説明

固定型及び可動型頚椎プレート及び頚椎プレート構造物

頚椎骨プレートは、本頚椎プレートを椎骨に取り付けたのち頚椎の骨グラフト区域へのアクセス又はその視認を可能にするグラフト窓を含む。窓は、必ずしもではないが好ましくは、特にそのような装置の連邦規格に関してプレート強度を損なうことなくグラフト区域及び/又は椎体を最大に露呈させるサイズである。窓はプレートの中央に設けられ、プレートの椎骨固着具又はスクリュー孔の基部で、椎骨へのプレートの整合を提供するサイズである。この頚椎骨プレートの可動形態では、グラフト窓は、椎骨への取り付けののち、可動型プレートの拡張及び収縮に対して拡張及び収縮する(すなわち「可動」)。もう一つの形態で、3部品可動型骨プレートは、中間部品がその両端で同一の末端部品を受けるように設計されている。末端部品は180°転換可能な部品である。中間部品及び末端部品は、中間部品と末端部品との間の滑動を許す、係合構造及び相補的に成形された溝を有する。2支柱構造が中央の窓を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本米国特許非仮出願は、内容全体を参照として本明細書に具体的に取り込む、2003年12月22日出願の「Static and Dynamic Cervical Plate Construct」と題する米国特許仮出願第60/531,657号の利益及び/又は優先権を主張する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は一般に、特に整形外科及び/又は神経外科の分野における脊椎の内部固定のための装置、たとえば椎骨を互いに対して固定して保持するための脊椎インプラントに関し、より具体的には、脊椎の骨どうしの相対動を安定化し、一時的又は永久的に固定化するための脊椎手術で使用するための固定型及び/又は可動型骨固定インプラントに関する。
【0003】
2.背景情報
単一椎間レベル及び多椎間レベルの頚椎手術ののち頚部の安定性を高めるために頚椎プレートが20年余にわたり使用されている。疾病、外傷、欠損、事故などの理由で手術の間に埋め込まれる頚椎プレートは、1個以上の頚椎の椎骨を安定化するために使用される。安定化が適切に治癒又は所望の結果に導く。頚椎プレートは、手術の間に1個以上の椎骨に取り付けられる。通常、頚椎プレートを1個以上の椎骨に取り付けるためにスクリューが使用される。取り付け過程の間、取り付けスクリューを受けるために頚椎プレートを椎骨上に正しく整合させることが重要である。
【0004】
場合によっては、隣接する2個の椎骨の癒合を起こさせることが望ましい。これが当てはまる場合、医師は、頚椎に達する小さな切開を頚部の前面に施す。組織及び筋肉を収縮させて(拡げて)頚椎を正しいレベルで露呈させる。2個の椎骨の間の軟骨質又は椎間板を取り出し、骨表面を研磨して出血面を促進する。出血面からの血液は、骨が癒合するために望ましい。隣接する椎骨の間の空間に骨グラフトを詰める。そして、頚椎プレートを上下の椎骨にスクリューで留める。これが、頚椎を安定化させて癒合及び治癒を促進する。しかし、現在の頚椎プレートでは、ひとたび頚椎プレートがグラフト区域に固着されると、グラフト区域にアクセスする方法は、唯一、プレートを取り外すことである。そのうえ、現在の頚椎プレートでは、プレートを取り付ける前に骨グラフト材を用意する必要がある。
【0005】
これまで、頚椎プレートは、決まった寸法を有するという点でほとんど例外なく固定型であった。特定の状況では、プレートが取り付けられた椎骨の間で移動又はわずかな動きを許すことが望ましいということがわかった。従来技術は、相対的に、可動型頚椎プレートを欠いている。
【0006】
したがって、上記から、頚椎手術部位の骨グラフト区域へのアクセスを許す頚椎プレートが要望されることが明らかである。
【0007】
したがって、上記から、可動型である頚椎プレートが要望されることが明らかである。
【0008】
この要望及び他の要望は、本発明の原理の適用によって達成され、また、本明細書で示され、記載されるような一つ以上の様々な形態及び/又は構造として具現化される。
【0009】
発明の概要
本発明の局面にしたがって、骨プレートは、椎骨に取り付けられたとき、典型的な椎骨の形状に適合するように成形されている。骨プレートは、一つの形態で、1個以上の椎骨に対して骨プレートを前面配置したとき、1個以上の椎骨の輪郭に適合するように成形されている。一つの実施態様では、骨プレートは二つの面で成形されている。
【0010】
本発明のもう一つの局面にしたがって、頚椎骨プレートは、頚椎プレートを椎骨に取り付けたのち脊椎の骨グラフト区域へのアクセス又はその視認を許す開口又は窓を含む。窓は、必ずしもではないが好ましくは、特にそのような装置の連邦規格に関してプレート強度を損なうことなくグラフト区域及び/又は椎体を最大に露呈させるサイズである。窓はプレートの中央に設けられている。グラフト窓はまた、好ましくは、プレートの椎骨固着具又はスクリュー孔の基部で、椎骨へのプレートの整合を提供するサイズである。この頚椎骨プレートの可動形態では、グラフト窓は、椎骨への取り付けののち、可動型プレートの拡張及び収縮に対して拡張及び収縮する(すなわち「可動」)。
【0011】
本発明の一つの形態で、3部品可動型骨プレートは、中間部品がその両端で同一の末端部品を受けるように設計されている。末端部品は、180°置換可能な部品であってもよい。中間部品及び末端部品は、中間部品と末端部品との間の滑動を許す、係合構造及び相補的に設計された通路を有する。2支柱構造が中央の窓を提供する。
【0012】
同じく、本発明のもう一つの形態で、N椎間レベル可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットが提供される。キットは、拡張部品及び2個の同一の末端部品を含む。末端部品は、互いに滑動的に組み付けられて、中央の窓を含む可動型1椎間レベル(1L)頚椎プレートを提供する。末端部品は、拡張部品の各端部に滑動的に組み付けられて、二つの中央の窓を椎間レベルごとに一つずつ含む可動型2椎間レベル(2L)頚椎プレートを提供する。そのうえ、拡張部品は、2個以上の拡張部品を互いに対して180°回転させて使用することもできるように設計されている。その場合、末端部品は、拡張部品の開放端に組み付けることができる。
【0013】
本発明はまた、固定型プレートの場合には単一部品として形成され、可動型プレートの場合には2個以上の部分として形成されたプレートと、最低でも4個の骨スクリューと、頚椎プレートの椎間レベルに応じて1個以上の固定カバーとを含む頚椎プレート構造物を提供する。本頚椎プレートは、本明細書に記載し、説明する特徴を保有しながら、単一椎間レベルプレートとして形成することもできるし、多椎間レベルプレートとして形成することもできる。
【0014】
本発明の原理による可動型プレートは、スクリューの位置決めに関する推測を行うことのない純粋な椎骨体平行移動を考慮している。可動型プレートは、1L設計で作ることもできるし、マルチL設計で作ることもできる。そのうえ、可動型プレートは、2本支柱型のプレート調節を使用する。一つの形態で、可動型プレートは、互いに対して180°に位置する2個の同一部分で形成されている。各部分は、2本の脚部を有し、その一方が、成形通路又は孔をその中に画定し、その他方が、通路に嵌合する同様な形のアームを有している。
【0015】
本発明は、頚椎プレート処置技術に関する従来技術の教示に対して利点を提供する。本発明に伴う原理は、固定プレートをより高い精度で使用することを可能にする。これは、究極的に、確立された手法の効果を高めることができる。たとえば、本発明は、プレートの中央区域内に窓を提供する。これは、配置の間及び配置後にグラフト材を見ることを可能にする。これは、固定型及び可動型プレートの両方ならびに固定プレートのすべての椎間レベル(1L、ML)に関して2本支柱構造を使用することによって達成される。
【0016】
いくつかの図面を通じて対応する参照符号が対応する部品を示す。図面は、本発明の様々な実施態様を表すが、図面は、必ずしも原寸に比例して描かれてはおらず、本発明をより良く例示し、説明するため、特定の特徴が誇張されている場合もある。また、本明細書に記載する例は、本発明の様々な実施態様を例示するものであるが、本発明の範囲を限定するものとは解釈されてはならない。
【0017】
発明の詳細な説明
