説明

地図データ表示制御装置、地図データ表示制御方法およびプログラム

【課題】移動操作による移動前後の地図と、この地図上の位置に関連付けて表示される重畳画像の視認性を向上させる。
【解決手段】描画バッファ351は、地図移動の指示操作を受け付けた際に表示されていた地図および重畳画像を保持する。描画部340は、その指示操作による移動後の地図と、その移動後の地図に対応する重畳画像とを描画バッファ352に描画する。表示制御部330は、その移動後の地図が描画バッファ352に描画されてから、その移動後の地図に対応する重畳画像の全てが描画バッファ352に描画されるまでの間、転送処理を行う。すなわち、描画バッファ352に描画された移動後の地図および重畳画像をフレームバッファ370に順次転送させる。この転送直後に、描画バッファ351に保持されている重複領域に含まれる重畳画像をフレームバッファ370に転送された移動後の地図に順次上書きさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データ表示制御装置に関し、特に、地図上に重畳画像を重ねて表示させる地図データ表示制御装置および地図データ表示制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地図データベース等に記憶されている地図データを用いて、各地の地図を表示させることが可能な地図データ表示制御装置が存在する。また、表示されている地図を手動操作により所望の方向に移動させて所望の場所を表示させることが可能な地図データ表示制御装置が提案されている。
【0003】
例えば、各種操作を行うためのスイッチを地図上に表示させ、この表示状態でスクロール操作が行われた場合には、そのスクロール操作に応じて地図のみを移動して表示させる車載用画像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平06−35400号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術によれば、スイッチを地図上に表示させた状態でスクロール操作が行われた場合でも、地図のみを移動して表示させることができる。このようにスクロール操作の前後において、表示部におけるスイッチの表示位置が変更されないため、各種操作を行い易くなる。
【0005】
ここで、上述のスイッチのように地図上の位置とは無関係に表示される重畳画像以外に、地図上の位置に関連付けられその位置に表示される重畳画像を考える。例えば、地図上に存在する地物(例えば、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア)の位置に、その地物を表す標識を重ねて表示させることが考えられる。このように地図上に存在する地物の位置に対応させてその地物を表す標識を表示させる場合には、スクロール操作による移動後の地図とともに、この移動後の地図に対応する標識を移動させて表示する必要がある。ここで、例えば、ベクター地図(ベクトル地図)を用いて地図を表示する場合には、表示対象範囲の中心位置における緯度および経度に基づいて、表示対象範囲に含まれる地図を実距離ベースに修正する必要がある。このため、例えば、スクロール操作による移動後の地図およびこれに対応する標識を表示する場合には、移動後の地図を描画してから、これに対応する標識について新たに描画する必要がある。
【0006】
しかしながら、例えば、地図上に表示させる重畳画像の数が多い場合には、スクロール操作による移動後の地図が表示された後に、重畳画像が表示されるまでの時間が長くなるおそれがある。この場合には、例えば、スクロール操作による移動の前後における地図上の重複領域に含まれる地物情報についても表示されるまでの時間が長くなるおそれがある。このように重複領域に含まれる地物情報が表示されるまでの時間が長くなると、視認性が低下するという問題がある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、移動操作による移動前後の地図およびこの地図上の位置に関連付けて表示される重畳画像を見易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、表示されている地図を移動させる指示操作を受け付ける受付部と、上記指示操作を受け付けた際に表示されていた上記地図および当該地図上に描画されていた重畳画像を保持する描画保持部と、上記指示操作による移動後の地図を描画するとともに上記移動後の地図に関連付けられている重畳画像を上記移動後の地図上に描画する描画部と、上記移動後の地図に関連付けられている重畳画像が上記移動後の地図上に描画されるまでの間、上記描画保持部に保持されている重畳画像のうち上記移動後の地図と上記描画保持部に保持されている地図との重複領域に含まれる重畳画像を上記描画された移動後の地図に合成させる制御部とを具備する地図データ表示制御装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、移動後の地図に関連付けられている重畳画像が移動後の地図上に描画されるまでの間、保持されている重畳画像のうち、重複領域に含まれる重畳画像を、描画された移動後の地図に合成させるという作用をもたらす。
【0009】
また、この第1の側面において、表示対象となる画像を保持する表示対象画像保持部をさらに具備し、上記描画保持部は、上記保持されている地図である移動前の地図および上記移動前の地図上に描画されている重畳画像とともに、上記描画された移動後の地図および上記移動後の地図上に描画される重畳画像を保持し、上記制御部は、上記移動後の地図が描画されてから上記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が上記移動後の地図上に描画されるまでの間、上記描画保持部に保持されている上記移動後の地図および上記移動後の地図上に描画された重畳画像を上記表示対象画像保持部に順次転送して保持させ、上記描画保持部に保持されている上記移動前の地図および上記移動前の地図上に描画されている重畳画像のうち上記重複領域に含まれる地図および重畳画像を上記表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における上記重複領域に順次転送して上書き合成させるようにしてもよい。これにより、移動後の地図が描画されてから、移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が移動後の地図上に描画されるまでの間、移動後の地図および重畳画像を表示対象画像保持部に順次転送して保持させ、移動前の地図および重畳画像のうち重複領域に含まれる地図および重畳画像を表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における重複領域に順次転送して上書き合成させるという作用をもたらす。
【0010】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記描画保持部に保持されている上記移動後の地図および上記移動後の地図上に描画された重畳画像を上記表示対象画像保持部に一定間隔で順次転送して保持させ、上記描画保持部に保持されている上記移動前の地図および上記移動前の地図上に描画されている重畳画像のうち上記重複領域に含まれる地図および重畳画像を上記表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における上記重複領域に一定間隔で順次転送して上書き合成させるようにしてもよい。これにより、移動後の地図および重畳画像を表示対象画像保持部に一定間隔で順次転送して保持させ、移動前の地図および重畳画像のうち重複領域に含まれる地図および重畳画像を表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における重複領域に一定間隔で順次転送して上書き合成させるという作用をもたらす。
【0011】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が上記移動後の地図上に描画された場合には上記描画保持部に保持されている上記移動後の地図および上記移動後の地図上に描画された重畳画像を上記表示対象画像保持部に転送して保持させ、上記重複領域に含まれる地図および重畳画像の上記表示対象画像保持部への上書き合成を停止させるようにしてもよい。これにより、移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が移動後の地図上に描画された場合には、移動後の地図および重畳画像を表示対象画像保持部に転送して保持させ、重複領域に含まれる地図および重畳画像の表示対象画像保持部への上書き合成を停止させるという作用をもたらす。
