説明

多色印刷ヘッドのメンテナンスステーション

インクジェット印刷ヘッドのためのメンテナンスステーション装置が提供される。印刷ヘッドは、行において並んで配置され且つ印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュールを含む。各ジェットモジュールはノズル面を有し、各ノズル面は、第1の液体を排出するよう構成された第1のノズルアレイと、第2の液体を排出するよう構成された第2のノズルアレイとを有する。装置は、第1のワイパ、第2のワイパ及びワイパ可動メカニズムを有し、第1のワイパ及び第2のワイパが夫々各ジェットモジュールの第1のノズルアレイ及び第2のノズルアレイと関連付けられるワイピングユニットと、複数のジェットモジュールに対応する複数のキャップ対を有し、各キャップ対の夫々のキャップが対応するジェットモジュールの第1のノズルアレイ及び第2のノズルアレイと夫々関連付けられるキャッピングユニットとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンスステーション、より具体的に、1よりも多い液体を排出するジェットモジュールを備える印刷ヘッドのためのメンテナンスステーションに係る。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタで、ライン印刷ヘッド複数のジェットモジュールを有し、各ジェットモジュールは、長細い長方形のプレートの形をしており且つ液体(例えば、インク)排出ノズルのアレイを備えたノズルプレートを有する。印刷ヘッドが使用されていないとき、ノズル内及びノズルプレート上にある液体は乾燥して、汚染物質(例えば、塵埃又は他の堆積物)を引き込むことがある。このような汚染物質は、ノズル詰まりやノズル不具合を引き起こして、印刷品質を劣化させる可能性がある。メンテナンスステーションは、液体がジェットモジュールのノズル内及びその周囲で乾燥し、あるいは塵埃となって汚す可能性を最小限とするように、液体を取り除くために用いられる。
【0003】
ジェットモジュールがライン印刷ヘッド構成に配置される場合、隣接するジェットモジュールの間の微少ギャップもメンテナンス問題を生ずることがある。例えば、ジェットモジュールのワイピングは、隣接するジェットモジュールの間のギャップでのインク蓄積をもたらしうる。このインク蓄積は印刷媒体上に垂れることがある。インク蓄積はまた、例えば塵埃又は他の堆積物等のインク汚染物質を引き込むことがある。このような汚染物質は、ジェットモジュールのノズルを詰まらせたり、あるいは、印刷品質を劣化させたりする働きがある。
【0004】
欧州特許出願公開第0799135(A1)号明細書(特許文献1)は、印刷ヘッドのためのメンテナンスステーション(「クリーニング及びシーリングステーション」と呼ばれることもある。)を開示する。クリーニング及びシーリングステーションは、シーリングチェンバを設けられたキャップユニットと、シーリングチェンバと印刷ヘッドとの間に密封接触を確立する手段とを有する。クリーニング及びシーリングステーションは、各印刷ヘッドの主たる面をきれいにするワイピング部材を有する。ワイピング部材は、ワイピング部材が、移動の間、シーリングチェンバの前面に沿って移動するように、キャップユニットに対してスライド自在に取り付けられている。キャップユニットの上面に垂直な方向にクリーニング及びシーリングステーションを移動させるためのガイド手段が設けられている。シーリングチェンバは、通気バルブと、シーリングチェンバが印刷ヘッドから離れる前に通気バルブが開かれることを確実にする手段とを有する。
【0005】
もともと、ライン印刷ヘッドのジェットモジュールは、各ジェットモジュールを通って同じ液体を排出するよう構成されている。そのようなものとして、従来のメンテナンスステーションのワイピングユニットは、ライン印刷ヘッドのジェットモジュールの長さ又は幅全体に沿って拭くよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0799135(A1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、同じ印刷動作中に1よりも多い種類の液体(例えば、インク)を排出するよう構成されるライン印刷ヘッドのジェットモジュールから液体及び汚染物質を効果的に取り除くメンテナンスステーションが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に従って、行において並んで配置され且つ印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュールを含む印刷ヘッドのためのメンテナンスステーション装置であって、前記複数のジェットモジュールの夫々はノズル面を有し、各ノズル面は、第1の液体を排出するよう構成された第1のノズルアレイと、第2の液体を排出するよう構成された第2のノズルアレイとを有する、メンテナンスステーション装置が提供される。当該メンテナンスステーション装置は、第1のワイパ、第2のワイパ及びワイパ可動メカニズムを有するワイピングユニットを有する。前記第1のワイパは各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記第2のワイパは各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイと関連付けられている。前記第1のワイパは、該第1のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第1の位置で各ノズル面と接し且つ各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイから隔たった第2の位置へ各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイを横断するように、前記ワイパ可動メカニズムに配置される。前記第2のワイパは、該第2のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第3の位置で各ノズル面と接し且つ各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイから隔たった第4の位置へ各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイを横断するように、前記ワイパ可動メカニズムに配置される。
