説明

多機能入力装置

【課題】限られたコンピューティングの知識および/または技量をもつ、また限られた身体的および/または認知上の能力をもつユーザーにとってコンピューティング・デバイスへの改善されたアクセシビリティーを提供する。
【解決手段】コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するためのシステムおよび方法。システムは、コンピューティング・デバイスの簡略化されたグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するよう構成された多機能入力装置を含む。多機能入力装置は、限られたコンピューティングの知識および/または技量をもつ、また限られた身体的および/または認知上の能力をもつユーザーにとってコンピューティング・デバイスへの改善されたアクセシビリティーを提供するよう構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〈関連出願への相互参照〉
本願は2011年4月19日に出願された米国仮特許出願第61/477,007号の利益を主張する。その開示全体はここに参照によって組み込まれる。
【0002】
〈分野〉
本開示はコンピュータのための入力装置に関し、より詳細には、コンピューティング・デバイスのアクセシビリティーおよび使いやすさを改善するための多機能入力装置に関する。
【背景技術】
【0003】
パーソナル・コンピュータ(PC)および他のパーソナル・コンピューティング・デバイス(すなわち、ネットブック、タブレット、スマートフォン)の到来ならびにインターネットの導入とともに、そのようなコンピューティング・デバイスのユーザーは多様なタスクが実行できるようになっている。たとえば、ユーザーはウェブをブラウズする、電子メールにアクセスしたり電子メールを交換したりする、ソーシャル・サービス・ウェブサイトにアクセスする、などできる。しかしながら、コンピュータおよびコンピュータ・サービスの使用の増加とともに、コンピュータ・プログラムの複雑さも増してきた。コンピューティング・デバイスにおける近年の技術的進歩は、提供されることのできるサービスのより広い範囲を許容しうるものの、コンピュータの基礎知識をほとんどまたは全くもたなかったり、基礎的なコンピュータ技量を欠く人は、複雑なコンピュータ・プログラムおよび/またはコンピュータのユーザー・インターフェースのために、コンピュータにアクセスするときに困難をもつことがありうる。
【0004】
技術が進展するにつれ、多くの国の平均余命も伸びる。よって、多くの国はますます増大する高齢者人口を有し、一部の高齢者は、コンピュータが提供しうるサービスのため、ますますコンピュータを使うことに引き込まれうる。たとえば、これまで以上に、家族同士がオンラインで連絡し合うことがありうる。多くの家族は、デジタル・カメラを所有し、電子メールを使い、それにより通信したり写真やビデオをオンラインで共有したりする。さらに、家族同士がウェブで可能にされるビデオ・サービスを介して連絡し合うこともありうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一部の高齢者はコンピュータやインターネットの使用にオープンかもしれないが、複雑なコンピュータ・プログラムおよびコンピュータのユーザー・インターフェースのため、一部の高齢者は、コンピュータを所有することおよび/またはコンピュータを使うことさえ尻込みすることがありうる。特に、一部の高齢者は、限られたコンピュータ技量をもち、コンピュータをどのように操作するかについてさえほとんどまたは全く知識をもたないことがあり、コンピュータの操作に関する学習曲線に非常に怖じ気づいてしまうことがありうる。さらに、一部の高齢者は物理的な制限(たとえば、視力の制限、聴力の制限、目と手の協調や手指の器用さの欠如)があることもあり、そのためコンピュータをナビゲートする通常の方法(すなわち、マウス、キーボードなど)によりコンピュータにアクセスすることが妨げられることがありうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
特許請求される主題の特徴および利点は、それに整合する実施形態の以下の詳細な記述から明白となるであろう。この記述は付属の図面を参照して考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本開示のさまざまな実施形態と整合するコンピュータへのアクセシビリティーおよびコンピュータの使いやすさの改善を提供するシステムのブロック図である。
【図2】図1のシステムをより詳細に例解するブロック図である。
【図3】本開示と整合する多機能入力装置のある例示的な実施形態の上面図である。
【図4】本開示と整合するコンピューティング・デバイスのディスプレイ上に示されるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)のある例示的な実施形態を示す図である。
【図5】本開示と整合するコンピューティング・デバイスのディスプレイ上に示されるGUIのもう一つの例示的な実施形態を示す図である。
【図6】本開示のさまざまな実施形態と整合するコンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するための一つの実施形態を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
概観として、本開示は概括的には、限られたコンピューティングの知識および/または技量をもつユーザーのための、コンピューティング・デバイスへの改善されたアクセシビリティーを提供するためのシステムおよび方法に向けられる。特に、本開示に整合するシステムは、(これに限られないが、デスクトップ、ラップトップおよび/またはモバイル・コンピューティング・デバイスのような)コンピューティング・デバイスおよび該コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と通信するよう構成された多機能入力装置を含む。
【0009】
本多機能入力装置は、ユーザー入力に基づいてデータを捕捉し、コンピューティング・デバイスにデータを伝送するよう構成される一つまたは複数のセンサーを含む。具体的には、本多機能入力装置は、ユーザーが、コンピューティング・デバイスのディスプレイ上のGUIをナビゲートおよび/または操作できるようにするよう構成された、一つまたは複数のユーザー選択可能なボタンおよび/またはトグルを含む。本多機能入力装置はまた、画像および/またはビデオを捕捉するよう構成された、統合されたカメラをも含む。捕捉された画像および/またはビデオは、たとえば、ユーザーが画像および/またはビデオを共有しうるソーシャル・ネットワーキングのために使用されてもよい。さらに、ユーザーは、印刷された情報(たとえば雑誌、新聞など)の拡大のためにカメラを使ってもよい。ここで、カメラは印刷された情報をスキャンし、該情報を、ディスプレイに転送するよう、コンピューティング・デバイスに伝送する。本多機能入力装置は追加的なコンポーネントを含んでいてもよい。追加的なコンポーネントは、これに限られないが、コンピューティング・デバイスからオーディオ・コンテンツを受領し、聴覚的に再生するよう構成されたオーディオ・コンポーネントおよびコンピューティング・デバイス上で実行されるアプリケーションにおける使用のためにユーザーの声のようなオーディオ・データを捕捉するよう構成されたマイクロホンを含む。
