多目的振動減衰ゴルフスイング重りシステム
【解決手段】非常に多目的な減衰重りシステムにより、ゴルフクラブシャフトの内部に、調節可能なスイング重りを振動減衰状態で取り付けることができる。ゴルフグリップキャップ内の円形開口を通して、選択可能な重さのプラグアセンブリが特殊工具を用いて挿入され、シャフト内の任意の所望の位置に移動され、円筒形の弾性膨張素子の半径方向の膨張によって振動減衰状態で適所にしっかりと固定される。様々な材料、長さおよび重さで作られた重りロッドが、一つまたは複数の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置され、シャフトの振動を最小化する。膨張素子は、マシンネジによって重りロッド上端の内部に固定される。膨張素子は、上記プラグアセンブリの挿入を容易にし位置調節可能になるような寸法(非膨張時)にされる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この技術はスポーツ用品の分野であり、より詳細にはゴルフゲームに関連する。システムは、ゴルフをするためにしっかりと適所に固定されるが試験のために容易に改良される既存のゴルフクラブのシャフト内の任意の場所に所望のまたは集中的に分配された所望の量の振動減衰スイング重りを追加するという非常に多目的の能力を提供する。
【背景技術】
【0002】
軽量のシャフトへの移行に加えて、ゴルフゲームにおける進行中の進化では、身長、体重、体力、グリップの堅さ、スイングの軌道および速度などの個々のゴルファーを特徴づける差異、およびシャフト剛性および関連する共振などの他の変数に加えて、全長、総重量、ヘッド重量、シャフト重量およびグリップ重量を考慮した重量分配などのゴルフクラブにおける差異を認識して、ゴルフクラブを個々のゴルファーにカスタムマッチングすることに対する興味が増大している。これらの変数の総合の結果は、特定のクラブが特定のゴルファーに対してどのように「感じる」かを決定する。
【0003】
クラブマッチングを目的として、ゴルフ業界は、クラブキャップから通常12または14インチの支点周りで行われるバランス測定に基づき、A−Gの文字の後に数字の1−10を付ける77段階のスケールでクラブを特徴づける「スイング重量」として知られる格付けを開発した。業界標準は、男性用はD0またはD1、女性用はC5からC7である。別の格付けシステムでは、クラブの総重量および重心(均衡点)から任意の回転軸までの距離の観点でMOI(慣性モーメント:物理学では、質量と回転軸からの距離の積)が表記される。通常はクラブキャップでMOIが取られるが、外側の点、例えばキャップを12インチ越えた外側の点で取ればより現実的であると本発明者により提案されている。
【0004】
プロを含む多くのゴルファーは既存の格付けシステムに完全には満足しておらず、せいぜい概略のガイドラインとみなしている。したがって、最初に「マッチングされた」ゴルフクラブでさえも精密にチューニングしてゴルファーの個々の体格と性能改善への要求とにより緊密に一致させることを可能にする、アフターマーケットアクセサリに対する満たされていない要望が存在する。
【0005】
Latiriの米国特許6,765,156 B2「ゴルフクラブスイング重量バランスおよびスケール」は、「スイング重量」およびその測定に関する詳細な説明を提供する。
【0006】
Butler et alの米国特許5,528,927「重心ロケータ」は、ゴルフクラブヘッドなどの物体の重心を測定する装置および方法を開示する。
【0007】
Sayersの米国特許4,059,270号「ゴルフクラブのカスタムフィッティング方法」は、ゴルフボールに与えられた速度および関連する変数を検出する光ビーム測定システムを利用する装置を開示する。ゴルフクラブを評価しプレイヤーにカスタムフィッティングする方法を説明するとき、’270特許は、ゴルフクラブの最適化に関連する二つの主要な変数ファクターとして「スイング重量」とクラブ長さとを示している。
【0008】
クラブヘッドに質量を付加することを教示する特許の例として、Sayers特許は、米国特許1,306,029号、1,538,312号、2,163,094号および3,692,306号を引用している。より最近の例であるFinnの米国特許第6,514,154号は、「調節可能な重量と容易に取り外し可能かつ交換可能なシャフトを有するゴルフクラブ」を開示する。
【0009】
アフターマーケットの重量バランスゴルフクラブへのアプローチは、例えばシャフトの外側に取り付けられたスリーブまたは鉛テープの形態の重りを含む。環境に危険があるため鉛テープは不人気になっている。他の外部アプローチは見場が悪いとみなされているので、代わりの内部アプローチは、クラブのシャフトの内径にコルクまたは他の重りを挿入し、接着により保持されるかまたはきつい摩擦によって保持される推定された最適位置まで重りを押し込み、シャフト内で外れたりまたは上方に移動したりさえしないようにする。既知のゴルフクラブ重りアプローチは、例えば以下のような他の欠点も有する。
【0010】
(1)重りが取り外し可能になっていない限り、交換して軽量に調節することができない。別の重りの追加により重くすることしかできない。
【0011】
(2)接着固定の場合、しばしば必要になる重り位置の再調整が不可能である。摩擦固定の場合、通常、重りをさらに下方に押し込むことはできるが、シャフト内を上方に移動させることができない。
【0012】
(3)比較的硬い材料の摩擦プラグは、典型的にキャップ端の0.5インチからヘッド端の約0.3インチまで減少するテーパー型シャフトの内径であり変動を吸収しないので、単一の重量プラグの位置の使用可能範囲が不適切である。
【0013】
(4)重り固定システムを喪失する可能性が高く、スイングストローク中および通常のゴルフクラブの取り扱いおよび搬送中に加わる強い力によって、所望の位置から重りが移動してしまう。
【0014】
(5)多くの既知のアプローチが、特に最近の軽量シャフトにおけるシャフト振動の潜在的な悪影響を認識していない。減衰材料を利用する適切な分離の代わりに、スイング重りを無差別に付加するため、重りをシャフトに直接取り付けるときに導入される増大したシャフト振動によって、また振動の悪影響をさらに追加しうる金属同士のランダムな接触を防止するために取られる配慮によって、ゴルフ性能を低下させうる。
【0015】
これらのような多数の特許およびアプローチが、クラブを便利にかつ信頼性高く「バランス」させてゴルファーにマッチさせるための、すなわち戦略的な「スイートスポット」またはシャフトの全長に沿って最適に分配された位置に振動を減衰させる態様で適切に取り付けられた思慮深い量の重りを追加してゴルファーにマッチさせ競技レベルを強化するための、アフターマーケットデバイスに対する満たされていない要望を完全に満足してはいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
好ましくは、本明細書で説明される技術は、最高の多目的性を有し、シャフト内部に選択された量の重りの追加によって任意のゴルフクラブのスイング重量バランスを調節し設定することができる重りプラグアセンブリシステムを提供する。重りプラグアセンブリは、シャフト全長の任意の場所にプラグアセンブリを配置し適所に高信頼性で固定される振動減衰状態で搭載される。複数のプラグアセンブリを取り付けることによって、シャフトの全長内で任意の所望のバランスすなわち重量配分を作り出すことができる。
【0017】
同様に好ましくは、適所に固定された後、追加された重りを便利に取り外し、上方または下方に再配置し、新たな位置で信頼性高く再び固定するか、または完全に取り除くことができる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本明細書に記載の技術は、ゴルフクラブシャフトの内部に調節可能なスイング重りと振動減衰とを追加する非常に多目的のダンパー重りシステムを有する。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップキャップ内の円形開口を通して挿入され、特殊工具を用いてシャフト内の任意の所望の位置に移動され、円筒形の弾性膨張素子の半径方向の膨張によって振動減衰状態で適所にしっかりと固定される。様々な材料、長さおよび重さで作られる重りロッドが一つまたは複数の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置されシャフトの振動を最小化する。膨張素子はマシンネジによって固定される。マシンネジは、指定された直径およびピッチを有し、重りロッドの上端のネジ穴の中にねじ込まれる。マシンネジは、プラグアセンブリの挿入を容易にし位置調節が可能になるような寸法(非膨張時)にされる。特殊工具は二つの機能を提供する。一つは、軸方向の圧縮/解放によって膨張素子を半径方向に拡張/収縮させて固定モードとスライド可能モードの間での遷移を可能にするネジヘッドドライバーとしての機能である。もう一つは、スライド可能モードに置いてシャフト内でプラグアセンブリを上方および下方に移動させて任意の位置に調節するとともに、シャフトから取り除くために工具との結合を解除することができる、係合解除可能なカプラとしての機能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の減衰スイング重りシステムの第1実施形態を実証する、ゴルフクラブシャフトに挿入される単一ダンパースリーブを有するプラグアセンブリの正面図である。
【図2】本発明の減衰スイング重りシステムの第2実施形態を実証する、図1と同様であるがより長く二つのダンパースリーブが取り付けられたプラグアセンブリの正面図である。
【図3】本発明の減衰スイング重りシステムの第3実施形態を実証する、図2と同様であるがより長く三つのダンパースリーブが取り付けられたプラグアセンブリの正面図である。
【図4】図3のプラグアセンブリの中心軸断面図である。
【図5】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがって、特殊工具の第1端部によって図1のようなプラグアセンブリが挿入される過程のゴルフクラブのグリップ領域および上部シャフト領域を示す、中心軸断面図である。
【図6】固定モードにおいてプラグアセンブリが適所に固定され、工具が取り除かれキャップ部が閉鎖されてゴルフの準備ができた取付後の図5のゴルフクラブのグリップ領域を示す、中心断面図である。
【図7】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがって、特殊工具の第2端部とのねじ込み係合による正の張力の下で上方に再配置または除去される特別な回復手順の最初のステージにおけるプラグアセンブリが示された、ゴルフクラブのグリップ領域を示す中心断面図である。
【図8】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがった再配置または除去のさらなる過程においてプラグアセンブリが上方に移動された、図7のゴルフクラブのグリップ領域を示す中心断面図である。