【0009】
当該メンテナンスステーション装置は、前記複数のジェットモジュールに対応する複数のキャップ対を有するキャッピングユニットを有する。各キャップ対の1つのキャップは対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられている。前記キャップ対の他のキャップは対応するジェットモジュールの前記第2のノイズアレイと関連付けられている。前記キャッピングユニットは、前記複数のキャップ対の夫々が対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する第1の位置と、前記対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイとの接触から隔たった第2の位置とへ、前記第1のワイパと前記第2のワイパとの間で可動である。
【0010】
本発明の他の特徴に従って、行において並んで配置され且つ印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュールを含み、前記複数のジェットモジュールの夫々はノズル面を有し、各ノズル面は、第1の液体を排出するよう構成された第1のノズルアレイと、第2の液体を排出するよう構成された第2のノズルアレイとを有する印刷ヘッドのメンテナンス方法が提供される。当該方法は、第1のワイパ、第2のワイパ及びワイパ可動メカニズムを有し、前記第1のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記第2のワイパが各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイと関連付けられ、前記第1のワイパが前記ワイパ可動メカニズムに配置され、前記第2のワイパが前記ワイパ可動メカニズムに配置されるワイピングユニットを設ける段階と、前記第1のワイパを各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第1の位置で各ノズル面と接触させる段階と、各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイから隔たった第2の位置へと各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイにわたって前記第1のワイパを動かす段階と、前記第2のワイパを各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第3の位置で各ノズル面と接触させる段階と、各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイから隔たった第4の位置へと各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイにわたって前記第2のワイパを動かす段階とを有する。
【0011】
当該方法は、更に、前記複数のジェットモジュールに対応する複数のキャップ対を有し、各キャップ対の1つのキャップが対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記キャップ対の他のキャップが対応するジェットモジュールの前記第2のノイズアレイと関連付けられるキャッピングユニットを設ける段階と、前記キャッピングユニットを、前記複数のキャップ対の夫々が対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する第1の位置と、前記対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイとの接触から隔たった第2の位置とへ前記第1のワイパと前記第2のワイパとの間で移動させる段階とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】停車位置にある印刷ヘッド及びメンテナンスステーションを示す本発明の実施例の概略側面図である。
【図2】メンテナンスステーションの一部を示す図1の印刷ヘッドの概略上面図である。
【図3】印刷ヘッドの部分的なワイピング周期により図1に示された停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットを示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図4】印刷ヘッドの部分的なワイピング周期により図1に示された停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットを示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図5】印刷ヘッドの部分的なワイピング周期により図1に示された停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットを示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図6】図1に示された停車位置からキャッピングポジションへと移動するメンテナンスステーションのキャッピングユニットを示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図7】図1に示された停車位置からキャッピング位置へと移動するメンテナンスステーションのキャッピングユニットを示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図8】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図9】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図10】