説明

多圧力生体適合性薬剤送達デバイスおよび方法

ある表面に対し、物質を塗布するためのデバイス、例えば、医学的または臨床的な背景で、生体適合性の物質を、組織の表面に塗布するためのデバイスは、1つ以上の生体適合性の物質及び1つ以上の加圧された医学的気体を受け取るように、そしてこれらの生体適合性のある物質を医学的な気体を介して組織の表面または他の表面に送達するように適合される。ある調節システムは、様々な圧力で、医学的な気体および生体適合性のある薬剤の流れを制御し、作用物質が組織の表面にスプレーされるかまたは他の様式で広げられるようにしている。その調節系に作動可能に接続された切換え装置は、予め設定された一まとまりの治療サイトを指し示し、治療プロトコール全体に関連する様々な条件下で、生体適合性の物質の連続的な塗布を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
一般的に、本発明は1つ以上の生体適合性薬剤を表面に送達する装置に関し、より詳細に述べると、2つの異なるレベルで加圧された気体を介しての患者の組織表面への生体適合性薬剤の送達のためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
医学的デバイスは、生体適合性物質の組織表面への塗布に利用が可能である。種類で分類すると、デバイスは、単に物質を容器から表面に直接滲出するために設計されたものから、物質を表面に噴霧してその物質を活性化し、例えば重合光にそれをさらすことによって、何らかの方法でそれを変化させ得るものまで及んでいる。2つあるいはより多くの、相互に自発的に反応するか、または光を照射すると瞬時に固化する薬剤を組織表面に塗布するように設計されたデバイスが存在する。
【0003】
1つ以上の薬剤を組織表面に送達するデバイスの例は、アメリカ合衆国特許第5,582,596号(Fukunagaら)、米国特許第5,665,067号(Linderら)米国特許第5,749,968号(Melensonら)、および国際特許出願番号PCT/US99/21521(国際特許出願公開WO 00/15117;Pichonら)に見出され得る。後者(WO 00/11517)は、単一部分または複数部分の大きい医学的ポリマー組成物に対して使用され得る、気体を動力とするスプレーデバイスを記載する。使用の際には、流体を医学的気体に導入することにより、1つ以上の流体が独立して組織表面にスプレーされる。その流体は、この流体の出口において、流体が独立して入口のポートが、流体が独立に気体の流れに取り入れられ、そして、その結果組織表面に送達され得る出口と流体接続可能であるデバイスに接触できる容器に貯蔵される。気体の流れは、物質を組織表面に活発に噴霧する、高いレベルの流れおよび出口から滴下物を除去し、管の詰まりを防止し、デバイスの確実性を改善する、低いレベルの流れを含む、2つの流れのレベルで供給される。ある配置では、2つの流体が別々に、2つの流体が固化反応を起こす単一の組織表面領域に適用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記および他のシステムでは、2つあるいはより多くの流体を独立して、そしてある場合には連続的に、組織表面に塗布することが重要である。多くの場合、様々な条件に依存して、均等にかまたは不均等に、そして流体の間の変化し得る比で流体を塗布することが望ましい。上記および他のシステムは、多くの場合有用であるが、様々な組織表面の状態を含む、様々な条件下で組織表面に物質を、簡便に迅速に塗布するために、より一層便利で、多目的に使える改良デバイスを作る必要性が依然としてある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の要旨)
本発明は、生体適合性材料の、表面(例えば、組織表面)経の塗布に関連するデバイス配置および方法を提供する。
【0006】
1つの局面において、本発明は、一連のデバイスを提供する。1つのデバイスは、表面への生体適合性薬剤の塗布のための構成および配置である。このデバイスは、第1の位置(第1の医学的気体圧力の医学的気体を解する、生体適合性薬剤の表面への送達を方向付けるように配置されている)と、第2の位置(第2の医学的気体圧力の医学的気体を介する、生体適合性薬剤の表面への送達を方向付けるように配置されている)との間で切換え可能な、調節システムを備える。この文脈において、「送達を方向付ける」とは、送達工程が完了した後にデバイスの端部から滴下しうる料より大きい料の医学的気体を介して、生体適合性薬剤を表面に方向付けることを意味する。上記実施形態において、同じ生体適合性薬剤が、第1の医学的気体圧力と第2の医学的気体圧力との両方で送達され得るか、または異なる生体適合性薬剤が、これらの異なる条件下で送達され得る。
【0007】
別の実施形態において、本発明のデバイスはまた、表面への生体適合性薬剤の塗布のために構成および配置され、このデバイスは、ハウジングを備え、このハウジングは、使用者によるデバイスの操作のための近位部分、表面への生体適合性薬剤の送達のための遠位部分、および近位/遠位の線に沿った中心軸を有する。この近位部分は、ハウジングの外側に、切替え装置を備え、この切替え装置は、このデバイスの使用者によって作動可能であり、そして表面への生体適合性薬剤の送達の制御のために構成および配置された、デバイスに付随する調節システムの、少なくとも3つの設定に対応する少なくとも3つの切換え位置を備える。少なくとも3つの切換え位置のいずれかの間での切換えは、中心軸に対して垂直な軸に沿ったいずれのスイッチ位置の変化も生じない。この配置は、切換え位置に関する混乱なしで、種々の配向で、使用者によるこのデバイスの単純な使用を可能にし得る。
【0008】
別の実施形態において、本発明は、1つ以上の生体適合性薬剤を表面に塗布するためのデバイスを提供し、このデバイスは、少なくとも第1の生体適合性薬剤を表面に送達するように構成および配置された装置、少なくとも第1の医学的気体圧力設定および第2の医学的気体圧力設定を有する調節システムであって、第2の医学的気体圧力設定は第1の医学的気体圧力設定より低く、医学的気体を少なくとも第1の圧力および第2の圧力で表面に送達し得る、調節システムを備え、この調節システムは、少なくとも1つの予め設定された処置位置を備え、この処置位置は、医学的気体を、生体適合性薬剤の非存在下で、第1の圧力で表面に送達する。
【0009】
別の実施形態において、生体適合性薬剤の塗布のために構成および配置されたデバイスが提供され、このデバイスは、シャフトを備え、このシャフトは、使用の条件下で非可撓性である近位部分、使用の条件下で非弾性的に可撓性である遠位部分、生体適合性薬剤の少なくとも1つの供給減と接続可能な、近位部分に付随する入口、および生体適合性薬剤の放出のための、遠位部分に付随する出口、ならびに近位部分を出口に接続する導管を有する。
【0010】
本発明はまた、臨床設定において、加圧された医学的気体を介する、組織表面への生体適合性材料の送達のために構成および配置されたデバイスを備える。この装置は、加圧された医学的気体を受容するように適合された圧力調節器、およびこの調節器に付随する弁付きの迅速放出コネクタを備え、この圧力調節器は、予め設定された、調節不可能な圧力設定を有し、そしてこのコネクタは、このデバイスに接続可能な医学的気体ラインを受容するように構成される。
【0011】
別の実施形態において、本発明は、表面への生体適合性薬剤の塗布のために構成および配置されたデバイスを提供し、このデバイスは、予め設定された処置位置に切換え可能な調節システムを備え、この処置位置は、20psi未満の気体圧力の医学的気体を介して、表面への生体適合性薬剤の送達を方向付けるように配置されている。
【0012】
別の局面において、本発明は、一連の方法を提供する。1つの方法は、生体適合性薬剤を、第1の予め設定された気体圧力の医学的気体圧力を介して溶面上にスプレーすることによって、生体適合性薬剤を組織表面に塗布する工程、および第1の予め設定された圧力より低い第2の予め設定された気体圧力で加圧された医学的気体を介して、この薬剤をスプレーすることによって、生体適合性薬剤を組織表面に塗布する工程を包含する。
【0013】
別の実施形態において、本発明は、第1の生体適合性薬剤を組織表面に塗布する方法を提供し、この方法は、医学的気体を、いずれの生体適合性薬剤も存在しない状態で、少なくとも第1の生体適合性医学的気体を、表面に、組織表面に第1の生体適合性薬剤を変化させるために十分な時間にわたって方向付ける工程、および組織表面上に代位の生体適合性薬剤をスプレーする工程を包含する。
【0014】
本願の主題は、いくつかの場合において、相互に関連した製品、特定の問題に対する代替の解決法、および/または単一のシステムもしくは物品の複数の異なる使用を包含し得る。
【0015】
本発明の他の利点、特徴および使用は、付随する図面に関連して考慮される場合に、以下の本発明の非限定的な実施形態の詳細な説明から明らかになる。これらの図面は、概略的であり、そしてこれらは、同一縮尺で描かれることを意図されない。図において、種々の図に図示される各同じ構成要素またはほぼ同じ構成要素は、代表的に、同じ番号によって表される。明瞭にする目的で、全ての構成要素が、全ての図において標識されているわけではなく、そして当業者が本発明を理解するために説明が必要ではない場合に、示される本発明の各実施形態の全ての構成要素が標識されているわけではない。本明細書および参考として援用される文書が矛盾する開示を含む場合、本明細書が支配する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(発明の詳細な説明)
物質を表面に塗布するためのデバイス、そのような塗布に関連したパラメータ、そのような塗布に用いられる物質、処置の目標表面、および発明の本開示と一致し、その開示に補足的な他の全ての開示に関する全ての構成要素および構成要素の配置に関する全ての目的のために、次の書類は、構成要素にここで組み込まれる。しかし、本開示とこれらの参考文献に記載の開示との間に、相違がある場合には、本記述が優先される。これらの書類は、アメリカ合衆国特許第5410016号、第5582596号、第5665067号、第5749968号、第5800538号、第5749968号、第5874500号、第5582596号、第6121341号、第6387977号、第6352710号、第6217894号、第6051248号そして国際特許出願番号WO96/29370、WO99/34833、WO02/51383、WO00/15117である。