【0012】
また、この第1の側面において、上記表示対象画像保持部に保持されている上記重複領域に含まれる地図および重畳画像が上書き合成された上記移動後の地図および上記移動後の地図上に描画された重畳画像を表示する表示部をさらに具備するようにしてもよい。これにより、重複領域に含まれる地図および重畳画像が上書き合成されている移動後の地図および重畳画像を表示するという作用をもたらす。
【0013】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記描画保持部に保持されている重畳画像のうち上記重複領域に含まれる重畳画像を上記描画された移動後の地図に上書き合成させるようにしてもよい。これにより、保持されている重畳画像のうち、重複領域に含まれる重畳画像を移動後の地図に上書き合成させるという作用をもたらす。
【0014】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記移動後の地図が描画されてから上記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が上記移動後の地図上に描画されるまでの間、上記描画保持部に保持されている重畳画像のうち上記重複領域に含まれる重畳画像を上記描画された移動後の地図に合成させるようにしてもよい。これにより、移動後の地図が描画されてから、移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が移動後の地図上に描画されるまでの間、保持されている重畳画像のうち、重複領域に含まれる重畳画像を移動後の地図に合成させるという作用をもたらす。
【0015】
また、この第1の側面において、上記制御部は、上記描画保持部に保持されている地図および当該地図上に描画されている重畳画像のうち上記重複領域に含まれる地図および重畳画像を上記描画された移動後の地図における上記重複領域に上書き合成させるようにしてもよい。これにより、保持されている地図および重畳画像のうち、重複領域に含まれる地図および重畳画像を移動後の地図における重複領域に上書き合成させるという作用をもたらす。
【0016】
また、この第1の側面において、上記重畳画像を、当該重畳画像が関連付けられている地図上における位置において記録されたコンテンツを表す画像とするようにしてもよい。これにより、コンテンツが記録された移動後の地図上の位置にそのコンテンツを描画するという作用をもたらす。
【0017】
また、この第1の側面において、上記重畳画像を、当該重畳画像が関連付けられている地図上における地物を表す画像とするようにしてもよい。これにより、移動後の地図上における地物を表す画像をその位置に描画するという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、移動操作による移動前後の地図およびこの地図上の位置に関連付けて表示される重畳画像を見易くすることができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(地図データ表示制御:移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像を移動後の地図に上書きする例)
2.第2の実施の形態(地図データ表示制御:通信システムにおける地図データの通信例)
【0020】
<1.第1の実施の形態>
[地図データ表示制御装置の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の内部構成例を示すブロック図である。地図データ表示制御装置100は、RTC(Real Time Clock)111と、撮像部112と、画像処理部113と、制御部120と、GPS信号処理部130とを備える。また、地図データ表示制御装置100は、RAM(Random Access Memory)140と、ROM(Read Only Memory)150と、操作受付部160と、表示装置170とを備える。また、地図データ表示制御装置100は、フラッシュメモリ(flash memory)180と、HDD(Hard Disk Drive)190と、DMA(Direct Memory Access)コントローラ200とを備える。なお、地図データ表示制御装置100を構成する各部の間で行われるやりとりは、バス101を介して行われる。
【0021】
RTC111は、電源が切られている間も内蔵電池から電源供給を受けて動作する計時専用の回路である。なお、RTC111は、電源が入っている間は外部電源から供給を受けて動作する。例えば、制御部120は、起動時にRTC111から日時情報を取得し、この日時情報を用いて各制御を行う。
【0022】
撮像部112は、制御部120の制御に基づいて、被写体からの入射光を変換して画像データを生成するものであり、生成された画像データを画像処理部113に供給する。
【0023】
画像処理部113は、制御部120の制御に基づいて、撮像部112から供給された画像データについて各種画像処理を施すものであり、この各種画像処理が施された画像データが表示装置170等に供給される。また、この画像データがコンテンツとしてHDD190に記録される。
【0024】
制御部120は、ROM150に記憶されている各種制御プログラムに基づいて、地図データ表示制御装置100の各部を制御するものである。また、制御部120は、操作受付部160により受け付けられた操作入力等に基づいて地図データ表示制御装置100の各部を制御する。なお、制御部120により行われる制御については、図4乃至図9を参照して詳細に説明する。
【0025】
GPS信号処理部130は、GPS信号受信アンテナ(図示せず)により受信されたGPS信号に基づいて位置情報を算出するものであり、算出された位置情報を制御部120に出力する。この算出された位置情報には、緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。
【0026】
RAM140は、制御部120のメインメモリ(主記憶装置)に用いられるメモリであり、制御部120において実行されるプログラムの作業領域等を備える。また、RAM140は、表示装置170に表示される地図および重畳画像を描画するための2つのバッファを備える。この2つのバッファについては、図2、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。
【0027】
ROM150は、読み出し専用のメモリであり、各種制御プログラム等を記憶するものである。
【0028】
操作受付部160は、ユーザにより操作された操作内容を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた信号を制御部120に出力する。
【0029】
表示装置170は、制御部120の制御に基づいて各種情報を表示する表示装置であり、表示対象となる画像を保持するフレームバッファを備える。このフレームバッファについては、図2、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。表示装置170には、例えば、操作受付部160による操作入力に応じて、HDD190に記憶されている地図データおよび重畳データに対応する地図および重畳画像が表示される。なお、表示装置170として、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを用いることができる。また、操作受付部160および表示装置170については、指等で触ることにより各種操作を行うことが可能なタッチパネルにより一体で構成するようにしてもよい。
【0030】
フラッシュメモリ180は、電源が切られている間もデータが消えない不揮発性の半導体メモリであり、書き換え可能なメモリである。
【0031】
HDD190は、各種アプリケーションプログラム等が格納されているハードディスクである。例えば、HDD190には、表示装置170に地図を表示させるための地図データが格納されている。また、HDD190には、表示対象の地図上に重ねて重畳画像を描画するための重畳データが格納されている。また、HDD190には、画像処理部113により画像処理が施された画像データがコンテンツとして記録される。