【図9】膨張素子を有するプラグアセンブリの中心断面図である。
【図10】重り素子の断面図である。
【図11】ダンパー重りアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態における、ゴルフクラブシャフトに挿入される比較的小さなサイズのプラグアセンブリ10の正面図である。重り素子は、指定された材料、長さ、重さの重りロッド12であり、弾性のあるゴム状材料からなる膨張素子14が、指定された直径およびピッチのマシンネジ16によって重りロッドの上端に取り付けられ、ロッド12の上端でネジ穴と係合する。図示のように、気泡ゴム状材料からなる弾性ダンパースリーブ18が好ましくは接着で重りロッド12上に設置される。
【0021】
図2は、図1のアセンブリ10と同様であるが、より長く重い重りロッド12’を有するとともに第2のダンパースリーブ18をさらに備えた中間サイズのプラグアセンブリ10’の正面図である。
【0022】
図3は、図2のアセンブリ10’と同様であるが、さらに長く重い重りロッド12”を有するとともに第3のダンパースリーブ18をさらに備えた大きなサイズのプラグアセンブリ10”の正面図である。
【0023】
図4は、図3のプラグアセンブリ10”の中心軸断面図であり、穴空けされねじ切りされネジ16によって係合されるロッド12”の上端を示している。ネジ16が時計回りにねじ込まれると、ネジが円筒形の膨張素子14内の指定された直径およびピッチの中心穴を移動し、膨張素子14がロッド12”の上端に締め付けられる。図示のように、ネジ16は、ロッド12”の上部で全体がねじ切りされた穴の短い部分にのみ係合する。こうすると、膨張素子14が軸方向に圧縮されないので、半径方向に膨張せず、したがって素子14の直径は本来のサイズであるように見える。すなわち、ダンパースリーブ18の直径よりもわずかに小さい。プラグアセンブリ10”は、図4に示すようにスライド可能モードにある。
【0024】
図5は、ゴルフクラブのハンドグリップ20とシャフト22の上部とを示す中心断面図である。シャフト22の中に、グリップ20の上部キャップ20A内に構成された円形開口部を通して図1のプラグアセンブリ10が挿入されており、ネジ16のヘッドと係合するアレンドライバーとともに下端に構成された特殊工具24によって、図示する位置まで押し下げられている。挿入のために、ネジ16はロッド12と(図4に示すように)わずか数回転だけ係合し、図5に示すように、膨張素子14を非膨張のシャフトから自由で離れている状態、すなわちスライド可能モードに保持する。プラグアセンブリ10は、工具24によって図示する位置まで押し下げられ、シャフト22の内側に対して発泡ダンパースリーブ18の適度な摩擦抵抗を受ける。工具24は、シャフト22の全長のいずれの位置にもアセンブリ10を配置するのに十分な長さに作られる。アレンドライバーの真上で、工具24の下端に配置された環状の永久磁石26は、磁気結合によって鋼製のネジ16の頭部と係合する。磁気結合は、工具24がプラグアセンブリ10を上方に動かすほど十分に強力である。これは、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10を所望の位置に再配置する際に必要である。
【0025】
ダンパースリーブ18は発泡材料で作られており、ゴルフクラブシャフトの内面(通常、直径0.3”〜0.5”)と適度に接触する。この接触は、ネジ16を調整のために回転するときに、プラグアセンブリ10がシャフトに対して回転するのを防止するために十分な大きさである。しかし、挿入、取り外しおよび調整を目的として、特に鋼製のネジ16を引き付けてプラグアセンブリ10を上方に引き上げる磁束内の必要な張力を提供する磁石26に依存した上方移動に関して、プラグアセンブリ10の軸方向移動がより困難になる過度の摩擦抵抗とならないようにしている。
【0026】
図6は、時計方向に回転した後に工具24(図5)を取り除いた、図5と同様の中心軸断面図である。ネジ16がロッド12内に十分にねじ込まれて十分な圧縮を与えて、図示のようにシャフト22の内側に対して膨張素子14を膨張させる。この結果、実際のゴルフプレイ条件の圧力下でも所望の位置からずれる危険なしに、プラグアセンブリ10が適所にしっかりと保持される固定(ロック)モードが開始される。膨張素子14の両端に配置された平坦なプラスチックまたは金属のワッシャ14A、14Bによって、効率的な膨張が保証される。固定モードでは、プラグアセンブリ10が固定されキャップ20A内の開口がカバー部材20Bによって包囲されるので、ゴルフクラブがゴルファーにとって試合ができる状態となる。
【0027】
図7は、図5と同様の中心軸断面図である。しかし、この例では、バックアップ手法として、180度反対の方向で工具24を用いる特別の回復手順にシステムが移行している。バックアップは、図5に示した通常の磁石係合解除結合システムを備えた工具24を使用するスライド可能モードにおいて、プラグアセンブリ10摩擦抵抗が過度であるためにプラグアセンブリ10を上方に引き上げることができない場合のためである。ネジ16(図5)を緩めて取り除いた後、ネジ部24Bが構成された工具24の反対側の作動端部がシャフトの中に挿入され、時計方向に回転されて、重りロッド12の上部でネジ付き穴と係合する。ネジ部24Bは、穴のネジ付き部の「底に達する」が、膨張素子14を圧縮しないような寸法にされている。図示のように、膨張素子は固有のサイズを維持し、シャフト22の内側から自由で離れている状態にあり、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10の移動を容易にしている。
【0028】
図8は、図7と同様の中心軸断面図であるが、図示のように、工具24によってアセンブリ10が新たな位置まで上方に再配置された様子を示している。この段階では、プラグアセンブリ10を完全に取り除いて別のアセンブリに交換することもできるし、または、ネジ16を時計方向に回転させることでプラグアセンブリ10を適所に固定して素子14を膨張させ、固定モードを開始し、続いて工具24を取り除きキャップカバー20Bを交換して、図6に示すようにゴルフクラブを固定モードで使用可能にすることもできる。
【0029】
図9は、膨張素子14、ネジ16およびダンパースリーブ18を備えた重り素子30を有するプラグアセンブリ28の中心断面図であり、ロッド32の両端にネジ切りされており、そのため下端のヘッドレスネジによって追加の重り素子を取り付け可能である点を除いて、既に示したものと同じである。
【0030】
図10は、図9と同様に、ロッド32にダンパースリーブ18を備えた重り素子30を示す。しかし、追加の重り素子の取り付けを可能にするために、ヘッドレスネジ34が下端にねじ込まれている。重り素子30は、任意の所望の長さおよび対応する重さに作ることができる。選択的に、ヘッドレスネジ34が適所にしっかりとねじ込まれてもよいし、ロッド32に接着で取り付けられてもよいし、またはヘッドレスネジ34の延長部がロッド32の一体部分として加工されてもよい。
【0031】
図11は、ヘッドレスネジ34によってネジ結合された三つの重り素子30からなるダンパー重りプラグアセンブリ28’の中心断面図である。これらの素子は、シャフトへの挿入前にプラグアセンブリとして組み立てられる。
【0032】
例えば0.375インチである所与のロッド径に対して、重りはロッド材料の全長およびSG(比重)によって決まる。例えば、典型的なSG値は、アクリル樹脂1.19、アルミニウム2.7、炭素鋼7.8、真鍮8.5、タングステン19.22である。
【0033】
単一の選択されたプラグアセンブリを、シャフト全長に沿って任意の場所に配置することができる。二つ以上の同様のまたは異なるプラグアセンブリを使用してもよい。それらは、重りを集中させるために互いに接近して配置されてもよいし、重りを望み通りに分散させるために離れて配置されてもよい。
【0034】
スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10(図5)を上方に引き上げるのに必要な張力として、係合解除工具の結合機能で磁石26(図5)を利用する代わりに、係合解除工具の結合/駆動機能を、シャフト18から工具24(図5)の取り外しをするための係合解除をも提供するような態様で、機械的に実装してもよい。例えば、差し込み口金(bayonet base)の電気ランプ、特に自動車用ランプで見られるものと概して同様であるバイオネット(bayonet)ピン/スロット型解放可能係合システムを、双方向のネジ回しを提供しプラグアセンブリの双方向の再配置のために係合を維持しかつ取り外しのために容易に係合解除可能であるように成形されたL字またはT字形のスロットで構成してもよい。十分堅固に作られた機械的な係合解除結合/駆動システムは、磁石、バックアップ回復手順およびねじ切りされた工具端部の必要性をなくすことができる。
【0035】
一般に、本明細書に記載の技術は以下の構成を含む。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップのキャップ内の開口を通して挿入される。重りを所望の位置に移動し振動減衰状態で適所に固定する。この固定は、半径方向に膨張可能な円筒形の弾性膨張素子によってなされることが好ましい。上記は、一つ以上の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置された重りロッドを備えることが好ましい。
【0036】
さらに詳細には、この技術は、ゴルフクラブシャフトの内部に調節可能なスイング重りと振動減衰とを追加する非常に多目的のダンパー重りシステムを含んでもよい。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップキャップ内の円形開口を通して挿入され、特殊工具を用いてシャフト内の任意の所望の位置に移動され、円筒形の弾性膨張素子の半径方向の膨張によって振動減衰状態で適所にしっかりと固定される。様々な材料、長さおよび重さで作られる重りロッドが一つまたは複数の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置されシャフトの振動を最小化する。膨張素子はマシンネジによって固定される。マシンネジは、指定された直径およびピッチを有し、重りロッドの上端のネジ穴の中にねじ込まれる。マシンネジは、プラグアセンブリの挿入を容易にし位置調節が可能になるような寸法(非膨張時)にされる。特殊工具は二つの機能を提供する。一つは、軸方向の圧縮/解放によって膨張素子を半径方向に拡張/収縮させて固定モードとスライド可能モードの間での遷移を可能にするネジヘッドドライバーとしての機能である。もう一つは、スライド可能モードに置いてシャフト内でプラグアセンブリを上方および下方に移動させて任意の位置に調節するとともに、シャフトから取り除くために工具との結合を解除することができる、係合解除可能なカプラとしての機能である。
【0037】
概略として、この文書は、以下に示す広い概念を少なくとも開示している。
【0038】
概念1.