【0010】
本開示と整合するシステムは、限られたコンピュータ技量、知識および/または能力をもつユーザー(たとえば初心者ユーザー、高齢者など)に、よりアクセスしやすく、ユーザー・フレンドリーな、コンピューティング・デバイスを操作する手段を提供しうる。さらに、本開示と整合する多機能入力装置は、ユーザーが単一の装置からコンピュータ上で複数のタスクを実行できるようにしてもよく、それによりユーザーが使い方を学ぶ必要のある周辺機器の数を減らす。さらに、本稿で記載される多機能入力装置はまた、コンピュータ周辺機器および必要とされる対応するコンピュータ入出力ポートの数も減らし、それにより、PCスロット、I/Oポートおよび/または通信リンク(すなわちワイヤ)の構成をユーザーが管理しやすくする。
【0011】
図1に目を転じると、本開示と整合するシステム10のある実施形態が概括的に図示されている。本システムは、入力装置12およびコンピューティング・デバイス14を含んでいてもよい。図のように、入力装置12は、通信リンク16を通じてコンピューティング・デバイス14にアクセスし、コンピューティング・デバイス14と通信するよう構成されていてもよい。ある実施形態では、本稿でより詳細に述べるように、入力装置12は、コンピューティング・デバイス14と無線で通信するよう構成されていてもよい。ここで、通信リンク16は、入力装置12とコンピューティング・デバイス14の間のワイヤレス信号のストリーミングを含みうる。他の実施形態では入力装置12は、コンピューティング・デバイス14と、たとえばRS-232C、PS/2、USBなどのような標準的な周辺インターフェースをもつケーブルを介して通信するよう構成されていてもよい(通信リンク16が有線接続)ことを注意しておくべきである。
【0012】
コンピューティング・デバイス14はたとえば、パーソナル・コンピュータ(PC)、ネットブック、タブレット、スマートフォンおよび他のパーソナル・コンピューティング・デバイスを含みうる。入力装置12は一般に、コンピューティング・デバイス14と通信するよう構成された人間インターフェース装置(HID: human interface device)(または周辺機器(peripheral))を含むと理解されうる。特に、入力装置12は、複数の形の入力を含みうる。たとえば、入力装置12は、コンピューティング・デバイス14を制御する(すなわち、コンピューティング・デバイス14上で走っているGUIをナビゲートする)ために、ユーザーが、空間的データをコンピューティング・デバイスに入力できるようにするよう構成されていてもよい。さらに、入力装置は、ユーザーが画像および/または音に関係したデータを捕捉し、そのような捕捉されたデータをコンピューティング・デバイス14に送信できるようにするよう構成されていてもよい。
【0013】
ここで図2に目を転じると、図1のシステム10がより詳細に示されている。図示した実施形態では、コンピューティング・デバイス14はプロセッサ18、メモリ20、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)22、入出力(I/O)回路24および/または他の好適なコンポーネントを含んでいてもよい。コンピューティング・デバイス14はさらに、ディスプレイ26を含んでいてもよく、ユーザーはディスプレイ26によってGUI 22を見てもよい。
【0014】
図のように、入力装置12は、入力装置12が通信リンク16を介してコンピューティング・デバイス14と通信できるようにするよう構成された通信モジュール28を含んでいてもよい。図示した実施形態では、通信モジュール28はたとえば、入力装置12が無線伝送プロトコルを介してコンピューティング・デバイス14と無線通信できるようにするよう構成された無線モジュールを含んでいてもよい。具体的には、通信モジュール28はWiFi対応にされていて、2012年1月時点でIEEE802.11規格の最も最近公表されたバージョンの一つに従っての無線通信を許してもよい。たとえば、通信モジュール28は、2012年1月時点でIEEE802.11ac、IEEE802.11adおよび/または他の60GHz規格の最も最近公表されたバージョンの一つに従って、入力装置12とコンピューティング・デバイス14の間の無線通信を許してもよい。よって、コンピューティング・デバイス14のI/O回路24は、上記の規格に従って入力装置12の通信モジュール28と通信するよう構成されていてもよい。特に、I/O回路24は、入力装置12の通信モジュール28と同様の通信モジュール(図示せず)を含んでいてもよく、それによりコンピューティング・デバイス14が入力装置12との間で信号を無線で送受信できるようにしてもよい。名指ししたプロトコルの代わりとして、あるいは名指ししたプロトコルへの追加として、他の無線ネットワーク・プロトコル規格を使うこともできる。他のネットワーク規格はブルートゥース、赤外線送信プロトコルまたは他の仕様をもつ無線送信プロトコルを含んでいてもよい。
【0015】
他の実施形態では、通信モジュール28はたとえば有線接続モジュールを含んでいてもよく、その場合、入力装置12とコンピューティング・デバイス14がたとえばRS-232C、PS/2、USBなどのような標準的な周辺インターフェースを有するケーブルを介して互いと通信するよう構成されることを注意しておくべきである。
【0016】
図示した実施形態では、入力装置12はさらに、ポインティング・モジュール30、カメラ・モジュール32、マイクロホン・モジュール34、オーディオ・モジュール36および/またはプロセッサ38を含んでいてもよい。ポインティング・モジュール30は、一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力44(図3に示されるボタンおよび/またはトグル)の操作を検出して、ユーザー選択入力データを生成するよう構成されていてもよい。通信モジュール28は、その選択入力データをコンピューティング・デバイス14に送信し、それによりユーザーが該選択入力データに基づいてディスプレイ26上のGUI 22をナビゲートおよび/または操作できるようにするよう構成されていてもよい。
【0017】
図のように、入力装置12は、外部入力装置33が入力装置12と通信できるようにするよう構成されたさらなるI/O回路31を含んでいてもよい。特に、外部入力装置33は、ユーザーがディスプレイ26上でGUI 22をナビゲートできるようにするよう構成されていてもよい。より特定的には、外部入力装置33は、たとえばスイッチ、ボタン、トグルなどのような一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力を含んでいてもよい。ポインティング・モジュール30は、外部入力装置33の操作を検出して、ユーザー選択入力データを生成するよう構成されていてもよく、通信モジュールは、外部入力装置33の操作に基づくその選択入力データを、コンピューティング・デバイス14に送信し、それによりGUI 22のナビゲートを許容してもよい。
