回転操作型電子部品
【課題】各種電子機器の入力操作部に使用される回転操作型電子部品に関し、クリック用の板バネと回転体が一種類で数種類のクリック数のものへの対応が可能となる構成のものを提供する。
【解決手段】回転体11のフランジ部11Bの上面に、同心に第1〜第3クリック用凹凸部12〜14を設けると共に、カバー3のカシメ突起3Bに対応する板バネ15の装着部16,17に、孔部16A〜16C,17A〜17Cを設けたものとし、カバー3への板バネ15の固定時に、第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の中の所望のものに板バネ15の弾性ダボ部15Aを対応させて組み込み可能な構成とした。
【解決手段】回転体11のフランジ部11Bの上面に、同心に第1〜第3クリック用凹凸部12〜14を設けると共に、カバー3のカシメ突起3Bに対応する板バネ15の装着部16,17に、孔部16A〜16C,17A〜17Cを設けたものとし、カバー3への板バネ15の固定時に、第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の中の所望のものに板バネ15の弾性ダボ部15Aを対応させて組み込み可能な構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器のモード調整用およびタイマー調整用等の入力操作部に使用される回転操作型電子部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器のモード調整用およびタイマー調整用等の入力操作部に回転操作型電子部品が用いられることが増え、機器の多機能化、高機能化に伴い、数多くの品種が要望されるようになってきた。
【0003】
このような従来の回転操作型電子部品について、図10および図11を用いて説明する。
【0004】
図10は従来の回転操作型電子部品の断面図、図11は同分解斜視図である。
【0005】
同図において、1は、操作部となる軸部1Aの下方に一体形成されたフランジ部1Bを備えた成形樹脂製の回転体で、2は上方開口の凹部を有する成形樹脂製のケースである。
【0006】
そして、上記回転体1は、フランジ部1Bが上記ケース2の凹部内に収容状態になるようにして、フランジ部1Bの下面中央に設けた位置決め用円柱部1Cがケース2底部の中心孔2Aに回転可能に挿通保持されている。また、回転体1の軸部1Aは、ケース2の開口部分を塞ぐようにケース2に取り付けられたカバー3の円形貫通孔3Aに回転可能に挿通保持され、その上部は上方に突出している。
【0007】
そして、回転体1のフランジ部1Bの上面には、操作時におけるクリック感触を生成するためのクリック用凹凸部1Dが、上面視円形リング状で構成されており、その凹凸部1Dに対し、カバー3のカシメ突起3Bによってカシメ固定された板バネ4の弾性ダボ部4Aが弾接している。つまり、カバー3は、板バネ4を固定する固定部材としての機能をも担っている。
【0008】
また、回転体1のフランジ部1Bの下面には、エンコーダ信号などの生成に適合する形状に加工された回転接点板7が固定されており、その回転接点板7に、弾性金属薄板からなる端子一体型刷子5の弾性アーム先端に設けられた接点部5Aが弾接している。なお、端子一体型刷子5の数としては、通常、インクリメンタル式のものであれば、三つが並設されて配される。
【0009】
その端子一体型刷子5は、ケース2にインサート成形等により固定されており、接点部5Aが構成された一端側とは逆の他端側は、ケース2の側方から端子部5Bとして外方に導出されている。
【0010】
なお、上記端子一体型刷子5の弾性アームに設けられた接点部5A等は、ケース2へのインサート成形固定後に、ケース2の窓部2Bを介して金型によって折り曲げ形成するものであり、その窓部2Bを塞ぐために、ケース2の下方には、覆い板6が配され、その覆い板6と上記ケース2とはカバー3のカシメ用脚部3Cで抱きカシメされて一体的な固定状態となっている。
【0011】
上記のように従来の回転操作型電子部品は構成されるものである。
【0012】
次に、この従来の回転操作型電子部品の動作について説明すると、まず、回転体1の軸部1Aを回転操作すると、回転体1の回転動作に伴って回転接点板7も回転し、ケース2に固定されている端子一体型刷子5の接点部5Aに対し回転接点板7の接触位置が相対的に変わっていき、これによって所定の位相差を持つパルス信号等の出力信号が生成され回転操作型電子部品として機能する。
【0013】
また、上記出力信号の発生と同時に、回転体1の回転動作に伴ってクリック用凹凸部1Dの位置も、固定状態にある板バネ4の弾性ダボ部4Aと相対的に変わっていき、弾性ダボ部4Aがクリック用凹凸部1D上を弾性摺動していくことによるバネ力の変化がクリック感触として得られるものであった。
