説明

地山補強用鋼管及びその製造方法

【課題】接続しながら補強管を構成して地山に打設する際に、貫入抵抗の増大を生じさせずに、ねじ接続部位に対する負荷を低減することができると共に、鋼管の肉厚を薄くしつつ、ねじ接続部位に必要とされる肉厚を十分に確保して、地山補強用鋼管の所要強度を確実に得ることができる地山補強用鋼管を提供する。
【解決手段】本体32と、本体32の一方の端部側に縮径して設けられ、外周面に雄ねじ331が形成されている縮径部33と、本体32の他方の端部側に本体32と略同一の外径で設けられ、内周面に雌ねじ341が形成されている雌ねじ部34とを備える地山補強用鋼管31。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトンネル掘削時に先行地山を補強するために、切羽から長尺先受け工を施したり、鏡補強工を施す際に打設する地山補強用鋼管及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル掘削時に先行地山を補強する補強工として、切羽の前方上部の地山を削孔して長尺の補強管を配置し、その補強管を介して固結材を注入して固結させ、切羽の前方上部の地山をアーチ状に補強する長尺先受け工や、切羽の前方の地山を削孔して長尺の補強管を配置し、その補強管を介して固結材を注入して固結させ、切羽前方の地山を補強する長尺鏡補強工が知られている。
【0003】
そして、これらの補強工における長尺の補強管には、例えば本体12の一方の端部側に設けられ、外周面に雄ねじ131が形成されている雄ねじ部13と、他方の端部側に設けられ、内周面に雌ねじ141が形成されている雌ねじ部14とを有する鋼管11が用いられ、長さ3m程度の鋼管11を4本程度直列に配置し、一の鋼管11の一方の端部の雄ねじ131と他の鋼管11の他方の端部の雌ねじ141とを螺合して接続し、補強管10が構成される(図12参照)。
【0004】
更に、図12の鋼管11は、雄ねじ部13、雌ねじ部14に強度上必要とされる肉厚を確保するために、鋼管11の本体12でも過大な肉厚が必要となるため、図13の鋼管21が開発されている(特許文献1参照)。この鋼管21は、本体22の一方の端部側に外周面に雄ねじ231が形成されている雄ねじ部23が設けられ、他方の端部側に拡径部24が設けられ、この拡径部24の内周面に雌ねじ241が形成されているものであり、所要の強度を確保しつつ、より薄い肉厚の鋼管21とし、鋼管の軽量化及び低コスト化、鋼管を設置する作業性の向上を図ることを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−332242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、図13の鋼管21は、端部に拡径部24を設けるものであるため、その鋼管21を接続した補強管20の接続部位には拡径部24による段差ができる。この段差は、二重管削孔打設方式により長尺の補強管20を打設する際に、硬質な岩盤層との接触等により貫入抵抗を大きくする原因となり、この貫入抵抗の増大により、雄ねじ部23と拡径部24とからなるねじ接続部位にさらなる負荷がかかってしまう。この不具合は、補強管20の先端に設けられる削孔ビットの外径が拡径部24の外径より大きくても同様に生じる。
【0007】
また、鋼管21の端部に拡径加工して拡径部24を設ける場合、図14に示すように、拡径部分の肉厚t3が鋼管21の本体22の肉厚よりも薄くなり、この薄くなった部分に雌ねじ241を形成することになる。このため、雄ねじ部23の肉厚を厚くできる利点があるものの、拡径によって薄くなった雌ねじ部に相当する拡径部24では、必要とする強度を得るために十分な肉厚を確保することが難しい。