【0018】
外部入力装置33は、限られた移動性(mobility)をもつユーザーがGUI 22をナビゲートできるようにするよう構成されていてもよい。具体的には、外部入力装置33は、たとえばスイッチのような一つまたは複数の単一機能入力を含んでいてもよい。ある実施形態では、外部入力装置33は三つのスイッチを含んでいてもよい。第一および第二のスイッチは、操作されると、ユーザーがGUI 22を通じてサイクルできるようにしてもよい。たとえば、第一のスイッチは、操作されると、ユーザーが、GUI 22において提示される諸オプションを通じて第一の方向にサイクルできるようにしてもよく、第二のスイッチは、操作されると、ユーザーが、前記第一の方向とは逆の第二の方向にサイクルできるようにしてもよい。第三のスイッチは、操作されると、ユーザーが、GUI 22においてハイライトされているオプション(たとえばアプリケーションのような)を選択できるようにしてもよい。他の実施形態では、外部入力装置33は、当業者に一般に理解される他のユーザー選択可能な機能入力を含んでいてもよい。
【0019】
ユーザーがGUI 22をナビゲートできるようにすることに加えて、入力装置12は、カメラで捕捉された画像および/またはビデオを受領および/または記憶し、捕捉された画像および/またはビデオをコンピューティング・デバイス14に送信するよう構成されたカメラ・モジュール32を含んでいてもよい。捕捉された画像および/またはビデオはたとえば、ユーザーが画像および/またはビデオを友人や家族と共有したいことがありうるソーシャル・ネットワーキングのために使用されてもよい。さらに、図5に示されるように、ユーザーは、印刷された情報(たとえば雑誌、新聞など)の拡大のためにカメラを使ってもよい。ここで、カメラは印刷された情報をスキャンし、該情報を、ディスプレイ26上に示すよう、コンピューティング・デバイス14に伝送してもよい。これについては本稿においてより詳細に述べる。
【0020】
入力装置12はさらに、マイクロホン(図3に示す)で捕捉されたユーザーの声のようなオーディオ・データを受領および/または記憶し、捕捉されたオーディオ・データをコンピューティング・デバイス14に送信するよう構成されたマイクロホン・モジュール34を含んでいてもよい。画像および/またはビデオと同様に、ユーザーの声のようなオーディオ・データは、ユーザーが友人や家族と通信しうるソーシャル・ネットワーキングのために使用されてもよい。さらに、入力装置12は、コンピューティング・デバイス14からオーディオ・コンテンツを受領し、そのようなオーディオ・コンテンツをヘッドホン・ジャック(図3に示す)、スピーカー(図示せず)などのようなオーディオ出力手段上で聴覚的に再生するよう構成されたオーディオ・モジュール36をも含んでいてもよい。
【0021】
入力装置12はまた、プロセッサ38をも含んでいてもよい。プロセッサ38は、コンピューティング・デバイス14と通信するよう通信モジュール28を制御するよう構成されていてもよい。より特定的には、プロセッサ38は、ポインティング・モジュール30、カメラ・モジュール32および/またはマイクロホン・モジュール34からのデータをコンピューティング・デバイス14に送るよう通信モジュール28を制御するよう構成されていてもよい。さらに、プロセッサ38は、コンピューティング・デバイス14からデータを受信し、そのようなデータを少なくともオーディオ・モジュール36に送るよう通信モジュール28を制御するよう構成されていてもよい。プロセッサ38はまた、入力装置12の個々のコンポーネントを制御するよう構成されていてもよい(たとえば、プロセッサ38は、カメラ42を自動焦点合わせするなど、カメラ42を制御してもよい)。
【0022】
図3に目を転じると、本開示と整合する多機能入力装置12のある例示的な実施形態の上面図が示されている。一般に、入力装置12は筐体44を含んでいてもよい。ここで、通信モジュール28、ポインタ・モジュール30、I/O回路31、カメラ・モジュール32、マイクロホン・モジュール34、オーディオ・モジュール36および/またはプロセッサ38が筐体44内に配置されてもよい。図のように、本入力装置12はユーザー選択可能な機能入力44を含んでいてもよい。機能入力44は、ユーザーが、コンピューティング・デバイス14のディスプレイ26上のGUI上でカーソルを動かす(すなわち、左、右、上、下に)ことなどを許容するナビゲーション入力46を含んでいてもよい。機能入力44はさらに、ユーザーが、スチール画像および/またはビデオを撮影するためにカメラ42をアクティブ化することを許容するよう構成されたビデオ・モード入力48を含んでいてもよい。
【0023】
さらに、機能入力44は、ボタン49Aおよび49Bに示されるような簡略化されたナビゲーション入力および選択入力49Cを含んでいてもよい。ナビゲーション入力49Aおよび49Bはユーザーが、GUI 22に呈示されるプログラムおよびアプリケーションを通じて巡回することを許容してもよく、入力49Cはユーザーが該プログラムまたはアプリケーションの一つを選択することを許容してもよい。たとえば、ある実施形態では、入力49Aの操作は、ユーザーに、GUI 22中の諸オプションを通じて右に巡回することを許容してもよく、入力49Bの操作は、ユーザーに、それらのオプションを通じて左に巡回することを許容してもよい。機能入力44はまた、ユーザーが、ディスプレイ26上の内容のビューを操作する(すなわち、サイズを拡大/縮小する)ことを許容する拡大入力50を含んでいてもよい。他の実施形態では、入力装置12は、たとえば一つまたは複数のトラックボールおよび/またはタッチスクリーンといった、追加的または代替的なユーザー選択可能な機能入力44を含んでいてもよい。入力装置はまた、本多機能入力装置12に外部入力装置33を結合するよう構成された一つまたは複数の接続ポート51を含んでいてもよい。一般的に理解されるように、接続ポート51は、RS-232C、PS/2、USBなどといったいかなる既知の有線接続インターフェースを含んでいてもよい。入力装置12はまた、声データのようなオーディオ・コンテンツを受領するよう構成されたマイクロホン52を含んでいてもよい。入力装置12はまた、ユーザーがオーディオ・コンテンツを聴くことを許容するヘッドホン・ジャック54を含んでいてもよい。
【0024】
図4に目を転じると、コンピューティング・デバイス14のディスプレイ26上に示されるGUI 22の例示的な実施形態が示されている。図のように、本開示と整合するシステムは、設計において単純であり、直観的かつユーザーフレンドリーなナビゲーションおよび遷移(transitioning)を提供するGUI 22を含んでいてもよい。たとえば、米国カリフォルニア州サンフランシスコのポインターウェア・イノベーションズ社(PointerWare Innovations, Ltd.)によって提供されるポインターウェア(PointerWare)(商標)といったものである。具体的には、GUI 22は、初心者ユーザーを念頭に設計されてもよく、GUI 22はユーザーが、一連のボタンを通じてクリックすることによってプログラムのあらゆる側面をナビゲートし、アクセスできるようにしてもよい。図のように、すべての静的な事前構成されたコンテンツが単一の画面において呈示されてもよく、画面内容を最小かつ読めるようにしておくためにコンテンツは本質的な機能に限定されてもよい。ユーザーは、入力装置12のユーザー選択可能な機能入力44を介してGUI 22をナビゲートしてもよい。