【0017】
本発明は、加圧された医学的気体を用いて、表面に生体適合性物質を塗布するためのデバイスである。下記の記述から発明の沢山の有用な面が明白になると同時に、加圧された医学的気体を、より圧力の低い気体を組み合わせて用いて、1つ以上の生体適合性薬剤をも、一緒にあるいは別々に表面に噴霧することにより、そして下記の理由でいかなる生体適合性薬剤をも含まない、加圧された気体の、その表面への方向付けを行うことにより、それらを表面に塗布するためにそのデバイスが使われ得るということは、最初に言及されている。その発明と一致した生体適合性薬剤の低圧塗布は、特に制御された滴下、つまり、そのデバイスから組織表面への、生態適合性薬物の流出を含む。
【0018】
下記に記されているように、1つの実施形態では、そのデバイスは、例えば、噴霧する薬剤の組み合わせで、加圧された医学的気体の、表面上の薬剤に対する方向付け、第2の薬剤の噴霧、第2の薬剤の表面への選択的な滴下または流出を含む、予め決定された一連の工程で生体適合性薬剤の表面へ塗布するように設計されている。本実施形態では、デバイスは切換え装置の論理的、連続的な作動は予め決定された一まとまりの処置工程に終わるように配置された切換え装置に装備され得る。
【0019】
そのデバイスは使用者の手腕に関して、様々などの方向にでも操作可能であるように設計され得、そしてその切換え装置は、論理的な単一の方法で、処置工程の論理的な進行が方向に無関係に続き得る。その切換え装置は、1つの実施形態では、(その装置の調節システムを通して、気体および/または物質の流れを調節している)一連の予め設定された処置位置は単一のボタンの押しにより選択され得る。
【0020】
最初に図10を参照すれば、その発明の1つの実施形態に従って、デバイス20の斜視図が参考に示されている。そのデバイスは、そのデバイスの使用者に操作可能な、ほぼ近位の部分22およびそれを介して物質が表面に塗布される適用シャフト26を含むほぼ遠位の部分24を含む。近位部分22は、生体適合性物質の容器の導入および除去のために、一部分が除去可能で交換可能な末端の蓋30で規定されるハウジング28を含む。ガスライン32は、加圧された医学的気体をこのデバイスに送達する。図10に関するさらなる詳細は以下に記されている。
【0021】
ここで図1を参照すると、生体適合性薬剤および医学的気体を貯蔵し、受け取り、制御し、そして送達するためのデバイス内の通路が、概略斜視図に示されている。デバイスの近位部分22の近位末端に始まり、気体ライン32は加圧された気体を3つの別々の出口36、38、40を含む多岐管34に送達する。加圧された医学的気体が、各々の容器の内容物に圧力を及ぼすやり方で、出口36は第1の生体適合性薬剤の容器42との密封された流体連絡し、そして出口38は同様に第2の生体適合性薬剤の容器44に接続されている。出口40は、調節システムへの送達のための導管48および50ならびにバイパス導管に分岐している医学的気体の導管46につながっている。容器42および44は、導管54および56にそれぞれ接続供給し、導管54および導管56がそれぞれ第1および第2の生体適合性薬剤を調節システムに送達する。
【0022】
調節システム58は、切換え装置68を介してデバイスの使用者により作動される一連のスプール弁60、62、64および66を含み、それぞれのスプール弁が、表面への制御された塗布のために、生体適合性薬剤または医学的気体の、それらの供給源からその装置の遠位部分への流れを制御している。特に、導管70は、スプール弁66の位置に依存して、第1の生体適合性薬剤を容器42(導管54を介して)からその装置の遠位部分に送達する。同様に、導管72は第2の生体適合性薬剤を容器44から(導管56を介して)弁60の位置に依存して送達する。導管74および76の各々は、スプール弁62および64の位置にそれぞれ依存して、加圧された医学的気体を、導管46ならびに分岐した導管48および50を経由して、入口32から、装置の遠位部分に方向付けられた単一の医学的気体送達導管78に送達する。気体導管46、48、50、74、76および78は、それらの導管が、医学的気体を、デバイスの遠位部分に対して、比較的高い第1の圧力で送達するような寸法にされており、そしてこのように構成されている。バイパス導管52は、スプール弁62および64が導管74および76を通しての医学的気体の送達を妨げる場合、比較的低い第2の圧力の気体のみが導管78でデバイスの遠位部分に送達されるように、大きさが調節され、そして/または背圧を生じるという内部の制限を含む。
【0023】
従って、図1の調節システムは、生体適合性薬剤および気体導管の配置と組み合わされて、提供される任意の数の生体適合性薬剤、および/または高圧もしくは低圧の医学的気体の、デバイスの遠位部分への送達を可能にする。
【0024】
生体適合性薬剤の2つの容器が示されているが、本発明は1つまたは任意の数の生体適合性薬剤の使用を包含することが理解されるべきであり、そして図示される図の配置は、2つの予め設定されたレベルで加圧された医学的気体の送達を促進するが、いかなる数の圧力レベルの医学的気体も、デバイスの遠位部分に供給され得るということは、理解されるべきである。当業者は、本明細書中の開示を利用して、過度の実験なしで、これらの選択肢のいずれかに従って、送達のためのデバイスを構築および配置することが可能である。これらの選択の全ては、本発明に含まれ、本発明は、本願に由来する1つ以上の特許を構成する特許請求の範囲およびその均等物によってのみ範囲が定められるということが、理解されるべきである。
【0025】
図2は、図1の線2−2に沿って見られたデバイスの末端79、すなわち遠位部分の出口領域の端面立面図である。その末端は、2つの出口、80および82を含む。出口80および82は、それぞれ導管70および72に装置から流体接続されており、第1の生体適合性薬剤を供給源42から、そして第2の生体適合性薬剤を供給源44からそれぞれこのデバイスから送達するためにある。出口82は、下記により充分に記述されているように、導管72に流体接続されている導管84の遠位末端により規定され、そして医学的気体の一連の経路86は、導管84の外部周囲よりも大きな末端ハウジング88の開口部により規定され、この開口部内で導管84が一連のスタンドオフ(stand off)90を介して(図示されるように、中心に)置かれる。より具体的に図3に関連して記述されているように、内部に導管84が位置している末端ハウジング88の内部の空間は、導管82を通して表面への生体適合性物質の送達のための、気体通路86を通って抜け得る、加圧された医学的気体を含む。すなわち、生体適合性物質は、その物質を取り囲む医学的気体の、流れているストリームに導入され、そしてこの気体によって表面に送達される。気体導管92は、図2では想像で示されているが、加圧された医学的気体を空の空間に送達する。導管92は、気体導管78と同一であるか、または気体導管78に流体接続されている。
【0026】
出口80は、出口82の方法と類似した方法で配置され、送達導管94の遠位末端により規定され、導管70に流体接続されるか、または導管70と同一であり、そして気体通路86に囲まれる。シャフト96は、下記により充分に記述されているが、その配置を取り囲んでいる。シャフト96は、シャフト26と同一であり得るか、あるいはシャフト26の一部であり得るか、あるいはシャフト26に接続され得る。シャフト69は、図1に関連して上記で描写されたシャフト26と同一であるか、またはシャフト26に接続されている。
【0027】
観察され得るように、出口80の断面は、出口82の断面よりも小さい。これは、出口82を通して送達される生体適合性物質の粘性が出口80を通して送達される物質の粘性よりも大きく、従ってそれらの出口は最適の流れを目指して大きさが整えられている、1つの実施形態に関連して示されている。実際には、出口はどのような形または大きさでもとり得、送達されるべき生体適合性物質の粘性および所望の流速に基づいて、当業者により容易に選択され得る。
【0028】
1つの実施形態において、デバイスの最遠位端は、出口80および/または82が、生体適合性薬剤のスプレーを、シャフト26と整列した中心軸を有するほぼ円錐形の形状で方向付けるように、配置される。図1に示されるもののような他の実施形態において、最遠位端の先端は、カントしており、その結果、このデバイスは、生体適合性薬剤を、このシャフトの軸に対してある角度でスプレーする。具体的には、図示される実施形態において、最遠位先端は、シャフトの軸に対して垂直な面から10°と70°との間、より好ましくは、20°と50°との間でずれた角度で、下向きにカントされる。例えば、シャフトに対して垂直な面から、35°または45°の角度の下向きのずれが使用され得る。
【0029】
図3は、図2の線3−3に沿って見た、先端78の断面平面図である。この実施形態に示されるように、気体導管78は、加圧された医学的気体を、導管94および84の外側、ハウジング88の内側、スタンドオフ90、ならびに設置および密封部材102(これは、シャフト96および先端ハウジング88内に密封して存在し、そしてこの中に、生体適合性材料の導管84および94ならびに気体導管78が設置される)によって規定される空隙空間98に供給する(矢印100によって表される)。導管78から空隙空間98に導入される加圧された医学的気体は、導管84および94の遠位先端を囲む空気通路86を通って連続的に逃れることが見られ得る。
【0030】
種々の導管の配置が、当業者によって、本発明の種々の実施形態に合うように容易に選択され得るが、示される実施形態において、生体適合性材料の導管94および84は、それぞれ導管70および72と同一ではないが、これらの導管70および72に流体的に結合している(図1に示されるように)。導管70および72は、例えば、同じ大きさであり得、ここで、導管70は、その導管74との関連で、導管72より大きい程度まで、導管94から断面が段状に減少している。記載されたように、この型の任意の調節は、材料の粘度および流量の要件に依存してなされ得る。
【0031】
