説明

天井クレーンのガーダ補強構造

【課題】ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーンにおいて、車輪から加わる横力に対してガーダを的確に補強して、ガーダの長寿命化を図ることができる天井クレーンのガーダ補強構造を提供する。
【解決手段】横行用ボックスガーダ15上に設置された横行用レール19上をクラブトロリー20の車輪21が移動する構造を備えたレードルクレーンにおいて、ガーダ15上に、車輪21からレール19に加わる横力に対抗するようにレール19を拘束する板状の拘束部材30を、ガーダ15長手方向の所定の位置に設置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井クレーンのガーダを補強するガーダ補強構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
天井クレーンは、建屋の天井付近で両側の壁に沿って設けられたランウェイ(走行軌道)を走行するもので、一般に巻上げ、横行、走行が可能で、広範囲の作業領域が確保できるため、各種工場での重量物や部品の運搬等に用いられている。
【0003】
図10は、このような天井クレーンの構造について、代表例として、製鋼工場でレードル(取鍋)を運搬するために用いられるレードルクレーンを示したものである。
【0004】
図10(a)に正面図、図10(b)に平面図を示すように、レードルクレーンは、建屋の天井付近で両側の壁に沿って互いに平行に水平方向に延在している一対のランウェイガーダ(走行用桁)11、11と、ランウェイガーダ11、11上に設置された走行用レール12、12と、走行用レール12、12上に車輪13が乗った状態でランウェイガーダ11、11の間に架設されて走行方向に移動する横行用ガーダ(横行用桁)14と、横行用ガーダ14上に搭載されて横行方向に移動するクラブトロリー20と、クラブトロリー20上に搭載されて、フック26で係合したレードル10を昇降させる巻き上げ装置25とを備えている。
【0005】
ここで、横行用ガーダ14は、平行に横行方向に延設された2本の箱型断面の桁(ボックスガーダ)15、15とその2本のボックスガーダ15、15の端部同士を繋ぐサドル16、16とで構成される井形構造をしており、それぞれのボックスガーダ15、15上に横行用レール19、19が設置されている。その横行用レール19、19上を車輪21、21によってクラブトロリー20が横行方向に移動するようになっている。
【0006】
そして、図11は、横行用ボックスガーダ15上に横行用レール19を設置した個所を詳しく示した斜視図である。図11に示すように、ボックスガーダ15上に横行用レール19が溶接されているとともに、横行用ボックスガーダ15には、その長手方向(横行方向)に沿って所定の間隔でダイアフラム17やリブ18といった補剛材が溶接されている。
【0007】
ただし、このような、ガーダ(桁)上へのレールの設置個所においては、ガーダ製作時の溶接変形やレールの反りに基づく施工の不整合に起因して、局部的に車輪からの大きな集中荷重を繰り返し受け、溶接部に疲労亀裂を生じるという問題がある。
【0008】
この問題に対して、特許文献1においては、レールとガーダの間に充填材を注入することで、車輪からの鉛直荷重を分散し、ガーダ上へのレールの設置個所における溶接部の寿命を延命化することが提案されている。
【特許文献1】特開昭60−181401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1に記載の技術は、車輪から加わる鉛直集中荷重を分散させることで、ガーダの溶接部を守る有効な手段であるが、図12に示すように、車輪21から車軸22の軸心方向に作用する力(横力)が加わった場合、それを分散させる効果は発揮されないため、横力によりレール19が傾いて、それによる曲げ力がレール19直下のガーダ補剛材18の溶接部に直接伝わり、疲労亀裂が発生してしまう。
【0010】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーンにおいて、車輪から加わる横力に対してガーダを的確に補強して、ガーダの長寿命化を図ることができる天井クレーンのガーダ補強構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
【0012】
[1]ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーンにおいて、ガーダ上に、車輪からレールに加わる横力に対抗するようにレールを拘束する拘束部材が設置されていることを特徴とする天井クレーンのガーダ補強構造。
【0013】
[2]前記拘束部材は、レールのウェブの側面を押さえて、横力によるレールの傾きを拘束していることを特徴とする前記[1]に記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0014】
