説明

固体送給ポンプを熱的に制御するためのシステム

【課題】固体送給ポンプの熱管理システムを提供すること
【解決手段】固体送給ポンプ(10)は、ハウジング(166)と、ハウジング(166)内に配置されたロータ(216)と、ロータとハウジング(166)との間に配置された湾曲通路(220)と、湾曲通路(220)に結合された入口(160)と、湾曲通路(220)に結合された出口(220)と、湾曲通路(220)にわたって延びる固体送給ガイド(222)と、固体送給ポンプ(10)の一部を貫通する熱制御経路(214)と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、固体送給ポンプに関し、より具体的には、固体送給ポンプの熱管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
粒子状物質のような乾燥固体物用に設計された典型的なポンプは、単一の連続チャンネルを有する。例えば、ポンプは、入口から出口への円経路に沿って固体物を駆動させると共に、固体物の圧力を増大させる回転ポンプとすることができる。残念ながら、より高い圧力及び速度の固体物の流れは、出口内のポンプ、固体送給ガイド、ハウジングにおいて、及びロータに沿って高熱を発生させる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6213289号明細書
【発明の概要】
【0004】
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある一部の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、特許請求した本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、本発明の実施可能な形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。当然のことながら、本発明は、下記に説明した実施形態と同様のもの又は該実施形態と異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
【0005】
第1の実施形態によれば、システムは固体送給ポンプを含む。固体送給ポンプは、ハウジングと、ハウジング内に配置されたロータと、ロータとハウジングとの間に配置された湾曲通路と、湾曲通路に結合された入口と、湾曲通路に結合された出口と、湾曲通路にわたって延びる固体送給ガイドと、固体送給ポンプの一部を通る熱制御経路と、を含む。
【0006】
第2の実施形態によれば、システムは固体燃料ポンプを含む。固体燃料ポンプは、ハウジング、ハウジング内に配置されたロータ、及び固体送給ポンプの一部を通る不活性流体熱制御経路を含む。
【0007】
第3の実施形態によれば、システムは固体送給ポンプを含む。固体送給ポンプは、内部送給通路と、内部送給通路に結合された入口と、内部送給通路に結合された出口と、固体送給ポンプを通る不活性流体熱制御経路とを含む。固体送給ポンプはまた、不活性流体経路に結合された流体再循環システムを含み、流体再循環システムは、固体送給ポンプから上流側の固体物送給経路と、又は固体送給ポンプの下流側の固体物輸送経路と、或いは、これらの組み合わせと結合するよう構成される。
【0008】
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】熱管理システムを備えた固体送給ポンプを利用する統合型ガス化複合サイクル(IGCC)システムの1つの実施形態の概略ブロック図。
【図2】熱管理システムを備えた、図1に示す固体送給ポンプの1つの実施形態の概略図。
【図3】熱管理システムを備えた、図1に示す固体送給ポンプの1つの実施形態の概略図。
【図4】単一の熱制御経路を備えた固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図5】熱制御経路の冷却コイルの1つの実施形態の側断面図。
【図6】複数の熱制御経路を備えた固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図7】複数の熱制御経路のうちの1つからの第1の冷却コイルの1つの実施形態の側断面図。
【図8】複数の熱制御経路のうちの1つからの第2の冷却コイルの1つの実施形態の側断面図。
【図9】固体送給ガイドに関連するガイドクーラント経路の1つの実施形態の側断面図。
【図10】図9の線10−10から見た固体送給ガイドの内部に延びるガイド経路の1つの実施形態の上面図。
【図11】図9の線10−10から見た、固体送給ガイドの外部に延びるガイド経路の1つの実施形態の上面図。
【図12】図9の線10−10から見た、固体送給ガイドの内部及び外部に延びるガイド経路の1つの実施形態の上面図。
【図13】図9の線13−13から見た、固体送給ガイドの1つの実施形態の部分側断面図。
【図14】ハウジングクーラント経路を備えた固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図15】ロータ冷却経路を備えた固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図16】衝突冷却用に設計されたロータの1つの実施形態の側断面図。
【図17】冷却コイルを備えたロータの1つの実施形態の側断面図。
【図18】混合フィンを備えたロータの1つの実施形態の側断面図。
【図19】内部ロータクーラント経路を備えた固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図20】図19の線20−20から見た、固体送給ポンプの1つの実施形態の部分断面図。
【図21】出口に沿ってロータクーラント経路に延びる熱制御経路を備えた、固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【図22】図21の線22−22から見た固体送給ポンプの1つの実施形態の側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の1つ又はそれ以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実装の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実装毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
【0011】
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又はそれ以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。
【0012】
本開示は、固体送給ポンプを熱管理(例えば、冷却)するため、及び熱管理システムからポンプの内部及び外部にある乾燥固体物処理プロセスの構成要素又は他のプラント構成要素へのストリームを統合するためのシステムに関する。固体送給ポンプは、粒子状物質のような乾燥固体物を低圧領域から高圧領域に運ぶと共に、固体物の圧力を増大させる。しかしながら、固体物の圧力の増大に加えて、ポンプの入口から出口までの固体物の搬送速度が上昇すると熱が発生する。高熱の発生は、出口に隣接するポンプにおいて、出口に隣接する固体送給ガイドにおいて、ポンプのハウジングにおいて、及びポンプのロータに沿って生じる可能性がある。
【0013】
本開示の実施形態は、固体送給ポンプ及び該固体送給ポンプの構成要素を冷却する熱管理システムを提供する。例えば、固体送給ポンプは、該固体送給ポンプの一部を通る熱制御(例えばクーラント)経路を含む。また、熱制御経路は、固体ポンプの固体送給ガイドの内部及び/又は外部にあるガイドクーラント経路を含むことができる。加えて、熱制御経路は、出口に沿って延び、1つ又はそれ以上の冷却コイルを含むことができる。更に、熱制御経路は、ポンプのハウジングを通って延びることができる。或いは、熱制御経路は、ロータクーラント経路を含むことができる。他の実施形態は、固体送給ポンプの一部を通る不活性流体熱制御部(例えば、不活性ガスクーラント経路)を含む固体燃料ポンプを提供する。特定の実施形態において、ポンプはまた、不活性流体熱制御経路に結合されて固体送給ポンプの上流側及び/又は下流側の熱制御経路からストリームを転用する不活性流体再循環システム(例えば、ガス再循環システム)を含むことができる。例えば、ストリームは、バグハウス又はビンを加温するために転用することができ、或いは、ストリームは、ポンプ内の望ましくないプロセスストリームを緩衝するために転用することができる。開示の実施形態の各々において、熱管理システムは、固体送給ポンプを冷却し、ポンプのハードウェア寿命を延ばすと共に、ポンプにおいて安価な材料の使用を可能にするよう設計される。
