説明

回転装置の動作の監視時に使用するためのシステムおよび方法

【課題】回転装置の動作の監視時に使用するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】予め定義された軸に対する回転装置構成要素102の位置を検知し、構成要素102の位置を示す信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサ134を含む。センサ134に結合されたプロセッサは、位置に少なくとも部分的に基づいて構成要素の複数の特性値を算出し、構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの時間ベースの波形を図示するようにプログラムされる。プロセッサはまた、複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの軌道プロットを図示し、時間ベースの波形を軌道プロットと同期するようにプログラムされる。時間ベースの波形は、軸に沿った構成要素の位置を示し、軌道プロットは、予め定義された面内の構成要素の位置を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、一般に、監視システムに関し、より具体的には、回転装置の動作の監視時に使用するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
知られている機械は、動作中に振動または他の挙動を示す可能性がある。センサを使用し、そのような挙動を測定し、例えば、モータ駆動軸に現れる振動の量、モータ駆動軸の回転位置もしくは変位、および/または機械もしくはモータの他の適切な動作特性を判定することができる。しばしば、センサは、複数のモニタおよび少なくとも1つのプロセッサを含む監視システムに結合される。監視システムは、センサから、検知された測定値を表す信号を受信し、それらの測定値を、ユーザによって使用可能な形態で測定値を表示する診断プラットフォームに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0125461号明細書
【発明の概要】
【0004】
しかし少なくともいくつかの知られている診断プラットフォームでは、センサから受信された測定値を表示する空間が限定されていることがある。したがって、知られている診断システムは、常に技術者またはユーザに対して所望の測定データの一部分しか表示することができない可能性がある。したがって、技術者またはユーザは、機械内の動作障害および/またはエラーを容易におよび/または迅速に診断することができないことがある。障害および/またはエラー診断のそのような困難および/または遅延によって、機械に損傷が発生する可能性があり、および/または、望ましくないことには、機械がしばらくの間使用不可能になる可能性がある。
【0005】
一実施形態では、回転装置の動作の監視時に使用するためのシステムが提供される。このシステムは、予め定義された軸に対する、回転装置に結合された構成要素の位置を検知し、構成要素の位置を示す信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサと、少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサとを含む。このプロセッサは、構成要素の位置に少なくとも部分的に基づいてその構成要素の複数の特性値を算出し、複数の構成要素特性値の少なくとも一部に基づいて、予め定義された軸に沿った構成要素の位置を示す少なくとも1つの時間ベースの波形を図示するようにプログラムされている。このプロセッサはまた、複数の構成要素特性値の少なくとも一部に基いて、予め定義された平面内の構成要素の位置を示す少なくとも1つの軌道プロットを図示し、少なくとも1つの時間ベースの波形を少なくとも1つの軌道プロットと同期するようにプログラムされている。
【0006】
他の実施形態では、コンピュータ実行可能命令が組み込まれているコンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行された場合、プロセッサに、予め定義された軸に対する、回転装置に結合された構成要素の位置を示す信号を受信させ、その位置に少なくとも部分的に基づいて構成要素の複数の特性値を算出させる。このプロセッサはまた、複数の構成要素特性値の少なくとも一部に基づいて少なくとも1つの時間ベースの波形を図示し、複数の構成要素特性値の少なくとも一部に基づいて少なくとも1つの軌道プロットを図示し、少なくとも1つの時間ベースの波形を少なくとも1つの軌道プロットと同期される。少なくとも1つの時間ベースの波形は、予め定義された軸に沿った構成要素の位置を示し、少なくとも1つの軌道プロットは、予め定義された平面内の構成要素の位置を示す。
【0007】
他の実施形態では、予め定義された軸に対する構成要素の位置を示す信号を受信するステップと、その位置に少なくとも部分的に基づいて構成要素の複数の特性値を算出するステップとを含む、構成要素を含む回転装置の動作を監視する方法が提供される。本方法はまた、複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの時間ベースの波形を図示するステップと、複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの軌道プロットを図示するステップと、少なくとも1つの時間ベースの波形を少なくとも1つの軌道プロットと同期するステップとを含む。少なくとも1つの時間ベースの波形は、予め定義された軸に沿った構成要素の位置を示し、少なくとも1つの軌道プロットは、予め定義された平面内の構成要素の位置を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】例示的回転装置の概略図である。
