説明

土間床版の目地構築方法

【課題】 コンクリート土間床版の解体が容易で、環境問題を引き起こすことも少なく、解体したコンクリート土間の運搬も容易で、そのリサイクル、リユースも容易となる土間床版の目地構築方法を提供する。
【解決手段】 目地10,11を介して複数の単位土間床版12に仕切られたコンクリート製の土間床版を、コンクリート現場打ちで構築する土間床版の目地構築方法である。地盤に設けた土間床版打設用面上で、上端が土間床版の天端レベルLとなる帯板状の第1の目地材10を立ち姿勢に配置する過程と、この第1の目地材10の側面に重ねて帯板状の第2の目地材11を配置する過程とを含む。この後、土間床版打設用面上に、第1の目地材10の天端レベルLまでコンクリート12Aを打設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、目地を介して複数の単位土間床版に仕切られたコンクリート製の土間床版を、コンクリート現場打ちで構築する土間床版の目地構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、住宅、事務所、店舗等の建物におけるコンクリート土間は、地盤面を整地し、その上に砕石を敷き、充分に転圧したのち、ワイヤーメッシュ等のひび割れ防止筋を配筋し、その後、必要板厚分のコンクリートを打設することにより形成される。このように形成されたコンクリート土間もいずれは解体されることになるが、従来の解体方法は、破砕機を用いて土間コンクリートを砕き、ワイヤーメッシュ等を逐次切断しながら解体してゆくものである。このような解体作業は非常に煩雑であり、また解体時の騒音、粉塵等により環境問題を引き起こし、更には、破砕したコンクリート屑は、形状等もバラバラで、輸送性が悪く、再利用もできなかった。
【0003】
このような観点から、特許文献1では、解体が容易で、環境問題も引き起こすことも少なく、しかも、解体したコンクリートの運搬も容易で、リサイクル、リユースも容易なコンクリート土間の構造や解体方法が提案されている。
この提案例のコンクリート土間の構造は、地盤面に敷かれた波板上に場所打ちのコンクリートを打設したものであり、波板の山部と地盤面との間に空洞部が形成され、解体時には波板の山部の位置でコンクリートを波板と共に切断できるよう構成されている。波板の山部では、地盤面との間に空洞部が存在するから上記切断がし易く、また、輸送性を考慮して切断サイズを整えることも可能で、リサイクル、リユースも容易であり、しかも、破砕機による破砕が少なくなり、騒音や粉塵等の環境問題の発生も抑えることができる。
【特許文献1】特開2006−097372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されたコンクリート土間の構造は、コンクリートの切断作業があるため、これによる騒音や粉塵等の環境問題がなお残り、切断作業に要する時間や手間も無視し得ず、より一層の改善が望まれるところであった。
【0005】
この発明の目的は、コンクリート土間床版の解体が容易で、環境問題を引き起こすことも少なく、解体したコンクリート土間の運搬も容易で、そのリサイクル、リユースも容易となる土間床版の目地構築方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る土間床版の目地構築方法は、目地を介して複数の単位土間床版に仕切られた単位土間床版を、コンクリート現場打ちで構築する土間床版の目地構築方法であって、地盤に設けた土間床版打設用面上で、上端が土間床版の天端レベルとなる帯板状の第1の目地材を立ち姿勢に配置する過程と、この第1の目地材の側面に重ねて帯板状の第2の目地材を配置する過程と、前記土間床版打設用面上に、第1の目地材の天端レベルまでコンクリートを打設する過程とを含むことを特徴とする。
この土間床版の目地構築方法によると、コンクリート製の土間床版が目地によって複数の単位土間床版に仕切られる。この目地は、上端が土間床版の天端レベルとなる帯板状の第1の目地材と、この第1の目地材の側面に重ねて配置される帯板状の第2の目地材とよりなり、各単位土間床版は、第1の目地材の天端レベルまでコンクリートを打設することによって構築されるから、解体時には各単位土間床版を隣合う第1の目地材および第2の目地材の重ね合わせ部を界面として簡易に分離することができる。したがって、破砕や切断等の作業が不要とされる。また、目地材によって仕切られた単位土間床版毎に解体・回収が可能であるから、形状が統一化され、その運搬が行い易すく、リサイクル、リユースにも有効である。