【0025】
図5は、本開示と整合するコンピューティング・デバイスのディスプレイ上に示されるGUI 22のもう一つの例示的な実施形態を示している。先述したように、入力装置12は、画像および/またはビデオを捕捉するよう構成されたカメラ42を含んでいてもよい。カメラ42は、たとえば印刷された情報を含む環境を表すデジタル画像を捕捉するためのいかなる装置(既知のものであっても、のちに発見されるものであってよい)を含んでいてもよく、印刷された情報のテキスト解析のために十分な解像度を有していてもよい。カメラ42はスチール・カメラ(すなわち、スチール写真を取り込むよう構成されたカメラ)またはビデオ・カメラ(複数のフレームにおいて複数の動画像を取り込むよう構成されたカメラ)を含んでいてもよい。
【0026】
図5に示されるように、ユーザーは、さまざまな目的のために印刷された情報を処理および/または拡大するために、入力装置12を利用してもよい。たとえば、カメラ42は、読む素材(たとえば、新聞56、ハードコピーの郵便物など)または一般的な家庭用品の包装(たとえば、視覚が不自由な人が食品のパッケージ、薬の注意書き、写真などを閲覧してもよい)をスキャンするために使われてもよい。図示した実施形態では、カメラ42は、新聞56の一部分58の一つまたは複数の画像および/またはビデオを捕捉してもよく、捕捉された画像および/またはビデオはコンピューティング・デバイス14に送信されてもよい。次いで、コンピューティング・デバイス14はそれらの画像および/またはビデオをディスプレイ26に送信してもよく、そこで、新聞56の前記一部分58が表示されてもよい。ユーザーは、新聞56の前記一部分58の倍率の大きさを、たとえば入力装置12の拡大入力50を用いて制御してもよい。当業者によって一般的に理解されるように、コンピューティング・デバイス14は、カメラ42によって捕捉された異なる複数の画像を単一の表示される画像につなぎ合わせるよう構成されたソフトウェアを含んでいてもよい(すなわち、スマート・マニュアル・スキャン)。加えて、コンピューティング・デバイスはさらに、光学式文字認識(OCR: optical character recognition)および/またはテキスト音声化(text to voice)機能を、印刷されたテキストの捕捉された画像および/またはビデオに適用するよう構成された他のソフトウェアを含んでいてもよい。
【0027】
ここで図6を参照するに、コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話する方法600のある実施形態のフローチャートが示されている。方法600は、コンピューティング・デバイスと通信するよう構成された多機能入力装置を提供することを含む(工程610)。方法600はさらに、入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出することを含む(工程620)。方法600はさらに、入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出し、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて前記ポインティング・モジュールによってユーザー選択入力データを生成することを含む(工程630)。方法600はさらに、入力装置のカメラ・モジュールによって、入力装置のカメラによって捕捉された一つまたは複数の画像を受領および記憶することを含む(工程640)。方法600はさらに、通信モジュールによって、前記ユーザー選択入力データおよび前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じてコンピューティング・デバイスに送信することを含む(工程650)。方法600はさらに、前記一つまたは複数の捕捉された画像から形成された単一の画像を、コンピューティング・デバイスの表示手段上に表示することを含む(工程660)。
【0028】
図6はさまざまな実施形態に基づく方法工程を示しているが、任意の実施形態においてこれらの工程すべてが必要なわけではないことを理解しておくべきである。実際、本開示の他の実施形態では、図6に描かれた工程は、どの図にも具体的に示されていない仕方で組み合わされてもよく、それでも本開示と完全に整合するものであることが完全に考えられている。よって、ある図面に厳密に示されていない特徴および/または工程に向けられる請求項でも、本開示の範囲および内容に含まれると見なされる。
【0029】
加えて、これらの実施形態の工程は、上記の図面および付属の例を参照してさらに記述してきた。図面のいくつかは論理の流れを含むことがありうる。ここに呈示されるそのような図面は特定の論理の流れを含むことがありうるが、そのような論理の流れは単に、本稿に記載される一般的な機能性がいかにして実装できるかの例を与えるにすぎないことは理解できる。さらに、与えられた論理の流れは、特に断りのない限り、必ずしも呈示される順序で実行される必要はない。さらに、与えられた論理の流れは、ハードウェア要素、プロセッサによって実行されるソフトウェア要素またはその任意の組み合わせによって実装されてもよい。実施形態はこのコンテキストに限定されるものではない。
【0030】
よって、本開示と整合するシステムは、限られたコンピュータ技量、知識および/または能力をもつユーザー(たとえば、初心者ユーザー、高齢者など)に、よりアクセスしやすく、ユーザーフレンドリーな、コンピューティング・デバイスを操作する手段を提供する。具体的には、本開示と整合する簡略化されたGUIおよび入力装置は、普通なら現在のコンピューティング・デバイスに圧倒されてしまうであろうユーザーが、該コンピューティング・デバイスに安全にアクセスしたり、サービスを購入したり、インターネットを通じて購入をしたり、インターネットを閲覧したり、ソーシャル・ネットワーキング(たとえばビデオ・チャット)に参加したり、および/または電子メールにアクセスしたりすることを許容しうる。
【0031】