ここで図4を参照すると、上に記載された流体流れ配置のさらなる説明が提供される。このデバイスの近位端において、加圧された医学的気体が、ライン32を通って供給され、そして図示される実施形態において、マニホルド34に入る前に、フィルタ104を通過する。フィルタ104は、必要に応じて、そのデバイスの用途に依存して、提供され得、そして特定の用途のために、当業者によって選択され得る。本発明の好ましい実施形態において、このデバイスは、医療処置のための臨床設定において使用され、この処置は、当業者が気づくものであり、医学的気体が共雑物を実質的に含まないことを必要とする。フィルタ104は、必要に応じて、この目的の他のフィルタ(図示せず)と組み合わせて、選択され得る。マニホルド34は、入口32からの医学的気体を介しての、第1の生体適合性薬剤容器42および第2の生体適合性薬剤の容器44の内容物のそれぞれへの、圧力の付加を容易にするように構成される。図示されるように、容器42および44は、注射器であり、それぞれ不動プランジャー105および107を備え織る。圧力が、医学的気体を介してプランジャーの近位面に付与され、これらのプランジャーを遠位に駆動して、生体適合性材料を、容器からの流れが下流調節システム58の位置によって可能にされる場合に、容器から送達する。マニホルド34はまた、医学的気体導管46に流体接続されており、この導管は、図1に関して記載されたように、別々の導管に分枝している。図示される実施形態において、スプール弁60が、導管72を通しての容器44からデバイスの遠位端への、第2の生体適合性薬剤の流れを制御し、弁62は、導管74および78を介する遠位端への第1の圧力での気体の流れを制御し、弁64は、同様に、導管76および78を会する、第1の圧力での気体の流れを制御し、そして弁66は、導管42から弁66を通り、そして遠位端への、第1の生体適合性材料の流れを制御する。
【0032】
見られ得るように弁60から66のいずれかの位置にかかわらず、迂回導管52は、マニホルド34を、導管78を介してデバイスの遠位端と流体接続する。従って、以下に記載されるように、調節システム58の「デフォルト」位置が存在し、このデフォルト位置において、弁60〜66の各々は閉じているが、医学的気体は、導管78を介して遠位端に送達され、そして気体通路86(図3)を通って、第2の気体圧力で排出される。この第2の気体圧力は、図示される実施形態において、第1の気体圧力より低い。図4に示されるように、第2の気体圧力は、導管46、48、50、74および76より小さい断面の導管52を使用することによって、達成される。別の実施形態において、導管52は、これらの導管の断面寸法と同じ断面寸法であるが、1つ以上の内部制限を備えて、導管52の下流の圧力を低下させる。
【0033】
上述のように、図に関して記載される実施形態は、1セットの例示的な実施形態のみを表し、そして特許請求の範囲および均等物に記載されるような、本発明を満足する任意の構成要素、および構成要素の配置が、当業者によって選択され得る。例えば、スプール弁は、弁60〜66の例として示されるが、他の弁が選択され得る。
【0034】
ここで図5から9を参照すると、スプール弁60〜66の作動が、部分断面で示されている。図13は、図9に示される設定において本発明の調節システムのこの実施形態をより詳細に記載しており、そしてより詳細な説明のために使用される。
【0035】
図5に示されるように、調節システム58は、デフォルト設定にあり、この設定において、全ての生体適合性薬剤および高圧医学的気体の通過は、弁60、62、64、および66のスプール114、116、118、および120にそれぞれ設置された、それぞれの矩形断面(「矩形シール」)106、108、110、および112のシールによって、スプール弁60〜66の位置によって妨害されている。これらの矩形シールは、上記図1に関連して標識され、そして図1に関連して記載された、上流の導管と下流の導管との間での通過をブロックする。迂回気体導管52は、このデフォルト位置で制限されないままである。ばね122、124、126、および128は、それぞれ、スプール114、116、118、および120を上向きに、そしてこのデバイスの使用者による作動なしで均一に付勢し、その結果、矩形シールは、図示されるように通路をブロックする。このデバイスの使用者によるロッカーボタン130および132の作動は、以下に記載されるように、この配置を変化させる。
【0036】
図6は、調節システムの第1の予め設定された処置位置を示す。本明細書中において使用される場合、「予め設定された処置位置」とは、このデバイスの使用者による単一の霧課泳動によって作動される、調節システムの設定を意味する。図示される実施形態において、ロッカーボタン130および132の各々は、2つの互いに排他的な切換え位置を備え、従って、ロッカーボタンによって規定される切換え機構68およびそれらのスプール弁への接続が、4つの別々の押下ボタン位置を規定することが見られ得る。すなわち、このシステムは、4つの予め設定された処置位置を備え、これらの各々が、使用者が1回の切換え工程(すなわち、ボタンの押下)を実施することを必要とする。
【0037】
第1の予め設定された処置位置(図6に示される)は、矢印によって示される、ロッカーボタン132の遠位ボタン領域の押下を包含する。この位置において、スプール120は、そのシリンダー内で下向きに駆動され、矩形シール112を移動させ、そして導管54と導管70との間の流体接続を可能にし、第1の生体適合性材料が容器42からこのデバイスの遠位端の法へと駆動されることを可能にする。同時に、スプール118は、そのシリンダー内で上向きに引かれ、矩形シール110を移動させ、そして導管50および76を接続させ、高圧医学的気体がこのデバイスの遠位端の方へと駆動されることを可能にする。ここで図2および3を参照すると、これは、第1の生体適合性材料を、出口80を通して排出させ、そして同時に、高圧医学的気体を、導管78(この導管78に、導管76が続く。)から空隙空間98内へと導入させる。空隙空間98内の高圧気体は、出口80を囲む気体通路86を通ってのがれ、第1の生体適合性薬剤を表面に運ぶ。1つの実施形態において、この医学的気体の圧力において、出口80から排出される生体適合性材料は、生体適合性材料が表面でスプレーされるために十分な速度で流れている医学的気体のストリーム内に引き込まれる。同時に、全ての他の設定においてと同様に、低圧の医学的気体が、導管52を通して送達され、スプール弁を迂回し、そしてデバイスの遠位部分において、空隙空間98に一定に送達される。
【0038】
ここで図7を参照すると、調節システムの第2の予め設定された処置位置が示されており、この位置において、ロッカーボタン132の近位セクションは、矢印によって示されるように、押下される。この配置において、スプール118は、下向きに駆動され、矩形シール110を、このシールが中に存在するシリンダー内で移動させ、導管50と76との間での接続を可能にし、高圧医学的気体をこのデバイスの遠位端に駆動する。これによってまた、図6に示される第1の予め設定された処置位置が達成される。しかし、図6の第2の予め設定された処置位置において、矩形シール112は、移動されない。なぜなら、スプール120は、ロッカーボタン132の遠位部分の上向きの移動によって上向きに引かれず、そして示されるように、このスプールおよびそのハウジングの配置によって、上向きの移動を妨害されるからである。第2の予め設定された処置位置において、高圧医学的気体は、いずれの生体適合性薬剤もなしで、デバイスの遠位端の全ての利用可能なオリフィス(通路86)を通って逃れる。これの利用は、以下に記載される。
【0039】
図8を参照すると、第酸の予め設定された処置位置が示されており、この位置において、ロッカーボタン130の遠位部分が、矢印によって示されるように、押下されている。この配置において、スプール116は、そのシリンダー内で下向きに駆動され、矩形シール108を移動させ、これが、導管48と導管74との間の接続を可能にし、高圧医学的気体を空隙空間98へと送達する。同時に、スプール114が上向きに引かれ、シール106をそれが存在するシリンダー内で移動させ、これによって、導管56および72を流体接続し、そして第2の生体適合性材料の、容器44からデバイスの遠位端(ここで、この材料は、出口82において放出される)への送達を可能にする。この高気圧配置において、導管は、生体適合性材料が表面上にスプレーされるように選択され得る。
【0040】
ここで図9を参照すると、第4の予め設定された処置位置が示されており、ここで、ロッカーボタン130の近位セクションは、使用者によって押下されており、スプール114を下向きに駆動しそしてシール106を、導管56および72を流体接続するように移動させ、第2の生体適合性材料を、容器44から送達し、これは、図8の配置と類似の配置において、出口82を通して排出される。しかし、スプール116は、そのシリンダー内で上向きに移動する必要はなく、そしてこれは、示されるように、シリンダー内に存在するスプールの配置によって、このように移動することからブロックされている。従って、シール108は、高圧機体のデバイスの遠位端への通過をブロックし、そして第2の生体適合性材料は、迂回導管52を介して空隙空間98内へと送達される低圧の医学的気体と組み合わせてのみ、出口82から排出される。
【0041】
ここで図13を参照すると、図9に示される4つの予め設定された処置位置に切換えられた、調節システム58が、非常に詳細に示されている。見られ得るように、スプール114および118は、両方、ロッカーボタン130または132の位置にそれぞれ依存して、これらのスプールの、それぞれ交差ピン140および142を介するロッカーボタンへの接続によって、下向きに押下され、そして上向きに引かれている。しかし、スプール116および120は、それぞれロッカーボタン130または132の作動によって、下向きに押下され得るが、上向きに引かれるようにロッカーボタンに作動可能に接続されず、そそいてスプール弁の配置によって、上向きに引かれることを妨害される。スプール114および118は、それぞればね122および126の作用によって、上向きに付勢され、中間の上向きに付勢された部材に対して押し付けられ、この部材は、スプールの底部に突き合わせられる。これらの上向きに付勢された部材は、これらのスプールが載っているシリンダーの底端部を規定する肩部によって、上向きの移動を制限される。スプール114および118が下向きに引かれる場合(すなわち、図6および8)、これらのスプールは、これらの上向きに付勢された部材から離れ、そしてこれらの部材から離れてそれらのシリンダー内で上向きに上がり、これらの部材は、シリンダーの底端部によって規定される肩部によって、上向きの移動をブロックされたままである。
