説明

多段フラッシュ式造水装置

【課題】塩水の液位の高さを容易に維持できることで、蒸発効率の低下を防ぐことができる多段フラッシュ式造水装置を提供する。
【解決手段】蒸発容器内に仕切壁14を介して塩水の蒸発室11が多段に形成されると共に、仕切壁14の下方に塩水が流れる連通用開口部15が形成されて、塩水を後段側の蒸発室11へ連通用開口部15を介して順次移送すると共に各蒸発室11で蒸発及び凝縮させて清水を取り出す多段フラッシュ式造水装置1であって、仕切壁14の下端から所定の高さに吸入口が配置されると共に排出口が蒸発容器外に配置されて吸入口高さに達した塩水を蒸発容器外へ排出する越流排出管16と、越流排出管16により排出された塩水を受けるバッファタンク18と、バッファタンク18と蒸発容器を接続してバッファタンク18から蒸発容器内へ塩水を戻す循環管34,35とを具備するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多段フラッシュ式造水装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多段フラッシュ式造水装置は、容器内に複数の蒸発室(ステージともいう)が多段に(直列に)形成され、そしてこれら各蒸発室においては、順次、塩水(以下、ブラインともいう)のフラッシュ蒸発(減圧蒸発)が行われるとともに各蒸発室にて蒸発した蒸気を冷却することにより、海水から清水を得るようにしたものである。
【0003】
すなわち、この多段フラッシュ式造水装置は、容器内に所定間隔置きに設けられて各蒸発室を形成する仕切壁を有するとともに、この仕切壁の下方でブラインが移動するための連通用開口部が形成されている。また、各蒸発室における圧力は、下流側に行くにしたがって低くなるようにされており、例えば隣接する蒸発室同士の圧力差は、各蒸発室を移動するブラインの量により制御されている。
【0004】
しかし、蒸発室内のブラインの液位が下がり、連通用開口部の上端より下がると、隣接する蒸発室同士間にて蒸気の吹き抜けが発生し、各蒸発室内の圧力バランスが崩れて蒸発効率が低下する。一方、移動するブラインの量を増やして必要以上に液位を上げれば、ブラインの下部では、液圧が高くなり蒸発が行われなくなるので、この場合も蒸発効率が低下する。したがって、液位を適切な高さで維持することが好ましい。
【0005】
このような、ブラインのレベル(液位の高さ)を制御する装置として、高温部(上流側の蒸発室)にブラインレベル検出器を設け、このブラインレベル検出器の出力値により最終段(最も下流側の蒸発室)のブラインレベル調節計の制御を自動から固定に切り換え、ブローダウン流量(最終段からのブライン排出量)が過多になるのを防ぎ、最終段のブラインレベルを定常に保つ装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、最終段のブラインレベルを保つために、蒸発室を循環する循環ブラインの流量を検出し、循環ブライン用調整弁の出力を制御する装置も開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭61−245882号公報
【特許文献2】特開昭60−168581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、各蒸発室のブラインの液位高さは、循環ブライン用調整弁の出力、循環ブラインの流量、各蒸発室の温度および圧力、連通用開口部の面積など、様々な条件により左右される。
【0009】
したがって、上記従来の装置では、最終段のブラインレベルを定常とするためのものであり、ブローダウン流量や循環ブライン用調整弁の出力を調整するだけでは、各蒸発室のブラインの液位高さを個別に制御することはできない。このため、蒸発室によっては、ブラインの液位高さが適切にならず、蒸気の吹き抜けやブラインの下部から蒸発が行われないことにより、全体として蒸発効率が低下するといった問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、各蒸発室でのブラインの適切な液位高さを容易に維持し、蒸発効率を低下させない多段フラッシュ式造水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る多段フラッシュ式造水装置は、蒸発容器内に仕切壁を介して塩水の蒸発室が多段に形成されるとともに、仕切壁の下方に上記塩水が流れる連通用開口部が形成されて、上記塩水を後段側の蒸発室へ連通用開口部を介して順次移送するとともに各蒸発室で蒸発および凝縮させて清水を取り出す多段フラッシュ式造水装置であって、
上記仕切壁の下端から所定の高さに吸入口が配置されるとともに排出口が蒸発容器外に配置されて当該吸入口高さに達した塩水を蒸発容器外へ排出する越流排出管と、この越流排出管により排出された塩水を受ける貯留容器と、この貯留容器と蒸発容器を接続して当該貯留容器から蒸発容器内へ塩水を戻す循環管とを具備するものである。
