外照式ＬＥＤ看板照明装置
【課題】 看板に使用されるＬＥＤ照明装置は大型看板に使用するとメタルハライドランプを使用した照明装置に比べ光束が不足するので、看板の下部まで十分な照度をえることができなかった。看板下部まで一様の照度を得るにはＬＥＤ光源の容量を上げる必要があり、その結果光源部が大型で重量が重くなる欠点があった。
【解決手段】 大型看板照明として比較的重量を抑えた高ワットのＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、低ワットのＬＥＤ照明器具を看板下部に設置し、看板上部と看板下部とのＬＥＤ照明器具の出力比を３倍以上にして看板面を均一な照度になるようにしたものである。
【解決手段】 大型看板照明として比較的重量を抑えた高ワットのＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、低ワットのＬＥＤ照明器具を看板下部に設置し、看板上部と看板下部とのＬＥＤ照明器具の出力比を３倍以上にして看板面を均一な照度になるようにしたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＬＥＤを光源とする外照式看板の照明装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、外照式看板は看板の上部にアームのついた照明器具を取り付け、看板面を照射している。照射される看板の高さ方向の長さが短いときは、低ワットの光源で看板下部まで照らすことができるが、看板の高さ方向の長さが長くなると看板下部まで照らすには高ワットの光源が必要になり、光源としてはメタルハライドランプなどが使用されていた。
【０００３】
最近、省電力の見地から看板にはＬＥＤを光源とする照明装置が従来のメタルハライドランプに代わって採用されるようになってきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、このような看板に使用されるＬＥＤ照明装置は大型看板に使用するとメタルハライドランプを使用した照明装置に比べ光束が不足するので、看板の下部まで十分な照度をえることができなかった。看板下部まで一様の照度を得るにはＬＥＤ光源の容量を上げる必要があり、その結果光源部が大型で重量が重くなる欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以上の点に鑑み、大型看板照明として比較的重量を抑えた高ワットのＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、低ワットのＬＥＤ照明器具を看板下部に設置し、看板上部と看板下部とのＬＥＤ照明器具の出力比を３倍以上にして看板面を均一な照度になるようにしたものである．
【０００６】
例えば、大型看板で光源としてメタルハライドランプの４００Ｗを使用していたものを光源としてＬＥＤを使用すると、大型看板下部まで均一な照度を得るにはＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、１４０Ｗの出力が必要であるが、看板下部に２０Ｗの出力のＬＥＤ照明器具を取り付けると８０ＷのＬＥＤ照明器具を看板上部に取り付ければ均一で、略同一の照度が得られる。この結果出力は合計１００Ｗになり、看板上部に１４０Ｗの照明器具を取り付けるより２９％の省電力になる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、一対のＬＥＤ照明器具を看板に取り付けるとき、看板上部と看板下部に取り付ける照明器具の出力比を３倍以上にすれば、看板上部にのみＬＥＤ照明器具を取り付けるより大幅な省電力と重量低減ができ、看板面の照度も均一にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【０００９】
図２は一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置の一実施例を示す器具設置図、図１は本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図である。
【００１０】
一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置は図２に示すように、看板１の上部にＬＥＤ照明器具２が取り付けられ看板面を照射している。看板１の高さが高いとＬＥＤ照明器具２は、看板１の下部まで均一な照度を保つため大型で重量が重くかつ出力の高い光源になってしまう。
【００１１】
図１は本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置で、看板１の上部に図１に示すＬＥＤ照明器具２よりも小型で重量の軽いＬＥＤ照明器具３が取り付けられ、看板１の下部にはＬＥＤ照明器具３よりも３倍以上出力の少ないＬＥＤ照明器具４が取り付けられている。
【００１２】
下表は図１の外照式ＬＥＤ看板照明装置と図２の外照式ＬＥＤ看板照明装置を同一看板に取り付けたときのＬＥＤの出力と看板面の平均照度を測定したときのデータである。
このデータより、ＬＥＤ照明器具２の光源の出力が１４０Ｗの時にはそれと略同等の照度を得るにはＬＥＤ照明器具３とＬＥＤ照明器具４の光源の出力比を４にすることにより達成できる。このとき本発明の消費電力は１００Ｗなので一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置より約２９％の省電力になる。
【００１３】
また、ＬＥＤ照明器具２の光源の出力が１２０Ｗの時にはそれと略同等の照度を得るにはＬＥＤ照明器具３とＬＥＤ照明器具４の光源の出力比を３にすることにより達成できる。このとき本発明の消費電力は８０Ｗなので一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置より約３３％の省電力になる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図。
【図２】一般の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図。
【符号の説明】
【００１５】