【0014】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2000−348568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記従来の回転操作型電子部品においては、クリック数に合わせてそれに応じた回転体1を作製しなければならず、部品品種が増え、コストも上がるという課題があった。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、クリック数に合わせて個々の回転体を作製する必要がなく、クリック用の板バネと回転体が1種類で数種類のクリック数のものへの対応が可能となる回転操作型電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0018】
本発明の請求項1に記載の発明は、操作部となる軸部の下方に構成されたフランジ部が、ケースに回転可能に保持され、そのフランジ部の上面に、上面視円形リング状で構成されたクリック用凹凸部が同心状に複数本配された回転体と、上記クリック用凹凸部の中の一つに所定の圧力で弾接触する弾性脚部を備えた一つの板バネと、上記一つの板バネを固定する固定部が設けられた固定部材とを備え、上記固定部材の固定部に対する上記一つの板バネの装着位置を変えることにより、上記一つの板バネの弾性脚部の弾接触位置が、上記複数本のクリック用凹凸部の各々に対応可能に組み込み可能とされた回転操作型電子部品としたものである。
【0019】
各々のクリック用凹凸部に板バネの弾接触位置が対応可能に、同じ固定部に対し板バネの装着位置を変えて組み込める当該構成であれば、一つの板バネおよび一つの回転体を共用してクリック数やクリック感触が異なる数種類の回転操作型電子部品が得られるという作用を有する。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、板バネを、略円形リング状で、その直径方向で対向する位置の各々に、複数の孔部が並設された固定部材への装着部が設けられたものとし、その孔部の中の所定のものに、カシメ突起で構成された上記固定部材の固定部が挿入されてカシメ固定されていると共に、その他の孔部内に、上記固定部材に配された小突起が挿入されて上記板バネの固定位置の位置決め補助がなされるものであり、簡素な構成で、板バネの装着位置ずれなどを低減させることができるという作用を有する。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、個々のクリック数等に適合する回転体を各々作製せずとも、クリック用の板バネと回転体が各々一種類で、クリック数等の異なる数種類の回転操作型電子部品への対応が可能となるという有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を用いて説明する。
【0023】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0024】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による回転操作型電子部品の分解斜視図、図2は同断面図、図3は同図2と直交する方向での断面図である。
【0025】
同図において、11は、操作部となる軸部11Aとその下方に一体形成された円盤状のフランジ部11Bからなる成形樹脂製の回転体である。
【0026】
その回転体11のフランジ部11Bの上面には、上面視円形リング状で各々構成された第1〜第3クリック用凹凸部12〜14が同心状で配設されている。その配列としては、外周位置に第1クリック用凹凸部12、中間位置に第2クリック用凹凸部13、内周位置に第3クリック用凹凸部14が構成されている。なお、第1〜第3クリック用凹凸部12〜14は、山谷となる凹凸数が各々で異なるものに形成されている。なお、クリック用凹凸部どうしで凹凸形状等を変えて構成してあってもよい。
【0027】
そして、上記回転体11は、フランジ部11Bが成形樹脂製のケース2の凹部内に収容されてフランジ部11Bの下面中央の位置決め用円柱部11Cが、ケース2底部の中心孔2Aに回転可能に挿通保持されている。また、上記軸部11Aは、ケース2の開口部を塞ぐように配設されたカバー3の円形貫通孔3Aに回転可能に挿通保持され、その上部は上方に突出している。
【0028】
そして、同図に示したものは、上記第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の内、板バネ15の下方側に曲げ加工されて形成された弾性脚部に設けられた弾性ダボ部15Aが、第2クリック用凹凸部13に弾接触するように組み合わせたものとなっている。
【0029】
この板バネ15は、図1に示すように、上面視略円形リング状で、弾性ダボ部15Aの配設位置と直径方向で対向する位置に、同じく下方側に曲げ加工された弾性脚部の下端位置が平坦面で形成された摺動面部15Bを備え、また、上記と直交する直径方向に各々平板状の装着部16,17を備えている。