【0012】
また、請求項2に係る多段フラッシュ式造水装置は、蒸発容器内に仕切壁を介して塩水の蒸発室が多段に形成されるとともに、仕切壁の下方に上記塩水が流れる連通用開口部が形成されて、上記塩水を後段側の蒸発室へ連通用開口部を介して順次移送するとともに各蒸発室で蒸発および凝縮させて清水を取り出す多段フラッシュ式造水装置であって、
塩水を加熱する加熱器を具備し、
上記蒸発容器が、複数段の蒸発室を有し且つ上記加熱器で加熱された塩水を導き減圧蒸発させるとともに加熱器に供給される塩水により凝縮させて清水を得るようにした第1蒸発容器と、複数段の蒸発室を有し且つ上記第1蒸発容器からの塩水をさらに導き減圧蒸発および冷却用の海水による凝縮で清水を得るようにするとともに当該凝縮熱を奪った冷却用の海水を系外に排出するようにした第2蒸発容器とから構成され、さらに当該第2蒸発容器内の塩水を上記第1蒸発容器に冷却用の塩水として供給する塩水循環管を具備し、
上記仕切壁の下端から所定の高さに吸入口が配置されるとともに排出口が蒸発容器外に配置されて当該吸入口高さに達した塩水を蒸発容器外へ排出する越流排出管と、この越流排出管により排出された塩水を受ける貯留容器と、この貯留容器と上記塩水循環管とを接続して貯留容器の塩水を冷却用として上記第1蒸発容器に供給する越流循環管とを具備するものである。
【発明の効果】
【0013】
上記多段フラッシュ式造水装置によると、容易に液位高さを維持することができるため、液位が連通用開口部の上端より低くなることによる蒸気の吹き抜けが発生せず、また液位が高くなることにより塩水の下部から蒸発が行われないといった現象を抑えられて、蒸発効率の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1に係る多段フラッシュ式造水装置の概略管路系統を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0015】
以下に、本発明の実施例1に係る多段フラッシュ式造水装置を図1に基づき説明する。
この多段フラッシュ式造水装置は、図1に示すように、塩水(ブラインともいう)を蒸気により加熱する加熱器2と、この加熱器2にて加熱された高温の塩水を導きフラッシュ蒸発(減圧蒸発)を行うとともに伝熱管12内を流れる冷却用の低温の塩水により凝縮させて清水(淡水)を得る蒸発室11が仕切壁14により複数段(例えば、19段)でもって形成された第1蒸発容器10と、この第1蒸発容器10からの塩水をさらに導きフラッシュ蒸発を行うとともに伝熱管22内を流れる冷却用の海水により凝縮させて清水を得る蒸発室21が仕切壁24により複数段(例えば、3段)でもって形成された第2蒸発容器20と、これら両蒸発容器10,20の各蒸発室11,21内の空気を吸引して所定圧力以下にするための真空装置50とが具備されており、両蒸発容器10,20内の各仕切壁14,24の下方には、塩水が流れる連通用開口部15,25が形成されている。簡単に言えば、上記両蒸発容器10,20から構成される蒸発容器は、仕切壁14,24を介して塩水の蒸発室11,21が多段に形成されるとともに、仕切壁14,24の下方に上記塩水が流れる連通用開口部15,25が形成されており、当該蒸発容器を具備する多段フラッシュ式造水装置1は、当該塩水を前段側から後段側の蒸発室11,21へ連通用開口部15,25を介して順次移送するとともに、各蒸発室11,21で蒸発および凝縮させて、清水を取り出すものである。
【0016】
また、各蒸発室11,21内には、凝縮した清水を集める受け皿13,23がそれぞれ配置されており、さらに、両蒸発容器10,20の外部であってこれら各蒸発室11,21の下端には、越流排出管(後述する)16,26により当該各蒸発室11,21から排出された一定液位以上の塩水を貯留するバッファタンク(貯留容器)18,28がそれぞれ密閉して設けられている。なお、「海水」と「塩水」とを使い分けているが、「塩水」は、海水を加熱し水分を蒸発させて、その塩分濃度が濃くなったものを示している。
【0017】
この多段フラッシュ式造水装置1の配管系統として、上記第2蒸発容器20の最終段蒸発室21Cの伝熱管22に冷却用の海水を供給する海水供給管31および当該第2蒸発容器20の最終段蒸発室21Cの受け皿23から清水を取り出す清水取出管46と、上記第2蒸発容器20の初段蒸発室21A内の伝熱管22から冷却用の海水を外部(系外)に排出する海水排出管32および当該海水排出管32内の冷却用の海水の一部をこの第2蒸発容器20の最終段蒸発室21C内に戻し海水を補給するための海水補給管33と、上記第2蒸発容器20内の(より具体的には最終段蒸発室21Cの)塩水を第1蒸発容器10の最終段蒸発室11S内の伝熱管12に冷却用の低温の塩水(循環ブラインともいう)として循環供給する塩水循環管34と、上記各仕切壁14,24の下端から所定の高さ(各連通用開口部15,25より上方)に吸入口が配置されるとともに