので、感光体ドラム120やクリーニングローラ150を良好に回転させることができる。さらに、スラスト力が小さいことで不要に強い力がかかることがないので、感光体ドラム120やクリーニングローラ150の摩耗を低減させることができ、感光体ドラム120やクリーニングローラ150の耐久性(寿命)を向上させることができる。
【0068】
また、本実施形態においては、帯電器130の汚れを低減させることができる。
図5(b)(実施形態の回転体ユニットと区別するため、感光体ドラムとクリーニングローラの符号に「’」を付してある。)に示すように、比較例の回転体ユニットでは、クリーニングローラ150’の周速が感光体ドラム120’の周速よりも速くなるため、感光体ドラム120’とクリーニングローラ150’との間から帯電器130に向けてトナーなどが飛散しやすく、帯電器130にトナーなどが付着して汚れることがある。
【0069】
一方、図5(a)に示すように、本実施形態では、クリーニングローラ150の周速が感光体ドラム120の周速よりも遅くなることで、感光体ドラム120とクリーニングローラ150との間から帯電器130に向けてトナーなどが飛散することを抑制することができる。これにより、帯電器130の汚れを低減させることが可能となっている。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0071】
前記実施形態では、感光体ドラム120の外周面121との摩擦によって従動回転するクリーニングローラ150を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、クリーニングローラ251は、感光体ドラム120(第1回転体)の外周面121と接するローラ体251Aの外周面の摩擦係数が小さいため、感光体ドラム120の外周面121との摩擦によっては良好に従動回転できないような構成のものであっても構わない。
【0072】
この場合、クリーニングローラ251の軸方向両側に、第2回転体の他の例としての摩擦車252を設けることができる。摩擦車252は、外周面の摩擦係数がローラ体251Aの外周面の摩擦係数よりも大きく、クリーニングローラ251と一体に回転するように設けられている。
【0073】
そして、この摩擦車252は、外周面(符号省略)が感光体ドラム120の外周面121と接触するように配設され、回転駆動する感光体ドラム120の外周面121との摩擦によってクリーニングローラ251とともに従動回転するようになっている。回転するローラ体251Aは、その外周面が感光体ドラム120の外周面121に摺接して外周面121に付着したトナーなどを回収する。
【0074】
なお、図6に示す形態においては、摩擦車252が、クリーニングローラ251の軸方向両側に1つずつ設けられているが、これに限定されず、それぞれ2つ以上設けられていてもよい。
【0075】
前記実施形態では、感光体ドラム120の外周面121に摺接して外周面121に付着したトナーなどを回収する部材(クリーニング部材)として、クリーニングローラ150を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、クリーニング部材は、軸方向両側に設けられた図示しない摩擦車(第2回転体)と一体に回転する芯部351と、芯部351から径方向外側に向けて延びる、摩擦車の外周面よりも撓みやすい清掃部の一例としてのブラシ毛352とを有するクリーニングブラシ350であってもよい。
【0076】
以上のように、本発明は、図6に示す、外周面の摩擦係数が小さいローラ体251Aを有するクリーニングローラ251を備える形態や、図7に示す、撓みやすいブラシ毛352を有するクリーニングブラシ350などを備える形態においても、適用することができる。これにより、感光体ドラム120の周速の変動を小さくすることができるため、バンディングを低減することができる。
【0077】
なお、図7(または図6)に示した形態においても、帯電器130は、感光体ドラム120の回転方向におけるクリーニングブラシ350(またはクリーニングローラ251)の下流側でクリーニングブラシ350(またはクリーニングローラ251)に近接して配置されていることが望ましい。これによれば、クリーニングブラシ350(またはクリーニングローラ251)の周速が感光体ドラム120の周速よりも遅くなることで、感光体ドラム120とクリーニングブラシ350(またはクリーニングローラ251)との間から帯電器130に向けてトナーなどが飛散することを抑制することができるため、帯電器130の汚れを低減させることができる。
【0078】
前記実施形態では、クリーニングローラ150のローラ体全体が発泡弾性体から形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、クリーニングローラは、少なくとも外周部に発泡弾性体層を有する構成であればよく、例えば、ローラ体の表層部のみが発泡弾性体から形成されていてもよい。また、クリーニングローラのローラ体は、ゴムなどから形成されていてもよい。
【0079】
前記実施形態では、帯電手段としてスコロトロン型の帯電器130を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、コロトロン型の帯電器であってもよいし、鋸歯帯電器であってもよい。また、帯電手段は、帯電ローラなどであってもよい。
【0080】
前記実施形態では、本発明の回転体ユニットが使用される画像形成装置として、カラー画像を形成するカラープリンタ1を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、モノクロ画像のみを形成するプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
【0081】
上記説明では、第1回転体として感光体ドラム120を例示し、第2回転体としてクリーニングローラ150や摩擦車252を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1回転体が感光体ドラムである場合、第2回転体は現像ローラや帯電ローラなどであってもよい。
【実施例】
【0082】
次に、本発明の効果(帯電器の汚れ低減)を確認した実施例について説明する。
本実施例では、実施例のプリンタと比較例のプリンタを用いて、用紙への画像形成(一定濃度のベタ印字)を行い、帯電器(コロナワイヤとグリッド)の汚れに起因するエラーなどの発生の有無を確認した。
【0083】
より詳細に、実施例のプリンタは、感光体ドラムとの摩擦によってクリーニングローラが従動回転する、本発明の回転体ユニットを備えた前記実施形態のプリンタと同様の構成を有するプリンタである。この実施例のプリンタでは、クリーニングローラの周速が感光体ドラムの周速よりも遅く、周速比(クリーニングローラの周速÷感光体ドラムの周速)は0.8である。
【0084】
