説明

外壁塗膜構造および外壁仕上げ方法

【課題】塗材・塗料の計量・混合が不要な外壁仕上げ方法及び塗膜構造で屋外曝露後でも透水性の低下がなく、下地の劣化を防ぐことで外皮塗膜の劣化を防ぐ外壁仕上げ方法及び塗膜構造の提供である。
【解決手段】メチルメタクリレートを30〜70重量%含み、ガラス転移温度が10℃以上50℃未満であるアクリル樹脂エマルジョンと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシランを含む建築用仕上塗材層を形成し、さらにその表面層に親水性を有する光触媒機能を有する塗膜を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用仕上塗材の外壁塗膜構造と仕上げ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の躯体保護、意匠性の付与及び美観性向上のため、建築外皮には各種塗装仕上げが行われている。特に直射日光に曝される南面や、幹線道路に面する部位においては、紫外線による劣化や、自動車から排出される排気ガス及び塵埃による汚れの程度が大きく、施工直後の鮮やかな色調に代表される美観が短期間のうちに低下するという課題や塗材の劣化に伴う雨水などの透水で下地モルタルが中性化し、これが外皮塗膜の劣化を促進する課題があった。
【0003】
15〜100℃のガラス転移温度を有するポリオール化合物にポリイソシアネート化合物を添加し、ポリカプロラクトンジオール及び/又はポリカプロラクトントリオールと、テトラアルコキシシランの低縮合化合物とを含有する塗料組成物は耐候性が高く、経時においてもひび割れが起こらず、汚染防止効果がある塗膜となることが開示されている。(特許文献1)
【0004】
(A)反応性シリル基を有する合成樹脂エマルション、(B)ポリオキシアルキレン鎖を有するポリシロキサン化合物、(C)顔料、(D)ポリオキシアルキレン鎖を有するアニオン性分散剤、を主成分とし、(A)の固形分100重量部に対し、(B)を0.1〜8.0重量部、(C)を5〜600重量部、(D)を0.1〜10重量部含有する水性塗料組成物が耐汚染性に優れるとともに、経時的に割れを生じることのない塗膜を形成でき、有光沢塗料においては塗膜の光沢が高く、さらには貯蔵安定性に優れることが開示されている。(特許文献2)
【0005】
メチルメタアクリレートモノマーを30〜60重量%含む不飽和基含有重合性単量体により合成され且つガラス転移温度が10℃以上30℃未満のアクリル樹脂エマルションと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシラン、顔料、充填材、増粘剤、成膜助剤とからなることを特徴とする水系塗材組成物で耐候性と耐汚染性に優れ、低温下で施工しても塗材表面の意匠に基づく凹凸によるひび割れが生じることがなく、さらには安定した耐水性を有する。(特許文献3)
しかし、モルタル等の下地への透水性を改善しない限り、下地が動くことによる外皮塗材の塗膜劣化を及ぼし、さらなる耐久性を求めるとことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−259354号公報
【特許文献2】特開2001−181559号公報
【特許文献3】特願2009−096684号
【特許文献4】特許第2875993号公報
【特許文献5】特開平9−71418号公報
【特許文献6】特開平10−67516号公報
【特許文献7】特開2000−247638号公報
【特許文献8】特開2008−222853号公報
【特許文献9】特開2008−88436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、塗材・塗料の計量・混合が不要な外壁仕上げ方法及び塗膜構造で屋外曝露後でも透水性の低下がなく、下地の劣化を防ぐことで外皮塗膜の劣化を防ぐ外壁仕上げ方法及び塗膜構造の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、メチルメタクリレートを30〜70重量%含み、ガラス転移温度が10℃以上50℃未満であるアクリル樹脂エマルジョンと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシランを含む建築用仕上塗材層が形成され、さらにその表面層に親水性を有する光触媒機能を有する塗膜が形成されることを特徴とする外壁塗膜構造で、透水性の低下を抑え、外皮塗膜の劣化、汚染を防止する。
【0009】
請求項2の発明は、前記建築用仕上塗材がJISA6909の外装合成樹脂エマルション系仕上塗材に適応するものであることを特徴とする請求項1記載の外壁塗膜構造で、仕上がりが凹凸感を有し意匠性が高く透水性の低下を抑え、外皮塗膜の劣化、汚染を防止する。
【0010】