ゴルフクラブのシャフト内でユーザが選択可能な所望の位置に固定されるプラグアセンブリとして減衰状態で堅固に固定される、ユーザが選択可能なスイング重りを提供するゴルフクラブ増量プラグシステムであって、
少なくとも一つの円筒形重りロッドであって、そのうちの第1のロッドが、指定された直径およびピッチの同軸中心ネジ穴とともに少なくともロッドの上端に構成され、所定の質量を提供するために異なる材料、長さおよび重量で作られる第1の重りロッドとして指定される、円筒形重りロッドと、
前記重りロッドとゴルフクラブのシャフトとの間の直接接触を防止する一方、滑りばめおよび振動減衰支持を与える支持を両者の間に提供する減衰支持手段と、
弾性材料で形成され同心中心穴とともに構成される円筒形の膨張素子であって、円筒形プラグの穴を横断して前記重りロッド内の同心ネジ穴と係合する指定された直径およびピッチのマシンネジによって、前記重りロッドの上端に対して締め付けられるように作成され配置される膨張素子と、を備え、
シャフトから前記膨張素子の係合を解除してプラグアセンブリのスライドが可能になるように反時計方向に十分に緩められたネジによって、前記膨張素子が非膨張の閾値状態に保持される、プラグアセンブリのスライド可能モードを開始し、
ゴルフプレイのためにプラグアセンブリがシャフト内の適所に固定されるように時計方向に十分に締められたネジによって、前記膨張素子が完全に膨張した状態に保持される固定モードを開始するように、前記膨張素子が構成され配置される
ことを特徴とするゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0039】
概念2.
前記減衰支持手段は、前記少なくとも一つの円筒形重りロッドのそれぞれの指定された部分を包囲しかつこの部分に捕まえられる少なくとも一つの弾性材料のスリーブであって、所定の少量の滑り摩擦を有してシャフト内部に滑りばめされる寸法を有するスリーブを備えることを特徴とする概念1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0040】
概念3.
前記第1重りロッドと同一線上に配置される追加円筒形重りロッドであって、このような円筒形重りロッドの全てが端と端を接して配置される、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドと、
接続端部で重りロッド端部の隣接する組を互いに固定する重りロッド取り付け手段と、
をさらに備えることを特徴とする概念2に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0041】
概念4.
前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、この同軸穴は各下側接続ロッド端部内に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする概念3に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0042】
概念5.
前記ネジ手段は、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備え、この端部は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさに形成されネジ切りされていることを特徴とする概念4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0043】
概念6.
前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と完全に係合するとともに、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するような指定された長さであることを特徴とする概念4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0044】
概念7.
前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴内に接着固定されることを特徴とする概念6に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0045】
概念8.
ゴルフクラブシャフトの内面よりも直径の小さい円筒形シャフトを持つ特殊工具をさらに備え、
前記特殊工具は、シャフトの第1端に構成され、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、スライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合し駆動する駆動手段を備え、
前記特殊工具は、スライド可能モードにおいてユーザが該工具を用いてプラグアセンブリを上方に引き上げられるようにするとともに、固定モードにおいてユーザがプラグアセンブリから該工具の係合を解除できるように作成され配置され、
前記特殊工具は、シャフト内でのプラグアセンブリの展開配置の所望の範囲の下限を表す程度まで挿入されたときに、ユーザが操作できるようにシャフトから実質的に延出するような十分な長さに作成される
ことを特徴とする概念1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0046】
概念9.
前記係合解除工具結合手段は、前記駆動手段に近接して前記工具にしっかりと取り付けられ、マシンネジの頭部を磁気的に引き付けるように作成され配置された永久磁石を備え、
前記ネジは鉄金属で作られ、
前記磁石は、前記膨張素子がスライド可能モードに配置されるとき、ユーザが前記プラグアセンブリをシャフト内で引き上げることができるように十分な力の引力を提供する
ことを特徴とする概念8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0047】
概念10.
前記特殊工具は、該工具の第2のかつ反対側の端部を備え、この端部は、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置または除去するのに磁気張力係合解除工具結合手段が不十分である場合の回復手順で使用するために、第1重りロッドと直接係合してプラグアセンブリを強制的に上方に引き上げ、また必要であればシャフトからプラグアセンブリを取り除く代替的回復手順を提供する目的のために指定された直径、ピッチおよび指定された長さにしたがった大きさおよびねじ切りがされた、直径の小さな延出同軸部が構成されることを特徴とする概念8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0048】
概念11.
ゴルフクラブシャフト内の所望の位置にゴルフクラブ増量プラグアセンブリを振動減衰状態で取り外し可能かつ調節可能に固定する方法であって、
ダンパー層状の円筒形重りロッドと結合する膨張素子をプラグアセンブリ内に設けるステップであって、前記膨張素子は、ゴルフクラブ内で展開するための膨張固定モードと、プラグアセンブリを再配置および除去するための非膨張スライド可能モードとの間で、指定された直径およびピッチのマシンネジの回転によって調節可能に作成されている、ステップと、
ゴルフクラブシャフトの内面よりも小さな直径の円筒形シャフトを有する特殊工具を提供するステップであって、前記特殊工具は、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、膨張素子をスライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合しこれを駆動する駆動手段をその第1端部に備えており、前記特殊工具は、シャフト内のプラグアセンブリの展開位置の所望の範囲の下端限度まで完全に挿入されたとき、ユーザが操作する目的のためにシャフトから実質的に延び出すような十分な長さに形成される、ステップと、
膨張素子がスライド可能モードにあるとき、工具を用いてユーザがプラグアセンブリをシャフト内で引き上げ可能にするための十分な引張強度を提供するとともに、膨張素子が固定モードにあるとき、プラグアセンブリから工具を離脱させて工具の取り外しを可能にするように作成され配置された、係合解除工具結合手段を提供するステップと、
円筒形プラグ素子の穴を通してネジを挿入し、重りロッドの上端に構成された嵌め合いねじ切りされた同軸穴内にネジを係合させることによって、重りロッドの第1の上端に膨張素子を同軸に固定するステップと、
工具の駆動手段によってネジの頭部に係合させるステップと、
工具によって時計方向にネジを回転し、シャフト内でプラグアセンブリの滑りばめを提供するわずかに締め付けられた閾値状態に膨張素子をセットするわずかな力で、ロッドに対して膨張素子を最初に締め付けるステップと、
ゴルフクラブのグリップのキャップ部に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
工具を用いて円形開口を通してプラグアセンブリをシャフト内に挿入するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転させて、固定モードを開始するまで十分に膨張素子を膨張させる十分に堅い態様で、最終的に重りロッド上に膨張素子を締め付けるステップと、
係合解除工具結合手段を用いて、工具をプラグアセンブリとの係合から解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0049】
概念12.
プラグアセンブリの最初の取り付けの後にプラグアセンブリをシャフト内に再配置するための改良された概念11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段と結合手段によってネジに係合するステップと、
工具を回転してネジを反時計方向に駆動して、スライド可能モードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転し、膨張素子を膨張させて固定モードを開始させる十分に堅い態様で重りロッドに対して最終的に膨張素子を圧縮するステップと、
係合解除工具結合手段を用いてプラグアセンブリから工具の係合を解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0050】
概念13.
シャフトからプラグアセンブリを取り除くために改良された概念11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口カバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
工具を回転してマシンネジを反時計方向に駆動し、スライドモードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリを上方にスライドさせて、シャフトから工具とプラグアセンブルとを取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが取り外されたゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0051】
概念14.
シャフト内でプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置するため、および、係合解除結合手段によって与えられる限られた量の張力が摩擦に打ち勝つのに不十分であり、スライド可能モードでプラグアセンブリを上方に引き上げることができない場合にプラグアセンブリを取り除くための回復手順を提供するよう改良された概念11に記載の方法であって、
特殊工具を設けるステップのサブステップとして、指定された直径およびピッチにしたがい、膨張素子内の穴を横断し前記重りロッド内のネジ穴と係合するような長さにされたネジ部を、工具の第2のかつ反対側の端部に構成するステップと、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
ネジが完全に解除されるまで、工具を回転させてマシンネジを反時計方向に駆動するステップと、
工具とこれに結合されたネジとをシャフトから出るまで上方に移動するステップと、
工具からネジを取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具の第2のネジ付き端部をシャフト内に挿入して、重りロッドのネジ穴の中に工具のネジ付き端部を完全に係合させるステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフトから上方に引き出すステップと、
プラグアセンブリから工具のネジを外して取り除くステップと、
固定、係合、ネジを時計方向に回転して締結、挿入、スライド、ネジを時計方向に回転してクランプ、係合解除、取り外しおよび再配置のステップを繰り返して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイができる状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0052】
概念15.
