圧力センサ
【課題】 本発明は複数本のビスで測定対象物に締付固定しても、ベース体、特に圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを効率よく阻止し、出力変動が生じるのを阻止でき、正確な圧力測定を行なうことができる圧力センサを得るにある。
【解決手段】 底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材とで圧力センサを構成している。
【解決手段】 底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材とで圧力センサを構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は圧力センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の圧力センサは底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔が測定対象物の圧力導入孔と連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定するように構成されたものが商品化されている。
【0003】
このように構成された圧力センサは測定対象物に複数本のビスで締付固定すると、複数本のビスの締付力がカバーと測定対象物との間に位置するベース体および、ベース体の内部の圧力センサ素子の取付部にも加わる。
このため、複数本のビスの締付固定で、出力変動が発生し、正確な圧力の測定ができないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−153509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、複数本のビスで測定対象物に締付固定しても、ベース体、特に圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを効率よく阻止し、出力変動が生じるのを阻止でき、正確な圧力測定を行なうことができる圧力センサを提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材とで圧力センサを構成している。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、カバーの複数本の脚部材によって、測定対象物へ複数本のビスで締付固定する時に、ベース体にはカバーの複数本の脚部材の先端部と測定対象物との間に締付による軸力が加わるため、ベース体、特にその上部に締付による軸力が加わり難しくすることができる。
このため、圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを効率よく阻止でき、正確に圧力の測定を行なうことができる。
(2)前記(1)により、カバーにベース体の底板の内底面と接触する複数本の脚部材を形成するだけでよいので加工が容易で、容易に実施することができる。
(3)前記(1)によって、測定対象物に複数本のビスで締付固定する際の、締付トルクの影響が小さいので、締付トルクの設定幅を大きく設定することができる。
したがって、使用者が気軽に締付固定して、使用することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、複数本のビスの締付固定作業を楽に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の回路基板を取り外したベース体の平面図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態のカバーの説明図。
【図6】本発明を実施するための第1の形態の使用状態の平面図。
【図7】図6の7−7線に沿う断面図。
【図8】本発明を実施するための第1の形態の締付固定時の締付トルクによる出力変動の説明図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図10】図9の10−10線に沿う断面図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の回路基板を取り外したベース体の平面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態のカバーの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0011】
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本発明の圧力センサで、この圧力センサ1は底面中央部に圧力導入孔2が形成され、内部に圧力センサモジュール3が備えられたベース体4と、このベース体4の上面を覆うカバー5と、前記ベース体4の圧力導入孔2が測定対象物6の圧力導入孔7とを連通させて、該ベース体4と前記カバー5とを測定対象物6に締付固定する複数本のビス8、8とで構成されている。
【0012】