本開示のある実施形態と整合して、コンピューティング・デバイスのための多機能入力装置が提供される。本多機能入力装置は、ユーザーが、表示手段上の、前記コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話することを許容するユーザー選択可能な機能入力を含む。本多機能入力装置はさらに、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出するよう構成されたポインティング・モジュールを含む。ポインティング・モジュールはさらに、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを生成するよう構成される。本多機能入力装置はさらに、一つまたは複数の画像を捕捉するよう構成されたカメラと、該カメラによって捕捉された前記一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成されたカメラ・モジュールとを含む。本多機能入力装置はさらに、前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成された通信モジュールを含む。本多機能入力装置はさらに、前記コンピューティング・デバイスと通信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されたプロセッサを含む。
【0032】
本開示のもう一つの実施形態と整合して、コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するためのシステムが提供される。本システムは、コンピューティング・デバイスと、ユーザーが、表示手段上の前記コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話することを許容する多機能入力装置とを含む。多機能入力装置は、ユーザーが、表示手段上の前記コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話することを許容するユーザー選択可能な機能入力を含む。多機能入力装置はさらに、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出するよう構成されたポインティング・モジュールを含む。ポインティング・モジュールはさらに、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを生成するよう構成される。多機能入力装置はさらに、一つまたは複数の画像を捕捉するよう構成されたカメラと、該カメラによって捕捉された前記一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成されたカメラ・モジュールとを含む。多機能入力装置はさらに、前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成された通信モジュールを含む。多機能入力装置はさらに、前記コンピューティング・デバイスと通信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されたプロセッサを含む。
【0033】
本開示のもう一つの実施形態と整合して、コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するための方法が提供される。本方法は、コンピューティング・デバイスと通信するよう構成された多機能入力装置を提供することを含む。本方法はさらに、入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出することを含む。本方法はさらに、入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出し、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを、前記ポインティング・モジュールによって生成することを含む。本方法はさらに、入力装置のカメラによって捕捉された一つまたは複数の画像を、入力装置のカメラ・モジュールによって、受領し、記憶することを含む。本方法はさらに、通信モジュールによって、前記ユーザー選択入力データおよび前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信することを含む。本方法はさらに、前記一つまたは複数の捕捉された画像から形成される単一の画像を、前記コンピューティング・デバイスの表示手段上に表示することを含む。
【0034】
本開示のさらにもう一つの実施形態と整合して、命令が記憶されたコンピュータ・アクセス可能媒体が提供される。前記命令は、一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、コンピュータ・システムに、コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するための諸工程を実行させる。前記諸工程は、多機能入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出する段階と;入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出する段階と;前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを、前記ポインティング・モジュールによって生成する段階と;入力装置のカメラによって捕捉された一つまたは複数の画像を、入力装置のカメラ・モジュールによって、受領し、記憶する段階と;入力装置の通信モジュールによって、前記ユーザー選択入力データおよび前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じてコンピューティング・デバイスに送信する段階と;前記一つまたは複数の捕捉された画像から形成される単一の画像を、前記コンピューティング・デバイスの表示手段上に表示する段階とを含む。
【0035】
本稿に記載されるように、さまざまな実施形態はハードウェア要素、ソフトウェア要素またはその任意の組み合わせを使って実装されうる。ハードウェア要素の例はプロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路素子(たとえば、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC: application specific integrated circuit)、プログラム可能な論理装置(PLD: programmable logic device)、デジタル信号プロセッサ(DSP: digital signal processor)、フィールド・プログラム可能なゲートアレイ(FPGA: field programmable gate array)、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含みうる。
【0036】
本稿の任意の実施形態において使われるところでは、用語「モジュール」は、記載される工程を実行するよう構成されたソフトウェア、ファームウェアおよび/または回路を指す。ソフトウェアは、ソフトウェア・パッケージ、コードおよび/または命令のセットまたは命令として具現されてもよく、本稿の任意の実施形態において使われるところでは、「回路」は、たとえば、単独でまたは任意の組み合わせにおいて、物理的に組み込まれた(hardwired)回路、プログラム可能な回路、状態機械回路および/またはプログラム可能な回路によって実行される命令を記憶するファームウェアを含みうる。諸モジュールは、集合的または個々に、より大きなシステム、たとえば集積回路(IC)、システム・オン・チップ(SoC)などの一部をなす回路として具現されてもよい。
