説明

外固定に弾性に締まる二重挟持部

本発明による装置は、外科的固定または再配置装置内に固定手段(12;13)を着脱自在に締付けるために役立つ。この装置は、A)長手方向軸(2)、第1の端(14)、第2の端(15)ならびに前記第1の端(14)に末端で接する第1のロッド部(19)、および前記第2の端に末端で接する第2のロッド部(20)を含んで成る円柱状または柱状のロッド(1)と、B)前記第1のロッド(19)上を前記長手方向軸(2)に対して同軸に移動可能な第1の挟持部ペア(4)と、C)前記第2のロッド(20)上を前記長手方向軸(2)に対して同軸に移動可能な第2の挟持部ペア(5)とを有し、D)前記両方の挟持部ペア(4;5)がそれぞれ内側挟持部(6;7)および前記端(14;15)に向けられた外側挟持部(8;9)を含んで成り、かつ各挟持部(4;5)のそれぞれ2つの挟持部(6;7;8;9)が互いに向けられたクランプ面(29;30;31;32)を有し、 E)それぞれ2つの互いに向けられたクランプ面(29;30;31;32)間の外科的固定または再配置装置に固定手段(12;13)を着脱自在に締付けるクランプ手段(10;11)と、F)それぞれ内側挟持部と外側挟持部(6;8;7;9)との間に配置された前記内側挟持物と外側挟持部(6、8;7、9)を接続する弾性手段(40)とを含んで成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項の範囲第1項の前文による外科的固定または再配置装置内の固定要素を着脱自在に締付ける装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外固定具(外固定(fixateur externe))用の二重挟持接続がドイツ特許第DE29512917号(特許文献1)により周知である。この周知の関節接続は、上部外側挟持部および上部内側挟持部ならびに下部内側挟持部および下部外側挟持部から成る2対の挟持部の層状の配置から成る。4つの挟持部は中央のクランプ軸上に配置されている。ペアの挟持部間、すなわち、両方の内側挟持部間にはネジが挿入されており、これは、両方の内側挟持部がバラバラに、かつ外側挟持部に対して押圧されるように作用する。ブロック装置によって、挟持部は弾性手段の作用に対してつねに結束する。挟持部の各ペア間のクランプ面には溝が配置され、これらはクランプ軸に対して横方向にそれぞれ固定ロッド用の通路または外固定のプラス接続を形成する。これらの通路は外側に対して開放し、弾性手段の作用に対するそれぞれの通路における挟持部の開口へ圧力を及ぼすことによって固定ロッドまたはプラグ接続を可能にする。固定ロッドまたはプラグ接続の通路へのスナップ式固定の後、それらは、関節接続が明確にブロックされる前に、弾性手段の作用によって保持される。
この周知の装置における不利点は、ネジバネがペアの挟持部間に配置されており、それによってアクセス性が悪くなることである。さらに、この周知の装置は、ナットの位置に左右されるため、一定のバネ力を有さない。最後に、ネジバネは高い疲労にさらされる。
【特許文献1】ドイツ特許第DE29512917号公報
【発明の開示】
【0003】
(発明が解決しようとする課題)
この点で本発明は改善を提供する。本発明の課題は、ロッド、開創鉤、リング、または骨ネジなど固定要素を着脱自在に締付ける装置を提供することであり、この装置は、
a)各挟持部ペアのそれぞれ弾性要素を有し、両方の挟持部ペアの独立した操作が可能であり、
b)従来技術と比べ少ない構造要素を有し、より簡単な操作および清掃が可能であり、かつ
c)一定のバネ力(ナット/ネジの使用なしでも)を有する。
【0004】
(課題を解決するための手段)
本発明は、請求項1の特徴を有する外科的固定または再配置装置内の固定要素を着脱自在に締付ける装置で上記の課題を解決する。
好ましい実施形態においては、挟持部は、長手方向軸に対して同軸に貫通する穴を有する。これらの穴はロッドを受入れるために役立ち、挟持部はロッド上で軸方向に移動可能に配置されている。
ロッドは各挟持部ペアの少なくとも1つの挟持部の穴において半径方向の遊びを有し、各挟持部ペアの少なくとも1つの挟持部がロッドの長手方向軸に対して同軸の位置から傾斜可能である。
この遊びは、好ましくは、ロッドが挟持部の軸方向の範囲で直径dを有し、各挟持部ペアの少なくとも1つの挟持部の穴が直径Dを有し、かつD>dであることによって生成可能である。比(D−d)/dは0.01〜0.10でありうる。