【0042】
見られ得るように、一連のOリング114が、スプール上に提供され、その結果、矩形シール106、108、110、または112がそれらの位置から移動される場合に、上流および下流の導管の接続をブロックし、中間の導管が、矩形シールとOリングとの間に規定され、この中間の導管は、上流の導管を下流の導管と接続する。矩形シールおよびOリングは、ボス内にある。スプール114および118は、2つの別々の中間導管を規定するために、2つのOリングを必要とするが、スプール116および120は、1つのみを必要とすることが見られ得る。
【0043】
見られ得るように、調節システムは、切替え装置に相互接続され、その結果、このデバイスが任意の予め設定された処置位置(デフォルト位置を除く)において作動される場合、少なくとも1つの他の予め設定された位置が作動不可能にされる。例えば、図6の第1の予め設定された処置位置において、図7の第2の予め設定された処置位置は、作動不可能である。同様に、それぞれ図8および図9の第酸および第4の予め設定された処置位置は、互いに排他的である。従って、第1の予め設定された処置位置において、第2の予め設定された処置位置は作動不可能であり、そしてその逆もまたそうであり、そして第酸の予め設定された処置値において、第4の予め設定された処置位置は作動不可能であり、そしてその逆もまたそうである。これによって、選択肢の減少による、このデバイスの使用の単純化が導かれる。本発明は、予め設定された処置位置に対応する霧変え位置の間でのこの互いの排他性のいずれもなしで実施され得るか、または完全な互いの排他性のために配置され得る。すなわち、任意の数の予め設定された処置位置が提供され得、これらの任意の数が、任意の互いに対して互いに排他的である。すなわち、任意の数の予め設定された処置位置が提供され得、これらのいずれも、他のいずれかのものが作動されている場合には、作動され得ない。
【0044】
ここで図10を参照すると、デバイス20の1つの実施形態の斜視図が示される。示される実施形態において、ハウジング28は、調節システム58を収容し、ロッカーボタン130および132によって規定される切替え装置68が、使用者による作動のために露出されている。ハウジング28は、生体適合性薬剤の容器42および44を収容するが、窓150が、示される実施形態において提供され、その結果、透明な容器44および42が使用される場合、使用者は、この容器内の生体適合性薬剤の量を見得る。このデバイスは、窓を備え得るか、またはこのような窓がなくあり得、そして1つの実施形態において、窓が、デバイスの頂部(示されるように)とデバイスの底部(隠れている)との療法に提供され、その結果、両方の容器の内容物が評価され得る。入口ライン32は、端部キャップ30に接続され、これは、ハウジング128の一部分を形成し、そしてそこに接続される。入口ラインは、端部151を備え、この端部は、1つの実施形態において、圧力調節器に付随する、弁付きの迅速解放コネクタに接続され得る。示される配置において、このデバイスは、単一の医学的気体がマニホルド34内に導入され、気体を必要とするデバイスの全ての局面を駆動し、チュービングおよび構成は、このデバイスを通して予め決定された気体圧力を送達し、予め決定された流量を生じるように選択される。従って、このデバイスの使用者は、異なる気体供給源および異なる気体圧力の間で選択する必要がなく、単一の気体供給源を、単一の気体圧力で使用し得る。従って、本発明の1つの局面は、加圧された医学的気体を受容するように適合された圧力調節器と組み合わせたデバイス20を包含する。ここで、この圧力調節器は、予め設定された、調節不可能な圧力設定を有する。弁付きの迅速解放コネクタは、151での接続を介して気体導管32を受容するように構成された、この調節器に付随し得る。適切な気体圧力は、以下に記載される。
【0045】
1つの実施形態において、シャフト26は、近位部分152および遠位部分154を備え、この近位部分は、使用の条件下で非可撓性であり、そしてこの遠位部分は、使用の条件下で非弾性的に可撓性である。遠位部分154はまた、いくつかの実施形態において、使用の条件下で弾性的に可撓性であり得る。「使用の条件下で非可撓性」とは、シャフトの近位端がデバイスの使用者によって容易には曲げられ得ないことを意味する。このデバイスの使用者が、このデバイスの近位端に屈曲圧力を付与する場合、この使用者は、当業者でありかつこのようなデバイスに馴染み深い場合、この近位端が使用者による屈曲のために設計されていないことを即座に認識する。「使用の条件下で可撓性」とは、通常の知識を有する使用者が、その遠位端に屈曲圧力を付与する場合、この遠位端が受容可能な圧力下で屈曲することを見出す。さらに1つのセットの実施形態において、遠位部分は、組織に対して受容可能な力を使用して患者の組織表面に押し付けられる場合に、その遠位部分が屈曲し得るほど十分に、可撓性である。このことは、使用の間、遠位部分の屈曲を、使用者による直接の操作なしで可能にする。「非弾性的に可撓性」とは、遠位部分が屈曲される場合に、さらなる力が付与されない限り、その屈曲構成を維持することを意味する。従って、遠位部分は、使用者によって、特定の処置配置のために特に適切な構成に屈曲され得、そしてその元の位置に戻されない限り、その構成を維持する。このことを達成するために、このシャフトの近位部分は、外側の、比較的剛性のステンレス鋼管を備え、これは、必要に応じて、医学的に受容可能なプラスチックによって覆われており、そして遠位部分は、医学的に受容可能な管であり、使用者によって非弾性的に屈曲され得るステンレス鋼のより剛性のワイヤを備える。一例として、より剛性のワイヤ156は、少なくとも図3、11、および12に示される。
【0046】
図10を参照してまた見られ得るように、このデバイスは、予め設定された処置位置を通しての単純な論理的な進行が、デバイスの使用者によって達成され得、そしてデバイスの配向にかかわらず容易に再現され得るように配置される。図示される実施形態において、第1、第2、第3、および第4の予め設定された処置位置は、最も遠位のロッカーボタン位置から開始し、そして最も近位に向かって移動して、ロッカーボタン130および132によって規定される4つのボタン位置の連続的な押下によって達成される。すなわち、ロッカーボタン132の遠位部分が押下され、続いて、そのボタンの近位部分が押下され、続いてロッカーボタン130の遠位部分が押下され、続いてこのボタンの近位部分が押下される。図10を参照して、デバイスの使用者が、ハウジング28を、遠位部分を自分から離して自分の過剰に伸ばした手で保持する場合、この使用者は、単に、これらの順序で、ボタン位置を、自分の親指で作動させ得る。手の中でデバイスの配向を逆にし、その結果、近位部分が使用者に面するようにすることによって、これらのボタン位置は、同じ順序で同様に容易に作動され得る。この使用者は、ボタン位置がロッカーボタンの遠位端から近位端へと作動されるべきであるという事実にのみ注意を払う必要がある(もちろん、これらのボタンは、逆の方向で作動するように配置され得る)。この単純な配置は、このデバイスに、このデバイスの近位端からその遠位端へと延びる中心軸を提供することによって、達成される。切替え装置68は、この軸に沿って配置され、その結果、任意の霧化Hでの切換えが、中心軸に大して垂直な軸に沿ったいずれの霧変え位置の変化をも生じない。4つの霧課Hが示されるが(各ロッカーボタンの近位押下または遠位押下)、任意の数の切換え位置(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、少なくとも8つ、または少なくとも10個、またはそれより多くの切換え位置)が提供され得、そしてこの配置を利用し得る。この配置において、切替え装置は、少なくとも3角切換え位置のいずれかの間での切換えが、その面に対するいずれの切替え装置の移動をも生じない面内に入る。図示される配置において、この面は、ロッカーボタン130および132を横切る。従って、このデバイスの使用は、左右の配向(これは、もちろん、使用者に対するデバイスの配向の逆転の際に、逆になる)に注意を払う必要がない。このデバイスの切換え位置の近位/遠位の配向は、デバイス自体に対して変化せず、これは、モニタリングすることがずっと容易である。
【0047】
図10には示されないが、ハウジング28は、デバイスの使用者によってより容易に把持されるためのテクスチャー加工を備え得る。代表的に、テクスチャー加工は、ハウジング128の底部に見出される(図10に示される斜視図から)。1つの実施形態において、ハウジング128は、単一の成型されたユニットであるか、または一緒にフィットする2部品の成型されたユニットであり、シャフト26ならびにボタン130および132の突出部の接続のための開口部を備える。窓150、153もまた、提供され得る。
【0048】
種々の生体適合性材料が、本発明のデバイスを使用して送達され得る。言及されたように、1つの生体適合性材料または任意の数の生体適合性材料が、異なる数の材料に適合するように構成されたデバイスとともに使用され得る。図示されるように、ハウジング28は、生体適合性材料42および44の挿入可能かつ取り外し可能な容器を、注射器の形態で設置するように構成される。しかし、組み込まれた容器が提供され得る。あるいは、このデバイスは、生体適合性材料の容器を受容しないように構成され得、生体適合性材料をデバイスに供給する導管に接続するための入口ポートを備えるように構成され得る。
【0049】