請求項3の発明は、メチルメタクリレートを30〜70重量%含み、ガラス転移温度が10℃以上50℃未満であるアクリル樹脂エマルジョンと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシランを含む建築用仕上塗材層を形成し、さらにその表面層に親水性を有する光触媒機能を有する塗膜が形成することを特徴とする外壁仕上げ方法で、作業が容易で、透水性の低下を抑え、外皮塗膜の劣化、汚染を防止する。
【0011】
請求項4の発明は、前記建築用仕上塗材がJISA6909の外装合成樹脂エマルション系仕上塗材に適応するものであることを特徴とする請求項3記載の外壁仕上げ方法で、作業が容易で仕上がりが凹凸感を有し意匠性が高く透水性の低下を抑え、外皮塗膜の劣化、汚染を防止する。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、作業が容易に行え、透水が低減し、下地に対する劣化を抑え、凹凸感を有し意匠性を有する塗膜構造、仕上げ方法となる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は建築用仕上塗材、外装合成樹脂エマルション系仕上塗材においで屋外曝露経時後でも透水性低下が少なく、下地のモルタル等の中性化を遅らせ、下地の動き等による外皮塗膜の劣化を抑制するものである。
JISA6909に規定される建築用仕上塗材は適用範囲として「この規格は、セメント、合成樹脂などの結合材、顔料、骨材などを主原料とし、主として建築物の内外壁又は天井を吹付け、ローラー塗り、こて塗りなどによって立体的な造形性をもつ模様に仕上げる建築用仕上塗材について規定する。」とされ、このうち外装用途で、合成樹脂エマルションを使用したものである。本発明で使用するものは薄付け、厚付け両者に適応するものを言う。
この外装合成樹脂エマルション系仕上塗材は凹凸を有するため、透水性に不利なもので透水性の低減が課題となる。この課題を本発明は向上させた。
【0014】
本発明の外装合成樹脂エマルション系仕上塗材は特許文献3に記載されたもので、アクリル樹脂エマルジョンは、アクリル酸エステル系共重合樹脂、酢酸ビニル・アクリル酸エステル系共重合樹脂、シリコン変性アクリル系樹脂等の水性アクリル樹脂エマルジョンが使用でき、そのガラス転移温度は10℃以上50℃未満である。また、メチルメタアクリレートモノマーを30〜70重量%含むアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、及びこれらのモノエステルや、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン等のスチレン類、酢酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類などの不飽和基含有重合性単量体によって合成される。市販アクリルエマルジョンとして、ウルトラゾールA25(ガンツ化成株(株)、商品名、固形分48%、ガラス転移温度48℃、メチルメタクリレートモノマー70重量%配合)、アクロナールA754(BASFジャパン(株)、商品名、固形分48%、ガラス転移温度14℃、メチルメタアクリレートモノマー50重量%以上配合)、YJ1070Daq(固形分46.5%、ガラス転移点41℃、メチルメタクリレートモノマー40重量%以上、BASFジャパン株式会社製、商品名)などがある。
【0015】
骨材にはその表面に水酸基を有する骨材を使用し、得られる意匠と凹凸感によって、その粒度を任意に選択することが出来る。特に硅砂が最適である。一般的には東北硅砂7号(東北硅砂(株)、商品名、比重1.5、平均粒径150μm)を使用する。硅砂以外には、ガラス、シリカ、タルク、クレーなどが使用可能である。また骨材は充填材と粒径によって区別され、その粒径は100μm以上のものを言う。骨材の配合は塗材全体に対して、30〜60重量%が適し、塗膜表面に凹凸感の意匠が容易に得られ、塗付作業・塗膜強度も得られる。
【0016】
ビニル基を有するトリアルコキシシランは、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランや3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランが使用可能であり、市販にはKBM−503(信越化学(株)、商品名、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)、KBM−5103(信越化学株式会社製、商品名、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン)等がある。トリアルコキシシランの配合は塗材全体に対して0.2〜2重量%が適し、この範囲では塗膜表面のひび割れる抑制でき、保存性等が良好なものとなる。
【0017】
この他、下地の隠蔽や着色のための顔料、粘度及び塗布性の調整としての充填剤、保水性や作業性のための増粘剤、塗材中の巻き込み等による泡を消失させるために消泡剤、充填材や顔料等を均一に分散させるための分散剤、塗膜の製膜性の調整のための製膜助剤が配合することができる。
