外部接続端子の取付部構造
【課題】外部接続端子に加わる横倒し負荷によってその外部接続端子が破損するという事態を抑制する。外部接続端子と貫通孔部の孔縁との隙間からキャビネットの内部を見えにくくする。
【解決手段】外部接続端子31が、背面パネル12の貫通孔部20に挿通されて外側に突出している。貫通孔部20の第1方向Tでの開口幅を第2方向Wでの開口幅よりも長くする。背面パネル12の内面側に、第2方向Wで対向する遮蔽片25を一体に形成して、遮蔽片25の先端縁26を外部接続端子31に近付ける。遮蔽片25の先端縁が、外部接続端子31を受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止する。
【解決手段】外部接続端子31が、背面パネル12の貫通孔部20に挿通されて外側に突出している。貫通孔部20の第1方向Tでの開口幅を第2方向Wでの開口幅よりも長くする。背面パネル12の内面側に、第2方向Wで対向する遮蔽片25を一体に形成して、遮蔽片25の先端縁26を外部接続端子31に近付ける。遮蔽片25の先端縁が、外部接続端子31を受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄型液晶テレビジョン受像機のアンテナ入力端子などの外部接続端子の取付部構造、特に、キャビネットの背面パネルに形成されている貫通孔部からその外側に突出されている外部接続端子に無理な負荷が加わって破損する、という事態を未然に防止する対策が講じられている外部接続端子の取付部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は外部接続端子31を有する薄型液晶テレビジョン受像機を背面側から見て示した概略斜視図、図6は同薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネット10の組立工程を示した説明図、図7は外部接続端子31としてのアンテナ入力端子を有するチューナ30の概略斜視図である。
【0003】
図5に例示した薄型液晶テレビジョン受像機は、そのキャビネット10が額縁形の前面パネル11と背面パネル12とを閉じ合わせることによって構成されていて、そのキャビネット10に収容されている液晶モジュールの表示部(不図示)が前面パネル11の前方に向けて露出している。また、背面パネル12には円形の貫通孔部20が形成されていて、上記した液晶モジュールの制御基板40(図6参照)に搭載されている外部接続端子31が、上記貫通孔部20に挿通されて背面パネル12の外側に突出している。外部接続端子31には、図7に示したチューナ30の円柱形状のアンテナ入力端子が相当していて、上記貫通孔部20に対する外部接続端子31の挿通箇所では、両者を同心状に位置させ、しかも、背面パネル12の外面を、貫通孔部20の周囲でフラットな平面に形成しておくことによって外観のシンプル性を演出している。なお、図5において、100はスタンドであり、このスタンド100が組み付けられた薄型液晶テレビジョン受像機は据置き型薄型液晶テレビジョン受像機に分類される。
【0004】
キャビネット10は、図6に説明的に示した閉合工程を行うことによって容易かつ正確に組み立てることが可能である。同図の組立工程では、外部接続端子31が設置されている前面パネル11の一端縁13に背面パネル12の一端縁14を突き当てた状態で背面パネル12を矢印Rのように回動させる操作が行われる。そして、この回動操作を通じて、背面パネル12の他端縁(不図示)が前面パネル11の他端縁(不図示)に閉じ合わされる。
【0005】
このため、上記の閉合工程で背面パネル12や外部接続端子が破損しないようにするためには、貫通孔部20の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉しないようになっていることが要求される。そこで、背面パネル12の貫通孔部20を上記のように円形の孔部によって形成してある場合には、円形の貫通孔部20のサイズ(内周直径寸法)を、外部接続端子31の外周直径の割に長くしてある。このことを図8を参照して次に説明する。
【0006】
図8は、背面パネル12の貫通孔部20に対する外部接続端子31の挿通箇所を示した正面図である。同図には、貫通孔部20の内周直径寸法をD、外部接続端子31の外周直径寸法をD1で示してある。そして、上記のように貫通孔部20の内周直径寸法Dが外部接続端子31の外周直径寸法D1の割に長くなっていて、両者が同心配置されているとすると、貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との間には、外部接続端子31の全周囲に比較的長い寸法Cの隙間70が形成されることになる。そのため、その隙間70を通してキャビネット10(図5参照)の内部が見えてしまう。その結果、背面パネル12の内側に、液晶モジュールの制御基板40や、チューナ30を覆っているシールド板50が収容されているような場合には、図8のように、上記隙間70を通して見える制御基板40やシールド板50の一部が目立って見苦しくなり、キャビネット10の外観品位が損なわれるという事態が生じる。
【0007】
また、上記隙間70が広く開いていると、貫通孔部20から背面パネル12の外側に突出している外部接続端子31に無理な横倒し負荷が加わったときに、外部接続端子31がその隙間70の中で、許容範囲を越えて傾き変形して破損してしまうという事態の起こるおそれがある。外部接続端子31に加えられる横倒し負荷は、外部接続端子31に図5に仮想線で示したプラグなどの相手方端子60を嵌脱させて着脱するときや、外部接続端子31に接続した相手方端子60から延び出ている信号コード61にユーザの足が引掛かってその信号コード61が引張られたようなときに発生する。
【0008】
そこで、図9に示した外部接続端子の取付部構造が提案された。同図の取付部構造では、背面パネル12の外面側に一体に、貫通孔部20を挟む対称位置に補強リブ65,65を突出させている。この取付部構造によると、外部接続端子31に相手方端子60を嵌脱するときに、相手方端子60がいずれかの補強リブ65に当接してその相手方端子60の変位幅が少ない範囲内に抑えられる。そのため、外部接続端子31が、上記した隙間70(図8参照)の中で、許容範囲を越えて傾き変形するという事態が起こりにくくなり、傾き変形による外部接続端子31の破損が起こりにくくなる。
【0009】
図9を参照して説明した取付部構造では、傾き変形による外部接続端子31の破損が起こりにくくなるということが云えるけれども、相手方端子60が外部接続端子31に接続されていないときには、図8を参照して説明したところと同様に、上記した隙間70を通して制御基板やシールド板が見え、それらが目立ってキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態が改善されるものではない。また、外観的には、背面パネル12から補強リブ65が突出していることが、外観のシンプル性を阻害してキャビネットの外観品位を低下させることにつながるおそれがある。
【0010】
一方、図10に示した外部接続端子の取付部構造も提案された。この取付部構造では、背面パネル12の円形の貫通孔部20の内周直径寸法Dを短くして外部接続端子31の外周直径寸法D1に近付けることにより、外部接続端子31の全周囲の隙間70を狭くしている。そして、隙間70の広さ(寸法C)が、傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、その外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得る寸法になっている。
【0011】
図10の取付部構造によると、背面パネル12の外面側に、図9に示した補強リブ65が存在しないので、背面パネル12の外観のシンプル性が演出され、しかも、隙間70が狭いためにキャビネットの内部の制御基板40やシールド板50の一部(図8参照)が見えなくなり、それらが目立つことによりキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態も生じない。
