説明

多リガンド捕捉剤ならびに関連組成物、方法および系

2つ以上のリガンドを含む多リガンド捕捉剤、ならびに関連組成物、方法および系を記載する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
そのそれぞれが標的と特異的に結合し、かつ他方と結合的に識別可能であり、
多リガンド捕捉剤が標的と結合した際に2つ以上のリガンドのそれぞれが標的と特異的に結合するように、多リガンド捕捉剤中で配置されている
互いに共有結合した2つ以上のリガンドを含む、標的に対する多リガンド捕捉剤。
【請求項2】
2つ以上のリガンドのうちの少なくとも1つが少なくとも1つの他のリガンドに非関連および/または標的に非関連である、請求項1に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項3】
2つ以上のリガンドが同一または異なる化学性質のものである、請求項1または2に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項4】
2つ以上のリガンドが、ペプチド、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、および小分子からなる群から独立して選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項5】
2つ以上のリガンドのうちの1つまたは複数が、それぞれ3〜100個の単量体を含むペプチドである、請求項4に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項6】
10個までのリガンドを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項7】
2つ以上のリガンドが直鎖状多リガンド捕捉剤を提供するように配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項8】
2つ以上のリガンドが分枝状多リガンド捕捉剤を提供するように配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項9】
捕捉剤に所望の化学活性または生物活性を提供する追加の分子または官能基をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項10】
所望の化学活性または生物活性が溶解度、安定性、生体利用度、免疫原性、検出性、および反応性である、請求項9に記載の多リガンド。
【請求項11】
追加の分子または官能基が親水性化合物、疎水性化合物、担体または標識である、請求項9または10に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項12】
共有結合しており、
単離されている場合に第1のリガンドが標的と結合することができ、
単離されている場合に第2のリガンドが標的と結合することができ、
標的とのその結合において結合的に識別可能である
第1のリガンドおよび第2のリガンドを含む、
標的と特異的に結合することができ、
標的と結合する場合は第1のリガンドおよび第2のリガンドがどちらも標的と接触する
多リガンド捕捉剤。
【請求項13】
第3のリガンドをさらに含み、第3のリガンドは第1および第2のリガンドと共有結合しており、多リガンド捕捉剤が標的と結合する場合は第3のリガンドは標的と接触する、請求項12に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項14】
第4のリガンドをさらに含み、第4のリガンドは第1、第2、および第3のリガンドと共有結合しており、多リガンド捕捉剤が標的と結合する場合は第4のリガンドは標的と接触する、請求項13に記載の多リガンド捕捉剤。
【請求項15】
複数の候補リガンドから、対応する結合部位で標的と特異的に結合することができる候補リガンドを選択するステップを含み、
結合部位が、それぞれの部位上に結合したそれぞれの、リガンドの互いの間での共有結合を可能にするように配置されている
、標的に対する多リガンド捕捉剤の2つ以上のリガンドを多リガンドて提供する方法。
【請求項16】
複数の候補リガンドが、別のリガンドに非関連および/または標的に非関連である少なくとも1つの候補リガンドを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
選択を、標的と結合した候補リガンド間の共有結合の形成を可能にする時間かつ条件下で複数の候補リガンドを標的と接触させることによって行ない、共有結合の形成が標的によって触媒される、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
候補リガンドが、標的またはその一部分と結合できることが当初は知られていない化合物を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
標的と接触させる前または後に所望の特長が導入されるように候補リガンドを修飾する、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
リガンド上に提示される官能基によってリガンド間の共有結合が行なわれて、2つの個別のリガンドと標的が結合した際に、官能基が反応して共有結合が形成される、請求項17から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
複数の候補リガンドが、第1の複数の候補リガンドおよび第2の複数の候補リガンドを含み、
選択を、
標的を第1の複数の候補リガンドと接触させて、標的と特異的に結合し、標的によって触媒される反応において対応する第2の官能基と特異的に結合することができる第1の官能基を提示するアンカーリガンドを選択するステップと、
アンカーリガンドを標的と接触させ、それによりアンカーリガンド標的複合体を提供するステップと、
アンカーリガンド標的複合体を第2の複数の候補リガンドと接触させるステップと、
アンカーリガンド標的複合体と特異的に結合し、アンカーリガンドと共有結合する第2の複数の候補リガンドの候補リガンドを選択し、それにより多リガンドを提供するステップと
によって行なう、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
アンカーリガンドの選択を、
標的と特異的に結合する候補リガンドを選択するステップと、
標的によって触媒される反応において対応する第2の官能基と特異的に結合することができる第1の官能基が導入されるように選択した候補リガンドを修飾し、それにより前記第1の官能基を提示するアンカーリガンドを提供するステップと
によって行なう、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
第1および第2の複数の候補リガンドが全体でまたは部分的に同一または異なる、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
追加のリガンドを多リガンドに付加するために多リガンドをアンカーリガンドとして用いて選択を繰り返す、請求項21から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
標的に対する高次多リガンド捕捉剤の結合親和性がアンカーリガンドの結合親和性よりも少なくとも10高くなるまで選択を繰り返す、請求項21から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
標的に対する高次多リガンド捕捉剤の結合親和性がアンカーリガンドの結合親和性よりも少なくとも1010高くなるまで選択を繰り返す、請求項21から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
多リガンド捕捉剤と標的の結合の解離定数が10−5M以下となるまで選択を繰り返す、請求項21から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
