説明

回転機械の回転体

【課題】軸端ピースと回転シャフトとの螺合による結合部分の遊びがアンバランス計測に与える影響を抑制する。
【解決手段】中心軸C回りに回転駆動される回転機械の回転体10は、軸方向一端に先端面11を有する。先端面11には、軸端ピース17が結合される。中心軸Cの位置に、先端面11から軸方向に延びる中心孔21が形成されている。中心孔21には、軸端ピース17が挿入される。中心孔21の内周面には、雌ネジ部23と嵌合部25とが異なる軸方向位置に形成されている。雌ネジ部23は、軸端ピースの雄ネジ部27に螺合し、この状態で、嵌合部25は、軸端ピースの被嵌合部29に密着して嵌め合わされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中心軸回りに回転駆動される回転機械の回転体に関する。
【背景技術】
【0002】
回転機械は、回転体の羽根車によって、流体と機械との間でエネルギーを変換する。例えば、回転機械は、船舶用過給機や車両用過給機やガスタービンなどのターボ機械である。
【0003】
回転体のアンバランスを計測して、回転体のアンバランスを修正することが行われている。
【0004】
アンバランス計測時には、回転体を、中心軸回りに回転させる。この回転時において、回転体の回転角を検出しつつ、回転体の回転により生じる振動の強度を検出する。検出した回転角と振動強度との関係をアンバランスデータとして取得する。
【0005】
このように検出した回転角と振動強度との関係であるアンバランスデータに基づいて、アンバランスが存在する周方向位置において、回転体の一部を除去(切削)する。これにより、回転体のアンバランスを修正する。
【0006】
このような回転体のアンバランス計測は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。本発明に関連する他の先行技術文献として、下記の特許文献2、3がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−267907号公報
【特許文献2】特開2005−172538号公報
【特許文献3】特開2009−174358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アンバランス計測時において、軸端ピースを用いて、回転体の回転による振動の計測を行うことが考えられる。図1は、回転体40がコンプレッサ羽根車41と回転シャフト43を備える場合を示す。軸端ピース45は、図1のように、コンプレッサ羽根車41を貫通している回転シャフト43の先端部の雄ネジ部43aに螺合している、なお、回転シャフト43の雄ネジ部43aにナット44が螺合することにより、回転シャフト43はコンプレッサ羽根車41に締結させられている。
【0009】
軸端ピース45が結合した回転体40を回転させ、この時、回転体の回転による振動として軸端ピース45の振動を検出する。この検出は、渦電流型、静電容量型、レーザー型などの非接触式ピックアップを用いて行われる。
回転体40の回転角は、軸端ピース45の先端面を利用して行ってよい。例えば、軸端ピース45の先端面に切り欠きや凸部などを設け、このような切り欠きや凸部を検出することにより、回転体40の回転角を検出してよい。
【0010】
しかし、軸端ピース45は、螺合により回転体40に結合されているので、ネジ部のガタ(遊び)により、軸端ピース45の中心が回転体40の中心軸Cに一致しない。そのため、計測したアンバランスデータの誤差が増大する可能性がある。
【0011】
そこで、本発明の目的は、軸端ピースと回転シャフトとの螺合による結合部分の遊びがアンバランス計測に与える影響を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の目的を達成するため、本発明によると、中心軸回りに回転駆動される回転機械の回転体であって、
軸方向一端に先端面を有し、該先端面には軸端ピースが結合され、
前記中心軸の位置に、前記先端面から軸方向に延びる中心孔が形成されており、該中心孔には、前記軸端ピースが挿入され、
前記中心孔の内周面には、雌ネジ部と嵌合部とが異なる軸方向位置に形成されており、
前記雌ネジ部は、軸端ピースの雄ネジ部に螺合し、この状態で、前記嵌合部は、軸端ピースの被嵌合部に密着して嵌め合わされる、ことを特徴とする回転機械の回転体が提供される。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によると、前記雌ネジ部は、前記先端面から軸方向に間隔を置いて位置しており、
前記嵌合部は、前記先端面から雌ネジ部側へ軸方向に延びている。
【0014】
また、好ましくは、前記雌ネジ部は、前記先端面から軸方向に間隔を置いて位置しており、
前記嵌合部は、前記先端面から雌ネジ部側へ軸方向に延びている第1部分と、該第1部分とで前記雌ネジ部を挟むように前記中心孔の底近傍に位置する第2部分と、を有する。
【0015】
さらに、好ましくは、中心孔の前記第1部分は、軸端ピースに半径方向に密着し、