【0012】
しかしながら、図10の取付部構造では、背面パネル12の円形の貫通孔部20の内周直径Dを短くして外部接続端子31の外周直径寸法D1に近付けることによって、外部接続端子31の全周囲の隙間70を狭くしているので、図6を参照して説明した組立工程を採用することができないという問題がある。すなわち、図10のように隙間70が狭くなっていると、キャビネット組立時の閉合工程で、図11に例示したように貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉するという事態が起こりやすくなる。そして、そのような干渉が起こると、場合によっては、背面パネル12や外部接続端子31、ひいてはチューナ30が破損するという事態が引き起こされてしまう。
【0013】
他方、テレビジョン受像機の分野では、図9や図10を参照して説明したものと同様の取付部構造が周知あるいは公知である(たとえば、特許文献1参照)。
【0014】
また、薄型テレビジョン受像機からチューナのアンテナ入力端子を突出させること、そのアンテナ入力端子が高温になることを回避するために、シールド部の平板部に設けた複数箇所の突起によって、アンテナ入力端子に設けた台座部を支えること、なども提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2011−29825号公報
【特許文献2】特開2011−18820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、以上の問題や状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、キャビネット組立時の閉合工程で、背面パネルに形成されている貫通孔部の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉するという事態を回避しつつ、外部接続端子に接続した相手方端子から延び出ている信号コードにユーザの足が引掛かったりしたような場合でも、外部接続端子に加わる横倒し負荷によってその外部接続端子が破損するという事態を抑制することが可能であり、併せて、相手方端子が外部接続端子に接続されていないときでも、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態を改善することができ、しかも、背面パネルの外観のシンプル性を演出することが容易な外部接続端子の取付部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明に係る外部接続端子の取付部構造は、キャビネットに収容された外部接続端子が、上記キャビネットの背面パネルに形成された貫通孔部に挿通されてその背面パネルの外側に突出され、その外部接続端子の背面パネルからの突出部に、相手方端子が外嵌状態で接続されるように構成されている。
【0018】
そして、上記キャビネットの組立工程に、上記外部接続端子が設置されている前面パネルの一端縁に背面パネルの一端縁を突き当てた状態で背面パネルを回動させる操作を通じて、その背面パネルの他端縁を前面パネルの他端縁に閉じ合わせる閉合工程が含まれている。また、上記貫通孔部は、前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所に対する遠近方向に一致する第1方向での最大開口幅が、その第1方向に直交する第2方向の最大開口幅よりも長く形成されている。しかも、上記貫通孔部の上記第2方向の任意位置における上記第1方向での開口幅は、上記閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、上記貫通孔部の上記第2方向での開口幅は、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有している。
【0019】
外部接続端子の取付部構造が上記のように構成されていると、背面パネルの貫通孔部に挿通されている外部接続端子が第2方向に傾き変形しても、外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損が発生するよりも前に、外部接続端子が貫通孔部の孔縁によって受け止められて、その破損が未然に防止される。また、貫通孔部の第1方向での最大開口幅が、貫通孔部の第2方向での最大開口幅よりも長くなっていて、しかも、第1方向での開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子の頂部と貫通孔部の孔縁とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。しかも、背面パネルから突出する補強リブ(図9参照)を設ける必要がないので、背面パネルの外観のシンプル性を演出することが容易である。
【0020】
そのほか、貫通孔部の第1方向での最大開口幅が、貫通孔部の第2方向での最大開口幅よりも長くなっていることにより、言い換えれば、貫通孔部の第2方向での最大開口幅が貫通孔部の第1方向での最大開口幅よりも短くなっていることにより、外部接続端子と貫通孔部の孔縁との第2方向での隙間の広さが、第1方向での隙間の広さよりも狭くなる。そのため、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。
【0021】
本発明では、上記貫通孔部の基本形状が円形であり、上記背面パネルの内面側に、上記第2方向で対向する板片状の遮蔽片を一体に形成することによって、それらの遮蔽片の平行な先端縁の相互間空間を当該貫通孔部の空間の一部として具備させ、かつ、それらの遮蔽片の先端縁を上記貫通孔部の孔縁の一部に含ませてあると共に、それらの遮蔽片の先端縁同士の第2方向での相互間隔が、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該遮蔽片の先端縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに定められている、という構成を採用することが望ましい。
【0022】
この構成であれば、外部接続端子の傾き変形を破損を生じない範囲内に規制している遮蔽片が背面パネルの内面側に形成されていることにより、背面パネルの外側からはその遮蔽片が見えにくくなる。そのため、背面パネルに形成されている貫通孔部が見掛け上は円形になり、そのことが、背面パネルの外観のシンプル性を演出することに役立つ。言い換えると、背面パネルの外側から見える貫通孔部の形状が非円形になって外観上の違和感を生じる、という事態を回避することが可能になる。
【0023】
本発明では、上記キャビネットが、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットであり、上記外部接続端子が、アンテナ入力端子である、という構成を採用することが可能である。この構成において、背面パネルの貫通孔部から突出しているアンテナ入力端子に相手方端子を接続して信号コードを床面上に引き廻してあるように状況下では、信号コードにユーザの足が引掛かったりした場合には、外部接続端子に加わる負荷でその外部接続端子が第2方向に傾き変形を起こしやすい。しかし、そのような第2方向での外部接続端子の傾き変形は、貫通孔部の孔縁が外部接続端子を受け止めることによって、外部接続端子が破損することのない許容範囲に規制される。したがって、外部接続端子が、その傾き変形によって破損してしまうという事態が未然に防止される。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明に係る外部接続端子の取付部構造によれば、キャビネット組立時の閉合工程で、背面パネルに形成されている貫通孔部の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉するという事態が回避されるために、そのような閉合工程を経てキャビネットを容易かつ正確に組み立てることができるようになる。