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、接続しながら補強管を構成して地山に打設する際に、貫入抵抗の増大を生じさせずに、ねじ接続部位に対する負荷を低減することができると共に、鋼管の全体的な肉厚を薄くしつつ、ねじ接続部位に必要とされる肉厚を十分に確保して、地山補強用鋼管の所要強度を確実に得ることができる地山補強用鋼管及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の地山補強用鋼管は、本体と、前記本体の一方の端部側に縮径して設けられ、外周面に雄ねじが形成されている縮径部と、前記本体の他方の端部側に前記本体と略同一の外径で設けられ、内周面に雌ねじが形成されている雌ねじ部とを備えることを特徴とする。更に、雌ねじ部の雌ねじの山頂で形成される径を本体の内径と略同一となるように雌ねじ部を形成し、これに対応させて縮径部を形成すると好適である。
この構成によれば、地山補強用鋼管を接続しながら補強管を構成して地山に打設する際に、補強管に外側に突出する段差が生じないことから、貫入抵抗の増大を防止し、ねじ接続部位に対する負荷を低減することができ、特に長尺の補強管を打設する場合に有効性が非常に高くなる。また、縮径部の外周面の雄ねじを、雌ねじ部の雌ねじに螺合することにより、雄ねじ部に相当する縮径部の肉厚を厚くしつつ、雌ねじ部の肉厚を必要十分に確保することが可能となる。即ち、地山補強用鋼管の全体的な肉厚を薄くしつつ、ねじ接続部位に必要とされる肉厚を十分に確保して、地山補強用鋼管の所要強度を確実に得ることができる。
【0010】
本発明の地山補強用鋼管の製造方法は、上記地山補強用鋼管の製造方法であって、素管の一方の端部を周囲に配置する分割金型で押圧して縮径し、前記縮径部分の外周面に雄ねじを形成して前記縮径部とすると共に、前記素管の他方の端部の内周面に雌ねじを形成して雌ねじ部とする工程を備えることを特徴とする。
この構成によれば、分割金型による押圧での縮径加工により、地山補強工で大量に使用される本発明の地山補強用鋼管を高い生産性、精度で製造することができる。また、素管の一方の端部には縮径加工を施す一方で、素管の他方の端部に対しては縮径や拡径せずに雌ねじ部を設けることができるので、一層高い生産性で本発明の地山補強用鋼管を得ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、地山補強用鋼管を接続しながら補強管を構成して地山に打設する際に、貫入抵抗の増大を生じさせずに、ねじ接続部位に対する負荷を低減することができると共に、地山補強用鋼管の全体的な肉厚を薄くしつつ、ねじ接続部位に必要とされる肉厚を十分に確保して、地山補強用鋼管の所要強度を確実に得ることができる。従って、地山補強用鋼管の軽量化及び低コスト化、鋼管を設置する作業性の向上も確実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による実施形態の地山補強用鋼管の一部破断正面説明図。
【図2】(a)は実施形態の地山補強用鋼管の縮径部側の部分縦断面図、(b)はその雌ねじ部側の部分縦断面図。
【図3】(a)は実施形態の地山補強用鋼管を接続した補強管の部分正面図、(b)はその接続部位の部分縦断面図。
【図4】実施形態の地山補強用鋼管を用いて構築中のトンネルの切羽補強をしている状態の縦断説明図。
【図5】実施形態の地山補強用鋼管を用いて構築中のトンネルの切羽補強をしている状態の横断説明図。
【図6】(a)は実施形態の地山補強用鋼管を用いる二重管削孔打設の構成を示す縦断説明図、(b)はその補強管の接続部位の周辺状態を示す部分縦断面図。
【図7】(a)は実施形態の地山補強用鋼管に加工する前の素管の一方の端部周囲に分割金型を配置した状態の横断面図、(b)はその縦断面図。
【図8】(a)は素管の一方の端部を分割金型で押圧して縮径した状態の横断面図、(b)はその縦断面図。
【図9】(a)は素管の横断面図、(b)は縮径加工した素管の端部の横断面図、(c)は拡径加工した素管の端部の横断面図。
【図10】素管の縮径部分の外周面への雄ねじの加工を説明する説明図。
【図11】雄ねじが形成された縮径部の一部を示す拡大縦断面図。
【図12】従来例の地山補強用鋼管を接続した補強管の接続部位の部分縦断面図。
