外科用ステープル留めデバイスのための回転するノブロック機構
【課題】ステープルを組織に付与する回転可能なステープル留めヘッドを有する外科用ステープル留めデバイスにおいて、このヘッドの回転を防ぐためのロック機構を有する新規なデバイスを提供する。
【解決手段】外科用ステープル留めデバイスであって、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を備える。上記細長い本体部分は、この細長い本体部分を回転するノブを含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含み得る。この外科用ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリをさらに含み得る。
【解決手段】外科用ステープル留めデバイスであって、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を備える。上記細長い本体部分は、この細長い本体部分を回転するノブを含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含み得る。この外科用ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリをさらに含み得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
（背景）
（技術分野）
本開示は、ステープルを組織に付与するための回転可能なステープル留めヘッドを有する外科用ステープル留めデバイスに関する。より特定すれば、本開示は、このステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスに関する。
【背景技術】
【０００２】
（関連技術の背景）
ツールアセンブリの対向する顎構造間に組織を握るか、またはクランプ留めし、そしてその後、このクランプ留めされた組織を固定するための外科用デバイスは、当該技術分野で公知である。参考してその開示がその全体で援用される特許文献１は、このようなステープル留めデバイスを開示している。
【０００３】
腹腔鏡および／または内視鏡外科的手順は、小切開を通って実施されるか、または患者中の小さな入口の創傷を通って挿入された狭いカニューレを通って実施される。従来手順または開放手順では、外科医は、手術部位に直接接近する。減少した患者外傷、短縮化された患者回復期間よび全体コストにおける実質的な減少のため、腹腔鏡手順が開放手順より好まれる。内視鏡外科的手順および／または腹腔鏡外科的手順の特有の必要性を取り扱うため、外科医に外科用デバイスのステープル留めヘッドのより大きな操縦可能性を提供する内視鏡外科的ステープル留めデバイスが開発されている。
【０００４】
内視鏡外科的手順および／または腹腔鏡外科的手順における使用のための外科用デバイスのステープル留めヘッドは、細長いシャフトの遠位端上に取り付けられ、このステープル留めヘッドが小切開または狭いカニューレを通って挿入されることを可能にする。この細長いシャフトの近位端は、ステープラーハンドルによって回転可能に支持される。この細長いシャフトを回転する能力は、外科医が組織をより良く握るか、または組織を係合するためにステープル留めヘッドを選択的に配向することを可能にする。代表的には、これらのステープル留めデバイスは、上記細長いシャフトの近位端の周りに位置決めされるノブを含み、ステープル留めヘッドを回転可能に配向するための握る手段を提供する。Ｔｙｃｏ Ｈｅａｌｔｈｃａｒｅ Ｇｒｏｕｐ，ＬＰは、数年間、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ＊３０、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ＊６０およびＥＮＤＯ ＧＩＡ＊Ｕｎｉｖｅｒｓａｌのような、回転するノブを含む内視鏡ステープル留め器具を製造および市販している。これらの器具は、内視鏡手術の分野に顕著な臨床的利益を提供している。
【特許文献１】米国特許出願番号第２００４／０２３２２０１号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
外科医が一旦ステープル留めヘッドを所望の位置に配向したら、この外科用ステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を含む外科用ステープル留めデバイスを有することが有益であり得る。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（要約）
本開示の１つの局面によれば、回転ノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスが提供される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。この外科用ステープル留めデバイスのロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。
【０００７】
上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含み、そして関節運動ツールアセンブリを含み得る。関節運動部材が、上記ツールアセンブリを関節運動するために含まれ得る。この関節運動部材は、上記細長い本体部分を回転するために用いられるノブ上に配置される。
【０００８】
上記外科用ステープル留めデバイスは、ハンドルアセンブリをさらに含む。このハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む。このハンドルを引くことは、上記ロック機構を係合する。逆に、このハンドルの解放は、上記ロック機構の係合を解く。上記外科用ステープラーのロック機構は、上記作動部材の解放に際し、自動的に係合を解かれる。
【０００９】
別の実施形態では、外科用ステープル留めデバイスは、作動部材を含むハンドルアセンブリ、およびこのハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材、およびこの作動部材の作動に際し、上記細長い本体部材の回転防ぐロック手段を含む。上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブ、および上記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能なツールアセンブリを含む。
