説明

塗装用スプレーガン及び塗装装置

【課題】従来よりも吐出量が安定する塗装用スプレーガン及び塗装装置を提供する。
【解決手段】塗料を吐出するノズル5と、該ノズル5に塗料を供給するスプレーガン本体とを具備し、スプレーガン本体は、塗料流路にテフロンチューブ2を備える。塗料流路は直管状のテフロンチューブからなり、スプレーガン本体は、一端側にノズル取付口が設けられ、他端側に円環状窪み部が設けられ、かつ中心軸線に沿って第1のチューブ挿入孔が設けられた第1の円筒形部材1と、中心軸線に沿って第2のチューブ挿入孔が形成された第2の円筒状部材3と、円環状窪み部の最深部に設けられたシール部材とを備え、テフロンチューブ2は、第1、第2のチューブ挿入孔に挿入された状態で第2の円筒状部材3の周面がシール部材を挟んだ状態で円環状窪み部にを螺合することにより第1の円筒形部材1に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装用スプレーガン及び塗装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には塗装装置の一例が開示されている。この塗装装置は、複数の塗料タンクと、各塗料タンクに挿通され途中に色替えバルブが設けられた塗料を循環させる塗料サーキュレーションと、該塗料サーキュレーションから分岐して複数の塗装機(塗装用スプレーガン)に接続される複数の塗料供給路と、該塗料供給路にそれぞれ設けられた塗料サージタンク及び当該塗料サージタンクと塗装機との間に設けられた容積型ポンプとからなり、塗料サージタンクに塗料が一時的に貯められるため、塗料サーキュレーションから各塗料供給路に流入する塗料の量が容積型ポンプによって塗装機に供給される塗料量より少ない場合であっても、塗料サージタンクから塗装機に塗料が供給されるので、塗装機からほぼ一定量の塗料を安定して吐出可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−033447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の塗装装置では、塗料の性状によっては塗装用スプレーガンから常に安定した量の塗料を対象物に吹き付けることができない。各種塗料の一種として金属粉や金属以外の固形物粉を含む沈殿性塗料が知られているが、このような沈殿性塗料は、固形物粉を含んでいるが故に塗料の各種通過経路や塗装用スプレーガン内に固形物粉が付着・滞留し易く、これに起因して所望量の塗料を塗装用スプレーガンから安定して対象物に吹き付けることができない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも吐出量が安定する塗装用スプレーガン及び塗装装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、塗装用スプレーガンに係る第1の解決手段として、塗料を吐出するノズルと、該ノズルに塗料を供給するスプレーガン本体とを具備し、スプレーガン本体は、テフロン(登録商標)製の塗料流路を備える、という手段を採用する。
【0007】
塗装用スプレーガンに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、塗料流路は直管状のテフロンチューブからなる、という手段を採用する。
【0008】
塗装用スプレーガンに係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、スプレーガン本体は、一端側にノズル取付口が設けられ、他端側に円環状窪み部が設けられ、かつ中心軸線に沿って第1のチューブ挿入孔が設けられた第1の円筒形部材と、中心軸線に沿って第2のチューブ挿入孔が形成された第2の円筒状部材と、円環状窪み部の最深部に設けられたシール部材とを備え、テフロンチューブは、第1、第2のチューブ挿入孔に挿入された状態で第2の円筒状部材の周面がシール部材を挟んだ状態で円環状窪み部にを螺合することにより第1の円筒形部材に固定される、という手段を採用する。
【0009】