【0014】
図1は、上述のような熱管理(例えば、冷却)システムを備えた1つ又はそれ以上の固体送給又は固体燃料ポンプ10を利用する統合型ガス化複合サイクル(IGCC)システム100の1つの実施形態の図である。固体送給ポンプ10は、ポジメトリックポンプとすることができる。用語「ポジメトリック」は、ポンプ10により供給される物質を計量(例えばその量を測定する)し、正に移動させる(例えば、その変位を捕らえて強制的に移動させる)ことができるものとして定義することができる。ポンプ10は、固体燃料原材料のような物質の規定量を計量して正に移動させることができる。ポンプ経路は、円形形状又は湾曲形状を有することができる。固体送給ポンプ10は、図1のIGCCシステム100を参照して検討しているが、固体送給ポンプ10の開示された実施形態は、あらゆる好適な用途(例えば、化学物質、肥料、代替天然ガス、輸送燃料、又は水素の製造)で使用することができる。換言すると、IGCCシステム100の以下の検討は、開示される実施形態をIGCCに限定することを意図するものではない。
【0015】
IGCCシステム100は、合成ガス、すなわちシンガスを製造及び燃焼し、電気を生成することができる。IGCCシステム100の実施形態は、送給固体物などの燃料源102を含むことができ、これらをIGCC用燃料源として利用できる。燃料源102は、石炭、石油コークス、バイオマス、木質系材料、農業廃棄物、タール、アスファルト、又は他の炭素含有物を含むことができる。燃料源102の固体燃料は、原材料調製ユニット104に送ることができる。原材料調製ユニット104は、例えば、燃料源102を細断、ミル加工、破砕、微粉砕、ブリケット、又はペレット化して乾燥原材料(例えば、粒子状物質)を生成することにより、該燃料源102のサイズ変更及び形状変更をすることができる。
【0016】
図示の実施形態において、固体送給ポンプ10は、原材料調製ユニット104からガス化装置106に原材料を供給する。固体送給ポンプ10は、原材料調製ユニット104から受け取った燃料源102を計量し圧縮するよう構成される。不活性流体12は、矢印14で示すように固体送給ポンプ10の一部に、又は矢印16で示すように固体送給ポンプ10の上流側の固体物送給経路に、もしくは矢印18で示すように固体送給ポンプ10から下流側の固体輸送経路に、或いはこれらの組み合わせに直接送ることができる。不活性流体12は、不活性ガス、水、オイル、又は別のクーラント媒体を含むことができる。例えば、不活性ガスは窒素を含むことができる。熱制御経路(例えば、クーラント経路)に応じて、流体12はまた、空気又は他のプラントプロセス流体を含むことができる。コントローラ20は、固体送給ポンプ10、ポンプ10の上流側の固体物送給経路16、及び/又はポンプ10の下流側の固体物輸送経路18への不活性流体12の分配を制御する。より具体的には、コントローラ20は、バルブ22の調節により不活性流体12の分配を制御する。特定の実施形態において、不活性流体12は、最初に、ポンプ10の上流側又は下流側に転用される前に固体送給ポンプ10の一部を通って流れ、固体物送給処理(例えばビン又はバグハウスの加温)又はプラントもしくはシステム100の他の構成要素において他の機能を果たすことができる。ガス化装置106は、原材料102をシンガス、例えば一酸化炭素と水素の組み合わせに転化する。この転化は、利用されるガス化装置106のタイプに応じて、高圧(例えば、約20barから85bar)高温(例えば、約700℃から1600℃)で制御された量の蒸気及び酸素に原材料を曝すことによって達成することができる。
【0017】
ガス化プロセスは、熱分解プロセスを受ける原材料を含み、これにより原材料が加熱される。ガス化装置106内部の温度は、原材料を生成するため利用される燃料源102に応じて熱分解プロセス中に変わることができる。熱分解プロセス中の原材料の加熱は、固体物(例えば炭化物)及び残留ガス(例えば一酸化炭素、水素、及び窒素)を生成する。熱分解プロセスにより原材料から残された炭化物は、元の原材料の重さの最大で約30%の重さがある場合がある。
【0018】
ガス化装置106において部分酸化プロセスも生じる。酸化プロセスは、酸素を炭化物及び残留ガスに導入する段階を含むことができる。炭化物及び残留ガスは、酸素と反応して二酸化炭素及び一酸化炭素を形成し、これによりガス化反応用の熱が提供される。部分酸化プロセス中の温度は、約700℃から1600℃の範囲にわたることができる。ストリームは、ガス化中にガス化装置106内に導入することができる。炭化物は二酸化炭素及び蒸気と反応し、約800℃から1100℃にわたる温度で一酸化炭素と水素を生成することができる。本質的に、ガス化装置は、蒸気と酸素を利用して、原材料の一部を「燃焼」させて一酸化炭素を生成してエネルギーを放出し、該エネルギーが、更なる原材料を水素と追加の二酸化炭素とに転化する第2の反応を引き起こす。
【0019】
このようにして結果として得られるガスはガス化装置106により製造される。結果として得られるガスは、約85%が均等割合の一酸化炭素及び水素と、更に、CH4、HCl、HF、COS、NH3、HCN、及びH2S(原材料の硫黄含有量に基づく)を含むことができる。この結果として得られるガスは、含有物(例えばH2S)に起因して、未処理の、生の、又は酸性のシンガスと呼ぶことができる。ガス化装置106はまた、湿灰材料とすることができるスラグ108などの廃棄物を生成する場合がある。スラグ108は、ガス化装置106から取り除かれて、例えば道路基盤又は別の建築材料のように廃棄することができる。生のシンガスを清浄化する前に、シンガスクーラ107を利用して、高温のシンガスを冷却することができる。シンガスの冷却は、高圧蒸気を生成でき、これを利用して以下で説明するように発電を行うことができる。生のシンガスを冷却した後、ガス浄化ユニット110を利用して生のシンガスを清浄化することができる。ガス浄化ユニット110は、シンガスをスクラビング処理し、生のシンガスからHCl、HF、COS、HCN、及びH2Sを除去することができ、これには、例えば、硫黄処理装置112における酸性ガス除去プロセスによる硫黄処理装置112における硫黄111の分離を含むことができる。更に、ガス浄化ユニット110は、水処理ユニット114により生のシンガスから塩113を分離することができ、該水処理ユニット114は、浄水技術を利用して生のシンガスから使用可能な塩113を生成することができる。続いて、ガス浄化ユニット110からのガスは、処理され、スイートニングされ、及び/又は精製されたシンガス(例えば、硫黄111がシンガスから除去されている)と、微量の他の化学物質(例えば、NH3(アンモニア)及びCH4(メタン))とを含むことができる。
【0020】
ガス処理装置116を利用して、処理済みシンガスからアンモニア及びメタン、並びにメタノール又はあらゆる残留化学物質など、残留ガス成分117を除去することができる。しかしながら、処理済みシンガスは、例えば、排ガスなど、残留ガス成分117を含有する場合でも燃料として利用できるので、処理済みシンガスからの残留ガス成分117の除去は任意である。現在のところ、処理済みシンガスは、約40%のCO、約40%のH2、及び約20%のCO2を含むことができ、H2Sは実質的に取り去られている。この処理済みシンガスは、可燃性燃料としてガスタービンエンジン118の燃焼器120(例えば燃焼室)に送ることができる。或いは、CO2は、ガスタービンエンジンに送る前に処理済みシンガスから除去することができる。
【0021】