接続する重りロッド端部に隣接重りロッドが取り付けられた少なくとも一つの追加重りロッドを重りロッドに追加して重りロッドアセンブリを形成するための改良された概念11に記載の方法であって、
プラグに設けるステップのサブステップとして、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドを、前記第1重りロッドと同一線上に配置するステップと、
重りロッド取り付け手段を用いて、接続する端部に円筒形重りロッドを端と端同士で取り付けるステップと、
を追加サブステップとして含むことを特徴とする方法。
【0053】
概念16.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、該同軸穴は、各下側接続ロッド端部に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする概念15に記載の方法。
【0054】
概念17.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさにされネジが切られた、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備えることを特徴とする概念15に記載の方法。
【0055】
概念18.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径、ピッチおよび指定された長さのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するとともに、その反対端で、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴とも係合することを特徴とする概念15に記載の方法。
【0056】
概念19.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴に接着固定されることを特徴とする概念15に記載の方法。
【0057】
本発明の精神および本質的な特徴から逸脱することなく、本発明を他の特定の形態で具現化し実施することが可能である。したがって、実施形態はあらゆる点において事例としてみなされるべきであり限定とみなされるべきではない。本発明の範囲は、上記説明によるのではなく添付の請求項によって示されている。したがって、請求項の意味および等価の範囲内にある全ての変形、置換および変更が本発明として受け入れられるものと意図されている。
【技術分野】
【0001】
この技術はスポーツ用品の分野であり、より詳細にはゴルフゲームに関連する。システムは、ゴルフをするためにしっかりと適所に固定されるが試験のために容易に改良される既存のゴルフクラブのシャフト内の任意の場所に所望のまたは集中的に分配された所望の量の振動減衰スイング重りを追加するという非常に多目的の能力を提供する。
【背景技術】
【0002】
軽量のシャフトへの移行に加えて、ゴルフゲームにおける進行中の進化では、身長、体重、体力、グリップの堅さ、スイングの軌道および速度などの個々のゴルファーを特徴づける差異、およびシャフト剛性および関連する共振などの他の変数に加えて、全長、総重量、ヘッド重量、シャフト重量およびグリップ重量を考慮した重量分配などのゴルフクラブにおける差異を認識して、ゴルフクラブを個々のゴルファーにカスタムマッチングすることに対する興味が増大している。これらの変数の総合の結果は、特定のクラブが特定のゴルファーに対してどのように「感じる」かを決定する。
【0003】
クラブマッチングを目的として、ゴルフ業界は、クラブキャップから通常12または14インチの支点周りで行われるバランス測定に基づき、A−Gの文字の後に数字の1−10を付ける77段階のスケールでクラブを特徴づける「スイング重量」として知られる格付けを開発した。業界標準は、男性用はD0またはD1、女性用はC5からC7である。別の格付けシステムでは、クラブの総重量および重心(均衡点)から任意の回転軸までの距離の観点でMOI(慣性モーメント:物理学では、質量と回転軸からの距離の積)が表記される。通常はクラブキャップでMOIが取られるが、外側の点、例えばキャップを12インチ越えた外側の点で取ればより現実的であると本発明者により提案されている。
【0004】
プロを含む多くのゴルファーは既存の格付けシステムに完全には満足しておらず、せいぜい概略のガイドラインとみなしている。したがって、最初に「マッチングされた」ゴルフクラブでさえも精密にチューニングしてゴルファーの個々の体格と性能改善への要求とにより緊密に一致させることを可能にする、アフターマーケットアクセサリに対する満たされていない要望が存在する。
【0005】
Latiriの米国特許6,765,156 B2「ゴルフクラブスイング重量バランスおよびスケール」は、「スイング重量」およびその測定に関する詳細な説明を提供する。
【0006】
Butler et alの米国特許5,528,927「重心ロケータ」は、ゴルフクラブヘッドなどの物体の重心を測定する装置および方法を開示する。
【0007】
Sayersの米国特許4,059,270号「ゴルフクラブのカスタムフィッティング方法」は、ゴルフボールに与えられた速度および関連する変数を検出する光ビーム測定システムを利用する装置を開示する。ゴルフクラブを評価しプレイヤーにカスタムフィッティングする方法を説明するとき、’270特許は、ゴルフクラブの最適化に関連する二つの主要な変数ファクターとして「スイング重量」とクラブ長さとを示している。
【0008】
クラブヘッドに質量を付加することを教示する特許の例として、Sayers特許は、米国特許1,306,029号、1,538,312号、2,163,094号および3,692,306号を引用している。より最近の例であるFinnの米国特許第6,514,154号は、「調節可能な重量と容易に取り外し可能かつ交換可能なシャフトを有するゴルフクラブ」を開示する。
【0009】
アフターマーケットの重量バランスゴルフクラブへのアプローチは、例えばシャフトの外側に取り付けられたスリーブまたは鉛テープの形態の重りを含む。環境に危険があるため鉛テープは不人気になっている。他の外部アプローチは見場が悪いとみなされているので、代わりの内部アプローチは、クラブのシャフトの内径にコルクまたは他の重りを挿入し、接着により保持されるかまたはきつい摩擦によって保持される推定された最適位置まで重りを押し込み、シャフト内で外れたりまたは上方に移動したりさえしないようにする。既知のゴルフクラブ重りアプローチは、例えば以下のような他の欠点も有する。
【0010】
(1)重りが取り外し可能になっていない限り、交換して軽量に調節することができない。別の重りの追加により重くすることしかできない。
【0011】
(2)接着固定の場合、しばしば必要になる重り位置の再調整が不可能である。摩擦固定の場合、通常、重りをさらに下方に押し込むことはできるが、シャフト内を上方に移動させることができない。
【0012】
(3)比較的硬い材料の摩擦プラグは、典型的にキャップ端の0.5インチからヘッド端の約0.3インチまで減少するテーパー型シャフトの内径であり変動を吸収しないので、単一の重量プラグの位置の使用可能範囲が不適切である。
【0013】
(4)重り固定システムを喪失する可能性が高く、スイングストローク中および通常のゴルフクラブの取り扱いおよび搬送中に加わる強い力によって、所望の位置から重りが移動してしまう。
【0014】
(5)多くの既知のアプローチが、特に最近の軽量シャフトにおけるシャフト振動の潜在的な悪影響を認識していない。減衰材料を利用する適切な分離の代わりに、スイング重りを無差別に付加するため、重りをシャフトに直接取り付けるときに導入される増大したシャフト振動によって、また振動の悪影響をさらに追加しうる金属同士のランダムな接触を防止するために取られる配慮によって、ゴルフ性能を低下させうる。
【0015】
これらのような多数の特許およびアプローチが、クラブを便利にかつ信頼性高く「バランス」させてゴルファーにマッチさせるための、すなわち戦略的な「スイートスポット」またはシャフトの全長に沿って最適に分配された位置に振動を減衰させる態様で適切に取り付けられた思慮深い量の重りを追加してゴルファーにマッチさせ競技レベルを強化するための、アフターマーケットデバイスに対する満たされていない要望を完全に満足してはいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
好ましくは、本明細書で説明される技術は、最高の多目的性を有し、シャフト内部に選択された量の重りの追加によって任意のゴルフクラブのスイング重量バランスを調節し設定することができる重りプラグアセンブリシステムを提供する。重りプラグアセンブリは、シャフト全長の任意の場所にプラグアセンブリを配置し適所に高信頼性で固定される振動減衰状態で搭載される。複数のプラグアセンブリを取り付けることによって、シャフトの全長内で任意の所望のバランスすなわち重量配分を作り出すことができる。
【0017】
同様に好ましくは、適所に固定された後、追加された重りを便利に取り外し、上方または下方に再配置し、新たな位置で信頼性高く再び固定するか、または完全に取り除くことができる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本明細書に記載の技術は、ゴルフクラブシャフトの内部に調節可能なスイング重りと振動減衰とを追加する非常に多目的のダンパー重りシステムを有する。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップキャップ内の円形開口を通して挿入され、特殊工具を用いてシャフト内の任意の所望の位置に移動され、円筒形の弾性膨張素子の半径方向の膨張によって振動減衰状態で適所にしっかりと固定される。様々な材料、長さおよび重さで作られる重りロッドが一つまたは複数の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置されシャフトの振動を最小化する。膨張素子はマシンネジによって固定される。マシンネジは、指定された直径およびピッチを有し、重りロッドの上端のネジ穴の中にねじ込まれる。マシンネジは、プラグアセンブリの挿入を容易にし位置調節が可能になるような寸法(非膨張時)にされる。特殊工具は二つの機能を提供する。一つは、軸方向の圧縮/解放によって膨張素子を半径方向に拡張/収縮させて固定モードとスライド可能モードの間での遷移を可能にするネジヘッドドライバーとしての機能である。もう一つは、スライド可能モードに置いてシャフト内でプラグアセンブリを上方および下方に移動させて任意の位置に調節するとともに、シャフトから取り除くために工具との結合を解除することができる、係合解除可能なカプラとしての機能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の減衰スイング重りシステムの第1実施形態を実証する、ゴルフクラブシャフトに挿入される単一ダンパースリーブを有するプラグアセンブリの正面図である。
【図2】本発明の減衰スイング重りシステムの第2実施形態を実証する、図1と同様であるがより長く二つのダンパースリーブが取り付けられたプラグアセンブリの正面図である。
【図3】本発明の減衰スイング重りシステムの第3実施形態を実証する、図2と同様であるがより長く三つのダンパースリーブが取り付けられたプラグアセンブリの正面図である。
【図4】図3のプラグアセンブリの中心軸断面図である。
【図5】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがって、特殊工具の第1端部によって図1のようなプラグアセンブリが挿入される過程のゴルフクラブのグリップ領域および上部シャフト領域を示す、中心軸断面図である。
