説明

場所計画システム及び方法

【課題】物品の置き場所の場所計画が立てやすい場所計画システムを提供する。
【解決手段】本発明は、縦横方眼エリアを単位枡とし、置場フロアの置き場所を単位枡に分け、単位枡毎に置き場所を特定できる識別番号を付し、横軸を時間軸、縦軸を場所軸にして単位枡の識別番号を縦軸に並べて表示し、かつ、該当する単位枡に任意の物品を置く期間を時間軸上の該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間をディスプレイに場所計画画面31として表示し、この場所計画画面に対して、ある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間が指定された時に、該当座標位置の単位枡について該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間を表示させ、かつ、当該単位枡に置かれる物品の識別情報を当該単位枡の座標情報と関連付けて場所計画ファイル12に登録する場所計画システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場や倉庫における物品置場を計画する場所計画システム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば製品生産工場では、生産計画に合わせて日ごとに膨大な数量の物品や生産材の物品群が次々と運び込まれてくる。従来は、このような生産計画に合わせて運び込まれてくる物品群を工場内や外部の物品置場のどこに置くかの場所計画は、生産管理担当者が生産計画日程、物品のサイズや重さ、使用する順序等を考慮した上で経験を頼りにして作成していた。
【0003】
このように生産管理担当者の経験を頼りに物品の置き場所の計画を策定する場合、特に製品の完成までに長期間を要し、かつ、多品種の物品を多数量使用し、しかも重量物である物品群を使用する製品に対する場所計画であれば、熟練した生産管理担当者であっても必要とする物品群のすべてを把握しておくことが困難であるために前後して搬入されてくる物品群の置場を干渉させてしまうことが避けられず、また、生産計画に狂いが生じた場合に前後して搬入されてくる物品群を干渉させずに置場再計画を策定するのに過度の労力負担がかかる問題点があった。
【特許文献1】特開2001−209422号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、計画者にとって物品の置き場所の計画の策定がしやすく、また、物品の置場の移動も直感的に理解しやすい場所計画システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの特徴は、物品名、物品の専有面積、物品の納期を登録する物品マスタファイルと、所定寸法の縦横方眼エリアを単位枡とし、置場フロアの置き場所を前記単位枡に分け、単位枡毎に置き場所を特定できる識別番号を付し、横軸を時間軸、縦軸を場所軸にして前記単位枡の識別番号を縦軸に並べて表示し、かつ、該当する単位枡に任意の物品を置く期間を前記時間軸上の該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間をディスプレイに場所計画画面として表示する場所計画画面表示手段と、ある期間占有しているある単位枡に対して当該単位枡に置かれる物品の物品名を当該単位枡の座標情報と関連付けて登録する場所計画ファイルと、前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面に対して、ある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間を指定する操作手段と、前記操作手段によりある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間が指定された時に、前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面の該当座標位置の単位枡について該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間を表示させ、かつ、当該単位枡に置かれる物品の識別情報を当該単位枡の座標情報と関連付けて前記場所計画ファイルに登録する場所計画手段とを備えた場所計画システムである。
【0006】
上記発明の場所計画システムは、前記ディスプレイに表示されている場所計画画面に表示されているある物品の単位枡に対して前記操作手段によるドラッグアンドドロップ操作を受けて置き場所の単位枡又は置き期間を移動させる置き期間変更手段と、前記置き期間変更手段により前記ある物品を置く単位枡が他の物品の置き期間と抵触する場合に、当該他の物品の置き期間を前記抵触が解消する時期までシフトさせる期間調整処理手段とを備えたものとすることができる。
【0007】
また、上記発明の場所計画システムは、前記場所計画画面に表示されている物品毎に前記物品マスタファイルの納期情報を参照し、置き期間の終期が納期を過ぎる物品を見出した時に該当する物品の表示色を変化させ若しくは表示態様を変化させて警告する納期管理手段を備えたものとすることができる。
【0008】