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図11】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図12】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図13】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図14】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図15】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図16】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図17】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図18】印刷ヘッドの完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーションのワイピングユニットの他の実施例を示す図1の印刷ヘッドの概略側面図である。
【図19】本発明のワイパの1つを示す図1の印刷ヘッドの概略上面図である。
【図20】図19に示されたワイパの実施例の概略側面図である。
【図21】ワイパベースの実施例の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下で与えられている本発明の実施例の詳細な記載において、添付の図面が参照される。
【0014】
本記載は、特に、本発明に従う装置の部分を形成し、又は該装置とより直接的に協働する要素を対象とする。当然、要素は、具体的に図示又は記載をされていなくとも、当業者によく知られている様々な形態をとってよい。
【0015】
図1を参照すると、停車位置にある印刷ヘッド30及びメンテナンスステーション40を示す本発明の実施例の概略側面図が示されている。印刷ヘッド30は、図面の内外に延在し、メンテナンスステーション40の上に位置付けられている。メンテナンス動作を実行すべき場合に、印刷ヘッド30の動きは、印刷媒体上の印刷位置からメンテナンスステーション40上の位置へとレール又はトラックに沿って印刷ヘッド30を平行移動させることによって達成される。しかし、当該技術で知られている他の移動技術が使用されてもよい。
【0016】
メンテナンスステーション40は、パージング(purging)・ワイピング(wiping)・キャッピング(capping)(PWC)ステーションとも呼ばれ、ワイピングユニット50及びキャッピングユニット60を有する。ワイピングユニット50は第1のワイパ52及び第2のワイパ54を有する。ワイピングユニット50及びキャッピングユニット60は、メンテナンスステーション40のフレーム構造42によって支持される。メンテナンスステーション40は、図1に示されるように、メンテナンスステーション40に対する印刷ヘッド30の動きと、印刷ヘッド30に対するキャッピングユニット60の動きとを適合させるように、停車又はホーム位置にある。
【0017】
通常、キャッピングは、印刷ヘッド30の一時的な運転停止の前に又はパージングの前に起こり、一方、ワイピングはパージングの前に起こる。パージングは、液体(例えば、インク)の充填又は変更動作の間に印刷ヘッド30内に閉じ込められる気泡を取り除き、液化回路を洗浄し、衰えたジェットを回復させるのに寄与する。
【0018】
図2を参照すると、メンテナンスステーション40のワイピングユニット50の第1のワイパ52及び第2のワイパ54並びに印刷ヘッド30の概略上面図が示されている。印刷ヘッド30は、(矢印32によって表される)行において並んで配置され且つ(矢印33によって表される)印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュール31を有する。複数のジェットモジュール31の夫々はノズル面34を有し、各ノズル面34は、第1の液体を排出するよう構成されている第1のノズルアレイ35と、第2の液体を排出するよう構成されている第2のノズルアレイ36とを有する。第1のノズルアレイ35は第1の液体(例えば、第1の色インク)を供給され、第2のノズルアレイ36は、他から独立して、第2の液体(例えば、第2の色インク)を供給される。第1のノズルアレイ35による第1の液体の排出及び第2のノズルアレイ36による第2の液体の排出は、従来の技術を用いて、例えば、圧電型アクチュエータ又はヒータを用いることによって、達成される。第1のワイパ52は、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と関連付けられる。第2のワイパ54は、各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36と関連付けられる。
【0019】
第1の液体は第1の色インクであってよく、第2の液体は第2の色インクであってよく、第1及び第2の色は、幾つかの側面、例えば、色、濃度及び粘度において、お互いに異なっている。代替的に、第1及び第2の液体は、好ましくはノズルアレイが夫々の液体を排出することを維持することができるほど十分にお互いを区別することができる何らかの印刷液であってよい。
【0020】
図2で、第1のノズルアレイ35は、ジェットモジュール31のノズル面34の第1の側37に位置付けられている2列のノズルを有し、第2のノズルアレイ36は、ジェットモジュール31のノズル面の第2の側38に位置付けられている2列のノズルを有する。第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間にはギャップ39が存在する。
【0021】
図3〜5を参照すると、印刷ヘッド30の部分的なワイピング周期により図1に示された停車位置から移動するメンテナンスステーション40のワイピングユニット50及び印刷ヘッド30の概略側面図が示されている。第1のワイパ52及び第2のワイパ54に加えて、ワイピングユニット50はワイパ可動メカニズム51を有する。
【0022】