【0037】
本稿に記載されるある種の実施形態は、コンピュータによって実行されたときにコンピュータに本稿に記載される方法および/または工程を実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶する有形の機械可読媒体として提供されてもよい。有形のコンピュータ可読媒体は、これに限られないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)および光磁気ディスクを含む任意の型のディスクや、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAMおよびスタティックRAMのようなランダム・アクセス・メモリ(RAM)、消去可能型プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能型プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリのような半導体デバイスや、磁気または光学式カードや、電子的な命令を記憶するのに好適な任意の型の有形の媒体を含みうる。前記コンピュータは、任意の好適な処理プラットフォーム、デバイスもしくはシステム、コンピューティング・プラットフォーム、デバイスもしくはシステムを含んでいてもよく、ハードウェアおよび/またはソフトウェアのいかなる好適な組み合わせを使って実装されてもよい。命令は、いかなる好適な型のコードを含んでいてもよく、いかなる好適なプログラミング言語を使って実装されてもよい。
【0038】
本明細書を通じた「一つの実施形態」または「ある実施形態」への言及は、その実施形態との関連で記載される特定の機能、構造または特徴が少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。よって、「一つの実施形態では」または「ある実施形態では」といった句が本明細書を通じた随所に現れるのは、必ずしもみなが同じ実施形態を指すのではない。さらに、特定の機能、構造または特徴は、一つまたは複数の実施形態において、任意の好適な仕方において組み合わされてもよい。
【0039】
本稿で用いられる用語および表現は、限定ではなく説明の用語として使われており、そのような用語および表現の使用には、図示および記載される事項(またはその一部)のいかなる等価物をも排除する意図はない。請求項の範囲内でさまざまな修正が可能であることが認識される。よって、請求項はそのような等価物すべてをカバーすることが意図されている。
【0040】
さまざまな機能、側面および実施形態が本稿で記載されてきた。それらの機能、側面および実施形態は、互いに組み合わされることができ、変形や修正を受けることもできる。このことは、当業者には理解されるであろう。したがって、本開示は、そのような組み合わせ、変形および修正をも包含すると考えられるべきである。よって、本発明の広さおよび範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびその等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【符号の説明】
【0041】
10 システム
12 入力装置
14 コンピューティング・デバイス
16 通信リンク
18 プロセッサ
20 メモリ
22 GUI
24 I/O回路
26 ディスプレイ
28 通信モジュール
30 ポインティング・モジュール
31 I/O回路
32 カメラ・モジュール
33 外部入力装置
34 マイクロホン・モジュール
36 オーディオ・モジュール
38 プロセッサ
40 筐体
42 カメラ
44 ユーザー選択可能な機能入力部
46 ナビゲーション入力
48 ビデオ・モード入力
49A、49B ボタン/ナビゲーション入力
49C 選択入力
50 拡大入力
51 接続ポート
52 マイクロホン
54 ヘッドホン・ジャック
56 新聞
58 新聞の一部分
600 方法
610 コンピューティング・デバイスと通信するよう構成された多機能入力装置を提供
620 入力装置のポインティング・モジュールによって、入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出
630 前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ポインティング・モジュールによって、ユーザー選択入力データを生成
640 入力装置のカメラ・モジュールによって、入力装置のカメラによって捕捉された一つまたは複数の画像を受領および記憶
650 通信モジュールによって、前記ユーザー選択入力データおよび前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じてコンピューティング・デバイスに送信
660 前記一つまたは複数の捕捉された画像から形成された単一の画像を、コンピューティング・デバイスの表示手段上に表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するための多機能入力装置であって:
ユーザーが、表示手段上の、前記コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話できるようにするユーザー選択可能な機能入力と;
前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出し、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを生成するよう構成されたポインティング・モジュールと;
一つまたは複数の画像を捕捉するよう構成されたカメラと;
前記カメラによって捕捉された前記一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成されたカメラ・モジュールと;
前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成された通信モジュールと;
前記コンピューティング・デバイスと通信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されたプロセッサとを有する、
多機能入力装置。
【請求項2】
前記カメラ・モジュールが、前記カメラによって捕捉された印刷された情報の一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成され、前記通信モジュールは印刷された情報の前記一つまたは複数の画像を、前記表示手段上に表示するために、前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成されている、請求項1記載の多機能入力装置。
【請求項3】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが、前記表示手段上の、前記カメラによって捕捉された印刷された情報の前記一つまたは複数の画像のサイズを変えられるようにするよう構成された拡大入力を含む、請求項2記載の多機能入力装置。