【0032】
DMAコントローラ200は、制御部120の制御に基づいて、RAM140と表示装置170に内蔵されているフレームバッファとHDD190との間におけるデータの転送を制御するものである。このDMAコントローラ200によるデータ転送については、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。
【0033】
図2は、本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の機能構成例を示すブロック図である。地図データ表示制御装置100は、操作受付部310と、重複領域算出部320と、表示制御部330と、描画部340と、描画バッファ351と、描画バッファ352とを備える。また、地図データ表示制御装置100は、データ転送部360と、フレームバッファ370と、表示部380と、地図データ記憶部400と、重畳データ記憶部410とを備える。
【0034】
地図データ記憶部400は、表示部380に地図を表示するための地図データを記憶するものであり、記憶されている地図データを描画部340に供給する。なお、地図データ記憶部400は、図1に示すHDD190に対応する。
【0035】
重畳データ記憶部410は、表示対象の地図上に重ねて重畳画像を描画するための重畳データを記憶するものであり、記憶されている重畳データを描画部340に供給する。なお、重畳データ記憶部410については、図3を参照して詳細に説明する。また、重畳データ記憶部410は、図1に示すHDD190に対応する。
【0036】
操作受付部310は、表示部380に地図を表示させるための指示操作を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた指示操作に応じた操作内容を重複領域算出部320または表示制御部330に出力する。例えば、所望地域の地図を表示部380に表示させる指示操作が受け付けられた場合には、その旨の操作内容が表示制御部330に出力される。また、表示部380に表示されている地図を移動させる指示操作が受け付けられた場合には、その指示操作に応じた移動量が重複領域算出部320および表示制御部330に出力される。なお、操作受付部310は、図1に示す操作受付部160に対応する。また、操作受付部310は、特許請求の範囲に記載の受付部の一例である。
【0037】
重複領域算出部320は、操作受付部310から出力された移動量に基づいて、その指示操作の際に表示部380に表示されていた移動前の地図と、その指示操作により表示部380に表示される移動後の地図との重複領域を算出するものである。そして、算出された重複領域を表示制御部330に出力する。なお、重複領域算出部320は、図1に示す制御部120に対応する。
【0038】
表示制御部330は、操作受付部310から出力された操作内容および重複領域算出部320から出力された重複領域に基づいて、描画部340およびデータ転送部360の制御を行うものである。この表示制御部330による描画部340およびデータ転送部360の制御については、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。なお、表示制御部330は、図1に示す制御部120に対応する。また、表示制御部330は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。
【0039】
描画部340は、表示制御部330の指示に基づいて、描画バッファ351または描画バッファ352に、地図データおよび重畳データに対応する画像を描画するものである。具体的には、描画部340は、地図データ記憶部400に記憶されている地図データに対応する地図を描画バッファ351または描画バッファ352に描画する。また、描画部340は、重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する重畳画像を描画バッファ351または描画バッファ352に描画する。この描画順序については、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。なお、描画部340は、図1に示すDMAコントローラ200に対応する。
【0040】
描画バッファ351および描画バッファ352は、描画部340により描画された画像を保持するワークバッファであり、保持されている画像をデータ転送部360に供給する。なお、描画バッファ351および描画バッファ352は、図1に示すRAM140に対応する。また、描画バッファ351および描画バッファ352は、特許請求の範囲に記載の描画保持部の一例である。
【0041】
データ転送部360は、表示制御部330の指示に基づいて、描画バッファ351または描画バッファ352に保持されている画像をフレームバッファ370に転送するものである。このデータ転送部360によるデータ転送については、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。なお、データ転送部360は、図1に示すDMAコントローラ200に対応する。
【0042】
フレームバッファ370は、データ転送部360により転送された画像を保持するフレームバッファであり、保持されている画像を表示部380に供給する。なお、フレームバッファ370は、図1に示す表示装置170に対応する。また、フレームバッファ370は、特許請求の範囲に記載の表示対象画像保持部の一例である。
【0043】
表示部380は、フレームバッファ370に保持されている画像を表示するものである。なお、表示部380は、図1に示す表示装置170に対応する。
【0044】
図3は、本発明の第1の実施の形態における重畳データ記憶部410に記憶されている内容を概略的に示す図である。重畳データ記憶部410には、管理番号411と、種別412と、重畳データ413と、位置情報414とが関連付けて記憶されている。なお、図3に示す例では、位置情報414により特定される地図上の位置に重畳データ413に対応する重畳画像が重ねて描画される場合を想定して説明する。
【0045】
管理番号411は、重畳データ413を管理するための管理番号であり、例えば、設定された順次に従って管理番号1、2、3、4等が格納される。
【0046】
種別412は、重畳データ413の種別を示すものであり、例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、地物アイコン等の種別が格納される。ここで、動画コンテンツは、地図上における位置に関連付けて記録されたビデオデータであり、静止画コンテンツは、地図上における位置に関連付けて記録された静止画データである。すなわち、これらのコンテンツは、関連付けられている位置において記録されたものである。また、地物アイコンは、地図上における地物を表す標識である。この地図上における地物は、地上に存在するものであり、例えば、コンビニエンスストアやガソリンスタンド等の建物や、山や川等の地形である。また、地物アイコンとして、その地物に関する文字、記号、数字、図形の少なくとも1つを含む画像を用いることができる。
【0047】
重畳データ413は、表示部380に表示される地図上に重畳画像を重ねて描画するためのデータである。例えば、種別412に「動画コンテンツ」が格納されている場合には、そのビデオデータを構成する各フレームのうちの代表フレームの画像(例えば、サムネイル画像)を重畳画像として描画するためのデータが格納される。また、種別412に「静止画コンテンツ」が格納されている場合には、その静止画(例えば、サムネイル画像)を重畳画像として描画するためのデータが格納される。また、種別412に「地物アイコン」が格納されている場合には、その地物アイコンを重畳画像として描画するためのデータが格納される。例えば、地物がコンビニエンスストアである場合には、その地物アイコンとして、コンビニエンスストアの外観を図形化した画像を用いることができる。また、地物が道の経路である場合には、その地物アイコンとして、道の経路に沿った図形を用いることができる。なお、図3に示す例では、重畳データとして、内部に数字を付した丸を模式的に示す。
【0048】