図1及び2を参照すると、全体を100と指定する典型的な1椎間レベル(1L)固定型頚椎プレートが示され、そのうち、図1はプレート100の横から見た斜視図であり、図2はプレート100の底面図である。プレート100は、頚椎プレートの製造で公知であるような適当な材料、たとえばチタン、チタン合金などでできた本体102を特徴とする。本体102は形状において一般に長方形であり、椎骨の生来の湾曲を模倣するため、その下面がわずかに湾曲している。このような湾曲は、一つ又は二つの面であることができる。本体102は、様々なサイズの椎骨に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。
【0018】
本体102は、開口、窓、空隙など104(以下、まとめて「窓」という)を、表面107によって画定された本体102の中間、中心又は中央部に有する。窓104は様々な形状で形成することができるが、窓は、本質的に、1Lプレート100の端部121、123に位置する最も近い骨スクリュー孔106から隣接する骨スクリュー106まで延びることが好ましい。典型的なプレート100では、窓104は、いくぶん長円な形状に形成されて、第一のピーク111及び第二のピーク113を画定している。以下さらに詳細に説明を展開するように、窓の細長さは、医師による椎骨へのプレート100のより良い整合を考慮している。窓104そのものは、体内での本来の位置でプレートの後側部分へ骨グラフトが接することについて視覚化を提供する。開口104は、本体102の端部121と123との間に延びる、本体102への第一の脚部103a及び第二の脚部103bを画定する。開口104の長さ(l)はその幅(w)よりも長い。長さ(1)は、各スクリュー孔106の縁と縁との間を本質的にわたすように長円化又は延長されている。
【0019】
窓/脚部構造は、たとえばねじれ又は撓みに対してプレートを補強するための「2本支柱」状支持基盤を第一の端部121と第二の端部123との間に形成する。窓104のサイズ及び形状(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。各脚部103a/103bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、両端121、123の間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部103a/103bは、プレート本体102全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0020】
端部121及び123はそれぞれ二つの骨スクリュー孔106を有し、それぞれが各端部の隅に設けられている。4個の骨スクリュー孔106は、必ずしもではないが好ましくは、長方形の頂点に対応するように整合されている。長方形は、必ずしもではないが好ましくは、長方形本体102の変倍したものである。変倍された長方形は、患者の椎骨にスクリュー孔を設けるためのパターンを形成する。端部121及び123はそれぞれ、切り込み109を画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が開口104の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。
【0021】
各骨スクリュー孔106は、その内部に形成された棚状部105を有する。棚状部105は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部105は、骨スクリューヘッドの下面の相補的形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部105はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔106は、種々の骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に可変性の骨スクリュー角度を可能にする。このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0022】
本体102はさらに、各端部121及び123の骨スクリュー孔の対106の近く(図ではそれらの間に示す)にそれぞれ位置する二つの孔108を含む。各孔108は、埋め込まれた骨スクリューの回転及び/又は後退を防ぐための、本明細書で記載するような骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着装置/部を受けるように設計されている。
【0023】
図3を参照すると、図1及び2の1L固定型頚椎プレート100が、カバー、プレートなど110として具現化された骨スクリュー後退、回転制止装置及び/又は解放自在な固定機構の一つの実施態様とともに示されている。カバー110は、グラフト窓104及び埋め込まれた骨スクリューのヘッドの少なくとも一部を覆うようにプレート100上に位置している。カバー110は、プレート100とともに使用されて、1L固定型頚椎プレート構造物の実施態様を提供する。骨スクリューの使用によって、たとえば本明細書に記載する手順を経てプレート100を埋め込んだのち、カバー110を本体102の上に配置することができる。このカバーが開口104及びスクリュー孔106の大部分を覆う。カバー110は本質的に平坦であり、したがって低いプロフィールを有する。
【0024】
カバー110はさらに、窓104及び各骨スクリュー孔106の大部分(骨スクリューが装着された場合、そのヘッドの大部分になる)を取り囲む。これは、骨スクリューが後退及び/又は回転しないよう維持、保持又は解放自在に固定するのに役立つ。カバーはまた、術後に椎骨間空間からグラフトが外に移動する危険に対して保護を提供する。カバーはさらに、レントゲン写真による術後視覚化を考慮している。カバー110は、装着されたときプレート孔108へのスナップ嵌めを提供してカバー110がプレート100上に保持されるように設計された2個のカバーボス112を含む。通常の使用がカバー110を本体102から分離させることはないが、簡単な器具によってカバー110を取り外すことができる。
【0025】
カバー110は、骨スクリュー固定機構として1L固定型頚椎プレート100とともに使用することができるカバーの典型的なタイプである。そのようなものとして、カバー110は、様々なサイズの頚椎プレート110に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。カバー110はまた、プレート100の材料のような生体適合性材料から作られる。プレート100はまた、他のスタイルのカバーに適応することもできる。
【0026】
図4は、図1の1L固定型頚椎プレート100の代替カバー114(骨スクリュー固定機構及び/又はグラフト窓/区域カバー)を示す。カバー114は、プレート孔108にスナップ嵌めで受けられて、カバー114をプレート100上に保持するように設計されている2個のボス116を含む。カバー114は、プレートの開口104を覆って脚部103aの上から脚部103bの上まで、そして、本体102の各スクリュー孔106を越えて延びている。
【0027】
この実施態様では、カバー114は、カバー114が装着されたとき開口104の中に延びるように開口104と同様な形状を有するくぼみ又は凹部120を含む。そのうえ、カバー114は、プレート100の本体102の骨スクリュー孔106の1個の中に延びるようにそれぞれが設計されている4個のスクリュー孔のくぼみ又は凹部118を含む。カバー又はカバープレートは、合金、チタン、チタン合金、PEEK又は適当な生体適合性材料から形成することができる。
【0028】
図1〜4のいずれも、プレート100とともに使用されている骨スクリューを示すものではないが、プレート100が、上記で取り込んだ対応する仮出願で記載されている種々のタイプの骨スクリューを使用することができるということが理解されよう。簡潔にいうと、プレート100は、多軸骨スクリュー、固定骨スクリュー及び応急用骨スクリューを使用することができる。
【0029】
次に図5〜7を参照すると、全体を150と指定する、1Lプレート100を参照して説明したような2本支柱構造をレベルごとに組み込む2椎間レベル(2L)固定型頚椎プレートの典型的な実施態様が示されている。2Lプレートは、3個の椎骨の間をわたし、それらに固定されるように設計され、その固定接合部の間には本原理による中央窓が設けられている。窓は2本支柱構造によって形成されている。図6及び7に示すように、水平線(プレート100の中心線を表す)に対して湾曲した矢印が、プレート100が椎骨の湾曲を模倣した二つの湾曲面を示す。そのようなものとして、異なる湾曲を有する特定の長さ及び/又は厚さの頚椎プレートを製造することもできる。
【0030】
