説明

変動幅の検知素子を有する、一層式容量性検知装置

本発明に基づく一つの実施形態は、二次元の容量性センサー装置を含む。該二次元の容量性センサーは、変動幅を有する第一の検知要素と、変動幅を有する第二の検知要素と、変動幅を有する第三の検知要素とを含む。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素はある第一軸に実質的に平行である。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないような仕方で位置されることができる。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素は実質的に一定である積算幅を有することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来式のコンピューティング装置はユーザーが選択を入力できるようにするためにいくつかの方法を提供する。たとえば、ユーザーは選択を示すためにコンピューティング装置に通信可能的に接続された英数字キーボードの一つまたは複数のキーを使うことができる。追加的に、ユーザーは、選択を示すためにコンピューティング装置に通信可能的に接続されたカーソル制御装置を使うことができる。また、ユーザーは音声により特定の選択を示すためにコンピューティング装置に通信可能的に接続されたマイクを使うことができる。さらに、入力選択をコンピューティング装置またはその他の電子装置に与えあるために、タッチ検知技術を使うことができる。
【0002】
タッチ検知技術の広い範疇のうちに、容量性検知タッチスクリーンがある。従来式の容量性検知タッチスクリーンのうちには種々の検知技術がある。たとえば、ある検知技術は、三角形に形成された検知電極の使用を含む。ここで、各三角形の頂点の向きが交互する。しかし、この技法に関しては欠点がある。たとえば、欠点の一つは、指(またはオブジェクト)が第一の三角形電極の広い辺および第二の三角形電極の狭い点に向かって動く際に、狭い点の電極は、その固有の信号対雑音比のために高品質の信号を与えてくれない。よって、このことは検知幾何学として称されることができ、信号対雑音比の懸念を誘起する。
【0003】
もう一つの検知技術は、互いに重なり合う伝導性要素のグリッドを使う。この設計は信号解釈の容易さをもたらすものの、これも製造コストが高いという欠点がある。さらなる欠点は、多層センサーに関わる。各層が容量性検知タッチスクリーンの光学的明澄度を劣化させるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した問題の一つまたは複数に取り組みうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に基づく一つの実施形態は、二次元の容量性センサー装置を含む。該二次元の容量性センサーは、変動幅を有する第一の検知要素と、変動幅を有する第二の検知要素と、変動幅を有する第三の検知要素とを含む。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素はある第一軸に実質的に平行である。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないような仕方で位置されることができる。さらに、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素は実質的に一定である積算幅を有することができる。
【0006】
本記載において参照される図面は、特に記されていない限り、スケール通りに描かれていると解釈されるべきではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
これから本発明の諸実施形態を詳細に参照していく。実施例は付属の図面に示されている。本発明は実施形態との関連で記述されるが、実施形態が本発明をこれらの実施形態に限定するよう意図されたものでないことは理解されるであろう。逆に、本発明は、付属の請求項によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれうる代替、修正および等価物をカバーすることが意図されている。さらに、本発明の以下の詳細な記述においては本発明の完全なる理解を提供するために数多くの個別的な詳細が記述されるが、当業者には本発明がこれらの個別的な詳細なしに実施されうることは明らかであろう。その一方では、本発明の諸側面を不必要に埋没させないよう、よく知られた方法、手続き、構成要素および回路については詳細に記述していない。
【0008】
図1は、本発明の一つまたは複数の実施形態を含むよう実装されることのできる例示的な二次元の容量性センサー装置100の平面図である。容量性センサー装置100はユーザー入力(たとえばユーザーの指またはプローブを使った)をコンピューティング装置またはその他の電子装置に伝達するために利用されることができる。たとえば、容量性センサー装置100は、基底にある画像または情報表示装置(図示せず)に重ねて置かれることのできる容量性タッチスクリーンデバイスとして実装されることができる。このようにして、ユーザーは、図示したような容量性センサー装置100の実質的に透明な検知領域108を通じて見ることによって基底にある画像または情報表示を見ることになる。本発明に基づく一つまたは複数の実施形態は容量性センサー装置100と同様の容量性タッチスクリーン装置に組み込まれることもできることを注意しておく。
【0009】
タッチスクリーンとして実装されたときの容量性センサー装置100は、その上にパターン化(または形成)された第一の組の伝導性結合トレース104および第二の組の伝導性結合トレース106とを有する実質的に透明な基板102を含むことができる。伝導性結合トレース104および/または106は、検知領域108を形成するような任意の検知要素(図示せず)または伝導性トレースを検知回路110と結合させ、それにより容量性センサー装置100の動作を可能にするために利用できる。伝導性結合トレース104および106はそれぞれ一つまたは複数の伝導性結合要素またはトレースを含みうる。本発明に基づく、ここに記載される検知要素パターンの諸実施形態は検知領域108を形成するために実装できることを注意しておく。
【0010】
図1において、容量性センサー装置100は容量性タッチパッド装置として実装されることもできる。たとえば、容量性センサー装置100の基板102は、これに限られないが、容量性タッチパッド装置のための基板として利用される一つまたは複数の不透明材料を用いて実装されることができる。
【0011】
図2は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターン200の平面図である。具体的には、センサーパターン200は3つの位相をもつ検知要素202、204、206を含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン200は、重なりのない実質的に平行なトレース(または要素)を有するセンサーパターンからの位置決定情報を提供する。該位置決定情報は、どの検知要素がオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブなど)を検出するかと、検知要素202、204、206上の信号の相対的な強度とから導出できる。
【0012】
具体的には、検知要素202、204、206は伝導性物質の単一層を使って、ある第一軸に実質的に平行であり、そのセンサー表面への容量性結合が各トレース(または検知要素)の長さに沿って周期的に変動しうるように配向されることができる。ある実施例では、検知要素202、204、206の幅が正弦波状に変動する。たとえば、検知要素202、204、206の幅はそれぞれ位置の正弦関数であることができる。ただし、各検知要素202、204、206の変動する幅は、正弦波形の全部または一部を含むことができる。さらに、各検知要素202、204、206の変動する幅は複数の正弦波形または他の任意の型の波形を含むことができる。トレース202、204、206の幅の和は実質的に定数として実装できる。
【0013】
図2において、トレース202、204、206の位相はそれぞれその隣に対してシフトされていることができる。よって、トレース202、204、206の和は相補的な信号の組を生成する。検知要素202、204、206は位相においていかなる角度(たとえば、実質的に24,30,36,40,45,60,72,90または120°など)異なっていてもよい。本実施形態においては、検知要素202、204、206はそれぞれ異なる位相をもちながら、それぞれ正弦波形の一サイクル(または一周期)未満を含むよう実装される。このようにして、検知要素202、204、206のそれぞれは、その長さに沿った一意的な信号を生じる。したがって、検知要素202、204、206によって生成された出力信号の組み合わせは、センサーパターン200の長さに沿ってオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の位置を特定的に同定することができる。検知要素202、204、206は、二次元空間の第一軸に沿ってオブジェクトの第一の位置を決定するために互いに重なることが必要とされないような位置であることを注意しておく。
【0014】
検知要素202、204、206の形および位相は幅広い仕方で実装できる。たとえば、本実施形態において、検知要素202の波形の形が実質的にsinθに等しい場合、検知要素204の波形の形は実質的にsin(θ+120°)に等しく、検知要素206の波形の形は実質的にsin(θ+240°)に等しいなどでありうる。あるいはまた、検知要素204および206の波形はそれぞれ検知要素202の波形から2π/3ラジアンずれているのでもよい。しかし、検知要素202、204、206の波形の位相および形はいかなる意味においても本実施例に限定されるものではない。
【0015】
オブジェクトの位置を、検知要素202、204、206によって出力される信号を使って、センサーパターン200の長さ方向に関して決定するためには、本発明に従う幅広い方法がある。たとえば、図4は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な信号強度チャート402をその極座標への変換とともに示している。たとえば、信号「A」が検知要素202(図2)と関連付けられ、信号「B」が検知要素204と関連付けられ、信号「C」が検知要素206と関連付けられているとする。そのようなとき、チャート402に示される信号強度に基づいて、オブジェクトはセンサー200に沿って、検知トレース204が最も広く、検知トレース202が二番目に広く、検知トレース206が三番目に広いところに位置していると決定されることができる。したがって、この例では、オブジェクトはセンサーパターン200の右手端付近に位置している。
【0016】