多リガンド捕捉剤と標的の結合の解離定数が10−16M以下となるまで選択を繰り返す、請求項21から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
選択を繰り返し、1回または複数回の選択の反復において同一または異なる複数の候補リガンドを第2の複数の候補リガンドとして用いる、請求項21から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
選択を繰り返し、1回または複数回の選択の反復において同一または異なる官能基を第1のおよび/または第2の官能基として用いる、請求項21から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
2つ以上のリガンドがペプチドまたはポリペプチドである、請求項21から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
多リガンド捕捉剤がポリペプチドによって形成されるタンパク質捕捉剤であり、ポリペプチドを合成するために行なう、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
修飾したアンカーリガンドを第1の複数の候補リガンドおよび標的と接触させるステップであって、修飾したアンカーリガンドが、標的によって触媒される反応において候補リガンドのうちの1つまたは複数と共有結合しており、それにより1つまたは複数の多リガンド捕捉剤が形成され、多リガンド捕捉剤のそれぞれが、修飾したアンカーリガンドおよび候補リガンドのうちの1つを含むステップを含み、
アンカーリガンドが標的と結合することができ、修飾したアンカーリガンドが第1の官能基を含、第1の官能基が対応する第2の官能基と特異的に反応することができ、候補リガンドのそれぞれが第2の官能基を含む、
多リガンド捕捉剤を作製する方法。
【請求項34】
(i)対応する第4の官能基と特異的に反応することができる第3の官能基を含むように多リガンド捕捉剤のうちの1つを修飾するステップと、
(ii)修飾された多リガンド捕捉剤を第2の複数の候補リガンドおよび標的と接触させるステップであって、修飾された多リガンド捕捉剤が標的によって触媒される反応において候補リガンドのうちの1つまたは複数と共有結合し、それにより1つまたは複数の高次多リガンド捕捉剤が形成されるステップと
をさらに含み、
高次多リガンド捕捉剤のそれぞれが、修飾された多リガンド捕捉剤および候補リガンドのうちの1つを含み、
第2の複数の捕捉リガンド中の候補リガンドのそれぞれが第4の官能基を含む
、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
接触前にはどの候補リガンドが標的と結合できるかが知られていない、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
第1の複数および/または第2の複数の候補リガンドが化合物のコンビナトリアルライブラリを含む、請求項33から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
化合物のコンビナトリアルライブラリが鎖中で連結されたサブユニットの群の順列を含む化合物を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
鎖が直鎖状、分枝状、環状、または組合せである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
サブユニットの群がアミノ酸、修飾アミノ酸、または組合せを含む、請求項37または38に記載の方法。
【請求項40】
サブユニットの群が1つまたは複数の有機小分子をさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
サブユニットの群中のアミノ酸がアミノ酸の部分組から本質的になる、請求項39または40に記載の方法。
【請求項42】
サブユニットの群中の修飾アミノ酸が修飾アミノ酸の部分組から本質的になる、請求項39または40に記載の方法。
【請求項43】
請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤とビヒクルとを含む組成物。
【請求項44】
ビヒクルが製薬上許容されるビヒクルである、薬剤組成物である請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
多リガンド捕捉剤と標的の結合を可能にして多リガンド捕捉剤標的複合体を形成させる時間かつ条件下で、標的を請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤と接触させるステップと、
多リガンド捕捉剤標的複合体を検出するステップと
を含む、標的を検出する方法。
【請求項46】
標的と多リガンド捕捉剤との接触および多リガンド捕捉剤標的複合体の検出を単パラメータアッセイまたは複数パラメータアッセイに従って行なう、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
多リガンド捕捉剤がタンパク質捕捉剤であり、単パラメータアッセイまたは複数パラメータアッセイが標準のタンパク質アッセイである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
標的が事前に決定した条件に関連するバイオマーカーである、請求項45から47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤および多リガンド捕捉剤標的複合体の検出を行なうために必要な少なくとも1つの試薬を含む、標的を検出する系。
【請求項50】
少なくとも1つの試薬が標識した分子である、請求項49に記載の系。
【請求項51】
多リガンド捕捉剤と標的の特異的結合を可能にして多リガンド捕捉剤標的複合体を形成させるための時間かつ条件下で、請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤を混合物と接触させるステップと、
タンパク質捕捉剤標的複合体を混合物から分離するステップと
を含む、標的を混合物中の分析物から分離する方法。
【請求項52】
標的とタンパク質捕捉剤との接触およびタンパク質捕捉剤標的複合体の分離を単パラメータアッセイまたは複数パラメータアッセイに従って行なう、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤および混合物から多リガンド捕捉剤標的複合体を分離するために必要な少なくとも1つの試薬を含む、標的を混合物中の分析物から分離する系。
【請求項54】
少なくとも1つの複数の候補リガンド、および
1つまたは複数の官能基を前記候補リガンド上に導入するための試薬
を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の多リガンド捕捉剤を提供する系。
【請求項55】
標識をさらに含む、請求項54に記載の系。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【公表番号】特表2011−525187(P2011−525187A)
【公表日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514807(P2011−514807)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/047799
【国際公開番号】WO2009/155420
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(508032284)カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー (17)
【Fターム(参考)】