別の実施形態においては、ロッドは挟持部の軸方向の範囲で少なくとも1つの溝を有し、ロッドは溝において最小の厚さbを有する。さらに、各挟持部の少なくとも1つの挟持部の穴は直径Dを有し、ここでb<Dである。少なくとも1つの溝は、例えば、リング状の溝としても実施されうる。
ある実施形態においては、挟持部ペアの一部とされるそれぞれ2つの挟持部の互いに対向する側面上間に位置するクランプ面上に溝が配置されている。これらの溝を通じてロッド状の固定手段を受入れるための導管が形成される。これらの溝はロッドの長手方向軸に対して横方向および偏心に走る。
好ましくは、導管はそれぞれ1つの導管軸を有し、これはロッドの長手方向軸に対して垂直に位置し、これに対して距離Aを有する。
別の実施形態においては、弾性手段は、長手方向軸に関して、挟持部の導管の反対側に配置されている。好ましくは、弾性手段はロッドの長手方向軸から離隔しており、ここで弾性手段の中心軸とロッドの長手方向軸との間に距離Bがある。
【0005】
別の実施形態においては、弾性手段は、ロッドの長手方向軸に対して平行の中心軸を有するロッド状の要素として実施されている。
弾性手段としては、好ましくは、非線形の応力−ひずみ曲線を有する材料から成るものが使用される。弾性手段は、有利には、形状記憶合金、好ましくは、ニチノールで製造されうるが、その締付け作用はメモリー効果に依拠しない。このため、形状記憶合金は50℃よりも高い、好ましくは、80℃よりも高い遷移温度を有する。通常、遷移温度は100℃よりも高く、好ましくは、120℃よりも高い。いわゆる擬弾性材料も適している。
弾性手段は特にニッケル−チタン合金から成りうるが、ここで45%<Ni<55%、45%<Ti<55%、およびx+y=100%である。かかる材料は特に生体適合性および高弾性である。
弾性材料は、金属材料のほか、プラスチック、好ましくは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)または炭素繊維強化PEEKからも成りうる。
別の実施形態においては、少なくとも1つのクランプ手段はネジ接続から成り、ここで好ましくは、ナットがロッド上のネジを介してネジ込み可能である。ナットの代わりに、ネジは雌ネジを有する穴にもネジ込みされうる。第2のクランプ手段はロッドと固定して結合されたヘッド部または第2のネジ接続でありうる。
別の実施形態においては、両方の挟持部ペアの内側挟持部間にリング状の円板が配置されている。円板は、実施形態によって、ロッド上を長手方向軸に対して同軸に移動可能であり、またはロッドと一体式でありうる。第1のロッド部と第2のロッド部との間にロッドと固定して結合された円板によって、挟持部がその作用において独立して分離されることが達成される。
導管は、好ましくは、円柱状または柱状であり、それによってロッド状の固定手段に対する締付け作用の増強が生じる。これは、導管がロッド状の固定要素を導管軸に対して直交の横断面で見てα>180°の角度で取囲む場合にますます認められる。
ロッド状の固定要素が装置の非固定状態で装置の長手方向軸に対して横方向に導管へスナップ式に固定可能であるために、挟持部の側面での導管に対して直交に位置する開口における導管の最小の幅B間の同じ導管の内法幅LWに対する比率B/LWは、好ましくは、70%〜90%である。
本発明および本発明の発展形態を以下、複数の実施例の部分的な概略図を用いてさらに詳しく説明する。
【0006】
(図面の簡単な説明)
図1は、本発明による装置の実施形態を示す縦断面図である。
図2は、本発明による装置の別の実施形態を示す縦断面図である。
図3aは、本発明による装置の図2に示された実施形態を示す側面図である。
図3bは、本発明による装置の図2および3aに示された実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1に示されている実施形態は、長手方向軸2とともに2つのロッド部19;20を有するロッド1、および各ロッド部19;20上に軸方向に移動可能なそれぞれ挟持部ペア4;5を含んで成る。両方の挟持部4;5の各々は、内側挟持部6;7および外側挟持部8;9を含んで成る。挟持部6;7;8;9には、長手方向軸2に対して同軸の穴16;17が備えられており、それぞれペアを成してそれぞれロッド19;20上を軸方向に移動可能である。内側挟持部6;7は、ロッド部19;20間に固定して配置された円環状の円板37の長手方向軸2に対して直交の側面22;23を有する。外側挟持部8;9は、クランプ手段10;11によって内側挟持部6;7に対して押圧可能である。クランプ手段10;11は、末端に配置された24を介して両方のロッド部19;20においてネジ込み可能であるナット18である。互いに対向し、第1の挟持部ペア4の両方の挟持部6;8および第2の挟持部ペア5の両方の挟持部7;9はそれぞれ長手方向軸2に対して横方向に位置するクランプ面29;30;31;32を有する。挟持部4;5の1つに属するそれぞれ2つのクランプ面29;30;31;32間には長手方向軸2に対して横方向にそれぞれ1つのロッド状の固定手段12;13が挿入され、クランプ手段10;11を締めると、それぞれ内側挟持部と外側挟持部6;7;8;9間でブロックされる。