【請求項4】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが前記GUIをナビゲートできるようにするナビゲート入力を含む、請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の多機能入力装置。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像の少なくとも一つを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう、前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の多機能入力装置。
【請求項6】
前記通信モジュールが、当該入力装置が前記コンピューティング・デバイスと無線伝送プロトコルを介して無線通信できるようにする無線通信モジュールを含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の多機能入力装置。
【請求項7】
前記無線伝送プロトコルが、ブルートゥース、赤外線および2012年1月の時点でのIEEE802.11伝送プロトコル規格の最新公表バージョンからなる群から選択される、請求項6記載の多機能入力装置。
【請求項8】
前記通信モジュールが、当該入力装置が前記コンピューティング・デバイスと伝送ケーブルおよび有線伝送プロトコルを介して通信できるようにする有線接続モジュールを含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の多機能入力装置。
【請求項9】
前記有線伝送プロトコルが、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)伝送プロトコルである、請求項8記載の多機能入力装置。
【請求項10】
請求項1ないし9のうちいずれか一項記載の多機能入力装置であって、さらに:
オーディオ・データを捕捉するよう構成されたマイクロホンと;
前記マイクロホンによって捕捉されたオーディオ・データを受領し、記憶するよう構成されたマイクロホン・モジュールとを有し、
前記通信モジュールは、前記マイクロホン・モジュールからの前記捕捉されたオーディオ・データを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成されている、
多機能入力装置。
【請求項11】
前記プロセッサが、前記マイクロホン・モジュールからのオーディオ・データを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項10記載の多機能入力装置。
【請求項12】
請求項1ないし11のうちいずれか一項記載の多機能入力装置であって、さらに:
前記コンピューティング・デバイスからオーディオ・データを受領するよう構成されたオーディオ・モジュールと;
前記オーディオ・モジュールからのオーディオ・データを聴覚的に再生するよう構成されたオーディオ出力手段とを有し、
前記通信モジュールは、前記コンピューティング・デバイスからの前記オーディオ・データを前記オーディオ・モジュールに伝送するよう構成されている、
多機能入力装置。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記コンピューティング・デバイスからのオーディオ・データを受領するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項12記載の多機能入力装置。
【請求項14】
前記コンピューティング・デバイスが、パーソナル・コンピュータ(PC)、ネットブック、タブレットおよびスマートフォンからなる群から選択される、請求項1ないし13のうちいずれか一項記載の多機能入力装置。
【請求項15】
コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するためのシステムであって、当該システムは:
コンピューティング・デバイスと;
ユーザーが、表示手段上の前記コンピューティング・デバイスのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話できるようにする多機能入力装置とを有しており、前記多機能入力装置は:
ユーザーが、前記GUIと対話できるようにするユーザー選択可能な機能入力と;
前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出し、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを生成するよう構成されたポインティング・モジュールと;
一つまたは複数の画像を捕捉するよう構成されたカメラと;
前記カメラによって捕捉された前記一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成されたカメラ・モジュールと;
前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成された通信モジュールと;
前記コンピューティング・デバイスと通信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されたプロセッサとを有する、
システム。
【請求項16】
前記カメラ・モジュールが、前記カメラによって捕捉された印刷された情報の一つまたは複数の画像を受領し、記憶するよう構成され、前記通信モジュールは印刷された情報の前記一つまたは複数の画像を、前記表示手段上で示すために、前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成されている、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが、前記表示手段上の、前記カメラによって捕捉された印刷された情報の前記一つまたは複数の画像のサイズを変えられるようにするよう構成された拡大入力を含む、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが前記GUIをナビゲートできるようにするナビゲート入力を含む、請求項15ないし17のうちいずれか一項記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサが、前記ポインティング・モジュールからの前記ユーザー選択入力データおよび前記カメラ・モジュールからの前記一つまたは複数の捕捉された画像の少なくとも一つを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう、前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項15ないし18のうちいずれか一項記載のシステム。
【請求項20】
前記通信モジュールが、前記入力装置が前記コンピューティング・デバイスと無線伝送プロトコルを介して無線通信できるようにする無線通信モジュールを含む、請求項15ないし19のうちいずれか一項記載のシステム。
【請求項21】