ワイパ可動メカニズム51は、フレーム53と、印刷ヘッド30のワイピング周期により第1のワイパ52及び第2のワイパ54を動かすアクチュエータ55とを有する。第1のワイパ52及び第2のワイパ54の動きは、印刷ヘッド30のノズル面に対して垂直であり且つ横方向であり、従来のアクチュエータ55、例えば、ワイピングユニット50に適切に結合され又は噛み合わされた1又はそれ以上のモータ又はソレノイドによって与えられる。ワイパ可動メカニズム51は、横方向の動きを実現するアクチュエータ55A及び垂直方向の動きを実現するアクチュエータ55Bを含む別個のアクチュエータ55を有してよい。
【0023】
代替的に、ワイパ可動メカニズム51は、水平移動アクチュエータ55Aしか有さず、垂直方向の動きを提供するためにキャッピングユニット60と関連付けられた垂直アクチュエータ86を使用してもよい。これは、第1のワイパ52が上述されるように印刷ヘッド30に接するように、キャッピングユニット60をワイピングユニット50と接触させて垂直に動かすことによって達成される。次いで、水平移動アクチュエータ55Aは、夫々の第1のノズルアレイ35にわたって第1のワイパ52を動かす。次いで、キャッピングユニット60と関連付けられる垂直アクチュエータ86は、キャッピングユニット60及び第1のワイパ52を下げる。次いで、処理は第2のワイパ54を用いて繰り返される。
【0024】
第1のワイパ52はワイパ可動メカニズム51に配置される。第1のワイパ52は、ワイパ可動メカニズム51によって、その停車位置(図1)から、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間の位置へと動かされ、各ジェットモジュール31のノズル面34から引き離される(図3)。ワイパ可動メカニズム51は、第1のワイパ52を、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間の第1の位置(ギャップ39)で各ノズル面34と接触させる(図4)。次いで、第1のワイパ52は、ワイパ可動メカニズム51によって、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35から隔たった第2の位置へと各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35を横断させられる(図5)。次いで、第1のワイパ52は、第1のノズルアレイ35と接することなく、そのホーム位置又は停車位置(図1)に戻る。
【0025】
各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35の第1のワイパ52によるワイピング周期は、各ジェットモジュール31の内側又は中央から各ジェットモジュール31の外側エッジまでである。ワイピング動作は、ノズル面34のギャップ39の領域での液体堆積の可能性を減らす働きをする。第1のワイパ52による第1のノズルアレイ35のワイピング周期は、図8〜15を参照して、より詳細に示されている。
【0026】
第2のワイパ54もワイパ可動メカニズム51に配置されている。ワイパ可動メカニズム51は、第2のワイパ54をその停車位置から移動させ、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間の第3の位置(ギャップ39)で各ノズル面34と接触させる。次いで、第2のワイパ54は、ワイパ可動メカニズム51によって、各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36から隔たった第4の位置へと各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36を横断させられる。各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36の第2のワイパ54によるワイピング周期は、各ジェットモジュール31の内側又は中央から各ジェットモジュール31の外側エッジまでである。このワイピング動作は、ノズル面34のギャップ39の領域での液体堆積の可能性を減らす働きをする。第2のワイパ54による第2のノズルアレイ36のワイピング周期は、図8〜15を参照して、より詳細に示されている。
【0027】
各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35から隔たった第2の位置は、各ジェットモジュール31の一方の側にあり、各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36から隔たった第4の位置は、各ジェットモジュール31の他方の側にある。次いで、第2のワイパ54は、第2のノズルアレイ36と接することなく、そのホーム位置又は停車位置(図1)に戻る。
【0028】
第1のノズルアレイ35の第1のワイパ52によるワイピング周期は、第2のワイパ54による第2のノズルアレイ36のワイピング周期とは逆向きであると考えられる。
【0029】
図6及び7を参照すると、図1に示される停車位置からキャッピング位置へ移動するメンテナンスステーション40のキャッピングユニット60及び印刷ヘッド30の概略側面図が示されている。キャッピングユニット60は、複数のジェットモジュール31に対応する複数のキャップ対62を有し、各キャップ対62の1つのキャップ64は対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と関連付けられ、他のキャップ66は対応するジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36と関連付けられる。キャッピングユニット60は、複数のキャップ対62の夫々が対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36と密着する第1の位置と、対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36との接触から隔たった第2の位置とへ、第1のワイパ52と第2のワイパ54との間で、移動可能である。キャッピングユニット60の動きは印刷ヘッド30に対して垂直であり、従来のアクチュエータ86、例えば、キャッピングユニット60に適切に結合され又は噛み合わされた1又はそれ以上のモータ又はソレノイドによって与えられる。