位置情報414は、重畳データ413に格納されている重畳データに対応する重畳画像を付すべき地図上における位置を特定するための情報であり、例えば、緯度・経度が格納される。この位置情報414に格納されている情報を用いて、地図上の対応する位置に各重畳画像が描画される。なお、図3に示す例では、緯度・経度の数値を省略して示す。また、重畳データ413に格納されている重畳画像を付すべき地図上における位置を特定することができる他の情報を、位置情報414に格納して用いるようにしてもよい。
【0049】
[地図データの表示制御例]
図4は、本発明の第1の実施の形態における地図データ記憶部400に記憶されている地図データの一部を模式的に表す図である。図4に示す地図500は、地図データ記憶部400に記憶されている地図データの一部に対応する地域を表す地図である。この地図500に対応する地域には、例えば、△△駅、○○駅、××駅、◎◎公園、◇◇大学、□□高校、▽▽ホテルが存在するものとする。また、本発明の第1の実施の形態では、地図500における表示対象範囲501に含まれる地域および表示対象範囲502に含まれる地域を表示部380に表示する例を示す。なお、表示対象範囲501に含まれる地域には、○○駅、××駅、◎◎公園、▽▽ホテルが存在し、表示対象範囲502に含まれる地域には、△△駅の一部、○○駅、◇◇大学、□□高校が存在するものとする。
【0050】
例えば、表示対象範囲501に含まれる地域の地図を表示させる指示操作が、操作受付部310により受け付けられた場合には、その指示操作に基づいて、表示対象範囲501に含まれる地域の地図が表示部380に表示される。具体的には、表示制御部330の指示に基づいて、描画部340が、表示対象範囲501に対応する地図データを地図データ記憶部400から取得し、この取得された地図データに基づいて、表示対象範囲501に含まれる地域の地図を描画バッファ351に描画する。続いて、表示制御部330の指示に基づいて、データ転送部360が、描画バッファ351に描画された地図(表示対象範囲501に対応する地図)をフレームバッファ370に転送する。続いて、フレームバッファ370に転送された地図(表示対象範囲501に対応する地図)が表示部380に表示される。この表示例を図5(a)に示す。
【0051】
また、例えば、地図上に重畳画像を表示させる指示操作が、操作受付部310により受け付けられている場合には、その指示操作に基づいて、重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する各重畳画像が地図上に表示される。具体的には、表示制御部330の指示に基づいて、描画部340が、表示対象範囲501に対応する重畳データを重畳データ記憶部410から取得し、この取得された重畳データに基づいて、描画バッファ351に描画された地図上に重畳画像を描画する。続いて、表示制御部330の指示に基づいて、データ転送部360が、描画バッファ351に描画された地図および重畳画像(表示対象範囲501に対応する地図および重畳画像)をフレームバッファ370に転送する。続いて、フレームバッファ370に転送された地図および重畳画像(表示対象範囲501に対応する地図および重畳画像)が表示部380に表示される。この表示例を図6(a)に示す。なお、地図上に表示させる重畳画像については、例えば、ユーザ操作により種別毎に指定することができる。また、表示部380に表示される地図については、例えば、ユーザ操作により拡大または縮小させて表示させることができる。なお、この例では、描画バッファ351を用いて地図および重畳画像を表示する例を示したが、描画バッファ352を用いて地図および重畳画像を表示する場合についても同様である。
【0052】
ここで、例えば、表示対象範囲501に含まれる地域の地図が表示部380に表示されている状態で、ユーザが表示対象範囲を移動させる指示操作を行うことにより、表示部380に表示されている地図を変更して表示させることができる。例えば、表示対象範囲501に含まれる地域の地図が表示部380に表示されている状態で、表示対象範囲を矢印503に示す方向に移動させる指示操作が操作受付部310により受け付けられた場合を想定する。例えば、移動後の表示対象範囲502の中心位置の座標に基づいて、その中心位置に対応する緯度および経度が求められ、この緯度および経度に対応する位置の地図データが地図データ記憶部400から取得される。そして、この取得された地図データに基づいて、表示対象範囲502に含まれる地域の地図が描画バッファ352に描画される。この場合には、例えば、表示対象範囲502に含まれる地域の地図が表示部380に表示される。この表示例を図5(b)に示す。また、例えば、地図上に重畳画像を表示させる指示操作が、操作受付部310により受け付けられている場合には、その指示操作に基づいて、重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する重畳画像が地図上に表示される。この表示例を図6(b)に示す。なお、表示対象範囲を移動させる指示操作による表示部380における地図および重畳画像の遷移については、図7乃至図9を参照して詳細に説明する。また、図4に示すX10乃至X12、Y10乃至Y12については、図7を参照して詳細に説明する。
【0053】
また、これらの地図表示や地図移動等の指示操作は、例えば、表示部380にカーソルを表示させておき、このカーソルを用いてそれらの指示操作を行うことができる。例えば、移動後の地図の中心位置としたい位置を、カーソルを用いて指定することにより、地図移動の指示操作を行うことができる。また、表示部380をタッチパネルとして構成し、このタッチパネルの押下操作に応じて、それらの指示操作を行うようにしてもよい。例えば、移動後の地図の中心位置としたいタッチパネル上の位置を押下することにより、地図移動の指示操作を行うことができる。これらの指示操作による表示の遷移を図5および図6に示す。なお、図5乃至図9では、説明の容易のため、地図の移動量を比較的大きくした場合を示す。
【0054】
図5および図6は、本発明の第1の実施の形態における表示部380に表示される地図の遷移例を示す図である。図5では、重畳画像を重ねて描画しない場合における地図の遷移を示し、図6では、重畳画像を重ねて描画する場合における地図の遷移を示す。また、図5(a)および図6(a)には、図4に示す表示対象範囲501に含まれる地域の地図511、521の表示例を示し、図5(b)および図6(b)には、図4に示す表示対象範囲502に含まれる地域の地図512、522の表示例を示す。
【0055】
図6に示すように、表示部380に表示される地図上に、重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する重畳画像を重ねて表示させることができる。例えば、図6(a)に示す地図521(図4に示す表示対象範囲501に対応する地図)には、地図521の位置に関連付けて重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する重畳画像(1)531乃至(5)535が重ねて描画されるものとする。また、図6(b)に示す地図522(図4に示す表示対象範囲502に対応する地図)には、地図522の位置に関連付けて重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データに対応する重畳画像(4)534乃至(9)539が重ねて描画されるものとする。なお、図6乃至図9では、重畳画像(1)531乃至(9)539について、白抜き丸内に数字1乃至9を付して模式的に示す。
【0056】
ここで、例えば、ベクター地図(ベクトル地図)を用いて地図を表示する場合には、表示対象範囲の中心位置における緯度および経度に基づいて、表示対象範囲に含まれる地図を実距離ベースに修正する必要がある。このため、地図上に関連付けられている重畳画像を地図に重ねて表示するためには、例えば、移動後の地図データを基準として、この地図上に重畳画像を新たに描画する必要がある。しかしながら、描画の対象となる重畳データの数が多い場合には、移動後の地図上に各重畳画像が描画されるまでの時間が長くなる。そこで、移動後の地図がバッファに描画された直後に表示部に表示させ、重畳画像については、既に描画された移動後の地図上に順次描画しながら表示させることが考えられる。これにより、移動後の地図を迅速に表示させることができるため、操作性を向上させることができる。しかしながら、このように表示させる場合には、移動後の地図を表示させる最初の段階で、移動操作の際に表示されていた重畳画像が一時的に消えてしまうことになり、視認性が低下してしまうおそれがある。