また、本発明では、塗装装置に係る解決手段として、塗料を攪拌しつつ貯留する塗料タンクと、上記第1〜第3のいずれかの解決手段に係る塗装用スプレーガンと、塗料タンクから塗料を汲み上げて塗装用スプレーガンに供給する容積型ポンプとを備える、という手段を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、塗装用スプレーガンの塗料流路にテフロンチューブを採用するので、通過経路内に付着・滞留し易い塗料を用いた場合であっても、塗料のテフロンチューブ内への付着・滞留を防止あるいは抑制することが可能であり、よってノズルから吐出する塗料の吐出量を安定させることができる。特に、上記テフロンチューブに比較的細い径のものを採用することにより、塗料の少ない流量でも高い流速を確保できるので、塗料のテフロンチューブ内への付着・滞留をより効果的に防止あるいは抑制することが可能である。
また、本発明によれば、塗装装置の塗料ポンプに容積型ポンプを採用するので、非容積型ポンプを採用した場合よりもノズルから吐出する塗料の吐出量を安定させることができる。
さらに、例えば比較的細い径のテフロンチューブと容積型ポンプの一種であるチューブポンプを組み合わせることにより、塗装用スプレーガンの先端に従来必要であったストップバルブがなくても液だれすることがないと共に塗装用スプレーガンを小型化することが可能であり、以ってメンテナンスフリー化を実現することが可能であると共に比較的径の小さい円環状のワークの内径を良好に塗装することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗装用スプレーガンAの構成を示す正面図(a)、側面図(b)、上面図(c)及び底面図(d)である。
【図2】本発明の一実施形態に係る塗装用スプレーガンAの構成を示すX−X線矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る塗装装置Bの機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る塗装用スプレーガンAは、図1及び図2に示すように、接続管1、テフロンチューブ2(塗料流路)、チューブクランプ3、Oリング4、ノズル5、ブラケット6、Oリング7,8及び六角穴付止ネジ9から構成されている。
【0013】
これら各構成要素のうち、ノズル5以外の接続管1(第1の円筒形部材)、テフロンチューブ2、チューブクランプ3(第2の円筒形部材)、Oリング4、ブラケット6、Oリング7,8及び六角穴付止ネジ9は、ノズル5に沈殿性塗料Pを供給するスプレーガン本体を構成する。
【0014】
最初に、本塗装用スプレーガンAが取り扱う沈殿性塗料Pについて説明する。沈殿性塗料Pは、金属粉や金属以外の固形物粉を含むものである。この沈殿性塗料Pは、固形物粉を含んでいるが故に、種々の塗料の中でも塗装用スプレーガン内に固形物粉が付着・滞留し易いものである。
【0015】
接続管1は、ステンレス鋼で形成された所定長さの略円筒形部材であり、一端側(先端側)にノズル取付口1aが設けられる一方、他端側(後端側)にクランプ取付口1bが設けられている。ノズル取付口1aは、接続管1の最大外径よりも縮径されかつ周面にネジ溝が形成された円筒状突出部である。このノズル取付口1aのネジ溝は、図示するようにノズル5を取り付けるためのものである。一方、クランプ取付口1bは、接続管1の後端面1cから接続管1の中心軸線に沿って形成された所定径の円環状窪み部である。このクランプ取付口1bには、チューブクランプ3を取り付けるためのネジ溝が形成されている。
【0016】
このような接続管1には、接続管1の中心軸線に沿って形成された所定径の貫通孔であり、一端がクランプ取付口1b(円環状窪み部)に連通する一方、他端がノズル取付口1a(円筒状突出部)の端面に開口するチューブ挿入孔1d(第1のチューブ挿入孔)が形成されている。このチューブ挿入孔1dは、テフロンチューブ2の一部を収容するためのものであり、テフロンチューブ2が貫通しないように接続管1の先端近傍において縮径している。
【0017】