より具体的には、上述のように、所与の信号「A」は検知要素202に対応し、信号「B」は検知要素204に対応し、信号「C」は検知要素206に対応する。そしてさらに、検知要素(またはトレース)202、204、206は、センサーパターン200にオブジェクトが存在しても近くにもないとき、それぞれ値A0、B0、C0を与えることが観察されているとする。そのようなとき、a=A−A0、b=B−B0、c=C−C0とする。よって、信号A、B、Cに関連付けられた極座標h、rおよび角度θの決定が実行できる。
【0017】
図4では、hの値が円404の中心の高さに対応することが注目され、この円の上で点406、408、410が位置特定できる。点406、408、410はそれぞれ信号A、B、Cに関連付けられている。rの値は円404の半径に対応する。角度θの値は、センサーパターン200の長さに対するオブジェクトの直線位置を示すために使うことができる。具体的には、高さhの値は、次の関係を使って決定できる:
h=(a+b+c)/3
ひとたびhが決定されたら、次いで半径rは以下の関係を使って決定できる:
r=sqrt((2/3)×[(a−h)2+(b−h)2+(c−h)2])
ここでsqrtは平方根関数を表す。ひとたびrが決定されたら、角度θは次の関係の一つを使って決定できる:
θ=sin-1((a−h)/r)
または
θ=sin-1((b−h)/r)
または
θ=sin-1((c−h)/r)
ひとたび角度θが決定されたら、その角度は、センサーパターン200の長さに沿ってその端点の一つから測定される直線位置に対応する距離に変換されることができる。たとえば、角度θの1度がセンサーパターン200の端点の一つからの特定の距離(たとえば何ミリまたは何インチなど)に等しいなどである。あるいはまた、決定されたθに対応する距離を確かめるために探索表を利用してもよい。角度θがセンサーパターン200に沿ったオブジェクトの中心の位置を与えるのに対し、hおよびrはオブジェクトの大きさに関する情報を与えることができることを注意しておく。
【0018】
上記の仕方でセンサーパターン200の第一軸(たとえばX軸)に沿っての位置を決定することの利点の一つは、rおよびθの決定に対して共通モードノイズが何の影響も及ぼさないことである。
【0019】
図4において、角度θは代替的に次の関係を使って決定できることがわかる:
cosθ=a−(b+c)/2
sinθ=sqrt(3)/2(b−c)
θ=ATAN2(cosθ, sinθ)
ここで、ATAN2は逆正接関数を表している。上記の3つの関係式はより小さなマイクロプロセッサーでの使用にはより便利でありうることが理解される。
【0020】
センサーパターン200の検知要素202、204、206はいかなる絶縁基板(たとえば102)上のいかなる伝導性材料を用いて製造されることもできる。たとえば、これは従来式の銅/ファイバーガラスプリント回路構成、ガラス上のITOパターン、プラスチック上にパターン形成されたスクリーン印刷された伝導体などを含みうる。センサーパターン200は、それが作成された基板のどちら側のオブジェクトを検出するためにも使用しうることを注意しておく。基板の一方の側からのノイズ信号の検出を防止するために、接地面(ground plane)または励振シールド導体(driven shield conductor)がその側を遮蔽するために利用されうる。
【0021】
図2のセンサーパターン200に関するいくつかの利点がある。たとえば、センサーパターン200の製造は伝導性材料の単一層に関わるので、これはタッチパッドにおいてしばしば使用される2層のXYグリッドに比較して製造コストを削減する。さらに、タッチスクリーンの場合、伝導性材料の一層のみを使ってすべての製造を行うことで、歩留まりの低い位置揃えステップがなくなる。さらに、タッチスクリーンの光学的属性も、インジウムスズ酸化物(ITO)のような実質的に透明な伝導性材料の一層のみを使うことから裨益することができる。
【0022】
センサーパターン200は、図示されている検知要素202、204、206よりも多くの検知要素を用いて実装できることを注意しておく。しかし、センサーパターン200がより多くの検知要素を用いて実装される場合、図4および図2に関して述べたh,r,θを決定するための関係式はしかるべく修正されることになる。
【0023】
図2では、センサーパターン200の検知要素202、204、206は個々に検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン200は検知領域108を形成するために利用することができる。
【実施例1】
【0024】
図3は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターン300の平面図である。電気的に結合されると、センサーパターン300は、重なりのない実質的に平行なトレース(または要素)を有しつつ二次元位置決定情報を提供する。さらに、センサーパターン300は長周期の組の検知要素(たとえば202、204、206)および短周期の組の検知要素(たとえば302、304、306)を提供する。これら2つの組は「粗い」位置情報および「細かい」位置情報を提供するよう協働することができる。
【0025】
具体的には、検知要素202、204、206は上述したのと同様の任意の仕方において動作して、オブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブなど)のセンサーパターン300に対する直線位置に対応する「粗い」位置決定情報を提供できる。たとえば、検知要素202、204、206に関連付けられた信号のそれぞれは、図2および図4に関連して上記したように角度θを決定するために利用できる。このようにして、センサーパターン300の第一軸(たとえばX軸)に沿った「粗い」位置が一次まで決定される。
【0026】
「細かい」位置決定情報または二次までの決定は、検知要素302、304、306を利用することによって得ることができる。たとえば、検知要素302、304、306に関連付けられた信号のそれぞれは、図2および図4に関連してここで先述したのと同様の仕方で第二の値θを決定するために利用できる。検知要素302、304、306は正弦波波形の4周期(4サイクル)を含んでいるので、決定されたθの第二の値はトレース302、304、306に沿った4つの位置を表現しうるが、検知要素202、204、206に対する「粗い」位置がわかっているので、その「粗い」位置に最も近いところに位置しているθの第二の値を使うことができる。このようにして、この二次の決定はオブジェクトのセンサーパターン300に対する位置のより細かい解像度を提供する。
【0027】
図3において、センサーパターン300の検知要素202、204、206は、一つまたは複数の波形に沿った、波形の一部分を含むことができることを注意しておく。さらに、センサーパターン300の検知要素302、304、306は任意の数の波形、あるいは波形の一部分を含むことができる。検知要素302、304、306は、センサーパターン300の検知要素202、204、206が実装される仕方とは異なるいかなる仕方で実装されることもできることは理解しておくものとする。
【0028】
センサーパターン300の検知要素202、204、206、302、304、306は、いかなる絶縁基板(たとえば102)上のいかなる伝導性材料を用いて製造されることもできる。たとえば、これは従来式の銅/ファイバーガラスプリント回路構成、ガラス上のITOパターン、プラスチック上にパターン形成されたスクリーン印刷された伝導体などを含みうる。センサーパターン300は、それが作成された基板のどちら側のオブジェクトを検出するためにも使用しうることを注意しておく。基板の一方の側からのノイズ信号の検出を防止するために、接地面(ground plane)または励振シールド導体(driven shield conductor)がその側を遮蔽するために利用されうる。
【0029】
図3において、センサーパターン300の「長周期」(すなわち「粗い」)の検知要素(たとえば202、204、206)の組は図示されているよりも多くの検知要素を用いて実装されることもできる。さらに、センサーパターン300の「短周期」(すなわち「細かい」)検知要素(たとえば302、304、306)の組も図示されているよりも多くの検知要素を用いて実装されることもできる。しかし、検知要素の「粗い」組か検知要素の「細かい」組のどちらかまたは両方がより多くの検知要素を用いて実装される場合、図2および図4に関して述べたh,r,θを決定するための関係式はしかるべく修正されることになる。
【0030】
センサーパターン300の検知要素202、204、206、302、304、306は個々に検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができることは理解されるものとする。このようにして結合されたとき、センサーパターン300は検知領域108を形成するために利用することができる。センサーパターン300はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られないことは理解されるものとする。
【実施例2】
【0031】
図5は、本発明の諸実施形態に基づく、例示的な容量性センサーパターン500の平面図である。具体的には、センサーパターン500は、3つの位相をもつ検知要素202a、204a、206aと同様の3つの繰り返されたパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン500は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元位置決定情報を提供する。センサーパターン500は図2および図4に関してここで先述したのと同様のいかなる仕方で利用することもできる。さらに、3つの隣接するトレースからなるいかなる組も、オブジェクトのセンサーパターン500の長さに沿った第一軸位置決定のための信号を提供できることを注意しておく。本実施形態では、センサーパターン500は9本のトレースを含んでおり、3本の隣接トレースは7組が許容される。センサーパターン500はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られないことは理解されるものとする。
【0032】
センサーパターン500の検知要素202a、204a、206a、202b、204b、206b、202c、204c、206cは図2および図3の検知要素202、204、206とは異なる仕方で実装されている。具体的には、検知要素202a、204a、206a、202b、204b、206b、202c、204c、206cのそれぞれはその長さに沿ったまっすぐの辺を含んでいない。しかし、センサーパターン500の一組の検知要素(たとえば202a、204a、206a)の幅の和は実質的に定数として実装できる。
【0033】
図5において、センサーパターン500の9本の検知要素202a〜206cのそれぞれは、個々に検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン500は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このようにして結合されたとき、センサーパターン500は、ここに記載されているような第一軸(たとえばX軸)に沿って、および第二軸(たとえばY軸)に沿っての位置決定情報を提供できる。