【図2】図1に示されている回転装置の構成要素の横断面図である。
【図3】図1に示されている回転装置と共に使用され得る例示的監視システムのブロック図である。
【図4】図3に示されている監視システムと共に使用され得る例示的表示のグラフである。
【図5】図1に示されている回転装置の動作の監視時に使用され得る例示的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、例示的回転装置100の概略図である。図2は、回転装置100の中で使用される構成要素102の横断面図である。この例示的実施形態では、回転装置100は、取入れ部104と、取入れ部104から下流に結合された圧縮機部106と、圧縮機部106から下流に結合された燃焼器部108と、燃焼器部108から下流に結合されたタービン部110と、排気部112とを含むタービンエンジンシステム100である。ロータシャフトアセンブリ114は、タービン部110および圧縮機部106に結合され、中心線軸118に沿ってタービン部110と圧縮機部106との間に延在する駆動軸116を含む。少なくとも1つの軸受120などの少なくとも1つの担体要素が、駆動軸116を回転可能に支持する。燃焼器部108は、複数の燃焼器122を含む。燃焼器部108は、各燃焼器122が圧縮機部106と流れ連通するように、圧縮機部106に結合される。
【0010】
燃料アセンブリ124は、燃焼器122に燃料の流れを提供するために各燃焼器122に結合される。タービン部110は、駆動軸116を介して圧縮機部106および発電機126に回転可能に結合される。圧縮機部106およびタービン部110はそれぞれ、ロータシャフトアセンブリ114に結合された少なくとも1つのロータブレードまたは圧縮機ブレード(図示せず)を含む。ロータシャフトアセンブリ114は、発電機126に結合され、回転装置100の動作中に発電機126に動力負荷を与えるロータシャフト128を含む。発電機126は、例えば、電力を電力系統に配送するために、電力系統(図示せず)など電源に結合される。代替として、回転装置100は、他の構成を有し、他のタイプの構成要素を使用してもよい。例えば、回転装置100は、少なくとも1つのガスタービンエンジン、別のタイプのタービンおよび/もしくは機械、ならびに/または回転装置100が本明細書に記載されているように機能することができるようにする別のタイプの発電装置でもよく、それらを含んでもよい。
【0011】
この例示的実施形態では、監視システム130は、コンピューティングデバイス132と、コンピューティングデバイス132に結合された複数のセンサ134とを含む。さらに、この例示的実施形態では、センサ134は、駆動軸116および/またはロータシャフト128の少なくとも1つの部分136などの回転装置100の少なくとも1つの構成要素102に結合される、またはその近くに配置される。代替として、または追加として、センサ134は、軸受120などのまたはそれに限定されない別の構成要素102に結合されても、またはその近くに配置されてもよい。
【0012】
この例示的実施形態では、センサ134は、第1の振動センサまたは近接センサ140と、第2の振動センサまたは近接センサ142と、回転センサ144とを含む。代替として、センサ134は、監視システム130が本明細書に記載されているように機能することができるようにする他のタイプおよび/または数のセンサを含むことができる。この例示的実施形態では、第1の近接センサ140は、センサ140に対して、第1の軸、またはX軸146に沿った構成要素102の位置および/または接近を検出するために構成要素102のごく近くに配置される。第2の近接センサ142は、センサ142に対して、第2の軸、またはY軸148に沿った構成要素102の位置および/または接近を検出するために構成要素102のごく近くに配置される。図2は、横軸に沿った方向に向けられたX軸146、および縦軸に沿った方向に向けられたY軸148を例示するが、X軸146および/またはY軸148は、監視システム130が本明細書に記載されているように機能することができるようにするために任意の適切な軸に沿った方向に向けられてもよいことを理解されたい。この例示的実施形態では、X軸146およびY軸148は、相互に対して直角であり、それぞれは中心線軸118に対して直角である。第1の近接センサ140および第2の近接センサ142は、中心線軸118に対して直角である2次元デカルト基準面150またはX−Y面150内の構成要素102の位置を検出するために連携して動作する。第1の近接センサ140および第2の近接センサ142は、構成要素102の検出された位置を表す信号をコンピューティングデバイス132に送信する。
【0013】
この例示的実施形態では、センサ144は、構成要素102の回転を検出する。より具体的には、この例示的実施形態では、目印もしくは切欠きはセンサ144を通り過ぎて回転するので、回転センサ144は、磁気ストライプ、構成要素102の材料とは異なる材料、および/または各構成要素102上の予め定義された目印または切欠き(図示せず)を含み得るがそれらだけに限定されない構成要素102に結合された標識、または構成要素102の一部を、構成要素102の各回転中、または構成要素102の回転の予め定義された一部分の期間中に、その目印または切欠きがセンサ144を回転して通過した時に検出する。この例示的実施形態では、センサ144は、構成要素102の回転数を判定することができるようにするために、目印または切欠きの検出を表す信号をコンピューティングデバイス132に送信する。さらに、この例示的実施形態では、各センサ134は、各センサ134から受信されたデータの表示を同期するのを容易にするために、コンピューティングデバイス132が各センサ134から測定値を事実上同時に受信するように、同期してサンプリングされる。
【0014】