【００１０】
別の実施形態では、上記ハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されたハンドルをさらに含む。トリガーの移動は、上記ロック機構を係合する。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。この旋回可能に取り付けられた部材は、平坦なパッド、円筒形または矩形を含む任意の形状を備え得、そしてまた、上記ノブを摩擦によって係合するためのｏ−リングまたは粗い表面を含み得る。
【００１１】
本発明はまた、外科用ステープル留めデバイスに関し、このデバイスは、作動部材を含むハンドルアセンブリ、このハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材、およびこのハンドルアセンブリに対してこの細長い本体部材の回転を容易にするような形態の回転可能部材、および上記該作動部材の作動に際し、上記回転可能部材の回転を防ぐロック手段を備える。
【００１２】
上記回転可能部材は、上記細長い本体部分を回転するノブを含み得る。
【００１３】
上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能ツールアセンブリをさらに含み得る。
【００１４】
上記ハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含み得る。
【００１５】
上記ハンドルを引くことは、上記ロック機構を係合し得る。
【００１６】
上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含み得る。
【００１７】
上記旋回可能に取り付けられた部材は、上記ノブを摩擦によって係合するｏ−リングを含み得る。
【発明の効果】
【００１８】
回転するノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイス、およびこの外科用デバイスを用いる方法が開示される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。このステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。上記ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリおよびこのツールアセンブリを関節運動するための関節運動レバーをさらに含み得る。この関節運動レバーは、上記細長い本体部分を回転するノブ上に配置され得る。この構成を有することにより、外科医が一旦ステープル留めヘッドを所望の位置に配向したら、この外科用ステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を含む外科用ステープル留めデバイスが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
（好ましい実施形態の詳細な説明）
現在開示される外科用ステープル留めデバイスの好ましい実施形態は、ここで、図面を参照して詳細に説明され、これら図面では、同様の参照番号は、いくつかの図面の各々において同一または対応する要素を指定する。以下の説明において、用語「近位」は、伝統的であるように、操作者に最も近いステープル留めデバイスの端部をいい、その一方、用語「遠位」は、操作者から最も遠いデバイスの端部をいう。
【００２０】
図１〜５は、ほぼ１０で示される、現在開示される外科用ステープル留めデバイスの１つの好ましい実施形態を示す。外科用ステープル留めデバイスは当業者に周知であり、そして適用に依存して任意の数の種々の特徴を含み得ることが認識される。従って、外科用ステープル留めデバイス１０は、本開示のロック機構に関するとき、詳細に説明されるに過ぎない。
【００２１】
ここで、図１および２を参照して、外科用ステープル留めデバイス１０は、ハンドルアセンブリ１２および細長い本体１４を含む。ハンドルアセンブリ１２は、静止ハンドル部材２６、移動可能ハンドルまたはトリガー２８、およびバレル部分３０を含む。ハンドルアセンブリ１２は、ハウジング３８をさらに含み、そして好ましくは、プラスチックの成形されたハウジング半分セクション３８ａおよび３８ｂから形成される。あるいは、このハウジングを形成するためにその他の材料が用いられ得、金属、例えば、ステンレス鋼を含む。ハウジング３８は、ハンドルアセンブリ１２の静止ハンドル２６およびバレル部分３０を形成する。移動可能なハンドル２８は、ハウジング半分セクション３８ａと３８ｂとの間に回転可能に支持される。回転可能部材またはノブ３２が、バレル部分３０の前方端に回転可能に取り付けられ、そして細長い本体部材１４の近位端１４ｂに固定される。回転可能部材３２は、ハンドルアセンブリ１２に対して-細長い本体部材１４の回転を容易にするような形態である。回転可能部材３２は、好ましくは、プラスチックの成形された部材の半分セクション３２ａおよび３２ｂから形成される。回転可能部材３２には、さらに溝が付けられるか、または小突起物がつけられ、握ることを容易にする。ツールアセンブリ２０は、細長い本体１６の遠位端１６ａ上に支持される。ツールアセンブリ２０は、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４を含む。
【００２２】
ここで、図３を参照して、ハンドルアセンブリ１２は、移動可能なバンドル２８に作動可能に連結された作動機構４０をさらに含む。作動機構４０は、移動可能なハンドル２８が作動されるとき、歯のあるラック６０と係合し、そしてそれを進行するような形態のスプリングで負荷される歯止め４４を含む。歯のあるラック６０は、発射ロッド５８の近位端５８ａに作動可能に連結される。ロッド５８が細長い本体１４の長さを伸ばす。発射ロッド５８の遠位端は、ツールアセンブリ２０（図２）と作動可能に連結するような形態である。代替の実施形態では、発射ロッド５８および細長い本体１４は、１つ以上のセクションを含み得、そして１つ以上の関節運動ジョイントをさらに含み得る。
【００２３】