また、接続管1の周面において長さ方向における略中央には、円環状の溝部1eが設けられ、当該溝部1eの両側には最大外径部1f,1gがそれぞれ形成されている。溝部1eは、後述するブラケット6の内部通路6bから圧縮空気を受け入れるためのものである。図2には示されていないが、接続管1の内部には溝部1eに連通する圧縮空気流路が形成されており、溝部1eが受け入れた圧縮空気をノズル取付口1aを介してノズル5に供給するようになっている。
【0018】
各最大外径部f,1gは、接続管1の最大外径に相当するブラケット6との接続面であり、各々にOリング7,8を介してブラケット6と気密に接続される。また、接続管1の周面には、各最大外径部1f,1gの外側つまり接続管1の後端側及び先端側に縮径部1h,1iが形成されている。これら2つの縮径部1h,1iはブラケット6を接続管1に対して固定するための部位である。
【0019】
テフロンチューブ2は、チューブ挿入孔1dよりも若干細径のテフロン(登録商標)製の直管であり、沈殿性塗料Pの塗料流路を構成する部材である。テフロン(登録商標)は、摩擦係数が極めて小さな材料(低摩擦材量)であり、これ故に沈殿性塗料P内の固形物粉が付着・堆積し難い性質を有する。従来の塗装用スプレーガンはテフロンチューブ2に相当する部材がステンレス等の金属材料によって形成されているが、テフロン(登録商標)は、このような金属材料に比べても極めて低摩擦である。このようなテフロンチューブ2は、沈殿性塗料Pの付着・堆積現象が殆ど発生しないものである。
【0020】
このようなテフロンチューブ2は、図2に示すように、先端がチューブ挿入孔1d(接続管1)の先端近傍、つまりノズル取付口1aのネジ溝を介して接続管1に着脱自在に取り付けられるノズル5の直近部位まで挿入されている。すなわち、本塗装用スプレーガンAでは、接続管1に対して着脱自在なノズル5の直近部位まで沈殿性塗料Pを案内する。なお、このテフロンチューブ2の後端には、後述する塗装装置Bの塗料供給管路14の先端が接続される。
【0021】
チューブクランプ3は、上記テフロンチューブ2を接続管1に固定するための略円筒形部材である。このチューブクランプ3には、テフロンチューブ2を挿通させるためのチューブ挿入孔3a(第2のチューブ挿入孔)が中心軸線に沿って形成されていると共に、周面に上記クランプ取付口1bのネジ溝に螺合するネジ溝が形成されている。
【0022】
Oリング4は、上記クランプ取付口1bの最深部に設けられるシール部材であり、チューブクランプ3のネジ溝が上記クランプ取付口1bのネジ溝に螺合することによってテフロンチューブ2の表面(周面)とクランプ取付口1bの表面に圧接してシール機能を呈する。すなわち、上記テフロンチューブ2は、このようなチューブクランプ3がOリング4を挟んだ状態で接続管1のクランプ取付口1bに螺合することにより接続管1に固定される。
【0023】
ノズル5は、沈殿性塗料Pを所定の放射角θで外部に噴射する略円筒状部材である。このノズル5には、上記接続管1のノズル取付口1aに螺合する取付部5aが一端に形成され、また周面の一箇所には塗料噴射孔5bが形成されている。また、ノズル5の内部には、一端が上記チューブ挿入孔1dの先端部に向けて取付部5a内に開口する一方、他端が塗料噴射孔5bに連通する塗料案内流路5cが形成されている。このようなノズル5は、取付部5aが接続管1のノズル取付口1aに螺合することにより、スプレーガン本体に対して着脱自在に装着されている。
【0024】
また、このようなノズル5には、一対の空気噴射孔5d、5dが形成されている。この空気噴射孔5d、5dは、図2に示すように、接続管1の中心軸線に直行する方向において、塗料噴射孔5bを挟むように設けられており、塗料噴射孔5bから噴射される沈殿性塗料Pに対して圧縮空気を噴射する。なお、図2には示されていないが、ノズル5の内部には接続管1に形成された圧縮空気流路と連通する流路が形成されており、空気噴射孔5d、5dに圧縮空気を供給する。また、塗料噴射孔5bの形状及び一対の空気噴射孔5d、5dからの圧縮空気の噴射によって沈殿性塗料Pの放射角θが決定される。
【0025】