任意の適切な生体適合性材料(例えば、参考として援用される、上記特許または国際特許出願公開のいずれかに記載されるもの)が選択され得る。2成分液体組織子ティングが使用される場合、1つの実施形態において、第1の生体適合性材料(容器42内に提供される)は、「プライマー」または「光開始剤」であり、そして第2の生体適合性材料(容器44内に提供される)は、「シーラント」である。本明細書中において使用される場合、「プライマー」とは、別の材料の接着を改善し得る材料、または同じ様式で別の材料の形態を変化させることを補助し得る材料である。例えば、「光開始剤」は、電磁放射線(例えば、可視高)への曝露の際に反応性である材料であり、別の材料に重号を開始させるか、または別の材料の重合を増強する。従って、光開始剤は、表面に塗布され得、それに続いて、この光開始剤を覆って、重合可能材料が塗布される。光開始剤での活性化のために適合された電磁放射線へのこの配置の曝露は、重合可能材料の重合を表面で開始させ、そして表面から離れる方向に拡張させる。従って、表面の接着が増強され得、そしてこの表面上に得られるポリマー層の厚さが、材料が放射線に曝露される時間を制御することによって制御され得る。材料は、表面から離れる方向で重合し、そして材料の選択に依存して、光活性に駆動され得るので、放射線源が除去される場合に、重合が終了し、そして過剰の材料は、洗浄によって除去され、材料の医学的に受容可能なコーティングを、予め決定された厚さで残し得る。1つの好ましい材料は、製品番号FL8000 Material Kitの下で商標FucalSeal(登録商標)の下で、Genzyme Biosurgery,One Kendall Square,Cambridge,MA 02139によって販売されている、「プライマー」および「シーラント」の組み合わせである。
【0050】
他の材料も同様に適切である。任意の2成分液体組織コーティング(米国特許第5,749,968号および同第5,800,373号、ならびに国際特許出願公開番号WO96/29370(これらは、本明細書中に参考として援用される)に記載されるもの)が、このデバイスを用いて分配され得る。これらとしては、上記フリーラジカル重合可能コーティングが挙げられ、これについての代替の塗布方法が好ましい。2成分システムはまた、アミン基またはヒドロキシル機を含有する成分Aおよびイソシアネート基、ジアルデヒド基、ポリアルデヒド基、ポリフェノール基またはエポキシ基を含有する成分Bから作製され得、ここで、AおよびBは、接触の際に反応して、共有結合の架橋を形成する。触媒または促進剤が、必要に応じて、この調合物に含まれ得る。本発明において使用される任意の生体適合性材料は、全て天然(すなわち、合成材料を含まない;ヒトに指向される化学合成によって合成された材料を含まない)であっても、全て合成の材料であっても、任意の組み合わせであってもよい。1つの実施形態において、全ての生体適合性材料は、合成である。
【0051】
他の反応性コーティングが、逆に荷電したポリマーのコアセルベー絵ションによって形成される。この場合、Aは、ポリアニオンであり、そしてBは、ポリカチオンである;例えば、Aは、アルギネートであり得、そしてBは、ポリリジンまたはキトサンであり得る。この改変物において、特定のイオン性ポリマー(例えば、アルギネート)が、特定の低分子またはイオン(例えば、カルシウムイオン)の添加によって、ゲル化され得る。この場合、Aは、アルギネートであり得、そしてBは、カルシウムイオンの溶液であり得る。
【0052】
反応性成分AおよびBのいずれかまたは両方が、ポリマー骨格を含み得る。この骨格は、特定の医学的用途において受容可能な任意のポリマーから作製され得る。このようなポリマーは、好ましくは、生体適合性であり、ここで、持続性または不完全な炎症応答が、引き起こされない。ほとんどの場合において、このポリマーは、生体適合性であること、またはこのポリマーは、生分解性リンカーによってコーティングに連結され、そしてそれ自体が、身体から分泌されることが好ましい。生分解性リンカーとしては、エステル(特に、ヒドロキシ酸のエステル);アミド;無水物;およびと具合分野において公知の他の不安定な結合が挙げられる。合成ポリマーが好ましい。しかし、このポリマーは、天然ポリマー(例えば、フィブリノゲン)または天然ポリマーの合成誘導体(例えば、アクリル化多糖類)を含有し得る。代表的な好ましいポリマー混合物は、優先的に合成されるが、優先的に合成されると記載される一方で、いくらかの割りあいの未修飾天然ポリマーを含有させられる(例えば、20%)。化学的に変更された天然ポリマーは、天然ポリマーと同一であるとは見なされない。それらの生物学的に活性な材料としての影響のために含まれる天然ポリマーは、他に言及されない限り、コーティングポリマーの一部分としてはみなされない。
【0053】
なお他の反応性コーティングは、基質上の酵素の反応によって形成される。フィブリンシーラントは、このようなコーティングの周地の例である。他の反応性コーティングは、結合対のメンバーを結合させることによって、形成され得る。周知の対である、コーティングを作製するために適切なものは、ポリマーに結合体化したビオチンと、必要に応じてポリマーに結合体化したタンパク質のアビジンである。同様に、多価抗原への抗体の結合が、コーティングを形成し得る。
【0054】
反応性コポリマーに加えて、他の材料が、塗布の間に、コーティング中に組み込まれ得る。これらとしては、生物学的に活性な分子が挙げられ、これには、従来の低分子有機薬物、タンパク質およびペプチド、核酸、多糖類ならびに無機物質が挙げられる。タンパク質は、とりわけ、酵素、増殖因子、増殖インヒビター、抗体、細胞付着分子、および免疫系調節物質であり得る。
【0055】
当業者は、用語「生体適合性材料」の意味を認識し得る。これらの材料は、生存している患者と組み合わせて使用するため、内部および/または外部で使用するために適切である。これらの材料はまた、医療の環境において使用するための、臨床成分をコーティングするために使用され得る。例えば、本発明のスプレー器は、生体適合性材料を、患者に挿入されるべき移植物、プロテーゼなどの物品に塗布するために使用され得るが、このデバイスは、より通常には、生存している患者の組織表面に直接物質を塗布するために使用され得る。生体適合性材料の1つのクラスは、滅菌可能な材料または滅菌形態で提供される材料である。
【0056】
このデバイスは、コーティングが有用である任意の医学的状態の処置において有用なコーティングを作製するために使用され得る。このような状態としては、接着の予防、体液もしくは空気の漏出のシーリング、吻合、ステープル線および縫合線のシーリング、表面を(例えば、摩擦または空気の曝露に対して)保護するための表面のコーティング、組織を一緒に接着するか、もしくは組織を移植物に接着すること、薬物もしくは細胞の送達のための移植物の形成、または機械的支持のため、ならびに外部創傷および内部創傷の手当てが挙げられるが、これらに限定されない。
【0057】
プライマー/シーラントの配置が上記のように使用される場合、デバイス28と組み合わせたその作用は、以下の通りである。プライマーは、容器44内に供給されるシーラントで、容器42を満たされ得る。図14および15を参照して以下により完全に記載されるように、このデバイスの使用は、単に、端部30の除去、容器44および42のデバイスへの挿入、スナップフィット接続を介する端部30の接続によるハウジングの閉鎖、医学的気体の供給源への気体導管32の接続、ならびにロッカーボタン130および132の作動を単に包含し得る。一端、接続されると、最初は低圧の気体が、デバイスの先端において、通路86を通って連続的に流れる。ロッカーボタン132の遠位部分の押下の際に、プライマーが、より高い気体圧力課(好ましくは、プライマーを標的表面に対してスプレーするように選択される)で、出口80を介して送達される。一端、十分なプライマーが塗布されると、ロッカーボタン132の近位部分が押下され、その結果、高圧の気体が、いずれの生体適合性材料もなしで、デバイスの先端における気体通路86を通って排出される。これは、先に塗布されたプライマーに方向付けられ、組織表面内の間隙内に送達される。次いで、ロッカーボタン130の遠位部分が押下され、シーラントを、気体通路86を通る高圧の気体とともに、遠位先端の出口82を通して排出させ、このシーラントを、素子意表面上に、代表的には、プライマーのすぐ上にスプレーする。最後に、ロッカーボタン130の近位部分が押下され得、その結果、高圧気体の放出なしで、出口80からのシーラントの放出を生じる。迂回導管52を介して空隙98内に供給される、より低圧の気体は、シーラントを表面上に滴下させるか、または滲出させるように選択された圧力のものであり、そして潜在的に、表面上のシーラントの塗布をわずかに指向するために十分に高い圧力である。しかし、低圧の送達は、1セットの実施形態において、表面上へのシーラントのスプレーを生じない。このことは、デバイスからスプレーされるシーラントが、組織表面の一部分を均一に、または十分に覆わない場合に、有用であり得る。例えば、このシーラントがデバイスに面する突出部を備える組織表面にスプレーされる場合、シーラントは、この突出部の最も外向きに面する部分(すなわち、頂点)以外の表面の部分に、十分に塗布され得る。このような場合には、ロッカーボタン130の近位部分が押下されて、より多くのシーラントを必要とする組織の部分に直接、ある体積のシーラントを絞り出し得る。
【0058】
図示されないが、電磁放射線の放射タイ(光開始剤/シーラントの組み合わせを重合させるように選択される)が、このデバイスと組み合わせて提供され得る。1つの実施形態において、この放射体は、このデバイスに関連して設置され(例えば、このデバイスの先端に設置され)、そして電気リード線、光ファイバーなどによって、デバイスの近位端における接続(これ自体は、電磁放射線または他のエネルギーの供給源に接続される)から供給される。次いで、この発酵体の作動が、重合を引き起こす。別の実施形態において、電磁放射線の別個の放射体が、使用される場合、デバイス20に接続されない。このような放射体の1つの例は、Genzyme Biosurgeryによって販売される、LW1000 Light Wandである。表面上のプライマーおよびシーラントの、適切な電磁放射線への曝露は、組織表面に対するこのシーラントの重合を引き起こし、この重合は、そこから外向きに延びる。プライマーが、第2の予め設定された処置位置(高圧気体のみの塗布)を介して組織表面内に駆動される場合、組織へのシーラントの接着が増強され得る。
【0059】