IGCCシステム100は、更に、空気分離ユニット(ASU)122を含むことができる。ASU122は、例えば、蒸留技術により空気を成分ガスに分離するよう作動することができる。ASU122は、圧縮機123から供給される空気から酸素を分離することができ、ASU122は、分離した酸素をガス化装置106に移送することができる。加えて、ASU122は、分離した窒素を希釈窒素(DGAN)圧縮機124に送ることができる。
【0022】
DGAN圧縮機124は、ASU122から受け取った窒素を少なくとも燃焼器120内の圧力と等しい圧力レベルにまで圧縮し、シンガスの適正な燃焼を妨害しないようにすることができる。すなわち、DGAN圧縮機124が窒素を適正なレベルまで十分に圧縮すると、DGAN圧縮機124は、圧縮窒素をガスタービンエンジン118の燃焼器120に送ることができる。窒素は、希釈剤として使用して、例えばエミッションの制御に役立てることができる。
【0023】
上述のように、圧縮窒素は、DGAN圧縮機124からガスタービンエンジン118の燃焼器120に送ることができる。ガスタービンエンジン118は、タービン130、駆動シャフト131、及び圧縮機132、並びに燃焼器120を含むことができる。燃焼器120は、圧力下で燃料ノズルから噴射することができるシンガスのような燃料を受け取ることができる。この燃料は、圧縮空気並びにDGAN圧縮機124からの圧縮窒素と混合されて、燃焼器120内で燃焼することができる。この燃焼は、高温の加圧排気ガスを生成することができる。
【0024】
燃焼器120は、排気ガスをタービン130の排気出口に向けて配向することができる。燃焼器120からの排気ガスがタービン130を通過すると、排気ガスは、タービン130内のタービンブレードに力を加え、ガスタービンエンジン118の軸に沿って駆動シャフト131を回転させる。図示のように、駆動シャフト131は、圧縮機132を含む、ガスタービンエンジン118の様々な構成要素に接続されている。
【0025】
駆動シャフト131は、タービン130を圧縮機132に接続し、ロータを形成することができる。圧縮機132は、駆動シャフト131に結合されたブレードを含むことができる。従って、タービン130内のタービンブレードの回転により、タービン130を圧縮機132に接続する駆動シャフト131が圧縮機132内のブレードを回転させることができる。この圧縮機132内のブレードの回転により、圧縮機132は、吸気口を介して受け取った空気を圧縮機132内で圧縮するようになる。次に、この圧縮空気を燃焼器120に送給し、燃料及び圧縮窒素と混合して、より高効率の燃焼を可能にすることができる。駆動シャフト131はまた、負荷134に接続することができ、該負荷は、例えば発電プラントにおいて電力を生成するための発電機のような固定負荷とすることができる。実際には、負荷134は、ガスタービンエンジン118の回転出力により動力供給されるあらゆる好適な装置であってもよい。
【0026】
IGCCシステム100はまた、蒸気タービンエンジン136及び熱回収蒸気発生(HRSG)システム138を含むことができる。蒸気タービンエンジン136は第2の負荷140を駆動することができる。第2の負荷140もまた、電力を生成するための発電機とすることができる。しかしながら、第1及び第2の負荷134、140の両方は、ガスタービンエンジン118及び蒸気タービンエンジン136により駆動することができる他のタイプの負荷であってもよい。加えて、ガスタービンエンジン118及び蒸気タービンエンジン136は、例示の実施形態において示すように、別個の負荷134及び140を駆動することができるが、ガスタービンエンジン118及び蒸気タービンエンジン136はまた、単一のシャフトを介して単一の負荷を駆動するように縦一列の形態で利用することもできる。ガスタービンエンジン118と同様に蒸気タービンエンジン136の具体的な構成は、実装時固有とすることができ、セクションのあらゆる組み合わせを含むことができる。
【0027】
IGCCシステム100はまたHRSG138を含むことができる。高圧蒸気は、シンガスクーラ107からHRSG138に導入することができる。また、ガスタービンエンジン118からの加熱排気ガスは、HRSG138に導入され、これを用いて水を加熱し、蒸気タービンエンジン136に動力を供給するのに使用される蒸気を生成することができる。例えば、蒸気タービンエンジン136の低圧セクションからの排気は、凝縮器142中に配向することができる。凝縮器142は冷却塔128を利用して、加熱された水と冷水を交換することができる。冷却塔128は、冷水を凝縮器142に提供して、蒸気タービンエンジン136から凝縮器142に送られた蒸気の凝縮を助けるように機能する。次いで、凝縮器142からの凝縮液は、HRSG138中に配向することができる。この場合も同様に、ガスタービンエンジン118からの排気はまた、HRSG138内に配向し、凝縮器142からの水を加熱し蒸気を生成することができる。
【0028】
IGCCシステム100のような複合サイクルシステムにおいて、高温排気は、シンガスクーラ107により生成された蒸気と同伴して、ガスタービンエンジン118から流れてHRSG138を通過することができ、ここで高圧高温の蒸気を生成するのに使用することができる。次に、HRSG138により生成された蒸気は、発電のため蒸気タービンエンジン136を通過することができる。加えて、生成した蒸気はまた、蒸気を用いることができる他のあらゆるプロセス、例えばガス化器106に供給することができる。ガスタービンエンジン118生成サイクルは、多くの場合、「トッピングサイクル」と呼ばれることが多く、他方、蒸気タービンエンジン136生成サイクルは、「ボトミングサイクル」と呼ばれることが多い。図1に示すように、これら2つのサイクルを組み合わせることによって、IGCCシステム100は、両方のサイクルにおいてより大きな効率をもたらすことができる。詳細には、トッピングサイクルからの排熱を捕捉し、ボトミングサイクルで使用される蒸気を生成するのに用いることができる。
【0029】
図2及び図3は、固体送給ポンプ10に関連する種々の熱制御システム(例えば冷却システム)、及びポンプ10の上流側及び/又は下流側の熱管理システムからストリームの転用を示している。図2は、熱管理システム150(例えば、冷却システム150)を備えた、図1に示す固体送給ポンプ10の1つの実施形態の概略図である。固体物送給経路は、バグハウス152、送給ビン154、及び固体送給ポンプ又は乾燥固体物ポンプ10の上流側に位置付けられるホッパー156を含む。乾燥固体物原材料158は、乾燥固体物158をホッパー156に送る送給ビン154内に配置される。ホッパー156は、固体送給ポンプ10の入口160に結合される。ホッパー156は、原材料又は乾燥固体物158の固体送給ポンプ10への均一な一定流量を確保するための原材料緩衝部としての役割を果たす。ホッパー156及び/又は送給ビン154は、窒素などの大気放出可能なキャリアガス内に同伴するダストがホッパー156及び/又は送給ビン154からブロア153によって導管内に流出させることができるベントを含むことができる。ブロア153は、同伴ダストをホッパー156及び/又は送給ビン154からサイクロンセパレータ及びバグハウスシステム152内に運ぶ。次に、サイクロンセパレータ及びバグハウスシステム152は、例えば、空力的ボルテックス効果、重力、及びフィルタのセット(すなわち、バグハウス)を使用することによって、ガスからダスト粒子状物質を分離する。分離したダスト粒子状物質は、燃料粒子状物質を含むことができ、これは、乾燥固体物158と同様に再利用することができる。粒子状物質を含まない清浄ガスは、排気ベント161を介して排出される。
【0030】
以下でより詳細に説明するように、入口160を介して固体送給ポンプ10に流入したときの乾燥固体物158は、ポンプ10の出口162から排出される前に低圧から高圧に運ばれる。特定の実施形態において、ポンプ10の入口160及び出口162の位置は変わる可能性がある。乾燥固体物158の運搬及び加圧により、固体送給ポンプ10内の熱の蓄積がもたらされる。図2は、固体送給ポンプ10の一部分で発生する熱を低減する熱管理システム150を示している。例えば、図示の固体送給ポンプ10は、固体送給ポンプ10のハウジング16の対流冷却を可能にするための複数の突出部又はフィン164を含む。フィン164は、固体送給ポンプ10に対する構造的完全性を提供すると共に、ポンプ10から熱を奪うための追加の表面積を提供する。フィン164は、ポンプ10の回転軸に水平又は垂直の何れかとすることができる。