前記第1部分の内径は、前記雌ネジ部の内径よりも大きく、前記第1部分と前記雌ネジ部とは、軸方向を向く段差面により結合されており、該段差面は、軸端ピースに軸方向に密着する。
【0016】
本発明の好ましい実施形態によると、回転機械の回転シャフトに結合される基部と、該基部の軸回りに間隔を置いて基部に結合されている複数のコンプレッサ翼と、を有するコンプレッサ羽根車を備え、
前記基部は、前記中心孔が開口する前記先端面と、該先端面と反対側に位置する後端面を有し、
前記回転シャフトが挿入されるシャフト挿入孔が、前記後端面から軸方向に延びるように前記基部に形成されている。
【発明の効果】
【0017】
上述した本発明によると、前記中心孔の内周面には、雌ネジ部と嵌合部とが異なる軸方向位置に形成されており、前記雌ネジ部は、軸端ピースの雄ネジ部に螺合し、この状態で、前記嵌合部は、軸端ピースの被嵌合部に密着して嵌め合わされるので、軸端ピースと回転シャフトとの螺合による結合部分の遊びがアンバランス計測に与える影響を、嵌合部における嵌め合いにより抑制できる。しかも、中心孔における内周面の雌ネジ部が軸端ピースの雄ネジ部に螺合するので、軸端ピースが、回転体から軸方向に外れることもない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来における回転体と軸端ピースを示す。
【図2】本発明の実施形態による回転体と軸端ピースを示す。
【図3】(A)は、図2の破線で囲んだ部分Aの拡大図であり、(B)は、(A)において軸端ピースを回転体から分離した状態を示す。
【図4】(A)は、図2の破線で囲んだ部分Aの拡大図に相当し、回転体と工具を示し、(B)は、(A)において工具を回転体から分離した状態を示す。
【図5】本発明の実施形態の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0020】
図2は、本発明の実施形態による回転体10を示す。
【0021】
回転体10は、中心軸C回りに回転駆動され回転機械に設けられる。本実施形態では、図2の回転体10は、コンプレッサ羽根車3と回転シャフト5を備える。すなわち、回転機械は、コンプレッサ羽根車3により、流体(気体または液体)にエネルギーを連続的に与えるターボ機械である。このターボ機械は、例えば、回転シャフト5の一端部にコンプレッサ羽根車3が結合されており、回転シャフト5の他端部にタービン羽根車が結合されている過給機である。タービン羽根車は、エンジンの排ガスにより回転駆動される。過給機は、船舶用または車両用のものであってよい。
【0022】
コンプレッサ羽根車3は、回転機械の回転シャフト5に結合される基部7と、該基部7の軸(即ち、中心軸C)回りに間隔を置いて基部7に結合されている複数のコンプレッサ翼9と、を有する。基部7は、軸方向一端側に位置する先端面11と、該先端面11と反対側に位置する後端面13を有する。回転体10の基部7には、後端面13から軸方向に延びるようにシャフト挿入孔15が形成されている。シャフト挿入孔15には、回転シャフト5が挿入される。
なお、本願において、軸方向とは、回転体10の中心軸Cと平行な方向を意味し、半径方向とは、中心軸Cに直交する方向であって中心軸Cを中心とする円の半径方向を意味し、周方向とは、中心軸Cを回る方向を意味する。
【0023】
図2では、コンプレッサ羽根車3は、中実に形成されている。すなわち、回転シャフト5は、コンプレッサ羽根車3を貫通することなく、後端面13から途中まで軸方向に延びている。
【0024】
回転体10の軸方向一端に位置する先端面11には、軸端ピース17が結合される。軸端ピース17は、回転体10の振動の検出対象となる部材である。軸端ピース17は、回転体10に結合されるので、回転体10と一体で回転する。回転体10のアンバランス計測では、この軸端ピース17の振動を回転体10の振動として検出する。すなわち、回転体10のアンバランス計測では、回転体10を回転させた状態で、回転体10(軸端ピース17)が基準姿勢から中心軸C回りに回転した量を示す回転角(位相)を検出しつつ、軸端ピース17の振動強度を当該回転によって生じる回転体10の振動強度として検出する。これにより、各回転角における振動強度を示すアンバランスデータを取得する。なお、図2の例では、アンバランス計測時に、回転シャフト5が結合したコンプレッサ羽根車3を中心軸C回りに回転させてもよいし、回転シャフト5の代わりにマンドレルをシャフト挿入孔15に挿入した状態で、コンプレッサ羽根車3を、マンドレルの軸回りに回転させてもよい(詳しくは特許文献2を参照)。
【0025】
軸端ピース17の被検出部19の振動を、軸端ピース17の振動として検出する。すなわち、半径方向に関する被検出部19の振動(変位)を、図2に示す非接触式のピックアップ18により検出する。このピックアップ18は、渦電流型、静電容量型、レーザー型などのものであってよい。
【0026】