【0025】
また、第1方向での貫通孔部の最大開口幅よりも第2方向での貫通孔部の最大開口幅を狭くし、しかも、第2方向での貫通孔部の開口幅を、第2方向に傾き変位した外部接続端子を貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに規定してあるので、外部接続端子に加わる横倒し負荷によってその外部接続端子が破損するという事態が抑制され、しかも、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。さらに、背面パネルの外観のシンプル性を演出することも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係る外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図2】同取付部構造の正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】変形例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図5】外部接続端子を有する薄型液晶テレビジョン受像機を背面側から見て示した概略斜視図である。
【図6】薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットの組立工程を示した説明図である。
【図7】外部接続端子としてのアンテナ入力端子を有するチューナの概略斜視図である。
【図8】従来例による背面パネルの貫通孔部に対する外部接続端子の挿通箇所を示した正面図である。
【図9】他の従来例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図10】さらに他の従来例による外部接続端子の取付部構造の正面図である。
【図11】キャビネット組立時の閉合工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
この実施形態に係る外部接続端子の取付部構造は、図5を参照して説明した薄型液晶テレビジョン受像機に適用されている。すなわち、額縁形の前面パネル11と背面パネル12とを閉じ合わせることによって構成されているキャビネット10に収容されている液晶モジュールの表示部(不図示)が前面パネル11の前方に向けて露出し、背面パネル12に形成されている貫通孔部20に外部接続端子31が挿通されて背面パネル12の外側に突出している。外部接続端子31には、図7に示したチューナ30の円柱形状のアンテナ入力端子が相当している。
【0028】
また、キャビネット10は、図6に説明的に示した閉合工程を行うことによって組み立てられている。この閉合工程は、上記した液晶モジュールと共に外部接続端子31が設置されている前面パネル11の一端縁(上端縁)13に背面パネル12の一端縁(上端縁)14を突き当てた状態で、背面パネル12を矢印Rのように回動させる工程である。この回動操作を通じて、背面パネル12の他端縁(下端縁)が前面パネル11の他端縁(下端縁)に閉じ合わされる。
【0029】
以下の説明では、上記閉合工程での背面パネル12の回動支点となる前面パネル11の一端縁13と背面パネル12の一端縁14との突合せ箇所A(図6参照)に対する遠近方向を第1方向と規定し、その第1方向に直交する方向を第2方向と規定する。そして、第1方向を符号Tで示し、第2方向を符号Wで示す。図5に示したように、第1方向Tは据置き型薄型液晶テレビジョン受像機の高さ方向に相当し、第2方向Wは据置き型薄型液晶テレビジョン受像機の横幅方向に相当している。
【0030】
図1はこの実施形態に係る外部接続端子の取付部構造の概略斜視図、図2は同取付部構造の正面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。
【0031】
図1〜図3のように、背面パネル12に形成されている貫通孔部20は、その背面パネル20の外面22及び内面23で円形を形作っていて、その孔壁面24は円筒面を形作っている。そして、そのような円形の基本形状を有する貫通孔部20と、その貫通孔部20を挿通して背面パネル12の外側に突出している円柱状の外部接続端子31と、が同心状に位置している。以上説明した構成は、図8を参照して説明した取付部構造の構成と同様である。したがって、外部接続端子31の背面パネル12からの突出部に、図5に仮想線で示したように相手方端子60が外嵌状態で接続される。
【0032】
この実施形態では、図2又は図3のように、背面パネル12の内面23側に、上記した第2方向Wで相対向する一対の板片状の遮蔽片25,25を、背面パネル12と一体に合成樹脂で形成してある。これらの遮蔽片25,25は、その先端縁26,26が第1方向Tにまっすぐに延びている。一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26同士は、互いに平行になっていて、しかも、上記した基本形状が円形である貫通孔部20の円形の孔縁21よりもその貫通孔部20の中心側に向かって張り出している。そして、それらの遮蔽片25,25の先端縁26,26の相互間空間を貫通孔部20の空間の一部として具備させてある。
【0033】
貫通孔部20が上記のように構成されていると、図2のように、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅、すなわち貫通孔部20の中心を通る第1方向Tでの直径寸法Dが、第2方向Wの最大開口幅、すなわち一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26の間隔寸法Lよりも長くなっている。また、貫通孔部20の第1方向Tでの開口幅、言い換えると、貫通孔部20の第2方向Wの任意位置における第1方向Tの開口幅は、上記した閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が前面パネル12側に設置されている外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズ(寸法)を有している。すなわち、上記した閉合工程では、外部接続端子21が、貫通孔部20の孔縁21に干渉することなく、一対の遮蔽片20,25の相互間に挿通される。これに対し、第2方向Wでの開口幅、言い換えると、貫通孔部20の第1方向Tでの任意の位置についての第2方向Wの開口幅は、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁、具体的には第2方向Wで対向している一対の遮蔽片25,25のいずれかの先端縁26,26が受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズ(寸法)を有している。
【0034】
図2によって判るように、貫通孔部20とその貫通孔部20に挿通されて同心状に位置している外部接続端子31との間には、第1方向Tにおいて比較的広い寸法Cの隙間70が形成されていのに対し、第2方向Wで形成されている隙間71は、第1方向Tでの隙間70に比べて狭くなる。図2及び図3には隙間71の最も狭い箇所の寸法を符号Sで示してある。
【0035】
この実施形態による外部接続端子の取付部構造によると、背面パネル12の貫通孔部20に挿通されている外部接続端子31が第2方向Wに傾き変形しても、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損が発生するよりも前に、外部接続端子31が一対の遮蔽片25,25のいずれかの先端縁26によって受け止められる。そのため、外部接続端子31が、許容範囲を越える傾き変形によって破損するという事態が未然に防止される。なお、この実施形態では、遮蔽片25,25の先端縁26,26の相互間空間を貫通孔部20の空間の一部として具備させてあることにより、遮蔽片25,25の先端縁26,26は、貫通孔部20の孔縁21の一部を形成している。