プレート150は、中間部167、中間部167の片側の第一の端部166及び中間部167のもう一方の側の第二の端部168を有するものと見なすことができる本体152によって画定されている。中間部167は、3椎骨癒合の中央の椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。端部166及び168もまた、3椎骨癒合の別々の外寄り椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。そのようなものとして、1L固定型プレート100に関して本明細書で記載した原理と合致して、固定型2Lプレート150は、二つの開口、窓、空隙など153及び155を、レベルごと又は各端部166、168と中間部167との間に1個ずつ含む。各窓153及び155は中央に位置して、脚部対(支柱)164a/164b及び165a/165bを画定する。
【0031】
開口153は、端部166と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面154によって画定されている。窓153は、典型的な方法では、端部166の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部166の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0032】
開口155は、端部168と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面156によって画定されている。窓155は、端部168の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部168の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0033】
開口153、155の細長さは、医師による手術及びその取り付けの間のプレート150の整合を考慮している。開口153、155(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)のサイズ及び形状は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。
【0034】
各脚部対164a/164b及び165a/165bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。同様に、各脚部164a/b及び165a/bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、中間部167と端部166及び168との間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部164a/b及び165a/bは、プレート本体152全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0035】
端部166及び168はそれぞれ二つの骨スクリュー孔157を有し、それぞれが各端部の隅に設けられ、少なくとも部分的に固定部を画定している。端部166及び168はそれぞれ、切り込みを画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が各開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔157は、その内部に形成された棚状部158を有する。各棚状部158は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔157は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。さらに、骨スクリュー孔157は、種々のタイプの骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に、可変性の骨スクリュー角を可能にする。ここでもまた、このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0036】
中間部167はまた、他のスクリュー孔と同様な方法でスクリュー孔の対として設けられた、少なくとも部分的に固定部を画定する二つの骨スクリュー孔161を有する。各骨スクリュー孔161は、その一部が開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔161は、その内部の周囲に形成された棚状部162を有する。各棚状部162は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、埋め込みの間に正しい向きを達成するため、挿入される骨スクリューをかなり直線的に受けるように設計されている。骨スクリュー孔161は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。
【0037】
本体152はさらに、各端部166及び168の骨スクリュー孔対157の間に1個ずつ位置する二つの孔160を含む。さらなる同様な孔160が中間部167に設けられている。各孔160は、骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着部を受けるように設計されている。
【0038】
図8を参照すると、典型的な2L固定型頚椎プレート構造物159が示されている。2L固定型頚椎プレート構造物159は、2L固定型頚椎プレート150、骨スクリュー180及び骨スクリュー固定、保持具又は保持クリップ、タブなど170(クリップ)を含む。プレート150が様々な向きを許容することができることを説明するために、骨スクリュー180のいくつかがプレート150に対して様々な向きで示されている。構造物159は、スクリュー180の対、特に各本体部166、167、168のスクリューの対に対し、かつそれらの間に装着される解放自在の骨スクリュー固定手段、後退防止、保持具、保持クリップ又はタブ170を使用する。クリップ170はまた、プレート本体152にも装着される。クリップ170は、骨スクリューの後退又は回転を防止するのに役立ち、それにより、頚椎プレートへの骨スクリューの固定を提供する。
【0039】
さらに図9を参照すると、クリップ170が示されている。わかりやすく示すため、クリップ170は拡大している。クリップ170は、生体適合性材料、必ずしもではないが好ましくは、頚椎プレート及び/又はカバープレートと同じ材料で形成されている。クリップ170は、第一のプロング176をその一端に有し、第二のプロング178をその第二端に有し、さらにボス構造172を有する本体171によって画定されている。本体171は、プロング176及び178が骨スクリューヘッドの間の距離をわたすようにサイズ決めされている。ボス構造172は、本体171の下面から延びる支柱173によって画定されている。支柱は、リム174で終端し、一つ以上のスロット175を含む。支柱173は、プレート150の本体152のクリップ支柱(ボス)孔160(及び本明細書に記載する他のプレートにおける他のそのように設けられた孔)に受けられて、それにより、クリップ170をプレート150に解放自在に保持又は固定するように設計されている。
【0040】
各プロング176、178は、骨スクリューヘッドソケットに受けられるように適合されている。クリップ170の使用は、図示する固定型2Lプレートに限定されず、固定型1Lプレート、固定型多椎間レベルプレート及びすべての椎間レベルの可動型プレートとで使用することができることが理解されよう。骨スクリューヘッドの間の距離は様々なサイズのプレートごとに異なるため、クリップ170は、様々なサイズのプレートとで使用されるために、様々なサイズで用意されている。クリップ170はまた、プレート150に対して比較的平坦であるよう、低いプロフィール(厚み)を有する。
【0041】
支柱173の直径は、受け孔が支柱を受けることができるよう、プレートの受け孔(たとえばプレート150の孔160)の直径よりもわずかに小さい。しかし、リム174は、プレートの受け孔に対して過大である直径を画定している。切欠き又はスロット175が、支柱173の端部がわずかに圧縮してリム174の有効直径を減らすることを可能にし、リム174を受け孔に通過させる。ひとたびリム174が受け孔に通されると、支柱173はその非圧縮状態に戻り、リム174の端部177がプレートの下面と接して、特殊な器具など用いずとも、クリップ170が受け孔から抜けることを防ぐ。このように、弾性のボス174は、解放自在ではあるが、適切なプレート孔にぴったりとスナップ嵌め又はプレス嵌めで受けられるように設計されている。
【0042】