なお、回転体10の回転角は、例えば、軸端ピース17の先端面22を利用して検出されてよい。例えば、軸端ピース17の先端面22に設けた切り欠きや凸部などを検出することにより、回転体10の回転角を検出する。または、回転体10の他の部分を利用して回転体10の回転角を検出してもよい。
【0027】
軸端ピース17を回転体10に結合するための構成を説明する。
【0028】
図3(A)は、図2の破線で囲んだ部分Aの拡大図であり、図3(B)は、図3(A)において軸端ピース17を回転体10から分離した状態を示す。
【0029】
回転体10において、図3(B)のように、中心軸Cの位置に、先端面11から軸方向に延びる中心孔21が形成されている。この中心孔21には、軸端ピース17が挿入される。なお、本実施形態では、中心孔21が開口している先端面11は、コンプレッサ羽根車3の基部7の先端面である。
【0030】
中心孔21の内周面には、雌ネジ部23と嵌合部25とが異なる軸方向位置に形成されている。雌ネジ部23は、軸端ピース17の雄ネジ部27に螺合し、この状態で、嵌合部25は、軸端ピース17の被嵌合部29に密着して嵌め合わされる。
【0031】
雌ネジ部23は、先端面11から軸方向に間隔を置いて位置している。嵌合部25は、先端面11から雌ネジ部23側へ軸方向に延びている第1部分25aと、該第1部分25aとで雌ネジ部23を軸方向に挟むように中心孔21の底近傍に位置する第2部分25bと、を有する。雌ネジ部23と第1部分25aと第2部分25bは、軸方向から見た場合、円形である。第1部分25aの内径は、雌ネジ部23の内径よりも大きく、第2部分25bの内径は、雌ネジ部23の内径と同じであるか、雌ネジ部23の内径よりも小さい。
【0032】
一方、軸端ピース17は、雌ネジ部23が螺合する雄ネジ部27と、嵌合部25が嵌合する被嵌合部29とを有する。被嵌合部29は、第1部分25aが半径方向に密着して嵌合する根元側部分29aと、根元側部分29aとで雄ネジ部27を軸方向に挟むように位置し第2部分25bが半径方向に密着して嵌合する先端側部分29bとを有する。雄ネジ部27と根元側部分29aと先端側部分29bは、軸方向から見た場合、円形である。根元側部分29aの外径は、雄ネジ部27の外径よりも大きく、先端側部分29bの外径は、雄ネジ部27の外径と同じであるか、雄ネジ部27の外径よりも小さい。
【0033】
上述のように、軸端ピース17は、軸方向に間隔をおいた根元側部分29aと先端側部分29bの2箇所において、中心孔21の内周面に密着して嵌合するので、軸端ピース17が、中心軸Cに対して傾くことが防止される。これにより、軸端ピース17と回転シャフト5との螺合による結合部分の遊びが、回転体10のアンバランス計測に与える影響を防止できる。
【0034】
中心孔21の内面は、軸端ピース17に対して、半径方向だけでなく軸方向にも密着する。中心孔21の第1部分25aの内周面は、軸端ピース17の根元側部分29aの外周面に半径方向に密着する。中心孔21における第1部分25aと雌ネジ部23とは、軸方向を向く段差面31により結合されている。第1部分25aと雌ネジ部23との段差面31は、根元側部分29aと雄ネジ部27との段差面33に軸方向に密着する。段差面31と段差面33は、軸方向に対向する。このような半径方向および軸方向における密着により、軸端ピース17が、中心軸Cに対して傾くことが確実に防止されるので、軸端ピース17と回転シャフト5との螺合による結合部分の遊びが、回転体10のアンバランス計測に与える影響を確実に防止できる。
【0035】
本実施形態では、半径方向における軸端ピース17の位置決め誤差は、最大で40μmであった。これに対し、図1に示す従来の構成では、半径方向における軸端ピース45の位置決め誤差は、ネジ部の遊びにより、最大で200μmであった。従って、本実施形態により、軸端ピース17の位置決め精度が大幅に向上する。
【0036】
軸端ピース17は、被検出部19と根元側部分29aとの間に位置し両者を結合する係合部35を有する。この係合部35は、軸方向から見た場合に、多角形(例えば六角形)のナット状である。この係合部35に工具(例えばレンチ)を係合させた状態で、当該工具を回転させることにより、軸端ピース17を回転させて、軸端ピース17の雄ネジ部27を、中心孔21の雌ネジ部23に螺合させる。
【0037】
図4(A)は、図2の破線で囲んだ部分Aの拡大図に相当し、回転体10の先端面11に設けられた係合部37と、これに係合する工具39を示す。図4(B)は、図4(A)において工具39を回転体10から分離した状態を示す。
【0038】
回転シャフト5と基部7との結合は、図4(A)のように、基部7の先端面11に設けられた係合部37に、周方向に工具39を係合させ、この状態で、工具39を回転させることにより、回転シャフト5の外周面に形成した雄ネジ部と、基部7のシャフト挿入孔15の内周面に形成した雌ネジ部とを螺合させて、回転シャフト5を基部7に締結させてよい。係合部37は、中心孔21よりも半径方向外側に位置する。図4の例では、係合部37は、周方向に間隔をおいて設けられ、先端面11から軸方向に延びる複数の係合孔である。複数の係合孔37には、それぞれ、工具39の複数の係合ピン39aが挿入される。当該工具39は、複数の係合ピン39aが結合されているナット状の頭部39bを有する。各係合ピン39aを係合部37に係合させた状態で、例えばレンチで頭部39bを回転させて、回転シャフト5を基部7に螺合により締結する(詳しくは、特許文献3を参照)。