前記ベース体4は底面中央部にOリング挿入凹部9および圧力導入孔2が形成された底板10と、この底板10の外周部と一体形成された上部に係合片11、11を有する外筒12と、前記底板10の上面に前記圧力センサ導入孔2を閉塞しないように一体形成された取付筒13と、この取付筒13の下端部にOリング14を介して挿入された圧力導入孔15を有するガラス製の台座16と、前記取付筒13のOリング14の設置位置より上方に形成した一対の切り欠き部17、17と、前記台座16の上部に圧力導入孔15を閉じるように取付けられた圧力センサ素子18と、この圧力センサ素子18の外周部と当接する逆浅皿状のセンサカバー19と、このセンサカバー19を所定のトルクで押し圧固定する前記取付筒13の内壁面に形成されたねじ部20と螺合する押えねじ21と、この押えねじ21の上部の外筒12の支持部22に、該押さえねじ21と接触しないように支持される、前記圧力センサ素子18と接続される回路基板23と、前記一対の切り欠き部17、17間に位置する外周部の、前記基板10および取付筒13の外壁面に形成されたビス挿入孔24、24と、このビス挿入孔24、24が形成された前記底板10の底面に形成された、該ビス挿入孔24、24より大きな頭部収納凹部25、25と、前記ビス挿入孔24、24が形成された部位の前記底板10および外筒12の内壁面に形成された脚部材支持部26、26とで構成されている。
【0013】
前記カバー5は前記ベース体4の上面を覆うことができ、かつ前記ビス挿入孔24、24と対応する部位にビス挿入孔27、27および、中央部に接続コード取り出し孔28を有するカバー本体29と、このカバー本体29の外周部に一体形成された前記ベース体4の係合片11、11を覆う外周壁30と、前記カバー本体29に一体形成された、前記ベース体4の脚部材支持部26、26に挿入され、締付固定時に、該脚部材支持部26、26の底面に支持される脚部材31、31とで構成されている。
【0014】
上記構成の圧力センサ1はベース体4の脚部材支持部26、26にカバー5の脚部材31、31が挿入されている。この状態で、脚部材支持部26、26と脚部材31、31との間には図2に示すように隙間Sを設けている。
【0015】
使用時にはベース体4の圧力導入孔2が測定対象物6の圧力導入孔7と一致させ、カバー5のビス挿入孔27、27およびベース体4のビス挿入孔24、24へ挿入されたビス8、8を測定対象物6に形成したねじ孔32、32に螺合させて締付固定する。
【0016】
このビス8、8の締付による軸力はカバー本体29、脚部材31、31の先端部を介して、ベース体4の底板10に加わるため、押さえねじ21の締付けによる軸力が、取付筒13の圧力センサ素子18より下方に位置するカバー5との接触部分に加わるため、取付筒13の上下方向の変位を抑制することができる。それにともない、押さえねじ21の移動量も小さくなり、、圧力センサ素子18に加わる軸力も小さくすることができる。
このため、従来のベース体の全体に締付けによる軸力が加わるものと比べ、図8に示すように締付固定による圧力センサ素子18に出力変動が生じるのを効率よく阻止することができる。
【0017】
本発明の実施の形態では、前記脚部材支持部26、26と前記脚部材31、31をお互いに係合状態で当接するようなテーパ形状に形成している。このため、圧力センサ全体の寸法を大きくせずに、前記取付筒13の強度を保つという効果が得られる。
しかし、本発明はこれに限らず、テーパ形状のない筒状の脚部材支持部26、26と脚部材31、31を用いても、圧力センサ素子18の出力変動を抑える効果が得られる。
【0018】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、この本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図9ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、等間隔で3個の脚部材支持部26、26、26を形成したベース体4Aと、このベース体4Aの3個の脚部材支持部26、26、26に挿入される脚部材31、31、31を形成したカバー5Aを用いた点で、このようなベース体4Aとカバー5Aを用いて構成した圧力センサ1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は圧力センサを製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0021】
1、1A:圧力センサ、 2:圧力導入孔、
3:圧力センサモジュール、 4、4A:ベース体、
5、5A:カバー、 6:測定対象物、
7:圧力導入孔、 8:ビス、
9:Oリング挿入凹部、 10:底板、
11:係合片、 12:外筒、
13:取付筒、 14:Oリング、
15:圧力導入孔、 16:台座、
17:切り欠き部、 18:圧力センサ素子、
19:センサカバー、 20:ねじ部、
21:押えねじ、 22:支持部、
23:回路基板、 24:ビス挿入孔、
25:頭部収納凹部、 26:脚部材支持部、
27:ビス挿入孔、 28:接続コード取り出し孔、
29:カバー本体、 30:外周壁、
31:脚部材、 32:ねじ孔。
【技術分野】
【0001】
本発明は圧力センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の圧力センサは底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔が測定対象物の圧力導入孔と連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定するように構成されたものが商品化されている。
【0003】
