説明

地震対策カプセル・津波対策カプセル・船救難カプセル

【課題】浮力と強度と耐火機能を有する地震・津波や船沈没への対策カプセルを提供する。
【解決手段】カプセル出入り口ハッチ101、カプセル内の円座106、ワンタッチ式の安全ベルトを備える。底辺の重心用コンクリート111や、非常用品やバッテリー109、円座下の避難物品収納庫110、水・食糧108、緊急時持ち出し貴重品の重量により、底部重心の安定を図る。酸素ボンベ107により4人〜8人で一週間程度の漂流や水中での生活が可能である。その間、位置発信ナビシステム102や信号音発信誘導灯103による信号を発信し、室内照明104により漂流位置や閉じ込められた位置が特定できる。カプセル周辺の硬質ガラス窓105は衝撃防止吸収材112により、重力や波力・流速の破壊力にも対応出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の発明は、地震や津波及び船沈没の危険が発生する信号と同時に避難するカプセルである。
【背景技術】
【0002】
従来の地震用のシェルターは部屋に鉄骨の筋交いを入れるなどで、落下物防止対策や家屋倒壊による圧死などの対策がとられる発明は存在する。しかし、津波対策の併用のシェルターは存在しなく、地震対策や津波対策用の避難カプセルの開発が望まれる。また、大型船沈没の時には避難艇は設置しているが、船沈没の際の巻き込み渦による危険が存在する。同時に漂流時に横波により転覆する恐れがあり沈没しない避難カプセルが要望される。
【0003】
特に、海岸の近い所に生活する住民は世界中に至る所に存在する。しかし今まではただ単に高台などの高所に避難する方法のみで、高所避難をしなくても安全が図られる手法は存在しなく、安全に回避される対策のとれる事が必用である。船についても安全に避難できる事で航行中の沈没・衝突などの安全が図られ安心が得られる、
【0004】
特に津波などは避難遅れや、避難できない病人や身体的問題のある人、足の遅い老人が犠牲になることの事例が大多数であると考えられる。地震や津波や船沈没の対策はこの弱者に対する対策が大きな課題であり、これら課題の対策が急務で安心・安全な避難カプセル等の手法の対策が求められる。
【0005】
つまりこの出願の発明は、地震や津波より避難できない病人や身体的問題のある人や、足の遅い老人が安全に避難できる手法により、安全な状態で地震や津波より生命を守ることが可能であり、健常者の逃げ遅れ対策にもつながる。また船の沈没でも本船沈没後の渦巻き込みや漂流でも安全である。地震や津波の不安のある地域に対しては、安心して生活できる環境を作り上げることにより、ひいては世界の地震や津波対策の恐怖より脱却できる生活環境を作り上げることになる。また船沈没でも安心した避難行動が出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−132104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、地震や津波が発生した時に高台などに避難することなく安全が図れる。また、
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船沈没にも居ながらにして安全を図ることが出来るカプセルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
浮力と強度を有する地震・津波や船沈没の対策カプセルである。万一水上火災が発生しても耐火できる機能を有する。
【発明の効果】
【0009】
従来の地震対策シェルターは部屋に対して木材や鉄骨により筋交いを入れておくことにより建物の倒壊などを防止する事を主目的とし、建物の倒壊による圧死を防止しようとする発明であり津波対策にはならない。地震信号や津波信号をキャッチする直後の警報により避難カプセルに入り、ドアを閉めることにより強度と浮力を有するカプセルにより、地震の圧死や津波による溺死を防止することが可能になる。また、大型船沈没の時には船沈没の際の巻き込み渦による危険が存在し、また漂流時に横波などにより転覆する恐れがあるので沈没しない避難カプセルが要望される。
【0010】
地震や津波より避難できない病人や身体的問題のある人や、足の遅い老人が安全に避難できることで安全な状態を確立し、地震や津波や船沈没より生命を守ることが可能となる。
【0011】
健常者の逃げ遅れ対策にもつながり、地震や津波の不安のある地域や船の航行の安全に対しても、より安全・安心な生活環境や航行環境を作り上げる。
【0012】
その方法として、地震や津波信号や船沈没信号を傍受すると間髪を入れずに避難カプセルに入室し開閉扉で密閉が確立される。地震対策は強度を有するカプセルで倒壊による圧死を回避し、また津波や船沈没に対しては浮力と強度により水からの溺死を防止することになる。この一連の装備により地震対策や津波対策や船沈没の安全・安心を与えることで地震や津波や船沈没の災害対策に対して大改革を与える。
【0013】