【図13】別の従来例の地山補強用鋼管を接続した補強管の接続部位の部分縦断面図。
【図14】図13の雌ねじが形成された拡径部の一部を示す拡大縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔実施形態の地山補強用鋼管及びその製造方法〕
次に、本発明による実施形態の地山補強用鋼管及びその製造方法について説明する。
【0014】
本実施形態の地山補強用鋼管31は、図1〜図3に示すように、外周面の所定箇所に固結材の吐出孔321が複数形成されている略円筒状の本体32と、本体32の一方の端部側に縮径して設けられ、その外周面に雄ねじ331が形成されている縮径部33と、本体32の他方の端部側に本体32と略同一の外径で設けられ、その内周面に雌ねじ341が形成されている雌ねじ部34とから構成される。
【0015】
縮径部33は、後述の如く、円筒パイプである素管310の一方の端部を縮径加工して形成され、その肉厚t2’は本体32の肉厚t1よりも厚くなっており(図7〜図9、図11参照)、雄ねじ331の形成に必要な長さだけ形成されている。また、雄ねじ331の山頂の径、雄ねじ331の谷底の径など縮径部33の各箇所の外径は、雄ねじ331が同一の構成、同一のサイズで形成されている別の地山補強用鋼管31の雌ねじ部34の雌ねじ341と螺合可能となるように対応させて形成されている。
【0016】
雌ねじ部34は、素管310の他方の端部を拡径及び縮径せずに、その内周面に必要な長さだけ雌ねじ341を形成して設けられている。また、雌ねじ341の谷底の径、雌ねじ341の山頂の径など雌ねじ部34の各箇所の内径は、雌ねじ341が同一の構成、同一のサイズで形成されている更に別の地山補強用鋼管31の縮径部33の雄ねじ331と螺合可能となるように対応させて形成されている。
【0017】
雌ねじ部34は、縮径部33の外周面の雄ねじ331と螺合するように雌ねじ341が螺刻されたものであるから、双方との拡径及び縮径せずに雄ねじ部13、雌ねじ部14を設ける場合(図12参照)、雄ねじ部23を拡径及び縮径せず、雌ねじ部24を拡径して設ける場合(図13、図14参照)に対して、その肉厚t2’が厚いものとなる。
【0018】
そして、図3に示すように、一の地山補強用鋼管31の雌ねじ部34の雌ねじ341を、別の地山補強用鋼管31の縮径部33の雄ねじ331に螺合し接続して補強管30が構成され、更に別の地山補強用鋼管31の雌ねじ部34の雌ねじ341を一の地山補強用鋼管31の縮径部33の雄ねじ331に螺合し接続してより長尺の補強管30が構成される。これらの補強管30は、その接続部位で本体32の外径よりも外側に突出する段差が生じない。
【0019】
実施形態の地山補強用鋼管31を接続して構成される補強管30は、図4及び図5に示すように、先受け工43や鏡補強工46に用いられる。図4及び図5において、51は地山、52はトンネル空間、53は掘進途中のトンネルの先端位置の切羽であり、トンネル空間52内にはドリルジャンボ41が配置されている。
【0020】
先受け工43は、切羽53の前方上部の地山51に長尺の補強管30を配置してアーチ状に補強するものであり、その施工に際しては、例えば切羽53の直近に既に立て込まれている支保工44の前方位置で、切羽53の天端部から前方上部の地山51に向かって補強管10よりも大径の下孔を所定の仰角で深さ数10cm程度まで穿孔し、その下孔から二重管削孔打設方式により、地山51に削孔54を施すと同時に削孔54内に長尺の補強管10を打設する(図6(b)参照)。
【0021】
削孔54の形成及び補強管10の打設では、図6(a)に示すように、ドリルジャンボのガイドセル412に補強管30を構成する地山補強用鋼管31を配置すると共に、先端に削孔ビット414が装着されている削孔ロッド413を地山補強用鋼管31内に挿入し、削孔ロッド413の後端を削岩機411に連結する。更に、削孔ビット414の外周にケーシングシュー415を設け、ケーシングシュー415に地山補強用鋼管31の先端部を取り付ける。
【0022】