【0018】
上記構成で配合された仕上げ塗材の施工にあたっては、パターンローラー、金鏝、吹き付けガン等を使用して、目的としている意匠となるように施工器具を選択し、その意匠に適した塗付量で仕上げる。仕上げ塗材の適正粘度としては、300〜700Pa・sが好ましく、水を加えることで調整する。
【0019】
本発明で用いる親水性を有する光触媒塗料は、光触媒の構成により必要により、適宜仕上げ塗材の分解を抑制する層を加える。層は仕上げ塗材との密着と光触媒の分解作用に耐えるものであり、無機物、シリケート、フッ素樹脂、シリコン樹脂、アクリルシリコン樹脂、ベルオキシチタン等が可能で、光触媒の結合材と密着性が良く、光触媒機能を落とさないものを選択する。光触媒の機能は、有機物分解作用、親水性等の機能を有するが親水機能を有するチタン系の光触媒塗料であれば、本発明に使用することができる。建築仕上塗材層の上に連続塗膜で成膜する光触媒塗料であり、建築仕上げ塗材層の有機成分を分解しない対策を有する光触媒塗料である。前記分解を抑制する層が不要な例として特許文献8や特許文献9の光触媒の一部をフッ素樹脂やリン酸カルシウムアパタイト等で被塗物の分解を抑制する構造のものである。光触媒塗料としてはアナターゼ型酸化チタンが光触媒機能を効率が良く、開発されたものが、一般である。特許文献4〜7のベルオキシチタン系のものも使用できる。前記分解を抑制する層が不要なものとしては特許文献8、9のもの等を上げることができる。市販品として サガンコート(鯤コーポレーション、商品名、ぺルオキソチタン系)、ピュアコートANプラス(ピアレックステクノロジーズ、商品名、フッ素樹脂被覆系)NU−COAT AP((株)ニュートラル、商品名、セラミックアパタイト被覆系)が上げられる。
【0020】
上記、光触媒塗料をスポンジローラーやウールローラー、吹き付けガン(カップガン)を用いて施工することで成膜して親水性を有する光触媒塗料層を形成する。
以下 実施例・比較例にて具体的に記す。
【0021】
仕上げ塗材A
アクロナールA754を28重量部、テキサノールCS−12(チッソ(株)、商品名)1重量部、東北硅砂7号を40重量部、サイラエースS−710(チッソ(株)、商品名、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)1重量部、R−820(石原産業(株)、商品名、酸化チタン)3重量部、ホワイトンSB(白石カルシウム(株)、商品名、炭酸カルシウム、平均粒径2μm)5重量部、増粘剤は水溶性セルロースエーテルhiメトローズ90SH−4000を0.8重量部を配合し、仕上げ塗材Aとした。
【0022】
仕上げ塗材B
仕上げ塗材AのアクロナールA754をウルトラゾールA25に変え、テキサノールCS−12を3重量部に変えた以外同じで、仕上げ塗材Bとした。
【0023】
仕上げ塗材C
仕上げ塗材AのアクロナールA754をYJ1070Daq 29重量部に変え、テキサノールCS−12を3重量部に変えた以外同じで、仕上げ塗材Cとした。
【0024】
仕上げ塗材D
仕上げ塗材AのアクロナールA754をYJ1555D(固形分56%、Tg16℃、メチルメタクリレートモノマー未使用、BASFジャパン株式会社製、商品名)25重量部に変え、テキサノールCS−12を1重量部に変えた以外同じで、仕上げ塗材Dとした。
【0025】
光触媒処理1
仕上げ塗材乾燥後、PTA(鯤コーポレーション、商品名、下地保護層)をカップガンで噴霧塗布60g/mで塗布し、2時間乾燥後TPX(鯤コーポレーション、商品名、屋外用コーティング材)をカップガンで噴霧塗布60g/mで塗布し、24時間23℃相対湿度50%で静置した。
【0026】
光触媒処理2
仕上げ塗材乾燥後、ピュアコートANプラス(ピアレックステクノロジーズ(株)、商品名)をカップガンで噴霧塗布60g/mで塗布し、2時間乾燥後ピュアコートANプラス(ピアレックステクノロジーズ(株)、商品名)をカップガンで噴霧塗布60g/mで塗布し、24時間23℃相対湿度50%で静置した。
【0027】
光触媒処理2
仕上げ塗材乾燥後、NU−COAT AP((株)ニュートラル、製品名)をカップガンで噴霧塗布100g/mで塗布し、24時間23℃相対湿度50%RHで静置した。
【実施例1】
【0028】
仕上げ塗材Aとし、光触媒処理1を行い実施例1とした。
【実施例2】
【0029】
仕上げ塗材Bとし、光触媒処理2を行い実施例2とした。
【実施例3】
【0030】
仕上げ塗材Cとし、光触媒処理3を行い実施例3とした。
【0031】
比較例1
実施例1の仕上げ塗材Aを仕上げ塗材Dとした以外同じに行い、比較例1とした。
【0032】
比較例2
実施例1の光触媒処理を無処理とした以外同じに行い、比較例2とした。
【0033】
比較例3
実施例3の光触媒処理を無処理とした以外同じに行い、比較例3とした。
【0034】
比較例4
比較例1の光触媒処理を無処理とした以外同じに行い、比較例4とした。
【0035】
表1に評価結果を記す。
【表1】

【0036】
試験体作製方法