このように構成された圧力センサは測定対象物に複数本のビスで締付固定すると、複数本のビスの締付力がカバーと測定対象物との間に位置するベース体および、ベース体の内部の圧力センサ素子の取付部にも加わる。
このため、複数本のビスの締付固定で、出力変動が発生し、正確な圧力の測定ができないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−153509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、複数本のビスで測定対象物に締付固定しても、ベース体、特に圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを効率よく阻止し、出力変動が生じるのを阻止でき、正確な圧力測定を行なうことができる圧力センサを提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材とで圧力センサを構成している。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、カバーの複数本の脚部材によって、測定対象物へ複数本のビスで締付固定する時に、ベース体にはカバーの複数本の脚部材の先端部と測定対象物との間に締付による軸力が加わるため、ベース体、特にその上部に締付による軸力が加わり難しくすることができる。
このため、圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを効率よく阻止でき、正確に圧力の測定を行なうことができる。
(2)前記(1)により、カバーにベース体の底板の内底面と接触する複数本の脚部材を形成するだけでよいので加工が容易で、容易に実施することができる。
(3)前記(1)によって、測定対象物に複数本のビスで締付固定する際の、締付トルクの影響が小さいので、締付トルクの設定幅を大きく設定することができる。
したがって、使用者が気軽に締付固定して、使用することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、複数本のビスの締付固定作業を楽に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の回路基板を取り外したベース体の平面図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態のカバーの説明図。
【図6】本発明を実施するための第1の形態の使用状態の平面図。
【図7】図6の7−7線に沿う断面図。
【図8】本発明を実施するための第1の形態の締付固定時の締付トルクによる出力変動の説明図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図10】図9の10−10線に沿う断面図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の回路基板を取り外したベース体の平面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態のカバーの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0011】
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本発明の圧力センサで、この圧力センサ1は底面中央部に圧力導入孔2が形成され、内部に圧力センサモジュール3が備えられたベース体4と、このベース体4の上面を覆うカバー5と、前記ベース体4の圧力導入孔2が測定対象物6の圧力導入孔7とを連通させて、該ベース体4と前記カバー5とを測定対象物6に締付固定する複数本のビス8、8とで構成されている。
【0012】
前記ベース体4は底面中央部にOリング挿入凹部9および圧力導入孔2が形成された底板10と、この底板10の外周部と一体形成された上部に係合片11、11を有する外筒12と、前記底板10の上面に前記圧力センサ導入孔2を閉塞しないように一体形成された取付筒13と、この取付筒13の下端部にOリング14を介して挿入された圧力導入孔15を有するガラス製の台座16と、前記取付筒13のOリング14の設置位置より上方に形成した一対の切り欠き部17、17と、前記台座16の上部に圧力導入孔15を閉じるように取付けられた圧力センサ素子18と、この圧力センサ素子18の外周部と当接する逆浅皿状のセンサカバー19と、このセンサカバー19を所定のトルクで押し圧固定する前記取付筒13の内壁面に形成されたねじ部20と螺合する押えねじ21と、この押えねじ21の上部の外筒12の支持部22に、該押さえねじ21と接触しないように支持される、前記圧力センサ素子18と接続される回路基板23と、前記一対の切り欠き部17、17間に位置する外周部の、前記基板10および取付筒13の外壁面に形成されたビス挿入孔24、24と、このビス挿入孔24、24が形成された前記底板10の底面に形成された、該ビス挿入孔24、24より大きな頭部収納凹部25、25と、前記ビス挿入孔24、24が形成された部位の前記底板10および外筒12の内壁面に形成された脚部材支持部26、26とで構成されている。
【0013】