クリップ170とプレート150及び骨スクリュー対との相互作用は、図8で非常にわかりやすく見てとれ、特に、図8のプレート150の端部168が注目される。各骨スクリュー180はヘッド又はヘッド部181を有する。各ヘッド181は、その中に形成されたソケット182を有する。ソケット182は、必ずしもではないが好ましくは、多角形パターンに設計されている。他の構成を使用してもよい。多角形パターン(ソケット構造)の各コーナ182は、プロング176、178の端部の距離が二つの丸みのあるコーナ182に嵌り込むよう、丸みを帯びている。このようにして、プロング176及び178は骨スクリューを回転に対して固定する。そのうえ、クリップ170を装着された骨スクリュー対のいずれかの骨スクリューの回転がプレート150の平面でクリップをわずかに回転させて、それにより、クリップを互いに対して結合させる。クリップ170はまた、プレート150に対して解放自在に固定される。
【0043】
クリップ170のボス172は孔157に配置されている(スナップ嵌めで受けられている)。一方のプロング176が上骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延び、他方のプロング178が下骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延びている。プロングはヘッドの多角形ソケットと相互作用してスクリューの回転を制する。第一及び第二の成形フランジ176、178は、骨スクリューヘッドソケットにプレス嵌め又はスナップ嵌めで受けられるように設計されている。
【0044】
図10は、全体を200と指定する、本原理による可動型1L頚椎プレートの典型的な実施態様を示す。可動型1Lプレート200は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0045】
第一の部分202は、上記のような可変性の骨スクリュー角度設定のために、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔206を支持する本体203を有する。第一の部分202はまた、第一及び第二の脚部208及び211を含む。第一の脚部208は、その中に延びる成形通路209を有する。第二の脚部211もまた、その中に延びる成形通路210を有する。必要ではないが、第一及び第二の通路209、210は、好ましくは同じ構造であり、装置を180°回転させても同じになるようなものであってもよい。
【0046】
第二の部分204は、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔218を支持する本体205を有する。第二の部分204はまた、第一及び第二の成形アーム214、216を含む。第一の成形アーム214は、通路209と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路209の中に滑動的に受けることができる。第二の成形アーム216もまた、通路210と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路211の中に滑動的に受けることができる。アーム214、216は、それぞれの通路209、211の中に完全に受けられて、脚部208、210の端部がアーム214、216の端部に接する長さである。このようにして、図10の可動型1Lプレート200は、二つの部分又は部品202、204の間で相対的な動きを提供する。
【0047】
図11を参照すると、全体を230と指定する、本発明の局面にしたがって形成された可動型2椎間レベル(2L)プレートの典型的な実施態様が示されている。可動型2Lプレート230は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。これはまた、中間プレート部品250をそれ自体とともに使用して、末端部品(すなわち、最初及び最後の椎骨に取り付けるための2個の末端プレート部品232ならびにn個の中間椎骨に取り付けるためのN椎間レベルを画定するn個の中間プレート部品250)とでN椎間レベルの頚椎プレートを形成し、さらには、各レベルが可動化(内部可動)を提供する方法を示す。したがって、各内部又は中間部分は、中間部分に対する末端プレート部品だけでなく、それら自体の間で可動化している。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0048】
そのようなものとして、可動型プレート230は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有し、より具体的には、2本支柱構造によって形成される二つの窓を有する。可動型プレート230は、図11では互いに対して分解した図で示されている3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート230は、中間プレート部品250ならびに2個の末端プレート部品232a及び232bで形成されている。2個の末端プレート部品232a及び232bは同一である。中間部品250の構造とともに末端部品232を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。したがって、N椎間レベルプレートを提供するためのキットは、2個の末端プレート部品及び複数の中間プレート部品だけを装備することになる。
【0049】
各部品232aは、上記のような骨スクリュー孔235a及び成形棚状部234aを有する本体233aによって画定される。固定クリップ170又はカバープレートボスのための保持孔236aが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233aは、成形通路又は切欠き237aを中に有する第一の脚部238aを画定する。通路237aの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237aは、ドーブテール(dovetail)形に似た形に成形されている。本体233aの第二の脚部244aは、通路237aのドーブテール形に似た形に成形されている。脚部244b(脚部244aと同一)が脚部通路237aに受けられ、脚部244aが脚部通路237b(脚部通路237aと同一)に受けられるため、末端部品232a及び232bは、中間部品250を使用せずに、可動型1Lプレートに接合又は組み立ることもできることが認められよう。
【0050】
末端部品234bは、上記のような骨スクリュー孔235b及び成形棚状部234bを有する本体233bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔236bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233bは、成形通路又は切欠き237bを中に有する第一の脚部238bを画定する。通路237bの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237bは、ドーブテール形に似た形に成形されている。本体233bの第二の脚部244bは、通路237bのドーブテール形に似た形に成形されている。
【0051】
中間又は拡張部品250は、ヘッドシート255を有する二つの骨スクリュー孔254及びボス孔256を有する本体252によって画定される。本体252はまた、成形通路260を中に有する第一の脚部258を含む。通路260は、部分232aの成形脚部244a(又は別の拡張部品のフランジ272)を受け、したがって、適切に設計されている。本体252の第二の脚部262は、部分230の通路237a(又は別の拡張部品の通路268)の中に受けられるように設計されている成形フランジ264を受け、したがって、適切に設計されている。第三の脚部270は、部分232bの通路237b(又は別の拡張部品の通路260)に受けることができる成形フランジ272を含む。本体252の第四の脚部266は、部分230の成形フランジ244又は別の拡張装置のフランジ264を受ける通路268を含む。この構造及び/又は中間部品250の、それ自体に対する、また末端部品232に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート230は、組み立てられると、中間部品250と各末端部品232との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口275、277を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。切頂三角形断面が装填安定性を提供する。
【0052】