【0034】
具体的には、センサーパターン500の検知要素202a〜206cのそれぞれは、第一軸(たとえばX軸)に実質的に垂直(または非平行)であることのできる第二軸(たとえばY軸)に沿った第二の位置を決定するために利用できる。たとえば、検知要素202aおよび204aが強い信号を生成する一方、検知要素204bおよび206bが非常に弱い信号を生成している場合、センサーパターン500に結合された検知回路(たとえば110)は、オブジェクトが二次元空間のY方向において検知要素202aの近くに位置していると判定できる。あるいはまた、検知要素206cが強い信号を生成する一方、検知要素202bが非常に弱い信号を生成している場合、検知回路はオブジェクトは二次元空間のY方向において検知要素206cの下または近くに位置していると判定できる。このようにして、センサーパターン500は、オブジェクトの該センサーパターン500に対する位置に対応する二次元空間に関する2つの座標位置を提供するために利用することができる。
【0035】
図5において、センサーパターン500の同様の検知要素(たとえば202aと202bと202c)のすべてが一緒にされて、検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン500は検知回路110に、第一軸(たとえばX軸)に対応する位置決定情報は提供できるが、第二軸(たとえばY軸)に沿っての位置決定情報は提供しない。
【0036】
センサーパターン500は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできることは理解されるものとする。センサーパターン500およびその検知要素202a、204a、206a、202b、204b、206b、202c、204c、206cはここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0037】
図5において、センサーパターン500の検知要素(たとえば202a〜206c)のうちの各組(たとえば206a、202b、204b)は、センサーパターン500に対してオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブなど)の直線位置に対応する位置決定情報を提供するために、ここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作することもできる。たとえば、一組の検知要素(たとえば204b、206b、202c)に関連付けられた信号の各組が、図2および図4に関して上記したように、角度θを決定するために利用できる。このようにして、センサーパターン500の第一軸(たとえばX軸)に沿っての位置が決定できる。
【実施例3】
【0038】
図6は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターン600の平面図である。具体的には、センサーパターン600は3つの位相をもつ検知要素202、204、206の組の5つの繰り返されたパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。さらに、センサーパターン600は、第一軸に実質的に平行で、検知要素202、204、206の各組とインターディジット型に組み合わされ、第二軸に沿った位置情報を提供するために利用できる第二軸(たとえばY軸)検知要素602を含んでいる。センサーパターン600は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有する二次元位置決定情報を提供できる。センサーパターン600がここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるが、それに限られないことは理解されるものとする。
【0039】
センサーパターン600の同様の第一軸検知要素のそれぞれ(たとえば202)は一緒に結合されて、これに限らないが伝導性結合トレース106を利用して検知回路110(図1)に結合されることができる。しかし、それぞれの同様の第一軸検知要素は一緒に結合されて、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路に結合されることができる。さらに、第二軸検知要素のそれぞれ(たとえば602)は独立して、これに限らないが伝導性結合トレース104を利用して検知回路に結合されることができる。しかし、第二軸検知要素602のそれぞれは個々に、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路に結合されることができる。このようにして結合されたとき、第二軸検知要素602は、センサーパターン600に対するオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の第二軸位置に対応する位置決定情報を提供するよう動作できる。したがって、このようにして結合されたとき、センサーパターン600は、第一軸(たとえばX軸)とともに第二軸(たとえばY軸)に対応する位置決定情報を検知回路に提供できる。第二軸は第一軸に平行ではなく、第一軸に実質的に垂直でありうることを注意しておく。センサーパターン600は検知領域108を形成するために利用することができる。
【0040】
あるいはまた、センサーパターン600の第一軸検知要素(たとえば202、204、206)のそれぞれは、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路110(図1)と個々に結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン600は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このようにして結合されたとき、センサーパターン600の第一軸検知要素(たとえば202、204、206)は第一軸(たとえばX軸)および第二軸(たとえばY軸)の両方についての位置決定情報を提供できる。各トレースが検知回路によって個々に検出される信号を生成できるからである。しかし、このようにして結合されるときは、センサーパターン600は第二軸検知要素602なしで実装されることもできる。
【0041】
センサーパターン600は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン600およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0042】
図6において、センサーパターン600の第一軸検知要素(たとえば202、204、206)の各組は、センサーパターン600に対してオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブなど)の直線位置に対応する位置決定情報を提供するために、ここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作することもできる。たとえば、一組の検知要素(たとえば202、204、206)に関連付けられた信号の各組が、図2および図4に関して上記したように、角度θを決定するために利用できる。このようにして、センサーパターン600の第一軸(たとえばX軸)に沿っての位置が決定される。
【実施例4】
【0043】
図7は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターン700の平面図である。具体的には、センサーパターン700は検知要素202、204、206、302、304、306の「粗い」組および「細かい」組の4つの繰り返されたパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。さらに、センサーパターン700は、第一軸に実質的に平行で、検知要素202、204、206、302、304、306の各組とインターディジット型に組み合わされ、第二軸に沿った位置情報を提供するために利用できる第二軸(たとえばY軸)検知要素702を含んでいる。センサーパターン700は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有する二次元位置決定情報を提供できる。センサーパターン700がここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるが、それに限られないことを注意しておく。
【0044】
センサーパターン700の同様の第一軸検知要素のそれぞれ(たとえば302)は一緒に結合されて、これに限らないが伝導性結合トレース104を利用して検知回路110(図1)に結合されることができる。しかし、それぞれの同様の第一軸検知要素は一緒に結合されて、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路に結合されることができる。さらに、第二軸検知要素のそれぞれ(たとえば702)は独立して、これに限らないが伝導性結合トレース106を利用して検知回路に結合されることができる。しかし、第二軸検知要素702のそれぞれは個々に、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路に結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン700は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このように結合されたとき、センサーパターン700は、第一軸(たとえばX軸)とともに第二軸(たとえばY軸)に対応する位置決定情報を検知回路に提供できる。第二軸は第一軸に平行ではなく、第一軸に実質的に垂直でありうることを注意しておく。
【0045】
あるいはまた、センサーパターン700の第一軸検知要素(たとえば202、204、206、302、304、306)のそれぞれは、伝導性結合トレース104および/または106を利用して検知回路110(図1)と個々に結合されることができる。このようにして結合されたとき、センサーパターン700は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このようにして結合されたとき、センサーパターン700の第一軸検知要素(たとえば202、204、206、302、304、306)は第一軸(たとえばX軸)および第二軸(たとえばY軸)の両方についての位置決定情報を提供できる。各トレースが検知回路によって個々に検出される信号を生成できるからである。しかし、このようにして結合されたとき、センサーパターン700は第二軸検知要素702なしで実装されることもできる。
【0046】
センサーパターン700は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン700およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0047】