【0031】
加えて、固体送給ポンプ10は、液体クーラント168に結合することができる。液体クーラント168は、固体送給ポンプ10の一部又は複数の部分を介してクーラント経路を通して送られる。固体送給ポンプ10によって発生する熱は、液体クーラント168に伝達される。液体クーラント168は、水又はオイルを含むことができる。加熱された液体クーラント168が固体送給ポンプ10から離れると、クーラント168は、熱を熱交換器170に伝達する。一部の実施形態において、熱交換器170は、ポンプ10にて冷却を提供する冷凍サイクルを含むことができる。熱交換器170に伝達される熱は、別のプラント構成要素172に転用することができる。
【0032】
固体送給ポンプ10から加温された加熱液体クーラント168は、固体送給ポンプ10の別の部分に移送することができる。例えば、加熱液体クーラント168を用いて、固体送給ポンプ10のギアボックス又は油圧システム内のオイルを加温することにより、潤滑油温度を調節することができる。特定の実施形態において、非加熱液体クーラント168は、オイルを冷却するのに用いることができる。
【0033】
コントローラ174は、固体送給ポンプ10への液体クーラント168の分配、並びにバルブ176を介した熱交換器170からプラント構成要素172への熱の伝達を調節することができる。これらのバルブ176は、プラント構成要素172と熱交換器170との間、並びに液体クーラント168と固体送給ポンプ10との間に分配させることができる。コントローラ174はまた、液体クーラント168の他の態様を調節することができる。例えば、複数のタイプの液体クーラント168が利用可能である場合、コントローラ174は、ターゲットのクーラント経路に液体クーラント168のタイプを選択し、及び/又は固体送給ポンプ10内のクーラント経路を選択することができる。更に、コントローラ174は、ファン178に結合されて該ファン178を調節する。ファン178は、固体送給ポンプ10のハウジング166上に位置付けられるフィン164にわたって空気流を強制流動させる。従って、強制対流冷却は、単独で、或いは、液体クーラント168及び/又はガスクーラント180と組み合わせて用いることができる。
【0034】
図示のように、固体送給ポンプ10は、ガスクーラント180に結合される。ガスクーラント180は、窒素、又は窒素/空気混合気などの不活性ガスを含むことができる。ガスクーラント180は、固体送給ポンプ10の一部又は複数の部分を介してクーラント経路を通して送られる。固体送給ポンプ10によって発生する熱は、ガスクーラント180に伝達される。加熱されたガスクーラント180が固体送給ポンプ10から離れると、クーラント180は、熱を熱交換器182に伝達する。熱交換器182に伝達される熱は、上述のように別のプラント構成要素172に転用することができる。加熱ガスクーラント180は、上述の加熱液体クーラント168と同様に用いることができる。
【0035】
コントローラ184は、固体送給ポンプ10へのガスクーラント180の分配、並びにバルブ186を介した熱交換器182からプラント構成要素172への熱の伝達を調節することができる。これらのバルブ186は、プラント構成要素172と熱交換器182との間、並びにガスクーラント180と固体送給ポンプ10との間に分配させることができる。コントローラ174はまた、ガスクーラント180の他の態様を調節することができる。例えば、コントローラ174は、ガスクーラント180が流れる固体送給ポンプ10の所望の部分(例えば、出口162)を変えることができる。
【0036】
一部の実施形態において、熱管理システム150はまた、システム150から固体送給ポンプ10の上流側又は下流側の固体送給処理の態様にストリームを転用することができる。例えば、熱管理システム150からのストリームは、ビン曝気、バグハウス加温、ビン加温、及び以下でより詳細に説明するような他の機能において転用することができる。図3は、不活性流体再循環(例えば、ガス再循環)を有する熱管理システム150を備えた、図1に示す固体送給ポンプ10の1つの実施形態の概略図である。図示の実施形態は、固体送給ポンプ10、ホッパー156、送給ビン154、バグハウス152、並びに図2で説明した液体クーラント168及びファン178を有する熱管理システム150を含む。更に、熱管理システム150は、ガス供給システム196及び不活性流体再循環システム198(例えば、ガス再循環システム198)を含む。ガス供給システム196は、固体送給ポンプ10の一部を通って位置付けられる1つ又はそれ以上の熱制御経路(例えば、クーラント経路)に結合される。ガス供給システム196は、不活性ガス200を受け取り、ガス200を固体送給ポンプ10の1つ又はそれ以上の熱制御経路(例えば、不活性流体又は不活性ガスクーラント経路)に供給する。不活性ガス200は、窒素又は空気/窒素混合気を含むことができる。図示の実施形態はガス供給システム196を含むが、特定の実施形態において、他の供給システム(例えば、流体供給システム)が熱制御経路に流体を供給してもよい。不活性流体再循環システム198はまた、固体送給ポンプ10の不活性流体熱制御経路又は不活性ガスクーラント経路に結合される。供給される不活性ガス200は、熱制御経路を通って流れ、熱は、固体送給ポンプ10の1つ又はそれ以上の部分からガス200に伝達される。加熱ガス200は、固体送給ポンプ10からガス再循環システム198に出る。特定の実施形態において、不活性流体再循環システム198は、熱交換器に結合されて、不活性流体を加熱及び/又は冷却することができる。
【0037】
不活性流体再循環システム198は、固体送給ポンプ10の上流側の固体物送給経路16と結合するよう構成される。例えば、不活性流体再循環システム198は、バグハウス152、固体物送給ビン154、又は固体物送給経路16における固体物送給ホッパー156に結合することができる。不活性流体再循環システム198はまた、固体送給ポンプ10の下流側の固体物輸送経路18と結合するよう構成される。例えば、不活性流体再循環システム198は、固体物輸送経路18において緩衝チャンバ202に結合される。不活性流体再循環システム198はまた、加熱ガス200を別のプラント構成要素172(例えば、ガス化装置106)に分配することができる。特定の実施形態において、加熱ガス200は、例えば、潤滑油温度を調節するために固体送給ポンプ10の1つ又はそれ以上の熱制御経路に再分配することができる。
【0038】
コントローラ204は、ガス供給システム196及び不活性流体再循環システム198の両方に結合され、ガス200の分配を調節する。コントローラ204は、分配されるガス200の量を調節し、ガスの熱制御経路並びにガス供給システム196に関連する他の機能を選択することができる。コントローラ204はまた、固体送給ポンプ10の上流側又は下流側の種々の固体物送給処理位置への加熱ガス200の分配を調節することができる。例えば、加熱ガス200は、送給ビン154及びホッパー156を曝気するために上流側に分配され、乾燥固体物158の流れがビン154及びホッパー156を通って固体送給ポンプ10の入口160に向けて流下するのを維持することができる。また、加熱ガス200は、上流側で分配されて、バグハウス152、送給ビン154、及び/又はホッパー156を加温し、この位置内での露点凝縮を防ぐことができる。加えて、加熱ガス200は、送給ビン154及び/又はホッパー156に分配されて、例えば点火ポイントを下回って酸素濃度を維持するように、これらの位置における不活性状態をパージ又は提供することができる。パージはまた、含塵ガスをバグハウス152に向けて転用するのを助けることができる。更に、加熱ガス200は、緩衝チャンバ202の下流側に分配され、固体送給ポンプ10の上流側に移動することによる下流側の構成要素(例えば、ガス化装置106)からの望ましくないプロセスガス漏出を防ぐことができる。従って、固体送給ポンプ10を冷却するのに使用されるストリームからの熱は、固体物送給処理の他の機能に役立つことができる。