前記カバー5は前記ベース体4の上面を覆うことができ、かつ前記ビス挿入孔24、24と対応する部位にビス挿入孔27、27および、中央部に接続コード取り出し孔28を有するカバー本体29と、このカバー本体29の外周部に一体形成された前記ベース体4の係合片11、11を覆う外周壁30と、前記カバー本体29に一体形成された、前記ベース体4の脚部材支持部26、26に挿入され、締付固定時に、該脚部材支持部26、26の底面に支持される脚部材31、31とで構成されている。
【0014】
上記構成の圧力センサ1はベース体4の脚部材支持部26、26にカバー5の脚部材31、31が挿入されている。この状態で、脚部材支持部26、26と脚部材31、31との間には図2に示すように隙間Sを設けている。
【0015】
使用時にはベース体4の圧力導入孔2が測定対象物6の圧力導入孔7と一致させ、カバー5のビス挿入孔27、27およびベース体4のビス挿入孔24、24へ挿入されたビス8、8を測定対象物6に形成したねじ孔32、32に螺合させて締付固定する。
【0016】
このビス8、8の締付による軸力はカバー本体29、脚部材31、31の先端部を介して、ベース体4の底板10に加わるため、押さえねじ21の締付けによる軸力が、取付筒13の圧力センサ素子18より下方に位置するカバー5との接触部分に加わるため、取付筒13の上下方向の変位を抑制することができる。それにともない、押さえねじ21の移動量も小さくなり、、圧力センサ素子18に加わる軸力も小さくすることができる。
このため、従来のベース体の全体に締付けによる軸力が加わるものと比べ、図8に示すように締付固定による圧力センサ素子18に出力変動が生じるのを効率よく阻止することができる。
【0017】
本発明の実施の形態では、前記脚部材支持部26、26と前記脚部材31、31をお互いに係合状態で当接するようなテーパ形状に形成している。このため、圧力センサ全体の寸法を大きくせずに、前記取付筒13の強度を保つという効果が得られる。
しかし、本発明はこれに限らず、テーパ形状のない筒状の脚部材支持部26、26と脚部材31、31を用いても、圧力センサ素子18の出力変動を抑える効果が得られる。
【0018】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、この本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図9ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、等間隔で3個の脚部材支持部26、26、26を形成したベース体4Aと、このベース体4Aの3個の脚部材支持部26、26、26に挿入される脚部材31、31、31を形成したカバー5Aを用いた点で、このようなベース体4Aとカバー5Aを用いて構成した圧力センサ1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は圧力センサを製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0021】
1、1A:圧力センサ、 2:圧力導入孔、
3:圧力センサモジュール、 4、4A:ベース体、
5、5A:カバー、 6:測定対象物、
7:圧力導入孔、 8:ビス、
9:Oリング挿入凹部、 10:底板、
11:係合片、 12:外筒、
13:取付筒、 14:Oリング、
15:圧力導入孔、 16:台座、
17:切り欠き部、 18:圧力センサ素子、
19:センサカバー、 20:ねじ部、
21:押えねじ、 22:支持部、
23:回路基板、 24:ビス挿入孔、
25:頭部収納凹部、 26:脚部材支持部、
27:ビス挿入孔、 28:接続コード取り出し孔、
29:カバー本体、 30:外周壁、
31:脚部材、 32:ねじ孔。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材を形成したことを特徴とする圧力センサ。
【請求項2】
カバーに形成された複数本の脚部材はカバーとベース体とを測定対象物に締付固定する複数本のビス取付部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
【請求項1】
底面中央部に圧力導入孔が形成され、内部に圧力センサ素子が備えられたベース体と、このベース体の上面を覆うカバーと、前記ベース体の圧力導入孔と測定対象物の圧力導入孔とを連通させて、該ベース体と前記カバーとを複数本のビスで測定対象物に締付固定する圧力センサにおいて、前記カバーに前記ベース体の底板の内底面と当接し、ビスの締付固定時にベース体の圧力センサ素子取付部に締付による軸力が加わるのを阻止する複数本の脚部材を形成したことを特徴とする圧力センサ。
【請求項2】
カバーに形成された複数本の脚部材はカバーとベース体とを測定対象物に締付固定する複数本のビス取付部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−57512(P2013−57512A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194480(P2011−194480)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000105659)日本電産コパル電子株式会社 (85)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000105659)日本電産コパル電子株式会社 (85)
【Fターム(参考)】
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