図7において、センサーパターン700の第一軸検知要素(たとえば202、204、206,302,304,306)のうちの各組は、センサーパターン700に対してオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブなど)の直線位置に対応する位置決定情報を提供するために、ここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作することもできる。たとえば、一組の検知要素(たとえば202、204、206)に関連付けられた信号の各組が、図2および図4に関して上記したように、角度θを決定するために利用できる。このようにして、センサーパターン700の第一軸(たとえばX軸)に沿っての位置が決定される。
【実施例5】
【0048】
図8は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターン800の平面図である。具体的には、センサーパターン800は保護トレース802および804とともに、3つの位相をもつ検知要素202a、204a、206aの5つの繰り返されたパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン800は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元位置決定情報を提供できる。センサーパターン800はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるが、それに限られない。
【0049】
検知要素202a、204a、206aの5つの繰り返されたパターンは、ここで先述した図5のセンサーパターン500と同様のいかなる仕方で動作することもできる。しかし、図8のセンサーパターン800は、該センサーパターン800の「上端」および「下端」に位置する保護トレース802および804をも含んでおり、それによりそれらの近くに位置する「端の」検知要素がセンサーパターン800においてより中心に位置している検知要素と同様の仕方で動作できるようにしている。本発明の諸実施形態では、保護トレース802および804は電気的に励振されても、接地されても、および/または実質的に固定もしくは一定のポテンシャルに保持されてもよい。
【0050】
たとえば、図8の保護トレース802および804は大地に結合されうる。この仕方では、保護トレース802および804は接地トレースとして機能している。あるいはまた、保護トレース802および804は一定のポテンシャル信号に結合されてもよい。この仕方では、保護トレース802および804は定電位トレースとして機能している。保護トレース802および804はまた、能動的に励振されてもよい。この仕方では、保護トレース802および804は励振保護トレースとして機能している。保護トレース802および804は本発明の実施形態に基づく幅広い方法で実装されうることは理解されるものとする。
【0051】
保護トレース802および804と同様の保護トレース(または接地もしくは定電位トレース)もここに記載されるいかなる検知パターンの一部として、あるいはそれと一緒に含められてもよいことを注意しておく。
【実施例6】
【0052】
図9は、本発明の諸実施形態に基づく例示的なループ容量性センサーパターン900の平面図である。具体的には、センサーパターン900は3つの位相をもつ3つの検知要素202d、204d、206dからなる二組の同心円状のループパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン900は、変動幅で重なりのない検知要素を有しつつ連続的な二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン900はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0053】
具体的には、検知要素202d、204d、206dのそれぞれは変動幅を有し、実質的に円形(またはループ)パターンをなす。ループパターンは任意の閉ループセンサーパターン形状(たとえば円、正方形、長方形、三角形、多角形など)、動径アーク(radial arc)センサーパターン、半円センサーパターンおよび/または実質的に直線状でない任意のセンサーパターンをも含みうることを注意しておく。検知要素202d、204d、206dは、二次元空間において実質的に円形のパターン(たとえばループ)に対してオブジェクトの角位置φを決定するために互いに重なり合うことは必要とされない。角位置φは、センサーパターン900に関連する任意の箇所に位置できる起点902から始まることを注意しておく。検知要素202d、204d、206dは、トレース202d、204d、206dに沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を提供する。
【0054】
図9において、検知要素202d、204d、206dはそれぞれ伝導性トレースを含むことができる。さらに、検知要素の各組(たとえば202d、204d、206d)は二次元空間におけるループに対してのオブジェクトの動径位置Rを決定するために使うことができる。
【0055】
センサーパターン900の検知要素(たとえば202d、204d、206d)のそれぞれは、個々に検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができることは理解されるものとする。このようにして結合されたとき、センサーパターン900は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このようにして結合されたとき、センサーパターン900は角位置φおよび動径位置Rに沿った位置決定情報を提供できる。
【0056】
あるいはまた、センサーパターン900の同様の検知要素(たとえば202d)のすべてが一緒に結合されて、検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたときには、センサーパターン900は検知回路110に、角位置φに対応する位置決定情報は提供できるが、動径位置Rの位置決定情報は提供しない。動径位置Rは、本稿で記載されているような第二軸位置が決定できる方法と同様のいかなる仕方で決定することもできることは理解されるものとする。
【0057】
センサーパターン900は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできることは理解されるものとする。たとえば、センサーパターン900は単一の組の検知要素202d、204d、206dを用いて実装されることもできる。あるいはまた、センサーパターン900は複数の組の検知要素202d、204d、206dを用いて実装されることもできる。センサーパターン900およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0058】
図9において、センサーパターン900の検知要素(たとえば202d、204d、206d)のうちの各組は、センサーパターン900に対するオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の角位置φに対応する位置決定情報を提供するために、ここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作することもできる。たとえば、一組の検知要素(たとえば202d、204d、206d)に関連付けられた信号の各組が、図2および図4に関して上記したのと同様の仕方で、位相角θを決定するために利用できる。ひとたび位相角θが決定されれば、それが起点902に対する幾何学的な位置角φに変換されうることを注意しておく。このようにして、オブジェクトのセンサーパターン900に対する角位置φが決定される。
【0059】
「粗い」または「細かい」波形パターンがループセンサーの周とは異なる波長を有していてもよいことを注意しておく。
【実施例7】
【0060】
図10は、本発明の諸実施形態に基づく例示的なループ容量性センサーパターン1000の平面図である。具体的には、センサーパターン1000は4つの位相をもつ4つの検知要素202e、204e、206eおよび1002からなる二組の同心円状のループパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1000は、変動幅で重なりのない検知要素を有しつつ連続的な二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1000はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0061】
具体的には、検知要素202e、204e、206e、1002のそれぞれは変動幅を有し、実質的に円形(またはループ)パターンをなす。検知要素1002は、検知要素に関してここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作し、実装されることもできることを注意しておく。ループパターンは任意の閉ループセンサーパターン形状(たとえば円、正方形、長方形、三角形、多角形など)、動径アーク(radial arc)センサーパターン、半円センサーパターンおよび/または実質的に直線状でない任意のセンサーパターンをも含みうることを注意しておく。検知要素202e、204e、206e、1002は、二次元空間において実質的に円形のパターン(たとえばループ)に対してオブジェクトの角位置φを決定するために互いに重なり合うことは必要とされない。角位置φは、センサーパターン1000に関連する任意の箇所に位置できる起点1004から始まる。検知要素202e、204e、206e、1002は、トレース202e、204e、206e、1002に沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を提供する。
【0062】
図10において、検知要素202e、204e、206e、1002はそれぞれ、二つ以上の隣接要素によって形成される非伝導性領域を含むことができる。さらに、検知要素202e、204e、206e、1002はそれぞれ伝導性トレースを含むことができる。さらに、検知要素の各組(たとえば202e、204e、206e、1002)は二次元空間におけるパターン1000に対するオブジェクトの動径位置Rを決定するために使うことができる。
【0063】
センサーパターン1000の検知要素(たとえば202e、204e、206e、1002)のそれぞれは、個々に検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができることは理解されるものとする。このようにして結合されたとき、センサーパターン1000は検知領域108を形成するために利用することができる。さらに、このようにして結合されたとき、センサーパターン1000は角位置φおよび動径位置Rに沿った位置決定情報を提供できる。