ブラケット6は、本塗装用スプレーガンAを支持すると共に上記圧縮空気を供給するために、接続管1の外周に嵌め合わされる略リング状部材である。このブラケット6には、図2に示すように、Oリング7,8を収容する一対の溝部が内周面の上記最大外径部1f,1gに符合する位置に形成されている。このブラケット6は、上記一対の溝部にOリング7,8をそれぞれ収容した状態で当該Oリング7,8が最大外径部1f,1gに圧接することにより気密状態で接続管1に連結される。
【0026】
また、このブラケット6には、側面に開口する空気取入口6aと、当該空気取入口6aと上記接続管1の溝部1eとに連通する内部通路6bが形成されている。Oリング7,8は、ブラケット6の内周面と接続管1の最大外径部1f,1gとの間に介挿され、上記溝部1eと内部通路6aとを気密に連通させるシール部材である。六角穴付止ネジ9は、ブラケット6の外周面から上記内部通路6bに亘って加工上形成された孔を塞ぐために設けられている。また、このブラケット6の周面には、所定の支持具に本塗装用スプレーガンAを固定するために接続孔6cが形成されている。
【0027】
続いて、本実施形態に係る塗装装置Bは、図3に示すように、上記塗装用スプレーガンA、塗料タンク11、攪拌機12、チューブポンプ13及び塗料供給管路14から構成されている。塗装用スプレーガンAについては上述した通りである。なお、このような本塗装装置Bは、図示するように、例えば円環状のワークWの内周面を塗装する際に用いられる。
【0028】
塗料タンク11は、内部に沈殿性塗料Pを貯留する所定容積の容器であり、攪拌機12を付属設備として備える。攪拌機12は、例えばモータの動力によって沈殿性塗料中に浸漬された攪拌羽根を回転させることにより沈殿性塗料を攪拌する装置である。このような攪拌機12を備えた塗料タンク11は、沈殿性塗料中に含まれる固形物粉を均一に分散させた状態で沈殿性塗料を貯留することができる。
【0029】
チューブポンプ13は、容積型ポンプの一種として知られるものであり、チューブをローラで一定方向にしごくことにより上記塗料タンクから沈殿性塗料を汲み上げて塗装用スプレーガンAに圧送するものである。チューブポンプ13は、沈殿性塗料を定容積で輸送可能なものである。一般に、ポンプには非容積型(容量型)と容積型とがあるが、非容積型ポンプは、回転羽根によって流体に輸送力を付与する構造のポンプであり、流体の容積変動が比較的大きい。これに対して、容積型ポンプは、物体の往復運動または回転運動による容積変化によって一定容積空間に流体を吸引かつ/一定容積空間から流体を吐出する構造のポンプであり、吐出する流体の容積変動が小さい。
なお、チューブポンプ13(容積型ポンプ)には、ポンピングが停止しているときに液体を封止できるので、液だれしないという特徴がある。
【0030】
塗料供給管路14は、上記塗料タンク11とチューブポンプ13と塗装用スプレーガンAとを接続する沈殿性塗料の通路である。この塗料供給管路14の先端部は、所定の接続具を介して上記塗装用スプレーガンAにおけるテフロンチューブ2の後端に気密に接続される。
【0031】
次に、このように構成された塗装用スプレーガンA及び塗装装置Bの動作について詳しく説明する。なお以下では、図3に示すように円環状のワークWの内周面に本塗装装置Bを用いて塗装を施する場合について説明する。
【0032】
この場合、本塗装用スプレーガンAはワークWの内周面に正対する状態に支持され、この状態において本塗装用スプレーガンAとワークWとを相対的に回転させつつワークの軸線方向に相対的に移動させることによりワークWの内周面の塗装がなされる。すなわち、例えばワークWを中心軸線周りに緩やかに回転させつつ中心軸線方向に緩やかに移動させることにより本塗装用スプレーガンAをワークWの内周面の全所に順次正対させることが可能であり、これによってワークWの内周面の全所に沈殿性塗料Pを噴き付けて塗装を施すことができる。
【0033】
このような塗装に際して、本塗装装置Bは、攪拌機12で塗料タンク11内の沈殿性塗料Pを十分に攪拌して固形物粉を均一に分散させた状態でチューブポンプ13が作動することにより、本塗装用スプレーガンAには、常に一定の割合で固形物粉を含む均一な性状の沈殿性塗料Pが塗料供給管路14を介して供給される。また、このような沈殿性塗料Pはチューブポンプ13(容積型ポンプ)によって本塗装用スプレーガンAに供給されるので、その供給量(流量)は安定している。