【0039】
図4から22は、固体送給ポンプ10の熱管理(例えば、冷却)についての種々の実施形態を示している。図4は、単一の熱制御経路214(例えば、クーラント経路214)を備えた固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。図4に示すように、固体送給ポンプ10は、ハウジング166、入口160、出口162、ロータ216、及び熱制御経路214を含む。ロータ216は、2つの実質的に対向する平行回転ディスクを含むことができ、該回転ディスクは、これらの間の固体物を駆動するため、突出部により定められる個別キャビティを含む。回転ディスクは、入口160から出口162に向かって回転方向でハウジング166に対して移動可能である。入口160及び出口162は、入口160及び出口162が内部送給通路又は湾曲通路220(例えば、円形又は環状通路)に結合される。湾曲通路220は、2つの回転ディスクの間で且つハウジング166内に配置される。固体送給ガイド222は、出口162に隣接して配置される。固体送給ガイド222は、回転ディスク間で湾曲通路220にわたって延びる。固体送給ガイド222は、ガイド壁224と、ロータ216と相互作用する表面226とを含むことができる。固体送給ポンプ10の効率性能を確保するために、固体送給ガイド222のロータ接続面226は、ロータ216の外面228の形状に密接に輪郭形成することができる。
【0040】
粒子状物質は、低圧領域にて入口160の開口230を介して送給ビン154及びホッパー156を通って送給され、固体送給ポンプ10は、接線力又はスラストをロータ216の回転方向218で粒子状物質に接線力又はスラストを印加する。粒子状物質の流れ232の方向は、高圧領域にて入口160から出口162に向かう。粒子状物質が湾曲通路220を通って回転すると、該粒子状物質は、湾曲通路220にわたって延びる出口162に隣接して配置された固体送給ガイド222のガイド壁224に衝突する。この領域において、粒子状物質は固着し、圧力が増大し、ほぼ一定の割合でポンプ10から出る。固体送給ガイド222は、粒子状物質を出口162及び吐出開口234に通し、高圧ベッセルに接続された出口導管内に、又は搬送管路内に送る。
【0041】
粒子状物質の搬送における加圧及び速度増大により、固体送給ポンプ10全体にわたって、例えば、出口162及び/又は固体送給ガイド222又はその近傍にて熱が発生する。図示のように、固体送給ポンプ10は、出口162に沿って熱制御経路214を含む。特定の実施形態において、熱経路214は、単一の熱クーラント経路214を形成し、出口162の周りに配置される単一のコイル142を含むことができる。図5は、コイル142の第1の部分237が出口162の周りを360度回転できることを示している、熱制御経路214のコイル142(例えば、冷却コイル142)の側断面図である。図4に示すように、コイル142は、固体送給ガイド222を通って延びる。他の実施形態では、コイル142は、固体送給ガイド222の外部で及び/又はこれに隣接して出口162の周りに延びることができる。ここでは、コイル142を取り外すことなく固体送給ガイド222の取り外し及び交換を可能にすることが望ましいとすることができる。コイル142の第2の部分239は、図4及び5に示すように、ジグザグ(出口の約180度又はそれ未満の後退前進)又は別の蛇行流路で出口162を越えて出口162近傍のハウジング166内に延びることができる。一部の実施形態において、コイル142全体は、出口162及び/又は固体送給ガイド222の周りにジグザグパターン又は蛇行流路で配置することができる。特定の実施形態において、コイル236に加えて、クーラント経路214は、クーラントを循環して熱を出口162から逸らすために、出口162の周りで円周方向に配置された外部通路を含むことができる。
【0042】
固体送給ポンプ10を冷却するために、上述の不活性ガス200は、熱制御経路214(例えば、不活性ガスクーラント経路214又は不活性流体熱制御経路214)を通って循環される。他の実施形態では、冷却水又は潤滑油は、熱制御経路214を通って循環することができる。熱は、出口162及び/又はハウジング166のようなポンプ10の構成要素から不活性ガス200に伝達される。加熱不活性ガス200は、クーラント経路214に結合された不活性流体再循環システム198に分配される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分配され、又は単に大気に放出することができる。例えば、加熱不活性ガス200は、上述のように、加温、不活性化、及び/又は曝気のためにホッパー156及びビン154に分配することができる。ホッパー156は、二重壁238を含むことができる。二重壁238は、加温された不活性ガス200の通過のため、矢印240で示された多孔性パッド又はジェットを含むことができる。
【0043】
図6は、複数の熱制御経路214(例えば、複数のクーラント経路214)を備えた固体送給ポンプ10の実施形態の側断面図である。固体送給ポンプの構造及び動作は、図4で説明される。図示のように、固体送給ポンプ10は熱制御経路214を含む。熱制御経路214は、第1のコイル248(例えば、冷却コイル248)及び第2のコイル250(例えば、冷却コイル250)を含み、出口162の周りに少なくとも部分的に配置される。加えて、第1及び第2のコイル248及び250は、出口162の対向する側部に配置される。図示のように、第1のコイル248は、固体送給ガイド222を通って延びる。
特定の実施形態において、第1のコイル248は、固体送給ガイド222の外部及び/又は隣接し且つ出口162の周りに延びることができる。図7は、180度の転回又は他の蛇行流路を備えたジグザグパターンを示す、第1のコイル248の1つの実施形態の側断面図である。同様に、図8は、180度の転回又は他の蛇行流路を備えたジグザグパターンを示す、第2のコイル248の1つの実施形態の側断面図である。従って、図示の第1及び第2のコイル248及び258は、個々には出口162の周りに360度延びることはないが、全体としては出口162の周りに約360度延びている。換言すると、各コイル248及び250は、出口162の周りでは部分的に(例えば180度)湾曲し、反対方向に出口162の周り(例えば180度)を転回し湾曲して戻る、以下同様である。図6及び8に更に示すように、第2の冷却コイル250は、出口162を超えて該出口162近傍のハウジング166に延びることができる。
【0044】
第1及び第2のコイル248及び250は、別個の熱制御経路214の一部とすることができる。例えば、第1の熱制御経路252(例えば、クーラント経路252)は、第1のコイル248を含むことができ、第2の熱制御経路254(例えば、クーラント経路254)は、第2のコイル250を含むことができる。別個の熱制御経路214(例えば、252及び254)により、ポンプ10の各部分の独立制御は、温度勾配を能動的に制御することができる。例えば、出口162及び固体送給ガイド222の温度勾配は、異なる温度範囲内に維持することができる。不活性ガス200は、上述のような各熱制御経路214(例えば、不活性ガスクーラント経路214)に供給され、固体送給ポンプ10を低客する。特定の実施形態において、第1及び第2の熱制御経路252及び254は、同じ又は異なる不活性ガス200を供給することができる。他の実施形態では、第1及び第2の熱制御経路252及び254は、冷却水又は潤滑油を供給することができる。上記で詳細に説明されるように、熱は、固体送給ポンプ10から熱制御経路252及び254に伝達される。加熱不活性ガス200は、第1及び第2の熱制御経路252及び254の両方に結合された不活性流体再循環システム198に分配される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分配することができる。例えば、加熱不活性ガス200は、上述のように、加温、不活性化、及び/又は曝気のためのホッパー156及びビン154に分配することができる。また、第1及び第2の熱制御経路252及び254からの加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側の何れかの異なる位置に転用することができる。例えば、第1の熱制御経路252からの加熱不活性ガス200は、加温のためビン154に対して上流側に転用することができ、他方、第2の熱制御経路252からの加熱不活性ガス200は、緩衝体として緩衝チャンバ202に対して下流側に転用することができる。