【0036】
また、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅(貫通孔部20の内周直径寸法D)が、貫通孔部20の第2方向Wでの最大開口幅(一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26の間隔寸法L)よりも長くなっていて、しかも、第1方向Tでの開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる上記閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子31の頂部と貫通孔部20の孔縁21とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。
【0037】
さらに、図9に示したような背面パネル12から突出する補強リブ65を有していないので、背面パネル12の外観のシンプル性を演出することが容易である。
【0038】
また、外部接続端子31と貫通孔部20の孔縁21との第2方向Wでの隙間71の広さが、第1方向Tでの隙間70の広さよりも狭くなっている。そのため、貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との相互間の隙間からキャビネットの内部の制御基板40やシールド板50の一部が見えにくくなるので、それらが目立つことによりキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態も生じない。
【0039】
特に、この実施形態では、外部接続端子31の傾き変形を破損を生じない範囲内に規制している遮蔽片25,25が、背面パネル12の内面側に板片状に形成されていることにより、それらの遮蔽片25が貫通孔部20の奥部に入り込んだ箇所に位置している。そのため、背面パネル12の外側からはそれらの遮蔽片25,25が見えにくくなって、貫通孔部20が見掛け上は円形になる。したがって、背面パネル20に外観のシンプル性が容易に付与される。
【0040】
図4は変形例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。この変形例では、貫通孔部20を小判形に形成することによって、第1方向Tでの最大開口幅が、第2方向Wの最大開口幅よりも長く形成されている。また、第1方向Tでの開口幅は、上記した閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が前面パネル側に設置されている外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、第2方向Wでの開口幅は、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有している。この変形例の構成は、円形の貫通孔部の開口幅を、第2方向Wにおいて短くした構成に相当している。
【0041】
この変形例による構成を採用することによっても、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得る。また、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅が、貫通孔部20の第2方向Wでの最大開口幅よりも長くなっていて、第1方向Tでの開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる上記閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子31の頂部と貫通孔部20の孔縁21とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。図9に示したような背面パネル12から突出する補強リブ65を有していないので、背面パネル12の外観のシンプル性を演出することが容易である。貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えにくくなるので、キャビネットの内部が見えてキャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。
【0042】
以上説明した実施形態及び変形例は、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機に適用されている。このため、背面パネル12の貫通孔部20から突出している外部接続端子31としてのアンテナ入力端子に相手方端子を接続して信号コードを床面上に引き廻してあるように状況下において、信号コードにユーザの足が引掛かったりしてアンテナ入力端子が第2方向Wに傾き変形を起こしても、貫通孔部20の孔縁21(遮蔽片25の先端縁26を含む)がアンテナ入力端子を受け止めることによって、アンテナ入力端子の傾き変形幅は、アンテナ入力端子31が破損することのない許容範囲に規制される。したがって、アンテナ入力端子がその傾き変形によって破損してしまうという事態が未然に防止される。
【0043】
本発明に係る外部接続端子の取付部構造は、上記したチューナのアンテナ入力端子の取付部構造に限定されない。たとえば、背面パネルの貫通孔部に挿通されてその外側に突出する円柱状のジャックの取付部構造にも同様に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0044】
10 キャビネット
12 背面パネル
13 前面パネルの一端縁
14 背面パネルの一端縁
20 貫通孔部
21 貫通孔部の孔縁
25 遮蔽片
26 遮蔽片の先端縁(貫通孔部の孔縁)
31 外部接続端子(アンテナ入力端子)
60 相手方端子
A 前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所
T 第1方向
W 第2方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄型液晶テレビジョン受像機のアンテナ入力端子などの外部接続端子の取付部構造、特に、キャビネットの背面パネルに形成されている貫通孔部からその外側に突出されている外部接続端子に無理な負荷が加わって破損する、という事態を未然に防止する対策が講じられている外部接続端子の取付部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は外部接続端子31を有する薄型液晶テレビジョン受像機を背面側から見て示した概略斜視図、図6は同薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネット10の組立工程を示した説明図、図7は外部接続端子31としてのアンテナ入力端子を有するチューナ30の概略斜視図である。
【0003】
図5に例示した薄型液晶テレビジョン受像機は、そのキャビネット10が額縁形の前面パネル11と背面パネル12とを閉じ合わせることによって構成されていて、そのキャビネット10に収容されている液晶モジュールの表示部(不図示)が前面パネル11の前方に向けて露出している。また、背面パネル12には円形の貫通孔部20が形成されていて、上記した液晶モジュールの制御基板40(図6参照)に搭載されている外部接続端子31が、上記貫通孔部20に挿通されて背面パネル12の外側に突出している。外部接続端子31には、図7に示したチューナ30の円柱形状のアンテナ入力端子が相当していて、上記貫通孔部20に対する外部接続端子31の挿通箇所では、両者を同心状に位置させ、しかも、背面パネル12の外面を、貫通孔部20の周囲でフラットな平面に形成しておくことによって外観のシンプル性を演出している。なお、図5において、100はスタンドであり、このスタンド100が組み付けられた薄型液晶テレビジョン受像機は据置き型薄型液晶テレビジョン受像機に分類される。