ハンドルアセンブリ１２は、ロック機構５０をさらに含む。ロック機構５０は、ロック部材５２、およびロック部材５２の遠位端５２ａ上に支持される係合部材５３を含む。この係合部材５３は、ｏ−リング、または回転可能部材３２を係合し得る任意の形状のその他の弾性部材もしくは摩擦部材を備え得る。ロック部材５２の近位端５２ｂは、ハンドルアセンブリ１２のバレル部分３０内の点５０ａの周りでハウジング３８に旋回可能に取り付けられる。ロック部材５０の遠位端５２ａは、バレル部分３０内から回転可能部材３２中に伸びる。回転可能部材３２は、ｏ−リング５３を含むロック部材５２の遠位端５２ａを受容するような形態である。ロック部材５２は、移動可能ハンドル２８の作動の間に、歯のあるラック６０の遠位端６０ａによって係合されるような形態である。ロック部材５２の近位端５２ｂは、歯のあるラック６０の遠位端６０ａによる係合のためのカム面を含む。
【００２４】
ここで、図４および５を参照して、ロック機構５０は、ステープル留めデバイス１０の作動の前に、非ロック位置（図４）に維持される。ロック機構５０が非ロック位置にあるとき、回転可能部材３２は自由に回転され得る。このようにして、細長い本体１４の遠位端１４ａ上に位置するツールアセンブリ２０は、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４がステープル留めされる組織を握るためのより良好な配向にあるように配向され得る。
【００２５】
移動可能ハンドル２８の作動に際し、作動機構４０は、歯のあるラック６０を進行する。歯のあるラック６０の進行は、歯のあるラック６０の遠位端６０ａをロック部材５２の近位端５２ｂ上のカム面に係合するようにする（図５）。歯のあるラック６０との係合は、ロック部材５２が点５０ａの周りを旋回するようにする。このようにして、ロック部材５２の遠位端５２ａ上に支持されたｏ−リング５３は、回転する部材３２の内面に押し付けられ、回転する部材３２を摩擦により係合する。ロックまたは係合された位置では、ロック機構５０は、回転可能部材３２の回転に対する抵抗を提供する。
【００２６】
作動部材４０は、移動可能ハンドル２８の解放が歯のあるラック６０の退却を引き起こすような形態であり得る。例えば、歯のあるラック６０は、近位方向に付勢され得る。代替の実施形態では、歯のあるラック６０は、歯のあるラック６０の手動による退却のために、退却ノブ（図示されず）に取り付けられ得る。歯のあるラック６０の退却は、歯のあるラック６０の遠位端６０ａをロック部材５２から係合を解くようにする。歯のあるラック６０からロック部材５２の係合を解くことは、ロック部材５２のｏ−リング５３を含む遠位端５２ａが回転可能部材３２から離れて旋回することを許容する。スプリングのような付勢部材が、このような係合を解くことを促進するために用いられ得る。このようにして、回転可能部材３２はもう一度自由に回転され得る。
【００２７】
手術手順の間に、ステープル留めデバイス１０は、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られる組織を回転可能に操作するために外科医によって用いられ得る。移動可能なハンドル２８を部分的に引くことにより、外科医は、ステープルを発射することなく、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に組織を握りながら、ロック機構５０を係合し得る。上記に記載されるように、ロック機構５０の係合は、回転可能部材３２の回転に対する抵抗を提供する。回転可能部材３２をロックすることにより、ステープル留めデバイス１０全体は、固定された位置にロックされ、そして外科医によるハンドルアセンブリ１２の任意の回転は、ツールアセンブリ２０に直接変えられる。このようにして、外科医は、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られた組織を操作するための外科用鉗子としてステープル留めデバイス１０を使用し得る。移動可能ハンドル２８の解放に際し、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られた組織は解放され、そしてロック機構５０は係合を解かれる。外科用鉗子としてステープル留めデバイス１０を用いる組織の操作は、必要に応じて繰り返され得る。
【００２８】
本開示の代替の実施形態では、上記ロック部材は、歯のあるラックが進行されるとき、上記ロック部材がノッチ内に受容され、上記回転可能部材の回転を防ぐように、この回転可能部材内に規定される１つ以上のノッチを係合するような形態である。
【００２９】
ここで、図６〜８を参照して、本開示の代替の実施形態では、外科用ステープル留めデバイス１０’は、関節運動するツールアセンブリ２０’をさらに含む。ツールアセンブリ２０’は、回転可能部材３２’を用いて上記のように回転される。ツールアセンブリ２０’の関節運動は、回転可能部材３２’上に作動可能に配置された関節運動部材３３’を用いて制御される。
【００３０】
外科的手順の間、操作され、そして／またはステープル留めされるべき組織を握る前に、ステープル留めデバイス１０’のツールアセンブリ２０’は、回転可能部材３２’を用いて回転され得、そして／または関節運動部材３３’で関節運動され、組織の係合のためにツールアセンブリ２０’をより良好に配向する。一旦、ツールアセンブリ２０’が適正に配向されると、移動可能ハンドル２８’を引くことは、上記のように、ロック機構５０’の回転可能部材３２’との係合を生じる。ロック機構５０’（図８）は、ツールアセンブリ２０’の回転または関節運動にかかわらず、係合され得る。上記のように、ロック機構３２’は、移動可能ハンドル２８’が引かれる間、ツールアセンブリ２０’の回転に対する抵抗を提供するか、またはその回転を防ぐ。移動可能ハンドル２８’が解放または引かれない位置に戻る際に、ロック機構３２’はロックを解かれるか、または係合を解かれ、そしてツールアセンブリ２０’は、もう一度、自由に回転可能である。
【００３１】
本開示のロック機構が、内視鏡鉗子、グラスパー、止血鉗子、鋏、クランプなどを含む回転するシャフトを有する任意の数のデバイス中にさらに取り込まれ得ることが認識される。本開示の回転するノブロック機構の形態、詳細および作動における種々の変更が、本開示の思想および範囲から逸脱することなくなされ得ることもまた理解されるべきである。例えば、上記ロック部材は、弾性または摩擦により係合する材料を含み得、その他の実施形態における回転に対して回転ノブに対する抵抗を提供し、このロック部材は、所定の位置に上記ノブをロックするために回転ノブ中の１つまたは一連のノッチを係合する特徴を含む。
【００３２】
（要約）