動作中、取入れ部104は、空気を圧縮機部106に向けて送る。圧縮機部106は、吸入空気をより高い圧力および温度に圧縮し、圧縮された空気を燃焼器部108に向けて排出する。燃料は燃料アセンブリ124から各燃焼器122に送られ、燃料は、圧縮された空気と混合され、燃焼器部108内で点火される。燃焼器部108は、燃焼ガスをタービン部110に送り、そこでガス流の熱エネルギーが、駆動軸116を介して圧縮機部106および/または発電機126を駆動するための機械回転エネルギーに変換される。排出ガスはタービン部110を出て、排出部112を通って周囲の大気に流れ出る。
【0015】
監視システム130は、回転装置100および/または構成要素102の少なくとも1つの状態を監視する。より具体的には、この例示的実施形態では、第1の近接センサ140は、X軸146に沿った構成要素102の位置を検知し、第2の近接センサ142は、Y軸148に沿った構成要素102の位置を検知する。回転センサ144は、構成要素102の回転を検知する。各センサ134は、以下でさらに十分に説明されるように、それぞれの測定信号を処理および/または表示のためにコンピューティングデバイス132に送信する。例えば、この例示的実施形態では、X軸146に沿った構成要素102の検知された位置は、第1の近接センサ140に関する構成要素102の移動または振動を判定および/または表示するために使用され、Y軸148に沿った構成要素102の検知された位置は、第2の近接センサ142に関する構成要素102の移動または振動を判定および/または表示するために使用され得る。
【0016】
図3は、回転装置100(図1に示されている)と共に使用され得る一例示的監視システム130のブロック図である。この例示的実施形態では、監視システム130は、センサ134と通信するように結合されたコンピューティングデバイス132を含む。より具体的には、監視システム130は、コンピューティングデバイス132に結合された第1の近接センサ140と、第2の近接センサ142と、回転センサ144とを含む。
【0017】
この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132は、プログラムされた命令を実行するためにメモリデバイス202と通信するように結合されたプロセッサ200を含む。この例示的実施形態では、実行可能な命令がメモリデバイス202に記憶されている。代替として、実行可能な命令は、コンピュータネットワークを介して別のデバイスから取り出され得る。この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132は、プロセッサ200をプログラムすることにより、本明細書に記載の1つまたは複数の動作を実行するようにプログラム可能である。例えば、プロセッサ200は、動作を1つまたは複数の実行可能な命令としてエンコードし、メモリデバイス202に実行可能な命令を提供することにより、プログラムされ得る。さらに、一実施形態では、プロセッサ200は、1つまたは複数の処理ユニットを(例えば、マルチコア構成で)含むことができる。
【0018】
プロセッサ200は、汎用中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、および/または本明細書に記載の機能を実行することができる任意の他の回路もしくはプロセッサを含むことができるが含むことだけに限定されない。上記例は、例示だけであり、したがって、用語プロセッサの定義および/または意味を決して限定することを意図するものではない。
【0019】
この例示的実施形態では、メモリデバイス202は、実行可能な命令および/または他のデータなどの情報を選択的に記憶し取り出すことができるようにする1つまたは複数のデバイスである。メモリデバイス202は、限定なしに、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ソリッドステートディスク、および/またはハードディスクなどの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含む。メモリデバイス202は、限定なしに、本明細書に記載の方法で使用するのに適した実行可能な命令および/または任意の他のタイプのデータを記憶するように構成されてよい。
【0020】
この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132は、プロセッサ200に結合された提示インターフェース204を含む。提示インターフェース204は、ユーザ206に複数の構成要素特性値および/またはトレース(図3には示されていない)などの、しかしそれらに限定されない情報を出力する(例えば、表示、印刷、および/またはそれ以外の方法で出力する)ように構成される。例えば、提示インターフェース204は、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、および/または「電子インク」ディスプレイなどの表示装置に結合されたディスプレイアダプタ(図2には示されていない)を含むことができる。一実施形態では、提示インターフェース204は、2つ以上の表示装置を含む。
【0021】
この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132は、ユーザ206から入力を受信する入力インターフェース208を含む。例えば、入力インターフェース208は、提示インターフェース204によって表示されたマーカ(図3には示されていない)の移動の選択を受信することができ、および/または本明細書に記載の方法およびシステムによる使用に適した任意の他の情報を受信することができる。この例示的実施形態では、入力インターフェース208は、プロセッサ200に結合され、例えば、キーボード、セレクタノブ、ポインティングデバイス、マウス、スタイラス、タッチセンシティブパネル(例えば、タッチパッドもしくはタッチスクリーン)、ジャイロスコープ、加速度計、位置検出器、および/またはオーディオ入力インターフェースを含むことができる。タッチスクリーンなどの単一の構成要素は、提示インターフェース204の表示装置として、および入力インターフェース208としても機能することができる。