１・・・看板
２、３，４・・・ＬＥＤ照明器具
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＬＥＤを光源とする外照式看板の照明装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、外照式看板は看板の上部にアームのついた照明器具を取り付け、看板面を照射している。照射される看板の高さ方向の長さが短いときは、低ワットの光源で看板下部まで照らすことができるが、看板の高さ方向の長さが長くなると看板下部まで照らすには高ワットの光源が必要になり、光源としてはメタルハライドランプなどが使用されていた。
【０００３】
最近、省電力の見地から看板にはＬＥＤを光源とする照明装置が従来のメタルハライドランプに代わって採用されるようになってきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、このような看板に使用されるＬＥＤ照明装置は大型看板に使用するとメタルハライドランプを使用した照明装置に比べ光束が不足するので、看板の下部まで十分な照度をえることができなかった。看板下部まで一様の照度を得るにはＬＥＤ光源の容量を上げる必要があり、その結果光源部が大型で重量が重くなる欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は以上の点に鑑み、大型看板照明として比較的重量を抑えた高ワットのＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、低ワットのＬＥＤ照明器具を看板下部に設置し、看板上部と看板下部とのＬＥＤ照明器具の出力比を３倍以上にして看板面を均一な照度になるようにしたものである．
【０００６】
例えば、大型看板で光源としてメタルハライドランプの４００Ｗを使用していたものを光源としてＬＥＤを使用すると、大型看板下部まで均一な照度を得るにはＬＥＤ照明器具を看板上部に設置し、１４０Ｗの出力が必要であるが、看板下部に２０Ｗの出力のＬＥＤ照明器具を取り付けると８０ＷのＬＥＤ照明器具を看板上部に取り付ければ均一で、略同一の照度が得られる。この結果出力は合計１００Ｗになり、看板上部に１４０Ｗの照明器具を取り付けるより２９％の省電力になる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、一対のＬＥＤ照明器具を看板に取り付けるとき、看板上部と看板下部に取り付ける照明器具の出力比を３倍以上にすれば、看板上部にのみＬＥＤ照明器具を取り付けるより大幅な省電力と重量低減ができ、看板面の照度も均一にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【０００９】
図２は一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置の一実施例を示す器具設置図、図１は本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図である。
【００１０】
一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置は図２に示すように、看板１の上部にＬＥＤ照明器具２が取り付けられ看板面を照射している。看板１の高さが高いとＬＥＤ照明器具２は、看板１の下部まで均一な照度を保つため大型で重量が重くかつ出力の高い光源になってしまう。
【００１１】
図１は本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置で、看板１の上部に図１に示すＬＥＤ照明器具２よりも小型で重量の軽いＬＥＤ照明器具３が取り付けられ、看板１の下部にはＬＥＤ照明器具３よりも３倍以上出力の少ないＬＥＤ照明器具４が取り付けられている。
【００１２】
下表は図１の外照式ＬＥＤ看板照明装置と図２の外照式ＬＥＤ看板照明装置を同一看板に取り付けたときのＬＥＤの出力と看板面の平均照度を測定したときのデータである。
このデータより、ＬＥＤ照明器具２の光源の出力が１４０Ｗの時にはそれと略同等の照度を得るにはＬＥＤ照明器具３とＬＥＤ照明器具４の光源の出力比を４にすることにより達成できる。このとき本発明の消費電力は１００Ｗなので一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置より約２９％の省電力になる。
【００１３】
また、ＬＥＤ照明器具２の光源の出力が１２０Ｗの時にはそれと略同等の照度を得るにはＬＥＤ照明器具３とＬＥＤ照明器具４の光源の出力比を３にすることにより達成できる。このとき本発明の消費電力は８０Ｗなので一般の外照式ＬＥＤ看板照明装置より約３３％の省電力になる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図。
【図２】一般の一実施例を示す外照式ＬＥＤ看板照明装置の外観図。
【符号の説明】
【００１５】
１・・・看板
２、３，４・・・ＬＥＤ照明器具
【特許請求の範囲】
【請求項１】
外照式看板の上部と下部にＬＥＤを光源とする照明器具を取り付け、上部と下部のＬＥＤ光源の出力比を３倍以上にしてなる外照式ＬＥＤ看板照明装置。
【請求項１】
外照式看板の上部と下部にＬＥＤを光源とする照明器具を取り付け、上部と下部のＬＥＤ光源の出力比を３倍以上にしてなる外照式ＬＥＤ看板照明装置。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１２−１１３２７６（Ｐ２０１２−１１３２７６Ａ）
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２７８６１１（Ｐ２０１０−２７８６１１）
【出願日】平成２２年１１月２５日（２０１０．１１．２５）
【出願人】（０００２２１４３２）東西電工株式会社 (24)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１１月２５日（２０１０．１１．２５）
【出願人】（０００２２１４３２）東西電工株式会社 (24)
【Ｆターム（参考）】
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