回転するノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイス、およびこの外科用デバイスを用いる方法が開示される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。このステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。上記ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリおよびこのツールアセンブリを関節運動するための関節運動レバーをさらに含み得る。この関節運動レバーは、上記細長い本体部分を回転するノブ上に配置され得る。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
ステープルを組織に付与するための回転可能なステープル留めヘッドを有する外科用ステープル留めデバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
本発明の前述の目的および利点は、添付の図面と組み合わせて考慮し、その好ましい実施形態に上記の詳細な説明への参照が有されて当業者によってより容易に理解され得る。
【図１】図１は、本開示に従う回転するノブロック機構を有するステープル留めデバイスの側面図である。
【図２】図２は、図１の外科用ステープル留めデバイスの平面図である。
【図３】図３は、図１〜２の外科用ステープル留めデバイスの部分断面側面図である。
【図４】図４は、係合を解かれ、そしてロックされない位置にある、図１〜３に示される外科用ステープル留めデバイスのロック機構の側方斜視図である。
【図５】図５は、係合およびロック位置にある、図４のロック機構の側方斜視図である。
【図６】図６は、本開示による回転するロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスの代替の実施形態の側面図である。
【図７】図７は、第２の形態で配向された図６の外科用ステープル留めデバイスの側面図である。
【図８】図８は、図６〜７のステープル留めデバイスの部分断面側面図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０ 外科用ステープル留めデバイス
１２ ハンドルアセンブリ
１４ 細長い本体
２０ ツールアセンブリ
２２ カートリッジアセンブリ
２４ アンビルアセンブリ
２６ 静止ハンドル
２８ 移動可能ハンドル
３０ バレル部分
３２ 回転可能部材
３８ ハウジング
【技術分野】
【０００１】
（背景）
（技術分野）
本開示は、ステープルを組織に付与するための回転可能なステープル留めヘッドを有する外科用ステープル留めデバイスに関する。より特定すれば、本開示は、このステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスに関する。
【背景技術】
【０００２】
（関連技術の背景）
ツールアセンブリの対向する顎構造間に組織を握るか、またはクランプ留めし、そしてその後、このクランプ留めされた組織を固定するための外科用デバイスは、当該技術分野で公知である。参考してその開示がその全体で援用される特許文献１は、このようなステープル留めデバイスを開示している。
【０００３】
腹腔鏡および／または内視鏡外科的手順は、小切開を通って実施されるか、または患者中の小さな入口の創傷を通って挿入された狭いカニューレを通って実施される。従来手順または開放手順では、外科医は、手術部位に直接接近する。減少した患者外傷、短縮化された患者回復期間よび全体コストにおける実質的な減少のため、腹腔鏡手順が開放手順より好まれる。内視鏡外科的手順および／または腹腔鏡外科的手順の特有の必要性を取り扱うため、外科医に外科用デバイスのステープル留めヘッドのより大きな操縦可能性を提供する内視鏡外科的ステープル留めデバイスが開発されている。
【０００４】
内視鏡外科的手順および／または腹腔鏡外科的手順における使用のための外科用デバイスのステープル留めヘッドは、細長いシャフトの遠位端上に取り付けられ、このステープル留めヘッドが小切開または狭いカニューレを通って挿入されることを可能にする。この細長いシャフトの近位端は、ステープラーハンドルによって回転可能に支持される。この細長いシャフトを回転する能力は、外科医が組織をより良く握るか、または組織を係合するためにステープル留めヘッドを選択的に配向することを可能にする。代表的には、これらのステープル留めデバイスは、上記細長いシャフトの近位端の周りに位置決めされるノブを含み、ステープル留めヘッドを回転可能に配向するための握る手段を提供する。Ｔｙｃｏ Ｈｅａｌｔｈｃａｒｅ Ｇｒｏｕｐ，ＬＰは、数年間、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ＊３０、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ＊６０およびＥＮＤＯ ＧＩＡ＊Ｕｎｉｖｅｒｓａｌのような、回転するノブを含む内視鏡ステープル留め器具を製造および市販している。これらの器具は、内視鏡手術の分野に顕著な臨床的利益を提供している。
【特許文献１】米国特許出願番号第２００４／０２３２２０１号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
外科医が一旦ステープル留めヘッドを所望の位置に配向したら、この外科用ステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を含む外科用ステープル留めデバイスを有することが有益であり得る。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（要約）
本開示の１つの局面によれば、回転ノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスが提供される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。この外科用ステープル留めデバイスのロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。
【０００７】
上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含み、そして関節運動ツールアセンブリを含み得る。関節運動部材が、上記ツールアセンブリを関節運動するために含まれ得る。この関節運動部材は、上記細長い本体部分を回転するために用いられるノブ上に配置される。
【０００８】