図12は、全体を300と指定する、可動型2椎間レベル頚椎プレート230の変形であるが、プレート230の特徴及び/又は機能を組み込んだ可動型2椎間レベル頚椎プレートのもう一つの典型的な実施態様を示す。そのようなものとして、2Lプレート300は、組み立てられた1Lプレート又はN椎間レベルプレートを形成することができる部品を有する。プレート300は、中間部品302ならびに第一及び第二の同一の末端部品304a、304bで形成されている。プレート230と同様に、可動型プレート300は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有する。可動型プレート300は、図11で組み立てた状態で示される3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート300は、中間プレート部品302ならびに2個の末端プレート部品304a及び304bで形成されている。2個の末端プレート部品304a及び304bは同一である。中間部品302の構造とともに末端部品304を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。
【0053】
各部品304a/bは、上記のような骨スクリュー孔335a/b及び成形棚状部334a/bを有する本体333a/bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔336a/bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体333a/bは、成形嵌合構造を上に有する第一の脚部338a/bを画定する。本体333a/bはまた、中間部品302の同様な成形脚部を受けるための通路を有する厚みを増した第二の脚部340a/bを画定し、その形状が、中間部品302の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。末端部品304a及び304bは、中間部品302を使用せずに、可動型1Lプレートに接合又は組み立てることもできることが認められよう。
【0054】
中間又は拡張部品302は、ヘッドシート355を有する二つの骨スクリュー孔354及びボス孔356を有する本体352によって画定される。本体352はまた、末端部品304aの成形脚部338a(又は別の中間部品350のフランジ366)を受け、したがって、適切に設計されている通路を中に有する第一の厚みを増した脚部358を含む。本体352の第二の脚部364は、末端部品304aの通路構造340a(又は別の中間部品の通路366)の中に受け、したがって適切に設計されているフランジを含む。第三の脚部372は、端部232bの通路構造340b(又は別の中間部品の通路)の中に受けることができる成形フランジを含む。本体352の第四の脚部366は、末端部分304bの成形フランジ338b又は別の中間部品のフランジを受ける通路構造を含む。この構造及び/又は中間部品302の、それ自体に対する、また末端部品304に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート300は、組み立てられると、中間部品302と各末端部品304との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口308、310を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。
【0055】
本発明の種々の可動型プレートは、所望のプレートレベルに依存して、多数の末端及び中間部品から組み立てられる。種々の部品は、互いに対して滑動的に相互接続される。プレート部品は、ひとたび組み立てられると、互いに対して滑動可能であるが、プレート部品がひとたび組み立てられると分解しないようにする分解ストッパ又は制止機構もしくは装置を有するということが理解されよう。分解制止機構は、2個のプレート部品の脚部アセンブリ(プレート部品の滑動的に接続された脚部)の互いに対する分解方向への移動の移動長を制約又は制限する。
【0056】
このために、図13を参照すると、本可動型プレート部品の典型的な分解制止機構が示されている。特に、図13は、本発明の原理による2個の組み立てられた可動型プレート部品の2個の滑動的に相互接続される脚部380、382の拡大部分を示す。脚部380は、通路又は溝を備えた成形脚部であってもよく、その場合、脚部382は、フランジを備えた成形脚部であり、本明細書で記載するようにその逆も可能である。しかし、図13を参照すると、アーム380は、適宜、成形通路アームと見なされ、アーム382は、必然的に、成形フランジアームと見なされる。また、距離及び長さは必ずしも実寸に比例しない、及び/又は、互いに対して比例しないということが理解されよう。
【0057】
通路付きアーム380は、アーム380の溝の内部(図13に示すように下面)に戻り止め384を有する。戻り止め384は、溝表面からアーム385の中までの距離を延び、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある。フランジ付きアーム382は、棚状部388によって画定されたへこみ付き又は切欠き区域又は部分385を含む。ここでもまた、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある戻り止め386が区域385の中に位置している。
【0058】
組み立て中、戻り止め386は戻り止め384の左にある。戻り止めの高さは、各戻り止めの頂点が他方の戻り止めの頂点を越えて延びるような高さであるが、2個の戻り止め384、386が接触すると、それらの傾斜した表面が接触する。移動の継続が斜面を互いに対して滑動させる。したがって、戻り止め高さにおける小さな重なりが、ひとたび完全な組み立てが起こると、戻り止め384を区域385の中に存在させることができる。一つの移動方向で、戻り止め384は棚状部388と接するが、他方の移動方向では、戻り止め高さの違いが段を形成する。当然、組み立てを許すが、分解を防ぎ、又は分解をきわめて困難にする他のタイプの制止機構を使用してもよい。
【0059】
上記の頚椎プレートは、種々の症状、たとえば少なくとも脊椎すべり症、骨折、脊椎狭窄症及び腫瘍の症状の場合に頚椎(C2〜T1)への前側スクリュー固定のためのものである。そのうえ、本明細書に記載する1L可動型プレートの構造及び/又は原理は、同じく本明細書に記載する種々の2L可動型プレートでも応用及び/又は利用することができることが理解されよう。同様に、本明細書で記載する2L可動型プレート構造を、本明細書で記載する1Lプレートで使用することもできる。これは、種々の脚部又は突出部の構造及びそれらの滑動的接続性に関して特に当てはまる。
【0060】
各プレートは、必ずしもではないが好ましくは、チタン(たとえばAASTM F−136に準拠したチタン6A1−4V ELI)から形成される。適切であるならば、他の適当な金属、セラミックスを使用してもよい。
【0061】
一般に、本頚椎プレートの好ましい実施態様は、脊椎の解剖学的局面をより近く模すため、二つの面(正中面及び前額面)で湾曲を具現化する。頚椎プレートは、必要に応じて、湾曲を設けなくてもよいし、一つの面だけに湾曲を設けてもよい。プレートは、様々な脊椎に適応するよう、様々なサイズ(たとえば14mm〜110mm)で製造される。プレートは、約1.8〜3.0mmの公称厚さ及び約18mmの幅を有する。プレートは、約4.0〜4.5mmの直径を有する骨スクリューを受けるように設計される。そのうえ、プレートの骨スクリュー孔は、固定角骨スクリュー及び可変角骨スクリューの両方に適応するように設計される。これは、骨スクリュー孔の独特なポケット設計の使用によって達成される。骨スクリューは、一般的なスクリュードライバ(たとえばヘキサロビュラドライバ、×10)を使用して固定される。
【0062】
ひとたびプレートが適切な骨スクリューで装着されると、いくつかの方法によって骨スクリューを固定することができる。一つの方法では、1枚の固定プレートが1対のスクリューを固定する。固定プレートは、スクリューのヘッドに受けられる2個の成形フランジを有するプレートのカバープレート孔の中に固定される中心支柱を含む。もう一つの形態では、カバーは、骨スクリューのための一体型固定フランジを含む。カバー及び/又は固定フランジは、好ましくは、PEEK、プラスチック、合金又はチタンでできている。
【0063】