[3]前記拘束部材は、レールの下フランジの上面を押さえて、横力によるレールの浮き上がりを拘束していることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0015】
[4]前記拘束部材は、ガーダの長手方向の任意の位置に設置されているガーダ補剛材と同じ長手方向位置に設置されていることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0016】
[5]前記拘束部材は、レールとメタルタッチで接触していることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0017】
[6]前記拘束部材は、硬質ゴムまたは硬化性充填材を介してレールと接触していることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0018】
[7]前記拘束部材は、レールと溶接されていることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0019】
[8]前記拘束部材は、ガーダ上にボルトによって固定されていることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【0020】
[9]前記拘束部材は、ガーダ上に溶接によって固定されていることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーンにおいて、車輪からレールに加わる横力に対抗する拘束部材がガーダ上に設置されているので、その拘束部材による補強によって、ガーダに加わる負荷が緩和され、ガーダの長寿命化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは、図10〜図12に示したレードルクレーンを念頭において述べる。
【0023】
図1は、本発明の実施形態の基本的な構成を示すものであり、本発明の実施形態においては、横行用ボックスガーダ15上に設置された横行用レール19上をクラブトロリー20の車輪21が移動する構造を備えたレードルクレーンにおいて、ガーダ15上に、車輪21からレール19に加わる横力に対抗するようにレール19を拘束する板状の拘束部材30を、ガーダ15長手方向の所定の位置に設置するようにしている。
【0024】
この補強構造によって、車輪21からの横力に対抗して、拘束部材30からの反力が作用するようになり、図12に示したような、レール19直下のガーダ補剛材18の溶接部に加わる曲げ力が緩和され、疲労亀裂の発生が抑止されて、ガーダ15の長寿命化を図ることができるようになる。
【0025】
以下に、この拘束部材30を中心にして、本発明の実施形態について詳しく述べる。
【0026】
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図2、図3に示す。図2は、本発明の実施形態1において、拘束部材30(31)がボックスガーダ15上に設置されている状態を示す側面図であり、図3(a)は、その拘束部材31の側面図、図3(b)は、図3(a)のA−A矢視図である。
【0027】
図3に示すように、この実施形態1においては、拘束部材30(31)が、板幅方向を上下方向にした拘束部材本体31aと、その拘束部材本体31aの下端に接合されたフランジ部31eとからなり、逆T字形の横断面を有している。また、フランジ部31eには、拘束部材31の長手方向に沿って所定の間隔でボルト孔31fが設けられている。
【0028】
そして、図2に示すように、その拘束部材30(31)がボックスガーダ15上にレール19に直交するようにボルト35によって固定されており、その際に、拘束部材本体31aの先端31bがレール19のウェブ(胴部)の側面に押し当てられているとともに、拘束部材本体31aの先端部の下部に設けられたテーパ部31dがレール19の下フランジ(脚部)の上面に押し当てられている。なお、拘束部材本体31aの先端31bとテーパ部31dの間にはスカラップ31cが設けられている。
【0029】
そして、拘束部材本体31aの先端31bとレール19のウェブ側面との接触部および拘束部材本体31aの先端部のテーパ部31dとレール19の下フランジの上面との接触部については、設置誤差を吸収できるように、硬質ゴム(または、モルタル等の硬化性充填材)36を介して接触するようにする。設置精度を高く保てる場合には、メタルタッチでもよい。あるいは、溶接してもよい。
【0030】
また、拘束部材31は、ガーダ15の長手方向の所定の位置に設置されているガーダ補剛材(ダイアフラム17、リブ18)と同じ長手方向位置に設置するのが好ましい。
【0031】
ここで、図3において、tは拘束部材本体31aの板厚、hは拘束部材31全体の高さ(=拘束部材本体31aの高さ+フランジ部31bの板厚)、hは拘束部材本体31aとレール19のウェブ側面との接触高さ、hは拘束部材本体31aのスカラップ31cの高さ、Lは拘束部材本体31aの長さ、Lはフランジ部31bの長さ、Lは拘束部材本体31aのテーパ部31dの長さ、bはフランジ部31bの板幅である。
【0032】