【図6】固定モードにおいてプラグアセンブリが適所に固定され、工具が取り除かれキャップ部が閉鎖されてゴルフの準備ができた取付後の図5のゴルフクラブのグリップ領域を示す、中心断面図である。
【図7】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがって、特殊工具の第2端部とのねじ込み係合による正の張力の下で上方に再配置または除去される特別な回復手順の最初のステージにおけるプラグアセンブリが示された、ゴルフクラブのグリップ領域を示す中心断面図である。
【図8】本発明の減衰スイング重りシステムにしたがった再配置または除去のさらなる過程においてプラグアセンブリが上方に移動された、図7のゴルフクラブのグリップ領域を示す中心断面図である。
【図9】膨張素子を有するプラグアセンブリの中心断面図である。
【図10】重り素子の断面図である。
【図11】ダンパー重りアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態における、ゴルフクラブシャフトに挿入される比較的小さなサイズのプラグアセンブリ10の正面図である。重り素子は、指定された材料、長さ、重さの重りロッド12であり、弾性のあるゴム状材料からなる膨張素子14が、指定された直径およびピッチのマシンネジ16によって重りロッドの上端に取り付けられ、ロッド12の上端でネジ穴と係合する。図示のように、気泡ゴム状材料からなる弾性ダンパースリーブ18が好ましくは接着で重りロッド12上に設置される。
【0021】
図2は、図1のアセンブリ10と同様であるが、より長く重い重りロッド12’を有するとともに第2のダンパースリーブ18をさらに備えた中間サイズのプラグアセンブリ10’の正面図である。
【0022】
図3は、図2のアセンブリ10’と同様であるが、さらに長く重い重りロッド12”を有するとともに第3のダンパースリーブ18をさらに備えた大きなサイズのプラグアセンブリ10”の正面図である。
【0023】
図4は、図3のプラグアセンブリ10”の中心軸断面図であり、穴空けされねじ切りされネジ16によって係合されるロッド12”の上端を示している。ネジ16が時計回りにねじ込まれると、ネジが円筒形の膨張素子14内の指定された直径およびピッチの中心穴を移動し、膨張素子14がロッド12”の上端に締め付けられる。図示のように、ネジ16は、ロッド12”の上部で全体がねじ切りされた穴の短い部分にのみ係合する。こうすると、膨張素子14が軸方向に圧縮されないので、半径方向に膨張せず、したがって素子14の直径は本来のサイズであるように見える。すなわち、ダンパースリーブ18の直径よりもわずかに小さい。プラグアセンブリ10”は、図4に示すようにスライド可能モードにある。
【0024】
図5は、ゴルフクラブのハンドグリップ20とシャフト22の上部とを示す中心断面図である。シャフト22の中に、グリップ20の上部キャップ20A内に構成された円形開口部を通して図1のプラグアセンブリ10が挿入されており、ネジ16のヘッドと係合するアレンドライバーとともに下端に構成された特殊工具24によって、図示する位置まで押し下げられている。挿入のために、ネジ16はロッド12と(図4に示すように)わずか数回転だけ係合し、図5に示すように、膨張素子14を非膨張のシャフトから自由で離れている状態、すなわちスライド可能モードに保持する。プラグアセンブリ10は、工具24によって図示する位置まで押し下げられ、シャフト22の内側に対して発泡ダンパースリーブ18の適度な摩擦抵抗を受ける。工具24は、シャフト22の全長のいずれの位置にもアセンブリ10を配置するのに十分な長さに作られる。アレンドライバーの真上で、工具24の下端に配置された環状の永久磁石26は、磁気結合によって鋼製のネジ16の頭部と係合する。磁気結合は、工具24がプラグアセンブリ10を上方に動かすほど十分に強力である。これは、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10を所望の位置に再配置する際に必要である。
【0025】
ダンパースリーブ18は発泡材料で作られており、ゴルフクラブシャフトの内面(通常、直径0.3”〜0.5”)と適度に接触する。この接触は、ネジ16を調整のために回転するときに、プラグアセンブリ10がシャフトに対して回転するのを防止するために十分な大きさである。しかし、挿入、取り外しおよび調整を目的として、特に鋼製のネジ16を引き付けてプラグアセンブリ10を上方に引き上げる磁束内の必要な張力を提供する磁石26に依存した上方移動に関して、プラグアセンブリ10の軸方向移動がより困難になる過度の摩擦抵抗とならないようにしている。
【0026】
図6は、時計方向に回転した後に工具24(図5)を取り除いた、図5と同様の中心軸断面図である。ネジ16がロッド12内に十分にねじ込まれて十分な圧縮を与えて、図示のようにシャフト22の内側に対して膨張素子14を膨張させる。この結果、実際のゴルフプレイ条件の圧力下でも所望の位置からずれる危険なしに、プラグアセンブリ10が適所にしっかりと保持される固定(ロック)モードが開始される。膨張素子14の両端に配置された平坦なプラスチックまたは金属のワッシャ14A、14Bによって、効率的な膨張が保証される。固定モードでは、プラグアセンブリ10が固定されキャップ20A内の開口がカバー部材20Bによって包囲されるので、ゴルフクラブがゴルファーにとって試合ができる状態となる。
【0027】
図7は、図5と同様の中心軸断面図である。しかし、この例では、バックアップ手法として、180度反対の方向で工具24を用いる特別の回復手順にシステムが移行している。バックアップは、図5に示した通常の磁石係合解除結合システムを備えた工具24を使用するスライド可能モードにおいて、プラグアセンブリ10摩擦抵抗が過度であるためにプラグアセンブリ10を上方に引き上げることができない場合のためである。ネジ16(図5)を緩めて取り除いた後、ネジ部24Bが構成された工具24の反対側の作動端部がシャフトの中に挿入され、時計方向に回転されて、重りロッド12の上部でネジ付き穴と係合する。ネジ部24Bは、穴のネジ付き部の「底に達する」が、膨張素子14を圧縮しないような寸法にされている。図示のように、膨張素子は固有のサイズを維持し、シャフト22の内側から自由で離れている状態にあり、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10の移動を容易にしている。
【0028】
図8は、図7と同様の中心軸断面図であるが、図示のように、工具24によってアセンブリ10が新たな位置まで上方に再配置された様子を示している。この段階では、プラグアセンブリ10を完全に取り除いて別のアセンブリに交換することもできるし、または、ネジ16を時計方向に回転させることでプラグアセンブリ10を適所に固定して素子14を膨張させ、固定モードを開始し、続いて工具24を取り除きキャップカバー20Bを交換して、図6に示すようにゴルフクラブを固定モードで使用可能にすることもできる。
【0029】
図9は、膨張素子14、ネジ16およびダンパースリーブ18を備えた重り素子30を有するプラグアセンブリ28の中心断面図であり、ロッド32の両端にネジ切りされており、そのため下端のヘッドレスネジによって追加の重り素子を取り付け可能である点を除いて、既に示したものと同じである。
【0030】
図10は、図9と同様に、ロッド32にダンパースリーブ18を備えた重り素子30を示す。しかし、追加の重り素子の取り付けを可能にするために、ヘッドレスネジ34が下端にねじ込まれている。重り素子30は、任意の所望の長さおよび対応する重さに作ることができる。選択的に、ヘッドレスネジ34が適所にしっかりとねじ込まれてもよいし、ロッド32に接着で取り付けられてもよいし、またはヘッドレスネジ34の延長部がロッド32の一体部分として加工されてもよい。
【0031】
図11は、ヘッドレスネジ34によってネジ結合された三つの重り素子30からなるダンパー重りプラグアセンブリ28’の中心断面図である。これらの素子は、シャフトへの挿入前にプラグアセンブリとして組み立てられる。
【0032】
例えば0.375インチである所与のロッド径に対して、重りはロッド材料の全長およびSG(比重)によって決まる。例えば、典型的なSG値は、アクリル樹脂1.19、アルミニウム2.7、炭素鋼7.8、真鍮8.5、タングステン19.22である。
【0033】
単一の選択されたプラグアセンブリを、シャフト全長に沿って任意の場所に配置することができる。二つ以上の同様のまたは異なるプラグアセンブリを使用してもよい。それらは、重りを集中させるために互いに接近して配置されてもよいし、重りを望み通りに分散させるために離れて配置されてもよい。
【0034】
スライド可能モードにおいてプラグアセンブリ10(図5)を上方に引き上げるのに必要な張力として、係合解除工具の結合機能で磁石26(図5)を利用する代わりに、係合解除工具の結合/駆動機能を、シャフト18から工具24(図5)の取り外しをするための係合解除をも提供するような態様で、機械的に実装してもよい。例えば、差し込み口金(bayonet base)の電気ランプ、特に自動車用ランプで見られるものと概して同様であるバイオネット(bayonet)ピン/スロット型解放可能係合システムを、双方向のネジ回しを提供しプラグアセンブリの双方向の再配置のために係合を維持しかつ取り外しのために容易に係合解除可能であるように成形されたL字またはT字形のスロットで構成してもよい。十分堅固に作られた機械的な係合解除結合/駆動システムは、磁石、バックアップ回復手順およびねじ切りされた工具端部の必要性をなくすことができる。
【0035】
一般に、本明細書に記載の技術は以下の構成を含む。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップのキャップ内の開口を通して挿入される。重りを所望の位置に移動し振動減衰状態で適所に固定する。この固定は、半径方向に膨張可能な円筒形の弾性膨張素子によってなされることが好ましい。上記は、一つ以上の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置された重りロッドを備えることが好ましい。
【0036】
さらに詳細には、この技術は、ゴルフクラブシャフトの内部に調節可能なスイング重りと振動減衰とを追加する非常に多目的のダンパー重りシステムを含んでもよい。選択可能な重さのプラグアセンブリがゴルフグリップキャップ内の円形開口を通して挿入され、特殊工具を用いてシャフト内の任意の所望の位置に移動され、円筒形の弾性膨張素子の半径方向の膨張によって振動減衰状態で適所にしっかりと固定される。様々な材料、長さおよび重さで作られる重りロッドが一つまたは複数の弾性ダンパースリーブによってシャフトから離して配置されシャフトの振動を最小化する。膨張素子はマシンネジによって固定される。マシンネジは、指定された直径およびピッチを有し、重りロッドの上端のネジ穴の中にねじ込まれる。マシンネジは、プラグアセンブリの挿入を容易にし位置調節が可能になるような寸法(非膨張時)にされる。特殊工具は二つの機能を提供する。一つは、軸方向の圧縮/解放によって膨張素子を半径方向に拡張/収縮させて固定モードとスライド可能モードの間での遷移を可能にするネジヘッドドライバーとしての機能である。もう一つは、スライド可能モードに置いてシャフト内でプラグアセンブリを上方および下方に移動させて任意の位置に調節するとともに、シャフトから取り除くために工具との結合を解除することができる、係合解除可能なカプラとしての機能である。
【0037】
概略として、この文書は、以下に示す広い概念を少なくとも開示している。
【0038】
概念1.