言及されたように、気体圧力および生体適合性材料は、組織表面上への材料のスプレー、滴下などの任意の配置を提供するような組み合わせで選択され得る。1つの実施形態において、本発明の第1の医学的気体の圧力は、少なくとも25psi、または少なくとも30psiもしくは35psiで、導管32を通して投入され、そしてそれぞれ、このシステムを通して、約25psi、30psi、または35psiのわずかな損失を仮定して、第1、第2、および第3の予め設定された処置位置における空隙空間98内に塗布される。1つの実施形態において、導管52は、約25psi以下、1つの実施形態において、20psiと25psiとの間、そして別の実施形態において、20psi未満、15psi未満、または10psi未満まで、圧力を段階的に低下させ、この圧力の気体が、空隙空間98に連続的に供給される。
【0060】
ここで図11および12を参照すると、デバイス20の特定の局面が、より詳細に(または明瞭さが増す場合には詳細さを少なくして)示される。図11は、図10の線11−11に沿って見られるA伊野でアイスの上平面図であるが、明瞭さの目的で、近位端キャップおよびデバイスのカバーが除去され、そしてチュービングが破壊され、そして生体適合性材料の容器(注射器)が、想像で示されている。ほとんどの構成要素は、上に記載されている。図11はまた、ハウジングの底部に、ソケット160を示し、このソケットは、ハウジングカバーのポストと嵌合する。壁162は、穴を備え、この穴は、ハウジングカバーの係合の際に引っ掛かる。もちろん、種々の配置が、本発明の構成要素を接続するために使用され得る。
【0061】
図12は、図11の線12−12を通る断面図であり、容器および調節システムが、平面図で示されており、そしていくつかの構成要素が、明瞭さの目的で除去されている。ばね164が示されており、このばねは、浮動マニホルド34を、薬剤容器および迂回導管に押し付けて負荷する。1つの実施形態において、このデバイスは、容器が注射器の形態を採る場合に、それぞれ生体適合性薬剤の容器42および44を受容するための、それぞれルアーレセプタクル166および168を備える。2つの実施形態において、これらのルアー取付具は摩擦ばめされ、この中に、注射器はねじ込まれない。「Y」字型コネクタ170が示され、これは、導管52、74、および76を接合し、これらを気体導管78内に導く。
【0062】
ここで図14および15を参照すると、マニホルドおよび容器、ならびにこれらのハウジングを備える近位部分が、より詳細に記載されている。図14は、図12の線14−14に沿って見られた断面端メンズであり、容器42および44が、明瞭にするために、想像で示されている。このハウジングは、図示される実施形態において、頂部180および底部182を備え、そして区画を備え、この区画内に、容器が設置され得る。窓150が、図14に示され、そして反対側の窓153は、第1の生体適合性薬剤の容器42の内容物を見るためのものである。
【0063】
図15は、端部キャップ30が除去された、デバイスの近位端の分解斜視図である。注射器の形態の容器42および44が、このデバイスに設置されて示されている。端部キャップ30は、容器の端武器体導管46に接続するマニホルド34の下流の接続を示す。図示されるように、雄型部材184は、容器42を規定する注射器と嵌合し、そしてより小さい部材186が、容器44を規定する注射器と嵌合する。これらの部材は、注射器への挿入によって、この注射器を密封して係合し、そして注射器内での密封係合のためのOリングを備える。コネクタ41は、レセプタクル188(図1)を密封して係合し、マニホルドを気体導管46に接続する。端部キャップにおけるフック190が、ハウジングの嵌合部分の穴192内に嵌り、そしてフック194は、図12に示されるハウジング内の別の穴196に同様に係合する。
【0064】
図14および15に見られ得るように、単一の成型されたユニット(必要に応じて、一緒にフィットされた複数部分のユニット)が、医学的気体の駆動供給源への容易なスナップフィット接続によって、容器42および44を容易に受容する。使用の際に、このデバイスは、単に、容器を装填され、エンドキャップが適所にスナップされ、接続が、医学的気体の供給源に対してなされ、そしてこのデバイスは、使用のための準備ができている。容器は、使用の間に、端部キャップの単純な除去、交換、および端部キャップの再接続によって、交換され得る。
【0065】
デバイスの構成要素は、任意の適切な材料(好ましくは、医学的に受容可能な滅菌可能な材料)から製造され得る。1つの実施形態において、デバイス全体は、単回使用の使い捨てデバイスである。医療デバイスの当業者は、このような使用のために適切な材料を容易に認識し、従って、本発明の全ての構成要素が、その組成の観点で記載されるわけではない。一般に、標準的なPVC医療チュービングが、導管として使用され得る。ハウジングおよび他の支持構造体は、ABSポリマー、または透明性が望ましい場合(例えば、窓150および153が、単なる開いた空間ではなくポリマーで覆われている場合)には、アクリルポリマーから射出成形され得る。PEBAXTM管が、生体適合性材料の送達のための、最遠位の導管84および94のために選択され得る。シャフト26は、ウレタン材料でコーティングまたはカバーされた、ステンレス鋼管であり得る。エラストマー構成要素(例えば、挿入物、Oリング、シール、注射器ガスケットなど)は、EPDMから作製され得る。スプール弁は、代表的に、弾性成型された構成要素またはエラストマー構成要素から作製され、スプール自体は、アルミニウムから作製される。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態が、本明細書中に記載および図示されたが、当業者は、本明細書中に記載された機能を実施するため、および/または本明細書中に記載された結果もしくは利点を得るための、種々の他の手段および構造を容易に予測し、そしてこのようなバリエーションまたは改変の各々は、本発明の範囲内であるとみなされる。より一般的には、当業者は、本明細書中に記載される全てのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であることを意味すること、ならびに実際のパラメータ、寸法、材料、および構成は、本発明の技術が使用される特定の適用に依存することを、容易に理解する。当業者は、本明細書中に記載される本発明の特定の実施形態の、多くの均等物を認識するか、または慣用的に過ぎない実験を使用して確認し得る。従って、上述の実施形態は、例のみによって提示されること、ならびに添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で、本発明は、具体的に記載されたものとは異なる様式で実施され得ることが理解されるべきである。本発明は、本明細書中に記載される各個々の特徴、システム、材料、および/または方法に関する。さらに、このような特徴、システム、材料、および/または方法のうちの1つ以上の任意の組み合わせが、このような特徴、システム、材料、および/または方法が完全に不一致でない場合に、本発明の範囲内に含まれる。
【0067】
特許請求の範囲(および上記明細書)において、全ての移行句(例えば、「含む」、「備える」、「保有する」、「有する」、「含有する」、「包含する」、「からなる」、「から作製される」、「から形成される」などは、開放型である(すなわち、それらが挙げられるが、それらに限定されないことを意味する)ように理解されるべきである。移行句「からなる」および「から本質的になる」のみが、米国特許庁の審査基準第2111.03節に記載されるような、それぞれ閉鎖移行句または半閉鎖移行句であるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1は、発明の1つの実施形態に従う、生体適合性薬剤塗布装置の概略斜視図である。
【図2】図2は、図1の線2−2に沿って見た、図1のデバイスの遠位部分の先端の端面立面図である。
【図3】図3は、図2の線3−3に沿って描かれた、図1および図2の装置の先端の断面平面図である。
【図4】図4は、図1のデバイスの、生体適合性薬剤および医学的気体の流れの経路の概略図である。
【図5】図5は、図1のデフォルト位置にある生体適合性薬剤および医学的気体の流れを制御する一連のスプール弁を含む調節システムの断面図である。
【図6】図6は、調節システムが第1の予め設定された処置位置に切換えられた、図5の断面図である。
【図7】図7は、調節システムが第2の予め設定された処置位置に切換えられた、図5の断面図である。
【図8】図8は、調節システムが第3の予め設定された処置位置に切換えられた、図5の断面図である。
【図9】図9は、調節システムが第4の予め設定された処置位置に切換えられた、図5の断面図である。
【図10】図10は、デバイスのハウジングを含む図1の斜視図である。
【図11】図11は、デバイスの覆いが取り除かれ、チュービングが、明瞭さのため取り外され、明瞭さのため想像で描かれているシリンジの形をした生体適合性薬剤の容器図10の線11−11に沿って見たときの上図のデバイスの上平面図である。
【図12】図12は、明瞭さのためにいくつかの構成要素が削除された、図11の線12−12に沿って見た側面断面図である。
【図13】図13は、図9の第4の予め設定された処置位置に示されている図11の線13−13に沿って見ているが、より具体的な、図5の調節システムの側面断面図である。
【図14】図14は、図12の線14−14に沿って切り取った断面端面図であり、明瞭さのために、生体適合性薬剤の容器が、想像で描かれている。
【図15】図15は、上図の、末端の蓋が除去された装置の近位部分の一部が分解斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体適合性の薬剤を表面に塗布するために構築され、配置されたデバイスであって、該デバイスは、調節システムを備え、該調節システムは、第1の位置と第2の位置との間で切換え可能であり、該第1の位置は、生体適合性薬剤を第1の医学的気体の圧力で、医学的気体を介して該表面に直接的に送達するように配置されており、そして、該第2の位置は、該生体適合性薬剤を第2の医学的気体の圧力で、医学的気体を介して該表面に直接的に送達するように配置されているデバイス。
【請求項2】
