説明

多利用目的指圧器

【課題】
従来、つぼ押し器や指圧器および振動マッサージャーが利用されているが、更に効果的にほぐす方法として、発熱効果のある材料を肩や首筋に湿布する方法や、磁気効果のある湿布を肩や首筋に湿布する方法がある。しかし、肩等の体のつぼ部に、押し圧し、押し圧剤として発熱剤あるいは永久磁石を使用し押し圧する複合機能を持った指圧器はない。
【解決手段】
多利用目的指圧器の基端に押し圧剤収納部を設け、上記押し圧剤収納部に発熱剤あるいは永久磁石を嵌着することにより、軽量で、乾電池を使わず、扱いやすい多利用目的指圧器を創ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疲れたときにつぼ部に当て、つぼ部に押し圧し、またつぼ部を刺激することにより筋肉疲労を効果的に回復させることができる指圧器に関する。
【0002】
従来、指圧器として、弾性アーム部の反発力を利用した指圧器や、磁気イオンつぼ押しマッサージャーのように、乾電池とモーターと磁石つきつぼ押し先端部により上下動に振動させ押し圧を行う機械などがある。
【0003】
しかしながら、従来のような、弾性アーム部の反発力を利用した指圧器は押し圧が上下動に振動させるだけであり、また磁気イオンつぼ押しマッサージャーのように複合機能を持った指圧器であっても、1台でつぼ部に押し圧したり、つぼ部に押し圧しながら熱を加えたり、つぼ部に磁力を加えることはできない。
【0004】
また、従来の指圧器は、上下運動あるいは振動によりつぼ部のコリをほぐす方法であるが、押し圧をしながらつぼ部を発熱剤により刺激し、また永久磁石を使用する方法を1台による多利用目的指圧器はない。
【0005】
しかも、従来の指圧器は取っ手部を握持しないと押し圧できず、使用することもできない。
【特許文献1】実開平7−18730号公開
【特許文献2】特開2005−304686号公開
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記特許文献1に記載の手動指圧器及び電動指圧器は、取っ手と略円錐形の指圧部と略疑問符状の湾曲部材に構成され、指圧部は略疑問符状の湾曲部材に固定され、乾電池とモーターにより構成されているが、指圧部は略疑問符状の湾曲部材に固定されているために、指圧部の交換をすることはできない。
【0007】
上記特許文献2に記載の、磁気イオンつぼ押しマッサージャーは、乾電池とモーターにより構成され、本体に縦振動、横振動、回転などの振動源を内蔵し、永久磁石を装着したつぼ押し先端部で振動させながらこりや筋肉疲労を効果的に解消する指圧器である。
【0008】
しかし、上記磁気イオンつぼ押しマッサージャーは振動つぼ押し器の先端に磁石を固着しているため、押し圧部の先端を交換することは不可能であり、発熱剤によりつぼ部を刺激することもできない、また磁力の弱くなった磁石を交換することもできない。
【0009】
また、手の不自由なヒトには取っ手部を握持することも難しく、押し圧することもできない。
【0010】
そこで、本発明によると、上記多利用目的指圧器は、基端2の取っ手部3の押し圧剤収納庫3b内に押し圧剤6として袋状に成型した発熱剤10として、温熱剤は、例えば、使い捨てカイロであり、冷熱剤12としては、例えば、ドライアイスである。または、略円錐形状14に成形した永久磁石11を収納し、先端4の押し圧部5に上記使用する押し圧剤6
を嵌着することにより目的に応じた押し圧することができる。また、取っ手部3の開閉蓋端部3cにU字形取っ手7を取り付けることにより、手の不自由なヒトにでも上記U字形取っ手7凹部8に腕をのせるだけで押し圧することを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第1構成によると、鈎状に湾曲した弾性アーム部の基端に取っ手部を備え、先端には押し圧部を備えた多利用目的指圧器であって、上記取っ手部には開閉蓋を有する押し圧在収納庫と、上記押し圧部には開閉蓋を有する押し圧剤嵌込着部とから成る多利用目的指圧器。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2構成にかかわる多利用目的指圧器は、