これらの問題解消は、避難することの可能性の不安を抱くことなく、敷地内や船上での移動程度で避難を完了することが可能である。避難することの困難な病人や身体的問題のある人、足の遅い老人や子どもが安全に避難できることは、地震の多い地域や津波発生のリスクのある海岸地域の生活者の多くの人に安心感を与える。また同時に津波などの避難できない高所避難場所がない地域には特にこのカプセルを設置することで安心が図れる。津波や船沈没による犠牲者が発生することない環境の醸成は、安心した日常生活と船の航行の安心の育成に繋がる大きな役割を果たす。
【0014】
本発明は、地震や津波発生や船沈没の危険発生と同時に短時間に避難するカプセルで
あり、建物の倒壊や落下重量物より身体を保護し、しかも津波に対しても船沈没の巻き込みに対しても強度と浮力を有している。このことで、地震や津波対策や船沈没避難を簡単に実現できることは、人々の日常生活を保障し避難対策の夢の実現ができるカプセルとな
る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
地震・津波や船沈没の信号の傍受により危険発生音を発することで、避難カプセルの誘導灯を回転させ停電時でも安全に誘導し、避難カプセル内に安全で迅速に避難を行うことができる。カプセル出入り口を締めるだけで完全に密閉し、そのカプセルの強度と浮力により地震や津波や船沈没の重力的影響や波の波力や衝突の破壊力にも耐えることが可能である。
【0016】
一つは、住居地や船上に隣接するため避難速度がスムーズであること。二つ目はカプセルの強度と浮力により地震と津波や船沈没の三者に対応できることで安心・安全な環境作りができる。三つ目は重心を左側構造にすることで波力を受け流す効果がある。
【0017】
地震・津波信号や船沈没の傍受による信号音発信誘導灯(103)によりカプセル出入り口ハッチ(101)内に誘導し、カプセル内の円座(106)に腰掛けて、ワンタッチ式の安全ベルトを装着すると完全に固定される。また底辺の重心用コンクリート(111)や、保存庫に保管する非常用品やバッテリー(109)などの重量により、底部の重心が確保できる仕組みを有する。また、カプセル入り口ハッチ(101)を締めることで船の密閉度が保たれる。円座に4名ないし8名の収容が可能であり、それぞれがワンタッチ式安全ベルトを装着し、円座下の避難物品収納庫(110)に水・食糧(108)・バッテリ(109)緊急時持ち出し貴重品の重量により、底部重心の安定を図ることが出来る。室内空気の調整は一定時間は酸素ボンベ(107)が作動し4人〜8人で一週間程度の漂流や水中での生活が可能である。その間、位置発信ナビシステム(102)や信号音発信誘導灯(103)による信号を発信し、室内照明(104)により漂流位置や閉じ込められた位置が特定できることにより、救助位置を明示することが出来る。また強度についてはカプセル周辺の硬質ガラス窓(105)は衝撃防止吸収材(112)により、どのような重力や波力・流速の破壊力にも対応出来る。これら総合的な機能を備えるカプセルにより地震・津波・船沈没の発生時の安全と安心が担保できるもので、人々の安心・安全な生活や板一枚の船の不安な航行の危険を回避し安全を保障する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】浮力と強度を有する地震や津波や船沈没の対策の総合安全カプセルであり、浮力と強度を有する。しかも強度と密閉度は水中でも安全であり、位置明示のナビシステムにより、早期に発見し確実に救助できる対策カプセルである。 地震と津波と船沈没の避難カプセルの全体図で、強度と浮力を有し、地震・津波傍受信号受信機や緊急避難ブザー付きであり、室内誘導灯と現在位置明示ナビシステムを搭載し、長時間の生活にも耐える物品を備えていることで、大きな地震や津波や船沈没の漂流などの発生時に対応が可能な緊急避難カプセルの側面図である。
【符号の説明】
【0019】
(101) カプセル出入り口ハッチ (102) 位置発信ナビシステム (103) 信号音発信誘導灯 (104) 照明
(105) 硬質ガラス窓
(106) 円座 (107) 酸素ボンベ (108) 水.食糧
(109) バッテリー (110) 避難物品収納庫
(111) 重心用コンクリート
(112) 衝突防止教習材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮力と強度を有する地震・津波対策カプセル・船救難カプセル
【請求項2】
常時は応接室として使用し、緊急時は出入り口を閉めることにより密閉度が保たれ、浮力と強度を有する地震と津波対策カプセル及び船救難カプセル
【請求項3】
波力を受け流すように左方重心としている構造の地震と津波対策カプセル及び船救難カプセル

【図1】
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【公開番号】特開2013−83042(P2013−83042A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221569(P2011−221569)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(304011072)
【Fターム(参考)】