ゴルフクラブのシャフト内でユーザが選択可能な所望の位置に固定されるプラグアセンブリとして減衰状態で堅固に固定される、ユーザが選択可能なスイング重りを提供するゴルフクラブ増量プラグシステムであって、
少なくとも一つの円筒形重りロッドであって、そのうちの第1のロッドが、指定された直径およびピッチの同軸中心ネジ穴とともに少なくともロッドの上端に構成され、所定の質量を提供するために異なる材料、長さおよび重量で作られる第1の重りロッドとして指定される、円筒形重りロッドと、
前記重りロッドとゴルフクラブのシャフトとの間の直接接触を防止する一方、滑りばめおよび振動減衰支持を与える支持を両者の間に提供する減衰支持手段と、
弾性材料で形成され同心中心穴とともに構成される円筒形の膨張素子であって、円筒形プラグの穴を横断して前記重りロッド内の同心ネジ穴と係合する指定された直径およびピッチのマシンネジによって、前記重りロッドの上端に対して締め付けられるように作成され配置される膨張素子と、を備え、
シャフトから前記膨張素子の係合を解除してプラグアセンブリのスライドが可能になるように反時計方向に十分に緩められたネジによって、前記膨張素子が非膨張の閾値状態に保持される、プラグアセンブリのスライド可能モードを開始し、
ゴルフプレイのためにプラグアセンブリがシャフト内の適所に固定されるように時計方向に十分に締められたネジによって、前記膨張素子が完全に膨張した状態に保持される固定モードを開始するように、前記膨張素子が構成され配置される
ことを特徴とするゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0039】
概念2.
前記減衰支持手段は、前記少なくとも一つの円筒形重りロッドのそれぞれの指定された部分を包囲しかつこの部分に捕まえられる少なくとも一つの弾性材料のスリーブであって、所定の少量の滑り摩擦を有してシャフト内部に滑りばめされる寸法を有するスリーブを備えることを特徴とする概念1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0040】
概念3.
前記第1重りロッドと同一線上に配置される追加円筒形重りロッドであって、このような円筒形重りロッドの全てが端と端を接して配置される、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドと、
接続端部で重りロッド端部の隣接する組を互いに固定する重りロッド取り付け手段と、
をさらに備えることを特徴とする概念2に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0041】
概念4.
前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、この同軸穴は各下側接続ロッド端部内に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする概念3に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0042】
概念5.
前記ネジ手段は、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備え、この端部は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさに形成されネジ切りされていることを特徴とする概念4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0043】
概念6.
前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と完全に係合するとともに、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するような指定された長さであることを特徴とする概念4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0044】
概念7.
前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴内に接着固定されることを特徴とする概念6に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0045】
概念8.
ゴルフクラブシャフトの内面よりも直径の小さい円筒形シャフトを持つ特殊工具をさらに備え、
前記特殊工具は、シャフトの第1端に構成され、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、スライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合し駆動する駆動手段を備え、
前記特殊工具は、スライド可能モードにおいてユーザが該工具を用いてプラグアセンブリを上方に引き上げられるようにするとともに、固定モードにおいてユーザがプラグアセンブリから該工具の係合を解除できるように作成され配置され、
前記特殊工具は、シャフト内でのプラグアセンブリの展開配置の所望の範囲の下限を表す程度まで挿入されたときに、ユーザが操作できるようにシャフトから実質的に延出するような十分な長さに作成される
ことを特徴とする概念1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0046】
概念9.
前記係合解除工具結合手段は、前記駆動手段に近接して前記工具にしっかりと取り付けられ、マシンネジの頭部を磁気的に引き付けるように作成され配置された永久磁石を備え、
前記ネジは鉄金属で作られ、
前記磁石は、前記膨張素子がスライド可能モードに配置されるとき、ユーザが前記プラグアセンブリをシャフト内で引き上げることができるように十分な力の引力を提供する
ことを特徴とする概念8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0047】
概念10.
前記特殊工具は、該工具の第2のかつ反対側の端部を備え、この端部は、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置または除去するのに磁気張力係合解除工具結合手段が不十分である場合の回復手順で使用するために、第1重りロッドと直接係合してプラグアセンブリを強制的に上方に引き上げ、また必要であればシャフトからプラグアセンブリを取り除く代替的回復手順を提供する目的のために指定された直径、ピッチおよび指定された長さにしたがった大きさおよびねじ切りがされた、直径の小さな延出同軸部が構成されることを特徴とする概念8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【0048】
概念11.
ゴルフクラブシャフト内の所望の位置にゴルフクラブ増量プラグアセンブリを振動減衰状態で取り外し可能かつ調節可能に固定する方法であって、
ダンパー層状の円筒形重りロッドと結合する膨張素子をプラグアセンブリ内に設けるステップであって、前記膨張素子は、ゴルフクラブ内で展開するための膨張固定モードと、プラグアセンブリを再配置および除去するための非膨張スライド可能モードとの間で、指定された直径およびピッチのマシンネジの回転によって調節可能に作成されている、ステップと、
ゴルフクラブシャフトの内面よりも小さな直径の円筒形シャフトを有する特殊工具を提供するステップであって、前記特殊工具は、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、膨張素子をスライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合しこれを駆動する駆動手段をその第1端部に備えており、前記特殊工具は、シャフト内のプラグアセンブリの展開位置の所望の範囲の下端限度まで完全に挿入されたとき、ユーザが操作する目的のためにシャフトから実質的に延び出すような十分な長さに形成される、ステップと、
膨張素子がスライド可能モードにあるとき、工具を用いてユーザがプラグアセンブリをシャフト内で引き上げ可能にするための十分な引張強度を提供するとともに、膨張素子が固定モードにあるとき、プラグアセンブリから工具を離脱させて工具の取り外しを可能にするように作成され配置された、係合解除工具結合手段を提供するステップと、
円筒形プラグ素子の穴を通してネジを挿入し、重りロッドの上端に構成された嵌め合いねじ切りされた同軸穴内にネジを係合させることによって、重りロッドの第1の上端に膨張素子を同軸に固定するステップと、
工具の駆動手段によってネジの頭部に係合させるステップと、
工具によって時計方向にネジを回転し、シャフト内でプラグアセンブリの滑りばめを提供するわずかに締め付けられた閾値状態に膨張素子をセットするわずかな力で、ロッドに対して膨張素子を最初に締め付けるステップと、
ゴルフクラブのグリップのキャップ部に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
工具を用いて円形開口を通してプラグアセンブリをシャフト内に挿入するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転させて、固定モードを開始するまで十分に膨張素子を膨張させる十分に堅い態様で、最終的に重りロッド上に膨張素子を締め付けるステップと、
係合解除工具結合手段を用いて、工具をプラグアセンブリとの係合から解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0049】
概念12.
プラグアセンブリの最初の取り付けの後にプラグアセンブリをシャフト内に再配置するための改良された概念11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段と結合手段によってネジに係合するステップと、
工具を回転してネジを反時計方向に駆動して、スライド可能モードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転し、膨張素子を膨張させて固定モードを開始させる十分に堅い態様で重りロッドに対して最終的に膨張素子を圧縮するステップと、
係合解除工具結合手段を用いてプラグアセンブリから工具の係合を解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0050】
概念13.
シャフトからプラグアセンブリを取り除くために改良された概念11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口カバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
工具を回転してマシンネジを反時計方向に駆動し、スライドモードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリを上方にスライドさせて、シャフトから工具とプラグアセンブルとを取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが取り外されたゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0051】
概念14.
シャフト内でプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置するため、および、係合解除結合手段によって与えられる限られた量の張力が摩擦に打ち勝つのに不十分であり、スライド可能モードでプラグアセンブリを上方に引き上げることができない場合にプラグアセンブリを取り除くための回復手順を提供するよう改良された概念11に記載の方法であって、
特殊工具を設けるステップのサブステップとして、指定された直径およびピッチにしたがい、膨張素子内の穴を横断し前記重りロッド内のネジ穴と係合するような長さにされたネジ部を、工具の第2のかつ反対側の端部に構成するステップと、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
ネジが完全に解除されるまで、工具を回転させてマシンネジを反時計方向に駆動するステップと、
工具とこれに結合されたネジとをシャフトから出るまで上方に移動するステップと、
工具からネジを取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具の第2のネジ付き端部をシャフト内に挿入して、重りロッドのネジ穴の中に工具のネジ付き端部を完全に係合させるステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフトから上方に引き出すステップと、
プラグアセンブリから工具のネジを外して取り除くステップと、
固定、係合、ネジを時計方向に回転して締結、挿入、スライド、ネジを時計方向に回転してクランプ、係合解除、取り外しおよび再配置のステップを繰り返して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイができる状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【0052】
概念15.
接続する重りロッド端部に隣接重りロッドが取り付けられた少なくとも一つの追加重りロッドを重りロッドに追加して重りロッドアセンブリを形成するための改良された概念11に記載の方法であって、
プラグに設けるステップのサブステップとして、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドを、前記第1重りロッドと同一線上に配置するステップと、
重りロッド取り付け手段を用いて、接続する端部に円筒形重りロッドを端と端同士で取り付けるステップと、
を追加サブステップとして含むことを特徴とする方法。
【0053】
概念16.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、該同軸穴は、各下側接続ロッド端部に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする概念15に記載の方法。
【0054】
概念17.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさにされネジが切られた、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備えることを特徴とする概念15に記載の方法。
【0055】
概念18.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径、ピッチおよび指定された長さのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するとともに、その反対端で、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴とも係合することを特徴とする概念15に記載の方法。
【0056】
概念19.