本発明の別の特徴は、所定寸法の縦横方眼エリアを単位枡とし、置場フロアの置き場所を前記単位枡に分け、単位枡毎に置き場所を特定できる識別番号を付し、横軸を時間軸、縦軸を場所軸にして前記単位枡の識別番号を縦軸に並べて表示し、かつ、該当する単位枡に任意の物品を置く期間を前記時間軸上の該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間をディスプレイに場所計画画面として表示するステップと、ある期間占有しているある単位枡に対して当該単位枡に置かれる物品の物品名を当該単位枡の座標情報と関連付けて登録するステップと、操作手段にて前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面に対して、ある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間が指定された時に、前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面の該当座標位置の単位枡について該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間を表示させ、かつ、当該単位枡に置かれる物品の識別情報を当該単位枡の座標情報と関連付けて場所計画ファイルに登録するステップとを有する場所計画方法である。
【0009】
上記発明の場所計画方法は、前記ディスプレイに表示されている場所計画画面に表示されているある物品の単位枡に対して前記操作手段によるドラッグアンドドロップ操作を受けて置き場所の単位枡又は置き期間を移動させるステップと、前記ある物品の置き期間を変更した時に、当該ある物品を置く単位枡が他の物品の置き期間と抵触する場合に、当該他の物品の置き期間を前記抵触が解消する時期までシフトさせるステップとを有するものとすることができる。
【0010】
また、上記発明の場所計画方法は、前記場所計画画面に表示されている物品毎に前記物品マスタファイルに登録されている物品毎の納期情報を参照し、置き期間の終期が納期を過ぎる物品を見出した時に該当する物品の表示色を変化させ若しくは表示態様を変化させて警告するステップを有するものとすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の場所計画システム及び方法によれば、計画者がディスプレイの場所計画画面に対して任意の物品の置き場所と置き期間を指定操作するだけで該当場所に指定された置き期間だけ当該物品を置く計画を策定することができる。また、置き場所と置き期間が決定された物品については、場所計画画面において縦軸を場所、横軸を時間として置き場所に該当する単位枡が該当する置き期間の間だけ塗りつぶして表示できるので、計画者にとって場所計画の進捗状況や場所占有状態を直感的に理解させることができ、場所計画を策定しやすくなる。
【0012】
また、本発明によれば、場所計画画面において納期が過ぎている物品について色変え又は表示態様を変化させることで、計画者に納期経過を警告することができる。
【0013】
また、本発明によれば、計画者が場所計画画面に対してある物品についてその置き場所の変更若しくは置き期間を変更操作した時に該当場所の該当期間が先に計画が立てられた他の物品と抵触するようになった場合、他の物品の置き期間を抵触が解消する期間まで自動的にシフトさせることで、場所計画の変更が容易にできるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は、本発明の1つの実施の形態の場所計画システムを示している。本実施の形態の場所計画システムは、コンピュータシステム上にソフトウェアにて実現されるものであるが、他と区別できる処理ごとに分けて機能構成として示せば次の各部から構成されている。1台若しくは複数台のハードディスクのような大容量記憶装置の記憶媒体上に保持されるもので、後述する諸データを保持するマスタデータファイル10、ディスプレイ、マウスのようなポインティングデバイス、キーボードで構成されるヒューマンマシンインタフェース(HMI)20のディスプレイに図2に示すような場所計画入力画面32を表示させ、場所計画の対象となる物品を指定し、置き場所と置き期間を入力することで、図3に示すような場所計画画面31の縦軸方向に割り付けた場所軸上の該当場所番号と、そして横軸方向に割り付けた時間軸上の該当期間との交点となる位置に指定場所の単位枡を指定期間だけ横方向に並ぶ形式のバーを表示し、かつ、あらかじめ指定した色にて塗りつぶすことで当該物品の場所計画を策定する場所計画部30を備えている。
【0015】
マスタデータファイル10には、計画対象となる多数の物品それぞれの物品名、物品の専有面積、物品の納期を登録する物品マスタファイル11、後述する場所計画により決定された、ある期間ある単位枡を占有する物品それぞれについて該当する単位枡とそこに置かれている物品の物品名とを当該単位枡を占有する置き期間と関連付けて登録する場所計画ファイル12とが登録されている。
【0016】
本実施の形態の場所計画システムは、HMI20のディスプレイに表示されている場所計画画面31に表示されているある物品の単位枡に対してHMI20のマウスのようなポインティングデバイスによるドラッグアンドドロップ操作を受けて置き場所の単位枡又は置き期間を移動させた時に、当該ある物品を新たに置く単位枡が既に決定されている他の物品の置き期間と抵触する場合に、当該他の物品の置き期間を抵触が解消する時期までシフトさせる期間調整処理部40、ディスプレイの場所計画画面31に表示されている物品毎に物品マスタファイル11の納期情報を参照し、置き期間の終期が納期を過ぎる物品を見出した時に該当する物品の表示色を変化させて計画者に容易に認識させるようにする納期管理部50を備えている。