【0030】
適切な弾性材料(例えば、ゴム)から成るガスケットが、対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36との流体密封を提供するよう各キャップ64、66に設けられてよい。各キャップ64、66又は各キャップ対62は、対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36との流体密封を保つ働きをするバネに取り付けられてよい。
【0031】
複数のキャップ対62の各キャップ64、66は、開口69を備えたベース68を有する。開口69は、この開口69を通る液体の排出を可能にするよう廃物タンク(図示せず。)と、例えばチューブを介して、流体連通状態にある。キャッピングの間、第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36の夫々から液体を吸い出すパックを用いて、各キャップ対62の各キャップ64、66に真空が適用されてよい。
【0032】
キャッピングユニット60がジェットモジュール31と接しているとき、パージングが起こってよい。パージングは、複数のキャップ対62の夫々が印刷ヘッド30の対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35及び第2のノズルアレイ36と接している間に、第1の液体及び第2の液体のメニスカス(meniscus)で逆圧をかけて、それらの液体を印刷ヘッド30から吐き出させることができる。ジェットモジュール31のパージングの手順は、各ジェットモジュール31を個別的に浄化(パージング)し、連続してジェットモジュール31のグループを浄化し、又は同時に全てのジェットモジュール31を浄化することを有してよい。
【0033】
ワイピングは、キャッピングユニット60がジェットモジュール31から離された後に起こってよい。ワイピングは、第1の液体及び第2の液体のメニスカスで正圧をかけて、この動作中に液体を吐き出す働きをする。ワイピング動作後に各ノズルに液体を引き込む働きをする第1の液体及び第2の液体のメニスカスでの逆圧の印加が完了する。
【0034】
図8〜15を参照すると、印刷ヘッド30の完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーション40のワイピングユニット50の他の実施例及び印刷ヘッド30の概略側面図が示されている。これらの図で、印刷ヘッド30は、図の内外に延在する。ワイパ可動メカニズム51は、第1のワイパ52及び第2のワイパ54が取り付けられている可動フレーム53を有する。このフレーム53の構成で、第1のワイパ52及び第2のワイパ54は一体として横方向に動く。フレーム53は、キャッピングユニット60がその停車位置からキャッピング位置へ移動する場合に通過する開口を有する。
【0035】
最初に、ワイピングユニット50はそのホーム位置(図8の位置1)にある。ワイピングユニット50は、夫々の対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間に第1のワイパ52を位置付けるよう横方向に動く。ワイピングユニット50は垂直方向に動き、これにより、第1のワイパ52は各ノズル面34と接する(図9の位置2)。第1のワイパ52は、夫々の第1のノズルアレイ35と接触したまま、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35を横断する(図10の位置3)。次いで、第1のワイパ52は、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35から離れて、メンテナンスステーション40のフレーム42に向かって、各ジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35から隔たった位置(図11の位置4)へ移動する。
【0036】
次に、ワイピングユニット50は、夫々の対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間に第2のワイパ54を位置付けるよう反対方向で横方向に動く(図12の位置5)。次いで、ワイピングユニット50は垂直方向に動き、これにより、第2のワイパ54は各ノズル面34と接する(図13の位置6)。第2のワイパ54は、夫々の第2のノズルアレイ36と接したまま、各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36を横断する(図14の位置7)。次いで、第2のワイパ54は、各ジェットモジュール31の第2のノズルアレイ36から離れて、メンテナンスステーション40のフレーム42に向かって、各ジェットモジュール32の第2のノズルアレイ36から隔たった位置(図15の位置8)へ移動し、最終的に、ワイピングユニット50はそのホーム位置(図8の位置1)に戻る。
【0037】
図16〜18を参照すると、印刷ヘッド30の完全なワイピング周期により停車位置から移動するメンテナンスステーション40のワイピングユニット50の他の実施例及び印刷ヘッド30の概略側面図が示されている。この実施例で、第1のワイパ52及び第2のワイパ54は、ホーム位置(図16)から第1のノズルアレイ35と第2のノズルアレイ36との間の位置(図17)へ動く。第1のワイパ52及び第2のワイパ54の動きは、連続して又は同時に起こってよい。上述されたように、第1のワイパ52は第1のノズルアレイ35を拭き、第2のワイパ54は第2のノズルアレイ36を拭く。ワイピング周期が完了した後、第1のワイパ52及び第2のワイパ54はそれらの夫々のホーム位置に戻る。
【0038】