【0022】
この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132はまた、少なくとも1つのセンサ134に結合されたセンサインターフェース210を含む。各センサ134は、構成要素102の検出された位置および/または回転数など、構成要素102の検出された状態に対応する信号を送信する。各センサ134は、信号を、連続して、周期的に、もしくは一度だけ、および/またはコンピューティングデバイス132が本明細書に記載されているように機能することができるようにする任意の他の信号タイミングで、送信することができる。さらに、各センサ134は、アナログ形式またはデジタル形式のどちらかの形式で信号を送信することができる。
【0023】
コンピューティングデバイス132は、プロセッサ200に結合された通信インターフェース212を含む。通信インターフェース212は、サーバ、コンピュータ、および/または別のコンピューティングデバイス132などのリモートデバイスと通信するように結合される。例えば、通信インターフェース212は、限定なしに、有線ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、および/または移動電気通信アダプタを含むことができる。
【0024】
図4は、監視システム130(図1に示されている)によって生成され得る例示的ディスプレイ300のグラフである。より具体的には、この例示的実施形態では、ディスプレイ300は、コンピューティングデバイス132(図1に示されている)によって、例えば、プロセッサ200および/または提示インターフェース204(両方とも図3に示されている)を介して、提示および/または生成される。さらに、ディスプレイ300は、入力インターフェース208(図3に示されている)を介して受信された入力(例えば、選択および/または入力)によって更新され得る。代替実施形態では、1つまたは複数の入力が通信インターフェース212(図3に示されている)を介して受信される。例えば、選択は、リモートコンピューティングデバイス132の入力インターフェース208を介して受信されることが可能であり、リモートコンピューティングデバイス132の通信インターフェース212によって送信されることが可能である。他の実施形態では、ディスプレイ300は、例えば、通信インターフェース212を介して、コンピューティングデバイス132に結合された携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および/または別のデバイスなどのリモートデバイス上に表示される。
【0025】
この例示的実施形態では、監視システム130は、センサ134(図1に示されている)から構成要素102(図2に示されている)の測定された状態を表す信号を受信する。プロセッサ200は、受信された信号に基づいて、監視システム130によって監視された構成要素102(図1に示されている)の複数の特性(以下では「構成要素特性」と称する)を算出または判定する。さらに、プロセッサ200は、信号を、構成要素特性を表す複数の値(以下では「構成要素特性値」と称する)ならびに/または構成要素102および/もしくは回転装置100の他の状態に変換し、それらの値をメモリデバイス202に記憶する。この例示的実施形態では、構成要素特性および/または構成要素特性値は、X軸146に沿った振動振幅、Y軸148に沿った振動振幅、X−Y面150内の振動振幅、構成要素102の回転速度もしくは回転数、構成要素102の位相、および/または監視システム130が本明細書に記載されているように機能することができるようにする構成要素102の任意の他の特性もしくは状態を含むことができるが含むことだけに限定されない。
【0026】
この例示的実施形態では、プロセッサ200は、構成要素特性値の少なくとも一部分またはサブセットを提示インターフェース204に送信し、提示インターフェース204は、ユーザ206(図3に示されている)に構成要素特性値を図示する際に使用するためにディスプレイ300を生成する。この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、ディスプレイ300を介して構成要素特性値を事実上リアルタイムで表示する。本明細書で使用される場合は、用語「リアルタイム」は、データを送信および/または処理するために必要とされる時間に関係なく、データが生成された後事実上直ちにデータを受信および/または表示することを表す。代替として、プロセッサ200は、メモリデバイス202から構成要素特性値を取り出すことができ、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、構成要素特性値が生成および/または記憶された後に一度にこれらの値を表示することができる。
【0027】
この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、複数の時間ベースの波形および複数の軌道プロットなどの複数のトレース302をディスプレイ300上に表示する。以下でさらに十分に説明されるように、時間ベースの波形は、時間に対する、軸に沿った振動の振幅などの少なくとも1つの構成要素特性の直接値および/またはフィルタ済値をグラフで例示する。軌道プロットは、構成要素102の回転の面に関するおよび周期に関する振動の振幅もしくは形などの少なくとも1つの構成要素特性の直接値および/またはフィルタ済値をグラフで例示する。より具体的には、この例示的実施形態では、時間ベースの波形は、X軸直接波形304、X軸フィルタ済波形306、Y軸直接波形308、およびY軸フィルタ済波形310を含む。軌道プロットは、直接軌道プロット312およびフィルタ済軌道プロット314を含む。代替として、トレース302は、監視システム130が本明細書に記載されているように機能することができるようにする任意の他の時間ベースの波形および/または軌道プロットを含むことができる。さらに、この例示的実施形態では、各トレース302は、他の各トレース302と同期される。本明細書で使用される場合は、用語「同期する」は、1つのトレース302上のマーカ316の位置の変化が他の各トレース302上のマーカ316の位置の同様の変化に自動的に反映されるように、各トレース302上のマーカ316または別の位置インジケータの表示を指す。