前記無線伝送プロトコルが、ブルートゥース、赤外線および2012年1月の時点でのIEEE802.11伝送プロトコル規格の最新公表バージョンからなる群から選択される、請求項20記載のシステム。
【請求項22】
前記通信モジュールが、前記入力装置が前記コンピューティング・デバイスと伝送ケーブルおよび有線伝送プロトコルを介して通信できるようにする有線接続モジュールを含む、請求項15ないし19のうちいずれか一項記載のシステム。
【請求項23】
前記有線伝送プロトコルが、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)伝送プロトコルである、請求項22記載のシステム。
【請求項24】
請求項15ないし23のうちいずれか一項記載のシステムであって、前記多機能入力装置がさらに:
オーディオ・データを捕捉するよう構成されたマイクロホンと;
前記マイクロホンによって捕捉されたオーディオ・データを受領し、記憶するよう構成されたマイクロホン・モジュールとを有し、
前記通信モジュールは、前記マイクロホン・モジュールからの前記捕捉されたオーディオ・データを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成されている、
システム。
【請求項25】
前記プロセッサが、前記マイクロホン・モジュールからのオーディオ・データを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項24記載のシステム。
【請求項26】
請求項15ないし25のうちいずれか一項記載のシステムであって、前記多機能入力装置がさらに:
前記コンピューティング・デバイスからオーディオ・データを受領するよう構成されたオーディオ・モジュールと;
前記オーディオ・モジュールからのオーディオ・データを聴覚的に再生するよう構成されたオーディオ出力手段とを有し、
前記通信モジュールは、前記コンピューティング・デバイスからの前記オーディオ・データを前記オーディオ・モジュールに伝送するよう構成されている、
システム。
【請求項27】
前記プロセッサが、前記コンピューティング・デバイスからのオーディオ・データを受領するよう前記通信モジュールを制御するよう構成されている、請求項26記載のシステム。
【請求項28】
前記コンピューティング・デバイスが、パーソナル・コンピュータ(PC)、ネットブック、タブレットおよびスマートフォンからなる群から選択される、請求項15ないし27のうちいずれか一項記載のシステム。
【請求項29】
コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話するための方法であって:
前記コンピューティング・デバイスと通信するよう構成された多機能入力装置を提供する段階と;
前記入力装置のポインティング・モジュールによって、前記入力装置の一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作を検出する段階と;
前記ポインティング・モジュールによって、前記一つまたは複数のユーザー選択可能な機能入力の操作に基づいて、ユーザー選択入力データを、生成する段階と;
前記入力装置のカメラによって捕捉された一つまたは複数の画像を、前記入力装置のカメラ・モジュールによって、受領し、記憶する段階と;
前記入力装置の通信モジュールによって、前記ユーザー選択入力データおよび前記一つまたは複数の捕捉された画像を、通信リンクを通じて前記コンピューティング・デバイスに送信する段階と;
前記一つまたは複数の捕捉された画像から形成される単一の画像を、前記表示手段上に表示する段階とを含む、
方法。
【請求項30】
前記一つまたは複数の画像が、少なくともいくらかのテキストを含む印刷された情報を含む、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記印刷された情報を表すデジタル化された画像データを生成する段階をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが、前記表示手段上に表示される前記画像のサイズを変えられるようにするよう構成された拡大入力を含む、請求項29ないし31のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項33】
前記ユーザー選択可能な機能入力の一つが、ユーザーが前記GUIをナビゲートできるようにするナビゲート入力を含む、請求項29ないし32のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項34】
前記通信モジュールが、前記入力装置が前記コンピューティング・デバイスと無線伝送プロトコルを介して無線通信できるようにする無線通信モジュールを含む、請求項29ないし33のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項35】
前記無線伝送プロトコルが、ブルートゥース、赤外線および2012年1月の時点でのIEEE802.11伝送プロトコル規格の最新公表バージョンからなる群から選択される、請求項34記載の方法。
【請求項36】
請求項29ないし35のうちいずれか一項記載の方法であって、前記多機能入力装置がさらに:
オーディオ・データを捕捉するよう構成されたマイクロホンと;
前記マイクロホンによって捕捉されたオーディオ・データを受領し、記憶するよう構成されたマイクロホン・モジュールとを有し、
前記通信モジュールは、前記マイクロホン・モジュールからの前記捕捉されたオーディオ・データを前記コンピューティング・デバイスに送信するよう構成されている、
方法。
【請求項37】
請求項29ないし36のうちいずれか一項記載の方法であって、前記多機能入力装置がさらに:
前記コンピューティング・デバイスからオーディオ・データを受領するよう構成されたオーディオ・モジュールと;
前記オーディオ・モジュールからのオーディオ・データを聴覚的に再生するよう構成されたオーディオ出力手段とを有し、
前記通信モジュールは、前記コンピューティング・デバイスからの前記オーディオ・データを前記オーディオ・モジュールに伝送するよう構成されている、
方法。
【請求項38】
前記コンピューティング・デバイスが、パーソナル・コンピュータ(PC)、ネットブック、タブレットおよびスマートフォンからなる群から選択される、請求項29ないし37のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項39】
一つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、コンピュータ・システムに、コンピューティング・デバイスの表示手段上のグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)と対話する請求項29ないし38のうちいずれか一項記載の方法の段階を実行させる命令が記憶された、少なくとも一つのコンピュータ・アクセス可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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