【0064】
あるいはまた、センサーパターン1000の同様の検知要素(たとえば202e)のすべてが一緒に結合されて、検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたときには、センサーパターン1000は検知回路に、角位置φに対応する位置決定情報は提供できるが、動径位置Rの位置決定情報は提供しない。動径位置Rは、本稿で記載されているような第二軸位置が決定できる方法と同様のいかなる仕方で決定することもできることは理解されるものとする。
【0065】
センサーパターン1000は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできることは理解されるものとする。センサーパターン1000およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0066】
図10において、センサーパターン1000の検知要素(たとえば202e、204e、206e、1002)の各組は、センサーパターン1000に対するオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の角位置φに対応する位置決定情報を提供するために、ここに記載されているのと同様のいかなる仕方で動作することもできる。たとえば、一組の検知要素(たとえば202e、204e、206e、1002)に関連付けられた信号の各組が、図2および図4に関して上記したのと同様の仕方で、位相角θを決定するために利用できる。ひとたび位相角θが決定されれば、それは起点1004に対する幾何学的な位置角φに変換されうる。このようにして、オブジェクトのセンサーパターン1000に対する角位置φが決定される。
【実施例8】
【0067】
図11は、本発明の諸実施形態に基づく例示的なループ容量性センサーパターン1100の平面図である。具体的には、センサーパターン1100は、3つの位相をもつ3つの検知要素202f、204f、206fからなる4組の同心円状のループパターンとともに、実質的に「固定」幅の検知要素1104、1106、1108を含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1100は、変動幅で重なりのない検知要素を含みつつ連続的な二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1100はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0068】
センサーパターン1100の「固定」幅の検知要素1104、1106、1108のそれぞれは個々に、検知回路110(図1)に、伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたとき、検知要素1104、1106、1108はセンサーパターン1100に対するオブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の動径位置Rに関連付けられた位置決定情報を検知回路110に提供するために利用されることができる。さらに、4組の検知要素202f、204f、206fのうちの同様の検知要素のそれぞれが一緒に結合されて、検知回路110(図1)と伝導性結合トレース104および/または106を利用して結合されることができる。このようにして結合されたときには、4組の検知要素202f、204f、206fは、起点1102に対するオブジェクトの角位置φに対応する位置決定情報を検知回路110に提供できる。
【0069】
したがって、図11の一定幅の検知要素1104、1106、1108がオブジェクトに対応する動径位置Rの情報を検知回路に提供できる一方、4組の検知要素202f、204f、206fは角位置φの情報を当該センサーに付随する検知回路に提供できる。
【0070】
センサーパターン110の「固定」幅の検知要素1104、1106、1108は、実質的に固定または一定である幅で実装されることを注意しておく。センサーパターン1100の動径位置Rは、本稿で記載されているような第二軸位置が決定できる方法と同様のいかなる仕方で決定することもできることは理解されるものとする。起点1102はセンサーパターン1100に関してどこに位置していてもよい。
【実施例9】
【0071】
図12は、本発明の諸実施形態に基づく例示的なループ容量性センサーパターン1200の平面図である。具体的には、センサーパターン1200は3つの位相をもつ3つの検知要素202g、204g、206gからなる二組の非同心円状のループパターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1200は、変動幅で重なりのない検知要素を有しつつ連続的な二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1200はここに記載されるのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0072】
センサーパターン1200は図9のセンサーパターン900と同様のいかなる仕方で動作することもできる。さらに、センサーパターン1200の任意の3つの隣接するトレース(または検知要素)の幅の和が実質的に一定幅をもって実装できることは理解されるものとする。センサーパターン1200は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン1200およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【実施例10】
【0073】
図13は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な「魚骨形」容量性センサーパターン1300の平面図である。具体的には、センサーパターン1300は3つの位相をもつ検知要素202h、204h、206hからなる3つの反復パターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1300は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1300は図2および図4に関してここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。さらに、センサーパターン1300はここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0074】
具体的には、検知要素202hは複数の延長枝1302を含んでいる。延長枝1302は互いに実質的に平行で、検知要素202hの第一軸に実質的に垂直(または非平行)である。この複数の延長枝1302は累積的にある第一の波形の形状の包絡線を定義することを注意しておく。検知要素204hは複数の延長枝1304を含んでいる。延長枝1304は互いに実質的に平行で、検知要素204hの第一軸に実質的に垂直(または非平行)である。この複数の延長枝1304は累積的にある第二の波形の形状の包絡線を定義することは理解されるものとする。検知要素206hは複数の延長枝1306を含んでいる。延長枝1306は互いに実質的に平行で、検知要素206hの第一軸に実質的に垂直(または非平行)である。この複数の延長枝1306は累積的にある第三の波形の形状の包絡線を定義することは認識されるものとする。
【0075】
検知要素202h、204h、206hの繰り返された組は、センサーパターン1300に対して、オブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の、二次元空間の第一軸に沿った第一の位置を決定するために使われることができる。さらに、検知要素202h、204h、206hの繰り返された組は、センサーパターン1300に対して、オブジェクトの、二次元空間の第一軸および第二軸に沿った第一および第二の位置を決定するために使われることができる。ここで、第二軸は第一軸に対して実質的に非平行(または実質的に垂直)である。
【0076】
図13において、センサーパターン1300は図5のセンサーパターン500と同様のいかなる仕方で動作することもできる。さらに、センサーパターン1300の任意の3つの隣接するトレース(または検知要素)の幅の和が実質的に一定幅として実装できることは理解されるものとする。センサーパターン1300は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン1300およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【実施例11】
【0077】
図14は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な「魚骨形」容量性センサーパターン1400の平面図である。具体的には、センサーパターン1400は3つの位相をもつ検知要素202i、204i、206iからなる3つの反復パターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1400は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1400は図2および図4に関してここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。さらに、センサーパターン1400はここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0078】
具体的には、検知要素202iは複数の延長枝1402を含んでいる。延長枝1402は互いに実質的に平行で、検知要素202iの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1402は累積的にある第一の波形の形状の包絡線を定義することを注意しておく。検知要素204iは複数の延長枝1404を含んでいる。延長枝1404は互いに実質的に平行で、検知要素204iの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1404は累積的にある第二の波形の形状の包絡線を定義することは理解されるものとする。検知要素206iは複数の延長枝1406を含んでいる。延長枝1406は互いに実質的に平行で、検知要素206iの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1406は累積的にある第三の波形の形状の包絡線を定義することは認識されるものとする。
【0079】
検知要素202i、204i、206iの繰り返された組は、センサーパターン1400に対して、オブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の、二次元空間の第一軸に沿った第一の位置を決定するために使われることができる。さらに、検知要素202i、204i、206iの繰り返された組は、センサーパターン1400に対して、オブジェクトの、二次元空間の第一軸および第二軸に沿った第一および第二の位置を決定するために使われることができる。ここで、第二軸は第一軸に対して実質的に非平行(または実質的に垂直)である。