【0028】
X軸直接波形304およびX軸フィルタ済波形306は、この例示的実施形態では、時間の経過に伴うX軸146に沿った構成要素102の位置を例示する。X軸146に沿った構成要素102の位置は、X軸146に沿った構成要素102の振動振幅に対応する。より具体的には、X軸直接波形304は、時間の経過に伴う構成要素102の振動の未フィルタ振幅を例示する。振動振幅は、第1の近接センサ140(図2に示されている)などの少なくとも1つのセンサ134から受信された近接測定データからプロセッサ200によって算出される。
【0029】
この例示的実施形態では、X軸フィルタ済波形306は、時間の経過に伴う構成要素102の振動のフィルタ済振幅を例示する。フィルタ済振動振幅は、データがフィルタ(図示せず)によって処理された後に、第1の近接センサ140などの少なくとも1つのセンサ134から受信された近接測定データからプロセッサ200によって算出される。フィルタは、例えば、構成要素102のおよび/もしくは回転装置100のおよそ回転数の中心周波数を有するローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ならびに/または、バンドパスフィルタでもよい。代替として、フィルタは、監視システム130および/またはディスプレイ300が本明細書に記載されているように機能することができるようにする任意の他のフィルタでもよい。したがって、この例示的実施形態では、構成要素102の振動の振幅が分離され得るおよび/またはより容易に見られ得るように、フィルタはセンサ134から受信された信号から望ましくない周波数成分を除去する。
【0030】
同様にして、Y軸直接波形308およびY軸フィルタ済波形310は、この例示的実施形態では、時間の経過に伴うY軸148に沿った構成要素102の位置を例示する。Y軸148に沿った構成要素102の位置は、Y軸148に沿った構成要素102の振動振幅に対応する。Y軸直接波形308およびY軸フィルタ済波形310は、第2の近接センサ142(図2に示されている)などの少なくとも1つのセンサ134から受信されたデータを使用してプロセッサ200によって算出および/または生成される。他の点では、Y軸直接波形308およびY軸フィルタ済波形310は、X軸直接波形304およびX軸フィルタ済波形306に関して上記で説明されたように生成される。
【0031】
この例示的実施形態では、直接軌道プロット312およびフィルタ済軌道プロット314は、X−Y面150(図2に示されている)内の構成要素102の位置および/または振動を例示する。より具体的には、直接軌道プロット312は、X−Y面150に関する時間の経過に伴う構成要素102の未フィルタ振動振幅および/または位置を例示する。X−Y面150内の構成要素102の振動振幅および/または位置は、第1の近接センサ140および第2の近接センサ142などの複数のセンサ134から受信された近接測定データからプロセッサ200によって算出される。さらに、この例示的実施形態では、フィルタ済軌道プロット314は、X−Y面150に関する時間の経過に伴う構成要素102のフィルタ済振動振幅および/または位置を例示する。X−Y面150内の構成要素102のフィルタ済振動振幅および/または位置は、X軸フィルタ済波形306およびY軸フィルタ済波形310に関して上記で説明されたように、例えば、第1の近接センサ140および第2の近接センサ142から受信されたフィルタ済近接測定データからプロセッサ200によって算出される。直接軌道プロット312および/またはフィルタ済軌道プロット314はまた、マーカ316がプロット312および/または314に沿って移動されるときのX−Y面150内の振動のプロファイルもしくは形状318および/または構成要素102の振動の方向320を例示する。より具体的には、この例示的実施形態では、直接軌道プロット312および/またはフィルタ済軌道プロット314に例示されている振動の振幅、形状318、および/または方向320が、構成要素102の振動(図示せず)の振幅、形状および/または方向に対応するように、直接軌道プロット312および/またはフィルタ済軌道プロット314は、ディスプレイ300の中で構成要素102の基準面(すなわち、X−Y面150)に対応するように配向される。
【0032】
さらに、この例示的実施形態では、各トレース302は、構成要素102が回転を完了したときに各場合を視覚的にまたはグラフで適時に識別する位相または回転インジケータ322を含む。位相インジケータ322は、回転センサ144(図2に示されている)から受信されたデータに対応する。より具体的には、プロセッサ200は、回転センサ144から受信されたデータを第1の近接センサ140および/または第2の近接センサ142などの少なくとも1つの他のセンサ134から受信されたデータと相関させることにより、各トレース302上の位相インジケータ322の位置を算出または判定する。位相インジケータ322は、トレース302ごとに、構成要素102の各回転に関して、絶対位相基準を提供し、トレース302間の相対位相差を識別するために使用され得る。
【0033】