【0030】
その装着部16,17には、上記弾性ダボ部15Aと摺動面部15Bの各中心位置を繋ぐ直径に対し平行関係にある接線方向で、各々、同じ直径の円形状の孔部16A〜16C,17A〜17Cが並べて設けられている。つまり、孔部16A〜16Cと17A〜17Cとは、互いに平行関係になるように形成されている。
【0031】
上記孔部16A,16B,16Cどうしの配置ピッチおよび孔部17A,17B,17Cどうしの配置ピッチは、上記第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の配置ピッチに合わせられている。なお、上記孔部16Aと17Aは、第1クリック用凹凸部12への適合用に設けられ、同様に上記孔部16Bと17Bは、第2クリック用凹凸部13への適合用、また上記孔部16Cと17Cは、第3クリック用凹凸部14への適合用として設けられている。
【0032】
そして、図2および図3に示すものは、その孔部16A〜16C,17A〜17Cの内、中間位置に設けられている孔部16Bと17Bとに、固定部材としても機能するカバー3に設けられた板バネ15の固定部としてなるカシメ突起3Bを上方から挿通してその下端部をカシメ込むことによって、板バネ15をカバー3に固定しているものである。
【0033】
この板バネ15の固定状態であるときは、上述の図2や図4に示すように、弾性ダボ部15Aおよび摺動面部15Bは、ともに第2クリック用凹凸部13上に弾接している。
【0034】
そして、回転体11のフランジ部11Bの下面には、従来同様に、所定のエンコーダ信号などの生成に適合する形状に加工された回転接点板7が固定され、その回転接点板7の下面には、ケース2にインサート成形等により固定された弾性金属薄板製の端子一体型刷子5の弾性アーム先端に設けられた接点部5Aが弾接している。
【0035】
なお、端子一体型刷子5の接点部5Aが構成された一端側とは逆の他端側は、ケース2の側方から端子部5Bとして外方に導出されていることなどは、従来の場合と同じである。また、インサート成形後に端子一体型刷子5は、ケース2の窓部2Bを介して金型によって弾性アームの曲げ加工や接点部5Aを形成加工すること、および上記窓部2Bを塞ぐためにケース2の下方に配した覆い板6とケース2とはカバー3のカシメ用脚部3Cで抱き込むようにしてカシメ固定されていることも従来の場合と同じである。
【0036】
以上のように、本発明による回転操作型電子部品は構成されるものであり、その動作としては、回転体11の軸部11Aを回転操作して回転体11を回転させ、回転接点板7を、固定状態にある端子一体型刷子5の接点部5Aに対して相対回転させて所定の出力信号を得ることができる。
【0037】
その回転時に、上記第2クリック用凹凸部13とそれに弾接している板バネ15で構成されたクリック生成部としても、上記第2クリック用凹凸部13の回転移動に伴って板バネ15の弾性ダボ部15Aおよび摺動面部15Bの弾接位置が変わっていき、弾性ダボ部15Aがクリック山を乗り越える際のバネ力の変化がクリック感触として得られる。なお、他方の摺動面部15Bは、回転トルクの大きさの調整用として配されたものであり、複数のクリック山の頂点部上を摺動する。
【0038】
以上の構成のものであれば、第2クリック用凹凸部13の凹凸数やその凹凸形状に合わせたクリック数およびクリック感触が得られるものとなる。
【0039】
そして、本発明による回転操作型電子部品は、上記構成のもの以外にも、同じ板バネ15および回転体11を用いて、他のクリック数およびクリック感触が得られるものとしても構成することができる。
【0040】
すなわち、図5および図6に示すように、板バネ15の弾性ダボ部15Aの配設位置に対して遠い側にあたる孔部16Aと17Aに、同じカバー3のカシメ突起3Bを挿通させてカシメ固定すれば、板バネ15の弾性ダボ部15Aの位置を、外周側に構成された第1クリック用凹凸部12に対応させて合わせ込んだもの、つまり弾性ダボ部15Aが第1クリック用凹凸部12上に弾接触し、他方の摺動面部15Bは、内周位置の第3クリック用凹凸部14上に弾接したものとして構成できる。
【0041】
このものは、回転操作時に、第1クリック用凹凸部12の数やその凹凸形状等に応じたクリック数およびクリック感触が得られるものとなり、前述の弾性ダボ部15Aが第2クリック用凹凸部13に対応している場合とは異なるクリック数およびクリック感触のものにできる。
【0042】
なお、その回転操作時に、平坦面で構成された摺動面部15Bは、第3クリック用凹凸部14の複数のクリック山の頂点部上を摺動していき、所望の回転トルク発生に寄与することは前述のものの場合と同じである。また、その他の構成部分や回転操作に応じた信号生成状態などの動作状態なども前述のものと同じであるため、説明は省略する。
【0043】