【0045】
上述のように、熱制御経路214は、ポンプ10の固体送給ガイド222と関連することができる。例えば、図9は、固体送給ガイド222に関連するガイド経路264(例えば、ガイドクーラント経路264)の1つの実施形態の側断面図である。固体送給ポンプの主な構造及び動作は図4において説明される。固体送給ポンプ10は、固体送給ガイド222と接触した熱制御経路214(すなわち、ガイドクーラント経路264)を含む。以下でより詳細に説明するように、ガイドクーラント経路264は、固体送給ガイド222の内部及び/又は外部にあることができる。不活性ガス200は、ガイドクーラント経路264に供給される。ガイドクーラント経路264は、固体送給ガイド222の上部266から固体送給ガイド222の底部268まで延び、ここで不活性ガス200はロータ216の外面228又はその近傍から出る。固体送給ポンプ10の作動中、固体送給ガイド222にて発生するほとんどの熱は、ガイド壁224とロータ216と相互作用する表面226とに沿っている。熱は、固体送給ガイド222及びロータ216の外面228の両方から不活性ガス200に伝達される。次に、加熱不活性ガス200は、固体送給ガイド222の下流側で固体送給ガイド222と固体送給ポンプ10の入口160との間に位置付けられる通気口270に移動する。一部の実施形態において、加熱不活性ガスは、固体送給ポンプ10の下流側に転用し、バグハウス152又は他の構成要素を加温することができる。
【0046】
上述のように、ガイド経路264は、固体送給ガイド222に対して内部にあることができる。図10は、図9の線10−10から見た固体送給ガイド222の内部に延びるガイド経路264の1つの実施形態の上面図である。固体送給ガイド222は、固体送給ガイド222を貫通して半径方向に延び、ロータ216の外面228近傍のガイド222の底部268から出る内部経路280(例えば、内部クーラント経路280)を有するガイド経路264を含む。内部クーラント経路280は、不活性ガス200の通過のための固体送給ガイド222を通る複数の通路を含む。通路282は、ほぼ楕円形の形状を含み、この形状には円又は楕円を含むことができる。他の実施形態では、通路282は、湾曲形状、直線形状(例えば方形)、又はこれらの組み合わせを含むことができる。通路282の数、サイズ、及び位置は、ガイド222の種々の実施形態において変えることができる。例えば、通路の数は、2から20又はそれよりも多い範囲にわたることができる。図示の実施形態において、通路282の断面積は均一である。他の実施形態では、断面積は、通路282毎に変わることができる。図示のように、通路282は、固体送給ガイド222のガイド壁224近傍に位置付けられ、ガイド壁224に沿った冷却を可能にする。加えて、通路282は、固体送給ガイド222の側壁284に沿って位置付けられる。内部クーラント経路280は、固体送給ガイド222からの熱の伝達、並びにロータ216の外側表面から不活性ガス200への熱の伝達を可能にする。次に、加熱ガス200は、上述のように通気口270に伝達される。
【0047】
或いは、ガイド経路264は、固体送給ガイド222の外部にあることができる。図11は、図9の線10−10から見た、固体送給ガイド222の外部に延びるガイド経路264の1つの実施形態の上面図である。固体送給ガイド222は、不活性ガス200の通過のため、固体送給ガイド222の外部に沿って延びる外部経路(例えば、外部クーラント経路294)を有するガイド経路264を含む。外部クーラント経路294を通過するガス200は、ロータ216の外面228近傍のガイド222の底部268から出る。図示のように、外部クーラント経路294は、ガイド壁224、側壁284、及び後壁296を含む。特定の実施形態において、外部クーラント経路294は、これらの壁部の1、2、又は3つだけを含むこともできる。外部クーラント経路294は、壁の各々の一部だけ、或いは壁全体を含むこともできる。外部クーラント経路294は、固体送給ガイド222からの熱、並びにロータ216の外側表面から不活性ガス200への熱の伝達を可能にする。次に、加熱ガス200は、上述のように通気口270に移送される。
【0048】
一部の実施形態において、ガイド経路264は、固体送給ガイド222に対し内部及び外部にあることができる。図12は、図9の線10−10から見た、固体送給ガイド222の内部及び外部に延びるガイド経路264の1つの実施形態の上面図である。固体送給ガイド222は、ガイドクーラント経路264を含む。ガイドクーラント経路264は、図10で説明する内部クーラント経路280と、図11において上述したような外部クーラント経路294とを含み、ガイド壁224、側壁284、及び後壁296を冷却する。加えて、外部クーラント経路294は、固体送給ガイド222の外部に沿った複数のクーラント溝及び/又は突出部305を含む。図示のように、クーラント溝304は、固体送給ガイド222の各壁部上に位置付けられる。特定の実施形態において、クーラント溝304は、これらの壁の1、2、又は3つの上に位置付けることができる。クーラント溝304の数及びサイズは、固体送給ガイド222の各壁部によって、並びに壁部間で変えることができる。例えば、クーラント溝304の数は、2から10、5から20、又はそれ以上にわたることができる。クーラント溝304の形状もまた変わることができる。例えば、クーラント溝304は、湾曲形状、直線形状、又はその組み合わせを有することができる。クーラント溝304は、外部クーラント経路294を通過する不活性ガスにより冷却できる固体送給ガイド222の外部表面積を増大させる。内部及び外部クーラント経路280及び294は、固体送給ガイド222からの熱、並びにロータ216の外側表面からの熱を伝達することができる。次いで、加熱ガス200は、上述のように通気口270に移送される。
【0049】
実施形態は、固体送給ガイド222を冷却する追加の特徴部を含むことができる。図13は、図9の線13−13から見た、固体送給ガイド222の1つの実施形態の部分側断面図である。図示のように、固体送給ガイド222は、ガイド222の上面310上に位置付けられた、対流冷却を可能にする複数の突出部又はフィン308を含む。フィン308は、固体送給ガイド222に追加の剛性、並びにガイド222から熱を対流移動させるための追加の表面積を提供する。特定の実施形態において、フィン308は、固体送給ガイド222の後壁296上に位置付けることができる。フィン308が後壁296上に位置付けられる場合、熱を逃がすことを可能にするために、固体送給ガイド222のハウジング166と後壁296との間に小ギャップが存在してもよい。このギャップに不活性ガス又は周囲空気200を注入してフィン308を通過させ、固体送給ガイド222を冷却することができる。フィン308の数及び形状は多種多様とすることができる。例えば、固体送給ガイド222の単一の表面上のフィン308の数は、1から10又はそれよりも多い範囲にわたることができる。固体送給ガイド222の対流冷却は、受動的(例えば、ファンなし)であってもよく、又は能動的/強制的(例えば、ファン)であってもよい。
【0050】