下地にJS−410(アイカ工業(株)、商品名、溶剤型塩化ゴム系シーラー)を0.2kg/m塗布して、4時間乾燥させた後、実施例・比較例の仕上げ塗材を0.9kg/mにて金鏝で塗付し、23℃相対湿度50%で12時間静置し、同一の仕上げ塗材を2.0kg/mにて金鏝で平滑に塗付し、23℃相対湿度50%で14日間静置した。その後、表に記した光触媒処理を行い試験体とした。
【0037】
評価方法
1)耐汚染性
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(80×265mm厚さ4mm)を使用し、(実施例・比較例の仕上げ塗材にて)試験体作製方法の通り試験体を作製した。この試験体を水平面に対して70°の角度で縦長状に設置し、試験体の塗膜面の上部から高さ300mmの位置に、水平面に対して10°の角度で設置され、波板(波の幅32mm、長さ500mm)に降った雨水が試験体の塗膜上部に落下し、試験体の塗膜下部に自重で流下するように配設させ、2ヶ月間屋外に曝露し、雨水によって汚れた塗膜部分と、曝露前との色差を色彩色差計(コニカミノルタセンシング(株)製CM−2600d)にて測定し、この色差を耐汚染性(ΔE)とした。ΔEが3.0未満を○、ΔEが3.0〜5.0未満を△、ΔEが5.0以上を×とした。
【0038】
2)耐候性
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(70×70mm厚さ8mm)を使用し、試験体作製方法の通り試験体を作製した。アイスーパーUVテスターSUV−W151(岩崎電気(株)、商品名、結露型超促進耐候性試験機、参考 メーカー資料では屋外曝露20年分が約1000時間で再現できる記載。)にてUV照射をし、その後70℃、相対湿度90%で24時間結露状態にすることをサイクルとし、トータルで500時間曝露促進し(10年の促進相当)、被曝前塗膜との色差を色彩色差計(耐汚染性に同じ)にて測定し、色差を耐候性評価値とし、ΔEが0.5未満を○、ΔEが0.5以上を×とした。
【0039】
3)透水性B法
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(400×200mm厚さ4mm)を使用し、試験体作製方法の通り試験体を作製し、JISA6909に準じ、試験体を水平に保持し、透水試験器具をシリコーンシーリング剤でとめ付け、48時間以上放置した後、23±2℃の水を試験体の表面から250mmの高さまで入れ、そのときの水頭の高さと24時間後の水頭の高さの差を求める。
3個の試験の平均値をとり、0.3ml以下を○、0.3より大きく0.5ml未満を△、0.5ml以上を×とした。
【0040】
4)曝露促進後の透水性B法
下地としてJISA5430規定のフレキシブルボード(400×200mm厚さ4mm)を使用し、試験体作製方法の通り試験体を作製し、試験体をUアイスーパーUVテスターSUV−W151にて、UV照射条件は、63℃、相対湿度50%で24時間UV照射し、その後その後70℃、相対湿度90%で24時間結露状態にすることをサイクルとし、トータルで1500時間曝露促進させ、透水性試験B法の試験を行った。方法は前記透水性B法に同じで、3個の試験の平均値をとり、0.3ml以下を○、0.3より大きく0.5ml未満を△、0.5ml以上を×とした。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メチルメタクリレートを30〜70重量%含み、ガラス転移温度が10℃以上50℃未満であるアクリル樹脂エマルジョンと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシランを含む建築用仕上塗材層が形成され、さらにその表面層に親水性を有する光触媒機能を有する塗膜が形成されることを特徴とする外壁塗膜構造。
【請求項2】
前記建築用仕上塗材がJISA6909の外装合成樹脂エマルション系仕上塗材に適応するものであることを特徴とする請求項1記載の外壁塗膜構造。
【請求項3】
メチルメタクリレートを30〜70重量%含み、ガラス転移温度が10℃以上50℃未満であるアクリル樹脂エマルジョンと、表面に水酸基を有する骨材、ビニル基を有するトリアルコキシシランを含む建築用仕上塗材層を形成し、さらにその表面層に親水性を有する光触媒機能を有する塗膜が形成することを特徴とする外壁仕上げ方法。
【請求項4】
前記建築用仕上塗材がJISA6909の外装合成樹脂エマルション系仕上塗材に適応するものであることを特徴とする請求項3記載の外壁仕上げ方法。

【公開番号】特開2011−72959(P2011−72959A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229540(P2009−229540)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000100698)アイカ工業株式会社 (566)
【Fターム(参考)】