さらに、それぞれ2つの対向するクランプ面29;30;31;32において窪み25が配置されている。窪み25は長手方向軸2に対して直交に走り、これから離隔している。窪み25の横断面はここでは部分円形であるが、三角形でもありうる。窪み25は、各挟持部ペア4;5の2つの挟持部6;7;8;9間で走る、挟持部6;7;8;9の側面28に対して開放した導管33;34を、長手方向軸2に対して直交かつこれから離隔した導管軸35;36とともに形成する。
【0008】
図2に示されているように、両方の導管33;34は、片側が扁平な円形面の形で導管軸35;36に対して直交の断面を有し、ここで各導管33;34内法幅LWは、挟持部6;7;8;9の側面における対応する導管33;34のそれぞれ導管軸35;36に対して直交に位置する開口の幅Bよりも大きい。
この構成によって、いったん長手方向軸2に対して横方向に導管33;34に挿入されたロッド状の固定手段12;13は長手方向軸2に対して横方向に導管33;34からの滑り落ちに対して保護される。
さらに、各挟持部ペア4;5は弾性手段40を含んで成り、それによって挟持部ペア4;5に属する両方の挟持部6;7;8;9が軸方向に一定の距離で保持される。挟持部ペア4;5に属する両方の挟持部6;7;8;9間の距離は、各挟持部ペア4;5の互いに隣接するクランプ面29;30;31;32間にロッド状の固定手段12;13が長手方向軸2に対して横方向に手で挿入可能であるように決められている。次いで、このようにしてクランプ手段10;11が解除されて挿入されたロッド状の固定手段12;13は、弾性手段40の弾性によってクランプ面29;30;31;32間に締付けられ、さらにその中心軸26;27に対して平行に手で移動可能である。
弾性手段40として、各挟持部4;5のそれぞれ2つの挟持部6;7;8;9間にロッド1から離隔して2つのニチノールロッド41が挿入されている。ニチノールロッド41は中心軸42を有し、穴43に圧入される。ロッド状の固定手段12;13の導管33;34への導入のために、各挟持部4;5のそれぞれ2つの対応する挟持部6;7;8;9がその窪み25が備えられた側で拡張され、各挟持部4;5の2つの挟持部6;7;8;9がその弾性手段40が備えられた側で互いに対して押圧され、ニチノールロッド41は弾性に変形される。各挟持部4;5の2つの挟持部6;7;8;9が拡張運動を実施うるために、それぞれ外側挟持部8;9には長手方向軸2に対して同軸の穴17が備えられており、その直径Dはこの軸方向の範囲でロッド1の直径dよりも大きい。
【0009】
図2、3a、および3bにおいては、図1に示されている実施形態のものとは以下の点で区別される。すなわち
a)第1のクランプ手段10のみが、ロッド1の第1の端14におけるネジ24を介してネジ込み可能なナット18とネジ接続として実施されているが、第2のクランプ手段11はロッド1の第2の端15において固定したヘッド部60を含んで成る。次いで、第2の挟持部5の外側挟持部9はヘッド部六拾で軸方向に配置され、
b) 両方の挟持部ペア4;5の内側挟持部6;7間に円板(図1)が配置されておらず、かつ
c)ロッド状の固定手段12;13の導入に際して各挟持部ペア4;5の外側挟持部8;9の拡張の可能性は、それぞれ外側挟持部8;9の軸方向の範囲におけるリング状の溝の形でロッド1における溝50によって得られる。溝50の直径では、それぞれの外側挟持部8;9における穴17の直径Dよりも小さい。
第1のクランプ手段10を締めることによって、両方の挟持部ペア4;5がヘッド部60に対して押圧され、各挟持部ペア4;5の挟持部6;7;8;9間に挿入されたロッド状の固定要素12;13が導管33;34において締付けられる。
さらに、ロッド状の固定要素12は、両方が導管33に隣接した挟持部6;8において最大約2°〜3°の拡張角度βで拡張されるまで導管33に長手方向軸2に対して横方向に移動されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による装置の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明による装置の別の実施形態を示す縦断面図である。