取っ手部には押し圧剤収納庫を設け、目的に応じた押し圧剤を収納し、押し圧部には押し圧剤嵌着部を設け、目的に応じた押し圧剤を嵌着することにより、あらゆる目的の押し圧を可能とする多利用目的指圧器であり、押し圧剤としては、発熱剤であり、永久磁石である。ここで、発熱剤としては、例えば、温熱剤は使い捨てカイロであり、冷熱剤はドライアイスである。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第3構成にかかわる多利用目的指圧器は基端の開閉蓋3にU字形取っ手を有する、請求項1、請求項2記載の多利用目的指圧器。
【発明の効果】
【0014】
多利用目的指圧器の基端2の取っ手部3の押し圧剤収納庫3b内に押し圧剤6として袋状に成型した発熱剤10、あるいは略円錐形状14に成形した永久磁石11を収納し、先端4の押し圧剤嵌着部5bには上記袋状に成型した発熱剤10、あるは略円錐形状14に成形した永久磁石11を嵌着することにより、押し圧したり、押し圧しながらつぼ部9に温熱したり、冷熱したり、磁力を加えたり、あらゆる押し圧を可能とする。また上記発熱剤10あるいは略円錐形状14に成形した永久磁石11の効果が失われたときは押し圧剤収納庫3b内から新しい上記発熱剤10、あるは永久磁石11を取り出し、先端4の押し圧剤嵌着部5bに嵌着し、使用後の上記発熱剤10、あるは略円錐形状14に成形した永久磁石11を押し圧剤収納庫3bに収納することにより効果的な押し圧を可能とする。
【0015】
また、上記取っ手部3の開閉蓋端部3cにU字形取っ手7を取り付けることにより、手の不自由なヒトにでもU字形取っ手7凹部8に腕をのせるだけで押し圧することを可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、多利用目的指圧器の基端2に取っ手部3を設け、上記取っ手部3は開閉蓋3aと取っ手部3の中空5に内には押し圧剤収納庫3bとにより構成され、押し圧剤収納庫3b内に押し圧剤6として袋状に成型した発熱剤10あるいは、略円錐形状14に成形した永久磁石11を収納し、弾性アーム部1の素材は弾性材料を使用し、上記先端4には、押し圧部5を設け、押し圧部5には開閉部5aと押し圧部5の中空5dの略円錐形状14の押し圧剤嵌着部5bにより構成され、上記押し圧部5の肉厚部5cの素材としては、熱伝導率のよい素材を使用する。
【0017】
また、押し圧剤嵌着部5bの中空5d内には押し圧に使用する袋状に成型した発熱剤10あるいは、略円錐形状14に成形した永久磁石11を嵌着することにより、効果の失われた袋状に成型した発熱剤10あるいは略円錐形状14に成形した永久磁石11を押し圧剤嵌着部5bより取り出し、新しい袋状に成型した発熱剤10あるいは、略円錐形状14に成形した永久磁石11を嵌着することにより、常に効果の有する押し圧を可能とする多利用目的指圧器を創作することができる。また基端2の開閉蓋端部3cにU字形取っ手7を取り付けることができるために手の不自由なヒトも上記U字形取っ手7凹部8に腕をのせるだけで押し圧することができる。
【0018】
以下、本発明の実施例について説明する。
図1に示す多利用目的指圧器は、基端2の取っ手部3の構成は開閉蓋3aと押し圧剤収納庫3bであり、弾性アーム部1は弾性力のある素材を使用し、先端4の押し圧部5は開閉蓋5aと押し圧剤嵌着部5bにより構成され、また基端2の開閉蓋端部3cにU字形取っ手7を取り付け手の不自由なヒトにでも上記U字形状取っ手7凹部8に腕をのせるだけで押し圧することができる。
【0019】
図2に示すのは、多利用目的指圧器の断面図であり、上記断面図によると多利用目的指圧器は、基端2の取っ手部3は、押し圧剤6を収納する押し圧剤収納庫3bと開閉蓋3aとにより構成されている、弾性アーム部1は弾性力のある素材を使用し、先端4の押し圧部5は、開閉蓋5aと押し圧剤嵌着部5bにより構成され、押し圧剤嵌着部5bは略円錐形状14となり肉厚部5cとして熱効率のよい素材を使用する。
【0020】
図3に示すのは、基端2の取っ手部3の詳細断面図である、上記詳細断面図によると基端2は取っ手部3と開閉蓋3aにより構成されている、上記取っ手部3は略円柱形状13であり、取っ手部3の中空5dも略円柱形状13である。また押し圧剤6として袋状に成型した発熱剤10あるいは略円錐形状14に成形した永久磁石11を収納する目的にために押し圧剤収納庫3bを有する構成である。
【0021】