そして、削岩機411から削孔ロッド413を介して削孔ビット414に回転力と打撃力を伝達し、図6(b)に示すように、牽引される地山補強用鋼管31を縮径部33の雄ねじ331と雌ねじ部34の雌ねじ341の螺合による接続で順次継ぎ足し、地山補強用鋼管31を接続して構成される長尺の補強管30を削孔54内に打設して存置する。この際、補強管30には外側に突出する段差が生じないことから、貫入抵抗の増大が防止される。更に、補強管10の吐出孔321から周囲の地山51内に固結材を充填し、地山51内に固結領域42を形成する。
【0023】
また、鏡補強工46は、切羽53の前方の地山51を削孔して長尺の補強管10を配置して補強するものであり、その施工に際しては、例えば切羽53に施されている鏡面吹き付けコンクリート45から、上記先受け工43と同様の施工手順で、前方の地山51内に削孔54を施して地山補強用鋼管31を継ぎ足した長尺の補強管10を打設し、その補強管10の周囲に固結領域42を形成する。
【0024】
本実施形態の地山補強用鋼管31を製造する際には、図7及び図8に示すように、例えば円筒パイプである素管310の一方の端部の周囲に、縮径用金型を構成する複数の分割金型61を所定間隔を開けて周状に配置し、各分割金型61を素管310の中心軸に向かって半径方向に移動して、素管310の一方の端部を各分割金型61で押圧して縮径加工を施し、素管310と同芯軸上に縮径部分33aを形成する。この縮径加工では、素管310の肉厚t1未満の量で素管310の一方の端部を縮径し、縮径部分33aの外径が素管310の本体32に相当する部分の内径よりも大きくなるようにする(図9参照)。
【0025】
その後、図10及び図11に示すように、この縮径部分33aの外周面に、ねじ切り工具62で雄ねじ331を形成して縮径部33とする。これらの縮径部33、雄ねじ331は、後述する雌ねじ部34、雌ねじ341に対応する大きさ及び構成で形成される。好適には、雄ねじ331は、雄ねじ331の谷底で形成される径が本体32(素管310)の内径と略同一になるように形成するとよい。
【0026】
ここで、素管310の端部に拡径加工を施した場合には拡径部分24aの肉厚t3は、素管310の肉厚t1よりも薄くなり、この薄くなった肉厚t3に雌ねじ241が形成された拡径部24は、より薄い肉厚t3’となって必要な強度を十分確保することが困難となる(図9(a)(c)、図14参照)。これに対して、縮径加工で形成された縮径部分33aの肉厚t2は、素管310の肉厚t1よりも厚くなり、この厚い肉厚t2に雄ねじ331が形成された縮径部33は、十分に厚い肉厚t2’となり、必要な強度を確実に確保することが可能となる(図9(a)(b)、図11参照)。
【0027】
また、素管310の他方の端部には、縮径や拡径を施さずに、その内周面にねじ切り工具で雌ねじ341を形成して雌ねじ部34とする(図2(b)参照)。この雌ねじ部34を設ける工程は、素管310の一方の端部に縮径加工を施す前、雄ねじ331を形成する前或いは後など適宜の時点で行うことが可能である。
【0028】
好適には、雌ねじ部34の雌ねじ341の山頂で形成される径が本体32(素管310)の内径と略同一となるように雌ねじ341を形成し、これに対応するように雄ねじ331を有する縮径部33を形成すると良く、雌ねじ部34の肉厚を最大限確保することが可能となる。また、地山補強用鋼管31の寸法は、例えば本体32(素管310)の肉厚t1:3.7〜4.7mm、本体32(素管310)の外径:75.8〜76.8mm、縮径部33の外径(雄ねじ331の山頂の径):69.4〜70.4mm、雌ねじ部34の肉厚(素管310の外周面と雌ねじ341の谷底の径との間の厚さである残肉厚):2.5〜3.5mm、雄ねじ331及び雌ねじ341の山の高さ:0.7〜1.7mm程度とすると良好である。
【0029】