この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、ディスプレイ300上に構成要素102および/または回転装置100に関連する他の構成要素特性値および/または他の値を表示する。そのような値は、構成要素102および/または回転装置100の回転数および/または回転速度(毎分回転数または他の測定単位)、マーカ316における構成要素102の相対位相、絶対位相、ならびに/または振動振幅および/もしくは位置を含むことができるが含むことだけに限定されない。より具体的には、各マーカ316が各トレース302に沿った位置に表示または配置された場合、プロセッサ200は、構成要素特性値または各マーカ位置の時間値に対応する値を受信するためにメモリデバイス202にアクセスする。プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、ディスプレイ300上に、構成要素特性値または各マーカ316の位置に対応する値を表示する。
【0034】
動作中、この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、ディスプレイ300を介して複数のトレース302をユーザ206に表示する。ユーザ206は、この例示的実施形態では、例えば、第1のユーザ入力信号を生成するために、入力インターフェース208のセレクタおよび/または部分(どちらも図示せず)を操作することにより、マーカ316が少なくとも1つのトレース302上の第1の位置で表示されるようにすることができる。この例示的実施形態では、マーカ316は、第1のユーザ入力信号に基づいてディスプレイ300の中で少なくとも1つの他のトレース302に沿った(または、他の各トレース302に沿った)第2の位置で表示され、各マーカ316および/または位置は、他の各マーカ316および/または位置と同期される。各トレース302に沿った各位置は、時間値およびその時間値における構成要素特性値に対応する。より具体的には、第1のマーカ316は、例えば、ユーザ入力に基づいて、第1のトレース302上の所望の位置に配置される。他の各マーカ316は、第1のマーカ316の時間値と同じ時間値に対応する位置においてそれぞれのトレース302に沿って配置される。
【0035】
ユーザ206はまた、入力インターフェース208のセレクタおよび/または部分を操作して、マーカ316が少なくとも1つの時間ベースの波形および/または少なくとも1つの軌道プロットなどの少なくとも1つのトレース302上の所望の位置に移動されるようにすることができる。入力インターフェース208は、ユーザ入力を受信し、ユーザ入力を表す第2のユーザ入力信号をプロセッサ200に送信する。この例示的実施形態では、プロセッサ200は、入力インターフェース208から受信された第2のユーザ入力信号に基づいてオフセット値を算出する。オフセット値は、この例示的実施形態では、トレース302に沿ってマーカ316を移動するための時間の量を表す。
【0036】
この例示的実施形態では、プロセッサ200は、オフセット値に基づいて、トレース302に沿ったマーカ316のための新しいまたは第3の位置を算出し、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、新しい位置においてマーカ316を表示する。例えば、ユーザ206が、入力インターフェース208を操作して、マーカ316のために10ミリ秒(ms)のインクリメントを選択した場合、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、マーカ316の前の時間値プラス10msに対応するトレース302に沿った位置でマーカ316を表示する。
【0037】
プロセッサ200は、この例示的実施形態では、第1のマーカ316の新しい時間値に対応するそれぞれのトレース302に沿った少なくとも1つの他のマーカ316のための(または他の各マーカ316のための)第4の位置を算出する。
この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、各トレース302に沿った算出された位置において他の各マーカ316を表示する。したがって、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、ユーザ206が第1のマーカ316を第1のトレース302上の新しい時間位置に移動することができるように、トレース302および/またはマーカ316を相互に同期し、他の各トレース302上の他の各マーカ316は、第1のマーカ316の新しい位置に対応する新しい時間位置に自動的に更新される。
【0038】
図5は、回転装置100(図1に示されている)および/または構成要素102(図2に示されている)の動作を監視するために使用され得る例示的方法400の流れ図である。この例示的実施形態では、方法400は、コンピューティングデバイス132(図1に示されている)によって少なくとも部分的に実施および/または実行される。例えば、この例示的実施形態では、複数のコンピュータ実行可能命令がメモリデバイス202などのコンピュータ可読媒体の中に組み込まれている。命令は、プロセッサ200などのプロセッサによって実行される場合、プロセッサに方法400のステップを実行させ、および/または本明細書に記載されているように機能させる。
【0039】
この例示的実施形態では、コンピューティングデバイス132および/またはプロセッサ200は、第1の近接センサ140(図2に示されている)から、X軸146(図2に示されている)などの第1の予め定義された軸に対する構成要素102の検知された位置を示す第1の信号を受信する402。さらに、コンピューティングデバイス132および/またはプロセッサ200は、第2の近接センサ142(図に示されている)から、Y軸148(図2に示されている)などの第2の予め定義された軸に対する構成要素102の検知された位置を示す第2の信号を受信する404。構成要素102の検知された回転を示す第3の信号が、回転センサ144(図2に示されている)からコンピューティングデバイス132および/またはプロセッサ200によって受信される406。