前記第1の生体適合性薬剤の導管であって、該第1の該生体適合性薬剤の供給源に接続可能であり、該第1の生体適合性薬剤を該表面に送達するために該薬剤を放出するように適合された、該第1の生体適合性薬剤の出口を含む導管、および加圧された医学的気体の供給源に接続可能な気体の導管であって、加圧された該医学的気体を、該第1の生体適合性薬物の出口から該表面にまで該第1の生体適合性薬物を運ぶ方向に放出するように適合された出口を有する導管をさらに含む請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
第2の生体適合性薬剤の供給源に接続可能な、第2の生体適合性薬剤の導管をさらに含み、該第2の導管は、該第2の生体適合性薬剤を放出するように適合された、第2の生体適合性薬剤の出口を含み、ここで該第2の生体適合性薬剤の出口は、加圧された医学的気体の出口と関係して、該第2の生体適合性薬剤の該出口から前記表面にまで該第2の生体適合性薬剤を運ぶ方向に該第2の生体適合性薬剤を放出するように位置決めされている、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
高い医学的気体の圧力の医学的気体を介して、前記第1の生体適合性薬剤の前記表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された高流処置位置、および低い医学的気体の圧力の医学的気体を介して、前記第2の生体適合性薬剤の該表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された低流処置位置を有する調節システムを含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
第1の医学的気体の圧力の医学的気体を介して、前記第1の生体適合性薬剤の前記表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された第1の処置位置、および第2の医学的気体の圧力の医学的気体を介して該表面への該第1の生体適合性薬剤の送達を方向付けるように配置された、予め設定された第2の処置位置を有する調節システムを含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1の医学的気体の圧力で前記第1の生体適合性薬剤が前記表面にスプレーされ、そして前記第2の医学的気体の圧力で該第1の生体適合性薬剤がスプレーなしで該表面に排出されるように構築され、配置された請求項5のデバイス。
【請求項7】
いかなる生体適合性薬剤も存在しない状態で、前記表面への前記医学的気体の送達を方向付けるように配置された、物質なしの予め設定された処置位置をさらに含む、請求項4のデバイス。
【請求項8】
前記第1および第2の生体適合性薬剤の各々が、前記表面にそれぞれ該第1または第2の生体適合性薬剤を前記表面に送達するように位置決めされた、該医学的気体の流れているストリームに取り囲まれた出口を介して送達可能であるような、請求項4のデバイス。
【請求項9】
前記第1の生体適合性薬剤を、第1の医学的気体の圧力の医学的気体を介して前記表面への送達を方向付けるように配置され、予め設定された第1の処置位置、およびいかなる生体適合性薬剤も存在しない状態で該医学的気体の該表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された第2の処置位置を有する調節システムを含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項10】
前記調節システムが、前記第1の医学的気体の圧力の医学的気体を介して前記第2の生体適合性薬剤の前記表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された第3の処置部位をさらに含む、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記調節システムが、前記第1の気体の圧力よりも低い前記第2の医学的気体の圧力の医学的気体を介して前記第2の生体適合性物質を前記表面に送達するように配置された、予め設定された第4の処置位置をさらに含む、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記調節システムが、いかなる生体適合性薬剤の送達も存在しない状態で、前記第1および第2の生体適合性薬剤の出口の近傍で医学的気体を排出するように配置されたデフォルト位置をさらに含む、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記調節システムが、前記デバイスの使用者によって操作可能な、少なくとも1つのスイッチを含み、該デバイスの使用者による該スイッチの作動の非存在下で、該調節システムが、該デフォルト位置に設定されるように、該スイッチが付勢されている、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記デフォルト位置の前記デバイスからも排出される単一の医学的気体を介して、前記
第1および第2の生体適合性薬剤の各々を前記表面に送達するように構築され、配置された、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記調節システムが、前記デバイスの使用者により操作可能な、切換え装置を含み、該切換え装置は、ある予め設定された処置位置において該デバイスが作動している場合に、少なくとも他の1つの予め設定された処置位置が作動不可能であるように相互接続されている、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記切換え装置が、前記第1の予め設定された処置位置では、前記第2の予め設定された処置位置が作動不可能であり、逆もまたそうであるように、そして前記第3の予め設定された処置位置では、前記第4の予め設定された処置位置が作動不可能であり、逆もそうであるように相互接続された、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
生体適合性薬剤の、少なくとも2つの別個の容器に接続可能な、少なくとも2つのポートを含み、該ポートは、各々が、前記気体の導管の出口から排出された医学的気体に、生体適合性薬剤を前記表面にまで運搬させる方向に該生体適合性薬剤を放出するように適合された該生体適合性薬剤の出口を含む導管に流体接続されている、請求項3に記載のデバイス。
【請求項18】
生体適合性薬剤の少なくとも2つの別個の容器、および該生体適合性薬剤の少なくとも2つの別個の容器に接続可能な、少なくとも2つのポートをさらに含み、それぞれのポートが、別個の出口を含む別個の生体適合性薬剤の導管に流体接続された、請求項3に記載のデバイス。
【請求項19】
前記少なくとも2つの別個の前記容器の各々が、加圧された医学的気体の供給源に接続可能である、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記気体の導管が接続可能である、前記加圧された医学的気体の供給源に、前記少なくとも2つの別個の前記容器の各々が接続可能である、請求項18に記載のデバイス。
【請求項21】
前記気体の導管に接続され、かつ前記少なくとも2つの別々の容器に接続されている、大気圧より圧力の大きい医学的気体の供給源をさらに含む、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
少なくとも1つの生体適合性薬剤の容器をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項23】
前記少なくとも2つの別個の容器が、組み合わせて与えられた場合に、医学的に受容可能な被覆物を患者の組織の表面に形成し得る、少なくとも2つの薬剤を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項24】
前記少なくとも2つの薬剤の、少なくとも1つの薬剤が合成ポリマーを含む、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記少なくとも2つの薬剤の各々が合成ポリマーを含む、請求項23に記載のデバイス。
【請求項26】
前記少なくとも2つの薬剤の各々が本質的に合成ポリマーからなる、請求項23に記載のデバイス。
【請求項27】
前記少なくとも2つの薬剤が、光開始剤である第1の生体適合性薬剤、および第2の生体適合性薬剤を含む、請求項23のデバイス。
【請求項28】
前記光開始剤による活性化を受けると、前記第2の生体適合性薬剤が重合可能になる、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
第1の取り外しが可能な生体適合性薬剤の容器および第2の取り外しが可能な生体適合性薬剤の容器にそれぞれ接続可能な、前記第1の生体適合性薬剤の引き入れ口のポートおよび前記第2の生体適合性薬剤の引き入れ口のポートを含む、請求項23に記載のデバイス。
【請求項30】
前記第1および第2の生体適合性薬剤の容器の各々が、注射器のハウジングを含む、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記デバイスから前記表面に送達される生体適合性薬剤にエネルギーを方向付けるために設置されたエネルギーの排出器をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項32】
請求項1に記載のデバイスおよび該デバイスと共同で、該デバイスから前記組織表面に送達される生体適合性薬剤に向けてエネルギーの方向付けが可能な、別個のエネルギー放射体を含むシステムであって、該エネルギー放射体は、該デバイスとは別個であるシステム。
【請求項33】
請求項1に記載のデバイスであって、以下:
使用者による該デバイスの操作のための近位部分、前記表面への生体適合性薬剤の送達のための遠位部分、および近位/遠位の線に沿った中心軸を有するハウジングを含み、
該近位部分が切換え装置を含み、該切換え装置は、該ハウジングの外側であり、該デバイスの使用者が操作可能であり、かつ前記調節システムの少なくとも3つの設定に対応する、少なくとも3つの切換え位置を含み、
該デバイスにおいて、該少なくとも3つの切換え位置のいずれの間の切換えも、該中心軸に垂直な軸に沿ったどの切換え位置の変化も生じない、デバイス。