【0004】
キャビネット10は、図6に説明的に示した閉合工程を行うことによって容易かつ正確に組み立てることが可能である。同図の組立工程では、外部接続端子31が設置されている前面パネル11の一端縁13に背面パネル12の一端縁14を突き当てた状態で背面パネル12を矢印Rのように回動させる操作が行われる。そして、この回動操作を通じて、背面パネル12の他端縁(不図示)が前面パネル11の他端縁(不図示)に閉じ合わされる。
【0005】
このため、上記の閉合工程で背面パネル12や外部接続端子が破損しないようにするためには、貫通孔部20の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉しないようになっていることが要求される。そこで、背面パネル12の貫通孔部20を上記のように円形の孔部によって形成してある場合には、円形の貫通孔部20のサイズ(内周直径寸法)を、外部接続端子31の外周直径の割に長くしてある。このことを図8を参照して次に説明する。
【0006】
図8は、背面パネル12の貫通孔部20に対する外部接続端子31の挿通箇所を示した正面図である。同図には、貫通孔部20の内周直径寸法をD、外部接続端子31の外周直径寸法をD1で示してある。そして、上記のように貫通孔部20の内周直径寸法Dが外部接続端子31の外周直径寸法D1の割に長くなっていて、両者が同心配置されているとすると、貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との間には、外部接続端子31の全周囲に比較的長い寸法Cの隙間70が形成されることになる。そのため、その隙間70を通してキャビネット10(図5参照)の内部が見えてしまう。その結果、背面パネル12の内側に、液晶モジュールの制御基板40や、チューナ30を覆っているシールド板50が収容されているような場合には、図8のように、上記隙間70を通して見える制御基板40やシールド板50の一部が目立って見苦しくなり、キャビネット10の外観品位が損なわれるという事態が生じる。
【0007】
また、上記隙間70が広く開いていると、貫通孔部20から背面パネル12の外側に突出している外部接続端子31に無理な横倒し負荷が加わったときに、外部接続端子31がその隙間70の中で、許容範囲を越えて傾き変形して破損してしまうという事態の起こるおそれがある。外部接続端子31に加えられる横倒し負荷は、外部接続端子31に図5に仮想線で示したプラグなどの相手方端子60を嵌脱させて着脱するときや、外部接続端子31に接続した相手方端子60から延び出ている信号コード61にユーザの足が引掛かってその信号コード61が引張られたようなときに発生する。
【0008】
そこで、図9に示した外部接続端子の取付部構造が提案された。同図の取付部構造では、背面パネル12の外面側に一体に、貫通孔部20を挟む対称位置に補強リブ65,65を突出させている。この取付部構造によると、外部接続端子31に相手方端子60を嵌脱するときに、相手方端子60がいずれかの補強リブ65に当接してその相手方端子60の変位幅が少ない範囲内に抑えられる。そのため、外部接続端子31が、上記した隙間70(図8参照)の中で、許容範囲を越えて傾き変形するという事態が起こりにくくなり、傾き変形による外部接続端子31の破損が起こりにくくなる。
【0009】
図9を参照して説明した取付部構造では、傾き変形による外部接続端子31の破損が起こりにくくなるということが云えるけれども、相手方端子60が外部接続端子31に接続されていないときには、図8を参照して説明したところと同様に、上記した隙間70を通して制御基板やシールド板が見え、それらが目立ってキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態が改善されるものではない。また、外観的には、背面パネル12から補強リブ65が突出していることが、外観のシンプル性を阻害してキャビネットの外観品位を低下させることにつながるおそれがある。
【0010】
一方、図10に示した外部接続端子の取付部構造も提案された。この取付部構造では、背面パネル12の円形の貫通孔部20の内周直径寸法Dを短くして外部接続端子31の外周直径寸法D1に近付けることにより、外部接続端子31の全周囲の隙間70を狭くしている。そして、隙間70の広さ(寸法C)が、傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、その外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得る寸法になっている。
【0011】
図10の取付部構造によると、背面パネル12の外面側に、図9に示した補強リブ65が存在しないので、背面パネル12の外観のシンプル性が演出され、しかも、隙間70が狭いためにキャビネットの内部の制御基板40やシールド板50の一部(図8参照)が見えなくなり、それらが目立つことによりキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態も生じない。
【0012】
しかしながら、図10の取付部構造では、背面パネル12の円形の貫通孔部20の内周直径Dを短くして外部接続端子31の外周直径寸法D1に近付けることによって、外部接続端子31の全周囲の隙間70を狭くしているので、図6を参照して説明した組立工程を採用することができないという問題がある。すなわち、図10のように隙間70が狭くなっていると、キャビネット組立時の閉合工程で、図11に例示したように貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉するという事態が起こりやすくなる。そして、そのような干渉が起こると、場合によっては、背面パネル12や外部接続端子31、ひいてはチューナ30が破損するという事態が引き起こされてしまう。
【0013】
他方、テレビジョン受像機の分野では、図9や図10を参照して説明したものと同様の取付部構造が周知あるいは公知である(たとえば、特許文献1参照)。
【0014】
また、薄型テレビジョン受像機からチューナのアンテナ入力端子を突出させること、そのアンテナ入力端子が高温になることを回避するために、シールド部の平板部に設けた複数箇所の突起によって、アンテナ入力端子に設けた台座部を支えること、なども提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2011−29825号公報
【特許文献2】特開2011−18820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、以上の問題や状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、キャビネット組立時の閉合工程で、背面パネルに形成されている貫通孔部の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉するという事態を回避しつつ、外部接続端子に接続した相手方端子から延び出ている信号コードにユーザの足が引掛かったりしたような場合でも、外部接続端子に加わる横倒し負荷によってその外部接続端子が破損するという事態を抑制することが可能であり、併せて、相手方端子が外部接続端子に接続されていないときでも、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態を改善することができ、しかも、背面パネルの外観のシンプル性を演出することが容易な外部接続端子の取付部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明に係る外部接続端子の取付部構造は、キャビネットに収容された外部接続端子が、上記キャビネットの背面パネルに形成された貫通孔部に挿通されてその背面パネルの外側に突出され、その外部接続端子の背面パネルからの突出部に、相手方端子が外嵌状態で接続されるように構成されている。