【0007】
この発明において、第1の目地材および第2の目地材を、発泡樹脂製としても良い。目地材が発泡樹脂であることにより、コンクリートの打設の際、コンクリートの圧力によって目地材が打設コンクリートに密着する。また、目地材を設置する部分(コンクリートブロックあるいは捨てコンクリート部)の天端レベルの精度の確保が比較的容易になされる。さらに、目地材ごと土間コンクリート床版の天端押えが可能であるから、天端押え作業に支障を来たすことがない。そして、発泡樹脂製の軽量である特性により、施工現場への搬送や施工現場での取扱いに有利であり、現場加工(切断や削り取り等)も行い易く、さらには安価に入手できるなどのメリットもある。
【0008】
この発明において、第2の目地材の天端を、第1の目地材の天端よりも段落ちさせる構造としても良い。この構成によれば、第2の目地材の天端は、打設コンクリートによって覆われ、第1の目地材の天端のみが露出し、実質上目地幅が狭くなるから、コンクリート土間全体としての見栄えが向上する。
【0009】
この発明において、前記第1および第2の目地材の上部を互いに重なり合う状態で挟み込み可能な目地相互固定具を用い、目地長さ方向の複数個所で、第2の目地材を第1の目地材に対して取付けることで第1の目地材および第2の目地材を自立させ、前記コンクリートの打設時に、目地材付近から先にコンクリートを流し込み、重なり状態の第1,第2の目地材が一部の高さまでコンクリートに埋まった状態で、前記目地相互固定具を取り外すようにしても良い。
この方法によれば、目地相互固定具により、第1および第2の目地材はその上部を互いに重なり合う状態で挟み込むようにしているから、コンクリートの打設時には、両目地材は重なり状態で所定位置に自立し、コンクリート打設作業に支障を来たすことがない。そして、重なり状態の第1,第2の目地材が一部の高さまでコンクリートに埋まった状態で、前記目地相互固定具を取り外すようにしているから、構築された土間床版の目地部にこの固定具が残らず、全体の見栄えに影響することがない。
【0010】
この発明において、前記土間床版打設用面の前記目地材を配置する部位を、ブロックの上面としても良い。この構成によれば、レベル出しをして据えられたブロックを基準として、目地材の天端レベル精度が確保され、さらにこの目地材を基準としてコンクリートの打設がなされるから、打設コンクリートの天端押えも精度良くなされる。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係る土間床版の目地構築方法は、目地を介して複数の単位土間床版に仕切られた単位土間床版を、コンクリート現場打ちで構築する土間床版の目地構築方法であって、地盤に設けた土間床版打設用面上で、上端が土間床版の天端レベルとなる帯板状の第1の目地材を立ち姿勢に配置する過程と、この第1の目地材の側面に重ねて帯板状の第2の目地材を配置する過程と、前記土間床版打設用面上に、第1の目地材の天端レベルまでコンクリートを打設する過程とを含む方法としたため、構築されたコンクリート土間床版の解体は、各単位土間床版毎に隣合う第1の目地材および第2の目地材の重ね合わせ部を境界面として容易に分離することができる。したがって、解体された単位土間床版は、形状が統一化され、運搬が行い易く、またそのままリサイクル、リユースすることができ、解体・移設を想定した建築物に好ましく適用することができる。また、解体時に破砕や切断等の作業が不要とされるから、騒音や粉塵等による環境問題を引き起こす懸念もない。さらに、新築時には現場打ちのコンクリートを使用した従来の土間床版であるので、比較的安価で解体・移設型土間床版とすることができる。
【0012】