【0017】
場所計画部30がHMI20のディスプレイに表示する図3に示す場所計画画面31は、例えば、柱1スパン四方を場所の単位エリアとし、画面31の単位枡(1方眼)に対応させる。そして、置き場所のレイアウトでは、例えば、一工場西5番柱、6番柱、7番柱、…の順に縦軸に割り付ける。そして、横軸は時間軸として、図示の例のように一工場西10番柱の1単位エリアに物品名「AAAA_1」を2005年6月8日〜15日の期間置く場合、縦軸上で一工場西10番柱の1単位エリアを選択し、横軸上で2005年6月8日〜15日を選択し、縦横軸が交差する図示のA部分について隣接する他の物品の置き期間と区別できる色にて塗りつぶすことで、当該物品の置き期間として登録してあることを示す。
【0018】
また、図示例でB部は、二工場西2番柱と3番柱の連続する2単位エリアを利用して、物品名「AAAA_2」の物品を2005年6月20日〜27日の期間置く計画であることを示している。
【0019】
さらに、C部については、物品名「XXX_38」の物品の置き期間の終期が物品マスタファイル11に登録されたその物品の納期により遅れていることを警告するために赤色で塗りつぶして表示している。尚、納期遅れを警告するためには該当部分をブリンクさせることもでき、また赤色と共にブリンクさせる表示態様にすることもできる。
【0020】
マスタデータファイル10の場所計画ファイル12には、場所計画画面31にて策定された各物品の物品名と共に、置き場所、置き期間が場所計画画面31上の縦横の座標として登録されている。この場所計画ファイル12は、場所計画部30にて場所計画が決定された物品について上の情報が順次に登録される。場所計画部30はまた、この場所計画ファイル12に登録されている場所計画を図3に示すような場所計画画面31にしてディスプレイに表示させる。
【0021】
次に、上記構成の場所計画システムによる場所計画方法について説明する。
【0022】
[場所計画]
マスタデータファイル10の物品マスタファイル11に、該当システムの場所計画の対象となる種々の物品それぞれの物品名、占有単位エリア数、納期を登録する。新たな物品の登録が必要になれば、新規に随時に登録することもできる。また、物品間で親子関係にあるものについては、物品毎にその親の物品、子の物品について物品名を登録する。なお親子関係の登録は、図3に示すような場所計画画面31にて直接指定することもできる。
【0023】
場所計画策定に当たっては、本実施の形態の場所計画システムでは、HMI20のディスプレイに図2に示す場所計画入力画面32を表示させた状態で、置き場所計画を立てる物品の物品名を選択し、置き期間と置き場所を指定する。ここで置き期間と置き場所の登録は、図3に示すような場所計画画面31にて直接指定することもできる。そして「確認」ボタンをクリックする。これに対して、場所計画部30は、該当する座標部分に既に他の物品が置き期間が重なるようにして登録されていないかどうか判断する。そして、時間的な重なりが発生すれば、警告画面33を表示する。また、場所計画画面31を表示させると、登録場所に他の物品に重なるように新規登録物品が表示され、同時に重なりが容易に認識されるように新規の登録物品を目立つ赤色で表示し、あるいは点滅させて計画者に知らせる。
【0024】
同じ置き場所に重なり合う期間に他の物品の場所計画が既に登録されていなければ、警告は出ない。そこで、計画者が「登録」ボタンをクリックすれば、場所計画部30は場所計画ファイル12にこの物品についての場所計画を登録する。また、ディスプレイに場所計画画面31を表示させると、該当座標部分の単位枡を色変えして表示する。この登録の際には、周囲の場所計画が決定されている枡目とは異なった色により枡目を塗りつぶす。
【0025】
[場所計画再計算]
図6(a)に示すように計画者が場所計画画面31を表示させ、操作当日(計画者にとっては「本日」)にすでに置き期間が経過している物品を発見した場合、その物品に対して置き期間を変更する操作をする。ここでは、物品A1が2日間期間経過した物品とする。
【0026】
これに対して、計画者は物品A1の置き期間をその撤去予定日まで延長する操作をする。本日が撤去予定日であるとして、以下説明する。計画者は、物品A1の置き期間を本日まで2日間延長する操作をする。これは、入力画面32に戻って期間指定を延長する操作によっても行うこともできるが、図6(a)の場所計画画面31において物品A1の枡目の終期を2日間延長する操作によって可能である。しかしながら、ある物品A1の場所計画を延長すれば、他の物品B1,B2等の既定の場所計画に抵触する事態が発生する。
【0027】
そこで、「再計算」ボタンがクリックされたことで、場所計画部30は期間調整処理部40を起動して、既定の他の物品の場所計画に影響がないか、影響があれば影響を受ける物品群に対して場所再計画の処理をさせる。この場所計画再計算のフローは、図4、図5に示してある。
【0028】