【0018】
そして、上記キャビネットの組立工程に、上記外部接続端子が設置されている前面パネルの一端縁に背面パネルの一端縁を突き当てた状態で背面パネルを回動させる操作を通じて、その背面パネルの他端縁を前面パネルの他端縁に閉じ合わせる閉合工程が含まれている。また、上記貫通孔部は、前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所に対する遠近方向に一致する第1方向での最大開口幅が、その第1方向に直交する第2方向の最大開口幅よりも長く形成されている。しかも、上記貫通孔部の上記第2方向の任意位置における上記第1方向での開口幅は、上記閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、上記貫通孔部の上記第2方向での開口幅は、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有している。
【0019】
外部接続端子の取付部構造が上記のように構成されていると、背面パネルの貫通孔部に挿通されている外部接続端子が第2方向に傾き変形しても、外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損が発生するよりも前に、外部接続端子が貫通孔部の孔縁によって受け止められて、その破損が未然に防止される。また、貫通孔部の第1方向での最大開口幅が、貫通孔部の第2方向での最大開口幅よりも長くなっていて、しかも、第1方向での開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子の頂部と貫通孔部の孔縁とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。しかも、背面パネルから突出する補強リブ(図9参照)を設ける必要がないので、背面パネルの外観のシンプル性を演出することが容易である。
【0020】
そのほか、貫通孔部の第1方向での最大開口幅が、貫通孔部の第2方向での最大開口幅よりも長くなっていることにより、言い換えれば、貫通孔部の第2方向での最大開口幅が貫通孔部の第1方向での最大開口幅よりも短くなっていることにより、外部接続端子と貫通孔部の孔縁との第2方向での隙間の広さが、第1方向での隙間の広さよりも狭くなる。そのため、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。
【0021】
本発明では、上記貫通孔部の基本形状が円形であり、上記背面パネルの内面側に、上記第2方向で対向する板片状の遮蔽片を一体に形成することによって、それらの遮蔽片の平行な先端縁の相互間空間を当該貫通孔部の空間の一部として具備させ、かつ、それらの遮蔽片の先端縁を上記貫通孔部の孔縁の一部に含ませてあると共に、それらの遮蔽片の先端縁同士の第2方向での相互間隔が、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該遮蔽片の先端縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに定められている、という構成を採用することが望ましい。
【0022】
この構成であれば、外部接続端子の傾き変形を破損を生じない範囲内に規制している遮蔽片が背面パネルの内面側に形成されていることにより、背面パネルの外側からはその遮蔽片が見えにくくなる。そのため、背面パネルに形成されている貫通孔部が見掛け上は円形になり、そのことが、背面パネルの外観のシンプル性を演出することに役立つ。言い換えると、背面パネルの外側から見える貫通孔部の形状が非円形になって外観上の違和感を生じる、という事態を回避することが可能になる。
【0023】
本発明では、上記キャビネットが、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットであり、上記外部接続端子が、アンテナ入力端子である、という構成を採用することが可能である。この構成において、背面パネルの貫通孔部から突出しているアンテナ入力端子に相手方端子を接続して信号コードを床面上に引き廻してあるように状況下では、信号コードにユーザの足が引掛かったりした場合には、外部接続端子に加わる負荷でその外部接続端子が第2方向に傾き変形を起こしやすい。しかし、そのような第2方向での外部接続端子の傾き変形は、貫通孔部の孔縁が外部接続端子を受け止めることによって、外部接続端子が破損することのない許容範囲に規制される。したがって、外部接続端子が、その傾き変形によって破損してしまうという事態が未然に防止される。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明に係る外部接続端子の取付部構造によれば、キャビネット組立時の閉合工程で、背面パネルに形成されている貫通孔部の孔縁が外部接続端子の頂部に干渉するという事態が回避されるために、そのような閉合工程を経てキャビネットを容易かつ正確に組み立てることができるようになる。
【0025】
また、第1方向での貫通孔部の最大開口幅よりも第2方向での貫通孔部の最大開口幅を狭くし、しかも、第2方向での貫通孔部の開口幅を、第2方向に傾き変位した外部接続端子を貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに規定してあるので、外部接続端子に加わる横倒し負荷によってその外部接続端子が破損するという事態が抑制され、しかも、貫通孔部の孔縁と外部接続端子との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えて、キャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。さらに、背面パネルの外観のシンプル性を演出することも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態に係る外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図2】同取付部構造の正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】変形例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図5】外部接続端子を有する薄型液晶テレビジョン受像機を背面側から見て示した概略斜視図である。
【図6】薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットの組立工程を示した説明図である。
【図7】外部接続端子としてのアンテナ入力端子を有するチューナの概略斜視図である。
【図8】従来例による背面パネルの貫通孔部に対する外部接続端子の挿通箇所を示した正面図である。
【図9】他の従来例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。
【図10】さらに他の従来例による外部接続端子の取付部構造の正面図である。
【図11】キャビネット組立時の閉合工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
この実施形態に係る外部接続端子の取付部構造は、図5を参照して説明した薄型液晶テレビジョン受像機に適用されている。すなわち、額縁形の前面パネル11と背面パネル12とを閉じ合わせることによって構成されているキャビネット10に収容されている液晶モジュールの表示部(不図示)が前面パネル11の前方に向けて露出し、背面パネル12に形成されている貫通孔部20に外部接続端子31が挿通されて背面パネル12の外側に突出している。外部接続端子31には、図7に示したチューナ30の円柱形状のアンテナ入力端子が相当している。
【0028】