第1および第2の目地材を発泡樹脂製とした場合は、その現場加工が容易である上に、土間コンクリート床版天端押さえ作業に支障を来たすことがない。また、第2の目地材を、第1の目地材の天端より段落ちさせるようにすれば、構築された土間床版の表面には、第1の目地材の端縁部のみが露見され、目地幅の狭いコンクリート土間床版が構成される。さらに、第1および第2の目地材を目地相互固定具を用いて重なり状態で挟み込み自立させるようにすれば、コンクリートの打設時にこれら目地材が倒れることがなく、打設作業の効率化が図られる。加えて、目地材を配置する位置をブロックの上面とすれば、構築される目地材が精度良く設置され、第1の目地材の天端レベルを基準とした打設コンクリートの天端レベル出しも精度良くなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明に係る土間床版の目地構築方法の一実施形態を、図1ないし図6と共に説明する。図1はこの目地構築方法によって構築されたコンクリート製の土間床版の構造を示す。図示では、建屋敷地に構築された基礎ベース1と、この基礎ベース1上にアンカーボルト1aによって固定された形鋼からなる基礎梁等の鋼製基礎2とによって、建屋基礎が構成されている。鋼製基礎2上に、鋼製等の土台を介して外壁7が建て込まれ、外壁7の屋内側面に設けられた鋼製の幅木6に沿って、土間コンクリート止め用の断面L形のコンクリート止プレート5が、鋼製基礎2上に設置されている。この鋼製基礎2の内周部に沿って、その上面に対し天端レベル出しがされた発泡樹脂ブロック3が基礎ベース1上に構築される。
【0014】
外壁7よりも建物屋内側の地盤における土間コンクリート打設領域30には、天端レベル出しがされた縦横の地先境界ブロック等のコンクリートブロック4が設けられる。上記土間コンクリート打設領域30は、このコンクリートブロック4によって複数の単位土間床版用区画域40に区画されている。
【0015】
単位土間床版用区画域40には、発泡樹脂ブロック3およびコンクリートブロック4と同じ天端レベルとなるよう砕石8が敷詰められ、その表面はポリエチレンフィルム等からなるカバー材9によって覆われている。発泡樹脂ブロック3の上面、コンクリートブロック4の上面、およびカバー材9の表面が、土間床版打設用面とされる。
コンクリートブロック4の上には後記する目地材10,11が設置され、この目地材10,11および上記コンクリート止プレート5による区画域には、コンクリートの現場打ちによって打設された単位コンクリート土間床版(単位土間床版)12による土間床版が構築されている。各単位コンクリート土間床版12の厚み内には、溶接金網や鉄筋(図示せず)によって配筋がなされている。
【0016】
次に、上記構造の土間床版における目地構築方法について図2〜図6を参照して説明する。図2において、レベルを出して据えられた発泡樹脂ブロック3およびコンクリートブロック4による単位土間床版用区画域40内に砕石8を敷き詰め、砕石8の表面をカバー材9で覆う。コンクリートブロック4の表面上に、断面L形の支持金具13を釘若しくは両面接着剤により背面合わせで留め付ける。次いで、図3に示すように、ポリスチレンフォーム等の発泡樹脂製の第1の目地材10および第2の目地材11を支持金物13に立てかける。この場合は接合はしない。第1および第2の目地材10,11はいずれも帯板状とされる。第1の目地材10の幅寸法は構築される土間床版の所定の厚み寸法とされ、第2の目地材11の上下幅寸法は、第1の目地材10に対して、その天端より段落ちする幅寸法に設定されている。
【0017】
第1および第2の目地材10,11を支持金物13に立てかけた後、図4に示すように、両目地材10,11を一括して挟み込み可能な形状の固定金物(目地相互固定具)14を一定間隔で両目地材10,11に取付け、これら目地材10,11を自立させる。次いで、上記単位土間床版用区画域40内に溶接金網等の配筋材(図示せず)を敷設した後、コンクリート12Aを流し込む。このコンクリート12Aの流し込みの際、図5に示すように、両目地材10,11付近から先に流し込み、重なり状態の両目地材10,11が一部の高さまで埋まった状態で、固定金物14を取り外す。この状態では、コンクリート12Aの圧力が両目地材10,11に付加されるから、固定金物14を取り外しても、両目地材10,11は自立状態に維持される。
【0018】
その後、第1の目地材10の天端L(図5参照)までコンクリート12Aを打設し、この打設に伴うコンクリート12Aの圧力により、コンクリート12Aと第1および第2の目地材10,11とが密着する。この第1の目地材10ごとコンクリート天端押さえをして構築作業が完了し、図6および図1に示すように、目地材10,11を介して仕切られた単位コンクリート土間床版12により構成される土間床版が完成する。