【0057】
例えば、図6(a)に示す地図521(例えば、描画バッファ351に保持)が表示されている状態で、地図を移動させる指示操作が操作受付部310により受け付けられ、図6(b)に示す地図522が表示される場合を想定する。この場合に、例えば、移動後の地図が描画バッファ352に描画された直後に地図のみを表示させ、この地図上に重畳画像(4)534乃至(9)539を順次描画させ、各重畳画像が描画された地図を順次表示させることが考えられる。ここで、例えば、移動前に表示されていた地図521と、移動後に表示される地図522との重複領域には重畳画像(4)534および(5)535が含まれている。しかしながら、地図522が表示される最初の段階では、地図521および地図522の重複領域に含まれる重畳画像(4)534および(5)535が、地図522上に表示されないことが想定される。すなわち、移動の前後における地図に重複領域があるにもかかわらず、その重複領域に含まれる重畳画像(4)534および(5)535が最初の段階で表示されないことが想定される。このため、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像(4)534および(5)535の関連性を容易に把握することが困難であると想定される。例えば、ユーザが所望する場所に移動する場合には、移動の前後における地図上の重複領域は、その前後における地図を把握するために重要である。このため、例えば、その重複領域に含まれる重畳画像の連続性を維持することにより、移動の前後における地図を見易くすることが考えられる。そこで、本発明の第1の実施の形態では、重複領域における移動前の重畳画像を用いて、ユーザに見易い地図情報を提供する。
【0058】
図7乃至図9は、本発明の第1の実施の形態における各バッファに貼り付けられる画像の遷移の例を示す図である。図7乃至図9に示す例では、図6(a)に示す表示状態から、図6(b)に示す表示状態までの遷移について、描画バッファ351、描画バッファ352およびフレームバッファ370に貼り付けられる画像の遷移を用いて説明する。また、この例では、図6(a)に示す地図521が描画バッファ351およびフレームバッファ370に保持されている状態で、ユーザによる地図移動の指示操作がされた場合を想定して説明する。なお、表示部380には、図7乃至図9に示すフレームバッファ370に保持されている画像が順次表示される。
【0059】
図7(a)には、図6(a)に示す地図521が表示部380に表示されている状態における描画バッファ351、描画バッファ352およびフレームバッファ370を示す。この状態では、図6(a)に示す地図521が描画バッファ351およびフレームバッファ370にのみ保持されている。ここで、図7(a)に示す状態で、表示対象範囲を図4に示す矢印503の方向に移動させる指示操作が操作受付部310により受け付けられた場合には、図7(b)乃至(d)、図8および図9に示すように、各バッファに画像が順次貼り付けられる。
【0060】
具体的には、図7(b)乃至(d)に示すように、地図移動の指示操作に応じて、描画部340が、図4に示す表示対象範囲502に対応する地図データを地図データ記憶部400から取得する。そして、この取得された地図データに基づいて、表示対象範囲502に含まれる地域の地図を描画バッファ352に順次貼り付ける。なお、図7(b)乃至(d)では、対象となる地図の画像が貼り付けられていない描画バッファ352の領域に斜線を付して示す。
【0061】
また、移動後の地図の貼り付けが行われている間には、データ転送部360が、描画バッファ351に保持されている画像の一部を順次取り出し、フレームバッファ370に転送する(いわゆる、スクロール処理)。このスクロール処理により、表示部380における移動前の地図が、一定時間毎に一定量スライドされていくように見せることができる。そして、スライドされる移動前の地図の特定位置(移動後の地図の中心位置に相当する位置)が、表示部380の中心位置となるまで、移動前の地図のスライドが繰り返される。このように、スクロール処理を行うことにより、移動前の地図から移動後の地図までの遷移をユーザにわかり易く見せることができる。なお、スクロール処理による画像転送に係る取出範囲は、地図移動の指示操作に応じて、移動前の状態から移動後の状態までの変移量に基づいて表示制御部330により算出される。
【0062】
具体的には、図7(d)(図4)に示すように、移動の前後の変移量を水平方向および垂直方向に分けて考える。例えば、水平方向の変移量をX10とし、垂直方向の変移量をY10とする。例えば、図7(b)乃至(d)に示すように、移動後の地図が描画バッファ352に貼り付けられている間に、移動の軌跡として表示部380に表示される地図が3つの場合を想定する。この場合には、水平方向の変移量X10を3で除算した値X11と、垂直方向の変移量Y10を3で除算した値Y11とが算出される。そして、図7(b)に示すように、最初の移動の軌跡として表示部380に表示される地図の取出範囲が、値X11および値Y11により特定される矩形として設定される。そして、この取出範囲(図7(b)では太い点線で示す)541内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に地図551として貼り付ける。
【0063】
続いて、図7(c)に示すように、2度目の移動の軌跡として表示部380に表示される地図の取出範囲が、値X12および値Y12により特定される矩形として設定される。ここで、X12=X11×2であり、Y12=Y11×2である。続いて、この取出範囲(図7(c)では太い点線で示す)542内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に地図552として貼り付ける。
【0064】
続いて、図7(d)に示すように、最後の移動の軌跡として表示部380に表示される地図の取出範囲が、水平方向の変移量X10および垂直方向の変移量Y10により特定される矩形として設定される。そして、この取出範囲(図7(d)では太い点線で示す)543内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に地図553として貼り付ける。このように移動の軌跡として取出範囲内の地図および重畳画像を順次表示させることにより、移動前の地図から移動後の地図に変移する軌跡をユーザに容易に見せることができる。なお、取出範囲内の地図および重畳画像を描画バッファ351から転送する前にフレームバッファ370の全面を地図の背景色とする処理等をしておくようにしてもよい。例えば、図7(b)乃至(d)に示すフレームバッファ370の領域561乃至563を陸地色等として取出範囲内の地図を貼り付ける。
【0065】
続いて、図8(a)に示すように、地図移動の指示操作に応じた地図の全部が描画バッファ352に貼り付けられた場合には、データ転送部360が、描画バッファ352に貼り付けられた地図をフレームバッファ370に転送する。なお、この時点では、描画バッファ352に貼り付けられた地図の描画が終了したのみであり、この地図上には重畳画像の全部が描画されていないものとする。そこで、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に重畳画像の全部が描画されるまでの間、データ転送部360が、描画バッファ351に保持されている画像のうちの重複領域をフレームバッファ370に転送する。
【0066】
具体的には、図8(b)に示すように、移動前に表示されていた地図と、移動後に表示される地図との重複領域の取出範囲が、水平方向の変移量X10および垂直方向の変移量Y10により特定される矩形として設定される。なお、この例で示す重複領域の取出範囲は、最後の移動の軌跡として表示部380に表示される地図553の取出範囲と同一である。また、この重複領域は、重複領域算出部320により算出される。続いて、取出範囲(図8(b)では太い点線で示す)543内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に保持されている地図上に上書きして地図554として貼り付ける。すなわち、描画バッファ352に貼り付けられた地図が転送されてフレームバッファ370に保持され、さらに、このフレームバッファ370に保持されている地図上に、描画バッファ351に貼り付けられている地図の重複領域が上書きして貼り付けられる。ここで、描画バッファ352に貼り付けられた地図がフレームバッファ370に転送された直後に、描画バッファ351に貼り付けられている地図の重複領域の画像がフレームバッファ370に転送されるものとする。これにより、最後の移動の軌跡として表示部380に表示されていた地図553(図7(d))に含まれる重畳画像(4)および(5)を消去せずに継続してユーザに見せることができる。これにより、地図の移動の前後においてユーザに生じる違和感を防止することができる。また、図7(d)に示す地図553の周りの領域563に、移動後の地図が追加して表示されたような表示形態を実現することができる。また、移動後の地図が表示される最初の段階で、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像(4)および(5)を、移動後の地図上に表示させることができる。