プレートは、次のように使用することができる。4.0mm海綿質骨スクリュー又は4.3mm拡張スクリューを頭方向の孔に通して椎体に挿入することにより、プレートを頚椎の椎体の前側に配置する。次いで、スクリュー又は拡張スクリューをプレート中の尾方向孔に挿入し、頚椎の椎体に挿入する。次に、固定機構を1工程でプレート全体に挿入するか(たとえばカバー)、2個の固定機構をスクリューのセット(頭方向及び尾方向)ごとに挿入する。固定機構は所定の位置に嵌る。
【0064】
本発明はまた、必ずしもではないが特に、本明細書に記載される頚椎プレートを使用する種々の方法によって患者の頚椎を動的に癒合させることを考慮する。一つのそのような方法は、患者の頚椎の適切な区域へのアクセスを許すため、患者にアクセス用の開創を設けることを含む。適宜、各椎骨間(レベル)の椎間板を取り出す(たとえば、1Lの場合は1個の椎間板、2Lの場合は2個の椎間板など)。次いで、骨グラフトを、椎間板を取り出したところの空間に配置するためにサイズ決めする。本明細書に記載されるような可動型頚椎プレートを脊椎(椎骨)へのインプラントのために選択する。選択される可動型頚椎プレートは、椎体の最良の解剖学的定着(動き)、たとえば0〜4mmを考慮してサイズ決めされる。選択し、サイズ決めした可動型プレートを、挿入した骨グラフトの上から椎骨に配置する。そして、正しい装着のために可動型プレート内の窓を介してグラフトを見る。正しい装着のために、各部分を順に完成させる。プレートは、プレート部品又はセグメント内の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって、プレートを脊椎に固定する。各骨スクリューを取り付けたのち、固定機構を骨スクリュー/プレートの上に装着する。そして開創を閉じる。
【0065】
頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、可動型頚椎プレートを設けることを含み、設けられた可動型頚椎プレートの末端部品は、本発明の原理にしたがって互いの中又は上で滑動する多数の突出部(たとえば脚部)を使用して互いに対して動く。頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、可動型頚椎プレートを設けることを含み、設けられた可動型頚椎プレートの末端部品は、本発明の原理にしたがって互いの中又は上で滑動する多数の突出部(たとえば脚部)を使用して中間セグメント/部品に対して動く。頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、可動型頚椎プレートを設けることを含み、設けられた可動型頚椎プレートの中間セグメント/部品は、本発明の原理にしたがって互いの中又は上で滑動する多数の突出部(たとえば脚部)を使用して互いに対して動く。各プレートは、本明細書で提供するような中央のグラフト窓をその椎間レベルごとに設けている。
【0066】
そのうえ、方法、たとえば上記のような方法のいずれもが、N椎間レベル可動型頚椎プレート、プレート構造物又はプレートキットを設けることを含むことができ、その末端セグメントは180°置換可能であり、中間セグメントは180°置換可能であり、末端セグメントと中間セグメントとは180°置換可能であり、末端セグメント及び中間セグメントは、互いの動きから独立して0〜4mm移動する、及び/又は、末端セグメント及び中間セグメントの動きは拘束されない。
【0067】
本発明は、他のプレート及び/又はプレートシステムが提供しない、以下をはじめとするいくつかの主要な属性を提供する。
【0068】
1.プレートの窓部分に配置された湾曲が、医師がプレートを椎体に対してより正確に整合させることを可能にする。
【0069】
2.プレートの窓部分に配置された湾曲は、スクリュー孔の底がプレート窓の頂部と嵌合するため、医師が骨スクリューをより正確に配置することを可能にする。これは、プレートが正しく配置されているという明確な視覚的表示を提供する。
【0070】
3.スクリュー孔は、スクリューを簡単に変更してプレートを可変角スクリュー/プレート構造物又は固定角スクリュープレート構造物として使用することを可能にする独特な形状を有する。
【0071】
4.プレート構造物は、オプションとして骨スクリュー固定機構を使用してもよい。オプションのスクリュー固定機構は、必ずしもとはいえないが好ましくは、PEEK又はチタンでできた1部品スナップ嵌め式カバーである。
【0072】
5.一つの形態で、オプションのスクリュー固定機構は、中間線孔の一つによって頚椎プレートの中に取り付けられる。固定機構は、一度に2個のスクリューを覆い、プロング状の軸を使用してプレートの中に固定される。半径方向の突出部(プロペラ状の構造)は、その延びた側の端部に、対応するスクリューと嵌合する歯を有する。歯はスクリュー内の浅い切り込み(the lobes)の中に固定されて、スクリューが回転し、後退することを防ぐ。この機構は、他の機構と同様、所定位置にスナップ嵌めされるが、適切な器具によって取り外し可能である。
【0073】
6.本発明の可動型プレート形態は、癒合される椎体が、それらの間の中心にあるグラフトに定着することを可能にする。この新規な可動型プレート及び技術は、癒合されるセグメントが移動、定着又は沈静化することを可能にし、それが、より一定した骨−グラフト−骨間の接触を提供する。本可動型プレートの設計は、プレートの湾曲のおかげで、定着が解剖学的に起こることを可能にする。本体は、二つの別個の面の上で安定化方向に平行移動する(純粋な平行移動)。
【0074】
7.本発明は、プレートの沈降を抑制する能力を提供する。これは、プレートが、隣接する健常な椎間板空間に移動することを防ぐために重要である。そのうえ、本発明は、偽関節につながるおそれのある非緩和的定着からのホスト末端プレート又はグラフトの崩壊を防ぐのに役立つ。
【0075】
上記記載は、本発明の原理を例示するものに過ぎないということが理解されよう。したがって、本発明範囲内で他の実施態様が考慮される。
【0076】
好ましい設計を有するものとして本発明を説明したが、本発明は、本開示の本質及び範囲の中でさらに改変することができる。したがって、本出願は、本発明の一般的原理を使用する本発明の変形、使用又は適用を包含することを意図する。さらに、本出願は、本発明が関連する技術における公知又は通例の実施の範囲であり、請求の範囲に該当するような本開示からの逸脱をも包含することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図2】図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの底面図である。
【図3】図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図であるが、本発明の局面にしたがって形成されたカバーを上に有する。
【図4】本発明の局面にしたがって形成された成形カバーを上に有する図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図である。
【図5】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図6】図5の2L固定型骨固定プレートの、6−6線断面図である。
【図7】図5の2L固定型骨固定プレートの、7−7線断面図である。
【図8】図5の2L固定型骨固定プレートを骨プレートスクリュー及び骨スクリュー保持クリップとともに含む2L構造物の斜視図である。
【図9】図8に示す骨スクリュー保持クリップの拡大斜視図である。
【図10】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、1L可動型プレートをほぼ全開又は最大可動状態で示す。
【図11】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、2L可動型プレートの各末端プレート部品を2L可動型プレートの中間プレート部品に対して分解した状態で示す図である。
【図12】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの2L可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、本発明の原理にしたがって、2L可動型プレートは、その末端プレート部をその中間プレート部に対して分解した位置で示す。
【図13】本可動型プレートで使用することができる典型的な拘束機構の拡大断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
本体の一端に設けられた骨スクリュー孔の第一の対と、
本体のもう一端に設けられた骨スクリュー孔の第二の対と、
骨スクリュー孔の第一の対と第二の対との間に設けられたグラフト窓と
を含む頚椎プレート。