図19を参照すると、印刷ヘッド30及び第1のワイパ52の概略上面図が示されている。そして、図20を参照すると、図19にも示された第1のワイパ52の実施例の概略側面図が示されている。第1のワイパ52は、ジェットモジュール31の行と平行に位置付けられている。第2のワイパ54も同じように位置付けられてよい。第1のワイパ52(及び第2のワイパ54)は、ワイパ可動メカニズム51によって複数のジェットモジュール31の傾斜方向に移動可能である。第1のワイパ52(及び第2のワイパ54)は、連続的に印刷ヘッド30の長さにわたるブレイドタイプ76のワイパである。
【0039】
任意に、第1のワイパ52(及び第2のワイパ54)は、ジェットモジュール31の行にわたる複数のワイパブレイド70を有する。更に、又は任意に、第1のワイパ52(及び第2のワイパ54)は、セグメント化された又は刻み目を入れられたワイパブレイド72を有し、各セグメント74は、対応するジェットモジュール31の第1のノズルアレイ35(第2のノズルアレイ36)とのみ接することができる。セグメント化されたワイパブレイド72の各セグメント74は、ジェットモジュール31の行に平行に位置付けられてよい。更に、ノッチ73が第1のノズルアレイ35(第2のノズルアレイ36)の間の領域に位置付けられてよく、ワイピング中のこれらの領域での液体堆積を最小限にする。ワイパブレイド70及び72は、ノズル面34との接触後に僅かに変形することでワイピングを達成する。通常、ワイパブレイド70及び72は、適切な伸縮自在に変形可能な材料、例えば、適切な硬さ及び環境適合性を有するゴム材料から作られる。
【0040】
図21を参照すると、ワイパベースの実施例の概略側面図が示されている。この実施例で、第1のワイパ52は、ワイパブレイドベース78に取り付けられているブレイドタイプのワイパ76を有する。ワイパブレイドベース78は、ワイパ76から液体を収集する排水桝80を有する。排水桝80は、廃物タンク84と流体連通状態にある排液路82に通じている。排水桝80はワイパベース78の長さにわたる。しかし、排水桝80の他の構成が可能であり、用いられる特定のタイプのワイパに依存する。
【0041】
本発明は、その特定の好ましい実施形態に係る具体例を参照して詳細に記載されてきたが、当然、本発明の適用範囲内で変形及び改良が行われてよい。
【符号の説明】
【0042】
30 印刷ヘッド
31 複数のジェットモジュール
32 矢印
33 矢印
34 ノズル面
35 第1のノズルアレイ
36 第2のノズルアレイ
37 第1の側
38 第2の側
39 ギャップ
40 メンテナンスステーション
42 フレーム構造
51 ワイパ可動メカニズム
52 第1のワイパ
53 フレーム
54 第2のワイパ
55 アクチュエータ
62 複数のキャップ対
64 一方のキャップ
66 他方のキャップ
68 ベース
69 開口
70 複数のワイパブレイド
72 セグメント化されたワイパブレイド
74 夫々のセグメン
76 ブレイドタイプのワイパ
78 ワイパブレイドベース
82 排液路
84 廃物タンク
86 アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
行において並んで配置され且つ印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュールを含む印刷ヘッドのためのメンテナンスステーション装置であって、前記複数のジェットモジュールの夫々はノズル面を有し、各ノズル面は、第1の液体を排出するよう構成された第1のノズルアレイと、第2の液体を排出するよう構成された第2のノズルアレイとを有する、メンテナンスステーション装置において、
第1のワイパ、第2のワイパ及びワイパ可動メカニズムを有し、前記第1のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記第2のワイパが各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイと関連付けられ、前記第1のワイパは、該第1のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第1の位置で各ノズル面と接し且つ各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイから隔たった第2の位置へ各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイを横断するように、前記ワイパ可動メカニズムに配置され、前記第2のワイパは、該第2のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第3の位置で各ノズル面と接し且つ各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイから隔たった第4の位置へ各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイを横断するように、前記ワイパ可動メカニズムに配置される、ワイピングユニットと、
前記複数のジェットモジュールに対応する複数のキャップ対を有するキャッピングユニットであって、各キャップ対の1つのキャップが対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記キャップ対の他のキャップが対応するジェットモジュールの前記第2のノイズアレイと関連付けられ、当該キャッピングユニットは、前記複数のキャップ対の夫々が対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する第1の位置と、前記対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイとの接触から隔たった第2の位置とへ前記第1のワイパと前記第2のワイパとの間で可動である、キャッピングユニットと
を有するメンテナンスステーション装置。
【請求項2】
前記ワイパ可動メカニズムは、前記第1のワイパ及び前記第2のワイパが一体として横方向に移動するように取り付けられている可動フレームを有する、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項3】
前記可動フレームは開口を有し、前記キャッピングユニットは前記フレームの開口を通って移動可能である、請求項2に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項4】