ステップS1:既存の「方眼形状の場所計画」にて、各々の物品が占有(=計画)している全ての枡目に、物品のIDもしくはIDに相当する情報を入力する。
【0029】
ステップS2:全ての物品に対して、それぞれの場所計画を表す占有枡目群の左上の座標位置、行数(場所数)、列数(日数)を変数に格納する。
【0030】
ステップS3:開始日時の早い物品から(左から)/場所計画画面31の方眼の上にある物品から順に、計画遅れ(作業遅延)の物品のみを対象として、その終了予定日を本日(操作日)まで延長する。
【0031】
ステップS4:開始日時の早い物品から/方眼の上にある物品から順に、物品1つ1つに対して計画を表す枡目の数をカウントする(全ての物品にて実施)。
【0032】
この場合のカウント方法は次の通りである。(i)格納した左上の座標位置から下方向(場所数の方向)へ、物品のIDが一致しなくなるまでカウントする。一致しなくなった時点で、(ii)横方向(日数の方向)へ、物品のIDが一致しなくなるまでカウントする。
【0033】
ステップS5,S6:(a)下方向(場所数の方向)の数、及び(b)横方向(日数の方向)の数が最初に変数に格納した値と一致するか確認する。
【0034】
ステップS7:ステップS6において一致すると判定された場合、置き期間の変更によっても期間延長で場所計画を後送りしなければならなくなる(「玉突き」と称する。)影響はなかったと判断し、他の物品に移行する。
【0035】
ステップS8:ステップS6において一致しないと判定された場合、現在確認している物品は玉突きの影響を受けたと判断し、影響を受けた日数だけ計画(計画を表す色塗りされた枡目)を右に移動する。
【0036】
ステップS9:場所計画画面31の方眼上に未確認の物品がなくなるまで、上記のステップS4以降の処理を繰り返す。尚、上記作業は、置き期間がすでに過ぎていてる物品の発見も含めて自動で行うことが可能である。
【0037】
これにより、図6(a)に示す再計算前の状態から、図6(b)に示す再計算後の状態に場所計画画面31は更新される。本例では、物品A1の終期を2日間延長することで、既定の他の物品B1は2日分右に移動させなければならなくなる玉突きの影響を受ける。そして物品B1の2日分の移動により、この物品B1の終期との間に1日分しか空きがない物品B2も1日分右に移動させなければならなくなる玉突きの影響を受ける。しかしながら、物品B2の終期に対して1日分の空きがある物品B3については物品B2の1日分の移動による玉突きの影響は受けない。
【0038】
再計算処理が完了すれば、場所計画画面31に表示される「OK」ボタンをクリックすることで再計画が確定し、再計画が場所計画ファイル12に登録される。「取消」ボタンをクリックすれば、この再計算は取り消される。
【0039】
[親子関係表示]
場所計画部30は、親子関係にある物品の場所計画が決定された時、その物品と物品マスタファイル11を参照して親物品、子物品であって場所計画が確定している物品をサーチし、場所計画画面31において親子関係にある物品間を矢印にて結ぶ表示をする。図7に示した例では、物品「自分」に対して、物品「子」が子物品であり、物品「親」が親物品である。この場合、子物品から自分に入る矢印線を引き、親物品に対しては自分から出る矢印線を引く。さらに見やすくするためには、子物品から入る矢印線は青色、親物品に出る矢印線は赤色点線と色変えして表示することもできる。一方、親物品と子物品の計画日が逆転していた場合は、矢印の向きが左(置き期間が戻る方向)に向くことで警告を発する。
【0040】
このようにして、本実施の形態の場所計画システム及び方法によれば、置場フロアに置く物品毎にその専有面積に応じた枡目分だけ縦軸方向で置き場所を指定し、また置き期間を横軸方向で該当期間を指定することで場所計画画面上の縦横軸の交点に当該物品の置き場所を計画することができ、計画者の多種類の物品に対する場所計画の策定を容易ならせる。
【0041】
また、本実施の形態によれば、納期管理もでき、納期が設定した日数内となった物品および納期が経過した物品について警告を発することができ、さらに、ある物品の置き期間を延長させる場合にはその期間延長によって玉突き的に影響を受ける他の物品についてもすべてを再計画することができ、計画者の場所計画の策定をいっそう容易ならせる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の場所計画システム及び方法は、工場建屋内外、物流倉庫、生産工場の材料置場等、多数種の材料、物品、生産を大量に在庫する物品置場に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の1つの実施の形態の場所計画システムのブロック図。
【図2】上記実施の形態の場所計画システムにおけるHMIのディスプレイに表示された場所計画入力画面の説明図。
【図3】上記実施の形態の場所計画システムにおけるHMIのディスプレイに表示された場所計画画面の説明図。
【図4】上記実施の形態の場所計画システムによる場所計画の再計算処理の前半部のフローチャート。
【図5】上記実施の形態の場所計画システムによる場所計画の再計算処理の後半部のフローチャート。
【図6】上記実施の形態の場所計画システムによる場所計画の再計算処理の画面遷移の説明図。
【図7】上記実施の形態の場所計画システムによる場所計画においてある物品について他の物品との親子関係を表す表示の説明図。