【0040】
プロセッサ200は、この例示的実施形態では、構成要素102の検出された位置に少なくとも部分的に基づいて、および/または構成要素102の検出された回転に基づいて、構成要素102の複数の特性値を算出する408。プロセッサ200は、ユーザ206に提示インターフェース204(両方とも図3に示されている)およびディスプレイ300(図4に示されている)を通して、予め定義された軸に沿った構成要素102の位置を示す少なくとも1つの時間ベースの波形を図示または表示する410。例えば、この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、X軸146に沿った構成要素102の位置を示すX軸直接波形304および/もしくはX軸フィルタ済波形306を図示する410、ならびに/またはY軸148に沿った構成要素102の位置を示すY軸直接波形308および/もしくはY軸フィルタ済波形310(それぞれ図4に示されている)を図示する410。この例示的実施形態では、時間ベースの波形は、算出された複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づく、またはそれから生成される。
【0041】
さらに、この例示的実施形態では、プロセッサ200は、提示インターフェース204およびディスプレイ300を通してユーザ206に、X−Y面150などの予め定義された基準面内の構成要素102の位置を示す少なくとも1つの軌道プロットを図示または表示する412。例えば、この例示的実施形態では、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、X−Y面150内の構成要素102の位置を示す直接軌道プロット312および/またはフィルタ済軌道プロット314を図示する412。この例示的実施形態では、軌道プロットは、算出された複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づく、またはそれから生成される。さらに、プロセッサ200および/または提示インターフェース204は、少なくとも1つの時間ベースの波形を少なくとも1つの軌道プロットと同期する414。より具体的には、この例示的実施形態では、各時間ベースの波形および各軌道プロットは、相互に同期される414。
【0042】
本明細書に記載の方法、システム、および装置の一例示的技術的効果は、(a)予め定義された軸に対する構成要素の検知された位置を示す信号を受信すること、(b)構成要素の検知された位置に少なくとも部分的に基づいて構成要素の複数の特性値を算出すること、(c)複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの時間ベースの波形を図示し、少なくとも1つの時間ベースの波形は、予め定義された軸に沿った構成要素の位置を表すこと、(d)複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて少なくとも1つの軌道プロットを図示し、少なくとも1つの軌道プロットは、予め定義された面内の構成要素の位置を表すこと、および(e)少なくとも1つの時間ベースの波形を少なくとも1つの軌道プロットと同期することのうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
本明細書に記載されているように、回転装置の構成要素の位置を検知または検出する複数のセンサを含む監視システムが提供される。これらのセンサは、コンピューティングデバイスに測定信号を送信し、コンピューティングデバイスは、それらの信号から複数の構成要素特性値を算出する。コンピューティングデバイスは、ディスプレイを介してユーザに構成要素特性値の少なくとも一部分を表示するプロセッサおよび提示インターフェースを含む。構成要素特性値は、複数の時間ベースの波形および複数の軌道プロットで表示される。プロセッサは、各波形および各プロット上に表示されたマーカがすべての波形およびプロットに対して適時に同じ位置に配置されるように波形およびプロットを同期する。ユーザが、1つのマーカが波形またはプロットに沿った新しい位置に移動されるようにする場合は、プロセッサは、それぞれの各波形およびプロットにおける各マーカが他のすべての波形およびプロットに対して適時に同じ位置に配置されるように、他の各マーカが他の各波形および/またはプロットに沿った対応する位置に自動的に移動されるようにする。したがって、ユーザおよび/または技術者は、構成要素および/または回転装置の動作状態を判定することを容易にするために、1つのディスプレイにおいて回転装置の構成要素のための複数の同期された構成要素値、波形、および/またはプロットを迅速に見ることができる。
【0044】
本明細書に記載の方法およびシステムは、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されない。例えば、各システムの構成要素および/または各方法のステップは、本明細書に記載の他の構成要素および/またはステップとは独立しておよび別々に使用および/または実施されてよい。さらに、各構成要素および/またはステップはまた、他のシステム、装置、および方法と共に使用および/または実施されてよい。
【0045】
本書は、最良の形態を含めて、本発明を開示し、さらに当業者なら誰でも任意のデバイスまたはシステムを作成し使用すること、および任意の組み込まれた方法を実施することを含めて、本発明を実施することができるようにするために、例を使用している。本発明の特許性のある範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い付く他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字言語と異ならない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文字言語と事実上異ならない同等の構成要素を含む場合は、特許請求の範囲の範囲内にあるもとする。