【0080】
図14において、センサーパターン1400は図5のセンサーパターン500と同様のいかなる仕方で動作することもできる。さらに、センサーパターン1400の任意の3つの隣接するトレース(または検知要素)の幅の和が実質的に一定幅として実装できることは理解されるものとする。センサーパターン1400は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン1400およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0081】
図13および図14において、実質的に一定幅をもつ第二軸(たとえばY軸)検知要素がセンサーパターン1300および/または1400の一部として実装できることを注意しておく。たとえば、第二軸検知要素は、センサーパターン1300および/または1400に、図6および図7に関して先述したのと同様のいかなる仕方で組み込まれることもできるが、それに限られない。
【実施例12】
【0082】
図15は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な「魚骨形」容量性センサーパターン1500の平面図である。具体的には、センサーパターン1500は3つの位相をもつ検知要素202j、204j、206jからなる3つの反復パターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1500は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1500は図2および図4に関してここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。さらに、センサーパターン1500はここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0083】
具体的には、検知要素202jは複数の延長枝1502を含んでいる。延長枝1502は互いに実質的に平行で、検知要素202jの第一軸に実質的に垂直である。この複数の延長枝1502はそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができる。そのようなとき、前記複数の延長枝1502の変動する幅によってある第一の波形が定義される。検知要素204jは複数の延長枝1504を含んでいる。延長枝1504は互いに実質的に平行で、検知要素204jの第一軸に実質的に垂直である。この複数の延長枝1504はそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができる。したがって、前記複数の延長枝1504の変動する幅によってある第二の波形が定義される。検知要素206jは複数の延長枝1506を含んでいる。延長枝1506は互いに実質的に平行で、検知要素206jの第一軸に実質的に垂直である。この複数の延長枝1506がそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができることは認識されるものとする。そのようなとき、前記複数の延長枝1506の変動する幅によってある第三の波形が定義される。
【0084】
図15において、検知要素202jの前記複数の延長枝1502は検知要素204jの前記複数の延長枝1504とインターディジット型に組み合わされている。さらに、検知要素206jの前記複数の延長枝1506は検知要素204jの前記複数の延長枝1504とインターディジット型に組み合わされている。
【0085】
検知要素202j、204j、206jの繰り返された組は、センサーパターン1500に対して、オブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の、二次元空間の第一軸に沿った第一の位置を決定するために使われることができる。さらに、検知要素202j、204j、206jの繰り返された組は、センサーパターン1500に対して、オブジェクトの、二次元空間の第一軸および第二軸に沿った第一および第二の位置を決定するために使われることができる。ここで、第二軸は第一軸に対して実質的に非平行(または実質的に垂直)である。
【0086】
図15において、センサーパターン1500は図5のセンサーパターン500と同様のいかなる仕方で動作することもできる。センサーパターン1500は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン1500およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【実施例13】
【0087】
図16は、本発明の諸実施形態に基づく例示的な「魚骨形」容量性センサーパターン1600の平面図である。具体的には、センサーパターン1600は3つの位相をもつ検知要素202k、204k、206kからなる3つの反復パターンを含んでおり、これらは、これに限られないがタッチスクリーンおよび/またはタッチパッドのような二次元の容量性センサー装置(たとえば100)の部分として利用できる。電気的に結合されると、センサーパターン1600は、重なりのない実質的に平行なトレース(または検知要素)を有しつつ二次元の位置決定情報を提供できる。センサーパターン1600は図2および図4に関してここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。さらに、センサーパターン1600はここに記載されたのと同様のいかなる仕方で利用されることもできるがそれに限られない。
【0088】
具体的には、検知要素202kは複数の延長枝1602を含んでいる。延長枝1602は互いに実質的に平行で、検知要素202kの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1602はそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができる。そのようなとき、前記複数の延長枝1602の変動する幅によってある第一の波形が定義される。検知要素204kは複数の延長枝1604を含んでいる。延長枝1604は互いに実質的に平行で、検知要素204kの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1604がそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができることは理解されるものとする。したがって、前記複数の延長枝1604の変動する幅によってある第二の波形が定義される。検知要素206kは複数の延長枝1606を含んでいる。延長枝1606は互いに実質的に平行で、検知要素206kの第一軸に実質的に非平行である。この複数の延長枝1606がそれぞれ隣接する延長枝とはわずかに変化している異なる幅をもって実装されることができることは認識されるものとする。そのようなとき、前記複数の延長枝1606の変動する幅によってある第三の波形が定義される。
【0089】
図16において、検知要素202kの前記複数の延長枝1602は検知要素204kの前記複数の延長枝1604とインターディジット型に組み合わされている。さらに、検知要素206kの前記複数の延長枝1606は検知要素204kの前記複数の延長枝1604とインターディジット型に組み合わされている。
【0090】
検知要素202k、204k、206kの繰り返された組は、センサーパターン1600に対して、オブジェクト(たとえばユーザーの指、プローブ、スタイラスなど)の、二次元空間の第一軸に沿った第一の位置を決定するために使われることができる。さらに、検知要素202k、204k、206kの繰り返された組は、センサーパターン1600に対して、オブジェクトの、二次元空間の第一軸および第二軸に沿った第一および第二の位置を決定するために使われることができる。ここで、第二軸は第一軸に対して実質的に非平行(または実質的に垂直)である。
【0091】
図16において、センサーパターン1600は図5のセンサーパターン500と同様のいかなる仕方で動作することもできる。センサーパターン1600は本実施形態において示されているよりも多いまたは少ない検知要素を用いて実装されることもできる。センサーパターン1600およびその検知要素はここに記載されているのと同様のいかなる仕方で実装されることもできるが、それに限られない。
【0092】

図5ないし図16において、センサーパターン500ないし1600はそれぞれ非常に少ないセンサーチャネルをもって操作されうることを注意しておく。これにより、ピンカウントの少ないパッケージを使う、あるいは容量性センサーデバイスまたは装置のために単純化したセンサーASIC(application-specific integrated circuit[特定用途向け集積回路])を構築するという希望がある場合に著しいコスト節減をもたらすことができる。
【0093】
さらに、センサーパターン200、300および500ないし1600はそれぞれ、信号対雑音比の懸念を含まない容量性検知幾何学を提供できることを注意しておく。さらに、センサーパターン500ないし1600はそれぞれ、それが作成された基板のどちら側のオブジェクトを検出するためにも使用しうることを注意しておく。基板の一方の側からのノイズ信号の検出を防止するために、接地面(ground plane)または励振シールド導体(driven shield conductor)がその側を遮蔽するためにセンサーパターン500ないし1600とともに利用されうる。
【0094】
図2、図3および図5ないし図16において、センサーパターン200、300および500ないし1600はそれぞれ、二つ以上の隣接する検知要素によって形成される非伝導性領域を含むことができることを指摘しておく。
【0095】
本発明の個別的な実施形態の以上の記述は例解および説明の目的のために呈示されたものである。網羅的であることも、本発明を開示される厳密な形に限定することも意図されてはいない。上記の教示に照らして数多くの修正および変形が可能であることは明らかである。諸実施形態は、本発明の原理およびその実際的な応用を最もよく説明し、それにより当業者が本発明および考慮される特定の使用に好適なさまざまな修正をもつさまざまな実施形態を最もよく利用することを可能にするために選ばれ、記述された。本発明の範囲は、ここに付属する特許請求の範囲およびその等価物によって定義されることが意図されている。

【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の一つまたは複数の実施形態を含むよう実装されることができる例示的な容量性タッチスクリーン装置である。