【0019】
この土間床版においては、第2の目地材11が第1の目地材10に対して段落ちした形状とされるから、第2の目地材11は土間床版によって隠蔽され、土間床版の表面には第1の目地材10の厚み分が目地幅として露出されることになるから、実質的な目地幅は狭くなり、外観への影響が少なく、見栄えの低下を来たす懸念がない。
【0020】
上記の土間床版の目地構築方法においては、レベル出しをして据えられたブロック(発泡樹脂ブロック3,コンクリートブロック4)を基準として、第1の目地材10の天端レベルLの精度が確保され、さらにこの目地材10を基準としてコンクリート12Aの打設がなされるから、打設コンクリート12Aの天端押えも精度良くなされる。また、このように構築された土間床版における単位コンクリート土間床版12は、重なり状態の第1および第2の目地材10,11を介して仕切られているから、解体時には、第1および第2の目地材10,11の界面で分離させることができる。これによって、各単位コンクリート土間床版12を、配筋がされた状態でかつその形状を保った状態で取出すことができ、形状が統一化され、運搬が行い易く、そのリサイクルやリユースが可能となる。さらに、破砕や切断等の作業を要さず解体がなされるから、騒音や粉塵等による環境問題を引き起こすことも少なくなる。
【0021】
図7に示す例は、第1および第2の目地材10,11が、帯板状の発泡樹脂製である点は上記実施形態と同じであるが、両目地材10,11が同幅、すなわち、相互に段落ちのない状態で用いられている点で異なる。この場合、コンクリートの打設前に、図7に示すように、両目地材10,11にはコの字形の固定金具14が一定間隔で挟み付け状態に装着され、これによって両目地材10,11が自立する。そして、コンクリートの打設時には、上記同様、両目地材10,11付近から先に流し込み、重なり状態の両目地材10,11が一部の高さまで埋まった状態で、固定金物14を取り外し、その後はコンクリートの圧力によって両目地材10,11は自立状態に維持される。そして、両目地材10,11天端までコンクリートを打設し、この打設に伴うコンクリートの圧力により、コンクリートと第1および第2の目地材10,11とが密着する。両目地材10,11ごとコンクリート天端押さえをして構築作業が完了し、図7に示すように、目地材10,11を介して仕切られた単位コンクリート土間床版12により構成される土間床版が完成する。
【0022】
この実施形態の土間床版では、両目地材10,11の端部が目地として露出し、上記実施形態よりも目地幅が大となり、外観イメージが異なることになるが、隣合う単位コンクリート土間床版12同士は両目地材10,11によって完全に分断されることになる。そのため、解体時の単位コンクリート土間床版12の相互の分離性が良く、またそれぞれが目地材10,11を伴いその形状を保持した状態で分離されるから、リサイクルやリユースに好適である。
その他の構成は、上記と同様であるので共通部分に同一の符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0023】
図8は、上記のようなコンクリートブロック4を用いない土間床版の例を示している。建屋の鋼製基礎2の内周部に沿った発泡樹脂ブロック3の土間コンクリート打設領域30に、砕石8が敷き詰められ、この砕石8の上に厚さ15〜20mmのレベラー15が発泡樹脂ブロック3に対して天端のレベル出しがされた状態で敷設されている。さらに、レベラー15の上面は上記同様ポリエチレンフィルム等からなるカバー材9によって覆われている。第1および第2の目地材10,11は、適宜位置に配された上記同様の支持金物13に立てかけられ、図示しない固定金物によって自立された状態でコンクリートの打設がなされる。第2の目地材11は、第1の目地材10の天端より段落ちされており、上記同様コンクリート打設途中の固定金物の取外し過程を経た後、図8のような土間床版が構築される。
【0024】