【0039】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1〜3のいずれかを単独で、または、変更例1〜3を組み合わせて採用してもよい。
【0040】
(変更例1)
軸端ピース17の回転角を検出するための手段は、上述の切り欠きや凸部でなくてもよい。例えば、次のように、軸端ピース17の回転角を検出してもよい。軸端ピース17の被検出部19または先端面22を磁化させ、周方向における一定位置に配置された磁気センサにより、被検出部19または先端面22による磁界を半径方向または軸方向から検出する。磁気センサが検出する磁界の強度は、回転体10の回転量に応じて変化するので、この強度変化に基づいて、軸端ピース17の回転角を検出する。
【0041】
(変更例2)
第1部分25aと第2部分25bのうち、第1部分25aのみを設けてもよい。すなわち、図5のように、中心孔21の内周面において第2部分25bを省略し、軸端ピース17において先端側部分29bを省略してもよい。
【0042】
(変更例3)
上述の実施形態では、回転体10は、コンプレッサ羽根車3を有していたが、コンプレッサ羽根車3を有していなくてもよい。すなわち、先端面11は、上述の実施形態ではコンプレッサ羽根車3の先端面であったが、回転体10の先端面であればよい。
【符号の説明】
【0043】
3 コンプレッサ羽根車、5 回転シャフト、7 基部、9 コンプレッサ翼、10 回転体、11 回転体の先端面、13 後端面、15 シャフト挿入孔、17 軸端ピース、18 ピックアップ、19 被検出部、21 中心孔、22 軸端ピースの先端面、23 雌ネジ部、25 嵌合部、25a 嵌合部の第1部分、25b 嵌合部の第2部分、27 雄ネジ部、29 被嵌合部、29a 根元側部分、29b 先端側部分、31 中心孔の段差面、33 軸端ピースの段差面、35 軸端ピースの係合部、37 コンプレッサ羽根車の係合部、39 工具、39a 工具の係合ピン、39b 工具の頭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸回りに回転駆動される回転機械の回転体であって、
軸方向一端に先端面を有し、該先端面には軸端ピースが結合され、
前記中心軸の位置に、前記先端面から軸方向に延びる中心孔が形成されており、該中心孔には、前記軸端ピースが挿入され、
前記中心孔の内周面には、雌ネジ部と嵌合部とが異なる軸方向位置に形成されており、
前記雌ネジ部は、軸端ピースの雄ネジ部に螺合し、この状態で、前記嵌合部は、軸端ピースの被嵌合部に密着して嵌め合わされる、ことを特徴とする回転機械の回転体。
【請求項2】
前記雌ネジ部は、前記先端面から軸方向に間隔を置いて位置しており、
前記嵌合部は、前記先端面から雌ネジ部側へ軸方向に延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の回転機械の回転体。
【請求項3】
前記雌ネジ部は、前記先端面から軸方向に間隔を置いて位置しており、
前記嵌合部は、前記先端面から雌ネジ部側へ軸方向に延びている第1部分と、該第1部分とで前記雌ネジ部を挟むように前記中心孔の底近傍に位置する第2部分と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の回転機械の回転体。
【請求項4】
中心孔の前記第1部分は、軸端ピースに半径方向に密着し、
前記第1部分の内径は、前記雌ネジ部の内径よりも大きく、前記第1部分と前記雌ネジ部とは、軸方向を向く段差面により結合されており、該段差面は、軸端ピースに軸方向に密着する、ことを特徴とする請求項3に記載の回転機械の回転体。
【請求項5】
回転機械の回転シャフトに結合される基部と、該基部の軸回りに間隔を置いて基部に結合されている複数のコンプレッサ翼と、を有するコンプレッサ羽根車を備え、
前記基部は、前記中心孔が開口する前記先端面と、該先端面と反対側に位置する後端面を有し、
前記回転シャフトが挿入されるシャフト挿入孔が、前記後端面から軸方向に延びるように前記基部に形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転機械の回転体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−237654(P2012−237654A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106854(P2011−106854)
【出願日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】