説明

多分岐ポリマーの製造方法及び多分岐ポリマー

【課題】狭分散で、分子量が制御された多分岐ポリマーを提供する。
【解決手段】3価以上の多価アルコール化合物に、2個以上の水酸基を有するヒドロキシカルボン酸若しくはヒドロキシカルボン酸ハライドを反応させ、得られた反応生成物の水酸基に、前記ヒドロキシカルボン酸若しくはヒドロキシカルボン酸ハライドを反応させることを、1〜200回繰り返すことにより、末端に酸素原子を有するデンドリマー型の高分子化合物を得る工程と、前記デンドリマー型の高分子化合物と、α−ハロゲノ脂肪族カルボン酸ハライドとを反応させて、末端に−C(CH−C(=O)−*で表される基が結合した構造を有するコア部を得る工程と、前記コア部の末端部と、式(a11)で表される単量体をリビングラジカル重合条件下で重合させる工程と、を有して得られる多分岐ポリマー。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)3価以上の多価アルコール化合物に、2個以上の水酸基を有するヒドロキシカルボン酸若しくはヒドロキシカルボン酸ハライドを反応させ、得られた反応生成物の水酸基に、前記ヒドロキシカルボン酸若しくはヒドロキシカルボン酸ハライドを反応させることを、1〜200回繰り返すことにより、末端に酸素原子を有するデンドリマー型の高分子化合物を得る工程と、
(b)前記デンドリマー型の高分子化合物と、α−ハロゲノ脂肪族カルボン酸ハライドとを反応させて、末端に−C(CH−C(=O)−*(*で前記酸素原子と結合する)で表される基が結合した構造を有するコア部を得る工程と、
(c)前記コア部の末端部と、式(a11)
【化1】

(式中、R1000、R2000及びR3000は、それぞれ独立して、水素原子又はC1〜10炭化水素基を表し、R1000とR3000は結合して環を形成してもよく、R40a、R40bは、それぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、R5000は、水素原子、炭化水素基、アシル基又はシリル基を表し、Sは2〜100のいずれかの整数を表し、式:−CH(R40b)−CH(R40a)−O−で表される基同士は、同一でも相異なっていてもよい。)で表される単量体をリビングラジカル重合条件下で重合させる工程と、
を有することを特徴とする多分岐ポリマーの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の多分岐ポリマーの製造方法を用いて製造された多分岐ポリマーと、スチレン又はスチレン誘導体とをリビングラジカル重合条件下で重合させる工程を有することを特徴とする多分岐ポリマーの製造方法。
【請求項3】
前記多価アルコール化合物は、トリメチロールプロパンである請求項1又は2に記載の多分岐ポリマーの製造方法。
【請求項4】
前記ヒドロキシカルボン酸は、2,2−ジメチロールプロピオン酸である請求項1〜3のいずれか一項に記載の多分岐ポリマーの製造方法。
【請求項5】
前記α−ハロゲノ脂肪族カルボン酸ハライドは、2−ブロモイソブチリルブロミドである請求項1〜4のいずれか一項に記載の多分岐ポリマーの製造方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の多分岐ポリマーの製造方法を用いて製造されたことを特徴とする多分岐ポリマー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−97277(P2012−97277A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−5261(P2012−5261)
【出願日】平成24年1月13日(2012.1.13)
【分割の表示】特願2010−181986(P2010−181986)の分割
【原出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000004307)日本曹達株式会社 (434)
【Fターム(参考)】