実施形態は、固体送給ポンプ10のハウジング166を冷却するための特徴部を含むことができる。図14は、ハウジング経路316(例えば、ハウジングクーラント経路316)を備えた固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。固体送給ポンプ10は、上記で構造的に説明したようなものと同様である。固体送給ポンプ10は、上述のように、出口162に沿って配置された熱制御経路214を含む。加えて、熱制御経路214は、ハウジングクーラント経路316を含む。ハウジングクーラント経路316は、ハウジング166を通って方向318でロータ216の周りを円周方向に延びる。不活性ガス200は、熱制御経路214を通過して出口162に沿って、及び経路316を介してハウジング166の周りを循環する。例えば、図示の不活性ガス200は、最初に出口162の周りでコイル142を通って流れ、次いで、経路316を通ってハウジング166の周りを不活性流体再循環システム198まで部分的に流れる。上述のように、他の実施形態では、冷却水又は潤滑油を熱制御経路214に通して循環させることができる。不活性ガス200がハウジングクーラント経路316を通って出口162に隣接する位置から入口160付近まで循環すると、ハウジング166からガス200に熱が伝達される。その結果、加熱ガス200は、熱制御経路214に結合された不活性流体再循環システム198に伝達される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分布させることができる。例えば、加熱ガス200は、上述のように加温、不活性化、及び/又は曝気のためホッパー156及びビン154に分布させることができる。
【0051】
他の実施形態は、固体送給ポンプ10のロータ216を冷却するための特徴部を含むことができる。例えば、図15は、ロータ経路326(例えば、ロータクーラント経路326)を備えた固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。固体送給ポンプ10は、上記で構造的に説明したようなものと同様である。固体送給ポンプ10は、ロータクーラント経路326を介してロータ216を通って延びた熱制御経路214を含む。不活性ガス200は、例えば、ハウジング160内のノッチの周りにガス200を注入し、ガス200をロータ216の中空内部330に流入させるようにすることによって、ロータクーラント経路326に導入することができる。中空内部330において、ガス200は、矢印328で示すようにロータ216の内壁に沿って循環し、熱がガス200に伝達される。不活性ガス200は、ハウジング166及びロータ216のキャビティをパージ及び冷却すると共に、ハウジング166、ロータ216、及び軸受全体にわたってほぼ均一な温度にする。次いで、加熱ガス200は、熱制御経路214に結合された不活性流体再循環システム198に移送される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分布させることができる。
【0052】
ロータ216は、ロータクーラント経路326によりロータ216の冷却を改善するために、図16から18において以下で説明するような種々の特徴部及び構成を含むことができる。例えば、図16は、衝突冷却用に設計されたロータ216の1つの実施形態の側断面図である。ロータ216は、矢印338で示されるように、ロータ216の内面340に向かって不活性ガス200を配向するインピンジメントジェット336の円形構成を含む。ジェット336による不活性ガス200の通過により、ロータ216の内面340の衝突冷却を可能にする。別の実施例によれば、図17は、コイル346(例えば、冷却コイル346)を備えたロータ216の1つの実施形態の側断面図である。ロータ216は、ロータ216の内面340に沿って分配された複数の固定コイル346を含む。不活性ガス200又は別の不活性流体は、ロータ216を冷却するためにコイル346を通って循環することができる。別の実施例によれば、図18は、混合フィン350を備えたロータ216の1つの実施形態の側断面図である。ロータ216は、ロータ216の内面40に結合された複数の混合フィン350を含む。混合フィン350は、スワールを誘起し、及び/又はロータ216の中空内部330内の不活性ガス200の流れを循環させる。特定の実施形態において、ロータ216は、コイル346、及びフィン350の何らかの組み合わせを含むことができる。
【0053】
図19は、内部ロータ経路326(例えば、内部ロータクーラント経路326)を備えた固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。固体送給ポンプ10は、上記で構造的に説明したようなものと同様である。固体送給ポンプ10は、ロータクーラント経路326を介してロータ216を通って延びた熱制御経路214を含む。不活性ガス200は、例えば、ロータ216の周りに円周方向分散された開口356にガスを注入し、ガス200をロータ216の中空内部330に流入させるようにすることによって、ロータクーラント経路326に導入することができる。中空内部330において、ガス200は、矢印328で示すようにロータ216の内壁に沿って循環し、熱がガス200に伝達される。不活性ガス200は、ハウジング166及びロータ216のキャビティをパージ及び冷却すると共に、ハウジング166、ロータ216、及び軸受全体にわたってほぼ均一な温度を提供する。加熱ガス200は、ロータ216の中央開口358を介して流出し、次いで、不活性流体再循環システム198に移送される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分布させることができる。
【0054】
図20は、ロータクーラント経路326のルートとして詳細な説明を提供する。図20は、図19の線20−20から見た、固体送給ポンプ10の1つの実施形態の部分断面図である。不活性ガス200は、矢印368により示すように、固体送給ポンプ10のハウジング166の開口366を通って注入される。次に、不活性ガス200は、矢印370で示すように、ロータ216の開口356に流入し、ロータ216の中空内部330内に入る。開口356は、ロータ216の外面228に隣接し且つその下方に位置付けられ、ここで乾燥固体物158が通過する。不活性ガス200は、矢印372で示すように、ロータ216の内部330内で循環し、ハウジング166及びロータ216のキャビティ374をパージ及び冷却すると共に、ハウジング166、ロータ216、及び軸受全体にわたってほぼ均一な温度を提供する。加熱ガス200は、矢印378で示すように、開口376を介してキャビティ374から出て、ロータ216の回転中心である中心線382に沿ってロータ216全体に延びるシャフト380に入る。加熱ガス200は、矢印384で示すように、シャフト380に沿って流れ、ここでガス200は、不活性再循環システム198に送られ、続いて、上述のように固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分布させることができる。
【0055】
或いは、ロータクーラント経路326は、閉回路の熱制御経路214(閉回路クーラント経路214)の一部を形成することができる。図21は、出口162に沿ってロータクーラント経路326に延びる熱制御経路214を備えた、固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。固体送給ポンプ10は、上記で構造的に説明したようなものと同様である。固体送給ポンプ10は、ロータクーラント経路326を介してロータ216を通って延びる熱制御経路214を含む。不活性ガス200は、例えば、コイル142から開始して熱制御経路214を通って循環することができる。不活性ガス200は、ロータ216の中央開口358を介してロータクーラント経路326に移送され、ガス200がロータ216の中空内部330に流入するようになる。中空内部330において、ガス200が循環し、ガス200に熱が伝達される。不活性ガス200は、ハウジング166及びロータ216のキャビティをパージ及び冷却すると共に、ハウジング166、ロータ216、及び軸受全体にわたってほぼ均一な温度にする。加熱ガス200は、中心外の開口400を介して流出し、次いで、不活性流体再循環システム198に移送される。上述のように、加熱不活性ガス200は、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分布させることができる。従って、不活性流体経路214は、固体送給ポンプ10を冷却するために、出口162に沿って、ハウジング166の一部に沿って、及びロータ216を通って閉回路熱制御経路214を形成する。
【0056】