また、キャビネット10は、図6に説明的に示した閉合工程を行うことによって組み立てられている。この閉合工程は、上記した液晶モジュールと共に外部接続端子31が設置されている前面パネル11の一端縁(上端縁)13に背面パネル12の一端縁(上端縁)14を突き当てた状態で、背面パネル12を矢印Rのように回動させる工程である。この回動操作を通じて、背面パネル12の他端縁(下端縁)が前面パネル11の他端縁(下端縁)に閉じ合わされる。
【0029】
以下の説明では、上記閉合工程での背面パネル12の回動支点となる前面パネル11の一端縁13と背面パネル12の一端縁14との突合せ箇所A(図6参照)に対する遠近方向を第1方向と規定し、その第1方向に直交する方向を第2方向と規定する。そして、第1方向を符号Tで示し、第2方向を符号Wで示す。図5に示したように、第1方向Tは据置き型薄型液晶テレビジョン受像機の高さ方向に相当し、第2方向Wは据置き型薄型液晶テレビジョン受像機の横幅方向に相当している。
【0030】
図1はこの実施形態に係る外部接続端子の取付部構造の概略斜視図、図2は同取付部構造の正面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。
【0031】
図1〜図3のように、背面パネル12に形成されている貫通孔部20は、その背面パネル20の外面22及び内面23で円形を形作っていて、その孔壁面24は円筒面を形作っている。そして、そのような円形の基本形状を有する貫通孔部20と、その貫通孔部20を挿通して背面パネル12の外側に突出している円柱状の外部接続端子31と、が同心状に位置している。以上説明した構成は、図8を参照して説明した取付部構造の構成と同様である。したがって、外部接続端子31の背面パネル12からの突出部に、図5に仮想線で示したように相手方端子60が外嵌状態で接続される。
【0032】
この実施形態では、図2又は図3のように、背面パネル12の内面23側に、上記した第2方向Wで相対向する一対の板片状の遮蔽片25,25を、背面パネル12と一体に合成樹脂で形成してある。これらの遮蔽片25,25は、その先端縁26,26が第1方向Tにまっすぐに延びている。一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26同士は、互いに平行になっていて、しかも、上記した基本形状が円形である貫通孔部20の円形の孔縁21よりもその貫通孔部20の中心側に向かって張り出している。そして、それらの遮蔽片25,25の先端縁26,26の相互間空間を貫通孔部20の空間の一部として具備させてある。
【0033】
貫通孔部20が上記のように構成されていると、図2のように、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅、すなわち貫通孔部20の中心を通る第1方向Tでの直径寸法Dが、第2方向Wの最大開口幅、すなわち一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26の間隔寸法Lよりも長くなっている。また、貫通孔部20の第1方向Tでの開口幅、言い換えると、貫通孔部20の第2方向Wの任意位置における第1方向Tの開口幅は、上記した閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が前面パネル12側に設置されている外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズ(寸法)を有している。すなわち、上記した閉合工程では、外部接続端子21が、貫通孔部20の孔縁21に干渉することなく、一対の遮蔽片20,25の相互間に挿通される。これに対し、第2方向Wでの開口幅、言い換えると、貫通孔部20の第1方向Tでの任意の位置についての第2方向Wの開口幅は、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁、具体的には第2方向Wで対向している一対の遮蔽片25,25のいずれかの先端縁26,26が受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズ(寸法)を有している。
【0034】
図2によって判るように、貫通孔部20とその貫通孔部20に挿通されて同心状に位置している外部接続端子31との間には、第1方向Tにおいて比較的広い寸法Cの隙間70が形成されていのに対し、第2方向Wで形成されている隙間71は、第1方向Tでの隙間70に比べて狭くなる。図2及び図3には隙間71の最も狭い箇所の寸法を符号Sで示してある。
【0035】
この実施形態による外部接続端子の取付部構造によると、背面パネル12の貫通孔部20に挿通されている外部接続端子31が第2方向Wに傾き変形しても、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損が発生するよりも前に、外部接続端子31が一対の遮蔽片25,25のいずれかの先端縁26によって受け止められる。そのため、外部接続端子31が、許容範囲を越える傾き変形によって破損するという事態が未然に防止される。なお、この実施形態では、遮蔽片25,25の先端縁26,26の相互間空間を貫通孔部20の空間の一部として具備させてあることにより、遮蔽片25,25の先端縁26,26は、貫通孔部20の孔縁21の一部を形成している。
【0036】
また、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅(貫通孔部20の内周直径寸法D)が、貫通孔部20の第2方向Wでの最大開口幅(一対の遮蔽片25,25の先端縁26,26の間隔寸法L)よりも長くなっていて、しかも、第1方向Tでの開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる上記閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子31の頂部と貫通孔部20の孔縁21とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。
【0037】
さらに、図9に示したような背面パネル12から突出する補強リブ65を有していないので、背面パネル12の外観のシンプル性を演出することが容易である。
【0038】
また、外部接続端子31と貫通孔部20の孔縁21との第2方向Wでの隙間71の広さが、第1方向Tでの隙間70の広さよりも狭くなっている。そのため、貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との相互間の隙間からキャビネットの内部の制御基板40やシールド板50の一部が見えにくくなるので、それらが目立つことによりキャビネット10の外観品位が損なわれる、という事態も生じない。
【0039】
特に、この実施形態では、外部接続端子31の傾き変形を破損を生じない範囲内に規制している遮蔽片25,25が、背面パネル12の内面側に板片状に形成されていることにより、それらの遮蔽片25が貫通孔部20の奥部に入り込んだ箇所に位置している。そのため、背面パネル12の外側からはそれらの遮蔽片25,25が見えにくくなって、貫通孔部20が見掛け上は円形になる。したがって、背面パネル20に外観のシンプル性が容易に付与される。
【0040】
図4は変形例による外部接続端子の取付部構造の概略斜視図である。この変形例では、貫通孔部20を小判形に形成することによって、第1方向Tでの最大開口幅が、第2方向Wの最大開口幅よりも長く形成されている。また、第1方向Tでの開口幅は、上記した閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が前面パネル側に設置されている外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、第2方向Wでの開口幅は、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有している。この変形例の構成は、円形の貫通孔部の開口幅を、第2方向Wにおいて短くした構成に相当している。