さらに、本発明によるものにおいては、図7および図8に示すように、板バネ15の弾性ダボ部15Aに対して近い側にあたる孔部16Cと17Cに、同じカバー3のカシメ突起3Bを挿通させてカシメ固定すると、板バネ15の弾性ダボ部15Aの位置を、内周側に配された第3クリック用凹凸部14に対応させて合わせ込んだもの、つまり弾性ダボ部15Aが第3クリック用凹凸部14上に弾接触し、他方の摺動面部15Bは、外周位置の第1クリック用凹凸部12上に弾接したものとしても構成でき、回転操作時に第3クリック用凹凸部14に応じたクリック数およびクリック感触が得られるものとしても構成することができる。このときも板バネ15を固定する固定部材となるカバー3のカシメ突起3Bは上述と同じものを用いて構成できる。なお、その他の部分は前述構成の場合と同じであるため、説明は省略する。
【0044】
以上のように、当該構成の回転操作型電子部品は、一つの回転体11および一つの板バネ15を用いて、しかも固定部材ともなるカバー3の同じ固定部に対し板バネ15の装着位置を変えて装着するのみで、三種類のクリック数および三種類のクリック感触のものを、個々に製作することができる。
【0045】
なお、上記に説明したクリック用凹凸部12〜14等の数は適宜設定すればよく、上述のものに限定されることはない。
【0046】
また、上述構成のカバー3のカシメ突起3Bに対応する板バネ15の装着部16,17であればさらなる改善も可能であり、図9のカバーにおける板バネの装着状態を示す下面側からみた部分断面の斜視図に示すように、カバー3として、固定部となるカシメ突起3Bに並べて小突起3Dを配したものとし、その小突起3Dが、板バネ15の固定用に用いない孔部(同図では、孔部16Aと16C、17Aと17C)の各々に挿入される構成とすると、簡素な構造で、板バネ15が全ての孔部16A〜16C,17A〜17Cで位置決め補助がなされ、板バネ15の装着位置精度の向上が図れて好ましい。
【0047】
なお、板バネ15の装着部とカバー3の固定部の形状は、上記に説明したものに限定されず、その他の形状のものであってもよく、上記のように同心で設けられた複数のクリック用凹凸部の各々に、一つ板バネを弾接触させるように組み込めて共用使用できる構成であればよい。また、板バネ15を固定する部材としてもカバー3のみに限られず、他の構成部材を板バネ15の固定部材として構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明による回転操作型電子部品は、クリック数等に合わせて個々の回転体を作製する必要がなく、クリック用の板バネと回転体が各々一種類で、クリック数等の異なる数種類の回転操作型電子部品への対応が可能となるという効果を有し、電子機器の入力操作部の構成時等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態による回転操作型電子部品の分解斜視図
【図2】同断面図
【図3】同図2と直交する方向での断面図
【図4】同板バネが第2クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図5】同板バネが第3クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図6】同断面図
【図7】同板バネが第1クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図8】同断面図
【図9】同さらなる変形事例のもののカバーにおける板バネの装着状態を示す下面側からみた部分断面の斜視図
【図10】従来の回転操作型電子部品の断面図
【図11】同分解斜視図
【符号の説明】
【0050】
2 ケース
2A 中心孔
2B 窓部
3 カバー(固定部材)
3A 円形貫通孔
3B 板バネ固定用のカシメ突起
3C カシメ用脚部
3D 小突起
5 端子一体型刷子
5A 接点部
5B 端子部
6 覆い板
7 回転接点板
11 回転体
11A 軸部
11B フランジ部
11C 位置決め用円柱部
12 第1クリック用凹凸部
13 第2クリック用凹凸部
14 第3クリック用凹凸部
15 板バネ
15A 弾性脚部に設けた弾性ダボ部
15B 摺動面部
16,17 装着部
16A〜16C,17A〜17C 孔部
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器のモード調整用およびタイマー調整用等の入力操作部に使用される回転操作型電子部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器のモード調整用およびタイマー調整用等の入力操作部に回転操作型電子部品が用いられることが増え、機器の多機能化、高機能化に伴い、数多くの品種が要望されるようになってきた。
【0003】
このような従来の回転操作型電子部品について、図10および図11を用いて説明する。
【0004】
図10は従来の回転操作型電子部品の断面図、図11は同分解斜視図である。