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴に接着固定されることを特徴とする概念15に記載の方法。
【0057】
本発明の精神および本質的な特徴から逸脱することなく、本発明を他の特定の形態で具現化し実施することが可能である。したがって、実施形態はあらゆる点において事例としてみなされるべきであり限定とみなされるべきではない。本発明の範囲は、上記説明によるのではなく添付の請求項によって示されている。したがって、請求項の意味および等価の範囲内にある全ての変形、置換および変更が本発明として受け入れられるものと意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブのシャフト内でユーザが選択可能な所望の位置に固定されるプラグアセンブリとして減衰状態で堅固に固定される、ユーザが選択可能なスイング重りを提供するゴルフクラブ増量プラグシステムであって、
少なくとも一つの円筒形重りロッドであって、そのうちの第1のロッドが、指定された直径およびピッチの同軸中心ネジ穴とともに少なくともロッドの上端に構成され、所定の質量を提供するために異なる材料、長さおよび重量で作られる第1の重りロッドとして指定される、円筒形重りロッドと、
前記重りロッドとゴルフクラブのシャフトとの間の直接接触を防止する一方、滑りばめおよび振動減衰支持を与える支持を両者の間に提供する減衰支持手段と、
弾性材料で形成され同心中心穴とともに構成される円筒形の膨張素子であって、円筒形プラグの穴を横断して前記重りロッド内の同心ネジ穴と係合する指定された直径およびピッチのマシンネジによって、前記重りロッドの上端に対して締め付けられるように作成され配置される膨張素子と、を備え、
シャフトから前記膨張素子の係合を解除してプラグアセンブリのスライドが可能になるように反時計方向に十分に緩められたネジによって、前記膨張素子が非膨張の閾値状態に保持される、プラグアセンブリのスライド可能モードを開始し、
ゴルフプレイのためにプラグアセンブリがシャフト内の適所に固定されるように時計方向に十分に締められたネジによって、前記膨張素子が完全に膨張した状態に保持される固定モードを開始するように、前記膨張素子が構成され配置される
ことを特徴とするゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項2】
前記減衰支持手段は、前記少なくとも一つの円筒形重りロッドのそれぞれの指定された部分を包囲しかつこの部分に捕まえられる少なくとも一つの弾性材料のスリーブであって、所定の少量の滑り摩擦を有してシャフト内部に滑りばめされる寸法を有するスリーブを備えることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項3】
前記第1重りロッドと同一線上に配置される追加円筒形重りロッドであって、このような円筒形重りロッドの全てが端と端を接して配置される、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドと、
接続端部で重りロッド端部の隣接する組を互いに固定する重りロッド取り付け手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項4】
前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、この同軸穴は各下側接続ロッド端部内に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする請求項3に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項5】
前記ネジ手段は、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備え、この端部は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさに形成されネジ切りされていることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項6】
前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と完全に係合するとともに、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するような指定された長さであることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項7】
前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴内に接着固定されることを特徴とする請求項6に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項8】
ゴルフクラブシャフトの内面よりも直径の小さい円筒形シャフトを持つ特殊工具をさらに備え、
前記特殊工具は、シャフトの第1端に構成され、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、スライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合し駆動する駆動手段を備え、
前記特殊工具は、スライド可能モードにおいてユーザが該工具を用いてプラグアセンブリを上方に引き上げられるようにするとともに、固定モードにおいてユーザがプラグアセンブリから該工具の係合を解除できるように作成され配置され、
前記特殊工具は、シャフト内でのプラグアセンブリの展開配置の所望の範囲の下限を表す程度まで挿入されたときに、ユーザが操作できるようにシャフトから実質的に延出するような十分な長さに作成される
ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項9】
前記係合解除工具結合手段は、前記駆動手段に近接して前記工具にしっかりと取り付けられ、マシンネジの頭部を磁気的に引き付けるように作成され配置された永久磁石を備え、
前記ネジは鉄金属で作られ、
前記磁石は、前記膨張素子がスライド可能モードに配置されるとき、ユーザが前記プラグアセンブリをシャフト内で引き上げることができるように十分な力の引力を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項10】
前記特殊工具は、該工具の第2のかつ反対側の端部を備え、この端部は、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置または除去するのに磁気張力係合解除工具結合手段が不十分である場合の回復手順で使用するために、第1重りロッドと直接係合してプラグアセンブリを強制的に上方に引き上げ、また必要であればシャフトからプラグアセンブリを取り除く代替的回復手順を提供する目的のために指定された直径、ピッチおよび指定された長さにしたがった大きさおよびねじ切りがされた、直径の小さな延出同軸部が構成されることを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項11】
ゴルフクラブシャフト内の所望の位置にゴルフクラブ増量プラグアセンブリを振動減衰状態で取り外し可能かつ調節可能に固定する方法であって、
ダンパー層状の円筒形重りロッドと結合する膨張素子をプラグアセンブリ内に設けるステップであって、前記膨張素子は、ゴルフクラブ内で展開するための膨張固定モードと、プラグアセンブリを再配置および除去するための非膨張スライド可能モードとの間で、指定された直径およびピッチのマシンネジの回転によって調節可能に作成されている、ステップと、
ゴルフクラブシャフトの内面よりも小さな直径の円筒形シャフトを有する特殊工具を提供するステップであって、前記特殊工具は、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、膨張素子をスライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合しこれを駆動する駆動手段をその第1端部に備えており、前記特殊工具は、シャフト内のプラグアセンブリの展開位置の所望の範囲の下端限度まで完全に挿入されたとき、ユーザが操作する目的のためにシャフトから実質的に延び出すような十分な長さに形成される、ステップと、
膨張素子がスライド可能モードにあるとき、工具を用いてユーザがプラグアセンブリをシャフト内で引き上げ可能にするための十分な引張強度を提供するとともに、膨張素子が固定モードにあるとき、プラグアセンブリから工具を離脱させて工具の取り外しを可能にするように作成され配置された、係合解除工具結合手段を提供するステップと、
円筒形プラグ素子の穴を通してネジを挿入し、重りロッドの上端に構成された嵌め合いねじ切りされた同軸穴内にネジを係合させることによって、重りロッドの第1の上端に膨張素子を同軸に固定するステップと、
工具の駆動手段によってネジの頭部に係合させるステップと、
工具によって時計方向にネジを回転し、シャフト内でプラグアセンブリの滑りばめを提供するわずかに締め付けられた閾値状態に膨張素子をセットするわずかな力で、ロッドに対して膨張素子を最初に締め付けるステップと、
ゴルフクラブのグリップのキャップ部に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
工具を用いて円形開口を通してプラグアセンブリをシャフト内に挿入するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転させて、固定モードを開始するまで十分に膨張素子を膨張させる十分に堅い態様で、最終的に重りロッド上に膨張素子を締め付けるステップと、
係合解除工具結合手段を用いて、工具をプラグアセンブリとの係合から解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項12】
プラグアセンブリの最初の取り付けの後にプラグアセンブリをシャフト内に再配置するための改良された請求項11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段と結合手段によってネジに係合するステップと、
工具を回転してネジを反時計方向に駆動して、スライド可能モードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転し、膨張素子を膨張させて固定モードを開始させる十分に堅い態様で重りロッドに対して最終的に膨張素子を圧縮するステップと、
係合解除工具結合手段を用いてプラグアセンブリから工具の係合を解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項13】
シャフトからプラグアセンブリを取り除くために改良された請求項11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口カバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
工具を回転してマシンネジを反時計方向に駆動し、スライドモードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリを上方にスライドさせて、シャフトから工具とプラグアセンブルとを取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが取り外されたゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項14】
シャフト内でプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置するため、および、係合解除結合手段によって与えられる限られた量の張力が摩擦に打ち勝つのに不十分であり、スライド可能モードでプラグアセンブリを上方に引き上げることができない場合にプラグアセンブリを取り除くための回復手順を提供するよう改良された請求項11に記載の方法であって、
特殊工具を設けるステップのサブステップとして、指定された直径およびピッチにしたがい、膨張素子内の穴を横断し前記重りロッド内のネジ穴と係合するような長さにされたネジ部を、工具の第2のかつ反対側の端部に構成するステップと、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
ネジが完全に解除されるまで、工具を回転させてマシンネジを反時計方向に駆動するステップと、
工具とこれに結合されたネジとをシャフトから出るまで上方に移動するステップと、
工具からネジを取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具の第2のネジ付き端部をシャフト内に挿入して、重りロッドのネジ穴の中に工具のネジ付き端部を完全に係合させるステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフトから上方に引き出すステップと、
プラグアセンブリから工具のネジを外して取り除くステップと、
固定、係合、ネジを時計方向に回転して締結、挿入、スライド、ネジを時計方向に回転してクランプ、係合解除、取り外しおよび再配置のステップを繰り返して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイができる状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項15】
接続する重りロッド端部に隣接重りロッドが取り付けられた少なくとも一つの追加重りロッドを重りロッドに追加して重りロッドアセンブリを形成するための改良された請求項11に記載の方法であって、
プラグに設けるステップのサブステップとして、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドを、前記第1重りロッドと同一線上に配置するステップと、
重りロッド取り付け手段を用いて、接続する端部に円筒形重りロッドを端と端同士で取り付けるステップと、
を追加サブステップとして含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、該同軸穴は、各下側接続ロッド端部に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさにされネジが切られた、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備えることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径、ピッチおよび指定された長さのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するとともに、その反対端で、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴とも係合することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴に接着固定されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項1】
ゴルフクラブのシャフト内でユーザが選択可能な所望の位置に固定されるプラグアセンブリとして減衰状態で堅固に固定される、ユーザが選択可能なスイング重りを提供するゴルフクラブ増量プラグシステムであって、