【0067】
また、移動後の地図が表示されてから、重畳画像(4)乃至(9)の全てが表示されるまでの間についても同様に、重複領域に含まれる重畳画像(4)および(5)を移動後の地図上に表示させる。すなわち、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に重畳画像(4)乃至(9)を順次描画させ、各重畳画像が描画された地図をデータ転送部360がフレームバッファ370に順次転送する。この転送直後に、取出範囲543内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に保持されている地図上に上書きして地図554として貼り付ける。
【0068】
例えば、図8(c)に示すように、データ転送部360が、描画バッファ352に貼り付けられた地図および重畳画像をフレームバッファ370に転送する。なお、この時点では、描画バッファ352に貼り付けられた地図上には重畳画像(6)および(7)が描画されているものとする。続いて、図8(d)に示すように、取出範囲543内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に保持されている地図上に上書きして地図554として貼り付ける。
【0069】
続いて、図9(a)に示すように、データ転送部360が、描画バッファ352に貼り付けられた地図および重畳画像をフレームバッファ370に転送する。なお、この時点では、描画バッファ352に貼り付けられた地図上には重畳画像(6)乃至(9)が描画されているものとする。続いて、図9(b)に示すように、取出範囲543内の地図および重畳画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に保持されている地図上に上書きして地図554として貼り付ける。
【0070】
続いて、図9(c)に示すように、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に、重畳画像(4)乃至(9)の全部が描画された場合には、描画バッファ352に貼り付けられた地図および各重畳画像がフレームバッファ370に転送される。このように、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に重畳画像の全部が描画された場合には、重複領域に含まれる重畳画像(4)および(5)も移動後の地図上に描画されている。このため、描画バッファ351に保持されている画像(重複領域)の転送は行わない。続いて、図9(d)に示すように、描画バッファ351に保持されている画像が消去され、図7(a)に示す状態と同様になる。ただし、図9(d)に示す状態は、表示部380に表示されている地図が、描画バッファ351の代わりに描画バッファ352に保持されている点が異なる。また、図9(d)に示す状態で、表示対象範囲を移動させる指示操作が操作受付部310により受け付けられた場合には、図7乃至図9に示す描画バッファ351および描画バッファ352の役割を切り換えて表示制御が行われる。すなわち、図7乃至図9に示すように、一連の表示制御処理が終了した後に、描画バッファ351および描画バッファ352の役割を切り換えて、描画バッファ351および描画バッファ352が交互に用いられる。
【0071】
このように、移動後の地図上に重畳画像の全部が描画されるまでの間、移動前の地図および重畳画像のうち重複領域に含まれる画像をフレームバッファ370に転送する。これにより、移動後の地図が表示される最初の段階から、移動後の地図上に重畳画像の全部が描画されるまでの間において、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像を移動後の地図上に表示させることができる。また、例えば、移動後の地図に対応する重畳画像の描画時間が、移動後の地図の描画時間よりも比較的長い場合でも、移動後の地図が迅速に表示されるため、その後の地図の移動操作等を迅速に行うことができる。また、例えば、重畳データが静止画コンテンツや動画コンテンツの場合には、同一の位置に多数の重畳画像が関連付けられている可能性もある。このように、同一の位置に多数の重畳画像が関連付けられている場合でも、移動後の地図が迅速に表示され、重複領域に含まれる重畳画像も消えることなく表示される。このため、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像の関連性を容易に把握することができる。また、その重複領域に含まれる重畳画像の連続性を維持することができるため、移動の前後における地図を見易くすることができる。すなわち、本発明の第1の実施の形態によれば、移動操作による移動前後の地図およびこの地図上の位置に関連付けて表示される重畳画像の視認性を向上させることができる。
【0072】
[地図データ表示制御装置の動作例]
次に、本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の動作について図面を参照して説明する。
【0073】
図10は、本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100による地図データ表示制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、この例では、移動前の地図が描画バッファ351に保持されている状態で、地図移動の指示操作が受け付けられる場合を想定して説明する。また、図10では、移動前の地図を保持する描画バッファを第1バッファとして示し、移動後の地図が描画される描画バッファを第2バッファとして示す。
【0074】
最初に、表示部380に表示されている地図を移動させる指示操作が操作受付部310により受け付けられたか否かが判断される(ステップS901)。この例で示す地図移動の指示操作は、移動前の地図と移動後の地図との間で重複領域が存在する指示操作であるものとする。なお、移動前の地図と移動後の地図との間で重複領域が存在しない場合についての説明は省略する。
【0075】
続いて、描画部340が、受け付けられた地図移動の指示操作に応じて、移動後の地図の描画バッファ352への描画を開始する(ステップS902)。なお、ステップS902は、特許請求の範囲に記載の第1の描画手順の一例である。続いて、データ転送部360が、描画バッファ351に保持されている画像の一部を順次取り出し、フレームバッファ370に転送するスクロール処理を実行する(ステップS903)。このスクロール処理は、例えば、図7(b)乃至(d)に示す処理である。
【0076】
続いて、移動後の地図の全てが描画バッファ352に貼り付けられたか否かが判断される(ステップS904)。移動後の地図の全てが描画バッファ352に貼り付けられた場合には(ステップS904)、データ転送部360が、描画バッファ352に貼り付けられた地図をフレームバッファ370に転送する(ステップS905)。これにより、地図移動の指示操作に応じた地図が表示部380に表示される。一方、移動後の地図の全てが描画バッファ352に貼り付けられていない場合には(ステップS904)、ステップS902に戻り、移動後の地図の描画バッファ352への描画処理が行われ、スクロール処理が行われる。なお、移動後の地図を描画バッファ352に貼り付ける処理が、スクロール処理よりも早く終了した場合には、スクロール処理が終了するまで待機するようにしてもよい。
【0077】