【0005】
同図において、1は、操作部となる軸部1Aの下方に一体形成されたフランジ部1Bを備えた成形樹脂製の回転体で、2は上方開口の凹部を有する成形樹脂製のケースである。
【0006】
そして、上記回転体1は、フランジ部1Bが上記ケース2の凹部内に収容状態になるようにして、フランジ部1Bの下面中央に設けた位置決め用円柱部1Cがケース2底部の中心孔2Aに回転可能に挿通保持されている。また、回転体1の軸部1Aは、ケース2の開口部分を塞ぐようにケース2に取り付けられたカバー3の円形貫通孔3Aに回転可能に挿通保持され、その上部は上方に突出している。
【0007】
そして、回転体1のフランジ部1Bの上面には、操作時におけるクリック感触を生成するためのクリック用凹凸部1Dが、上面視円形リング状で構成されており、その凹凸部1Dに対し、カバー3のカシメ突起3Bによってカシメ固定された板バネ4の弾性ダボ部4Aが弾接している。つまり、カバー3は、板バネ4を固定する固定部材としての機能をも担っている。
【0008】
また、回転体1のフランジ部1Bの下面には、エンコーダ信号などの生成に適合する形状に加工された回転接点板7が固定されており、その回転接点板7に、弾性金属薄板からなる端子一体型刷子5の弾性アーム先端に設けられた接点部5Aが弾接している。なお、端子一体型刷子5の数としては、通常、インクリメンタル式のものであれば、三つが並設されて配される。
【0009】
その端子一体型刷子5は、ケース2にインサート成形等により固定されており、接点部5Aが構成された一端側とは逆の他端側は、ケース2の側方から端子部5Bとして外方に導出されている。
【0010】
なお、上記端子一体型刷子5の弾性アームに設けられた接点部5A等は、ケース2へのインサート成形固定後に、ケース2の窓部2Bを介して金型によって折り曲げ形成するものであり、その窓部2Bを塞ぐために、ケース2の下方には、覆い板6が配され、その覆い板6と上記ケース2とはカバー3のカシメ用脚部3Cで抱きカシメされて一体的な固定状態となっている。
【0011】
上記のように従来の回転操作型電子部品は構成されるものである。
【0012】
次に、この従来の回転操作型電子部品の動作について説明すると、まず、回転体1の軸部1Aを回転操作すると、回転体1の回転動作に伴って回転接点板7も回転し、ケース2に固定されている端子一体型刷子5の接点部5Aに対し回転接点板7の接触位置が相対的に変わっていき、これによって所定の位相差を持つパルス信号等の出力信号が生成され回転操作型電子部品として機能する。
【0013】
また、上記出力信号の発生と同時に、回転体1の回転動作に伴ってクリック用凹凸部1Dの位置も、固定状態にある板バネ4の弾性ダボ部4Aと相対的に変わっていき、弾性ダボ部4Aがクリック用凹凸部1D上を弾性摺動していくことによるバネ力の変化がクリック感触として得られるものであった。
【0014】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2000−348568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記従来の回転操作型電子部品においては、クリック数に合わせてそれに応じた回転体1を作製しなければならず、部品品種が増え、コストも上がるという課題があった。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、クリック数に合わせて個々の回転体を作製する必要がなく、クリック用の板バネと回転体が1種類で数種類のクリック数のものへの対応が可能となる回転操作型電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0018】
本発明の請求項1に記載の発明は、操作部となる軸部の下方に構成されたフランジ部が、ケースに回転可能に保持され、そのフランジ部の上面に、上面視円形リング状で構成されたクリック用凹凸部が同心状に複数本配された回転体と、上記クリック用凹凸部の中の一つに所定の圧力で弾接触する弾性脚部を備えた一つの板バネと、上記一つの板バネを固定する固定部が設けられた固定部材とを備え、上記固定部材の固定部に対する上記一つの板バネの装着位置を変えることにより、上記一つの板バネの弾性脚部の弾接触位置が、上記複数本のクリック用凹凸部の各々に対応可能に組み込み可能とされた回転操作型電子部品としたものである。
【0019】