【図3a】本発明による装置の図2に示された実施形態を示す側面図である。
【図3b】本発明による装置の図2および3aに示された実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 ロッド 2 長手方向軸 4 挟持部ペア 5 挟持部ペア
6 内側挟持部 7 内側挟持部 8 外側挟持部 9 外側挟持部
10 クランプ手段 11 クランプ手段 12 固定手段
13 固定手段 14 第一の端 15 第二の端 16 穴
17 穴 18 ナット 19 ロッド部 20 ロッド部
24 ネジ山 29 クランプ面 30 クランプ面
31 クランプ面 32 クランプ面 33 導管 34 導管
35 導管軸 36 導管軸 37 円板 40 弾性手段
50 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科的固定または再配置装置内に固定手段(12;13)を着脱自在に締付ける装置であって、
A)長手方向軸(2)、第1の端(14)、第2の端(15)ならびに前記第1の端(14)に末端で接する第1のロッド部(19)、および前記第2の端(15)に末端で接する第2のロッド部(20)を含んで成る円柱状または柱状のロッド(1)と、
B)前記第1のロッド(19)上を前記長手方向軸(2)に対して同軸に移動可能な第1の挟持部ペア(4)と、
C)前記第2のロッド(20)上を前記長手方向軸(2)に対して同軸に移動可能な第2の挟持部ペア(5)とを有し、
D)前記両方の挟持部ペア(4;5)がそれぞれ内側挟持部(6;7)および前記端(14;15)に向けられた外側挟持部(8;9)を含んで成り、かつ各挟持部(4;5)のそれぞれ2つの挟持部(6;7;8;9)が互いに向けられたクランプ面(29;30;31;32)を有し、かつ
E)前記装置が、それぞれ2つの互いに向けられたクランプ面(29;30;31;32)間の外科的固定または再配置装置に固定手段(12;13)を着脱自在に締付ける少なくとも1つのクランプ手段(10;11)を含んで成る装置において、
F)それぞれ内側挟持部と外側挟持部(6;8;7;9)との間に、前記内側挟持物と外側挟持部(6、8;7、9)を接続する弾性手段(40)が配置されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記挟持部(6;7;8:9)が、前記ロッド(1)が軸方向に移動可能であることを受け入れるための前記長手方向軸(2)に対して貫通する同軸の穴(16;17)を有し、各挟持部ペア(4;5)の少なくとも1つの挟持部(6;7;8;9)の前記穴(16;17)における前記ロッド(1)が半径方向の遊びを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記挟持部(6;7;8;9)の軸方向の範囲における前記ロッド(1)が直径dを有し、各挟持部ペア(4;5)の少なくとも1つの挟持部(6;7;8;9)の前記穴(16;17)が直径Dを有し、かつ前記半径方向の遊びが、D>dであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記挟持部(6;7;8;9)の軸方向の範囲における前記ロッド(1)が少なくとも1つの溝(50)を有し、前記ロッド(1)が前記溝(50)において厚さbを有し、各挟持部ペア(4;5)の少なくとも1つの挟持部(6;7;8;9)の前記穴(16;17)が直径Dを有し、かつ前記半径方向の遊びが、b<Dであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記挟持部(6;7;8;9)の前記クランプ面(29;30;31;32)には窪み(25)が備えられており、これらがそれぞれ内側挟持部(6;7)と外側挟持部(8;9)との間にロッド状の固定要素(12;13)を受入れる前記長手方向軸(2)に対して横方向および偏心に前記それぞれの挟持部ペア(4;5)を貫通する導管(33;34)を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の装置。
【請求項6】