図22は、閉回路熱制御経路214のロータクーラント経路326部分のルートに関する詳細事項を提供する。図22は、図21の線22−22から見た固体送給ポンプ10の1つの実施形態の側断面図である。不活性ガス200は、矢印394で示すように、中心線382に沿ってシャフト380に注入される。不活性ガス200は、矢印396で示されるように、開口376を介してロータ216のキャビティ374の中空内部330内に流れる。ガス200は、開口400を介して、矢印398で示すようにロータ216から出て、ロータ216とハウジング166との間のギャップ402内に入る。開口400は、シャフト380からオフセット位置で配置される。次いで、ガス200は、矢印406で示すようにハウジング166内の開口404を介して固体送給ポンプ10から流出し不活性流体再循環システム198に入る。続いて、加熱ガス200は、上述のように固体送給ポンプ10の下流側又は上流側に分配することができる。図示の実施形態では、開口400及び404は、互いに半径方向及び軸方向にオフセットし、ギャップ402を通る非直線的な経路を定める。他の実施形態では、開口400及び404は、互いに対して半径方向で整列することができ、或いは、開口400及び404は、互いから軸方向及び円周方向に間隔を置いて配置することができる。不活性ガス200は、ロータ216の内部330を通って循環し、ロータ216のハウジング166及びキャビティ374をパージ及び冷却すると共に、ハウジング166、ロータ216、及び軸受全体にわたってほぼ均一な温度を提供する。図1から22において説明した実施形態は、相互排他的なものではなく、あらゆる好適な組み合わせで互いに組み合わせることができる。
【0057】
本発明の技術的効果は、低圧から高圧への固体物の搬送中にポンプ10内の温度を制御するための固体送給ポンプ10用の熱管理システム150を提供することを含む。熱管理システム150は、出口162、固体送給ガイド222、ハウジング166、及び/又はロータ216用の種々のクーラント経路214を提供することができる。熱管理システム150は、固体送給ポンプ10の構成要素の寿命を延ばし、これにより乾燥固体物158を利用するシステム全体の停止時間を短縮することができる。加えて、熱管理システム150により、熱が低減されることに起因して、固体送給ポンプ10においてより安価な金属を使用することが可能になる。また、熱管理システムは、ポンプ10の必須構成要素に対する能動的クリアランス制御を提供することができる。更に、固体送給ポンプ10から転用された加熱クーラントは、固体送給ポンプ10の下流側又は上流側でのシステム作動に統合することができる。
【0058】
本明細書は、開示される主題の実施例を用いて、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること及びあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0059】
10 固体送給ポンプ
12 不活性流体
14 矢印
16 矢印
18 矢印
20 コントローラ
22 バルブ
100 IGCCシステム
102 燃料源
104 原材料調製ユニット
106 ガス化装置
107 シンガスクーラ
108 スラグ
110 ガス浄化ユニット
111 硫黄
112 硫黄処理装置
113 塩
114 水処理ユニット
116 ガス処理装置
117 残留ガス成分
118 ガスタービンエンジン
120 燃焼器
122 空気分離ユニット
123 空気圧縮機
124 DGAN圧縮機
128 冷却塔
130 タービン
131 駆動シャフト
132 圧縮機
134 負荷
136 蒸気タービンエンジン
138 熱回収蒸気発生器
140 負荷
142 凝縮器
150 熱管理システム
152 バグハウス
153 ブロア
154 送給ビン
156 ホッパー
158 乾燥固体物
160 入口
161 排気ベント
162 出口
164 フィン
166 ハウジング
168 液体クーラント
170 熱交換器
172 プラント構成要素
174 コントローラ
176 バルブ
178 ファン
180 ガスクーラント
182 熱交換器
184 コントローラ
186 バルブ
196 ガス供給システム
198 不活性流体再循環システム
200 不活性ガス
202 バッファチャンバ
204 コントローラ
214 熱制御経路
216 ロータ
218 回転方向
220 内部送給通路
222 固体送給ガイド
224 ガイド壁
226 表面
228 ロータの外側表面
230 開口
232 流れ方向
234 開口
236 単一コイル
237 第1の部分
238 二重壁
239 第2の部分
240 矢印
248 第1のコイル
250 第2のコイル
252 第1の熱制御経路
254 第2の熱制御経路
264 ガイド経路
266 上部
268 底部
270 ベント
280 内部経路
282 通路
284 側壁
294 外部経路
296 後壁
304 クーラント溝
308 フィン
310 上面
316 ハウジング経路
318 方向
326 ロータ経路
328 矢印
330 中空内部
336 ジェット
338 矢印
340 内面
346 コイル
350 混合フィン
356 開口
358 中央開口
366 開口
368 矢印
370 矢印
372 矢印
374 キャビティ
376 開口
378 矢印
380 シャフト
382 中心線
384 矢印
394 矢印
396 矢印
398 矢印
400 中心外開口
402 ギャップ
404 開口
406 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体送給ポンプ(10)を備えたシステムであって、
前記固体送給ポンプ(10)が、
ハウジング(166)と、
前記ハウジング(166)内に配置されたロータ(216)と、
前記ロータと前記ハウジング(166)との間に配置された湾曲通路(220)と、
前記湾曲通路(220)に結合された入口(160)と、
前記湾曲通路(220)に結合された出口(220)と、
前記湾曲通路(220)にわたって延びる固体送給ガイド(222)と、
前記固体送給ポンプ(10)の一部を貫通する熱制御経路(214)と
を備えている、システム。
【請求項2】
前記熱制御経路(214)が、固体送給ガイド(222)と接触したガイド経路(264)を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記固体送給ガイド(222)が、前記出口(162)に隣接した前記湾曲通路(220)を実質的に遮断するガイド壁(224)を含む、請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記ガイド経路(264)は、前記固体送給ガイド(222)を通る内部経路(280)を含む、請求項2記載のシステム。
【請求項5】
前記ガイド経路(264)は、前記固体送給ガイド(222)の外部に沿った外部経路(294)を含む、請求項2記載のシステム。
【請求項6】
前記外部経路(294)が、前記固体送給ガイド(222)の外部に沿った複数のクーラント溝(304)を含む、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記熱制御経路(214)が前記出口(162)に沿って延びる、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記熱制御経路(214)が前記出口(162)の周りに少なくとも部分的に配置された第1のコイル(248)を含む、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記熱制御経路(214)が前記出口(162)の周りに少なくとも部分的に配置された第2のコイル(250)を含み、前記第1のコイル(248)及び第2のコイル(250)が前記出口(162)の対向する側部に配置される、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記熱制御経路(214)が、前記ハウジング(166)を通って前記ロータ(216)の周りに円周方向に延びたハウジング経路(316)を含む、請求項1記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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