各々のクリック用凹凸部に板バネの弾接触位置が対応可能に、同じ固定部に対し板バネの装着位置を変えて組み込める当該構成であれば、一つの板バネおよび一つの回転体を共用してクリック数やクリック感触が異なる数種類の回転操作型電子部品が得られるという作用を有する。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、板バネを、略円形リング状で、その直径方向で対向する位置の各々に、複数の孔部が並設された固定部材への装着部が設けられたものとし、その孔部の中の所定のものに、カシメ突起で構成された上記固定部材の固定部が挿入されてカシメ固定されていると共に、その他の孔部内に、上記固定部材に配された小突起が挿入されて上記板バネの固定位置の位置決め補助がなされるものであり、簡素な構成で、板バネの装着位置ずれなどを低減させることができるという作用を有する。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、個々のクリック数等に適合する回転体を各々作製せずとも、クリック用の板バネと回転体が各々一種類で、クリック数等の異なる数種類の回転操作型電子部品への対応が可能となるという有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を用いて説明する。
【0023】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0024】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による回転操作型電子部品の分解斜視図、図2は同断面図、図3は同図2と直交する方向での断面図である。
【0025】
同図において、11は、操作部となる軸部11Aとその下方に一体形成された円盤状のフランジ部11Bからなる成形樹脂製の回転体である。
【0026】
その回転体11のフランジ部11Bの上面には、上面視円形リング状で各々構成された第1〜第3クリック用凹凸部12〜14が同心状で配設されている。その配列としては、外周位置に第1クリック用凹凸部12、中間位置に第2クリック用凹凸部13、内周位置に第3クリック用凹凸部14が構成されている。なお、第1〜第3クリック用凹凸部12〜14は、山谷となる凹凸数が各々で異なるものに形成されている。なお、クリック用凹凸部どうしで凹凸形状等を変えて構成してあってもよい。
【0027】
そして、上記回転体11は、フランジ部11Bが成形樹脂製のケース2の凹部内に収容されてフランジ部11Bの下面中央の位置決め用円柱部11Cが、ケース2底部の中心孔2Aに回転可能に挿通保持されている。また、上記軸部11Aは、ケース2の開口部を塞ぐように配設されたカバー3の円形貫通孔3Aに回転可能に挿通保持され、その上部は上方に突出している。
【0028】
そして、同図に示したものは、上記第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の内、板バネ15の下方側に曲げ加工されて形成された弾性脚部に設けられた弾性ダボ部15Aが、第2クリック用凹凸部13に弾接触するように組み合わせたものとなっている。
【0029】
この板バネ15は、図1に示すように、上面視略円形リング状で、弾性ダボ部15Aの配設位置と直径方向で対向する位置に、同じく下方側に曲げ加工された弾性脚部の下端位置が平坦面で形成された摺動面部15Bを備え、また、上記と直交する直径方向に各々平板状の装着部16,17を備えている。
【0030】
その装着部16,17には、上記弾性ダボ部15Aと摺動面部15Bの各中心位置を繋ぐ直径に対し平行関係にある接線方向で、各々、同じ直径の円形状の孔部16A〜16C,17A〜17Cが並べて設けられている。つまり、孔部16A〜16Cと17A〜17Cとは、互いに平行関係になるように形成されている。
【0031】
上記孔部16A,16B,16Cどうしの配置ピッチおよび孔部17A,17B,17Cどうしの配置ピッチは、上記第1〜第3クリック用凹凸部12〜14の配置ピッチに合わせられている。なお、上記孔部16Aと17Aは、第1クリック用凹凸部12への適合用に設けられ、同様に上記孔部16Bと17Bは、第2クリック用凹凸部13への適合用、また上記孔部16Cと17Cは、第3クリック用凹凸部14への適合用として設けられている。
【0032】
そして、図2および図3に示すものは、その孔部16A〜16C,17A〜17Cの内、中間位置に設けられている孔部16Bと17Bとに、固定部材としても機能するカバー3に設けられた板バネ15の固定部としてなるカシメ突起3Bを上方から挿通してその下端部をカシメ込むことによって、板バネ15をカバー3に固定しているものである。
【0033】
この板バネ15の固定状態であるときは、上述の図2や図4に示すように、弾性ダボ部15Aおよび摺動面部15Bは、ともに第2クリック用凹凸部13上に弾接している。
【0034】
そして、回転体11のフランジ部11Bの下面には、従来同様に、所定のエンコーダ信号などの生成に適合する形状に加工された回転接点板7が固定され、その回転接点板7の下面には、ケース2にインサート成形等により固定された弾性金属薄板製の端子一体型刷子5の弾性アーム先端に設けられた接点部5Aが弾接している。
【0035】