排出口が各蒸発室11,21の下方に配置されて当該吸入口高さに達した各蒸発室11,21の塩水を蒸発容器外(具体的には各バッファタンク18,28)へ排出する越流排出管16,26と、この越流排出管16,26の吸入口の上方に一方の開口部が配置されるとともに当該越流排出管16,26を有するバッファタンク18,28内に他方の開口部が配置されて蒸発室11,21と当該バッファタンク18,28の圧力を均等にする均圧管17,27と、第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aのバッファタンク18から第2蒸発容器20の最終段蒸発室21Cのバッファタンク28まで順次接続するとともに第2蒸発容器20の最終段蒸発室21Cのバッファタンク28と上記塩水循環管34とを接続してバッファタンク18,28内の塩水を循環ブラインとして循環供給する越流循環管35と、上記第1蒸発容器10の初段蒸発室11A内の伝熱管12からの冷却用の低温の塩水を加熱器2に移送する低温塩水移送管36と、上記加熱器2にて加熱された高温の塩水を第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aに移送する高温塩水移送管37とが具備されている。
【0018】
また、上記第1蒸発容器10の最終段蒸発室11Sと第2蒸発容器20の初段蒸発室21Aとは、図示しないが、他の蒸発室11,21と同様に、仕切壁14の下方に形成された連通用開口部15で連通されている。
【0019】
また各受け皿13,23は、第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aの受け皿13から第2蒸発容器20の最終段蒸発室21Cの受け皿23まで各受け皿13,23の清水を順次移動させて、当該受け皿13,23の清水を清水取出管46から取り出せるように、それぞれ配管でもって接続されている。なお、加熱器2には加熱用の蒸気を供給する蒸気供給管41が接続されるとともに、当該加熱器2で発生したドレンを取り出すドレン排出管42が接続されている。
【0020】
また、上記各管には、必要に応じて、海水、塩水、清水、ドレンなどを移送するためのポンプ3が設けられている。
さらに、上記真空装置50は、蒸発室11,21内に流入した空気および補給用海水に溶存している空気を抜き取るとともに各蒸発室11,21内を所定の真空度に保持するためのもので、具体的には、蒸気駆動式のエジェクタが用いられている。なお、エジェクタにより取り出された空気および蒸気は、凝縮器51にて、凝縮用海水供給管52で供給される冷却用の海水により冷却される。
【0021】
上記構成において、加熱器2に蒸気が供給されるとともに、真空装置50により各蒸発室11,21が所定の圧力に維持されている状態において、海水供給管31より第2蒸発容器20に供給された冷却用の海水(例えば、35℃程度)は、各蒸発室21内の伝熱管22を順次通過した後、その一部は、海水補給管33を介して第2蒸発容器20内に戻され、そしてこの第2蒸発容器20内の塩水(循環ブライン)は塩水循環管34を介して、第1蒸発容器10の各蒸発室11内の伝熱管12を順次通過して加熱器2内に移送され、ここで蒸気により所定温度(例えば、105℃程度)に加熱される。
【0022】
この加熱された高温の塩水は、第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aに移送されて、減圧下で蒸発(フラッシュ蒸発)が行われ、この蒸発した蒸気は伝熱管12内を流れる冷却用の低温の塩水により冷却されて凝縮し清水となり、受け皿13上に落下する。
【0023】
また、連通用開口部15を介して次段の蒸発室11B内に入った塩水も、同様に、フラッシュ蒸発が行われるとともに伝熱管12にて凝縮されて清水となり、受け皿13上に落下する。
【0024】
このように、加熱器2からの高温の塩水は、順次、第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aから最終段蒸発室11Sに移動する。
また、第2蒸発容器20においても、第1蒸発容器10と同様に、塩水は順次、初段蒸発室21Aから最終段蒸発室21Cに移動するとともに、それぞれの蒸発室21にて伝熱管22内を流れる冷却用の海水により凝縮されて清水が得られ、それぞれ受け皿23上に落下する。これら両蒸発容器10,20にて得られた清水は、最終的には、清水取出管46より取り出される。
【0025】
ところで、蒸発室11,21内の塩水の液位が所定の高さ(越流排出管16,26の吸入口高さ)を超えた場合は、この所定高さ以上の塩水が、当該蒸発室11,21内の越流排出管16,26により当該蒸発室11,21の下端に設けられたバッファタンク18,28に排出される。なお、他の蒸発室11,21への蒸気の吹き抜けが、越流排出管16,26、均圧管17,27、バッファタンク18,28および越流循環管35を介して発生することを防止するため、予め全てのバッファタンク18,28には、越流循環管35の上方まで海水が満たされている。