【請求項34】
前記切換え装置が、前記調節システムの少なくとも四つの設定に対応する、少なくとも四つの切換え位置を含み、そして該少なくとも四つの切換え位置のどの間の切換えも、前記中心軸に垂直な軸に沿ったいずれの切換え位置の変化も生じない、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記切換え装置が、前記調節システムの少なくとも五つの設定に対応する、少なくとも五つの切換え位置を含み、そして該少なくとも五つの切換え位置のどの間の切換えも、前記中心軸に垂直な軸に沿ったいずれの切換え位置の変化も生じない、請求項33に記載のデバイス。
【請求項36】
前記切換え装置が、面内にあり、該面上での前記少なくとも3つの切換え位置のいずれの間での切換えも、該面に対する該切換え装置のいかなる運動も生じない、請求項33に記載のデバイス。
【請求項37】
請求項1に記載のデバイスであって、以下:
使用の条件下で曲げられない近位部分および使用の条件下で弾力性なく曲げることのできる遠位部分を有するシャフト、
少なくとも1つの生体適合性薬剤の供給源に接続可能な、該近位部分に結合された入口、
該生体適合性薬物の放出のための、該遠位部分に結合された出口、および
該近位部分を該出口に結合させた導管、
を含むデバイス。
【請求項38】
医学的気体の供給源に接続可能な圧力調節装置をさらに含み、該調節装置は、予め設定され、調節不可能な設定および該医学的気体を臨床的な設定で送達するデバイスに接続可能な医学的気体のラインを受け取るように構築された、流れを弁で調節する速放出型の接合具を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項39】
少なくとも2つの反対方向で、前記デバイスの使用者によって保持されるように構築され、配置された請求項1に記載のデバイス。
【請求項40】
請求項1に記載のデバイスであって、以下:
使用者が該デバイスを操作するための近位部分および少なくとも第1と第2の生体適合性薬剤を組織表面に送達するための遠位部分を有するハウジング、
該近位部分に結合され、医学的気体の供給源に接続可能な医学的気体の引き入れ口、
該第1および第2の生体適合性薬剤を該組織表面に該医学的気体を介して送達するための該遠位部分と結合された出口領域、
第1の生体適合性薬剤の供給源に接続可能であり、かつ該出口領域と流体接続された該第1の生体適合性薬剤の導管、
第2の生体適合性薬剤の供給源と流体接続可能であり、かつ該出口領域と流体接続された、第2の生体適合性薬剤の導管、
該医学的気体の入口を、該出口領域に接続し、そして該第1の生体適合性薬剤の供給源および該第2の生体適合性薬剤の供給源をそれぞれ加圧するために流体接続可能であり、該出口領域に直接接続された、第1の高圧導管領域および第2の低圧導管領域を含む、医学的気体の導管システム、および
該高圧気体の導管領域ならびに該第1および第2の生体適合性薬剤の導管と接続した調節システムであって、該調節システムは、予め設定された少なくとも2つの異なる気体の圧力の、該医学的気体を介しての該出口領域から、該第1あるいは第2の生体適合性薬剤のいずれかの該組織表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された一連の処置位置の間の該デバイスの使用者により、切換えが可能である、
調節システム、
を備えたデバイス。
【請求項41】
前記調節システムが、前記出口領域を通して前記組織表面にまで、第1の気体の圧力の医学的気体を介して前記第1の生体適合性薬剤の送達を方向付けるように配置された、予め設定された第1の処置位置;該出口領域から該第1の気体の圧力でいかなる生体適合性物質も存在しない医学的気体の送達を方向付けるように配置された、予め設定された第2の処置位置;該組織表面に該出口領域から該第1の気体の圧力で該第2の生体適合性薬剤の送達を方向付けるように配置された、予め設定された第3の処置位置;および該組織表面に該出口領域から該第1の気体の圧力よりも低い第2の気体の圧力で該第2の生体適合性薬剤の送達を方向付けるように配置された、予め設定された第4の処置位置を含む、請求項38に記載のデバイス。
【請求項42】
前記第1の医学的気体の圧力が、前記第1または第2の生体適合性薬剤を前記組織表面にスプレーするために選択され、そして前記第2の医学的気体の圧力が該第2の生体適合性薬剤をスプレーなしで該組織表面から排出させるために選択されるような、請求項41に記載のデバイス。
【請求項43】
前記第1の気体の圧力が少なくとも30psiであり、そして前記第2の医学的気体の圧力が20psi以下である、請求項42に記載のデバイス。
【請求項44】
前記第1の医学的気体の圧力が少なくとも35psiあり、そして前記第2の医学的気体の圧力が15以下である、請求項42に記載のデバイス。
【請求項45】
生体適合性薬剤を表面に塗布するために構築され、配置されたデバイスであって、以下:
使用者による該デバイスの操作のための近位部分、該生体適合性薬物を該表面に送達するための遠位部分、および近位/遠位線に沿った中心軸を有するハウジング、を含み、
該近位部分は、該ハウジングの外部にある切換え装置を含み、該切換え装置は、該デバイスの使用者により操作可能であり、そして該生体適合性薬剤の該表面への送達を制御するために構築され、配置された該デバイスに結合された、調節システムの少なくとも3つの設定に対応する少なくとも3つの切換え位置を含み、該少なくとも3つの切換えのいずれの間での切換えも、該中心軸に垂直な軸に沿ったいずれの切換え位置にも変化を生じない、
デバイス。
【請求項46】
前記切換え装置が、少なくとも四つの前記調節システムの設定に対応する、少なくとも四つの切換え位置を含み、そして該少なくとも四つのスイッチ位置のいずれの間の切換えも、前記中心軸に垂直な軸に沿ったいかなる切換え位置にも変化を生じない、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記切換え装置が、前記調節システムの、少なくとも五つの設定に対応する、少なくとも五つの切換え装置を含み、該少なくとも五つのスイッチ位置のどれの間での切換えも、該切換え前記中心軸に垂直な軸に沿ったいかなる切換え位置にも変化を生じないような、請求項45に記載のデバイス。
【請求項48】
前記切換え装置が面内にあり、該面上での前記少なくとも3つの切換え位置のどの間での、切換えも、該面に対するいずれの該切換え装置の動きを生じない、請求項45に記載のデバイス。
【請求項49】
1つ以上の生体適合性薬剤を、表面に塗布するために構築され、配置されたデバイスであって、以下:
少なくとも第1の生体適合性薬剤を該表面に送達するように構築され、配置された装置
および
少なくとも第1の医学的気体の圧力の設定および該第1の圧力の設定より低い、第2の医学的気体の圧力の設定を有し、少なくとも該第1および第2の圧力で該表面に医学的気体の送達が可能な調節システムを備え、
該調節システムは、生体適合性薬剤の非存在条件下で該第1の圧力で該医学的気体を該表面に送達する、少なくとも1つの、予め設定された処置位置を有する、デバイス。
【請求項50】
生体適合性薬剤を塗布するために構築され、配置されたデバイスであって、以下:
使用条件下で曲げられない近位部分および使用条件下で弾力性なく曲げ易い遠位部分を有するシャフト、少なくとも1つの生体適合性薬剤の供給源に接続可能な、該近位部分に結び付けられた入口、該生体適合薬剤を放出するための、該遠位部分に結び付けられた出口、ならびに該近位部分を該出口に接続する導管を備えたデバイス。
【請求項51】
装置であって、以下:
生体適合性物質を組織表面に加圧された医学的気体を介して臨床的な設定で送達するように構築され、配置されたデバイス、
該加圧された医学的気体を受け取るように適合され、予め設定された、調整不能な圧力の設定を有する圧力調節器、および
該調節器に結合され、該デバイスに接続可能な医学的気体のラインを受け取るように構築された弁を付けて調節された速放出性の接合具、
を含む装置。
【請求項52】
生体適合性薬剤を表面に塗布するために構築され、配置されたデバイスであって、該デバイスは、20psi未満の気体の圧力で医学的気体を介して、生体適合性薬剤の該表面への送達を方向付けるように配置された、予め設定された処置位置に、スイッチで切換え可能な調節システムを含むデバイス。
【請求項53】
前記生体適合性薬剤を前記表面に該表面にスプレーすることなしに、前記圧力が該表面に該生体適合性薬剤を送達するために選択されるような、請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記圧力が15psi未満である、請求項52に記載のデバイス。
【請求項55】
方法であって、以下:
第1の予め設定された気体で加圧された、医学的気体を介して、生体適合性薬剤を組織の表面にスプレーすることによって、該薬剤を該組織表面に塗布する工程、および該第1の圧力よりも低い、第2の予め設定された気体の圧力の、医学的気体を介して、生体適合性薬剤をスプレーすることで、該薬剤を該組織表面に塗布する工程、
を含む方法。
【請求項56】
方法であって、以下:
第1の生体適合性薬剤を組織表面に塗布する工程、
該組織表面に存在する該第1の生体適合性薬剤を変更するのに充分な時間、該表面に存在する該第1の生体適合性薬剤に対し、いかなる生体適合性薬剤をも含まない医学的気体を向ける工程、および
該組織表面に対し、第2の生体適合性薬剤をスプレーする工程、
を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−500100(P2006−500100A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−537612(P2004−537612)
【出願日】平成15年6月30日(2003.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2003/020698
【国際公開番号】WO2004/026145
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(500579888)ジェンザイム・コーポレーション (34)
【Fターム(参考)】