なお、端子一体型刷子5の接点部5Aが構成された一端側とは逆の他端側は、ケース2の側方から端子部5Bとして外方に導出されていることなどは、従来の場合と同じである。また、インサート成形後に端子一体型刷子5は、ケース2の窓部2Bを介して金型によって弾性アームの曲げ加工や接点部5Aを形成加工すること、および上記窓部2Bを塞ぐためにケース2の下方に配した覆い板6とケース2とはカバー3のカシメ用脚部3Cで抱き込むようにしてカシメ固定されていることも従来の場合と同じである。
【0036】
以上のように、本発明による回転操作型電子部品は構成されるものであり、その動作としては、回転体11の軸部11Aを回転操作して回転体11を回転させ、回転接点板7を、固定状態にある端子一体型刷子5の接点部5Aに対して相対回転させて所定の出力信号を得ることができる。
【0037】
その回転時に、上記第2クリック用凹凸部13とそれに弾接している板バネ15で構成されたクリック生成部としても、上記第2クリック用凹凸部13の回転移動に伴って板バネ15の弾性ダボ部15Aおよび摺動面部15Bの弾接位置が変わっていき、弾性ダボ部15Aがクリック山を乗り越える際のバネ力の変化がクリック感触として得られる。なお、他方の摺動面部15Bは、回転トルクの大きさの調整用として配されたものであり、複数のクリック山の頂点部上を摺動する。
【0038】
以上の構成のものであれば、第2クリック用凹凸部13の凹凸数やその凹凸形状に合わせたクリック数およびクリック感触が得られるものとなる。
【0039】
そして、本発明による回転操作型電子部品は、上記構成のもの以外にも、同じ板バネ15および回転体11を用いて、他のクリック数およびクリック感触が得られるものとしても構成することができる。
【0040】
すなわち、図5および図6に示すように、板バネ15の弾性ダボ部15Aの配設位置に対して遠い側にあたる孔部16Aと17Aに、同じカバー3のカシメ突起3Bを挿通させてカシメ固定すれば、板バネ15の弾性ダボ部15Aの位置を、外周側に構成された第1クリック用凹凸部12に対応させて合わせ込んだもの、つまり弾性ダボ部15Aが第1クリック用凹凸部12上に弾接触し、他方の摺動面部15Bは、内周位置の第3クリック用凹凸部14上に弾接したものとして構成できる。
【0041】
このものは、回転操作時に、第1クリック用凹凸部12の数やその凹凸形状等に応じたクリック数およびクリック感触が得られるものとなり、前述の弾性ダボ部15Aが第2クリック用凹凸部13に対応している場合とは異なるクリック数およびクリック感触のものにできる。
【0042】
なお、その回転操作時に、平坦面で構成された摺動面部15Bは、第3クリック用凹凸部14の複数のクリック山の頂点部上を摺動していき、所望の回転トルク発生に寄与することは前述のものの場合と同じである。また、その他の構成部分や回転操作に応じた信号生成状態などの動作状態なども前述のものと同じであるため、説明は省略する。
【0043】
さらに、本発明によるものにおいては、図7および図8に示すように、板バネ15の弾性ダボ部15Aに対して近い側にあたる孔部16Cと17Cに、同じカバー3のカシメ突起3Bを挿通させてカシメ固定すると、板バネ15の弾性ダボ部15Aの位置を、内周側に配された第3クリック用凹凸部14に対応させて合わせ込んだもの、つまり弾性ダボ部15Aが第3クリック用凹凸部14上に弾接触し、他方の摺動面部15Bは、外周位置の第1クリック用凹凸部12上に弾接したものとしても構成でき、回転操作時に第3クリック用凹凸部14に応じたクリック数およびクリック感触が得られるものとしても構成することができる。このときも板バネ15を固定する固定部材となるカバー3のカシメ突起3Bは上述と同じものを用いて構成できる。なお、その他の部分は前述構成の場合と同じであるため、説明は省略する。
【0044】
以上のように、当該構成の回転操作型電子部品は、一つの回転体11および一つの板バネ15を用いて、しかも固定部材ともなるカバー3の同じ固定部に対し板バネ15の装着位置を変えて装着するのみで、三種類のクリック数および三種類のクリック感触のものを、個々に製作することができる。
【0045】
なお、上記に説明したクリック用凹凸部12〜14等の数は適宜設定すればよく、上述のものに限定されることはない。
【0046】
また、上述構成のカバー3のカシメ突起3Bに対応する板バネ15の装着部16,17であればさらなる改善も可能であり、図9のカバーにおける板バネの装着状態を示す下面側からみた部分断面の斜視図に示すように、カバー3として、固定部となるカシメ突起3Bに並べて小突起3Dを配したものとし、その小突起3Dが、板バネ15の固定用に用いない孔部(同図では、孔部16Aと16C、17Aと17C)の各々に挿入される構成とすると、簡素な構造で、板バネ15が全ての孔部16A〜16C,17A〜17Cで位置決め補助がなされ、板バネ15の装着位置精度の向上が図れて好ましい。
【0047】