図8に示す土間床版も、両目地材10,11を介して仕切られた複数の単位コンクリート土間床版12によって構成され、各単位コンクリート土間床版12間には、第1の目地材10の上端縁が目地として露出する。両目地材10,11は、天端のレベル出しがされたレベラー15の上に自立されるから、その天端レベル精度が確保され、目地材10の天端を基準にした単位コンクリート土間床版12もレベル精度良く構築される。また、解体時には、各単位コンクリート土間床版12は、重なり状態の両目地材10,11の界面で容易に分離し得るから、破砕や切断等の作業を伴うことなく、その形状を保った状態で取出すことができる。したがって、上記と同様に運搬が行い易く、リサイクルやリユースに好適であり、また、環境問題を引き起こすことなく解体作業を実施することが出来る。
なお、この実施形態において、図7に示すような同幅の目地材10,11を用いても良い。その他の構成は上記と同様であるので、ここでも共通部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0025】
なお、土間床版打設用面として捨てコンクリートとすることも可能である。また、建屋の基礎形状は図例のものに限定されず、他の構造であっても良いことは言うまでもない。さらに、図1および図8では、事務所や店舗等の建屋の土間床を対象としているが、建屋の床下のコンクリートを対象とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明に係る目地構築方法によって構築された土間床版の一例を示す部分破断斜視図である。
【図2】同目地構築方法における支持金物を設置する過程を示す断面図である。
【図3】同目地構築方法における目地材を立てかける過程を示す断面図である。
【図4】同目地構築方法における固定金物を取付ける過程を示す部分破断斜視図である。
【図5】同目地構築方法におけるコンクリート打設途中であって固定金物を取外す過程を示す断面図である。
【図6】同目地構築方法が完了した状態の土間床版の断面図である。
【図7】この発明に係る目地構築方法の別実施形態によって構築された土間床版の部分破断斜視図である。
【図8】この発明に係る目地構築方法のさらに別の実施形態によって構築された土間床版の図1と同様図である。
【符号の説明】
【0027】
30…土間コンクリート打設領域
4…コンクリートブロック
40…単位土間床版用区画域
10…第1の目地材
11…第2の目地材
12…単位コンクリート土間床版(単位土間床版)
14…固定金物(目地相互固定具)
L…天端レベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目地を介して複数の単位土間床版に仕切られたコンクリート製の土間床版を、コンクリート現場打ちで構築する土間床版の目地構築方法であって、
地盤に設けた土間床版打設用面上で、上端が土間床版の天端レベルとなる帯板状の第1の目地材を立ち姿勢に配置する過程と、この第1の目地材の側面に重ねて帯板状の第2の目地材を配置する過程と、前記土間床版打設用面上に、第1の目地材の天端レベルまでコンクリートを打設する過程とを含む土間床版の目地構築方法。
【請求項2】
前記第1の目地材および第2の目地材を、発泡樹脂製とした請求項1記載の土間床版の目地構築方法。
【請求項3】
前記第2の目地材の天端を、第1の目地材の天端よりも段落ちさせる請求項1または請求項2記載の土間床版の目地構築方法。
【請求項4】
前記第1および第2の目地材の上部を互いに重なり合う状態で挟み込み可能な目地相互固定具を用い、目地長さ方向の複数個所で、第2の目地材を第1の目地材に対して取付けることで第1の目地材および第2の目地材を自立させ、前記コンクリートの打設時に、目地材付近から先にコンクリートを流し込み、重なり状態の第1,第2の目地材が一部の高さまでコンクリートに埋まった状態で、前記目地相互固定具を取り外す請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の土間床版の目地構築方法。
【請求項5】
前記土間床版打設用面の前記目地材を配置する部位が、ブロックの上面である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の土間床版の目地構築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−75304(P2008−75304A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254252(P2006−254252)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】