上記外科用ステープル留めデバイスは、ハンドルアセンブリをさらに含む。このハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む。このハンドルを引くことは、上記ロック機構を係合する。逆に、このハンドルの解放は、上記ロック機構の係合を解く。上記外科用ステープラーのロック機構は、上記作動部材の解放に際し、自動的に係合を解かれる。
【０００９】
別の実施形態では、外科用ステープル留めデバイスは、作動部材を含むハンドルアセンブリ、およびこのハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材、およびこの作動部材の作動に際し、上記細長い本体部材の回転防ぐロック手段を含む。上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブ、および上記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能なツールアセンブリを含む。
【００１０】
別の実施形態では、上記ハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されたハンドルをさらに含む。トリガーの移動は、上記ロック機構を係合する。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。この旋回可能に取り付けられた部材は、平坦なパッド、円筒形または矩形を含む任意の形状を備え得、そしてまた、上記ノブを摩擦によって係合するためのｏ−リングまたは粗い表面を含み得る。
【００１１】
本発明はまた、外科用ステープル留めデバイスに関し、このデバイスは、作動部材を含むハンドルアセンブリ、このハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材、およびこのハンドルアセンブリに対してこの細長い本体部材の回転を容易にするような形態の回転可能部材、および上記該作動部材の作動に際し、上記回転可能部材の回転を防ぐロック手段を備える。
【００１２】
上記回転可能部材は、上記細長い本体部分を回転するノブを含み得る。
【００１３】
上記外科用ステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能ツールアセンブリをさらに含み得る。
【００１４】
上記ハンドルアセンブリは、上記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含み得る。
【００１５】
上記ハンドルを引くことは、上記ロック機構を係合し得る。
【００１６】
上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含み得る。
【００１７】
上記旋回可能に取り付けられた部材は、上記ノブを摩擦によって係合するｏ−リングを含み得る。
【発明の効果】
【００１８】
回転するノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイス、およびこの外科用デバイスを用いる方法が開示される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。このステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。上記ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリおよびこのツールアセンブリを関節運動するための関節運動レバーをさらに含み得る。この関節運動レバーは、上記細長い本体部分を回転するノブ上に配置され得る。この構成を有することにより、外科医が一旦ステープル留めヘッドを所望の位置に配向したら、この外科用ステープル留めヘッドの回転を防ぐためのロック機構を含む外科用ステープル留めデバイスが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
（好ましい実施形態の詳細な説明）
現在開示される外科用ステープル留めデバイスの好ましい実施形態は、ここで、図面を参照して詳細に説明され、これら図面では、同様の参照番号は、いくつかの図面の各々において同一または対応する要素を指定する。以下の説明において、用語「近位」は、伝統的であるように、操作者に最も近いステープル留めデバイスの端部をいい、その一方、用語「遠位」は、操作者から最も遠いデバイスの端部をいう。
【００２０】
図１〜５は、ほぼ１０で示される、現在開示される外科用ステープル留めデバイスの１つの好ましい実施形態を示す。外科用ステープル留めデバイスは当業者に周知であり、そして適用に依存して任意の数の種々の特徴を含み得ることが認識される。従って、外科用ステープル留めデバイス１０は、本開示のロック機構に関するとき、詳細に説明されるに過ぎない。
【００２１】
ここで、図１および２を参照して、外科用ステープル留めデバイス１０は、ハンドルアセンブリ１２および細長い本体１４を含む。ハンドルアセンブリ１２は、静止ハンドル部材２６、移動可能ハンドルまたはトリガー２８、およびバレル部分３０を含む。ハンドルアセンブリ１２は、ハウジング３８をさらに含み、そして好ましくは、プラスチックの成形されたハウジング半分セクション３８ａおよび３８ｂから形成される。あるいは、このハウジングを形成するためにその他の材料が用いられ得、金属、例えば、ステンレス鋼を含む。ハウジング３８は、ハンドルアセンブリ１２の静止ハンドル２６およびバレル部分３０を形成する。移動可能なハンドル２８は、ハウジング半分セクション３８ａと３８ｂとの間に回転可能に支持される。回転可能部材またはノブ３２が、バレル部分３０の前方端に回転可能に取り付けられ、そして細長い本体部材１４の近位端１４ｂに固定される。回転可能部材３２は、ハンドルアセンブリ１２に対して-細長い本体部材１４の回転を容易にするような形態である。回転可能部材３２は、好ましくは、プラスチックの成形された部材の半分セクション３２ａおよび３２ｂから形成される。回転可能部材３２には、さらに溝が付けられるか、または小突起物がつけられ、握ることを容易にする。ツールアセンブリ２０は、細長い本体１６の遠位端１６ａ上に支持される。ツールアセンブリ２０は、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４を含む。
【００２２】