前記両方の導管(33;34)がそれぞれ導管軸(35;36)を有し、これが前記ロッド(1)の前記長手方向軸(2)に対して垂直に走り、かつこれに対して距離Aを有することを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記弾性手段(40)が、前記長手方向軸(2)に関して、前記挟持部(6;8;7、9)の前記導管(33;34)の反対側に取付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の装置。
【請求項8】
前記弾性手段(40)が、実質的に前記長手方向軸(2)に対して平行に配置されたロッド状の要素であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
前記弾性手段(40)が、非線形の応力−ひずみ曲線を有する材料から成ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】
前記弾性手段(40)が、形状記憶合金好ましくはニチノール(NITINOL)から成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】
前記弾性手段(40)が、ニッケル−チタン合金から成り、45%<Ni<55%、45%<Ti<55%、およびx+y=100%であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記形状記憶合金が、50℃よりも高い、好ましくは、80℃よりも高い遷移温度を有することを特徴とする請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記遷移温度が100℃よりもよりも高い、好ましくは、120℃よりも高いことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記弾性手段(40)が、プラスチック、好ましくは、PEEK、または炭素繊維強化PEEKから成ることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の装置。
【請求項15】
少なくとも1つのクランプ手段(10)がネジ接続を含んで成ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の装置。
【請求項16】
前記ネジ接続が前記ロッド(1)上のネジ山(24)およびこの外側ネジ山(24)を介してネジ込み可能なナット(18)を含んで成ることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記両方も挟持部ペア(4;5)間にリング状円板(37)が配置されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の装置。
【請求項18】
前記円板(37)が前記ロッド(1)上で同軸に移動可能であることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記円板(37)が前記ロッド(1)と一体式であり、前記第1のロッド部(19)と前記第2のロッド部(20)との間に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記導管(33;34)が角柱状であることを特徴とする請求項5〜19のいずれか1つに記載の装置。
【請求項21】
各導管(33;34)が内法幅LW、および前記導管軸(35;36)に対して直交に位置する開口において隣接する挟持部(6;7;8;9)間の幅Bを有し、かつB/LWの比率が70%〜90%であることを特徴とする請求項5〜20のいずれか1つに記載の装置。
【請求項22】
前記弾性手段(40)が擬弾性材料から成る請求項1〜21のいずれか1つに記載の装置。
【請求項23】
比(D−d)/dが0.01〜0.10であることを特徴とする請求項3〜22のいずれか1つに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−505267(P2007−505267A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500846(P2005−500846)
【出願日】平成15年6月26日(2003.6.26)
【国際出願番号】PCT/CH2003/000424
【国際公開番号】WO2004/112625
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(591073555)ジンテーズ アクチエンゲゼルシャフト クール (36)
【氏名又は名称原語表記】SYNTHES AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】