【0026】
また、このバッファタンク18,28内の塩水または海水は、越流循環管35を通って塩水循環管34へ送られ、循環ブラインとして、第2蒸発容器20内の塩水と同様に、第1蒸発容器10の各蒸発室11内の伝熱管12を順次通過して加熱器2内に移送され、ここで蒸気により所定温度に加熱される。
【0027】
このように、蒸発室11,21内の塩水の液位が越流排出管16,26の吸入口以上の高さになった場合は、塩水が当該越流排出管16,26により蒸発容器外へ排出されるため、塩水の液位は所定高さ以上とならない。したがって、第1蒸発容器10の初段蒸発室11Aに移送される塩水の量が増えた場合でも、上記の通り液位は所定高さ以上にならないため、容易に液位高さを維持することができる。したがって、液位が高くなることにより塩水の下部から蒸発が行われないといった現象を抑えられ、また液位が連通用開口部15,25の上端より低くなることによる蒸気の吹き抜けが発生せず、蒸発効率の低下を防ぐことができる。
【0028】
ところで、上記実施例1では、バッファタンク18,28内の全ての塩水は、循環ブラインとして、第1蒸発容器10の各蒸発室11内の伝熱管12に移送されるものとして説明したが、バッファタンク18,28とこのバッファタンク18,28が設けられた蒸発室11,21またはこの蒸発室11,21の前段もしくは後段の蒸発室11,21とを配管で接続するとともに、当該配管の経路に塩水移送手段(例えばポンプ3)を設けて、バッファタンク18,28内の塩水を当該バッファタンク18,28が設けられた蒸発室11,21またはこの蒸発室11,21の前段もしくは後段の蒸発室11,21へ直接戻す構成としてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 多段フラッシュ式造水装置
2 加熱器
10 第1蒸発容器
11 蒸発室
11A 初段蒸発室
11S 最終段蒸発室
12 伝熱管
13 受け皿
14 仕切壁
15 連通用開口部
16 越流排水管
17 均圧管
18 バッファタンク
20 第2蒸発容器
34 塩水循環管
35 越流循環管
46 清水取出管
50 真空装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸発容器内に仕切壁を介して塩水の蒸発室が多段に形成されるとともに、仕切壁の下方に上記塩水が流れる連通用開口部が形成されて、上記塩水を後段側の蒸発室へ連通用開口部を介して順次移送するとともに各蒸発室で蒸発および凝縮させて清水を取り出す多段フラッシュ式造水装置であって、
上記仕切壁の下端から所定の高さに吸入口が配置されるとともに排出口が蒸発容器外に配置されて当該吸入口高さに達した塩水を蒸発容器外へ排出する越流排出管と、この越流排出管により排出された塩水を受ける貯留容器と、この貯留容器と蒸発容器を接続して当該貯留容器から蒸発容器内へ塩水を戻す循環管とを具備することを特徴とする多段フラッシュ式造水装置。
【請求項2】
蒸発容器内に仕切壁を介して塩水の蒸発室が多段に形成されるとともに、仕切壁の下方に上記塩水が流れる連通用開口部が形成されて、上記塩水を後段側の蒸発室へ連通用開口部を介して順次移送するとともに各蒸発室で蒸発および凝縮させて清水を取り出す多段フラッシュ式造水装置であって、
塩水を加熱する加熱器を具備し、
上記蒸発容器が、複数段の蒸発室を有し且つ上記加熱器で加熱された塩水を導き減圧蒸発させるとともに加熱器に供給される塩水により凝縮させて清水を得るようにした第1蒸発容器と、複数段の蒸発室を有し且つ上記第1蒸発容器からの塩水をさらに導き減圧蒸発および冷却用の海水による凝縮で清水を得るようにするとともに当該凝縮熱を奪った冷却用の海水を系外に排出するようにした第2蒸発容器とから構成され、さらに当該第2蒸発容器内の塩水を上記第1蒸発容器に冷却用の塩水として供給する塩水循環管を具備し、
上記仕切壁の下端から所定の高さに吸入口が配置されるとともに排出口が蒸発容器外に配置されて当該吸入口高さに達した塩水を蒸発容器外へ排出する越流排出管と、この越流排出管により排出された塩水を受ける貯留容器と、この貯留容器と上記塩水循環管とを接続して貯留容器の塩水を冷却用として上記第1蒸発容器に供給する越流循環管とを具備することを特徴とする多段フラッシュ式造水装置。

【図1】
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【公開番号】特開2011−56371(P2011−56371A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207584(P2009−207584)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【出願人】(000005119)日立造船株式会社 (764)
【Fターム(参考)】