【図2】本発明の諸実施形態に基づく例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図3】本発明の諸実施形態に基づくもう一つの例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図4】本発明の諸実施形態に基づく、例示的な信号強度チャートをその極座標への変換とともに示す図である。
【図5】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図6】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図7】本発明の諸実施形態に基づくもう一つの例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図8】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的な容量性センサーパターンを示す図である。
【図9】本発明の諸実施形態に基づく例示的なループ容量性センサーパターンを示す図である。
【図10】本発明の諸実施形態に基づくもう一つの例示的なループ容量性センサーパターンを示す図である。
【図11】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的なループ容量性センサーパターンを示す図である。
【図12】本発明の諸実施形態に基づくさらなる例示的なループ容量性センサーパターンを示す図である。
【図13】本発明の諸実施形態に基づく例示的な「魚骨形」容量性センサーパターンを示す図である。
【図14】本発明の諸実施形態に基づくもう一つの例示的な「魚骨形」容量性センサーパターンを示す図である。
【図15】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的な「魚骨形」容量性センサーパターンを示す図である。
【図16】本発明の諸実施形態に基づくさらにもう一つの例示的な「魚骨形」容量性センサーパターンを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変動幅を有する第一の検知要素と、
変動幅を有する第二の検知要素とを有する二次元の容量性センサー装置であって、前記第一の検知要素および第二の検知要素が伝導性で、ループを形成し、前記第一の検知要素および第二の検知要素のそれぞれは、二次元空間における前記ループに対するオブジェクトの角位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置していることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第一の検知要素が第一の波形を有し、
前記第二の検知要素が第二の波形を有する、
ことを特徴とする、請求項1記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項3】
前記第一の検知要素が第一の位相を有し、
前記第二の検知要素が前記第一の位相とは異なる第二の位相を有する、
ことを特徴とする、請求項2記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項4】
変動幅を有する第三の検知要素をさらに有する請求項1記載の装置であって、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が実質的に円形パターンを形成し、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が、二次元空間における前記実質的に円形のパターンに対するオブジェクトの角位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記実質的に円形のパターンに沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を与えることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項4記載の二次元の容量性センサー装置であって、
前記第一の検知要素がある波形を有し、
前記第二の検知要素が前記第一の検知要素の前記波形から2π/3ラジアンだけオフセットされた波形を有し、
前記第三の検知要素が前記第の検知要素の前記波形から2π/3ラジアンだけオフセットされた波形を有する、
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項4記載の二次元の容量性センサー装置であって、
前記角位置が、第一の検知要素信号、第二の検知要素信号および第三の検知要素信号を使って決定されることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項6記載の二次元の容量性センサー装置であって、
前記角位置が三角関数を使って決定されることを特徴とする装置。
【請求項8】
伝導性の第一の検知要素と、
伝導性の第二の検知要素と、
伝導性の第三の検知要素とを有し、重なり合う検知要素を必要としない二次元の容量性センサー装置であって、
前記第二の検知要素の形が前記第一の検知要素の形と前記第三の検知要素の形によって定義され、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が二次元空間における前記ループに対するオブジェクトの角位置を決定するためにループを形成することを特徴とする装置。
【請求項9】
前記検知要素が前記二次元空間における前記ループに対する前記オブジェクトの動径位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項1、4または8記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項10】
変動幅を有する第一の検知要素と、
変動幅を有する第二の検知要素と、
変動幅を有する第三の検知装置とを有する二次元の容量性センサー装置であって、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が伝導性で、ある第一軸に実質的に平行であり、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が実質的に一定である積算幅を有することを特徴とする装置。
【請求項11】
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記第一軸に実質的に垂直なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項10記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項12】
前記第一の検知要素が正弦波波形を有し、
前記第二の検知要素が前記正弦波波形からオフセットされた波形を有し、
前記第三の検知要素が前記正弦波波形からオフセットされた波形を有する、
ことを特徴とする、請求項10記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項13】
前記第一軸に沿った前記第一の位置がある第一の検知要素信号、第二の検知要素信号および第三の検知要素信号を使って決定されることを特徴とする、
請求項10記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項14】
請求項10記載の二次元の容量性センサー装置であって、
前記第一軸に沿った前記第一の位置が三角関数を使って決定されることを特徴とする装置。
【請求項15】
前記第一軸に実質的に垂直なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために利用される、前記第一軸に実質的に平行な第四の検知要素をさらに有することを特徴とする、
請求項10記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項16】
変動幅を有する第四の検知要素と、
変動幅を有する第五の検知要素と、
変動幅を有する第六の検知装置とをさらに有する、請求項10記載の二次元の容量性センサー装置であって、
前記第四、第五および第六の検知要素が、前記第一の検知要素に実質的に平行であり、前記第一軸に沿った前記第一の位置を決定するために前記第一、第二、第三、第四、第五および第六の検知要素の重なりを必要としないように位置されることを特徴とする装置。
【請求項17】
前記第一、第二、第三、第四、第五および第六の検知要素が、前記第一軸と平行でないある第二軸に沿った第二の位置を決定するために使われることを特徴とする、請求項16記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項18】
前記第一、第二および第三の検知要素がそれぞれある第一の正弦波波形を有し、
前記第四、第五および第六の検知要素がそれぞれある第二の正弦波波形を有する、
ことを特徴とする、請求項16記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項19】
第一の正弦波波形が前記第二の正弦波波形よりも低周波数であることを特徴とする、請求項18記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項20】
前記第一、第二および第三の検知要素が容量性タッチスクリーン装置または容量性タッチパッド装置の部分として利用されることを特徴とする、請求項10記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項21】
変動幅を有し、伝導性である第一の検知要素と、
変動幅を有し、伝導性である第二の検知要素と、
変動幅を有し、伝導性である第三の検知装置とを有する二次元の容量性センサー装置であって、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素がある第一軸に実質的に平行であり、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素は、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が、該第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素に沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を与えることを特徴とする装置。
【請求項22】
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記第一軸に実質的に垂直なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項21記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項23】
前記第一軸に沿った前記第一の位置がある第一の検知要素信号、第二の検知要素信号、第三の検知要素信号および三角関数を使って決定されることを特徴とする、
請求項21記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項24】