続いて、描画バッファ351に保持されている画像のうち、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる画像をデータ転送部360がフレームバッファ370に転送し、フレームバッファ370に保持されている地図上に上書きする(ステップS906)。これにより、移動後の地図とともに、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像が表示部380に表示される。なお、ステップS906は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。続いて、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に、この地図に対応する全ての重畳画像が描画されたか否かが判断される(ステップS907)。描画バッファ352に貼り付けられた地図上に、対応する全ての重畳画像が描画されていな場合には(ステップS907)、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に、その対応する重畳画像を描画する描画処理が行われる(ステップS908)。なお、ステップS908は、特許請求の範囲に記載の第2の描画手順の一例である。続いて、表示単位の重畳画像が描画されたか否かが判断される(ステップS909)。この表示単位は、描画バッファ352に貼り付けられた地図および重畳画像を表示させる際の基準となる単位であり、例えば、100や1000を表示単位とすることができる。この表示単位の重畳画像が描画バッファ352に描画される毎に、描画バッファ352に貼り付けられた地図および重畳画像が表示部380に表示される。すなわち、表示単位の重畳画像が描画された場合には(ステップS909)、ステップS905に戻り、データ転送部360が、描画バッファ352に貼り付けられた地図および重畳画像をフレームバッファ370に転送する。
【0078】
また、描画バッファ352に貼り付けられた地図上に、この地図に対応する全ての重畳画像が描画された場合には(ステップS907)、描画バッファ352に貼り付けられた地図および各重畳画像がフレームバッファ370に転送される(ステップS910)。これにより、移動後の地図とともに、この地図に対応する全ての重畳画像が表示部380に表示される。
【0079】
なお、本発明の第1の実施の形態では、描画バッファ351、描画バッファ352およびフレームバッファ370を用いて表示制御を行う例について説明した。しかしながら、例えば、描画バッファ351およびフレームバッファ370のみを用いるようにしてもよい。例えば、図7(d)に示すように、取出範囲543内の地図および重畳画像をフレームバッファ370に転送した後に、図8および図9に示す描画バッファ352の代わりに、移動後の地図および重畳画像を描画バッファ351に順次描画する。そして、描画バッファ351に描画された移動後の地図および重畳画像をフレームバッファ370に順次転送する。この場合に、例えば、描画バッファ351に描画された移動後の地図および重畳画像のうち、取出範囲543の外側の範囲に含まれる地図および重畳画像をフレームバッファ370に転送する。そして、描画バッファ351に貼り付けられた地図上に、重畳画像(4)乃至(9)の全部が描画された場合には、描画バッファ351に貼り付けられた地図および重畳画像の全てをフレームバッファ370に転送する。これにより、移動後の地図が表示される最初の段階から、移動後の地図上に重畳画像の全部が描画されるまでの間において、移動の前後における地図上の重複領域に含まれる重畳画像を移動後の地図上に表示させることができる。
【0080】
また、本発明の第1の実施の形態では、操作受付部310からのユーザによる指示操作に応じて地図を移動させる表示制御を行う例を示した。しかしながら、例えば、GPS信号処理部130により算出された位置情報により特定される位置(例えば、現在位置)を移動後の地図の中心位置とし、地図を移動させる表示制御を行うようにしてもよい。この場合には、GPS信号処理部130により算出された位置情報により、地図移動の指示操作が受け付けられることになる。なお、他の位置情報取得方法により取得された位置情報を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線LAN(Local Area Network)によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を用いるようにしてもよい。また、地図移動の指示操作を、外部の装置(リモートコントロール等)から無線回線または有線回線を介して受信して受け付けるようにしてもよい。
【0081】
<2.第2の実施の形態>
[地図データ通信システムの構成例]
本発明の第1の実施の形態では、地図データ表示制御装置100に備えられている表示装置170に地図および重畳画像を表示する例を示した。しかしながら、外部の表示装置に地図および重畳画像を表示させる場合についても、本発明の第1の実施の形態を適用することができる。そこで、本発明の第2の実施の形態では、外部の表示装置に地図および重畳画像を表示させる地図データ通信システムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0082】
図11は、本発明の第2の実施の形態における地図データ通信システム800のシステム構成例を示すブロック図である。地図データ通信システム800は、地図データ表示制御装置810および表示装置820を備える。なお、地図データ表示制御装置810は、ネットワーク830を介して表示装置820と接続されている。地図データ表示制御装置810は、本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の一部を変形したものであり、通信制御部811を設けたものである。表示装置820は、通信I/F(インターフェース)821と、表示部822と、操作部823とを備える。
【0083】
通信制御部811は、ネットワーク830を介して表示装置820と間で行われる通信制御を行うものである。例えば、操作部823からの指示操作に応じて、地図データ記憶部400に記憶されている地図データを通信I/F821に出力し、この地図データに対応する地図を表示部822に表示させる。また、操作部823からの指示操作に応じて、重畳データ記憶部410に記憶されている重畳データを通信I/F821に出力し、この重畳データに対応する重畳画像を重ねた地図を表示部822に表示させる。また、地図データ表示制御装置810において、操作部823からの指示操作に応じて、図7乃至図9に示す表示制御が行われ、地図および重畳画像を表示部822に表示させる。例えば、データ転送部360から出力されるデータを通信I/F821に出力し、表示部822に表示させることができる。または、フレームバッファ370に保持されたデータを通信I/F821に出力し、表示部822に表示させることができる。なお、通信制御部811を設けた点以外の構成は、地図データ表示制御装置100と略同一であるため、これらの構成についての図示および説明を省略する。
【0084】
なお、地図および重畳画像を描画することが可能なデジタルビデオカメラや携帯電話機等に本発明の実施の形態を適用することができる。
【0085】
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、上述のように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
【0086】
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における重畳データ記憶部410に記憶されている内容を概略的に示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における地図データ記憶部400に記憶されている地図データの一部を模式的に表す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における表示部380に表示される地図の遷移例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における表示部380に表示される地図の遷移例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における各バッファに貼り付けられる画像の遷移の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における各バッファに貼り付けられる画像の遷移の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における各バッファに貼り付けられる画像の遷移の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における地図データ表示制御装置100による地図データ表示制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における地図データ通信システム800のシステム構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