【0034】
すなわち、本塗装用スプレーガンAのノズル5からワークWの内周面に噴射される沈殿性塗料Pの吐出量は、非容積型ポンプを用いた場合よりも安定している。したがって、本塗装装置Bによれば、内周面の各所において均一な塗料厚の塗装を実現することができる。
【0035】
また、塗料供給管路14から本塗装用スプレーガンAに供給される沈殿性塗料Pは、テフロンチューブ2を通過してノズル5に供給されるが、テフロンチューブ2が低摩擦材量であるテフロン(登録商標)製であるため、本塗装用スプレーガンAにおいて沈殿性塗料P内の固形物粉がテフロンチューブ2内に付着・堆積してノズル5からワークWの内周面に噴射される沈殿性塗料Pの吐出量が不安定になることが殆どない。したがって、本塗装用スプレーガンAによれば、テフロンチューブ2を採用することにより、内周面の各所において均一な塗料厚の塗装を実現することができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、低摩擦材量の一種であるテフロン(登録商標)製のテフロンチューブ2を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えばテフロン(登録商標)以外の合成樹脂や天然材料で低摩擦係数の材料を採用してもよい。
【0037】
(2)上記実施形態では、容積型ポンプとしてチューブポンプ13を用いたが、本発明はこれに限定されない。容積型ポンプには、ピストンポンプ、プランジャーポンプあるいはギヤポンプ等があり、これら容積型ポンプの何れかを採用してもよい。
【符号の説明】
【0038】
A…スプレーガン、B…塗装装置、1…接続管(第1の円筒形部材)、1a…ズル取付口、1b…クランプ取付口、1c…後端面、1d…チューブ挿入孔(第1のチューブ挿入孔)、1e…溝部、1f,1g…最大外径部、1h,1i…縮径部、2…テフロンチューブ(塗料流路)、3…チューブクランプ(第2の円筒形部材)、3a…チューブ挿入孔(第2のチューブ挿入孔)、4…Oリング、5…ノズル、5a…取付部、5b…塗料噴射孔、5c…塗料案内流路、5d,5d…空気噴射孔、6…ブラケット、6a…空気取入口、6b…内部通路、6c…接続孔、7,8…Oリング、9…六角穴付止ネジ、11…塗料タンク、12…攪拌機、13…チューブポンプ(容積型ポンプ)、14…塗料供給管路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料を吐出するノズルと、
該ノズルに塗料を供給するスプレーガン本体とを具備し、
スプレーガン本体は、テフロン(登録商標)製の塗料流路を備えることを特徴とする塗装用スプレーガン。
【請求項2】
塗料流路は直管状のテフロンチューブからなることを特徴とする請求項1記載の塗装用スプレーガン。
【請求項3】
スプレーガン本体は、
一端側にノズル取付口が設けられ、他端側に円環状窪み部が設けられ、かつ中心軸線に沿って第1のチューブ挿入孔が設けられた第1の円筒形部材と、
中心軸線に沿って第2のチューブ挿入孔が形成された第2の円筒状部材と、
円環状窪み部の最深部に設けられたシール部材とを備え、
テフロンチューブは、第1、第2のチューブ挿入孔に挿入された状態で第2の円筒状部材の周面がシール部材を挟んだ状態で円環状窪み部にを螺合することにより第1の円筒形部材に固定されることを特徴とする請求項2記載の塗装用スプレーガン。
【請求項4】
塗料を攪拌しつつ貯留する塗料タンクと、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗装用スプレーガンと、
前記塗料タンクから塗料を汲み上げて前記塗装用スプレーガンに供給する容積型ポンプと
を備えることを特徴とする塗装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−223724(P2012−223724A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94963(P2011−94963)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】