前記第1のワイパは、前記ジェットモジュールの行にわたる複数のワイパブレイドを有する、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項5】
前記第1のワイパはセグメント化されたワイパブレイドを有し、各セグメントは、対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイとだけ接することができる、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項6】
前記セグメント化されたワイパブレイドの各セグメントは、前記ジェットモジュールの行と平行に位置付けられる、請求項5に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項7】
前記第1のワイパ及び前記第2のワイパは、前記複数のジェットモジュールの傾きの方向に可動である、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項8】
前記複数のキャップ対の各キャップは開口を備えたベースを有し、前記開口は、当該開口を通る液体の排出を可能にするよう廃物タンクと流体連通状態にある、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項9】
前記第1の液体は第1の色インクであり、前記第2の液体は第2の色インクである、請求項1に記載のメンテナンスステーション装置。
【請求項10】
行において並んで配置され且つ印刷媒体の動作方向に対して傾けられた複数のジェットモジュールを含み、前記複数のジェットモジュールの夫々はノズル面を有し、各ノズル面は、第1の液体を排出するよう構成された第1のノズルアレイと、第2の液体を排出するよう構成された第2のノズルアレイとを有する印刷ヘッドのメンテナンス方法であって、
第1のワイパ、第2のワイパ及びワイパ可動メカニズムを有し、前記第1のワイパが各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記第2のワイパが各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイと関連付けられ、前記第1のワイパが前記ワイパ可動メカニズムに配置され、前記第2のワイパが前記ワイパ可動メカニズムに配置されるワイピングユニットを設ける段階と、
前記第1のワイパを各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第1の位置で各ノズル面と接触させる段階と、
各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイから隔たった第2の位置へと各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイにわたって前記第1のワイパを動かす段階と、
前記第2のワイパを各ジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと前記第2のノズルアレイとの間の第3の位置で各ノズル面と接触させる段階と、
各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイから隔たった第4の位置へと各ジェットモジュールの前記第2のノズルアレイにわたって前記第2のワイパを動かす段階と
を有する方法。
【請求項11】
前記複数のジェットモジュールに対応する複数のキャップ対を有し、各キャップ対の1つのキャップが対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイと関連付けられ、前記キャップ対の他のキャップが対応するジェットモジュールの前記第2のノイズアレイと関連付けられるキャッピングユニットを設ける段階と、
前記キャッピングユニットを、前記複数のキャップ対の夫々が対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する第1の位置と、前記対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイとの接触から隔たった第2の位置とへ前記第1のワイパと前記第2のワイパとの間で移動させる段階と
を更に有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のキャップ対の夫々が前記印刷ヘッドの対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する間、前記キャッピングユニットに真空を適用することによって、前記第1の液体及び前記第2の液体を前記印刷ヘッドから取り除く段階
を更に有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のキャップ対の夫々が前記印刷ヘッドの対応するジェットモジュールの前記第1のノズルアレイ及び前記第2のノズルアレイと接する間、前記第1の液体及び前記第2の液体を前記印刷ヘッドから取り除く段階
を更に有する、請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19−20】
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【図21】
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【公表番号】特表2011−530424(P2011−530424A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510982(P2011−510982)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【国際出願番号】PCT/EP2009/056356
【国際公開番号】WO2009/144212
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】