ここで、図３を参照して、ハンドルアセンブリ１２は、移動可能なバンドル２８に作動可能に連結された作動機構４０をさらに含む。作動機構４０は、移動可能なハンドル２８が作動されるとき、歯のあるラック６０と係合し、そしてそれを進行するような形態のスプリングで負荷される歯止め４４を含む。歯のあるラック６０は、発射ロッド５８の近位端５８ａに作動可能に連結される。ロッド５８が細長い本体１４の長さを伸ばす。発射ロッド５８の遠位端は、ツールアセンブリ２０（図２）と作動可能に連結するような形態である。代替の実施形態では、発射ロッド５８および細長い本体１４は、１つ以上のセクションを含み得、そして１つ以上の関節運動ジョイントをさらに含み得る。
【００２３】
ハンドルアセンブリ１２は、ロック機構５０をさらに含む。ロック機構５０は、ロック部材５２、およびロック部材５２の遠位端５２ａ上に支持される係合部材５３を含む。この係合部材５３は、ｏ−リング、または回転可能部材３２を係合し得る任意の形状のその他の弾性部材もしくは摩擦部材を備え得る。ロック部材５２の近位端５２ｂは、ハンドルアセンブリ１２のバレル部分３０内の点５０ａの周りでハウジング３８に旋回可能に取り付けられる。ロック部材５０の遠位端５２ａは、バレル部分３０内から回転可能部材３２中に伸びる。回転可能部材３２は、ｏ−リング５３を含むロック部材５２の遠位端５２ａを受容するような形態である。ロック部材５２は、移動可能ハンドル２８の作動の間に、歯のあるラック６０の遠位端６０ａによって係合されるような形態である。ロック部材５２の近位端５２ｂは、歯のあるラック６０の遠位端６０ａによる係合のためのカム面を含む。
【００２４】
ここで、図４および５を参照して、ロック機構５０は、ステープル留めデバイス１０の作動の前に、非ロック位置（図４）に維持される。ロック機構５０が非ロック位置にあるとき、回転可能部材３２は自由に回転され得る。このようにして、細長い本体１４の遠位端１４ａ上に位置するツールアセンブリ２０は、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４がステープル留めされる組織を握るためのより良好な配向にあるように配向され得る。
【００２５】
移動可能ハンドル２８の作動に際し、作動機構４０は、歯のあるラック６０を進行する。歯のあるラック６０の進行は、歯のあるラック６０の遠位端６０ａをロック部材５２の近位端５２ｂ上のカム面に係合するようにする（図５）。歯のあるラック６０との係合は、ロック部材５２が点５０ａの周りを旋回するようにする。このようにして、ロック部材５２の遠位端５２ａ上に支持されたｏ−リング５３は、回転する部材３２の内面に押し付けられ、回転する部材３２を摩擦により係合する。ロックまたは係合された位置では、ロック機構５０は、回転可能部材３２の回転に対する抵抗を提供する。
【００２６】
作動部材４０は、移動可能ハンドル２８の解放が歯のあるラック６０の退却を引き起こすような形態であり得る。例えば、歯のあるラック６０は、近位方向に付勢され得る。代替の実施形態では、歯のあるラック６０は、歯のあるラック６０の手動による退却のために、退却ノブ（図示されず）に取り付けられ得る。歯のあるラック６０の退却は、歯のあるラック６０の遠位端６０ａをロック部材５２から係合を解くようにする。歯のあるラック６０からロック部材５２の係合を解くことは、ロック部材５２のｏ−リング５３を含む遠位端５２ａが回転可能部材３２から離れて旋回することを許容する。スプリングのような付勢部材が、このような係合を解くことを促進するために用いられ得る。このようにして、回転可能部材３２はもう一度自由に回転され得る。
【００２７】
手術手順の間に、ステープル留めデバイス１０は、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られる組織を回転可能に操作するために外科医によって用いられ得る。移動可能なハンドル２８を部分的に引くことにより、外科医は、ステープルを発射することなく、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に組織を握りながら、ロック機構５０を係合し得る。上記に記載されるように、ロック機構５０の係合は、回転可能部材３２の回転に対する抵抗を提供する。回転可能部材３２をロックすることにより、ステープル留めデバイス１０全体は、固定された位置にロックされ、そして外科医によるハンドルアセンブリ１２の任意の回転は、ツールアセンブリ２０に直接変えられる。このようにして、外科医は、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られた組織を操作するための外科用鉗子としてステープル留めデバイス１０を使用し得る。移動可能ハンドル２８の解放に際し、カートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４との間に握られた組織は解放され、そしてロック機構５０は係合を解かれる。外科用鉗子としてステープル留めデバイス１０を用いる組織の操作は、必要に応じて繰り返され得る。
【００２８】
本開示の代替の実施形態では、上記ロック部材は、歯のあるラックが進行されるとき、上記ロック部材がノッチ内に受容され、上記回転可能部材の回転を防ぐように、この回転可能部材内に規定される１つ以上のノッチを係合するような形態である。
【００２９】
ここで、図６〜８を参照して、本開示の代替の実施形態では、外科用ステープル留めデバイス１０’は、関節運動するツールアセンブリ２０’をさらに含む。ツールアセンブリ２０’は、回転可能部材３２’を用いて上記のように回転される。ツールアセンブリ２０’の関節運動は、回転可能部材３２’上に作動可能に配置された関節運動部材３３’を用いて制御される。
【００３０】
外科的手順の間、操作され、そして／またはステープル留めされるべき組織を握る前に、ステープル留めデバイス１０’のツールアセンブリ２０’は、回転可能部材３２’を用いて回転され得、そして／または関節運動部材３３’で関節運動され、組織の係合のためにツールアセンブリ２０’をより良好に配向する。一旦、ツールアセンブリ２０’が適正に配向されると、移動可能ハンドル２８’を引くことは、上記のように、ロック機構５０’の回転可能部材３２’との係合を生じる。ロック機構５０’（図８）は、ツールアセンブリ２０’の回転または関節運動にかかわらず、係合され得る。上記のように、ロック機構３２’は、移動可能ハンドル２８’が引かれる間、ツールアセンブリ２０’の回転に対する抵抗を提供するか、またはその回転を防ぐ。移動可能ハンドル２８’が解放または引かれない位置に戻る際に、ロック機構３２’はロックを解かれるか、または係合を解かれ、そしてツールアセンブリ２０’は、もう一度、自由に回転可能である。