上記実施形態の地山補強用鋼管31は、地山補強用鋼管31を接続しながら補強管30を構成して地山51に打設する際に、補強管30に外側に突出する段差が生じないことから、貫入抵抗の増大を防止し、ねじ接続部位に対する負荷を低減することができ、特に3本以上等の地山補強用鋼管31を接続して構成する長尺の補強管30を打設する場合に有効性が非常に高くなる。また、縮径部33の外周面の雄ねじ331を、雌ねじ部34の雌ねじ341に螺合することにより、雄ねじ部に相当する縮径部33の肉厚を厚くしつつ、雌ねじ部34の肉厚を必要十分に確保することが可能となる。即ち、地山補強用鋼管31の全体的な肉厚を薄くしつつ、ねじ接続部位に必要とされる肉厚を十分に確保して、地山補強用鋼管31の所要強度を確実に得ることができる。
【0030】
また、地山補強用鋼管31を製造する際に、分割金型61による押圧で縮径加工を施すことにより、地山補強工で大量に使用される地山補強用鋼管31を高い生産性、精度で製造することができる。また、素管310の一方の端部には縮径加工を施す一方で、素管310の他方の端部に対しては縮径や拡径せずに雌ねじ部34を設けることができるので、一層高い生産性で地山補強用鋼管31を得ることができる。
【0031】
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものである。そして、下記変形例も包含する。
【0032】
例えば上記実施形態の地山補強用鋼管31の製造方法は、地山補強用鋼管31の一方の端部に分割金型61によるプレス加工で縮径部33を設ける工程によるものとしたが、スピニング加工等の他の工程で縮径部33を設けるようにすることも可能である。また、地山補強用鋼管31は、2本程度接続する比較的短尺の補強管30として用いる構成や、或いは単独で補強管として用いる構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、例えばトンネル掘削時に先行地山を補強する長尺先受け工や長尺鏡補強工に用いる補強管として利用することができる。
【符号の説明】
【0034】
10、20、30…補強管 11、21、31…鋼管 310…素管 12、22、32…本体 321…吐出孔 13、23…雄ねじ部 33…縮径部 33a…縮径部分 131、231、331…雄ねじ 14、34…雌ねじ部 24…拡径部 24a…拡径部分 141、241、341…雌ねじ 41…ドリルジャンボ 411…削岩機 412…ガイドセル 413…削孔ロッド 414…削孔ビット 415…ケーシングシュー 42…固結領域 43…先受け工 44…支保工 45…鏡面吹き付けコンクリート 46…鏡補強工 51…地山 52…トンネル空間 53…切羽 54…削孔 61…分割金型 62…ねじ切り工具 t1、t2、t2’、t3、t3’…管の肉厚



【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体の一方の端部側に縮径して設けられ、外周面に雄ねじが形成されている縮径部と、
前記本体の他方の端部側に前記本体と略同一の外径で設けられ、内周面に雌ねじが形成されている雌ねじ部と、
を備えることを特徴とする地山補強用鋼管。
【請求項2】
請求項1記載の地山補強用鋼管の製造方法であって、
素管の一方の端部を周囲に配置する分割金型で押圧して縮径し、前記縮径部分の外周面に雄ねじを形成して前記縮径部とすると共に、前記素管の他方の端部の内周面に雌ねじを形成して雌ねじ部とする工程
を備えることを特徴とする地山補強用鋼管の製造方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−188837(P2012−188837A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−52250(P2011−52250)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000001373)鹿島建設株式会社 (1,387)
【出願人】(000129758)株式会社ケー・エフ・シー (120)
【出願人】(397036217)株式会社河戸製作所 (3)
【Fターム(参考)】