100、810 地図データ表示制御装置
101 バス
111 RTC
112 撮像部
113 画像処理部
120 制御部
130 GPS信号処理部
140 RAM
150 ROM
160 操作受付部
170 表示装置
180 フラッシュメモリ
190 HDD
200 DMAコントローラ
310 操作受付部
320 重複領域算出部
330 表示制御部
340 描画部
351、352 描画バッファ
360 データ転送部
370 フレームバッファ
380 表示部
400 地図データ記憶部
410 重畳データ記憶部
800 地図データ通信システム
811 通信制御部
820 表示装置
821 通信I/F
822 表示部
823 操作部
830 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示されている地図を移動させる指示操作を受け付ける受付部と、
前記指示操作を受け付けた際に表示されていた前記地図および当該地図上に描画されていた重畳画像を保持する描画保持部と、
前記指示操作による移動後の地図を描画するとともに前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像を前記移動後の地図上に描画する描画部と、
前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像が前記移動後の地図上に描画されるまでの間、前記描画保持部に保持されている重畳画像のうち前記移動後の地図と前記描画保持部に保持されている地図との重複領域に含まれる重畳画像を前記描画された移動後の地図に合成させる制御部と
を具備する地図データ表示制御装置。
【請求項2】
表示対象となる画像を保持する表示対象画像保持部をさらに具備し、
前記描画保持部は、前記保持されている地図である移動前の地図および前記移動前の地図上に描画されている重畳画像とともに、前記描画された移動後の地図および前記移動後の地図上に描画される重畳画像を保持し、
前記制御部は、前記移動後の地図が描画されてから前記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が前記移動後の地図上に描画されるまでの間、前記描画保持部に保持されている前記移動後の地図および前記移動後の地図上に描画された重畳画像を前記表示対象画像保持部に順次転送して保持させ、前記描画保持部に保持されている前記移動前の地図および前記移動前の地図上に描画されている重畳画像のうち前記重複領域に含まれる地図および重畳画像を前記表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における前記重複領域に順次転送して上書き合成させる
請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記描画保持部に保持されている前記移動後の地図および前記移動後の地図上に描画された重畳画像を前記表示対象画像保持部に一定間隔で順次転送して保持させ、前記描画保持部に保持されている前記移動前の地図および前記移動前の地図上に描画されている重畳画像のうち前記重複領域に含まれる地図および重畳画像を前記表示対象画像保持部に保持された移動後の地図における前記重複領域に一定間隔で順次転送して上書き合成させる請求項2記載の地図データ表示制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が前記移動後の地図上に描画された場合には前記描画保持部に保持されている前記移動後の地図および前記移動後の地図上に描画された重畳画像を前記表示対象画像保持部に転送して保持させ、前記重複領域に含まれる地図および重畳画像の前記表示対象画像保持部への上書き合成を停止させる請求項2記載の地図データ表示制御装置。
【請求項5】
前記表示対象画像保持部に保持されている前記重複領域に含まれる地図および重畳画像が上書き合成された前記移動後の地図および前記移動後の地図上に描画された重畳画像を表示する表示部をさらに具備する請求項2記載の地図データ表示制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記描画保持部に保持されている重畳画像のうち前記重複領域に含まれる重畳画像を前記描画された移動後の地図に上書き合成させる請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記移動後の地図が描画されてから前記移動後の地図に関連付けられている全ての重畳画像が前記移動後の地図上に描画されるまでの間、前記描画保持部に保持されている重畳画像のうち前記重複領域に含まれる重畳画像を前記描画された移動後の地図に合成させる請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記描画保持部に保持されている地図および当該地図上に描画されている重畳画像のうち前記重複領域に含まれる地図および重畳画像を前記描画された移動後の地図における前記重複領域に上書き合成させる請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項9】
前記重畳画像は、当該重畳画像が関連付けられている地図上における位置において記録されたコンテンツを表す画像である請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項10】
前記重畳画像は、当該重畳画像が関連付けられている地図上における地物を表す画像である請求項1記載の地図データ表示制御装置。
【請求項11】
表示されている地図を移動させる指示操作により移動後の地図を描画する第1の描画手順と、
前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像を前記移動後の地図上に描画する第2の描画手順と、
前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像が前記移動後の地図上に描画されるまでの間、前記指示操作を受け付けた際に表示されていた地図上に描画されていた重畳画像のうち前記移動後の地図と前記指示操作を受け付けた際に表示されていた地図との重複領域に含まれる重畳画像を前記描画された移動後の地図に合成させる制御手順と
を具備する地図データ表示制御方法。
【請求項12】
表示されている地図を移動させる指示操作により移動後の地図を描画する第1の描画手順と、
前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像を前記移動後の地図上に描画する第2の描画手順と、
前記移動後の地図に関連付けられている重畳画像が前記移動後の地図上に描画されるまでの間、前記指示操作を受け付けた際に表示されていた地図上に描画されていた重畳画像のうち前記移動後の地図と前記指示操作を受け付けた際に表示されていた地図との重複領域に含まれる重畳画像を前記描画された移動後の地図に合成させる制御手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図10】
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【図11】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−152114(P2010−152114A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−330546(P2008−330546)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】