一方、比較例のプリンタは、第1ギヤから第2ギヤに駆動力が伝達されることによってクリーニングローラが従動回転する、従来技術(図4参照)と同様の構成を有するプリンタである。この比較例のプリンタでは、クリーニングローラの周速が感光体ドラムの周速よりも速く、周速比は1.3である。
【0085】
結果を表1,2および図8,9に示す。なお、表1および図8は、コロナワイヤの汚れの影響や汚れの様子を確認した実験の結果であり、表2および図9は、グリッドの汚れの影響や汚れの様子を確認した実験の結果である。
【0086】
【表1】

【0087】
図8(a),(b)に示す写真は、2400枚(2.4K)印字した時点における、実施例および比較例のそれぞれについて、コロナワイヤ(全長250mm)の一端から120mmの位置を撮影したものである。図8(b)に示す比較例では、コロナワイヤに黒い汚れが付着しているのに対し、図8(a)に示す実施例では、コロナワイヤへの汚れの付着がほとんどないことがわかる。
【0088】
また、上記表1に示すように、15000枚(15K)の印字中、比較例では、4回の放電エラーが確認されたのに対し、実施例では、放電エラーは確認されなかった。ここで、放電エラーとは、コロナワイヤの汚れによって引き起こされるコロナ放電のエラーであり、本実施例においては、グリッド電流の波形によって確認した。
【0089】
これらの結果から、実施例は、印字を繰り返しても、コロナワイヤがほとんど汚れないことがわかった。
【0090】
【表2】

【0091】
図9(a),(b)に示す写真は、15000枚印字した時点における、実施例および比較例のそれぞれについて、印字サンプル(用紙)を撮影したものである。図9(b)に示す比較例では、用紙の縦方向に延びる2本の白い線が現れているのに対し、図9(a)に示す実施例では、縦方向に延びる白い線が現れることはなかった。この白い線は、グリッドの汚れによって、帯電ムラが発生したことが原因であると考えられる。
【0092】
また、上記表2に示すように、比較例では、前記したような白い線(印字不良)が2000枚(2K)印字した段階で発生したのに対し、実施例では、15000枚印字中、印字不良が発生することはなかった。さらに、比較例では、実験前と比較して、グリッドの厚さが平均65μm厚くなっていたのに対し、実施例では、グリッドの厚さが26μm厚くなるのに留まっていた。
【0093】
これらの結果から、実施例は、印字を繰り返しても、印字不良が発生するようなグリッドの汚れは生じないことがわかった。
【0094】
以上より、本発明の回転体ユニットは、従来の構成と比較して、コロナワイヤおよびグリッドの汚れ、すなわち、帯電器の汚れを低減させることができることが確認された。
【符号の説明】
【0095】
100 プロセスユニット
120 感光体ドラム
121 外周面
122 カップリング
130 帯電器
150 クリーニングローラ
151 外周面
152 回転軸
170 第1ギヤ
180 第2ギヤ
251 クリーニングローラ
251A ローラ体
252 摩擦車
350 クリーニングブラシ
352 ブラシ毛
P1 ピッチ円
P2 ピッチ円
r1 半径
r2 半径
r3 半径
r4 半径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から駆動力が入力されることで回転駆動する第1回転体と、
外周面が前記第1回転体の外周面と接触し、回転駆動する前記第1回転体の外周面との摩擦によって従動回転する第2回転体と、
前記第1回転体と一体に回転するように設けられた第1ギヤと、
前記第2回転体と一体に回転するように設けられ、前記第1ギヤと直接噛み合う第2ギヤと、を備え、
前記第1ギヤのピッチ円の半径は、前記第1回転体の外周面までの半径よりも小さく、前記第2ギヤのピッチ円の半径は、前記第2回転体の外周面までの半径よりも大きいことを特徴とする回転体ユニット。
【請求項2】
前記第1ギヤおよび前記第2ギヤは、はすば歯車であることを特徴とする請求項1に記載の回転体ユニット。
【請求項3】
前記第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、
前記第2回転体は、前記感光体ドラムの外周面に付着した付着物を回収するクリーニングローラであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転体ユニット。
【請求項4】
前記第2回転体と一体に回転するように設けられ、前記第1回転体の外周面に摺接して前記第1回転体の外周面に付着した付着物を回収する、前記第2回転体の外周面よりも撓みやすい清掃部を有するクリーニング部材を備え、
前記第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、
前記第2回転体は、前記クリーニング部材の軸方向両側に少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転体ユニット。
【請求項5】
前記第2回転体と一体に回転するように設けられ、前記第1回転体の外周面に摺接して前記第1回転体の外周面に付着した付着物を回収する、外周面の摩擦係数が前記第2回転体の外周面の摩擦係数よりも小さいローラ体を有するクリーニングローラを備え、
前記第1回転体は、外周面に現像剤像が形成される感光体ドラムであり、
前記第2回転体は、前記クリーニングローラの軸方向両側に少なくとも1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転体ユニット。
【請求項6】
前記クリーニングローラは、少なくとも外周部に発泡弾性体層を有することを特徴とする請求項3または請求項5に記載の回転体ユニット。
【請求項7】
前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段を備え、
前記帯電手段は、前記感光体ドラムの回転方向における前記クリーニングローラの下流側で前記クリーニングローラに近接して配置されていることを特徴とする請求項3、請求項5および請求項6のいずれか1項に記載の回転体ユニット。
【請求項8】
前記感光体ドラムの表面を帯電させる帯電手段を備え、
前記帯電手段は、前記感光体ドラムの回転方向における前記クリーニング部材の下流側で前記クリーニング部材に近接して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の回転体ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−76827(P2013−76827A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216399(P2011−216399)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】