【００３１】
本開示のロック機構が、内視鏡鉗子、グラスパー、止血鉗子、鋏、クランプなどを含む回転するシャフトを有する任意の数のデバイス中にさらに取り込まれ得ることが認識される。本開示の回転するノブロック機構の形態、詳細および作動における種々の変更が、本開示の思想および範囲から逸脱することなくなされ得ることもまた理解されるべきである。例えば、上記ロック部材は、弾性または摩擦により係合する材料を含み得、その他の実施形態における回転に対して回転ノブに対する抵抗を提供し、このロック部材は、所定の位置に上記ノブをロックするために回転ノブ中の１つまたは一連のノッチを係合する特徴を含む。
【００３２】
（要約）
回転するノブロック機構を有する外科用ステープル留めデバイス、およびこの外科用デバイスを用いる方法が開示される。この外科用ステープル留めデバイスは、ハウジング、作動部材、このハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分、およびこの細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、上記作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構を含む。このステープル留めデバイスは、上記細長い本体部分を回転するノブをさらに含む。上記ロック機構は、上記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む。上記ステープル留めデバイスは、関節運動ツールアセンブリおよびこのツールアセンブリを関節運動するための関節運動レバーをさらに含み得る。この関節運動レバーは、上記細長い本体部分を回転するノブ上に配置され得る。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
ステープルを組織に付与するための回転可能なステープル留めヘッドを有する外科用ステープル留めデバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
本発明の前述の目的および利点は、添付の図面と組み合わせて考慮し、その好ましい実施形態に上記の詳細な説明への参照が有されて当業者によってより容易に理解され得る。
【図１】図１は、本開示に従う回転するノブロック機構を有するステープル留めデバイスの側面図である。
【図２】図２は、図１の外科用ステープル留めデバイスの平面図である。
【図３】図３は、図１〜２の外科用ステープル留めデバイスの部分断面側面図である。
【図４】図４は、係合を解かれ、そしてロックされない位置にある、図１〜３に示される外科用ステープル留めデバイスのロック機構の側方斜視図である。
【図５】図５は、係合およびロック位置にある、図４のロック機構の側方斜視図である。
【図６】図６は、本開示による回転するロック機構を有する外科用ステープル留めデバイスの代替の実施形態の側面図である。
【図７】図７は、第２の形態で配向された図６の外科用ステープル留めデバイスの側面図である。
【図８】図８は、図６〜７のステープル留めデバイスの部分断面側面図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０ 外科用ステープル留めデバイス
１２ ハンドルアセンブリ
１４ 細長い本体
２０ ツールアセンブリ
２２ カートリッジアセンブリ
２４ アンビルアセンブリ
２６ 静止ハンドル
２８ 移動可能ハンドル
３０ バレル部分
３２ 回転可能部材
３８ ハウジング
【特許請求の範囲】
【請求項１】
外科用ステープル留めデバイスであって：
ハウジング；
作動部材；
該ハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分；および
該細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、該作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構、を備える、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項２】
前記細長い本体部分が、該細長い本体部分を回転するノブを含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項３】
前記ロック機構が、前記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項４】
関節運動ツールアセンブリをさらに含む、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項５】
前記ツールアセンブリを関節運動する関節運動部材をさらに含む、請求項４に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項６】
前記関節運動部材が、前記細長い本体部分を回転するノブ上に配置される、請求項５に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項７】
前記ロック機構が、前記作動部材の解放に際し、自動的に係合を解かれる請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項８】
ハンドルアセンブリをさらに含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項９】
前記ハンドルアセンブリが、前記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１０】
前記ハンドルの作動が、前記ロック機構を係合する、請求項９に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１１】
前記ハンドルの解放が、前記ロック機構の係合を解く、請求項１０に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１２】
外科用ステープル留めデバイスであって：
作動部材を含むハンドルアセンブリ；
該ハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材；および
該ハンドルアセンブリに対して該細長い本体部材の回転を容易にするような形態の回転可能部材；および
該作動部材の作動に際し、該回転可能部材の回転を防ぐロック手段、を備える、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１３】