前記第一軸に実質的に非平行なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために利用される、前記第三の検知要素に実質的に平行な第四の検知要素をさらに有することを特徴とする、
請求項21記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項25】
重なり合う検知要素を必要としない二次元の容量性センサー装置であって、
第一の複数の延長枝を含む第一の伝導性トレースを有しており、該第一の複数の延長枝は互いに実質的に平行で前記第一の伝導性トレースの第一軸に実質的に非平行であり、累積的にある第一の波形の形をした包絡線を定義しており、
第二の複数の延長枝を含む第一の伝導性トレースを有しており、該第二の複数の延長枝は互いに実質的に平行で前記第二の伝導性トレースの第一軸に実質的に非平行であり、累積的にある第二の波形の形をした包絡線を定義しており、
第三の複数の延長枝を含む第三の伝導性トレースを有しており、該第三の複数の延長枝は互いに実質的に平行で前記第三の伝導性トレースの第一軸に実質的に非平行であり、累積的にある第三の波形の形をした包絡線を定義しており、
前記第一、第二および第三の伝導性トレースが、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために使われることを特徴とする装置。
【請求項26】
前記第一の複数の延長枝および前記第二の複数の延長枝がインターディジット型に配置されていることを特徴とする、請求項25記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項27】
前記第二の複数の延長枝および前記第三の複数の延長枝がインターディジット型に配置されていることを特徴とする、請求項26記載の二次元の容量性センサー装置。
【請求項28】
二次元の容量性センサーと、
前記二次元の容量性センサーに結合されたプロセッサとを有する携帯型電子装置であって、前記二次元の容量性センサーが:
変動幅を有する第一の検知要素と、
変動幅を有する第二の検知要素と、
変動幅を有する第三の検知装置とを有しており、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素がそれぞれ伝導性で、ある第一軸に実質的に平行であり、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間の前記第一軸に沿った第一の位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が実質的に一定である積算幅を有することを特徴とする装置。
【請求項29】
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記第一軸に非平行なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項28記載の携帯型電子装置。
【請求項30】
前記第一の検知要素が第一の波形を有し、
前記第二の検知要素が第二の波形を有し、
前記第三の検知要素が第三の波形を有する、
ことを特徴とする、請求項4、8、10、21または28のうちいずれか一項記載の携帯型電子装置。
【請求項31】
前記第一の検知要素が第一の位相を有し、
前記第二の検知要素が第二の位相を有し、
前記第三の検知要素が第三の位相を有する、
ことを特徴とする、請求項21または30記載の携帯型電子装置。
【請求項32】
前記第一の検知要素がsinθの波形を有し、
前記第二の検知要素が前記第一の検知要素の前記sinθの波形から2π/3ラジアンだけオフセットされたsinθの波形を有し、
前記第三の検知要素が前記第一の検知要素の前記sinθの波形から2π/3ラジアンだけオフセットされたsinθの波形を有する、
ことを特徴とする、請求項28記載の携帯型電子装置。
【請求項33】
請求項28記載の携帯型電子装置であって、
前記第一軸に沿った前記第一の位置が、第一の検知要素信号、第二の検知要素信号および第三の検知要素信号を使って決定されることを特徴とする装置。
【請求項34】
請求項28記載の二次元の携帯型電子装置であって、
前記第一軸に沿った前記第一の位置が、三角関数を使って決定されることを特徴とする装置。
【請求項35】
前記第一軸に実質的に垂直なある第二軸に沿った第二の位置を決定するために利用される、前記第一軸に実質的に平行な第四の検知要素をさらに有することを特徴とする、
請求項28記載の携帯型電子装置。
【請求項36】
二次元の容量性センサーと、
前記二次元の容量性センサーに結合されたプロセッサとを有する携帯型電子装置であって、前記二次元の容量性センサーが:
変動幅を有する第一の検知要素と、
変動幅を有する第二の検知要素と、
変動幅を有する第三の検知装置とを有しており、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が伝導性であり、あるループに沿って配置されており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間における前記ループに対するオブジェクトの角位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が実質的に一定である積算幅を有することを特徴とする装置。
【請求項37】
前記第一の検知要素、前記第二の検知要素および第三の検知要素が前記二次元空間における前記ループに対する前記オブジェクトの動径位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項36記載の携帯型電子装置。
【請求項38】
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素に沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を与えることを特徴とする、請求項36記載の携帯型電子装置。
【請求項39】
前記第一の検知要素がある位相を有し、
前記第二の検知要素が前記第一の検知要素の前記位相とは異なるある位相を有し、
前記第三の検知要素が前記第一の検知要素の前記位相とは異なるある位相を有する、
ことを特徴とする、請求項36記載の携帯型電子装置。
【請求項40】
基板と、
変動幅をもち、前記基板の上に配置された第一の伝導性トレースと、
変動幅をもち、前記基板の上に配置された第二の伝導性トレースと、
変動幅をもち、前記基板の上に配置された第一の伝導性トレースとを有する容量性センサーデバイスであって、
前記第一、第二および第三の伝導性トレースが、ある第一軸に実質的に平行であり、第一軸位置を決定するためにそれぞれが前記第一、第二および第三の伝導性トレースの重なり合いを必要としないよう位置されていることを特徴とするデバイス。
【請求項41】
前記第一の伝導性トレースが第一の波形を有し、
前記第二の伝導性トレースが第二の波形を有し、
前記第三の伝導性トレースが第三の波形を有する、
ことを特徴とする、請求項40記載の容量性センサーデバイス。
【請求項42】
前記第一の伝導性トレースが第一の位相を有し、
前記第二の伝導性トレースが第二の位相を有し、
前記第三の伝導性トレースが第三の位相を有する、
ことを特徴とする、請求項41記載の容量性センサーデバイス。
【請求項43】
前記第一、第二および第三の伝導性トレースが実質的に一定である積算幅を有することを特徴とする、請求項40記載の容量性センサーデバイス。
【請求項44】
請求項40記載の容量性センサーデバイスであって、
前記第一軸位置が、第一の伝導性トレース信号、第二の伝導性トレース信号および第三の伝導性トレース信号を使って決定されることを特徴とするデバイス。
【請求項45】
前記第一軸位置に非平行なある第二軸位置を決定するために利用される、前記第一軸に非平行な第四の伝導性トレースをさらに有することを特徴とする、
請求項40記載の容量性センサーデバイス。
【請求項46】
前記第一、第二および第三の伝導性トレースが、前記第一軸に非平行な第二軸位置を決定するために利用されることを特徴とする、請求項40記載の容量性センサーデバイス。
【請求項47】
変動幅を有する第一の検知要素と、
変動幅を有する第二の検知要素と、
変動幅を有する第三の検知装置とを有する二次元の容量性センサー装置であって、
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が伝導性で、ある曲がった経路をなしており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素のそれぞれは、二次元空間の前記曲がった経路に沿った動径位置を決定するために互いに重なり合うことが必要とされないよう位置しており、前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が実質的に一定である積算幅を有することを特徴とする装置。
【請求項48】
前記第一の検知要素、前記第二の検知要素および第三の検知要素が前記二次元空間における前記曲がった経路に対する前記オブジェクトの角位置を決定するために使用されることを特徴とする、請求項47記載の携帯型電子装置。
【請求項49】
前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素が前記第一の検知要素、第二の検知要素および第三の検知要素に沿った種々の位置で実質的に一定である積算出力信号を与えることを特徴とする、請求項47記載の携帯型電子装置。
【請求項50】
前記第一の検知要素がある波形を有し、
前記第二の検知要素がある波形を有し、
前記第三の検知要素がある波形を有する、
ことを特徴とする、請求項36または47記載の携帯型電子装置。
【請求項51】
前記第一の検知要素がある位相を有し、
前記第二の検知要素が前記第一の検知要素の前記位相とは異なるある位相を有し、
前記第三の検知要素が前記第一の検知要素の前記位相とは異なるある位相を有する、
ことを特徴とする、請求項50記載の携帯型電子装置。
【請求項52】
前記検知要素がそれぞれ正弦波形を有することを特徴とする、請求項1,8、36、42または47のうちいずれか一項記載の携帯型電子装置または容量性センサー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−502051(P2008−502051A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515440(P2007−515440)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/018901
【国際公開番号】WO2005/121940
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(506348857)シナプティックス インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】