少なくとも一つの円筒形重りロッドであって、そのうちの第1のロッドが、指定された直径およびピッチの同軸中心ネジ穴とともに少なくともロッドの上端に構成され、所定の質量を提供するために異なる材料、長さおよび重量で作られる第1の重りロッドとして指定される、円筒形重りロッドと、
前記重りロッドとゴルフクラブのシャフトとの間の直接接触を防止する一方、滑りばめおよび振動減衰支持を与える支持を両者の間に提供する減衰支持手段と、
弾性材料で形成され同心中心穴とともに構成される円筒形の膨張素子であって、円筒形プラグの穴を横断して前記重りロッド内の同心ネジ穴と係合する指定された直径およびピッチのマシンネジによって、前記重りロッドの上端に対して締め付けられるように作成され配置される膨張素子と、を備え、
シャフトから前記膨張素子の係合を解除してプラグアセンブリのスライドが可能になるように反時計方向に十分に緩められたネジによって、前記膨張素子が非膨張の閾値状態に保持される、プラグアセンブリのスライド可能モードを開始し、
ゴルフプレイのためにプラグアセンブリがシャフト内の適所に固定されるように時計方向に十分に締められたネジによって、前記膨張素子が完全に膨張した状態に保持される固定モードを開始するように、前記膨張素子が構成され配置される
ことを特徴とするゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項2】
前記減衰支持手段は、前記少なくとも一つの円筒形重りロッドのそれぞれの指定された部分を包囲しかつこの部分に捕まえられる少なくとも一つの弾性材料のスリーブであって、所定の少量の滑り摩擦を有してシャフト内部に滑りばめされる寸法を有するスリーブを備えることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項3】
前記第1重りロッドと同一線上に配置される追加円筒形重りロッドであって、このような円筒形重りロッドの全てが端と端を接して配置される、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドと、
接続端部で重りロッド端部の隣接する組を互いに固定する重りロッド取り付け手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項4】
前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、この同軸穴は各下側接続ロッド端部内に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする請求項3に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項5】
前記ネジ手段は、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備え、この端部は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさに形成されネジ切りされていることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項6】
前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と完全に係合するとともに、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するような指定された長さであることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項7】
前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴内に接着固定されることを特徴とする請求項6に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項8】
ゴルフクラブシャフトの内面よりも直径の小さい円筒形シャフトを持つ特殊工具をさらに備え、
前記特殊工具は、シャフトの第1端に構成され、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、スライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合し駆動する駆動手段を備え、
前記特殊工具は、スライド可能モードにおいてユーザが該工具を用いてプラグアセンブリを上方に引き上げられるようにするとともに、固定モードにおいてユーザがプラグアセンブリから該工具の係合を解除できるように作成され配置され、
前記特殊工具は、シャフト内でのプラグアセンブリの展開配置の所望の範囲の下限を表す程度まで挿入されたときに、ユーザが操作できるようにシャフトから実質的に延出するような十分な長さに作成される
ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項9】
前記係合解除工具結合手段は、前記駆動手段に近接して前記工具にしっかりと取り付けられ、マシンネジの頭部を磁気的に引き付けるように作成され配置された永久磁石を備え、
前記ネジは鉄金属で作られ、
前記磁石は、前記膨張素子がスライド可能モードに配置されるとき、ユーザが前記プラグアセンブリをシャフト内で引き上げることができるように十分な力の引力を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項10】
前記特殊工具は、該工具の第2のかつ反対側の端部を備え、この端部は、スライド可能モードにおいてプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置または除去するのに磁気張力係合解除工具結合手段が不十分である場合の回復手順で使用するために、第1重りロッドと直接係合してプラグアセンブリを強制的に上方に引き上げ、また必要であればシャフトからプラグアセンブリを取り除く代替的回復手順を提供する目的のために指定された直径、ピッチおよび指定された長さにしたがった大きさおよびねじ切りがされた、直径の小さな延出同軸部が構成されることを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブ増量プラグシステム。
【請求項11】
ゴルフクラブシャフト内の所望の位置にゴルフクラブ増量プラグアセンブリを振動減衰状態で取り外し可能かつ調節可能に固定する方法であって、
ダンパー層状の円筒形重りロッドと結合する膨張素子をプラグアセンブリ内に設けるステップであって、前記膨張素子は、ゴルフクラブ内で展開するための膨張固定モードと、プラグアセンブリを再配置および除去するための非膨張スライド可能モードとの間で、指定された直径およびピッチのマシンネジの回転によって調節可能に作成されている、ステップと、
ゴルフクラブシャフトの内面よりも小さな直径の円筒形シャフトを有する特殊工具を提供するステップであって、前記特殊工具は、固定モードで膨張素子を膨張させるために時計方向に回転し、膨張素子をスライド可能モードに開放するために反時計方向に回転するマシンネジと係合しこれを駆動する駆動手段をその第1端部に備えており、前記特殊工具は、シャフト内のプラグアセンブリの展開位置の所望の範囲の下端限度まで完全に挿入されたとき、ユーザが操作する目的のためにシャフトから実質的に延び出すような十分な長さに形成される、ステップと、
膨張素子がスライド可能モードにあるとき、工具を用いてユーザがプラグアセンブリをシャフト内で引き上げ可能にするための十分な引張強度を提供するとともに、膨張素子が固定モードにあるとき、プラグアセンブリから工具を離脱させて工具の取り外しを可能にするように作成され配置された、係合解除工具結合手段を提供するステップと、
円筒形プラグ素子の穴を通してネジを挿入し、重りロッドの上端に構成された嵌め合いねじ切りされた同軸穴内にネジを係合させることによって、重りロッドの第1の上端に膨張素子を同軸に固定するステップと、
工具の駆動手段によってネジの頭部に係合させるステップと、
工具によって時計方向にネジを回転し、シャフト内でプラグアセンブリの滑りばめを提供するわずかに締め付けられた閾値状態に膨張素子をセットするわずかな力で、ロッドに対して膨張素子を最初に締め付けるステップと、
ゴルフクラブのグリップのキャップ部に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
工具を用いて円形開口を通してプラグアセンブリをシャフト内に挿入するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転させて、固定モードを開始するまで十分に膨張素子を膨張させる十分に堅い態様で、最終的に重りロッド上に膨張素子を締め付けるステップと、
係合解除工具結合手段を用いて、工具をプラグアセンブリとの係合から解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項12】
プラグアセンブリの最初の取り付けの後にプラグアセンブリをシャフト内に再配置するための改良された請求項11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段と結合手段によってネジに係合するステップと、
工具を回転してネジを反時計方向に駆動して、スライド可能モードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフト内の所望の位置にスライドさせるステップと、
工具を用いてネジを時計方向に回転し、膨張素子を膨張させて固定モードを開始させる十分に堅い態様で重りロッドに対して最終的に膨張素子を圧縮するステップと、
係合解除工具結合手段を用いてプラグアセンブリから工具の係合を解除するステップと、
ゴルフクラブから工具を取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項13】
シャフトからプラグアセンブリを取り除くために改良された請求項11に記載の方法であって、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口カバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
工具を回転してマシンネジを反時計方向に駆動し、スライドモードを開始するまで十分に膨張素子を開放するステップと、
工具を用いてプラグアセンブリを上方にスライドさせて、シャフトから工具とプラグアセンブルとを取り外すステップと、
グリップのキャップ部内の円形アクセス開口内にカバー部材を配置して、プラグアセンブリが取り外されたゴルフプレイの準備ができた状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項14】
シャフト内でプラグアセンブリを上方に引き上げてプラグアセンブリを再配置するため、および、係合解除結合手段によって与えられる限られた量の張力が摩擦に打ち勝つのに不十分であり、スライド可能モードでプラグアセンブリを上方に引き上げることができない場合にプラグアセンブリを取り除くための回復手順を提供するよう改良された請求項11に記載の方法であって、
特殊工具を設けるステップのサブステップとして、指定された直径およびピッチにしたがい、膨張素子内の穴を横断し前記重りロッド内のネジ穴と係合するような長さにされたネジ部を、工具の第2のかつ反対側の端部に構成するステップと、
グリップのキャップ部内に設けられた円形アクセス開口からカバー部材を取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具を挿入し、駆動手段によってマシンネジに係合させ、結合手段によってプラグアセンブリに係合させるステップと、
ネジが完全に解除されるまで、工具を回転させてマシンネジを反時計方向に駆動するステップと、
工具とこれに結合されたネジとをシャフトから出るまで上方に移動するステップと、
工具からネジを取り除くステップと、
アクセス開口を通して工具の第2のネジ付き端部をシャフト内に挿入して、重りロッドのネジ穴の中に工具のネジ付き端部を完全に係合させるステップと、
工具を用いてプラグアセンブリをシャフトから上方に引き出すステップと、
プラグアセンブリから工具のネジを外して取り除くステップと、
固定、係合、ネジを時計方向に回転して締結、挿入、スライド、ネジを時計方向に回転してクランプ、係合解除、取り外しおよび再配置のステップを繰り返して、プラグアセンブリが固定モードで適所にあるゴルフプレイができる状態にゴルフクラブをセットするステップと、
を含む方法。
【請求項15】
接続する重りロッド端部に隣接重りロッドが取り付けられた少なくとも一つの追加重りロッドを重りロッドに追加して重りロッドアセンブリを形成するための改良された請求項11に記載の方法であって、
プラグに設けるステップのサブステップとして、少なくとも一つの追加円筒形重りロッドを、前記第1重りロッドと同一線上に配置するステップと、
重りロッド取り付け手段を用いて、接続する端部に円筒形重りロッドを端と端同士で取り付けるステップと、
を追加サブステップとして含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記重りロッド取り付け手段は、指定された直径およびピッチの同軸穴を備え、該同軸穴は、各下側接続ロッド端部に構成され、各上側接続ロッド端部から同軸に延びるネジ手段と係合することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径およびピッチにしたがった大きさにされネジが切られた、関連する重りロッドの一体同軸延出端部を備えることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ネジ手段は、指定された直径、ピッチおよび指定された長さのヘッドレスネジを備え、該ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴と係合するとともに、その反対端で、接続部の下側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴とも係合することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
重りロッドアセンブリの少なくとも一つの接続領域において、前記ヘッドレスネジは、接続部の上側に位置する重りロッド端部内に構成された同軸ネジ穴に接着固定されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−506735(P2012−506735A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533410(P2011−533410)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/062096
【国際公開番号】WO2010/062563
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(511094439)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/062096
【国際公開番号】WO2010/062563
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(511094439)
【Fターム(参考)】
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