【請求項2】
グラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対から骨スクリュー孔の第二の対まで延びている、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項3】
各骨スクリュー孔が、その中に配置された骨スクリューヘッドを回転捕捉し、可変性スクリュー角度設定を可能にするように設計された棚状物を含む、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項4】
スクリュー角度設定が、頭側〜尾側で30°まで及び正中〜側面側で20°までを含む、請求項3記載の頚椎プレート。
【請求項5】
グラフト窓が長楕円形である、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項6】
グラフト窓が円形である、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項7】
グラフト窓が楕円形である、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項8】
グラフト窓が涙形である、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項9】
本体中、骨スクリュー孔の第一の対の間に設けられた第一のボス孔と、
本体中、骨スクリュー孔の第二の対の間に設けられた第二のボス孔と
をさらに含み、第一及び第二のボス孔のそれぞれ一つが、骨スクリュー固定手段のボスを受けるように適合されている、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項10】
グラフト窓が第一及び第二のボス孔の間に延びている、請求項9記載の頚椎プレート。
【請求項11】
グラフト窓が、骨スクリュー孔の第一及び第二の対を支持する両端の間に延びる2本のアームを画定する、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項12】
本体が、本体の中間部分の、骨スクリュー孔の第一の対と第二の対との間にある骨スクリュー孔の第三の対ならびに骨スクリュー孔の第三の対と骨スクリュー孔の第一及び第二の対のいずれか一方との間にある第二のグラフト窓を有する、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項13】
二つの面で湾曲を有する、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項14】
平坦である、請求項1記載の頚椎プレート。
【請求項15】
中心の突出部及び二つの外向きのプロングを有する本体を含み、
中心の突出部が、頚椎プレートの骨スクリュー孔の対の間の中心孔に収まるように設計された少なくとも一つの頚椎プレート係合部を有するものであり、
二つの外向きプロングが、頚椎プレートに収まった骨スクリューの対のそれぞれの骨スクリュー駆動ソケットと係合し、骨スクリュー駆動ソケットとで締まり嵌めを形成して骨スクリューを保持し、その回転を阻止するように適合されたものである骨スクリュー保持装置。
【請求項16】
二つの外向きの突出部が、頚椎プレートに収まった骨スクリューの骨スクリュー駆動ソケットの浅い切り込みと係合するように適合されている、請求項15記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項17】
中心の突出部が、頚椎プレート中の骨スクリュー孔の対の間の中心孔に解放自在に収まるように設計されている、請求項15記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項18】
本体が、生体適合性チタン、チタン合金、他の金属の合金、PEEK又は別の生体適合性材料の一つから形成されている、請求項14記載の骨スクリュー孔。
【請求項19】
生体適合性チタン、チタン合金、他の金属合金、PEEK又は別の生体適合性材料のいずれか一つので形成された本体を含み、
本体が、頚椎プレート中の骨スクリュー孔の対の間のそれぞれの中心孔と係合するように設計された多数の突出部を有する平坦なプレートを画定するものであり、
平坦なプレートが、頚椎プレートの上面及び頚椎プレートの骨スクリュー孔のそれぞれ一つの少なくとも一部と係合するように設計されたものである骨スクリュー保持装置。
【請求項20】
第一の部品端に位置する骨スクリュー孔の第一の対及び第一の部品端から延びる成形脚部の第一の対を有する第一の部品と、
第二の部品端に位置する骨スクリュー孔の第二の対及び第二の部品端から延びる成形脚部の第二の対を有する第二の部品と
を含み、成形脚部の第一及び第二の対が、第一の部品端と第二の部品端との間に、非拘束滑動的相互接続性を示して骨スクリュー孔の第一の対と第二の対との間に変化する距離を提供するグラフト窓を画定するものであり、
脚部の第一の対と第二の対との間にグラフト窓が画定されている可動型頚椎プレート。
【請求項21】
成形脚部の第一及び第二の対に対応し、第一及び第二の部品の分解を防ぐように設計された停止手段をさらに含む、請求項20記載の可動型頚椎プレート。
【請求項22】
第一の対の脚部の一方が、その中に設けられた第一の成形通路を有し、第一の対の脚部の他方が、第一の成形通路に受けられるように設計されており、第二の対の脚部の一方が、その中に設けられた第二の成形通路を有し、第二の対の脚部の他方が、第二の成形通路に受けられるように設計されている、請求項20記載の可動型頚椎プレート。
【請求項23】
第一の部品と第二の部品とが同一である、請求項22記載の可動型頚椎プレート。
【請求項24】
第一の部品の成形脚部の第一の対が、第二の部品の成形脚部からの突出部を受けるように適合されている、請求項22記載の可動型頚椎プレート。
【請求項25】
第一の部品が、成形脚部の第二の対の一方の成形脚部からの突出部を受けるように設けられた成形脚部の第一の対の一方の成形脚部及び成形脚部の第一の対のもう一方の成形脚部からの突出部を受けるように設けられた成形脚部の第二の対の他方の成形脚部を含む、請求項22記載の可動型頚椎プレート。
【請求項26】
第二の部品の成形脚部の第二の対が、第一の部品の成形脚部からの突出部を受けるように適合されている、請求項22記載の可動型頚椎プレート。
【請求項27】
脚部の第一の対の各脚部が、その中に設けられた成形通路を有し、脚部の第二の対の各脚部が、脚部の第一の対によって受けられるように設計されている、請求項20記載の可動型頚椎プレート。
【請求項28】
二つの面で湾曲を有する、請求項20記載の可動型頚椎プレート。
【請求項29】
平坦である、請求項20記載の可動型頚椎プレート。
【請求項30】
骨スクリュー孔の第一の対及び延展する脚部の第一の対を有する第一のプレート部品と、
骨スクリュー孔の第二の対及び延展する脚部の第二の対を有する第二のプレート部品と、
骨スクリュー孔の第三の対、一端から延び、第一のプレート部品の脚部の第一の対とで非拘束滑動的相互接続性を示す脚部の第三の対及びもう一端から延び、第二のプレート部品の脚部の第二の対とで非拘束滑動的相互接続性を示す脚部の第四の対を有する中間プレート部品と、
骨スクリュー孔の各対の間に画定されたグラフト窓と
を含む可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項31】
脚部の第一及び第三の対が、第一の部品と中間部品との間に第一のグラフト窓を形成し、脚部の第二及び第四の対が、第二の部品と中間部品との間に第二のグラフト窓を形成する、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項32】
脚部の第一の対と第二の対とが非拘束滑動的同軸相互接続性を示す、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項33】
窓が長楕円形である、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項34】
窓が円形である、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項35】
窓が楕円形である、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項36】
窓が涙形である、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項37】
第一の部品と第二の部品とが同一である、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項38】