このような補強構造を備えた実施形態1においては、図4に示すように、横力が車輪19の外側方向に向けて作用した場合は、拘束部材31がレール19の側面に反力を与え、横力によるレール19の傾きを拘束する。この力は、拘束部材31からボルト35でのせん断力を介してガーダ15へとスムースに伝達される。
【0033】
また、図5に示すように、横力が車輪19の内側方向に向けて作用した場合は、拘束部材31がレール19の下フランジに下向きの反力を与え、横力によるレールの浮き上がりを拘束する。この力は、拘束部材31からボルト35での圧縮反力を介してガーダ15へとスムースに伝達される。
【0034】
ここで、拘束部材本体31aの寸法の設計方法について述べる。
【0035】
拘束部材本体31aの断面寸法は、レール19の形状と横力に対する抵抗力で決定するとよい。クレーン荷重は、JIS 8831「クレーン荷重及び荷重の組合せに関する設計原則」(2004年)に基づいて算出すればよく、横力HiXは下記の式(1)で表すことができる。
【0036】
iX=(VDf+V)β ・・・(1)
ここで、VDf:載時垂直荷重(kN)
:垂直静荷重(kN)
β :慣性力を求める係数(=0.062×(Vm)1/2
Vm:横行速度(m/s)
よって、拘束部材本体31aの板厚tは、下記の式(2)で表すことができる。
【0037】
≧HiX÷h÷σ ・・・(2)
ここで、h:レールのウェブ側面との接触高さ
σ:許容応力
これにより、例えば、定格荷重400tf(3924kN)のレードルクレーンを例にすると、吊り荷の重量を3942kN、クラブトロリー20の重量を1804kNとし、クラブトロリー20の車輪数を4輪(ただし、駆動軸2輪に均等に分散すると仮定)、横行速度Vm=0.67m/sと仮定して、
Df=4199kN
=1808kN
β =0.062×(0.67)1/2
から、式(1)により、1輪の車輪から作用する横力HiXは、
iX=(4199kN+1808kN)×0.05÷2
=150kN/輪(=15.3tf/輪)
よって、約15tfの横力HiXが作用していると算出される。
【0038】
そして、レール19から横力を受ける部分(レール19のウェブ側面との接触部)の高さhを60mmとし、材質をSS400として、その許容応力(圧縮)σを136MPa(ちなみに、σ=235MPa(基準降伏点)/1.5(安全率)/1.15(圧縮の安全率))とすると、式(2)により、
≧150kN÷60mm÷136MPa=18mm
となり、拘束部材本体31aの板厚tは、18mm以上とすればよい。
【0039】
同様にして、拘束部材31とガーダ15を一体化するためのボルト35も上記の横力HiXに基づいて設計することができる。
【0040】
そして、この実施形態1に係る補強構造を適用した際のガーダ15の長寿命化は以下のように推定される。
【0041】
すなわち、実施形態1に係る補強構造を適用した場合のガーダ15の寿命Nは、従来(実施形態1に係る補強構造を適用していない場合)の寿命Nに基づいて、下記の式(3)により推定できる。
【0042】
σ=σ
=(σ/σ ・・・(3)
ここで、σ:従来の発生応力
σ:実施形態1に係る補強構造を適用した場合の発生応力
そして、拘束部材31等の弾性変形および拘束部材31とレール19との接触部36、37でのエネルギーの損失などを考慮すると、実施形態1に係る補強構造を適用した場合は、ガーダ15に作用する曲げ力が2割程度に低減するので、
σ=0.2σ
から、式(3)より、
=(1/0.2)=125N
となる。
【0043】
このようにして、この実施形態1においては、ガーダ15上に拘束部材31を設置することによって、ガーダ15に作用する曲げ力を大幅に低減することができ、その効果は極めて高い。
【0044】
そして、拘束部材31は低コストで作製・設置可能であるので、新設のレードルクレーンにはもちろん、既設のレードルクレーンへの設置も容易である。
【0045】
[実施形態2]
本発明の実施形態2を図6、図7に示す。図6(a)は、本発明の実施形態2において用いる拘束部材30(32)の側面図、図6(b)は、図6(a)のA−A矢視図であり、図7(a)は、その拘束部材30(32)がボックスガーダ15上に設置されている状態を示す側面図、図7(b)は、図7(a)のB−B断面図である。
【0046】
この実施形態2においても、基本的な構造は実施形態1と同様であるが、実施形態1では、拘束部材30(31)をボルト35によってガーダ15上に固定していたのに対して、この実施形態2においては、拘束部材30(32)を溶接によってガーダ15上に固定している。
【0047】
その際に、拘束部材32の下端部に適切な開先加工32aを実施し、溶接は完全突合せ溶接とすることが望ましい。
【0048】
ちなみに、拘束部材32の寸法および溶接条件については、実施形態1と同様に、横力HiXに基づいて設計することができる。
【0049】
なお、拘束部材30については、図8、図9に示すような単純な形状の拘束部材33でもよい。
【0050】