また、上記開閉蓋3aを取り付けることにより押し圧剤収納庫3b内に袋状に成型した発熱剤10あるいは略円錐形状14に成形した永久磁石11を収納することを可能とする。
【0022】
図4に示すのは、袋状に成型した発熱剤10を押し圧剤嵌着部5bに嵌着した断面図である、上記断面図によると、弾性アーム部1の先端4に開閉蓋5aを取り付けることによりを押し圧剤嵌着部5bと一体とした構成であり、また上記構成により押し圧剤嵌着部5bは開閉蓋5aにより嵌着可能となり効果のなくなった袋状に成型した発熱剤10を交換することができる。
【0023】
図5に示すのは、押し圧部5の押し圧剤嵌着部5b内に押し圧剤6が嵌着されずに押し圧している状況を示す断面図である。上記断面図によると、押し圧剤嵌着部5bの形状は略円錐形状14であり、弾性アーム部1の先端4に開閉蓋5aを取り付けることにより、押し圧剤6を嵌着する場合は開閉蓋5aから押し圧剤嵌着部5bを取り外し、押し圧剤6を嵌着することによりあらゆる押し圧をすることができる構成である。
【0024】
図6に示すのは、押し圧剤6として袋状に成型した冷熱剤12を押し圧剤嵌着部5bに嵌着した断面図である。冷熱剤としては、例えばドライアイスである。
【0025】
図7に示すのは、略円錐形状14に成型した永久磁石11を押し圧剤嵌着部5bに嵌着した断面図である。
【0026】
図8に示すのは、先端4の押し圧部5の平面図である。上記平面図によると押し圧部5の平面形状は円形状であり、断面形状は略円錐形状14である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明である多利用目的指圧器の基端の端部にU字形取っ手をとりつけた側面図である
【図2】本発明である多利用目的指圧器の断面図である。
【図3】本発明である多利用目的指圧器の後端の押し圧剤嵌着部に発熱剤が嵌着されている断面図である。
【図4】本発明である多利用目的指圧器の押し圧部の押し圧剤嵌着部に発熱剤が嵌着され押し圧している側面図である。
【図5】本発明である多利用目的指圧器の押し圧部の押し圧剤嵌着部に押し圧剤が嵌着されずに押し圧している側面図である。
【図6】本発明である多利用目的指圧器の押し圧部の押し圧剤嵌着部に発熱剤として冷熱剤が嵌着され押し圧している側面図である。
【図7】本発明である多利用目的指圧器の押し圧部に略円錐状に成形した永久磁石が嵌着され押し圧している側面図である
【図8】本発明である多利用目的指圧器の押し圧部の平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 弾性アーム部 5c 肉厚部
2 基端 5d 中空
3 取っ手部 6 押し圧剤
3a 開閉蓋 7 U字形取っ手
3b 押し圧剤収納庫 8 凹部
3c 開閉蓋端部 9 つぼ部
4 先端 10 発熱剤
5 押し圧部 11 永久磁石
5a 開閉蓋 12 冷熱剤
5b 押し圧剤嵌着部 13 略円柱形状
14 略円錐形状

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鈎状に湾曲した弾性アーム部の基端に取っ手部を備え、先端には押し圧部を備えた多利用目的指圧器であって、上記取っ手部には開閉蓋を有する押し圧剤収納庫と、上記押し圧部には開閉蓋を有する押し圧剤嵌着部とから成る多利用目的指圧器。
【請求項2】
取っ手部には押し圧剤収納庫を設け、目的に応じた押し圧剤を収納し、押し圧部には押し圧剤嵌着部を設け、目的に応じた押し圧剤を嵌着することにより、あらゆる目的の押し圧を可能とする多利用目的指圧器であり、押し圧剤としては、発熱剤であり、永久磁石であることを特徴とする請求項1記載の多利用目的指圧器。
【請求項3】
基端の開閉蓋にU字形取っ手を有することを特徴とする請求項1、請求項2記載の多利用目的指圧器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−229111(P2008−229111A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74504(P2007−74504)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(300039535)有限会社マルタ測量設計 (2)
【Fターム(参考)】