前記回転可能部材が、前記細長い本体部分を回転するノブを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１４】
前記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能ツールアセンブリをさらに含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１５】
前記ハンドルアセンブリが、前記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１６】
前記ハンドルを引くことが、前記ロック機構を係合する、請求項１２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１７】
前記ロック機構が、前記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む、請求項９に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１８】
前記旋回可能に取り付けられた部材が、前記ノブを摩擦によって係合するｏ−リングを含む、請求項１４に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１】
外科用ステープル留めデバイスであって：
ハウジング；
作動部材；
該ハウジング上に回転可能に支持される細長い本体部分；および
該細長い本体部分の回転を防ぐロック機構であって、該作動部材の作動に際し、自動的に係合されるロック機構、を備える、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項２】
前記細長い本体部分が、該細長い本体部分を回転するノブを含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項３】
前記ロック機構が、前記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項４】
関節運動ツールアセンブリをさらに含む、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項５】
前記ツールアセンブリを関節運動する関節運動部材をさらに含む、請求項４に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項６】
前記関節運動部材が、前記細長い本体部分を回転するノブ上に配置される、請求項５に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項７】
前記ロック機構が、前記作動部材の解放に際し、自動的に係合を解かれる請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項８】
ハンドルアセンブリをさらに含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項９】
前記ハンドルアセンブリが、前記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１０】
前記ハンドルの作動が、前記ロック機構を係合する、請求項９に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１１】
前記ハンドルの解放が、前記ロック機構の係合を解く、請求項１０に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１２】
外科用ステープル留めデバイスであって：
作動部材を含むハンドルアセンブリ；
該ハンドルアセンブリ上に回転可能に支持される細長い本体部材；および
該ハンドルアセンブリに対して該細長い本体部材の回転を容易にするような形態の回転可能部材；および
該作動部材の作動に際し、該回転可能部材の回転を防ぐロック手段、を備える、外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１３】
前記回転可能部材が、前記細長い本体部分を回転するノブを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１４】
前記細長い本体部分の遠位端上の関節運動可能ツールアセンブリをさらに含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１５】
前記ハンドルアセンブリが、前記作動部材に作動可能に連結されるハンドルを含む、請求項８に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１６】
前記ハンドルを引くことが、前記ロック機構を係合する、請求項１２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１７】
前記ロック機構が、前記ノブを係合するような形態の旋回可能に取り付けられた部材を含む、請求項９に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【請求項１８】
前記旋回可能に取り付けられた部材が、前記ノブを摩擦によって係合するｏ−リングを含む、請求項１４に記載の外科用ステープル留めデバイス。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００８−６８０７３（Ｐ２００８−６８０７３Ａ）
【公開日】平成２０年３月２７日（２００８．３．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２１２４３８（Ｐ２００７−２１２４３８）
【出願日】平成１９年８月１６日（２００７．８．１６）
【出願人】（５０１２８９７５１）タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年３月２７日（２００８．３．２７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年８月１６日（２００７．８．１６）
【出願人】（５０１２８９７５１）タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Ｆターム（参考）】
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