図8(a)は、この拘束部材33の側面図、図8(b)は、図8(a)のA−A矢視図であり、図9(a)は、拘束部材33がボックスガーダ15上に設置されている状態を示す側面図、図9(b)は、図9(a)のB−B断面図である。
【0051】
ただし、この拘束部材32を用いた補強構造の場合には、応力集中には十分注意する必要がある。
【0052】
以上、本発明の実施形態について、レードルクレーンを念頭において説明したが、本発明の適用はレードルクレーンに限定されるものではなく、ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーン全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態の基本的な構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1における補強構造を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1における拘束部材を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1における拘束部材の作用を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1における拘束部材の作用を示す図である。
【図6】本発明の実施形態2における拘束部材を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2における補強構造を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2における他の拘束部材を示す図である。
【図9】本発明の実施形態2における他の補強構造を示す図である。
【図10】レードルクレーンの説明図である。
【図11】レードルクレーンにおいて、ガーダ上にレールが設置された個所の詳細図である。
【図12】車輪から加わる横力によるガーダの疲労亀裂の発生を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
10 レードル
11 ランウェイガーダ(走行用桁)
12 走行用レール
13 車輪
14 横行用ガーダ(横行用桁)
15 ボックスガーダ(箱型桁)
16 サドル
17 ダイアフラム
18 リブ
19 横行用レール
20 クラブトロリー
21 車輪
22 車軸
25 巻き上げ装置
26 フック
30 拘束部材
31 拘束部材
31a 拘束部材本体
31b 拘束部材本体の先端
31c スカラップ
31d テーパ部
31e フランジ部
31f ボルト孔
32 拘束部材
33 拘束部材
35 ボルト
36 硬質ゴム(または硬化性充填材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガーダ上に設置されたレール上を車輪が移動する構造を備えた天井クレーンにおいて、ガーダ上に、車輪からレールに加わる横力に対抗するようにレールを拘束する拘束部材が設置されていることを特徴とする天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項2】
前記拘束部材は、レールのウェブの側面を押さえて、横力によるレールの傾きを拘束していることを特徴とする請求項1に記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項3】
前記拘束部材は、レールの下フランジの上面を押さえて、横力によるレールの浮き上がりを拘束していることを特徴とする請求項1または2に記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項4】
前記拘束部材は、ガーダの長手方向の任意の位置に設置されているガーダ補剛材と同じ長手方向位置に設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項5】
前記拘束部材は、レールとメタルタッチで接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項6】
前記拘束部材は、硬質ゴムまたは硬化性充填材を介してレールと接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項7】
前記拘束部材は、レールと溶接されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項8】
前記拘束部材は、ガーダ上にボルトによって固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。
【請求項9】
前記拘束部材は、ガーダ上に溶接によって固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の天井クレーンのガーダ補強構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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