【符号の説明】
【0044】
10 マスタデータファイル
11 物品マスタファイル
12 場所計画ファイル
20 HMI
30 場所計画部
31 場所計画画面
32 場所計画入力画面
33 警告画面
40 期間調整処理部
50 納期管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品名、物品の専有面積、物品の納期を登録する物品マスタファイルと、
所定寸法の縦横方眼エリアを単位枡とし、置場フロアの置き場所を前記単位枡に分け、単位枡毎に置き場所を特定できる識別番号を付し、横軸を時間軸、縦軸を場所軸にして前記単位枡の識別番号を縦軸に並べて表示し、かつ、該当する単位枡に任意の物品を置く期間を前記時間軸上の該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間をディスプレイに場所計画画面として表示する場所計画画面表示手段と、
ある期間占有しているある単位枡に対して当該単位枡に置かれる物品の物品名を当該単位枡の座標情報と関連付けて登録する場所計画ファイルと、
前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面に対して、ある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間を指定する操作手段と、
前記操作手段によりある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間が指定された時に、前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面の該当座標位置の単位枡について該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間を表示させ、かつ、当該単位枡に置かれる物品の識別情報を当該単位枡の座標情報と関連付けて前記場所計画ファイルに登録する場所計画手段とを備えたことを特徴とする場所計画システム。
【請求項2】
前記ディスプレイに表示されている場所計画画面に表示されているある物品の単位枡に対して前記操作手段によるドラッグアンドドロップ操作を受けて置き場所の単位枡又は置き期間を移動させる置き期間変更手段と、
前記置き期間変更手段により前記ある物品を置く単位枡が他の物品の置き期間と抵触する場合に、当該他の物品の置き期間を前記抵触が解消する時期までシフトさせる期間調整処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の場所計画システム。
【請求項3】
前記場所計画画面に表示されている物品毎に前記物品マスタファイルの納期情報を参照し、置き期間の終期が納期を過ぎる物品を見出した時に該当する物品の表示色を変化させ若しくは表示態様を変化させて警告する納期管理手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の場所計画システム。
【請求項4】
所定寸法の縦横方眼エリアを単位枡とし、置場フロアの置き場所を前記単位枡に分け、単位枡毎に置き場所を特定できる識別番号を付し、横軸を時間軸、縦軸を場所軸にして前記単位枡の識別番号を縦軸に並べて表示し、かつ、該当する単位枡に任意の物品を置く期間を前記時間軸上の該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間をディスプレイに場所計画画面として表示するステップと、
ある期間占有しているある単位枡に対して当該単位枡に置かれる物品の物品名を当該単位枡の座標情報と関連付けて登録するステップと、
操作手段にて前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面に対して、ある物品についてその置き場所の単位枡と置き期間が指定された時に、前記ディスプレイに表示されている前記場所計画画面の該当座標位置の単位枡について該当期間について塗りつぶすことで当該単位枡の占有期間を表示させ、かつ、当該単位枡に置かれる物品の識別情報を当該単位枡の座標情報と関連付けて場所計画ファイルに登録するステップとを有することを特徴とする場所計画方法。
【請求項5】
前記ディスプレイに表示されている場所計画画面に表示されているある物品の単位枡に対して前記操作手段によるドラッグアンドドロップ操作を受けて置き場所の単位枡又は置き期間を移動させるステップと、
前記ある物品の置き期間を変更した時に、当該ある物品を置く単位枡が他の物品の置き期間と抵触する場合に、当該他の物品の置き期間を前記抵触が解消する時期までシフトさせるステップとを有することを特徴とする請求項4に記載の場所計画方法。
【請求項6】
前記場所計画画面に表示されている物品毎に前記物品マスタファイルに登録されている物品毎の納期情報を参照し、置き期間の終期が納期を過ぎる物品を見出した時に該当する物品の表示色を変化させ若しくは表示態様を変化させて警告するステップを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の場所計画方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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