【0046】
本発明は様々な特定の実施形態に関して説明されてきたが、本発明は、特許請求の範囲の趣旨および範囲内の修正によって実施されることが可能であることを当業者は理解するであろう。
【符号の説明】
【0047】
100 回転装置
102 構成要素
104 取入れ部
106 圧縮機部
108 燃焼器部
110 タービン部
112 排気部
114 ロータシャフトアセンブリ
116 駆動軸
118 中心線軸
120 軸受
122 燃焼器
124 燃料アセンブリ
126 発電機
128 ロータシャフト
130 監視システム
132 コンピューティングデバイス
134 センサ
140 第1の近接センサ
142 第2の近接センサ
144 回転センサ
146 X軸
148 Y軸
150 X−Y面
200 プロセッサ
202 メモリデバイス
204 提示インターフェース
206 ユーザ
208 入力インターフェース
210 センサインターフェース
212 通信インターフェース
300 ディスプレイ
302 トレース
304 X軸直接波形
306 X軸フィルタ済波形
308 Y軸直接波形
310 Y軸フィルタ済波形
312 直接軌道プロット
314 フィルタ済軌道プロット
316 マーカ
318 振動プロファイル
320 振動の方向
322 位相インジケータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転装置(100)の動作を監視するためのシステム(130)であって、
予め定義された軸(146)に対する、回転装置の構成要素(102)の位置を検知し、検知された構成要素の位置を示す信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサ(134)と、
前記少なくとも1つのセンサに結合されたプロセッサ(200)と
を備え、前記プロセッサが、
前記検知された位置に少なくとも部分的に基づいて前記構成要素の複数の特性値を算出し、
前記複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて、前記予め定義された軸に沿った前記構成要素の位置を示す少なくとも1つの時間ベースの波形(304)を図示し、
前記複数の構成要素特性値の少なくとも一部分に基づいて、予め定義された面(150)内の前記構成要素の位置を示す少なくとも1つの軌道プロット(312)を図示し、
前記少なくとも1つの時間ベースの波形を前記少なくとも1つの軌道プロットと同期するようにプログラムされている、システム(130)。
【請求項2】
ユーザ入力を受信し、前記ユーザ入力を示す信号を生成するように構成された入力インターフェース(208)をさらに備え、前記プロセッサ(200)が、前記ユーザ入力信号に応答して、前記少なくとも1つの時間ベースの波形(304)上の第1のマーカ(316)を図示し、前記少なくとも1つの軌道プロット(312)上の第2のマーカを図示するようにさらにプログラムされている、請求項1記載のシステム(130)。
【請求項3】
ユーザ入力に応答して、前記プロセッサ(200)が、前記第1のマーカ(316)を前記少なくとも1つの時間ベースの波形(304)に沿って移動し、前記第2のマーカを前記少なくとも1つの軌道プロット(312)に沿って前記第1のマーカに対して同期して移動するようにプログラムされている、請求項2記載のシステム(130)。
【請求項4】
ユーザ入力に応答して、前記プロセッサ(200)が、前記第1のマーカ(316)を前記少なくとも1つの時間ベースの波形(304)上で表示すべき位置を算出する、請求項2記載のシステム(130)。
【請求項5】
前記ユーザ入力に応答して、前記プロセッサ(200)が、第2のマーカ(316)を前記少なくとも1つの軌道プロット(312)上で表示すべき位置を算出し、前記第2のマーカのための前記位置が、前記第1のマーカのための前記位置に少なくとも部分的に対応する、請求項4記載のシステム(130)。
【請求項6】
前記少なくとも1つのセンサ(134)が、予め定義されたX軸(146)に沿った前記構成要素(102)の位置を検知するように構成された第1のセンサ(140)と、予め定義されたY軸(148)に沿った前記構成要素の位置を検知するように構成された第2のセンサ(142)とを備える、請求項1記載のシステム(130)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのセンサ(134)が、前記構成要素(102)の回転を検知するように構成された第3のセンサ(144)をさらに備える、請求項6記載のシステム(130)。
【請求項8】
前記プロセッサ(200)が、前記検知された位置および前記検知された回転に基づいて前記複数の構成要素特性値を算出する、請求項7記載のシステム(130)。
【請求項9】
前記プロセッサ(200)に結合されたメモリデバイス(202)をさらに備え、前記複数の構成要素特性値が前記メモリデバイスに記憶される、請求項1記載のシステム(130)。
【請求項10】
前記プロセッサ(200)が、前記メモリデバイス(202)に記憶されている前記複数の構成要素特性値に基づいて少なくとも1つの時間ベースの波形(304)および少なくとも1つの軌道プロット(312)を図示する、請求項9記載のシステム(130)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−3148(P2013−3148A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−137386(P2012−137386)
【出願日】平成24年6月19日(2012.6.19)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】