【0041】
この変形例による構成を採用することによっても、第2方向Wに傾き変位した外部接続端子31を貫通孔部20の孔縁21が受け止めて、外部接続端子31の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得る。また、貫通孔部20の第1方向Tでの最大開口幅が、貫通孔部20の第2方向Wでの最大開口幅よりも長くなっていて、第1方向Tでの開口幅は、キャビネット組立工程に含まれる上記閉合工程で、貫通孔部20の孔縁21が外部接続端子31の頂部に干渉しないサイズを有しているので、その閉合工程で外部接続端子31の頂部と貫通孔部20の孔縁21とが干渉してそれらが破損したりする事態は起こり得ない。図9に示したような背面パネル12から突出する補強リブ65を有していないので、背面パネル12の外観のシンプル性を演出することが容易である。貫通孔部20の孔縁21と外部接続端子31との相互間の隙間からキャビネットの内部が見えにくくなるので、キャビネットの内部が見えてキャビネットの外観品位が損なわれるという事態が改善される。
【0042】
以上説明した実施形態及び変形例は、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機に適用されている。このため、背面パネル12の貫通孔部20から突出している外部接続端子31としてのアンテナ入力端子に相手方端子を接続して信号コードを床面上に引き廻してあるように状況下において、信号コードにユーザの足が引掛かったりしてアンテナ入力端子が第2方向Wに傾き変形を起こしても、貫通孔部20の孔縁21(遮蔽片25の先端縁26を含む)がアンテナ入力端子を受け止めることによって、アンテナ入力端子の傾き変形幅は、アンテナ入力端子31が破損することのない許容範囲に規制される。したがって、アンテナ入力端子がその傾き変形によって破損してしまうという事態が未然に防止される。
【0043】
本発明に係る外部接続端子の取付部構造は、上記したチューナのアンテナ入力端子の取付部構造に限定されない。たとえば、背面パネルの貫通孔部に挿通されてその外側に突出する円柱状のジャックの取付部構造にも同様に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0044】
10 キャビネット
12 背面パネル
13 前面パネルの一端縁
14 背面パネルの一端縁
20 貫通孔部
21 貫通孔部の孔縁
25 遮蔽片
26 遮蔽片の先端縁(貫通孔部の孔縁)
31 外部接続端子(アンテナ入力端子)
60 相手方端子
A 前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所
T 第1方向
W 第2方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットに収容された外部接続端子が、上記キャビネットの背面パネルに形成された貫通孔部に挿通されてその背面パネルの外側に突出され、その外部接続端子の背面パネルからの突出部に、相手方端子が外嵌状態で接続されるように構成されている外部接続端子の取付部構造において、
上記キャビネットの組立工程に、上記外部接続端子が設置されている前面パネルの一端縁に背面パネルの一端縁を突き当てた状態で背面パネルを回動させる操作を通じて、その背面パネルの他端縁を前面パネルの他端縁に閉じ合わせる閉合工程が含まれていて、
上記貫通孔部は、前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所に対する遠近方向に一致する第1方向での最大開口幅が、その第1方向に直交する第2方向の最大開口幅よりも長く形成され、
上記貫通孔部の上記第2方向の任意位置における上記第1方向での開口幅は、上記閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、上記貫通孔部の上記第2方向での開口幅は、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有していることを特徴とする外部接続端子の取付部構造。
【請求項2】
上記貫通孔部の基本形状が円形であり、
上記背面パネルの内面側に、上記第2方向で対向する板片状の遮蔽片を一体に形成することによって、それらの遮蔽片の平行な先端縁の相互間空間を当該貫通孔部の空間の一部として具備させ、かつ、それらの遮蔽片の先端縁を上記貫通孔部の孔縁の一部に含ませてあると共に、それらの遮蔽片の先端縁同士の第2方向での相互間隔が、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該遮蔽片の先端縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに定められている請求項1に記載した外部接続端子の取付部構造。
【請求項3】
上記キャビネットが、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットであり、上記外部接続端子が、アンテナ入力端子である請求項1又は請求項2に記載した外部接続端子の取付部構造。
【請求項1】
キャビネットに収容された外部接続端子が、上記キャビネットの背面パネルに形成された貫通孔部に挿通されてその背面パネルの外側に突出され、その外部接続端子の背面パネルからの突出部に、相手方端子が外嵌状態で接続されるように構成されている外部接続端子の取付部構造において、
上記キャビネットの組立工程に、上記外部接続端子が設置されている前面パネルの一端縁に背面パネルの一端縁を突き当てた状態で背面パネルを回動させる操作を通じて、その背面パネルの他端縁を前面パネルの他端縁に閉じ合わせる閉合工程が含まれていて、
上記貫通孔部は、前面パネルの一端縁と背面パネルの一端縁との突合せ箇所に対する遠近方向に一致する第1方向での最大開口幅が、その第1方向に直交する第2方向の最大開口幅よりも長く形成され、
上記貫通孔部の上記第2方向の任意位置における上記第1方向での開口幅は、上記閉合工程で、その孔縁が前面パネル側に設置されている上記外部接続端子の頂部に干渉しないサイズを有しているのに対し、上記貫通孔部の上記第2方向での開口幅は、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該貫通孔部の孔縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズを有していることを特徴とする外部接続端子の取付部構造。
【請求項2】
上記貫通孔部の基本形状が円形であり、
上記背面パネルの内面側に、上記第2方向で対向する板片状の遮蔽片を一体に形成することによって、それらの遮蔽片の平行な先端縁の相互間空間を当該貫通孔部の空間の一部として具備させ、かつ、それらの遮蔽片の先端縁を上記貫通孔部の孔縁の一部に含ませてあると共に、それらの遮蔽片の先端縁同士の第2方向での相互間隔が、第2方向に傾き変位した外部接続端子を当該遮蔽片の先端縁が受け止めて、その外部接続端子の許容範囲を越える傾き変形による破損を阻止し得るサイズに定められている請求項1に記載した外部接続端子の取付部構造。
【請求項3】
上記キャビネットが、据置き型薄型液晶テレビジョン受像機のキャビネットであり、上記外部接続端子が、アンテナ入力端子である請求項1又は請求項2に記載した外部接続端子の取付部構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−26821(P2013−26821A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159741(P2011−159741)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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