二つの面で湾曲を有する、請求項30記載の可動型頚椎プレート。
【請求項39】
平坦である、請求項30記載の可動型頚椎プレート。
【請求項40】
骨スクリュー孔の第一の対及び延展する成形脚部の第一の対を有する第一の末端プレート部品を含み、
骨スクリュー孔の第二の対及び延展する成形脚部の第二の対を有する第二の末端プレート部品を含み、
骨スクリュー孔の中間対ならびに第三及び第四の反対方向に延びる成形脚部をそれぞれが有する2個以上の中間プレート部品を含み、第一の末端プレート部品の延展する成形脚部の第一の対が、2個以上の中間プレート部品の第一の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方とで非拘束滑動的相互接続性を示し、第二のプレート部品の延展する成形脚部の第二の対が、2個以上の中間プレート部品の第二の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方とで非拘束滑動的相互接続性を示し、第一及び第二の中間プレートが、第三及び第四の延展する成形脚部の他方との間で非拘束滑動的相互接続性を示すか、残りの中間プレート部品との第三及び第四の延展する成形脚部との間で非拘束滑動的相互接続性を示し、さらに
骨スクリューの各対の間に画定されたグラフト窓を含む可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項41】
椎間レベルごとにグラフト窓が設けられている、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項42】
脚部がすべて非拘束滑動的同軸相互接続性を示す、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項43】
窓が長楕円形である、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項44】
窓が円形である、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項45】
窓が楕円形である、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項46】
グラフト窓が涙形である、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項47】
第一の末端プレート部品と第二の末端プレート部品とが同一である、請求項40記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項48】
中間プレート部品が同じである、請求項40記載の可動型頚椎プレート。
【請求項49】
中間プレート部品がその本体の面を中心に180°回転させても同じである、請求項40記載の可動型頚椎プレート。
【請求項50】
末端プレート部品がその本体の面を中心に180°回転させても同じである、請求項40記載の可動型頚椎プレート。
【請求項51】
二つの面で湾曲を有する、請求項40記載の可動型頚椎プレート。
【請求項52】
平坦である、請求項40記載の可動型頚椎プレート。
【請求項53】
N椎間レベル内部可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットであって、
骨スクリュー孔の対及び成形末端プレート突出部の対をそれぞれが有する少なくとも2個の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の対及び反対方向に延びる成形中間プレート突出部の二つの対をそれぞれが有する複数の中間プレート部品と
を含み、反対方向に延びる成形中間プレート突出部の各対が、成形末端プレート突出部の各対とで非拘束滑動的相互接続性を示すように適合され、各中間プレート部品が、互いに非拘束滑動的相互接続性を示すように適合されており、
骨スクリュー孔の各対の間にグラフト窓が画定されているキット。
【請求項54】
末端プレート部品及び中間プレート部品が骨スクリュー孔の各対の間にグラフト窓を形成する、請求項53記載のキット。
【請求項55】
グラフト窓が長楕円形である、請求項54記載のキット。
【請求項56】
グラフト窓が円形である、請求項54記載のキット。
【請求項57】
グラフト窓が楕円形である、請求項54記載のキット。
【請求項58】
窓が涙形である、請求項54記載のキット。
【請求項59】
末端プレート部品が同一である、請求項53記載のキット。
【請求項60】
中間プレート部品が同一である、請求項53記載のキット。
【請求項61】
中間プレート部品がその本体の面を中心に180°回転させても同じである、請求項53記載のキット。
【請求項62】
末端プレート部品がその本体の面を中心に180°回転させても同じである、請求項53記載のキット。
【請求項63】
患者の頚椎を動的に癒合させる方法であって、
(a)頚椎の区域へのアクセスを得るために患者に開創を設けるステップと、
(b)隣接する椎体の間から少なくとも1個の椎間板を取り出すステップと、
(c)椎間板を取り出したところの空間に装着するための骨グラフトをサイズ決めするステップと、
(d)脊椎にインプラントする可動型頚椎プレート補てつ物を選択するステップと、
(e)隣接する椎体の解剖学的定着を考慮して、選択した可動型プレートをサイズ決めするステップと、
(f)サイズ決めした可動型プレートを、骨グラフトの上から隣接する錐体に配置するステップと、
(g)正しい装着のために可動型プレートの窓を介してグラフトを見るステップと、
(h)骨スクリューをプレート固定セグメント内の骨スクリュー孔に通して配置するステップと、
(i)開創を閉じるステップと
を含む方法。
【請求項64】
(j)開創を閉じる前に骨スクリューの上に固定機構を装着するステップ
をさらに含む。請求項63記載の方法。
【請求項65】
頚椎を動的に癒合させる方法であって、
2個の末端セグメント及びN個の中間セグメントを有する内部可動N椎間レベル頚椎プレートを用意すること、及び、
用意した内部可動N椎間レベル頚椎プレートを患者の頚椎の頚椎体の前側部に取り付けること
を含み、2個の末端セグメントの互いに対する動きが、互いの中又は上で滑動する多数の突出部を使用して達成される方法。
【請求項66】
1個以上の中間セグメントに対する2個の末端セグメントの動きが、互いの中又は上で滑動する多数の突出部を使用して達成される、請求項65記載の方法。
【請求項67】
N個の中間セグメントの互いに対する動きが、互いの中又は上で滑動する多数の突出部を使用して達成される、請求項65記載の方法。
【請求項68】
末端セグメントが180°置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項69】
末端セグメントが完全に置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項70】
中間セグメントが180°置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項71】
中間セグメントが完全に置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項72】
末端セグメント及び中間セグメントが180°置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項73】
末端セグメント及び中間セグメントが完全に置換可能である、請求項65記載の方法。
【請求項74】
末端セグメント及び中間セグメントが互いの動きから独立して動く、請求項65記載の方法。
【請求項75】
末端セグメント及び中間セグメントの動きが拘束されない、請求項65記載の方法。
【請求項76】
プレート部品がスナップ機構によって分離を阻止される、請求項65記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2007−515258(P2007−515258A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547330(P2006−547330)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043172
【国際公開番号】WO2005/062902
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(506215102)ライフ・スパイン・エルエルシー (5)
【氏名又は名称原語表記】LIFE SPINE,LLC
【Fターム(参考)】