なお、板バネ15の装着部とカバー3の固定部の形状は、上記に説明したものに限定されず、その他の形状のものであってもよく、上記のように同心で設けられた複数のクリック用凹凸部の各々に、一つ板バネを弾接触させるように組み込めて共用使用できる構成であればよい。また、板バネ15を固定する部材としてもカバー3のみに限られず、他の構成部材を板バネ15の固定部材として構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明による回転操作型電子部品は、クリック数等に合わせて個々の回転体を作製する必要がなく、クリック用の板バネと回転体が各々一種類で、クリック数等の異なる数種類の回転操作型電子部品への対応が可能となるという効果を有し、電子機器の入力操作部の構成時等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態による回転操作型電子部品の分解斜視図
【図2】同断面図
【図3】同図2と直交する方向での断面図
【図4】同板バネが第2クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図5】同板バネが第3クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図6】同断面図
【図7】同板バネが第1クリック用凹凸部に弾接触するように組み合わされた状態を示す上面側からみた図
【図8】同断面図
【図9】同さらなる変形事例のもののカバーにおける板バネの装着状態を示す下面側からみた部分断面の斜視図
【図10】従来の回転操作型電子部品の断面図
【図11】同分解斜視図
【符号の説明】
【0050】
2 ケース
2A 中心孔
2B 窓部
3 カバー(固定部材)
3A 円形貫通孔
3B 板バネ固定用のカシメ突起
3C カシメ用脚部
3D 小突起
5 端子一体型刷子
5A 接点部
5B 端子部
6 覆い板
7 回転接点板
11 回転体
11A 軸部
11B フランジ部
11C 位置決め用円柱部
12 第1クリック用凹凸部
13 第2クリック用凹凸部
14 第3クリック用凹凸部
15 板バネ
15A 弾性脚部に設けた弾性ダボ部
15B 摺動面部
16,17 装着部
16A〜16C,17A〜17C 孔部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部となる軸部の下方に構成されたフランジ部が、ケースに回転可能に保持され、そのフランジ部の上面に、上面視円形リング状で構成されたクリック用凹凸部が同心状に複数本配された回転体と、上記クリック用凹凸部の中の一つに所定の圧力で弾接触する弾性脚部を備えた一つの板バネと、上記一つの板バネを固定する固定部が設けられた固定部材とを備え、上記固定部材の固定部に対する上記一つの板バネの装着位置を変えることにより、上記一つの板バネの弾性脚部の弾接触位置が、上記複数本のクリック用凹凸部の各々に対応可能に組み込み可能とされた回転操作型電子部品。
【請求項2】
板バネを、略円形リング状で、その直径方向で対向する位置の各々に、複数の孔部が並設された固定部材への装着部が設けられたものとし、その孔部の中の所定のものに、カシメ突起で構成された上記固定部材の固定部が挿入されてカシメ固定されていると共に、その他の孔部内に、上記固定部材に配された小突起が挿入されて上記板バネの固定位置の位置決め補助がなされる請求項1記載の回転操作型電子部品。
【請求項1】
操作部となる軸部の下方に構成されたフランジ部が、ケースに回転可能に保持され、そのフランジ部の上面に、上面視円形リング状で構成されたクリック用凹凸部が同心状に複数本配された回転体と、上記クリック用凹凸部の中の一つに所定の圧力で弾接触する弾性脚部を備えた一つの板バネと、上記一つの板バネを固定する固定部が設けられた固定部材とを備え、上記固定部材の固定部に対する上記一つの板バネの装着位置を変えることにより、上記一つの板バネの弾性脚部の弾接触位置が、上記複数本のクリック用凹凸部の各々に対応可能に組み込み可能とされた回転操作型電子部品。
【請求項2】
板バネを、略円形リング状で、その直径方向で対向する位置の各々に、複数の孔部が並設された固定部材への装着部が設けられたものとし、その孔部の中の所定のものに、カシメ突起で構成された上記固定部材の固定部が挿入されてカシメ固定されていると共に、その他の孔部内に、上記固定部材に配された小突起が挿入されて上記板バネの固定位置の位置決め補助がなされる請求項1記載の回転操作型電子部品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−79966(P2006−79966A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263595(P2004−263595)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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